2月14日のニュース
今日はフットサル関連2題
フットサルリーグは今週末に開幕-注目は今季初参戦のジョホール
現在空席のフットサル代表監督は近日中に発表予定

マレーシアスーパーリーグは2月24日に昨季の王者ジョホール・ダルル・タジム(JDT)対昨季2位トレンガヌFCの対戦で開幕しますが、国内フットサルリーグのマレーシアプレミアフットサルリーグ(MPFL)はそれより一足早い今週末の2月18日に開幕します。

マレーシアプレミアフットサルリーグ概要

今季は新たにアジア枠の外国籍選手枠が追加され、各チームと2名の外国籍選手がプレー可能になっています。今季は参加14チームが2つのグループに分かれて8月5日の決勝を目指して戦いますが、そのグループ分けは以下の通りです。

A組
マレーシア国軍(ATM)、クダ、KPT-PSTマスタングズ(国内の大学の選抜チーム)、パハン・レンジャーズFC、ペナン、サバ、トレンガヌ
B組
ジョホール・ダルル・タジム(JDT)、KLシティFC、クアラルンプール、PFAオディン・サラワク、スランゴールMAC、スランゴールTOTユナイテッド、シャーアラムシティ

開催方法ですが、各組のリーグ戦はホームアンドアウェイ方式で行われ、それぞれの組の上位4チームがノックアウトステージへ進みます。7月29日に予定されている準々決勝から始まるノックアウトステージは、なぜか準決勝は一発勝負で行われますが、準決勝と決勝はリーグ戦同様、ホームアウェイ形式で行われます。

またリーグ決勝後の8月19日から9月23日にかけては、マレーシアフットサルカップが予定されています。リーグ戦各組の上位3チームに加え、4位と5位のチームの間で行われるプレーオフの勝者2チームの合計8チームが出場し、決勝までの全ての試合がホームアンドアウェイ方式で行われます。

今季のマレーシアプレミアフットサルリーグに参加する14チームのロゴ
注目は今季初参戦のジョホール・ダルル・タジム(JDT)

今季のマレーシアプレミアフットサルリーグの最大の話題は、今季から参戦するジョホール・ダルル・タジム(JDT)です。マレーシアスーパーリーグで8連覇中のJDTがフットサルチームを新設してMPFL参戦を発表したことが十分なニュースでしたが、その後のチーム強化がその方法も含めて注目されています。

監督にレアル・ベティスフットサルの監督だったフアン・アントニオ・ミゲル・ガルシア氏を招聘すると、昨季のリーグとマレーシアフットサルカップの二冠を達成したスランゴールMACからGKアズルル・ハディー・トフィクを筆頭にアズワン・イスマイル、エクマル・シャーリン、アズリ・ラーマンと4名のマレーシア代表選手を引き抜き獲得、さらに昨季準優勝のパハン・レンジャーズFCからは昨季のリーグMVPアブ・ハニフ・ハサン、アワルディン・マット・ナウィの両マレーシア代表選手も獲得しています。サッカーのJDT同様、チームの主力全員が代表選手、しかも後述する外国籍選手も加わることで、さらにベンチにも代表選手が控えるという豪華な布陣を短期間で揃えています。

その外国籍選手ですが、リーグの外国籍選手枠は2枠(その内の1つはアジア枠)で、その枠には2016年にUEFAフットサルカップで優勝経験のあるカイオ・セザール・ガルシア・レゴ(ブラジル)をAFCカイラト(カザフスタン)から、そしてアジア枠でアブドル・ラーマン・サラニ(イラン)をガンド・カトリン・アモルFC(イラン)からそれぞれ獲得しています。

昨季二冠のスランゴールMACと準優勝のパハン・レンジャーズFCも外国籍選手を獲得して対抗

主力マレーシア人選手がいずれもJDTに流出した昨季二冠の覇者スランゴールMACと、リーグ戦、カップ戦ともその後塵を排したパハン・レンジャーズFCは、チームの強化を外国籍選手に託しています。

リーグ3連覇を狙うスランゴールMACは、前述の通り代表選手4名がJDTに移籍した他、もう2名もやはりJDTに移籍しており、昨季までとは大きく陣容が変わっています。また残る主力選手の1人で元代表キャプテンでもあるカイルル・エフェンディがケガのため今季の出場が絶望となるなど、厳しい状況にあります。昨季オフに就任したブラジルの強豪カルロス・バルボーザ出身のエドガー・バラダッソ監督は、残った若い選手主体のチーム編成となることを明言していますが、それを支えるのが今季が2年目となるやはりブラジル出身のセアラことマテウス・ヴァスコンセロス、そしてスニチ・サヴェーSFC(イラン)から加入するレザ・スパンダル(イラン)の両外国籍選手です。

またスペイン出身で2020年に就任しながら、新型コロナによるリーグ中止により今季が実質2シーズン目となるヘラルド・カサス監督が率いるパハン・レンジャーズFCも3期連続リーグ2位から優勝を目指して、ブラジル出身の23歳マテウス・アウグストと、アジア枠では同じイラン出身で代表経験もあるアミン・ナスロラ・ザデを獲得しています。

現在空席の代表監督は近日中に発表予定

またこの他のフットサル関連のニュースでは、現在、空席となっているフットサルマレーシア代表監督について、マレーシアサッカー協会FAMのノー・アズマン・ラーマン事務局長によれば近日中に発表されるということです。

これまで監督を務めていたチュウ・チュンヨン監督は、昨年4月の東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権ではタイとインドネシアに敗れてグループステージを突破できずに敗退、また翌5月に開催された東南アジア競技大会ベトナム大会でも、出場5チームで争われた中、0勝1分4敗で得点7失点20の最下位となったこともあり、契約が延長されませんでした。なお今季のフットサルマレーシア代表は10月の東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権、そして11月のアジアインドア&マーシャルアーツゲームズに出場を予定しています。

5月3日のニュース
東南アジア競技大会出場の男女フットサル代表最終メンバーが発表
東南アジア競技大会出場のeサッカー代表最終メンバーが発表

一昨日の夜に急遽、断食月が明け、昨日は断食月明けの祝日ハリラヤとなったマレーシア。5月1日のレイバーディの振替も合わせてで明日5月4日まで連休のマレーシアは、先週末のJDT初のACLベスト16進出決定以降はあまり大きなニュースはありません。

