アセアン選手権「ヒュンダイカップ」は今日から準決勝-シンガポールではチケット即完売も、マレーシアでは値上げでファンは観戦見送り?
アセアン選手権「ヒュンダイカップ」は今週末から準決勝が始まり、今日8月15日はシンガポール対タイ、明日8月16日はマレーシア対ベトナムのカードが組まれています。
そんな中、シンガポールではチケット販売開始から1時間半ほどで完売したようです。8月12日午前9時からオンラインのみで売り出されたチケットは、安い席は35シンガポールドル(およそ4400円)、高い席だと49シンガポールドル(およそ6000円)ということですが、試合会場が収容人数6000人のジャラン・ブサール・スタジアム(日本語だと「ジャラン・べサール・スタジアム」という表記されることもあります)では、発売即完売となったようです。
しかもチケット売り切れ直後から、ネット上で転売ヤーが出没。最も高いものだと39シンガポールドルのチケット2枚をなんと1500シンガポールドル(およそ19万円!)で売り出す者なども現れ、チケットを買えなかった多くのファンがシンガポールサッカー協会のSNSに不満を吐き出したと、現地の英字紙ストレイトタイムズが報じています。
ちなみにシンガポールには5万5000人が収容できる国立競技場があります。私も何度か足を運んだことがありますが、近代的な素晴らしいスタジアムです。しかし、こちらは8月9日に開催されたシンガポールの独立記念日式典で設置されたステージなどの解体に2週間以上かかるということで、使用不可だそうです。
*****
さて、マレーシアはというと、状況が全く違います。
今回のヒュンダイカップのグループステージでは、2戦目のラオス戦と最終戦のフィリピン戦がマレーシアのホームゲームでした。こちらはいわゆる「オープン」と呼ばれるゴール裏からバックスタンドにかけての席は、大人が30リンギ(およそ1200円)でした。試合会場が従来のTM国立競技場(旧ブキ・ジャリル国立競技場)ではなく、代表戦ではあまり使われることがないKLフットボールスタジアムでの試合とはいえ、代表戦のチケット代としては割安な価格設定でした。
収容人数もTM国立競技場の8万5500人に対して、KLフットボールスタジアムは2万2000人とおよそ4分の1の規模で、ラオス戦、フィリピン戦ともにこちらも試合前に完売となっていました。
今回のヒュンダイカップはFIFA国際マッチカレンダー外での開催ということもあり、マレーシアではジョホールやスランゴールなど多くのクラブが主力選手を参加させず、代表メンバーは1.5軍のような顔ぶれです。そんなこともあり、私自身は7月28日のラオス戦のチケットは、平日ということもあり試合当日でも買えるだろうと高を括っていたのです。しかし試合当日になるとはマレーシア側の席はすでに完売しており、結局、私はラオスサポーターに割り当てられていたゴール裏で観戦するはめになりました。
これに懲りた私は、8月8日フィリピン戦は土曜日ということもあって、早めにチケットを購入しましたが、こちらは前日の金曜日には完売していました。子供の席は5リンギ(およそ200円)ということもあってか、スタンドには結構な数の家族連れも多く見られたのも、ブキ・ジャリルでの代表戦とは違った雰囲気でした。
フィリピン戦の勝利で準決勝進出を決めたマレーシアは、ホームアンドアウェイ方式の準決勝の1stレグをKLフットボールで行いますが、マレーシアサッカー協会(FAM)がチケットの価格を発表すると、ファンの間から批判の声が上がりました。一般席の価格が30リンギから50リンギ(およそ2000円)へと値上げすると発表したのでした。
さらにFAMは子供用席は5リンギに据え置いたものの、メインスタンド席を70リンギ、グループステージでは設けられてなかったVIP席を100リンギ(それぞれおよそ2700円と3900円)と発表しています。この価格設定について、FAMのSNSにはなぜ大幅な値上げを行う必要があるのかといった疑問の声や、代表チームがファンの声援を必要としているこの時期にFAMは金儲けしか考えていないという批判が次々と寄せられていると、当地の英字紙ニューストレイトタイムズが伝えています。
ブキ・ジャリル(TM国立競技場)なら50リンギでも喜んで出すが、KLフットボールスタジアムの試合に50リンギは妥当でない、といった声も多く挙がっています。その一方で、グループステージでの観客動員数が高かったことが値上げにつながったのではないか、という意見も出ています。ちなみにTM国立競技場は、マレーシアが開催国となる来年2027年の東南アジア競技大会に向けて、今年6月から9月までの大規模な改修工事中で使用できないことが明らかになっています。
このブログでも何度も取り上げてきたマレーシアにルーツを持つとされたヘリテイジ帰化選手の国籍偽装問題について、マレーシア代表チームの最大サポーターグループ「ウルトラス・マラヤ」は今年5月に、FAM内の抜本的改革とガバナンスの透明化すること、「一部のグループ」によって運営されていたマレーシア代表の運営権をFAMが取り戻すこと、FIFAから1年間の出場停止処分を受けた7選手のマレーシア国籍を剥奪すること、をFAMに求めています。そして現在も、これについてFAMから明確な回答がないことから、ウルトラス・マラヤはヒュンダイカップの応援ボイコットを発表しました。
このため、一部のサポーターからは、当初、FAMはウルトラス・マラヤによるボイコットを懸念していたため、チケット価格を30リンギとしたものの、ウルトラス不在でもスタジアムが満員になることがわかったため、価格が50リンギに値上げしたのでは、といった意見もSNS上で見られます。またこの値上げによって、今回はこれまでスタジアムに足を運んでいたサポーターのボイコットを促す可能性も指摘されています。
*****
前述の国籍偽装スキャンダルでFAMは会長と理事全員が辞任している中で、誰がこの料金値上げの決定を下したのか、また誰が「FAM」として振る舞っているのは不明です。一昨日8月13日の時点ではチケットの売り上げが3500枚と低調でした。何でもギリギリまで待つマレーシアの国民性もあるので、今日あたりで一気に購入が進む可能性もありますが、明日8月16日のベトナム戦は再びKLフットボールスタジアムがフルハウスになることに期待したいです。
スリカンディ・ムルデカ杯-U17女子代表の初戦は香港とスコアレスドロー
インドネシア中央ジャワ州クドゥスで開催中のスリカンディ・ムルデカ杯に出場しているマレーシアU17女子代表は、8月14日に初戦で香港U16女子代表と対戦し、両チームとも無得点のまま引き分けています。
報道によるとショートパスを駆使する香港代表に対して、マレーシアは慎重に試合に入って行ったようで、カウンター狙いの戦術だったようです。
マレーシアは前半、代表初招集の15歳MFアイシャ・ヌル・イマンがロングシュートを放ったり、ゴール前でシュートをブロックするなど活躍したようです。
後半もアイシャ選手や、やはり15歳のFWダヌシリ・アンバラサンが積極的に攻めるなどしたようですが、気温33度の炎天下とあって、最後は両チームとも疲弊し、引き分けに終わったたようです。
マレーシアが入っているグループステージA組のもう1試合ではインドネシアU17女子AがサウジアラビアU17女子を7−0で破っています。













