3月31日のニュース:JDTの選手らが33パーセントの給料カットに同意、FAMは他のクラブもJDTに倣うことを期待 、その一方で選手は協会とリーグの役員報酬削減を要求

マレーシアでは明日4月1日より、現在発令中の活動制限令MCOがより強化され、これまで通常営業が許されていたスーパーマーケット、食料品店、飲食店などが全て午前8時から午後8時までの営業となります。フードデリバリーなども同様の営業時間となり、この時間帯以外に妥当な理由なき外出をすれば警察に逮捕される、いわば夜間外出禁止状態となります。このような状況下では、読んでいて楽しいニュースはなかなかないのですが、数日ぶりのブログを書いてみました。

JDTの選手らが33パーセントの給料カットに同意
 ジョホール・ダルル・タジムJDTは公式Facebookページにて、選手、コーチ、スタッフが33パーセントの給料削減に同意したと発表しています。3月28日のこのブログでは、選手が給料の一部を本拠地があるジョホール州の災害基金に寄付した事を取り上げましたが、この寄付が削減された33パーセントの一部から拠出されたものなのか、残りの給料64パーセントから選手が寄付したものかは、発表された内容を読む限りでは明らかではありません。
 JDTはこれまでも、2017年にはペナン州で起こった洪水被害者への支援、昨年2019年には元フランス代表のロベール・ピレスやダヴィド・トレセゲ、ルイ・サハ、元オランダ代表のエドガー・ダーヴィッツ、元イタリア代表のマルコ・マテラッツィなど豪華メンバーをそろえて開催したチャリティーマッチで68万リンギ(およそ1700万円)を国立がん協会へ寄付するなど、社会活動に熱心なクラブです。
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 MFLのクラブとしては初めて給料削減を公表したJDTですが、この給料削減と寄付行為は、マレーシアサッカー協会FAMやマレーシアサッカーリーグMFLの公式サイトで取り上げられた他、アジアサッカー連盟AFCのウィンザー・ジョン事務局長(マレーシア人)からも称賛されています。

FAMは他のクラブもJDTに倣うことを期待
 JDTが選手、コーチ、スタッフと給料削減について同意したことで、マレーシアサッカー協会FAMは、他のMFLクラブもJDT同様に選手と交渉することを期待していると、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 現在、マレーシアフットボールリーグMFLは暫定的に4月30日までの中断が決まっていますが、マレーシア国内に発令中の活動制限令MCOは今後も延長される可能性があり、実際には国内リーグ再開の目処は立っていません。
 試合が開催できない状況下で入場料収入が途絶えたMFLクラブが窮状を訴えていることは、何度かこのブログでも取り上げましたが、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、クラブが選手・スタッフと真摯に交渉を行い、選手・スタッフもある程度の歩み寄りを見せることで、妥協点を見つけるよう努力を求めています。

その一方で選手は協会とリーグの役員報酬削減を要求
 同じニューストレイトタイムズ電子版では、選手やスタッフに給料削減への理解を求めるのであれば、マレーシアサッカー協会FAMとマレーシアサッカーリーグMFLの役員がまずは報酬削減を表明するべきではないか、という選手の声を取り上げています。
 FAMとMFLは、クラブと選手・スタッフとの間で給料削減の交渉を行うべきと提案していることは上で取り上げましたが、MFl1部スーパーリーグのクラブに所属する匿名の選手は、FAMとMFLの役員が率先して報酬を削減すれば、選手やスタッフもそれに続くだろうと話す一方で、そもそも給料削減が議論になる根拠がないとして、給料全額が払われるべきだとしています。
 この選手はインタビューの中で、ユベントスやバルセロナの選手も給料削減に同意している事を指摘されると、リーグも違えば給料の額も違うとして比較の対象にはならないと反論しています。
 4月30日までリーグ中断が続けば、給料削減についての話し合いに応じる可能性があると話すこの選手は、ここまで2週間の中断で給料削減の話が出ること自体、多くのクラブが経営状況に問題がある証であると指摘し、この程度で経営が難しくなるクラブが多いのであれば、MFLは今季のリーグを中止すれば、簡単な話だと過激なことも発言しています。
 またインドネシアサッカー協会PSSIがリーグ中断期間中は各クラブが選手に支払う金額を実際の給料の25パーセントまでで良いとする措置をとった事をAFCが評価していますが(詳しくは下をご覧下さい)、これについては、PSSIがインドネシアのプロサッカー選手会への相談なしで行われたことから、インドネシアの選手は非常に腹を立てていると話し、マレーシアのプロサッカー選手会PFAMには、選手の福利が守られるよう頑張ってもらいたいと話しています。
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 インドネシアサッカー協会PSSIは、3月28日に国内リーグを5月29日まで中断することを発表し、さらに3月から6月までの期間は「不可抗力(force majure)」を理由に、各クラブが選手、コーチ、スタッフに支払う給料を、契約した金額の25パーセントを上限として良いとする決定をしています。PSSIの発表はこちらです。
 例えばオーストラリアサッカー協会FFAは職員の70パーセントを削減しており、「痛み」を共有するのであれば、マレーシアでも協会やリーグ運営組織でも職員の給与削減、あるいは役員報酬の削減が話題になっても良いはずですが、この記事の選手が指摘しているようにマレーシアサッカー協会FAMやマレーシアフットボールリーグMFLからはそういった話は残念ながら全く聞こえてきません。

