8月17日のニュース
FAカップ決勝は結局ブキ・ジャリル国立競技場開催に落ち着く
U23代表監督候補にエラヴァラサンA代表コーチが浮上

FAカップ決勝は結局ブキ・ジャリル国立競技場開催に落ち着く

FAカップを主催するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、9月10日に予定されているマレーシアFAカップの決勝、JDT対トレンガヌの試合を、クアラルンプールにあるブキ・ジャリル国立競技場で開催することを発表しています。

当初はクアラルンプールを含む首都圏であるクランバリー地区以外での開催を検討していると、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは話していましたが、結局、ブキ・ジャリル国立競技場に落ち着いたようです。

新型コロナの影響で3年ぶりの開催となったFAカップは、当初は決勝戦が8月27日に予定されていましたが、決勝に進出しているJDTが、8月19日に埼玉スタジアムで開催されるAFCチャンピオンズリーグACLのベスト16で浦和レッズと対戦することから、9月10日に変更されています。

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これまで改修を繰り返しながら、雨が降ると「その辺りの空き地よりひどい」と酷評されてきたピッチが難点のブキ・ジャリル国立競技場。その一方で8万人を収容できる巨大スタジアムは国内にはなく、首都圏以外での決勝開催予定が発表されても、その後が続かなかったことから、結局、ブキ・ジャリル国立競技場に落ち着いた、といった感じです。

U23代表監督候補にエラヴァラサンA代表コーチが浮上

現在、空席となっているU23代表の監督にE・エラヴァラサンA代表コーチが就任する可能性があると、マレーシアのスポーツメディア、アストロアリーナが報じています。

今年5月の東南アジア競技大会では準決勝敗退、翌6月のAFC U23アジアカップではベトナムやタイと同組となったグループステージで敗退と、東南アジアの壁が破れていないU23代表。マレーシアサッカー協会FAMはこの結果を受けて、U23代表監督を務めていたブラッド・マロニー監督との契約を延長せず、現在、U23代表は監督不在となっています。

今年からA代表の監督に就任したキム・パンゴン監督が、2007年のアセアン4カ国共催以来16年ぶり、予選突破での出場は1980年以来43年振りにAFCアジアカップ出場へとA代表を導いたことを受け、U23代表監督もキム監督同様、韓国人指導者となるなどの噂もあり、具体的には香港1部リーグのキッチーFC(傑志体育会)のキム・ドンジン(金東進)コーチ、前韓国U23代表監督のキム・ハクブン(金鶴範)氏らの名前が上がっていました。

しかしアストロアリーナは、関係者の話を総合すると、マレーシア人となる可能性が高いと報じており、マレーシアU19代表監督として、東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権で下馬評を覆して優勝を果たしたハサン・サザリ・ワラス監督などの名前もこれまでに上がっています。

さらにアストロ・アリーナは関係者の話として、U23代表監督はマレーシア人であることに加えて、キムA代表監督の目指すサッカーを理解する人物という条件が付けられているとしており、その条件に当てはまるのが、キム監督の元でコーチを務めているE・エラヴァラサンA代表コーチとなるということのようです。

この報道が出る前には、マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長がU23代表監督候補について、人選は8割方終わっていると発言するなど、協会内部では話が進んでいるようですので、その正体が明らかになるのは時間の問題といったところでしょう。

7月22日のニュース
シンガポールのレジェンド、ファンディ・アフマドがスリ・パハンのテクニカルディレクターに就任
協会が各代表の下半期の予定を発表-A代表は9月に中東や南米の代表チームと対戦も

シンガポールのレジェンド、ファンディ・アフマドがスリ・パハンのテクニカルディレクターに就任

今季ここまで2勝2分7敗と低迷するMリーグ1部スーパーリーグのスリ・パハンはクラブ公式Facebookで、クリストファー・ギャメル監督の退団とドラー・サレー チームマネージャー(TM)の監督代行就任、そして元シンガポール代表監督のファンディ・アフマド氏のテクニカルディレクター(TD)就任を発表しています。ドラーTDは昨季のトマス・ドゥーリー監督解任後の監督代行に続き、2年連続での監督代行就任となりました。

昨季は4勝6分12敗、降格権とは勝点2差の10位という際どいところでスーパーリーグ残留を果たしたスリ・パハンは、昨季、U21チームの監督を務めたギャメル氏を監督に据え、若手の起用とチーム立て直しを期待しました。しかし直近の5試合でも引き分けを挟んで4連敗中と復調の兆しも見えないことから、ギャメル監督更迭の噂はここ数ヶ月間、ソーシャルメディア上で囁かれていました。

そんな中、ファンディ氏が先月6月にシンガポールサッカー協会FASのエリートユースプログラムのトップを辞任したことから、すわギャメル監督の後任にファンディ氏か、と色めき立ちましたが、蓋を開けてみれば、まさかのテクニカルディレクター就任となりました。

シンガポールのレジェンドのファンディ氏は、1992年シーズンには当時のパハンFA、現在のスリ・パハンでリーグ優勝とマレーシアカップの2冠を達成した他、指導者として2012年から2013年にはJDTで、そして2018年にシンガポール代表で、そして今年5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズではシンガポールU23代表の監督なども務めています。

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ボラセパマレーシア的には、ファンディ選手はやはりクアラルンプール(当時はKLシティホール)でプレーしていた印象が強いです。同じシンガポール出身のK・カナン、マレク・アワブとともに1987年からマレーシアカップ3連覇を果たしたKLの黄金時代を築いた立役者でした。

協会が各代表の下半期の予定を発表-A代表は9月に中東や南米の代表チームと対戦も

マレーシアサッカー協会FAMは今年5度目となる理事会を開催し、各代表チームの今後の活動について話し合われた内容を公開しています。

U16/17代表は、今月7月31日から8月12日までインドネシアで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U16選手権に向けて、今月7月18日から29日まで代表候補合宿を開催、さらに10月の1日から9日まで同じインドネシアでAFF U16選手権予選が開催されることから、9月にも2度の合宿を予定していることが発表されています。

AFF U19選手権優勝が記憶に新しいU19/20代表は、9月14日から18日の日程で開催されるAFC U19選手権予選(モンゴル)に参加するため、今月末から8月にかけてと、9月の2回の合宿を予定しているということです。

