8月8日のニュース:FAMや州サッカー協会の反論に選手会がコメント、AFF U18選手権開幕、FAMはコーチを日本へ派遣

FAMや州サッカー協会の反論に選手会がコメント
 マレーシアプロサッカー選手会PFAMのイズハム・イスマイルCEOが、現在マレーシアサッカーリーグMFL所属の12クラブが総額約640万リンギ(約1億6300万円)の未払い給料があることを発表したことに対して、ヌグリ・スンビラン州サッカー協会を貶めるものだとして事務局長が謝罪を要求したり、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長が内容が不正確で無責任であると応酬した件で、PFAMのイズハムCEOが新たにコメントを発表したことをマレー語紙ウトゥサン・マレーシア電子版が伝えています。
  イズハムCEOは記事の中で、発表内容はFAMやMFLに向けたものではなく、給料未払い問題を抱えるクラブに対して、滞りなくその問題を解決することに意識を向けさせるためのものであるとした上で、給料未払い問題の速やかな解決を求めているFAMのラマリンガム事務局長自身が反論したことに驚いたとも述べています。
 さらに、給料未払い問題は全て解決済みであるとして、いわれのない抽象であるとして選手会に対して公式謝罪を求めたヌグリ・スンビランFAを統括するヌグリ・スンビラン州サッカー協会に対しては、昨シーズン中にパハンFAから期限付き移籍したブラジル人DFアレックス・モラエスの給料はパハンFAとヌグリ・スンビランFAが折半するとしたものの、両クラブとも支払い期限の今年7月31日までに給料を支払っておらず、実際に支払ったのはPFAMによる発表の2日後であったことを指摘し、マラッカ・ユナイテッドについては、MFLから補助金が支給済みにも関わらず、給料未払い状態が継続していること、ケランタンFAでは、一部の選手に対して5年間も給料未払い状態が続いていることを指摘しています。
 給料の未払い問題はプロリーグの根幹に関わる重要な問題であるにも関わらず、「無責任」「事実無根」といった厳しい言葉で反論し、選手会との断絶も示唆するような発言をしたラマリンガム事務局長に対しても失望していると、選手会のイズハムCEOは発言しています。
 この問題についてFAMのダト・ハミディン・モハマド・アミン会長も給料未払い問題が存在することは認識している一方で、給料未払い問題の影響はFAMが推し進める長期プランには影響はほとんどないだろうと、マレー語紙ブリタ・ハリアンに語り、選手会のイズハムCEOの発言は単なる人気取りが目的なのではないか語るなど、選手会側とFAMの間には認識に齟齬(そご)があることが見て取れます。

AFF U18選手権開幕
 U15選手権に続き、アセアンサッカー連盟AFF U18選手権がベトナムのホーチミンで開幕しました。東南アジア諸国連合ASEANの各国とオーストラリアの12カ国が参加するこの大会では、開催国ベトナム、マレーシア、オーストラリア、タイ、シンガポール、そして日本人の行徳浩二監督が率いるカンボジアがグループB、インドネシア、東ティモール、ラオス、ミャンマー、フィリピン、ブルネイがグループAに分かれて予選ラウンドを戦います。
 オーストラリア人のブラドレー・マローニー新監督が率いるマレーシアは、ディフェンディングチャンピオンとして大会に臨みますが、開幕戦でベトナムと対戦し、1−0で敗れています。

FAMはコーチを日本へ派遣
 英字紙スター電子版は、マレーシアサッカー協会FAMと日本サッカー協会JFAの間で今年4月に締結された基本合意書MOUに基づき、マレーシア人コーチが日本へ派遣されることになったと報じています。
 FAMの代表団は8月26日に日本へ向けて出発しますが、マレーシアサッカー指導者協会FCAMの会長で、マレーシアフットボールリーグMFL1部スランゴールFAのサティアナタン・バスカラン監督は、特に若手コーチがJFAとの協力関係をりようして様々な知識を学んで欲しいと語っています
 またこのような機会を設けたFAMに感謝の意を表すとともに、FAMの国内サッカー再生プロジェクトであるマレーシアフットボールDNAプロジェクトのためにFCAMも協会メンバーであるマレーシア人コーチを育てていきたいとしています。

8月5日から6日のニュース:強くてもスタジアムが埋まらないJDT、ペナンFAはスポーツ訴訟専門の弁護士に依頼してCSAへ仲裁申し立て、選手会が未払い給料問題が解決していないことを改めて発表

