1月26日のニュース
タイリーグカップベスト16-サファウィ・ラシドとディオン・コールズが揃ってチームの勝利に貢献
サラワク・ユナイテッドFCオーナーが未払い給料を3月までの完済を約束
クランタンFCオーナー所有のインドネシア2部クラブが解散

今季のマレーシアスーパーリーグの日程が発表されました。詳細はこちらから確認できます。注目のカードなどは明日以降に紹介していきたいと思いますが、とりあえず第1節では昨季2部プレミアリーグで優勝を争ったクランタンFC対クチンシティFCがボラセパマレーシアJP的には注目です。

タイリーグカップベスト16-サファウィ・ラシドとディオン・コールズが揃ってチームの勝利に貢献

タイリーグのカップ戦、Revoカップ2023はベスト16が行われ、サファウィ・ラシドが所属するラーチャブリーFCと、ディオン・コールズが所属するブリーラム・ユナイテッドが勝利しています。*試合のハイライト映像は、タイリーグ公式YouTubeチャンネルより)

タイリーグカップ2023 ベスト16
1月25日@ドラゴン・ソーラー・パークスタジアム
ラーチャブリーFC 0-0 ノーンブワ・ピッチャヤFC(PK 5-4)
サファウィ・ラシドは移籍後初となる先発出場し、85分に交代しています。なおリーグ戦に続きこの試合でもイエローカードをもらっています。

1月25日@SCGスタジアム
ムアントン・ユナイテッド 1-2 ブリーラム・ユナイテッド
ディオン・コールズはリーグ戦に続き2戦連続で先発してフル出場しています。

サラワク・ユナイテッドFCオーナーが未払い給料を3月までの完済を約束

昨季の給料未払い問題が未だ解決されてないサラワク・ユナイテッドFCについて、クラブのオーナーで、サラワク州サッカー協会の会長でもあるポサ・マジャイス会長は、今年3月までにこの未払い給料を完済することを「再び」約束したと、東マレーシアのサッカー専門サイト、サラワククロックスが伝えています。

ポサ会長によれば、未払い給料の総額は100万マレーシアリンギ(およそ3000万円)を超えるということですが、サラワク州政府などからクラブに割り当てられた資金から、給料未払いとなっています選手への支払いが認められたと説明しています。

「選手には未払い給料が支払われることは既に通知済みである。クラブが受け取った資金は未払い給料の全てを完済するの十分であり、2月から段階的に支払いを始める予定で、せんしゅにはもうしばらく待っていてもらいたい。」と話したポサ会長ですが、既に一度は未払い完済を約束していましたが、その約束はこれまで守られていませんでした。その後、サラワク・ユナイテッドの選手は未払い給料問題をメディアを通じて明らかにし、マレーシアプロサッカー選手会(PFAM)も、サラワク・ユナイテッドの選手と面談を行っていました。

クランタンFCオーナー所有のインドネシア2部クラブが解散

今季からスーパーリーグに参戦するクランタンFCのオーナー、ザムサハムことノリザム・トゥキマン氏は様々な事業を手がける実業家としても知られていますが、このノリザム氏が所有するインゴネシア2部リーグのPSPSリアウが、公式にクラブの解散を発表しています。なお、ノリザム氏は、2018年に給料未払い問題が起こっていたPSPSリアウを資金援助する形でオーナーとなっていました。

今季のインドネシア2部リーグは昨年2022年8月に開幕したものの、135名が亡くなった10月1日の「カンジュルハンスタジアムの悲劇」以降は中断されており、各クラブとも5試合から7試合を終了しただけでした。3地区に分かれて開催される2部リーグの西地区に所属しているPSPSリアウは、ここまで0勝1分5敗、得点6失点11と9チーム中の最下位となっており、サポーターから不満の声が上がっていましたが、皮肉なことにインドネシアサッカー協会PSSIによる今回の2部リーグ中止に発表は、PSPSリアウサポーターからは3部への降格がなくなった、と好意的に受け止められていました、

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PSSIは1月12日に今季の2部リーグおよび3部リーグの中止を発表しましたが、その際にPSSIのユヌス・ヌシ事務局長は各クラブオーナーとの話し合いの結果、大多数の2部リーグクラブのオーナーが再開を望んでいないことがその理由と説明していますが、実際には2部リーグを運営する新インドネシアリーグ社と2部リーグクラブの双方が互いに信頼を欠いていることが原因という報道もあります。(28クラブ中20クラブが再開を望まなかった、という現地報道もあります。)

またインドネシアでは今年5月にFIFA U20ワールドカップが5月から6月にかけて開催されることから、それまでに今季は28チームが参加している2部リーグを終えることが困難だという点も考慮されたようです。

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という記事を書きましたが、2部リーグ再開の可能性が出てきたという報道がされています。新インドネシアリーグ社のフェリー・ポーラス社長はバブル形式(集中開催方式)で2月24日からの再開を目指しているというものです。

1月18日のニュース
昨季給料未払いが続くサラワクUの選手らが青年スポーツ相に仲裁を直訴
今年復活のムルデカ大会出場国にシリアとパレスチナが浮上
タイ1部ラーチャブリーFC移籍のサファウィ・ラシドが入団会見

昨季給料未払いが続くサラワクUの選手らが青年スポーツ相に仲裁を直訴

給料未払い問題を理由に今季の国内クラブライセンスが交付されず、Mリーグ1部スーパーリーグに参加できなくなったサラワク・ユナイテッドFCは、今季はMリーグ3部に当たるセミプロリーグのM3リーグで再出発することが発表されていますが、このサラワク・ユナイテッドで昨季プレーした選手や監督、コーチに対し、給料3ヶ月分が未だ未払いになっていると、英字紙スターが報じています。

選手や首脳陣による合同声明によると、クラブは完済を約束したにもかかわらず、3ヶ月分の給料や出場・勝利給を未だ支払っておらず、中には4ヶ月分の給料が未払いとなっていくケースも含まれているということです。なお、クラブは未払い給料を昨年12月末までに完済することを口頭でだけでなく、文書でも確約したにもかかわらず、既に年も明け、未だ何の進展もないことから、この状況を明らかにするとともに、この問題についてハンナ・ヨー青年スポーツ相による仲裁を求めたいとしています。

今年復活のムルデカ大会出場国にシリアとパレスチナが浮上

マレーシアの独立(マレーシア語で「ムルデカ」)を記念して1957年に第1回大会が開催されたムルデカ大会はこれまでに41回開催された、アジアでも最古の国際招待大会の一つで、かつては日本代表も何度も出場しています。今年9月に実に10年ぶりに復活するムルデカ大会について、これを主催するマレーシアサッカー協会FAMは西アジアから1カ国、東南アジアから2カ国を招待し、出場4カ国で開催することを検討していると、マレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。

この記事では西アジアの国としてシリア(直近のFIFAランキング90位)とパレスチナ(同93位)、また東南アジアの国としてはベトナム(同96位)とタイ(同111位)が招待国の候補に上がっているとしています。

この記事の中で、FAM競技委員会のフィルダウス・モハメド委員長は、現在FIFAランキング145位のマレーシアは、FIFAの国際マッチデー期間に開催予定のムルデカ大会では格上のチームとの対戦を希望しており、マレーシア代表はこの大会を来年2024年1月にカタールで開催されるAFCアジアカップへ向けての準備の一貫として使用する目的だと述べています。またこのムルデカ大会の試合形式については、4チームによる準決勝の後、準決勝の勝者は決勝を、敗者は3位決定戦を行うことで、各チームが2試合ずつ行える形式になるだろうとも述べています。

