11月17日のニュース:マレーシアカップ中止を理由とした給料削減を行わないようPFAMが各クラブに警告、FAMは年内の代表合宿中止を決定、Mリーグ試合配信のYoutubeチャンネルはのべ2900万人が視聴

マレーシアカップ中止を理由とした給料削減を行わないようPFAMが各クラブに警告
 マレーシアプロサッカー選手会PFAMは、マレーシアカップが中止となったことを理由にして、クラブが選手に対して契約内容通りの給料を支払うことを拒否することがないようにと警告しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアンはPFAMによる声明を取り上げていますが、それによると、PFAMは現在も未払い給料問題を抱えているクラブがあるとして、これらのクラブに対して、来季2021年シーズン開幕前までには完済するように警告を行っています。
 マレーシアカップ中止は残念だとしながらも、Mリーグの選手の契約は11月末までとなっており、マレーシアカップが12月まで延期されれば、選手の契約問題が発生することは明らかだったことから、PFAMは大会主催者であるマレーシアフットボールリーグMFLによる中止決定は妥当なものであると生命の中で述べています。
 また、来季以降もマレーシアサッカー界を持続させていくためには、今季、マレーシアサッカー界が経験したことを関係者全員が教訓とする必要があり、来季のMリーグやマレーシアカップはいわゆる「ニューノーマル」に基づいた形で開催されることをPFAMは望んでいるとしています。

FAMは年内の代表合宿中止を決定
 マレーシアサッカー協会FAMは、マレーシアカップ終了直後に予定されていた代表合宿について、年内には行う予定がないと発表しています。
 英字紙ニューストレイトタイムズは、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長の話として、現在2つの案が検討されていると報じています。
 アジアサッカー連盟AFCは、現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選およびAFC選手権アジアカップ2023年大会予選の新たな日程を発表しており、これによると来年3月に予選が再開されることになっています。
 「現在の新型コロナウィルスの感染状況では、国内での代表合宿は難しい。このためタン・チェンホー監督と相談した上で、1月の代表合宿開催、あるいは3月から再開するアジア二次予選の直前の数日間の合宿開催を検討中である。」とスチュアート事務局長は話しています。しかしその一方で、1月はMリーグ開幕直前であるだけでなく、FIFAの国際マッチデー期間でないことから各クラブは選手が招集されることに難色を示す可能性があるとし、Mリーグを主催するマレーシアフットボールリーグMFLが来季の日程を確定した時点で、代表合宿の日程を決定したいとスチュアート事務局長は述べています。
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 ジョホール・ダルル・タジムJDTが国民の海外渡航を禁じているマレーシア政府の指示に従って、カタールで開催されるAFCチャンピオンズリーグへの出場を辞退しましたが、新型コロナウィルスの状況が改善されず、マレーシア政府が方針を変えない場合、来年3月から再開するW杯アジア二次予選の際には代表が国外の代表選に出場できない可能性、さらには国外からの渡航者に2週間の隔離検疫期間を義務付けていることから国内での代表選開催にも支障が出る可能性があります。

Mリーグ試合配信のYoutubeチャンネルはのべ2900万人が視聴
 新型コロナウィルス感染拡大により、今季のMリーグはそれぞれ12クラブが所属する1部、2部とも1回戦総当たりの第11節までとシーズンが短縮される結果になり、しかも3月中旬の第4節以降は全試合が無観客で行われました。これにより国内サッカー人気の停滞が心配される中、Youtubeにより配信されたMリーグの試合はのべ2900万人が視聴したと、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 さらに1回戦終了後中止となったマレーシアカップの視聴者数は7試合でのべ660万人となっているということです。
 Mリーグ1部で最も視聴されたのは9月19日のジョホール・ダルル・タジムJDT対スランゴールFC戦で138万人が視聴、2部(2部はYoutube配信が行われていないので、Mycujooによる配信のデータと思われます-筆者注)は8月22日のUKM FC対ケランタンFA戦で3万5000人が視聴したということです。
 またマレーシアカップ1回戦ではクダFA対パハンFAをのべ220万人が視聴、最大視聴者数を記録しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、これだけ多くの視聴者がいることは新型コロナウィルス禍の中、国内サッカーが下火になるどころかより活気付いていることを証明していると話しています。
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 ここで取り上げられている数字の根拠は不明ですが、MFLの公式Youtubeチャンネルではマレーシアカップ1回戦のクダFA対パハンFAの視聴回数は75万回となっています。それを考えるとこの記事の数字はスポンサーを意識した上での「盛った」数字かも知れませんが、それでもインターネットに接続できれば無料(本来はYoutubeでの無料配信はなく、テレビあるいストリーム配信視聴は年間で100から120リンギ(およそ2540から3050円)のパッケージ契約が必要)で1部リーグ全試合が観戦できたことは、視聴者数の押上には役立ったことは確かでしょう。

11月14日のニュース:パハン州政府はマレーシアカップの州内開催を拒否していた、パハンFAの「ミッキー」は退団へ、フィンク前神戸監督は候補者リストになし-スランゴール州FA、スランゴールFC新監督はフィンク元神戸監督ではなく元浦和ナイチェルAC

パハン州政府はマレーシアカップの州内開催を拒否していた
 1回戦が終了してベスト8が出揃っていたマレーシアカップは、マレーシア政府の国家安全保障委員会から延期勧告を受けた結果、延期ではなく中止となったことは先日のこのブログでも取り上げました。
 主催者のマレーシアフットボールリーグMFLは、新型コロナウィルスの感染が比較的少なく、条件付き活動制限令CMCOが施行されていないパハン州やケランタン州で試合を開催する案を国家安全保障委員会に提出して延期勧告の取り消しを求めていましたが、国家安全保障委員会がマレーシアカップの続行を認めていたとしても、パハン州首相は同州内での試合開催を拒否していたと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 パハン州のワン・ロスディ・ワン・イスマイル州首相は、MFLから出されていた同州内での試合許可申請について、パハン州安全保障委員会などの助言に基づき却下していたことを明かしています。パハン州政府は同州が比較的感染者が少ない「グリーンゾーン」であったものの、新型コロナウィルス感染を広げないための努力は必要であり、サッカーの試合開催はその努力を妨げるものであるとして、MFLに理解を求めたということです。