しかしその一方で、今週末からは東南アジア版オリンピックとも言える東南アジア競技大会通称シーゲームズが開幕します。この大会に出場する男子サッカー(U23)代表は出発前の最後の練習試合、フィリピンU23代表戦をこなし、男女フットサル代表とeサッカーは最終メンバーが発表になっています。

東南アジア競技大会出場の男子フットサル代表最終メンバーが発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、今月11日から始まる東南アジア競技大会通称シーゲームズのフットサル男子に出場するマレーシア代表16名を発表しています。フィリピンのマニラで行われた前回2019年大会ではフットサルは開催されず、今回は2大会ぶりの開催となります。

チュウ・チャンヨン監督は、先月4月にタイのバンコクで開催された東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場した16名中、14名を再び選出し、アクマルルニザム(パハンレンジャーズ)、ジョシュア・リー(ヌグリスンビラン)の両選手に代わり、新たにアイザッド・ダニエル(スランゴールMAC)、アキル・カリス(クランタン)の2選手が新たに加わっています。

フットサル男子代表は今日5月3日にベトナムのホーチミン入りし、そこで数試合の練習試合を行った後、シーゲームズが開催されるハノイに5月8日に移動する予定になっています。参加5チームが1回戦総当たりで方式で行われるシーゲームズで、マレーシアは5月11日に大会4連覇中で、4月のAFFフットサル選手権優勝のタイ、5月14日に開催国ベトナム、5月16日にAFFフットサル選手権準優勝のインドネシア、そして最終戦となる5月20日にはミャンマーと対戦します。

2017年大会はクアラルンプール開催だったこともあ李、準優勝したマレーシアですが、直近のAFF選手権ではグループステージで敗退しています。またマレーシアを除く4カ国はいずれもこのAFFフットサル選手権でベスト4入りしており、今回のシーゲームズはマレーシアにとては難しい試合が続きそうです。

フットサル男子代表のメンバーの詳細はこちらからどうぞ。

東南アジア競技大会出場の女子フットサル代表最終メンバーが発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、今月15日から始まる東南アジア競技大会通称シーゲームズの女子フットサルに出場するマレーシア代表16名を発表しています。フィリピンのマニラで行われた前回2019年大会ではフットサルは開催されず、今回は2大会ぶりの開催となります。

2013年大会(ミャンマー)では銅メダル、2017年大会(マレーシア)では4位(2015年シンガポール大会と2019年フィリピン大会は女子フットサルは開催なし)という成績を収めている女子フットサル代表ですが、今大会では当初出場を表明していたインドネシアが出場を取りやめたため、タイ、ベトナム、ミャンマーの3カ国と1回戦総当たり方式で対戦します。

フットサル女子代表は今日5月3日にベトナムのホーチミン入りし、そこで数試合の練習試合を行った後、シーゲームズが開催されるハノイに5月8日に移動する予定になっています。参加4チームが1回戦総当たりで方式で行われるシーゲームズで、マレーシアは5月15日に大会4連覇中のタイ、5月17日に開催国ベトナム、5月19日にミャンマーと対戦します。

フットサル女子代表のメンバーの詳細はこちらからどうぞ。

東南アジア競技大会出場のeサッカー代表最終メンバーが発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、今月14日から始まる東南アジア競技大会通称シーゲームズのeサッカーに出場するマレーシア代表4名を発表しています。フィリピンのマニラで行われた前回2019年大会ではフットサルは開催されず、今回は2大会ぶりの開催となります。

A代表のニックネーム「ハリマウ」(マレーシア語で「虎」の意味)にちなんで、eリマウと名付けられているeサッカーマレーシア代表は、FIFAオンライン4(FO4)でプレーしますが、他のeスポーツ代表選手とは異なり、eサッカー代表はFAMが選手選考を担当します。

なおマレーシアにはFO4のサーバーがないため、FAMがFO4カテゴリーに代表選手を派遣するのは今回が初めてということですが、FAMはFO4の選手とFIFAe ネイションズカップに出場したeリマウの選手を組み合わせてチームを編成しています。

またeリマウのルクマン・ハジックがFIFAe ナイションズで世界ランク5位であることから、今回のシーゲームズでマレーシア代表eリマウはカテゴリーAに参加するということです。

eリマウは既に4月29日に国内合宿を終えており、5月10日にハノイへ向けて出発します。

eサッカー代表のeリマウのメンバーの詳細はこちらからどうぞ。

4月22日のニュース(2)
J3沼津のハディ・ファイヤッドがマレーシア人選手初のJリーグデビュー
FIBはペラから出されていた時間的猶予を求める申請を承認
シーゲームズ出場の男子フットサル代表候補合宿参加メンバー発表
マレーシアFAカップ2回戦組み合わせ決定

J3沼津のハディ・ファイヤッドがマレーシア人選手初のJリーグデビュー

マレーシアサッカーに新たな歴史が刻まれました。J3のアスルクラロ沼津に所属するマレーシア人FWハディ・ファイヤッドが、マレーシア人選手として初めてJリーグ公式戦に出場しています。

昨日4月21日のJ3リーグ第4節、ヴァンラーレ八戸 vs アスルクラロ沼津の試合が青森県八戸市のプライフーズスタジアムで行われ、背番号27のハディ選手は84分、渡邉りょう選手と交代でこの試合に出場し、マレーシア人選手初のJリーグデビューを飾っています。試合は2-0で沼津が勝利しています。

ハディ選手は2018年12月にMリーグのJDT IIからJ2のファジアーノ岡山に加入し、昨年2020年12月には出場機会を求めて、J3の沼津に期限付き移籍していました。移籍直後の練習中に右膝前十字靭帯を損傷した昨季は治療と回復でシーズンを棒に振ることなりましたが、昨日の試合で待望のJデビューを果たしています。

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マレーシアにはいないタイプの大型ストライカーとして期待されるハディ選手は、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補にも選ばれています。マレーシアU23代表は6月のAFC U23アジアカップ出場も決めており、一気にアジアの舞台まで駆け上がって欲しいです。

