7月12日のニュース:PKNS FCもインフルで試合延期、KLFA監督の処遇は年次総会後に決定、ライバルチームの監督が呉越同舟

PKNS FCもインフルで試合延期
 マレーシアフットボールリーグMFLのホームページで、本日7月12日に予定されていたMFL第21節のマラッカ・ユナイテッド対PKNS FCの試合が、PKNS FCの選手8名がインフルエンザに感染したことから、7月16日に延期になったことが告知されています。
 マラッカ・ユナイテッドのホーム、ハン・ジェバスタジアムで予定されていた試合は、PKNS FCから出された医師による診断書をMFLが確認した上で、マラッカ・ユナイテッドの同意を得て延期されたとしています。
 インフルエンザの影響で延期となった試合はこの試合だけでなく、第20節のジョホール・ダルル・タクジムJDT対プタリン・ジャヤ(PJ)シティFCの試合も7月10日から16日に延期されています。

KLFA監督の処遇は年次総会後に決定
 マレーシアの通信社ブルナマによると、休養中のクアラ・ルンプール(KL)FAのチョン・イーファット監督の処遇は、KLFAのシーズン終了後の成績を元に、今年11月に予定されているKLサッカー協会の年次総会後に決定すると、ノクマン・ムスタファKLサッカー協会事務局長が述べています。
 KLサッカー協会のクラブチームKLFAは、就任したばかりのユスリ・チェ・ラー前監督がMFL1部スーパーリーグ開幕から5連敗の責任を取って3月に辞任し、チャンコーチが監督代行に指名されました。その後、正式に昇格したチャン監督のもとKLFAは4勝2分8敗の成績でしたが、4試合を残したところでKLサッカー協会はチャン監督の「休養」を発表、ロスリ・モハマド・デラスコーチを監督代行に指名していました。
 ロスリ監督代行の下、KLFAはパハンFA、フェルダ・ユナイテッドにいずれも0-2で敗れ、現在は最下位に沈んでおり、残る2試合は優勝を決めているJDT(ホーム)、リーグ6位でここ5試合で4勝1敗と好調のペラTBG(アウェイ)との対戦が残っています。

ライバルチームの監督が呉越同舟
 明日7月13日のMFL1部スーパーリーグ第21節で対戦するフェルダ・ユナイテッドのニザム・ジャミル監督とPKNP FCのアブ・バカル・ファジム監督が試合会場となるPKNP FCのホームであるペラ州マンジュンまで相乗りしていく予定であると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 クアラ・ルンプール(KL)で開催されているマレーシアサッカー協会FAMによるプロコーチングライセンスのセミナーに出席している二人は、3時間ほどの道のりを相乗りしていくようです。MFLの規定では、試合前に対戦相手が相乗りしてはいけないということはないようですが、フェルダ・ユナイテッドのニザム監督は、車中では試合の話には触れないとしています。
 現在11位のフェルダ・ユナイテッドと10位のPKNP FCとは勝点15で並び、得失点差がそれぞれ-16と-15と、MFL2部プレミアリーグへの降格争いの最中で、この試合の勝利はどちらにとっても降格圏から一歩抜け出す貴重な勝点をもたらします。
 なお二人が参加しているプロコーチングライセンスのセミナーは7月17日まで続きますが、マレーシアではFAMのセミナー中でも、ベンチ入りはしないものの、試合会場に足を運ぶことは一般的なようです。

MFL第20節の結果まとめ

MFL1部スーパーリーグ

12チームで争われるマレーシアフットボールリーグ1部スーパーリーグは今節を含めて残り3試合。既にジョホール・ダルル・タクジムJDTが6シーズン連続となる優勝を決めていますが、JDT以外の各チームの最終順位はまだ決まりません。また熾烈な2部プレミアリーグへの降格争いも注目です。試合結果の左側がホームチーム、(カッコ)内は第20節終了時点での順位と成績です。

パハンFA(2位:10勝6分3敗 勝点36)3−2PKNS FC(8位:10勝5分5敗 勝点20)
得点者:パハンFA-エラルド・グロン(31分)、ムスリム・アーマド(43分)、マシュー・デイヴイズ(89分)、PKNS FC-クパ・シャーマン(61分)、ガブリエル・ゲラ(67分)
 追いすがるPKNS FCを最後に突き放してパハンFAが勝利。得点は全てコーナーキックからで、ゴールを決めたのは全員がDFでした。
 PKNS FCはリーグ得点王のクパ・シャーマンが今シーズン13個目のゴールを決めたものの、スランゴールFAのBチーム化の可能性が取り沙汰されてから、この日の敗戦で過去10試合で1勝という不調が続いています。

