MFL第5節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFL第5節の結果
1部スーパーリーグ
トレンガヌFC(1勝3分1敗)1-1ペラTBG(0勝3分1敗)
得点者:トレンガヌFC-リー・タック(90分、PK)、ペラTBG-ワンダー・ルイス(72分)
トレンガヌFCは、90分にリー・タックがペナルティーエリア内で倒されて得たPKを自分で決めて同点に追いつきました。ペラTBGは掴みかけていた今シーズン初勝利を手にすることはできませんでした。

スランゴールFA(0勝3分2敗)2−4JDT(4勝1分0敗)
得点者:レアンドロ・ヴァラスケス(7分、67分)、ジオゴ(13分)、ゴンザロ・カブレラ(41分)、スランゴールFA-エンドリック・サントス(32分)、ルフィノ・セゴヴィア(45分)
前半だけで5点が入った派手な試合は、JDTのレアンドロ・ヴァラスケスがこの日2点目となるゴールを決め、スランゴールFAを突き放しました。この日が34歳の誕生だったルフィノ・セゴヴィアのゴールも実らず、スランゴールFAの今シーズン初勝利はまたもお預けとなりました。

フェルダ・ユナイテッド(1勝3分1敗)1-0プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(1勝1分3敗)
得点者:池田圭(30分、PK)
ゴールエリア内でS・チャントゥルが倒されて得たPKをフェルダ・ユナイテッドの10番、池田圭がゴール。そのまま逃げ切り、フェルダ・ユナイテッドは今シーズン初勝利を挙げました。フェルダ・ユナイテッドのニズマン・ジャミル監督がチームへの貢献を称賛する池田選手、渡邉将基選手はともにスタメンでフル出場しました。

クダFA(3勝2分0敗)0−0PKNS FC(2勝2分1敗)
得点者:なし
両チーム合わせて9枚のカードが出された荒れた試合は、シュート数がクダFA14本に対して、攻撃の要となるFWクパ・シャーマンが第4節のPKNP FCでのレッドカードによる出場停止となっているPKNS FCはわずか2本でしたが、PKNS FCにとってはアウェイでの貴重な勝点1となりました。一方クダFAにとっては、この試合で勝点3を獲得すれば首位の可能性もありましたが、試合終了直前の87分にはクダFAのDFレナン・アルヴェスがボールとは関係ないところで、PKNS FCのFWファイザット・ガザリに頭突きを食らわせ一発退場となりました。MFLの規定では、通常のレッドカードは1試合出場停止が課せられますが、暴力行為に対するレッドカードは最低でも3試合以上の出場停止処分となります。
 第5節を終えて3位のクダFAは、次節の第6節は2位のパハンFAと、第7節は首位のJDTとの対戦が控えているだけに、アルヴェス選手の不用意なレッドカードがクダFAの今シーズンの行方に影響を及ぼす可能性があります。

PKNP FC(0勝1分3敗)0−3パハンFA(3勝2分0敗)
得点者:パハンFA-ゼ・ラヴ(2分)、ディクソン・ヌワカエメ(50分)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(73分)
ここ2試合で2引き分けのパハンFAは、前節でレッドカードをもらったDFエラルド・グロンと、イエローカード累積3枚となったDFサフワン・バハルディンが出場停止、さらにはDFムスリム・アーマドが前節のスランゴールFA戦でのケガからの回復が遅れてベンチから外れるなど、前節まで先発してきたディフェンスのレギュラー3名を欠く苦しい試合でしたが、今シーズンまだ勝ち星のないPKNP FC相手に勝点3を獲得し、クダFAを抜いて2位に浮上しています。

マラッカ・ユナイテッド(4勝0分1敗)2−0クアラルンプール(KL)FA(0勝0分4敗)
得点者:マラッカ・ユナイテッド−ダルコ・マルコヴィッチ(14分)、ナズリン・ナウイ(16分)
今シーズン開幕から3連敗中のKLFAは、この試合も前半の早い時間帯に2点を奪われ、FWギリェルメ・デ・パウラをケガで欠く攻撃陣が反撃できないまま試合終了。開幕から泥沼の4連敗となり、MFLでの唯一、勝点0のチームとなっています。
KLFAの苅部隆太郎選手はスタメンでフル出場しています。

2部プレミアリーグ
ペナンFA1(1勝1分2敗)1-2UITM FC(3勝0分け1敗)
得点者:ペナンFA−ザルコ・コラチ、UITM FC-ロベルト・メンディ(39分、85分)

スランゴール・ユナイテッド(3勝1分1敗)0−0ヌグリ・スンビランFA(1勝3分1敗)
得点者:なし
ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

サバFA(3勝1分1敗)3−1PDRM FC(0勝1分4敗)
得点者:サバFA-ルイス・ジュニオール(4分、48分)、ロドリュブ・ パウノヴィッチ(43分)、PDRM FC-アルグジム・レゾヴィッチ(53分)

UKM FC(1勝1分2敗)4-0サラワクFA(1勝0分4敗)
得点者:UKM FC-ミカエル・イジェジー(9分、PK)、マテオ・ロスカム(85分、PK)、ハリス・ファズリン(90分)、アクマル・ザヒル(90分)

JDT II(4勝0分0敗)2-0ケランタンFA(1勝1分2敗)
得点者:JDT II-ロザイミ・ラーマン(40分)、カイルラ・アブドルハリム(59分)

3月1日のニュース:主力選手のコンディションに悩むスランゴールFA、TMJは今年がJDT最後の年か、プルリスFA元監督はM3からの再スタートを提案

主力選手のケガに悩むスランゴールFA
第4節を終えて0勝3分1敗の9位と低迷するスランゴールFA。マレーシアフットボールリーグMFL第5節では、ここまで3勝1分0敗のJDTをホームに迎えますが、その試合を前に主力選手数名がコンディション不良のようです。前節のパハンFA戦で引き分けにつながる同点ゴールを決めた昨シーズンの得点王FWルフィノ・セゴヴィアやプルリスFAより移籍してきたばかりのFWカイリル・ムヒミーン、さらにはDFテイラー・リガンも出場が危ぶまれており、今節も苦しい試合になりそうです。

