9月10日のニュース:ケランタンFA新オーナーはサフィク・ラヒム獲得を否定、スマレはパハン州FAの契約違反が退団の原因と主張、スマレはFIFAによる暫定ITCを持ってポリステロFCと契約

ケランタンFA新オーナーはサフィク・ラヒム獲得を否定
 Mリーグ2部ケランタンFAの新オーナーとなったノリザム・トゥキマン氏は、元代表チームで主将を務め、現在は1部マラッカ・ユナイテッドFCでプレーするMFサフィク・ラヒムや同じ1部のペラTBGのFWシャーレル・フィクリ獲得の噂を否定しているとマレーシア語紙ハリアン・メトロ電子版が報じています。
 ノリザム氏はクラブが抱える負債への対応を最優先とし、その負債については2週間以内に完済したいと話しています。そして負債問題が解決した後には、ケランタンFAの栄光を取り戻すために綿密な計画を立て、それを遂行したいとしています。
 また今季末に契約満了となるケランタンFAのユスリ・チェ・ラー監督の去就については、さらに1年の契約更新を予定していると話す一方で、今季終了時に確定したいとしています。さらに選手との契約更新についても、各選手の今後の試合でのパフォーマンスを見て評価するつもりであるとしています。

スマレはパハン州FAの契約違反が退団の原因と主張
 Mリーグ1部のパハンFAを「無断離脱」し、タイ1部リーグのポリステロFCと契約したとされるモハマドゥ・スマレがついに口を開いたようです。
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は、26歳のスマレ選手とのインタビューを掲載し、その中でスマレ選手はパハンFAを運営するパハン州サッカー協会(パハン州FA)による発表やそれに基づいたネット上の自分への否定的な意見について容認できないと話しています。
 パハン州FAの会長を務めるトゥンク・アブドル・ラーマン・スルタン・アーマド・シャ殿下や(ガンビア出身の)自分がマレーシア国籍を取得し、代表でプレーする夢を実現させてくれたパハン州FAを尊重し、あえて発言を控えてきたと言うスマレ選手はネット上で自分に向けられた厳しいメッセージに傷ついたとしています。
 「自分とパハン州FAとの間の問題は新型コロナウィルスがきっかけで怒ったと思われているようだが、実際にはそれよりも前から存在している。もし、パハン州FAの誰かが自分が嘘を言っていると思うなら、その人物は公の場で『スマレは嘘を言っている』と言って欲しい。自分は自分の発言に責任を持っており、過去3年間に渡ってパハン州FAが契約義務を果たしていないことを示す証拠もある。」
 「3年間は耐えるにはあまりにも長い期間だった。自分はパハン州FAに手紙やメールを送ったが、話し合いの提案どころか、一度たりと返事をもらったことはなかった。そして今年の6月と7月にも郵送だけでなく、直接、手渡しで話し合いを求める文書を提出したが、パハン州FAの誰一人として返事をよこさず、それを示す証拠もある。」
 「パハン州FAの関係者には本当のことを明かして欲しいと切に願っている。(パハン州FAの会長を務める)トゥンク・アブドル・ラーマン・スルタン・アーマド・シャ殿下は、自分がパハン州FAに手紙を送ったことも、現在の事実も知らされていないと思う。一介の選手である自分が、直接、会長へ直訴することはできなかった。」
 こう話すスマレ選手は8月3日にもパハン州FAを訪れて、退団希望の手紙を手渡したと言うことですが、何の返事ももらえなかったと話しています。
 スマレ選手の問題が明らかになったのは先月、パハンFAのドラー・サレー監督がスマレ選手が1ヶ月近くチーム練習に参加していないことをメディアに明かしたことがきっかけでした。その後、スフィアン・アワン チームマネージャー(TM)がスマレ選手の行動を非紳士的でプロ意識に欠けると非難しました。
 これについてもスマレ選手は、パハンFAを離れた時期は1ヶ月以上前であり、メディアが取り上げるまではパハン州FAは何のコメントも出していないと話し、パハン州FAが自分のことを国際サッカー連盟FIFAに訴えるのであれば、対応する用意はできていると話しています。

スマレはFIFAによる暫定ITCを持ってポリステロFCと契約
 同じニューストレイトタイムズは、上の記事で取り上げたモハマドゥ・スマレがFIFAにより暫定的国際移籍証明書ITCを発給され、タイ1部リーグの残りシーズンはポリステロFCでプレーすると報じています。
 既に背番号が13となることも発表されているスマレ選手は、Mリーグ1部のパハンFAを運営するパハン州サッカー協会(パハン州FA)がITCの発行を拒否したことにより、正式な移籍が不可能とされていました。そこで今回のポリステロFCは、今季残りの期間はパハンFAが期限つき移籍させ、来季はこれまで何度も噂に上がっていた同じMリーグ1部のジョホール・ダルル・タジムJDTへ正式に移籍するのではと言った噂もありましたが、スマレ選手は、FIFAによる暫定的ITCによりフリーエージェントとしてポリステロFCへ移籍したようです。
 スマレ選手自身も「誰が自分がJDTに移籍すると言っているのだろう。そんな話はどこから出たのか。期限付き移籍といった話も全て誤った情報である。ポリステロFCとは完全移籍で契約する。タイでプレーしたいからタイへ行くのであり、タイではサッカーに専念したい」と述べています。
 この状況についてマレーシア国内でサッカー選手の代理人を務めるエフェンディ・ジャガン・アブドラ氏は、選手が所属先がない状態で放置されないよう、FIFAは一定の条件のもとで暫定的ITCを発給することがあると述べています。
 なおマレーシアサッカー協会FAMのユソフ・マハディ会長代理は、FAMがスマレ選手によるパハン州FAに対する不服申し立て審査を完了していないことを理由に、タイサッカー協会から出されていたスマレ選手のITC発給申請を許したことを明らかにしています。その後、タイサッカー協会はこの問題をFIFAに紹介し、FIFAが暫定的ITCをスマレ選手に発給したと話すユソフFAM会長代理は、パハン州FAがスマレ選手に対して法的措置を取ることは可能であるとも話しています。

