マレーシアスーパーリーグ26/27第2節:試合結果とハイライト映像(2)<br>・皆川佑介選手はデビュー戦ゴールもチームは敗戦

8月29日のDPMM戦で今シーズン3試合目にして初勝利を挙げたクアラルンプールシティ(KLシティ)。そのKLシティの会長が、不戦敗となった第1節ヌグリスンビラン戦について、リーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)に処分の再検討を求める書簡を送ると話しています。MFLは、ヌグリスンビラン戦の試合出場登録選手がリーグ規定の20名(GK2名を含む)を下回る12名だったことを理由に、KLシティの不戦敗という処分を下しています。

なおKLシティは試合当時のキックオフおよそ6時間前に、選手やコーチなど関係者15名がインフルエンザに感染したことをMFLに報告し、これを理由に8月22日の試合の延期を申請していました。しかしMFLは、この延期申請がKLシティが選手不足から試合を回避するために出されたと判断し、試合結果をヌグリスンビランの3−0での勝利とすることを発表しています。

その一方でMFLは、7日後の8月29日に行われた第6節のクチンシティ戦では、KLシティから出された特別申請を承認して、ベンチ入り11名での試合開催を許可しています。なお、この試合は先発10名、控え1名で臨んだKLシティがクチンシティに0-6で敗れています。

KLシティのサイド・ヤジド会長は、 MFLが不戦敗としたヌグリスンビラン戦についてインフル感染の証拠はあるとして、不戦敗処分の取り消しと試合のやり直しを求めたいと話しています。

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MFLがベンチ入り11名での試合開催を8月29日に許可している以上、それを上回る12名が試合出場登録されていた8月22日の試合を「選手不足」を理由にして、一方的に不戦敗にすることは筋が通りません。果たしてMFLがどのような結論を下すのか。際試合となっても、処分が変わらなくても、MFLに対するモヤモヤは残りそうです。


皆川佑介選手はデビュー戦ゴールもチームは敗戦

マレーシア語で「9つの国」という意味を表すヌグリスンビラン。これはマラッカ海峡を挟んだスマトラ島からの移ってきたミナンカバウ人が立ち上げた9つの小国の集まりに由来します。その小国の一つナニン(Naning)と、隣接するマラッカを支配していた英国との間で19世紀前半に紛争が起こりました。マレーシアの歴史では「ナニン戦争」と呼ばれる争いは、英国がナニンを鎮圧して終了、ナニンはマラッカに併合され、現在に至ります。

そしてこのような経緯から、マラッカ対ヌグリスンビランの試合は「ナニン・ダービー」と呼ばれるマレーシアのダービーマッチの一つとなっています。今回のナニンダービーでは、第1節では不戦勝により勝利したものの、この試合が実質的な開幕戦となるヌグリスンビランと、初戦はトレンガヌに0-3と完敗したマラッカが対戦しました。

今シーズンのマレーシア1部スーパーリーグの外国籍選手枠は、保有できる選手の上限は15名で、ピッチ上では無条件4名、アジア枠1名、アセアン(東南アジア)枠1名の合計6名が同時に出場可能です。5名の日本人選手を抱えるヌグリスンビランで今シーズンから指揮を取るダニエル・ヒメネス監督が初戦にどのような布陣で臨むのかが気になっていました。この試合では、ケガが伝えられていた佐々木匠選手はベンチ外だったものの、元日本代表の肩書きを引っ提げて加入した皆川佑介(カンボジア1部ナガワールドから加入)、常安澪、平野佑一の3選手は先発XIに名を連ね、昨シーズンチーム得点2位のFWヨヴァン・モティカ(ボスニア)、DFパク・イヨン(カンボジア1部プノンペン・クラウンから加入)がその他の外国籍選手でした。

一方のマラッカにとって今シーズン初のホーム開催となったこの試合ですが、公式発表が終わっていたFC大阪との契約を解除してマラッカへ加入した浅野崇斗選手(前ミャンマー1部ヤンゴン・ユナイテッド)はベンチ外でした。

試合はマラッカが積極的に仕掛け、開始3分にはマラッカがマレーシアリーグでプレーする7クラブ目となるクパー・シャーマンのヘディングシュートが惜しくもポストに阻まれるなど、好機を作ります。

徐々にペースを掴み始めたヌグリスンビランは、20分に平野佑一のサイドチェンジから左サイドのハイリー・ハキミへボールが渡ると、そこからパスを受けた常安澪が相手DFを絶妙のドリブルでかわしてゴール前の皆川佑介へクロス。元日本代表はこれを落ち着いて決めて、ヌグリスンビランが先制します。

しかし33分には右コーナーキックから、フリーにしてしまったノエル・アグブレに簡単にヘディングシュートを決められて、試合は1−1で前半を終了します。

後半の51分には、カウンターから抜け出したクパー・シャーマンを止めようとチャージしたキャプテンのクザイミ・ピーがこの試合2枚目のイエローで退場、ヌグリスンビランは残り40分近くを10人でのプレーを強いられます。

それでもマラッカの攻撃に耐え続けたヌグリスンビランですが、決勝点をアディショナルタイムに許してしまいます。90+3分に中央突破を図るクパー・シャーマンに大城蛍らDF陣が振り切られると、シャーマンからのパスに走り込んできたクリスチャン・デ・ソウザがこれを押し込んでゴール!土壇場の逆転ゴールでマラッカは今シーズン初勝利を挙げています。

試合に敗れましたが、ヌグリスンビランで目についたのは常安澪選手でした。昨シーズンはスーパーサブ的な起用が多く、先発はほとんどありませんでしたが、ヒメネス監督に変わった今シーズンは、豊富な運動量とドリブルでレギュラーに近づいているようです。個人的には注目しているアキヤ・ラシド(ジョホールからローン移籍で加入)との左右ウイングが機能すれば、自ずとチームの得点力もあがでしょう。

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月30日@ハン・ジェバ・スタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ2-1 ヌグリスンビラン
⚽️マラッカ:ノエル・アグブレ(33分)、クリスチャン・デ・ソウザ(90+3分)
⚽️ヌグリスンビラン:皆川佑介(20分)
MOM:ラマダン・サイフラー(クチンシティ)
第1節では加入後いきなり先発してフル出場したマラッカの浅野崇斗は、この試合はベンチ外でした。
ヌグリスンビランの常安澪、平野佑一、皆川佑介の3選手は先発し、常安、平野両選手は57分に交代、皆川選手は80分に交代しています。大城蛍選手は常安選手と交代して試合終了までプレーしています。佐々木匠選手はケガのためベンチ外でした。


2026/27 マレーシアスーパーリーグ順位表(8月31日現在)

マレーシアスーパーリーグ26/27第2節:試合結果とハイライト映像(1)<br>・スランゴールは開幕2連勝もGKが負傷退場<br>・KLはアディショナルタイムの劇的ゴールで今季初勝利<br>・クチンは開幕3連勝、山崎海秀選手がマレーシアデビュー

マレーシアスーパーリーグ第2節が8月28日から30日にかけて行われています。
昨シーズンのトップ3、ジョホール、クチン、スランゴールは順調に開幕から連勝を重ねる一方で、今シーズン初のスーパーリーグ昇格を果たしたクランタン・レッド・ウォリアー(クランタン)は早くも得失差がマイナス二桁となるなど、苦しい試合が続いています。(試合のハイライト映像は、マレーシアンフットボールリーグMFLのYouTubeチャンネルより)


スランゴールは開幕2連勝もGKが負傷退場

昨シーズン3位スランゴールと同5位トレンガヌは今節注目のマッチアップ。今シーズンは例年にまして積極的な補強を行ったスランゴールに対し、「持続可能な」範囲での補強を明言してシーズンに臨むトレンガヌが対戦しました。

新加入のケイ・テジャン(オランダ1部テルスターから加入)の移籍初ゴール、そして昨シーズンのチーム得点王クリゴール・モラレスが2発と決めるべき人が決めて快勝したスランゴールですが、75分にトレンガヌFWロメル・モラエスとゴール前で激しく交錯したスランゴールGKシーク・イズハンにアクシデントがありました。

交錯後に痛がるモラエス選手に対して、脳震盪を起こしていたシーク・イズハン選手は全く動くことなく、最終的にはピッチに入った救急車に乗せられてて病院へ向かいました。その後クラブからは容態が安定していることが伝えられており、一安心と言えそうです。

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第6節
2026年8月28日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 0-3 スランゴール
⚽️スランゴール:ケイ・テジャン(59分)、クリゴール・モラエス2(63分、90+2分)
MOM:クリゴール・モラエス(スランゴール)
スランゴールのタビナス・ジェファーソン選手は、2試合連続で先発し、77分に交代しています。


サバもホームで2連勝-ペナンは今季初勝利ならず

この試合のMOMはアブドル・ハナフィ・トウキョウ。トウキョウという名前ですが、サバ州サンダカン(年配の方なら映画にもなった山崎朋子著「サンダカン八番娼館」でこの地名を聞いたことがあるかも知れません。)出身の27歳は、U23代表経験もある地元出身選手。昨シーズンはイミグレセン(現スターシティー)でプレーしましたが、2シーズンぶりに地元クラブに復帰し、このゴールが自身のスーパーリーグ初ゴールでした。

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月28日@リカス・スタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 2-0 ペナン
⚽️サバ:ゴンサロ・ディ・レンソ(40分)、アブドル・ハナフィ・トウキョウ(53分)
MOM:アブドル・ハナフィ・トウキョウ(サバ)


KLはアディショナルタイムの劇的ゴールで今季初勝利

今季開幕戦は登録選手不足による不戦敗、そして2戦目はベンチ入りわずか11名での試合を強いられて大敗したクアラルンプールシティ(KLシティ)。過去に在籍した選手や監督への未払い給料があることから、FIFAによる選手移籍禁止処分が科されていたため、退団する選手がいる一方で、代わりの選手を獲得できなかったことが開幕2連敗の原因でした。

しかし100万リンギ(およそ4000万円)を超える未払い給料を8月28日に支払ったことでFIFAの処分が解除となり、新戦力の補充ができたことで、KLシティはこの試合は20名がベンチ入りしています。

とは言え、ここまで新規の外国籍選手はドイツ出身のFWレアギー・オフォス(前トルコ2部シャンルウルファスポル)ただ1人、またマレーシア人選手もMFイブラヒム・マヌシ(ジョホールからローン移籍)、FWシャフィク・アフマド(前DPMM)のヒュンダイカップ出場マレーシア代表コンビ以外にはビッグネームはおらず、昨シーズンのチーム得点王のFWサファウィ・ラシド、DFデクランとMFライアンのランバート兄弟(いずれもジョホールからローン移籍し、今シーズンは揃ってクチンシティにローン移籍)の穴は十分には埋められていません。

この試合は現地観戦しましたが、選手が揃ったと履いてホームのKLシティは開始からDPMMに押し込まれる展開が続きます。それでもスーパーリーグ初出場となるGKアミールル・エクワンの好守などもあり、前半はDPMMの攻撃に耐えて終了します。

後半に入ると、DPMMはボールを支配するもののゴールには至らず、フラストレーションが貯まったのかジェイミー・マカリスター 監督が暴言でイエローカードを出されてしまいます。さらに、それに抗議した際に暴言を重ね、即座に2枚のイエローで退場となる場面もありました。

KLシティも機能していなったシャフィク・アフマドに代えてS・クマーランを投入するなどのカードを切り、少しずつボールの支配率が上がるものの、前線でパウロ・ジョズエが孤立する場面が目立ちました。