マラッカ・ユナイテッド(3位:9勝5分6敗 勝点32)2-1PKNP FC(10位:3勝6分11敗)
得点者:デイヴィー・クロード・アンガン(42分)、パトリック・ライヒェルト(59分)、PKNP FC-ジャンカルロ(14分)

トレンガヌFC(7位:7勝7分6敗 勝点28)2-2クダFA(4位:8勝7分5敗 勝点31)
得点者:サンジャル・シャアフメドフ(33分)、チェチェ・キプレ(90分)、クダFA-シャキル・ハムザ(5分)、バドロル・バクティアル(45分)

ペラTBG(6位:7勝9分4敗 勝点30)3-2スランゴールFA(5位:8勝7分5敗 勝点31)
得点者:ペラTBG-カレッカ2(43分、63分)、レアンドロ・ドス・サントス(45分PK)、スランゴールFA-テイラー・リガン(29分)、エンドリック(45分)

クアラ・ルンプール(KL)FA(12位:4勝2分14敗 勝点14)0−2フェルダ・ユナイテッド(11位:3勝6分10敗 勝点15)
得点者:フェルダ・ユナイテッド-カイルル・アムリ(41分)、ザハリ・アズリ(64分)
 MFL2部降格を争う11位と12位の直接対決。前節のスランゴールFA戦では、その実力もないにも関わらずバルセロナのようなパスサッカーをしようとして負けた、とニザム・ジャミル監督が選手を批判したフェルダ・ユナイテッドがFAカップ準決勝に続いて土壇場での驚異的な粘りを見せ、最下位を脱出しました。次節は勝点で並んでいる10位のPKNP FCとの対戦です。
 フェルダ・ユナイテッドに代わって最下位となったKLFAは、フェルダ・ユナイテッドよりも消化試合数が1試合多く、残りの試合はJDT(ホーム)とペラTBG(アウェイ)と厳しい相手との試合が残っています。
 フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手は71分から途中出場し、渡邉将基選手はベンチ入りしませんでした。

また7月10日(水)に予定されていたジョホール・ダルル・タクジムJDCT対プタリン・ジャヤ(PJ)シティFCの試合は、JDTの選手、コーチ、チームスタッフの多くがインフルエンザに感染したため、7月16日へと延期になっています。以下、その他の試合の結果です。(下はMFLのFacebookに掲載されたJDT対PJシティFCの試合延期の告知)

MFL2部プレミアリーグ

スランゴール・ユナイテッド(9位:5勝3分10敗 勝点18)2−6UKM FC(8位:5勝4分9敗 勝点19 )
得点者:スランゴール・ユナイテッド-ファン・シンヨン(50分)、ノーシャミル・ガニ(67分)、UKM FC-ミラド・ザニドプール3(31分、36分、75分)、サイド・ソブリ(45分)、マテオ・ロスカム2(53分、90分)

UITM FC(3位:8勝4分7敗 勝点28)1-2サバFA(1位:12勝4分2敗 勝点40)
得点者:UITM FC-ザルコ・コラチ(32分)、サバFA-ロドリュブ・パウノヴィッチ(58分PK)、アギナルド(67分)
 昇格を争うUITM FCにサバFAが快勝。この日の勝利でサバFAの勝点は40となりました。2位のJDT IIがこの日敗れて勝点33となり、残る1試合に勝利してもサバFAの勝点には追いつかないため、サバFAの優勝が決まりました。(下はMFL2部プレミアリーグ優勝を決めたサバFAの選手たち-サバFAのFacebookより)
 またこの試合はプレミアリーグの得点王を争うUITM FCのザルコ・コラチとサバFAのロドリュブ・パウノヴィッチの争いでもありましたが、両選手がそれぞれ今シーズン13個目と11個目のゴールを決めています。