TMJは今年がJDT最後の年か
TMJことジョホール州皇太子で、JDTのオーナーでもあるトゥンク・イスマイル殿下が自身のFacebookで、今年が自分にとってはJDTでの最後の年になるだろうと発言し、注目を集めています。2013年にそれまでのジョホールFCをリブランディングしたJDTのオーナーとなって以来、JDTはMFL1部スーパーリーグ5連覇を含め、12のタイトルを獲得しています。
 Facebookでは、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長を引き合いに出し、「多くのファンがレアル・マドリードと言えば、クリスティアーノ・ロナウドを思い出すが、ペレス会長がいなければ、そして彼が獲得した選手がいなければ、ギャラクティコスも多くのタイトルもなかったはずである」と述べています。
 数日前には、開幕直後にアーロン・ニゲスを解雇し、レアンドロ・ヴェラスケスと入れ替えたことについて、サポーターに対して誤り、自らを非難していますので、過度なサポーターの要求に辟易してしまったのかも知れません。
 何れにせよ、王族という地位もあり強烈なリーダーシップでJDTはもちろん、MFLのチェアマンを務めるなど、近年のマレーシアサッカー界を引っ張ってきた一人であることは間違いありません。この発言が果たして本気なのかどうかは、わかりませんが、もし本気だとしたら、非常に残念です。

プルリスFA元監督はM3からの再スタートを提案
MFL2部プレミアリーグからの追放が確定したプルリスFA。2005年から2007年までプルリスFAの監督を務めたアブドル・ラーマン・イブラヒム元マレーシア代表監督は、MFL3部にあたるMリーグ3(M3)から再出発するべきだとしています。アブドル・ラーマン元監督が指揮をとっていた頃は、運営費用が足りなければ州政府からの補助金によって補うことができたが、現在のMFLでのチーム運営費用はさらに巨額になっており、現在の経営状況ではプレミアリーグに残ることは無理であり、「身の丈にあった」運営を行ってM3から再出発することを提案しています。同じような意見はサポーターグループの一部からも出ています。
 なおプルリスFAの役員らは復帰の可能性を模索し、MFLと交渉を続けたいとしていますが、プレミアリーグに残ることができれば集められるとプルリスFAが主張するスポンサーからの資金800万マレーシアリンギ(約2億1000万円)も、MFLが求めたスポンサー企業の弁護士による署名付き書類が提出できない上、プレミアリーグ残留を前提としない資金源という条件すら満たしていません。

MFL第4節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFLは第4節。1部スーパーリーグ6試合、2部プレミアリーグは追放処分を受けたプルリスFA対ケランタンFA戦が延期となり、5試合が行われました。
MFL1部スーパーリーグ
クアラルンプール(KL)FA(0勝0分3敗)0-1トレンガヌFC(1勝2分1敗)
得点者:トレンガヌFC-イゴル・ゾニッチ(69分)
前半は苅部隆太郎からのキラーパスでGKと1対1の大チャンスをザフリ・ヤハヤがはずなどチャンスをモノにできなかったKLFAをトレンガヌFCが攻め続ける展開ながら0-0で終了。後半に入ると、トレンガヌFCの攻撃陣のミスとKLFAのGKファリズアン・カマルディンが連発したスーパーセーブで両チーム無得点が続き、迎えた69分にリー・タックの左からのCKにイゴル・ゾニッチが頭で合わせてゴールし、これが決勝点となりました。KLFAは前節のペラTBG戦が延期となったため3試合を消化していますが、勝点0と苦しい状況が続いています。
 KLFAの苅部隆太郎選手はこの試合も含め、全試合に先発、フル出場しています。

プタリン・ジャヤ(PJ)(1勝1分2敗)シティFC0-2クダFA(3勝1分0敗)
得点者:クダFA-シャルル・アズワリ(7分)、フェルナンド・オルテガ(41分)
プルリスFAからサフィ・サリ、新外国人としてセルジーニョの二人のFWを獲得して攻撃陣を強化したPJシティFCが、今シーズンここまで無敗のクダFAに挑んだ試合は、7分にシャルル・アズワリがフリーでヘディングシュートを決めてクダFAが先制しました。前半終了間際の41分には、自陣ゴール前でPJシティの不用意なパスを奪ったクダFAが一気にカウンターで攻め込み、オルテガが1対1となったGKを交わしてシュートし前半は2-0で終了。後半もクダFAが攻める時間の方が長かったものの両チームとも無得点で終了しました。

ペラTBG(0勝2分1敗)1-1フェルダ・ユナイテッド(0勝3分1敗)
得点者:ペラTBG-ジウマール・ダ・シルヴァ(71分、PK)、フェルダ・ユナイテッド-ハディン・アズマン(44分)
2月19日にアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLプレーオフで蔚山現代に1-5と大敗したペラTBG。スーパーリーグ昨シーズン2位ながら、今シーズンはまだ勝ち星がありません。ホームにフェルダ・ユナイテッドを迎えた試合は、44分にフェルダ・ユナイテッドのキャプテン、ハディン・アズマンがFKを直接、ゴールし先制します。ペラTBGもゴール前でワンダー・ルイスが倒されて得たPKをジウマール・ダ・シルヴァが決め、同点に追いついたものの、その後は両チームとも得点できず試合終了となりました。
 フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手と、この試合直前にフェルダ・ユナイテッドに加入した元プルリスFAの渡辺将基選手はともに先発し、フル出場しました。

JDT(3勝1分0敗)2-1マラッカ・ユナイテッド(3勝0分1敗)
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(35分、PK)、サファウィ・ラシド(43分)、マラッカ・ユナイテッド-パトリック・ライヒェルト(74分)
ここまで無敗同士が対戦する今節最も注目のカードは、35分にマラッカ・ユナイテッドのジャン・スクウォンが自陣ゴールエリアでハンドの反則を犯し、そのPKをゴンザロ・カブレラが決めてJDTが先制しました。43分にはジオゴのヒールパスから抜け出したサファウイ・ラシドがDF二人とGKをかわしてゴール。マラッカ・ユナイテッドも74分、JDT守備陣のパスをダルコ・マルコヴィッチがカット、そこからパトリック・ライヒェルトがゴールしますが、反撃はここまで。マラッカ・ユナイテッドは今シーズンの初黒星を喫しました。
 勝点3は満足だが、試合内容には不満が残るとしているJDTのルシアーノ・フィゲロア監督は、3月5日に控えるアウェイの鹿島アントラーズ戦に向け、選手の奮起を促したいとしています。

