MFL第4節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFLは第4節。1部スーパーリーグ6試合、2部プレミアリーグは追放処分を受けたプルリスFA対ケランタンFA戦が延期となり、5試合が行われました。
MFL1部スーパーリーグ
クアラルンプール(KL)FA(0勝0分3敗)0-1トレンガヌFC(1勝2分1敗)
得点者:トレンガヌFC-イゴル・ゾニッチ(69分)
前半は苅部隆太郎からのキラーパスでGKと1対1の大チャンスをザフリ・ヤハヤがはずなどチャンスをモノにできなかったKLFAをトレンガヌFCが攻め続ける展開ながら0-0で終了。後半に入ると、トレンガヌFCの攻撃陣のミスとKLFAのGKファリズアン・カマルディンが連発したスーパーセーブで両チーム無得点が続き、迎えた69分にリー・タックの左からのCKにイゴル・ゾニッチが頭で合わせてゴールし、これが決勝点となりました。KLFAは前節のペラTBG戦が延期となったため3試合を消化していますが、勝点0と苦しい状況が続いています。
 KLFAの苅部隆太郎選手はこの試合も含め、全試合に先発、フル出場しています。

プタリン・ジャヤ(PJ)(1勝1分2敗)シティFC0-2クダFA(3勝1分0敗)
得点者:クダFA-シャルル・アズワリ(7分)、フェルナンド・オルテガ(41分)
プルリスFAからサフィ・サリ、新外国人としてセルジーニョの二人のFWを獲得して攻撃陣を強化したPJシティFCが、今シーズンここまで無敗のクダFAに挑んだ試合は、7分にシャルル・アズワリがフリーでヘディングシュートを決めてクダFAが先制しました。前半終了間際の41分には、自陣ゴール前でPJシティの不用意なパスを奪ったクダFAが一気にカウンターで攻め込み、オルテガが1対1となったGKを交わしてシュートし前半は2-0で終了。後半もクダFAが攻める時間の方が長かったものの両チームとも無得点で終了しました。

ペラTBG(0勝2分1敗)1-1フェルダ・ユナイテッド(0勝3分1敗)
得点者:ペラTBG-ジウマール・ダ・シルヴァ(71分、PK)、フェルダ・ユナイテッド-ハディン・アズマン(44分)
2月19日にアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLプレーオフで蔚山現代に1-5と大敗したペラTBG。スーパーリーグ昨シーズン2位ながら、今シーズンはまだ勝ち星がありません。ホームにフェルダ・ユナイテッドを迎えた試合は、44分にフェルダ・ユナイテッドのキャプテン、ハディン・アズマンがFKを直接、ゴールし先制します。ペラTBGもゴール前でワンダー・ルイスが倒されて得たPKをジウマール・ダ・シルヴァが決め、同点に追いついたものの、その後は両チームとも得点できず試合終了となりました。
 フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手と、この試合直前にフェルダ・ユナイテッドに加入した元プルリスFAの渡辺将基選手はともに先発し、フル出場しました。

JDT(3勝1分0敗)2-1マラッカ・ユナイテッド(3勝0分1敗)
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(35分、PK)、サファウィ・ラシド(43分)、マラッカ・ユナイテッド-パトリック・ライヒェルト(74分)
ここまで無敗同士が対戦する今節最も注目のカードは、35分にマラッカ・ユナイテッドのジャン・スクウォンが自陣ゴールエリアでハンドの反則を犯し、そのPKをゴンザロ・カブレラが決めてJDTが先制しました。43分にはジオゴのヒールパスから抜け出したサファウイ・ラシドがDF二人とGKをかわしてゴール。マラッカ・ユナイテッドも74分、JDT守備陣のパスをダルコ・マルコヴィッチがカット、そこからパトリック・ライヒェルトがゴールしますが、反撃はここまで。マラッカ・ユナイテッドは今シーズンの初黒星を喫しました。
 勝点3は満足だが、試合内容には不満が残るとしているJDTのルシアーノ・フィゲロア監督は、3月5日に控えるアウェイの鹿島アントラーズ戦に向け、選手の奮起を促したいとしています。

PKNS FC(2勝1分1敗)1-0PKNP FC(0勝1分3敗)
得点者:PKNS FC-クパ・シャーマン(2分)
ともに州政府設立の開発公社を母体とするクラブ同士の「公社ダービー」は、前節にスランゴールFAを4-0で破ったPKNS FCがクパ・シャーマンのゴールで先制し、GKザリフ・イルファンの活躍とPKNP FCのシュートが何度もゴールポストに阻まれる幸運のおかげでそのまま逃げ切りました。PKNP FCはシュート数ではPKNS FCを上回ったものの、1点が取れませんでした。
 PKNS FCはここまで4試合で3得点と好調のクパ・シャーマンが、69分にそれまでマンマークされ続けていたPKNP FCのフィリピン人DFアマニ・アギナルドへ肘打ちを食らわせて一発退場となっています。次節は首位クダFAとの対戦が控えており、チームにとっても痛いレッドカードでした。
 3試合で6失点のPKNP FCは、今シーズン初先発のGKカイルル・タキフの中途半端なパスから失点し、PKNS FCが10人となった機会を生かせませんでしたが、上記の新戦力のアマニ・アギナルドが存在感を見せつけ、課題となっていた守備陣の立て直しが期待できる試合でした。