アディショナルタイムに入ると、ゲイリー・スティーヴン・ロバトが危険なタックルで1発レッドとなり、引き分けが濃厚になる中、KLシティはキャプテンが意地を見せました。右サイドからドリブルで上がると、相手DFを交わすと落ち着いてゴール!ミスター・クアラルンプールことパウロ・ジョズエが決勝点を挙げ、KLシティが今季3試合目にして初勝利を挙げています。

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月29日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールシティ 1-0 DPMM
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(90+3分)
MOM:パウロ・ジョズエ(クアラルンプールシティ)


クチンは開幕3連勝、山崎海秀選手がマレーシアデビュー

ヌグリスンビランのホーム、トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアムで行われたこの試合は、クチンシティが今週水曜日のKLシティに続き大量得点を挙げて快勝しています

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月29日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
クランタン・レッド・ウォリアー 0-6 クチンシティ
⚽️クチン:ラマダン・サイフラー(73分)、ジェローム・ムパコ・エタメ2(15分、54分)、サファウィ・ラシド2(45+2分、56分)
MOM:ラマダン・サイフラー(クチンシティ)
2試合ぶりの出場となったクチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場、また山崎海秀選手は82分に交代で出場しマレーシアリーグデビューを果たしています。(これまで山崎選手のお名前を誤って表記していました。山崎選手にお詫びして訂正します。)


ジョホールも開幕3連勝-スターシティは連敗

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第2節
2026年8月29日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジム 7-0 スターシティ
⚽️ジョホール:ベルグソン・ダ・シウバ3(17分、35分、77分)、マルコス・ギリェルメ(27分)、ケビン・メディナ(42分)、シャハブ・ザヘディ(45+5分)、カルロス・アカポ(68分)
MOM:ハフィズル・ハキム(スターシティ)


2026/27 マレーシアスーパーリーグ順位表(8月29日現在)

マレーシアスーパーリーグ26/27第6節:試合結果とハイライト映像(1)<br>・ベンチ入り11名のKLシティはクチンに大敗<br>・ジョホールは昇格組のクランタン相手に9ゴールの勝利

鈴木ブルーノ選手がSNSで引退を表明しました。昨季はペナンでプレーし、今季は古巣のPDRMに加入する報道が出ていましたが、PDRMが運営資金などの問題からスーパーリーグ撤退を表明したことから、鈴木選手の去就については何もニュースがありませんでした。

当地の英字紙ニューストレイツタイムズでも報じられていますが、2017年に当時は2部プレミアリーグのヌグリスンビランに移籍した鈴木選手は、このシーズンはリーグ戦19試合に出場し、リーグ8位タイとなる11ゴールを挙げてチーム得点王(チーム全体では37ゴール)となるとともに、チームの1部昇格の立役者の1人となるセンセーショナルなデビューを果たし、それ以来、途中2022/23シーズンのタイでのプレー期間を挟んで、マレーシアリーグでプレーしてきました。今後はコーチに転向するということですが、日本、マレーシア、タイ、シンガポールと様々な国で得た経験を活かして、マレーシアサッカーに関わって欲しいです。

閑話休題。マレーシアスーパーリーグ第6節の2試合が行われています。第6節が予定されている10月30日から11月1日にかけては、ACLエリートのリーグステージ、そしてACL2のグループステージで第3節と第4節がこの前後に予定されています。このためACLエリートに出場するジョホールと、ACL2に出場するクチンシティのために日程を前倒して行われたのがこの2試合です。(試合のハイライト映像はいずれもマレーシアンフットボールリーグMFLのYouTubeチャンネルより。)

ベンチ入り11名のKLシティはクチンに大敗

開幕戦でジョホールと対戦したクチンシティは、終始圧倒される形で0−3で敗れています。そのクチンをホームに迎えたクアラルンプールシティ(KLシティ)は、今シーズン開幕戦となったヌグリスンビラン戦を0-3の不戦敗としています。

KLシティがスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)に報告を入れたのはキックオフまで5時間を切った8月22日午後12時40分でした。MFLの発表によると、KLシティは選手13名とチーム関係者2名がインフルエンザに感染したしたことをMFLに報告するとともに、試合延期を申請しました。

MFLはこの申請を承認し、一旦は延期が決まりましたが、申請が遅すぎるとして、ホームのヌグリスンビランは、MFLにこの件についての詳細な調査を求め、MFLは特別理事会を開いて対応を協議しました。

8月25日に開催された特別理事会では、KLシティから提出された全ての文書、報告書、情報の検討が行われました。そこでは、KLシティがこの試合に出場選手登録していたのがわずか12名(選手11名、ゴールキーパー1名)だったことが判明。この結果、特別理事会は、KLシティがチームを準備できなかったいう判断を下しました。そして、その根拠としてMFLが挙げたのは、以下の条項でした。

  • スーパーリーグ競技規則には、「最低2名のゴールキーパーを含む、最大20名、最低15名の選手を出場選手登​​録しなければならない」という条項があり、これに違反している。
  • 今シーズン開幕前の2026年6月29日に全クラブに配布された2026/27スーパーリーグの役員および選手の登録条件に関するマレーシアリーグ通達では「全てのクラブは、2026/27スーパーリーグ開幕戦までに、最低20名の選手(ゴールキーパー3名を含む)を登録しなければならない」とされており、これに違反しています。

これによりMFLは、KLシティ対ヌグリスンビラン戦の延期措置を撤回するとともに、この試合をヌグリスンビランの3−0の勝利として勝点3を与えること、そして5万リンギ(およそ200万円)の罰金をKLシティに科す処分を発表しています。さらにKLシティに対しては、MFLが決定した全ての損害賠償金および関連費用をヌグリスンビランに支払うことも処分に含まれています。

またこの特別理事会では、KLシティが申請していた8月26日のクチンシティ戦の延期についてもこれを却下することを決定。もしKLシティが試合を予定通り開催しない場合には、クチンシティに3-0の勝利と勝点3が与えられ、KLシティにはさらに5万リンギットの罰金が科せられことも発表しました。

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上の発表があった8月25日の時点では、この日(8月26日)の試合も開催されない可能性が大でしたが、ここでまた事態が急転します。なんとMFLの理事会がKLシティFCに対して、この日のクチンシティ戦に向け、最低12人の選手登録申請を特別承認することを決定したことを発表しました。

KLシティに対しては、これまで複数の元所属選手がFIFAに給料未払いを訴えていることから、FIFAは選手移籍禁止処分を下しており、新たな選手を獲得できなくなっています。そしてこれが今回、選手不足となったそもそもの発端です。

しかし8月26日に総額およそ100万リンギ(およそ4000万円)の未払い給料を支払ったことをクラブが発表しています。支払った選手の中には アドリアン・ルドビッチ(2024-25シーズンに在籍)、ラザル・サイチッチ(同2024)、 ミロスラヴ・クリャナチ前監督(同2023-25)、ヨバン・モティカ(現ヌグリスンビラン、同2024-25)、 パトリック・ライヒェルト(同2023-25)がいると当地のメディアが報じています。

またこの100万リンギにはFIFAが科した罰金も含まれているということで、KLシティは新規選手獲得禁止処分が解除になるということですが、FIFAの正式な承認を待っている段階であり、これをKLシティはMFLに報告。これに伴い、MFLは、この日のキックオフまでに選手移籍禁止処分が解除されない場合、KLシティに対して、最低12人の選手を登録するための特別承認を行うと発表しました。すぐできるなら、なぜシーズン開幕前に支払いを終えておかなかったのか…。

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こう言った事態を受けての試合となったKLシティ対クチンシティの試合ですが、キックオフからいきなり驚かされました。下は筆者がスタンドから撮影した試合前の両チームですが、赤白のユニフォームのKLシティは、よく見るとGKを含めても10名しかいないことがわかります。

そして下がこの試合のメンバー表です。先発メンバーがクチンより1人少ない10名、控え選手が1名の合計11名しかベンチ入りしていないことがわかります。

マレーシアサッカーを見ていると色々と驚かされることはありますが、先発が10名という試合は流石に初めて見ました。しかもこれが下部リーグやアマチュアリーグではなく、マレーシアのトップリーグで起こっているのです。

試合の方はマレーシア代表FWパウロ・ジョズエをワントップに据えた5-3−1(!)という前代未聞の布陣のKLシティに対して、クチンシティのアイディル・シャリン監督は、主力のマレーシア代表FWラマダン・サイフラーや昨シーズンのチーム得点王ロナルド・ンガをベンチスタートとし、ジョホール戦では出番がなかったやはり代表FWサファウィ・ラシド、MFナズミ・ファイズといったジョホールからローン移籍組を先発に起用しています。

この試合は現地観戦しましたが、数的有利なクチンシティが試合開始から優勢に試合を進め、早くも3分にはこちらもジョホールからローン移籍中のアイディン・ムヤギッチが先制ゴールと挙げています。KLシティもカウンターからゴールをねらいますが、キックオフから1人少ないハンデはやはり大きく、シュートまで漕ぎ着けることはできません。24分にはジェローム・ムパコ・エタメが長身を生かしたヘディングシュートを決めて、クチンシティがリードを広げます。

しかし45分にクチンDFラインを抜け出したS・シャルヴィンがゴールへ迫ると、クチンのキャプテン、ジェイムズ・オクゥオサが激しくチャージして、両者がもつれるように倒れると、主審がオクゥオサに1発レッド!。これでピッチ上では両チームとも10名となったところで前半が終了します。ちなみに、FWサファウィ・ラシドがこのとばっちりでCBの選手と交代となったのは個人的に残念でした。

10対10となったところで、KLシティにも勝機があるかと思いきや、クチンは後半開始からの15分で立て続けに3ゴールを決めて、KLシティサポーターの希望を打ち砕きます。その後もクチンのアイディル監督は、ラマダン・サイフラー、ロナルド・ンガを次々と投入し、終わってみればクチンの完勝でした。

試合終了のホイッスルを聴いて思ったのは、KLシティの選手がケガすることなく、無事に試合が終わって良かった、ということ。KLシティサポーターのスローガンは”Sampai mati Kuala Lumpur” 日本語では「死ぬまでクアラルンプール」ですが、この試合では選手たちがまさに死ぬほど頑張った試合でした。

KLシティは、既に元代表FWシャフィク・アフマド、先日のヒュンダイカップにも出場したMFイブラヒム・マヌシらの加入を発表しており、FIFAの制裁処分が解除されれば人数の問題は解消されます。その一方で、2025/26シーズン途中から、キャプテンのパウロ・ジョズエを中心に数ヶ月に及ぶ給料未払い問題があることも明らかになっており、こちらについては完済されたなどの報道がなく、新たな火種となる可能性もあります。

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第6節
2026年8月26日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールシティ 0-6 クチンシティ
⚽️クチン:アイディン・ムヤギッチ2(4分、59分)、ジェローム・ムパコ・エタメ4(25分、48分、56分、90+2分)
MOM:ジェローム・ムパコ・エタメ(クチンシティ)
クチンシティの谷川由来、山崎海秀の両選手はこの試合はベンチ外でした。


ジョホールは昇格組のクランタン相手に9ゴールの勝利

マレーシアスーパーリーグ2026/27 第6節
2026年8月26日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジム 9-0 クランタン・レッド・ウォリアー
⚽️ジョホール:シャハブ・ザヘディ4(2分、37分、50分、61分)、ジャイロ(49分)、マティアス・ナウエル(78分)、エディ・イスラフィロフ(81分)、アリフ・アイマン(89分)、ムハマド・ファウジ(45+2分OG)
MOM:シャハブ・ザヘディ(ジョホール・ダルル・タジム)


2026/27 マレーシアスーパーリーグ順位表(8月28日現在)