2012年には、マレーシアU22代表でプレーしていたワン・ザック・ハイカルとナジルル・ナイムが、日本と対戦したロンドン五輪最終予選でのプレーを見た当時JFLに所属していたFC琉球と契約しましたが、ワン・ザック選手は佐川印刷SC戦の1試合に出場したのみ、ナジルル選手は怪我のため1試合も出場せずに退団した記録が残っています。

下のハディ選手デビュー戦の映像はJ league InternationalのYouTubeより

FIBはペラから出されていた時間的猶予を求める申請を承認

国内クラブのライセンスなどを交付する第一審機関は、Mリーグ2部プレミアリーグペラから出されていた、新たなオーナー候補との交渉に必要な時間の猶予を求める申請を認めたことを、MFLの公式サイト上で発表しています。

FIBのシーク・モハマド・ナシル委員長は、4月18日にペラから提出されていた期限延長の申請の内容を精査した結果、4月29日まで時間を与えることにしたと説明しています。

この交渉が成立すれば、給料未払いで苦しんでいる選手や監督、コーチにとっても問題解決につながることが期待できることから承認した、とその理由を説明したシーク・モハマド委員長は、4月29日の期限までに交渉が成立しなかった場合には、当初の予定通りより厳格な処分を科すことは変わらないと話しています。

シーゲームズ出場の男子フットサル代表候補合宿参加メンバー発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会に出場する男子フットサル代表の合宿参加メンバー20名を発表しています。

4月29日から5月2日までFAM本部内のFAMフットサルアリーナで行われる合宿の参加メンバーは、今月タイで行われたアジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場したメンバー16名に加え、チュー・チャンヨン監督はファリク・カビボル(パハンレンジャーズ)、ヒクマル・フィルダウス(ペナン)、アキル・カリス(クランタン)、ヌル・ハジム・スライマン(PDRM)の4選手を新たに招集しています。

男子フットサル代表は、この合宿で選手が16名まで絞り込まれた後、5月3日にベトナムのホーチミンへ向けて出発します。ホーチミンでは複数の親善試合を行い、5月8日にはシーゲームズが行われるハノイ入りする予定になっています。

シーゲームズの男子フットサルは5月11日から20日にかけて行われ、タイ(5月11日)開催国ベトナム(5月14日)、インドネシア(5月16日)、ミャンマー(5月20日)と1回戦総当たりで対戦します。

2019年大会では男子フットサルは開催されなかったことから、2大会ぶりの開催となるシーゲームズ男子フットサル。マレーシアのクアラルンプールで開催された2017年大会では現メダルを獲得したマレーシア代表ですが、今月初旬に行われたAFFフットサル選手権では、優勝したタイに4-2、準優勝したインドネシアには5-1といずれも敗れ、準決勝進出を逃しています。このAFFフットサル選手権ではベトナム、ミャンマーとも準決勝に進出していることから、シーゲームズでのメダル獲得にはチーム力の大幅なアップが必要です。

代表候補メンバー発表後、チュウ監督はパワープレーの質を上げることが課題である、とマレーシアの通信社ブルナマの取材に答えています。シーゲームズでは追う立場の試合展開となることはAFFフットサル選手権の試合を見ても明らかです。AFFフットサル選手権でも、マレーシアは何度かこのパワープレーを使いましたが、結果として失敗し、逆に失点してしまう場面もあり、今回のシーゲームズで目標とする銅メダル獲得は、このパワープレーの出来次第ということになりそうでうs。

シーゲームズ2021年大会男子フットサル代表候補合宿参加メンバーはこちらです。

マレーシアFAカップ2回戦の組み合わせ決定

マレーシアFAカップの2回戦組み合わせ抽選が行われ、16チーム、8試合のカードが決定しています。

規模を縮小して開催されている今年のマレーシアFAカップには、プレーオフ出場チームを含めて34チームが出場し、チーム内に新型コロナ感染者が出た影響で、今月4月29日に順延されているトレンガヌ対ヌグリスンビランの試合を除き、1回戦が全て終了しています。

1回戦では、Mリーグ3部M3リーグのプルリス・ユナイテッドが2部プレミアリーグのPDRMを破った以外はいわゆるジャイアントキリングはなく、プレミアリーグの4チームと1部スーパーリーグの12チーム(1回戦のトレンガヌとヌグリスンビランを含む)が順当に残っています。

今回行われた2回戦の組み合わせで注目されるのは、1回戦唯一のスーパーリーグクラブ同士の対戦となるトレンガヌ対ヌグリスンビランの勝者対クダのカードでしょう。チーム内に新型コロナ感染者が出たこともあり1勝2敗と開幕ダッシュに失敗した現在10位トレンガヌに対し、1部昇格初年度ながら2勝2分と開幕から無敗の4位ヌグリスンビランの勝者は、現在4勝1敗の2位クダと対戦します。

またスーパーリーグ開幕戦以来となるクランバリーダービーとなったスランゴール対KLシティも盛り上がりそうです。いずれも首都圏クランバリーを本拠地とする両チームの対戦は、2−2と引き分けに終わった開幕戦では、試合後に起きたサポーター同士の小競り合いなどピッチ外での注目も浴びましたが、それだけサポーターも熱くなるカードだということです。

日本人選手がいるチームでは、加賀山泰毅選手が所属するスーパーリーグのサバは、深井脩平、本山雅志両選手が所属するプレミアリーグのクランタン・ユナイテッドと対戦します。また谷川由来選手が所属するクチンシティは、M3リーグで勝ち残った唯一のクラブ、プルリス・ユナイテッドとのマッチアップが決まっています。

FAカップ2回戦は5月13日と14日に開催が予定されています。詳しい日程はこちらです。

4月21日のニュース
ペラはベンチ入り登録14名(うちGK2名)でリーグを続行
ペラの未払い給料支払いの3度目の期限は今日-完済されなければMリーグ追放処分も
東南アジア競技大会出場の女子フットサル代表合宿参加メンバー発表

今日はACLのグループステージI組の第3節でJDTが川崎フロンターレと対戦します。ここまで2連勝のJDTがJリーグの覇者にどのように挑むのかが楽しみですが、DTとJクラブの対戦成績をおさらいしておくと、その通算対戦成績は1勝4敗、得点4失点10となっています。なおマレーシアのクラブでACLグループステージに出場しているのはJDTのみで、初出場は2019年です。