9月8日のニュース:タイ1部リーグクラブがスマレの入団を発表、前所属のパハンFAはスマレに対し法的措置を検討、クダFA監督は来季はペラTBGを指揮か

タイ1部リーグクラブがスマレの入団を発表
 タイ1部リーグのポリステロFCが昨日9月7日にマレーシア代表ウィングのモハマドゥ・スマレの入団を公式Facebookで発表しました。背番号が13となることも発表されています。なおポリステロFCには同じ代表のセンターバックのドミニク・タンも在籍しており、BGパトゥム・ユナイテッドFC在籍のノーシャルル・イドラン・タラハと合わせ、今週末から再開されるタイ1部リーグでは3人の代表選手がプレーすることになります。
 ガンビア出身の帰化選手であるスマレ選手のポリステロFCの入団発表とともにアップロードされた映像では、スマレ選手がサポーターに向けて「バンコクで会いましょう」と挨拶しています。(以下はポリステロFCの公式Facebookより)

 なおタイ1部リーグはMリーグ同様に第4節を終えた時点でリーグが中断していましたが、今週末の9月12日より再開し、来年5月に終了する秋春制シーズンへと移行することを発表しています。

前所属のパハンFAはスマレに対し法的措置を検討
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は、スマレ選手が所属していたMリーグのパハンFAが、契約違反として法的措置を検討していると報じています。
 パハンFAのスフィアン・アワン チームマネージャーは、スマレ選手のチームからの無断離脱について、スマレ選手は現在もパハンFAと契約中だとして、クラブが弁護士を雇って法的措置を取る予定であると話しています。
 「詳しいことは言えないが、タイのクラブとの契約は向こうであり、スマレ選手は現在もパハンFAと契約期間中である。」と話しています。
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 経営不振が伝えられているパハンFAが今年に入り、新型コロナウィルスによるリーグ中断期間中に数回の給料が未払いとなっていたことから、契約書に含まれている条項を盾に退団、ポリステロFC入団に漕ぎ着けたと言われています。
 もしパハンFAが本当に裁判沙汰にするのであれば、それなりの根拠があるのだと思いますが、最初は派手な花火を打ち上げるものの、結局はしりすぼみになってしまうというマレーシアではありがちな対応で終わるような気がしなくもありません。
 もしそうだとしたら、振り上げた拳を下ろすところがないだけでなく、パハンFAの窮状を自ら明らかにすることになりそうです。またそうなれば、スマレ選手以外にもチームを今期中に離れる選手が続出しそうです。

クダFA監督は来季はペラTBGを指揮か
 先週のMリーグ1部第6節ではジョホール・ダルル・タジムJDTの対戦で0-7と惨敗したペラTBGの来季の監督候補に、同じMリーグ1部クダFAのアイディル・シャリン監督の名前が上がっているようです。
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は、大敗の責任はペラTBGのメフメト・ドゥラコビッチ監督一人の責任ではないとしながらも、4季を迎えるドゥラコビッチ監督はペラTBGを2018年にはマレーシアカップ優勝に導くなど実績は決して悪くない一方で、新しい戦術などの導入がないことからクラブ内では停滞感が感じられていることから、新監督獲得へ動く可能性が取り沙汰されています。
 今週にはシャリン監督の代理人がペラTBGを運営するペラ州サッカー協会(ペラ州FA)と面会し、契約内容の交渉を行うという話もあり、これが事実ならぺら州FAの本気度が感じられます。

Mリーグ2部プレミアリーグ2020年シーズン第6節結果

 9月4日(金)と9月5日(土)の両日に、2部プレミアリーグ第6節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)

9月11日(金)
シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFA 2-0 ヌグリスンビランFA
得点者:ペナン-カサグランデ(6分)、リ・チャンフン(62分)
 ホームのペナンFAがリーグ再開から2連勝で首位に躍り出ました。リーグ得点王のカサグランデがこの試合でもゴールを決め、6試合で7ゴールと好調を維持しています。ちーむも今季はまだ無敗です。
 一方、ヌグリスンビランFAはMリーグ1部への自動昇格となるリーグ2位まで勝点差8となってしまい、昇格争いから脱落です。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタ・バル)
ケランタン・ユナイテッドFC 0-2 クアラルンプールFA
得点者:クアラルンプール-パウロ・ジョスエ2(63分、90分+2分)
 クアラルンプールFAがリーグ中断を挟み3し、勝点14として2位に浮上しています。首位のペナンFA同様、6試合無敗で勝点では並んでいるものの、得失差により2位となっています。
 ケランタン・ユナイテッドFCはリーグ再開から2連敗です。

サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッドFC 0-0 UKM FC
得点者:なし

9月5日(土)
MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
ペラII 5-1 クチンFA
得点者:ペラ-カイルル・アシュラフ・サヒザ(15分)、ナズミ・アーマド(26分)、アディブ・ラオプ2(50分、57分)、サシャ・ペッシ(89分)、クチン-ジョセフ・カラン・ティ(55分)
 今季初勝利を目指した両チームの戦いはペラIIが勝利し、今季初白星を飾っています。
 一方、クチンFAはこの試合でも勝利を得られず今季勝ち星のない唯一のクラブになってしまいました。
 クチンFAの鈴木雄太選手と谷川由来選手はいずれも先発してフル出場しています。

スルタン・イスマイル・ナサルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 2-3 JDT II
得点者:トレンガヌ-エンク・ヌル・シャキル2(1分、55分)、JDT-キコ・インサ2(11分、27分)、フェルナンド・ロドリゲス(66分)
 Bチーム同士の対戦は、リーグ中断まで4連勝だったトレンガヌFC IIが前節に続いて連敗しています。
 勝利したJDT IIは、代表招集も噂されている帰化選手のリリドン・クラスニキが先発出場。このままだと選手層が厚いトップチームで出場機会のないBチームの選手が代表招集という可能性もありそうです。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は先発でフル出場していますが、JDT IIの廣瀬慧選手はベンチ入りしませんでした。

MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール20-0 ケランタンFA
得点者:なし
 新オーナーが決まり心機一転が期待されたケランタンFAでしたが、引き分けに終わり上位浮上のきっかけが掴めないままBクラスに低迷しています。
 一方、スランゴール2はこの試合後にU19代表候補合宿に参加する選手が離脱するため今後は選手層の薄さに苦しみそうです。
 ケランタンFAの渡邉将基選手は警告累積による出場停止によりベンチ入りしませんでした。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第6節終了時)

順位クラブ試合勝分負得点失点得失差勝点
1ペナンFA64201441014
2クアラルンプールFA6420115614
3トレンガヌFC II640296312
4JDT II63211110111
5スランゴール2631267110
6ケランタンU63038809
7ヌグリスンビランFA6204511-66
8ケランタンFA62229725
9ペラ II61239905
10サラワクU 6123910-15
11UKM FC6123410-65
12クチンFA6015515-101
*8位のケランタンFAは給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第6節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7カサグランデペナンFA6
5エンドリックペナンFA6
4ダニアル・アスリスランゴール26
4フェルナンド・ロドリゲスJDT II6
4フランシス・コネクアラルンプールFA6
4フェリックス・チディケランタン6

Mリーグ1部スーパーリーグ2020年シーズン第6節結果

 9月4日(金)と9月5日(土)の両日に、1部スーパーリーグ第6節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)
 *試合のダイジェスト映像は全てMFLの公式Youtubeより

9月4日(金)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 7-0 ペラTBG
得点者:アフィク・ファザイル(22分)、ゴンザロ・カブレラ3(36分、45分PK、63分)、ラマダン・サイフラー(45分+2分)、サファウィ・ラシド(79分)、アキヤ・ラシド(84分)
 JDTは、追撃候補の一つペラTBGを全く寄せ付けず、JDTがゴンザロ・カブレラのハットトリックなどを含む今季最多得点で圧勝。2位に勝点差6をつけ、独走態勢に入りつつあります。

リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバFA 1-2 スランゴールFC
得点者:サバ-ルドリュブ・パウノヴィッチ(65分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン2(72分、81分)
 スランゴールFCは前節はベンチスタートだったイフェダヨ・オルセグンが先発し、終盤に2ゴールを決めリーグ再開後の初勝利を挙げています。
 一方、サバFAはリーグ再開から2連敗となっています。

ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州クルボン)
マラッカ・ユナイテッドFC 1-0 トレンガヌFC
得点者:マラッカ-ウチェ・アグバ(61分)
 マラッカ・ユナイテッドFCが連勝。過去2試合で6得点無失点で2連勝のトレンガヌFCは完封負けしています。

9月5日(土)
ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダFA 2-1 PJシティFC
得点者:クダ-クパ・シャーマン(24分)、チェチェ・キプレ(68分)、PJ-ワシントン・ブランダオ(16分)
 5バックで試合に臨んだPJシティが先制し、さらに守備的になった布陣をこじ開けたクダFAが連勝で2位に浮上。
 一方の3試合勝ち星なしのPJシティは11位のサバFAと勝点で並び、次節の直接対決が控えています。

UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM FC 1-0 パハンFA
得点者:ラフィ・ヤアコブ(63分)
 昇格組のUITM FCが前節のフェルダ・ユナイテッドFCに続き、昨季2位のパハンFAに勝利する大番狂わせで、順位を一つ上げ4位としています。
 パハンFAはリーグ再開以降2連敗で、モハマドゥ・スマレ不在が響いています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 1-1 フェルダ・ユナイテッドFC
得点者:PDRM-エスカンダル・イスマイル(59分)、フェルダ-カイルル・アムリ(71分PK)
 PDRM FCが今季チーム3ゴール目となるエスカンダル・イスマイルのゴールで先制しましたが、フェルダ・ユナイテッドFCが追いつき引き分けに終わっています。
 フェルダ・ユナイテッドFCは最下位のPDRM FC相手に勝点3を獲得してリーグ順位をあげたいところでしたが、今季未勝利の相手に引き分けが精一杯でした。
 フェルダ・ユナイテッドFCの恵龍太郎選手は先発でフル出場しています。

マレーシアスーパーリーグ順位表(第6節終了時)

順位クラブ試合勝分得点失点得失差勝点
1JDT65101541116
2トレンガヌFC63121410410
3クダFA6312107310
4UITM FC631276110
5マラッカU64029549
6スランゴールFC62318809
7ペラTBG6222812-48
8パハンFA620489-16
9フェルダU613279-26
10PJシティFC612359-45
11サバFA6123611-55
12PDRM FC6024310-7-1
*5位のマラッカUと12位のPDRM FCはそれぞれ、給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアスーパーリーグ ゴールランキング(第6節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7ドミニク・ダ・シルヴァトレンガヌFC6
5イフェダヨ・オルセグンスランゴールFC6
4サンジャル・シャアフメドフトレンガヌFC6
4ゴンザロ・カブレラJDT6
4クパ・シャーマンクダFA6
4チェチェ・キプレクダFA6

9月4日のニュース:新オーナーはケランタンFAを1.7億円で買収、MFLは全クラブにSOP遵守を改めて求める

新オーナーはケランタンFAを1.7億円で買収
 マレーシア語紙ハリアンメトロは、Mリーグ1部のケランタンFAの売却が完了したと報じています。
 このブログでも既報通り、新オーナーは企業家でもあり投資家でもあるノリザム・トゥキマン紙で、自身が運営する食品製造販売とホテル経営会社のザムバーガー社を通じて、680万リンギをケランタン州FAに支払い、クランタンFAの運営会社であるTRW社の全株式を取得したということです。
 昨日行われた記者会見の席上でノリザム氏は、当面はケランタン州のサッカーファンの信用を取り戻すために選手のパフォーマンス向上と設備投資に注力したいと述べ、来季2021年シーズンのクラブライセンス取得のために、ケランタン州FAにTRW社の全株式取得のために300万リンギ(およそ7680万円)を、そしてケランタン州FAが抱える未払い給料完済のためにさらに380万リンギ(およそ9730万円)を支払ったということです。(筆者注:マレーシアサッカー協会FAMは未払い給料問題を年内に解決できないクラブに対して、来季のMリーグに参加するためのクラブライセンスを発給しないとしています。)
 「選手には今後は未払い給料の問題について心配する必要はないので、よりプレーをして欲しい。」と記者会見で話したノリザム氏は、チームの強化期間として3年から5年を目安にし、その後はTRW社の株式を上場した上で、50万リンギから100万リンギ(およそ1280万円から2560万円)の配当を得たいとしています。
 ケランタンFAを買収するために自らが経営する企業の資産を一部売却した他、リーグ再開後も無観客試合となっていることで入場料収入が期待できないなどのリスクについてノリザム氏は「自分は投資家として20年以上の経験を持ち、今日の投資が明日の利益につながらないとことを理解している。その上でファンを第一にして、常勝チームを作ることに楽観的である。」と述べています。
 さらにノリザム氏は「選手に対しては、八百長に加担しないように忠告したい。そしてファンにはケランタン州のサッカーがかつての栄光を取り戻せるよう期待して欲しい。また将来的には(クラブ運営会社の)TRW社の株式を選手に対しても分け与えて、給料に依存しなくとも済むようにしたい。」と話しています。
 またこの日は選手やコーチ、スタッフに未払い給料の一部となる37万リンギ(およそ948万円)も手渡されました。
 この記者会見にはケランタン州FAのシャアリ・マット・ハサン会長とアファンディ・ハムザ会長補佐も出席しましたが、アファンディ会長補佐は今後、ケランタン州FAはこれまで20%の株式を保有していたMリーグクラブの運営から完全に離れ、草の根レベルからU19とU21チームの育成までに専念すると話しています。
(売却契約の調印式の様子-中央右の赤いキャップがノリザム氏-ケランタン州FAの公式Facebookより)

MFLは全クラブにSOP遵守を改めて求める
 8月28日から再開したMリーグの第5節を終え、Mリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLは公式Facebook上で標準作業手順SOPの遵守を改めて各クラブに依頼しています。
 MFLは先週8月28日と29日に開催された第5節の試合を監視していたということですが、MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは複数のクラブが新型コロナウィルス感染防止のためのSOPに従っていなかったことを指摘しています。
 「マッチコミッショナーの報告によると、多くの試合でSOPに従わない規則違反が見られた。顕著だったのがクラブ関係者のマスク着用義務違反と、クラブ役員やVIPのソーシャルディスタンス違反で、この違反は頻繁に見られたようである。この状況が改善されなければ、罰金処分の導入などを検討する。このSOP遵守は今季リーグが最終節まで行われるための重要な条件であることを認識して欲しい。」とアブドル・ガニCEOは述べています。
 この他、MFLはこの日、来季2021年シーズンのリーグ日程に関する予備会合を開いたことも報告し、その席にはタン・チェンホー代表監督も出席したことを明らかにしています。
(写真は来季日程会合の様子。右手前がタン代表監督-MFLの公式Facebookより)