U23代表は東南アジア競技大会通称シーゲームズは準決勝敗退、、AFC U23選手権はグループステージで敗退し、その責任をとる形でブラッド・マロニー監督が契約解除となり、現在は監督が不在です。また当初出場予定だった今年9月のアジア競技大会(中国)が来年に延期となり、当面は試合がないことから、新監督決定が最優先課題となりそうです。

AFCアジアカップ出場を決めた代表の次の目標は12月21日開幕のAFF選手権三菱電機カップ2022となりますが、その前には9月22日から25日の日程でタイ南部で開催されるという4ヶ国対抗に出場することが発表されています。中東と南米の代表チームも参加するということの大会は、格上チームとの対戦が少ないマレーシアにとってAFF選手権の前哨戦となりそうです。

7月16日のニュース
アセアンU19選手権-マレーシアはラオスを破り2大会ぶり2度目の優勝
スーパーリーグとプレミアリーグの合併案が再び浮上

アセアンU19選手権-マレーシアはラオスを破り2大会ぶり2度目の優勝

東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権の決勝が行われ、4大会連続で決勝に進出したマレーシアが、決勝初出場を果たしたラオスを2-0で破り、2大会ぶり2度目の優勝を決めています。

同組だったグループステージでは0-1と敗れたラオスを相手に、14分にはアリフ・イズワン(スランゴール2)のゴール前へのフリーキックに、ラオスDF陣のマークが外れたファイズ・アメル(スランゴール2)があわせて先制ゴール!このゴールで先制したマレーシアは、76分にはアリフ・ファルハン(スランゴール2)のクロスに走り込んだアリフ・イズワンが合わせて2点目のゴール。その後のラオスの反撃を振り切って、この年代の東南アジア覇者となっています。

AFF U19選手権 決勝
2022年7月15日@パトリオットカンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
マレーシア 2-0 ラオス
⚽️マレーシア:ファイズ・アメル(14分)、アリフ・イズワン(76分)

また、まさかの組み合わせとなった3位決定戦は、ベトナムがPK戦を制して3位、敗れたタイは4位となっています。

AFF U19選手権 3位決定戦
2022年7月15日@パトリオットカンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
ベトナム 1-1 タイ(PK戦ベトナム5-3タイ)
⚽️ベトナム:Nguyen Quoc Viet(53分)
⚽️タイ:Sittha Boonlha(42分)

スーパーリーグとプレミアリーグの合併案が再び浮上

これまで何度か噂に登っていたMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併案が再び俎上に載せられていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

今季途中からソーシャルメディアなどで取り上げられることがあったこの案は、スーパーリーグとプレミアリーグを合併して18チームで1リーグとし、入れ替え戦は下部リーグの再編成が行われる2年間は行わないという案で、さらに現在の2部プレミアリーグはU23チームがプレーするリザーブリーグ(セカンドチームリーグ)とする案も同様に検討されているということです。

また新リーグでプレーする各クラブには、U23、U20、U18の各チームを持つことが義務付けられるほか、外国籍選手枠も現行の5名(3+アジア1+アセアン1)から1名増えて6名とすることも予定されているということです。

ニューストレイトタイムズはこの新リーグが実現すれば、国内クラブの弱体化、さらには国内サッカーが停滞状態に陥る懸念があると述べていますが、その根拠となるのが、多くのクラブの経営基盤の弱さと資金不足です。

同じ記事の中でニューストレイトタイムズは、新リーグがトップチーム、U23、U20、U18と4つのチームの保持を義務付けていることから、その予算が確保できないことにより、スーパーリーグとプレミアリーグからそれぞれ1チームが今季限りで撤退することが濃厚とも報じています。

今季もプレミアリーグのペラが給料未払いを理由に勝点9の剥奪処分を受けていますが、その他にも給料未払い問題を起こすクラブが毎年、複数存在します。そういった厳しい予算で運営されるチームは上記のように4チーム保持が義務付けられる一方で、下部リーグへの降格の心配がなくなれば、勝点剥奪処分も気にならないので、再び給料未払いを繰り返す可能性があります。

また外国籍選手枠の見直しも予定されており、現行の5名(3名+アジア枠1名+アセアン枠1名)から1名増えて6名となるようですが、これによりマレーシア人選手の出場機会がさらに減る一方で、資金不足に苦しむクラブにとっては効果はないものの、JDTのような金満クラブにとってはますます有利になりそうな変更です。

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AFCの指導を受けて民営化を進めてきたMリーグ各クラブですが、従来の資金源だった州政府などからの公的支援が減額あるいは打ち切られことで、資金繰りに苦しむクラブは少なくありません。そんな中で、運営能力がないクラブを淘汰するのではなく、新リーグ設立という方法で苦しむクラブを支援するMFLの方針は吉と出るか凶と出るかは、しばらく見守る必要がありそうです。

7月14日のニュース
アセアンU19選手権-宿敵ベトナムを破り4大会連続で決勝進出
アセアンベスト4の壁を破れなかったマロニーU23代表監督は契約解除
アセアン女子選手権-最終戦のオーストラリア戦にも敗れた女子代表は今大会は未勝利のまま終了

アセアンU19選手権-宿敵ベトナムを破り4大会連続で決勝進出

東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権の準決勝が行われ、グループステージB組2位のマレーシアは、A組1位のベトナムと対戦し、3-0で快勝し、4大会連続となる決勝進出を果たしています。

相手ミスから26分にアダム・ファルハン(JDT II)のゴールで先制したマレーシアは、後半もハキミ・アジム(KLシティ)がペナルティエリアに持ち込み、ゴール前のハイカル・ハキーミ(スランゴール2)にパス、これをハイカル選手が押し込んで2点目を挙げると、終了間際の87分には途中出場の17歳、ハイカル・ダニシュ(モクタル・ダハリアカデミーU17)がベトナムGKをかわして駄目押しとなる3点を決めて快勝しています。