2019年(1勝1敗)
3月5日 鹿島アントラーズ 2-1 JDT
5月8日 JDT 1-0 鹿島アントラーズ

2020年(0勝1敗:ただしこの年はマレーシア政府がJDTの集中開催地カタールへの渡航許可を出さず、記録上は出場辞退で、ヴィッセル神戸戦の記録も無効扱いとなっています。)
2月12日 ヴィッセル神戸 5-1 JDT

2021年(0勝2敗)
6月21日 JDT 0-1 名古屋グランパス
7月4日  名古屋グランパス 2-1 JDT

さて、今日の試合の結果はどうなるでしょう。JDT対川崎フロンターレは、現在はイスラム教の断食月中のため、少々遅い午後10時(マレーシア時間、日本時間は午後11時)キックオフです。

ペラはベンチ入り登録14名(うちGK2名)でリーグを続行

2部プレミアリーグのペラは、給料未払い問題が未解決となっていることから、新たな選手が獲得できず、今季はU21やU19チームの選手をやりくりしてリーグに参加しています。

しかし、それでも選手の人数は不十分で開幕戦はベンチ入りメンバーが17名いたものの、第2節以降は怪我などで選手が離脱し、その後の3試合はベンチ入り15名、しかも控え4選手の内、2名がGKという状況で試合に臨んでいます。

そのペラFCは4月16日のクランタン戦で、ロイザット・ダウドがレッドカードをもらい出場停止処分となったことで、より厳しい状況に追い込まれていると、マレーシア語紙ウトゥサンマレーシアが報じています。(なおレッドカードをもらったロイザット選手は、実際にはラフプレーを止めに入っただけにもかかわらず、主審が当事者と間違えてレッドカードを出す誤審の被害者でもあります。)

「選手たちは全力で試合を戦ってくれているが、それだけでは試合に勝つには不十分である。クランタン戦では明らかに経験の差が出てしまった。」と述べたユスリ監督は「既に選手が不足しているにもかかわらず、さらにロイザットへのレッドカードでチーム状況はさらに悪化している。」と話し、選手たちにはカードをもらわないように注意してプレーをするようにと指示したことを明かしています。

ペラの未払い給料支払いの3度目の期限は今日-完済されなければMリーグ追放処分も

上の記事でも書きましたが、今季Mリーグ2部プレミアリーグに降格したペラFCは、給料未払い問題が解決していないことを理由に既に勝点9が剥奪され、現在は勝点がマイナスという前代未聞の事態になっています。

この苦境についてペラFCのサポーターグループで構成されているペラサッカーサポーター連盟がクラブを救済するための寄付を募っていると、ウトゥサンマレーシアが報じています。

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLが3月31日とした最初の支払い期限までに未払い給料を完済できなかったペラFCは勝点3を剥奪されています。さらに2度目の期限の4月14日にも未払いが解決せず、勝点6を剥奪されていますが、次の期限は今日4月21日とされており、本日中に完済できない場合には、国内クラブライセンスの剥奪、さらにはMリーグ追放などのより厳しい処分が科される可能性があります。

ペラサッカーサポーター連盟のハキミ・ハリム事務局長は、およそ245万人いるペラ州の州民が全員が1人1リンギ(およそ30円)を寄付してくれれば、目標額の170万リンギ(およそ5100万円)には十分達すると話す一方で、現在の状況は非常に厳しく、もし目標額が集まらない場合にマレーシアサッカーにおいて伝統と歴史を持つクラブが失われてしまうと述べています。

「ペラFCの前オーナーがこの危機を解決してくれることを期待していたが、それが実現しなかったどころか、状況は日に日に深刻になっており、新たなオーナーも見つかっていないことから、サポーター連盟が愛するクラブを救うために行動を起こすことにした。ペラFCがMリーグで出場停止になれば、ペラ州のサッカーの発展にも大きな影響を与えることから、ペラ州民全員に協力を求めたい。また資金援助をを拒否する意向を示しているペラ州政府にも最後にもう1度だけ支援を求めていくつもりである。」とハキミ事務局長は話しています。

昨年、クラブ創設100周年を祝ったペラFCは、現在の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグに分かれた2004年以来、一度も2部に降格したことがない唯一のクラブでしたが、昨季途中で判明した給料未払いにより、シーズン途中で主力選手が大量退団し、その結果スーパーリーグでは11位となり、今季から2部プレミアリーグに降格しています。

東南アジア競技大会出場の女子フットサル代表合宿参加メンバー発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場する女子フットサル代表合宿の参加メンバー20名を発表しています。この20名の内訳は3月8日から28日まで行われたマレーシアプレミアフットサルリーグMPFL(女子)で9勝1敗の成績で優勝したマラッカから10名、2位のスランゴールMBSJから4名、3位のサバから5名、4位のKLプリファー・サイバーリンクスから1名となっています。

ジャムリ・ザイヌディン監督が率いる女子フットサル代表は、4月23日より5月2日までFAM本部敷地内のフットサルアリーナで行われる合宿を経て、最終メンバー16名が決定します。

合宿終了後、女子フットサル代表は5月3日にベトナムのホーチミンへ向けて出発し、現地で親善試合などを行った後、5月8日にはシーゲームズが行われるハノイ入りするということです。今回のシーゲームズで女子フットサルは1回戦総当たり方式で行われ、マレーシアはベトナム(5月10日)、ミャンマー(5月13日)、インドネシア(5月15日)、タイ(5月17日)と対戦します。

シーゲームズでのマレーシア女子フットサル代表は、2013年大会(ミャンマー)で銅メダルを獲得していますが、マレーシアのクアラルンプールで開催された2017年大会では4位に終わっています。なお女子フットサルは2015年大会と2019年大会では開催されず、新型コロナ影響で1年延期された今回の2021年大会が2大会ぶりの開催となっています。

MPFL(女子)の得点王となったファティン・シャヒダ・アズミ(スランゴールMBSJ)らを含む今回発表された女子フットサル代表のメンバーはこちらです。

4月7日のニュース
アセアンフットサル選手権-マレーシアはタイに惜敗もグループステージ敗退決定
来月開幕の東南アジア競技大会のサッカー組み合わせ発表-マレーシアはタイ、シンガポールらと同組に