パハンFAの「ミッキー」は退団へ
 Mリーグ1部で今季は8位に終わったパハンFAのFWモハマド・ファイザル・アブドル・ハリムの退団が決定したようです。
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは、パハンFAを運営するパハン州サッカー協会(パハン州FA)から来季の契約オファーがなかったとして、既にMリーグの他のクラブと契約したファイザル・ハリム選手が契約していると報じています。
 22歳のファイザル・ハリム選手は2016年シーズンからパハンFAでプレーし、通算で55試合に出場し、6ゴールを決めている他、今季は初めてフル代表にも招集されています。
 今季終了間近にペナンFAなど複数のクラブからオファーを受けたということですが、来季プレーするクラブ名については現時点では明かすことを拒んだということです。またパハン州FAには今年8月には来季の契約について話をしたものの、返事を受け取ったのは、既に他のクラブと来季の契約を済ませた後だったということで、もっと早くオファーを受けいればパハンFAに残留しただろうと話しています。
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 ペナン州出身のファイザル・ハリム選手は、複数のオファーがあった中から、来季1部に昇格するペナンFAと契約した可能性が高いとされています。

フィンク前神戸監督は候補者リストになし-スランゴール州FA
 昨日のこのブログでは、来季のスランゴールFCの新監督に前ヴィッセル神戸監督トルステン・フィンク氏が有力という話を取り上げましたが、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会(スランゴール州FA)はこの報道を否定し、フィンク氏の名前は来季の監督候補者リストには含まれていないとしています。
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版はスランゴール州FAのカマル・ハミドン事務局長がネット上の噂を否定し、フィンク氏は候補者になったことすらないと述べているとしています。その一方でハミドン事務局長は「我々は既に来季の新監督候補者を数名に絞り込んでおり、近いうちに正式に発表できるだろう。」とも話しています。

スランゴールFC新監督はフィンク元神戸監督ではなく元浦和ナイチェルAC
 来季のスランゴールFCがフィンク元神戸監督でない、という報道が出た後、今度はサッカー専門サイトGoal. comマレーシア版が、来季のスランゴールFC監督に2009年から2010年までJリーグ浦和でアシスタントコーチを務めた、フィンク紙と同じドイツ出身でしかも同じ52歳のカルステン・ナイチェル氏に決定したと報じています。
 その根拠として、サッカー移籍専門サイトのTransfermarktのナイチェル氏のプロフィールぺージには所属先がFAスランゴール、ポジションが監督、契約開始が2020年12月1日からと記載されていることを挙げています。
 「伝統のあるアジアのクラブにかつての栄光を取り戻す機会を与えられたことを嬉しく思う。時として人はなんでも知っていると思いがちだが、スランゴールFCで新たな文化や新たなサッカーの見方を知る機会を得ることで、自分の視野を広げたい。」とTransfermarktで述べているナイチェル氏は、同じドイツ出身のカーステン・ヌレ氏とマルコ・グリム氏をコーチとして招聘するとしています。
 またハリアンメトロは、このナイチェル氏はマレーシアへの渡航者全員に義務付けられている14日間の隔離期間を既に終了し、マレーシアカップ1回戦のスランゴールFCとマラッカ・ユナイテッド戦も観戦し、契約期間は2年間であると報じています。

11月13日のニュース:マレーシアカップの中止が決定-AFCカップ出場権はTFCへ、スランゴールFCの新監督に前ヴィッセル神戸監督が就任か、JDTから移籍のジオゴはタイ1部リーグの最高給取りに

マレーシアカップの中止が決定-AFCカップ出場権はトレンガヌFCへ
 マレーシアカップを主催するマレーシアフットボールリーグMFLは、公式Facebookで今季のマレーシアカップ中止を発表しています。
 MFLは国内のスポーツを監督する青年スポーツ省を通じて、国家安全保障委員会NSCが発表した大会延期の再検討を求めていましたが、これが受け入れられなかったことから、中止を決定したとしています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、今回の中止決定はMFLは選手を含めた関係者全員の健康と安全を優先するNSCの決定を尊重した結果であると話す一方で、大会が延長された場合、選手の契約期間が11月末までであることから、契約延長によって様々な問題が生じる可能性があるとも中止決定の理由に挙げています。
 またマレーシアカップ優勝チームに与えられる予定であった来季2021年シーズンのAFCカップ出場権は、今回のマレーシアカップ中止の決定により今季Mリーグ3位のトレンガヌFCに与えられることも臨時役員会で決定されたしています。