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A代表はFIFAワールドカップアジア2次予選やAFF選手権スズキカップで、U23代表は東南アジア競技大会通称シーゲームズやAFC U23アジアカップで対戦しながら、いずれも敗れているベトナムを相手にU19代表がやってくれました。ドバイとシンガポールとクアンニンとタシュケントの敵を一気にブカシで討った、と言った言い過ぎでしょうか。

この試合の勝利で2017年、2018年、2019年(2020年と2021年は開催なし)に続いて4大会連続で決勝に駒を進めたマレーシア。2017年大会は2018年大会では、現在はMリーグ1部スーパーリーグのKLシティで指揮を取るボジャン・ホダック監督のもと、ニック・アキフ(クランタン・ユナイテッド)やハディ・ファイヤッド(J3沼津)を擁して優勝を果たしていますが、この時も開催地はインドネシアでした。

AFF U19選手権2022 準決勝
2022年7月13日(月)@パトリオット・チャンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
ベトナム 0-3 マレーシア
⚽️マレーシア:アダム・ファルハン(26分)、ハイカル・ハキーミ(70分)、ハイカル・ダニシュ(83分)

もう1試合の準決勝はB組1位のラオスがA組2位のタイを破り、初の決勝進出を果たしています。

AFF U19選手権2022 準決勝
2022年7月13日(月)@パトリオット・チャンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
ラオス 2-0 タイ
⚽️ラオス:Peeter Phanthavong (8分)、Damoth Thongkhamsavath (85分)

アセアンベスト4の壁を破れなかったマロニーU23代表監督は契約解除

マレーシアサッカー協会FAMは、公式サイトでブラッド・マロニーU23代表監督都商法了承の上で契約を解除したことを発表しています。

7月13日に開かれたFAMの代表チーム運営委員会に出席し、今年5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズ、そして6月のAFC U23アジアカップでのチームパフォーマンスについて報告を行なったマロニー監督は、2014年から8年間に渡る年代別代表での監督、コーチを務める機会を与えられたことをFAMに感謝するコメントを発表しています。

現在、サバの監督を務めるオン・キムスイ氏がU23代表監督時代にはコーチに就任したマロニー氏は、今年決勝進出を果たした東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権の前回2019年大会で、U19代表監督としてマレーシアを決勝に導いていますが、マロニー氏の母国オーストラリアとの決勝では0-1で敗れて、準優勝に終わっていました。その後はU23代表監督に就任し、シーゲームズやAFC U23アジアカップで指揮を取りましたが、いずれの大会でもベトナムやタイに敗れており、マロニー監督では、アセアンべスト4の壁を越えられないのではという声も上がっていました。

アセアン女子選手権-最終戦のオーストラリア戦にも敗れた女子代表は今大会は未勝利のまま終了

フィリピンで開催されていたAFF女子選手権はグループステージが終了し、A組のマレーシアは最終節第5節にオーストラリアと対戦し、0-6で敗れて、通算成績を0勝2分3敗として、大会を後にすることになりました。

オーストラリア戦では前半終了時で0-3と劣勢のマレーシアは後半に入っても失点を重ね、今大会最多の6失点を喫し、大会通算では5試合で1得点15失点と課題が浮き彫りになった今回の大会でした。なお、大会1得点は参加チーム中、B組最下位の東ティモールと並び最小、また15失点は東ティモールの18に次ぐ最多となっています。

7月12日のニュース
アセアンU19選手権-ラオスに敗れてグループ2位通過のマレーシアはベトナムとの準決勝へ
JDTがBGパトゥムUやブリーラムUを押さえて東南アジアで最も市場価値の高いクラブ
FIFAが給料未払いのサラワクUに新規選手獲得禁止処分

アセアンU19選手権-ラオスに敗れてグループ2位通過のマレーシアはベトナムとの準決勝へ

インドネシアで開催中のアセアンサッカー連盟AFF U19選手権はB組の最終節第5節が行われ、ここまで2勝1分のマレーシアと3勝のラオスがグループ首位突破をかけて対戦しました。

マレーシアのハサン・サザリ監督は、ここまでの3試合全てに先発したウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)、アリフ・ファルハン、アリフ・イズハン(いずれもスランゴール2)を先発から外し、オマル・ライアン(レッドスター・ベルグラード)らを起用してました。

前半は両チーム無得点で折り返しますが、68分に主将のファイズ・アメル(スランゴール2)がGKからのパスを相手FWに奪われると、その選手を自陣ペナルティーエリア内で倒してしまいPKを与えてしまいます。これA代表でもプレーするDFのフォウタウォン・サンウィライが決めてラオスが先制。結局最後までこのゴールを守り切ったラオスが4戦全勝でB組1位となり、マレーシアは2位でグループステージを終えています。

AFF U19選手権 グループステージB組第5節
2022年7月11日(月)@パトリオット・チャンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
マレーシア 0-1 ラオス
⚽️ラオス:フォウタウォン・サンウィライ(68分PK)
🟨カンボジア(1)
🟨マレーシア(0)

(下はラオス戦の先発XI)

この結果、B組の順位は以下のように1位ラオス、2位マレーシア、3位東ティモール、4位カンボジア、5位シンガポールとなっています。また、準決勝のカードはA組1位ベトナム対B組2位マレーシア、B組1位ラオス対A組2位タイに決まっています。

JDTがBGパトゥムUやブリーラムUを押さえて東南アジアで最も市場価値の高いクラブに

マレーシア語紙のブリタハリアンは、Mリーグ1部スーパーリーグで8連覇中のJDTが当南アジアで最も市場価値の高いクラブとなったと報じています。これは選手の個人成績や市場価格、移籍情報などを掲載しているドイツのウェブサイト「トランスファーマルクト」のデータをもとに書かれた記事で、JDTはアジア全体では85位ながら、市場価値が883万ユーロ(およそ12億2000万円)とされています。他の東南アジアのクラブを見るとブリーラム・ユナイテッドの市場価値が848万ユーロ(およそ11億8000万円)がアジア88位、BGパトゥム・ユナイテッドが773万ユーロ(およそ10億7000万円)と続きます。