PKNS FC(2勝1分1敗)1-0PKNP FC(0勝1分3敗)
得点者:PKNS FC-クパ・シャーマン(2分)
ともに州政府設立の開発公社を母体とするクラブ同士の「公社ダービー」は、前節にスランゴールFAを4-0で破ったPKNS FCがクパ・シャーマンのゴールで先制し、GKザリフ・イルファンの活躍とPKNP FCのシュートが何度もゴールポストに阻まれる幸運のおかげでそのまま逃げ切りました。PKNP FCはシュート数ではPKNS FCを上回ったものの、1点が取れませんでした。
 PKNS FCはここまで4試合で3得点と好調のクパ・シャーマンが、69分にそれまでマンマークされ続けていたPKNP FCのフィリピン人DFアマニ・アギナルドへ肘打ちを食らわせて一発退場となっています。次節は首位クダFAとの対戦が控えており、チームにとっても痛いレッドカードでした。
 3試合で6失点のPKNP FCは、今シーズン初先発のGKカイルル・タキフの中途半端なパスから失点し、PKNS FCが10人となった機会を生かせませんでしたが、上記の新戦力のアマニ・アギナルドが存在感を見せつけ、課題となっていた守備陣の立て直しが期待できる試合でした。

パハンFA(2勝1分1敗)1-1スランゴールFA(0勝3分1敗)
得点者:パハンFA-ワン・ザフルニザム(34分)、スランゴールFA-ルフィノ・セゴヴィア(62分)
この試合前まで3試合で3得点のFWディクソン・ヌワカエメの代わりに、昨年末のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップで活躍したFWノーシャルル・イドラン・タラハを起用したパハンFAのドラー・サレー監督の戦略は、34分にムハマドゥ・スマレー、ゼ・ラブとつないだパスをワン・ザフルニザムがゴールし的中したように見えました。しかし、パハンFA攻撃陣が追加点のチャンスを逃していた間に、スランゴールFAが62分にキャプテンのルフィノ・セゴヴィアのゴールで追い付きます。パハンFAにとって誤算だったのはDFエラルド・グロンが2枚めのイエローで73分に退場となったこと。74分にはディクソン・ヌワカエメを投入し、勝点3を取りに行きますが、結局1-1のまま試合終了。上位陣から離されたくないパハンFAでしたが、不調のスランゴールFA相手に手痛い引き分けとなりました。

MFL2部プレミアリーグ
サラワクFA(1勝0分3敗)1-2サバFA(2勝1分1敗)
得点者:サラワクFA-ペドロ・エンリケ(44分)、サバFA- ロドリュブ・ パウノヴィッチ(36分)、サブリ・サハル(39分)
マレーシアはマレー半島部と、東マレーシアと呼ばれるボルネオ島に分かれていますが、そのボルネオ島に本拠地を持つ両チームの「ボルネオダービー」は、両クラブの勢いがそのまま現れた結果になりました。

PDRM FC(0勝1分3敗)0-1スランゴール・ユナイテッド(3勝0分1敗)
得点者:スランゴール・ユナイテッド-ラスラム・カーン(27分)
MFL3部にあたるFAMカップ(現Mリーグ3)から昇格し、初めてプレミアリーグで戦うスランゴール・ユナイテッドは好調を維持、この勝利で単独2位に浮上しています。

トレンガヌFC II(2勝1分1敗)0-0UKM FC(1勝1分2敗)
得点者:なし
トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は、この試合で4試合連続の先発でフル出場していますが、開幕戦以来のゴールはなりませんでした。

UITM FC(2勝0分2敗)1-2JDT II(4勝0分0敗)
得点者:UITM FC-ムハマド・ラフィ・マット・ヤコブ(12分)、JDT II-ブルーノ・ソアレス(20分)、モハマド・ロザイミ・アブドル・ラーマン(45分)
JDT IIは開幕から4連勝で首位をキープ。

ヌグリ・スンビランFA(1勝2分1敗)1-1ペナンFA(1勝1分2敗)
得点者:ヌグリ・スンビランFA-中武駿介(32分)、ペナンFA-ジュリアン・ボッターロ
ここまで全試合先発でフル出場の中武駿介選手は、この試合も先発でフル出場し、今シーズン2点目を決めています。

2月23日のニュース(2):渡辺将基がプルリスFAからフェルダ・ユナイテッドへ移籍、プルリスFAに7日間の不服申立期間が与えられる、PDRM FCは1ヶ月以内の未払い給料支払いを約束

渡辺将基がプルリスFAからフェルダ・ユナイテッドへ移籍
マレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグから給料未払い問題により追放処分を受けたプルリスFAでプレーしていたDF渡辺将基(32)が、1部スーパーリーグのフェルダ・ユナイテッドへ移籍しました。開幕3試合で追放となったプルリスFA(正確には7日間の不服申立期間が与えられており、その間は追放は確定してはいませんが)では、3試合ともフル出場し、モチベーションはわかりませんが、コンディションは悪くないはずです
 フェルダ・ユナイテッドには今シーズンからMF池田圭もサガン鳥栖より加入しており、MFLでは初となる(多分)1クラブに渡辺選手と池田選手の日本人2名が在籍することになります。開幕から2分1敗、得点2失点6で8位に低迷しているフェルダ・ユナイテッドのモハマド・ニザム・ジャミル監督は、渡辺選手に対し開幕3試合で不足していた守備陣のリーダーの役割を期待しているとコメントしています。
 またフェルダ・ユナイテッドは、ケガのためバーレーン人FWジェイシー・ジョンとの契約を解除し、昨シーズンはJ3の鹿児島・ユナイテッドに所属し、Jリーグ通算150試合出場で35得点というブラジル人FWチアゴ・キリノ・ダ・シウヴァ(34)も獲得しています。前節ではクダFAに0-4で敗れたフェルダ・ユナイテッド。攻撃陣と守備陣立て直しのため、渡辺、キリノ両選手は今日のペラTBGとの試合から出場予定です。