スランゴールFCの新監督に前ヴィッセル神戸監督が就任か
 Mリーグ1部で5位となったスランゴールFCはリーグ戦中にサティアナタン・バスカラン監督を解任し、残りの試合はマイケル・ファイヒテンバイナーTD(テクニカルダイレクター)が代行監督を務めましたが、既に新監督が決まっているようです。
 その新監督とは今季、Jリーグのヴィッセル神戸で指揮をとりながら、家庭の事情を理由に9月に辞任していたトルステン・フィンク氏だとスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 スタジアムアストロによれば、ドイツ出身のフィンク監督は既にマレーシア国内におり、渡航者全員に義務付けられている入国後2週間の隔離期間を過ごして最中であるとも報じています。
 昨年2019年にヴィッセル神戸の監督に就任したフィンク氏は同年の天皇杯、今年2月の富士ゼロックススーパーカップで優勝するなどの実績を残していました。
 なおフィンク氏が率いていたヴィッセル神戸は、今季のアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグでMリーグ覇者のジョホール・ダルル・タジムJDTと同じG組に入り、監督在任中だった今年2月12日のグループステージ開幕戦ではJDTを5-1と一蹴しています。
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 Mリーグ7連覇の覇者JDTとの今季の対戦では1-6と惨敗し、昨年までの過去5シーズンでもリーグ戦では10試合で1勝4分5敗とJDTには劣勢のスランゴールFCですが、フィンク監督が新監督に就任することになれば、スランゴールFC対JDTは俄然注目のカードとなります。
 Mリーグ1部では9勝2分0敗と今季無敗だったJDTが2020年に喫した唯一の黒星がACLのヴィッセル神戸戦だったことを考えると、JDTによる一強多弱状況を打破したいかつての王者スランゴールFCが探していたのは、まさに「JDTを破った経験のある監督」だったということかも知れません。

JDTから移籍のジオゴはタイ1部リーグの最高給取りに
 サッカー専門サイトのヴォケットFCは、Mリーグ1部チャンピオンのJDTからタイ1部リーグのBGパトゥム・ユナイテッドに移籍するジオゴがタイ1部リーグで最高の年棒が払われる選手となる可能性を報じています。
 ヴォケットFCはタイ国内メディアのサイアムスポーツの記事を引用し、JDTでプレーしていた際に支払われていた給料金額が高かったことから、BGパトゥム・ユナイテッドもそれに見合った金額を用意した結果、対1部リーグの最高級取りとなりそうだとしています。
 ジオゴ選手のBGパトゥム・ユナイテッドでの月給は330万バーツ(およそ1150万円)ということですが、このジオゴ選手の他のBGパトゥム・ユナイテッドの選手の給料は、チーム内2位のヴィクトル・カルドゾは月給100万バーツ(およそ348万円)、3位の清水エスパルスから移籍するとされているティーラシン・デーンダーは月給72万5000バーツ(およそ252万円)となっていますが、このチームでプレーするマレーシア代表のノーシャルル・イドラ・タラハは、チームの給料ランキングではトップ8に入っていないということです。

11月12日のニュース:JDTは政府の出国禁止措置によりACL出場取り止めに、政府はマレーシアカップ延期の決定を再検討せず、AFCは中断中のW杯予選日程の概要を発表

JDTは政府の出国禁止措置によりACL出場取り止めに
 今季のMリーグ1部で7連覇を達成したジョホール・ダルル・タジムJDTは、昨季2019年のMリーグ優勝チームとしてアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLに出場しています。ヴィッセル神戸(日本)、広州恒大(中国)、水原三星(韓国)と同じG組に入り、ここまで1勝0分1敗のグループ2位につけています。
 このACLのG組は11月19日からカタールのドーハでの集中開催が決まっていますが、マレーシア政府の国家安全保障委員会NSCは新型コロナウィルス感染拡大防止のため自国民の国外渡航を禁じており、これによりJDTにも出国の許可が下りず、JDTはACLへの出場を取り止めことが、JDIの公式Facebookで発表されています。
 アリスター・エドワーズTD(テクニカルディレクター)名で出された発表では、アジア最高峰の大会に参加できなくなったことには失望しているとしながらも、マレーシア政府の決定を尊重し、またドーハへ渡航する予定だったJDTの選手や監督、コーチの安全は最優先されるべきであり、新型コロナウィルス感染が拡大する中ではこのような安全措置は理解していると述べています。

政府はマレーシアカップ延期の決定を再検討せず
 マレーシア政府は今季のマレーシアカップ延期の決定について、マレーシアフットボールリーグMFLが求めている再検討をする予定がないようです。
 マレーシアの通信社ブルナマは、新型コロナウィルス関連を担当するスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)の話として、MFLからの再検討依頼があったとしながらも、選手を含めた関係者の間で感染が発生するリスクを避けるために決定を変更する予定はないとしています。
 「国家安全保障委員会の席上では、ピッチ上での選手同士の接触は避けられないことから感染のリスクが指摘されている。また選手や監督、コーチなど試合に関わる人間の数は多い上、大半が同じバスで移動し、同じ更衣室を使えば厳格な標準作業手順SOPを遵守することは難しい。また演劇のような娯楽では無観客の上、出演者全員がマスクをした上で社会的距離ソーシャルディスタンスを維持するなどのSOPの遵守は難しくないが、サッカーではそのようなわけにはいかない。」と一部から出ていた批判についてもサブリ上級相は答えています。
 しかしその一方で、新規感染者数に減少傾向が見られるようになれば、数週間でマレーシアカップを再開することは可能であるとも話しています。

AFCは中断中のW杯予選日程の概要を発表
 アジアサッカー連盟AFCは公式サイト上で、現在中断されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の日程が理事会で承認されたと発表しています。
 これによるとアジア二次予選は来年2021年6月15日までに完了するしている必要があるとし、第7節と第8節は来年3月に、第9節と第10節は来年6月にそれぞれ開催し、アジア最終予選を来年9月に開催するとしています。
 またアジア最終予選は2022年3月末までに終了し、大陸間プレーオフはFIFAの国際試合カレンダー期間の2022年5月または6月に行うこと、またアジア最終予選A組とB組の3位動詞が対戦するアジア枠のプレーオフは従来のホームアンドアウェイ式ではなく1試合で決着をつけることも提案されています。
 また中国が開催を辞退したAFC U23選手権2022年大会とその次回大会となる2024年大会、さらにはAFC選手権2027年大会も西アジア諸国を対象に開催希望国を改めて募ることについても理事会で同意されたということです。
 この他、マレーシアも出場予定ながら延期となっているU19選手権は来年3月3日から20日まで当初の予定どおりウズベキスタンで、またU16選手権は日程は未定ながらバーレーンで開催されることも明らかにされています。