ちなみにアジア全体では、昨季も含めACL4回優勝を誇るアル・ヒラル(サウジアラビア)が1位で6102万ユーロ(およそ84億6000万円)、2位もサウジアラビアのアル・ナスルで5408万ユーロ(およそ74億9000万円)、3位はカタールのアル・ドゥハイルSCで3335万ユーロ(およそ46億2000万円)となっており、トップ10にはこの他にもサウジアラビアやカタールの他、アラブ首長国連邦UAEのクラブがひしめく中、中国スーパーリーグの上海ポートが2900万ユーロ(およそ40億2000万円)と中東以外の唯一のクラブとして健闘しています。

FIFAが給料未払いのサラワクUに新規選手獲得禁止処分

ブリタハリアンは、Mリーブ1部スーパーリーグで今季ここまで3勝1分7敗で9位に低迷するサラワク・ユナイテッドが昨季所属した外国籍選手への給料未払いにより、FIFAから今後3回のトランスファーウィンドウでの新たな選手獲得を禁じる処分を受けたことを報じています。

具体的には、昨季在籍したサンドロ・ダ・シルヴァへの15万リンギ(およそ465万円)を超える給料が未払いとなっていることから、FIFAによる処分が課せられたことをサンドロ選手の代理人のモハマド・ザフリ・アミヌラシドがブリタハリアンに明かしています。「FIFAからは6月18日を期限に未払い給料を支払うことが求められていたが、それが実現しなかったことが今回の処分の原因だ。」と説明したザフリ氏は、今後も支払い完了までに時間がかかれば、サラワク・ユナイテッドには勝点剥奪などのより厳しい処分がFIFAから科されるだろうと話しています。

7月11日のニュース
アセアン女子選手権-タイに敗れグループステージ敗退が決定
マレーシアFAカップ-ベスト8が出揃う

アセアン女子選手権-タイに敗れグループステージ敗退が決定

フィリピンで開催中の東南アジアサッカー連盟AFF女子選手権に出場中のマレーシア女子代表は第4節でタイ女子代表と対戦し、0-4で敗れて通算成績を0勝2分2敗として、グループステージ敗退が決まりました。

この試合でマレーシア女子代表は、前回2019年大会優勝チームでもあるタイ女子代表を相手に前半を0-1で折り返したものの、後半の3失点でグループステージ敗退が決まっています。ここまでの4試合でインドネシア女子代表戦のロスタイムにステフィ・カウルが決めたゴールが唯一の得点で、4試合で1得点9失点と前回大会同様、準決勝進出を逃しています。

この大会の前哨戦とも言えた5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会(ベトナム)にマレーシアサッカー協会FAMが女子代表を参加させない決定を下した時点で、この結果は見えていたかと思います。昨年2021年9月の女子アジアカップ以降活動のなかった女子代表は、この大会前にバングラディシュ遠征を行ったものの、そこでも2試合で0得点6失点と得点力不足を露呈していました。

AFF女子選手権2022 グループステージA組第4節
2022年7月10日(月)@ビニャンスタジアム(ラグナ州ビニャン)
マレーシア 0-4 タイ
⚽️タイ:Ploychompoo Somnuek(24分)、Pattaranan Aupachai(54分)、U-Raiporn Yongkul(73分)、Nutwadee Pram-Nak(86分)

下はこの試合の両チームの先発XI

マレーシアFAカップ-ベスト8が出揃う

クダとKLシティのAFCカップグループステージ出場によりいずれも延期されていたマレーシアFAカップの2回戦残り2試合が行われ、Mリーグ1部スーパーリーグのトレンガヌとスランゴールがそれぞれAFCカップ出場組のクダとKLシティを破り、準々決勝進出を決めています。

マレーシアFAカップ2022 2回戦
2022年7月6日(水)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビデインスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-0 クダ
⚽️トレンガヌ:ファイズ・ナシル(7分)
🟨トレンガヌ(1):クパー・シャーマン
🟨クダ(4):アクマル・ザヒル、ロドニー・ケルヴィン、アリフ・ファルハン、デシ・マルセル
🟥トレンガヌ(1):パペ・ディアキテ
 6月には代表戦などによるMリーグ日程の変更などもあり、マレーシア国内での公式戦は5月10日以来となったクダはアンドラ出身のセンターバック、マルク・バレスが膝のケガにより手術を受け、AFCカップ準決勝、そして今季の残りリーグ戦出場が絶望となりましたが、この試合は開始1分にトレンガヌがあわやゴール、というシーンが見られるなどバレス選手不在の影響の大きさが現れた試合でした。
 トレンガヌは9分、身長158センチのファイサル・ハリムのクロスに、走り込んできた身長156センチのファイズ・ナシルが頭で合わせて、「ちびっ子コンビ」(失礼)の活躍でトレンガヌが先制し、1点のリードを守って前半を折り返しました。
 後半に入ると50分にはトレンガヌ守備陣の裏に抜けようとしたロナルド・ンガを止めようとしたパペ・ディアキナがンガ選手を倒して一発レッドで退場となり、トレンガヌは10名となってしまいます。
 しかし、セットプレーでもその長身で貢献してきたバレス選手の不在が響いたクダは、1点も奪えず、試合はこのままトレンガヌが逃げ切っています。勝ったトレンガヌは、準々決勝ではMリーグ2部プレミアリーグ勢として最後のチームとなった谷川由来選手が所属するクチン・シティと対戦が決まっています。
 (試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

マレーシアFAカップ2022 2回戦
2022年7月8日(金)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 1-0 KLシティ
⚽️スランゴール:アリフ・ハイカル(53分)
🟨スランゴール(6):クエンティン・チェン、ヤザン・アル=アラブ、ブレンダン・ガン、ユーリ、ムカイリ・アジマル、サミュエル・サマーヴィル
🟨クダ(1):アクラム・マヒラン
 いずれも首都圏を本拠地とするスランゴール対KLシティの対戦は、首都圏の通称からクランバリーダービーと呼ばれていますが、今季のスーパーリーグ開幕戦で激突した両チームは3-3で引き分けており、この試合でも接戦が予想されました。
 先制したのはスランゴールでした。U23代表候補合宿には参加しながら、その後の東南アジア競技大会通称シーゲームズや、AFC U23アジアカップに出場したU23代表には選ばれなかったアリフ・ハイカルが、ムカイリ・アジマル、クエンティン・チェンらチームメートのU23代表組を抑えて、決勝ゴールを挙げてスランゴールを準決勝進出に導いています。
 KLシティは、昨季のMリーグ2部プレミアリーグ得点王で、トレンガヌから期限付き移籍で加入したジョーダン・ミンターが移籍後初先発しましたが、ゴールを挙げることはできませんでした。