アセアンフットサル選手権-マレーシアはタイに惜敗もグループステージ敗退決定

タイのバンコクで開催中の東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権は、グループステージA組の最終戦が行われ、マレーシアは大会8連覇中のタイに2-4と惜敗しています。この結果、マレーシアはA組3位となり、各組の上位2チームが進出する準決勝進出を逃しています。

この直前の試合でインドネシアがカンボジアを11-2で破り、最終成績を3勝1分0敗としたことで、ここまで2勝0分1敗のマレーシアが準決勝に進出するためには、2勝1分0敗のタイを破るしかない状況でした。

試合は7分にタイに先制されたものの、12分にファルハン・カイルル・アヌアル(パハンレンジャーズFC)のゴールで同点に追いついたマレーシアは、1ー1で前半を折り返しました。

後半に入ると27分にはファルハン選手が2点目のゴールを決め、マレーシアが2−1と逆転に成功しますが、29分に同点とされると、マレーシアのチュウ・チュンヨン監督はGKムハマド・シャワル(スランゴールMAC)を上げるパワープレーに切り替えて再度逆転を狙いました。

しかしこの戦術が裏目に出て、逆にタイが34分に逆転ゴールを決めると、さらに39分には勝利を確定させる4点目のゴールを決めて、マレーシアを突き放しています。

この結果、タイとインドネシアが3勝1分0敗で並びグループステージを終え、得失差でタイが1位、インドネシアが2位なり準決勝進出を決めています。2勝2敗のマレーシアが3位、いずれも0勝1分3敗のカンボジアとブルネイは得失差で4位カンボジア、5位ブルネイとなっています。

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この日発表になった東南アジア競技大会シーゲームズのフットサルは、出場5ヶ国の総当たりで行われますが、マレーシア以外の4カ国は、今大会で敗れたタイ、インドネシア、そしてグループステージB組1位のミャンマー、2位のベトナムと、こちらでも苦しい試合を強いられそうです。 

来月開幕の東南アジア競技大会のサッカー組み合わせ発表-マレーシアはタイ、シンガポールらと同組に

隔年開催される東南アジア競技大会、通称シーゲームズ(SEA Games)は東南アジアのオリンピックとも言えるこの地域最大のスポーツ大会です。男子サッカーではオリンピック同様、各国のU23代表が出場するこの大会は、この年代の最強国を決める大会でもあります。

2022年大会はベトナムのハノイで来月5月に開催されますが、この大会の男子サッカーの組み合わせ抽選が行われ、マレーシアは、タイ、シンガポール、カンボジア、ラオスと同組のB組に入ったことをマレーシアサッカー協会FAMが公式Facebookで伝えています。

新型コロナの影響もあり、3年ぶりに開催される2022年大会では、マレーシアは5月7日の初戦にいきなりタイと対戦します。その後はラオス(5月11日)、シンガポール(5月14日)そしてグループステージ最終戦のカンボジア戦は5月16日に予定されています。

グループステージもう一方のA組にはフィリピンのマニラで開催された前回2019年大会の覇者ベトナムの他、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、東ティモールが入っています。

A、B両組の上位2チームが進出する準決勝は5月19日、決勝は5月22日にそれぞれ予定されています。

近年のシーゲームズのマレーシアU23代表の成績は、前回2019年大会はオン・キムスイ現サバFC監督が監督を務めましたが、グループステージで敗退しています。2017年大会はマレーシアのクアラルンプールで開催され、地元開催ということで銀メダルを獲得しましたが、2015年、2013年はいずれもグループステージ敗退で、最後に優勝したのは2011年大会で、この時もオン監督がチームを率い、開催国インドネシアを決勝で破っています。

なお女子サッカーはFAMは今大会には代表チームを派遣しないことを既に発表しています。

4月5日のニュース
アセアンフットサル選手権-マレーシアはインドネシアに1-5で敗れて1勝1敗に
選手会はペラへの勝点剥奪処分を支持

アセアンフットサル選手権-マレーシアはインドネシアに1-5で敗れて1勝1敗に

タイのバンコクで開催中の東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場中のマレーシア代表は大会2試合目でインドネシアと対戦し、1-5で敗れています。

初戦のカンボジア戦に7−6と辛勝したマレーシアは、同じく初戦でブルネイに12-0で勝利したインドネシアを相手に前半を0-0で折り返しました。後半開始早々21分にインドネシアにリードを許すも、22分にはリズワン・バクリ(パハンレンジャーズ)のゴールですぐさま同点に追いつきます。

しかしそこからは前回2019年大会で高橋健介監督(現フットサル日本代表コーチ兼U-20フットサル日本代表コーチ)のもと準優勝を果たしているインドネシアが徐々に地力の差を見せ始めます。29分にフィルマン・アルディアンシャーのゴールで逆転すると、35分にはホリーポール・スプティナス・ソーミレナがこの試合2点目となるゴールを決めて3-1とし、試合終了前にもさらに2点を追加したインドネシアが5-1で勝利を収めています。

今大会のグループステージではA組のマレーシアは、ブルネイ、そして大会8連覇中のタイとの2試合を残しています。この大会では各組の上位2チームが準決勝に進みますが、インドネシアに敗れたことで、タイとインドネシアがいずれも2試合で勝点6となる一方で、マレーシアは2試合で勝点3と、準決勝進出が遠のく敗戦でした。

選手会はペラへの勝点剥奪処分を支持

Mリーグ2部プレミアリーグのペラFは3月31日の期限までに2021年の未払い給料を支払えなかったことから、勝点3剥奪の処分を受けましたが、マレーシアプロサッカー選手会PFAMはこの処分を支持すると表明しています。

PFAMのイズハン・イスマイルCEOは、今回の処分が無関心を決め込んでいるペラFCにとって教訓となり、4月21日に設定されている次の期限までに問題が解決され、さらなる処分を受けないことを望んでいると話しています。

「PFAMは今回の処分を歓迎し、また(処分を科した)マレーシアンフットボールリーグMFLが今回の問題に正しく対処したことを評価している。ペラFCが抱える昨季と今季の未払い給料問題が速やかに解決されることを希望する。」と述べたイズハンCEOは、今季の未払い給料についてもペラの選手に代わってマレーシアサッカー協会FAMの資格委員会に実態調査を求めていることも明かしています。