11月11日のニュース:MFLはマレーシアカップ延期の再検討を政府に求める、PDRM FCはモハマド・イシャク監督との契約を更新せず

MFLはマレーシアカップ延期の再検討を政府に求める
 新型コロナウィルス対策を担当するイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)がマレー半島の大半に条件付き活動制限令CMCOが施行されている現状を踏まえ、マレーシアカップを延期すると述べた一方で、マレーシアカップを主催するマレーシアフットボールリーグMFLは公式声明を発表していないことは、昨日のこのブログで取り上げました。
 サブリ上級相の発言を受けてMFLは昨日11月10日に臨時役員会を開催し、マレーシアカップ延期の再検討をマレーシア政府の国家安全保障委員会NSCに対して求めることを決定したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、NSCによる決定は国内の新型コロナウィルス感染状況を反映したものであることを理解しているとした上で、準決勝以降は、CMCOが施行されていないケランタン州コタバルやパハン州クアンタンを会場とした集中開催で試合を行うなど、より厳格な標準作業手順SOPを採用することで、マレーシアカップを継続したいと話しています。
 「MFLによる再検討の依頼はベスト8に残った全チームからも支持を受けており、この全チームがMFLと国家安全保障委員会が求めるSOPに従ってプレーするつもりである。準々決勝や準決勝で敗退したクラブは試合終了後、直ちに試合が開催されている州を離れる予定である。」と話すアブドル・ガニCEOは、さらに「マレーシアカップの延期によってMFLと各クラブはそのスポンサーに対しての義務を果たすことが難しくなるだけでなく、マレーシアカップ出場クラブと選手との契約は今月11月末に切れることから、延期は国内のサッカー産業全体にとって多大な影響を与えるものである。」と述べています。
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 この状況で問われるのがMFLのこれまでの姿勢です。現在同様、無観客試合で行われるべきであったMリーグの試合でも、JDTが優勝を決めた試合では選手の家族など一部関係者をスタジアムに入れるなどの「寛容な」対応をし、少人数なので問題ないと嘯いた前歴があります。Mリーグはここまで2ヶ月ほどのリーグ戦開催期間中、試合開催によりクラスターなども発生していないのは事実ですが、国家安全保障委員会がMFLをどの程度信用しているのかが問われそうです。
 また実際にマレーシアカップが延期となった場合、CMCOは12月9日まで施行される予定で、そこから再開が実際にできるのかどうかも疑問です。このマレーシアカップは優勝チームに来季2021年のAFCカップ出場権が与えられることにもなっており、もしこのまま中止となれば、今季Mリーグ3位のトレンガヌFCがその権利を与えられる可能性が最も高いチームです。

PDRM FCはモハマド・イシャク監督との契約を更新せず
 マレーシア王立警察が運営するMリーグ1部のPDRM FCは、今季開幕前に選手への給料未払いを理由に勝点3が剥奪されました。今季開幕後は勝星に恵まれず、最終的には勝点がマイナスのまま1部で最下位となり、来季の2部降格が決まってます。
 このPDRM FCで今季の監督を務めたモハマド・イシャク・クンジュ監督に対し、PDRM FCは今月11月末に切れる契約の更新を行わないと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 先週行われたPDRM FCの経営に関する会合で決定されたということで、既にモハマド・イシャク監督にも伝えらえているということです。
 48歳のモハマド・イシャク監督は来季も続投を希望していることをメディアで公言していましたが、残念ながら実現しませんでした。

11月10日のニュース:マレーシアカップ準々決勝順延報道もMFLからの公式発表なし、ポルトガルリーグ1部第7節-サファウィはベンチ入りも出場なし

マレーシアカップ準々決勝順延報道もMFLからの公式発表なし
 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は新型コロナウィルス新規感染者数が減少しないことを理由に、マレーシアカップ準々決勝が延期されるだろうと述べています。
 さらにイスマイル上級相は、サッカーは接触が起こるスポーツであり、選手間で感染が広がる危険があることを保健省が憂慮しているとも述べています。
 「マレーシアカップは順延することで関係各所が同意しており、新たな日程は後日発表になる。サッカーファンには我慢して欲しい。」と昨日の記者会見で述べたことを英字紙スター電子版が報じています。
 感染者増が止まらないために政府はマレー半島の大半の州に条件付き活動制限令を施行せざるをえなくなったと話すイスマイル上級相は「保健省と新型コロナウィルス感染者の治療にあたる医療従事者は、感染を抑え込もうと全力を尽くしている。感染者の数が減り、無観客とは言え(試合ができる)状況に戻ってくれることを期待している。」とも話しています。
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 マレー半島ではプルリス州、ケランタン州、パハン州以外の全ての州に条件付き活動制限令が施行されており、幼稚園、保育園から高等学校まで全ての学校が休校になり、州を跨ぐ移動も原則禁止、商店や飲食店も営業時間が午前6時から午後10時までに制限されており、このような状況ではマレーシアカップ延期も止むを得ないのかもしれませんが、不思議なのはマレーシアカップ延期について英字紙スター以外にも、マレーシア語紙ブリタハリアンなどが取り上げている一方で、このをブログ書いている11月9日午後11時30分(マレーシア時間)の時点では、マレーシアカップを主催するマレーシアフットボールリーグMFLの公式Facebookでは何も告知されておらず、国営の通信社ブルナマでも何も報じられていません。(なので、実は確定していないのかも…。)
 MFLが抵抗しているのか、それともそもそもまだ確定ではないのか。その理由は不明です。
 実はこの記事が出る前には、すでにベスト8が決まり、11月12日と13日に予定されているマレーシアカップ準々決勝4試合を条件付き活動令が施行されていないケランタン州のコタバルとパハン州クアンタンで実施できるよう、MFLが国内のスポーツを統括する青年スポーツ省に提案し、国家安全保障委員会より認可を受ける予定であるという記事も出ていました。

