ラオスで開催されていたAFC U20アジア杯2027年大会予選H組の全日程が終了し、マレーシアはインドネシアに次ぐ2位となっています。この結果、マレーシアは各組2位の内の成績上位7チームの7番目に入り、中国で開催される本大会への出場権を獲得しています。マレーシアのU20アジア杯本大会出場は、2018年大会以来4大会ぶり24度目の出場となります。(出場回数には、予選を突破しながら新型コロナ禍により中止になった2020年大会を含みます。)
H組は第2節を終えて、1位のインドネシアと2位のオーストラリアがともに1勝1分の勝点4、シュコール・アダンU17代表監督が監督を掛け持ちするマレーシアU19代表は、初戦のインドネシア戦は0-0、続くオーストラリア戦は2-2の成績で、結果は2分の勝点2という状況でした。
最終節となる第3節では、まずH組1位インドネシアが同2位オーストラリアと対戦し、2-0で勝利し、H組首位を確定させました。もしこの両チームが引き分けていた場合、その後に試合を行う同3位マレーシアは、同4位のラオスを相手に3点差以上をつけての勝利が必要でした。しかし、2位のオーストラリアが引き分けて勝点が4となったため、マレーシアは点差に関係なく、勝利すれば2位が確定します。
降りしきる雨の中で行われた試合は、マレーシアが試合開始7分で先制します。左サイドをドリブルで持ち込んだペナルティエリアまでハジク・アジズ(ジョホールU19)がペナルティエリアの外から放った、角度のない難しい位置からのシュートが決まり、早々とマレーシアが先制します。
後半に入ると、マレーシアは60分に同点ゴールを許してしまいます。ラオスGKからのロングフィードに対し、マレーシアDFアマール・イムラン(ジョホールU19)とGKファエズ・イクハン(ジョホールU21)が互いにお見合いしてしまったボールを、ラオスの17歳FWオディン・シファニット(ラオス1部マツダGB)が冷静に押し込みます。これでマレーシアのアジア杯出場が遠のいたかに見えましたが、その16分後には右サイドのイズディン・アフィフ(ジョホールU21)からのクロスをファドルル・ハディ(ジョホールU19)が押し込んでマレーシアが逆転!ファドルル選手のオーストラリア戦に続く2試合連続ゴールが決まり、マレーシアが再びリードを奪うと、そのまま逃げきって2位を確保しました。
AFC U19アジア杯予選H組第3節
2026年9月6日@ラオス新国立競技場(ラオス、ヴィエンチャン)
マレーシア 2-1 ラオス
⚽️マレーシア:ハジク・アジズ(7分)、ファドゥルル・ハディ(76分)
⚽️ラオス:オディン・シファニット(60分)
この組のもう1試合はインドネシアがオーストラリアに完勝。マレーシアが2位となったことで前回2025年大会王者のオーストラリアは予選敗退となりました。年代別代表は年毎にメンバーが変わるとはいえ、今年6月に行われたアセアン(東南アジア)U19選手権2026年大会では、準決勝ではインドネシアを、決勝ではタイを破るなど4試合で15得点2失点の圧倒的な成績で優勝を果たしていただけに、同じ東南アジアの3チームと同組となったこの予選での敗退は大きなショックだったでしょう。
オーストラリアサッカー連盟(Football Australia)のサッカー担当エグゼクティブディレクター、ヘザー・ガリオック氏は以下のようなコメントを出しています。
「AFC U20アジア杯予選敗退は残念な結果であり、オーストラリア代表ユースチームに求める基準と期待を下回るものである。前回の大会ではU20代表がアジアチャンピオンに輝いたので、オーストラリアの選手たちが国際舞台でどれほどの力を持っているかは理解している。」
「他の代表チームプログラムと同様に、今回の大会についても、準備、パフォーマンス、AFCのスケジュール、選手の出場可否、チームを取り巻く環境など、あらゆる面を徹底的に検証し、改善すべき点を特定し、今後の活動に活かしていきたい。」
「ユース国際サッカーの最終目標は、サッカールーズ(オーストラリア代表)へと成長できる選手を育成することだが、オーストラリア代表としてプレーするということは、ユース育成に多額の投資を行っている、成長著しいアジア諸国と競い合い、良い成績を収めるという期待も伴うものである。私たちは、その両方に対して責任を負わなければなならない。」
AFC U19アジア杯予選H組第1節
2026年9月3日@ラオス新国立競技場(ラオス、ヴィエンチャン)
マレーシア 2-2 オーストラリア
⚽️マレーシア:ファドゥルル・ハディ(50分)、イズディン・アフィフ(70分)
⚽️オーストラリア:マーカス・ニール(4分)、アラート・アブドゥル・ラーマン(82分)
AFC U20アジア杯予選H組 最終順位表
| 順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 勝点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | インドネシア | 3 | 2 | 1 | 0 | 5 | 0 | 5 | 7 |
| 2 | マレーシア | 3 | 1 | 2 | 0 | 4 | 3 | 1 | 5 |
| 3 | オーストラリア | 3 | 1 | 1 | 1 | 4 | 4 | 0 | 4 |
| 4 | ラオス | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 7 | -6 | 0 |
H組は上のような成績で終了しています。しかし、この時点ではマレーシアの本大会出場は決まっていませんでした。今回の予選では3チーム編成の組とマレーシアが入ったH組のように4チーム編成の組とがありました。このため、各組の2位の中から上位7チームを決定する際、4チーム編成の組では最下位のチームとの対戦成績は考慮されません。
このためマレーシアの成績は1位インドネシア、3位オーストラリアと対戦した2試合による0勝2分0敗で得点2失点2得失差0、そして勝点2が最終成績となりました。各組2位チームの内、勝点3を挙げていたレバノン(予選A組)、インド(同B組)、イラン(同C組)、ヨルダン(同D組)、オマーン(同E組)、タイ(同F組)の6チームはすんなりと本大会出場が決まりました。一方、勝点2のマレーシアはG組の結果待ちとなりました。
日本が全勝し1位で突破した予選G組は、クウェートとイエメンが2位を争っていました。最終節を前にクウェートは日本とイエメンに敗れており0勝2敗の得失差-6で勝点0、イエメンはカンボジアに敗れたものの、クウェートに勝利しており、1勝1分の得失差+1で勝点3でした。最終節ではイエメンは日本に0-4で敗れ、クウェートはカンボジアに5-0と快勝。この結果、勝点3でクウェートとイエメンが並びました。大会規定により得失差-1となったクウェートが2位。同-3となったイエメンが3位となりました。しかし2位のクウェートは1位の日本に0-4で、また3位のイエメンにも1-3で敗れていることから、最下位のカンボジア戦を除いた成績は0勝2敗で勝点0となります。この結果、勝点2のマレーシがクウェートの勝点を上回ったことで、2位チームの成績が上から7番目となり、滑り込みで、本大会出場を決めています。