パハンFA(2勝1分1敗)1-1スランゴールFA(0勝3分1敗)
得点者:パハンFA-ワン・ザフルニザム(34分)、スランゴールFA-ルフィノ・セゴヴィア(62分)
この試合前まで3試合で3得点のFWディクソン・ヌワカエメの代わりに、昨年末のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップで活躍したFWノーシャルル・イドラン・タラハを起用したパハンFAのドラー・サレー監督の戦略は、34分にムハマドゥ・スマレー、ゼ・ラブとつないだパスをワン・ザフルニザムがゴールし的中したように見えました。しかし、パハンFA攻撃陣が追加点のチャンスを逃していた間に、スランゴールFAが62分にキャプテンのルフィノ・セゴヴィアのゴールで追い付きます。パハンFAにとって誤算だったのはDFエラルド・グロンが2枚めのイエローで73分に退場となったこと。74分にはディクソン・ヌワカエメを投入し、勝点3を取りに行きますが、結局1-1のまま試合終了。上位陣から離されたくないパハンFAでしたが、不調のスランゴールFA相手に手痛い引き分けとなりました。

MFL2部プレミアリーグ
サラワクFA(1勝0分3敗)1-2サバFA(2勝1分1敗)
得点者:サラワクFA-ペドロ・エンリケ(44分)、サバFA- ロドリュブ・ パウノヴィッチ(36分)、サブリ・サハル(39分)
マレーシアはマレー半島部と、東マレーシアと呼ばれるボルネオ島に分かれていますが、そのボルネオ島に本拠地を持つ両チームの「ボルネオダービー」は、両クラブの勢いがそのまま現れた結果になりました。

PDRM FC(0勝1分3敗)0-1スランゴール・ユナイテッド(3勝0分1敗)
得点者:スランゴール・ユナイテッド-ラスラム・カーン(27分)
MFL3部にあたるFAMカップ(現Mリーグ3)から昇格し、初めてプレミアリーグで戦うスランゴール・ユナイテッドは好調を維持、この勝利で単独2位に浮上しています。

トレンガヌFC II(2勝1分1敗)0-0UKM FC(1勝1分2敗)
得点者:なし
トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は、この試合で4試合連続の先発でフル出場していますが、開幕戦以来のゴールはなりませんでした。

UITM FC(2勝0分2敗)1-2JDT II(4勝0分0敗)
得点者:UITM FC-ムハマド・ラフィ・マット・ヤコブ(12分)、JDT II-ブルーノ・ソアレス(20分)、モハマド・ロザイミ・アブドル・ラーマン(45分)
JDT IIは開幕から4連勝で首位をキープ。

ヌグリ・スンビランFA(1勝2分1敗)1-1ペナンFA(1勝1分2敗)
得点者:ヌグリ・スンビランFA-中武駿介(32分)、ペナンFA-ジュリアン・ボッターロ
ここまで全試合先発でフル出場の中武駿介選手は、この試合も先発でフル出場し、今シーズン2点目を決めています。

2月23日のニュース(2):渡辺将基がプルリスFAからフェルダ・ユナイテッドへ移籍、プルリスFAに7日間の不服申立期間が与えられる、PDRM FCは1ヶ月以内の未払い給料支払いを約束

渡辺将基がプルリスFAからフェルダ・ユナイテッドへ移籍
マレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグから給料未払い問題により追放処分を受けたプルリスFAでプレーしていたDF渡辺将基(32)が、1部スーパーリーグのフェルダ・ユナイテッドへ移籍しました。開幕3試合で追放となったプルリスFA(正確には7日間の不服申立期間が与えられており、その間は追放は確定してはいませんが)では、3試合ともフル出場し、モチベーションはわかりませんが、コンディションは悪くないはずです
 フェルダ・ユナイテッドには今シーズンからMF池田圭もサガン鳥栖より加入しており、MFLでは初となる(多分)1クラブに渡辺選手と池田選手の日本人2名が在籍することになります。開幕から2分1敗、得点2失点6で8位に低迷しているフェルダ・ユナイテッドのモハマド・ニザム・ジャミル監督は、渡辺選手に対し開幕3試合で不足していた守備陣のリーダーの役割を期待しているとコメントしています。
 またフェルダ・ユナイテッドは、ケガのためバーレーン人FWジェイシー・ジョンとの契約を解除し、昨シーズンはJ3の鹿児島・ユナイテッドに所属し、Jリーグ通算150試合出場で35得点というブラジル人FWチアゴ・キリノ・ダ・シウヴァ(34)も獲得しています。前節ではクダFAに0-4で敗れたフェルダ・ユナイテッド。攻撃陣と守備陣立て直しのため、渡辺、キリノ両選手は今日のペラTBGとの試合から出場予定です。

プルリスFAに7日間の不服申立期間が与えられる
2018年シーズンにプレーした18名に対して48万マレーシアリンギ(日本円で1300万円ほど)の給料未払い問題があり、また今シーズンも開幕から2ヶ月の給料が所属選手に払えておらず、今後の経営計画が不透明なことにより、MFLからの追放処分を受けたプルリスFAに対し、MFLは7日間の不服申立期間を与えることをMFLのケヴィン・ラムリンガンCEOが述べています。2月20日のMFL理事会では全会一致でプルリスFAの追放が議決されましたが、その議決を覆すだけの十分な条件が提示されれば、MFLは再考するとしています。
 またプルリスFAに代わってプレミアリーグ参加を求めていたトレンガヌ・シティFC(TCFC)については、この要求を却下しています。TCFCは昨シーズン、MFL3部にあたるFAM Cup(現Mリーグ3)でスランゴール・ユナイテッドを破って優勝し、自動昇格の権利を得ていましたが、このチームも給料未払い問題があったため、MFLによって権利を剥奪されていました。このためプレミアリーグには代わってスランゴール・ユナイテッドが昇格しています。
 プルリスFAの追放処分については、プルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャフィト・ラフィ会長が、MFLチェアマンでJDTのオーナーでもあるTMJことトゥンク・イスマイル・スルタン・イブラヒム殿下に直接、クラブの現状を説明したいと訴えたり、前プルリスFA会長のダト・スリ・シャヒダン・カシム前プルリス州知事が州政府が責任を持って、プルリスFAのプレミアリーグ復帰を支援するべきとツイートするなど、まだまだ辞退の行方がわかりません。