9月3日のニュース:ケランタンFAの新オーナーが決定、U19代表合宿参加組のレベルアップが急務

 ケランタン州サッカー協会(ケランタン州FA)が運営するMリーグ2部のケランタンFAの新オーナーが決定したと、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 企業家でもあり投資家でもあるノリザム・トゥキマン氏はケランタン州FAとの間で行っていた交渉が成立し、ケランタン州FAが設立したクラブ運営会社のTRW社の主要株主となるということです。
 本日9月3日に正式な記者会見が本拠地のケランタン州コタバルで行われるということですが、これによりケランタンFAは民営化されて、来季からはケランタンFCとなることも発表される予定です。
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 ケランタン州を中心に食品関連企業とホテルなどを経営するザムバーガー社をノリザム氏はザムサハムの愛称で知られています。本日の記者会見ではケランタンFAの選手とスタッフに未払い給料の支払いも行われるという情報もあります。
 いずれにせよ、これでクラブの民営化が実現され、ケランタンFAは来季はケランタンFCとしてMリーグに参戦できそうです。
(以下はノリザム氏の運営企業のFacebookに挙げられたケランタンFA民営化発表イベントの告知)

U19代表合宿参加組のレベルアップが急務
 U19代表は代表候補合宿参加組に現在開催中のMリーグに出場している選手が加わり最終メンバーが決定しますが、U19代表のチームマネージャーは合宿参加組のレベルアップが急務であると話していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 これまで7週間にわたって合宿を行なってきたU19代表候補について、チームマネージャーのカマルル・アリフィン・モハマド・シャハル氏は、いまだに満足のいくレベルのパフォーマンスが見られないと話し、この理由として合宿参加組とMリーグ出場組との間の実力差を挙げています。
 「合宿参加組とMリーグでプレーしているU19代表候補の実力差は明らかである。しかしその際はここの選手の才能の差ではなく、Mリーグ組がプロとして臨んでいる練習や試合時間数の差である。」と話すカマルル・アリフィン チームマネージャーは、今月から始まるU19代表候補第三次合宿からMリーグでプレーする選手が合宿に加わることを明らかにしています。
 さらにカマルル・アリフィン チームマネージャーは、「現在Mリーグの1部と2部でプレーしている13名の選手が第三次合宿からチームに加わり、これまでの合宿に招集された総勢30名ほどの選手から選ばれる7名か8名の選手とともに最終候補のメンバーとなる。」と話しています。
 第三次合宿から参加する予定のMリーグ組には、ムカイリ・アジマル・マハディ、フィルダウス・イルマン・モハマド・ファドヒル、アズリン・アフィク・ルスミニ、シーク・イズハン・ナズレイ・シーク・アズマン、ハリス・ハイカル・アダム・アフカル(以上スランゴール2)やベルギー1部リーグのKVコルトレイクと契約したルクマン・ハキム・シャムスディンらがいます。
 U19代表は、10月14日にウズベキスタン で開幕するアジアサッカー連盟AFC U19選手権に出場しますが、この大会も延期の可能性が取り沙汰されています。

9月2日のニュース:スマレはタイのクラブへ移籍か、FAMはクラブ民営化期限の遵守を改めて警告

スマレはタイのクラブへ移籍か
 Mリーグ1部パハンFAに所属するモハマドゥ・スマレは、Mリーグ再開となった8月28日の対JDT戦にベンチ入りしなかったどころか、過去1ヶ月ほどチームの練習にも参加していないことはこのブログでも昨日取り上げました。
 そのスマレ選手がタイ1部リーグのクラブの練習参加していると、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 代表でもプレーする26歳のスマレ選手が練習に参加しているのは、マレーシアU23代表やフル代表でのプレー経験もあるドミニク・タンが今年から所属しているタイ1部リーグのポリス・テロFCです。
 26歳のスマレ選手がどのような経緯でパハンFAを離れてポリス・テロFCの練習に参加しているかは不明ですが、タイのメディアによれば、今月9月末に開幕するタイリーグの2020/21シーズンからはタイのクラブでプレーすると報じられています。
 スマレ選手自身も詳細は明らかにしていないものの、今後はバンコクを拠点とすることを明言しているということです。
 ガンビア出身のスマレ選手は2018年にマレーシア国籍を取得し、マレーシア人のちをひかない初めての帰化選手として代表入りを果たした以降は、主力選手として活躍しています。
 なお今回の騒動ではパハンFAを運営するパハン州FAやサポーターからスマレ選手に対する非難が出ていますが、これについてスマレ選手は、現時点では何も話せないが、明らかにで切る時期がきたら全てを話すと述べるに留めています。
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 JDTへの移籍が取り沙汰せれているスマレ選手ですが、このタイクラブへの移籍が腰掛け的なもので、その後にJDTへ移籍という流れがあるかも知れません。なお、同僚となったタン選手はポリス・テロFCへ移籍する前にはJDTに所属していました。
 また別の報道では、スマレ選手とパハンFA間で交わされた契約書に含まれる「クラブが2回にわたり給料を支払わない場合には、選手は無条件で契約を破棄できる」という条項をもとに契約を破棄し、高額オファーを受けてタイへ渡ったともされています。パハンFAはリーグ再開後には不参加が噂されるほど経営が逼迫(逼迫)していると噂されており、スマレ選手だけが批判されるべきでない可能性もあります。