プルリスFAに7日間の不服申立期間が与えられる
2018年シーズンにプレーした18名に対して48万マレーシアリンギ(日本円で1300万円ほど)の給料未払い問題があり、また今シーズンも開幕から2ヶ月の給料が所属選手に払えておらず、今後の経営計画が不透明なことにより、MFLからの追放処分を受けたプルリスFAに対し、MFLは7日間の不服申立期間を与えることをMFLのケヴィン・ラムリンガンCEOが述べています。2月20日のMFL理事会では全会一致でプルリスFAの追放が議決されましたが、その議決を覆すだけの十分な条件が提示されれば、MFLは再考するとしています。
 またプルリスFAに代わってプレミアリーグ参加を求めていたトレンガヌ・シティFC(TCFC)については、この要求を却下しています。TCFCは昨シーズン、MFL3部にあたるFAM Cup(現Mリーグ3)でスランゴール・ユナイテッドを破って優勝し、自動昇格の権利を得ていましたが、このチームも給料未払い問題があったため、MFLによって権利を剥奪されていました。このためプレミアリーグには代わってスランゴール・ユナイテッドが昇格しています。
 プルリスFAの追放処分については、プルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャフィト・ラフィ会長が、MFLチェアマンでJDTのオーナーでもあるTMJことトゥンク・イスマイル・スルタン・イブラヒム殿下に直接、クラブの現状を説明したいと訴えたり、前プルリスFA会長のダト・スリ・シャヒダン・カシム前プルリス州知事が州政府が責任を持って、プルリスFAのプレミアリーグ復帰を支援するべきとツイートするなど、まだまだ辞退の行方がわかりません。

PDRM FCは1ヶ月以内の未払い給料支払いを約束
もはやMFLのあるあるネタと言っても良い給料未払い問題関連で、警察が母体のPDRM FCは未払い給料を1ヶ月以内に支払うことを約束しました。手始めとして、12人のマレーシア人選手と4名のスタッフに対して、合計52万2000マレーシアリンギ(約1400万円)をMFLからの補助金からと、スポンサーとなっているカフェ・レストランチェーンのPappaRichの支援で未払い給料を支払ったとしています。
 しかし4名の外国人選手と2名のスタッフに対しては、まだ約70万マレーシアリンギ(約1900万円)の未払い分があるということです…。



2月22日のニュース:AFFU22選手権はインドネシアと引き分け、マレーシアの新国王はFIFAの役職を辞任、PDRM FCは開幕3試合で新外国人を解雇

AFFU22選手権はインドネシアと引き分け
カンボジアで開催中のアセアンサッカー連盟AFFのU22選手権で、マレーシア代表はインドネシア代表と対戦し2−2の引き分けでした。初戦のカンボジア代表戦を0−1で落としているだけに、準決勝進出に向けては痛い引き分けでした。試合は前半を0−0で折り返した後の54分に、インドネシア代表がFWマリヌス・ ワネワルが自らのシュートのこぼれ球を決めて先制しますが、マレーシア代表も62分にゴールエリアの外で得たFKをケガから復帰したMFニック・アキフ・シャヒラン・ニック・マット(ケランタンFA)が直接ゴールし同点に追いつきます。その後、インドネシアは78分にMFウイタン・スライマンがゴールエリアの外から素晴らしいゴールを決め再びリードを奪いましたが、83分にFWハディ・ファイヤッド(ファジアーノ岡山)がCKを頭で合わせてゴールし、なんとか引き分けに持ち込みました。
 ダイジェスト映像を見ただけの印象ですが、前半はほぼ一方的にインドネシア代表に攻め込まれていた様子で、インドネシア攻撃陣のミスなどもあり無失点で切り抜けたのがむしろ奇跡だったようでした。
 これでマレーシア代表は2試合を終え勝点1、インドネシア代表が勝点2となりました。グループBのもう一つの試合はカンボジア(勝点6)が2−0でミャンマー(勝点1)を破っています。今日2月22日の試合でミャンマー代表に勝ち、インドネシア代表がカンボジア代表に負ければ準決勝進出、引き分けなら得失点差(現在はインドネシア代表±0、マレーシア代表-1)次第となります。
 なおもう一方のグループAは各チーム2試合を終え、ベトナムとタイがそれぞれ勝点6、フィリピンと東ティモールが勝点0となっており、ベトナムとタイが最終戦を待たずに準決勝進出を決めています。

結果を知らせるFAMのFacebookポスト

マレーシアの新国王がFIFAの役職を辞任
FIFA評議会(FIFA Council)のアジアサッカー連盟AFC選出メンバーであったマレーシアの新国王アブドゥラ・スルタン・アフマド・シャー陛下が1月24日付けで辞職したことを、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が発表しました。FIFA評議会のメンバーを2015年より務められていたアブドゥラ殿下は、それ以前も1994年からFIFAの様々な委員会の役職についており、実際には25年に渡ってFIFAに貢献してきました。
 パハン州の皇太子であったアブドゥラ陛下は、今年1月15日に父であるパハン州スルタン(州王)のスルタン・アーマド・シャー陛下が体調不良により退位により新たなスルタンとなりました。その後、当時のマレーシア国王であったムハンマド5世陛下が1月6日に任期を3年残し、イギリスからの独立後としては初となる任期途中での退位をしたことにより国王の座は空位となっていました。マレーシアは国内にある9州のスルタンが輪番制で国王を務めており、今年1月24日に開催された各州のスルタンによる「統治者会議」でアブドゥラ殿下が新国王に選出され、今年1月31日に即位したばかりでした。

PDRM FCは開幕3試合で新外国人を解雇
トランスファーウインドウが閉じる前にマレーシアでのプレー経験があるリベリア人FWパトリック・ウレーを獲得したPDRM FCは、開幕から3試合でモンテネグロ出身のMFベンジャミン・レクソヴィクを解雇しています。開幕戦にスタメン出場したものの、その後はベンチ入りすらしていなかったレクソヴィク選手は、3試合で2点しか挙げられていないPDRM FCの攻撃陣強化のために獲得したウレー選手によってはじき出された形になりました。