8月26日のニュース<br>・インフル感染のKLシティ-出場選手登録数不足により不戦敗と罰金処分が下る<br>マレーシアFAカップ2026/27の1回戦組み合わせが決定

インフル感染のKLシティ-出場選手登録数不足により不戦敗と罰金処分が下る

2026/27シーズンの初戦で早くもこんな騒動が…。インフル感染すらホントなのかどうか疑わしい。

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は8月25日に臨時理事会を開き、8月22日に開催予定だったスーパーリーグ2026/27第1節ヌグリスンビランFC対クアラルンプールシティFC(KLシティ)の扱いについて協議した結果を発表しています。

この件は、キックオフまで5時間を切った8月22日午後12時40分にKLシティが選手13名とチーム関係者2名がインフルエンザに感染したしたことをMFLに報告するとともに、試合中止の申請を行ったことが発端でした。

医療機関による診断書なども提出されていたことから、MFLはこの申請を認めて、試合の延期を発表しました。しかしこの決定を受け、ヌグリセンビランは即日、MFLに対し抗議書を提出するともに、この件の徹底的な再調査とスーパーリーグ競技規則に基づく決定を行うように求めました。

8月25日に開催された特別理事会では、KLシティから提出された全ての文書、報告書、情報の検討が行われ、スーパーリーグ競技規則と照らし合わせた結果、この特別理事会は、KLシティがヌグリスンビランとの試合に出場するための完全なチームを準備できなかったいう判断を下したことを明らかにしています。

MFLの説明によると、特別理事会の試合当日に出場選手登録を行うMyPASシステムを通じた調査した結果、KLシティが出場選手登録していたのがわずか12名(選手11名、ゴールキーパー1名)だったことが判明しています。

スーパーリーグ競技規則には、「最低2名のゴールキーパーを含む、最大20名、最低15名の選手を出場選手登​​録しなければならない」という条項があり、今シーズン開幕前の2026年6月29日に全クラブに配布された2026/27スーパーリーグの役員および選手の登録条件に関するマレーシアリーグ通達では「全てのクラブは、2026/27スーパーリーグ開幕戦までに、最低20名の選手(ゴールキーパー3名を含む)を登録しなければならない」とされており、KLシティはこれらの条項に違反していることをMFLは指摘しています。

これによりMFLは、KLシティ対ヌグリスンビラン戦の延期措置を撤回するとともに、ヌグリスンビラン戦を行う用意ができていなかったKLシティによる対戦回避であるという判断を下しています。この結果、この試合は0−3でヌグリスンビランの勝利として勝点3を与えること、そして罰金として5万リンギ(およそ200万円)をKLシティに科す処分を発表しています。さらにKLシティに対しては、MFLが決定したすべての損害賠償金および関連費用をヌグリスンビランに支払うことも処分に含まれています。

またこの特別理事会では、KLシティが申請していた本日8月26日のクチンシティ戦の延期についてもこれを却下することを決定しています。ACL2に出場するクチンシティはスーパーリーグ第6節の試合が、ACL2グループステージ第3節および第4節に近いことから、日程を前倒ししてこの試合を行うことになっています。

この決定により、KLシティが試合を予定通り開催しない場合、クチンシティFCに3-0の勝利と勝点3が与えられ、KLシティには5万リンギットの罰金が科せられます。

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KLシティは2025/26シーズン途中から、キャプテンのパウロ・ジョズエを中心に数ヶ月に及ぶ給料未払い問題があることを明らかにしており、この問題が解決していないことからFIFAより国際選手登録禁止の処分を受けています。2025/26シーズン終了後にはサファウィ・ラシド、デクランとライアンのランバート兄弟といったマレーシア代表選手だけでなく、外国籍選手のヴィクトル・ルイスもKLシティを退団している一方で、FIFAによる処分により新規選手の獲得ができなくなっているのが、今回の騒動の根底にあります。

今回の発表の中でMFLは、スーパーリーグに出場するために必要なクラブライセンスを発行する第一審機関(FIB)が給料未払い問題を解決するよう繰り返し警告していたと説明しています。今回の騒動では、未払い給料を支払っていないKLシティの経営陣が非難されるのはもちろんですが、2026/27シーズンのクラブライセンスを交付する際にFIBはどのように審査したのかも気になります。

今年5月にFIBは、ジョホールやスタンゴールなどにはクラブライセンスを交付した一方で、KLシティ、PDRM、スターシティ、マラッカの4クラブには、ライセンス交付の条件を満たしていないとして追加の財務書類の提出を求めていました。そして7月にはその書類が用意できなかったPDRMが今シーズンのスーパーリーグ撤退を発表し、KLシティを含めた残り3クラブには条件を満たしたとしてライセンスを交付しました。

シーズン中に給料未払い問題が起こるの珍しくないマレーシアスーパーリーグですが、FIBが開幕前にその予兆を見抜けないのだとすると、FIBの存在意義とは何なのか、という疑問が湧いてきます。リーグ参加のチーム数を一定以上に維持するために審査を緩くしてしまうような組織であれば、その審査能力を審査する機関が必要なのかもしれません。

「金がないから給料未払いが起こっているのに、その給料未払い問題を抱えるクラブへ罰金処分を科すくらいなら、そもそもライセンスを交付するべきではなかったのではないか」と言う問いに対してMFLとFIBはどう答えるのか。

またこのKLシティへの厳しい処分を下したMFLが、一方ではリーグ開幕戦となったジョホール対クチンシティのキックオフのおよそ6時間前に、今季の各チームの登録の上限をこれまで発表されていた33名から38名に増員することを発表し、さらにその1時間後にはベルグソン・ダ・シルバ、マヌエル・イダルゴ、シェーン・ローリー、そして今シーズンからジョホールに加入したブラッド・タップの4選手がマレーシア人登録されるされたことを「突如」発表したことと対比して、公正さを欠くリーグ運営を行っているとして、MFLやFIBを批判する投稿なども見られます。


マレーシアFAカップ2026/27の1回戦組み合わせが決定

8月24日にマレーシアFAカップ2026/27の組み合わせ抽選が行われています。今回が第36回大会となるマレーシアFAカップですが、今シーズンは1部スーパーリーグの12クラブと、2部プレミアリーグが休止中のため実質2部に当たる3部A1セミプロリーグの4クラブの合計16クラブが出場します。

1回戦は来月9月に始まり、決勝戦は来年1月の予定されています。準決勝まではホームアンドアウェイ方式で行われ、決勝戦のみが1発勝負となるマレーシアではお馴染みの方式です。

3部A1セミプロリーグからFAカップに出場するのは、昨シーズン3位のクダFA、同5位のペラFA、同6位のUMダマンサラ・ユナイテッド、そして同7位のクランタンシティです。(昨シーズン1位のジョホールU23と2位のスランゴールU23は、1クラブから1チームのみ出場の大会規定により出場権がなく、昨シーズン4位のクランタン・レッド・ウォリアーは今シーズンからスーパーリーグに昇格しています。)

1回戦の中で最大の注目カードは、スーパーリーグクラブ同士の対戦となるスランゴール対サバです。この両チームは昨シーズンのFAカップ準決勝で対戦しており、このときは1stレグが2−2と2ndレグが3−3と両チーム譲らず、PK戦にもつれ込んだ結果、サバが5−4で決勝進出を決めています。

1回戦で対戦するスーパーリーグクラブではこの他、ブルネイのDPMM対トレンガヌが組まれており、昨シーズンに続き2度目の出場となるDPMMが、2000年と2011年に優勝経験を持つトレンガヌに挑む形になります。

またマラッカ対ペナンも昨シーズンのこの大会1回戦と同じカードで、2試合通算で0−5でペナンに敗れたマラッカが雪辱できるかどうかが見ものです。

このFAカップは、2022シーズンからジョホールが4連覇中、通算5度の優勝を果たしており、これはスランゴール、クダと並んで最多タイの優勝回数です。古豪スランゴールに代わってマレーシアリーグの盟主を名乗るためには、ジョホールは何としてでも優勝し、その回数で単独首位を目指す意気込みでこの大会に臨むでしょう。

マレーシアスーパーリーグ26/27第1節試合結果とハイライト映像(2)・新生スターシティはサバに逆転負け<br>・試合延期を求めたKLシティのインフル感染に疑惑

今日8月25日は預言者ムハンマドの誕生日で、マレーシアでは国民の祝日です。その前日、8月24日にはマレーシアスーパーリーグ2026/27の第1節の残り1試合のサバ対スターシティの試合が行われました。

2024/25シーズンまで3季連続で3位と安定した力を見せていたサバは、2025/26シーズンはなんとまさかの9位転落。シーズン中にチーム得点王のアユディン・ムヤギッチとマレーシア代表MFスチュアート・ウィルキンがいずれもジョホールへ移籍するなど、チームが分解した感があります。そんなクラブに昨シーズン途中で就任したのがスペイン出身のフアン・トーレス監督。2022年からマレーシアU19やU23代表、またA代表のコーチなども歴任し、マレーシアサッカーを熟知しているトーレス監督はチームを10位で引き受けると、最後の10試合を3勝3分4敗で終えています。

一方のスターシティは、昨シーズンはイミグレセンとしてクラブ史上初の1部スーパーリーグ昇格を果たしています。マレーシア内務省入国管理局(イミグレーション)を母体として発足したこのクラブは、いわゆるホームタウンがありません。下部リーグ時代に使用していたスタジアムはスーパーリーグの基準を満たしていなかったことから、昨季はペナン州立スタジアムをホームにしてスタートしました。しかしこちらも照明施設がリーグ基準を満たしておらず、半島部では午後10時キックオフとなるイスラム教の断食月ラマダン中は、マレーシア最北端のプルリス州のスタジアムでの試合開催を余儀なくされました。そこで今季はプルリス州のトゥンク・サイド・プトラ・スタジアムをホームスタジアムとし、クラブの名称もスターシティに変更して新たなホームタウンとするため地域密着を図っています。

そしてその目玉の一つが5シーズンぶりにマレーシアリーグに復帰するメフメト・ドゥラコビッチ監督です。オーストラリア出身のドゥラコビッチ監督は、スランゴールの選手として1995年からのマレーシアカップ3連覇を経験した他、スランゴールの監督しては2015年にリーグ2位とマレーシアカップ優勝、またペラの監督としては2018年にやはりリーグ2位とマレーシアカップ優勝と実績は十分です。

その一方で、昨シーズンのチーム得点王ウィルマー・ホルダン(11ゴール)がインド1部ムンバイシティへ、同2位のエドゥアルド・ソーサ(10ゴール)はライバルのスランゴールへ、そして同3位のファイヤド・ズルキフリ(4ゴール)もライバルのサバへと移籍しています。

そんなスターシティに加わったのがブラジル出身のマレーシア代表MFエンドリッキ・ドス・サントスです。スランゴールやペナン、ジョホールで5シーズン以上プレーしたことでマレーシア国籍を取得した帰化選手のエンドリッキ選手は昨シーズンはホーチミン市公安でプレー、16試合出場で2ゴール4アシストという成績です。

また同じブラジル出身のFWラモン・マチャド(アゼルバイジャン1部アラズ・ナヒチェヴァンPFKから加入)と、CBラファエル・ヴィトール(ブラジル3部アマゾナスから加入)もマレーシアリーグに復帰です。

2シーズンぶりのマレーシアリーグ復帰となる35歳のマチャド選手は、2シーズン在籍したサバでは、通算28試合で18ゴール4アシストの記録を残しています。また昨シーズンまで在籍したアラズ・ナヒチェヴァンでは55試合で10ゴール8アシストを記録しています。