タイ1部ラーチャブリーFC移籍のサファウィ・ラシドが入団会見


タイ1部リーグのラーチャブリーFCは、Mリーグ1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムJDTからいずれも期限付き移籍したマレーシア代表FWサファウィ・ラシドとマリ代表FWムサ・シディベの入団会見を行っています。

記者会見の席では、15歳で本格的にサッカーを始めた頃からタイリーグでプレーしてみたいと思っていたと話したサファウィ選手はその夢が実現したことを喜んでいると述べています。

ラーチャブリーFCには、いずれも三菱電機カップ2022に出場したミャンマー代表のGKミョー・ミン・ラット、DFハイン・ピョー・ウィン、DFナンダ・チョーが東南アジア(アセアン)枠の選手として在籍しており、サファウィ選手は、まず彼らとの出場権争いに勝利することが目標となります。

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東南アジアサッカー連盟AFF選手権三菱電気カップ2022により11月下旬から中断していたタイ1部リーグは今週末1月21日(土)に再開します、サファウィ選手が加入したラーチャブリーFCは15試合を終えて8勝5分け2敗で、リーグ首位のブリーラム・ユナイテッドFCとは勝点差10の3位につけています。また1月21日の試合で対戦するコーンケン・ユナイテッドFCには、元JDTでマレーシア代表でもプレー経験があるリリドン・クラスニキも在籍しており、サファウィ選手とのマレーシア選手対決がいきなり見られるかもしれません。

なおサファウィ選手は、2020年にポルトガル1部のポルティモネンセSCにやはり期限付き移籍しながら、トップチームはおろか、セカンドチームでもほとんど出場機会を得られず、1年も経たずに退団、帰国した苦い経験もあります。その後はJDTでもレギュラーの座を昨季2年連続リーグMVPを獲得したアリフ・アイマンに奪われ、出場機会が激減し、先日マレーシア代表として出場した三菱電気カップ2022でも、かつてのような輝きは見ることができませんでした。まずは試合出場、そしてクラブで主力となることで、代表でも再びその勇姿が見られるのではないかとボラセパマレーシアJPは期待を寄せています。

12月8日のニュース
クダ新監督にナフジ・ザイン前トレンガヌ監督が就任
来季スーパーリーグ不参加のサラワク・ユナイテッドが3部リーグ加入を申請
体調不良のファイズ・ナシルに代わってU23代表のアリフ・イズワンがA代表合宿に合流

クダ新監督にナフジ・ザイン前トレンガヌ監督が就任

Mリーグ1部スーパーリーグで今季8位に終わったクダ・ダルル・アマンFCは、クラブ公式SNSでナフジ・ザイン前トレンガヌ監督の就任を発表しています。契約期間は2年ということです。

2020年からトレンガヌFCの指揮を取り、今季はチームをリーグ2位、FAカップ準優勝、マレーシアカップベスト4の好成績に導いたナフジ氏でしたが、クラブ運営陣への不信感からオファーされた1年の契約延長を拒否し、契約満了に伴い退団していました。

シンガポール出身のアイディル・シャリン監督の元、2020年、2021年シーズンはいずれも優勝したジョホール・ダルル・タジムJDTに次ぐ2位となったクダは、今季開幕前にMFバドロル・バクティアル、DFリザル・ガザリ(いずれもサバFCへ移籍)ら代表選手が移籍し、FWクパー・シャーマン、FWチェチェ・キプレ(いずれもトレンガヌFCへ移籍)など外国籍選手を全員入れ替えた結果、8位に低迷、リーグ戦終了と同時にアイディル監督は退団していました。

またクダは、今季終了後にはやはり外国籍選手5名全員が契約満了で退団した他、トップチームの12名の選手と契約を更新せず、さらに来季はトップチームの登録を30名から25名に縮小するなど、2季連続でチームの大幅刷新を図ろうとしています。

2007年から2009年までは選手としてクダでプレーし、2007年の国内三冠(スーパーリーグ優勝、FAカップ優勝、マレーシアカップ優勝)も経験しているナフジ新監督は、かつての栄光を取り戻すことは容易ではないとしながらも、地元のクダ州出身の若い選手を成長させて、より強いチームを作りたいと入団会見で話しています。

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大幅にメンバーが変わるクダには、PJシティの正GKで、現在開催中の代表候補合宿にも招集されているカラムラー・アル=ハフィズの加入が発表された他、今季トレンガヌでナフジ監督の元でプレーしたMFマヌエル・オット(フィリピン)も加わるのではと言う噂も出ています。その一方でクダと契約を更新した選手たちはトップチームの経験が少ない若手が中心で、育成に定評があるナフジ監督の手腕が問われる2年となりそうです。

来季スーパーリーグ不参加のサラワク・ユナイテッドが3部リーグ加入を申請

今季、Mリーグ1部スーパーリーグで11位に終わったサラワク・ユナイテッドFCは、選手に対する給料未払いが理由で、来季のMリーグ1部スーパーリーグ参加のための国内クラブライセンスが交付さなませんでした。このサラワク・ユナイテッドが来季はMリーグ3部でセミプロリーグのM3リーグ参加の申請を行ったと、東マレーシア(サバ・サラワク)のサッカーの話題を中心に取り上げているサッカー専門サイトのサラワク・クロックスが報じています。

サラワク・ユナイテッドは、かつて在籍した外国籍選手への15万マレーシアリンギ(およそ4700万円)の給料未払いが滞り、選手がFIFAの紛争解決室に持ち込んだ結果、今後3回のトランスファーウィンドウ期間中の新規選手獲得禁止処分を受けるなど、運営に多くの問題を抱えてい多クラブでした。

M3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLのライミ・フィクリCEOは、サラワク・ユナイテッドからの来季のM3リーグ参加申請を受け取ったことを明らかにする一方で、この申請がM3リーグ参加を確約するものではなく、運営資金などに関する資料の提出を受け、その内容を審査した上で参加の可否を決定するとしています。

またライミCEOはこのサラワク・ユナイテッドの他に、今季スーパーリーグでプレーしながら、やはり給料未払いが理由で国内クラブライセンスが不交付となったマラッカ・ユナイテッドFC、そしてマラッカ州サッカー協会が新たに設立したマラッカFCの3クラブからM3リーグ参加申請が提出されていることを明らかにしています。

サラワク・ユナイテッドを加えると計15チームから出されているM3リーグ参加申請内容の審査は既に80%ほどは終了していると述べたライミCEOは、数週間以内には、来季のM3リーグ参加クラブが決定し、これを発表できるだろうと述べています。

体調不良のファイズ・ナシルに代わってU23代表のアリフ・イズワンがA代表合宿に合流

マレーシアサッカー協会FAMは公式SNSで、A代表候補合宿に参加中のMFファイズ・ナシル(トレンガヌFC)が体調不良のため合宿を離脱し、代わりに12月6日に終了したU23代表合宿に参加していた18歳のFWアリフ・イズワン(スランゴール2)がA代表合宿に参加することを発表しています。

