マレーシアカップの詳細発表
マレーシアカップを運営するマレーシアフットボールリーグMFLは公式Facebook上で、11月6日に開幕するマレーシアカップ1回戦の日程の詳細を発表しています。なお、左側がホームチームです。
11月6日(金曜日)
ペナンFA対フェルダ・ユナイテッドFC
ジョホール・ダルル・タジムJDT対クチンFA
クダFA対パハンFA
11月7日(土曜日)
トレンガヌFC対PJシティFC
ペラTBG対ケランタン・ユナイテッドFC
11月8日(日)
UITM FC対ケランタンFA
スランゴールFC対マラッカ・ユナイテッドFC
いずれの試合も午後9時キックオフで、このうち、JDTは今季から本拠地として使用しているスルタン・イブラヒムスタジアムが改修工事中のため、昨季まで本拠地としていたタンスリ・ダト・ハサン・ユーノススタジアム(通称ラーキンスタジアム)で試合を行うほか、本拠地があるスランゴール州内に条件付き活動制限令が施行中のUITM FCはペラIIのホームであるペラ州マンジュンのMPMスタジアムを、スランゴールFCは対戦相手マラッカ・ユナイテッドFCのホーム、ハンジェバスタジアムを使用します。
UITM FC監督は来季は別のMリーグクラブの監督就任か
大学が運営するクラブとして初めてMリーグ1部に昇格したUITM FCは、昨季2019年シーズンは2部で5位ながら、1部で9位のPKNS FCがスランゴールFCのセカンドチームとして登録されたことで1部のクラブ数が減少したことにより、いわば棚ぼたで昇格したクラブです。しかし11試合と短縮されたリーグながら、初めての1部では伝統ある他のクラブを抑えて今季6位と大躍進を見せました。
このUITM FCを率いたのが、マレーシアU22代表の元監督でドイツ出身のフランク・バーンハート監督ですが、大学生主体のクラブを率いて収めた好成績は他のMリーグクラブの目に留まったようで、来季はUITM FCを離れる可能性が高まっていると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
UITM FCは既に来季に向けて新監督を探しているという報道もあり、これによるとバーンハート監督にはUITM FCよりも好条件でのオファーが出されているということですが、そのクラブはどのクラブなのかは不明ということです。
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限られた予算で運営されるUITM FCの布陣と今季が初の1部リーグながら6位という結果を見れば、バーンハート監督は今季のMリーグ最優秀監督の一人なのは明らかで、その実績をもとに獲得を目指すクラブがあっても驚きではありません。若い選手が多いケランタンFCや、保持ライセンスの問題で新たな監督を必要としている来季昇格組みのペナンFAやクアラルンプールFA辺りが関心を示しているのかもしれません。
フェルダUとUKMの来季参入不可は決定事項-FAM
マレーシアサッカー協会は、メインスポンサーを失ったフェルダ・ユナイテッドFCとUKM FCから出されていた新たなスポンサーに関する資産情報や来季の経営計画ではシーズンを通してのクラブ経営が不可と判断し、来季のMリーグ参入を認めない決定を下したことはこのブログでも取り上げました。
これについて両クラブの運営会社がFAMに決定の見直しを求めていましたが、スタジアムアストロによると、FAMは決定を再考する予定はないようです。
FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、両クラブに対して必要書類を用意する時間を十分に与えており、今回の決定が最終決定であることを強調しています。
「両クラブのいう新たなメインスポンサーは年間100万リンギ(およそ2520万円)に満たない額しか用意できておらず、そういった企業あるいは個人が年間の運営費用に500万リンギ(およそ1億2600万円)は必要なクラブのスポンサーになれば、給料未払い問題が発生する可能性が十分にある。そして、FAMはそれを防ぐ立場にある。」とスチュアーと事務局長は話しています。
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この件について同じスチュアート事務局長はFAMが特別委員会を設置して再検討を行うと話した、という別報道出ており、両クラブとも首の皮一枚つながっているといったところかも知れません。