強くてもスタジアムが埋まらないJDT
 先週末から始まったマレーシアカップの開幕戦をホームのラーキンスタジアムで戦ったジョホール・ダルル・タクジムJDTですが、UITM FCとの試合の観衆はわずか5,860人でした。これについて主将のハリス・ハロンがJDTのFacebookにメッセージを寄せ、ファンにスタジアムに足を運んで応援して欲しい、と訴えています。
 メッセージの中でハリス選手は、2014年にJDTに移籍して以来、どこへ行ってもJDTの話題で持ちきりだったが、昨日の試合(8月3日のUITM FC戦)は、自分もチームメートも観衆が少なく悲しかったと述べています。リーグ戦6連覇を果たしたことでこれまで以上の声援をもらえるかと思ったがそうでなかったことが残念で、ファンの支持がなければチームは全力で試合に臨むことが難しいとも語っています。
 ハリス選手のポストには、900近く書き込みがあり、その中には「今年はAFCチャンピオンズリーグの試合も含めて試合が多すぎるのでファンも観戦する試合を選ぶ必要があり、マレーシアサッカーリーグMFL2部のUITM FCとの試合では多くのファンが観戦をパスしたのでは」などというコメントとともに、現在のベンジャミン・モラ監督のサッカーは魅力的でないとするコメントが目立ちます。(下はJDTのFacebookに掲載されたハリス・ハルンのポスト)

ペナンFAはスポーツ訴訟専門の弁護士に依頼してCSAへ仲裁申し立て
 今シーズン、マレーシアフットボールリーグMFL2部で3位となり、1部スーパーリーグ自動昇格の権利を得たペナンFAは、FIFAの裁定により勝点6を剥奪(はくだつ)され、その結果、順位が6位となり昇格権を失いました。ペナンFAチームを統括するペナン州サッカー協会FAPは、このFIFAの裁定に対してスポーツ仲裁裁判所CSAに仲裁申し立てを行うとして、そのためにスポーツ訴訟専門のブルガリア人弁護士ヴェッセル・ディミトロフ氏を指名したと、マレーシアの通信社ブルナマ電子版が伝えています。なお、FIFAによる裁定についてはこちらを参照して下さい。
 FAPのアマル・アブドラ会長は、ブルナマの取材に対して、来週にも必要書類をCASに提出できるよう、ディミトロフ弁護士と協議中であるとしています。また、仲裁申し立て費用が4万7000リンギ(約120万円)となる一方で、PFAの尊厳に関わる問題であるとし、CASによる精査と公平な判決を求めたいと述べています。FAPに資金援助を行っているペナン州政府のチョウ・コンヨウ州知事は、ペナンFAチームの今シーズン成績に満足しており、FAPによる仲裁申し立てを支持していると述べています。さらにFAPの新経営陣は、全経営陣の負の遺産を引き継ぎながら現場まで改善させていることを高く評価し、例え申し立てがFAPの望む結果にならずとも、今後もペナン州のために全力でプレーして欲しいと述べています。

選手会が未払い給料問題が解決していないことを改めて発表
 マレーシアプロサッカー選手会(PFAM)のイズハン・イスマイルCEOは、現時点でおよそ640万リンギ(約1億6300万円)の給料が未払いになっており、この金額も氷山の一角であるとブルナマ電子版の取材に答えています。イズハムCEOは、この状況はマレーシア国内のプロチームの運営が失敗していることを示しているとし、この状況が続けばマレーシアサッカー協会FAMが想定する「2030年までにマレーシアをアジアにおけるサッカーの上位5カ国入りする」ためのF:30プロジェクトや、MFLがアジアトップリーグとなるためのNEX 50プロジェクトの達成も難しくなるとしています。
 イズハンCEOは、この状況は将来、プロサッカー選手を目指す子どもたちの夢をくじくものだとして、責任転嫁を繰り返すことで問題解決を避けようとする各チームの姿勢を非難しています。具体的には、マレーシアフットボールリーグMFLから先月7月に支給された助成金がありながら何も行動を起こしていなチームとして具体的にマラッカ・ユナイテッド、ケランタンFA、ヌグリ・スンビランFA、パハンFAを、分割して未払い給料をしキュすると約束したもののそれが実行されていないチームとしてマレーシア国軍ATM(3部のM3所属)、PDRM FC、フェルダ・ユナイテッドを、そして現在は解散してしまったものの未払い給料があるチームとしてプルリスFA、トレンガヌ・シティFC、ハネランFA、クアンタンFA、マルセラ・ユナイテッドの名を挙げています。
 州のサッカー協会(州FA)が統括するチームに対しては、州政府が行動を起こすべきだとする一方で、解散してしまったチームからの未払い給料がある選手はいつその給料が支払われるかが全くわからない状況であるとも述べています。

7月9日のニュース:サバFAは今日、優勝を決められるか、JDTの17選手がインフル感染、給料未払いについて選手会が抗議

サバFAは今日、優勝を決められるか
マレーシアフットボールリーグMFL第20節は、今日7月9日(火)と10日(水)に行われますが、2部プレミアリーグの首位サバFAは今日の3位UITM FC戦に勝てば、プレミアリーグ優勝が決定します。
 17試合を終了し、11勝4分2敗、勝点37のサバFAは、18試合を消化している2位のジョホール・ダルル・タクジムJDT IIに勝点差4をつけています。今シーズンのプレミアリーグは、シーズン開幕後にプルリスFAが出場停止となったため11チームの争いとなっており、各チームは20試合を戦うため、今日の試合でサバFAが勝つと勝点差が7となり、JDT IIは残り2試合に勝利しても勝点で追いつけないため、サバFAの優勝が決まります。
 前節第19節で、2012年以来の1部スーパーリーグ昇格を決めているサバFAは、1996年、当時の国内1部リーグ、リガ・プルダナでの優勝以来のトロフィーを目指しますが、主力選手である韓国出身のDFパク・テースウ(韓国)、トルクメニスタン出身のMFアフメット・アタエフの二人の外国人選手とDFランディ・バルー・サムソンの3人が累積警告で出場停止となっているのが痛いところ。1部昇格を目指すUITM FCにとっても負けられないホームでの試合ですので、激しい試合になりそうです。