FAMの発表によりと、11月30日と12月1日に行われたA代表とU23代表の合同練習、そして12月2日に行われたA代表対U23代表の練習試合でのアリフ選手のプレーぶりがキム・パンゴンA代表監督の目に止まったと言うことです。またこのアリフ選手については、現在U23代表の監督を務める一方で、A代表でもコーチを務めるE・エラヴァラサン監督からもA代表候補合宿への参加が提案されていたと言うことです。

このアリフ選手は、やはりU23代表合宿にも参加していたGKラーデイアズリ・ラハリム(トレンガヌ)とともにA代表合宿にし、さらにチェコ1部のFKヤブロネツでプレーするDFディオン・コールズが12月16日に合流することで、28名全員が揃うことになります。A代表はAFF選手権前にカンボジア代表戦(12月9日)、モルディブ代表(12月14日)と2試合の練習試合を行い、そこから最終メンバー23名が決定します。

11月3日のニュース
MFLはマラッカとサラワクのクラブライセンス不交付への不服申し立てを却下-来季のスーパーリーグは16クラブでの開催が決定
今月末にジョホールがボルシア・ドルトムントと7年ぶりの親善試合開催
スーパーモクカップ閉幕-U13はブリーラム・ユナイテッドが3年越しの2連覇達成

MFLはマラッカとサラワクのクラブライセンス不交付への不服申し立てを却下-来季のスーパーリーグは16クラブでの開催が決定

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグは、今季1部スーパーリーグで8位のマラッカ・ユナイテッドと同11位のサラワク・ユナイテッドから出されていた国内クラブライセンス不交付に対する不服申し立てが却下されたことを、公式サイトで発表しています。これにより、来季から新たに再編成される1部スーパーリーグは16クラブで編成されることが確定しました。

国内クラブライセンス交付を請け負う第一審期間FIBは、マラッカ・ユナイテッドは未払い給料が完済されたことを証明する書類に不備があるとして、またサラワク・ユナイテッドはかつて在籍した外国籍選手が未払いとなっている給料についてFIFAの紛争解決室DRCの下した裁定が解決されていないとして、申請の出ていた18クラブ中、16クラブにクラブライセンスのは交付したものの、この2クラブについては交付を行いませんでした。

先月10月12日にクラブライセンス不交付となった両クラブに対し、MFLは1週間の不服申し立て期間を設けており、今回の発表はその期間終了後に開催されたMFLのクラブライセンス不服申し立て委員会が両クラブの不服申し立てを却下したと、スチュアート・ラマリンガムCEOは説明していますが、具体的には不交付の理由となった書類不備に対して、今回の不服申し立てでどのような書類が提出されたかどうかについては秘匿が条件であるため、公開はできないとも話しています。またMFLは今回の不服申し立て却下という決定を両クラブに通達したものの、現時点では公式の返事は受け取っていないということです。

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今季のMリーグ1部スーパーリーグ(12クラブ)」と2部プレミアリーグ6クラブを統合した「新スーパーリーグ」が来季から発足することが決まっており、これにより当面はプレミアリーグは開催されず、新スーパーリーグの下はアマチュアフットボールリーグAFLが運営するセミプロリーグのM3リーグとなります。来季の国内クラブライセンスが交付されなかったマラッカとサラワクは新スーパーリーグには参加できないものの、M3リーグへ参加の可能性が残されています。

今月末にジョホールがボルシア・ドルトムントと7年ぶりの親善試合開催

今季のスーパーリーグとFAカップに優勝し、既に二冠を獲得しているジョホール・ダルル・タジムJDTは、クラブ公式Facebookでボルシア・ドルトムントとの国際親善試合を今月11月28日に本拠地のスルタン・イブラヒムスタジアムで開催することを発表しています。

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ボルシア・ドルトムントは、2015年7月9日にもJDTと国際親善試合を行なっています。この2日前の7月7日には等々力陸上競技場で川崎フロンターレを0-6で破っているドルトムントは、JDTがかつて本拠地として使用していたタン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユヌススタジアムで行われた試合でも、6-1とJDTに圧勝しています。この試合では、当時ドルトムントに所属していた香川真司選手がチーム4点目となるゴールを74分に挙げている他、当時セレッソ大阪から期限付き移籍していた丸岡満選手も途中出場し、香川選手のゴールをアシストしています。(以下は2015年のJDT対ドルトムントのハイライト映像。ブンデスリーガの公式YouTubeチャンネルより)

ボルシア・ドルトムントは、FIFAワールドカップ2022年大会によるリーグ中断期間を利用して「BVBアジアツアー2022」と銘打ったアジア遠征を開催し、JDT戦はこのツアーの一環です。ドルトムントのクラブ公式サイトによると、11月24日にシンガポールでライオンシティーセイラーズと対戦し、11月30日にはベトナムのハノイでベトナム代表と対戦します。またドルトムントは当初、インドネシアでの国際親善試合も予定していましたが、先月10月1日に125名以上の死者が出た東ジャワ州カンジュルハンスタジアムでの事故「カンジュルハンの悲劇」により、十分な安全対策が決まるまでサッカーの試合が開催できないため、その代わりとして組まれたのが、今回のJDT戦です。

スーパーモクカップ閉幕-U13はブリーラム・ユナイテッドが3年越しの2連覇達成

ユース国際招待大会のスーパーモクカップ2022年大会は10月30日にU12、U13、U14の各年代の決勝戦が行われ、優勝チームが決定しました。2019年以来3年ぶりの開催となった今大会は、前回に続きマレーシアのパハン州ガンバンにあるモクタル・ダハリアカデミーAMDのユースフットボールセンターを開場して開催されました。

U12は、マレーシアサッカー協会FAMと、マレーシア政府のスポーツ青年省傘下の国家スポーツ評議会が共同で運営する国家サッカー選手育成プログラムNFDP参加選手から選ばれたNFDPのBチームがNFDPのCチームを決勝で破り優勝、3位にはNFDPのAチームが入っています。また4位以下はて、キム・ヨンフンアカデミー(韓国)、ライオンシティーセイラーズ(シンガポール)と続きます。なおU12の各試合の詳細はこちらから。

U13は、前回2019年の第5回大会でもこのカテゴリーで優勝しているブリーラム・ユナイテッド(タイ)がAMDのチーム、AMDパンサーズU13を1-0で破って3年越しの大会2連覇を達成しています。また3位にはPVFフットボールアカデミー(ベトナム)、以下、アシアナサッカースクール(インドネシア)、NFDP、華城FC U13(韓国)、AMDクーガーズU13、イブラヒム・フィクリ校(マレーシア)と続いています。U13の各試合の詳細はこちらから。

またヨーロッパ勢同士による決勝となったU14は、NKオシエク(クロアチア)がパリ・サンジェルマン(フランス)を2-1で破って大会初優勝を遂げています。また3位にはAMDパンサーズU14を4-1で破ったセレッソ大阪が入り、敗れたAMDパンサーズU14が4位、以下、ファジアーノ岡山、AMDクーガーズU14、チョンブリーFC(タイ)。MFKルジョムベロク(スロバキア)、華城FC U14(韓国)、RFヤング・チャンプス(インド)となっています。U14の各試合の詳細はこちらから。


10月13日のニュース
来季のスーパーリーグは18ではなく16チームで開催?FIBが2チームの国内クラブライセンスを交付せず
国内総選挙がマレーシアカップの日程に影響も
AFCカップ決勝はブキ・ジャリル国立競技場での開催が決定

