12月8日のニュース
クダ新監督にナフジ・ザイン前トレンガヌ監督が就任
来季スーパーリーグ不参加のサラワク・ユナイテッドが3部リーグ加入を申請
体調不良のファイズ・ナシルに代わってU23代表のアリフ・イズワンがA代表合宿に合流

クダ新監督にナフジ・ザイン前トレンガヌ監督が就任

Mリーグ1部スーパーリーグで今季8位に終わったクダ・ダルル・アマンFCは、クラブ公式SNSでナフジ・ザイン前トレンガヌ監督の就任を発表しています。契約期間は2年ということです。

2020年からトレンガヌFCの指揮を取り、今季はチームをリーグ2位、FAカップ準優勝、マレーシアカップベスト4の好成績に導いたナフジ氏でしたが、クラブ運営陣への不信感からオファーされた1年の契約延長を拒否し、契約満了に伴い退団していました。

シンガポール出身のアイディル・シャリン監督の元、2020年、2021年シーズンはいずれも優勝したジョホール・ダルル・タジムJDTに次ぐ2位となったクダは、今季開幕前にMFバドロル・バクティアル、DFリザル・ガザリ(いずれもサバFCへ移籍)ら代表選手が移籍し、FWクパー・シャーマン、FWチェチェ・キプレ(いずれもトレンガヌFCへ移籍)など外国籍選手を全員入れ替えた結果、8位に低迷、リーグ戦終了と同時にアイディル監督は退団していました。

またクダは、今季終了後にはやはり外国籍選手5名全員が契約満了で退団した他、トップチームの12名の選手と契約を更新せず、さらに来季はトップチームの登録を30名から25名に縮小するなど、2季連続でチームの大幅刷新を図ろうとしています。

2007年から2009年までは選手としてクダでプレーし、2007年の国内三冠(スーパーリーグ優勝、FAカップ優勝、マレーシアカップ優勝)も経験しているナフジ新監督は、かつての栄光を取り戻すことは容易ではないとしながらも、地元のクダ州出身の若い選手を成長させて、より強いチームを作りたいと入団会見で話しています。

*****

大幅にメンバーが変わるクダには、PJシティの正GKで、現在開催中の代表候補合宿にも招集されているカラムラー・アル=ハフィズの加入が発表された他、今季トレンガヌでナフジ監督の元でプレーしたMFマヌエル・オット(フィリピン)も加わるのではと言う噂も出ています。その一方でクダと契約を更新した選手たちはトップチームの経験が少ない若手が中心で、育成に定評があるナフジ監督の手腕が問われる2年となりそうです。

来季スーパーリーグ不参加のサラワク・ユナイテッドが3部リーグ加入を申請

今季、Mリーグ1部スーパーリーグで11位に終わったサラワク・ユナイテッドFCは、選手に対する給料未払いが理由で、来季のMリーグ1部スーパーリーグ参加のための国内クラブライセンスが交付さなませんでした。このサラワク・ユナイテッドが来季はMリーグ3部でセミプロリーグのM3リーグ参加の申請を行ったと、東マレーシア(サバ・サラワク)のサッカーの話題を中心に取り上げているサッカー専門サイトのサラワク・クロックスが報じています。

サラワク・ユナイテッドは、かつて在籍した外国籍選手への15万マレーシアリンギ(およそ4700万円)の給料未払いが滞り、選手がFIFAの紛争解決室に持ち込んだ結果、今後3回のトランスファーウィンドウ期間中の新規選手獲得禁止処分を受けるなど、運営に多くの問題を抱えてい多クラブでした。

M3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLのライミ・フィクリCEOは、サラワク・ユナイテッドからの来季のM3リーグ参加申請を受け取ったことを明らかにする一方で、この申請がM3リーグ参加を確約するものではなく、運営資金などに関する資料の提出を受け、その内容を審査した上で参加の可否を決定するとしています。

またライミCEOはこのサラワク・ユナイテッドの他に、今季スーパーリーグでプレーしながら、やはり給料未払いが理由で国内クラブライセンスが不交付となったマラッカ・ユナイテッドFC、そしてマラッカ州サッカー協会が新たに設立したマラッカFCの3クラブからM3リーグ参加申請が提出されていることを明らかにしています。

サラワク・ユナイテッドを加えると計15チームから出されているM3リーグ参加申請内容の審査は既に80%ほどは終了していると述べたライミCEOは、数週間以内には、来季のM3リーグ参加クラブが決定し、これを発表できるだろうと述べています。

体調不良のファイズ・ナシルに代わってU23代表のアリフ・イズワンがA代表合宿に合流

マレーシアサッカー協会FAMは公式SNSで、A代表候補合宿に参加中のMFファイズ・ナシル(トレンガヌFC)が体調不良のため合宿を離脱し、代わりに12月6日に終了したU23代表合宿に参加していた18歳のFWアリフ・イズワン(スランゴール2)がA代表合宿に参加することを発表しています。

FAMの発表によりと、11月30日と12月1日に行われたA代表とU23代表の合同練習、そして12月2日に行われたA代表対U23代表の練習試合でのアリフ選手のプレーぶりがキム・パンゴンA代表監督の目に止まったと言うことです。またこのアリフ選手については、現在U23代表の監督を務める一方で、A代表でもコーチを務めるE・エラヴァラサン監督からもA代表候補合宿への参加が提案されていたと言うことです。

このアリフ選手は、やはりU23代表合宿にも参加していたGKラーデイアズリ・ラハリム(トレンガヌ)とともにA代表合宿にし、さらにチェコ1部のFKヤブロネツでプレーするDFディオン・コールズが12月16日に合流することで、28名全員が揃うことになります。A代表はAFF選手権前にカンボジア代表戦(12月9日)、モルディブ代表(12月14日)と2試合の練習試合を行い、そこから最終メンバー23名が決定します。

7月1日のニュース
AFCカップ-クダとKLシティが東南アジア地区準決勝進出

AFCカップ2022年大会の東南アジア地区グループステージ最終第3節が行われ、Mリーグから出場しているクダ(昨季Mリーグ1部スーパーリーグ2位)とKLシティ(マレーシアカップ優勝)が揃ってノックアウトステージとなる準決勝進出を決めています。

AFCカップH組-KLシティはタンピネスに辛勝でグループステージ突破

ミャンマーのクラブが出場辞退をしたことで、KLシティ、PSMマカッサル(インドネシア)、タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)の三つ巴の争いとなったH組は、第1節でKLシティとPSMマカッサルが0-0で引き分け、第2節ではPSMマカッサルがタンピネスに3-1と勝利しており、KLシティは最終節のタンピネスに3点以上の差をつけて勝利すればグループ1位に、また少なくともこの試合で勝利すれば勝点4となり「各組2位の内の最高成績チーム」としてグループステージ進出の可能性が残っていました。

前日の試合前会見では「とにかくフォワードが点を取らなければ話にならない」と述べていたKLシティのボジャン・ホダック監督でしたが、そこは策士ぶりを発揮し、外国籍選手枠の都合から初戦ではベンチ外だった正GKのケヴィン・レイ・メンドーザ(フィリピン)を先発XIに起用し、初戦に先発したFWケヴィン・クベンバ(コンゴ)を外す荒療治を敢行しています。

これに発奮するかのようにKLシティは16分、21分と立て続けに主将のパウロ・ジョズエがゴールを決め、その後のゴールラッシュが期待できそうな展開となりました。しかし好機は何度も作り出しながら、追加点が奪えないKLシティに対して、タンピネスは相手DFのパスをカットしたFWボリス・コピトビッチが37分にゴールを決め、ゴールラッシュどころか僅差の試合となり、前半はKLシティが僅か1点のリードで終了します。

