9月27日のニュース
なかなか一筋縄ではいかない給料未払い問題関連2題
スランゴールのタン監督就任は皇太子からの電話が決め手

マラッカ州サッカー協会が来季のマラッカ・ユナイテッドの運営を発表

マラッカ州サッカー協会MUSAは臨時総会を開き、選手や監督、コーチらへの給料未払い問題を抱えるMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)の運営を行うことを発表しています。

マレーシアの通信社ブルナマによると、MUSAのヌル・アズミ会長の話として、MUSAがマラッカの運営会社の株式40%を、残る60%を今後発表される4つの会社が保有し、共同でクラブを運営していく計画だということです。

「この計画はマラッカが来季もスーパーリーグでプレーすることを目的としており、現在、クラブが抱えている未払い給料問題の解決に向けてMUSAとして何ができるかを理事会のメンバーと関係者とで模索し、最善方法を見つけたい。」と話したヌル・アズミ会長はこの日の臨時総会で、マラッカ州首相でMUSA会長を兼任していたスライマン・モハマド・アリに代わって会長に任命されています。

また給料未払い問題について問われたヌル・アズミ会長は、問題解決のためにMUSAのジャスティン・リムCEOと話し合いを持つ予定があると述べています。このリムCEOは、現在のマラッカ運営会社のオーナー、ケンチーム社のオーナーでもあります。なお、この話し合いでは未払いとなっている所得税と授業員積立金EPF、総額およそ60万リンギ(およそ1880万円)についても取り上げられると言うことです。

ヌル・アズミ会長は、ケンチーム社は未払いとなっていた6月からの3ヶ月分の給料ではなく、1ヶ月分の給料しか未だ払っておらず、Mリーグを運営するMFLが設けた期限までにこの問題が解決できなかった結果、マラッカはMFLによりマレーシアカップ出場権を剥奪された経緯を説明し。このケンチーム社に代わってMUSAが問題解決に取り組むことを明らかにした上で、そのためには時間がかかることを理解するようサポーターに求めています。

ゴム手袋製造メーカーのケンチーム社は、昨年2021年4月にマラッカの運営会社の株式70%を取得してオーナーとなり、残る30%をMUSAが保持していました。

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FIFAの指導を受けたマレーシアサッカー協会FAMは、これまで各州のサッカー協会(FA)が州政府からの公金を使って運営してきたMリーグクラブの民営化を進める「FAからFCへ」という動きを進めており、2024年までにこれを完了する予定としています。この動きにより多くのMリーグクラブが州FAから独立する形で民営化を進めていますが、今回のマラッカ州サッカー協会MUSAによるマラッカ・ユナイテッドの株式保有率増加は、この動きに逆行する形となっています。州政府が関与する州サッカー協会が運営の比率が高まれば、クラブの公的資金依存の体質は改善せず、FAMの目指すクラブのFC化の実現は遠のいてしまいます。未払い給料問題が年間行事のように発生しているマラッカ・ユナイテッドへのMUSAの関与が一時的なもののなのか、今後も続いていくものなのかはこの記事では明らかになっていませんが、これはマレーシアでのFC化の実現の難しさを示す実例と言えるでしょう。

サラワク・ユナイテッドの前監督はMFLに給料未払い問題の調査を依頼

マラッカ・ユナイテッド同様、給料未払い問題を抱えていたMリーグ1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)は、Mリーグを運営するMFLの設定した期限までに未払い給料の分割払いについて選手や監督、コーチらとの合意に達したことを発表、MFLもこれを承認し、マレーシアカップ出場権の剥奪処分を逃れています。

しかし、今年6月にガン治療を理由に監督を辞任していたB・サティアナタン氏は、クラブの主張とは異なり、未払い給料支払い方法などについて合意に達しておらず、MFLに対して詳細の調査を求めていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています

サラワクのテクニカル・ディレクターだったサティアナタン氏は、E・エラヴァラサン監督がマレーシア代表のコーチに就任したことから、今季開幕前にサラワクの監督に就任しましたが、クラブと合意の上で今季途中の6月12日に健康上の理由から監督を自信していました。

「6月の辞任後、未払いとなっていた2021年の給料と今年2022年の2月から6月までの給料の支払いをクラブに求めたが、未だにを受け取っていない。さらに辞任の理由となったガン治療のために検査を受けた際には、クラブとの契約条件に含まれていた医療保険の保険料が支払われていないことも判明し、治療費の負担を強いられた。」と説明しています。さらにサティアナタン氏は、クラブがサティアナタン氏の支払い要求に応じていないことから、現在は弁護士を通じて訴訟を起こす準備をしていることも説明しています。

マレーシアサッカーコーチ協会の会長も務めるサティアナタン氏は「自分はクラブとの間で未払い給料の分割払いに合意する書類に署名しておらず、MFLには、クラブが提出した未払い給料に関する報告の内容の詳細を調査してもらいたい。クラブは未払い給料問題の解決を主張しているが、現時点では解決していない。」とのべて、MFLに調査を求めています。

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このサティアナタン氏の主張に対し、MFLは「選手らへの未払い給料の問題と(既にクラブを退団している)サティアナタン氏の未払い給料問題は『別の問題』である」という声明を発表しています。さらにMFLはクラブとサティアナタン氏の間の問題については審査の権限を持たないと説明し、両者による話し合いで解決しない場合には、サティアナタン氏はFAMのステータス委員会に審査を求めべきとしています。そしてステータス委員会での審査結果が出た段階で、MFLはその結果に基づいてサティアナタン氏の支援を行うことができると説明しています。

スランゴールのタン監督就任は皇太子からの電話が決め手

Mリーグ1部スーパーリーグのスランゴールFC(以下スランゴール)に前代表監督のタン・チェンホー氏が就任したことは、このブログでも取り上げましたが、監督就任の決め手となったのはスランゴール州サッカー協会会長でもあるスランゴール州皇太子のトゥンク・アミル殿下からの一本の電話だったことを、英字紙ニューストレイトタイムズとのインタビューで明らかにしています。

