8月28日のニュース
汚職防止委員会がクアラルンプールFAを強制捜索
給料未払いとなっているサラワクの選手らにMFLが金銭的支援を表明
サラワクでベンチ外が続くボリス・コックがその理由をFBに投稿

汚職防止委員会がクアラルンプールFAを強制捜索

マレーシア語紙のブリタハリアンは、マレーシア政府機関の汚職防止委員会がクアラルンプールサッカー協会KLFAと、KLFAが運営するMリーグ1部スーパーリーグのKLシティの事務所に対して強制捜索を行ったと報じています。

この記事の中では、KLFAの理事らに対する職権濫用と背任の容疑による捜索だということで、KLFAの収支が合致しないことに加えて、アカデミーの建つ土地を企業に貸し出す際に正式な手続きを踏んでいないなど手続きに不透明な点があることを指摘されています。

さらに「今回の件には数百万リンギ(1リンギはおよそ30円)が関わっており、汚職防止委員会による強制捜索の結果、KLFAの不正行為が明らかになれば、マレーシアサッカー界における最大のスキャンダルとも言えるだろう。KLFAの一部理事がこの件について理事会での説明を求めたものの、理事会トップからは納得のいく説明が未だに得られていない。」と説明する関係者の話も紹介しています。

ことの発端はKLFAがスエード不動産社と所有するアカデミーの土地の貸与契約を結び、その見返りに数百万リンギがKLFAに支払われましたが、今季開幕前にKLシティで給料未払い問題が発覚すると、KLFAの理事会トップらが正式な手続きを踏まずにスエード不動産社との契約を破棄し、今度はシンマ不動産社と新たに貸与契約を結び、その見返りに300万リンギが支払われたというものです。

ブリタハリアンの取材に対して、KLFAのノクマン・ムスタファ事務局長は汚職防止委員会の捜索を受けたことを認め、捜索への全面協力を約束しています。また、KLFAのカリド・アブドル・サマド会長は、汚職防止委員会への告発は悪意を持って行われ、KLFAとKLシティの名を貶める意図を持った悪意のある告発だと述べています。

「KLFAと(KLFAが運営する)KLシティは、その予算が限られる中、昨季は32年ぶりにマレーシアカップに優勝し、今季はAFCカップの東南アジア地区予選を突破した。チームスポンサーのKL市役所からは250万リンギ、その他のスポンサーからの資金を合わせても500万リンギしか得られない中で、KLシティのチーム運営に必要な1200万リンギをどのように捻出したのかが問題にされるべきである。資金捻出に関わっていない人間がこの成功に腹を立て、嫉妬し、妬んだ結果が今回の悪意の告発につながっている。KLFAとKLシティの事務所を訪れた不正防止委員会の職員も、告発を受けたので捜索を行わねばならないこと、そして必要な書類を押収することを我々に説明するなど、メディアが報じているような「構成捜索」といった類のものではない。一部ではKLFAは4000万リンギを受け取りながら1200万リンギしか使っておらず、残りの2800万リンギの使途が不明という報道も出ているが、それ事実無根である。不正防止委員会への告発に関わった者、そしてそれに関する報道が出るように仕向けた者は、KLFAの潜在的なスポンサーを不安にさせて、資金繰りを苦しくさせようという、悪意のある行為である。」とカリド会長は説明しています。

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報道だけを見ると分かりにくいですが、実はサッカーと政治が密接に関係しているマレーシア特有の政治的な背景も絡んでいる問題です。KLFAのカリド会長は、前回の2018年の総選挙でマレーシア史上初となる政権交代が実現し、その際の与党連合を構成していた政党に所属している政治家でもあり、クアラルンプールを含めた連邦直轄地担当大臣を務めていました。慣例では連邦直轄地担当大臣がKLFA会長を兼任することから、カリド氏が会長に就任しました。
 しかし、2020年にはこの与党連合が下院議会で過半数以上の支持を得られらなくなったことで、選挙を経ずしての政権交代となり、野党議員となったカリド氏は連邦直轄地担当大臣を失職したものの、慣例に従わずにKLFAの会長には留まりました。そしてカリド会長在職中に、それまでは目立った成績を残していなかったKLシティが32年ぶりにマレーシアカップ優勝、そしてクラブ史上初となるAFCカップ東南アジア地区予選優勝と次々と成功を収めたことで、それを快く思わない政敵からの狙い撃ちをカリド氏が受けた可能性が大いにあります。

給料未払いとなっているサラワクの選手らにMFLが金銭的支援を表明

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、公式サイト上でサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)の選手や監督、コーチらに対して10万リンギ(およそ300万円)の一時金を支給することを発表しています。このブログでも既に取り上げていますが、サラワクでは4ヶ月に渡って、給料未払いが発生していることが明らかになっています。

MFLのアブドル・ガニ・ハサン会長は、マレーシアプロサッカー選手会PFAMによる報告に基づき、MFL理事会は直ちにMFLからサラワクへの放映権料分配金から10万リンギの支給削減と、この10万リンギをPFAMを通じて、サラワクの選手や監督、コーチらへ支給することを決定したと説明しています。またこの給料未払い問題を14日以内に解決することをサラワクに求め、これが実現されない場合には、今季のマレーシアカップへの出場権剥奪などの処分が課される可能性があるとも述べています。

サラワクでベンチ外が続くボリス・コックがその理由をFBに投稿

前述のようにサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)では給料未払い問題が起こっていますが、サラワクに所属する外国籍選手ボリス・コックが自身のFacebookに窮状を吐露しています。コック選手は7月に入ってからベンチ入りがありませんでした。.

カンボジアリーグ1部のプノンペン・クラウンFCから期限付き移籍中のコック選手によると、チームは過去4ヶ月の間、未払い給料の支払いを選手や監督、コーチらに約束していたものの、その約束は既に何度も破られているものの、選手や監督、コーチらはプロとしてのプライドを持って、試合に全力で望んでいると説明しています。

「チーム全員にとって厳しい状況になっており、家賃や食費はおろか、家族を養うことも難しいが、我々はチームを愛し、サポーターを愛しているため、これまでメディアに窮状を明らかにすることはせず、MFLやPFAMに報告することもしてこなかった。しかし忍耐強く待ってきたにも関わらず、未払い給料を支払うと約束されたには何も起こらなかった。」

またベンチ外が続いている自身の状況については、「自分の場合は状況が少し違っていて、フランスで妻の出産に立ち会うためにクラブから7月に2週間の休暇をもらった。(ボリス・コックは両親がカンボジア出身で、フランス生まれのカンボジア人)フランス滞在中に、3ヶ月間の給料未払いを理由にFIFAの規定に則って、期限付き移籍の契約を解除してカンボジアに戻ることも考えた。しかし、チームからは残留を要請されたため、契約解除は見送った。さらにチームからは航空券を用意するので、直ちに戻ってチームに合流するようにも依頼されたが、結局は航空券は用意されず、チームの経済状況が改善するまで今後もフランスに残って良いと言われたのが真相である。」と、7月に入ってから6試合連続でベンチ外となっている理由を説明しています。

