7月16日のニュース
アセアンU19選手権-マレーシアはラオスを破り2大会ぶり2度目の優勝
スーパーリーグとプレミアリーグの合併案が再び浮上

アセアンU19選手権-マレーシアはラオスを破り2大会ぶり2度目の優勝

東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権の決勝が行われ、4大会連続で決勝に進出したマレーシアが、決勝初出場を果たしたラオスを2-0で破り、2大会ぶり2度目の優勝を決めています。

同組だったグループステージでは0-1と敗れたラオスを相手に、14分にはアリフ・イズワン(スランゴール2)のゴール前へのフリーキックに、ラオスDF陣のマークが外れたファイズ・アメル(スランゴール2)があわせて先制ゴール!このゴールで先制したマレーシアは、76分にはアリフ・ファルハン(スランゴール2)のクロスに走り込んだアリフ・イズワンが合わせて2点目のゴール。その後のラオスの反撃を振り切って、この年代の東南アジア覇者となっています。

AFF U19選手権 決勝
2022年7月15日@パトリオットカンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
マレーシア 2-0 ラオス
⚽️マレーシア:ファイズ・アメル(14分)、アリフ・イズワン(76分)

また、まさかの組み合わせとなった3位決定戦は、ベトナムがPK戦を制して3位、敗れたタイは4位となっています。

AFF U19選手権 3位決定戦
2022年7月15日@パトリオットカンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
ベトナム 1-1 タイ(PK戦ベトナム5-3タイ)
⚽️ベトナム:Nguyen Quoc Viet(53分)
⚽️タイ:Sittha Boonlha(42分)

スーパーリーグとプレミアリーグの合併案が再び浮上

これまで何度か噂に登っていたMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併案が再び俎上に載せられていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

今季途中からソーシャルメディアなどで取り上げられることがあったこの案は、スーパーリーグとプレミアリーグを合併して18チームで1リーグとし、入れ替え戦は下部リーグの再編成が行われる2年間は行わないという案で、さらに現在の2部プレミアリーグはU23チームがプレーするリザーブリーグ(セカンドチームリーグ)とする案も同様に検討されているということです。

また新リーグでプレーする各クラブには、U23、U20、U18の各チームを持つことが義務付けられるほか、外国籍選手枠も現行の5名(3+アジア1+アセアン1)から1名増えて6名とすることも予定されているということです。

ニューストレイトタイムズはこの新リーグが実現すれば、国内クラブの弱体化、さらには国内サッカーが停滞状態に陥る懸念があると述べていますが、その根拠となるのが、多くのクラブの経営基盤の弱さと資金不足です。

同じ記事の中でニューストレイトタイムズは、新リーグがトップチーム、U23、U20、U18と4つのチームの保持を義務付けていることから、その予算が確保できないことにより、スーパーリーグとプレミアリーグからそれぞれ1チームが今季限りで撤退することが濃厚とも報じています。

今季もプレミアリーグのペラが給料未払いを理由に勝点9の剥奪処分を受けていますが、その他にも給料未払い問題を起こすクラブが毎年、複数存在します。そういった厳しい予算で運営されるチームは上記のように4チーム保持が義務付けられる一方で、下部リーグへの降格の心配がなくなれば、勝点剥奪処分も気にならないので、再び給料未払いを繰り返す可能性があります。

また外国籍選手枠の見直しも予定されており、現行の5名(3名+アジア枠1名+アセアン枠1名)から1名増えて6名となるようですが、これによりマレーシア人選手の出場機会がさらに減る一方で、資金不足に苦しむクラブにとっては効果はないものの、JDTのような金満クラブにとってはますます有利になりそうな変更です。

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AFCの指導を受けて民営化を進めてきたMリーグ各クラブですが、従来の資金源だった州政府などからの公的支援が減額あるいは打ち切られことで、資金繰りに苦しむクラブは少なくありません。そんな中で、運営能力がないクラブを淘汰するのではなく、新リーグ設立という方法で苦しむクラブを支援するMFLの方針は吉と出るか凶と出るかは、しばらく見守る必要がありそうです。