トゥンク・アミル殿下からの電話では、クラブが目指す方向性だけでなく、監督就任の際の契約条件などの説明も受けたと話したタン氏は、その電話で就任オファーを受けることを受諾したと話しています。

「トゥンク・アミル殿下は、スランゴールを次のレベルへと高める仕事を自分に託したいと述べてくれた。国内では最大クラブの一つであるスランゴールで仕事をすることは大きなプレッシャーもかかるが、名誉なことでもある。そして最も重要なことは、自分はその準備ができていると思っていることである。多くのコーチがスランゴールの監督になることを望んでいる中で。監督に就任したことは素直に嬉しい。」と述べたタン新監督は、代表監督辞任後もMリーグの試合を見続けており、スランゴールには質の高い選手が多いものの、安定感がないと言う問題を指摘し、まずはその問題を修正することから取り組みたいとしています。

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スランゴールの今季のリーグ戦は残り4試合で、リーグ戦後に開幕するマレーシアカップがタン監督の手腕を披露する場となりそうです。マレーシアカップ最多優勝33回を誇るかつての強豪も、マレーシアカップは2015年を最後に、リーグ戦は2010年を最後に優勝していません。近年は低迷が続き、特に今季はここまで18試合で5勝5分8敗、得点31失点32の8位と、首位のJDTからは勝点で23も離されてます。


9月26日のニュース
マレーシアは44年ぶりのキングズカップ優勝を逃す

マレーシアは44年ぶりのキングズカップ優勝を逃す

タイのチェンマイで開催されていた第48回キングズカップの決勝が行われ、タジキスタンがPK戦を制して優勝、マレーシアは準優勝となっています。

直近のFIFAランキング111位のタイを破り、決勝へ進んだ同148位のマレーシアは、トリニダード・トバゴ(同101位)を破ったタジキスタン(同109位)との対戦となりました。

マレーシアのキム・パンゴン監督はタイ戦からは4選手を入れ替え、てこの試合に臨んでいます。DF陣はマシュー・デイヴィーズ(JDT)、ディオン・クールズ(チェコ1部FKヤブロネツ)、クザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)の3バックから、ラヴェル・コービン=オング(JDT)が下がり気味の4バックへ、中盤はブレンダン・ガン(スランゴール)、前の試合でレッドカードをもらい出場停止となったアザム・アジー(スリ・パハン)に代えてナズミ・ファイズ(JDT)を起用、この2人の前にはセカンドストライカー的にサファウィ・ラシド(JDT)を配置、FWはアリフ・アイマンに代えてモハマドゥ・スマレ(いずれもJDT)が右サイドに入り、この試合ではキャプテンを務めたシャフィク・アフマドとアキヤ・ラシド(いずれもJDT)が先発し、タイ戦の3-4-3から4-3-3へとシステムも変更しています。

この決勝の前に雨の中で行われた3位決定戦により既にピッチは荒れていた上、この試合開始時にも激しい雨が降る中で行われたこの試合で、ピッチが滑りやすくなっている上、蹴ったボールが止まってしまう最悪のコンディションでした。前半は両チームともこのコンディションに苦しみ、互いに後期を作ることができ前戦でしたが、こう後半に入るとマレーシア、タジキスタンともピッチの状態に慣れ、激しくせめぎあいます。しかしマレーシアGKシーハン・ハズミ(ヌグリスンビラン)、タジキスタンGKルスタム・ヤチモフ(タジキスタン1部FCイスティクロル)が好セーブを度々見せ、試合は0-0のまま進みます。

マレーシアの最大のピンチは84分、集中力が切れたかのように、DF陣のミスからルスタム・ソイロフ(エストニア1部レバディア・タリン)にシュートを決められますが、これがオフサイドの判定となり九死に一生を得ました。

その後も両チームともゴールを破ることができず、90分間では決着がつかなかった試合は、マレーシアにとっては2試合連続となるPK戦へと突入しました。

PK戦先攻のタジキスタンはキャプテンのアフタム・ナザロフがゴール正面にチップキックを放ちますが、コースを読み間違えたシーハン・ハズミが素晴らしい反応を見せてこのシュートを弾き、マレーシアが有利な状況になりました。しかしマレーシアの1人目のディオン・クールズのシュートはゴールポストに当たり失敗、タジキスタンは続く2人がPKを決めたのに対し、マレーシアは2人目ナズミ・ファイズのシュートはGKルスタム・ヤチモフに止められ、3人目サファウィ・ラシドのゴールはゴールポストを直撃してしまいます。タジキスタンの4人名は前述のゴールがオフサイド判定されていたルスタム・ソイロフでしたが、このPKは決まって、タジキスタンがPK戦を3-0で制して、第48回キングズカップの優勝を果たしています。

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タイ、タジキスタンといずれもFIFAランキング上位のチームとの引き分けは、来年のAFCアジアカップ出場権獲得に続き、昨年末の東南アジアサッカー連盟AFF選手権のグループステージ敗退で失った自信を取り戻すのには十分な結果です。しかし、タイ、タジキスタン相手に90分で勝利できなかったのも事実です。就任から1年も経たない内に代表チームのプライドを取り戻し、サポーターの期待を高めたキム・パンゴン監督の手腕は見事というしかありませんが、こうなると今年年末の東南アジア選手権へ向けての期待も当然高まります。年末のこの大会ではベトナム、ミャンマー、シンガポール、ラオスとの同組となることが決まっていますが、グループステージを突破し、準決勝進出はサポーターが期待する最低ラインでしょう。

下はこの試合の両チームの先発XIと試合のハイライト映像。ハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

9月25日のニュース
スランゴールがタン前代表監督の監督就任を正式に発表
PK戦を制したPIB FCがM3リーグの今季チャンピオンに

タイのチェンマイで開催中のキングズカップに出場中のマレーシア代表は、今日がタジキスタンとの決勝戦。今年就任したキム・パンゴン監督は、マレーシアを43年ぶりのAFCアジアカップ出場に導くなど、これまで低迷していた代表チームに自信と結果をもたらしています。今夜のキングズカップでタジキスタンを破るようなことがあれば、まさにキムマジックと言えますが、果たしてその結果は!