JDTの17選手がインフル感染
 ジョホール・ダルル・タクジムJDTのFacebookによると、チーム所属の17選手がインフルエンザに感染したようです。
 感染したのはMFL1部スーパーリーグのJDT所属の10名、MFL2部プレミアリーグのJDT IIの4名、MFL3部M3リーグのJDT III所属の3名で、この他にコーチやチームスタッフ数名も感染しているとのことです。
 JDTのテクニカル・ダイレクターを務めるアリスター・エドワーズ氏のコメントも掲載されており、それによると選手、コーチ、チームスタッフ全員に健康診断を受けさせ、練習場の消毒なども行っているようです。
 マレーシア国内では敵なしのJDTもインフルには勝てなかった、と言ったところでしょうか。(写真はJDTのFacebookより)

給料未払いについて選手会がFAMに抗議
 プルリス州サッカー協会(PFA)からPFAのプロクラブチームであるノーザンライオンズ元所属選手への今シーズンの給料が支払われていないことについて、マレーシアプロサッカー選手会PFAMがマレーシアサッカー協会FAMに訴えたと、マレー語紙ウトゥサン・マレーシア電子版で報じられています。
 PFAMのイズハム・イスマイルCEOによると、プルリスノーザンライオンズ元選手15名がイズハムCEOと会い、所得税、従業員積立金(EPF、日本の年金制度に当たります)、従業員社会保障制度(SOCSO、日本の社会保険に当たります)を含めた給料未払いの現状を説明し、これを受けたPFAMは、FAMがPFAに対して厳しく処遇することを求めています。
 イズハムCEOは、PFAが抱える2018年シーズンの給料未払いについてもPFAからは何の連絡をないとしています。2018年シーズンの給料未払いについては、既にFAMからPFAに対しても迅速な対応を求める指示が出ていますが、何も進展していないようですね。
 また同じ記事の中では、MFL3部M3リーグに所属するバトゥ・ドゥアFCの選手数名が7月7日にトレンガヌ州クママンのマッ・チリ・ミニスタジアムで行われた鈴木雄太選手が所属するクチンFAとの試合に帯同しなかったことにも触れており、こちらも給料未払いが理由としていますが、PFAMは正式な報告を待ってからFAMに報告するとしています。
 ちなみに鈴木雄太選手は本日7月9日が誕生日とのこと。おめでとうございます。(以下はクチンFAのFacebookより)

MFL第19節結果のまとめ

マレーシアフットボールリーグMFL第19節が7月5日(金)から7月7日(日)にかけて行われました。以下結果まとめです。左側がホーム、(カッコ)内は第19節終了時点での順位と成績です。

MFL1部スーパーリーグ

クダFA(4位:8勝6分5敗 勝点30)1-1PKNP FC(10位:3勝6分10敗 勝点15)
得点者:クダFA-アザムディン・アキル(52分)、PKNP FC-ジャンカルロ(81分)
 試合前には昨シーズンの6位を上回る成績を上げたいと語っていたクダFAのアイディル・シャリン監督ですが、降格圏のいるPKNP FCとホームで痛い引き分けでした。
 PKNP FCは195cmの長身FWジャンカルロがコーナーキックから得意のヘディングで同点ゴールを挙げ、MFL2部への降格争いで貴重な勝点1をチームにもたらしています。

PKNS FC(8位:5勝5分9敗 勝点20)1-2トレンガヌFC(7位:7勝6分6敗 勝点21)
得点者:PKNS FC-キティポン・プレムジャイ(85分)、トレンガヌFC-サンジャル・シャアフメドフ(35分)、ナスルラ・ハニフ(89分)
 途中出場となったキティポン・プレムジャイの移籍後初ゴールで同点に追いついたPKNS FCでしたが、この日は絶好調だったトレンガヌFCのGKイルハム・アミルラーとゴールポストに何度もチャンスを阻まれて逆転負け。ここ数試合の不調にスランゴールFAのBチーム化の報道が影響していることをラヤゴパル監督は否定していますが、シーズン前半の好調さからは思いもよらなかったMFL2部への降格圏に近づいています。
 トレンガヌFCはこの日の勝利で4位のクダFAとは勝点差が3、2位パハンFAとは勝点差6とトップ5あるいはトップ3が見えてきました。

プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(9位:6勝2分11敗 勝点20)1-2マラッカ・ユナイテッド(5位:8勝5分6敗 勝点29)
得点者:PJシティFC-ペドロ・エンリケ(41分)、マラッカ・ユナイテッド-ルカ・ミルノヴィッチ(37分)、チャン・ソグォン(45分)
 逆転勝ちのマラッカ・ユナイテッドは2位のパハンFAとは勝点差が4となり、昨シーズンの7位から大幅に順位を上げて今シーズンを終えられそうな気配がでてきました。
 今シーズン1部に昇格したPJシティFCは、東ティモール代表のペドロ・エンリケのゴールで先制したものの、逆転負け。勝点はPKNSと並ぶ20ですが、得失点差で9位となっており、1部残留の目標は果たせそうです。

パハンFA(2位:9勝6分3敗 勝点33)2−0クアラ・ルンプール(KL)FA(11位:4勝2分13敗 勝点14)
得点者:パハンFA-エラルド・グロン(57分PK)、アザム・アジー(90分)

ペラTBG(6位:6勝9分4敗 勝点27)0−3ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)(1位:15勝4分0敗 勝点49)
得点者:JDT-レアンドロ・ヴァレスケス2(37分、48分)、アキヤ・ラシド(90分)
 前節にスーパーリーグ6連覇を決めているJDTが快勝。残り3試合はPJシティFC、KLFA、トレンガヌFCとの対戦が残っていますが、今シーズン無敗で終える可能性も出てきました。

フェルダ・ユナイテッド(12位:2勝6分10敗 勝点12)1−2セランゴールFA(3位:8勝7分4敗 勝点31)
得点者:フェルダ・ユナイテッド-ジョシネル・シャド(64分)、セランゴールFA-サンドロ・ダ・シルバ(44分)、イフェダヨ・オルセグン(51分)
 フェルダ・ユナイテッドの渡邉将基選手はスタメンでフル出場、池田圭選手は後半途中から出場しています。

2部プレミアリーグ

JDT II(2位:9勝6分3敗 勝点33)0-1サバFA(1位:11勝4分2敗 勝点37)
得点者:サバFA-ロドリュブ・パウノヴィッチ(59分)
 この試合の勝利で、サバFAは今シーズン2部プレミアリーグの上位2位以内が確定し、来シーズンは2012年以来となる1部スーパーリーグへ昇格が決まりました。

ケランタンFA(10位:3勝8分6敗 勝点14*)2-0スランゴール・ユナイテッド(8位:5勝3分9敗 勝点18)
得点者-ケランタンFA:ニック・アキフ・シャヒラン(49分PK)、ニック・アズリ・ニック・アリアス(53分)
 ケランタンFAは8試合ぶりの勝利、スランゴール・ユナイテッドは4連敗となりました。
 *ケランタンFAは国際サッカー連盟FIFAの裁定により、勝点3を剥奪(はくだつ)されています。

サラワクFA(11位:2勝4分11敗 勝点10)2-4ヌグリ・スンビランFA(5位:7勝4分6敗 勝点25)
得点者:サラワクFA-アリフ・ハサニ(17分)、ハドソン・ディアス(45分)、ヌグリ・スンビランFA-アルミール2(5分、79分)、イゴール・ルイス2(25分、62分)
 この試合で再び昇格争いに加わったヌグリ・スンビランFAの次節は昇格を争うPDRM FCとの対戦です。
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

トレンガヌFC II(4位:7勝6分4敗 勝点27)0−0ペナンFA(6位:6勝6分6敗 勝点24)
得点者:なし
 ペナンFAはこの試合を含め8試合負けなしで順位を6位まで上げ、昇格争いに加わってきました。一方1部スーパーリーグのトレンガヌFCのBチームであるトレンガヌFC IIはJDT IIとともにMFLの規定により1部昇格はできません。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

UITM FC(3位:8勝4分6敗 勝点28)1-2PDRM FC(7位:7勝3分7敗 勝点24)
得点者:UITM FC-シルヴァ・マイコン(17分)、PDRM FC-ウチェ・アグバ2(44分、52分)
 一時はプレミアリーグ首位となったUITM FCはその後、成績が急降下。この試合も含めて5試合で勝ち星がありません。
 一方のPDRM FCは2連勝で昇格争いに加わってきました。


MFL第18節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグは6月25日(火)と26日(水)に開催された今節第18節を含め、残りは5節。2位のパハンFAに勝点差13をつけて首位を快走するジョホール・ダルル・タクジムJDTの優勝は時間の問題で、むしろ注目されるのは2部プレミアリーグへの降格をめぐる激しい争いです。
 また開幕当初の12チームからプルリスFAが出場停止になり、11チームとなった2部プレミアリーグの昇格争いは、1部スーパーリーグに所属するJDTとトレンガヌFCのフィーダークラブ(Bチーム)であるJDT IIとトレンガヌFC IIに昇格権がないため、この2チームの順位次第では、リーグ3位や4位のチームでも1部昇格のチャンスはあります。