なお、準々決勝の組み合わせは7月4日に抽選が行われ、以下のようなカードとなっています。

マレーシアFAカップ2022 準々決勝組み合わせ
(試合は全て7月23日に開催予定)
マラッカ対JDT@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サバ対スランゴール@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
スリ・パハン対ペナン@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
トレンガヌ対クチンシティ@スルタン・ミザン・ザイナル・アビデインスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)


 
 

7月10日のニュース
アセアンU19選手権-グループ首位突破をかけてラオスと最終戦へ
アセアン女子選手権-第3節を終えて未だ勝利なし

久しぶりに体調を崩してしまいました。コロナではなかったものの数日間寝込むなど、寄る年波には勝てないことを実感しました。今週は年代別代表戦や女子代表戦、またクランタンに加入した原選手のデビュー戦など様々な話題があったにもかかわらず、しばらく更新ができていなかったのが残念至極です。

アセアンU19選手権-グループ首位突破をかけてラオスと最終戦へ

東南アジアサッカー連盟AFF U19選手権がインドネシアのジャカルタで開幕し、グループステージB組のマレーシアは、初戦ではJリーグの清水エスパルスやブータン代表、ネパール代表などの監督も歴任されている行徳浩二監督率いるカンボジア戦に2-1で勝利を収めたものの、2戦目のシンガポール戦は0-0の引き分け、3戦目は粘る東ティモールを振り切って4-3と勝利しています。

東ティモール戦の勝利で2位以上を確定させたマレーシアは、今大会の目標である準決勝進出を果たし、明日7月11日の最終節ではグループ首位での突破をかけて、ここまで全勝のラオス戦と対戦します。

一方、ベトナム、タイ、開催国のインドネシアなどのマレーシアにとっては難敵が入ったA組は、現時点では勝点10で並ぶも得失差でベトナム1位、タイ2位、そして勝点8でインドネシアが3位となっています。に入ったことで、組み合わせ的には楽なB組に入ったマレーシアですが、。最終節のラオス戦を残し、2勝1分のグループ2位と好位置につけています。

AFF U19選手権 グループステージB組第2節
2022年7月5日(火)@マドヤスタジアム(ジャカルタ)
カンボジア 1-2 マレーシア
⚽️カンボジア:チャンヴィボル・ダヴィット(56分)
⚽️マレーシア:ナジムディン・アクマル(13分)、ハイカル・ハキーミ(30分)
🟨カンボジア(1)
🟨マレーシア(0)

(下はカンボジア戦の先発XI)

AFF U19選手権 グループステージB組第3節
2022年7月7日(木)@マドヤスタジアム(ジャカルタ)
マレーシア 0-0 シンガポール

(下はマレーシアとシンガポールの先発XI)

AFF U19選手権 グループステージB組第4節
2022年7月9日(日)@マドヤスタジアム(ジャカルタ)
東ティモール 3-4 マレーシア
⚽️東ティモール:クリステヴァオ・フェルナンデス(11分)、マリオ・キントン2(55分、76分)
⚽️マレーシア:ナジムディン・アクマル(9分)、アダム・ファルハン2(15分、62分)、アリフ・イズハン(53分)

下は第4戦を終えてのB組の順位表

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このブログでも取り上げたレッドスター・ベオグラード所属のオマル・ライアンはここまで先発はありません。
 なおこのAFF U29選手権は、2018年大会では現在KLシティで監督を務めるボジャン・ホダック氏が率いたマレーシアU19が大会初優勝を果たし、翌2019年大会では現マレーシアU23代表監督のブラッド・マロニー氏が率いたマレーシアU19が決勝戦ではオーストラリアに敗れて準優勝しています。

アセアン女子選手権-第3節を終えて未だ勝利なし

一方、フィリピンで開幕したAFF女子選手権でグループステージA組に入っているマレーシアは、すでに3試合を終えており、初戦のシンガポール戦、2戦目のインドネシア戦はいずれもスコアレスドローに終わり、3戦目となった開催国フィリピンとの対戦では、来年2023年の女子ワールドカップ出場を決めているフィリピン代表に0-4で敗れ、ここまで0勝2分1敗となっています。

AFF女子選手権 グループステージA組第1節
2022年7月4日(月)@リサル・メモリアルスタジアム(マニラ)
シンガポール 0-0 マレーシア

下はこの試合の両チームの先発XI

AFF女子選手権 グループステージA組第2節
2022年7月6日(月)@ビニャンスタジアム(ラグナ州ビニャン)
インドネシア 1-1 マレーシア
⚽️インドネシア:シェヴァ・イムット(74分)
⚽️マレーシア:ステフィ・カウル(90+2)

下はこの試合の両チームの先発XI

AFF女子選手権 グループステージA組第3節
2022年7月8日(月)@リサル・メモリアルスタジアム(マニラ)
マレーシア 0-4 フィリピン
⚽️フィリピン:サラ・エグスヴィック(32分)、カトリナ・ギュイー(43分)、クインリー・ケサダ(47分)、アニカ・キャスタネダ(72分)

下はこの試合の両チームの先発XI

下は第3節を終えてのA組の順位表

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前回2019年大会では、グループステージで3位となり、ノックアウトステージに進むことができなかったマレーシアですが、今大会も最初の2試合で比較的与し易いとされるシンガポール、インドネシアを相手に勝点6獲得というジェイコブ・ジョセフ監督の目論見が外れ、残る試合は今日7月10日に対戦する前回2019年大会の覇者タイ、そして7月12日に対戦するオーストラリアといずれも格上との対戦ですが、3試合で1ゴールの攻撃力を見ても、今大会もグループステージ突破は難しそうです。

7月2日のニュース
アセアン選手権出場のU19代表発表-レッドスター・ベオグラード所属のオマル・ライヤンの名も
今週日曜日のスーパーリーグの結果次第では今季4人目の監督交代も
シャー・アラムスタジアムの解体案が浮上
クランタンのオーナーがシャー・アラムスタジアムのリース希望を表明