スランゴールがタン前代表監督の監督就任を正式に発表

Mリーグ1部スーパーリーグのスランゴールは公式サイト上で、タン・チェンホー前代表監督の新監督就任を発表しています。タン新監督は早速、来季に向けての準備に取り掛かるということです。

54歳のタン新監督は2018年から2021年まで代表監督を務め、2018年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権で準優勝に導いた他、アラブ首長国連邦UAE、ベトナム、タイ、インドネシアと同組になったFIFAワールドカップ2022アジア二次予選では最終予選には進出できなかったものの、タイを上回る3位となるなど、近年のマレーシア代表監督としては好成績を挙げていました。また代表監督就任前には、同じスーパーリーグのクダの監督として2016年のマレーシアカップ優勝、そして同年には年間最優秀監督賞も受賞しています。

クラブ公式サイトでは、こういった実績からタン新監督は、来季はチームをより高みへと引き上げてくれる最善の人選であるとしています。

またタン新監督も「スランゴールは質の高い選手が多くおり、非常にポテンシャルの高いチームである。そしてこのチームに貢献する機会が与えられたことは非常に名誉なことだ。多くの指導者がスランゴールの監督を務めることを望んでおり、自分にその機会が与えられたことは、このチームを指導する大きなモチベーションとなる。しかも来季に向けて、より早い時期にチームに合流すことができたこともありがたい。選手やコーチ、経営陣との協力を得られれば、来季はチームにより良い成績をもたらす自信はあるので、全員でチームを正しい方向へと進めていきたい。」と話し、さらに自身はスランゴールの各選手の特徴を知り、選手には自身の戦術を理解することを求めたいとも話しています。

また、ミヒャエル・ファイヒテンバイナー前監督の事実上の更迭後、スーパーリーグの試合で指揮を取ったニザム・ジャミル暫定監督は、タン新監督の元でコーチに復帰することも発表されています。

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タン氏のスランゴール新監督就任で、ペラの新監督に就任したリム・ティオンキムともに来季のスーパーリーグには華人監督が2名となりました。この華人監督2名というのがリーグ史上初なのか、或いはいつ以来なのかは分かりませんが、少なくともペラ対スランゴールは来季の注目のカードになりそうです。(ペラがM3のチームとの入れ替え戦に敗れなければの話ですが…。)

PK戦を制したPIB FCがM3リーグの今季チャンピオンに

Mリーグ3部に当たるM3リーグの決勝戦が昨日9月24日にクアラ・ルンプールのKLフットボールスタジアムで行われ、PK戦を5-4で制したPIB FCがKLローヴァーズを破って優勝を果たしています。

試合開始からKLローヴァーズが攻め、PIBが受ける展開となったものの、KLローヴァーズが好機をいながら活かせなかったこともあり、前半は0-0で終了しました。そして試合が動いたのは50分でした。右サイドからドリブルでペナルティーエリアに持ち込んだハディ・ミゼイが角度のないところから見事なゴールを決めてKLローヴァーズが先制しました。しかし、PIB FCも80分に相手DFのファールによりPKを獲得し、同点のチャンスを得ます。アフマド・イクワン・ハフィズの蹴ったPKは、KLローヴァーズのGKシャフィク・シャバルディンが反応よく弾いたものの、そのこぼれ球を詰めていたカイル・アンワルが押し込み、PIBが同点に追いつきます。

その後は両チームともゴールがなく。90分間を終えて1-1、さらに30分間の延長戦でも決着がつかず、試合はPK戦へと進みました。なおこの両チームはリーグ戦での対戦でいずれも2-2で引き分けており、レギュレーションタイムでは3試合連続で引き分けたことになります。

PK戦では、先攻のPIBは5人全員がゴールを決めたのに対し、後攻のKLローヴァーズは2人目のナズルル・カマルザマンのシュートがPIBのGKイザット・アブドル・ラヒムに止められ、PK戦を5-3で制したPIBが2022年シーズンのM3リーグのチャンピオンとなりました。

なおM3リーグで優勝したPIBと準優勝のKLローヴァーズは、Mリーグ2部プレミアリーグの下位2チーム、ペラFCとUITM FCとの入れ替え戦を行います。

M3リーグ2022決勝
2022年9月24日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLローヴァーズFC 1-1 PIB FC (PK戦3-5)
⚽️KLローヴァーズ:ハディ・ミゼイ(50分)
⚽️PIB:カイル・アンワル(81分)
🟨KLローヴァーズ(4)
🟨PIB(2)
MOM:カイル・アンワル(PIB FC)

9月24日のニュース
M3リーグはKLローヴァーズとPIB FCが本日の決勝で激突
プロ選手会がマラッカへの早急な処分をFAMに求める

M3リーグはKLローヴァーズとPIB FCが本日の決勝で激突

Mリーグ3部に当たるM3リーグは、今季は全20チームがA、B組2組に分かてリーグ戦を行い、各組の上位4チームがノックアウト形式の決勝トーナメントに進出する方式で開催されました。ホームアンドアウェイ形式で行われたこの決勝トーナメントを勝ち上がり、今日9月24日の決勝戦に駒を進めたのはいずれもB組3位のPIB FCと4位のKLローヴァーズFCですが、スポーツ専門サイトのスタジアム・アストロは今日のM3リーグ決勝戦前の記者会見の様子を報じています。

KLローヴァーズでプレーするDFヒシャムディン・シャアリは、かつてはMリーグ1部スーパーリーグのペラやKLシティでのプレー経験があるだけでなく、試合数は少ないものの年代別代表やA代表でもプレーしている選手です。プロ12年目を迎えたこのヒシャムディン選手ですが、これまで「決勝戦」と名のつく試合には出場したことがなく、今日の決勝戦を心待ちにしていると話しています。

記者会見での質疑応答で、ペラ在籍時代に準決勝進出が自身の最高記録だと話したヒシャムディン選手は、KLフットボールスタジアムで開催される決勝では対戦するPIB FCを破って優勝したいと抱負を述べています。

