1月6日のニュース:サバFCは一転して今季もクルニアワン監督が指揮、今月の代表合宿では練習試合は行わない-タン代表監督、今季のM3リーグは4チーム増の24チーム編成で開催

サバFCは一転して今季もクルニアワン監督が指揮
 Mリーグ1部で昨季は10位に終わったサバFC(今季から、昨季まではサバFA)は、今季もクルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督が続投することが発表されています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版によると、先日行われたサバ州サッカー協会SAFAの執行委員会終了後、ブン・モクタル会長代行は今季もインドネシア出身のクルニアワン監督がクラブの指揮を取り、サバFAでプレー経験があるブルハン・アジュイ氏が今季新たにアシスタントコーチに就任すると発表しています。
 これまでクルニアワン監督は退任、新監督としてサバ州に隣接するサラワク州出身のルーカス・カラン・ラエン氏が就任することが昨年12月初旬にサバFCを運営するサバFC社のヴァードン・バハンダCEO(当時)によって発表されていましたが、サバ州選出の国会議員でサバ州副州知事でもあるブン・モクタルのサバFA会長代行就任に合わせるようにヴァードンCEOは辞職しています。
 またブン・モクタル会長代行は、ヴァードン氏の辞職に伴い空席となったサバFC社のCEOにカイルル・フィルダウス・アクバル・カーン氏の就任と、サバ州トライアスロン協会会長のアフマド・マルズキ・ナシル氏のサバFCチームマネージャー就任も合わせて発表しています。
 ブン・モクタル会長代行は、今週中にマレーシア入りする予定のクルニアワン監督は今月半ばをめどに選手の選抜を行うということです。
 また最終メンバーと今季のユニフォームについては、来月2月14日にサバ州のハジジ・ノー州知事も出席するイベントで発表されることも明らかにしています。

今月の代表合宿では練習試合は行わない-タン代表監督
 今月1月15日から26日まで予定されている代表合宿について、タン・チェンホー代表監督は練習試合を行わない予定であると、ブリタハリアンが伝えています。
 タン監督は2月末のMリーグ開幕前に選手にケガのリスクを負わせるわけにはいかないとして、3月に予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選のアラブ首長国連邦戦直前まで、練習試合は行わないとブリタハリアンのインタビューに答えています。「プレシーズン前の練習を始めたばかりの状況では練習試合を行っても、選手はコンディションも十分に仕上がっていないだけでなく、自信となるようなものは得られないだろう。」と話すタン監督は、3月19日に予定されているバーレーンとの練習試合までは対外試合を「封印」する方針を明らかにしています。なお新型コロナウィルスによる中断から再開されるW杯予選でマレーシア代表の初戦は3月25日のアラブ首長国UAEとなっています。
 またタン監督は今月の代表合宿ではこれまで招集された選手が大半を占めることも明らかにしています。「昨季はMリーグが短縮されたことで、これまで未招集の選手を評価するには十分な試合数が見られていないため、今回の代表合宿はこれまで招集経験のある選手中心に行う。それでも新たな選手は数名を今回の合宿で初招集する予定であるが、これは次の代表合宿が(予選直前の)3月開催のため、そこで新戦力を見出す時間はなく、今回の合宿がその最後の機会と考えているからである。」と話しています。

今季のM3リーグは4チーム増の24チーム編成で開催
 少々古くなってしまったニュースですが、Mリーグ3部と4部にあたるM3リーグとM4リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLは公式Facebook上で、今季のM3リーグは24チーム編成で開催することを発表しています。
 AFLのモハマド・ユソフ・ウィラ会長は、今年3月開幕予定のM3リーグについてセミプロ化を目指すためのリーグ再編成を行った結果、昨季はM3リーグとM4リーグに所属したチームから24チームが今季のM3リーグでプレーすると発表しています。なお昨季2020年シーズンのM3リーグは20チーム編成でしたが、新型コロナウィルスの影響で第2節終了後に中止となりました。
 今季のM3リーグについては、昨季の20チームの内、国軍FC、マンジュンシティFC、ランカウィシティFC、NLFC-マンサなど既に19チームが参加の意思を表明しているということです。
 新たに参加となるチームについてモハマド・ユソフ会長は、各州サッカー協会の協力を得て募集を行うとし、参加希望チームの運営形態や経営状況などを精査した上で決定するとしています。

1月5日のニュース:スマレはタイのクラブを退団し帰国、前U23代表監督がFAMのテクニカルディレクター就任、UITM FCから移籍のアタヤはクダFCに合流

スマレはタイのクラブを退団し帰国
 タイ1部ポリス・テロFCに所属していた代表FWのモハマドゥ・スマレがマレーシアへ帰国したことをマレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 新型コロナウィルスによるリーグ中断期間中に数ヶ月間にわたる給料未払いを理由に当時所属していたパハンFA(当時、今季からはスリ・パハンFC)を離脱し、タイに入国しポリス・テロFCと契約していました。しかし、9月7日のクラブ加入後もコンディショニング不良などの理由から試合出場は4試合、プレー時間も111分間とプレー機会も少なく、ポリス・テロFCも昨年12月までとなっていた契約を更新せず、すまれ選手はわずか4ヶ月ほどでマレーシアに戻る羽目となりました。
 これまでもJDT移籍が何度も噂となっていたスマレ選手ですが、今回こそはそれが実現する可能性大です。

前U23代表監督がFAMのテクニカルディレクター就任
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で前U23代表監督のオン・キムスイ氏のテクニカルディレクターTD就任を発表しています。なおオン氏は1月1日付でのTD就任ということです。
 U23監督退任後はアシスタントTDに就任していた50歳のオン氏は、2017年からその職についていた前任者でオランダ出身のピーター・デ・ルー氏が昨年9月に契約満了で退任したことから、新たなTDの第一候補とされていました。
職に就くことが有力視されていましたが、それが実現した形になります。
 FAMの公式サイトでは「選手、そして指導者としてさまざまレベルを経験しているオン氏はFAMテクニカルディレクターに適任である。」と述べられており、U23代表監督としては2011年の東南アジア競技大会優勝、2017年の同大会準優勝の他、2018年のアジアサッカー連盟AFCU23選手権出場や同年のアジア競技大会でのベスト16進出などの実績があります。