ヌグリ・スンビランFA(4位:8勝4分6敗 勝点28)3-1ジョホール・ダルル・タクジムJDT II(2位:9勝6分4敗 勝点33)
得点者:ヌグリ・スンビランFA-アルミール(2分)、マテウス・フェルナンデス(63分)、イゴール・ルイズ(87分)、JDT II-ロザイミ・ラーマン(29分PK)
 この日の勝利で1部スーパーリーグ入りを争うUITM FCと勝点では並んだヌグリ・スンビランFA。消化試合はUITM FCより1試合少なく、次節第21節は勝点差1の5位PDRM FCとの対戦が、そして最終節第22節ではそのUITM FCのホームでの直接対決が控えています。
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。
 中武選手といえば、当地の日本語ミニコミ誌Senyum7月号にインタビューが掲載されました。

サラワクFA(11位:3勝4分11敗 勝点13)1-0トレンガヌFC II(6位:7勝6分5敗 勝点27)
得点者:サラワクFA-ハドソン・ディアス(24分)
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

PDRM FC(5位:8勝3分7敗 勝点27)3-1ケランタンFA(10位:3勝8分7敗 勝点14)
得点者:ウチェ・アグバ2(51分、90分)、ファクリ・アイマン(57分)、ケランタンFA-ダニアル・ハキム(86分)
 ケランタンFAは国際サッカー連盟FIFAの裁定により、今シーズンの勝点3を剥奪(はくだつ)されています。

観戦記:7月10日MFL1部スーパーリーグ第20節クアラ・ルンプールFA対フェルダ・ユナイテッド@クアラ・ルンプールフットボールスタジアム

マレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグは、ジョホール・ダルル・タクジムJDTが早々と優勝を決めた一方で、2部プレミアリーグへの降格争いは熾烈を極めています。そんな中、現在11位で勝点14のクアラ・ルンプール(KL)FA対12位で勝点12のフェルダ・ユナイテッドの試合をKLFAのホーム、KLフットボールスタジアムで観戦してきました。

KL市内から少し離れたKLフットボールスタジアムに着いたのは試合開始30分ほど前でした。

スタジアムに横付けするようにフェルダ・ユナイテッドのバスが停まっていました。

早速チケット売り場でチケットを購入。「大人1枚」と頼むと、何も聞かずにオープンスタンド席のチケットをくれました。大人は15リンギ(約400円)です。

このスタジアムでの前回の観戦はKLFA対隣接する州に本拠地を持つスランゴールFAのクランバリーダービーだったので、少々観客はいましたが、今日はその時よりも観客ははるかに少なかったです。そして試合途中でこの日の入場者数アナウンスを聞いてびっくり。なんと253人でした…。

試合前の選手整列。フェルダ・ユナイテッドはマレーシア政府の官庁の一つである連邦土地開発庁が所有するクラブチーム。試合前にはフェルダの社歌(?)、クアラルンプール連邦直轄市の歌、そしてマレーシア国歌が演奏されました。整列する選手たちの後ろにはMFLの旗と、マレーシアサッカー協会FAMが最近力を入れている「人種差別にレッドカードを!」のスローガンが書かれた旗があります。

いよいよ試合開始。フェルダ・ユナイテッドには2名の日本人選手が在籍していますが、DFの渡邉将基選手、FWの池田圭選手は共にベンチスタートです。今シーズン前半までは、KLFAにもDFの苅部隆太郎選手が在籍していましたが、5月のトランスファーウィンドウが開いた際に日本にいるご家族の事情で退団し、現在は以前も在籍していたタイ1部リーグのチャイナートFCでプレーしています。
 試合の出だしはKLFAが一方的にフェルダ・ユナイテッドを攻めていましたが、徐々にフェルダ・ユナイテッドもコーナーキックやフリーキックを獲得してKLFAのゴールに迫ります。そして試合が動いたのは41分。ゴール前の混戦からフェルダ・ユナイテッドのシンガポール代表FWカイルル・アムリのゴールで均衡が破れました。写真右はカイルル選手に駆け寄るフェルダ・ユナイテッドの選手たち。

前半はこの1点で終了し、フェルダ・ユナイテッドがリードして後半に入ります。

ハーフタイムには、スタジアム前にあるフードトラックパークでたこ焼きを買って腹ごしらえ。お味の方は…微妙でした。

後半の71分にはフェルダ・ユナイテッドの20歳のMFザハリ・アズリがスーパーリーグ初ゴールを決め、リードが2点に広がりました。ゴール後、KLFAの選手たちは呆然としていました。