またイズハンCEOは今回のペラFCへの処分が、民営化を進めるMリーグの他のクラブも教訓とすべきであると話しています。「(ペラFCの新オーナーとなったIMC社への)株式譲渡前の精査が不十分であったことが今回の問題の原因でもあり、新たなオーナーにクラブを譲渡する際には、クラブを運営する能力と資格があるかを精査するべきだ。」

なおペラFCは次の支払い期限として4月14日が設定されており、この期限までに支払いが完了しない場合にはさらに勝点6の剥奪と放映権料などMFLからの分配金の減額などの処分を科される可能性があります

4月3日のニュース
MFLは給料未払いのペラに勝点3剥奪処分
アセアンフットサル選手権開幕!-マレーシアはカンボジアに辛勝でスタート
12歳以下の子供の入場やスタジアム内での飲食が可能に

巷ではFIFAワールドカップ2022年カタール大会の組み合わせ決定で盛り上がっているようですが、最新のFIFAランキングが相変わらず154位のマレーシアには別世界のニュースです。

また今日4月3日からはイスラム教の断食月が始まります。1ヶ月間続くこの断食月中は、Mリーグのキックオフが早い試合で午後8時15分から、遅い試合は午後10時からとなります。日中は食事が取れない選手も大変ですが、観戦する方もこの時間のキックオフは結構キツいです。

MFLは給料未払いのペラに勝点3剥奪処分

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、Mリーグ2部プレミアリーグのペラが期限までに選手および監督、コーチの給料を支払わなかったことに対して、勝点3剥奪の処分を科したことを発表しています。

MFLの第一審機関FIBは声明を発表し、3月31日を期限としていた93万4729リンギ(およそ2720万円)の未払い給料が支払われなかったことを伝えています。この声明の中でFIBのシーク・ナシル・シーク・シャリ委員長は、次の期限となっている4月21日までにこの未払い給料が支払われなければ、さらに勝点6の剥奪ナ・リーグ分配金削減などの追加処分が科されることも明らかにしています。

昨季2021年シーズンにはMリーグ1部スーパーリーグで11位となり、今季プレミアリーグに降格しているペラですが、開幕前のトランスファーウィンドウ期間中にも、未払い給料を理由に新たな選手の獲得禁止処分を受けていたことから、今季はU21とU19の選手をトップチームに昇格させて、リーグ戦を戦っています。

しかしその実力差は明らかで、開幕からここまでプレミアリーグでは2試合で0勝2敗(得点1、失点6)の最下位となっています。

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別の報道では、自力で未払い給料問題を解決できないペラの経営陣からは、この未払い給料問題を解決してくれる新たなスポンサーがいれば、クラブ自体は1リンギ(およそ29円)で売却しても良い、という話も出ていると報じられています。とは言え、ペラは実際には上記の未払い給料を含めておよそ800万リンギ(およそ2億3300万円)を超える負債を抱えているとされており、例え1リンギでペラを購入しても、結局はこの負債を完済することが新たなオーナーとなるための条件となることから、1リンギというのはギミックしかありません。

またペラのスポンサーが決まらないことにより、このままではペラはリーグ最下位となり3部のM3リーグ降格となりそうですが、そこで浮上してくるのがMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併案です。表向きは試合数を増やすためとなっていますが、実際にはMFL主導によるペラの3部降格を救済することが目的では、というのがボラセパマレーシアJPの推測です。

アセアンフットサル選手権開幕!-マレーシアはカンボジアに辛勝でスタート

東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権が昨日4月1日にタイのバンコクで開幕し、マレーシアは初戦のカンボジア戦に7-6と辛勝でスタートしています。

チュウ・チュンヨン監督率いるマレーシアは、この日対戦したカンボジア、ブルネイに13−0と圧勝したタイ、そしてインドネシアと同組のA組に入っています。

一方のB組はベトナム、ミャンマー、東ティモール、オーストラリアとなっており、グループステージでは各組の上位2チームが準決勝へ進出します。またこのAFFフットサル選手権の上位3チームは、今年9月から10月に掛けてクウェートで開催されるAFCフットサル選手権への出場資格も獲得します。

2017年、2018年と2年連続でタイに敗れて準優勝に終わったマレーシアですが、前回2019年大会はグループステージでインドネシア、ベトナム、オーストラリアに敗れてグループ最下位に終わっています。

マレーシア代表は明日4月4日にはインドネシア、4月5日にはブルネイ、そして4月6日には優勝候補のタイと対戦します。

この大会に出場しているマレーシア代表のメンバーはこちらです。

12歳以下の子供の入場やスタジアム内での飲食の許可が可能に

18歳以上の成人人口に対するワクチン接種率(2回接種)が97%を超え、ブースター(3回目接種)接種率も67%に達しているマレーシアは、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)段階からエンデミック(一定の周期で繰り返される流行)段階への移行を宣言し。4月1日からはこれまでと同様に公共の場でのマスク着用は義務付けられているものの、飲食店の営業時間制限や施設の収容人数上限を撤廃するなど、大幅な規制緩和が始まっています。

また2020年3月以降、外国人観光客の受け入れが原則停止されていましたが、4月1日からは新型コロナのワクチン接種を2回完了していれば、国籍を問わず入国後の隔離が不要となっています。(ただし、出国前2日以内のPCR検査で陰性であることと、マレーシア到着時の抗原検査の受検は引き続き必要)

こういった政府の政策変更を受け、国内のスポーツを統括する青年スポーツ省のファイザル・アズム大臣は、12歳以下の子供のスタジアム入場や、スタジアム内での飲食が4月1日より許可されたことを発表したことを、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

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スタジアム内での飲食許可はホントにありがたいです。観戦中に水すら飲めないのは、夜とは言え蒸し暑くなることもあるマレーシアでのサッカー観戦には結構な負担を強いられていました。日本と違って、スタジアム名物のようなものはありませんが、例えばKLフットボールスタジアムの外にはフードトラックが並んでおり、そこで買ったものを持ち込んで食べながら観戦といった楽しみが復活するのはありがたいです。