UITM FCから移籍のアタヤはクダFCに合流
 昨季2020年シーズンはMリーグ1部に昇格したばかりのUITM FC6位躍進の立役者となったレバノン出身のMFラビー・アタヤが今季加入したクダ・ダルル・アマンFC(KDA FC)に合流するためクダ州に到着したと、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 家族を伴ってクダ州アロースターの空港に到着したアタヤ選手はKDA FCサポーターの歓迎を受けたということです。
 昨季から在籍するFWクパー・シャーマン、FWチェチェ・キプレ、DFレナン・アウヴェスが残留し、先日このブログでも取り上げたシンガポール代表MFアヌマンサン・モハン・クマールをASEAN東南アジア枠で獲得、さらにアジア枠でプレーするこのアタヤ選手の加入でクダ・ダルル・アマンFCの外国籍補強は終了となります。
(写真はクダ・ダルル・アマンFCの公式Facebookより。Hijau Kuning(マレーシア語でそれぞれ「緑」「黄色」)は、チームの愛称です。)

1月3日のニュース:トレンガヌFCは外国籍選手補強終了か、パハンFC監督に元アメリカ代表主将が就任

トレンガヌFCは外国籍選手補強終了か
 Mリーグ1部で昨季2020年シーズンは3位となったトレンガヌFCは、昨季終了後に主将を務めたリー・タック(イギリス、スリ・パハンFCへ加入)、ドミニク・ダ・シルヴァ(モーリタニア)、サンジャル・シャアフメドフ(ウズベキスタン)、ファリス・ラムリ(シンガポール)ら所属外国籍選手全員と契約を更新しませんでした。
 昨季のMリーグで3位となったことで今季2021年シーズンはアジアサッカー連盟AFCカップの出場権を獲得しており、アジアレベルで戦うための戦力補強が必要な中、マレーシア人選手についてはスリパハンFCからファイザル・ハリム、ケランタンFCからニック・アキフ、UKM FCからアスナン・アフマッドらを獲得するなど精力的に動いたものの、外国籍選手に関しては噂レベルの話しか出ていませんでした。
 しかし年末から年明けにかけて、次々と外国籍選手獲得が発表され、直近ではクラブの公式Facebookでブラジル出身のFWデヴィッド・ダ・シルヴァ獲得が発表されています。インドネシア1部リーグのプルセバヤ・スラバヤから移籍するダ・シルヴァ選手は2019年には17試合で14ゴールを挙げてクラブをリーグ2位おり、その前は韓国1部の浦項スティーラーズやJ2のツエーゲン金沢などでもプレー経験があります。なお185cmのダ・シルヴァ選手は1年契約を結んだということです。
 この他、昨季はサバFAでプレーしたナミビア代表で28歳のFWペトルス・シテンビ、スペイン生まれのフィリピン代表で32歳のDFカルリ・デ・ムルガ、オーストラリア出身でアストンビラFC(英国)などでもプレー経験がある31歳のDFクリス・ハードの3選手といずれも1年契約を結んだことがクラブの公式サイトで発表されています。
 また残るもう1つの外国籍枠は現在のトレンガヌFC II、かつてT-Teamで2016-2017年シーズンにプレー経験があるマリ出身で29歳の攻撃的MFマカン・コナテ(プルセバヤ・スラバヤ)の獲得が濃厚ということです。

パハンFCの監督に元アメリカ代表が就任
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、Mリーグ1部のスリ・パハンFC(今季から、昨季まではパハンFA)に元アメリカ代表としてW杯出場経験もあるトーマス・ドゥーリー氏が就任すると報じています。旧西ドイツ出身のドゥーリー氏は、現役時代はブンデスリーガの1.FCカイザースラウテルンやバイエル・レバークーゼン、シャルケ04、アメリカ1部のMLSのコロンバス・クルーなどでプレーした他、FIFAワールドカップ1994年アメリカ大会と1998年フランス大会の全試合に先発出場し、フランス大会ではアメリカ代表の主将を務めています。
 指導者としてはアメリカ代表のアシスタントコーチを務めたのち2014年2月から2018年3月まではフィリピン代表の監督を務めた他、昨季2020年シーズンはベトナム1部リーグで優勝したベトテルFCのスポーティングダイレクターを務めていました。
 既にスリ・パハンFCの本拠地パハン州クアンタン入りしているというドゥーリー新監督は1月4日からスリ・パハンFCの指導を始めるということです。

1月2日のニュース:サファウィ・ラシドが2020年アジア最優秀選手の候補に、UITM FCはクロアチア出身GKと契約、クダFCはシンガポール代表MFを獲得

サファウィ・ラシドが2020年アジア最優秀選手の候補に
 スポーツ専門サイトのフォックススポーツアジアが選ぶ2020年アジア最優秀選手にノミネートされた24名の選手が発表され、その中にMリーグ1部ジョホール・ダルル・タジムJDTのサファウィ・ラシドが含まれていることが明らかになりました。
 昨季2020年シーズンは国内リーグMリーグでは7試合出場で7ゴールと活躍しただけでなく、アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLヴィッセル神戸戦ではゴールを決めるなどアジアレベルでも名前を残しています。(ただしJDTは新型コロナウィルスによる中断を挟んで再開されたACLグループステージの出場を辞退したため、正式記録扱いになっていません。)
 ノミネートされた24名中唯一、東南アジア出身のサファウィ選手ですが、残る23選手の中にはこの賞を過去6年間で昨年までの3年連続を含む計5回受賞しているソン・フンミンやファン・ヒチャン(いずれも韓国)や久保建英や遠藤航、冨安健洋らの日本勢、ショジャー・ハリルザデー(イラン)がいる他、ノミネート資格がAFC加盟国の代表チームや国内リーグでプレーする選手であることからJリーグでプレーするアンドレス・イニエスタ(スペイン)や中国リーグでプレーするアレックス・テイシェイラ(ブラジル)もノミネートされています。
(下はフォックススポーツアジアのFacebookに掲載されたノミネート選手のリスト)