MFL1部スーパーリーグ

フェルダ・ユナイテッド2-3ペラTBG
得点者:フェルダ・ユナイテッド-ハディン・アズマン(81分)、池田圭(83分)、ペラTBG-ロナウド(22分)、パルティバン・ジャネセカラン(34分)、カレッカ(53分)
 この試合の敗戦でフェルダ・ユナイテッドは最下位のままですが、試合数はともに勝点14の10位のKLFA、11位のPKNP FCより1試合少なく、またこの両チームとの直接対決も残しているだけに、MFL1部スーパーリーグ残留の可能性も残っています。
 一方のペラTBGはこの試合でリーグ戦3連勝。今週末のマレーシア FAカップ準決勝のパハンFA戦に向けて勢いがついたのではないでしょうか。
 今シーズン4つ目のゴールを決めた池田圭選手、渡邉将基選手はともにフェルダ・ユナイテッドのスタメンでフル出場しています。

PKNP FC2-2PKNS FC
得点者:PKNP FC-ハフィズ・ラマダン(49分)、ジャンカルロ(76分)、PKNS FC-スレンドラン・ラヴィンドラン(35分)、クパ・シャーマン(84pK)
 ともに州開発公社を母体とするクラブの対戦は、降格圏にいる11位のPKNP FCが貴重な勝ち点を積み上げています。
 一方のPKNP FCはこの試合を含めた5試合で1勝1分3敗と、スランゴールFAの二軍化案が出て以降は精彩がありません。

スランゴールFA5-2パハンFA
得点者:スランゴールFA-カイリル・ムヒミーン(31分)、イフェダヨ・オルセグン3(37分、44分、87分)、エンドリック(46分)、パハンFA-コギレスワン・ラジ(68分)、モハマドゥ・スマレ(77分)
 今週末のマレーシア FAカップ、ペラTBG戦に向けて主力を温存したメンバーで臨んだパハンFAでしたが、前半で0-3となるなど結果は惨敗。計算上は残っていたリーグ優勝の可能性が消滅しただけでなく、リーグ2位の座も危うくなってきました。

トレンガヌFC3-1クアラ・ルンプール(KL)FA
得点者:トレンガヌFC-リー・タック(37分PK)、ムハマド・ファウジ(76分)、マリク・マット・アリフ(83分)、KLFA-ダルコ・マルコヴィッチ(41分)

クダFA3-2プタリン・ジャヤ(PJ)シティ
得点者:クダFA-バドロル・バクティアル(15分)、ファルハン・ロスラン(49分)、フェルナンド・ロドリゲズ(76分)、PJシティFC-ワシントン・ブランダオ(60分)、ガニシュ・グナセガラン(66分)

マラッカ・ユナイテッド1-2ジョホール・ダルル・タクジムJDT
得点者:シュコール・アドナン(84分)、JDT-ナジム・ファイズ(7分)、ジオゴ(27分)
 この第18節でパハンFAが敗れ、JDTが勝利したことで、勝点46のJDTに追いつくことができるチームがなくなり、JDTの6シーズン連続優勝が決まっています。JDTの選手、スタッフの皆さんおめでとうございます。
 第5節でスーパーリーグ首位に立ったJDTは、第7節でパハンFAに首位の座を明け渡すも第8節からは一度も首位から陥落することなく優勝を決めています。また、JDTはこの優勝で、今シーズンに続き、2020年シーズンのアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACL本戦への出場資格を獲得しています。

MFL2部プレミアリーグ

スタンゴール・ユナイテッド2-3PDRM FC
得点者:スランゴール・ユナイテッド-ファン・シンヨン2(8分、61分)、PDRM FC-ウチェ・アグバ2(2分、56分)、エズリ・シャフィジィ(24分)

JDT II2-0UITM FC
得点者:ラマダン・サイフラー(47分)、モハマド・ガダー(58分)

サバFA4-1サラワクFA
得点者:サバFA-ロドリュブ・パウノヴィッチ3(11分、63分、84分)、アギナルド・ポリカルポ(39分)、サラワクFA-ボビー・ゴンザレス(60分)

UKM FC2-4トレンガヌFC II
得点者:UKM FC-マテオ・ロスカム(44分)、ミカエル・イジェジ(84分)、トレンガヌFC II-鈴木ブルーノ3(11分、18分、23分)、タキュディン・ロスラム(58分)
 ハットトリックを決めたトレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は、スタメンでフル出場しています。

ペナンFA2-1ヌグリ・スンビランFA
得点者:ペナンFA-ジュリアン・ボッタロ(29分)、アル・ハフィズ・ハルン(37分)、ヌグリ・スンビランFA-アルミール(20分PK)
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