3月28日のニュース:JDTの選手が給料を寄付、ハートマンはUITM FCの救世主となれるか

JDTの選手が給料を寄付
 ジョホール・ダルル・タジムJDTは公式Facebook上で、選手たちが給料の一部を寄付した事を公表しています。
 Facebookでは主将のハリス・ハルンのコメントの形で、新型コロナウィルスによって被害を受けた人々の負担を減らすため、JDTの本拠地があるジョホール州の災害基金に選手たちが寄付したとしています。
 ジョホール州は感染者数が250名超出ており、人口最大のスランゴール州、連邦直轄地のクアラルンプールとプトラジャヤに続いて感染者が多く、本日の時点で国内最大となる6人の方が亡くなっています。
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 各クラブが収入減による選手の給料削減を話題にする中、JDTはフィールドの内だでなく外でも模範となるクラブですが、これも一重に選手の皆さんが十分な給料をもらっているからでしょう。同じ事をしたくても今の給料ではそんな余裕がない、というやっかみが他のクラブの選手たちから聞こえてきそうです。
(下はJDTのFacebookより)

ハートマンはUITM FCの救世主となれるか
 マレーシアフットボールリーグMFLは3月15日の第4節を最後にリーグ戦が中断していますが、この3月15日は今年2020年1回目のマレーシア国内移籍期間トランスファーウィンドウの最終日でもありました。
 この最終日に移籍が決まった選手は3名おり、クダFAに加入したFWファイザット・ガザリ(昨季は2019年シーズン後に解散したMFL1部のPKNS FCでプレー)、PJシティFCに加入したタイ出身の右サイドバック、アナウィン・ジュジーン(昨季は2019年シーズン後に解散したタイ1部リーグのPTTラヨーンFCでプレー)そして、PJシティFCからUITM FCに期限付き移籍で加入した、イギリス生まれながらフィリピン代表経験もあるFWマーク・ハートマンです。
 今年2月にフィリピン1部リーグのセレス・ネグロスFCからPJシティFCに加入したばかりのハートマン選手は、開幕からPJシティFCがプレーした3試合全てに先発出場しています(トレンガヌFCと対戦予定だった第4節は、ホームゲームながら試合会場が用意できなく延期)。しかし、既に5名の外国籍選手枠が全て埋まっていたPJシティFCがアナウィン選手を獲得したため、押し出されるような形で、4名の外国籍選手しかいなかったUITM FCへ期限付き移籍となりました。
 27歳のハートマン選手は、2017年には当時はいずれもMFL1部スーパーリーグに所属していたサラワクFA(現MFL3部)とペナンFA(同MFL2部)でのプレー経験もあり、この他タイ1部リーグでもプレー経験があります。
 UITM FCはクラブを運営するマラ工科大学の学生と数名のプロ選手で構成されており、ハートマン選手の経験は若い選手が多いチームには貴重でしょう。
 このハートマン選手の加入を取り上げたサッカー専門サイトのヴォケットFCは、UITM FCのフランク・バーンハート監督が元U23代表のFWアリフ・アンワルや21歳のMFアリフ・アルラシドらを積極的に起用する一方で、ここまでの4試合ではブラジル出身のFWグスタボ・アルメイダ一人に頼りがちとなっていた攻撃陣にこのハートマン選手が加わる事で確実に戦力アップが期待できるとしています。
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 観戦記にも書きましたが、今季UITM FCの試合を完成した際に、個人的に最も印象に残ったのが攻撃的MFのラビ・アタヤでした。マラッカ・ユナイテッドとの試合では、中盤から効果的なパスを連発していたのですが、後半はパスを出しても決められない攻撃陣を不甲斐無く感じたのか、前線までボールを持って上がることが多くなり、その結果、周りの選手との連携が悪くなってしまうプレーが見られました。そんなUITM FCへのハートマン選手の加入は、アタヤ選手が持ち味を発揮しやすくなる非常に効果的な補強のように思えます。

3月27日のニュース:FAMとMFLはクラブにメディアではなく選手との対話を求める、PDRM FCの現役警官14名は最前線に立つ「フロントライナー」 、アセアンクラブ選手権は来年に延期へ

FAMとMFLはクラブにメディアではなく選手との対話を求める
 マレーシアサッカー協会FAMとマレーシアフットボールリーグMFLはそれぞれの公式サイトで、リーグ中断による収入減に苦しむ各クラブに対し、選手やスタッフと直接、話し合いの席につく機会を設けて、契約内容などについての話を行なうべきであると訴えています。
 さらにFAMとMFLは、各クラブがメディアに窮状を訴えている現在のやり方は適切でなく、まずは選手との対話をすべきとしています。この対話を通して、関係者全員が互いに協調し、現在の状況下で国内サッカー健全に維持するためにも、問題の平和的な解決を求めることを求めています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、ここでいう対話とは、クラブが選手側に対して一方的に給料削減に同意することを求めるものを指すのではないとしながらも、現在の状況はクラブの過失によるものではないとして、選手やスタッフに理解を求めています。
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 このブログでも過去数日にわたって、リーグ中断期間中のMFLの複数のクラブの状況を取り上げましたが、各クラブ任せだった協会とリーグが交渉を容認した形になります。ただし、協会あるいはリーグによる具体的な支援の話は出ておらず、実際には未だクラブ任せの状況なので、この訴えにどれだけ効果があるのかは疑問で、結局は各クラブの懐状況次第ということでしょう。

PDRM FCの現役警官14名は最前線に立つ「フロントライナー」
 MFLは第4節を最後に中断中で、ほとんどの選手は自宅で自主トレ、或いはチームから与えられた練習メニューをこなしていると思いますが、MFL1部のPDRM  FCの選手の中には、活動制限令MCO発令中の現在も仕事に勤しんでいるようです。
 PDRM FCはマレーシア王立警察PDRMが運営するクラブで、多くの選手が現役の警察官であることから、3月18日に発令されたMCO下では、クラブ所属の14名が通常の勤務についていると、英字紙スターが伝えています。
 FWカイルル・イズアン・アブドラはKL市内をパトロールする一方で、GKウィルフレッド・ジャブンは他のチームメイトとともに、要請に即応する部隊に配備されていると紹介しています。
 カイルル選手は現在の勤務状況では、個人的なトレーニングをする時間が十分取れないことを認める一方で、警察官として常に任務につく用意をしておかなければならないと話しています。またウィルフレッド選手は自分は普段はサッカーしているものの、警察官が自分の仕事であり、任務に就いた場合には国家の助けになれることを名誉と感じていると話しています。
 リーグ戦4試合では0勝1分3敗、しかも給料未払い問題があったことから開幕前に勝点3を剥奪(はくだつ)されたPDRM FCですが、イシャク・クンジュ・モハマド監督は、MFL1部で4試合をプレーし経験を積みつつあるチームについて、1部でプレーするために必要な事を学びつつあるとし、プロには引けを取らない事を見せたいと記事の中で語っています。