後半もKLシティは敵陣でプレーする時間が長く、決定機が何度も訪れたものの、1点差のまま緊張した試合は進みました、最後までのこの最小得点差を死守したKLシティが最終成績を1勝1分の勝点4としました。そして東南アジア地区グループステージのG組とI組の2位チームが最下位チームとの対戦結果を除いた勝点が3にとどまったことから、KLシティはAFCカップ初出場ながら、ノックアウトステージ進出を決めています。

AFCカップ2022 グループステージH組第3節
2022年6月30日(木)@KLフットボールスタジアム(観衆1354名)
KLシティ 2-1 タンピネス・ローヴァーズ
⚽️KLシティ:パブロ・ジョズエ2(16分。21分)
🟨KLシティ(1):ジャンカルロ・ガリフオッコ
🟨タンピネス(3):イルファン・ナジーブ、イルワン・シャー、ヤシル・ハナピ
 タンピネス・ローヴァーズの仲村京雅、山下柊哉の両選手は、先発してフル出場しています。

(下はこの試合の両チームの先発XIとダイジェスト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージH組最終順位

チーム得失差勝点
1*PSM21103124
2*KLC21102114
3TAM000225-30
AFCカップG組-最終戦に大勝のクダはグループスタージ1位突破

インドネシアのバリ島で開催されているG組はクダ、ビサカFC(カンボジア)、バリ・ユナイテッド(インドネシア)、カヤFC(フィリピン)の4チームで構成されています。初戦のバリ・ユナイテッドに0-2敗れたものの、2戦目のカヤFC戦に4-1と勝利しているクダは、この試合で3点差以上をつけて勝てばG組首位の首位に浮上します。

クダのアイディル・シャリン監督は第2節のカヤFC戦からの先発XIからは、MFアザムディン・アキムをMFアイマン・アフィフへ、GKシャールル・サアリをGKイフワット・アクマルに代えた以外は大きな変更を行わず、大量得点での勝利を目指しました。

開始11分でクダに先制のチャンスが訪れます。相手ペナルティエリアでロナルド・ンガが相手GKに倒されてPKを得、このPKをンガ選手自身が蹴るもシュートはゴールポストの上に外れてしまいます。逆にビサカFCが20分に先制し、クダは追う立場になってしまいます。

しかしここから28分にマフムード・アル=マルディが同点ゴールを決めると、前半ロスタイムにはマフムード選手のFKがゴールとなり逆転して前半を折り返します。後半に入るとファイヤド・ズルキフリのクロスをマフムードが決めてハットトリックを達成すると、67分にはファイヤッド・ズルキフリ自身が4点目、そしてこの試合ではことごとく後期を逃していたンガ選手がようやくゴールを決めて、クダが5-1でビサカFCを破り、G組首位でのグループステージ突破を果たしています。

クダがビサカFCに大勝したおかげで、KLシティが「各組2位の内の最高成績チーム」となるおまけもついたこの勝利で、Mリーグからは2チームが東南アジア地区の準決勝に進出しています。

この結果、東南アジア地区準決勝では、クダはH組首位のPSMマカッサルと8月9日に、KLシティはI組首位のベトテルFC(ベトナム)と8月10日にいずれもアウェイマッチで対戦することが決まっています。

AFCカップ2022 グループステージG組第3節
2022年6月30日(木)カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
クダ 5-1 ビサカFC
⚽️クダ:マフムード・アル=マルディ3(28分。45+2分、54分)、ファイヤド・ズルキフリ(67分)、ロナルド・ンガ(76分)
⚽️ビサカFC:モハメド・ファーズ・カーン(20分)
🟨クダ(0)
🟨ビサカFC(0)

(下はこの試合の両チームの先発XIとダイジェスト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージG組第3節
2022年6月30日(木)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
カヤFC 0-1 バリ・ユナイテッド
⚽️バリ・ユナイテッド:ジャジャン・ムルヤナ(25分)
🟨カヤFC(0)
🟨バリ・ユナイテッド(3):ウィリアン・パシェコ、ラムダニ・レスタルフ、リズキー・ペルー
 カヤFCの藤井亮選手は先発してフル出場。堀越大蔵選手は78分に交代出場し、試合終了までプレーしています。

AFCカップ2022 グループステージG組 最終順位

チーム得失差勝点
1KDA32019456
2VIS32018806
3BUF32015506
4KAY100327-50
KDA-クダ、VIS-ビサカFC、BUFーバリ・ユナイテッド、KAY-カヤFC

6月28日のニュース
AFCカップ-クダが初勝利
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合2試合目はスコアレスドロー

AFCカップG組-クダが初勝利

インドネシアのバリ島で集中開催されているAFCカップグループステージG組に出場しているMリーグ1部スーパーリーグのクダは第2節でカヤFC(フィリピン)と対戦し、4-1と快勝し、通算成績を1勝1敗としてます。

バリ・ユナイテッド、ビサカFC(カンボジア)の2チームを含めた4チームからなるG組は、6月27日に第2節の2試合がいずれもバリ・ユナイテッドの本拠地カプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアムで行われました。

第1節のバリ・ユナイテッド戦を0-2と落としているクダのアイディル・シャリン監督は、アル・ハーフィズ・ハルンとアミルル・ヒシャムに代えて、いずれも経験豊富なシャズワン・ザイノンとアザムディン・アキルを起用した以外は初戦と同じ先発XIを起用しています。

両チームとも前半を無得点で折り返したこの試合は、56分にファヤド・ズルキフリのゴールでクダが先制すると、63分にはマフムード・アル=マルディ、82分にはロナルド・ンガ、そして90+3分にはファヤド・ズルキフリがこの試合2ゴール目を決め、カヤFCの反撃を1点に抑えてグループステージ初勝利を挙げています。

最終節となる7月30日の第3節でクダはグループステージ突破をかけてビサカFCと対戦します。

AFCカップ2022 グループステージG組第2節
2022年6月27日(月)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
クダ 4-1 カヤFC
⚽️クダ:ファヤド・ズルキフリ2(56分、90+3分)、マフムード・アル=マルディ(63分)、ロナルド・ンガ(82分)
⚽️カヤ:ハビエル・ガヨソ(86分)
🟨クダ(0)
🟨カヤ(1):オスカリ・ケッコネン
 カヤFCの藤井亮選手は先発して、フル出場しています。

(以下はクダの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

またこの試合の前に行われたG組のもう一つの試合は、地元のバリ・ユナイテッドが先制しましたが、ビサカFCがそこから逆転し、2連勝を飾るとともにG組首位に浮上しています。

AFCカップ2022 グループステージG組第2節
2022年6月27日(月)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
ビサカFC 5-2 バリ・ユナイテッド
⚽️ビサカFC:パウロ・ヴィクトル2(17分、63分)、オーク・ソヴァン2(45分、88分)、イ・ジェゴン(55分)
⚽️バリ・ユナイテッド:イルファン・ジャヤ(9分)、プリヴァット・ムバルガ(85分)
🟨ビサカFC(2):パウロ・ヴィクトル、マルコス・ヴィニシウス
🟨バリ・ユナイテッド(2):イ・マデ・アンディカ・ウィジャヤ、エベル・ベッサ

AFCカップ2022 グループステージG組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1ビサカFC22007346
2バリ・ユナイテッド210145-13
2クダ21014313
3カヤFC200237-40
AFCカップH組-KLは試合なしもマカッサルが勝利しグループ首位浮上

クアラルンプールが集中開催地となっているAFCカップH組は、ミャンマーのクラブが出場を辞退したため、PSMマカッサル(インドネシア)、タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、そしてKLシティの3チームで構成され、試合会場はKLシティの本拠地であるKLフットボールスタジアムです。