5月18日のニュース:サフィク・ラヒムの今季移籍はなし、その一方で移籍したい選手も

サフィク・ラヒムの今季移籍はなし
先日取り上げたマラッカ・ユナイテッドのMFサフィク・ラヒムのクダFAへの噂を、マラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ・ユナイテッドFA(MUFA)のファルハン・イブラヒム事務局長が否定していると、当地のマレー語紙ハリアン・メトロのオンライン版が伝えています。
 ファルハン事務局長は、現時点ではどのチームあるいはどのFAともサフィク選手の移籍に関する話し合いをしている事実はないとしています。また、現在試合に出場している選手の期限付き移籍を許容する予定もないとも発言しています。
 現在MUFAが期限付き移籍させている選手は、G・ゴピナタン(PDRM FC)、ワン・シュクリ・ワン・アーマド、アンセルモ・カサグランデ(いずれもペナンFA)、ヌルシャミル・アブドル・ガニ(スランゴール・ユナイテッド)、ダルコ・マルコヴィッチ(KLAF)の5名としています。

その一方で移籍したい選手も
このブログでケランタンFAを取り上げる時には、残念ながらほぼ毎回がネガティブな内容なのですが、今回も契約解除を求める選手についてです。
 マレー語紙ウトゥサン・マレーシアのオンライン版によると、ケランタンFAと契約したピヤことモハマド・バドリ・モハマド・ラジが、給料未払いによる契約解除を求めていると伝えています。
 2012年にはケランタンFAの主将として、ケランタンFAのリーグ優勝、マレーシアカップ優勝、FAカップ優勝のいわゆる「トレブル」を達成したピヤ選手は、今シーズン開幕時は、マレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグのプルリスFAに所属していましたが、プルリスFAによる給料未払い問題により退団し、ケランタンFAと契約していました。しかし、今回の報道によると3月16日にケランタンFAと契約して以来、全く給料が支給されていないとして、契約書の8.7項「選手は2ヶ月以上給与が支給されない場合、無条件で契約を解除できる」を使って、ケランタンFAに契約解除と移籍証明書の発行を求めています。
 ピヤ選手については、このブログでも2月と4月に取り上げていますが、4月の記事では、ケランタンFAと契約してから1ヶ月も経たないうちに退団希望の意思表示をしたことを取り上げました。4月の時点では「2ヶ月以上給与が支給されない場合」に該当せず、ケランタンFAの会長から練習参加が命じられていましたが、流石に今は5月中旬ですので、今回はFAに拒否権はないでしょう。

5月11日のニュース:ペラTBG、PKNP FC、KLFAも新外国人選手を獲得、その他の移籍情報

ペラTBGが新外国人選手を獲得
昨シーズンはマレーシアフットボールリーグMFL1部のスーパーリーグで10勝6分6敗の2位で、マレーシアカップの優勝チームでもあるペラTBGは、今シーズンは第12節を終了して2勝7分3敗の8位に低迷していますが、このペラTBGが二人の新外国人選手を獲得したと当地の英字紙スターのオンライン版が伝えています。
 新入団となったのはいずれもブラジル出身のロナルド・エンリケ・シルヴァ(28)と「カレッカ」ことライアンダーソン・ダ・コスタ・モライス(23)の二人で、6ヶ月契約でそれぞれブラジルのECキンゼ・デ・ノヴェンブロとアトレチコ・アクレアーノから移籍しています。2014年には横浜FCでのプレー経験もあるロナルド選手は、ギルマール・ホセ・ダ・シルヴァと、カレッカはワンダー・ルイスに代わって登録されました。ギルマール選手は2017年からペラTBGでプレーしていますが、昨シーズンは11ゴールを決めていたものの、今シーズンは第12節までで4ゴールと不調が続いており、ペラTBGを運営するペラFAが契約解除に踏み切りました。また、ルイス選手はブラジルにいるお子さんが病気療養中ということで自ら契約解除を申し出たということです。
 これまでのメディアの報道では、ペラFAがオーストラリア出身のDFザック・アンダーソンも契約解除となるのではという噂もありましたが、こちらは特に新しいニュースはありません。

KLFAが新外国人FWを獲得
同じスターのオンライン版によると、MFLの最下位チーム、クアラルンプール(KL)FAもモンテネグロ出身のDFダルコ・マルコヴィッチをマラッカ・ユナイテッドから獲得しました。マルコヴィッチ選手は、インドネシア1部リーグアレマFCに移籍したシルヴァーノ・コンヴァリアス選手に代わって登録されます。
 第12節を終えた時点で30失点、しかもFAカップも含めた直近の3試合で11失点と守備が崩壊しているKLFAのチョン・イーファット監督代行は、彼がセンターバックに入ることで、守備陣が強化されるだけでなく、パオロ・ジョスエ、ザハフリ・ヤハヤらMFが積極的に攻撃に参加できるだろうと期待しています。なおマルコヴィッチ選手自身は今シーズンのMFL1部スーパーリーグでは8試合に出場し、DFながら2ゴール(そのうち1ゴールは対KLFA戦)を挙げています。なお、マルコヴィッチ選手は本日のFAカップ準々決勝フェルダ・ユナイテッド戦から出場の予定です。
 またチョン監督代行は別のメディア(原文はマレー語)では苅部隆太郎選手にも触れ、本来のポジションではないものの守備的MFの役割を十分にこなしているとし、この調子が続くのであれば、新たな外国人選手の獲得は不要だろうとしています。