ポルトガルリーグ1部第7節-サファウィはベンチ入りも出場は無し
 11月9日早朝(マレーシア時間)に開催されたポルトガル1部リーグ第7節のFCポルト対ポルティモネンセSCの試合は、日本では「中島翔哉と安西幸輝の日本人対決が実現」(Goal.com日本語版より)と注目されていたようですが、マレーシアのサッカーファンはJDTから期限付きで移籍しているサファウィ・ラシドがついにデビューか、と待ち望みにしていた試合でした。
 移籍後初のトップチームの試合でベンチ入りが明らかになり、さらにこの試合前にポルティモネンセの公式Facebookにサファウィ選手のユニフォーム姿の写真までが投稿されたことで、マレーシアの多くのサッカーファンの期待が高まりましたが、残念ながら出番はありませんでした。
 ポルティモネンセSCはこの試合も1-3で敗れ、最近5試合を1勝4敗として最下位に転落しました。

11月9日のニュース:マレーシアカップ1回戦終了-ベスト8が決定、「鉄人」はパハンFA退団へ、パハンFAのドラー監督の去就も未定、タイリーグオールスターに代表トリオは選出されず

マレーシアカップ1回戦終了-ベスト8が決定
 11月7日(土)と8日(日)にマレーシアカップ1回戦の残り4試合が行われ、7日はMリーグ1部で今季3位のトレンガヌFCが同9位のPJシティFCを1-0、1部4位のペラTBGが2部8位のケランタン・ユナイテッドFCを4−0で破り、順当にベスト8進出を決めています。
 また8日には1部リーグ5位のスランゴールFCが同9位のマラッカ・ユナイテッドFCを2−1、同6位のUITM FCが2部6位のケランタンFAを3-1で破り、こちらもリーグ上位が下位のクラブに勝利しペスト8へ名乗りをあげました。
 なお、ベスト8のカードは以下の通りです。
ペナンFA(2部1位)-UTIM FC(1部6位)
JDT(1部1位)-クアラルンプールFA(2部3位)
トレンガヌFC(1部3位)-ペラTBG(1部4位)
スランゴールFC(1部5位)-クダFA(1部2位)

マレーシアカップ1回戦
11月7日(土)
スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 1-0 PJシティFC
得点者:トレンガヌ-サンジャル・シャアフメドフ(37分)
 サイドラインが不明瞭なため、試合開始前に改めてサイドラインを引き直すという、プロの試合としては前代未聞の理由により試合開始が30分近く遅れたものの、ホームのトレンガヌFCが順当に勝利を収めています。

ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラTBG 4-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:レアンドロ・ドス・サントス3(7分、21分、49分)、カレッカ(90+1分)

11月8日(日)
ハンジェバスタジアム(マラッカ州クルボン)
スランゴールFC 2-1 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オモスイ(21分)、サンドロ・ダ・シルヴァ(52分)、マラッカ-ウチェ・アクバ(57分)

MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
UITM FC 3-2 ケランタンFA
得点者:UITM-アリフ・アヌアル2(12分、67分)、ラフィ・ヤアコブ(15分)、ケランタン-ダニアル・アシュラフ2(61分、63分)
 ケランタンFAの渡邉将基選手はベンチ入りしませんでした。

ディクソン・ヌワカエメはパハンFA退団へ
 11月6日に行われた対クダFA戦に敗れたパハンFAのFWディクソン・ヌワカエメが自身のTwitterで「この試合がパハンFAのユニフォームを着てプレーした最後の試合で、このように終わって欲しくなかった。」と退団をほのめかす投稿を行っています。
 Orang Besi(マレーシア語でorangは「人」、besiは「鉄」なので「鉄人」)の愛称でパハンFAサポーターから親しまれた34歳のヌワカエメ選手はナイジェリア出身で、2014年にケランタンFAからパハンFAへ移籍すると、この年のFAカップ決勝のフェルダ・ユナイテッドFC戦では1ゴール、マレーシアカップ決勝のJDT戦では2ゴールを決めていずれもチームを優勝に導き、パハンFAの2冠達成に貢献しています。(ちなみに前年にはケランタンFAでもFAカップ準決勝で2ゴールを決め、ケランタンFAのFAカップ優勝にも貢献しています。)
 ヌワカエメ選手はリーグ戦でも2014年は6ゴール、翌年2015年には9ゴールを決め、パハンFAはこの2シーズンともリーグ3位となっています。
 2016年にはフランス1部リーグのアンジェSCOに移籍したものの、昨季2019年シーズンにパハンFAに復帰すると、リーグ戦で7ゴールを決めるなどクラブを前季のリーグ4位から2位へと押し上げたものの、今季はケガなどもあり先発した試合もわずか4試合でリーグ通算2ゴールと以前のような活躍はできていませんでした。
 しかしその一方で、この試合でもフル出場しており、Mリーグで自分を必要とするクラブがあれば話を聞く用意があるとして、34歳のヌワカエメ選手は現役続行に意欲を示しています。

