JDTがマウリシオの退団とダニエル・ティン、ジョルディ・アマトの加入を発表
Mリーグ1部スーパーリーグのJDTは、ダニエル・ティンとスペイン生まれのジョルディ・アマトの両DFの加入をクラブ公式サイトで発表しています。また2019年からプレーするDFマウリシオの退団も併せて発表されています。
昨季は同じスーパーリーグのKLシティでプレーしたティン選手は、JDTが相手となった昨季のマレーシアカップ決勝でも活躍し、KLシティに32年ぶりの優勝をもたらした立役者の1人です。しかし、昨季終了後の契約更新の際、クラブが契約の条件とした新型コロナワクチンの接種を拒否して契約を更新せず、退団、生まれ育った英国に帰国していました。父親がマレーシア国籍を持つことから、マレーシア人選手登録されていたティン選手は、昨季の活躍により他のMリーグクラブに勧誘された結果の退団劇では、という憶測も出ていました。
ティン選手のJDT入りについて問われたKLシティのボジャン・ホダック監督は「ワクチンを打ったのは幸いなことだ。しかもJDT入りで給料は(KLシティの)2倍、いや3倍になるのではないか。ティン選手も嬉しいだろう。」と皮肉混じりにコメントしています。
また今季はベルギー1部のKASオイペンでプレーしていたジョルディ・アマトはスペイン生まれで30歳のセンターバックです。スペインU16代表からU21代表までの各年代代表でもプレー経験がありますが、祖母がインドネシアのマカッサル出身であることから、帰化選手としてのインドネシア代表入りが期待されており、今後、インドネシアのパスポートが取得されれば、Mリーグではアセアン枠での登録も可能になります。
ただし、アマト選手に対しては多くのインドネシアサポーターが代表入りを期待するものの、ヨーロッパでプレーし続けることで高いプレーレベルを維持できるとして反対の声が上がっている他、そもそもインドネシアの帰化選手になるのはJDTでプレーするためでは、といった疑問の声なども上がり、これに対してアマト選手がソーシャルメディアでこれを否定し、サポーターに自身の決断について説明し、理解を求めるコメントを出す事態になっています。
また退団が発表されたDFマウリシオはブラジル出身で、セリエAのラツィオやロシア1部のスパルタ・モスクワなどでプレーした後、2019年にJDTに加入しています。2021年シーズンまでの3季で通算46試合に出場していますが、今季はマレーシアFAカップ1試合、そしてACLの川崎フロンターレ戦1試合のみ出場にとどまっていました。在籍中にはリーグ優勝やマレーシアカップ、チャリティーシールドなど通算で8回の優勝を経験しています。
サッカー協会会長-アセアン選手権出場のU19代表は準決勝進出が目標
来月7月2日から15日にかけてインドネシアのジャカルタで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権2022年大会に向けて、マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長はU19代表に準決勝進出を目標としていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
年代別代表では、今年のU23代表は東南アジア競技大会通称シーゲームズで準決勝敗退に加え3位決定戦でもインドネシアに敗れています。またその後に行われたAFC U23アジアカップでは、グループステージで同組となったタイとベトナムにいずれも敗れるなど、東南アジア域内でも苦しい試合を続けています。
大会前の合宿を打ち上げた19代表を激励に訪れたハミディン会長は、批判の声を跳ね返すようなパフォーマンスを見せて欲しいと期待を述べ、さらに代表選手としてのプライドを持ってプレーすることを求めたいも話しています。なお、U19代表は今日6月30日にジャカルタ入りの予定です。
またハミディンFAM会長は、U19代表激励前には女子代表の合宿にも訪れ、やはり同様の激励を行っています。マレーシア女子代表は7月4日から12日までフィリピンで開催されるAFF女子選手権に出場します。