来季のスーパーリーグは18ではなく16チームで開催?FIBが2チームの国内クラブライセンスを交付せず

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、今季Mリーグ1部スーパーリーグ所属の10クラブと2部プレミアリーグ所属の6クラブに対して、来季2023年シーズンの国内クラブライセンスが交付されたことを発表しています。またスーパーリーグ所属のマラッカ・ユナイテッドとサラワク・ユナイテッドの2クラブは、交付条件を満たしていないとして、今回の交付が見送られたことも併せて発表しています。

MFLは、国内リーグ戦の試合数が少ないというFIFAの指導を受け、現在のスーパーリーグとプレミアリーグを統合して、来季は新たにスーパーリーグを再編することを発表しています。今季はスーパーリーグが12チーム、プレミアリーグは10チーム(ただし、統合の対象となるのは6チーム)で編成されており、新スーパーリーグは18チーム編成となる予定でしたが、これでマラッカ・ユナイテッドとサラワク・ユナイテッドを除いた16チーム編成となる可能性がでてきました。

MFLは、マレーシアフットボール協会FAMからマレーシアにおけるクラブライセンス制度の制定および運用の委任を受けており、マレーシアにおけるライセンス交付機関としてMリーグのクラブライセンス制度を運営し、Mリーグのクラブに対して国内クラブライセンスを交付します。なお、国内クラブライセンスの交付判定については、MFLから独立した第三者機関であるクラブライセンス交付第一審機関FIBが行っていますが、このFIBが今回、国内クラブライセンスが交付されなかった2クラブについて、その理由を説明しています。

マラッカ・ユナイテッドについては、選手や監督、コーチに対して未払いとなっている今年8月分の給料支払い証明が提出されておらず、さらにクラブの経営状況を示す複数の書類も未提出になっているということが、今回、FIBが国内クラブライセンスを交付しなかった理由としています。またサラワク・ユナイテッドについては、書類の不備に加え、FIFAの紛争解決室DRCが決定した、旧所属2選手の延滞債務も完済されていないことが理由としています。(なおこの「かつて所属した2選手」とは、このブログでも取り上げたサンドロ・ダ・シルヴァテイラー・リガンの両選手です。)

なお、今回の交付見送りに対して、マラッカ・ユナイテッド、サラワク・ユナイテッドとも、10月19日までに再度の国内クラブライセンス交付申請が可能となっていることも併せて発表されています。

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今回、国内クラブライセンス交付を見送られた2クラブについて、MFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、来季は2部プレミアリーグが開催されないことから、両クラブはアマチュアフットボールリーグAFLが統括する3部リーグのM3リーグでのプレーが可能と述べています。ただし、その場合にはM3リーグがMFLの管轄外であるため、最終決定はAFLが行うということです。

国内総選挙がマレーシアカップの日程に影響も

マレーシアのイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は10月10日付で下院解散を発表しました。これに伴う総選挙は、解散後60日以内に開催することが憲法で定められていますが、11月中旬になると各地で洪水を引き起こす北東モンスーンが到来することから、11月上旬の開催が有力視されています。 そしてこの総選挙日程が、10月25日開幕予定のマレーシアカップの開催日程にも影響を及ぼす可能性があると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

Mリーグを運営するMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、Mリーグでのグループステージでは各スタジアムで多くの観衆が足を運ぶと期待されているとして、そのスタジアム警備が総選挙の日程次第では手薄になってしまう懸念があると述べています。

「各スタジアムの警備や安全維持は警察が行っているが、総選挙の開催日程次第では、全国で行われる総選挙の投票会場に多くの警察官が配備されることはもちろん、その前の選挙運動期間中も様々な形で警察が動員される可能性がある。MFLとしては、10月20日に選挙委員会が日程を決定するために行う会議での発表を待ちたい。」と述べています。

AFCカップ決勝はブキ・ジャリル国立競技場での開催が決定

ACL決勝を新国立競技場開催の話となんだか似ているなぁ。

10月22日に行われるAFCカップ決勝は、Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティとオマーンのアル・シーブクラブが対戦しますが、その試合会場が当初予定されていたKL指定の本拠地、KLフットボールスタジアムからブキ・ジャリル国立競技場へ変更されたと、マレーシア語紙のブリタ・ハリアンが報じています。

AFCカップを主催するアジアサッカー連盟からの公式発表は未だないものの、KLシティのボヤン・ホダック監督によると、「技術的な問題」により試合会場が変更されたと説明しています。

「AFCは、決勝戦ではVARを採用するとしており、そのためにはスタジアム内の照明が1800ルクス以上であることが条件となるが、KLフットボールスタジアムの照明はその条件を満たしていないことから、試合会場が変更となった。」と述べる一方で、「選手たちも自分も慣れ親しんだKLフットボールスタジアムでの試合を望んでいたが、技術的な問題ではどうしようもなく、我々はブキ・ジャリルで試合をせざるを得なくなった。」とも話しています。

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レバノンのアル・アヘドFCと北朝鮮の4.25体育団が対戦した2019年のAFCカップ決勝は、やはりこのKLフットボールスタジアムで開催され、アル・アヘドFCが1-0で勝利していますが、この時はまだ、VARはAFCカップには導入されていなかったのかな。

This is the second time KL City has played at Bukit Jalil National Stadium in the final after winning the Malaysia Cup last year.

Previously, the Cheras Football Stadium hosted the AFC Cup final when the Lebanese club, Al-Ahed defeated the North Korean club, April 25 1-0 in 2019.

9月27日のニュース
なかなか一筋縄ではいかない給料未払い問題関連2題
スランゴールのタン監督就任は皇太子からの電話が決め手

マラッカ州サッカー協会が来季のマラッカ・ユナイテッドの運営を発表

マラッカ州サッカー協会MUSAは臨時総会を開き、選手や監督、コーチらへの給料未払い問題を抱えるMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)の運営を行うことを発表しています。

マレーシアの通信社ブルナマによると、MUSAのヌル・アズミ会長の話として、MUSAがマラッカの運営会社の株式40%を、残る60%を今後発表される4つの会社が保有し、共同でクラブを運営していく計画だということです。

「この計画はマラッカが来季もスーパーリーグでプレーすることを目的としており、現在、クラブが抱えている未払い給料問題の解決に向けてMUSAとして何ができるかを理事会のメンバーと関係者とで模索し、最善方法を見つけたい。」と話したヌル・アズミ会長はこの日の臨時総会で、マラッカ州首相でMUSA会長を兼任していたスライマン・モハマド・アリに代わって会長に任命されています。

また給料未払い問題について問われたヌル・アズミ会長は、問題解決のためにMUSAのジャスティン・リムCEOと話し合いを持つ予定があると述べています。このリムCEOは、現在のマラッカ運営会社のオーナー、ケンチーム社のオーナーでもあります。なお、この話し合いでは未払いとなっている所得税と授業員積立金EPF、総額およそ60万リンギ(およそ1880万円)についても取り上げられると言うことです。

ヌル・アズミ会長は、ケンチーム社は未払いとなっていた6月からの3ヶ月分の給料ではなく、1ヶ月分の給料しか未だ払っておらず、Mリーグを運営するMFLが設けた期限までにこの問題が解決できなかった結果、マラッカはMFLによりマレーシアカップ出場権を剥奪された経緯を説明し。このケンチーム社に代わってMUSAが問題解決に取り組むことを明らかにした上で、そのためには時間がかかることを理解するようサポーターに求めています。