PKNP FCはブラジル人DFを獲得
本日のFAカップ準々決勝で新外国人FWを獲得したペラTBGと対戦する、MFL1部スーパーリーグ10位のPKNP FCはブラジル出身のDFペドロ・ヴィクトルをブラジルのECノロエスチから獲得しています。契約期間は6ヶ月で、今シーズンの残り試合でのパフォーマンス次第では、契約延長もあり得るとしています。また、PKNP FCとペドロ選手との契約により、タジキスタン出身のDFシヨブシュ・アスロロフが退団しています。

その他の移籍情報(Goal.comより)
MFL1部スーパーリーグ
トレンガヌFC
新入団 モハマド・ナビル・アーマド・ラプティ(アルティメイトFC-MFL3部M3)
フェルダ・ユナイテッド
新入団 カイルル・アムリ(タンピネス・ローヴァーズ-シンガポール)

MFL2部プレミアリーグ
スランゴール・ユナイテッド
退団 セルジオ・アグエロ
ペナンFA
シュクル・サイディン(プルリスFA)
ワン・モハマド・シュクリ(マラッカ・ユナイテッド-期限付き移籍)
セルジオ・アグエロ(スランゴール・ユナイテッド)

3月1日のニュース:主力選手のコンディションに悩むスランゴールFA、TMJは今年がJDT最後の年か、プルリスFA元監督はM3からの再スタートを提案

主力選手のケガに悩むスランゴールFA
第4節を終えて0勝3分1敗の9位と低迷するスランゴールFA。マレーシアフットボールリーグMFL第5節では、ここまで3勝1分0敗のJDTをホームに迎えますが、その試合を前に主力選手数名がコンディション不良のようです。前節のパハンFA戦で引き分けにつながる同点ゴールを決めた昨シーズンの得点王FWルフィノ・セゴヴィアやプルリスFAより移籍してきたばかりのFWカイリル・ムヒミーン、さらにはDFテイラー・リガンも出場が危ぶまれており、今節も苦しい試合になりそうです。

TMJは今年がJDT最後の年か
TMJことジョホール州皇太子で、JDTのオーナーでもあるトゥンク・イスマイル殿下が自身のFacebookで、今年が自分にとってはJDTでの最後の年になるだろうと発言し、注目を集めています。2013年にそれまでのジョホールFCをリブランディングしたJDTのオーナーとなって以来、JDTはMFL1部スーパーリーグ5連覇を含め、12のタイトルを獲得しています。
 Facebookでは、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長を引き合いに出し、「多くのファンがレアル・マドリードと言えば、クリスティアーノ・ロナウドを思い出すが、ペレス会長がいなければ、そして彼が獲得した選手がいなければ、ギャラクティコスも多くのタイトルもなかったはずである」と述べています。
 数日前には、開幕直後にアーロン・ニゲスを解雇し、レアンドロ・ヴェラスケスと入れ替えたことについて、サポーターに対して誤り、自らを非難していますので、過度なサポーターの要求に辟易してしまったのかも知れません。
 何れにせよ、王族という地位もあり強烈なリーダーシップでJDTはもちろん、MFLのチェアマンを務めるなど、近年のマレーシアサッカー界を引っ張ってきた一人であることは間違いありません。この発言が果たして本気なのかどうかは、わかりませんが、もし本気だとしたら、非常に残念です。

プルリスFA元監督はM3からの再スタートを提案
MFL2部プレミアリーグからの追放が確定したプルリスFA。2005年から2007年までプルリスFAの監督を務めたアブドル・ラーマン・イブラヒム元マレーシア代表監督は、MFL3部にあたるMリーグ3(M3)から再出発するべきだとしています。アブドル・ラーマン元監督が指揮をとっていた頃は、運営費用が足りなければ州政府からの補助金によって補うことができたが、現在のMFLでのチーム運営費用はさらに巨額になっており、現在の経営状況ではプレミアリーグに残ることは無理であり、「身の丈にあった」運営を行ってM3から再出発することを提案しています。同じような意見はサポーターグループの一部からも出ています。
 なおプルリスFAの役員らは復帰の可能性を模索し、MFLと交渉を続けたいとしていますが、プレミアリーグに残ることができれば集められるとプルリスFAが主張するスポンサーからの資金800万マレーシアリンギ(約2億1000万円)も、MFLが求めたスポンサー企業の弁護士による署名付き書類が提出できない上、プレミアリーグ残留を前提としない資金源という条件すら満たしていません。