8月26日のニュース
地元紙が加賀山泰毅選手を特集
タン前代表監督が来季から現場復帰か
サラワクで4ヶ月の給料未払い問題が発覚も、チームマネージャーは即時支払いを約束

ACLでは浦和が全北現代との死闘を制して東地区の王者となりました。浦和に敗れたJDTにとっては、このまま浦和が今季のACL王者となってくれれば、負けた甲斐もあろうかというところでしょう。西地区王者との決勝は来年2月とまだ先の話で、その際に浦和がどのようなメンバーになっているかはわかりませんが、日本だけでなく東南アジアの希望も背負って決勝を闘ってもらいたいです。

地元紙が加賀山泰毅選手を特集

英字紙ではマレーシアで最大発行部数を誇るザ・スターが、今季からMリーグ1部スーパーリーグのサバでプレーしている加賀山泰毅選手を特集しています。

T・アヴィネシワラン記者の署名入り記事では、右、左のどちらでもウィングとしてプレーできるだけでなく、攻撃的MFやストライカーとしてもプレーする加賀山選手の「多才さ」が、今季ここまでリーグ2位のサバの好調さに大きな影響を及ぼしているとしています。

チームの勝利に貢献するのであれば、試合ごとに異なるポジションでプレーすることを厭わないと話す加賀山選手は、「アタッキングサードではどのような役割を任せられてもやる気でいるので、オン(・キムスイ)監督がどこで使ってくれても、何かしらの貢献はできると思っている。」と記事の中で答えている加賀山選手は、「様々なポジションでプレーすることによって、より完璧な選手となることに近づけていると思う。」とも話しています。

加賀山選手は、ここまでサバの全試合(16試合)に出場し、ゴール数は2と少ないものの、数多くのアシストでチームの勝利に貢献しています。流れるようなドリブルや正確なパスの供給、そして計算されたポジショニングなどにより、加賀山選手をサバにとって欠かすことができない選手にしています。

チームの好調を維持するためにも、さらにゴールを挙げ、アシスト数も増やしたいと話す加賀山選手は、「チームが現在2位ではあるものの、まだ今季は何も成し遂げていない。順位について考えるのはあくまでもリーグ戦終了後であり、今は目の前の試合に集中しなければならない。」とも述べています。

また、最後にサバの好調の原因を問われると、チームワークと規律が保たれていることを挙げ、「我々は選手全員がハードワークし、全員がチームのために一生懸命になっている。」と説明しています。

タン前代表監督が来季から現場復帰か

英字紙ニューストレイトタイムズは、昨年12月の東南アジアサッカー連盟選手権AFFスズキカップを最後に代表監督を辞任したタン・チェンホー氏が来季2023年シーズンにはMリーグクラブの監督に就任する可能性が高いと報じています。

今季低迷し、今月8月にはミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督を更迭したものの、現在もリーグ戦4連敗中の1部スーパーリーグのスランゴールや、クラブ創設100周年という記念すべき年に2部プレミアリーグに降格し、その2部でも10チーム中9位と苦しむペラなどがその候補となるだろうと、この記事では紹介しています。

実際にソーシャルメディア上では、かつてはMリーグを席巻したスランゴールの復権をタン氏に期待する声がある他、タン氏がペラのボビー・ファリド・シャムスディンCEOと話し合いをしている場面を写した写真がSNSに上がるなど、実際に火のないところには煙は立たない、といった状況でもあります。

タン氏は「現場復帰について急ぐつもりはない」というコメントをこれまでも繰り返しており、ニューストレイトタイムズが最近、インタビューを行った際には、Mリーグでの監督復帰については「良い話があれば」と述べるに止まっています、その一方で、来季からスーパーリーグのチーム数が現行の12チームから18チームとなることにより、現場復帰の意欲をそそるような機会が得られる可能性にも言及しています。

「サッカーを愛する気持ちは変わっておらず、現場から長期間離れるつもりもない。来季(のリーグ再編)によりMリーグは面白くなると思うので、どのように面白くなるかに注目している。(今後、監督に就任する)クラブは未だ決めておらず、現在チームを指揮する監督にも配慮し、シーズン途中に監督に就任するつもりはない。複数のチームと接触していることは事実だが、何も決まっていることはない。」と述べたタン氏のMリーグは実績は錚々たるものです

2014年から2017年まで監督を務めたクダでは、2015年に2部から1部にチームを昇格させ、同じ年にはスランゴールに決勝で敗れたものの、マレーシアカップの決勝にチームを導いています。翌2016年にはマレーシアカップを優勝を果たすとともに、1部でもチームを3位に躍進させていますが、同時にイフワット・アクマル、アリフ・ファルハン、ファルハン・ロスラン(いずれもクダ)、シャフィク・アフマドやアキヤ・ラシド(いずれも現JDT)やハリム・サアリ(同スランゴール)ら現在もトップチームでプレする選手たちを育てた実績もあります。

「若い選手の育成、そして観客を楽しませるサッカーをするチームを築くことが現在の自分の希望なので、長期間にわたって関われるチームと仕事をすることを望んでいる。そのためには、健全に経営されていることがチームを選ぶ重要な要因になる。」とも話すタン氏の現場復帰はさほど遠い未来ではなさそうです。

サラワクで4ヶ月の給料未払い問題が発覚も、チームマネージャーは即時支払いを約束

新たな給料未払い問題が発覚しています。マレーシア語紙のブリタ・ハリアンは1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)では、選手の給料が4ヶ月にわたって支払われていないと報じています。またマレーシアプロサッカー選手会PFAMも、サラワクの選手からも報告を受けていると、この事実を認めています。

PFAMは6月14日と7月8日の2度にわたってチームに対して、未払い給料問題の解決を求める書簡を送っているということですが、この記事が出た8月24日の時点では、未払い給料が完済されたという報告を選手からは受け取っていないという声明を出しています。さらにPFAMは6月にはチームの家賃滞納により、サラワクの選手たちが宿舎からの退去通知を受け取っていることも明らかにしています。

サラワクで給料未払い問題が明らかになったのは今回が初めてではなく、昨季も同様の問題が起こっています。その際にマレーシアサッカー協会FAMの役員であるポサ・マジャイス サラワク会長が「未払いではなく単なる遅配である」と嘯いた「前科」があるなど、そもそも運営に問題がある人材がトップを務めるチームです。

そして昨季同様、メディアで報道されると慌てて対応する状況も変わっておらず、この記事が出たその翌日には、ポサ会長は全ての未払い給料は来週中に完済される予定であるとメディアに話しています。

7月12日のニュース
アセアンU19選手権-ラオスに敗れてグループ2位通過のマレーシアはベトナムとの準決勝へ
JDTがBGパトゥムUやブリーラムUを押さえて東南アジアで最も市場価値の高いクラブ
FIFAが給料未払いのサラワクUに新規選手獲得禁止処分