ゴム手袋製造メーカーのケンチーム社は、昨年2021年4月にマラッカの運営会社の株式70%を取得してオーナーとなり、残る30%をMUSAが保持していました。

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FIFAの指導を受けたマレーシアサッカー協会FAMは、これまで各州のサッカー協会(FA)が州政府からの公金を使って運営してきたMリーグクラブの民営化を進める「FAからFCへ」という動きを進めており、2024年までにこれを完了する予定としています。この動きにより多くのMリーグクラブが州FAから独立する形で民営化を進めていますが、今回のマラッカ州サッカー協会MUSAによるマラッカ・ユナイテッドの株式保有率増加は、この動きに逆行する形となっています。州政府が関与する州サッカー協会が運営の比率が高まれば、クラブの公的資金依存の体質は改善せず、FAMの目指すクラブのFC化の実現は遠のいてしまいます。未払い給料問題が年間行事のように発生しているマラッカ・ユナイテッドへのMUSAの関与が一時的なもののなのか、今後も続いていくものなのかはこの記事では明らかになっていませんが、これはマレーシアでのFC化の実現の難しさを示す実例と言えるでしょう。

サラワク・ユナイテッドの前監督はMFLに給料未払い問題の調査を依頼

マラッカ・ユナイテッド同様、給料未払い問題を抱えていたMリーグ1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)は、Mリーグを運営するMFLの設定した期限までに未払い給料の分割払いについて選手や監督、コーチらとの合意に達したことを発表、MFLもこれを承認し、マレーシアカップ出場権の剥奪処分を逃れています。

しかし、今年6月にガン治療を理由に監督を辞任していたB・サティアナタン氏は、クラブの主張とは異なり、未払い給料支払い方法などについて合意に達しておらず、MFLに対して詳細の調査を求めていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています

サラワクのテクニカル・ディレクターだったサティアナタン氏は、E・エラヴァラサン監督がマレーシア代表のコーチに就任したことから、今季開幕前にサラワクの監督に就任しましたが、クラブと合意の上で今季途中の6月12日に健康上の理由から監督を自信していました。

「6月の辞任後、未払いとなっていた2021年の給料と今年2022年の2月から6月までの給料の支払いをクラブに求めたが、未だにを受け取っていない。さらに辞任の理由となったガン治療のために検査を受けた際には、クラブとの契約条件に含まれていた医療保険の保険料が支払われていないことも判明し、治療費の負担を強いられた。」と説明しています。さらにサティアナタン氏は、クラブがサティアナタン氏の支払い要求に応じていないことから、現在は弁護士を通じて訴訟を起こす準備をしていることも説明しています。

マレーシアサッカーコーチ協会の会長も務めるサティアナタン氏は「自分はクラブとの間で未払い給料の分割払いに合意する書類に署名しておらず、MFLには、クラブが提出した未払い給料に関する報告の内容の詳細を調査してもらいたい。クラブは未払い給料問題の解決を主張しているが、現時点では解決していない。」とのべて、MFLに調査を求めています。

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このサティアナタン氏の主張に対し、MFLは「選手らへの未払い給料の問題と(既にクラブを退団している)サティアナタン氏の未払い給料問題は『別の問題』である」という声明を発表しています。さらにMFLはクラブとサティアナタン氏の間の問題については審査の権限を持たないと説明し、両者による話し合いで解決しない場合には、サティアナタン氏はFAMのステータス委員会に審査を求めべきとしています。そしてステータス委員会での審査結果が出た段階で、MFLはその結果に基づいてサティアナタン氏の支援を行うことができると説明しています。

スランゴールのタン監督就任は皇太子からの電話が決め手

Mリーグ1部スーパーリーグのスランゴールFC(以下スランゴール)に前代表監督のタン・チェンホー氏が就任したことは、このブログでも取り上げましたが、監督就任の決め手となったのはスランゴール州サッカー協会会長でもあるスランゴール州皇太子のトゥンク・アミル殿下からの一本の電話だったことを、英字紙ニューストレイトタイムズとのインタビューで明らかにしています。

トゥンク・アミル殿下からの電話では、クラブが目指す方向性だけでなく、監督就任の際の契約条件などの説明も受けたと話したタン氏は、その電話で就任オファーを受けることを受諾したと話しています。

「トゥンク・アミル殿下は、スランゴールを次のレベルへと高める仕事を自分に託したいと述べてくれた。国内では最大クラブの一つであるスランゴールで仕事をすることは大きなプレッシャーもかかるが、名誉なことでもある。そして最も重要なことは、自分はその準備ができていると思っていることである。多くのコーチがスランゴールの監督になることを望んでいる中で。監督に就任したことは素直に嬉しい。」と述べたタン新監督は、代表監督辞任後もMリーグの試合を見続けており、スランゴールには質の高い選手が多いものの、安定感がないと言う問題を指摘し、まずはその問題を修正することから取り組みたいとしています。

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スランゴールの今季のリーグ戦は残り4試合で、リーグ戦後に開幕するマレーシアカップがタン監督の手腕を披露する場となりそうです。マレーシアカップ最多優勝33回を誇るかつての強豪も、マレーシアカップは2015年を最後に、リーグ戦は2010年を最後に優勝していません。近年は低迷が続き、特に今季はここまで18試合で5勝5分8敗、得点31失点32の8位と、首位のJDTからは勝点で23も離されてます。


9月22日のニュース
キングズカップ初戦-キム監督はタイと初対戦
前代未聞!給料未払い問題未解決のマラッカにマレーシアカップ出場権剥奪処分
ベンヤミン・モラ監督辞任の真相が明らかに

キングズカップ初戦-キム監督はタイと初対戦

本日9月22日の午後9時30分(マレーシア時間)にタイのチェンマイでキックオフとなるキングズカップのタイ戦。直近のFIFAランキングでは、タイの111位に対してマレーシアは147位と大きく離されていますが、両チームの直接対決では、2014年12月17日のAFF選手権スズキカップ(現三菱電機カップ)決勝初戦で0-2とタイに敗れて以降は、マレーシアが3勝2分0敗と5戦負けなしとなっています。

2021年6月15日 FIFAワールドカップ2022アジア二次予選
 @アール・マクトゥーム・スタジアム(アラブ首長国連邦、ドバイ)
 タイ 0-1 マレーシア
2019年11月14日 FIFAワールドカップ2022アジア二次予選
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 2-1 タイ
2018年12月5日 AFF選手権スズキカップ
 @ラジャマンガラ国立競技場 (タイ、バンコク)
 タイ 2-2 マレーシア
2018年12月1日 AFF選手権スズキカップ
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 0-0 タイ
2017年12月20日 AFF選手権スズキカップ
 @ブキ・ジャリル国立競技場(マレーシア、クアラ・ルンプール)
 マレーシア 3-2 タイ
2017年12月17日 AFF選手権スズキカップ
 @ラジャマンガラ国立競技場 (タイ、バンコク)
 タイ 2-0 マレーシア