アセアンクラブ選手権は来年に延期へ
 アセアン(東南アジア諸国連合)サッカー連盟AFFの公式サイトでは、今年2020年から開催予定であったアセアンクラブ選手権ACCの2021年への延期、そして今後4ヶ月に開催が予定されているAFF主催大会の日程変更を発表しています。
 AFFのキエフ・サメト会長は、ACC延期の理由を新型コロナウィルスの感染拡大から参加する選手守るためとしながらも、10試合を5ヶ月間にわたって行なう日程のACCは、アセアン各国で中断中の国内リーグやアジアサッカー連盟AFCの大会の日程が未確定であることから、来年への延期が適切であると判断したと話しています。
 この他、AFF主催大会としては、5月にフィリピンで開催が予定されていたAFF女子選手権、いずれもインドネシアで開催予定だった6月のU18女子選手権、7月のU19選手権(男子)、8月のU16選手権(男子)もそれぞれ、後日発表される日程へと変更になりました。
 一方9月にインドネシアで開催予定のU15選手権、いずれもタイで開催予定のAFFフットサル選手権、フットサルクラブ選手権、ビーチサッカー選手権については現時点で予定通りの開催としています。
 また隔年開催で今年2020年が開催年となっているAFF選手権スズキカップも予定通り11月より開催となっています。

3月26日のニュース:PJシティFCのホームも改修工事完了、クダFAのフロントがリーグ中断の影響を明かす、元代表監督はマレーシアカップの開催を希望

PJシティFCのホームも改修工事完了
 昨日はスランゴールFCがホームのシャーアラムスタジアムの公式戦開催許可をマレーシアフットボールリーグMFLに申請したことを取り上げましたが、PJシティFCのホーム、スランゴール州プタリンジャヤにあるMBPJスタジアムも改修工事が終了したと、マレー語紙ブリタハリアンが報じています。
 リーグ戦中断前の第4節に「ホームゲームを開催できる試合会場がない」という前代未聞の理由でトレンガヌFCとの試合を延期したPJシティFCですが、MBPJスタジアムでの公式戦開催に向け、現在はマレーシアフットボールリーグMFLによる施設検査が行われるのを待っている状況であると、チームマネージャーであるK・ラジャン氏は話しています。
 第4節の前にMFLによって行われた施設検査で不合格となり、ホームゲームが開催できなくなり、結局試合延期という対応をせざるを得なかったPJシティFCですが、4月14日までの延長が発表された活動制限令MCOが解除された段階で、MFLによる再検査を受けて合格となった後に公式戦開催が可能となります。

クダFAのフロントがリーグ中断の影響を明かす
 ここ数日にわたって、新型コロナウィルスの影響を受けたマレーシアフットボールリーグMFL中断による給料削減の話題を取り上げていますが、リーグ戦が中断中のスペインでも世界でも有数の金満クラブ、バルセロナでも選手が給料削減に応じる可能性が報じられるなど、この話題は世界的なものになりつつあります。
 この状況について、マレーシアサッカー協会FAMとマレーシアフットボールリーグMFLは各クラブに対し給料削減を行わないよう求め、それに従わないクラブについては罰則を科すとしています。
 しかし新型コロナウィルスの影響は、入場料収入への依存度が高いクラブを直撃しているだけではなく、各クラブを支援するスポンサー企業にも打撃を与えており、クラブへの支援に影響が出ていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 この記事ではクダFAを運営するクダ州サッカー協会KFAのアスミルル・アリス名誉事務局長の発言として、第4節のスランゴールFC戦がジョホール・ダルル・タジムJDTやパハンFA戦などと並ぶいわゆるドル箱カードであり、それが無観客試合となったことで多額の入場料収入を失ったこと、また活動制限令によって収入減となったスポンサー企業の中には契約通りの支援を取りやめる企業がでてきていることなどを取り上げています。
 アスミルル事務長は、新型コロナウィルスによる影響下では、州政府に対して運営資金への支援を求める他、スポンサー企業と契約の見直しを行った上で支援の継続を求める、高給を取る選手には給与の削減を依頼する、などの方針も検討中だと話しています。