アセアンU19選手権-ラオスに敗れてグループ2位通過のマレーシアはベトナムとの準決勝へ

インドネシアで開催中のアセアンサッカー連盟AFF U19選手権はB組の最終節第5節が行われ、ここまで2勝1分のマレーシアと3勝のラオスがグループ首位突破をかけて対戦しました。

マレーシアのハサン・サザリ監督は、ここまでの3試合全てに先発したウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)、アリフ・ファルハン、アリフ・イズハン(いずれもスランゴール2)を先発から外し、オマル・ライアン(レッドスター・ベルグラード)らを起用してました。

前半は両チーム無得点で折り返しますが、68分に主将のファイズ・アメル(スランゴール2)がGKからのパスを相手FWに奪われると、その選手を自陣ペナルティーエリア内で倒してしまいPKを与えてしまいます。これA代表でもプレーするDFのフォウタウォン・サンウィライが決めてラオスが先制。結局最後までこのゴールを守り切ったラオスが4戦全勝でB組1位となり、マレーシアは2位でグループステージを終えています。

AFF U19選手権 グループステージB組第5節
2022年7月11日(月)@パトリオット・チャンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
マレーシア 0-1 ラオス
⚽️ラオス:フォウタウォン・サンウィライ(68分PK)
🟨カンボジア(1)
🟨マレーシア(0)

(下はラオス戦の先発XI)

この結果、B組の順位は以下のように1位ラオス、2位マレーシア、3位東ティモール、4位カンボジア、5位シンガポールとなっています。また、準決勝のカードはA組1位ベトナム対B組2位マレーシア、B組1位ラオス対A組2位タイに決まっています。

JDTがBGパトゥムUやブリーラムUを押さえて東南アジアで最も市場価値の高いクラブに

マレーシア語紙のブリタハリアンは、Mリーグ1部スーパーリーグで8連覇中のJDTが当南アジアで最も市場価値の高いクラブとなったと報じています。これは選手の個人成績や市場価格、移籍情報などを掲載しているドイツのウェブサイト「トランスファーマルクト」のデータをもとに書かれた記事で、JDTはアジア全体では85位ながら、市場価値が883万ユーロ(およそ12億2000万円)とされています。他の東南アジアのクラブを見るとブリーラム・ユナイテッドの市場価値が848万ユーロ(およそ11億8000万円)がアジア88位、BGパトゥム・ユナイテッドが773万ユーロ(およそ10億7000万円)と続きます。

ちなみにアジア全体では、昨季も含めACL4回優勝を誇るアル・ヒラル(サウジアラビア)が1位で6102万ユーロ(およそ84億6000万円)、2位もサウジアラビアのアル・ナスルで5408万ユーロ(およそ74億9000万円)、3位はカタールのアル・ドゥハイルSCで3335万ユーロ(およそ46億2000万円)となっており、トップ10にはこの他にもサウジアラビアやカタールの他、アラブ首長国連邦UAEのクラブがひしめく中、中国スーパーリーグの上海ポートが2900万ユーロ(およそ40億2000万円)と中東以外の唯一のクラブとして健闘しています。

FIFAが給料未払いのサラワクUに新規選手獲得禁止処分

ブリタハリアンは、Mリーブ1部スーパーリーグで今季ここまで3勝1分7敗で9位に低迷するサラワク・ユナイテッドが昨季所属した外国籍選手への給料未払いにより、FIFAから今後3回のトランスファーウィンドウでの新たな選手獲得を禁じる処分を受けたことを報じています。

具体的には、昨季在籍したサンドロ・ダ・シルヴァへの15万リンギ(およそ465万円)を超える給料が未払いとなっていることから、FIFAによる処分が課せられたことをサンドロ選手の代理人のモハマド・ザフリ・アミヌラシドがブリタハリアンに明かしています。「FIFAからは6月18日を期限に未払い給料を支払うことが求められていたが、それが実現しなかったことが今回の処分の原因だ。」と説明したザフリ氏は、今後も支払い完了までに時間がかかれば、サラワク・ユナイテッドには勝点剥奪などのより厳しい処分がFIFAから科されるだろうと話しています。

6月21日のニュース
スランゴールに大敗のサラワク監督が辞任
東南アジア競技大会とAFC U23アジアカップで出場のU23代表監督とコーチがFAMに報告書提出
クダがヨルダン代表を獲得

MリーグからはJDTが出場しているAFCチャンピオンズリーグのベスト16から決勝の開催地が日本となった事が発表されています。JDTは8月18日にJリーグの浦和レッズとの対戦が決まっているものの会場は今日現在未定です。とは言え、きっと埼玉スタジアムになるのでしょう。ならばそこに集まった浦和サポーターの前でJDTがジャイキリを見せてくれたら気持ちいいだろうなぁ。

スランゴールに大敗のサラワク監督が辞任

0-7で敗れれば心労も大きいだろうなぁ。

Mリーグ1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッドは、B・サティアナタン監督が健康上の理由で辞任したことを発表しています。後任には、元U16代表監督やA代表のコーチを務めたこともあるB・バラチャンドラン氏が就任することも合わせて発表されています。

クラブの公式発表では、64歳のサティアナタン監督の健康状態は定期的な観察とその後の治療が必要ということです。

サラワク・ユナイテッドは先週末のMリーグ1部スーパーリーグ第10節でスランゴールに0-7と大敗し、リーグ順位も現在は2勝1分7敗、得点8失点24の11位に低迷しています。

6月25日の第11節マラッカ・ユナイテッド戦から指揮を取るバラチャンドラン新監督はメディアの取材に対して「シーズン半ばでチームを引き受けることは容易でなく、ましてや現在のチーム状況では尚更だ。とにかく降格圏から出ることを優先しながら、自分の力がスーパーリーグでも通用することを示したい。」と答えています。

2014年のAFC U16選手権ではU16代表監督としてマレーシアをベスト8に導き、A代表でも昨年のAFF選手権スズキカップまでタン・チェンホー前監督の元で4年間にわたってコーチを務めるなど経験豊富なバラチャンドラン新監督は、現在開いているトランスファーウィンドウでの新戦力獲得については経営陣次第と話し、次節のマラッカ・ユナイテッド戦は現有戦力で臨むとしています。

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開幕当初に監督を務めていたE・エラヴァラサン氏がA代表のコーチに就任したため、テクニカル・ディレクターだったサティアナサン氏ががそれを引き継ぐ形で監督に就任していましたが、昨季途中から給与未払いとなっていたサラワクは元代表監督でも立て直す事ができなかったようです。

なお今季の監督交代は、マラッカ・ユナイテッド、ペナンに続き3クラブ目となっています。

東南アジア競技大会とAFC U23アジアカップ出場のU23代表監督とコーチがFAMに報告書提出

昨日6月20日が期限となっていたU23代表首脳陣からマレーシアサッカー協会FAMへの報告書提出が行われ、FAMはその内容の精査に入るとスタジアム・アストロが報じています。