UITM FCはクロアチア出身GKと契約
 昨季2020年シーズンに初めてMリーグ1部に昇格したUITM FCは、昇格1年目のシーズンを6位で終える好成績を収めました。しかしその躍進に貢献したラビ・アタヤ(レバノン)ら外国籍選手が他のMリーグクラブに移籍するなどして退団し、戦力ダウンが予想されています。
 そんな中、UTIM FCがクロアチア出身のGKドミニク・ピチャックと契約したとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。今回初めてアジアでプレーするというピチャック選手は28歳で、母国クロアチアのNKディナモ・ザグレブを皮切りにドイツでもプレーし、 昨季2020年シーズンはドイツ4部のSVバベルスベルク03に所属していたということです。この他、ピチャック選手はU19やU21代表でもプレー経験もあるということです。

クダFCはシンガポール代表MFを獲得
 Mリーグ1部クダ・ダルル・アマンFC(KDA FC-今季から、昨季まではクダFA)がシンガポール代表MFアヌマンサン・モハン・クマールを獲得しました。
 シンガポールの英字紙ニューペーパー電子版は、昨季2020年シーズンはシンガポールリーグのホウガン・ユナイテッドでプレーした26歳のアヌマンサン選手が1年契約結んだと報じ、その給料はホウガン・ユナイテッドFC時代から倍増したとも伝えています。
 「アヌ」の愛称で知られるアヌマンサン選手は国外でのプレーは初めていうことですが、同じシンガポール出身のアイディル・シャリンKDA FC監督がシンガポールリーグのホーム・ユナイテッドFC(現ライオンシティセイラーズFC)の監督時代にその下でプレーした経験があるそうです。
 そのアイディル監督もアヌマンサン選手に注目しており、現在は選手として成熟しているとし「現在、KDA FCには埋めなければいけないポジションがあるが、アヌはそこにピッタリとはまる選手である。」と話しています。
 KDA FCの他、今季からMリーグ1部に昇格するペナンFC(今季から、昨季まではペナンFA)、さらには国内リーグのタンピネス・ローヴァーズFCやライオン・シティー・セイラーズFCなどからも獲得オファーを受けていたことを明かしたアヌマンサン選手は、「これまでもいつか国外でプレーしたいと思ってきたが、今がその時だと決断した。」と述べています。
 アヌマンサン選手のKDA FC加入で、今季Mリーグでプレーするシンガポール出身選手はハリス・ハルン(JDT)、サフアン・バハルディン(スランゴールFC)、そしてKDA FCからペラFCに移籍したシャキル・ハムザと合わせて4名となります。

1月1日のニュース:2020年フットボールアウォード発表-JDTの独壇場に、クラスニキが代表合宿初招集、FIFAはケランタンFCに対する選手獲得禁止制裁を解除

 明けましておめでとうございます。2021年もどうぞよろしくお願い致します。それでは新年1回目のニュースをお伝えします。

2020年フットボールアウォード発表-JDTの独壇場に
 12月30日に開催された2020年フットボールアウォード(年間表彰)では、大方の予想通りJDTの独壇場となりました。
 新型コロナウィルスの影響により史上初のオンライン開催となった今年の年間表彰では、ファン投票が全体の30%、Mリーグ1部と2部の24チームの監督、主将とメディア関係者の投票が70%として審査され、今季Mリーグ1部で7連覇を果たしたジョホール・ダルル・タジムJDTが審査対象となった6部門中5部門を受賞するなど、リーグ同様に圧勝でした。以下、受賞者です。

<最優秀GK:ファリザル・マーリアス(JDT)5度目>
 代表でもプレーするファリザル選手が2009年、2015年、2018年、2019年に続く5度目の最優秀GK受賞を果たしています。
<最優秀DF:アイディル・ザフアン・アブドル・ラザク(JDT)5度目>
 最優秀DFはやはり代表の主力でもあるアイディル・ザフアンが受賞。2009年、2010年、2012年、2015年に続く5度目の受賞です。
<最優秀MF:サファウィ・ラシド(JDT)2度目>
 ポルトガルリーグ挑戦では残念な結果に終わったサファウィ・ラシドですが、最優秀MFは一昨年2018年に続く2度目の受賞です。(ちなみに昨年2019年はFW部門でノミネートされて最優秀FWに選出されています。)今回はマレーシアの全サッカーファンに送られる特例となった最優秀選手部門では2018年、2019年と2年連続で選ばれている現在のマレーシアNo. 1選手ですが、来季から復帰するJDTでは、国外のクラブが獲得に乗り出すような活躍を見せて欲しいです。
<最優秀FW:シャーレル・フィクリ(ペラTBG)2度目>
 マレーシア人選手として今季リーグ最多の10ゴール(11試合)を挙げたシャーレル・フィクリが2017年に次ぐ2度目の最優秀FW受賞です。
<最優秀監督:ベンヤミン・モラ(JDT)初受賞>
 リーグ7連覇中のJDTも最優秀監督賞となると2015年のマリオ・ゴメス監督まで遡らなければなりません。メキシコ出身のモラ監督自身は初受賞です。
<最優秀クラブ:JDT 5度目>
 2014年、2016年、2018年、2019年に続く5度目の受賞です。前身のジョホールFC時代を含めると、表彰が始まった2009年から2020年までで7度目の受賞です。
*ここまでが審査員によって決まる表彰部門です。