ヴィトール選手は2024/25シーズンまで4シーズンにわたりペナンでプレーし、出場100試合20ゴール6アシストと守備に加えて、192cmの長身を活かしたセットプレーではゴールを決めるCBです。

スターシティはこの両選手に加えて、ベトナム1部ベトテルから加入するFWペドロ・エンリケ、ブラジル4部カンピネンセ・クルーベから加入するMFペドロ・サントス・フィーリョ、そして8月24日にベトナム4部ECサン・ジョゼからの加入が発表されたFWドゥグラス・オリベイラの3選手が加入しています。この他、シンガポール代表MFズルファーミ・アリフィン、フィリピン代表CBノア・レデルもアセアン枠で加入しています。

マレーシア内務省入国管理局(イミグレーション)を母体として発足したクラブということもあってか、ユニフォーム発表イベントにはマレーシア内務省のサイフディン・ナスチオン・イスマイル大臣も挨拶し、リーグ中位を目標した昇格初年度が6位だったことから、今シーズンはさらにトップ3入りを目指すようチームにハッパをかけています。


個人的に今シーズン最も気になるチームなので、長々と紹介を書きましたが、昨日の試合は、スターシティについては新チームの連携の悪さが目につきました。特に逆転を許した場面、さらに追加点を決められた場面はいずれも、サバの攻撃からボールを奪い、クリアする、あるいはピッチの外に出して試合を止めることができていたなら…と思わずにはいられない試合でした。個人的には正直、勝ってもおかしくない展開だと思っていましたが、一転して大量失点となってしまいました。

またチームの司令塔となるエンドリッキは、先日のアセアン選手権「ヒュンダイカップ」で痛めたハムストリングの状態が回復せず、この試合はベンチ外でした。スターシティの次節は王者ジョホール、そしてヌグリスンビランと強敵相手のアウェイマッチが続きますが、それまでにドゥラコビッチ監督はチームを立て直すことはできるのでしょうか。

スーパーリーグ2026/27 第1節
2026年8月24日@リカス・スタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 3-1 スターシティ
⚽️サバ:デイン・インガム(11分)、ダレン・ロック(55分)、パク・ジュンビン(86分)
⚽️スターシティ:ラファエル・ヴィトール(29分)
MOM:パク・ジュンビ(サバ)

この試合のハイライト映像。マレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより

2026/27 マレーシアスーパーリーグ順位表(第1節終了)


試合延期を求めたKLシティのインフル感染に疑惑

今節予定されていながら延期となったヌグリスンビラン対クアラルンプールシティ(KLシティ)についての議論が止まりません。

KLシティはリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLに対し、チームの半数以上に当たる15名がインフルエンザに感染したことから、試合の延期を申し入れ、MFLもこれを了承しました。

しかしこの延期理由に疑惑が持ち上がっています。MFLが延期を発表したのはキックオフまで3時間を切った午後2時過ぎでした。マッチコーディネーションミーティング(試合前に、主催者・両チームの代表者・審判員らが集まって最終的な確認と調整を行う公式の会議でメンバー表提出なども行われる)では、KLシティはこの試合のベンチ入りメンバーを明らかにしていましたが、メンバー表にはわずか12名しか記載されておらず、しかもその内の2名はケガが伝えられていました。つまり実際にプレーできるのは10名だったことから、KLシティが意図的に延期を画策したのではという疑惑です。

KLシティ側は医療機関発行の書類をMFLに提出しましたが、マレーシアではChit(あるいはMedical Chit)と呼ばれる病欠証明を金を払えば簡単に出す医者がいることは世間一般にもよく知られているので、その書類の信憑性も疑わしいとされています。

KLシティは明日8月26日にクチンシティとホームでの対戦が予定されています。この試合はクチンシティがACL2に出場するため、グループステージ第3節(10月27日)と第4節(11月3日)が、10月30日から11月1日にかけてのスーパーリーグ第6節と重なるため、日程を前倒しで開催されるものです。しかしながらわずか4日前にインフルエンザ感染でで試合を延期したチームが果たして明日の試合を行えるのか。この記事の執筆時点では、日程変更などの発表はありません。

マレーシアスーパーリーグ26/27<br>第1節試合結果とハイライト映像(1)<br>・スンバンシーカップはジョホールがクチンを圧倒<br>・マラッカは新加入の浅野崇斗選手デビューもトレンガヌに完敗<br>・スランゴールは昇格組のクランタンを一蹴<br>・選手の大量インフル感染でKL対ヌグリスンビラン戦は延期に

2026/27シーズンのマレーシアスーパーリーグが8月21日に開幕しました。ここから2027年5月までの10ヶ月間に渡る長丁場で、ジョホールを止めるチームが出るのかどうか。(望み薄ですが…。)今季もボラセパマレーシアJPでは、毎節の試合結果とハイライト映像を投稿します。(試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより)

スンバンシーカップはジョホールがクチンを圧倒

マレーシアリーグの開幕戦は謎のカップ戦「スンバンシーカップ」で始まります。日本で言えば現在の「富士フィルムスーパーカップ」にあたるこのカップ戦は、マレーシア独自のルールがあります。それはこの試合がリーグ戦の第1節として行われ、勝者には通常のリーグ戦同様、勝点3が与えられることです。さらにこのカップ戦は中立地ではなく、前年リーグ王者の本拠地で開催されます。なお、マレーシア語のスンバンシーとは「貢献」の意味で、これはこの大会が英国のチャリティーシールド(現FAコミュニティーシールド)を模しているからです。

現在、スーパーリーグ12連覇中のジョホールはマレーシアカップでも4連覇中のため、過去3シーズンのスンバンシーカップでジョホールがホームで前年リーグ2位のチームと対戦する図式になっています。今季もジョホールの対戦相手は昨季2位のクチンシティです。

しかしこの日の試合は、ジョホールにとってはもう一つ重要なことがありました。現在、スーパーリーグで108試合連続無敗と圧倒的な成績を収めるジョホールですが、コートジボアール(アイボリーコースト)リーグのASECミモザというクラブが1989年から1994年にかけて、やはり108試合連続無敗という記録を持っています。ジョホールがこの日のクチンシティ戦で負けなければ、世界記録更新となります。この記録にどれほどの価値があるかはわかりませんが、世界の注目集めたいクラブとしては、この記録更新は悲願でもあり、試合前からSNS上で熱心に告知されていました。

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試合の方は、ブラジル出身で昨季の得点王FWベルグソン・ダ・シルバ、アルゼンチン出身のMFマヌエル・イダルゴ、オーストラリア出身のCBシェーン・ローリーが、今季からマレーシア国籍取得、そしてマレーシア人選手登録となったことで、先発XIは以下のようになっています。ちなみに昨季リーグ最優秀選手賞受賞のMFアフィク・ファザイルはベンチスタートと、国内リーグMVPでもジョホールでは先発の保証がないようです。

  • マレーシア人選手(国内生まれ、国内育ち)2
    GKシーハン・ハズミ
    MFアリフ・アイマン
  • ヘリテイジマレーシア人選手(マレーシアにルーツを持つ選手)2
    MFナチョ・メンデス(スペイン出身だが祖父がマレーシアのペナン出身とされているも公式発表なし)
    DFブラッド・タップ(オーストラリア出身だが祖父母がマレーシア出身とされているも公式発表なし、ニューカッスル・ジェッツより加入)
  • 帰化マレーシア人選手(5年以上マレーシアリーグでプレー)1
    FWベルグソン・ダ・シルバ(ブラジル出身)
  • アセアン枠外国籍選手2
    DFアントニオ・グラウデル(スペイン出身)
    DFオスカル・アリバス(スペイン出身)
    *ともに「フィリピン国籍」を持つとしてアセアン枠で登録。ただし両選手ともフィリピン代表としての試合出場経験ゼロ
  • 無条件外国籍枠4
    MFマルコス・ギリェルメ(ブラジル出身)
    DFケビン・メディナ(コロンビア出身、アゼルバイジャン1部カラバフより加入)
    MFデヤン・ペトロヴィッチ(クロアチア1部HNKリエカより加入、元スロベニア代表)
    MFマティアス・ナウエル(スペイン出身、イスラエル1部マッカビ・ハイファより加入)

なお、これと関係があるかどうかはわかりませんが、マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)はこの試合の始まる6時間前に公式声明を発表し、今季のスーパーリーグ出場クラブの選手登録人数上限を当初の33名から38名とするとしています。38名の内訳は、外国籍選手15名の上限は変わらず、マレーシア人選手登録が18名から最大23名まで可能となっています。MFLはこの変更について、国内リーグ戦やカップ戦に加えて、ACLエリートやACL2、また東南アジアクラブ選手権「ショピーカップ」に出場するジョホールとクチンシティから出されていた要望に応えたものだと説明しています。

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前置きが長くなりましたが、試合の方はジョホールが開始からクチンシティを圧倒します。そして11分には前FC東京のマルコス・ギリェルメが左サイドから得意のドリブルで持ち込むと、ベルグソンとのワンツーからシュート。これが決まってジョホールが先制します。

ジョホール1点リードで折り返した後半の55分にはペトロヴィッチからゴール前でフリーとなっていたアリバスへパス。アリバスがこれを蹴り込むと、クチンGKハジク・ナズリは反応するも止めることができず、ジョホールに2点目が入ります。

そして86分には、今季から待望の背番号10をつけるアリフ・アイマンからのパスに抜け出したシャハブ・ザヘディ(アビスパ福岡から加入)が移籍初ゴールを決めて、得点者が全員外国籍というジョホールの完勝に貢献しています。

クチンシティは今季開幕の時点で、ジョホールからのローン移籍選手が6名所属していることから、「ジョホールのセカンドチーム」と揶揄されることもありますが、この試合ではその6名中、ガブリエル・ニステルローイ、ライアン・ランバートが出場しました。その一方で昨季マレーシア人最多ゴールを挙げたサファウィ・ラシド、双子のランバート兄弟のもう一人デクラン・ランバート、アユディン・ムヤギッチ、ナズミ・ファイズはベンチ外でした。

スーパーリーグ2026/27 第1節
2026年8月21日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
ジョホール 3-0 クチンシティ
⚽️ジョホール:マルコス・ギリェルメ(11分)、オスカル・アリバス(55分)、シャハブ・ザヘディ(86分)
MOM:シーハン・ハズミ(ジョホール)
クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場した一方で、今季新加入の山崎海舟選手はベンチ外でした。


マラッカは新加入の浅野崇斗選手デビューもトレンガヌに完敗

昨季目標としたトップ3入りからは勝点差16をつけられて5位に終わったトレンガヌ。U19やU23代表監督を務めたナフジ・ザイン監督が4シーズンぶりに復帰すると、その当時の選手だったハビブ・ハルーン、マヌエル・オット、ジョーダン・ミンターも揃って復帰しています。昨季のリーグ最優秀新人賞を受賞したハジク・クティ・アバがペナンから移籍、またいずれもマレーシア代表選手のロメル・モラエスとダニエル・アミルがジョホールからローン移籍し、上位進出を目指します。

一方のマラッカは昇格初年度となった昨季は4勝7分13敗で11位に終わっています。本来なら積極的な補強も必要ですが、そんな中でのサプライズ加入が浅野崇斗(あさのしゅうと)選手です。トランスファマルクトを見ると、なんと試合当日の8月22日に加入となっています。当初はFC大阪加入が決まっていたようですが、急遽、マラッカ移籍となったようです。浅野選手はこれまでアンコールタイガー(カンボジア)、ヤンゴン・ユナイテッド(ミャンマー)と東南アジアでのプレー経験もあるので、マレーシアでの活躍も期待できます。