FAMはクラブ民営化期限の遵守を改めて警告
 マレーシアサッカー協会FAMは9月30日を期限として、各州のサッカー協会(州FA)が運営するクラブを民営化することを義務付けています。その期限まで1ヶ月を切ったことでFAMは改めて警告を発し、民営化が達成されないクラブが3部リーグに降格となることを強調しています。
 来季2021年シーズン以降に国内リーグMリーグ1部と2部のプロリーグに参加するためのクラブライセンスを取得するためには、アジアサッカー連盟AFCが設けた規定によりクラブの民営化が義務付けられています。
 今年2020年には、マレーシアはMリーグ1部優勝チームに与えられているAFCチャンピオンズリーグの本戦出場枠に加えて、AFCカップの出場枠を2枠与えられています。AFCの規定に沿わないクラブが国内トップリーグでプレーすることをFAMが許可すれば、このAFC主催大会への参加枠が減少する可能性もあることから、今回の民営化についてFAMは妥協しないことをスチュアート・ラマリンガムFAM事務局長も強調しています。
 スチュアート事務局長は現在、既に5クラブが民営化を完了し、12クラブがその手続きを行なっているとする一方で、3クラブは手続きに着手すらしていないことを明らかにしています。
 「民営化手続きが遅れていたり、着手できていないクラブには、現在の運営組織の規約により民営化後にクラブを運営する運営会社の設立ができなかったり、経営会議の総意が必要であったりなど様々な理由があることは理解しているが、期限までに民営化ができないクラブは3部へ降格となる。これにより1部と2部に参加するクラブ数が減少することを受け入れることについてはMFLとFAMは意見が一致している。」とスチュアート事務局長は話しています。

Mリーグ2部プレミアリーグ2020年シーズン第5節結果

 3月16日から中断していたMリーグが再開し、8月28日(金)と8月30日(土)の両日に、2部プレミアリーグ第5節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)

8月28日(金)
サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンFA 1-4 スランゴール2
得点者:クチン-ジョセフ・カラン・ティー(81分)、スランゴール-ダニアル・アスリ2(26分、64分)、ファズルル・ファーリズ(48分)、アリフ・ハイカル(83分)
 クチンFAは未だ今季白星なしと苦しい試合が続いていますが、プレミアリーグは8位までが勝点差3以内という接戦になっていて、1勝するだけ順位が大きく変わります。しかも今季は3部のM3リーグが新型コロナウィルスの影響で中止となっており、2部と3部の間での入れ替えなく、今季が11位以下に終わっても降格の心配はありません。
 クチンFAの鈴木雄太選手は先発してフル出場、谷川由来選手は89分に交代出場しています。

クアラルンプール・フットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールFA 2-1 UKM FC
得点者:クアラルンプール-フランシス・コネ(27分)、パウロ・ジョズエ(82分)、UKM-アカニ・サンデイ(90+3分)
 クアラルンプールFAはリーグ中断期間を挟んで連勝し、無敗記録を5試合としています。
 一方のUKM FCは開幕戦で勝利を挙げたもの、それ以降は1分3敗となっています。

トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFA 1-0 トレンガヌFC II
得点者:ヌグリスンビラン-イザック・イズハン・ユスワルディ(90+4分)
 ヌグリスンビランFAは今季2勝目を挙げ、開幕から4連勝中だったトレンガヌFC IIに今季初黒星をつけています。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手、トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はいずれも先発でフル出場しています。

8月29日(土)
スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタ・バル)
ケランタンFA 0-3 ペナンFA
得点者:ペナン-エンドリック3(53分、66分、90+3分)
 ペナンFAがエンドリックのハットトリックで2位に浮上。首位とのトレンガヌFC IIにも勝点差1と迫っています。エンドリックは昨季はスランゴールFCに在籍していましたが、24歳という年齢ながらケガを理由にコンディション不良を訴えることが多く、サティアナタン監督の信用を失い(報道によれば)、昨シーズン終了時には契約が更新されなかった経緯がありますが、見事に復活したようです。
 ケランタンFAの渡邉将基選手はスタメンでフル出場しましたが、前節のUKM FC戦に続き、60分にイエローカードを出されています。

MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
ペラ II 2-2 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ペラ-タリク・イシッチ(20分)、ブルーノ・ベゼーハ(40分)、サラワク-ミラド・ザニドプール(8分)、カユム・ジャブルラー(52分)
 クチンFAと共にまだ今季白星のないペラIIは今季2度目の引き分けで勝点1を獲得しています。