3チーム構成のため、第2節のこの日は仲村京雅、山下柊哉両選手を擁するタンピネス・ローヴァーズ対PSM マカッサルの1試合のみ。この試合は初戦でKLシティと引き分けたPSMマカッサルが3-1で勝利し、H組首位に立っています。

初戦では何度かチャンスを作りながら、それをものにできずゴールがなかったPSMマカッサルですが、この試合でも試合開始から好機を作るものの得点に至らず、逆にタンピネスは29分にゼフルディン・メヒメドビッチのゴールでリードします。しかしその直後の30分にタンピネスのクリストファー・ヴァン・ヒュイゼンが2枚目のイエローで退場となってしまうのですが、この早い時間帯での退場が、この後、タンピネスの選手たちに少しずつ影響を及ぼしていきます。

前半でリードを許したものの数的有利となったマカッサルは後半開始直後の48分にリズキー・エカ・プラタマのゴールで同点とすると、そこからは怒涛の攻撃でタンピネスゴールへ迫るものの、放ったシュートはいずれもゴールを捉えられず、嫌な雰囲気となっていきました。しかしタンピネスの選手たちの運動量が落ち始めた79分にエヴェルトンがゴールを決めて2-1とリードを奪うと、ロスタイムの90+3分にもエヴェルトンがダメ押しゴールを決めて、マカッサルが勝利を収め、このAFCカップH組を1勝1分の成績で終えています。

この結果、今週木曜日7月30日の第3節でKLシティがタンピネス・ローヴァーズとの試合で3点差以上をつけて勝利すればKLシティが、それ以下の得失差であればKLシティが勝利しても、PSMマカッサルがH組の首位としてノックアウトステージへ進みます。

AFCカップ2022 グループステージH組第2節
2022年6月27日(月)@KLフットボールスタジアム
タンピネス・ローヴァーズ 1-3 PSMマカッサル
⚽️タンピネス:ゼフルディン・メヒメドビッチ(29分)
⚽️マカッサル:リズキー・エカ・プラタマ(48分)、エヴェルトン2(79分、90+3分)
🟨タンピネス(3):クリストファー・ヴァン・ヒュイゼン、イルファン・ナジブ、イルワン・シャー
🟨マカッサル(4):リズキー・エカ・プラタマ、アクバル・タンジュン、エヴェルトン、アダム・リーフディ
🟥タンピネス(1):クリストファー・ヴァン・ヒュイゼン(🟨x2)
 タンピネス・ローヴァーズの仲村京雅、山下柊哉は先発してフル出場し、PSMマカッサルの南部健造選手はベンチ入りしませんでした。

(以下はPSM マカッサルとKLシティの先発XIとこの試合の映像はPSMマカッサルの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージH組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1PSMマカッサル21103124
2KLシティ10100001
3タンピネス・ローヴァーズ100113-20
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合2試合目はスコアレスドロー

バングラデシュ遠征中のマレーシア女子代表は、遠征2試合目となるバングラデシュ女子代表との国際親善試合を行い、0-0で引き分けています。

バングラデシュ女子代表との初戦では0-6と大敗したマレーシア女子代表ですが、ダッカのビル・シェレスタ・シャヒード・シパヒ・モスタファ・カマルスタジアムで行われたこの試合ではGKアズリン・マズランが闘志あふれるプレーを見せたと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

マレーシア女子代表はこの試合でバングラデシュ遠征を終え、一旦マレーシアに帰国した後、7月4日にフィリピンで開幕する東南アジアサッカー連盟AFF女子選手権に出場します。この大会でマレーシアはグループステージA組に入り、シンガポール(試合は7月4日)、インドネシア(7月6日)、開催国フィリピン(7月8日)、前回2019年大会準優勝のタイ(7月10日)、そしてオーストラリア(7月12日)と対戦します。


Bernama is the trusted source of reliable real-time comprehensive and accurate news for both the public and media practitioners. Our news is published at www.bernama.com ; BERNAMA TV on: Astro Channel 502, unifi TV Channel 631, MYTV Channel 121 IFLIX; and Bernama Radio broadcasting locally on FM93.9 in Klang Valley, Johor (FM107.5), Kota Kinabalu (FM107.9) and Kuching (FM100.9). 

Follow us on social media :
Facebook : @bernamaofficial, @bernamatv, @bernamaradio
Twitter : @bernama.com, @BernamaTV, @bernamaradio
Instagram : @bernamaofficial, @bernamatvofficial, @bernamaradioofficial
TikTok : @bernamaofficial

6月26日のニュース
AFCカップ開幕-Mリーグクラブの初戦はいずれもインドネシア勢と対戦
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合で6失点の大敗

AFCカップ開幕-Mリーグクラブの初戦はいずれもインドネシア勢と対戦

AFCチャンピオンズリーグの下部リーグ、AFCカップ2022年大会のアセアン(東南アジア)地区グループステージが昨日、6月24日より開幕しています。Mリーグからは昨季のマレーシアカップ覇者KLシティとMリーグ1部スーパーリーグ2位のクダが出場しています。

KLシティはPSMマカッサルとホームでスコアレスドロー

H組はミャンマーのクラブが出場を辞退したため、PSMマカッサル(インドネシア)、タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、そしてKLシティの3チームで構成され、集中開催地はクアラルンプール、試合会場はKLシティの本拠地であるKLフットボールスタジアムです。またH組は3チーム構成のため、この日のPSM マカッサル対KLシティ、6月27日にタンピネス・ローヴァーズ対PSM マカッサル、そして6月30日にKLシティ対タンピネス・ローヴァーズと各節1試合ずつの日程となっています。

スーパーリーグの外国籍選手枠は3+1(アジア)+1(アセアン)の5名ですが、この大会の外国籍選手枠は3+1の4名のため、KLシティは正GKのケヴィン・メンドーザ(フィリピン)に代わりマレーシアU23代表のGKアズリ・アブドル・ガニが入っていますが、それ以外はスーパーリーグの試合とは大きく変わらない先発XIで臨みました。

この日はアウェイの白いユニフォームを着て試合に臨んだKLシティが試合を優勢に進めたものの、この試合ではなったシュートはPSMマカッサルのGKレザ・プラタマとDF陣、さらにゴールポストにも阻まれてゴールとならず、またPSMマカッサルも少ない好機を物にできず、両チーム無得点の引き分けに終わっています。

AFCカップ2022 グループステージH組第1節
2022年6月24日(金)@KLフットボールスタジアム(観衆1258名)
PSMマカッサル 0-0 KLシティ
🟨PSMマカッサル(1):エルウィン・グタワ
🟨KLシティ(0)

なおPSMマカッサルには、日本人の南部健造選手が在籍していますが、この日はベンチ入りしませんでした。(以下はPSM マカッサルとKLシティの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージH組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1KLシティ10100001
2PSMマカッサル10100001
3タンピネス・ローヴァーズ00000000
クダは敵地でバリ・ユナイテッドに敗れる

一方、インドネシアのバリ島で集中開催されているAFCカップグループステージG組に出場しているクダは地元のバリ・ユナイテッドと対戦し、0-2で敗れて黒星発進となっています。

クダとバリ・ユナイテッド、さらにカヤFC(フィリピン)、ビサカFC(カンボジア)の4チームからなるG組も、6月24日が第1節、試合会場はいずれもバリ・ユナイテッドの本拠地カプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアムとなっています。

クダのアイディル・シャリン監督は、今季2度目のトランスファーウィンドウで獲得したサンワット・デーミット、マフムード・アル=マルディ両選手を起用しましたが、周りの選手との連携が十分ではなく、むしろこの両選手が機能しなかった印象です。残る2試合で両選手がどう調整してくるかに注目です。激しい雨の中で行われた試合は、地力で優ったバリ・ユナイテッドがクダを破っています。