パハンFAのドラー監督の去就も未定
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、マレーシアカップ1回戦で敗退したパハンFAのドラー・サレー監督の去就についてはまだ何も決まっていないようだと報じています。
 2010年から2013年までパハンFAで監督を務めたのち、2017年に4年ぶりに復帰したドラー監督は2017年にはリーグ2位、2018年は4位、昨季2019年シーズンには再び2位となり、カップ戦でも2017年にはFAカップ準優勝、2018年にはFAカップ優勝という成績を収め、今季も好成績が期待されていました。
 しかし今季は開幕前に代表選手でもあるマシュー・デイヴィーズがJDTに移籍した他、新型コロナウィルスによる中断期間中にはやはり代表選手のモハマドゥ・スマレがチームを離れてタイのクラブへ移籍、また上でも取り上げたディクソン・ヌワカエメの不調などからリーグ8位に終わり、マレーシアカップも1回戦敗退という成績に終わっています。
 マレーシアカップ1回戦終了後、ドラー監督は来季の去就はパハンFAを運営するパハン州サッカー協会が決めることであると話し、どのような結果になっても受け入れる用意はあると話しています。

タイリーグオールスターに代表トリオは選出されず
 サッカー専門サイトのヴォケットFCは、11月14日に予定されているタイ代表対タイリーグオールスターのメンバーに、現在、タイ1部リーグでプレーするマレーシア代表トリオが一人も選出されなかったことを報じています。
 この試合では、新型コロナウィルスの影響により他国代表と試合ができない西野朗監督率いるタイ代表がタイリーグオールスターと対戦しますが、タイリーグオールスターはタイ1部リーグでプレーする外国籍選手17名と代表に選出されていないタイ人選手5名の計22名で構成され、監督は先月10月にバンコク・ユナイテッドの監督を辞任したばかりのアレシャンドロ・「マノ」・ポルキン氏が指揮を取りますが、このタイリーグオールスターにはマレーシア代表のノーシャルル・イドラン・タラハ(BGパトゥム・ユナイテッド)、ドミニク・タン、モハマドゥ・スマレ(いずれもポリス・テロFC)の3名は選出されませんでした。
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 この11月14日は、本来ならばFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選のタイ代表対マレーシア代表が予定されていたFIFAの国際マッチデーでしたが、新型コロナウィルスの影響でワールドカップ予選が来年に延期となったことで日程的には空いており、今回の試合が実現しています。
 今回のタイリーグオールスターのメンバーは、タイサッカー協会FATの公式サイトで発表されており、代表トリオのチームメートからポリス・テロFCのFWグレッグ・フーラ (フランス)やDFクォン・デヒ(韓国)、BGパトゥム・ユナイテッドのMF丸岡満やMFチャウワット・ヴィラチャード(タイ)らが選出されている他、東南アジア出身選手としてフィリピン代表のGKミカエル・ファルケスゴーア(バンコク・ユナイテッド)、DFマルティン・シュトイブレ (ポートFC)らが選ばれています。

11月7日のニュース:マレーシアカップ開幕-JDT・クダFA・ペナンFAがベスト8進出、AFC事務局長は州政府に依存するクラブを暫定的に容認、ケランタンFCはランカウィ島にリゾートをオープン

マレーシアカップ開幕-JDT・クダFA・ペナンFAがベスト8進出
 今季2020年シーズン最後の大会となるマレーシアカップが開幕しました。今季はMリーグ1部11クラブと2部5クラブの16クラブが参加する点は従来通りですが、1回戦からトーナメントと変則になっています。
 優勝チームにはAFCカップ出場権が与えられるこの大会は、11月22日の決勝まで熱戦が繰り広げられます。(試合のダイジェスト映像はMFLの公式Youtubeチャンネルより)

11月6日(金)マレーシアカップ1回戦
タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 1-0 クチンFA
得点者:JDT-アリフ・アイマン(19分)、クチンFA-
 18歳のアリフ・アイマンのゴールで先制したJDTがそのまま逃げ切りベスト8進出を決めています。JDTは、次戦はサバFAの出場自体により1回戦を不戦勝となったクアラルンプールFAと対戦します。
 クチンFAの鈴木雄太選手と谷川由来選手もいずれも先発してフル出場しています。

シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFA 3-1 フェルダ・ユナイテッドFC
得点者:ペナン-カサグランデ(37分)、アメル・アザハ(分)、リ・チャンフン(76分)、フェルダ-ニコラス・ヴェレズ(49分)
 リーグ戦では11試合で9ゴールを決めたカサグランデがこの試合でも先制ゴールを決め、ペナンFAがベスト8進出を決めています。ペナンFAはベスト8でUITM FCとケランタンFAの勝者と対戦します。
 今季でのMリーグ撤退が決まっているフェルダ・ユナイテッドFCはこの試合の敗戦で13年の歴史に幕を下ろしました。
 フェルダ・ユナイテッドFCの恵龍太郎選手は先発してフル出場しています。

ダルルアマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダFA 3-2 パハンFA
得点者:クダ-シャキル・ハムザ(17分)、クパ・シャーマン(36分)、チェチェ・キプレ( 44分)、パハン-ムスリム・アーマド(49分)、ファイザル・ラニ(88分)
 パハンFAの猛攻を防ぎ切ったクダFAがベスト8進出。クダFAはスランゴールFCとマラッカ・ユナイテッドFCの勝者がベスト8での対戦相手となります。
 パハンFAは77分のディクソン・ヌワカエメのPK失敗が最後まで響きました。