先月5月にベトナムで開催された東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会は準決勝に進出したもののベトナムに敗れ、さらに3位決定戦ではインドネシアに敗れて2017年大会以来のメダル獲得に失敗したU23代表は、今月初旬にウズベキスタンで開催されたAFC U23アジアカップに出場したものの、韓国、ベトナム、タイと同組となったグループステージでは0勝3敗得点1失点9と惨敗に終わっています

なお両大会でU23代表を率いたブラッド・マロニー監督に代わり、A代表のキム・パンゴン監督の元でコーチを務める元バルセロナFCのBチームやU19、U18などでコーチ経験があるパウ・マルティ・ヴィンセンテ氏が後任となるなどの噂も出ています。

またFAMのスコット・オドネル テクニカルディレクターTDは「ウズベキスタンでは我々が望む結果を得られなかったが、その戦犯探しをするのではなく、あらゆる角度から今後の改善についての方法を検討する予定である。」と述べて、U23の監督およびコーチから提出された報告書を自身で精査することも明らかにしています。

また今回の記事の最後でスタジアム・アストロは、昨年2021年12月に2年契約を結んでいるマロニーU23代表監督ですが、双方了解の上での契約解除が可能になる条項も含まれている可能性もあるとしています。

クダはヨルダン代表を獲得

Mリーグ1部スーパーリーグのクダはクラブ公式Facebook上で、5人目の外国籍選手としてヨルダン代表FWマフムード・アル=マルディの獲得を発表しています。

今月6月14日のAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選のクウェート戦でもゴールを挙げている28歳のマフムード選手は、ケガのため前半戦終了後に引退を表明したチャン・ソグォン(韓国)に代わるアジア枠の外国籍選手として登録されます。

クダは現在も開いている今季2度目のトランスファーウィンドウで、アキレス腱を痛めて今季絶望となっているデニス・ブシェニング(タイ)に代わり、元タイ代表MFサンワット・デーミットも獲得、さらに同じスーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドからはセンターバックのアクマル・ザーヒルも獲得しており、今週6月24日からインドネシアのバリで開催されるAFCカップのグループステージに向けて補強を進めています。

クダは、インドネシアのバリ島で開催されるAFCカップのグループステージG組で、6月24日にバリ・ユナイテッド(インドネシア)、6月27日にカヤFCイロイロ(フィリピン)、6月30日にビサカFC(カンボジア)と対戦します。

4月22日のニュース(2)
J3沼津のハディ・ファイヤッドがマレーシア人選手初のJリーグデビュー
FIBはペラから出されていた時間的猶予を求める申請を承認
シーゲームズ出場の男子フットサル代表候補合宿参加メンバー発表
マレーシアFAカップ2回戦組み合わせ決定

J3沼津のハディ・ファイヤッドがマレーシア人選手初のJリーグデビュー

マレーシアサッカーに新たな歴史が刻まれました。J3のアスルクラロ沼津に所属するマレーシア人FWハディ・ファイヤッドが、マレーシア人選手として初めてJリーグ公式戦に出場しています。

昨日4月21日のJ3リーグ第4節、ヴァンラーレ八戸 vs アスルクラロ沼津の試合が青森県八戸市のプライフーズスタジアムで行われ、背番号27のハディ選手は84分、渡邉りょう選手と交代でこの試合に出場し、マレーシア人選手初のJリーグデビューを飾っています。試合は2-0で沼津が勝利しています。

ハディ選手は2018年12月にMリーグのJDT IIからJ2のファジアーノ岡山に加入し、昨年2020年12月には出場機会を求めて、J3の沼津に期限付き移籍していました。移籍直後の練習中に右膝前十字靭帯を損傷した昨季は治療と回復でシーズンを棒に振ることなりましたが、昨日の試合で待望のJデビューを果たしています。

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マレーシアにはいないタイプの大型ストライカーとして期待されるハディ選手は、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補にも選ばれています。マレーシアU23代表は6月のAFC U23アジアカップ出場も決めており、一気にアジアの舞台まで駆け上がって欲しいです。

2012年には、マレーシアU22代表でプレーしていたワン・ザック・ハイカルとナジルル・ナイムが、日本と対戦したロンドン五輪最終予選でのプレーを見た当時JFLに所属していたFC琉球と契約しましたが、ワン・ザック選手は佐川印刷SC戦の1試合に出場したのみ、ナジルル選手は怪我のため1試合も出場せずに退団した記録が残っています。

下のハディ選手デビュー戦の映像はJ league InternationalのYouTubeより

FIBはペラから出されていた時間的猶予を求める申請を承認

国内クラブのライセンスなどを交付する第一審機関は、Mリーグ2部プレミアリーグペラから出されていた、新たなオーナー候補との交渉に必要な時間の猶予を求める申請を認めたことを、MFLの公式サイト上で発表しています。

FIBのシーク・モハマド・ナシル委員長は、4月18日にペラから提出されていた期限延長の申請の内容を精査した結果、4月29日まで時間を与えることにしたと説明しています。

この交渉が成立すれば、給料未払いで苦しんでいる選手や監督、コーチにとっても問題解決につながることが期待できることから承認した、とその理由を説明したシーク・モハマド委員長は、4月29日の期限までに交渉が成立しなかった場合には、当初の予定通りより厳格な処分を科すことは変わらないと話しています。

シーゲームズ出場の男子フットサル代表候補合宿参加メンバー発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、来月5月にベトナムで開催される東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会に出場する男子フットサル代表の合宿参加メンバー20名を発表しています。

4月29日から5月2日までFAM本部内のFAMフットサルアリーナで行われる合宿の参加メンバーは、今月タイで行われたアジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場したメンバー16名に加え、チュー・チャンヨン監督はファリク・カビボル(パハンレンジャーズ)、ヒクマル・フィルダウス(ペナン)、アキル・カリス(クランタン)、ヌル・ハジム・スライマン(PDRM)の4選手を新たに招集しています。

男子フットサル代表は、この合宿で選手が16名まで絞り込まれた後、5月3日にベトナムのホーチミンへ向けて出発します。ホーチミンでは複数の親善試合を行い、5月8日にはシーゲームズが行われるハノイ入りする予定になっています。

シーゲームズの男子フットサルは5月11日から20日にかけて行われ、タイ(5月11日)開催国ベトナム(5月14日)、インドネシア(5月16日)、ミャンマー(5月20日)と1回戦総当たりで対戦します。

2019年大会では男子フットサルは開催されなかったことから、2大会ぶりの開催となるシーゲームズ男子フットサル。マレーシアのクアラルンプールで開催された2017年大会では現メダルを獲得したマレーシア代表ですが、今月初旬に行われたAFFフットサル選手権では、優勝したタイに4-2、準優勝したインドネシアには5-1といずれも敗れ、準決勝進出を逃しています。このAFFフットサル選手権ではベトナム、ミャンマーとも準決勝に進出していることから、シーゲームズでのメダル獲得にはチーム力の大幅なアップが必要です。