タン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
ジョホール・ダルル・タジムJDT II 3-2 ケランタン・ユナイテッド
得点者:JDT-ルイス・カブレラ(37分)、ニコラス・フェルナンデス(60分)、フェルナンド・ロドリゲス(64分)、ケランタン-ファクルル・ザマン(48分)、ガッサマ・アルフサイネイ(75分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発出場し、66分に交代しています。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第5節終了時)

順位クラブ試合勝分負得点失点得失差勝点
1トレンガヌFC II540173412
2ペナンFA5320124811
3クアラルンプールFA532095411
4ケランタンU53028629
5スランゴール253028719
6JDT II52218808
7ヌグリスンビランFA520359-46
8ケランタンFA5212972*4
9サラワクU5113910-14
10UKM FC5113410-64
11ペラ II502348-42
12クチンFA5014410-61
*8位のケランタンFAは給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第5節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
6カサグランデペナンFA5
5エンドリックペナンFA5
4ダニアル・アスリ他2名

9月1日のニュース:パハン州FAはスマレに対して懲戒を検討、ケランタン州FAはクラブの民営化手続き書類の提出完了

パハン州FAはスマレに対して懲戒を検討
 Mリーグ第5節の結果のところでも取り上げた通り、Mリーグ1部のパハンFAに所属するムハマドゥ・スマレは過去1ヶ月練習に参加してないことをドラー・サレー監督が明らかにしていますが、マレーシアの通信社ブルナマはスマレ選手とパハンFAとの関係がこじれてしまっているようだと報じています。
 マレーシア人の血を引かない初めての帰化選手となったガンビア出身のスマレ選手は、2017年シーズンからパハンFAでプレーしています。代表でも主力選手であるスマレ選手とパハンFAとの契約は2022年まで残っているということですが、パハンFAのチームマネージャーを務めるモハマド・スフィアン・アワン氏は「スマレ選手の職業倫理に反する行動を見る限りでは、既にパハンFAでプレーする気持ちがないのだろう。パハンFAを運営するパハン州サッカー協会(パハン州FA)はスマレ選手の行動を重く見え、契約違反に対する懲戒処分を科す予定である。」と話しています。
 さらにモハメド・スフィアン チームマネージャーは、スマレ選手の獲得についてどのチームからも正式な獲得交渉を持ちかけられていないことも明らかにし、チームの知らないところで交渉が行われている場合には、チームとしては何もできないと話しています。
 一方スマレ選手は自身のインスタグラムを更新し、パハンFAのサポーターに謝罪をすると同時に、現時点では明らかにできることがないとも述べています。
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 これまでもJDTへの移籍が噂されてきたスマレ選手ですが、昨季同じようにパハンFAからJDTへ移籍したマシュー・デイヴィーズのようにスムーズな移籍とはならなそうな様相です。財政的に苦しいとされるパハン州FAは、JDTが違約金を払えばスマレ選手を放出する用意はありそうですが、JDTが正式なオファーをしない理由があるのかも知れません。いずれにせよ、代表でも主力のスマレ選手が飼い殺しになってしまうような環境はできるだけ早く解消するよう関係者の皆さんの尽力に期待しましょう。

ケランタン州FAはクラブの民営化手続き書類の提出完了
 Mリーグ2部のケランタンFAを運営するケランタン州サッカー協会(ケランタン州FA)は、民営化手続きに必要なすべての書類をマレーシアサッカー協会FAMに提出したことを公式Facebook上で発表しています。
 この手続きが完了すれば、新たに設立される民営化クラブのケランタンフットボールクラブ(ケランタンFC)はケランタン州FAから独立した団体となります。
 ケランタン州FAは、クラブ運営会社のチームレッドウォリアーズ社(TRW社)をすでに設立済みで、来季からはケランタン州FAに代わってTRW社がケランタンFCを運営します。またケランタンFCは、これまでこのブログでも取り上げてきたかつての在籍選手に対する未払い給料などの負債についてもその責任を負わないとされています。
 またケランタン州FAは今後は州内のサッカー振興に注力することを中心に、州内リーグの開催や年代別大会、さらにはサッカークリニックの開催などが主な事業となる一方、TRW社はケランタンFCの経営を行い、選手や監督、コーチの獲得や給料支払いやMリーグの試合運営などが業務となります。
 このためケランタンFCのオーナーとなることを希望する場合にはこのTRW社の株式購入という形で経営に参画することになり、ケランタン州FAの干渉を受けずに経営が可能になるとこの記事は結んでいます。
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 来季2021年シーズン以降のケランタンFCについては様子がわかりますが、これまでの未払い給料の支払いについては、何も言及されていません。ケランタン州FAとしても巨大な財源である入場料収入を失って、果たしてどのように未払い給料問題を解決するのかは不明ですが、いずれにしても早く解決して選手が不安なくプレーできるような環境になって欲しいです。(以下の写真はケランタンFAのFacebookより)

Mリーグ1部スーパーリーグ2020年シーズン第5節結果

 3月16日から中断していたMリーグが再開し、8月28日(金)と8月30日(土)の両日に、1部スーパーリーグ第5節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)
 今節は、JDTを除き、試合前に下位だったチームが上位のチームを破る結果になっています。(試合のダイジェスト映像はMalaysia Football LeagueのYoutubeチャンネルより)