AFCカップ2022 グループステージG組第1節
2022年6月24日(金)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
バリ・ユナイテッド 2-0 クダ
⚽️バリ・ユナイテッド:ロナルド・ンガ(45+2分OG)、ムハンマド・ラーマ(82分)
🟨バリ・ユナイテッド(0)
🟨クダ(2):ロナルド・ンガ、カミル・アクマル・ハリム

(以下はクダの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

またこの試合の前に行われたG組のもう一つの試合は、ビサカFCが逆転で藤井亮選手が在籍するカヤFCを2-1で破っています。

AFCカップ2022 グループステージG組第1節
2022年6月24日(金)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
カヤFC 1-2 ビサカFC
⚽️カヤFC:アーネル・アミタ(30分)
⚽️ビサカFC:ケン・チャンソフィーク(47分)、ティ・サ(59分)
🟨カヤFC(3):シモーネ・ロタ、ロベール・ロペス・メンディ、カーライル・ミッチェル
🟨ビサカFC(2):チェン・メン、ケオ、ソクセラ
 カヤFCの藤井亮選手は先発してフル出場しています。

AFCカップ2022 グループステージG組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1バリ・ユナイテッド11101023
2ビサカFC11002113
3カヤFC100012-10
4クダ100102-20
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合で6失点の大敗

バングラデシュ遠征中のマレーシア女子サッカー代表は、バングラデシュ女子代表と国際親善試合を行い、0-6で敗れています。

FIFAランキングではマレーシアの85位に対してバングラデシュは146位ですが、バングラデシュは9分にアキ・カトゥンのゴールで先制すると、25分にはサビナ・カトゥン、29分には再びアキ・カトゥン、そして45分にはモサマト・シラト・ジャハン・ショプナがゴールを決め、マレーシアは前半だけで0-4と大量リードを許します。後半に入っても66分、そして73分と失点を重ねたマレーシアはそのまま0-6で敗れています。

ジェイコブ・ジョセフ監督率いる女子代表は、来月7月4日に開幕する東南アジアサッカー連盟AFF選手権に出場しますが、今回のバングラデシュ遠征は、この大会に向けての女子代表チーム強化を目的に行われています。なお、マレーシア女子代表はバングラデシュ女子代表との第2戦が今日6月26日に控えています。


6月21日のニュース
スランゴールに大敗のサラワク監督が辞任
東南アジア競技大会とAFC U23アジアカップで出場のU23代表監督とコーチがFAMに報告書提出
クダがヨルダン代表を獲得

MリーグからはJDTが出場しているAFCチャンピオンズリーグのベスト16から決勝の開催地が日本となった事が発表されています。JDTは8月18日にJリーグの浦和レッズとの対戦が決まっているものの会場は今日現在未定です。とは言え、きっと埼玉スタジアムになるのでしょう。ならばそこに集まった浦和サポーターの前でJDTがジャイキリを見せてくれたら気持ちいいだろうなぁ。

スランゴールに大敗のサラワク監督が辞任

0-7で敗れれば心労も大きいだろうなぁ。

Mリーグ1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッドは、B・サティアナタン監督が健康上の理由で辞任したことを発表しています。後任には、元U16代表監督やA代表のコーチを務めたこともあるB・バラチャンドラン氏が就任することも合わせて発表されています。

クラブの公式発表では、64歳のサティアナタン監督の健康状態は定期的な観察とその後の治療が必要ということです。

サラワク・ユナイテッドは先週末のMリーグ1部スーパーリーグ第10節でスランゴールに0-7と大敗し、リーグ順位も現在は2勝1分7敗、得点8失点24の11位に低迷しています。

6月25日の第11節マラッカ・ユナイテッド戦から指揮を取るバラチャンドラン新監督はメディアの取材に対して「シーズン半ばでチームを引き受けることは容易でなく、ましてや現在のチーム状況では尚更だ。とにかく降格圏から出ることを優先しながら、自分の力がスーパーリーグでも通用することを示したい。」と答えています。

2014年のAFC U16選手権ではU16代表監督としてマレーシアをベスト8に導き、A代表でも昨年のAFF選手権スズキカップまでタン・チェンホー前監督の元で4年間にわたってコーチを務めるなど経験豊富なバラチャンドラン新監督は、現在開いているトランスファーウィンドウでの新戦力獲得については経営陣次第と話し、次節のマラッカ・ユナイテッド戦は現有戦力で臨むとしています。

*****

開幕当初に監督を務めていたE・エラヴァラサン氏がA代表のコーチに就任したため、テクニカル・ディレクターだったサティアナサン氏ががそれを引き継ぐ形で監督に就任していましたが、昨季途中から給与未払いとなっていたサラワクは元代表監督でも立て直す事ができなかったようです。

なお今季の監督交代は、マラッカ・ユナイテッド、ペナンに続き3クラブ目となっています。

東南アジア競技大会とAFC U23アジアカップ出場のU23代表監督とコーチがFAMに報告書提出

昨日6月20日が期限となっていたU23代表首脳陣からマレーシアサッカー協会FAMへの報告書提出が行われ、FAMはその内容の精査に入るとスタジアム・アストロが報じています。

先月5月にベトナムで開催された東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会は準決勝に進出したもののベトナムに敗れ、さらに3位決定戦ではインドネシアに敗れて2017年大会以来のメダル獲得に失敗したU23代表は、今月初旬にウズベキスタンで開催されたAFC U23アジアカップに出場したものの、韓国、ベトナム、タイと同組となったグループステージでは0勝3敗得点1失点9と惨敗に終わっています

なお両大会でU23代表を率いたブラッド・マロニー監督に代わり、A代表のキム・パンゴン監督の元でコーチを務める元バルセロナFCのBチームやU19、U18などでコーチ経験があるパウ・マルティ・ヴィンセンテ氏が後任となるなどの噂も出ています。

またFAMのスコット・オドネル テクニカルディレクターTDは「ウズベキスタンでは我々が望む結果を得られなかったが、その戦犯探しをするのではなく、あらゆる角度から今後の改善についての方法を検討する予定である。」と述べて、U23の監督およびコーチから提出された報告書を自身で精査することも明らかにしています。

また今回の記事の最後でスタジアム・アストロは、昨年2021年12月に2年契約を結んでいるマロニーU23代表監督ですが、双方了解の上での契約解除が可能になる条項も含まれている可能性もあるとしています。

クダはヨルダン代表を獲得

Mリーグ1部スーパーリーグのクダはクラブ公式Facebook上で、5人目の外国籍選手としてヨルダン代表FWマフムード・アル=マルディの獲得を発表しています。

今月6月14日のAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選のクウェート戦でもゴールを挙げている28歳のマフムード選手は、ケガのため前半戦終了後に引退を表明したチャン・ソグォン(韓国)に代わるアジア枠の外国籍選手として登録されます。

クダは現在も開いている今季2度目のトランスファーウィンドウで、アキレス腱を痛めて今季絶望となっているデニス・ブシェニング(タイ)に代わり、元タイ代表MFサンワット・デーミットも獲得、さらに同じスーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドからはセンターバックのアクマル・ザーヒルも獲得しており、今週6月24日からインドネシアのバリで開催されるAFCカップのグループステージに向けて補強を進めています。

クダは、インドネシアのバリ島で開催されるAFCカップのグループステージG組で、6月24日にバリ・ユナイテッド(インドネシア)、6月27日にカヤFCイロイロ(フィリピン)、6月30日にビサカFC(カンボジア)と対戦します。

6月5日のニュース
アジアカップ予選出場の代表23名が発表
アセアンU19選手権出場のU19代表候補合宿参加者26名が発表
6月19日のMリーグ1部クダ対JDT戦が延期に 

