9月2日のニュース<br>・AFC U20アジア杯予選-マレーシアはインドネシアと引き分けでスタート<br>・AFC U20アジア杯予選-今日は海外組多数のオーストラリア戦<br>・FAカップ1回戦のDPMM対トレンガヌ戦がヘイズのため延期に

AFC U20アジア杯予選-マレーシアはインドネシアと引き分けでスタート

いやぁ、負けなくてよかった。

ラオスの首都ヴィエンチャンで開催中のAFC U20アジア杯予選H組に出場中のマレーシアU19代表は、8月31日に行われた初戦でインドネシアU19代表と対戦し、スコアレスドローに終わっています。

試合開始直後こそマレーシアが、イズディン・アリフ(ジョホールU19)、ザルル・アイディド・モクタル(スランゴールU19)らが良い形でインドネシアゴールに迫りますが、好機を生かせません。するとインドネシアがアルカン・カカ・プトラ(インドネシア2部プルシス・ソロ)、ナズリエル・アルファロ(インドネシア1部プルシブ・バンドンU20)、そして一昨日のこのブログでも紹介したアマール・ブルキッチ(ドイツ2部SVダルムシュタット98)がミドルやロングも含めたシュートを次々と放ち、マレーシアゴールを脅かします。しかしマレーシアもGKファエズ・イクワン(ジョホールU19)がこれを防ぎ、前半は0−0で終了します。

後半開始直後、マレーシアはトゥンク・ハシリ・シャー・ミールザ(ジョホールU19)がシュートを放ちますが、インドネシアGKダファ・アル・ファセミがこれをキャッチ。そうする間にインドネシアはさらにペースを上げ、昨シーズンはインドネシア2部プルシバ・バリックパパンで26試合に先発したイスファンディヤル・アブディラー(今シーズンから1部PSSスレマンに加入)らがゴールに迫りますが、マレーシアもGKファエズがなんとかしのぎます。

その後もインドネシアはマレーシアを圧倒、ラフィ・ラシク(プルシブ・バンドンU18)が何度もチャンスを作り、さらにマレーシアのミスも重なりますが、シュートはいずれも枠内に入りません。そしてインドネシアにとっても痛恨、マレーシアにとっては幸運だったのは78分のプレーでした。イルパン・アバディ・シレガル(インドネシア1部プルシジャ・ジャカルタU20)の前にマレーシアGKファエズがクリアミスしたボールが弾みます。ゴール前には誰もおらず、押し込むだけでゴールとなるこの絶好期にいるパン選手のヘディングシュートはまさかのゴールポスト上に外れてしまいます。

終盤は防戦一方だったマレーシアにとっては、インドネシア相手に勝点1を奪えたことは非常に大きい。本日対戦するオーストラリア相手に大敗せず、残るラオス戦で勝利できれば、1位突破は無理でも、各組2位の内の上位7チームとなれば、2020年大会以来3大会ぶりの本戦に出場可能です。(ただしウズベキスタンで予定されていた2020年大会はコロナ禍の最中で中止となっています。)

AFC U19アジア杯予選H組第1節
2026年8月31日@ラオス新国立競技場(ラオス、ヴィエンチャン)
インドネシア 0-0 マレーシア

この試合のハイライト映像。TVサラワクの公式YouTubeチャンネルより

H組のもう1試合はオーストラリアが開催国ラオスを2−0で破っています。

AFC U19アジア杯予選H組第1節
2026年8月31日@ラオス新国立競技場(ラオス、ヴィエンチャン)
オーストラリア 2-0 ラオス
⚽️オーストラリア:マーカス・ニール(14分PK)、ルイス・マリヌッチ(49分)

AFC U19アジア杯予選H組順位表(第1節終了)

順位チーム勝点
1オーストラリア11002023
2マレーシア10100001
3インドネシア10100001
4ラオス100102-20

今日は海外組多数のオーストラリア戦

今日9月2日はAFC U19アジア杯予選H組第2節が開催され、マレーシアはオーストラリアと対戦します。オーストラリアU19代表は、前回2025年のAFC U20アジア杯の優勝チーム。今回のチームも5名の海外組を招集して、2002年、2004年大会と続けて優勝した韓国以来の大会2連覇を狙っています。そこでマレーシア戦の前に簡単にメンバーを見ておきましょう。

オーストラリア代表の指揮を取るのは英国人のトレヴァー・モーガン監督。現役時代は英国の下部リーグでプレーし、現在のマレーシアスーパーリーグが始まった2004年には当時のサラワクFAの監督を務めたこともあります。シンガポールやフィリピン、インドのクラブでも監督経験があり、アジアのサッカーを熟知しています。またオーストラリアU20代表監督として、前回2025年AFC U20アジア杯で優勝、続くFIFA U20W杯でも指揮をとっています。