ちなみに両チームのこれまでの通算対戦成績は、マレーシアの40勝34分37敗とほぼ互角です。

今日の対戦はキム・パンゴン監督にとってタイとは初の対戦で、東南アジアのチームとは今年3月にシンガポールで行われた3カ国対抗でシンガポール、フィリピンと対戦して以来となります。6月のAFC選手権アジアカップ最終予選を突破し、自国開催を除くと43年ぶりに本戦出場を決めているマレーシアのキム監督は、今回のキングズカップ、そして年末のAFF選手権三菱電機カップをその準備としてさまざまなテストをしたいと話しています。

前代未聞!給料未払い問題未解決のマラッカにマレーシアカップ出場権剥奪処分

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、給料未払い問題が期限までに解決しなかったMリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッド(以下マラッカ)に対して、今季のマレーシアカップ出場権の剥奪処分を公式サイト上で発表しています。

給料未払いが発生していたマラッカに対し、MFLは今月9月20日を期限として未払い給料の完済、または分割払いの予定について選手や監督、コーチから合意を得るよう求めていましたが、期限までにMFLに提出されたのは6月分までの給料支払い証明までで、それ以降の給料については支払いも、支払い計画に関する合意も得られていないことから、MFLは昨日9月21日に理事会を開いた上で、今回の処分を決定したということです。

また、同様の給料未払い問題を抱えていた同じスーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)は、選手に対しては8月分まで、監督、コーチには7月分までの支払いが行われ、未払い分の8月分については監督、コーチとチームとの間で分割払いの予定について合意に達したことから、マレーシアカップ出場権剥奪は免れています。

MFLはマラッカ、サラワク両チームに対して、今後同様の問題が起これば、来季のクラブライセンスが発給されない可能性についても言及し、問題解決に真剣に取り組むことを求めています。

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1921年に第1回大会が開催されたマレーシアカップは、今年96回大会を迎える国内最大のサッカー大会です。リーグ戦が開催される遥か前から州対抗の大会として始まったこの大会は、その決勝では8万5000人を収容するブキ・ジャリル国立競技場が満員になる、リーグ戦以上にサポーターの関心も高く、この大会への出場権剥奪は非常に重い処分と言えます。

本来ならば、リーグ戦での勝点剥奪、さらには下部リーグ降格といった処分が課せられるところですが、来季のMリーグは1部スーパーリーグと2部プレミアリーグが合併して新たに18チームでスーパーリーグが再編成されることが発表されており、従来の処分では十分な罰則とならないことから、今回のマレーシアカップ出場権剥奪となりました。多くのサポーターを集めるマレーシアカップに出場できないことは収入面でもチームにとっては痛手で、給料未払い問題解決がさらに長引く可能性もあります。

ベンヤミン・モラ監督辞任の真相が明らかに

Mリーグ1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(以下JDT)のオーナーで、ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がサポーターとの交歓会を開催し、その際にベンヤミン・モラ前監督の今年7月の突如辞任の真相を明らかにしています。

スーパーリーグ8連覇中で今季もほぼ優勝間違いなしのJDTとモラ前監督が袂を分かったニュースは、あまりも唐突だったことから様々な憶測を呼び、その一つがチームのレジェンドプレーヤーでもあるサフィク・ラヒムとの確執でした。これについてイスマイル殿下はこれを否定する一方で、ロッカールームでのチーム内の調和を取るためだったと説明しています。

現在でもモラ前監督とは連絡を取り合う中であることを述べた上で、イスマイル殿下は就任以来リーグ4連覇中、しかもチーム史上初となるACLグループステージ突破を達成したモラ監督に対して、今季は選手たちの反応がこれまでとは異なってきたことから、監督交代の好機と判断したと説明しています。また、モラ監督も他のチームでキャリアアップを図りたいと申し出たということです。

「JDTの選手は正確な指示を出し、尊敬に値する監督を求めている。また自分自身もチームの安定性を維持できる監督が必要と考えており、その結果、モラ監督が同意した上で、辞任に至った。」と説明しています。

またイスマイル殿下は、モラ前監督の後任として就任したエクトル・ビダリオ監督について、今季がビダリオ監督にとってMリーグの初シーズンであることを理解した上、新たに環境に慣れる時間が必要であることを理解するようサポーターに求めています。

8月28日のニュース
汚職防止委員会がクアラルンプールFAを強制捜索
給料未払いとなっているサラワクの選手らにMFLが金銭的支援を表明
サラワクでベンチ外が続くボリス・コックがその理由をFBに投稿

汚職防止委員会がクアラルンプールFAを強制捜索

マレーシア語紙のブリタハリアンは、マレーシア政府機関の汚職防止委員会がクアラルンプールサッカー協会KLFAと、KLFAが運営するMリーグ1部スーパーリーグのKLシティの事務所に対して強制捜索を行ったと報じています。

この記事の中では、KLFAの理事らに対する職権濫用と背任の容疑による捜索だということで、KLFAの収支が合致しないことに加えて、アカデミーの建つ土地を企業に貸し出す際に正式な手続きを踏んでいないなど手続きに不透明な点があることを指摘されています。

さらに「今回の件には数百万リンギ(1リンギはおよそ30円)が関わっており、汚職防止委員会による強制捜索の結果、KLFAの不正行為が明らかになれば、マレーシアサッカー界における最大のスキャンダルとも言えるだろう。KLFAの一部理事がこの件について理事会での説明を求めたものの、理事会トップからは納得のいく説明が未だに得られていない。」と説明する関係者の話も紹介しています。

ことの発端はKLFAがスエード不動産社と所有するアカデミーの土地の貸与契約を結び、その見返りに数百万リンギがKLFAに支払われましたが、今季開幕前にKLシティで給料未払い問題が発覚すると、KLFAの理事会トップらが正式な手続きを踏まずにスエード不動産社との契約を破棄し、今度はシンマ不動産社と新たに貸与契約を結び、その見返りに300万リンギが支払われたというものです。

ブリタハリアンの取材に対して、KLFAのノクマン・ムスタファ事務局長は汚職防止委員会の捜索を受けたことを認め、捜索への全面協力を約束しています。また、KLFAのカリド・アブドル・サマド会長は、汚職防止委員会への告発は悪意を持って行われ、KLFAとKLシティの名を貶める意図を持った悪意のある告発だと述べています。

「KLFAと(KLFAが運営する)KLシティは、その予算が限られる中、昨季は32年ぶりにマレーシアカップに優勝し、今季はAFCカップの東南アジア地区予選を突破した。チームスポンサーのKL市役所からは250万リンギ、その他のスポンサーからの資金を合わせても500万リンギしか得られない中で、KLシティのチーム運営に必要な1200万リンギをどのように捻出したのかが問題にされるべきである。資金捻出に関わっていない人間がこの成功に腹を立て、嫉妬し、妬んだ結果が今回の悪意の告発につながっている。KLFAとKLシティの事務所を訪れた不正防止委員会の職員も、告発を受けたので捜索を行わねばならないこと、そして必要な書類を押収することを我々に説明するなど、メディアが報じているような「構成捜索」といった類のものではない。一部ではKLFAは4000万リンギを受け取りながら1200万リンギしか使っておらず、残りの2800万リンギの使途が不明という報道も出ているが、それ事実無根である。不正防止委員会への告発に関わった者、そしてそれに関する報道が出るように仕向けた者は、KLFAの潜在的なスポンサーを不安にさせて、資金繰りを苦しくさせようという、悪意のある行為である。」とカリド会長は説明しています。