PDRM FCは1ヶ月以内の未払い給料支払いを約束
もはやMFLのあるあるネタと言っても良い給料未払い問題関連で、警察が母体のPDRM FCは未払い給料を1ヶ月以内に支払うことを約束しました。手始めとして、12人のマレーシア人選手と4名のスタッフに対して、合計52万2000マレーシアリンギ(約1400万円)をMFLからの補助金からと、スポンサーとなっているカフェ・レストランチェーンのPappaRichの支援で未払い給料を支払ったとしています。
 しかし4名の外国人選手と2名のスタッフに対しては、まだ約70万マレーシアリンギ(約1900万円)の未払い分があるということです…。



2月21日のニュース:プルリスFAはMFLより追放、各クラブが新外国人加入を発表、2016年のFIFAプスカシュ賞受賞者は現在所属クラブなし

プルリスFAはMFLより追放
マレーシアフットボールMFLのケヴィン・ラムリンガンCEOは、2019年シーズンのプレーを継続するために十分な経営状況にないとして、プルリスFAのMFLよりの即時追放を発表しました。今シーズン開幕前から、いやMFL2部プレミアリーグ昇格前から懸念されていた給料未払い問題で揺れ続けたプルリスFAは、予想されていたとは言え最も残念な形で退場することなりました。
 昨シーズン終了後の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグのチーム入れ替えの際、12チームで構成されるプレミアリーグからは1位のフェルダ・ユナイテッドと2位のフェルクラFCが昇格することになっていましたが、経営状況悪化からフェルクラFCが解散となり、3位のMIFA(現在のプタリン・ジャヤ(PJ)シティFC)が繰り上がりで昇格しました。1部スーパーリーグからはケランタンFAとヌグリ・スンビランFAが降格したものの、合計11チームとなり、3部FAMカップ(現Mリーグ3)から追加で昇格チームを選ぶことになりました。その際に候補に上がったのがATM FC(軍隊のクラブチーム)、クチンFAとプルリスFAの3クラブ。MFLが経営状況やファンの支持などを総合的に評価した結果、プルリスFAが選ばれました。実はこの時点で給料未払い問題が既に発覚しており、それにもかかわらず昇格したため「裏口入学」ならぬ「裏口昇格」とも言われました。MFL側は昇格を決定した時点では問題が見られなかったとしていますが、シーズン途中で11チームになってしまうようなプルリスFAを選んだMFLにも責任がある気がします。
 選手の移籍期間が終了していますが、プルリスFAに所属していた選手に対しては、30日間の猶予を与える特別措置が取られ、この間に選手たちは新たな所属先を探すことになります。

プルリスFAのFacebookより。Singa Utaraはチームの愛称Northern Lionsを、Dalam Kenanganは「故人を偲ぶ」という意味のマレーシア語、1963はプルリスFAが創設された年を表しています。

各クラブが新外国人加入を発表
トランスファーウィンドウは昨日、2月20日に閉じました。この期間中にPDRM FCは新外国人選手としてリベリア出身のFWパトリック・ロナウジーニョ・ウレー(27)と契約しました。ウレー選手は2012年から2018年までPKNS FCやスランゴールFAなどでプレー経験もあります。PDRM FCは開幕から3試合で0勝2分1敗、2得点5失点という成績で、12チームで構成されているマレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグで最下位です。ウレー選手の加入でPDRM FCの得点力不足の解消が期待されています。
 またPKNP FCもフィリピン出身のDFアマニ・アギナルド(23)を獲得しています。既にフィットネステストは終えており、国際移籍証明書ITCが届けば、今週末の試合に出場できる状態のようです。PKNP FCは今シーズンここまで、MFトマス・アビー(ガーナ)、FWカリドゥ・イエロ(セネガル)、DFシヨブシュ・アスロロフ(タジキスタン)、FWヤーセル・ピント(パレスチナ)4名の外国員で戦っており、アギナルド選手の加入で外国人枠5が全て埋まったことになります。
 プルリスFAからサフィ・サリー選手が移籍したプタリン・ジャヤ(PJ)シティFCにも、ブラジル人MFセルジーニョ(30)が加盟しています。タイや韓国でのプレー経験があるセルジーニョ選手の加入で、既に5人の外国人枠が埋まっていたPJシティFCは、第3節でゴールを上げているFWジャンカルロ・ロドリゲスをPKNP FCへ期限付き移籍させています。

2016年のFIFAプスカシュ賞受賞者は現在所属クラブなし
FIFAが制定するFIFAプスカシュ賞はその年の最も優れたゴールをした選手を対象とした賞ですが、2016年には当時ペナンFAに所属していたモハマド・ファイズ・サブリが、まるで物理の法則に逆らうかのような軌道の素晴らしいフリーキックが、オンライン投票で60%近い票を集め受賞しています。ところがこのサブリ選手は現在、所属クラブがない状態になっています。2018年シーズン終了後にペナンFAとの契約を満了し、その後はペナンFAからセレクション参加を求められるもこれを拒否、家庭の事情で他クラブへの移籍もできず、現在に至っているようです。しかしサブリ選手自身はサッカーを諦めておらず、次のトランスファーウインドウが開く5月にMFL復帰を目指しているようです。

2月20日のニュース:サフィ・サリーはPJシティFCへ移籍か、サティアナタン監督は続投へ、ペラTBGはACLプレイオフで敗退

サフィ・サリーはPJシティFCへ移籍か
給料未払い問題の解決が進まないプルリスFAの元代表FWサフィ・サリーが移籍を決めたようです。現在の練習場となっているクアラルンプールのマラヤ大学グラウンドで、プルリスFAとの契約が解除されていないため移籍先のクラブ名はまだ明かせないものの、クランバリー(クアラルンプールとスランゴール州一体の総称)に本拠地を持つクラブへの移籍を決意したと述べています。
 この日がプルリスFAとの最後の練習となるだろうと述べたサフィ選手は、これまで既に5つのクラブからオファーを受けていることを認め、それらはかつて所属したスランゴールFAの他、プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC、ケランタンFA、UITM FCなどであると述べています。複数のメディアがPJシティFC入りの可能性が高いとしていますが、果たしてどのチームが2010年のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップの得点王を獲得するのでしょうか。