<ゴールデンブーツ-1部リーグ得点王>
 イフェダヨ・オモスイ(スランゴールFC)12ゴール(11試合)
 チームに優勝の望みが無くなった最後の3試合で7ゴールの荒稼ぎをしたイフェダヨ・オモスイがゴールデンブーツを初受賞しています。
<年間最多ゴール>
 1部スーパーリーグ外国籍選手部門 イフェダヨ・オモスイ(12ゴール)
 1部スーパーリーグマレーシア人選手部門 シャーレル・フィクリ(10ゴール)
 2部プレミアリーグ外国籍選手部門 カサグランデ(ペナンFA-9ゴール)
 2部プレミアリーグマレーシア人選手部門 ダニアル・アサリ(スランゴール2-7ゴール)

クラスニキが代表合宿初招集
 マレーシアの通信社ブルナマはコソボ出身の帰化選手であるリリドン・クラスニキが今月1月15日から予定されている代表合宿に初招集されると報じています。
 Mリーグ1部JDTに所属する28歳のクラスニキ選手は2015年にクダFAに加入し、それ以来Mリーグでプレーし続けていることから、FIFAが規定する帰化選手条件を満たしたことからマレーシアサッカー協会FAMの支援により、昨年2020年2月にマレーシア国籍を獲得しています。
 初招集となったクラスニキ選手ですが、クダFA時代には当時クダFA監督だったタン・チェンホー代表監督のもとで2015年から2017年までプレーした経験もあります。
 ガンビア出身のモハマドゥ・スマレ(ポリス・テロFC)に次ぐ、マレーシア人を血縁者に持たない二人目の帰化選手となったクラスニキ選手ですが、昨季2020年シーズンはJDTでレギュラーを確保できず、出場試合数は3試合でした。

FIFAはケランタンFCに対する選手獲得禁止制裁を解除
 ブルナマは国際サッカー連盟FIFAがMリーグ2部のケランタンFCに課していた選手獲得禁止の制裁措置を解除したことを報じています。
 ケランタンFCはかつて在籍した外国籍選手や監督に対して多額の未払い給料があり、この問題が選手や代理人によってFIFAに持ち込まれたことから、FIFAはこれを完済するまで選手獲得を禁止する制裁をケランタンFCに課していました
 昨年2020年9月にケランタンFCの新たなオーナーとなったノリザム・トゥキマン氏は、2018年から2019年にかけて在籍したブラジル出身のカッシオ・デ・ジェズスに対する未払い給料61万2632リンギ(およそ1570万円)を完済したことでFIFAによる制裁が解除となったことを明かし、この制裁解除によりクラブは可能となった選手の獲得を含め今季のチーム編成に専念できると話しています。
 さらにノリザム オーナーは「オーナー就任後、既に800万リンギ(およそ2億500万円)を費やして、これまでクラブを運営者していたケランタン州サッカー協会の作った未払い給料の支払いを行なってきたが、今回の制裁が解除となったことで外国籍選手も含めた最高の選手を獲得して今季リーグに臨みたい。」とも話しています。

1月31日のニュース:2020年マレーシアサッカー重大ニュース(後編)

2020年最後の1日は昨日の前編に続き、今年のマレーシアサッカーをボラセパマレーシアJP的視点」振り返ります。

クラブ民営化がスタートも州サッカー協会の影響力は変わらず
 国内リーグMリーグは州対抗戦から発展した経緯があり、各州のサッカー協会(州FA)が運営するクラブが今季2020年シーズンで言えば、1部は12クラブ中7クラブが、2部は12クラブ中8クラブあります(2部は1部在籍クラブのセカンドチームも含む)。さらに政府系企業や警察、国立大学などの公的機関によって運営されているクラブも含めれば、1部と2部合わせた24クラブ中、民営化されているのは1部ではJDTとPJシティFC、2部はJDTのセカンドチームJDT IIの3クラブだけです。
 過去数年に渡ってリーグ参加クラブを民営化するようアジアサッカー連盟AFCから勧告を受けていたマレーシアサッカー協会FAMがようやく重い腰を上げたのが今年でしたが、そこで起こったのが新型コロナウィルスによるリーグ中断。州政府などの抗菌による支援を受けていたクラブは軒並み経営危機に陥りました。クラブは選手や監督、コーチの給料をカット、カットでも対応できる昨日取り上げた給料未払いとなる最悪のケースもありました。
 この公的資金依存体質を改善することも目的の一つとされるMリーグクラブの民営化ですが、FAMが全クラブが州FAから分離され民営化が完了したことを発表しても、クラブ関連のニュースが相変わらず州FAの公式サイトで発表され、運営会社の役員も州FAからの横滑りといった人事も見られます。FAMは「完全」民営化まで2年間の猶予を各クラブに与えていますが、それまでは見た目が変わっただけの旧態依然とした状況が続きそうです。

代表選手の国外リーグ挑戦はほぼ失敗
 去年から国外でプレーするドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFC)に加え、ノーシャルル・イドラン・タラハ(タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド)、モハマドゥ・スマレ(タイ1部ポリス・テロFC)そして期限付き移籍でサファウィ・ラシド(ポルトガル1部ポルティモネンセSC)が今季は国外でのプレーを選びました。
 しかしノーシャルル選手は今年12月いっぱいまでの契約が延長されず退団、給料未払い問題を理由にパハンFAを離脱したスマレ選手も同様に12月以降の契約更新がなく対談が濃厚です。また1年間の期限付き移籍でポルトガルへ渡ったサファウィ選手も1度もリーグ戦に出場することなく帰国が決まっています。
 その一方で2年目のタン選手は先発フル出場する機会も増えているので、1年足らずでマレーシアへ戻る選手たちにはもう少し腰を落ち着けてプレーする覚悟があれば…といったところでしょうか。
 フル代表の選手が国外でパッとしない一方で、U19代表のルクマン・ハキム・シャムスディンがベルギー1部コルレイクKVと5年契約を結び、U23代表のハディ・ファイヤッドがJ2のファジアーノ岡山で3年目の契約更新を行うなど若い選手に期待する方が楽しみかもしれません。(ハディ選手はその後、出場機会を求めてJ3のアスルクラロ沼津へ期限付き移籍しています。)