アセアン選手権出場のU19代表発表-レッドスター・ベオグラード所属のオマル・ライヤンの名も

マレーシアサッカー協会FAMは今日7月2日からインドネシアのジャカルタで始まる東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権に出場するマレーシアU19代表25名を公式サイトで発表しています。

ハサン・サザリ監督率いるU19代表には、スランゴールのセカンドチームでMリーグ2部プレミアリーグのスランゴール2からの10名を筆頭に、同じプレミアリーグのFAM-MSNプロジェクト、そしてJDTのU19チームのJDT IIIからそれぞれ4名、FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会が共同で運営するエリートアカデミーAMDのU17チームから3名、JDTのセカンドチームJDT IIから2名、Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティから1名、そしてセルビア1部の名門レッドスター・ベオグラードに所属するオマル・ライヤンも召集されています。

この25名の中にはいずれも飛び級で、今年2月のAFF U23選手権に出場したU23代表でプレーしたアイサー・ハディ(JDT II)や5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズ出場のU23代表でプレーしたファイズ・アメル(スランゴール2)やウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)らが含まれている一方で、この年代のエースとして活躍してきたアズハド・ハラズ(サバ)がケガのため参加していません。

グループステージではB組に回ったマレーシアは、既にジャカルタ入りしており、7月5日の初戦でカンボジアと対戦し、その後はシンガポール(7月7日)、東ティモール(7月9日)、ラオス(7月11日)と対戦予定となっています。

U19代表の全メンバーはこちらです。

今週日曜日のスーパーリーグの結果次第では今季4人目の監督交代も

Mリーグ1部スーパーリーグは明日7月3日(日)に後半戦の初戦となる第12節の試合が行われますが、その結果次第では今季4人目の監督交代劇が起こりそうだと、マレーシア語紙ハリアン・メトロが報じています。

その候補(!)に上がっているのはスリ・パハンのクリストフ・ギャメル監督です。昨季開幕前にスリ・パハンのコーチに就任したギャメル氏は、開幕わずか2試合で当時のトーマス・ドゥーリー前監督(現フィリピン代表監督)が「休養」となると、それに呼応するかのようにU19チームの監督に降格されました。しかし、今季開幕前にトップチームの監督就任が発表され、ここまで10試合で2勝2分6敗、得点12(リーグ7位タイ)失点18(同8位タイ)で降格圏の11位と低迷しています。

直近の4試合でも引き分けを挟んで3連敗中のスリ・パハンですが、ハリアン・メトロの記事によると、今週末の7月3日のトレンガヌFC戦で敗れることがあれば、ギャメル監督が更迭される可能性が高いということです。

今季2度目のトランスファーウィンドウでは、今季ここまで5得点のMFマヌエル・イダルゴとGKママドゥ・サマサ以外の3名の外国籍選手を入れ替えるなど、経営陣は降格圏脱出の環境を整えたとして、今週末の試合ではギャメル監督に勝利が求められているということです。当のギャメル監督は、トレンガヌ戦では全力を尽くし、その結果は受け入れる覚悟ができていると話しています。

シャー・アラムスタジアムの解体案が浮上

スランゴール州シャー・アラムにあるシャー・アラムスタジアムは、1994年に開場した収容人数8万人を超える巨大スタジアム。本来はMリーグ1部スーパーリーグのスランゴールの本拠地ですが、施設老朽化のため観客に危険が及ぶ可能性があるとして、Mリーグを運営するMFLによって昨季から使用が禁止されています。このシャー・アラムスタジアムはスランゴール州の施設であることから、昨年、州政府は改修工事を行うことを発表していました。

しかし先月6月29日に、スランゴール州のアミルディン・シャリ州首相が、州政府が特別委員会を設け、スタジアムの解体も含めた再開発計画の検討を行うことを自身のツイッターで明らかにしたことから事態は急転直下、様々な憶測が飛び交い、その一つが現スタジアムの解体と規模を縮小した新スタジアムへの建て替えです。

具体的には、今後の維持管理費用の削減にもつながるよう、最大収容人数を現在の8万300人から3万から4万人収容程度(それでも十分大きいですが)にして立て替える案が有力ともされています。

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1998年にブキ・ジャリル国立競技場ができるまでは、大きな国際試合といえばこのシャー・アラムスタジアムが使われていました。こけら落としの大会ではバイエルン・ミュンヘンやリーズ・ユナイテッドを招き、1995年のバルセロナオリンピックアジア最終予選、1997年のFIFAユースワールドカップ、そしてチェルシーやアーセナルのアジアツアーでも試合会場になるなど、このシャー・アラムスタジアムは、文字通りマレーシアを代表するスタジアムでした。マレーシアでは素晴らしい施設が作られながら、維持管理が不十分でダメになる例をよく見ますが、ここもその例にもれなかったようです。また新しい施設を作れば、その費用の一部が中抜きされて誰かの懐に入るのもこの国の常なので、改修するよりは建て替えを望む声の方が大きいんだろうなぁ。

クランタンのオーナーがシャー・アラムスタジアムのリース希望を表明

そんなシャー・アラムスタジアムですが、Mリーグ2部プレミアリーグのクランタンのオーナーであるノリザム・トゥキマン氏が、シャー・アラムスタジアムのリースを希望していると、マレーシア語ニュースサイトのマジョリティが報じています。

ノリザム オーナーは自身のFacebookに投稿し、スタジアムの解体は不要で、施設管理者のスランゴール州政府に対してそのままクランタンに貸し出すことを希望しているということです。

これ以上の詳細は明らかになっていませんが、解体すれば費用がかかるこのスタジアムを賃貸すれば、州政府への収入にもなるわけで、ノリザム オーナーの申し出にスランゴール政府がどう反応するかが注目です

6月28日のニュース
AFCカップ-クダが初勝利
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合2試合目はスコアレスドロー

AFCカップG組-クダが初勝利

インドネシアのバリ島で集中開催されているAFCカップグループステージG組に出場しているMリーグ1部スーパーリーグのクダは第2節でカヤFC(フィリピン)と対戦し、4-1と快勝し、通算成績を1勝1敗としてます。