フェルダ・ユナイテッドの10番、池田圭選手は最初のゴールを挙げたカイルル・アムリ選手と交代で途中出場です。

2点目を取られてからのKLFAは、ゴール前にロングボールを蹴り込む戦術を続けましたが、シュートまで結びつかないボールが多く、素人目に見てもあまり効果はあげられていませんでした。またKLFAは前線と中盤の間が徐々に開き始め、ロングボールをクリアしたフェルダ・ユナイテッドがKLFAの中盤をかわし、あわや3ゴール目かという場面が度々ありました。
 結局、フェルダ・ユナイテッドがこのまま逃げ切って勝点15となり11位に浮上、代わってKLFAが勝点14のまま最下位12位へ沈んだ、という試合でした。

7月10日のニュース:スランゴール州知事が州内のクラブチームの再編成を再び言明、FAMは全MFLクラブにテクニカルダイレクターを持つことを義務化

スランゴール州知事が州内のクラブチームの再編成を再び言明
 スランゴール州のアミルディン・シャリ州知事が、スランゴールFA、PKNP FC、スランゴール・ユナイテッドの3クラブに対して、体制の再編成を行うことを改めて発言したと、マレー語紙ブリタ・ハリアン電子版が伝えています。
 記事によると、現在、スランゴール州政府はスランゴールFA(ここではスランゴールFAが運営するクラブチーム、レッドジャイアンツを指します)とPKNS FCに対しては年間1500万リンギ(約3億4500万円)を、スランゴール・ユナイテッドには300から400万リンギ(約1億500万円)の資金支援を行なっていることから、州政府には各クラブの再編成についての発言権があるとし、今年末までには、PKNS FCあるいはスランゴール・ユナイテッドのどちらをスランゴールFAレッド・ジャイアンツのBチームとするかを決定するとしています。
 2015年から2016年にかけてはスランゴールFAレッド・ジャイアンツのチーム・マネージャーを務めた経験もあるアミルディン州知事は、今後5年間で独自の収入を確立する事業プランの提出をPKNS FCとスランゴール・ユナイテッドの両クラブに求めるとも発言しています。
 PKNS FCがスランゴールFAレッド・ジャイアンツのBチームになる気配は濃厚で、これに対してマレーシアでも最古のクラブチームの一つであるPKNS FCの選手、そして自身もOBであるラヤゴパル・クリシュナサミPKNS FC監督は反対の意を表していますが、アミルディン州知事はジョホール・ダルル・タクジム(ジョホールFAとジョホールFCが合併)やトレンガヌFC(トレンガヌFAとT-Teamが合併)の例を挙げ、過去の栄光にこだわっていては未来はないと述べています。

FAMは全MFLクラブにテクニカルダイレクターを持つことを義務化
 マレーシアサッカー協会のダト・ハミディン・モハマド・アミン会長は、各州のサッカー協会およびマレーシアフットボールリーグMFLに所属する各クラブに対して、テクニカルダイレクターのポストを設置することをクラブライセンス発給の条件とすると述べたことを、マレーシアの通信社ブルナマが伝えています。
 マレーシアサッカーの新たな統合的プログラム「マレーシアフットボールDNA」発表イベントの席上でハミディン会長は、草の根レベルから代表チームまでの指導法を統一した「マレーシアウェイ」で行うこのプログラム実行の際には、テクニカルダイレクターの負う役割は大きいとしています。
 FAMのテクニカルダイレクターを務めるピーター・デ・ルー氏によると、理想的なフォーメーションを4-3-3とし、個々の選手が常に正しい判断ができるなった上でのポゼッションサッカーを目指すことがマレーシアサッカーのDNAとなるようです。