サフィ選手の移籍先と噂されるPJシティFCのFacebookにはこんなティザー告知が…。

サティアナタン監督は続投へ
開幕からの3試合で0勝2分1敗と苦戦が続くスランゴールFA。第3節は同じシャー・アラムスタジアムをホームにするPKNS FCとの対戦でしたが0−4と大敗しました。この試合の後、サティアナタン監督は今後の進退については、スランゴール州サッカー協会に一任するとしていました。これについて州サッカー協会のジョハン・カマル・ハミドン事務局長は、サティアナタン監督と州サッカー協会会長でスランゴール州皇太子のテンク・アミル・シャー・スルタン・シャラフディン・イドリス・シャー殿下が話し合いを持ったことを認め、その席では進退についての議論はなく、協会としてはサティアナタン監督を支え、クラブが抱えている問題をどう解決するかに時間を割いたことも述べています。
 また3試合で1得点と期待通りの働きができていないという非難が集まっているアントニオ・ジャーマンについては、トランスファーウインドウが閉じるまでに代わりを務める選手が見つからない限りは、契約解除の予定はないとしています。

ペラTBGはACLプレイオフで敗退
2月19日にアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACL出場権を賭けたプレーオフを韓国の蔚山現代と戦ったペラTBGは5−1で敗れ、ACL本戦出場はなりませんでした。
 ペラTBGは23分にアミルル・アザン・アズナンのOGで失点したものの、前半は最小失点の0−1で折り返します。しかし後半に入ると蔚山現代のMFミックス・ディスケルドが56分、58分と立て続けにゴールを決められ突き放されます。その後もMFリ・ドンキョンが70分に、FWジュニオール・ネグラオが87分にそれぞれゴールし、ペラTBGもDFナジール・ナイム・ビン・チェ・ハシムのゴールで90分に1点を返しましたが焼け石に水。ペラTBGのACL本選出場は来年以降に持ち越しとなりました。

MFL第3節の結果まとめ

1部スーパーリーグ
トレンガヌFC(0勝2分1敗)2-2JDT(2勝1分0敗)

得点者:トレンガヌFC-カイルル・イズアン(7分)、カマル・アジジ(90分)、JDT-サファウイ・ラシド(63分)、ジオゴ(68分)
JDTは2018年シーズンから続く連勝が12でストップ。

クダFA(2勝1分0敗)4-0フェルダ・ユナイテッドFC(0勝2分1敗)
得点者:クダFA-ザクアン・アドハ(17分)、アンマル・アルムバラキ(42分)、シャキル・ハムザ(54分)、ファズル・ダネル(74分)
クダFAはパハンFA、JDT、マラッカ・ユナイテッドと勝点7で並ぶものの、得失点差でリーグ首位に躍り出ました。

PKNP FC(0勝1分2敗)2-3プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(1勝1分1敗)
得点者:PKNP FC-カリドウ・イェロ(29分)、ハフィズ・ラムダン(52分)、PJシティFC-ペドロ・エンリケ(45分)、ジャンカルロ(74分)、R・バラトクマル(82分)
PKNP FCは勝点1のまま、PJシティFCは今シーズン初勝利です。

マラッカ・ユナイテッド(2勝1分0敗)1-1パハンFA(2勝1分0敗)
得点者:マラッカ・ユナイテッド-サフィク・ラヒム(90分、PK)、パハンFA-エラルド・グロン(5分)
開幕から2連勝したクラブ同士の試合は、試合終了間近にPKで引き分けに。

スランゴールFA(0勝2分1敗)0-4PKNS FC(1勝1分1敗)
得点者:PKNS FC-ニコラス・スイラッド(29分)、クパ・シャーマン(50分)、チャン・ワタナカ(80分)、ロメル・モラレス(90分)
ともにシャー・アラム・スタジアムをホームとする両クラブは、この試合ホームとなったスランゴールが屈辱的な大敗を喫しました。

第3節に予定されていたKLFA対ペラTBGの試合は、2月19日にペラTBGがアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLプレーオフに出場するため、順延となっています。

2部プレミアリーグ
ヌグリ・スンビランFA(1勝1分1敗)1-4UITM FC(2勝0分1敗)
得点者:ヌグリ・スンビランFA-マテウス・フェルナンデス(45分)、UTIM FC-アズリディン・ロスリ2(25分、62分)、ロベルト・メンディ(58分)、ザルコ・コラチ(90分)
UITM FCは外国人選手を除けば大学(UITMは大学名)の学生が主体のクラブ。ヌグリ・スンビランFAのように各州のサッカー協会FAによるクラブが主流のマレーシアでこの勝利はまさにジャイアントキリングです。この勝利でUITM FCは2位に浮上。

JDT II(3勝0分0敗)2-1プルリスFA(1勝0分2敗)
得点者:JDT II-ブルーノ・ソアレス(73分)、ニコラス・フェルナンデス(90分)、プルリスFA-ケヴィン・オセイ(86分)
JDT IIはプレミアリーグ唯一の全勝をキープ。給料未払い問題で揺れるプルリスFAは勝点3のまま。

スランゴール・ユナイテッド(2勝0分1敗)3-2サラワクFA(1勝0分2敗)
得点者:スランゴール・ユナイテッド-セルジオ・エゼケル(8分)、ハディ・ヤハヤ(78分、PK)、ラスラム・カーン(90分)、サラワクFA-ハドソン・ディアス(16分)、ボビー・ゴンザレス(89分)
今シーズンより3部にあたるMリーグ3(旧FAMカップ)から昇格したばかりのスランゴール・ユナイテッドの快進撃は、第3節までの最大のサプライズです。激しい雷雨の中で行われた試合は前半を終わって1-1。サラワクFAのファルハン・アブドラ監督が選手の安全を案じて一時中断を申し入れるも、主審は後半も試合を続行。しかしスランゴール・ユナイテッドが2点目を入れたところで、一転して主審が一時中断を宣言。サラワクFAの抗議も実らず、スランゴール・ユナイテッドは3位に浮上。