オーストラリアU19代表は今年6月にインドネシアで行われたアセアンU19選手権でも優勝しています。4試合で12得点2失点(その内1点はオウンゴール)の成績を残していますが、この大会ではオーストラリア1部メルボルンシティのトップチームでもプレーするCFメディン・メメティが5ゴールで大会得点王、CFマーカス・ニール(英国1部サンダーランドU20)、MFアレックス・ヌネス (オーストラリア1部ニューカッスル・ジェッツU21)がそれぞれ2ゴールを挙げる活躍を見せています。このアセアンU19王者からは14名が今大会出場のメンバーにも選ばれています。

アセアンに続きアジアでも優勝を狙う今大会でモーガン監督が招集した海外組は、今大会のラオス戦でもゴール(PK)を決めたCFマーカス・ニール、GKロビー・クック(英国1部リーズU21)、SBアーチー・トリムボリ(英国1部ブレンドフォードB)、MFダニロ・トレフィレッティ(イタリア1部ACモンツァU20)、そしてJリーグ浦和の身長2mのCBルカ・ディドゥリカの5名です。

この5人の中でも特に注目を浴びているのがニール選手。「オーストラリア出身のニール」と聞いて感の良い方は気付いたかもしれませんが、その父親は2013年から2014年にかけてJリーグ大宮でもプレーした父、ルーカス・ニール。オーストラリア代表として96試合に出場するレジェンドだった父は、英国のブラックバーンやウェストハム、エヴァートンなどでもプレーしています。

この他、今年5月サウジアラビアで行われたAFC U17アジア杯では、オーストラリアは準決勝に進出しましたが、そのオーストラリアU17代表でも5試合に出場したのがDFエミール・カトリブ(オーストラリア1部ウェスタン・シドニー・ワンダラーズU20)。このエミール選手も、今回初めてU19代表に召集されています。この大会はFIFA国際マッチカレンダー外なので、オーストラリアサッカー協会のHPでは、招集できなかった選手についても説明されており、エミール選手はそういった選手に代わって選ばれているようですが、飛び級でU19代表に呼ばれるだけの価値がある選手ということでしょう。この選手にも注目してみたいです。


FAカップ1回戦のDPMM対トレンガヌ戦がヘイズのため延期に

マレーシアではどのメディアでも連日、ヘイズ被害の深刻化が報じられ、当地でも日本大使館が注意喚起を促しています

マレーシアの「ヘイズ(英語表記はHaze、日本語では煙害などと呼ばれます)」とは、塵や煙、微小粒子状物質が大量に大気中に浮遊し、視界の悪化や空気質が健康に被害を及ぼすレベルになる大気汚染のこと。このヘイズが発生すると空に靄(もや)がかかったようになります。

その原因はボルネオ島や隣国インドネシアのスマトラ島での焼畑農業などによる煙が、季節風(インドネシアの方から北東に向かって吹く南西モンスーン)の影響でマレー半島部やシンガポール、東マレーシアの上空へ送り込まれるからだとされています。近年はエルニーニョ現象などにより東南アジア全体が干ばつと高温に見舞われ、焼畑が大規模な森林火災へと発展するケースなども報じられていて、これまで以上にヘイズの被害が深刻化しています。

ひどい場合にはマレーシアでは学校が休校になるほどの影響を及ぼすヘイズですが、その被害がプロサッカーにも及んでいるというのが今回のニュースです。

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は、昨日9月1日に予定されていたマレーシアFAカップ1回戦のDPMM対トレンガヌ戦をヘイズのため延期すると発表しています。

これは試合会場のハサナル・ボルキア国立競技場があるブルネイのヘイズの状況について、ブルネイの保健省が午後4時時点での大気汚染指数(API、Air Pollution Index)が215を記録したと発表したことによります。

マレーシアではAPIが201から300までを不健康(Very Unhealthy)として、1)一般的な大人の健康リスクが高まる、2)高齢者・子ども・大気汚染に敏感な人は屋外活動を一切中止し、外出を控える、3)一般的な大人も屋外での激しい運動を避ける必要がある、というガイドラインがあり、午後8時15分にキックオフが予定されていた試合が中止になった模様です。

ブルネイがあるボルネオ島のサバ州でも、本日9月2日にFAカップ1回戦のサバ対スランゴールも予定されています。この記事の執筆時点(9月2日午前11時)では、試合会場のリカス・スタジアムがあるコタキナバルのAPIは184となっており、こちらも延期になる可能性がありそうです。