3月13日のニュース
東南アジアフットサル選手権代表合宿参加選手20名が発表
KLシティに給料未払い問題が発覚
新型コロナによりFAカップの試合が続々と延期に

東南アジアフットサル選手権代表合宿参加選手20名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場するフットサルマレーシア代表の代表候補合宿参加メンバー20名と代表予備候補5名を発表しています。国内リーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLは今週末に今季最終節となる第9節が開催されていますが、今回の代表候補20名はこのMPFLでの成績を元に選ばれています。

チュウ・チャンヨン監督率いるフットサルマレーシア代表は、3月16日から25日まで行われる代表合宿を経て最終メンバー16名が決まった後、3月26日には大会開催地であるタイのバンコクへ出発し、現地で複数の練習試合を行った後、4月2日から10日まで開催される大会に出場します。

今回のAFF選手権2022年大会でマレーシアは、前回優勝のタイの他、インドネシア、カンボジア、ブルネイと共にグループステージA組に入り、B組にはベトナム、ミャンマー、東ティモール、オーストラリアが入っています。この大会はAFC選手権フットサルアジアカップの予選も兼ねており、今大会の上位3チームが今年9月にクウェートで開催される本大会に出場します。

今季のMPFLで優勝したスランゴールMACから5名、準優勝のパハンレンジャーズから6名が選ばれている今回のフットサルマレーシア代表候補合宿参加のメンバーはこちらです。

KLシティに給料未払い問題が発覚

昨季のマレーシアカップで32シーズンぶりの優勝を果たしたMリーグ1部KLシティで給料未払い問題が起こっていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

この記事では、今年1月と2月の給料が未だ支払われていないということで、昨季のマレーシアカップ優勝賞金の150万リンギ(およそ4200万円)を獲得しているにもかかわらず、クラブ内の権力闘争により資金不足が起こっているということです。なおKLシティは、来週月曜日3月14日までにこの2ヶ月分の未払い給料を完済すると選手に約束しているということですが、現在もスポンサーとの話し合いは続いているということで、この期日が守られるかどうかは定かではないと、この期日は伝えています。

この情報をニューストレイトタイムズに提供したクラブ関係者は、実際には昨季も同様の給料未払い問題が発生していたことを明かし、それでも選手はクラブを信用してプレーを続けた結果、マレーシアカップに優勝できたと話しているということです。

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昨季、マレーシアカップに優勝した後の表彰セレモニーでは、KLシティが本拠地とするクアラルンプールを統括するアヌアル・ムサ前連邦直轄地相(2021年8月に退任)がセレモニーの壇上に招かれた一方で、現職のシャヒダン・カシム連邦直轄地相と、アヌアル前大臣の前の連邦直轄地相でクアラルンプールサッカー協会のカリド・サマド会長がいずれもセレモニーに呼ばれなかったことを明らかにするなど、KLシティに関する政治家の功名心争いが指摘されていました。

上の記事の「スポンサー」は連邦直轄地省やクアラルンプール市役所といった公的機関の可能性もあり、FAMが目指すMリーグクラブの民営化(州政府などによる公的資金に依存しないクラブ運営)への実現はまだ遠い道のりのようです。

新型コロナによりFAカップの試合が続々と延期に

昨日3月12日に予定されていたマレーシアFAカップ1回戦のマラッカ・ユナイテッド(1部スーパーリーグ)対PIB FC(3部M3リーグ)の試合が、マラッカに20名の選手及び監督、コーチが新型コロナ検査で陽性反応を示したことから延期されたことが、Mリーグを運営するMFLの公式サイトで発表されています。

3月11日から本日13日まではマレーシアFAカップの1回戦16試合が予定されていましたが、マラッカ対PIB FC戦の延期により、新型コロナ検査結果に基づく延期はこで合計7試合となっています。

新型コロナ検査結果で選手や監督、コーチが陽性反応を示したことにより、Mリーグ1部スーパーリーグでは第1節と第2節を合わせて12試合中3試合が、2部プレミアリーグでは第1節の5試合中4試合がこれまでに延期されています。

昨季終盤のマレーシアカップでは、新型コロナ検査で選手の大半が陽性となったヌグリスンビランが3試合を不戦敗とされて、グループステージで敗退していますが、MFLは今季新たに採用したした標準作業手順SOPで、試合出場登録した選手と監督、コーチの半数以上が試合前の新型コロナ検査で陽性反応を示したクラブは、試合の延期を申請することを認めています。上記の試合の延期は全てこの新たなSOPに沿った措置ですが、これだけ延期試合が続いたことでMFLはさらに新たなSOPを導入する可能性があります。またMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、3年ぶりの開催となったFAカップについては、これ以上の延期が続けばスーパーリーグやプレミアリーグの運営に支障が出るとして、Mリーグやマレーシアカップと比べて商業価値が低いFAカップについては、最悪の場合は中止もあり得ると発言しています。

8月28日のニュース:JDTが2試合を残してリーグ8連覇達成、協会が「マラヤの虎」ブランド売り込みに国内大手スポーツ店と販売代理店契約締結、フットサルクラブが地元パハン州企業とスポンサー契約締結で今季初優勝を目指す

JDTが2試合を残してリーグ8連覇達成
 8月27日にMリーグ第20節の1試合が行われ、本拠地のスルタン・イブラヒムスタジアムでスリ・パハンFCと対戦したJDTはこの試合に3-0で勝利し、今季のMリーグ優勝とリーグ8連覇を達成しています。
 エースのベルグソン・ダ・シルヴァが前半でハットトリックを決めるなど、2部降格危機のスリ・パハンFCを相手に危なげなく勝利を挙げたJDTはこの勝利によって今季の勝点が51となり、残り2試合を残し2位のトレンガヌFC以下どのチームもこれに追いつくことができなり、優勝が決まりました。