日本人トリオがクチンFAの躍進に貢献
 クチンFAは昨季2019年はMリーグの3部に当たるM3リーグで2位となり、入れ替え戦に勝利して今季2部に昇格したクラブです。そのクチンFAは今季2部で4位と大躍進を果たしましたが、それを支えたのがMリーグで初の日本人監督となった東山晃監督と昨年からクチンFAでプレーする鈴木雄太選手、そして大卒即プロデビューとなった谷川由来選手の日本人トリオです。
 リーグ上位に与えられるマレーシアカップへもクラブ史上初めて出場も果たし、クラブの歴史に名前を残した3名ですが、東山監督と谷川選手はケランタン・ユナイテッドFCへ加入し、鈴木選手は来季もクチンFAでプレーします。

中武駿介がアシスト王に
 所属したMリーグ2部ヌグリスンビランFAは今季11位となったものの、チームの12ゴールの半数近くに絡む5アシストを記録し、クチンFAのハドソン・ディアスと共にリーグのアシスト王に輝いています。
 今季終了後には複数クラブからオファーを受けながら引退を選択したのは残念でしたが、2016年に今は消滅してしまったクアンタンFAに加入し、PDRM FC、そしてヌグリスンビランFAとMリーグで長きに渡ってプレーした中武選手。本当にお疲れ様でした。

Mリーグに日本出身選手が急増
 昨季2019年シーズンは上記の鈴木選手(クチンFA)や中武選手(ヌグリスンビランFA)の他、1部のフェルダ・ユナイテッドFCに渡邉将基選手、池田圭選手が、2部のトレンガヌFC IIには鈴木ブルーノ選手と5名しかいなかったMリーグの日本出身選手ですが、今季2020年は渡邉選手はケランタンFAへ移籍し、池田選手は退団、他の3選手は昨季と同じチームに所属しました。この4名に加えて、フェルダ・ユナイテッドFCには恵龍太郎選手が、クチンFAには谷川由来選手が、JDT IIには廣瀬慧選手が加入した他、M3リーグにも岸健太(PIB FC)、木下怜耶(アルティメイトFC)、高山龍(ランカウィシティ)、宮崎崚平(ムラワティFC)、米澤淳司(スマラクFC)の5名の日本出身選手が加入し、日本出身選手の数が昨季の倍以上になりました。
 この内、鈴木雄太選手は来季もクチンFA、谷川選手はケランタン・ユナイテッドFC加入、渡邉選手は同じマレー半島東海岸のトレンガヌFC II加入が発表されています。また廣瀬選手は2年契約の2年目で、この4選手は来季もMリーグで観戦できそうです。
 さらにケランタン・ユナイテッドFCにビッグネーム加入!昨日12月30日に元日本代表の本山雅志選手が加入することが発表されました。
 マレーシアのトランスファーウィンドウは来年2月1日までなので、今後も日本人選手が増えることを期待して、今年のブログを締めくくらせていただきます。皆様、良いお年をお迎え下さい。

1月30日のニュース:2020年マレーシアサッカー重大ニュース(前編)

世界中が新型コロナウィルスに振り回された2020年はマレーシアも御多分に洩れませんでした。異例ずくめだった今年のマレーシアサッカーをボラセパマレーシアJP的視点で2日間に分けて振り返ります。

Mリーグの長期中断と試合数半減
 2月28日に昨年2019年のMリーグ1部覇者ジョホール・ダルル・タジムJDTと同年のFAカップ覇者クダFAの対戦で開幕した今季のMリーグでしたが、新型コロナウィルスの影響を受け3月15日に開催された第4節をもって中断期間に入りました。
 その後、8月28日の第5節開催まで5ヶ月以上の中断期間を強いられたMリーグ主催者のマレーシアンフットボールリーグMFLは、今季の日程をMリーグ1部、2部ともに通常の22試合から11試合へと半減して開催することを発表。今季のMリーグは最終的に各チーム1回戦総当たりという変則日程となりました。
 マレーシアサッカーの年間カレンダーは、1年間を大きく分けると前半はMリーグ、後半はマレーシアカップ、そしてMリーグの合間にFAカップという日程が通例ですが、今季は5ヶ月を超える中断期間によりFAカップは中止となりました。
 また8月のリーグ再開後はMリーグの全試合が無観客試合として開催されました。

マレーシアカップが1回戦開催後中止
 第1回大会が1921年(大正10年)に開催されたマレーシアカップは日本の天皇杯とともにアジア最古のカップ戦の一つです。マレーシア(当時は英領マラヤ)も戦場となった1942年から47年の太平洋戦争による中断時期を除き、毎年開催されてきたこの大会も、10月31日のMリーグ閉幕から1週間ほどで開催された11月初旬の1回戦終了後に国内感染者数が急増したことから、急遽、中止に追い込まれました。

M3リーグが中止
 Mリーグ3部にあたるセミプロリーグのM3リーグは、1部と2部より遅れて3月初旬に開幕しましたが、第2節を終えた時点で今季の中止が発表されました。
 1部と2部のクラブと比べると、スタジアムでなく観客席のないフィールドをホームとするクラブもあり、いわゆるソーシャルディスタンスを厳格に適応することができないことが理由とされましたが、M3リーグには経営基盤が万全でないクラブもあり、長期中断よりは中止を歓迎する声が上がったことも報じられました。
 今季のM3リーグには岸健太(PIB FC)、木下怜耶(アルティメイトFC)、高山龍(ランカウィシティ)、宮崎崚平(ムラワティFC)、米澤淳司(スマラクFC)の5名の日本出身選手が加入し、個人的には観戦をとても楽しみにしていましたが、残念ながら実現しませんでした。

JDTがMリーグ7連覇
 短縮日程となったMリーグ1部はJDTが9勝2分0敗、得失差25で2位のクダFAに勝点差7をつけた圧勝で7連覇を飾っています。
 優勝を決めたホームゲームでは、リーグ再開後は無観客試合とされていたにも関わらず選手家族をスタジアム観戦させて味噌をつけました(但しこれはJDTには何の落ち度もなく、それを許可したリーグ主催者MFLに非があります)が、対抗馬とされたクダFAやスランゴールFCが取りこぼしを繰り返すのを尻目に淡々と勝利を積み重ねた結果の順当な連覇でした。