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報道だけを見ると分かりにくいですが、実はサッカーと政治が密接に関係しているマレーシア特有の政治的な背景も絡んでいる問題です。KLFAのカリド会長は、前回の2018年の総選挙でマレーシア史上初となる政権交代が実現し、その際の与党連合を構成していた政党に所属している政治家でもあり、クアラルンプールを含めた連邦直轄地担当大臣を務めていました。慣例では連邦直轄地担当大臣がKLFA会長を兼任することから、カリド氏が会長に就任しました。
 しかし、2020年にはこの与党連合が下院議会で過半数以上の支持を得られらなくなったことで、選挙を経ずしての政権交代となり、野党議員となったカリド氏は連邦直轄地担当大臣を失職したものの、慣例に従わずにKLFAの会長には留まりました。そしてカリド会長在職中に、それまでは目立った成績を残していなかったKLシティが32年ぶりにマレーシアカップ優勝、そしてクラブ史上初となるAFCカップ東南アジア地区予選優勝と次々と成功を収めたことで、それを快く思わない政敵からの狙い撃ちをカリド氏が受けた可能性が大いにあります。

給料未払いとなっているサラワクの選手らにMFLが金銭的支援を表明

Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、公式サイト上でサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)の選手や監督、コーチらに対して10万リンギ(およそ300万円)の一時金を支給することを発表しています。このブログでも既に取り上げていますが、サラワクでは4ヶ月に渡って、給料未払いが発生していることが明らかになっています。

MFLのアブドル・ガニ・ハサン会長は、マレーシアプロサッカー選手会PFAMによる報告に基づき、MFL理事会は直ちにMFLからサラワクへの放映権料分配金から10万リンギの支給削減と、この10万リンギをPFAMを通じて、サラワクの選手や監督、コーチらへ支給することを決定したと説明しています。またこの給料未払い問題を14日以内に解決することをサラワクに求め、これが実現されない場合には、今季のマレーシアカップへの出場権剥奪などの処分が課される可能性があるとも述べています。

サラワクでベンチ外が続くボリス・コックがその理由をFBに投稿

前述のようにサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)では給料未払い問題が起こっていますが、サラワクに所属する外国籍選手ボリス・コックが自身のFacebookに窮状を吐露しています。コック選手は7月に入ってからベンチ入りがありませんでした。.

カンボジアリーグ1部のプノンペン・クラウンFCから期限付き移籍中のコック選手によると、チームは過去4ヶ月の間、未払い給料の支払いを選手や監督、コーチらに約束していたものの、その約束は既に何度も破られているものの、選手や監督、コーチらはプロとしてのプライドを持って、試合に全力で望んでいると説明しています。

「チーム全員にとって厳しい状況になっており、家賃や食費はおろか、家族を養うことも難しいが、我々はチームを愛し、サポーターを愛しているため、これまでメディアに窮状を明らかにすることはせず、MFLやPFAMに報告することもしてこなかった。しかし忍耐強く待ってきたにも関わらず、未払い給料を支払うと約束されたには何も起こらなかった。」

またベンチ外が続いている自身の状況については、「自分の場合は状況が少し違っていて、フランスで妻の出産に立ち会うためにクラブから7月に2週間の休暇をもらった。(ボリス・コックは両親がカンボジア出身で、フランス生まれのカンボジア人)フランス滞在中に、3ヶ月間の給料未払いを理由にFIFAの規定に則って、期限付き移籍の契約を解除してカンボジアに戻ることも考えた。しかし、チームからは残留を要請されたため、契約解除は見送った。さらにチームからは航空券を用意するので、直ちに戻ってチームに合流するようにも依頼されたが、結局は航空券は用意されず、チームの経済状況が改善するまで今後もフランスに残って良いと言われたのが真相である。」と、7月に入ってから6試合連続でベンチ外となっている理由を説明しています。

8月26日のニュース
地元紙が加賀山泰毅選手を特集
タン前代表監督が来季から現場復帰か
サラワクで4ヶ月の給料未払い問題が発覚も、チームマネージャーは即時支払いを約束

ACLでは浦和が全北現代との死闘を制して東地区の王者となりました。浦和に敗れたJDTにとっては、このまま浦和が今季のACL王者となってくれれば、負けた甲斐もあろうかというところでしょう。西地区王者との決勝は来年2月とまだ先の話で、その際に浦和がどのようなメンバーになっているかはわかりませんが、日本だけでなく東南アジアの希望も背負って決勝を闘ってもらいたいです。

地元紙が加賀山泰毅選手を特集

英字紙ではマレーシアで最大発行部数を誇るザ・スターが、今季からMリーグ1部スーパーリーグのサバでプレーしている加賀山泰毅選手を特集しています。

T・アヴィネシワラン記者の署名入り記事では、右、左のどちらでもウィングとしてプレーできるだけでなく、攻撃的MFやストライカーとしてもプレーする加賀山選手の「多才さ」が、今季ここまでリーグ2位のサバの好調さに大きな影響を及ぼしているとしています。

チームの勝利に貢献するのであれば、試合ごとに異なるポジションでプレーすることを厭わないと話す加賀山選手は、「アタッキングサードではどのような役割を任せられてもやる気でいるので、オン(・キムスイ)監督がどこで使ってくれても、何かしらの貢献はできると思っている。」と記事の中で答えている加賀山選手は、「様々なポジションでプレーすることによって、より完璧な選手となることに近づけていると思う。」とも話しています。

加賀山選手は、ここまでサバの全試合(16試合)に出場し、ゴール数は2と少ないものの、数多くのアシストでチームの勝利に貢献しています。流れるようなドリブルや正確なパスの供給、そして計算されたポジショニングなどにより、加賀山選手をサバにとって欠かすことができない選手にしています。

チームの好調を維持するためにも、さらにゴールを挙げ、アシスト数も増やしたいと話す加賀山選手は、「チームが現在2位ではあるものの、まだ今季は何も成し遂げていない。順位について考えるのはあくまでもリーグ戦終了後であり、今は目の前の試合に集中しなければならない。」とも述べています。

また、最後にサバの好調の原因を問われると、チームワークと規律が保たれていることを挙げ、「我々は選手全員がハードワークし、全員がチームのために一生懸命になっている。」と説明しています。

タン前代表監督が来季から現場復帰か

英字紙ニューストレイトタイムズは、昨年12月の東南アジアサッカー連盟選手権AFFスズキカップを最後に代表監督を辞任したタン・チェンホー氏が来季2023年シーズンにはMリーグクラブの監督に就任する可能性が高いと報じています。

今季低迷し、今月8月にはミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督を更迭したものの、現在もリーグ戦4連敗中の1部スーパーリーグのスランゴールや、クラブ創設100周年という記念すべき年に2部プレミアリーグに降格し、その2部でも10チーム中9位と苦しむペラなどがその候補となるだろうと、この記事では紹介しています。

実際にソーシャルメディア上では、かつてはMリーグを席巻したスランゴールの復権をタン氏に期待する声がある他、タン氏がペラのボビー・ファリド・シャムスディンCEOと話し合いをしている場面を写した写真がSNSに上がるなど、実際に火のないところには煙は立たない、といった状況でもあります。

タン氏は「現場復帰について急ぐつもりはない」というコメントをこれまでも繰り返しており、ニューストレイトタイムズが最近、インタビューを行った際には、Mリーグでの監督復帰については「良い話があれば」と述べるに止まっています、その一方で、来季からスーパーリーグのチーム数が現行の12チームから18チームとなることにより、現場復帰の意欲をそそるような機会が得られる可能性にも言及しています。