またKLローヴァーズのザムリ・ハサン監督は、2月の開幕当初から苦しんでいたチームは、13試合を終了した時点では(決勝トーナメント出場権のある)4位から勝点差5をつけられて7位だったものの、5月の断食月明けの時期辺りからは、問題点を改善し、新戦力が加わったことで何とか目標としていた決勝トーナメントに出場できた、と話し、不調の時も目標を見失わなかった選手たちに感謝したいと話しています。

一方、PIB FCのK・ラマチャンドラン監督は、KLローヴァーズのキャプテン、フィルダウス・ファウジら主力2選手が累積警告により決勝は出場停止になっている点を問われると、それが有利に働くとは考えておらず、決勝戦はより準備ができているチームが勝利するだろうと話すにとどめています。

なおグループステージとなるリーグ戦では同じB組だったこともあり、今季は2度対戦している両チームですが、いずれの試合も2-2と同じスコアで引き分けていることから、ラマチャンドラン監督は決勝ではリーグ戦とは異なる戦術で臨みたいとも話しています。

プロ選手会がマラッカへの早急な処分をFAMに求める

給料未払い問題が期限までに解決できなかったMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)に対し、Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、リーグ終了後に開幕するマレーシアカップの出場権剥奪の処分を下したことは、このブログでも取り上げました。

この処分に対してマレーシアプロサッカー選手会PFAMは、MFLに対して特例を設け、マラッカの選手がマレーシアカップ終了までの期間に、他のMリーグクラブへの期限付き移籍を認めるよう提案しています。

「現在も、マラッカの選手は未払い給料が完済されておらず、PFAMはこの状況を非常に憂慮している。この状況においてPFAMは、マラッカの選手がマレーシアカップに出場する他のチームへの期限付き移籍を許可するよう提言したい。」という声明を発表し、MFLの理事会に特別措置の検討を求めています。

またPFAMはマレーシアサッカー協会FAMに対して、「PFAMはマラッカの選手に代わり、マレーシアサッカー協会FAMに未払い給料についての報告を既に行っており、これをもとにFAMにはマラッカの経営陣に対して事情聴取をして欲しい。」とも述べ、事情聴取を行うFAM内の紛争解決委員会NDRCの早急な開催を求めています。

9月23日のニュース
キングズカップ-マレーシアがタイをPK戦で下して決勝へ

キングズカップ-マレーシアがタイをPK戦で下して決勝へ

タイのチェンマイで開催中のキングズカップに出場中のマレーシアは、タイを相手にPK戦で勝利し、対タイ戦の無敗記録を6に伸ば巣と共に、決勝進出を決めています。1995年にU23代表が参加して以来、27年ぶりの出場となったマレーシアは、もう一つの準決勝でトリニダード・トバゴを2-1でくだしたタジキスタンと1978年以来5度目の優勝を賭けて、9月25日に対戦します。

この日のマレーシアはFWにダレン・ロック(PJシティ)、サファウィ・ラシド(JDT)、ファイサル・ハリム(トレンガヌ)、MFはラヴェル・ゴービン=オンとアリフ・アイマン(いずれもJDT)が左右両サイド、精巣腫瘍の治療から1年ぶりの復帰となったブレンダン・ガン(スランゴール)とやはり久し振りの代表復帰となったアザム・アジー(スリ・パハン)が中央で縦に並び、DFはクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)、この日はキャプテンを務めたディオン・クールズ(チェコ1部FKヤブロネツ)、マシュー・ディヴィーズ(JDT)の3-4-3のシステムで試合に臨みました。

アウェイということもあり、慎重に試合に入ったマレーシアに対し、タイは試合開始から積極的に仕掛け、マレーシアは自陣に押し込まれる転換が続きました。しかし15分に負傷のチャナティップ・ソングラシン(川崎フロンターレ)が交代退場すると、マレーシアは徐々に前線にボールを運べるようになりはじめます。そして、32分には右サイドのサファウィ・ラシドからのクロスをラヴェル・コービン=オングが押し込み、JDTコンビが先制点を挙げて、マレーシアがリードします。

マレーシアがリードを守って前半を終えたものの、後半に入ると再びタイが優勢となりましたが、そこに立ちはだかったのがマレーシアGKのシーハン・ハズミでした。タイFWと一対一になる場面が何度かありながら、ことごく相手のシュートを弾き返し、このまま1-0でマレーシアが逃げきるかと思われたロスタイムに、アザム・アジーがペナルティーエリアのすぐ外でピティワ・スクジッタムマクー(BGパトゥム・ユナイテッド)を倒してFKを与えてしまします。しかもアザム・アジーはこの試合2枚目のイエローで退場となり、マレーシアは10人となってしまいます。そしてピティワ・スクジッタムマクー自身が蹴ったFKにパンサ・ヘーミボーン(ブリーラム・ユナイテッド)が頭であわせたシュートが決まり、土壇場でタイが試合を振り出しに戻りました。

両チームとも追加点がないままロスタイムを終えた試合は、大会規定によりPK戦となりました。PK戦に入ると、先攻のマレーシアはディオン・クールズ、途中出場のシャフィク・アフマド(JDT)、マシュー・ディヴィーズ(JDT)、やはり途中出場で代表戦初出場となったデクラン・ランバート(KLシティ)と4人が連続でPKを決めると、タイもパタムポール・チャロエンラタナピロム(BGパトゥム・ユナイテッド)、スパナット・ムエアンタ(ブリーラム・ユナイテッド)、クリサダ・カマン(チョンブリー)まで3人が連続で決めて一歩も譲りません。しかしこの日はいわゆる「ゾーン」に入っていたマレーシアGKシーハン・ハズミがタイの4人目スパチョーク・サラチャートのシュートを止めてマレーシアが4-3とリードし、マレーシアの5人目、ラヴェル・コービン=オングのPKを決め、マレーシアがPK戦を5-3で制し、決勝進出を決めています。