AFC事務局長は州政府に依存するクラブを暫定的に容認
 Mリーグの1部と2部のクラブに対し、マレーシアサッカー協会FAMは来季までに「民営化」を完了することを義務付けました。これにより各州サッカー協会(州FA)によって運営されていたクラブは、来季以降は州FAから独立して設立された運営会社がクラブを運営することになっています。
 しかし、企業や個人のスポンサーを獲得できていない(あるいは獲得する気がない?)クラブ運営会社の株式が州FAや州政府によって保持され、民営化後もこれまで同様、州政府からの公金支援でクラブが運営される図式は変わっていないようで、Mリーグ1部のジョホール・ダルル・タジムJDTのオーナーはこれを非難しています。
 この状況について、アジアサッカー連盟AFCのウインザー・ポール事務局長は、望ましいものではないとしながらも、新型コロナウィルスによる経済状況悪化、そして実際の民営化に必要期間を考慮すると、一時的にはやむなしと話していると、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 「州政府からの公金支援に依存せず、各クラブが運営費用を生み出す努力をするべきではあるが、新型コロナウィルスによる状況の悪化によってクラブが収入を生み出すことが難しいことは理解できる。その上で各クラブには州政府に依存せず、収入を生み出すための長期計画が必要になる。AFCはこれに向けて全てのクラブが努力することを期待している。」とウインザー事務局長は話しています。
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 新型コロナウィルスの影響は否定できないですが、州政府に依存しない完全な「民営化」達成の期限を区切り、その期限までに達成が無理なクラブは下部リーグに落として立て直しをしてもらう、というのも一つの方法かと思います。プロクラブを名乗りながら、州政府からの支援がなければ選手や監督、コーチに対する給料未払い問題を起こすようなクラブがある限り、Mリーグの評価は下がることはあれ、上がることはないでしょうから。

ケランタンFCはランカウィ島にリゾートをオープン
 Mリーグ2部のケランタンFC(来季から、現在はケランタンFA)がクラブが運営するリゾートをオープンしたことをクラブの公式Facebookで発表しています。
ランカウィ島にオープンしたということです。
 公式Facebook上の投稿によれば、このリゾートはザ・レッドウォリアーズ・リゾートの名称で、日本でも有名なリゾート地のランカウィ島でも最も多くの人が訪れるチェナン海岸に近いということです。(ちなみにランカウィ島はクダ州にあります。)
 マレーシア国内でも特にイスラム教の影響が強いケランタン州を本拠地とするケランタンFCのリゾートということで、イスラム法(シャリア法)に則り結婚した男女に限り同室での宿泊が可能ということです。
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 サッカークラブがリゾート経営に乗り出すべきかどうかは別にして、多額の未払い給料に苦しむケランタン州サッカー協会による運営時代とは打って変わって、ビジネスマンのノリザム・トゥキマン氏がオーナーとなったことで、多角的なクラブ経営を目指すケランタンFCは、マレーシアでクラブを運営する一つのモデルとなりそうです。


11月6日のニュース:FAMは今月末に代表候補合宿実施を計画、タイ1部リーグ第12節-スマレは出場もタンはベンチ外、パハン州FAは来季のクラブ名称コンテストを開催も結局はその結果を無視

FAMは今月末に代表候補合宿実施を計画
 マレーシアサッカー協会FAMは今月11月末に代表合宿を予定していると、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、代表首脳陣が今週11月6日から始まるマレーシアカップの決勝戦が開催される11月22日後、直ちに合宿を開催することを希望していることを明かしています。
  昨年2019年11月以来1年近く代表の試合が行われていないため、今回予定されている合宿は短期間で選手と監督、コーチとの「顔合わせ」程度になるとになるとしていますが、マレーシア国内は現在も新型コロナウィルスの1日あたりの新規感染者が1000名前後で推移していることから、あくまでもこの感染状況が改善することが条件であると、スチュアーと事務局長は話しています。

タイ1部リーグ第12節-スマレは出場もタンはベンチ外
 タイ1部リーグ第12節は1試合が行われ、マレーシア代表のドミニク・タンとモハマドゥ・スマレが所属するポリス・テロFCはホームで昨季チャンピオンのシンハー・チェンライ・ユナイテッドFCと対戦し0-1で敗れています。
 前節第11節に対1部リーグデビューを果たしたスマレ選手は、79分にMFナロン・ジャンサウェックと交代で出場し、試合終了までプレーしましたが、タン選手は今季初めてペンチ入りしませんでした。
 この敗戦によりポリス・テロFCは3連敗となり、過去7試合勝ち星なしとなっています。

パハン州FAは来季のクラブ名称コンテストを開催も結局はその結果を無視
 11月1日のこのブログでは、パハン州サッカー協会(パハン州FA)が民営化に伴う来季発足する新たなクラブのロゴと名称のコンテストで集まった候補を挙げて、サポーターによる人気投票を行なっていることを取り上げました。その際には、パハン州FAが来季のクラブ名称として既に発表していたスリパハンFCの他、パハンFCやマコタパハンFCという名称もロゴの候補に併記されたことから、スリパハンFCが最終決定ではない可能性があるようだと書きました。
 しかし今回、新たに発表された新クラブ名のコンテストでは。投票できる名称が3つしかなく、しかもスリパハンFC以外の候補が「スリインデラプラFC」と「インデラプラFC」とこれまで全く取り上げられたことのない名称が突如、候補になりました。(インデラプラは15世期ごろまで存在した旧パハン王国の首都の名前です)その一方で、前述のパハンFCやマコタパハンFCが候補から外れたため投票ができなくなっています。
 サッカー専門サイトのスムアニャボラは、既に締め切られた新クラブロゴのコンテストではパハンFCの名所を含むロゴが全投票数の57%にあたる2861票を集め1位、マコタパハンFCの名称を含むロゴが1828票(同37%)を集め2位になっている点を指摘し、当初はロゴおよび名称コンテストとしていたにも関わらず、この結果を無視していることから、パハン州FAが当初発表したスリパハンFCが採用できなくなることを恐れて、絶対に選ばれないような名称を対抗馬に据えたのではないかと指摘しています。
 新クラブ名称への人気投票はスリパハンFCがダントツ1位で票を集めていますが、その得票数自体は1436票とロゴの人気投票に比べると遥かに少ないことから、多くのサポーターがこの3つしかない投票先に不満を示した結果、投票を控えているのではないかと分析しています。
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 ここまでパハン州FAがスリパハンFCの名称にこだわるのは、当初発表した名称からの変更では州FAとしてのメンツが立たないといった理由か、あるいは既に「スリパハンFC」を商標登録しており、これを使って一儲けしようという戦略だったのが当てが外れ、慌てた結果のドタバタ劇か、結局はそんなつまらない理由だったりするのかもしれませんが、新クラブとして旗揚げする以上、サポーターからも愛される名称になることを期待したいです。
 