サバFA(1勝1分1敗)3-1トレンガヌFC II(2勝0分1敗)
得点者:サバFA-パク・テス(50分)、ルカ・ミルノヴィッチ(65分)、リコ・ナイジェル(74分)、トレンガヌFC II-ラムジ・スフィアン(40分)
サバFAのピーター・アンソニー会長が打ち出した応援用のドラムなどの楽器やバナーを持ち込む際には事前に審査を受けることを求めた新しい規制に反発した一部ファンが試合前にボイコットを呼びかけるなど、緊張した雰囲気で始まった試合でしたが、ホームのサバFAが今シーズン初勝利を挙げました。

ペナンFA(1勝0分2敗)1-0PDRM FC(0勝1分2敗)
得点者:ペナンFA-アフィク・アズミ(29分)

UKM FC(1勝0分2敗)0-1ケランタンFA(1勝1分1敗)
得点者:ケランタンFA-フラヴィオ・ベック・ジュニア(90分、PK)
カンボジアで開催されているアセアンサッカー連盟AFF U22選手権に出場するマレーシア代表に5名を送り込んでいるケランタンFAは戦力ダウンの予想を覆す今シーズン初勝利を挙げました。


2月16日のニュース:移籍期間終了間近での噂いろいろ、クチンFAのトライアウトに鈴木雄太選手が参加、プルリスFAのファンが募金活動開始

移籍期間終了間近での噂いろいろ
2018年11月29日から始まっていた選手の移籍や登録期間、いわゆるトランスファーウィンドウが2月20日で終了します。既にマレーシアフットボールリーグMFLは開幕から第2節までを終了し、主力にケガ人が出ているチーム、予想していたような結果を残せていないチームなどが、選手を放出、あるいは駆け込みで新たな戦力と契約をすることが予想されます。
 特に給料未払い問題で注目を浴びている2部プレミアリーグのプルリスFAの選手たちの去就に注目が集まっており、元マレーシア代表FWサフィー・サリがスランゴールFAやプタリン・ジャヤ(PJ)シティFCへ移籍するのではという噂や、元ケランタンFAでキャプテンも務めたモハマド・バドリ・モハマド・ラジはケランタンFAが未払い給料問題を解決するまではケランタンFAに戻ることはないと会見しています。その一方で、そのケランタンFAが3人の「スター」選手を獲得予定と発表するなど周辺がざわついています。
 またここまで0勝2分0敗のスランゴールFAのB・サティアナタン監督が、新戦力のアントニオ・ジャーマンが期待はずれであることを認め、今シーズン、パハンFAに復帰して活躍するディクソン・ヌワカエメと契約直前まで行きながら、獲得資金不足で断念していたことを明かしてみたり、トレンガヌFCのイルファン・バクティ・アブ・サリム監督やPKNP FCのアブ・バカル・ファジム監督が機能していない外国人選手に不満を述べるなど、国内移籍だけでなく、国外からの新戦力獲得を目論むチームもありそうです。

クチンFAに日本人MF鈴木雄太が入団!
トライアウトを受けていた日本人MF鈴木雄太選手がマレーシアフットボールリーグMFLの3部にあたるMリーグ3に所属するクチンFAへの入団が決まりました。おめでとうございます!鈴木選手はMFL開幕前には2部リーグにあたるプレミアリーグに所属するケランタンFAで練習参加していましたが、結局、契約に至りませんでした
 報道では、マレーシアでも展開しているヤクルトがスポンサーになるとのことで、鈴木選手と契約するクチンFAは一銭も払わずに済むようです。
 ちなみにヤクルトはJDT IIからJリーグファジアーノ岡山へ移籍したハディ・ファイヤッド選手のトライアウトの費用も負担したようなので、日本とマレーシアをサッカーで結ぶ役割を今後も果たしていくかも知れません。

クチンFAのファズルディン・ラーマン会長と握手する鈴木選手(クチンFAのFacebookより)

プルリスFAのファンが募金活動開始
給料未払い問題で注目を集めるプルリスFAのファンが募金活動を始めたようです。昨シーズン、プレーした18名の選手への給料未払いと、今シーズンプレーしている選手の1月分と2月分の給料が払われていないとされるプルリスFAは、マレーシアフットボールリーグから受け取ることになっている100万リンギ(日本円で約2700万円)の2019年助成金を使って未払い給料の一部を支払う予定のようですが、優先されるのはあくまでの昨年プレーした選手たちで、100万リンギでは今シーズンの残り期間の給料を賄うことはとうてい無理です。
 そんな窮状を救おうとプルリスFAのファンが募金活動を始めました。プルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャフィト・アーマド・ラフィ会長は、現在いくつかのスポンサーと交渉中としながらも、具体的な問題解決の時期は明言できていません。プルリス州はマレーシア北部の州ですが、プルリスFAは首都クアラルンプールにあるマラヤ大学のグラウンドを練習拠点とし、学内の寮に宿泊している選手もいるようです。しかしここも今後、使用料が払われなければ退去の可能性もあります。プロ選手としては屈辱的な環境で、果たしてプルリスFAの選手たちがいつまでモチベーションを維持できるのか気になります。

マラヤ大学グラウンドで練習するプルリスFA(Facebookより)

2月13日のニュース:ペラTBGはACLプレイオフへ!、UITM FCの新外国人選手、給料未払い問題解決の期限が近づく、プルリスFAのホームゲームはジョホールで開催