試合はホームのトレンガヌが、キュラソー代表として今年のW杯にも出場した(今季のマレーシアスーパーリーグでは唯一のW杯出場選手)ヘルファネ・カスタネールの2発とクアラルンプールシティから移籍したヴィクトル・ルイスのゴールで快勝しています。

スーパーリーグ2026/27 第1節
2026年8月22日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌ 3-o マラッカ
⚽️トレンガヌ:ヘルファネ・カスタネール2(12分、80分)、ヴィクトル・ルイス(45分)
MOM:ヘルファネ・カスタネール(トレンガヌ)
今季新加入のマラッカの浅野崇斗選手は先発してフル出場しています。


スランゴールは昇格組のクランタンを一蹴

こういう試合だからクリーンシートで勝ちたかった。

昨季途中からスランゴールを率いる元マレーシア代表監督のキム・パンゴン監督にとってはこの試合が初のリーグ開幕戦です。昨季は3シーズンぶりに2位を逃し、ACL2も東南アジアクラブ選手権「ショピーカップ」出場権も失ったチームは、絶対王者ジョホール追撃の一番手となるため、積極的な補強を行なっています。

退団したW杯出場のヨルダン代表コンビらに代わり、コソボ代表の長身CBアルベニット・ジェマイリ(アルバニア1部KFエグナティアより加入)、MFピーター・マクリロス(ベトナム1部ハノイ公安より加入)、FWケイ・テジャン(オランダ1部テルスターより加入) 、そして日本の桐光学園出身で元J水戸などのフィリピン代表DFタビナス・ジェファーソン(タイ1部ブリーラム・ユナイテッドから加入)が新戦力となっています。

その相手は昨季、実質2部のA1セミプロリーグ4位から昇格したクランタン・レッド・ウォリアー(クランタン)。FIFAによる制裁により、新規選手獲得禁止処分を受けているクランタンは、3部時代からプレーし、昨季は29試合で32ゴールを挙げて3部得点王となったカメルーン出身のエマニュエル・ムバルガと、制裁が一時解除された際に獲得したナイジェリア出身のムサ・フィリップ・ダンダダの両FW以外は全てマレーシア人選手という布陣です。

試合はクリゴール・モラレス、ファイサル・ハリムがそれぞれ2ゴールと決めるべき人が決めた順当な勝利に終わりました。しかし失点の場面は気になりました。試合開始が遅れるほどの豪雨でピッチの状態が悪かった、あるいは3点差開いていたということもあったでしょうが、どんなときも隙は見せず、相手の戦意を喪失させるまで攻める姿勢は見せて欲しかった。スランゴールには勝つことはもちろんですが、2位奪還に向けては勝ち方にも今季はこだわってもらいたいです。

スーパーリーグ2026/27 第1節
2026年8月22日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタバル)
クランタン・レッド・ウォリアー 1-4 スランゴール
⚽️クランタン:ムサ・フィリップ・ダンダダ(60分)
⚽️スランゴール:クリゴール・モラレス2(18分、75分)、ファイサル・ハリム2(27分、49分)
MOM:ファイサル・ハリム(スランゴール)

昨季8位のペナンと同10位のDPMMの対戦は、双方に退場者が出る荒れた試合となりましたが、DPMMがミゲル・オリヴェリアのゴールよる1点を守り切って、今季初勝利を挙げています。

ペナンは前半の43分にファズリ・マズランがミゲル・オリヴェリアへのハードタックル。ここでVARが介入し、ファズリ選手は1発レッドで退場となります。

後半に入るとDPMMは数の有利さを活かして優勢となると、ゴール前の混戦からオリヴェリア選手がこぼれ球を押し込んで63分にゴール。しかし、75分にはトミー・マワトがこの試合2枚目のイエローで退場となり、DPMMも10名となってしまいます。

ここからペナンがペースを上げますが、両チームともにゴールがVARにより取り消しになる度、これ以上ゴールは決まらず、DPMMが1点を守り切っています。

スーパーリーグ2026/27 第1節
2026年8月23日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 0-1 DPMM
⚽️DPMM:ミゲル・オリヴェリア(63分)
MOM:ミゲル・オリヴェリア(DPMM)


なお8月22日に予定されていたヌグリスンビラン対クアラルンプールシティ(KLシティ)の試合は、KLシティの選手の半数以上がインフルエンザに感染し、試合を行うだけの選手が用意できないというKLシティ側の要望により延期となりました。ホームのヌグリスンビランは、5000枚以上のチケットが既に購入されていたことや、試合直前の延期要請であったことから、リーグを運営するMFLに対して、KLシティの試合放棄による勝点3が与えられるべきと主張しています。一方MFLは、KLシティから医療機関発行の証明書が提出されており、それを元に延期の判断を行なったと説明する一方で、理事会で議論した上でこの試合の扱いを最終決定したいという方針を発表しています。


2026/27 マレーシアスーパーリーグ順位表(第1節途中)

8月24日のニュース<br> ・スリカンディ・ムルデカ杯-U16女子代表はヨルダンを破り3位<br>・AWCL予選:サバはインドのクラブに敗れてグループ2位で予選敗退

スリカンディ・ムルデカ杯-U16女子代表はヨルダンを破り3位

インドネシア中央ジャワ州クドゥスで開催中のスリカンディ・ムルデカ杯に出場しているマレーシアU16女子代表は、8月23日にヨルダンU19代表との3位決定戦に臨み、4-0で勝利しています。

マレーシアがグループステージA組の2位で準決勝に進出したところまで、このブログでは伝えていましたが、8月21日の準決勝ではB組を首位で突破したタイU16と対戦しました。

前半9分にはアメリカ出身のヘリテイジ帰化選手(マレーシアにルーツを持つ帰化選手)のソフィア・ジーン・ラカセのオウンゴールでタイに先制を許したマレーシアは、17分にニスリエナ・バトリッシャが1発レッドで退場となり、早々と十人になってしまいます。それでも、41分にニーナ・ビンティ・ハスマジのスローインが相手DFのミスキックからゴールインし、まさかの同点に追いつきます。

しかし後半に入ると、数的有利に加えて、自力でも勝るタイが得点を重ね、結局1−5で敗れて決勝進出を逃しています。

スリカンディ・ムルデカ杯 準決勝
2026年8月21日@スーパーサッカーアリーナ(インドネシア中部ジャワ州クドゥス)
タイU16女子 5-1マレーシアU16女子
⚽️マレーシア:ニーナ・ビンティ・ハスマジ1

準決勝のハイライト映像。スリカンディ・ムルデカ杯の公式YouTubeチャンネルより。

そして8月23日の3位決定戦に進んだマレーシアは、準決勝でA組1位のインドネシアU16女子代表Aに0-3で敗れたB組2位のヨルダンと対戦しました。

グループステージ最終戦のサウジアラビア戦では1試合7ゴールを挙げて、一躍有名人になった14歳のFWリム・ユウは、準決勝では不発でしたが、この試合では1ゴールを挙げて、勝利に貢献するとともに大会得点王に輝いています。

スリカンディ・ムルデカ杯 3位決定戦
2026年8月23日@スーパーサッカーアリーナ(インドネシア中部ジャワ州クドゥス)
マレーシアU16女子 4-0 ヨルダンU16女子
⚽️マレーシア:OG1、ケイシャ・アデリエナ1、リム・ユウ1、イザベラ・サフィヤ・オ・ルアナ1

3位決定戦のハイライト映像。スリカンディ・ムルデカ杯の公式YouTubeチャンネルより。

AWCL予選:サバはインドのクラブに敗れてグループ2位で予選敗退

サバ州のコタキナバルにあるリカス・スタジアムで開催されているAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)の予選A組の最終節が行われ、ここまでいずれも2戦全勝のサバFAとイースト・ベンガルが対戦しています。

ここまでの2試合で15得点1失点のサバFAに対し、16得点無失点のイースト・ベンガルは、得失点差でグループ首位。この試合は引き分けでも本戦出場が決まる一方で、サバFAは本戦進出にはこの試合で勝利する必要があります。

試合は前半を0ー0で折り返しますが、後半の68分にはガーナ出身のAMFオリビア・アノキエが、そして87分にはインド代表MFソウミャ・ググロトがそれぞれゴールを挙げ、全勝対決を制するとともに、本戦出場権を獲得しています。

イースト・ベンガルは、ラジシャヒ・スターズ(バングラデシュ)に4-0で快勝し、続くローバーズ(グアム)戦では12得点無失点でした。一方のサバFAはローバーズに13-0、ラジシャヒ・スターズに2-1で勝利していました。

イースト・ベンガルのアノキエ選手は、3試合で4得点を挙げる活躍で、インド女子リーグの王者が2年連続でAWCLの本戦に出場する原動力となりました。

一方のサバFAはマレーシア代表のシュテフィ・サージ・カウル、ヘンリエッタ・ジャスティン、ジュリアナ・バレックに加え、日本出身の寺脇鮎李、中山未咲、アメリカ出身のディレイニー・ヴァレラ=キーン、エンジ・ブルサード、マイ=リサ・アティス、韓国出身のアン・セビンの外国籍選手を擁したものの、ホームサポーターの前でゴールを挙げることができずに敗れています。

AFC女子チャンピオンズリーグ予選ステージA組第3節
2026年8月23日@リカス・スタジアム(サバ州コタキナバル)
イースト・ベンガル 2-0 サバFA
⚽️イースト・ベンガル:オリビア・アノキエ(68分)、ソウミャ・ググロト(87分)

8月21日のニュース<br>アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝2ndレグ-マレーシアはグエン・スアン・ソンの2発に沈む<br>本日スーパーリーグ開幕:ジョホール監督が心理戦か「クチンシティはジョホールからのローン選手を開幕戦で起用すべきでない」

インドネシアで開催中のU16女子の大会「スリカンディ・ムルデカ杯」に出場中のマレーシアU16女子代表は、昨日のこのブログでも紹介した通り、サウジアラビアU16女子を破って準決勝進出を果たしています。その立役者となったのが、14歳のFWリム・ユウです。この試合では7ゴールを挙げる活躍を見せたユウ選手に俄然、国内メディアの注目が集まっています。

ともにジョホールで生まれ育った両親を持つユウ選手は台湾で生まれましたが、両親の移住に伴い生後8ヶ月でアメリカに渡り、現在はワシントン州のクロスファイアープレミアアカデミーのU14でプレーしています。今大会がマレーシア代表デビューとなったユウ選手ですが、同時にアメリカのオリンピック選手育成プログラムにも参加しています。今後も活躍が続くようであれば、出生地の台湾も含めてユウ選手の代表入り争奪戦となる可能性があります。


アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝2ndレグ-マレーシアはグエン・スアン・ソンの2発に沈む

8月19日にアセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝2ndレグがハノイで行われ、大会2連覇を目指すベトナムが、2大会ぶりの準決勝進出を果たしたマレーシアと対戦しました。以下が両チームの先発XIです。


マレーシアは準決勝1stレグからは、ケガで途中交代したロドニー・ケルヴィン(クチンシティ)に代わりアイサル・ハディ(ジョホールU23)がCBに入り、シャフィク・アフマド(KLシティ)に代わりジアド・エル・バシール(ジョホールU23)が2列目に入った以外は変更はありません。一方のベトナムは、1stレグのプレーヤーオブザマッチになったグエン・スアン・ソンがベンチスタートとなるなど、5人を入れ替える余裕を見せています。

それでもホームのベトナムは試合開始から優勢に進め、9分にはコーナーからドアン・ヴァン・ハウのヘディングシュートを、また22分にはグエン・ディン・バックの左足からのミドルシュートをいずれもマレーシアGKアズリ・ガニ(ヌグリスンビラン)の好守で防ぎます。マレーシアはピンチが続き、守勢に回る時間が多くなるも、ベトナムのゴールを許しません。