代表候補メンバー発表後、チュウ監督はパワープレーの質を上げることが課題である、とマレーシアの通信社ブルナマの取材に答えています。シーゲームズでは追う立場の試合展開となることはAFFフットサル選手権の試合を見ても明らかです。AFFフットサル選手権でも、マレーシアは何度かこのパワープレーを使いましたが、結果として失敗し、逆に失点してしまう場面もあり、今回のシーゲームズで目標とする銅メダル獲得は、このパワープレーの出来次第ということになりそうでうs。

シーゲームズ2021年大会男子フットサル代表候補合宿参加メンバーはこちらです。

マレーシアFAカップ2回戦の組み合わせ決定

マレーシアFAカップの2回戦組み合わせ抽選が行われ、16チーム、8試合のカードが決定しています。

規模を縮小して開催されている今年のマレーシアFAカップには、プレーオフ出場チームを含めて34チームが出場し、チーム内に新型コロナ感染者が出た影響で、今月4月29日に順延されているトレンガヌ対ヌグリスンビランの試合を除き、1回戦が全て終了しています。

1回戦では、Mリーグ3部M3リーグのプルリス・ユナイテッドが2部プレミアリーグのPDRMを破った以外はいわゆるジャイアントキリングはなく、プレミアリーグの4チームと1部スーパーリーグの12チーム(1回戦のトレンガヌとヌグリスンビランを含む)が順当に残っています。

今回行われた2回戦の組み合わせで注目されるのは、1回戦唯一のスーパーリーグクラブ同士の対戦となるトレンガヌ対ヌグリスンビランの勝者対クダのカードでしょう。チーム内に新型コロナ感染者が出たこともあり1勝2敗と開幕ダッシュに失敗した現在10位トレンガヌに対し、1部昇格初年度ながら2勝2分と開幕から無敗の4位ヌグリスンビランの勝者は、現在4勝1敗の2位クダと対戦します。

またスーパーリーグ開幕戦以来となるクランバリーダービーとなったスランゴール対KLシティも盛り上がりそうです。いずれも首都圏クランバリーを本拠地とする両チームの対戦は、2−2と引き分けに終わった開幕戦では、試合後に起きたサポーター同士の小競り合いなどピッチ外での注目も浴びましたが、それだけサポーターも熱くなるカードだということです。

日本人選手がいるチームでは、加賀山泰毅選手が所属するスーパーリーグのサバは、深井脩平、本山雅志両選手が所属するプレミアリーグのクランタン・ユナイテッドと対戦します。また谷川由来選手が所属するクチンシティは、M3リーグで勝ち残った唯一のクラブ、プルリス・ユナイテッドとのマッチアップが決まっています。

FAカップ2回戦は5月13日と14日に開催が予定されています。詳しい日程はこちらです。

3月8日のニュース
フットサルリーグはスランゴールMACが3年越しの連覇達成
FAカッププレーオフ-M3リーグのBRM FCとブキット・タンブンFCが1回戦進出
タイ1部リーグ第23節-エルドストールは2戦連続ベンチ外でチョンブリーは2戦連続引分け

フットサルリーグはスランゴールMACが3年越しの連覇達成

国内フットサルリーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLは3月4日から6日にかけて第8節が行われ、最終節第9節を残して、スランゴールMACが2季連続となる優勝を決めています。

第1節の試合会場となったスランゴール州が大雨に見舞われ、一部地域では洪水となったことから当初の予定より1週間遅れて今年1月14日に開幕したMPFLは、開幕直前にサバとマラッカが出場を取りやめたことから15チームが優勝を争いました。

第8節でスランゴールMACは、いずれも同じスランゴール州を本拠地とするシャーアラム・シティを1-0、スランゴールTOTを3-2で破り、勝点を36としています。ジェラール・カサス監督(スペイン)率いる2位のパハン・レンジャーズも今節はマレーシア国軍を相手に7-1と大勝したものの、勝点は32となり、最終節第9節にスランゴールMACとの直接対決が控えていましたが、その試合に勝ってもスランゴールMACには勝点で及ばないことが決定し、2019年シーズンに続き、2季連続の2位が確定しています。

FAカッププレーオフ-M3リーグのBRM FCとブキット・タンブンFCが1回戦進出

2年ぶりの開催となったマレーシアFAカッププレーオフの2試合が行われ、BRM FCとブキット・タンブンFCが勝利し、1回戦選出を決めています。ペラ州クアラカンサーに本拠地を持つBRM FCはクアラルンプールに本拠地を持つトゥン・ラザク・シティFCに2-1と逆転勝ちで、またペナン州ブキット・タンブンに本拠地を持つブキット・タンブンFCはプトラジャヤに本拠地を持つイミグレーションFCを延長の末、同じ2-1のスコアで破っています。

1回戦進出を決めた両チームですが、BRM FCはMリーグ1部スーパーリーグ8連覇中のJDTと3月13日に、ブキット・タンブンFCは同じペナン州に本拠地を持つスーパーリーグのペナンFCと3月11日にそれぞれ1回戦で対戦します。

新型コロナの影響で2020年、2021年と開催されなかったFAカップですが、今年は規模を縮小して、スーパーリーグの12クラブ、Mリーグ2部プレミアリーグの7クラブ、そしてM3リーグの15クラブによる34チームで開催されています。プレーオフ2試合はいずれもM3クラブの対戦でしたが、残る11クラブは1回戦から登場します。

タイ1部リーグ第23節-エルドストールは2戦連続ベンチ外でチョンブリーは2戦連続引分け

タイ1部リーグ第23節が3月4日から6日にかけて開催され、マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCはチェンマイ・ユナイテッドFCに1-1で引き分けて、前節より順位を一つ下げて6位に後退しています。

2022年3月4日@700周年記念スタジアム
チェンマイ・ユナイテッド 1-1 チョンブリーFC
ジュニオール・エルドストールは前節第22節に続き、今節もベンチ外でした。試合は47分にユ・ビョンスが同点ゴールを決めて、2試合連続で引き分けています。
(試合のハイライト映像はタイリーグの公式YouTubeチャンネルより)

タイ1部リーグ順位表(第23節終了時)

順位チーム得失差勝点
1ブリーラムU2317342754
2BGパトゥムU231194942
3バンコクU2311761440
6チョンブリーFC2410771337
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFCのみ表示しています。

3月3日のニュース
Mリーグ2部プレミアリーグの全試合がYouTubeで配信
キム新監督の代表メンバーは3月半ばに発表か
サラワク・ユナイテッドの監督に前スランゴール監督のサティアナタンTDが就任

Mリーグ2部プレミアリーグの全試合がYouTubeで配信

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイト上で、3月5日に開幕する今季2022年シーズンのMリーグ2部プレミアリーグの全試合がYouTubeで配信されることを発表しています。MFLの公式YouTubeチャンネルはこちらです。