2月21日のニュース:プルリスFAはMFLより追放、各クラブが新外国人加入を発表、2016年のFIFAプスカシュ賞受賞者は現在所属クラブなし

プルリスFAはMFLより追放
マレーシアフットボールMFLのケヴィン・ラムリンガンCEOは、2019年シーズンのプレーを継続するために十分な経営状況にないとして、プルリスFAのMFLよりの即時追放を発表しました。今シーズン開幕前から、いやMFL2部プレミアリーグ昇格前から懸念されていた給料未払い問題で揺れ続けたプルリスFAは、予想されていたとは言え最も残念な形で退場することなりました。
 昨シーズン終了後の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグのチーム入れ替えの際、12チームで構成されるプレミアリーグからは1位のフェルダ・ユナイテッドと2位のフェルクラFCが昇格することになっていましたが、経営状況悪化からフェルクラFCが解散となり、3位のMIFA(現在のプタリン・ジャヤ(PJ)シティFC)が繰り上がりで昇格しました。1部スーパーリーグからはケランタンFAとヌグリ・スンビランFAが降格したものの、合計11チームとなり、3部FAMカップ(現Mリーグ3)から追加で昇格チームを選ぶことになりました。その際に候補に上がったのがATM FC(軍隊のクラブチーム)、クチンFAとプルリスFAの3クラブ。MFLが経営状況やファンの支持などを総合的に評価した結果、プルリスFAが選ばれました。実はこの時点で給料未払い問題が既に発覚しており、それにもかかわらず昇格したため「裏口入学」ならぬ「裏口昇格」とも言われました。MFL側は昇格を決定した時点では問題が見られなかったとしていますが、シーズン途中で11チームになってしまうようなプルリスFAを選んだMFLにも責任がある気がします。
 選手の移籍期間が終了していますが、プルリスFAに所属していた選手に対しては、30日間の猶予を与える特別措置が取られ、この間に選手たちは新たな所属先を探すことになります。

プルリスFAのFacebookより。Singa Utaraはチームの愛称Northern Lionsを、Dalam Kenanganは「故人を偲ぶ」という意味のマレーシア語、1963はプルリスFAが創設された年を表しています。

各クラブが新外国人加入を発表
トランスファーウィンドウは昨日、2月20日に閉じました。この期間中にPDRM FCは新外国人選手としてリベリア出身のFWパトリック・ロナウジーニョ・ウレー(27)と契約しました。ウレー選手は2012年から2018年までPKNS FCやスランゴールFAなどでプレー経験もあります。PDRM FCは開幕から3試合で0勝2分1敗、2得点5失点という成績で、12チームで構成されているマレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグで最下位です。ウレー選手の加入でPDRM FCの得点力不足の解消が期待されています。
 またPKNP FCもフィリピン出身のDFアマニ・アギナルド(23)を獲得しています。既にフィットネステストは終えており、国際移籍証明書ITCが届けば、今週末の試合に出場できる状態のようです。PKNP FCは今シーズンここまで、MFトマス・アビー(ガーナ)、FWカリドゥ・イエロ(セネガル)、DFシヨブシュ・アスロロフ(タジキスタン)、FWヤーセル・ピント(パレスチナ)4名の外国員で戦っており、アギナルド選手の加入で外国人枠5が全て埋まったことになります。
 プルリスFAからサフィ・サリー選手が移籍したプタリン・ジャヤ(PJ)シティFCにも、ブラジル人MFセルジーニョ(30)が加盟しています。タイや韓国でのプレー経験があるセルジーニョ選手の加入で、既に5人の外国人枠が埋まっていたPJシティFCは、第3節でゴールを上げているFWジャンカルロ・ロドリゲスをPKNP FCへ期限付き移籍させています。

2016年のFIFAプスカシュ賞受賞者は現在所属クラブなし
FIFAが制定するFIFAプスカシュ賞はその年の最も優れたゴールをした選手を対象とした賞ですが、2016年には当時ペナンFAに所属していたモハマド・ファイズ・サブリが、まるで物理の法則に逆らうかのような軌道の素晴らしいフリーキックが、オンライン投票で60%近い票を集め受賞しています。ところがこのサブリ選手は現在、所属クラブがない状態になっています。2018年シーズン終了後にペナンFAとの契約を満了し、その後はペナンFAからセレクション参加を求められるもこれを拒否、家庭の事情で他クラブへの移籍もできず、現在に至っているようです。しかしサブリ選手自身はサッカーを諦めておらず、次のトランスファーウインドウが開く5月にMFL復帰を目指しているようです。

MFL第3節の結果まとめ

1部スーパーリーグ
トレンガヌFC(0勝2分1敗)2-2JDT(2勝1分0敗)

得点者:トレンガヌFC-カイルル・イズアン(7分)、カマル・アジジ(90分)、JDT-サファウイ・ラシド(63分)、ジオゴ(68分)
JDTは2018年シーズンから続く連勝が12でストップ。

クダFA(2勝1分0敗)4-0フェルダ・ユナイテッドFC(0勝2分1敗)
得点者:クダFA-ザクアン・アドハ(17分)、アンマル・アルムバラキ(42分)、シャキル・ハムザ(54分)、ファズル・ダネル(74分)
クダFAはパハンFA、JDT、マラッカ・ユナイテッドと勝点7で並ぶものの、得失点差でリーグ首位に躍り出ました。

PKNP FC(0勝1分2敗)2-3プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(1勝1分1敗)
得点者:PKNP FC-カリドウ・イェロ(29分)、ハフィズ・ラムダン(52分)、PJシティFC-ペドロ・エンリケ(45分)、ジャンカルロ(74分)、R・バラトクマル(82分)
PKNP FCは勝点1のまま、PJシティFCは今シーズン初勝利です。

マラッカ・ユナイテッド(2勝1分0敗)1-1パハンFA(2勝1分0敗)
得点者:マラッカ・ユナイテッド-サフィク・ラヒム(90分、PK)、パハンFA-エラルド・グロン(5分)
開幕から2連勝したクラブ同士の試合は、試合終了間近にPKで引き分けに。