ペラTBGはACLプレイオフへ!
アジアサッカー連盟AFCのチャンピオンズリーグACLプレーオフ出場権を賭けたペラTBGとホンコンのキッチーFC(傑志)との予選2回戦は、90分で決着がつかず、PK戦6−5の死闘を経てペラTBGがACLプレイオフへと駒を進めました
 14分にワンダー・ルイスのゴールで先制したペラTBGでしたが、86分にはリー・ガイホイ(李毅凱)が同点とし、PK戦へ。後攻のペラTBGは4人目のレアンドロのキックがキッチーFCのGKワン・ゼンペン(王振鵬)によって止められましたが、キッチーFC5人目、同点ゴールを決めていたリー・ガイホイ(李毅凱)のキックをペラTBGのGKハフィズル・ハキムが止め返して、両チームとも5人ずつが終わったところで4−4となり、サドンデスに突入しました。その後はキッチーFCの7人目ダニ・カンセラのキックを再びGKハフィザル選手が止めました。ペラTBGの7人目ケニー・パルラジが最後のゴールを決め、6−5でこの試合に勝利しました。ペラTBGは2月19日にACL本選出場を賭けて、蔚山現代FCと敵地で対戦します。

ACLのFacebookより

UITM FCに新外国人選手が加入
2部プレミアリーグのUITM FCにモンテネグロ人のFWザルコ・コラチが合流しました。2018年シーズンには給料未払いから選手が試合をボイコットし、プレミアリーグをシーズン途中に出場停止になった前代未聞のチーム、クアンタンFAで監督を務め、今シーズンはUITM FCの指揮を執るイスマイル・ザカリア監督ですが、このコラチ選手も昨シーズンは同じクアンタンFAに在籍しており、ザカリア監督の信頼も厚い選手です。ビザの発給遅れでシーズン開幕前の合流はできませんでしたが、第3節のヌグリ・スンビランFAとの試合には出場できそうです。
 大学を母体とするUITM FCには、第1節で2得点を挙げたFWアディ・サイド(ブルネイ)、1得点を挙げたFWロベルト・メンディ(セネガル)、DFベルナルド・アゲレ(南スーダン)の3名の外国人選手がいますが、ここにコラチ選手が加わることになります。

給料未払い問題解決の期限が近づく
2月9日のニュースでも書きましたが、マレーシアサッカー協会FAMの選手地位委員会によって、給料未払い問題があることが公表された7チームに提出が求められている経営状況レポートの期限の2月15日金曜日が近づいています。
 特にマレーシアフットボールリーグMFLの1部スーパーリーグでプレーするフェルダ・ユナイテッドと2部プレミアリーグでプレーするプルリスFAにとっては、第3節以降もMFLでプレーが続けられるのかどうかが懸かる大事なレポートです。プルリスFAは、ここで提出されるレポートの内容次第では、選手の退団が相次ぐ可能性もあり、注目が集まります。

プルリスFAのホームゲームはジョホールで開催
2月15日(金)に予定されているプルリスFA対JDT IIのMFL第3節の対戦が、プルリスFAのホームであるプルリス州カンガーのトゥアンク・サイド・プトラ・スタジアムから、JDT IIのホームであるジョホール州パシル・グダン・スタジアムに変更なることが発表されています。今シーズンは何かとお騒がせの話題が多いプルリスFAですが、今回のホームゲーム会場変更は、カンガーのスタジアムの照明が夜間の試合の開催には暗すぎることが理由です。このカンガーのスタジアムを始め、PDRM FCやスランゴール・ユナイテッドがホームとしているスランゴール州のスラヤン・スタジアムや、サラワクFAのホームであるサラワク州クチンのクチン州立スタジアムなど、照明の明るさがFAMの規定に達していないスタジアムでの試合は午後4時から5時の間に始まるます。集客を考えるとこの早い試合時間はあまり効果的ではなく、プルリスFAもスタジアムを統括するプルリス州の州知事に改善を求めていましたが、今回の試合には間に合わなかったようです。

プルリスノーザンライオンズのFacebookより

2月12日のニュース:ペラTBGのACL予選2回戦、AFF U22候補選手は5人が出場辞退、プルリスFA会長は選手の八百長関与を否定

ペラTBGがアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACL予選2回戦に登場
2019年シーズンは0勝1分1敗と期待はずれなスタートを切ったペラTBGですが、本日2月12日にホームのペラ・スタジアムに、昨シーズンの香港プレミアリーグのチャンピオンKitchee FC(傑志)を迎えて、ACLの予選2回戦を戦います。
 本来なら2018年FAカップの勝者であるパハンFAが出場する枠なのですが、2018年にAFCカップ(ACLの下のレベルのクラブ大会)への出場を拒否したため、マレーシアサッカー協会FAMによりパハンFAは2年間のAFC主催のクラブ大会への出場を禁止されているため、ペラFAにお鉢が回ってきた格好です。
 2011年にはオーストラリアのメルボルン・ビクトリーの監督としてACL出場経験もあるペラFAのメメト・デュラコヴィッチ監督は、MFフィルダウス・サイヤディ(22)やMFアーマド・カアイリル(23)といった若手の名前を挙げて、ACLのような大きなステージで経験を積んで欲しいとしています。
 この試合の勝者は、1週間後の2月19日にAFCチャンピオンズリーグ出場権を賭けたプレーオフで韓国の蔚山現代FCと対戦しますので、今日の試合に勝ったとしてもACL本選は簡単ではありません。それでもマレーシアのクラブチームがアジアのトップチームと対戦する機会はめったにないので、今日の試合に勝って、蔚山現代FCと対戦する機会が得られると良いですね。
 なおACLには、2018年のスーパーリーグチャンピオンJDTが本選から出場します。