しかし25分にエゼキエル・アグエロ(インドネシア1部PSMマカッサル)がハムストリングを痛めてしまいます。ボランチとして全試合に出場してきたアグエロ選手はシャフィク・アフマドと交代しますが、今大会では準決勝1stレグのベストXIにマレーシアから唯一選ばれるなど、中盤のキーマンだったアグエロ選手の交代で、試合の流れはベトナムへと明らかに加速しました。

それでもGKガニ、そしてCBウバイドラー・シャムスル(トレンガヌ)を中心に全員で守るマレーシアがそれでもなんとかベトナムを完封して前半を折り返します。しかしその代償として、前半のベトナムのシュート数14本(内枠内3本)に対して、マレーシアのシュートは0本、コーナーキックもベトナム7本、マレーシア0本と得点する機会がないまま終わっています。

後半開始直後、ベトナムは再びドアン・ヴァン・ハウがヘディングシュートを放ち、再びGKアズリ・ガニの好守で得点機を逃します。そして51分にはマレーシアが右サイドのモハマドゥ・スマレ(ジョホール)からのボールをアリフ・アフマド(ジョホールU23)がゴール前へ送ります。ゴール前でシャフィク・アフマドが触れたボールはファーサイドのG・パヴィトラン(ジョホールU23)へ。パヴィトランのシュートはベトナムGKレ・ジャン・パトリックがブロック、さらにこのこぼれ球をパウロ・ジョズエがシュートしますが、GKレ・ジャンがパンチングでコーナーへ逃れます。

この試合初のコーナーキックを得たマレーシアは、ここから一気呵成にベトナムゴールを目指しますが、ベトナムの厳しい守備に跳ね返されます。さらに56分にはスマレをグエン・ハイ・ロンが踏みつけるプレーがありましたが、ボールに触れるどころか、ボールではなくスマレに向かって踏み出したグエン・ハイ・ロンに対して、この試合の大橋侑祐主審は、サウジアラビアのサミ・アフメド・アル=ジュレイスVARと確認しながらもイエローすら出ないクソ判定。しかもこれがなぜかベトナムのフリーキックとなるさらに理解不能なクソ判定が続きます。

このタイミングでベトナムのキム・サンシク監督が動きます。59分にそのグエン・ハイ・ロンをグエン・スアン・ソンと交代させ、さらにグエン・タイ・ロクのブラジル出身コンビを投入します。クソ判定によるフリーキックからの一連のプレーで早速、グエン・スアン・ソンがシュートを放つと、スタジアムの熱気は高まります。そしてそのわずか3分後にはベトナムに追加点が生まれます。

ベトナムのパス回しに翻弄され、クリアすらできないマレーシアDF陣の隙をつくチュオン・ティエン・アインのシュートはゴール前でファリス・ダニシュ(ジョホールU23)がブロックするも、そのこぼれ球を「そこにいた」グエン・スアン・ソンが押し込んで、ベトナムがついにこの試合で先制します。

さらに89分にはゴールキックからグエン・スアン・ソンがマレーシアDFアイサル・ハディのマークをものともせずに一気にペナルティエリアまでドリブルで持ち込むと、GKアズリ・ガニの股下を抜くシュートでこの試合2点目、そして大会5点目となるゴールを決めます。この得点マレーシアを通算成績4-0で破ったベトナムは、大会2連覇を目指してタイとの決勝に臨みます。

アセアン選手権「ヒュンダイカップ」2026 準決勝2ndレグ
2026年8月19日@ミーディン国立競技場(ベトナム、ハノイ)
ベトナム 2-0 マレーシア(通算成績4-0)
⚽️ベトナム:グエン・スアン・ソン2(62分、89分)

この試合のハイライト映像。アセアン・ユナイテッドの公式YouTubeより。

なお、今大会に出場したマレーシア代表の中で、6名の選手が代表初キャップを獲得しています。(代表デビューのGSはグループステージ、SFは準決勝)これを見ても今大会のマレーシア代表は4年齢的にも経験的にもまだ未熟な選手が多かったことがわかります。しかし彼らを含めた若い選手たちにとっては、今大会での経験は必ずどこかで活かせるはず。特にジョホールU23の選手たちには、青田買いされて、出場機会を与えられず、結局ローン移籍というありがちなルートを辿ったとしても、帰化選手で強化を進める代表チームに割って入れるよう選手になって欲しいです。

選手氏名(年齢、所属)代表デビュー出場試合数(先発)
MFワン・クザイン(27)
(米国2部スポーティングJAX)
GSミャンマー戦
(2026年7月25日)
4試合(2試合)
SBアリフ・アフマド(23)
(ジョホールU23)
GSミャンマー戦
(2026年7月25日)
5試合(4試合)
SBファリス・ダニシュ(20)
(ジョホールU23)
GSタイ戦
(2026年8月1日)
4試合(3試合)
CBアイサル・ハディ(22)
(ジョホールU23)
SF1stレグ:ベトナム戦
(2026年8月16日)
2試合(1試合)
MFジアド・エル・バシャール
(21)(ジョホールU23)
SF1stレグ:ベトナム戦
(2026年8月16日)
2試合(1試合)
MFイブラヒム・マヌシ(24)
(ジョホール)
SF1stレグ:ベトナム戦
(2026年8月16日)
1試合(0試合)
FWハディ・ファイヤッド(26)
(ヴェンセドール三重U)
SF2ndレグ:ベトナム戦
(2026年8月19日)
1試合(0試合)

この試合の観客は公式発表が3万7906人、クアラルンプールで行われた準決勝1stレグが1万141人とファンの「熱さ」にもはっきりとその差が現れています。FIFA国際マッチカレンダー(FIFAデイズ)外のため、マレーシアでは2025/26シーズンのリーグ王者ジョホールや2位のクチンシティ、3位のスランゴールなど多くのチームが主力選手を参加させなかった今大会。FIFAデイズ外での開催は今に始まった事ではないですが、来月からFIFAの肝煎りで始まるアセアンカップと共存できるのかは気になります。伝統がある大会ながら各国がベストメンバーでチームを編成しないのならば、いっそアセアンカップなどやめてこのアセアン選手権を9月と10月のFIFAデイズに移して開催し、東南アジア最大の大会という歴史を終わらせないでほしいと思います。


スーパーリーグ開幕:ジョホール監督が心理戦か「クチンシティはジョホールからのローン選手を開幕戦で起用すべきでない」

本日8月21日に2026/27シーズンが開幕するマレーシアスーパーリーグ。開幕戦となるのは前年の王者とマレーシアカップ優勝チームが対戦する「スンバンシーカップ」です。日本で言えば現在の「富士フィルムスーパーカップ」にあたるこのカップ戦は、そもそも英国の「コミュニティーシールド」を模したものですが、マレーシア独自の謎システムがあります。
1)リーグ戦の第1節として行われ、勝者には通常のリーグ戦同様、勝点3が与えられる。
2)開催地は中立地ではなく、前年リーグ王者の本拠地とする。

リーグ12連覇中のジョホールはマレーシアカップでも4連覇中のため、このスンバンシーカップでは過去3シーズンに渡り、ジョホールがホームで前年リーグ2位のチームと対戦する図式になっています。

2024年にはこのスンバンシーカップの5日前にジョホールと対戦するスランゴールのエース、ファイサル・ハリムが公衆の面前で酸攻撃を受け、皮膚だけでなく皮下脂肪、筋肉、骨などの深い組織まで損傷する4度の火傷を負いました。スランゴールは選手や関係者の安全に不安があるとしてスンバンシーカップの延期を求めるも、主催者のマレーシアんフットボールリーグ(MFL)はこれを拒否。スランゴールは結局、出場を辞退してシーズンの貴重な勝点を、しかも最大のライバルとなるジョホール相手に失っています。(ちなみにファイサル選手への酸攻撃は、事件が起きたショッピングモールの防犯カメラに映像が残っていたにもかかわらず、司法長官が1年後の2025年5月にこの事件を「証拠の不足」を理由にNFA(No Further Action:警察などの捜査機関が「これ以上の捜査や起訴を行わない」と判断して捜査を終了させること)とすることを公式に発表して、ファイサル選手やサッカーファンだけでなく多くの市民も失望させられました。)

話が逸れてしまいましたが、本日開催のスンバンシーカップはジョホールと昨季リーグ2位のクチンシティが対戦しますが、ここでもモヤモヤするニュースが入ってきています。それは試合前日会見でのジョホールのシスコ・ムニョス監督の発言です。

ムニョス監督は対戦相手のクチンシティに対して、ジョホールからローン移籍している選手をスンバンシーカップには起用しない方が良い、と「アドバイスした」ことがサッカー専門サイトのマカンボラで報じられています。

日本人の谷川由来選手と、フィリピン1部カヤFCから新加入の山崎海舟選手が所属するクチンシティには、いずれもマレーシア代表経験者のナズミ・ファイズ、サファウィ・ラシド、ライアンとデクランのランバート兄弟、そして元ボスニアU19代表のアイディン・ムヤギッチの大量5人がジョホールからローン移籍しています。またマレーシアU23代表のガブリエル・ニステルローイが昨年からローン移籍中です。

「ジョホールからクチンシティにローン移籍している選手たちについて、私が最も重要だと考えているのは、選手たちの安全と健全性だ。(ローン移籍中の選手が)試合中にミスした場合、その状況について判断したり、さまざまな憶測をしたりする人たちが出てくる可能性があることを理解する必要がある。」

「選手たちの安全と彼らの将来を考えて、可能であれば今回の状況に関係する選手(=ジョホールからのローン移籍選手)を出場させないことを望んでいる。そうすることで、試合後に望ましくない事態が起きるのを避けることができだろう。」

「我々はこれを前向きな観点から捉えてる。彼らには、今後もクチンシティを助け、自分たちの能力を証明するための十分な時間が残されています」とムニョス監督は試合前の記者会見で述べたということです。

何言ってんだろ、この人。

クチンシティはキャプテンのジェームズ・オクウォサ、ジェローム・ンパコ・エタメ、ロナルド・ンガ・ワンジャが調整不足で開幕戦出場が危ぶまれている他、先日のアセアン選手権に出場したジミー・レイモンドとロドニー・ケルヴィンは大会中のケガで今日の試合には出場しないことをクチンシティのアイディル・シャリン監督が明らかにしています。

*****

ジョホールは今日の開幕戦で敗れることがなければ、世界記録(こういうのが大好きなクラブなので)の109試合連続無敗を達成するということで、SNSなどで派手に告知、宣伝しています。目的のためなら手段を選ばないジョホールがピッチ外でも心理戦を仕掛けている中、アイディル監督がどのような先発XIを選ぶのかに注目です。

8月19日のニュース<br>スリカンディ・ムルデカ杯-U16女子代表はサウジアラビアに大勝で準決勝進出決定<br>ACLエリートリーグステージ組み合わせ抽選-ジョホールは東南アジアのライバルや韓国勢と同組に<br>ACL2グループステージ組み合わせ抽選-アジア初参戦のクチンシティは韓国・香港・カンボジアのクラブと同組に<br>アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝2ndレグ試合前日会見-タン監督は2014年の「ハノイの奇跡」再現を目指す

アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝タイ対シンガポールの2ndレグが行われ、シンガポールがタイを2-1で破っています。しかし1stレグとの通算成績ではタイがシンガポールを4-3で破り、4大会連続となる決勝進出を決めています。