AFC U23アジアカップに出場中のマレーシアU23代表は、本日タイU23代表と対戦します。初戦の韓国戦に1-4と破れているマレーシアは、グループステージ突破のためにはこの試合に勝つことが必須です。先月の東南アジア競技大会通称シーゲームズで対戦した両チームは、タイに退場者が出たこともありマレーシアが辛勝していますが、果たして今日の試合はどうなるのでしょうか。

アジアカップ予選出場の代表23名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、6月8日に開幕するAFC選手権アジアカップ2023年大会最終第3次予選に出場するマレーシア代表23名を発表しています。その内訳はリーグ首位のJDTの13名を筆頭に、PJシティとヌグリスンビランから各2名、トレンガヌ、スランゴール、サバから各1名、さらに海外組2名となっています。(ただしこの発表後、ジュニオール・エルドストールがタイ1部チョンブリーFCを退団することが発表されています。)

直近のFIFAランキングで154位のマレーシアは、クアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で開催されるアジアカップ最終第3次予選E組で、同134位のトルクメニスタン(6月8日)、同89位のバーレーン(6月11日)、同188位のバングラディシュ(6月14日)と対戦します。

アジアカップ最終第3次予選出場メンバー

ポジション氏名年齢所属
GKファリザル・マーリアス36JDT
DFシャールル・サアド29JDT
DFラベル・コービン=オン31JDT
MFシャマー・クッティ・アバ25JDT
MFナズミ・ファイズ28JDT
MFサフィク・ラヒム35JDT
FW アリフ・アイマン20JDT
FW サファウィ・ラシド25JDT
FW アキヤ・ラシド23JDT
FW モハマドゥ・スマレ28JDT
DF マシュー・デイヴィーズ27JDT
FWギリェルメ・デ・パウラ36JDT
FWシャフィク・アフマド27JDT
FW ダレン・ロック32PJシティ
FW V・ルーヴェンティラン21PJシティ
DF クザイミ・ピー29ヌグリスンビラン
GKシャイハン・ハズミ26ヌグリスンビラン
FW ファイサル・ハリム24トレンガヌ
GK カイルルアズハン・カリド33スランゴール
DF ドミニク・タン25サバ
MFアザム・アジー27スリ・パハン
DF ディオン・クールズ26SVズルテ・ワレヘム
DFジュニオール・エルドストール31チョンブリーFC
SVズルテ・ワレヘムはベルギー1部、チョンブリーFCはタイ1部、それ以外はマレーシア1部スーパーリーグのクラブ

なお、5月20日から行われていた代表候補合宿には全員で29名が召集されていましたが、副鼻腔炎の手術のため既に5月30日に合宿を離れているシャーミ・サファリ(JDT)を除く以下5名は、予備登録メンバーとして発表されています。

ポジション氏名年齢所属
GKカラムラー・アル=ハフィズ36PJシティ
FWコギレスワラン・ラジ29PJシティ
MFアフィク・ファザイル21JDT
DF シャールル・ニザム24トレンガヌ
FWノーシャルル・イドラン・タラハ27マラッカU
MFリリドン・クラスニキ31オディシャFC
オディシャFCはインドスーパーリーグ、それ以外はマレーシア1部スーパーリーグのクラブ
アセアンU19選手権出場のU19代表候補合宿参加者26名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、7月2日に開幕する東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権に出場するマレーシアU19代表26名を発表しています。ハサン・サザリ監督率いるU19代表候補は、既に6月4日に国家スポーツ評議会NSCの施設に集合しており、本日、ジョホール・バルに移動して複数の練習試合を含めた合宿を行った後、6月12日に合宿を打ち上げる予定になっています。

このU19代表は7月2日から15日までインドネシアで開催されるAFF U19選手権出場後は、今年9月にモンゴルのウランバートルで開催されるAFC U20アジアカップ予選にも出場します。なおアジアカップ予選でマレーシアはE組に入り、韓国、モンゴル、スリランカと同組になっています。

U19代表候補合宿参加メンバー

ポジション氏名年齢所属
FWカイリ・スフィアン19SEL2
GKシャーミ・アディブ・ハイカル19SEL2
DFファクルル・ファリーズ19SEL2
MFハイカル・ハキーム・ハイリ19SEL2
MFアザニス・アズリ19SEL2
MFアリフ・イズワン・ユスラン18SEL2
FWアブドル・ラーマン・ダウド18SEL2
DFアリフ・ファルハン・ファウジ18SEL2
MFイズリン・イブラヒム18SEL2
MFアイサル・ハディ19JDT II
MFアダム・ファルハン18JDT II
GKズルヒルミ・シャラニ18JDT III
DFアダム・ダニエル18JDT III
MFジアド・エル=バシール19JDT III
FWナジムディン・アクマル19JDT III
DFアフマド・シャフィク・イクワン19TRE III
DFムハマド・シャフィク・イクワン19TRE III
FWダニエル・シャフィク19TRE III
MFアドリ・アフマド19FAM
FWハイカル・サハル19FAM
MFハリス・ナジワン18FAM
FWアズハド・ハラズ19SAB
FWハキミ・アジム19KLC
GKハジック・ムクリズ19PEN U21
DF ファルハン・ラヒム19UITM U21
DFズリハキム・ザフラン17AMD U17
所属は、SEL2はスランゴール2、JDT III、TRE IIIはそれぞれ、JDTとトレンガヌのU21チーム、FAMはFAM-MSNプロジェクト、SABはサバ、KLCはKLシティ、PENはペナン、AMDはFAMと国家スポーツ評議会MSNが共同運営するエリートアカデミー、モクタル・ダハリアカデミーのチーム
6月19日のMリーグ1部クダ対JDT戦が延期に

Mリーグを運営するMFLは公式サイト上で、6月19日に予定されているMリーグ1部スーパーリーグ第10節のクダ対JDTの試合を延期することを発表しています。なお新たな日程については発表されていませんが、クダが出場するAFCカップのグループステージ終了後となるということです。。

クダは6月24日から30日までインドネシアのバリ島で集中開催されるAFCカップのグループステージに出場することから、この試合に向けての準備のため、MFLに試合日程の延期を求め、対戦相手のJDTもこれに同意したことが、MFLのサイトでは説明されています。

MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOはAFC主催大会に出場するMリーグクラブに対しては協力を惜しまないと述べ、クダの他、やはりAFCカップに出場するKLシティ、そしてACLのベスト16に進出しているJDTに対しても同様の対応をしていくことを表明しています。

なおクダはAFCカップのグループステージG組でバリ・ユナイテッド(インドネシア)、カヤ-イロイロFC(フィリピン)、ビサカFC(カンボジア)と同組、KLシティはH組でタンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、PSMマカッサル(インドネシア)と同組となっています。なおH組はクアラルンプールで集中開催の予定です。(*H組はミャンマーのシャン・ユナイテッドが出場辞退したため、3クラブのみとなっています。)ACLのベスト16に進出しているJDTは8月18日に、浦和レッズ戦が控えています。

.