AFF U22候補選手は5人が出場辞退
 
今回のAFF U22選手権は、FIFAカレンダーに含まれていないため、予想はされていましたが、今回の大会を今年3月にマレーシアのクアラルンプールで開催されるAFC U23選手権予選兼東京オリンピック予選のための選手選考の場として想定していたU22とU23の監督を兼ねるオン・キムスイ監督にとっては、頭が痛いところです。

プルリスFA会長は選手の八百長関与を否定
一昨日2月10日(日)に当地のマレー語新聞が、かつて2部プレミアリーグでプレーしていた選手のインタビューを掲載しましたが、その中で所属チームによる給料未払いで苦しんでいる際に、八百長を持ちかけられた事があると発言したことから、この選手が、現在、給料未払い問題で注目を浴びているプルリスFAの選手ではないかとソーシャルメディア上で反響を呼びました。
 これに対してプルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャイフィト・アーマド・ラフィ会長は、プルリスFAの選手が先月から給料を払われていないことを認めた上で、選手たちを信じており、違法行為に加担していることはないと発言しています。
 ブッキー(Bookie)と呼ばれる掛けの胴元が、給料未払いが発生しているチームの選手に八百長を持ちかける話は、マレーシアでは珍しい話ではなく、2018年シーズンにも現在のプタリン・ジャヤ(PJ)シティFC、当時のMISC-MIFA FCのアルゼンチン人やインドネシア人の外国人選手を含めた4名がマレーシア反汚職委員会に勾留され、そのうちマレーシア人選手2名が八百長で告発されています。ちなみにこのときのMISC-MIFAは1-7、3-6といったスコアの試合も含め、開幕からの9試合の内6試合で負けるなど、「疑惑の試合」が続いていました。
 マレーシアサッカー界の八百長と言えば、1994年の「大粛清」に触れない訳にはいかないでしょう。126名が事情聴取され、八百長に関わった選手とコーチ合わせて21名が追放となり、58名が出場停止になった歴史的事件でした。その後も2012年にはFAMが18名の若手選手を1年から5年の出場停止に、1名のコーチを永久追放、さらに2014年には、不自然な敗戦が続いたことからペラFAがチーム全員(!)に2週間の謹慎処分を与えるという事態も起こっています。
 しかしこれもプロである選手たちが約束された給料をもらっている上でならば、八百長を行った選手たちが罰せられるべきですが、給料未払いが続く状況であったならば、アマチュアなマネージメントを行う経営者にも責任はあり、選手ばかりを責める訳にはいかない気もします。


MFL第2節の結果まとめ

2月8日(金)に行われたマレーシアフットボールリーグMFL第2節の結果です。
1部スーパーリーグ(左側がホーム)
JDT(2勝0分0敗) 4-1 クアラルンプール(KL)FA(0勝0分2敗)
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(45分PK)、シャフィク・アーマド(52分)、ジアゴ(59分)アズリフ・ナスルルハク(89分)、KLFA-シルヴァノ・コーンヴァリウス(77分)
KLFAは2018年スーパーリーグでJDTに黒星をつけた唯一のチームですが、この試合はハームタイム直前にゴールエリア内でKLFAのDFザイフル・ハキムがJDTのFWサファウィ・ラシドを倒してPKを献上。これをゴンザロ・カブレラが決めてJDTが先制しました。JDTの2点目は、KLFA守備陣が左サイドを上ってきたラヴェル・コービン=オングにクロスを上げるための十分なスペースを与え、走り込んできたシャフィク・アーマドがそのクロスを完全にフリーの状態でシュートしゴール、3点目もコーナーキックに対してGKシャビニー・アラウイもボールへ行くのか、シュートに備えるのか曖昧な反応をし、DF二人がかりでマークしていたジアゴにゴールを決められてしまいました。
 この試合前に攻撃の要と期待されているFWギレルメ・デ・パウロが足の故障で少なくとも3試合は欠場の可能性があることが発表になり、FWシルヴァノ・コーンヴァリウス一人に頼り切りの状況を改善するため、苅部隆太郎を攻撃的MFとして起用する戦術も考えられているようです。JDTとの試合もシュート数が4本(ゴール枠内は2本)では勝てないですねぇ。

ペラTBG(0勝1分1敗) 1-1 クダFA(1勝1分0敗)
得点者:ペラTBG-ブレンダン・ガン(18分)、クダFA-レナン・アルヴェス(21分)
ゴールエリアの外からブレンダン・ガンが鮮やかなループシュートを決めてペラTBGが先制しましたが、その数分後、ゴール前へのフリーキックに反応したGKハフィズル・ハキムが自軍DFとぶつかってこぼれたボールをレナン・アルベスがゴールし、クダFAがすぐ同点に追いつきました。その後、両チームともチャンスが有りながら、得点できず引き分けとなりました。
 前半は非常に拮抗した試合だったのですが、後半65分に主審のハムダン・アワンが負傷のため(ネット観戦していましたが、退場後にアイシングなどしていたのでおそらく肉離れだと思います)退場したところで一騒動ありました。代わりの主審と交代して試合再開となるところでしたが、この代わりの主審アブドラ・ハリム・ラムランがペラ州の審判だったことから、クダFAのアイディル・シャリン・サハック監督が猛抗議し、ペラTBGの試合にペラ州の主審では試合続行はできないとして、試合の残り時間を別の日に行うことを提案しました。中継からはアイディル監督の「(アジアサッカー連盟)AFCの試合を100試合プレーしてきたが、こんなに準備ができていない状況を経験したことがない!」(アイディル監督はシンガポール人なのですが、シンガポール人はマレー系でも英語が第1言語なのか、と思いながら抗議を聞きました)というド正論の怒号がはっきり聞こえてきましたが、マッチコミッショナーが何の反論もできず、ただ現状を受け入れて試合を続行して欲しいという対応に終始する様子を見て、選手やスタッフにプロ意識を求めている一方で、事務方はまだまだアマチュアかぁ、という印象を持ちました。
 試合は予備審判のシャーリン・オマル主審に交代して再開しましたが、交代したオマル主審がゲームをコントロールできず、マレーシアのサッカーの悪い典型である明らかにボールへ行っていないタックルやチャージなどラフプレーが頻発しましたが、運営側の不手際で中断した試合では、選手ばかりを責めるのは酷なような気もしました。しかも中断時間を含めるとあと5分位は残っているのでは、という時間帯に試合が終了するなど、最後まで残念な試合でした。