JDTのACL辞退
 昨季のリーグ王者としてAFCチャンピオンズリーグACLに出場したJDTは、グループステージ開幕戦となったアウェイのヴィッセル神戸戦では1−5と大敗を喫したものの、次戦のホームでは今大会ベスト8に残った水原三星を2-1と撃破し、昨季の鹿島アントラーズ戦に続くACL2勝目を挙げ、1勝1敗と星を五分に戻したところでACLが新型コロナウィルスにより中断しました。
 一時はマレーシア国内での集中開催も発表されたACLグループステージでしたが、マレーシア国内の新規感染者が増加傾向にあったことから開催は取りやめ、結局は11月にカタールで集中開催が決定したものの、この時点で出入国を厳しく管理していたマレーシア政府は国外で開催されるACLへの出場に対してJDTに「強い勧告」を行い、これを受け入れたJDTは残り試合への参戦を辞退、これにより既に終了していたグループステージ2試合の結果も無効となりました。

複数クラブで給料未払いが明らかに
 今季ピッチ外での話題の中でボラセパマレーシアJPが最も多く取り上げたのが給料未払い問題でした。給料未払い問題はいわばマレーシアプロサッカーが抱える慢性的な問題であり、今に始まったことではありませんが、今季は特に新型コロナウィルスの影響で主な収入源の入場料収入を失い、さらに後ろ盾となる州政府(リーグ参加クラブの半数以上を占める州サッカー協会が運営するMリーグクラブは州政府から運営資金援助を受けています)がやはり新型コロナウィルスへの対応で予定外の出費を強いられた皺寄せで資金が削減されるなど、例年にも増して給料未払い問題がほじられる回数が多かった気がします。例えば今季Mリーグ1部に昇格したばかりのPDRM FCは、給料未払い問題を理由にリーグ開幕前に勝点3剥奪の処分を受け、勝点-3からのリーグスタートとなったことを皮切りに、同じ1部のマラッカ・ユナイテッドFC、さらに2部のケランタンFAも勝点3剥奪処分を受けました。(なおPDRM FCは結局、勝点-1でシーズンを終えています。)
 この他、開幕前に大型補強を行いJDTの連覇を阻む最有力候補の一つと見られていたクダFAがリーグ中断前の4試合を1勝1分2敗と予想に反する苦戦ぶりを見せましたが、のちに選手や監督、コーチには3月途中から給料が未払いとなっていることが明らかとなりました。給料未払い問題解決の目処がついたリーグ再開後は6勝0分1敗の成績を収めただけに残念でした。
 さらにリーグ中断期間中の8月には給料未払いを理由に1部パハンFAに所属するモハマドゥ・スマレがチームを離脱し、タイ1部のポリス・テロFCへ加入、一方のパハンFAは契約違反でスマレ選手を非難する事態になっています。

フェルダ・ユナイテッドFCがMリーグ撤退
 短縮された今季日程も最終節第11節を残すばかりとなった10月初旬に発表されたのがフェルダ・ユナイテッドFCが今季をもってMリーグから撤退するというニュースでした。
 政府系機関の連邦土地開発公社フェルダが運営するフェルダ・ユナイテッドFCは2007年創設と新しいクラブではあるものの、2部での優勝2回、1部でも2016年は2位、翌2017年も3位の成績で、2017年にはAFCカップに出場経験もあります。
 今季は降格圏との境界を行き来する成績だったフェルダ・ユナイテッドFCは、これまでのクラブ運営会社から本社に経営権が移った直後の撤退発表により、最終節に勝利すれば1部残留の可能性が残されていた中、スランゴールFCに6−1と大敗し、2部降格となりました。
 その後、旧運営会社の関係者が新たなスポンサーを獲得しクラブの存続を目指したものの、MFLはそのスポンサーの経営基盤が脆弱だとして旧経営会社関係者によるMリーグ参加存続の申請を却下し、Mリーグ撤退が決まりました。
 この他、同様に主要スポンサーだったマレーシア国立大学UKMがスポンサー撤退を表明した2部のUKM FCもMリーグ撤退が決まっています。

12月24日のニュース:来季のMリーグチケットは全試合オンライン販売のみ、FAMはMリーグクラブに対して1月の代表合宿への理解を求める、ケランタンFCは未払い給料を次々と完済

来季のMリーグチケットは全試合オンライン販売のみ
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版によると、来季2021年シーズンのMリーグのチケットはオンライン販売のみとなる様です。
 マレーシア政府は、来季のMリーグは開幕当初はスタジアムでの観戦者数を収容人員の10%のみ、しかも4000人を上限としており、この規制が適用されている間は、Mリーグ各試合のチケットはオンライン販売のみとし、スタジアムでは販売しないことをMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOが明らかにしています。
 オンラインのみでの販売はチケット売り場に人が集まることを避けるための処置であると話すアブドル・ガニCEOは、オンラインで販売されるチケットもアウェイチームのサポーターが州境を超えて移動することを防ぐため、ホームチームのサポーターのみが対象とするとしています。

FAMはMリーグクラブに対して1月の代表合宿への理解を求める
 先日のこのブログでも2021年1月15日から26日の予定で代表合宿が開催される記事を取り上げましたが、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、Mリーグ各クラブに対し、招集された選手の代表合宿参加をクラブの開幕前練習より優先させることを求めています。
 来季のMリーグは2月27日にJDTとクダFC(来季から、今季まではクダFA)の対戦で開幕しますが、1月半ばはどのクラブにとってもプレシーズン期間の真っ最中であることは理解していると話すスチュアート事務局長は、12日間の代表合宿が各クラブの開幕前の計画を妨げるものではないと話しています。
 「プレシーズン期間は各選手の体力強化だけでなく、開幕に向けてチーム練習が必要な時期であることは十分理解した上で、各クラブの理解と協力を求めたい。また各クラブでのプレシーズン期間の練習によって代表選手の体力が良い状態になっていることをタン・チェンホー代表監督も期待している。クラブで体力強化ができていれば、代表合宿はその分の練習に費やす時間が不要になり、短期間で合宿を開催できる。」とスチュアート事務局長は話しています。