今季は10チームで争われるプレミアリーグですが、その中には本山雅志、深井脩平選手と東山晃テクニカルディレクターが在籍するクランタン・ユナイテッドFC、谷川由来選手が所属するクチンシティFCが含まれています。今季のプレミアリーグの日程はこちらです。

開幕戦が行われるプレミアリーグ第1節の日程は以下の通りです(キックオフはマレーシア時間。日本時間はプラス1時間です。)

3月5日(土)キックオフ
ペラFCクランタン・ユナイテッドFC21:00
トレンガヌFC IIUITM FC20:15
スランゴールFC2FAM-MSNプロジェクト21:00
JDT IIクランタンFC20:15
3月7日(月)
PDRM FCクチンシティFC21:00

またMリーグ1部スーパーリーグは昨季同様、リーグの冠スポンサーでもあるマレーシアのマルチメディア企業UnifiのYouTubeチャンネルで配信されることも発表されています。UnifiのYouTubeチャンネルはこちらです。

キム新監督の代表メンバーは3月半ばに発表か

マレーシア代表のキム・パンゴン新監督は今月2月にマレーシア入りして以降は積極的に各クラブの練習に足を運び、JDTとKLシティが対戦した先週末のチャリティーカップもスルタン・イブラヒムスタジアムで観戦したようです。

そのキム監督の初陣となるのは3月23日のフィリピン戦と3月26日のシンガポール戦となることがマレーシアサッカー協会FAMから発表されていますが、これらの試合に向けて、キム監督とコーチ陣は、明日3月4日に開幕する今季のMリーグの第1節6試合と第3節6試合の計12試合をスタジアムと映像とで観戦予定であると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

同じ記事の中では、A代表のチームマネージャを務めながらスズキカップでの惨敗後に辞任したFAMのユソフ・マハディ会長代行は、3月16日頃までには代表候補合宿招集メンバーが決まりだろうと話しています。

マレーシア代表は3月の練習試合2試合の後は、6月にクアラルンプールで開催されるAFC選手権アジアカップ2023最終予選で、バーレーン、トルクメニスタン、バングラディシュと対戦します。

サラワク・ユナイテッドの監督に前スランゴール監督のサティアナタンTDが就任

キム・パンゴン代表監督がアシスタントコーチに指名したE・エラヴァラサン監督が退任したサラワク・ユナイテッドFCは、B・サティアナタンTD(テクニカルディレクター)の監督就任を発表しています。

昨日3月2日に監督就任後の初練習を指揮したサティアナタン監督は、3月4日の開幕戦で対戦する昨季2位のクダ・ダルル・アマンFC、3月9日の第2節で対戦するに昨季チャンピオンのJDTの対策については、わずか2日ではできることはないと話し、エラヴァラサン前監督のゲームプラン通りに試合を進めたいと、スタジアムアストロの取材に答えています。

昨年末に給料未払い問題が明らかになり、今季のクラブはその返済を優先し、積極的な補強が叶わなかったものの、サティアナタン監督は今季の目標に1部スーパーリーグ残留を挙げたものの、有名選手不在のチーム状況については、1試合ごとに選手が全力を尽くせるようにしたいと話すにとどまっています。

3月2日のニュース
マレーシアFAカップのプレーオフと1回戦の日程発表
JDTオーナーはアリフ・アイマンの移籍を容認
Mリーグがキックオフ時間変更後の日程を発表

マレーシアFAカップのプレーオフと1回戦の日程発表

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは公式サイトで今季2022年シーズンのマレーシアFAカップの日程を発表しています。

新型コロナ禍により2020年、2021年は開催されなかったFAカップですが、今季は規模を縮小して開催されます。従来はMリーグ4部に当たるM4リーグのクラブも参加したFAカップですが、今季はMリーグ1部スーパーリーグの12チーム、2部プレミアリーグの7チーム(JDT II、トレンガヌII、スランゴール2はスーパーリーグチームのセカンドチームのため出場権なし)、そしてMリーグ3部に当たるM3リーグの15チームの合計34チームが出場します。

3月6日のプレーオフで開幕する今季のFAカップは、ブキット・タンブンFC対イミグレーションFC、BRM FC対トゥン・ラザクシティFCのM3クラブ同士の対戦で始まり、この2試合の勝者が加わる1回戦は3月11日から15日に開催されます。

マレーシアFAカップのプレーオフと1回戦の日程はこちらです。

JDTオーナーはアリフ・アイマンの移籍を容認

Mリーグ1部スーパーリーグのJDTでプレーするアリフ・アイマンは、現在、国内で最も注目されているマレーシア人選手です。昨季2021年シーズンのリーグMVPを史上最年少の19歳で受賞したアリフ選手は、昨年6月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選や昨年12月の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020にも出場するなど代表キャップ数も7となり、国内サポーターの期待を一身に背負う選手でもあります。

そのアリフ選手について、JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は選手の成長につながるのであれば、海外移籍を容認する自身のインスタグラムに投稿しています。

「(海外移籍する場合に)どの国のリーグでプレーするかは重要ではなく、選手を成長させてくれるシステムを持つクラブでプレーすることがより重要だ。海外でプレーすること自体に意味があるわけではない。(J3の沼津に所属する)ハディ・ファイアッドや(ベルギー1部KVコルトレイクに所属する)ルクマン・ハキムはどうなっている?」と投稿したイスマイル殿下は、海外移籍を容認しながらも慎重に移籍先のクラブを選ぶ方針を明らかにしています。

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イスマイル殿下が海外移籍を容認しながらも、手放しでそれを認めないのは、一昨年にポルトガル1部のポルティモネンセSCへ期限付き移籍しながら、U23で数試合に出場したもののトップチームでは出場機会に恵まれず帰国したサファウィ・ラシドの二の舞を避けたいということがあるかも知れません。JDTどころかマレーシア代表のエースとして嘱望され、2018年、2019年とリーグMVPを2年連続で獲得したサファウィ選手は、アリフ選手に抜かれるまでは最年少リーグMVP記録を持っていました。しかし昨季は不動の右ウィングのポジションをアリフ選手に奪われたサファウィ選手は、先発出場機会も激減しており、ポルティモネンセSC移籍は明らかに失敗でした。

Mリーグがキックオフ時間変更後の日程を発表

これまでマレー半島部で開催されるMリーグの試合は全て9時キックオフで統一されていましたが、Mリーグを運営するMFLは今季から新たにキックオフの時間を主催クラブが決定できる仕組みを導入しています。これにより、複数の試合が午後8時15分キックオフになることが発表されています。

従来はマレー半島部での試合は午後9時キックオフ(ただし照明施設が不十分なスタジアムは午後4時45分キックオフ)、東マレーシア(ボルネオ島)での試合は午後8時15分キックオフ(ただし照明施設が不十分なスタジアムは午後4時15分キックオフ)で統一されていましたが、3月4日に開幕する今季Mリーグでは、スリ・パハンFC対トレンガヌFC(パハン州クアンタン)が午後8時15分キックオフ、サバFC対ヌグリスンビランFC(サバ州コタキナバル)が午後7時30分キックオフとなることが発表されています。