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この試合のマンオブザマッチMOMは、マレーシアGKシーハン・ハズミでしょうが、個人的にはブレンダン・ガンの存在感の大きさを感じました。昨年6月のFIFAワールドカップ2022アジア二次予選以来の代表復帰となったブレンダン・ガンは、マレーシアでNo. 1のボックストゥボックスプレーヤーの評判が全く褪せていないことを証明してくれました。また、やはり久し振りの復帰となったアザム・アジーはヒザのケガが完治していないのか、今一つ動きが悪い場面も見られ、その結果がイエロー2枚となってしまった印象です。それでもこの復帰組の2人は来年のAFCアジアカップには欠かせない選手であるのは間違い無いでしょう。

キングズカップ2022
2022年9月22日@700周年記念スタジアム(タイ、チェンマイ)
タイ 1-1 マレーシア(PK3-5)
⚽️タイ:パンサ・ヘーミボーン(90+5分)
⚽️マレーシア:ラヴェル・コービン=オング(32分)
(下はこの試合の両チームの先発メンバーとハイライト映像。ハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。)


キングズカップのもう1試合はタジキスタンがトリニダード・トバゴを逆転で破り、決勝に進出し、マレーシアと優勝をかけて戦います。一方のトリニダード・トバゴはタイとの3位4位決定戦にまわります。

キングズカップ2022
2022年9月22日@700周年記念スタジアム(タイ、チェンマイ)
トリニダード・トバゴ 1-2 タジキスタン
⚽️トリニダード・トバゴ:ジュダ・ガルシア(27分)
⚽️タジキスタン:ムハンマジョン・ラキモフ(47分)、エフサン・パンジュシャンベ(75分)
(下はこの試合ハイライト映像。ハイライト映像はアストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

9月22日のニュース
キングズカップ初戦-キム監督はタイと初対戦
前代未聞!給料未払い問題未解決のマラッカにマレーシアカップ出場権剥奪処分
ベンヤミン・モラ監督辞任の真相が明らかに

キングズカップ初戦-キム監督はタイと初対戦

本日9月22日の午後9時30分(マレーシア時間)にタイのチェンマイでキックオフとなるキングズカップのタイ戦。直近のFIFAランキングでは、タイの111位に対してマレーシアは147位と大きく離されていますが、両チームの直接対決では、2014年12月17日のAFF選手権スズキカップ(現三菱電機カップ)決勝初戦で0-2とタイに敗れて以降は、マレーシアが3勝2分0敗と5戦負けなしとなっています。

2021年6月15日 FIFAワールドカップ2022アジア二次予選
 @アール・マクトゥーム・スタジアム(アラブ首長国連邦、ドバイ)
 タイ 0-1 マレーシア
2019年11月14日 FIFAワールドカップ2022アジア二次予選
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 2-1 タイ
2018年12月5日 AFF選手権スズキカップ
 @ラジャマンガラ国立競技場 (タイ、バンコク)
 タイ 2-2 マレーシア
2018年12月1日 AFF選手権スズキカップ
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 0-0 タイ
2017年12月20日 AFF選手権スズキカップ
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 3-2 タイ
2017年12月17日 AFF選手権スズキカップ
 @ラジャマンガラ国立競技場 (タイ、バンコク)
 タイ 2-0 マレーシア

ちなみに両チームのこれまでの通算対戦成績は、マレーシアの40勝34分37敗とほぼ互角です。

今日の対戦はキム・パンゴン監督にとってタイとは初の対戦で、東南アジアのチームとは今年3月にシンガポールで行われた3カ国対抗でシンガポール、フィリピンと対戦して以来となります。6月のAFC選手権アジアカップ最終予選を突破し、自国開催を除くと43年ぶりに本戦出場を決めているマレーシアのキム監督は、今回のキングズカップ、そして年末のAFF選手権三菱電機カップをその準備としてさまざまなテストをしたいと話しています。

前代未聞!給料未払い問題未解決のマラッカにマレーシアカップ出場権剥奪処分

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、給料未払い問題が期限までに解決しなかったMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)に対して、今季のマレーシアカップ出場権の剥奪処分を公式サイト上で発表しています。

給料未払いが発生していたマラッカに対し、MFLは今月9月20日を期限として未払い給料の完済、または分割払いの予定について選手や監督、コーチから合意を得るよう求めていましたが、期限までにMFLに提出されたのは6月分までの給料支払い証明までで、それ以降の給料については支払いも、支払い計画に関する合意も得られていないことから、MFLは昨日9月21日に理事会を開いた上で、今回の処分を決定したということです。

また、同様の給料未払い問題を抱えていた同じスーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)は、選手に対しては8月分まで、監督、コーチには7月分までの支払いが行われ、未払い分の8月分については監督、コーチとチームとの間で分割払いの予定について合意に達したことから、マレーシアカップ出場権剥奪は免れています。

MFLはマラッカ、サラワク両チームに対して、今後同様の問題が起これば、来季のクラブライセンスが発給されない可能性についても言及し、問題解決に真剣に取り組むことを求めています。

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1921年に第1回大会が開催されたマレーシアカップは、今年96回大会を迎える国内最大のサッカー大会です。リーグ戦が開催される遥か前から州対抗の大会として始まったこの大会は、その決勝では8万5000人を収容するブキ・ジャリル国立競技場が満員になる、リーグ戦以上にサポーターの関心も高く、この大会への出場権剥奪は非常に重い処分と言えます。

本来ならば、リーグ戦での勝点剥奪、さらには下部リーグ降格といった処分が課せられるところですが、来季のMリーグは1部スーパーリーグと2部プレミアリーグが合併して新たに18チームでスーパーリーグが再編成されることが発表されており、従来の処分では十分な罰則とならないことから、今回のマレーシアカップ出場権剥奪となりました。多くのサポーターを集めるマレーシアカップに出場できないことは収入面でもチームにとっては痛手で、給料未払い問題解決がさらに長引く可能性もあります。

ベンヤミン・モラ監督辞任の真相が明らかに

Mリーグ1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(以下JDT)のオーナーで、ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がサポーターとの交歓会を開催し、その際にベンヤミン・モラ前監督の今年7月の突如辞任の真相を明らかにしています。