ホームでの1stレグを1−3で落としているシンガポールは、前半終了間際の45分にハリス・スチュワートのロングシュートで先制、通算成績を2−3と1点差に迫ります。しかし61分にはハリスの兄のライハン・スチュワートがペナルティエリア内でタイのワンチャイ・ジャルーノンカーンを倒してPKを与え、これを決めたタイは再び2点差とします。

しかしその4分後、シンガポールはハリス・スチュワートのシュートがタイDFパンサ・ヘムウィブーンに当たって角度が変わりゴールイン。この試合では再びリードを奪い、通算成績も3-4と1点差に迫ります。ボールポゼッション率でもシュート数でもタイを上回ったシンガポールですが、この後は得点を挙げることができず、試合は2−1で買ったものの、通算成績3-4でタイに敗れています。


スリカンディ・ムルデカ杯-U16女子代表はサウジアラビアに大勝で準決勝進出決定

インドネシア中央ジャワ州クドゥスで開催中のスリカンディ・ムルデカ杯に出場している*マレーシアU16女子代表は、8月18日にグループステージA組の最終第3節でサウジアラビアと対戦し、9-0で勝利しています。マレーシアは初戦で香港U16女子代表と無得点で引き分けて、続く第2戦ではインドネシアAに0−3で敗れており、通算成績を1勝1分1敗としてA組2位となり、準決勝進出を決めています。

A組2位を争う香港はサウジアラビアに7−0で勝利しているため、準決勝進出を果たすためにはマレーシアはそれ以上の点差で勝つことが必要でした。そんなマレーシアに開始22分でいきなり退場者が出ます。カナダ出身のヘリテイジ選手(マレーシアにルーツを持つ選手)ディシャナ・ナガラジャン・ピレイが相手選手に肘打ちをし、VARが入って退場処分となってしまいます。

そのピンチを救ったのがやはりヘリテイジ選手でアメリカ出身の14歳FWリム・ユウでした。第2戦のインドネシア戦に続いて先発したユウ選手は前半だけで3ゴールを挙げると、後半はさらに4ゴールを追加して、1試合7ゴールの大活躍でマレーシアに勝利をもたらしています。

映像を見る限りではサウジアラビアGKが経験不足からかキャッチングを含めボールの扱いにかなり苦しむ様子が見られましたが、そこに勝機を見出したユウ選手らマレーシアFW陣がひたすらシュートを打ち続けて大量得点につながったと言えます。

大会公式ホームページに掲載されたスタッツによると、マレーシアはこの試合でシュート20本(枠内14本)、対するサウジアラビアは6本(枠内5本)と圧倒。コーナーキックもマレーシアの11本に対してサウジアラビアは0本でした。

同じA組のもう一試合ではA組2位を争う香港がインドネシアAに0-1で敗れ、3戦全勝のインドネシアAが勝点9でA組1位、マレーシアと香港はともに1勝1分1敗の勝点4となりました。両チームはマレーシアが9得点3失点、香港は7得点1失点と得失差でも並んだものの、サウジ戦に大勝したおかげで総合得点数が多かったマレーシアが準決勝進出となりました。

マレーシアは8月21日の準決勝で、本日最終節が行われるグループステージB組の1位と対戦します。

スリカンディ・ムルデカ杯 グループステージA組第2節
2026年8月18日(火)@スーパーサッカーアリーナ(インドネシア中部ジャワ州クドゥス)
マレーシアU16女子 9-0 サウジアラビアU16女子
⚽️マレーシア:リム・ユウ7、プトゥリ・ミア・アリサ1、ク・ヌル・カレイシャ・カイサラ1

この試合のハイライト映像。スリカンディ・ムルデカ杯の公式YouTubeチャンネルより。

ACLエリートリーグステージ組み合わせ抽選-ジョホールは東南アジアのライバルや韓国勢と同組に

アジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2026/27のリーグステージ組み合わせ抽選がクアラルンプールで行われ、マレーシアから出場するジョホール・ダルル・タジム(ジョホール)は東南アジアのライバルとの対戦に加え、韓国勢との対戦が決まっています。

ACLEとなって3回目となる今大会では、出場チーム数が24チームから32チームに拡大され、東西各地区16チームずつが、8試合のリーグ戦を戦います。

2025/26シーズンのACLEでは、ベスト16でサンフレッチェ広島を破ってクラブ史上初となるベスト8進出を果たしたジョホールは、今大会ではそれ以上の成績を目指して積極的な戦力補強を行っていますが、その前に立ちはだかるのが「宿敵」ブリーラム・ユナイテッド(タイ)を含めた東南アジアのライバルです。以下はジョホールのリーグステージの日程です。

試合日対戦相手(Hはホーム、Aはアウェイ)
MD12026年9月15日H ブリーラム・ユナイテッド(タイ)
MD22026年10月13日A 浦項スティーラーズ(韓国)
MD32026年10月27日H ポート(タイ)
MD42026年11月3日A 全北現代モータース(韓国)
MD52026年11月24日A ラーチャブーリ(タイ)
MD62026年12月1日H 大田ハナシチズン(韓国)
MD72027年2月9日A ニューカッスル・ジェッツ(豪州)
MD82027年2月16日H ハノイ公安(ベトナム)

ジョホールはホームでは圧倒的な勝率を誇りますが、今大会では4試合中3試合が東南アジアのクラブ相手で、アウェイの4試合中3試合が東南アジア域外のクラブとの対戦になっています。


ACL2グループステージ組み合わせ抽選-アジア初参戦のクチンシティは韓国・香港・カンボジアのクラブと同組に

アジアチャンピオンズリーグ2(ACL2)2026/27のグループステージ組み合わせ抽選がクアラルンプールで行われ、マレーシアから出場するクチンシティは、江原(韓国)、傑志(香港)、プノンペン・クラウン(カンボジア)と同じH組に入りました。

ACL2の2026/27では、32チームが西地区と東地区に分かれ、それぞれ4グループ、計8グループに分けられる。試合はホーム&アウェー方式の総当たり戦で行われ、グループステージは9月15日に開幕する予定です。

東地区はグループステージE組からH組の4組で、H組以外の組み分けは以下のようになっています。

チーム
E組FCソウル(韓国)
メルボルン・ヴィクトリー(豪州)
テーコン・ベトテル(ベトナム)
プルシブバンドン(インドネシア)対マニラダガー(フィリピン)の勝者
F組アデレード・ユナイテッド(豪州)
BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)
ライオンシティ・セイラーズ(シンガポール)
大埔(香港)
G組町田ゼルビア(日本)
上海申花(中国)
PKRスヴァイ・リエン(カンボジア)
タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)

グループステージは12月9日に終了予定で、ベスト16は2027年2月9日から18日にかけて行われ、その後、準々決勝が3月2日から18日まで、準決勝が4月6日から14日まで、そして決勝は2027年5月15日に行われる予定となっています。


アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝2ndレグ試合前日会見-タン監督は2014年の「ハノイの奇跡」再現を目指す

8月18日にアセアン選手権「ヒュンダイカップ」2026準決勝2ndレグ試合前日会見がおおなわれています。 1stレグで0−2と敗れているマレーシア代表のタン・チェンホー暫定監督は、、選手たちにマレーシアが2014年に成し遂げた伝説的な「ハノイの奇跡」を教訓にするよう求めたいと話しています。

ベトナムに対して現在、引き分けを挟んで10連敗中のマレーシアにとって、2点のハンデを跳ね返して勝利することは非常に険しい道ですが、タン監督は、若い選手たちには敵地で下馬評を覆すだけの信念があると確信していると話しています。

タン監督が振り返ったのは、2014年のAFF選手権(当時、現在のアセアン選手権)準決勝です。当時のドラー・サレー監督(現KLシティ監督)率いるマレーシアは、シャーアラム・スタジアムでの準決勝1stレグを1-2で落としました。しかしミーディン国立競技場で行われた2ndレグでは、前半だけで4点を奪う猛攻の結果、ベトナムを4-2で破るという大番狂わせを演じ、通算成績を5-4として大逆転での決勝進出を果たしています。

「我々が置かれている状況は分かっている。しかし、まだ90分間の戦いが残っており、我々には結果を覆すという信念と自信がある」と、タン監督はハノイで行われた試合前会見で語っています。

「2014年、ドラー監督の下でマレーシアは1stレグを落としたが、ここでの2ndレグでは4-2という素晴らしい結果を残した。チームも世代も時間とともに変わっていくが、あの歴史的な逆転劇は、何事も可能なのだというモチベーションを我々に与えてくれている。」

「ベトナムとの対戦は常に厳しいものだ。しかし、私は選手たちが見せてくれた戦う姿勢を誇りに思っている。サッカーには、優勢と見られているチームが必ず勝つという決められた筋書きはない。タイミングと試合の重要な瞬間をうまくものにできれば、どんなチームでも倒すことができる。」

こう話したタン監督は、外部からの雑音を遮断するよう強く求めています。

「選手たちには、ソーシャルメディアやチームを取り巻くネガティブな論調に惑わされてほしくない。この若い選手たちにとって最も重要なのは、ベトナムのようなトップレベルのチームと対戦して、貴重な経験を積むことだ。」

「冷静さを保ち、プレッシャーの中でパニックに陥らず、敵地のおそらく満員となるスタジアムが生み出す雰囲気を経験しなければなりません。我々全員が一つのチームとしてともに戦い、この2試合合計の結果をひっくり返さなければならない。」とも述べています。

一方、ベトナム代表のキム・サンシク監督は試合前会見の席上で、「ノックアウト方式のサッカーでは、2-0は終着点ではない。我々は180分間の戦いの前半を終えたにすぎない。」と述べています。

「私は選手たちとともにクアラルンプールでの試合映像を見直した。マレーシアは試合開始30分間、高い位置からのプレスと激しいプレーで我々を大いに苦しめ、我々は攻守の切り替えでうまく連携できていなかった。ホームではマレーシアに『かすかな希望』すら与えるわけにはいかない。」

またキム監督は、自分たちが慎重に引き分けを狙うような戦い方はしないことを明確にしています。

「我々はマレーシアの歴史と粘り強さをリスペクトしているが、歴史が明日の試合を決めるわけではない。また我々は後ろに下がってリードを守るつもりもない。」

「攻撃に出て、試合のテンポを支配し、試合に勝つために戦います。我々のファンは攻撃的で、見ていて楽しめるパフォーマンスを求めているので、それを我々は実現しなければならない。」と話しています。

またキム監督はまた、ベトナムが今大会ではアウェーで12得点を挙げている一方、ホームではわずか3得点にとどまっている点について問われると、「統計は、主審が笛を吹くまでは単なる数字にすぎない。ホームであろうとアウェーであろうと、目標は変わらない。我々は攻撃の連係を磨いてき他ので、明日(今日)の試合ではFW陣には容赦のないプレーを期待している。」と語っています。

アセアン選手権「ヒュンダイカップ」2026準決勝2ndレグのベトナム対マレーシア戦はマレーシア時間の午後9時(日本時間午後10時)キックオフです。

8月18日のニュース<br>アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝1stレグ-マレーシアは2点のハンデを持ってハノイの2ndレグへ<br>スリカンディ・ムルデカ杯-U16女子代表はインドネシアA相手に初黒星<br>AFC女子チャンピオンズリーグ2026/27予選ステージ-マレーシアから出場のサバFAは大勝発進

アセアン選手権「ヒュンダイカップ」準決勝1stレグ-マレーシア2点差のハンデを持ってハノイの2ndレグへ

アセアン選手権「ヒュンダイカップ」2026の準決勝1stレグが行われ、2大会ぶりの準決勝進出を果たしたマレーシアはホームにベトナムを迎えましたが、前後半にそれぞれ失点し、0−2で敗れています。この敗戦でマレーシアの対ベトナム戦は引き分けを挟んで10連敗となりました。