バリ・ユナイテッド、ビサカFC(カンボジア)の2チームを含めた4チームからなるG組は、6月27日に第2節の2試合がいずれもバリ・ユナイテッドの本拠地カプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアムで行われました。

第1節のバリ・ユナイテッド戦を0-2と落としているクダのアイディル・シャリン監督は、アル・ハーフィズ・ハルンとアミルル・ヒシャムに代えて、いずれも経験豊富なシャズワン・ザイノンとアザムディン・アキルを起用した以外は初戦と同じ先発XIを起用しています。

両チームとも前半を無得点で折り返したこの試合は、56分にファヤド・ズルキフリのゴールでクダが先制すると、63分にはマフムード・アル=マルディ、82分にはロナルド・ンガ、そして90+3分にはファヤド・ズルキフリがこの試合2ゴール目を決め、カヤFCの反撃を1点に抑えてグループステージ初勝利を挙げています。

最終節となる7月30日の第3節でクダはグループステージ突破をかけてビサカFCと対戦します。

AFCカップ2022 グループステージG組第2節
2022年6月27日(月)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
クダ 4-1 カヤFC
⚽️クダ:ファヤド・ズルキフリ2(56分、90+3分)、マフムード・アル=マルディ(63分)、ロナルド・ンガ(82分)
⚽️カヤ:ハビエル・ガヨソ(86分)
🟨クダ(0)
🟨カヤ(1):オスカリ・ケッコネン
 カヤFCの藤井亮選手は先発して、フル出場しています。

(以下はクダの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

またこの試合の前に行われたG組のもう一つの試合は、地元のバリ・ユナイテッドが先制しましたが、ビサカFCがそこから逆転し、2連勝を飾るとともにG組首位に浮上しています。

AFCカップ2022 グループステージG組第2節
2022年6月27日(月)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
ビサカFC 5-2 バリ・ユナイテッド
⚽️ビサカFC:パウロ・ヴィクトル2(17分、63分)、オーク・ソヴァン2(45分、88分)、イ・ジェゴン(55分)
⚽️バリ・ユナイテッド:イルファン・ジャヤ(9分)、プリヴァット・ムバルガ(85分)
🟨ビサカFC(2):パウロ・ヴィクトル、マルコス・ヴィニシウス
🟨バリ・ユナイテッド(2):イ・マデ・アンディカ・ウィジャヤ、エベル・ベッサ

AFCカップ2022 グループステージG組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1ビサカFC22007346
2バリ・ユナイテッド210145-13
2クダ21014313
3カヤFC200237-40
AFCカップH組-KLは試合なしもマカッサルが勝利しグループ首位浮上

クアラルンプールが集中開催地となっているAFCカップH組は、ミャンマーのクラブが出場を辞退したため、PSMマカッサル(インドネシア)、タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、そしてKLシティの3チームで構成され、試合会場はKLシティの本拠地であるKLフットボールスタジアムです。

3チーム構成のため、第2節のこの日は仲村京雅、山下柊哉両選手を擁するタンピネス・ローヴァーズ対PSM マカッサルの1試合のみ。この試合は初戦でKLシティと引き分けたPSMマカッサルが3-1で勝利し、H組首位に立っています。

初戦では何度かチャンスを作りながら、それをものにできずゴールがなかったPSMマカッサルですが、この試合でも試合開始から好機を作るものの得点に至らず、逆にタンピネスは29分にゼフルディン・メヒメドビッチのゴールでリードします。しかしその直後の30分にタンピネスのクリストファー・ヴァン・ヒュイゼンが2枚目のイエローで退場となってしまうのですが、この早い時間帯での退場が、この後、タンピネスの選手たちに少しずつ影響を及ぼしていきます。

前半でリードを許したものの数的有利となったマカッサルは後半開始直後の48分にリズキー・エカ・プラタマのゴールで同点とすると、そこからは怒涛の攻撃でタンピネスゴールへ迫るものの、放ったシュートはいずれもゴールを捉えられず、嫌な雰囲気となっていきました。しかしタンピネスの選手たちの運動量が落ち始めた79分にエヴェルトンがゴールを決めて2-1とリードを奪うと、ロスタイムの90+3分にもエヴェルトンがダメ押しゴールを決めて、マカッサルが勝利を収め、このAFCカップH組を1勝1分の成績で終えています。

この結果、今週木曜日7月30日の第3節でKLシティがタンピネス・ローヴァーズとの試合で3点差以上をつけて勝利すればKLシティが、それ以下の得失差であればKLシティが勝利しても、PSMマカッサルがH組の首位としてノックアウトステージへ進みます。

AFCカップ2022 グループステージH組第2節
2022年6月27日(月)@KLフットボールスタジアム
タンピネス・ローヴァーズ 1-3 PSMマカッサル
⚽️タンピネス:ゼフルディン・メヒメドビッチ(29分)
⚽️マカッサル:リズキー・エカ・プラタマ(48分)、エヴェルトン2(79分、90+3分)
🟨タンピネス(3):クリストファー・ヴァン・ヒュイゼン、イルファン・ナジブ、イルワン・シャー
🟨マカッサル(4):リズキー・エカ・プラタマ、アクバル・タンジュン、エヴェルトン、アダム・リーフディ
🟥タンピネス(1):クリストファー・ヴァン・ヒュイゼン(🟨x2)
 タンピネス・ローヴァーズの仲村京雅、山下柊哉は先発してフル出場し、PSMマカッサルの南部健造選手はベンチ入りしませんでした。

(以下はPSM マカッサルとKLシティの先発XIとこの試合の映像はPSMマカッサルの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージH組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1PSMマカッサル21103124
2KLシティ10100001
3タンピネス・ローヴァーズ100113-20
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合2試合目はスコアレスドロー

バングラデシュ遠征中のマレーシア女子代表は、遠征2試合目となるバングラデシュ女子代表との国際親善試合を行い、0-0で引き分けています。

バングラデシュ女子代表との初戦では0-6と大敗したマレーシア女子代表ですが、ダッカのビル・シェレスタ・シャヒード・シパヒ・モスタファ・カマルスタジアムで行われたこの試合ではGKアズリン・マズランが闘志あふれるプレーを見せたと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