元代表監督はマレーシアカップの開催を希望
 新型コロナウィルスの影響で中断中のマレーシアフットボールリーグMFLは、既に発令中の活動制限令MCOが4月14日まで延長されたことにより、当初予定されていた第5節(4月3日から4日開催予定)と第6節(4月10日から13日に開催予定)の延期が決まりました。また、3月17日と18日に予定されていたFAカップの2回戦は既に延期されています。
 新型コロナウィルスの感染被害が収束した場合、延期されている国内日程だけでなく、やはり延期されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選の再開、さらには今年開催予定の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ開催も控えており、再開後の日程はかなりのハードスケジュールが予想されます。
 そこで取り沙汰されているのが、もう一つのカップ戦、マレーシアカップを中止て日程緩和を図るという方針です。MFL1部と2部の16クラブのみが出場するこの大会は、通常は8月にグループステージが始まりますが、国内リーグ戦とFAカップの勝者にはそれぞれ、アジアサッカー連盟AFCのAFCチャンピオンズリーグとAFCカップへの出場権が与えられる一方で、マレーシアカップは国内で完結してしまう大会であることから、今後、日程調整が難航した場合の「犠牲」となる可能性が一番高いというのが大半の見方です。
 しかし前PKNS FC監督で元代表監督でもあるラヤゴパル・クリシュナサミー氏は、異なる意見を持っているとマレーシアの通信社ブルナマが報じています。ラヤゴパル氏はマレーシアカップの持つ歴史的価値を重じ、必要とあらばFAカップを中止し、マレーシアカップを開催することを提案しています。
 1921年(大正10年)にマラヤカップとして始まったこのカップ戦は、1942年から47年までは第二次大戦や日本軍による英領マラヤ占領などで中断されたものの、今年開催されれば94回目となるアジア最古の大会の一つです。(ちなみに日本のサッカー天皇杯も1921年より開催)
 もちろんマレーシアカップとFAカップの両カップ戦が開催されることが理想と話すラヤゴパル氏は、例えば、準々決勝からはホームアンドアウェイ方式となるFAカップを一発勝負のノックアウト形式とすれば試合数を減らすことができるとし、主催者のMFLとマレーシアサッカー協会FAMに試合形式を変更してでも、すべての大会を維持して欲しいとも述べています。
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 トップリーグは各州のサッカー協会が運営するクラブが大半を占めるマレーシアの国内リーグは、クラブ同士の試合以上に、サポーターが自分の出身州のクラブを応援する言わば州対抗戦の色合いが強いのが特徴で、その頂点にあるのがマレーシアカップの決勝戦でしょう。その熱狂度合いは1990年に始まったFAカップとは明らかに違い、スタジアムはおらがチームを応援するサポーターで一杯になります。
 FAカップの勝者がAFCカップに出場できるといった実利的な面以上に、ラヤゴパル氏と同様にマレーシアカップの持つ「伝統」を重視し、大会開催を支持する意見も決して少なくないでしょう。

3月25日のニュース:ペナンFAは給料削減を検討、フェルダU・ペラTBG・トレンガヌFCは給料削減を行う予定なし、スランゴールFCはシャーアラムスタジアムの使用許可を改めてMFLに要請

ペナンFAは給料削減を検討
マレーシアフットボールリーグMFL2部のペナンFAは、所属選手に対して自発的な給料削減を提案する予定であると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため3月16日より全てのサッカー活動が停止しているマレーシアでは、やはりMFL2部のケランタンFAが同様の対応を検討していることが既に報じられていますが、ペナンFAもリーグ中断による入場料収入が得られていないことを理由に、給料削減提案のための話し合いを選手と行うとしています。なお、ペナンFAのチームマネージャーであるオン・エンフア氏は、この提案を行うのは月給が1万リンギ(およそ25万円)以上の選手が対象としています。

フェルダU、ペラTBG、トレンガヌFCは給料削減を行わず
 一方、同じスタジアムアストロの記事では、MFL1部のフェルダ・ユナイテッドは、給料削減について検討していないとしています。フェルダ・ユナイテッドのアフィザン・アブ・オスマン事務局長は、リーグ中断期間中もスポンサーと連絡を取り合っているとし、選手への給料支払いに関しては何も問題はないとしています。
 またマレーシアの通信社ベルナマは、ペラTBGとトレンガヌFCも現時点の給料削減を行わないとしていると報じています。
 ペラTBGを運営するペラ州サッカー協会PAFAのモハマド・アズリン・モハマド・ナズリ事務長は、クラブ運営資金はシーズン終了までは十分あり、リーグ中断による入場料収入減の影響はないとして、選手は給料未払いの心配も無用であると話しています。
 またトレンガヌFCを運営するトレンガヌ州サッカー協会PBSNTのテンク・ファロウク・フシン・テンク・アブドル・ジャリル事務長は、主要スポンサーであるトレンガヌ州政府やユニフォームの胸スポンサーであるレッドワン社を含む全てのスポンサーがリーグ中断期間も契約通りに支援を続けていることから運営資金のしんんパイはないとしています。また、入場料収入減の影響についても試合当日の審判や警備員などの経費に当てられており、クラブの運営への大きな影響はないと話しています。

スランゴールFCはシャーアラムスタジアムの使用許可を改めてMFLに要請
 スランゴールFCのホーム、シャーアラムスタジアムは観客席を覆うポリカーボネート製の屋根の一部が崩落し、観客が危険に晒される可能性があるとして、リーグ戦開催が認められていませんでしたが、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASは観客の安全が確保されたとして、マレーシアフットボールリーグMFLに対して使用許可申請を行ったと英字紙スター電子版が伝えています。
 開場から30年が経つシャーアラムスタジアムは、今期開幕前にMFLが行った3度の施設検査に不合格となり、スランゴールFCは3月7日のホームゲームをブキジャリル国立競技場で開催することを余儀なくされています。
 記事の中でFASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長は、崩落の危険性がある屋根は撤去が終わっており、マレーシア政府の機関である公共事業局と協力してスタジアムの安全は確保できたと話しています。またMFLのモハマド・シャズリ・シャイク・モハマドCOOは、FASから申請を受け取ったことを認めており、現在マレーシア全土に発令されている活動制限令解除後に施設検査を行うとしています。

3月24日のニュース:エリートアカデミーに何が起こっているのか、U21とU19チームの給料未払いをケランタン州協会会長が認める、ミャンマー代表監督がマレーシアとの試合を拒否した理由とは