スーパーリーグ8連覇中で今季もほぼ優勝間違いなしのJDTとモラ前監督が袂を分かったニュースは、あまりも唐突だったことから様々な憶測を呼び、その一つがチームのレジェンドプレーヤーでもあるサフィク・ラヒムとの確執でした。これについてイスマイル殿下はこれを否定する一方で、ロッカールームでのチーム内の調和を取るためだったと説明しています。

現在でもモラ前監督とは連絡を取り合う中であることを述べた上で、イスマイル殿下は就任以来リーグ4連覇中、しかもチーム史上初となるACLグループステージ突破を達成したモラ監督に対して、今季は選手たちの反応がこれまでとは異なってきたことから、監督交代の好機と判断したと説明しています。また、モラ監督も他のチームでキャリアアップを図りたいと申し出たということです。

「JDTの選手は正確な指示を出し、尊敬に値する監督を求めている。また自分自身もチームの安定性を維持できる監督が必要と考えており、その結果、モラ監督が同意した上で、辞任に至った。」と説明しています。

またイスマイル殿下は、モラ前監督の後任として就任したエクトル・ビダリオ監督について、今季がビダリオ監督にとってMリーグの初シーズンであることを理解した上、新たに環境に慣れる時間が必要であることを理解するようサポーターに求めています。

9月19日のニュース
AFC U20アジアカップ予選-最終戦で韓国に大敗のマレーシアは本戦出場を逃す
キム代表監督がサファウィ・ラシドら3選手を新キャプテンに指名
キム代表監督-体調不良のシャルル・サアドの代替召集は行わない

AFC U20アジアカップ予選-最終戦で韓国に大敗のマレーシアは本戦出場を逃す

モンゴルのウランバートルで開催されたAFC U20アジアカップ2023年大会予選E組に出場したマレーシアU19代表は、最終第3節で韓国と対戦し、2-6と大敗しています。この結果、3試合で3勝の韓国がE組の首位となり、来年2023年3月にウズベキスタンで開催される本戦出場を決めています。

韓国は34分にイ・ユンジュン(水原FC)のゴールで先制しますが、その後は追加点を奪えず、前半は1-0で終了します。後半に入ると50分にはべ・ジュノ(大田ハナシチズン)のゴールで2-0とするものの、マレーシアも55分にアダム・ファルハン・ファイザル(JDT III)のゴールで再び1点差と迫ります。その2分後の57分にイ・スンウォン(檀国大)のゴールで韓国がリードを再び2点に広げると、マレーシアは68分にアリフ・イズワン・ユスラン(スランゴール2)の3試合連続となるゴールで追いすがります。

しかしマレーシアは67分にウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)が2枚目のイエローで退場となると、韓国も地力を見せ、イ・ユンジュンが74分、81分と連続してゴールを決めてハットトリックを達成すると、イ・スンウォンが88分PKを決め、ロスタイムにアリフ・ファルハン(スランゴール2)が退場となり、9人となったマレーシアを突き放しました、

この敗戦で通算成績が1勝1分1敗となったマレーシアは、この日、スリランカを7-0で破ったモンゴルと勝点で並んだものの、得失差でモンゴルが2位、マレーシアが3位となり、東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権2022年チャンピオンとして今予選に臨んだマレーシアでしたが、2018年、2020年に続く3大会連続の本戦出場はなりませんでした。

キム代表監督がサファウィ・ラシドら3選手を新キャプテンに指名

マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebookに投稿し、タイのチェンマイで今月9月22日に開幕するキングズカップ出場のマレーシア代表の新たなキャプテンに、サファウィ・ラシド、シャフィク・アフマド(以上JDT)、ディオン・クールズ(チェコ1部FKヤブロネツ)の3選手が指名されたことを発表しています。

これまで代表チームのキャプテンを務めてきたファリザル・マーリアス(JDT)が今回は召集されていないことから、キム・パンゴン代表監督が新たに指名した新キャプテン3選手は、いずれもチーム内での影響力の大きい選手であることから選ばれたと、Facebookの投稿では説明されています。

キム代表監督-体調不良のシャルル・サアドの代替召集は行わない

今月9月22日にタイのチェンマイで開催されるキングズカップに出場するマレーシア代表の候補合宿は先週金曜日9月16日から始まっています。合宿初日には今回代表に召集された25名中、現地で合流する海外組のディオン・クールズ(チェコ1部FKヤブロネツ)を除いた24名が顔を揃えたものの、DFシャールル・サアド(JDT)は体調不良を理由に、練習には参加しませんでした。

その後、キム・パンゴン代表監督は、シャールル選手の体調不良が深刻なものであることから、代表合宿から離脱したことを明らかにする一方で、シャールル選手に代わる選手を新たに招集する予定がないことを、マレーシア語紙ハリアン・メトロが報じています。

「シャールル・サアドは他の選手同様、合宿初日に集合したが、チームドクターとフィジオセラピストが合宿初日、2日目と彼の体調等を観察した結果、キングズカップの初戦となる9月22日までに体調が回復することは困難と判断し、今回の合宿から離脱させることを決定した。シャールル選手はチームに戻り、体調を回復してもらいたい。シャールル選手の離脱後、代表候補合宿は(クール図選手を除く)23名で続行し、追加召集は行わない。」とキム監督は話しています。

シャールル選手の離脱によって空席となってセンターバックには、シャルル・ナジーム(スランゴール)、クザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)、ドミニク・タン(サバ)ら候補がおり、この3選手のいずれかと、チェンマイで合流予定のクールズ選手が初戦となる9月22日のタイ戦で代表のセンターバックを務めることになりそうです。

9月18日のニュース
AFC U20アジアカップ2023予選-マレーシアはスリランカに勝利し最終節で予選1位を賭けて韓国と対戦
キングズカップ出場の代表合宿開始-25名中24名が参加
セルヒオ・アグエロがマレーシア国籍取得
AFC U17アジアカップ予選出場のU16代表候補25名が発表

AFC U20アジアカップ2023予選-マレーシアはスリランカに勝利し最終節で予選1位を賭けて韓国と対戦

モンゴルのウランバートルで開催中のAFC U20アジアカップ2023年大会予選E組に出場中のマレーシアU19代表は、9月16日の第2節でスリランカと対戦し、3-0で勝利して今予選初勝利を挙げています。