マレーシア女子代表はこの試合でバングラデシュ遠征を終え、一旦マレーシアに帰国した後、7月4日にフィリピンで開幕する東南アジアサッカー連盟AFF女子選手権に出場します。この大会でマレーシアはグループステージA組に入り、シンガポール(試合は7月4日)、インドネシア(7月6日)、開催国フィリピン(7月8日)、前回2019年大会準優勝のタイ(7月10日)、そしてオーストラリア(7月12日)と対戦します。


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6月26日のニュース
AFCカップ開幕-Mリーグクラブの初戦はいずれもインドネシア勢と対戦
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合で6失点の大敗

AFCカップ開幕-Mリーグクラブの初戦はいずれもインドネシア勢と対戦

AFCチャンピオンズリーグの下部リーグ、AFCカップ2022年大会のアセアン(東南アジア)地区グループステージが昨日、6月24日より開幕しています。Mリーグからは昨季のマレーシアカップ覇者KLシティとMリーグ1部スーパーリーグ2位のクダが出場しています。

KLシティはPSMマカッサルとホームでスコアレスドロー

H組はミャンマーのクラブが出場を辞退したため、PSMマカッサル(インドネシア)、タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、そしてKLシティの3チームで構成され、集中開催地はクアラルンプール、試合会場はKLシティの本拠地であるKLフットボールスタジアムです。またH組は3チーム構成のため、この日のPSM マカッサル対KLシティ、6月27日にタンピネス・ローヴァーズ対PSM マカッサル、そして6月30日にKLシティ対タンピネス・ローヴァーズと各節1試合ずつの日程となっています。

スーパーリーグの外国籍選手枠は3+1(アジア)+1(アセアン)の5名ですが、この大会の外国籍選手枠は3+1の4名のため、KLシティは正GKのケヴィン・メンドーザ(フィリピン)に代わりマレーシアU23代表のGKアズリ・アブドル・ガニが入っていますが、それ以外はスーパーリーグの試合とは大きく変わらない先発XIで臨みました。

この日はアウェイの白いユニフォームを着て試合に臨んだKLシティが試合を優勢に進めたものの、この試合ではなったシュートはPSMマカッサルのGKレザ・プラタマとDF陣、さらにゴールポストにも阻まれてゴールとならず、またPSMマカッサルも少ない好機を物にできず、両チーム無得点の引き分けに終わっています。

AFCカップ2022 グループステージH組第1節
2022年6月24日(金)@KLフットボールスタジアム(観衆1258名)
PSMマカッサル 0-0 KLシティ
🟨PSMマカッサル(1):エルウィン・グタワ
🟨KLシティ(0)

なおPSMマカッサルには、日本人の南部健造選手が在籍していますが、この日はベンチ入りしませんでした。(以下はPSM マカッサルとKLシティの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージH組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1KLシティ10100001
2PSMマカッサル10100001
3タンピネス・ローヴァーズ00000000
クダは敵地でバリ・ユナイテッドに敗れる

一方、インドネシアのバリ島で集中開催されているAFCカップグループステージG組に出場しているクダは地元のバリ・ユナイテッドと対戦し、0-2で敗れて黒星発進となっています。

クダとバリ・ユナイテッド、さらにカヤFC(フィリピン)、ビサカFC(カンボジア)の4チームからなるG組も、6月24日が第1節、試合会場はいずれもバリ・ユナイテッドの本拠地カプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアムとなっています。

クダのアイディル・シャリン監督は、今季2度目のトランスファーウィンドウで獲得したサンワット・デーミット、マフムード・アル=マルディ両選手を起用しましたが、周りの選手との連携が十分ではなく、むしろこの両選手が機能しなかった印象です。残る2試合で両選手がどう調整してくるかに注目です。激しい雨の中で行われた試合は、地力で優ったバリ・ユナイテッドがクダを破っています。

AFCカップ2022 グループステージG組第1節
2022年6月24日(金)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
バリ・ユナイテッド 2-0 クダ
⚽️バリ・ユナイテッド:ロナルド・ンガ(45+2分OG)、ムハンマド・ラーマ(82分)
🟨バリ・ユナイテッド(0)
🟨クダ(2):ロナルド・ンガ、カミル・アクマル・ハリム

(以下はクダの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

またこの試合の前に行われたG組のもう一つの試合は、ビサカFCが逆転で藤井亮選手が在籍するカヤFCを2-1で破っています。

AFCカップ2022 グループステージG組第1節
2022年6月24日(金)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
カヤFC 1-2 ビサカFC
⚽️カヤFC:アーネル・アミタ(30分)
⚽️ビサカFC:ケン・チャンソフィーク(47分)、ティ・サ(59分)
🟨カヤFC(3):シモーネ・ロタ、ロベール・ロペス・メンディ、カーライル・ミッチェル
🟨ビサカFC(2):チェン・メン、ケオ、ソクセラ
 カヤFCの藤井亮選手は先発してフル出場しています。

AFCカップ2022 グループステージG組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1バリ・ユナイテッド11101023
2ビサカFC11002113
3カヤFC100012-10
4クダ100102-20
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合で6失点の大敗

バングラデシュ遠征中のマレーシア女子サッカー代表は、バングラデシュ女子代表と国際親善試合を行い、0-6で敗れています。

FIFAランキングではマレーシアの85位に対してバングラデシュは146位ですが、バングラデシュは9分にアキ・カトゥンのゴールで先制すると、25分にはサビナ・カトゥン、29分には再びアキ・カトゥン、そして45分にはモサマト・シラト・ジャハン・ショプナがゴールを決め、マレーシアは前半だけで0-4と大量リードを許します。後半に入っても66分、そして73分と失点を重ねたマレーシアはそのまま0-6で敗れています。

ジェイコブ・ジョセフ監督率いる女子代表は、来月7月4日に開幕する東南アジアサッカー連盟AFF選手権に出場しますが、今回のバングラデシュ遠征は、この大会に向けての女子代表チーム強化を目的に行われています。なお、マレーシア女子代表はバングラデシュ女子代表との第2戦が今日6月26日に控えています。