エリートアカデミーに何が起こっているのか
 マレーシアフットボールリーグMFL所属クラブのU19チームが対戦するユースリーグには、マレーシア国内から選手が選抜されている国家サッカー選手養成プログラムNFDPの中核をなすエリートアカデミーのモクター・ダハリアカデミーAMDのU16チームも参加していますが、このAMD U16が出場した試合で撮られた写真が様々な憶測を生んでいます。
 マレー語紙ハリアンメトロ電子版によれば、ロゴが外された古いユニフォームを着た選手たちが写った写真についてコメントしたのはKJことカイリー・ジャマルディン科学・テクノロジー・イノベーション相です。2013年から2018年の総選挙で下野するまでNFDPを統括する青年スポーツ相を務め、在任中はマレーシア人として初めてヨーロッパでプレーし、当時バイエルン・ミュンヘンU19チームのアシスタントコーチを務めていたたリム・テオンキム氏をNFDPへ招聘しました。今年2月末に起こった政権交代により再入閣を果たしたカイリー大臣は、停滞していたユース育成プログラム改善に尽力したこともあり、この「異変」に敏感に反応し、NFDPの公式インスタグラムに「2019年の予算として配分された4500万リンギ(およそ11億2000万円)はどこへいったのか」とこの状況に疑問を呈するコメントを残しました。
(胸部分にあったロゴが外されたユニフォーム-NFPD公式インスタグラムより)

 しかしカイリー大臣のコメントはその後なぜか削除され、その後NFPDがインスタグラムに削除を求めたこと、またその理由としてコメントがAMDの評判を貶めるものであることがその理由であることが公表されました。
 ユニフォームの問題以外にも、各地のNFDP参加のトレーニングセンターの閉鎖、トレーニング用具の供給の遅れ、コーチの給与削減なども起こっているようで、ここ数年間の政治の不安定によってサッカー界の将来を担う貴重なプロジェクトが個人の利益を目論む輩につけ込まれていると記事は結んでいます。

ケランタンFAU21の

U21とU19チームの給料未払いをケランタン州協会会長が認める
 ケランタンFAを運営するケランタン州サッカー協会KAFAがリーグ中断による入場料収入減から所属選手の給料削減を検討している事はこのブログでも取り上げましたが、プレジデントカップに出場するU21チームにも給料未払い問題があることをKAFAのフシン・デラマン事務局長が認めたことをマレー語紙ブリタハリアンが報じています。
 U21チームの29名とU19の22名の合計51名の選手に対し、昨季2019年シーズンの給料4ヶ月分に加えて今季は全く給料が支払われていない他、トレーニングにかかる費用等も選手負担で、過去7ヶ月間に渡ってこの状態が放置されているということです。
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 このような状況が過去数ヶ月にわたって起こっていることを把握できないまま、ケランタンFAの今季リーグ参加を承認したマレーシアサッカー協会FAMやリーグ主催者のマレーシアフットボールリーグMFLの調査能力の低さ(あるいは問題意識の希薄さ)によって、あらゆるサッカー活動が止まり、収入減に苦しむクラブが出てくることが予想される今後も同様の問題が露呈する可能性が高まってきました。

ミャンマー代表監督がマレーシアとの試合を拒否した理由とは
 新型コロナウィルス感染者が増加する状況下では世界各地でサッカー活動が止まっていますが、今月3月に予定されていたマレーシア代表とミャンマー代表の国際親善試合を中止されています。
 マレーシアサッカー協会FAMがミャンマー代表を招待する形で行われる予定だった試合は、新型コロナウィルスの影響により中止になっていますが、ミャンマーの英字紙ミャンマータイムズ電子版によれば、ミャンマー代表の監督を務めるドイツ人のアントワーヌ・ヘイ氏が直近のFIFAランキングで136位のミャンマーが同154位のマレーシアに敗れた場合、FIFAランキングが下がってしまうことを恐れたことも中止の理由の一つであるというミャンマーサッカー協会MFFのウ・コ・コ・テイン事務局長のコメントを伝えています。
 2018年にミャンマー代表とU23代表の両チームの監督に就任しながら、同年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでの敗退で一旦解任されながら、昨季から再びミャンマー代表監督に復帰したヘイ監督は、ミャンマーよりがFIFAランキングが高い国との試合を希望しているというウ・コ・コ・テインMFF事務局長のコメントも記事には併せて掲載されています。

3月21日のニュース:選手会は給料削減を検討しているクラブを非難、リーグ中断が続けばマレーシアカップは中止の可能性も、ルクマンはリーグ再開後はスランゴール2でプレー

選手会は給料削減を検討しているクラブを非難
 昨日のこのブログでは、マレーシアフットボールリーグMFL2部のケランタンFAがリーグ中断による収入源を理由に選手やスタッフと給料削減についての交渉を行うことを計画していることを取り上げました。
 このような動きに対して、マレーシアプロサッカー選手会PFAMのサフィー・サリー会長は各クラブが直面している窮状は理解できるものの、選手の生活に直結する給料削減には同意できないと表明していることを、英字紙スター電子版が報じています。
 PFAMも加盟している国際プロサッカー選手会FIFProが、選手はリーグ中断に伴う給料削減に従う必要はないとしていることを指摘した上で、サフィー会長は、政府の新型コロナウィルス封じ込め政策に便乗するような形で、選手との契約書に記載されていない不公平で唐突な給料削減をMFLのクラブが選手に求めないことを望んでいると話しています。
 またサフィー会長は、各クラブとも今季開幕前に運営資金を確保しておくべきであり、開幕からわずか2ヶ月しか経っていない現時点で経営難を訴えるべきでないとし、さらに選手の給料を入場料収入に依存する経営方針を非難した上で、選手が被害を被るような経営方法を改めることも各クラブのフロントに求めています。
 この他、自身もMFL1部のPJシティFCでプレーするサフィー会長は、フロントやクラブと問題が生じた場合はPFAMに連絡するよう、選手に呼びかけています。