MFLは今回のキックオフ時間変更について、Mリーグの試合の商業価値を高めることと、新型コロナ禍によって客足が遠のいたスタジアムに再び観客を呼び戻すことが目的としています。

今季の1部スーパーリーグの日程はこちらから、また2部プレミアリーグの日程はこちらからどうぞ。

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午後9時キックオフは平日に試合観戦する場合、帰宅が真夜中近くなることもあり、開始時間が早まることは大歓迎ですが、ボラセパマレーシアが観戦可能なKLシティ、PJシティ、スランゴールはいずれも主催試合11試合中、8時15分キックオフは1から2試合程度しかない上、今年は4月初旬から始まるイスラム教の断食月期間は、さらに時間が変更となり午後10時キックオフと深夜12時過ぎての帰宅が必死のスケジュールは変わっていません。

2022年シーズン開幕直前!
Mリーグ1部スーパーリーグクラブ紹介第6回
ヌグリスンビランFC & サラワク・ユナイテッドFC

Mリーグ2022年シーズンは2月26日のピアラ・スンバンシー(チャリティーカップ)で開幕しますが、今季開幕前に今季のMリーグ1部スーパーリーグの12クラブを紹介する最終回は、いずれも今季スーパーリーグに昇格する昨季Mリーグ2部プレミアリーグ1位のヌグリスンビランFCとプレミアリーグ2位のサラワク・ユナイテッドFCです。この2クラブは昨季は2部プレミアリーグに所属していたため、ボラセパマレーシアJPが情報不足なところもありますので、内容はこれまでの5回に比べると薄くなっている点をご容赦ください。

ヌグリスンビランFC(2021年シーズンプレミアリーグ1位)

本拠地:トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
2021年シーズン成績:2部プレミアリーグ1位(12勝5分3敗)得点33(リーグ4位)失点16(同2位)
過去5シーズンの成績:2017年2部5位-2018年12位-2019年2部6位-2020年2部11位-2021年2部1位
監督:K・ディヴァン(マレーシア)
外国籍選手:
 *DFエラルド・グロン(フランス)
 *FWマテウス・アウヴェス(ブラジル)
 *FWコッシ・アデトゥ(トーゴ)
 *MFデヴィッド・マウーター(タジキスタン/ガーナ-AFC枠)
 *MFオミド・ナザリ(フィリピン/イラン-アセアン枠)

主なマレーシア人選手(*は新加入選手、#は2021年にマレーシア代表に招集された選手):
 *GKシャイハン・ハズミ(PJシティより加入)
 DFザムリ・ピン・アムリ
 DFナスルラー・ハニフ・ジョハン
 *DFアフマド・クザイミ・ピー(UITMより加入)
 *DFチェ・ラシド・チェ・ハリム(マラッカ・ユナイテッドより加入)
 *DFカイル・ジョーンズ(サラワク・ユナイテッドより加入)
 MF K・サルクナン
 MFシーン・セルヴァラジ
 MFサイフル・リズワン
 FWザクアン・アドハ

チーム紹介:
4年振りに1部スーパーリーグに復帰するヌグリスンビランFC(以下ヌグリスンビラン)。外国籍選手を全て入れ替え、マレーシア人選手も昨季のメンバーからは、5ゴールを挙げたMFのR・バラトクマル、その弟のDFのR・アルーン・クマル(いずれもPJシティに移籍)、正GKとして16試合に出場したGKダミアン・リム(サバに移籍)らが退団と、昨季からはメンバーが大きく変わっています。その一方で、新加入のマレーシア人選手はクザイミ・ピー、チェ・ラシドなど実績ある選手を獲得しているだけに、戦力面ではむしろ昨季からはアップしていそうです。となれば外国籍選手の活躍が1部での成績に直結しそうです。

昨季は失点を抑えて勝つというチームカラーからヌグリスンビランですが、同じことが1部スーパーリーグでもできるのか。そして昨季のチーム総得点33点中、退団した選手たちが挙げた21点分の穴をどのように埋めていくのか。この二つの問いの正解が見つけられれば、1部残留、見つけられなければ1シーズンで2部に降格もあり得る、というのが今季のヌグリスンビランです。

ボラセパマレーシアJP的注目選手
・ザクアン・アドハ
昨季は17試合に出場し、マレーシア選手としてはチーム1位の7ゴールを挙げたザフアン・アドハは、主将としてもチームを牽引しました。今年35歳になるベテランは、自身にとっては2季ぶりとなる1部スーパーリーグでも同じような活躍を見せらられるのかに注目です。

・マテウス・アウヴェス
2017年シーズンにパハンに加入すると、リーグ2位となる18ゴール(21試合)を挙げたマテウス・アウヴェスが5季ぶりにMリーグに戻って来ます。パハン退団後は水原FC(韓国2部)、チョンブリーFC、PTプラチュワップFC、ポリス・テロFC(いずれもタイ1部)そして昨季は忠南牙山FC(韓国2部)と渡り歩いて経験を積んだマテウスは28歳となり、5年前はなかった円熟味も加味されていれば、今季の得点王争いに絡んでくる可能性大の選手です。またそうなれば、チーム自体も1部初年度ながら躍進が期待できます。

サラワク・ユナイテッドFC(2021年シーズンプレミアリーグ2位)

本拠地:サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
2021年シーズン成績:2部プレミアリーグ2位(11勝5分4敗)得点37(リーグ2位タイ)失点14(同1位)
過去5シーズンの成績:2017年3部6位-2018年3部2位-2019年2部9位-2020年2部10位-2021年2部2位
監督:E・エラヴァラサン(マレーシア)
外国籍選手:
 FWウチェ・アグバ(ナイジェリア)
 *FWフランシス・コネ(トーゴ)
 DFゴンサロ・ソト(アルゼンチン)(2/22追加)
 DFリー・チャンフン(韓国-AFC)
 DFボリス・コック(カンボジア-アセアン枠)

主なマレーシア人選手(*は新加入選手、#は2021年にマレーシア代表に招集された選手):
 GKシャルビニー・アラウィー
 *DFカライハラサン・レチュマナン(PDRM FCより加入)
 DFカイル・ジョーンズ
 DFアメル・サイディン
 *DFアミルル・アシュラフ(ペラFCより加入)
 MFラヒム・ラザク
 MFシャミー・イスズアン
 MFクリスティ・ジャヤシーラン
 MFスチュアート・ウォーク
 *MFカイルル・アヌアル(PJシティFCより加入)
 FWスピアー・チャントゥル
 FWゴピ・リズキ