「サッカーを愛する気持ちは変わっておらず、現場から長期間離れるつもりもない。来季(のリーグ再編)によりMリーグは面白くなると思うので、どのように面白くなるかに注目している。(今後、監督に就任する)クラブは未だ決めておらず、現在チームを指揮する監督にも配慮し、シーズン途中に監督に就任するつもりはない。複数のチームと接触していることは事実だが、何も決まっていることはない。」と述べたタン氏のMリーグは実績は錚々たるものです

2014年から2017年まで監督を務めたクダでは、2015年に2部から1部にチームを昇格させ、同じ年にはスランゴールに決勝で敗れたものの、マレーシアカップの決勝にチームを導いています。翌2016年にはマレーシアカップを優勝を果たすとともに、1部でもチームを3位に躍進させていますが、同時にイフワット・アクマル、アリフ・ファルハン、ファルハン・ロスラン(いずれもクダ)、シャフィク・アフマドやアキヤ・ラシド(いずれも現JDT)やハリム・サアリ(同スランゴール)ら現在もトップチームでプレする選手たちを育てた実績もあります。

「若い選手の育成、そして観客を楽しませるサッカーをするチームを築くことが現在の自分の希望なので、長期間にわたって関われるチームと仕事をすることを望んでいる。そのためには、健全に経営されていることがチームを選ぶ重要な要因になる。」とも話すタン氏の現場復帰はさほど遠い未来ではなさそうです。

サラワクで4ヶ月の給料未払い問題が発覚も、チームマネージャーは即時支払いを約束

新たな給料未払い問題が発覚しています。マレーシア語紙のブリタ・ハリアンは1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッド(以下サラワク)では、選手の給料が4ヶ月にわたって支払われていないと報じています。またマレーシアプロサッカー選手会PFAMも、サラワクの選手からも報告を受けていると、この事実を認めています。

PFAMは6月14日と7月8日の2度にわたってチームに対して、未払い給料問題の解決を求める書簡を送っているということですが、この記事が出た8月24日の時点では、未払い給料が完済されたという報告を選手からは受け取っていないという声明を出しています。さらにPFAMは6月にはチームの家賃滞納により、サラワクの選手たちが宿舎からの退去通知を受け取っていることも明らかにしています。

サラワクで給料未払い問題が明らかになったのは今回が初めてではなく、昨季も同様の問題が起こっています。その際にマレーシアサッカー協会FAMの役員であるポサ・マジャイス サラワク会長が「未払いではなく単なる遅配である」と嘯いた「前科」があるなど、そもそも運営に問題がある人材がトップを務めるチームです。

そして昨季同様、メディアで報道されると慌てて対応する状況も変わっておらず、この記事が出たその翌日には、ポサ会長は全ての未払い給料は来週中に完済される予定であるとメディアに話しています。

7月12日のニュース
アセアンU19選手権-ラオスに敗れてグループ2位通過のマレーシアはベトナムとの準決勝へ
JDTがBGパトゥムUやブリーラムUを押さえて東南アジアで最も市場価値の高いクラブ
FIFAが給料未払いのサラワクUに新規選手獲得禁止処分

アセアンU19選手権-ラオスに敗れてグループ2位通過のマレーシアはベトナムとの準決勝へ

インドネシアで開催中のアセアンサッカー連盟AFF U19選手権はB組の最終節第5節が行われ、ここまで2勝1分のマレーシアと3勝のラオスがグループ首位突破をかけて対戦しました。

マレーシアのハサン・サザリ監督は、ここまでの3試合全てに先発したウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)、アリフ・ファルハン、アリフ・イズハン(いずれもスランゴール2)を先発から外し、オマル・ライアン(レッドスター・ベルグラード)らを起用してました。

前半は両チーム無得点で折り返しますが、68分に主将のファイズ・アメル(スランゴール2)がGKからのパスを相手FWに奪われると、その選手を自陣ペナルティーエリア内で倒してしまいPKを与えてしまいます。これA代表でもプレーするDFのフォウタウォン・サンウィライが決めてラオスが先制。結局最後までこのゴールを守り切ったラオスが4戦全勝でB組1位となり、マレーシアは2位でグループステージを終えています。

AFF U19選手権 グループステージB組第5節
2022年7月11日(月)@パトリオット・チャンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
マレーシア 0-1 ラオス
⚽️ラオス:フォウタウォン・サンウィライ(68分PK)
🟨カンボジア(1)
🟨マレーシア(0)

(下はラオス戦の先発XI)

この結果、B組の順位は以下のように1位ラオス、2位マレーシア、3位東ティモール、4位カンボジア、5位シンガポールとなっています。また、準決勝のカードはA組1位ベトナム対B組2位マレーシア、B組1位ラオス対A組2位タイに決まっています。

JDTがBGパトゥムUやブリーラムUを押さえて東南アジアで最も市場価値の高いクラブに

マレーシア語紙のブリタハリアンは、Mリーグ1部スーパーリーグで8連覇中のJDTが当南アジアで最も市場価値の高いクラブとなったと報じています。これは選手の個人成績や市場価格、移籍情報などを掲載しているドイツのウェブサイト「トランスファーマルクト」のデータをもとに書かれた記事で、JDTはアジア全体では85位ながら、市場価値が883万ユーロ(およそ12億2000万円)とされています。他の東南アジアのクラブを見るとブリーラム・ユナイテッドの市場価値が848万ユーロ(およそ11億8000万円)がアジア88位、BGパトゥム・ユナイテッドが773万ユーロ(およそ10億7000万円)と続きます。

ちなみにアジア全体では、昨季も含めACL4回優勝を誇るアル・ヒラル(サウジアラビア)が1位で6102万ユーロ(およそ84億6000万円)、2位もサウジアラビアのアル・ナスルで5408万ユーロ(およそ74億9000万円)、3位はカタールのアル・ドゥハイルSCで3335万ユーロ(およそ46億2000万円)となっており、トップ10にはこの他にもサウジアラビアやカタールの他、アラブ首長国連邦UAEのクラブがひしめく中、中国スーパーリーグの上海ポートが2900万ユーロ(およそ40億2000万円)と中東以外の唯一のクラブとして健闘しています。

FIFAが給料未払いのサラワクUに新規選手獲得禁止処分

ブリタハリアンは、Mリーブ1部スーパーリーグで今季ここまで3勝1分7敗で9位に低迷するサラワク・ユナイテッドが昨季所属した外国籍選手への給料未払いにより、FIFAから今後3回のトランスファーウィンドウでの新たな選手獲得を禁じる処分を受けたことを報じています。

具体的には、昨季在籍したサンドロ・ダ・シルヴァへの15万リンギ(およそ465万円)を超える給料が未払いとなっていることから、FIFAによる処分が課せられたことをサンドロ選手の代理人のモハマド・ザフリ・アミヌラシドがブリタハリアンに明かしています。「FIFAからは6月18日を期限に未払い給料を支払うことが求められていたが、それが実現しなかったことが今回の処分の原因だ。」と説明したザフリ氏は、今後も支払い完了までに時間がかかれば、サラワク・ユナイテッドには勝点剥奪などのより厳しい処分がFIFAから科されるだろうと話しています。