リーグ中断が続けばマレーシアカップは中止の可能性も
 マレーシア国内の新型コロナウィルス感染者数は東南アジアで最大の1000人超えとなった一方で、未だに活動制限令MCOに従わない外出者がいることがメディアで取り上げられています。マレーシア政府もMCOを徹底するため、明日3月22日からはマレーシア国軍も投入されることが発表されています。
 3月18日より執行されているMCOは3月31日に解除になる予定ですが、状況が改善せず、万が一このMCOが継続して執行される場合、100年近い歴史を誇る国内カップ戦のマレーシアカップの開催時期あるいは開催形式が変更、さらに最悪の場合には中止になる可能性があると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 なお記事の中でマレーシアフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、組み合わせが決まっているものの順延となっているFAカップ2回戦の予定日として4月1日、5月1日、6月1日が候補に上げています。
 FAカップは、優勝したクラブにAFCカップの出場権が与えられることから、マレーシアカップより優先されることが予想されます。また並行してMFLも再開されること、FIFAワールドカップ予選アジア二次予選なども今年後半にずれ込む可能性が高いことからも、FAカップやリーグ戦の再開が遅れれば、MFLの上位16クラブで争われるマレーシアカップは今季は中止になる可能性が高いと考えられます。
 アジア最古のカップ戦とも言われるマレーシアカップ中止はあくまでも最後の手段と話すアブドル・ガニCEOですが、ペラTBGのメフメト・ドゥラコビッチ監督やスランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督はFAカップとリーグ戦を優先するべきであると記事の中で語っています。

ルクマンはリーグ再開後はスランゴール2でプレー
 マレーシア国内リーグの今年1回目の移籍期間(トランスファーウィンドウ期間)は3月15日に閉じましたが、その3月15日にスランゴール州サッカー協会FASがルクマン・ハキム・シャムスディンをスランゴールFCのBチーム、MFL2部のスランゴール2に登録したことを、スポーツ専門サイトのフォックススポーツが報じています。
 次世代のエースと目される18歳のルクマン選手はマレーシアのエリート選手養成アカデミーであるAMDの出身で、英国の新聞ガーディアンが選ぶ2002年生まれの注目選手60人に選ばれた他、昨年2019年末の東南アジア競技大会、通称シーゲームズではU22代表の主力選手としてプレーしました。
 3月5日生まれのルクマン選手は、18歳となった時点でマレーシアの大富豪ヴィンセント・タン氏が所有するベルギー1部リーグのKVコルトレイクに加入する予定でした。しかし、新型コロナウィルスの影響でヨーロッパへの移動ができなくなったことから、ヨーロッパへの移動前まで練習環境を提供していたスランゴール2と6ヶ月契約を結んだと、マレー語紙ハリアンメトロが報じています。
 KVコルトレイクと5年契約を結んだルクマン選手は、KVコルトレイク合流前に英国に渡り、やはりタン氏が所有する英国2部リーグのカーディフシティFCでの練習に参加する予定になっていましたが、ビザの問題などがあり実現せず、スランゴール2の練習に参加していました。

3月20日のニュース:マラッカUに勝点剥奪処分、ケランタンFAは選手との給料削減交渉を予定、TFC II監督は選手の練習状況をビデオで確認

マラッカUに勝点剥奪処分
 マレーシアサッカー協会FAMの公式サイトでは、マレーシアフットボールリーグMFL1部のマラッカ・ユナイテッドに対し勝点3剥奪(はくだつ)の処分が下されたことが告知されています。
 FAMの公式サイトによると、マラッカ・ユナイテッドは給料が未払いとなっている選手及びスタッフとの間で分割で未払い給料を支払うことが同意されており、1回目の支払い日の1月末には支払われたものの、2回目の支払日となっていた2月末には支払いが行われなかったことから今回の処分となったとしています。なお、マラッカ・ユナイテッドは今回支払われなかった未払い給料について4月末までの猶予を与えられましたが、それでも支払いが行われない場合にはさらに勝点が6が剥奪されることになっています。
 この他、PDRM FC、ケランタンFA、サラワクFAは未払い給料問題とは別に、所得税、従業員積立基金EPF、社会保障制度SOCSOなどに未払いがあり、その支払い期限として4月末が設定されたことも併せて発表されています。
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 マラッカ・ユナイテッドは開幕から4試合で2勝2敗の勝点6としてリーグ3位でしたが、この処分により順位を11位に下げています。

ケランタンFAは選手との給料削減交渉を予定
 新型コロナウイルス感染者拡大を防ぐため、3月18日より国内に活動制限令が出されているマレーシアでは、幼稚園から大学まで全ての学校は閉鎖、大半の企業は休業を求められる一方、薬局や食料品店、スーパーマーケットなどのみが営業を許されており、レストランやファーストフート店でも持ち帰りとデリバリーだけが可能になっています。そんな状況下では多くのビジネスがじわじわとその影響を受け始めていますが、リーグ中断期間中のマレーシアサッカーリーグMFLの各クラブも例外ではないようです。
 英字紙ニューストレイトタイムズは、MFL2部ケランタンFAの経営陣がリーグ中断に伴い、給料削減について選手との交渉を予定していると報じています。
 ケランタンFAを運営するケランタン州サッカー協会KAFAのフスイン・デラマン事務局長は、リーグ中断による入場料収入減により経営が圧迫されていることを認めた上で、選手にも運営資金が不足している状況を理解して欲しいと述べています。
 「試合が1試合中止になるごとに、およそ10万リンギ(およそ250万円)の入場料収入を失うことになり、毎月50万から60万リンギ(およそ1260万から1510万円)かかかるクラブの運営費用の中で、この入場料収入を失うのは大きい」と述べ、リーグ再開までを条件に、給料の25パーセントの削減を求めるとしています。
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 マレーシアサッカー協会FAMはリーグ中断期間中の給与未払いが発生しないように監視するとしていますが、開幕前には予想できなかった状況下で運営が厳しくなっているクラブはケランタンFAだけではない可能性があり、今後は公にならないケースも含め、経営側と選手、スタッフとの間で給料削減交渉が行われる可能せはありそうです。