初戦のモンゴル戦では1-1で引き分けていたマレーシアは、53分に退場者が出て10名となったスリランカを相手に、初戦で唯一のゴールを決めていたアリフ・イズワン・ユスラン(スランゴール2)が、この試合でも2ゴールを決め、アダム・ファルハン(JDT III)のゴールと合わせて3-0で勝利しています。この日の勝利でマレーシアは1勝1分となり、最終第3節ではスリランカに6-0、モンゴルに7-0と2連勝中の韓国と予選1位をかけて本日9月18日に対戦します。

今回の予選ではA組からJ組までの1位10チームと各組2位の内、上位5チームの15チームそして、開催国ウズベキスタンの合計16tチームが来年2023年3月の本戦に出場します。

キングズカップ出場の代表合宿開始-25名中24名が参加

タイのチェンマイで今月9月22日より開催される第48回キングズカップに出場するマレーシア代表の合宿が始まり、合宿初日の9月16日には召集された25名中、24名が参加しています。

スランゴール州プタリンジャヤにあるマレーシアサッカー協会FAMのトレーニング施設 には、DFディオン・クールズ(チェコ1部FKヤブロネツ)を除く24名が集合しましたが、その内、DFシャールル・サアド(JDT)は体調不良を理由に、練習には参加していません。また、クールズ選手はマレーシア国内での合宿には参加せず、チェンマイで直接、チームに合流するということです。

キム・パンゴン監督就任後の初の公式戦となった、今年6月のAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選のメンバー23名中、キム監督は17名を再び招集しています。またキム監督就任後、初招集となったのは、GKラーディアズリ・ラハリム(トレンガヌ)、カラムラー・アル=ハフィズ(PJシティ)、DFアザム・アズミ(トレンガヌ)、DFシャルル・ナジーム、MFムカイリ・アジマル、MFブレンダン・ガン(いずれもスランゴール)、MFザフリ・ヤハヤ、DFデクラン・ランバート(いずれもKLシティ)の8名です。

なお、キム監督はタイへ出発する来週月曜日の9月19日まで予定されている合宿に招集した25名全員がタイ入りすると説明し、このキングズカップでのパフォーマンスをもとに、今年末の東南アジアサッカー連盟AFF選手権、三菱電機カップ、そして来年のAFCアジアカップに向けて代表チームのメンバーを絞り込みたいと話しています。

キングズカップでマレーシアは、9月22日にタイ代表と対戦し、9月25日はトリニダード・トバゴまたはタジキスタンと対戦する予定になっています。

セルヒオ・アグエロがマレーシア国籍取得

セルヒオ・アグエロと言っても、マンチェスターシティで活躍したアグエロ選手ではなく、Mリーグでプレーするセルヒオ・アグエロことエセキエル・アグエロのことですが、アルゼンチン出身のこのアグエロ選手がMリーグで通算5年プレーしたことから、FIFAの規定に従ってマレーシア国籍を取得しています。

先日このブログでは英国出身のリー・タックがやはりMリーグで5年連続してプレーしたことでマレーシア国籍を取得したことを紹介しましたが、タック選手同様、アグエロ選手も所属するスリ・パハンやパハン州政府などの支援でマレーシア国籍取得を申請し、これが認められた結果、国籍を取得しています。

自身のインスタグラムで国籍取得を明らかにしたアグエロ選手は、チームのオーナーでもあるパハン州皇室のテンク・アブドゥル・ラーマン・イブニ・スルタン・アフマッド・シャー 殿下(現マレーシア国王の弟君)に感謝の言葉を述べていることから、今回の国籍取得についてはパハン州皇室からの支援なども受けていたことがわかります。

2017年からMリーグでプレーしている28歳のアグエロ選手は、前述のタック選手とともにリーグ戦終了後のマレーシアカップからマレーシア人選手としてのプレーが可能になります。

AFC U17アジアカップ予選出場のU16代表候補25名が発表

マレーシアサッカー協会FAMはAFC U17アジアカップ予選に出場するU16代表候補25名を発表しています。オスメロ・オマロ監督率いるU16代表候補は、国内エリートアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーで1合宿を行います。

U16代表は、今年8月にインドネシアで開催された東南アジアサッカー連盟AFF U16選手権に出場し、グループステージを突破できませんでしたが、そのチームのメンバー25名中24名が再び召集されています。詳しいメンバーはこちらから。

10月1日に開幕する今回のAFC U17アジアカップ予選でB組のマレーシアは、開催国インドネシアのほか、アラブ首長国連邦UAE、パレスチナ、グアムと同組になっています。


Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第15節と第18節結果とハイライト(2)

2022年9月14日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロー・スター)
クダ 3-1 スランゴール
⚽️クダ:ロナルド・ンガ(23分)、マルク・ヴァレス(33分)、ファイヤド・ズルキフリ(90+5分)
⚽️スランゴール:カイオン(33分)
🟨クダ(2):シャーリル・サアリ、マフムード・アル=マルディ
🟨スランゴール(3):ブレンダン・ガン、ジクリ・カリリ、シャヒル・バシャー
🟥スランゴール(1):アルールチェルヴァン・イレングー(フィットネスコーチ)
MOM:ロナルド・ンガ(クダ)
 延期されていた第15節のこの試合は、マルク・ヴァレスの今季初ゴールなどでクダが3連勝。順位を5位まで上げています。過去2季はいずれも2位だったクダは、前半戦を5勝2分4敗と上位を狙うには苦しい成績で折り返しましたが、この日の勝利でトップ3とAFCカップ出場の可能性が残りました。
 一方のスランゴールは、エースのカイオンが得点王争い2位となる今季13ゴール目をあげるも、相変わらず試合運びが安定せず、借金3の8位に低迷しています。

