7月2日のニュース
アセアン選手権出場のU19代表発表-レッドスター・ベオグラード所属のオマル・ライヤンの名も
今週日曜日のスーパーリーグの結果次第では今季4人目の監督交代も
シャー・アラムスタジアムの解体案が浮上
クランタンのオーナーがシャー・アラムスタジアムのリース希望を表明

アセアン選手権出場のU19代表発表-レッドスター・ベオグラード所属のオマル・ライヤンの名も

マレーシアサッカー協会FAMは今日7月2日からインドネシアのジャカルタで始まる東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権に出場するマレーシアU19代表25名を公式サイトで発表しています。

ハサン・サザリ監督率いるU19代表には、スランゴールのセカンドチームでMリーグ2部プレミアリーグのスランゴール2からの10名を筆頭に、同じプレミアリーグのFAM-MSNプロジェクト、そしてJDTのU19チームのJDT IIIからそれぞれ4名、FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会が共同で運営するエリートアカデミーAMDのU17チームから3名、JDTのセカンドチームJDT IIから2名、Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティから1名、そしてセルビア1部の名門レッドスター・ベオグラードに所属するオマル・ライヤンも召集されています。

この25名の中にはいずれも飛び級で、今年2月のAFF U23選手権に出場したU23代表でプレーしたアイサー・ハディ(JDT II)や5月の東南アジア競技大会通称シーゲームズ出場のU23代表でプレーしたファイズ・アメル(スランゴール2)やウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)らが含まれている一方で、この年代のエースとして活躍してきたアズハド・ハラズ(サバ)がケガのため参加していません。

グループステージではB組に回ったマレーシアは、既にジャカルタ入りしており、7月5日の初戦でカンボジアと対戦し、その後はシンガポール(7月7日)、東ティモール(7月9日)、ラオス(7月11日)と対戦予定となっています。

U19代表の全メンバーはこちらです。

今週日曜日のスーパーリーグの結果次第では今季4人目の監督交代も

Mリーグ1部スーパーリーグは明日7月3日(日)に後半戦の初戦となる第12節の試合が行われますが、その結果次第では今季4人目の監督交代劇が起こりそうだと、マレーシア語紙ハリアン・メトロが報じています。

その候補(!)に上がっているのはスリ・パハンのクリストフ・ギャメル監督です。昨季開幕前にスリ・パハンのコーチに就任したギャメル氏は、開幕わずか2試合で当時のトーマス・ドゥーリー前監督(現フィリピン代表監督)が「休養」となると、それに呼応するかのようにU19チームの監督に降格されました。しかし、今季開幕前にトップチームの監督就任が発表され、ここまで10試合で2勝2分6敗、得点12(リーグ7位タイ)失点18(同8位タイ)で降格圏の11位と低迷しています。

直近の4試合でも引き分けを挟んで3連敗中のスリ・パハンですが、ハリアン・メトロの記事によると、今週末の7月3日のトレンガヌFC戦で敗れることがあれば、ギャメル監督が更迭される可能性が高いということです。

今季2度目のトランスファーウィンドウでは、今季ここまで5得点のMFマヌエル・イダルゴとGKママドゥ・サマサ以外の3名の外国籍選手を入れ替えるなど、経営陣は降格圏脱出の環境を整えたとして、今週末の試合ではギャメル監督に勝利が求められているということです。当のギャメル監督は、トレンガヌ戦では全力を尽くし、その結果は受け入れる覚悟ができていると話しています。

シャー・アラムスタジアムの解体案が浮上

スランゴール州シャー・アラムにあるシャー・アラムスタジアムは、1994年に開場した収容人数8万人を超える巨大スタジアム。本来はMリーグ1部スーパーリーグのスランゴールの本拠地ですが、施設老朽化のため観客に危険が及ぶ可能性があるとして、Mリーグを運営するMFLによって昨季から使用が禁止されています。このシャー・アラムスタジアムはスランゴール州の施設であることから、昨年、州政府は改修工事を行うことを発表していました。

しかし先月6月29日に、スランゴール州のアミルディン・シャリ州首相が、州政府が特別委員会を設け、スタジアムの解体も含めた再開発計画の検討を行うことを自身のツイッターで明らかにしたことから事態は急転直下、様々な憶測が飛び交い、その一つが現スタジアムの解体と規模を縮小した新スタジアムへの建て替えです。

具体的には、今後の維持管理費用の削減にもつながるよう、最大収容人数を現在の8万300人から3万から4万人収容程度(それでも十分大きいですが)にして立て替える案が有力ともされています。

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1998年にブキ・ジャリル国立競技場ができるまでは、大きな国際試合といえばこのシャー・アラムスタジアムが使われていました。こけら落としの大会ではバイエルン・ミュンヘンやリーズ・ユナイテッドを招き、1995年のバルセロナオリンピックアジア最終予選、1997年のFIFAユースワールドカップ、そしてチェルシーやアーセナルのアジアツアーでも試合会場になるなど、このシャー・アラムスタジアムは、文字通りマレーシアを代表するスタジアムでした。マレーシアでは素晴らしい施設が作られながら、維持管理が不十分でダメになる例をよく見ますが、ここもその例にもれなかったようです。また新しい施設を作れば、その費用の一部が中抜きされて誰かの懐に入るのもこの国の常なので、改修するよりは建て替えを望む声の方が大きいんだろうなぁ。

クランタンのオーナーがシャー・アラムスタジアムのリース希望を表明

そんなシャー・アラムスタジアムですが、Mリーグ2部プレミアリーグのクランタンのオーナーであるノリザム・トゥキマン氏が、シャー・アラムスタジアムのリースを希望していると、マレーシア語ニュースサイトのマジョリティが報じています。

ノリザム オーナーは自身のFacebookに投稿し、スタジアムの解体は不要で、施設管理者のスランゴール州政府に対してそのままクランタンに貸し出すことを希望しているということです。

これ以上の詳細は明らかになっていませんが、解体すれば費用がかかるこのスタジアムを賃貸すれば、州政府への収入にもなるわけで、ノリザム オーナーの申し出にスランゴール政府がどう反応するかが注目です