5月31日のニュース
U23アジアカップ-マロニー監督はムカイリ・アジマルとニック・アキフを大会のキーマンに指名
クダはトランスファーウィンドウで中東出身選手を獲得か
アセアン女子選手権のグループ分け決定-マレーシアは王者タイやオーストラリアと同組に

U23アジアカップ-マロニー監督はムカイリ・アジマルとニック・アキフを大会のキーマンに指名

いよいよ今日6月1日にウズベキスタンのタシケントで開幕するAFC U23アジアカップ。この大会ではグループステージC組に入っているマレーシアの初戦は明日6月2日の韓国戦となりますが、ブラッド・マロニー監督はムカイリ・アジマル(スランゴール)とニック・アキフ(トレンガヌ)の両選手をこの大会のキーマンと考えていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

「現時点では先発XIは固定せず、それぞれの試合に向けて23名の選手から先発メンバーを選ぶつもりだが、ムカイリとニックは鍵になる選手なので、全ての試合で先発することになるだろう。」と述べたマロニー監督は、それぞれの選手が対戦相手にとっては脅威となりうる長所があるとし、それを元にチーム内での競争を制した選手を起用したいと話しています。

AFC U23アジアカップC組では、マレーシアは6月2日の韓国を皮切りに、6月5日にはタイ、6月8日にはベトナムの各チームと対戦します。

クダはトランスファーウィンドウで中東出身選手を獲得か

Mリーグ1部スーパーリーグは、マレーシア代表がAFC選手権アジアカップ2023年大会最終3次予選に出場することもあり、第9節を終えてから今月半ばまで中断中です。また先月末からは今年2度目のトランスファーウィンドウとなっており、ここ数週間は選手の退団、加入のニュースが増えそうです。

そんな中、マレーシア語紙ブリタハリアンは、クダが中東出身のフォワードの選手を獲得を目指していると報じています。

クダのアイディル・シャリン監督は、ケガの治療に専念するために第9節終了後に引退を選んだDFチャン・ソグォンに代わる選手として複数のミッドフィルダーと交渉中であることを明らかにしています。「候補者の数名とは交渉中で、そのうちの1人は中東出身の選手である。」と話したアイディル監督は、スーパーリーグ後半戦だけでなく、今月6月24日から始まるAFCカップに向けて、新たな選手の獲得は欠かせないと話しています。

またアキレス腱を痛め、既に今季の復帰が無理と伝えられるFWデニス・ブシェニングに代わるアセアン東南アジア枠の外国籍選手の入れ替えも必死ですが、この枠についてもブシェニング選手同様、タイの選手が後方に上がっていることも、この記事では伝えられています。

アセアン女子選手権のグループ分け決定-マレーシアは王者タイやオーストラリアと同組に

東南アジアサッカー連盟AFFは公式サイト上で、今年7月に開催される第12回AFF女子選手権のグループ分けを発表しています。

史上最大の11ヵ国が出場する今回の大会は7月4日から17日までフィリピンで開催されますが、グループステージの振り分けを決める抽選が先日、マニラで開催され、マレーシアは、来年のFIFA女子ワールドカップに出場するフィリピンなどと同じA組となっています。このA組には過去4回都最多優勝を誇るタイ、来年の女子ワールドカップ開催国オーストラリアの他、シンガポール、インドネシアが入っています。

一方のB組には前回2019年大会のチャンピオンで、やはり女子ワールドカップ出場を決めているベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア、東ティモールが入っています。

試合はラグナ州のビニャンフットボールスタジアムビナン、マニラのリサール記念フットーボルスタジアム、カヴィテ州のイムスグランドスタンドなどを試合会場に開催されます。

*****

先月の東南アジア競技大会通称シーゲームズでは、女子フットサルには代表チームを出場させた一方で、女子サッカーへの出場を見送ったマレーシアサッカー協会FAMは、女子サッカー軽視との批判を浴びました。女子代表が国際試合大会に出場したのは、昨年9月のAFC女子アジアカップ予選が最後でしたが、このAFF選手権に出場するのであれば、同じ東南アジアの各国と対戦できるシーゲームズは絶好の力試しだったと思うのですが、FAMはそうは考えなかったようです…。


3月1日のニュース
AFCカップアセアン地区の最終組み合わせが決定
タイ1部リーグ第22節-エルドストールはベンチ外もチョンブリーは連敗ストップ

AFCカップアセアン地区の最終組み合わせが決定

アジアサッカー連盟AFCは公式サイト上で今季2022年シーズンのAFCカップアセアン地区の最終組み合わせを発表しています。

いずれもミャンマーのシャン・ユナイテッドFCとハンタワディ・ユナイテッドFCが、1月19日に今季のAFCカップ出場を辞退を表明したことから、確定していなかったAFCカップアセアン地区のグループステージのG、H、I組について、AFCは当初はプレーオフで対戦予定だったビサカFC(カンボジア)とヤングエレファンツFC(ラオス)にそれぞれグループステージ出場権を与え、新たな組み合わせを発表しています。

4月19日開幕するグループステージから、ビサカFCは本来はプレーオフの勝者が参加する予定だったG組に入り、一方のヤングエレファンツFCは、出場辞退したハンタワディ・ユナイテッドFCに代わってI組に入っています。なお、シャン・ユナイテッドFCが出場予定だったH組についてはこのシャン・ユナイテッドFC以外の3クラブのままでグループステージが行われることも併せて発表されています。

なおAFCカップアセアン地区のG組はビサカFCの他、バリ・ユナイテッドFC(インドネシア)、クダ・ダルル・アマンFC(マレーシア)、堀越大蔵、藤井亮の両選手が在籍するカヤFCイロイロ(フィリピン)で構成され、インドネシアのバリ島にあるデンパサールで集中開催されます。

またH組はマレーシアのクアラルンプールが集中開催地となり、KLシティFC(マレーシア)、仲村京雅、山下柊哉の両選手が所属するタンピネスローヴァーズ(シンガポール)、PSMマカッサル(インドネシア)の3クラブが対戦します。一方、集中開催地が未定のI組は川上典洋選手が所属するヤングエレファンツFC、ベトテルFC(ベトナム)、山崎海秀選手が所属するホウガンユナイテッド(シンガポール)、小川雄大、小林大介、大瀬貴己選手が所属するプノンペンクラウンFC(カンボジア)で構成されています。

タイ1部リーグ第22節-エルドストールはベンチ外もチョンブリーは連敗ストップ

タイ1部リーグ第22節が2月26日と27日に開催され、マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCは、2位のバンコク・ユナイテッドFCに1-1で引き分け、リーグ戦連敗を3で止めています。なお順位は5位のままです。

2022年2月26日@チョンブリースタジアム
チョンブリーFC 1-1 バンコク・ユナイテッド
第20節では、後半途中から出場、前節21節は先発しながら33分に交代したとなったジュニオール・エルドストールがですが、今節ではベンチ外でした。試合は78分にバンコク・ユナイテッドのヘベルチ・フェルナンデス・デ・アンドラーデが今季11点目となるPKを決めて先制しましたが、90+3分にチョンブリーFCのユ・ビョンスが放ったシュートがブロックに入ったバンコク・ユナイテッドのプッティナン・ワンナスリにあたりオウンゴールとなり、土壇場でチョンブリーFCが引き分けに持ち込んでいます。
(試合のハイライト映像はタイリーグの公式YouTubeチャンネルより)

タイ1部リーグ順位表(第22節終了時)

順位チーム得失差勝点
1ブリーラムU2316342551
2BGパトゥムU231184941
3バンコクU2311661439
5チョンブリーFC2310671336
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFCのみ表示しています。

2022年シーズン開幕直前!ジョホール・ダルル・タジムJDT & クダ・ダルル・アマンFC

Mリーグ2022年シーズンは3月5日ピアラ・スンバンシー(チャリティーカップ)で開幕しますが、本日より全6回で今季のMリーグ1部スーパーリーグの12クラブを紹介します。第1回は昨季の覇者ジョホール・ダルル・タジムJDTと2位のクダ・ダルル・アマンFCです。

ジョホール・ダルル・タジムJDT(2021年シーズンスーパーリーグ優勝)

本拠地: スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
2021年シーズン成績:1位(18勝3分1敗)得点50(リーグ1位)失点9(同1位)
過去5シーズンの成績:2017年1位-2018年1位-2019年1位-2020年1位-2021年1位
監督:ベンヤミン・モラ(メキシコ)
外国籍選手(*は新加入選手):
 FWベルグソン・ダ・シルヴァ(ブラジル)
 *FWフェルナンド・フォレスティエリ(アルゼンチン/イタリア)
 *FWムサ・シディベ(マリ)
 FWフェルナンド・ロドリゲス(ブラジル)
 *FWビエンベニード・マラニョン(フィリピン-アセアン枠)
 MFレアンドロ・ベラスケス(アルゼンチン)
 DFマウリシオ(ブラジル)
 DFシェーン・ローリー (オーストラリア-AFC枠)
 *DFカルリ・デ・ムルガ(フィリピン-アセアン枠)