2022年9月14日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 3-0 ペナン
⚽️トレンガヌ:ファイサル・ハリム(37分)、チェチェ・キプレ2(45+2分、90+1分)
🟨トレンガヌ(0)
🟨ペナン(2):アディブ・アブドル・ラオプ、ファイズ・マズラン
MOM:ペトルス・シテンビ(トレンガヌ)
 この日の勝利で5連勝となったトレンガヌですが、試合後にはナフジ・ザイン監督が契約延長のオファーを受けていないことから、シーズン終了後の退団を示唆するなど、昨季はあと一歩で逃したAFCカップ出場が見えてきた中で、不穏な空気も漂っています。ナフジ監督には来季はクダの監督就任といった噂もあり、その去就は今後も注目です。
 なお今季のAFCカップ出場権はリーグ2位と3位に与えられる可能性があり、今季残り4試合を残して勝点差4の中でひしめく2位サバ、3位ヌグリスンビラン、4位トレンガヌの2位、3位争いも最終節までも連れ込みそうです。
 

2022年9月15日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 0-0 KLシティ
🟨マラッカ(1):ノラズラン・ラザリ
🟨KLシティ(1):ロメル・モラレス
MOM:ノラズラン・ラザリ(マラッカ・ユナイテッド)
 延期されていた第15節の試合は、ホームのマラッカがスコアレスドローで連敗を3で止めています。過去3試合で12失点と崩壊していた守備陣でしたが、4月9日の第4節以来の先発となったベテランGKノラズラン・ラザリの好守などもあり、8試合ぶりのクリーンシートを達成しています。しかし攻撃陣は唯一の外国籍選手としてFWイフェダヨ・オルセグンが出場したものの、直近3試合を2失点というKLシティの守備陣を崩せず、無得点に終わっています。

2022年9月15日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ2-2 JDT
⚽️PJシティ:ダレン・ロック(73分)、コギレスワラン・ラジ(90+1分)
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ(48分PK)、アキヤ・ラシド(86分)
🟨PJシティ(1):マハリ・ジャスリ
🟨JDT(3):フェルナンド・フォレスティエリ、マシュー・デイヴィーズ、ファリザル・マーリアス
MOM:カラムラー・アル=ハフィズ(PJシティ)
 リードされながらも2度にわたって追いついたPJシティが、ジョホール・ダルル・タジムJDTを相手にホームで引き分けに持ち込んでいます。高い位置からプレスをかけ続け、守勢に回るとゴール前に全員が戻るスタイルでこの試合に臨んだPJシティ。最後まで運動量が持続できるかが疑問でしたが、効果的な選手交代もあり、JDTに絶対的な好機を作らせない試合運びで前半は0-0で終了。後半の失点はいずれもミスからでしたが、エースで代表のストライカーでもあるダレンロック、そしてスーパーサブのコギレスワラン・ラジがそれぞれ数少ない機会を逃さずゴールを決めて、貴重な勝ち点1を獲得しています。
 JDTはPJシティの選手に比べると、明らかに動きが悪く、ここにきて連戦の疲れが出てきたのかもしれません。チームとしては前節のスランゴール戦に続く引き分けで、サポーターからはエクトル・ビドリオ監督への批判の声も上がりそうですが、残り5試合で2勝すればリーグ9連覇という絶対的優位は動きません。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第18節終了時)

チーム勝点
1JDT17134046103643
2SAB18113430191136
3NSE18105327161135
4TRE18102628161232
5KDA178362626027
6KLC187562427-326
7SRP186392628-221
8SEL185583132-120
9MEL184682031-1118
10PJC183871829-1117
11SWU1842121740-2314
12PEN1814131938-197
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第18節終了時)

ゴール数選手名所属
121ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
213フェルナンド・フォレスティエリJDT
13カイオンSEL
411ロナルド・ンガKDA
8ダレン・ロックPJC
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

9月15日のニュース
AFC U20アジアカップ予選-マレーシアの初戦はモンゴルと引き分け
将来の代表候補リチャード・チンが英国3部リーグデビュー

AFC U20アジアカップ予選-マレーシアの初戦はモンゴルと引き分け

モンゴルのウランバートルで開催中のAFC U20アジアカップ2023年大会の予選E組に出場しているマレーシアは、初戦となるモンゴルとの試合に1-1で引き分け、勝点1を獲得してのスタートとなりました。

24分に相手CKからのゴール前の混戦でマレーシアが与えたPKでモンゴルが先制する展開となった試合は、モンゴルGKの度重なる好守などもあり、前半は0-1とモンゴルがリードして終了しました。後半に入ると54分に右サイドを上がったハイカル・ハキーミ(スランゴール2)からのパスをナジムディン・アクマル・カマル(JDT III)がマイナスのクロス。これをアリフ・イズワン・ユスラン(スランゴール2)がシュートし、これが決まってマレーシアは同点に追いつきます。しかし、その後は両チームとも追加点を奪えず、モンゴルの8本に対し、マレーシアは倍近い15本のシュートを放ちながら、試合は引き分けに終わっています。

予選E組のもう一つの試合は韓国がスリランカを6-0で破り、E組首位となっています。

将来の代表候補リチャード・チンが英国3部リーグデビュー

英国3部リーグにあたるEFLリーグ1のチャールトン・アスレティックFCに所属する19歳のリチャード・チンがリーグデビューを初先発で飾っています。左サイドバックのチン選手は、9月13日にホームのザ・ヴァリースタジアム(ロンドン)で行われた行われた今季第8節のフォレスト・グリーン・ローヴァーズFCに先発してリーグデビューを果たすと、72分に交代するまでプレーしています。チームは1-1で引き分け、今季通算成績を2勝4分2敗として14位(24チーム中)としています。

英国生まれながらマレーシア出身の父親とセイシェル出身の母親を持つチン選手は、マレーシア、セイシェル、英国代表でプレーする資格がありますが、これまでの報道ではマレーシア代表としてプレーすることを望んでいる旨の発言を何度か繰り返しています。チャールトン・アスレティックU18ではキャプテンも務めたチン選手は、昨年2021年7月にチームをプロ契約を結んでおり、昨年11月にはカップ戦でトップチームデビューを果たしています。今回のリーグ戦デビューでチン選手は、マレーシア代表としてプレー資格がある選手としては、最高位となる英国3部デビューを果たしたことになります。