8月28日(金)
ダルル・マクマルスタジアム(パハン州クアンタン)
パハンFA 2-0 ジョホール ・ダルル・タジムJDT
得点者:パハン-ファイサル・ハリム(40分)、エラルド・グロン(45分)、JDT-レオナルド・ヴァレスケス(5分)、ラマダン・サイフラー(15分)、ゴンザロ・カブレラ(35分PK)
 ポルトガルリーグのポルティモネンセSCへの移籍が決まっているエースのサファウィ・ラシドをベンチスタートさせたJDTは、Mリーグが中断する第4節まではBチームのJDT IIに所属し、2部プレミアリーグでプレーしていたラマダン・サイフラーがトップチーム昇格後に即スタメン出場し、さらにゴールを決めるなど改めて選手層の厚さを披露しました。さらに代表でもプレーするパハンFAの高速ウイング、モハマドゥ・スマレ獲得の噂もあり、エースの移籍にも盤石の構えでリーグ7連覇に近づきました。
 一方のパハンFAは、前述のスマレ選手が過去1ヶ月ほど練習にも参加していないという報道があり、この日もベンチ入りしませんでした。また第4節までチーム最多の3ゴールを決めているFWイヴァン・カルロスもケガでスタメンを外れるなど満身創痍のチーム状態では2点を返すのがやっとでした。

ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラTBG 0-1 マラッカ・ユナイテッド
得点者:マラッカ-フェリス・ダニアル(52分)
 給料未払い問題で揺れるマラッカ・ユナイテッドがペラTBGの無敗記録をストップ。ペラTBGのオフサイドトラップを抜け出したフェリス・ダニアルが今季初ゴールを決めています。

トゥン・アブドル・ラザクスタジアム(パハン州ジェンカ)
フェルダ・ユナイテッド 0-1 UITM FC
得点者:UITM-マーク・ハートマン(38分)
 今節最大の番狂わせとなったこの試合は、マーク・ハートマンのゴールで大学生が主体のUITM FCがフェルダ・ユナイテッドを破り9位から3位に浮上。一方のフェルダ・ユナイテッドは5位から9位に順位を下げています。
 フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手はスタメンでフル出場しています。

スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 4-0 サバFA
得点者:トレンガヌ-ドミニク・ダ・シルヴァ(12分)、サンジャル・シャアフメドフ2(43分、71分)、ファリス・ラムリ(84分)
 Mリーグ再開前のスーパーリーグ展望で失点をどれだけ防げるかが上位進出の鍵となると予想したトレンガヌFCが2試合連続の完封勝利で首位JDTと勝点差3の2位に浮上しています。またこの試合でもゴールを決めたドミニク・ダ・シルヴァは5試合で6ゴールとリーグ得点王として好調を維持しています。
 一方、サバFAはやはりスーパーリーグ展望で実戦練習不足が懸念材料と書きましたが、やはりそれが露呈した格好になり、一気に降格圏内の11位まで順位を下げました。

クアラルンプール・フットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-2 クダFA
得点者:チェチェ・キプレ2(30分、36分PK)
 こちらも給料未払い問題が取り沙汰されているクダFAが最下位相手ながら快勝し、順位を8位から3位としています。クダFAを運営するクダ州サッカー協会は、このPDRM FC戦前に未払いとなっている3月から6月までの給料を完済すると約束していましたが、それが1週間先延ばしになり、チームの士気が低下しても致し方ない状況でしたが、相手がPDRM FCだったことも幸いしてか、勝点3を獲得しています。
 敗れたPDRM FCは、リーグ中断前の第4節まで活躍した正GKのブライアン・シーをケガで欠き、攻撃陣も機能せず、既に今季3度目の完封負けで、今季の成績を0勝1分4敗としています。

UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
スランゴール FC 0-0 PJシティFC
得点者:なし
 ケガから復帰のルフィアノ・セゴヴィアを先発させて攻撃重視のメンバーを組みながら前半を無得点で折り返すと、スランゴールFCは後半には昨季のチーム得点王イフェダヨ・オルセグンやワン・ザック・ハイカルら攻撃のカードをさらに切りましたが、PJシティFCのゴールを破ることはできませんでした。この引き分けは上位進出を狙うスランゴールFCにとっては負けにも等しい痛い引き分けでした。
 この試合の前にはスランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督が今季の契約切れと共に退任するという噂が出ており、この辺りも試合の結果に影響を及ぼしたかもしれません。
 PJシティFCは負けていれば、降格権内の11位に落ちるところでしたが、貴重な勝点1をもぎ取り10位に踏みとどまりました。

マレーシアスーパーリーグ順位表(第5節終了時)

順位クラブ試合勝分負得点失点得失差勝点
1JDT541087413
2トレンガヌFC5311149510
3ペラTBG52218538
4クダFA52128627
5UITM FC52126607
6マラッカU5302853*6
7パハンFA52038806
8スランゴールFC513167-16
9フェルダU512268-25
10PJシティFC512247-35
11サバFA512359-45
12PDRM FC501429-7*-2
*6位のマラッカUと12位のPDRM FCはそれぞれ、給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアスーパーリーグ ゴールランキング(第5節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7ドミニク・ダ・シルヴァトレンガヌFC4
4サンジャル・シャアフメドフトレンガヌFC4
3イフェダヨ・オルセグンら他5名