主なマレーシア人選手(*は新加入選手、#は2021年にマレーシア代表に招集された選手):
 #GKファリザル・マーリアス
 #DFアイディル・ザフアン
 #DFラヴェル・コービン=オング
 #DFマシュー・デイヴィーズ
 #*DFシャーミ・サファリ(スランゴールFCより加入)
 #DFアダム・ノー・アズリン
 #DFシャールル・サアド
 MFナチョ・インサ
 MFサフィク・ラヒム
 MFアフィク・ファザイル
 #MFナズミ・ファイズ
 #MFシャマー・クティ・アッバ
 *MFナサニエル・シオ・ホング・ワン(英国1部ウルヴァーハンプトンU23より加入)
 #FWサファウィ・ラシド
 #FWアキヤ・ラシド
 #FWアリフ・アイマン
 FWラマダン・サイフラー
 #FWモハマドゥ・スマレ
 #FWギリェルメ・デ・パウラ

チーム紹介:
ジョホール州王室の皇太子トゥンク・イスマイル殿下がオーナーを務めるJDTはスーパーリーグを2014年から7連覇中と国内では敵なしのクラブ。潤沢な資金で今季もフェルナンド・フォレスティエリ(セリエAのウディネーゼから加入)、ムサ・シディベ(スペイン2部のSDポンフェラディーナから加入)、ビエンベニード・マラニョン(フィリピン1部ユナイテッドシティより加入)、カルリ・デ・ムルガ(Mリーグのトレンガヌより加入)ら外国籍選手を獲得しています。さらにマレーシア代表シャーミ・サファリ(スランゴール)に加え、英国生まれながらマレーシア人の母親を持つ21歳のナサニエル・シオ・ホング・ワンを英国1部ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCU23から獲得しマレーシア人選手として獲得するなど、リーグ戦はもちろん悲願のACLグループステージ突破に向けて余念がありません。

昨季からのメンバーを見てもリーグ2位の23ゴール(22試合)を挙げたエースのベルグソン・ダ・シルヴァに加え、マレーシア人選手もリーグMVPを獲得した19歳のアリフ・アイマン、スズキカップ2020で復活の兆しを見せた2018年と2019年のリーグMVPサファウィ・ラシド、さらに同じスズキカップ2020でゴールを決めたアキヤ・ラシドやシャールル・サアドなどメンバーははほぼ全員が代表選手という顔ぶれです。

なおMリーグ1部スーパーリーグの外国籍選手枠はAFC枠とアセアン枠を含めた5名、2部プレミアリーグはAFC枠を含めた4名ですが、JDTはセカンドチームのJDT IIが2部プレミアリーグに所属していることもあり、1部5名と2部4名の合わせて9名の枠いっぱいに外国籍選手を獲得しています。Mリーグを運営するMFLはトップチームとセカンドチームの間でのシーズン中の選手の入れ替え時期や回数に制限を設けていないため、9名の外国籍選手の中から調子の良い5名の選手をトップチームに置き、それ以外の4名の選手はセカンドチームでプレーさせることが可能です。個人的にはルールの盲点のような気もしますが、マレーシアのサッカーファンは「JDTのようにしたければ、他のクラブのセカンドチームをプレミアリーグでプレーさせれば良いだけだ」と、この仕組みにはあまり疑問を持っていないようです。

ボラセパマレーシアJP的注目選手:
・シャーミ・サファリ
ユース時代からプレーするスランゴールを飛び出したのは、ここ数年タイトル争いに絡めていないスランゴールへの不満か、それともより高いレベルでのプレーを目指す向上心からか。代表でも右サイドバックを争うマシュー・デイヴィーズとのチーム内での競争に勝てば、代表でも再び活躍できる日が訪れる日もそう遠くはなさそうです。

・ナサニエル・シオ・ホング・ワン-トゥンク
イスマイル殿下の帰化選手コレクションに新たに加わったシオ選手。MFが十分どころか多すぎるJDTに加わるシオ選手は守備的MFという触れ込みですが、ベテランのアイディル・ザフアンのバックアップという形でのデビューも考えられます。マレーシアの他に父親の出身国である中国や出生地の英国の代表としてプレーできる機会がある中でマレーシアを選んだのはなぜかにも興味が湧きますが、JDTは代表入りの近道ということもあるのかも知れません。

クダ・ダルル・アマンFC(2021年シーズンスーパーリーグ2位)

本拠地: ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
2021年シーズン成績:2位(13勝4分5敗)得点44(リーグ3位)失点9(同4位)
過去5シーズンの成績:2017年4位-2018年6位-2019年4位-2020年2位-2021年2位
監督:アイディル・シャリン・サハク(シンガポール)
外国籍選手(*は新加入選手):
 *FWロナルド・ンガ(カメルーン) 
 *FWデニス・ブシェニング(タイ/ドイツ-アセアン枠)
 *MFデチ・マルセル(コートジボアール)
 *DFチャン ソグォン(韓国-AFC枠)
 *DFマルク・バレス(アンドラ)

主なマレーシア人選手(*は新加入選手、#は2021年にマレーシア代表に招集された選手):
 GKシャーリル・サアリ
 GKイフワット・アクマル
 DFロドニー・ケルヴィン
 DFロクマン・ハキム
 DFファイルズ・ザカリア
 *MFカイルル・アズリン(ペナンFCより加入)
 MFアミルル・ヒシャム
 MFファズルル・ダネル
 MFファイアッド・ズルキフリ
 MFアリフ・ファルハン
 FWシャズワン・ザイノン
 FWフィクリ・ズルキフリ
 *FWアメル・アザハル(ペナンFCより加入)
 #*FWアル=ハフィズ・ハルン(ペナンFCより加入)
 #*FWシャフィク・アフマド(JDTより期限付き移籍で加入)

チーム紹介:
昨季途中に開幕から給料未払いだったことが明らかになったクダ。さらにMリーグがFIFA国際マッチデー期間に試合を開催したことで、自国の代表に招集されたリベリア代表のクパー・シャーマンやレバノン代表のラビ・アタヤがシーズン中に離脱するなど、チームの士気も上がらず、ベストメンバーで戦えない試合も少なくありませんでした。しかしシンガポール出身のアイディル・シャリン監督がその手腕を発揮して2季連続でJDTに次ぐリーグ2位となったのは見事としか言いようがありません。そのアイディル監督は昨季終了後に契約を延長し3年目を迎えますが、今季はさらに厳しい状況が続きそうです。何と言っても大きいのがユース時代からクダ一筋でプレーしてきた「ミスター・クダ」とも言えるMFバドロル・バクティアルの退団です。ここ数年間は主将としてチームを引っ張り、3年ぶりの代表復帰を果たすなどチームの中心だったバクティアル選手退団によって空いた穴を埋めるのは容易ではありません。さらに代表でもチームメートのDFリザル・ガザリも退団し、絶対的な主力選手2名抜けたクダは、外国籍選手5名も全員が入れ替わり、昨季とは全く違うチームになっています。

今季は若手中心の起用とならざるを得ないチーム状況の中、外国籍選手の内、昨季はトレンガヌでプレーしたデチ・マルセルと、マラッカでプレーしたチャン ソグォン、そして2部に降格したUITMでプレーしたデニス・ブシェニングといずれもMリーグでの経験がある選手が加入しています。またマレーシア人選手で言えばJDTから期限付きで移籍したシャフィク・アフマドと、ペナンから完全移籍したアル=ハフィズ・ハルンの代表FWコンビが加入したこと、そしてスランゴールから期限付き移籍していたロドニー・ケルヴィンの残留は明るい材料と言えます。