2月28日のニュース:プルリスFAのプレミアリーグ除名が決定、複数の企業がプルリスFAのスポンサーであることを否定

プルリスFAのプレミアリーグ除名が決定
マレーシアフットボールリーグMFLは、プルリスFAから出されていた異議申し立てを却下し、2部プレミアリーグからプルリスFAのクラブ、プルリスノーザンライオンズ(PNL)を除名することを全会一致で決定したと、MFL理事会のダト・ウィラ・ユソフ・マハディ理事が発表しています。
 しかしMFLからプレミアリーグ参加の各チームに与えられる70万マレーシアリンギ(約1900万円)の補助金については、受け取り資格が無いものの、プルリスFAが未払い分の給料支払に充てるとしており、これについてはMFLとプルリスFAとの間で、さらに協議が必要としています。
 また、この結果、今シーズンのPNLが行ったプレミアリーグ3試合での得点、勝点などは全て無効とするとしています。

複数の企業がプルリスFAのスポンサーであることを否定
今シーズンのPNLのユニフォームの胸にロゴがあるMIBカレッジ(MIB)は、プルリスFAのスポンサーであることを否定しています。MIBカレッジはパハン州にある同校の練習施設をプルリスFAのU22チーム及びユースチームに貸し出していましたが、それ以外に金銭的な支援はしていないとし、プルリスFAとの関係がむしろ同校の評判を貶めることになっている事態に不満を述べています。なおマレーシアサッカー連盟FAMは、現在プルリスFAのU22チーム及びユースチームの登録を認めておらず、U22とユースチームは練習が行われていません。
 またMIB同様、ユニフォームに企業名が書かれえいる航空会社マリンドエアも、同社がプルリスFAのスポンサーであることを否定しています。自称プルリスFAサポーターが同社のFacebookページに書き込んだ内容に返事をする形で、プルリスFAはいわゆるフリークエントフライヤーであることをから、ユニフォームにマリンドエアの企業名が書かれているが、公式スポンサーではないとしています。
 プレミアリーグ除名が確定するまでは、新しくスポンサーになることを望んでいる企業が数社あるとプルリスFA前会長が主張していましたが、この状況で火中の栗を拾う企業がマレーシアにあるかどうかは甚だ疑問です。

今シーズンのPNLのユニフォーム。胸にしっかりロゴがあるにも関わらず、MIB自体はスポンサーであることを否定しているのも妙です…。(PNLのFacebookより)
スポンサーでもないのにこんな告知を許す方も問題はないのかなぁ…。(PNLのFacebookより)

2月27日のニュース:AFF U22選手権はインドネシアが初優勝、まだまだ終わらないプルリスFAの給料未払い問題

AFF U22選手権はインドネシアが初優勝
カンボジアで行われていたアセアンサッカー連盟AFFのU22選手権は、決勝でヤング・ガルーダことインドネシアU22代表が、タイU22代表を2-1で破って初優勝を飾りました。
 インドネシアU22代表は、スーパーリーグのパハンFAでプレーするサディル・ラムダニ(20)やポーランドのへヒア・グダニズクでプレーするエギィ・マウラナ(18)、オランダのRKCヴァールヴァイクでプレーするエズラ・ワリアン(21)などフル代表経験のある選手抜きでの優勝ですので、彼らも加わるであろう3月下旬のアジアサッカー連盟AFC U23選手権予選では、タイとベトナムの一騎打ちかと思われた予選K組ですが、同組のインドネシアにも注目ですね。

優勝したインドネシアU22代表(AFFのホームページより)

まだまだ終わらないプルリスFAの給料未払い問題
その1 プルリスFAの選手が警察に被害届を提出
プルリスFAのクラブであるプルリスノーザンライオンズIIの選手18名が、プルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャフィト・アーマド・ラフィ前会長(プルリスFAがプレミアリーグ追放となった時点で辞職済み)とモハマド・アブドル・カリム・カーン・マンスル・アーマド・カーン副会長を相手とし、契約詐欺行為とマネーロンダリングの被害届を警察に提出しました。
 前キャプテンのエズルル・イカマニザル・アブドル・ラーマンによると、前会長と副会長の不適切な行為により、選手18名の大半が職を失っています。ダト・アーマド・アミザル前会長については、会長の指示で選手たちが契約書にサインしたものの、前会長自身がその契約書にサインしていないことから、この契約を無効と主張していることに対してです。前会長が選手たちに契約無効を告げたのは1月25日とされており、それまでの約2ヶ月間は選手たちはそのことを知らされずに練習していたとしています。
 カリム・カーン副会長については、18名のコーチへの給料支払いの名目で各選手から500マレーシアリンギ(約14,000円)を集めたものの、それがコーチに払われていないことがわかったため、その金を行方を警察に捜査して欲しいと述べています。

その2 プルリスFA副会長もこれに応じて被害届を警察に提出
カリム・カーン副会長は上記の選手による被害届に対して、自身とプルリスFAに対してのイメージを損なうものであるとして、この告発を否定する被害届をやはり警察に提出しています。

選手と経営陣とが泥仕合を演じ続けているプルリスFAに対するマレーシアフットボールリーグMFLのプレミアリーグ参加資格が失効するか否かは、一両日中にMFLより発表される予定です。