11月5日のニュース:UKM FCは来季のMリーグ2部参加を諦めない、サラワク州FA会長がMリーグ脱退を示唆も反対派が州FA会長に辞任を求める

UKM FCは来季のMリーグ2部参加を諦めない
 Mリーグ2部のUKM FCはクラブ運営のメインスポンサーとなっていたUniverisiti Kebangsaan Malaysia(UKM)マレーシア国立大学が来季以降の運営に関わらないことを発表し、クラブ存続の危機にありました。クラブの新たな運営会社となったヴァーシティボーイズ社は、来季に向けて新たなスポンサーを獲得し、その支援に基づく運営計画をマレーシアサッカー協会FAMに提出しましたが、運営資産に問題ありとの判断から、来季のMリーグ参加は不可との決定を下されています。
 しかしこのバーシティーボーイズ社が新たなスポンサーがさらなる資金の投入を決定したとして、来季もMリーグ2部への参加を画策していると、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 ヴァーシティーボーイズ社によると、未だ名前を明かしていないこのスポンサーは、現在のスポンサーという立場からクラブのオーナーになる意思を示しているということです。これにより新たなオーナーは350万リンギ(およそ8760万円)の資金を追加で投入し、これに他の複数のスポンサーからの支援を合わせると、クラブの来季の運営予算はおよそ500万リンギ(およそ1億2500万円)に達するとしています。
 ヴァーシティーボーイズ社の関係者は「追加投入される350万リンギがあれば来季、2部リーグに参加するのに十分だと考えている。他のクラブのような大盤振る舞いはできないものの、手始めに獲得する外国籍選手を2名程度にするなどの方法を考えている。経営状況に関する書類は近々、FAMに提出されることになっており、来季は2部への参加が可能だと確信している。」と話しています。
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 フェルダ・ユナイテッドFCとUKM FCが来季のMリーグ残留をめぐって、FAMとやり取りする様子を見ながら思うのは、両クラブとも来季は3部リーグのM3リーグに参加し、そこで優勝して2部昇格を目指す、という方針ではダメなのだろうか、ということです。Mリーグは両クラブが1部と2部に参加はできないとしていますが、これは2部までがプロリーグという扱いであるからで、セミプロリーグの3部以下への参入については、これを特に否定はしていません。
 またUKM FCの運営会社のコメントにもありますが、例えば外国籍選手枠をフルに使わなければ、他のクラブに比べて戦力は低下するわけで、例え2部に参加することができても他のクラブと争えるだけの戦力を用意できなければ、来季は下位に低迷し、結局は3部に降格、そしてその結果スポンサー撤退となる可能性があります。
 民営化は、クラブにとっても初めての経験ですが、そういったクラブを支援するスポンサーにとっても新たな経験となるはず。クラブに理念がなく、スポンサーもクラブを単なる広告塔としか見ていないのであれば、今年起こるはずだった悲劇が単に来年に先延ばしになるだけのような気がします。

サラワク州FA会長がMリーグ脱退を示唆も反対派が州FA会長に辞任を求める
 サラワク州のサッカー専門サイトのサラワククロックスは、サラワク州サッカー協会(サラワク州FA)のポサ・マジャイス会長が、財務状況が改善しないことからMリーグ撤退の可能性について言及したと報じる一方で、サラワク州FAの全会長を含む州内の有力サッカー関係者がこぞってポサ会長の辞任を求めていることも同時に報じています。
 ポサ会長は財務状況を改善する方法がなければ、サラワク州FAは来季のMリーグから撤退する他に手段はないと話しています。
 ただしここでサラワククロックスが疑問視しているのは、サラワク州FAがMリーグから撤退することによる影響です。サラワク州FAが運営していたMリーグ2部のサラワク・ユナイテッドFCは、このブログでも何度も取り上げた民営化によって、サラワク州FAから独立しており、サラワク州FAが直接、運営するクラブはMリーグには存在しないことになっていることから、その影響が不明であるとしています。
 その一方で、このポサ会長の発言が出た直後にかつてのサラワクFA(クラブ)の元監督を務めたアワン・マーヤン氏やサラワクFAの元選手のルーカス・カラン氏、さらには元サラワク州FA会長のワイリ・アバン氏らがポサ会長の辞任を求める記者会見を開いたことも報じられています。この席上ではサラワク州FA傘下のクラブがMリーグから脱退すればその影響は計り知れないとして、これに反対を表明しただけでなく、ポサ会長に直ちに辞任するよう求め、より経験と能力がある人物を会長にするように求めています。
 ワイリ・アバン元会長は「このような決断は州内の若い選手たちの発展を妨げるものであり、ポサ会長はサラワク州FAの財政問題を解決できる新たな会長に道を譲るべきである。」と話しています。
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 この2017年からサラワク州FA会長を務めるポサ会長は、昨季はリーグからの分配金が削減されたをめぐり、Mリーグからの脱退をほのめかすなど「武闘派」の会長である一方、サラワク州内ではその運営方法をめぐ理、今回同様、サッカー関係者から辞任を求める声が上がったこともある人物です。