TFC II監督は選手の練習状況をビデオで確認
 マレーシアフットボールリーグMFLは、活動制限令が有効となる3月31日までの間は練習を実施ないこと、練習試合を行わないことを各クラブに通達し、また外国籍選手に対しては、いったん出国してしまうと再入国が難しくなる可能性があることからマレーシア国内に留まることを求めています。
 新型コロナウィルスという不測の事態とは言え、練習ができない活動制限令が発令されている最中の選手の体調維持は多くの監督、コーチにとって悩みの種だと思いますが、MFL2部のトレンガヌFC IIは所属選手に対して毎日のトレーニングの様子をビデオ撮影して送ることを求めていると、ニューストレイトタイムズが報じています。
 現在、MFL2部の首位を走るトレンガヌFC IIのロシャディ・ワハブ監督は、スピードとアジリティに特化したトレーニングを(イスラム教の礼拝日がある)金曜日を除く毎日、1日2時間行い、その様子をビデオ撮影してスタッフに送るように指示していると言い、ここまでは全選手がその指示を守っていると話しています。
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 ツイッターでは、鈴木ブルーノ選手が自主トレーニング中の映像をアップしていましたが、録画してコーチに送る必要があったのですね。

3月17日のニュース:協会はリーグ中断中の給与未払に監視を強化、開幕からの4試合で3勝1分のJDT監督の進退問題?、東南アジア選手権2020年大会もスズキ自動車が冠スポンサーに

協会はリーグ中断中の給与未払いに監視を強化 
 新型コロナウィルスの影響を受け、3月16日から中断期間に入ったマレーシアフットボールリーグMFLですが、この中断期間に給与未払いが発生しないよう、マレーシアサッカー協会FAMは注意の目を光らせるつもりであると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 FAMのスチュアート・ラマリンガムCEOは、選手やスタッフはいずれもクラブと正式に契約を交わしていること、また各クラブともリーグ開幕前にMFLが行った審査で11月までの予算が確保されていることになっているので、財政問題による給料未払いが発生しないと信じていると話しています。同時にFAMは、今後の状況を詳しく監視し、もし給料を支払われない選手やスタッフからFAMに対して報告がされた場合には、それに応じて該当クラブに処分を行うとしています。
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 このブログでも数え切れないほど取り上げた給料未払い問題。特に問題がない場合でも給料未払い問題が普通に発生するマレーシアサッカー界では、今回の新型コロナウィルスによるリーグ中断は、経営者側による給料未払いの良い口実となりかねません。 
 スペインのラリガを参考に、MFLが今季開幕前に新たに導入したECP(経済コントロールプログラム)によって、各クラブの財務状況はMFLが審査済みのはずなので、もしクラブが今回の中断による救済措置などを求めるようであれば、MFLの審査そのものに問題ありとなり、非難がMFLへ向かう可能性もあります。

開幕からの4試合で3勝1分のJDT監督の進退問題?
 ジョホール・ダルル・タジムJDTはマレーシアフットボールリーグMFL1部で6連覇中ですが、今季は開幕戦で昨季FAカップチャンピオンのクダFAに1-0と勝利したものの、その後はいずれも今季1部に昇格したばかりのUITM FCに2-1、PDRM FCに1-0と辛勝、そして4戦目のフェルダ・ユナイテッドとは1-1と引き分けたことから、今季も圧倒的な勝利を予想するメディアの中にはモラ監督の進退について取り上げる新聞も出てきました。
 マレー語紙ブリタハリアンでは、MFLの各クラブがモラ監督の戦術に慣れた現状では、新たな戦術導入が必要とし、このままではモラ監督交代もありうるというマラ工科大学UITMのスポーツ科学科のモハマド・サデック・ムスタファ准教授のコメントを掲載しました。
 これに対し、JDTは公式Facebook上でテクニカル・ディレクターを務めるアリスター・エドワーズ氏が、開幕からの4試合で3勝1分の勝点10でリーグトップであること、他のクラブに比べるとAFCチャンピオンズリーグACLの試合を余分に戦って疲労がたまていることなどを挙げつつ、コーチでも元選手でもないサッカーとは無関係の学識経験者からのコメントを掲載したブリタハリアンに対して、単に現状を扇情的に扱っていると非難し、公平で正確な報道を求めるとしています。
(JDT公式FBに掲載されたエドワーズTDのコメント)

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 UITM FCやPDRM FCとの1点差勝利、そして昨季は最終節まで2部降格の可能性があったフェルダ・ユナイテッドと引き分けたことで、ソーシャルメディア上でも「今季のJDTは大丈夫か」のようなコメントは散見されました。
 「引分は負けに等しく、負けを大惨事のようにみなすサポーターの気持ちは理解できる一方で、良い日もあれば悪い日もあり、それがサッカーだと理解する必要がある」とJDTのオーナーのジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下もモラ監督率いるチームを支持するコメントを出しています。
 4試合を消化して、3勝1分で勝点10を獲得しながら進退問題が話題になる監督は世界中を見回してもそうはいないでしょうが、言い換えれば、JDTに対するマレーシアサッカーファンの期待がどれだけ高いかを示しているとも言えるでしょう。
(JDT公式FBに掲載されたオーナーのトゥンク・イスマイル殿下のコメント)