この試合の先発XIは以下の通りです。マレーシアはグループステージ最終戦となった8月8日のフィリピン戦からは、所属するアメリカ2部スポーティング・ジャクソンビルに合流するためチームを離れたMFワン・クザイン・ワン・カマル、そしてMFアリフ・ハイカル・ラウ(ペナン)に代わり、FWシャフィク・アフマド(前DPMM)とMFダリル・シャム(ジョホールU23)が中盤で起用されています。なおダリル選手はこの試合が今大会初先発です。またこの試合では、いずれもケガによりここ数試合先発を外れていたMFエンドリッキ・ドス・サントス(スターシティ)とSBジミー・レイモンド(クチンシティ)もベンチ入りし、スーパーサブ的な起用も期待されました。


この試合は現地で観戦しましたが、開始2分には早々とシュートを放つなど運動量に勝るベトナムがマレーシア陣内で試合を進めます。そして16分にはこれまで全試合に先発してきたマレーシアCBロドニー・ケルヴィン(クチンシティ)が一旦治療を受けたものの、結局、試合を続けられず早々とCBアイサル・ハディ(ジョホールU23)との交代を余儀なくされます。今大会はここまで出場がなかったアイサル選手にとっては思わぬ形での代表デビューとなりました。

ベトナムに押され気味だったマレーシアの最初のチャンスは27分でした。ここまでラオス戦、フィリピン戦とMOMを獲得している好調のG・パヴィトラン(ジョホールU23)が左サイドをドリブルで上が離、そのままペナルティエリアに持ち込むも、ベトナムGKレ・ジャン・パトリックが反応よく飛び出してシュートに持ち込ません。また34分にもパヴィトラン選手とのパス交換から左サイドを上がったファリス・ダニシュ(ジョホールU23)がゴール前へ絶好のクロスを挙げるとパウロ・ジョズエがこれに合わせますが、ベトナムGKレ・ジャン・パトリックがこの至近距離からのシュートをブロック。そのこぼれ球はゴール前に走り込んできたダリル・シャムの足元へと転がりますが、フリーだったダリル選手はこれをゴールポスト上に外してしまい、スタンドの歓声がため息に変わります

数少ない好機を逃したマレーシアに対して、ベトナムは前半終了間際に怒涛の攻撃でマレーシアゴールに迫ります。まずは右サイドでボールを受けたグエン・スアン・ソンがマレーシアDF陣を振り切ってゴール前へボールを送ります。バン・ヴィ・グエンがこのボールをペナルティエリアの外で待ち構えていたグエン・ディン・バックへ送りますがシュートはマレーシアGKアズリ・ガニが身を挺してストップ。しかしさらにベトナムは艶しょなるタイムに入った45+5分、右サイドでパスを受けたチュオン・ティエン・アインからのクロスをエースのグエン・スアン・ソンがダイビングヘッドで押し込むスーパーゴール!直後にVARが入りますが、結局今大会3点目となるグエン・スアン・ソンのゴールが認められてベトナムがついにリードを奪います。

後半立ち上がりに再びグエン・スアン・ソンにシュートを放たれましたが、61分には右サイドを抜け出したモハマドゥ・スマレがペナルティエリア近くでベトナムGKレ・ジャン・パトリックと交錯し、ウズベキスタンのルスタム・ルトゥリン主審は迷わずレ・ジャン選手にレッドカードを提示します。観衆が大盛り上がりになる中、この後VARが再び入り、レッドカードは取り消しとなると、スタンドは再び失望に包まれます。

それでもマレーシアが徐々にボールを支配し始めます。しかしせっかくインターセプトしたボールからカウンターを仕掛けようとするも、モタモタしている間にベトナムの選手が戻り切り、結局、前へボールを進められません。攻守の切り替えが目に見えて遅いにはスタンドからもため息が漏れていました。そうする間の86分には、ペナルティエリアで相手の攻撃にプレッシャーをかけられたマレーシアSBファリス・ダニシュがクリアミスでオウンゴールを献上してしまいます。

やはり連覇を目指す王者相手にミスによる失点は痛く、マレーシアの反撃も見られず試合はこのまま終了。チケット値上げの影響もあってか、この試合の観客数はグループステージのフィリピン戦よりも2500名以上少ない1万141名。さらに割り振られた座席がほぼ全て埋まっていたベトナムサポーターの数を差し引けば、マレーシアサポーターの数は今大会で最小だったかもしれません。準決勝こそ多くの声援が必要だっただけに、マレーシアサッカー協会が直前にチケット代を7割近く値上げしたことこそ最大の悪手だったかも知れません。

アセアン選手権ヒュンダイカップ2026 準決勝1stレグ
2026年8月16日(日)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
マレーシア 0-2 ベトナム
⚽️ベトナム:グエン・スアン・ソン(45+5分)、ファリス・ダニシュ(86分OG)

この試合のハイライト映像。アセアン・ユナイテッドのYouTube チャンネルより。

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急遽、代表デビューとなった23歳のアイサル・ハディは22歳のウバイドラー・シャムスルとのCBコンビで試合の大半はベトナムの攻撃に耐えましたが、失点の場面ではやはり前回2024年大会MVPでもあるグエン・スアン・ソンとの経験の差でマークを振り切られるなどの苦い経験もしています。一方、アイサル選手の途中出場で、4バック全員がU23代表となるなど経験不足の若い選手たちについてマレーシアのタン・チェンホー暫定監督は、彼らを誇りに思うと話すと同時に、後半はチャンスをより多く作れていたと話し、厳しい状況ながら2ndレグでも最後まで戦いたいと話しています。

「我々にはまだ90分が残っている。今日の敗戦で全てが終わったわけではない。ただ、今日の戦いに敗れただけだ。我々はハノイでプレーすることが簡単ではないことを分かっている。特に、満員のホームスタジアムで、ホームの観客から大きな声援を受けることになる。このようなプレッシャー、このような雰囲気を、選手たちには楽しんでもらい、ベストを尽くしてほしい。そこへ行って、この状況に挑戦しなければならない」

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今大会はFIFA国際マッチカレンダー(FIFAデイズ)外のため、昨季王者のジョホールや2位のクチンシティは主力をこの大会に参加させず、またスランゴールに至っては誰一人、代表チームに参加していません。その一方で、来月開幕するFIFA肝入りのアセアンカップはFIFAデイズ内のため、マレーシアはベストメンバーで臨むでしょう。そうなれば、今回のヒュンダイカップでは2試合でMOMになるなど輝きを放っている21歳のG・パヴィトランを筆頭に、ハリス・ダニシュ(20歳)、ジアド・エル・バシール(22歳)、アリフ・アフマド、ダリル・シャム(23歳)といった、この大会で経験を積み成長した選手たちの代わりに、各クラブの主力が召集されることになります。

その一方で帰化して即、代表入りが噂されているマレーシアリーグの通算最多得点記録を更新中のブラジル出身FWベルグソン・ダ・シルバ(35歳)がいます。国籍偽装問題で2027年のアジア杯出場権を逃したマレーシアが、次の2031年アジア杯予選/2030年W杯予選にはいるかいないかわからない選手に期待するのは、個人的には賛成できません。むしろ今大会で代表入りした選手をU23代表とA代表を掛け持ちさせるなど、長期的展望での代表強化の必要性を、このベトナム戦を見て強く感じました。


スリカンディ・ムルデカ杯-U16女子代表はインドネシアA相手に初黒星

インドネシア中央ジャワ州クドゥスで開催中のスリカンディ・ムルデカ杯に出場している*マレーシアU16女子代表は、8月16日にグループステージA組の第2戦でインドネシアA(ガルーダ・プルティウィ)と対戦し、0-3で敗れています。マレーシアは初戦で香港U16女子代表と無得点で引き分けており、通算成績を0勝1分1敗としています。
*マレーシアサッカー協会FAMの公式サイトではチームがU17女子代表となっていますが、大会公式サイト(これがかなりきちんと作られています。)はU16の表記になっていますので、今後はU16と表記します。

リム・ユウ、カセ・リアナ・ダフィラの「国外組」14歳コンビが先発XIに名を連ねたマレーシアU16女子代表は、11分に失点すると、32分でもPKで2点目を許して前半を終了します。後半の77分にもインドネシアA2ゴールを許し、試合はそのまま0−3で終わっています。

試合後の会見でマレーシアのフェイルズ・モンタナ監督は、失点の形については失望していると語り、チームの大半を占める14歳、15歳の選手たちをグループステージ最終戦となる次戦のサウジアラビア戦に向けて準備させることに集中させたいと話しています。

マレーシアは、この試合では274本のパスが成功し、パス成功率は73%でした。ボール保持率では63%とインドネシアAの37%を上回った。その一方でシュートは10本中枠内4本と、14本中枠内10本のインドネシアにシュート数、枠内シュート数とも劣っています。

スコアでは敗れたものの、マレーシアは統計上、いくつかの項目でインドネシアAに優っていることから、フェイルズ監督は、こうした点がより実力が拮抗した相手であるサウジアラビアとの試合に向けて、若いチームを評価するうえで重要なポイントになると話しています。

なお今日8月18日に対戦するサウジアラビアは、初戦でインドネシアAに、また2戦目ではマレーシアと引き分けた香港にいずれも0−7で破れています。この大会ではA、B両組の上位2チームが準決勝に進出するため、マレーシアはサウジアラビア相手に大量点での勝利が必要になります。

スリカンディ・ムルデカ杯 グループステージA組第2節
2026年8月14日(金)@スーパーサッカーアリーナ(インドネシア中部ジャワ州クドゥス)
マレーシアU16女子 0-3 インドネシアU16女子A(ガルーダ・プルティウィ)
⚽️インドネシア:ファディラ(11分)、ジャズリン・ケイラ・フィルヤル(32分PK)、ナフィーザ・アヤシャ・ノリ(77分)

この試合のハイライト映像。大会公式YouTubeチャンネルより。

AFC女子チャンピオンズリーグ2026/27予選ステージ-マレーシアから出場のサバFAは大勝発進

AFC女子チャンピオンズリーグ2026/27予選ステージA組第1節が8月17日に行われ、マレーシアから出場のサバFAはグアム代表に大勝しています。

マレーシア代表のシュテフィ・サージ・カウル、ヘンリエッタ・ジャスティン、ジュリアナ・バレックに加え、日本出身の寺脇鮎李、中山未咲、アメリカ出身のディレイニー・ヴァレラ=キーン、エンジ・ブルサード、マイ=リサ・アティス、韓国出身のアン・セビンの外国籍選手を擁するサバFAはグアム代表のローヴァーズと対戦し、前半を5ー0で折り返すと、後半はさらに8点を追加して13-0と大勝しています。

この予選ステージでサバFAはローヴァーズの他、ラジシャヒスターズFC(バングラデシュ)、イーストベンガルFC(インド)と同組で、次戦は第1節でイーストベンガルに敗れたラジシャヒスターズと8月20日に対戦します。

AFC女子チャンピオンズリーグ予選ステージA組第1節
2026年8月17日@リカス・スタジアム(サバ州コタキナバル)
サバFA 13-0 ローヴァーズ
⚽️サバ:寺脇鮎李3、マイ=リサ・アティス5、エンジ・ブルサード4、アン・セビン1

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2024/25シーズンに続き2度目の予選ステージ出場となったサバFAは、前回は予選ステージを首位で突破して本戦に出場するも、仁川レッドイーグルズ(韓国)、アブダビカントリークラブ(アラブ首長国連邦)、武漢江大(中国)と同組のグループステージでは、0勝1分2敗で敗退しています。