スランゴールFA(0勝2分1敗)0-4PKNS FC(1勝1分1敗)
得点者:PKNS FC-ニコラス・スイラッド(29分)、クパ・シャーマン(50分)、チャン・ワタナカ(80分)、ロメル・モラレス(90分)
ともにシャー・アラム・スタジアムをホームとする両クラブは、この試合ホームとなったスランゴールが屈辱的な大敗を喫しました。

第3節に予定されていたKLFA対ペラTBGの試合は、2月19日にペラTBGがアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLプレーオフに出場するため、順延となっています。

2部プレミアリーグ
ヌグリ・スンビランFA(1勝1分1敗)1-4UITM FC(2勝0分1敗)
得点者:ヌグリ・スンビランFA-マテウス・フェルナンデス(45分)、UTIM FC-アズリディン・ロスリ2(25分、62分)、ロベルト・メンディ(58分)、ザルコ・コラチ(90分)
UITM FCは外国人選手を除けば大学(UITMは大学名)の学生が主体のクラブ。ヌグリ・スンビランFAのように各州のサッカー協会FAによるクラブが主流のマレーシアでこの勝利はまさにジャイアントキリングです。この勝利でUITM FCは2位に浮上。

JDT II(3勝0分0敗)2-1プルリスFA(1勝0分2敗)
得点者:JDT II-ブルーノ・ソアレス(73分)、ニコラス・フェルナンデス(90分)、プルリスFA-ケヴィン・オセイ(86分)
JDT IIはプレミアリーグ唯一の全勝をキープ。給料未払い問題で揺れるプルリスFAは勝点3のまま。

スランゴール・ユナイテッド(2勝0分1敗)3-2サラワクFA(1勝0分2敗)
得点者:スランゴール・ユナイテッド-セルジオ・エゼケル(8分)、ハディ・ヤハヤ(78分、PK)、ラスラム・カーン(90分)、サラワクFA-ハドソン・ディアス(16分)、ボビー・ゴンザレス(89分)
今シーズンより3部にあたるMリーグ3(旧FAMカップ)から昇格したばかりのスランゴール・ユナイテッドの快進撃は、第3節までの最大のサプライズです。激しい雷雨の中で行われた試合は前半を終わって1-1。サラワクFAのファルハン・アブドラ監督が選手の安全を案じて一時中断を申し入れるも、主審は後半も試合を続行。しかしスランゴール・ユナイテッドが2点目を入れたところで、一転して主審が一時中断を宣言。サラワクFAの抗議も実らず、スランゴール・ユナイテッドは3位に浮上。

サバFA(1勝1分1敗)3-1トレンガヌFC II(2勝0分1敗)
得点者:サバFA-パク・テス(50分)、ルカ・ミルノヴィッチ(65分)、リコ・ナイジェル(74分)、トレンガヌFC II-ラムジ・スフィアン(40分)
サバFAのピーター・アンソニー会長が打ち出した応援用のドラムなどの楽器やバナーを持ち込む際には事前に審査を受けることを求めた新しい規制に反発した一部ファンが試合前にボイコットを呼びかけるなど、緊張した雰囲気で始まった試合でしたが、ホームのサバFAが今シーズン初勝利を挙げました。

ペナンFA(1勝0分2敗)1-0PDRM FC(0勝1分2敗)
得点者:ペナンFA-アフィク・アズミ(29分)

UKM FC(1勝0分2敗)0-1ケランタンFA(1勝1分1敗)
得点者:ケランタンFA-フラヴィオ・ベック・ジュニア(90分、PK)
カンボジアで開催されているアセアンサッカー連盟AFF U22選手権に出場するマレーシア代表に5名を送り込んでいるケランタンFAは戦力ダウンの予想を覆す今シーズン初勝利を挙げました。


2月16日のニュース:移籍期間終了間近での噂いろいろ、クチンFAのトライアウトに鈴木雄太選手が参加、プルリスFAのファンが募金活動開始

移籍期間終了間近での噂いろいろ
2018年11月29日から始まっていた選手の移籍や登録期間、いわゆるトランスファーウィンドウが2月20日で終了します。既にマレーシアフットボールリーグMFLは開幕から第2節までを終了し、主力にケガ人が出ているチーム、予想していたような結果を残せていないチームなどが、選手を放出、あるいは駆け込みで新たな戦力と契約をすることが予想されます。
 特に給料未払い問題で注目を浴びている2部プレミアリーグのプルリスFAの選手たちの去就に注目が集まっており、元マレーシア代表FWサフィー・サリがスランゴールFAやプタリン・ジャヤ(PJ)シティFCへ移籍するのではという噂や、元ケランタンFAでキャプテンも務めたモハマド・バドリ・モハマド・ラジはケランタンFAが未払い給料問題を解決するまではケランタンFAに戻ることはないと会見しています。その一方で、そのケランタンFAが3人の「スター」選手を獲得予定と発表するなど周辺がざわついています。
 またここまで0勝2分0敗のスランゴールFAのB・サティアナタン監督が、新戦力のアントニオ・ジャーマンが期待はずれであることを認め、今シーズン、パハンFAに復帰して活躍するディクソン・ヌワカエメと契約直前まで行きながら、獲得資金不足で断念していたことを明かしてみたり、トレンガヌFCのイルファン・バクティ・アブ・サリム監督やPKNP FCのアブ・バカル・ファジム監督が機能していない外国人選手に不満を述べるなど、国内移籍だけでなく、国外からの新戦力獲得を目論むチームもありそうです。

クチンFAに日本人MF鈴木雄太が入団!
トライアウトを受けていた日本人MF鈴木雄太選手がマレーシアフットボールリーグMFLの3部にあたるMリーグ3に所属するクチンFAへの入団が決まりました。おめでとうございます!鈴木選手はMFL開幕前には2部リーグにあたるプレミアリーグに所属するケランタンFAで練習参加していましたが、結局、契約に至りませんでした
 報道では、マレーシアでも展開しているヤクルトがスポンサーになるとのことで、鈴木選手と契約するクチンFAは一銭も払わずに済むようです。
 ちなみにヤクルトはJDT IIからJリーグファジアーノ岡山へ移籍したハディ・ファイヤッド選手のトライアウトの費用も負担したようなので、日本とマレーシアをサッカーで結ぶ役割を今後も果たしていくかも知れません。