ケランタンFCは未払い給料を次々と完済
 ケランタンFC(来季から、今季まではケランタンFA)は公式Facebook上で、これまで給料未払いとなっていたかつて在籍した外国籍選手や監督に対し、未払い分を完済したことを明らかにしています。
 今季2020年シーズンも給料未払いによりリーグ戦での勝点剥奪処分をFIFAから受けていたケランタンFCですが、公式Facebookによれば、昨季2019年に監督を務めたマルコ・クラリエヴィッチへ99万7000リンギ(およそ2540万円)、2018年から2019年シーズンに在籍したカッシオ・デ・ジェズスへ67万9000リンギ(およそ1730万円)、2017年シーズンに在籍したアブー・バクル・アル=ミルへ96万9000リンギ(およそ2470万円)の未払い給料を完済し、さらにFIFAから課されていた罰金の支払いも完了したということです。

12月21日のニュース:今季のMリーグ年間表彰式はオンライン開催-東山晃監督は最優秀監督候補に、タイ1部リーグ第15節-タンとスマレ所属のポリス・テロFCは下位クラブに大敗

今季のMリーグ年間表彰式はオンライン開催-東山晃監督は最優秀監督候補に
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式Facebook上で、今季2020年シーズンのナショナルフットボールアウォード(ABK20)表彰式を12月30日にオンラインで開催することを発表しています。
 今回で第20回となるこの表彰式はMリーグの今季最後の行事ですが、初のオンライン開催となるだけでなく、ファンが投票することができる初の表彰式となることが発表されています。
 Mリーグ1部と2部各クラブの監督、主将、メディアそれぞれ24名で構成される従来の審査員による投票が今回は全体の70%となり、残る30%がファン投票に配分され、最優秀ゴールキーパー、最優秀ディフェンダー、最優秀ミッドフィルダー、最優秀ストライカー、最優秀監督の5部門で投票は12月21日午前10時より12月25日午後11時59分までMリーグの公式Facebook、Twitter、Instagramで受け付けるということです。
 なお各部門の候補選手10名は以下の通りです。
<最優秀ゴールキーパー部門>
ファリザル・マーリアス(JDT)
イクバル・スハイミ(クチンFA)
カラムラ・アルハフィズ・マット・ロウィ(PJシティFC)
カイルル・ファミ・チェ・マット(マラッカU)
カイルルアズハン・カリド(スランゴールFC)
レメゼイ・チェ・ロス(UKM FC)
サミュエル・サマヴィル(ペナンFA)
シャビニー・アラウィ・ラムリ(パハンFA)
スハイミ・ハサン(トレンガヌFC II)
ザミル・スラマット(クアラルンプールFA)

<最優秀ディフェンダー部門>
アイディル・ザフアン・アブドル・ラザク(JDT)
アズミ・ムスリム(ペナンFA)
ラヴェル・コービン=オング(JDT)
マシュー・デイヴィーズ(JDT)
ラフィウディン・ロディン(ペラTBG)
シャールル・ニザム・ロス・ハスニ(ケランタンFA)
シャールル・サアド(ペラTBG)
シャキール・ハムザ(クダFA)
ヴィクトル・ニレノルド(UITM FC)
ワン・アミルル・アフィク・ワン・アブドル・ラーマン(マラッカU)

<最優秀ミッドフィルダー部門>
アフィク・ファザイル(JDT)
ブレンダン・ガン(スランゴールFC)
ファイサル・アブドル・ハリム(パハンFA)
ゴンザロ・カブレラ(JDT)
レアンドロ・ドス・サントス(ペラTBG)
レアンドロ・ヴェラスケス(JDT)
リー・タック(トレンガヌFC)
ノー・アザム・アブドル・アジー(パハンFA)
サファウィ・ラシド(JDT)
シャミ・サファリ(スランゴールFC)

<最優秀ストライカー部門>
カサグランデ(ペナンFA)
ジオゴ(JDT)
ドミニク・ダ・シルヴァ(トレンガヌFC)
アンク・ヌル・シャキル・アンク・ヤコブ(トレンガヌFC II)
フェルナンド・ロドリゲス(JDT II)
フランシス・コネ(クアラルンプールFA)
イフェダヨ・オモスイ(スランゴールFC)
ラマダン・サイフル・ウスマン(JDT)
シャーレル・フィクリ・ファウジ(ペラTBG)
チェチェ・キプレ(クダFA)

<最優秀監督部門>
アイディル・シャリン・サハク(クダFA)
東山晃(クチンFA)
ベンヤミン・モラ(JDT)
フランク・バーンハート(UITM FC)
マンゾール・アズウィラ・アブドル・ワヒド(ペナンFA)
メフメト・ドゥラコビッチ(ペラTBG)
マイケル・ファイヒテンバイナー(スランゴールFC)
ナフジ・ザイン(トレンガヌFC)
ニザム・アズハ・ユソフ(クアラルンプールFA)
ユスリ・チェ・ラー(ケランタンFA)

 また今季の年間表彰式では、従来行われていた最優秀チーム、最優秀外国籍枠選手、最優秀アセアン東南アジア枠選手などの表彰は行われないということです。
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 今季は新型コロナウィルスによるMリーグが5ヶ月以上中断された影響で日程は短縮、試合数も半減してしまったこともあるかと思いますが、各部門の候補にはMリーグ1部と2部の選手、監督が混在する形になっています。
 ボラセパマレーシアJP的に注目なのは今季Mリーグ2部でクチンFAを率い、2部昇格1年目ながら今季4位へ躍進させた日本出身の東山晃監督が最優秀候補に上がっていることです。日本国外で日本人指導者が年間表彰の対象になるのは稀有なことですが、今季はそうなるだけの実績を十分に残した東山監督がマレーシアサッカー界でどの様に評価されるのかに注目です。