昨季はMリーグ1部スーパーリーグで2位となったことでAFCカップの出場権を得ているクダは、2019年のACLプレーオフ出場以来のアジアの舞台に臨みますが、これによる日程が過密になることで、選手勝の薄さが露呈しないかどうかが最大の懸念材料です。

ボラセパマレーシアJP的注目選手:
・ファズルル・ダネル、ファイアッド・ズルキフリ、フィクリ・ズルキフリ
名前がFで始まることからクダサポーターの間で「3F」と呼ばれるファズルル・ダネル、ファイアッド・ズルキフリ、フィクリ・ズルキフリのトリオの内、ファイアッド選手はリーグ戦とマレーシアカップ合わせて27試合に出場し、東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020の予備メンバーとして代表合宿に招集されるなど、主力定着間近です。またファズルル、フィクリ両選手も昨季の主力選手退団により今季は出場機会が多くなるはず。そこでチャンスをつかんで主力選手としてチームに定着できるかどうかが、クダの今季チーム成績にも大きく関わってきそうです。

・シャフィク・アフマド
新型コロナ前2019年のW杯予選ではインドネシアやアラブ首長国連邦を相手にゴールを挙げるなど、代表のエースとも言える活躍を見せたシャフィク選手ですが、昨季はJDTで出場わずか3試合、しかも通算出場時間は90分に満たないなどクラブでの出場機会をほとんど得られませんでした。それでも再開されたW杯予選やスズキカップ2020ではかつての活躍にもう一度期待したタン・チェンホー前監督によって代表に招集されましたが、失った輝きを取り戻すことができませんでした。自身が運転する車の事故で子どもを亡くし、またJDTでの出場機会が得られないことをSNSで呟いたところをクラブオーナーのトゥンク・イスマイル殿下にたしなめられるなど、ストレスが溜まる環境が影響したのかもしれません。そんな中で出場機会を求めてのクダへ期限付き移籍を選択したシャフィク選手ですが、ユース時代を過ごしたクダに戻った今季は、再びマレーシア屈指のストライカーとして新たに代表監督に就任したキム・パンゴン監督へ代表復帰アピールをして欲しいです。

2月1日のニュース
エリートアカデミー3期生44名全員がMリーグ1部クラブと契約
加賀山泰毅選手を含む3名の新外国籍選手加入をサバが発表
アンドラ代表加入で2季連続2位のクダも外国籍選手の補強完了

今日2月1日は旧暦の1月1日。マレーシア風にいうとチャイニーズニューイヤー(中国正月)で、イスラム色の強い東海岸のいくつかの州を除くと今日と明日の2日間が祝日になっています。このブログを書いている時点でも、外からは爆竹の派手な爆音が聞こえてきます。当日は互いに「恭喜發財 ゴンシファチョイ」と新年の挨拶を交わして、日本のお年玉同様の紅包アンパオを配りますが、その相手は未婚であれば年齢は関係ないのが特徴です。

エリートアカデミー3期生44名全員がMリーグ1部クラブと契約

国家サッカー選手育成プログラムNFPDは、マレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会が共同で運営するユース育成のプログラムですが、このプログラムの中核となるエリートアカデミー、モクタル・ダハリアカデミーの卒業式が行われ、2021年度生徒して卒業する第3期生の44名全員がMリーグ1部スーパーリーグのクラブと契約を結んだことがNFPDの公式Facebookで発表されています。2004年生まれの44名が契約したクラブの内訳はスランゴール20名、スリ・パハン10名、JDT6名、KLシティとトレンガヌがそれぞれ4名ずつとなっており、既に先月からクラブの練習に参加している卒業生もいるということです。。国費を投入してサッカー選手を育成するこのプログラムからはこれまでに第1期生34名、第2期生40名、そして今回の第3期生44名の合計108名が卒業しています。

加賀山泰毅選手を含む3名の新外国籍選手加入をサバが発表

昨季はMリーグ1部スーパーリーグで4勝7分11敗で9位に終わったサバは、昨年9月に元U23代表監督のオン・キムスイ氏をマレーシアサッカー協会FAMのテクニカルディレクター職から引き抜くとともに、このシーズンオフには非常に積極的な補強を行い、「ボルネオのJDT」とも呼ばれています。そのサバが、新たに外国籍選手3名の加入を発表しています。

まずはボラセパマレーシア注目のFW加賀山泰毅選手です。 フィンランド1部のFCインテル・トゥルクから加入する25歳の加賀山選手は過去3季はFCインテル・トゥルクの他、フィンランド2部のムサン・サラマやコッコラン・パロヴェイコトKPVでプレーし、トランスマルクトによれば昨季創設されたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選の2試合を含めてフィンランド時代の3シーズンで80試合に出場し18ゴール15アシストを記録しています。なお加賀山選手は今季のMリーグ1部スーパーリーグでプレーする唯一の日本人選手です。

またサバには加賀山選手に加えてDFジャクソン・デ・ソウザとFWネト・ペソアのブラジル出身コンビも加入しています。31歳でセンターバックのデ・ソウザ選手は2008年から2010年にはブラジルの名門サンパウロで、またインテルナシオナルやパルメイラスなどでもプレー経験があるということです。一方27歳のブラジル3部のクルーベ・ド・レモから加入するネト選手は昨季は40試合で16ゴールを挙げています。なお、サバはDFパク・タエスー(韓国)とFWサディル・ラムダニ(インドネシア)の両選手が昨季から残留しており、今回の3名の新戦力加入で外国籍選手枠が埋まりました。

******

サバは、MFバドロル・バクティアルとDFリザル・ガザリ両選手をクダから、GKカイルル・ファーミ・チェ・マットをマラッカから、そしてDFドミニク・タンをタイ1部のポリス・テロからと、昨年末のスズキカップ2020に出場した代表選手4名を新たに獲得しています。JDTから期限付き移籍するMFイルファン・ファザイルに加えバドロル、カイルル両選手は当時U23代表監督だったオン監督とともに2011年の東南アジア競技大会通称シーゲームズで優勝を飾っており、その絆で集まってきた選手たちと外国籍選手との意気が合えば、台風の眼どころか、上位進出を狙う他のチームの脅威にもなりそうです。

アンドラ代表加入で2季連続2位のクダも外国籍選手の補強完了

Mリーグ1部スーパーリーグで2季連続で2位となっているクダですが、昨季在籍した外国籍選手5名が退団した他、クダのレジェンドとも言えるバドロル・バクティアルや同じく代表のリザル・ガザリが退団するなど過去2シーズンとは大幅に布陣が変わりますが、その最後のピースとなるDFマルク・バレスの加入がクラブ公式Facebookで発表されています。31歳のゴンザレス選手はレアルマドリーのユースチームに在籍していたこともあり、母国アンドラのほか、スペイン、フィンランド、ノルウェイなどでもプレー経験やアンドラ代表としてこれまで78試合に出場しています。

クダは既に昨季は同じ1部スーパーリーグのトレンガヌでプレーしたMFデチ・マルセル(コートジボアール)、ヨルダン1部のアル・サルトSCから加入のFWロナルド・ンガ(カメルーン)、昨季2021年シーズンはUITM、2020年シーズンはサバでもプレーしたFWデニス・ブシェニング(タイ/ドイツ)、そして昨季まで3シーズンの間マラッカでプレーしたDFチャン ソグォン(韓国)と契約しており、また地元クダ出身の代表FWシャフィク・アフマドをJDTから期限付き移籍ながら獲得しています。なおゴンザレス選手の加入で、今季のクダのトップチーム30名全員が決定しています。