PKNS FC (0勝1分1敗)0-1 マラッカ・ユナイテッド(2勝0分0敗)
得点者:マラッカ・ユナイテッド-サフィク・ラヒム(25分)

パハンFA(2勝0分0敗)3-0トレンガヌFC(0勝1分1敗)
得点者:パハンFA-ディクソン・ヌワカエメ(13分)、エロルド・グーロン(51分)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(90分)

プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(0勝1分1敗)1-1スランゴールFA(0勝2分0敗)
得点者:PJシティFC-ペドロ・エンリケ(80分、PK)、スランゴールFA-ルフィノ・セゴヴィア(90分、PK)
この試合のGoal.comによる採点はこちらです。

フェルダ・ユナイテッド(0勝2分0敗)1-1PKNP FC(0勝1分1敗)
得点者:フェルダ・ユナイテッド-ハディン・アズマン(68分)、PKNP FC- トマス・アビー(36分)

2部プレミアリーグ
UITM FC(1勝0分1敗)0-3 プルリスFA(1勝0分1敗)
得点者:プルリスFA-カイリル・ムヒミーン2(33分、40分)、ケヴィン・オセイ(73 分)

ケランタンFA(0勝1分1敗)3-3 サバFA(0勝1分1敗)
得点者:ケランタンFA-フラヴィオ・ベック(6分、PK)、ロイルソン・バトゥイル(53分、OG)、ダニアル・ハキム(53分)サバFA-ルカ・ミルノヴィッチ(12分)、マクシウス・ムサ(78分、86分)

トレンガヌFC II(2勝0分0敗)1-0 スランゴール・ユナイテッド(1勝0分1敗)
得点者:トレンガヌFC II-アカニ・サンデイ(67分、PK)

サラワクFA(1勝0分1敗)2−0ペナンFA(0勝0分2敗)
得点者:サラワクFA−ボビー・ゴンザレス2(63分、84分)

PDRM FC(0勝1分1敗)1-1ヌグリ・スンビランFA(1勝1分0敗)
得点者:PDRM FC-リー・チャンホーン(45分、PK)、ヌグリ・スンビランFA-中武駿介(45分)
今シーズンMFLの日本人初得点!

JDT II(2勝0分0敗)2-1UKM FC(1勝0分1敗)
得点者:JDT II-モハマド・ガダル(19分)、S・クマルハン(55分)、UKM FC-K・ルーベン(45分)



2月9日のニュース:最新のFIFAランキングでマレーシアは167位、プルリスFAのシンガポール人FWが退団、未払い給料の総額は5000万円以上!

最新のFIFAランキングでマレーシアは変わらず167位
2018年12月の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップで準優勝したマレーシアは、最新のFIFAランキングでは前回発表のときと同じ167位となりました。このランキングは過去48ヶ月間の国際Aマッチで獲得したポイントで決まるそうなので、東南アジアの選手権で1回準優勝したくらいでは変化がないんですね。残念!AFF加盟国では、アジアサッカー連盟AFC選手権AFCカップでベスト8に進出したベトナムが99位でアセアンNo. 1、他のAFCカップ出場国はタイが115位、フィリピンが123位と続きます。その他はインドネシア(159位)、シンガポール(165位)とここまでが、マレーシアよりランキングが高い国々です。その他の国のランキングはカンボジアが172位、ラオスが184位、ブルネイ195位、そして東ティモールが196位となっています。

プルリスFAのシンガポール人FWが退団し母国のチームと契約
給料未払い問題を抱えるプルリスFAのシンガポール人FWファリス・ラムリが、母国のリーグに所属するホーガン・ユナイテッドと契約したことを発表しました。2018年シーズンはスーパーリーグのPKNS FCでプレーしたファリス選手は、この1月にプルリスFAと契約しましたが、第1節の開幕戦UKM FCとの試合ではベンチ入りしていませんでした。

プルリスFA入団を知らせるFacebookのポスト(プルリスFAのFacebookより)

未払い給料の総額は5000万円以上!
2月1日に開かれていたマレーシアサッカー協会FAMの選手地位委員会(Player’s Stattus Comittee)が、給料未払い問題を抱えるチームに対する裁定を発表しましたが、その件数と金額に驚くやら呆れるやら。このブログで何度も取り上げているプルリスFAを含めた6チームが28名の選手やコーチ、スタッフに対して給料を払っておらず、その総額は何と約200万マレーシアリンギ(日本円で約5400万円以上)だそうです。2019年シーズンは1部スーパーリーグでプレーするフェルダ・ユナイテッドが最大の未払い給料を抱えており、現在はマラッカ・ユナイテッドに所属するムハマド・シュコル・アダン選手が約40万マレーシアリンギ(約1100万円)、またスランゴールFAに所属するワン・ザック・ハイカル・ワン・ノー選手は約30万マレーシアリンギ(約800万円)の給料が未払いになっています。この他には2部プレミア・リーグでプレーするプルリスFAやPDRM FC(警察のチーム)、2018年に給料未払い問題から選手が試合をボイコットし、その結果プレミア・リーグから出場停止になり最終的に解散したクアンタンFAや、ハネランFC、トレンガヌシティーFC(スーパーリーグのトレンガヌFCとは別のチームです)が給料を選手やコーチ、スタッフに払っていませんでした。選手地位委員会は、各チームに対して30日間以内にこの問題を解決するための猶予を与え、それが実行されない場合には厳罰をかすることを表明しています。