協会が「マラヤの虎」ブランド売り込みに国内大手スポーツ店と販売代理店契約締結
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで国内スポーツ用品大手のアル-イサンと公式販売代理店契約を結んだことを発表しています。
 この発表によると9月16日から国内のアル-イサン全店でマレーシア代表のグッズの販売が開始されるということです。アル-イサンとの公式販売代理店契約今年5月に締結されていたということですが、商品販売開始時期の調整と新型コロナウィルス感染拡大が続いている状況から、この時期になったことが明かされています。
 FAMのハミディン・アミン会長によると、マレー半島部に125店舗を運営するアル-イサンと提携することで、「マラヤの虎」の愛称で知られるマレーシア代表のサポーターがどのような公式グッズを求めているかといった情報をFAMが入手する貴重な経路となるだけでなく、「マラヤの虎」ブランドを国内はもちろん海外へも発信することが可能になるだろうと述べています。
 なおマレーシア代表公式グッズと子供向けブランドの「スーパーリマウ」の新商品が9月16日より年末の東南アジアサッカー連盟AFF選手スズキカップまで順次、発表されるということです。
 アル-イサンはその傘下にサッカーウェア専門ブランド「フットボールリパブリック」を持ち、Mリーグ1部のトレンガヌFCやマラッカ・ユナイテッドFCに練習用や試合用ユニフォームを提供しています。ただし、マレーシア代表はナイキとユニフォーム提供について契約中なので、代表ユニなどはアル-イサンとフットボールリパブリックいずれのブランドでも作成できないでしょう。

フットサルクラブが地元パハン州企業とスポンサー契約締結で今季初優勝を目指す
 マレーシアプレミアフットボールリーグMPFLに所属するパハンレンジャーズはクラブの公式Facebook上で、鉱物探査や採掘を行う企業のSMGB社がの今季2021n年シーズンのスポンサーとなったことを伝えています。
 今回のスポンサー契約によってSMGB社はパハンレンジャーズのMPFL参戦のための運営資金支援する他、クラブが行うフットサル教室やアカデミーの運営、さらには地元パハン州のテメルローの先住民族オランアスリを中心としたフットサル選手発掘などにも支援を行なっていくということです。
 パハンレンジャーズの会長で現マレーシア国王のアブドラ国王の弟君であるファハド・ムアッザム・シャー殿下は今回のSMGB社とのスポンサーシップ契約について、クラブが国内フットサル界で成功を収め、新たな歴史を作るための大きな力になるだろうと述べています。
 パハンレンジャーズはマレーシアプレミアフットサルリーグMPFL初年度となった2019年にはリーグ準優勝した強豪で、フットサル代表にも11名が選出されています。MPFLは昨季2020年シーズンは新型コロナ禍により中止となりましたが、今季2021年シーズンは10月あるいは11月に開幕が予定されており、パハンレンジャーズはリーグ初優勝を目指して参戦します。この他、パハンレンジャーズは2020年にはスペインのレバンテ・ウニオン・デポルティーボやタイのチョンブリーブルーウェイヴといった国外のフットサルクラブとも協力契約を結んでいます。

4月21日のニュース:M3リーグ参加予定の20クラブが確定、タイの国際大会に参加するフットサル代表が合宿開始、国外でプレーする代表候補選手はW杯予選前にマレーシア国内でのワクチン接種は行わず

M3リーグ参加予定の20クラブが確定
 6月開幕予定のMリーグ3部のM3リーグに参加予定の20クラブをM3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLが公式Facebookで発表しています。
 3月末に既に発表されていた14クラブに加え、追加で行われた第1次書類審査を通過した6クラブをAFLのモハマド・ユソフ・マハディ会長が発表し、第1次審査を通過した全20クラブが揃いました。今回新たに発表された6クラブは以下の通りです。
1. イミグレーション(入国管理局)FC
2. KLローヴァーズFC
3. マーサ・プロタップFC
4. マレーシアン大学(連邦直轄地)FC
5. プルリス・ユナイテッドFC
6. アルティメイトFC
 この6クラブと既に発表された14クラブの計20クラブは、AFLのよる第2次書類審査を経て、今季のリーグ参加が決定されます。なお今季のM3リーグは外国籍の選手、監督およびコーチの登録が認められていないため、各クラブともマレーシア人によるチーム編成になります。
 Mリーグ1部スーパーリーグから撤退したフェルダ・ユナイテッドFCと同じく2部プレミアリーグから撤退したUKM FCのM3リーグの参加も噂されていましたが、両クラブともAFLによる書類審査は受けていないということです。

タイの国際大会に参加するフットサル代表が合宿開始
 マレーシアサッカー協会FAMは5月22日から27日かけてタイのバンコクで開催される招待制のフットサル大会SAT国際フットサル選手権に出場するマレーシア代表の合宿初日の様子を公式Facebookで紹介しています。
 5月17日までのほぼ4週間行われる長期の合宿には22名が招集され、昨年2月の大会に続き指揮を取るチュウ・チュンヨン監督は、昨年の大会出場選手14名中、アブ・ハニファ・ハサン、アワルディン・マット・ナウィ、リズワン・バクリ、サイフル・ニザム・モハメド・アリ、カイルル・エフェンディ・バーリン、アズワン・イスマイル(以上パハンレンジャーズ)、サアド・サニ、エクマル・シャリン(以上スランゴールMAC)、シャワル・サバルディン、ファリク・カビボール・ラーマン(以上ペラ)、イクマル・ナジミ・イスマイル(ペナン)の11名を再び招集しています。
 今回の合宿に招集された22名の選手中、9名が23歳以下となっており、チョウ監督は今回の大会で若手とベテランを融合させたチーム編成にしたいと話しています。
 なお今回の合宿は4月30日までの第一期、5月2日から9日までの第二期、そして断食月明けの祝日ハリラヤ後の5月14日から17日までの第三期に分けて行われ、最終的に14名に絞り込まれた代表チームは5月18日にタイのバンコクへ出発する予定だということです。
(写真は代表合宿の様子。マレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookより)

国外でプレーする代表候補選手はW杯予選前にマレーシア国内でのワクチン接種は行わず
 6月3日に再開されるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に出場するマレーシア代表は、一昨日の4月19日より新型コロナウィルスのワクチンの接種を受け始めたことはこのブログでも取り上げましたが、残る選手や関係者は明日4月22日に第1回目のワクチン接収を行うと英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。なお2度目の接種は全員が5月10日受ける予定も発表になっています。
 またマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、現在国外でプレーするルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)、ジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリーFC)、リリドン・クラスニキ(オーストラリア1部ニューカッスルジェッツ)らについては、もし代表に招集された場合にはマレーシア国内でのワクチン接種は行わないことも明らかにし、その場合には各選手は滞在国から、予選前の練習試合が予定されているバーレーンでチームに合流することになると話しています。