東南アジア選手権2020年大会もスズキ自動車が冠スポンサーに
 東南アジアチャンピオンを決めるアセアンサッカー連盟AFF選手権は2年ごとに開催され、前回大会の2018年大会ではベトナムが通算スコア3-2でマレーシアを破って優勝しています。
 今年開催予定の第13回大会も予定通りであれば、今年半ばに予選のグループ分けが決定し、10月から11月にかけてグループステージが始まりますが、今年の大会もスズキ自動車がAFF選手権の冠スポンサーに就任したことをGoal. comが伝えています。
 タイガービールが冠スポンサーとして1996年に始まったことから当初はタイガーカップと呼ばれていたAFF選手権は、2004年のタイガービール撤退により単にAFF選手権と呼ばれていた時期を経て、スズキ自動車が冠スポンサーとなった2008年大会からはスズキカップと呼ばれています。
 また試合の開催方法も年とともに変わってきており、2016年の前々回大会までは、それぞれ4カ国が2つのホストカントリーに分かれてグループステージを行う形式でしたが、前回2018年大会からは2つのグループに分けられた5カ国が、ホーム2試合、アウェイ2試合を戦受け意識に変わりました。グループの上位2カ国が準決勝に進出し、またホームアンドアウェイで対戦、さらに決勝もホームアンドアウェイの通算成績で優勝が決まる形式は引き継がれたものの、この2018年大会は75万人を超える観衆を集める大会になりました。
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 今年、操業100周年、そして東南アジア進出90年を迎えるスズキ自動車の冠スポンサー継続は喜ばしいことですが、気になるのはやはり新型コロナウィルスの影響です。現在、国内リーグ中断中のマレーシア、ベトナム、タイ、インドネシア、また開幕を延期したフィリピンなどが、今後、国内リーグを再開し、さらに予定されている日程全てを消化しようとすれば、その試合日程が10月あるいは11月までずれ込む可能性があり、そうなるとスズキカップのグループステージが予定されている時期と重なる可能性があります。

3月16日のニュース:MFL第2節と第3節の入場者数

 マレーシアサッカー協会FAMとマレーシアフットボールリーグMFLは、本日3月16日より1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグ、3部M3リーグ、4部M4リーグからマレーシアフットサルリーグMFSL、21歳以下のプレジデントカップ、19歳以下のユースカップまで、FAMとMFL管轄のあらゆるサッカー活動の中断を決定しています。
 また無観客試合として行ったMFL第4節以降の日程も発表しておらず、4月2日(金)から4日(日)に予定されている第5節までにこの中断期間が終了するのかどうかも定かではありません。
 なお、マレーシア政府は3月18日(水)から31日(火)まで国内全校の閉鎖や教会やモスクでの集会、スポーツを含むイベントの禁止などを発表しており、再会があるとしても4月以降の話になりそうです。
 そこで今回は、MFL1部と2部の第2節と第3節の入場者数に関するサッカー専門サイトのヴォケットFCの記事をまとめました。なお第1節についてはこちらをご覧下さい。

MFL第2節の入場者数
 マレーシアフットボールリーグMFL第2節は3月6日(金)と7日(土)に行われましたが、この第2節の11試合を観戦したのは7万5563人でした。3月6日(金)のUKM FC対ケランタンFAの試合が雷雨により中止となった、通常より1試合減って11試合が実施されました。
 リーグ別に見ると、1部スーパーリーグはジョホール・ダルル・タジムJDTのホーム、スルタン・イブラヒムスタジアムで開催されたJDT対UITM FC戦が2万2387人と、第2節最大の入場者を記録した一方で、スランゴール州のUITMスタジアムで開催されたPJシティFC対パハンFA戦の2110人が第2節最小入場者数でした。この試合はPJシティFCのホーム、MBPJスタジアムが改修工事中のため、UITMスタジアムでの開催でした。なお、1部スーパーリーグ第2節の1試合あたりの平均入場者数は1万466人で、第1節の1万3680人からおよそ24パーセント減少しています。
 また2部プレミアリーグでは、ペナンFAのホーム、シティスタジアムで開催されたペナンFA対スランゴール2戦が最大の5855人を集めた一方、最小がトレンガヌ州のスルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアムでのトレンガヌFC II対ペラII戦の350人となっています。2部プレミアリーグ第2節5試合の1試合あたりの平均入場者数は2130人で、第1節の平均入場者数の3438人からおよそ38パーセント減少しています。

MFL第3節の入場者数
 続く第3節の入場者数は1部スーパーリーグと2部プレミアリーグ合わせて4万8582人と、前節第2節からはおよそ36パーセント減、開幕節の第1節からほぼ半減の52パーセント減となっています。
 その理由として、3月10日(火)、11日(水)と平日開催であったこと、また新型コロナウィルスの患者数が国内でも徐々に増え始め、人が多く集まるイベントへの参加自粛が拡大したことなどが考えられます。
 第3節は1部スーパーリーグの6試合合計で3万3658人が観戦に訪れています。トレンガヌFC対スランゴールFC戦が開催されたトレンガヌ州のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムが1万7200人と最大の観衆を集め、最小はスーパーリーグの試合で唯一、観衆が1000人を割ったフェルダ・ユナイテッドのホーム、トゥン・アブドル・ラザクスタジアムでのフェルダ・ユナイテッド対マラッカ・ユナイテッド戦でした。なお、1部スーパーリーグ第3節の1試合あたりの平均入場者数は5909人で、第2節の1万466人からはおよそ44パーセント、第1節の1万3680人からおよそ57パーセント減少しています。
 一方2部プレミアリーグは6試合で1万4914人の入場があり、ケランタン州のクラブ同士のいわゆる「ケランタンダービー」となったケランタンFA対ケランタン・ユナイテッド戦の入場者数が1万315人と最大の観衆を集めた一方で、KLフットボールスタジアムでのスランゴール2対サラワク・ユナイテッド戦、タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタ自マムでのジョホール・ダルル・タジムII対クアラルンプールFA戦、ヌグリスンビラン州のトゥンク・アブドル・ラーマンスタジアムでのヌグリスンビランFA対UKM FC戦の3試合で観客が1000人以下となっています。2部プレミアリーグ第3節の1試合あたりの平均入場者数は2485人で、第2節の2130人殻は増加したものの、第1節の平均入場者数の3438人からおよそ28パーセント減少しています。