クチンFAのファズルディン・ラーマン会長と握手する鈴木選手(クチンFAのFacebookより)

プルリスFAのファンが募金活動開始
給料未払い問題で注目を集めるプルリスFAのファンが募金活動を始めたようです。昨シーズン、プレーした18名の選手への給料未払いと、今シーズンプレーしている選手の1月分と2月分の給料が払われていないとされるプルリスFAは、マレーシアフットボールリーグから受け取ることになっている100万リンギ(日本円で約2700万円)の2019年助成金を使って未払い給料の一部を支払う予定のようですが、優先されるのはあくまでの昨年プレーした選手たちで、100万リンギでは今シーズンの残り期間の給料を賄うことはとうてい無理です。
 そんな窮状を救おうとプルリスFAのファンが募金活動を始めました。プルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャフィト・アーマド・ラフィ会長は、現在いくつかのスポンサーと交渉中としながらも、具体的な問題解決の時期は明言できていません。プルリス州はマレーシア北部の州ですが、プルリスFAは首都クアラルンプールにあるマラヤ大学のグラウンドを練習拠点とし、学内の寮に宿泊している選手もいるようです。しかしここも今後、使用料が払われなければ退去の可能性もあります。プロ選手としては屈辱的な環境で、果たしてプルリスFAの選手たちがいつまでモチベーションを維持できるのか気になります。

マラヤ大学グラウンドで練習するプルリスFA(Facebookより)

2月13日のニュース:ペラTBGはACLプレイオフへ!、UITM FCの新外国人選手、給料未払い問題解決の期限が近づく、プルリスFAのホームゲームはジョホールで開催

ペラTBGはACLプレイオフへ!
アジアサッカー連盟AFCのチャンピオンズリーグACLプレーオフ出場権を賭けたペラTBGとホンコンのキッチーFC(傑志)との予選2回戦は、90分で決着がつかず、PK戦6−5の死闘を経てペラTBGがACLプレイオフへと駒を進めました
 14分にワンダー・ルイスのゴールで先制したペラTBGでしたが、86分にはリー・ガイホイ(李毅凱)が同点とし、PK戦へ。後攻のペラTBGは4人目のレアンドロのキックがキッチーFCのGKワン・ゼンペン(王振鵬)によって止められましたが、キッチーFC5人目、同点ゴールを決めていたリー・ガイホイ(李毅凱)のキックをペラTBGのGKハフィズル・ハキムが止め返して、両チームとも5人ずつが終わったところで4−4となり、サドンデスに突入しました。その後はキッチーFCの7人目ダニ・カンセラのキックを再びGKハフィザル選手が止めました。ペラTBGの7人目ケニー・パルラジが最後のゴールを決め、6−5でこの試合に勝利しました。ペラTBGは2月19日にACL本選出場を賭けて、蔚山現代FCと敵地で対戦します。

ACLのFacebookより

UITM FCに新外国人選手が加入
2部プレミアリーグのUITM FCにモンテネグロ人のFWザルコ・コラチが合流しました。2018年シーズンには給料未払いから選手が試合をボイコットし、プレミアリーグをシーズン途中に出場停止になった前代未聞のチーム、クアンタンFAで監督を務め、今シーズンはUITM FCの指揮を執るイスマイル・ザカリア監督ですが、このコラチ選手も昨シーズンは同じクアンタンFAに在籍しており、ザカリア監督の信頼も厚い選手です。ビザの発給遅れでシーズン開幕前の合流はできませんでしたが、第3節のヌグリ・スンビランFAとの試合には出場できそうです。
 大学を母体とするUITM FCには、第1節で2得点を挙げたFWアディ・サイド(ブルネイ)、1得点を挙げたFWロベルト・メンディ(セネガル)、DFベルナルド・アゲレ(南スーダン)の3名の外国人選手がいますが、ここにコラチ選手が加わることになります。

給料未払い問題解決の期限が近づく
2月9日のニュースでも書きましたが、マレーシアサッカー協会FAMの選手地位委員会によって、給料未払い問題があることが公表された7チームに提出が求められている経営状況レポートの期限の2月15日金曜日が近づいています。
 特にマレーシアフットボールリーグMFLの1部スーパーリーグでプレーするフェルダ・ユナイテッドと2部プレミアリーグでプレーするプルリスFAにとっては、第3節以降もMFLでプレーが続けられるのかどうかが懸かる大事なレポートです。プルリスFAは、ここで提出されるレポートの内容次第では、選手の退団が相次ぐ可能性もあり、注目が集まります。

プルリスFAのホームゲームはジョホールで開催
2月15日(金)に予定されているプルリスFA対JDT IIのMFL第3節の対戦が、プルリスFAのホームであるプルリス州カンガーのトゥアンク・サイド・プトラ・スタジアムから、JDT IIのホームであるジョホール州パシル・グダン・スタジアムに変更なることが発表されています。今シーズンは何かとお騒がせの話題が多いプルリスFAですが、今回のホームゲーム会場変更は、カンガーのスタジアムの照明が夜間の試合の開催には暗すぎることが理由です。このカンガーのスタジアムを始め、PDRM FCやスランゴール・ユナイテッドがホームとしているスランゴール州のスラヤン・スタジアムや、サラワクFAのホームであるサラワク州クチンのクチン州立スタジアムなど、照明の明るさがFAMの規定に達していないスタジアムでの試合は午後4時から5時の間に始まるます。集客を考えるとこの早い試合時間はあまり効果的ではなく、プルリスFAもスタジアムを統括するプルリス州の州知事に改善を求めていましたが、今回の試合には間に合わなかったようです。