タイ1部リーグ第15節-タンとスマレのポリス・テロFCは下位クラブに大敗
 タイ1部リーグは12月18日と19日に第15節が行われ、マレーシア代表のDFドミニク・タンとFWモハマドゥ・スマレが所属するポリス・テロFCはアウェイでナコーンラーチャシーマー・マツダFCと対戦し、0−4で敗れています。
 タン選手は先発出場し、64分に住まれ選手と交代、スマレ選手は試合終了まで出場しています。
 試合前の順位はポリス・テロFC9位、ナコーンラーチャシーマー・マツダFC14位、しかも前節では9試合ぶりの勝利を挙げたポリス・テロFCは勝利が期待されていましたが、この敗戦でポリス・テロFCは今季成績を5勝4分6敗とし11位に後退、ナコーンラーチャシーマー・マツダFCは13位に浮上しています。
 ポリス・テロFCは次節第16節では、現在16位最下位で、昨季はMリーグのPKNP FCでプレーしたDFアマニ・アギナルド(フィリピン)が所属するタラートFCとホームで対戦します。


 

12月19日のニュース:撤退表明のエアアジアが一転して来季Mリーグスポンサーに、代表合宿の1月開催が決定、JDTとユニセフが子供たちの人道支援で協力、サファウィの来季JDT復帰は既定路線

撤退表明のエアアジアが一転して来季Mリーグスポンサーに
 マレーシアの通信社ブルナマは、今季限りでスポンサーから撤退することを発表していた格安航空会社のエアアジアが、一転して来季のMリーグのスポンサーとなることを発表したと報じています。
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのハミディン・アミン会長の話として伝えられており、最近、行われたエアアジアグループのトニー・フェルナンデスCEOとの会談の席上でトニーCEOから伝えられたということです。
 ハミディン会長は、MFLは来季2021年シーズンに向けてより多くのスポンサー獲得に奔走しているということで、エアアジア同様に撤退を表明したマレーシアの金融グループのCIMBグループもスポンサー復帰の可能性があると明かしています。
 エアアジアは昨季2019年と今季2020年シーズンのMリーグの公式エアラインとして、またCIMBグループは今季のMリーグ1部スーパーリーグの冠スポンサーとなっていましたが、今期終了後、いずれも契約を更新しないことを発表していました。
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 エアアジア・ジャパンは事業を廃止し、またエアアジアグループの中・長距離路線を運行しているエアアジアXは発行済み資本を99.9%減らし、減資で発生した資金を負債返済に充当することを発表するなど、新型コロナウィルスの影響を大きく受けたエアアジアのスポンサー撤退はやむを得ないのかと思いましたが、この発表は意外でした。 

代表合宿の1月開催が決定
 ブルナマは代表合宿が1月15日から26日までの日程で開催されると報じています。
 現在中断されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選件AFC選手権アジアカップ2023年大会予選が3月開催予定の中、当初は3月の大会直前とされていた日程が早まった格好です。
 マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長はによれば、タン・チェンホー監督はこの合宿には30名程度を招集する予定で、これまで予選に出場した選手に加え、初招集となる選手も数名いるということです。
 また今後の代表の予定については、3月初旬にバーレーンとアウェイで練習試合を行った後、そのまま3月25日のアブダビでのアラブ首長国(UAE)戦に臨むとスチュアート事務局長は話しています。FIFAの公式サイトによればUAE戦の後は、3月30日のホームでのベトナム戦、そして最終戦は6月15日のアウェイでのタイ戦が組まれています。
 W杯アジア二次予選でG組のマレーシアはここまでの5試合を3勝2敗の勝点9で現在はベトナムに次ぐ2位につけています。

JDTとユニセフが子供たちの人道支援で協力
 こちらもブルナマからですが、Mリーグ1部7連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDTは東南アジア初のユニセフ(国連児童基金)公式パートナーとなり、子供たちの人道支援を行うことことが報じられています。
 ジョホール州皇太子でJDTのオーナーでもあるトゥンク・イスマイル殿下は今回の協力関係について、JDTブランドの国際化をさらに進めるための一環であると話しています。「子供たちのための人道支援はJDTが当初から行なっていることであり、ユニセフとの協力関係はJDTの目的とも一致している。ユニセフは200カ国以上にネットワークを持っているので、今回の協力関係を通じて、世界がJDTのことを知るようになるだろう。」
 トゥンク・イスマイル殿下はJDTが単なるサッカークラブではなく、社会に貢献する組織であると話し、1年間と発表されたパートナーシップについて、その後も延長する可能性を否定していないということです。
 またトゥンク・イスマイル殿下は来季のユニフォームの胸にユニセフのロゴが載る可能性があるとも話したということです。

サファウィの来季JDT復帰は既定路線
 ポルトガル1部のポルティモネンセSCに期限付きで移籍中のサファウィ・ラシドについて、所属先JDTのオーナーでジョホール皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は、来季2021年シーズンには100%の確率でJDTに復帰すると語っています。
 マレーシア語紙ハリアン・メトロによれば、出演したテレビ番組「ボラ@ママック」の中でトゥンク・イスマイル殿下が明らかにしたもので、2月末に開幕となる2021年シーズンに間に合う様に帰国させると語ったということです。
 2018年、2019年とマレーシアサッカー協会FAMの年間最優秀選手賞を受賞している23歳のサファウイ選手は、これまでベンチ入りして入るもののリーグ戦出場はなく、U23リーグの1試合に出場したのみとなっています。
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 異国でのサッカーにも生活にも慣れてきたであろう時期の帰国をサファウィ選手自身が望んでいるかどうかはわかりませんが、今後のサッカー選手としての成長と23歳という年齢を考えるとあと数年は我慢して残してもと良いと思いますが、JDTオーナーは別の考えなのでしょう。まさか1年で目に見える結果が出ると思ってはいなかったでしょうが、マレーシアのNo.1選手の海外挑戦としては、あっけなかった印象です。