チーム紹介(2/22一部追記しました):
2月22日のトランスファーウィンドウ最終日にフランシス・コネ、ゴンサロ・ソト、そしてボリス・コックとの契約を発表したサラワクユナイテッドFC(以下サラワク)。Mリーグでプレー経験のあるコネ選手はKL(2020年)、ヌグリスンビラン(2021年)に続いてこのサラワクが3クラブ目で、ソト選手は2016年と2017年の両シーズンにPKNS FC(現スランゴール2)でエラヴァラサン監督の元でのプレー経験もあります。(ちなみにボリス・コックはウィキペディアでは代表キャップ数2となっており、Mリーグではアセアン枠で獲得する選手に『最低キャップ数』といった条件がないことを初めて知りました。)

2部では得点リーグ2位タイ、失点はリーグ1位と圧倒的な強さを見せたサラワクですが、昨季はシーズン中に給料未払い問題が明らかになり、しかもオーナーが未払いではなく遅配であると言い張るなど、運営が不安定なチームという印象が強く、ボラセパマレーシアJP的には今季2部降格の最有力候補です。

ボラセパマレーシアJP的注目選手
・ウチェ・アグバ
昨季はリーグ戦とカップ戦を合わせたチームの全試合26試合に出場し、総得点46点中、19点を挙げたチームの大黒柱。Mリーグでは4季目を迎え、2020年はマラッカでプレーするなど1部スーパーリーグでもプレー経験があるエースですが、1部では当然マークも厳しくなり、昨季同様の活躍は期待できないかも知れません。昨季のチーム2位の得点を挙げたのは退団したサンドロとラヒム・ラザクの5点ですので、アグバ選手が封じられると、チーム全体の得点力も大きく下がりそうです。

2月10日のニュース(1)
再契約の約束を反故にされたと主張するサラワクUのブラジル出身FWが失意の帰国
マレーシア国内新規感染者増もFAMはアジアカップ3次予選開催地として立候補の意向は変えず

再契約の約束を反故にされたと主張するサラワクUのブラジル出身FWが失意の帰国

昨季はMリーグ2部プレミアリーグで2位となり、今季は1部スーパーリーグに昇格するサラワク・ユナイテッドは、昨季終了後も選手や監督、コーチへの給料が未払いとなっていましたが、オーナーが「未払いではなく遅配である」と嘯き、またこれをメディアに公開した選手に対しては「事を大袈裟にしてクラブを貶めるような選手はいらない。」などと逆ギレ気味の発言をするなど、その運営姿勢には大いに問題があるクラブですが、今度は再契約をちらつかせられた外国籍選手がマレーシアへ戻ってきたら、クラブからは不要と言われて帰国するという事件が起こっているようです。

スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、昨季サラワク・ユナイテッドに在籍したサンドロ・ダ・シルヴァは再契約を約束されて今年1月22日に母国のブラジルからマレーシアへ入国したそうですが、クラブからはE・エラヴァラサン監督の決定により新たな外国籍選手と契約すると告げられて、サンドロ選手とは再契約しない旨を告げられたと報じられています。

2015年にクダに加入し、その後はスランゴールでのプレーを経て、昨季からはサラワク・ユナイテッドでプレーしていた今年38歳のサンドロ選手は、クラブ関係者からは再契約を前提としていると聞かされており、他のクラブからのオファーを受けていたがそれらを断るようにとも言われていたと話しています。「再契約の意思がないならそれを伝える電話一本で済むことで、わざわざ自分をブラジルからマレーシアまで呼び寄せる必要はなかったはずだ。」と話したサンドロ選手は、再契約をちらつかせたクラブ関係者には失望していると話す一方で、その名を明かすつもりはないとし、さらに現時点ではこのまま引退する可能性が高いとも話しています。

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サンドロ選手について取り上げたスタジアムアストロの記事に対して、サラワク・ユナイテッドは記事の内容を否定する声明をクラブ公式Facebookに投稿しています。これによればクラブはサンドロ選手に対して昨年12月2日に今季2022年シーズンの契約を提示したものの、サンドロ選手が12月6日にこれを拒否した上で新たな再契約オファーの提案があったとしています。サンドロ選手からは「メッセージアプリのWhatsApp」を利用して回答があったことから、クラブはその提案内容を正式に書面で提出するように求めましたが、その期限とした1週間後までに書面での提出がなかったことからクラブはサンドロ選手側に契約の意思がないと判断したと説明しています。この他、サラワク・ユナイテッドはサンドロ選手に交渉のためにマレーシア入国を求めたことも否定し、今回のマレーシア入国はあくまでもサンドロ選手の意思によるものだともしています。

マレーシア国内新規感染者増もFAMはアジアカップ3次予選開催地として立候補の意向は変えず

マレーシアは成人の半数以上が3度目のブースタ-接種を終えていますが、新型コロナの1日当たりの感染者数は連日、今年最高を記録し続け、2月9日は1万7000人を超えています。そんな中でマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、マレーシアがAFC選手権アジアカップ2023年大会3次予選の集中開催地として立候補する意向は変わっていないと述べています。

マレーシアの通信社ブルナマによるとハミディンFAM会長は、オミクロン株による国内の新規感染者数急増について、この状況は対応できる範囲内にあり、一定期間後には感染者数が減っていくとするマレーシア政府保健省の主張を信じていると話しています。その上で国内のスポーツを統括する青年スポーツ省に対しては、アジアカップ3次予選開催のための表中作業手順SOPの見直しは特に行わないとも述べています。

「新規感染者数が増加傾向にあることは理解しているが、多くの国民がワクチン接種している現在は、これまでの状況とは異なると考えている。FAMは保健省や国家安全保障委員会が設けた基準に則って、アジアカップ3次予選をマレーシアで開催する意向をAFCに文書で伝えてあり、今はそれ変更する予定はない。実際に開催地に選ばれるかどうかは今月2月24日の組み合わせ抽選以降になり、それを選ぶのはAFCだが、マレーシアだけでなく3次予選に出場する多くの国が開催地として立候補していると聞いている。」と話したハミディンFAM会長は、開催地決定は渡航者に検疫隔離を義務付けていない国などとの競合になるとしながらも、1980年大会以来となるAFCアジアカップ出場を果たすための本拠地開催に意欲を示しています。

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マレーシアは2007年にタイ、ベトナム、インドネシアと共同開催したアジアカップで「開催地枠」での出場はあるものの、予選を突破しての出場となると上記の1980年クウェート大会まで遡らなければなりません。また国外の開催となれば、マレーシア政府が渡航者全員に義務付けている検疫隔離により国内リーグの日程も影響を受ける可能性もあることから、マレーシアは自国での3次予選開催を強く希望しています。昨日2月9日には、マレーシア政府の諮問機関の国家復興評議会NRCが渡航者に義務付けている検疫隔離措置について、3月1日付けで全面的に撤廃し、国境を完全に開放するよう政府に提案するなど、アジアカップ予選を開催する環境も整いつつあります。 とは言え、昨年末のスズキカップ2020の代表のプレーぶりを見る限りでは、自国開催が実現したとしてもキム新監督が何かマジックを使わない限り、3次予選突破は容易ではなさそうです。