プルリスノーザンライオンズのFacebookより

MFL第2節の結果まとめ

2月8日(金)に行われたマレーシアフットボールリーグMFL第2節の結果です。
1部スーパーリーグ(左側がホーム)
JDT(2勝0分0敗) 4-1 クアラルンプール(KL)FA(0勝0分2敗)
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(45分PK)、シャフィク・アーマド(52分)、ジアゴ(59分)アズリフ・ナスルルハク(89分)、KLFA-シルヴァノ・コーンヴァリウス(77分)
KLFAは2018年スーパーリーグでJDTに黒星をつけた唯一のチームですが、この試合はハームタイム直前にゴールエリア内でKLFAのDFザイフル・ハキムがJDTのFWサファウィ・ラシドを倒してPKを献上。これをゴンザロ・カブレラが決めてJDTが先制しました。JDTの2点目は、KLFA守備陣が左サイドを上ってきたラヴェル・コービン=オングにクロスを上げるための十分なスペースを与え、走り込んできたシャフィク・アーマドがそのクロスを完全にフリーの状態でシュートしゴール、3点目もコーナーキックに対してGKシャビニー・アラウイもボールへ行くのか、シュートに備えるのか曖昧な反応をし、DF二人がかりでマークしていたジアゴにゴールを決められてしまいました。
 この試合前に攻撃の要と期待されているFWギレルメ・デ・パウロが足の故障で少なくとも3試合は欠場の可能性があることが発表になり、FWシルヴァノ・コーンヴァリウス一人に頼り切りの状況を改善するため、苅部隆太郎を攻撃的MFとして起用する戦術も考えられているようです。JDTとの試合もシュート数が4本(ゴール枠内は2本)では勝てないですねぇ。

ペラTBG(0勝1分1敗) 1-1 クダFA(1勝1分0敗)
得点者:ペラTBG-ブレンダン・ガン(18分)、クダFA-レナン・アルヴェス(21分)
ゴールエリアの外からブレンダン・ガンが鮮やかなループシュートを決めてペラTBGが先制しましたが、その数分後、ゴール前へのフリーキックに反応したGKハフィズル・ハキムが自軍DFとぶつかってこぼれたボールをレナン・アルベスがゴールし、クダFAがすぐ同点に追いつきました。その後、両チームともチャンスが有りながら、得点できず引き分けとなりました。
 前半は非常に拮抗した試合だったのですが、後半65分に主審のハムダン・アワンが負傷のため(ネット観戦していましたが、退場後にアイシングなどしていたのでおそらく肉離れだと思います)退場したところで一騒動ありました。代わりの主審と交代して試合再開となるところでしたが、この代わりの主審アブドラ・ハリム・ラムランがペラ州の審判だったことから、クダFAのアイディル・シャリン・サハック監督が猛抗議し、ペラTBGの試合にペラ州の主審では試合続行はできないとして、試合の残り時間を別の日に行うことを提案しました。中継からはアイディル監督の「(アジアサッカー連盟)AFCの試合を100試合プレーしてきたが、こんなに準備ができていない状況を経験したことがない!」(アイディル監督はシンガポール人なのですが、シンガポール人はマレー系でも英語が第1言語なのか、と思いながら抗議を聞きました)というド正論の怒号がはっきり聞こえてきましたが、マッチコミッショナーが何の反論もできず、ただ現状を受け入れて試合を続行して欲しいという対応に終始する様子を見て、選手やスタッフにプロ意識を求めている一方で、事務方はまだまだアマチュアかぁ、という印象を持ちました。
 試合は予備審判のシャーリン・オマル主審に交代して再開しましたが、交代したオマル主審がゲームをコントロールできず、マレーシアのサッカーの悪い典型である明らかにボールへ行っていないタックルやチャージなどラフプレーが頻発しましたが、運営側の不手際で中断した試合では、選手ばかりを責めるのは酷なような気もしました。しかも中断時間を含めるとあと5分位は残っているのでは、という時間帯に試合が終了するなど、最後まで残念な試合でした。

PKNS FC (0勝1分1敗)0-1 マラッカ・ユナイテッド(2勝0分0敗)
得点者:マラッカ・ユナイテッド-サフィク・ラヒム(25分)

パハンFA(2勝0分0敗)3-0トレンガヌFC(0勝1分1敗)
得点者:パハンFA-ディクソン・ヌワカエメ(13分)、エロルド・グーロン(51分)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(90分)

プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(0勝1分1敗)1-1スランゴールFA(0勝2分0敗)
得点者:PJシティFC-ペドロ・エンリケ(80分、PK)、スランゴールFA-ルフィノ・セゴヴィア(90分、PK)
この試合のGoal.comによる採点はこちらです。

フェルダ・ユナイテッド(0勝2分0敗)1-1PKNP FC(0勝1分1敗)
得点者:フェルダ・ユナイテッド-ハディン・アズマン(68分)、PKNP FC- トマス・アビー(36分)

2部プレミアリーグ
UITM FC(1勝0分1敗)0-3 プルリスFA(1勝0分1敗)
得点者:プルリスFA-カイリル・ムヒミーン2(33分、40分)、ケヴィン・オセイ(73 分)

ケランタンFA(0勝1分1敗)3-3 サバFA(0勝1分1敗)
得点者:ケランタンFA-フラヴィオ・ベック(6分、PK)、ロイルソン・バトゥイル(53分、OG)、ダニアル・ハキム(53分)サバFA-ルカ・ミルノヴィッチ(12分)、マクシウス・ムサ(78分、86分)

トレンガヌFC II(2勝0分0敗)1-0 スランゴール・ユナイテッド(1勝0分1敗)
得点者:トレンガヌFC II-アカニ・サンデイ(67分、PK)

サラワクFA(1勝0分1敗)2−0ペナンFA(0勝0分2敗)
得点者:サラワクFA−ボビー・ゴンザレス2(63分、84分)

PDRM FC(0勝1分1敗)1-1ヌグリ・スンビランFA(1勝1分0敗)
得点者:PDRM FC-リー・チャンホーン(45分、PK)、ヌグリ・スンビランFA-中武駿介(45分)
今シーズンMFLの日本人初得点!

JDT II(2勝0分0敗)2-1UKM FC(1勝0分1敗)
得点者:JDT II-モハマド・ガダル(19分)、S・クマルハン(55分)、UKM FC-K・ルーベン(45分)