7月9日のニュース:サバFAは今日、優勝を決められるか、JDTの17選手がインフル感染、給料未払いについて選手会が抗議

サバFAは今日、優勝を決められるか
マレーシアフットボールリーグMFL第20節は、今日7月9日(火)と10日(水)に行われますが、2部プレミアリーグの首位サバFAは今日の3位UITM FC戦に勝てば、プレミアリーグ優勝が決定します。
 17試合を終了し、11勝4分2敗、勝点37のサバFAは、18試合を消化している2位のジョホール・ダルル・タクジムJDT IIに勝点差4をつけています。今シーズンのプレミアリーグは、シーズン開幕後にプルリスFAが出場停止となったため11チームの争いとなっており、各チームは20試合を戦うため、今日の試合でサバFAが勝つと勝点差が7となり、JDT IIは残り2試合に勝利しても勝点で追いつけないため、サバFAの優勝が決まります。
 前節第19節で、2012年以来の1部スーパーリーグ昇格を決めているサバFAは、1996年、当時の国内1部リーグ、リガ・プルダナでの優勝以来のトロフィーを目指しますが、主力選手である韓国出身のDFパク・テースウ(韓国)、トルクメニスタン出身のMFアフメット・アタエフの二人の外国人選手とDFランディ・バルー・サムソンの3人が累積警告で出場停止となっているのが痛いところ。1部昇格を目指すUITM FCにとっても負けられないホームでの試合ですので、激しい試合になりそうです。

JDTの17選手がインフル感染
 ジョホール・ダルル・タクジムJDTのFacebookによると、チーム所属の17選手がインフルエンザに感染したようです。
 感染したのはMFL1部スーパーリーグのJDT所属の10名、MFL2部プレミアリーグのJDT IIの4名、MFL3部M3リーグのJDT III所属の3名で、この他にコーチやチームスタッフ数名も感染しているとのことです。
 JDTのテクニカル・ダイレクターを務めるアリスター・エドワーズ氏のコメントも掲載されており、それによると選手、コーチ、チームスタッフ全員に健康診断を受けさせ、練習場の消毒なども行っているようです。
 マレーシア国内では敵なしのJDTもインフルには勝てなかった、と言ったところでしょうか。(写真はJDTのFacebookより)

給料未払いについて選手会がFAMに抗議
 プルリス州サッカー協会(PFA)からPFAのプロクラブチームであるノーザンライオンズ元所属選手への今シーズンの給料が支払われていないことについて、マレーシアプロサッカー選手会PFAMがマレーシアサッカー協会FAMに訴えたと、マレー語紙ウトゥサン・マレーシア電子版で報じられています。
 PFAMのイズハム・イスマイルCEOによると、プルリスノーザンライオンズ元選手15名がイズハムCEOと会い、所得税、従業員積立金(EPF、日本の年金制度に当たります)、従業員社会保障制度(SOCSO、日本の社会保険に当たります)を含めた給料未払いの現状を説明し、これを受けたPFAMは、FAMがPFAに対して厳しく処遇することを求めています。
 イズハムCEOは、PFAが抱える2018年シーズンの給料未払いについてもPFAからは何の連絡をないとしています。2018年シーズンの給料未払いについては、既にFAMからPFAに対しても迅速な対応を求める指示が出ていますが、何も進展していないようですね。
 また同じ記事の中では、MFL3部M3リーグに所属するバトゥ・ドゥアFCの選手数名が7月7日にトレンガヌ州クママンのマッ・チリ・ミニスタジアムで行われた鈴木雄太選手が所属するクチンFAとの試合に帯同しなかったことにも触れており、こちらも給料未払いが理由としていますが、PFAMは正式な報告を待ってからFAMに報告するとしています。
 ちなみに鈴木雄太選手は本日7月9日が誕生日とのこと。おめでとうございます。(以下はクチンFAのFacebookより)

7月8日のニュース:FAカップ決勝の外国人審判案は個人的見解?、M3リーグで選手が審判に暴行、ケランタンFAの新会長が決定

FAカップ決勝の外国人審判案は個人的見解?
 7月27日(土)に行われるマレーシアFAカップの決勝に外国人のプロ審判を採用する案は、最終的に立ち消えになりましたが、この案を巡ってマレーシアサッカー協会FAMの審判委員会のダリ・ワヒド委員長が当初提案した案そのものが、審判委員会の中で話し合われたものではなかった、とマレー語紙ブリタ・ハリアン電子版が伝えています。
 2018年のマレーシアカップ決勝では、退場者を2名出すなど試合をコントロールしきれなかったとしてマレーシア人審判に対する批判がおこったとこから、今年のFAカップやマレーシアカップでは外国人のプロ審判の採用が何度も噂されてきました。マレーシアFAカップでは外国人のプロ審判不採用が決まった際には、日本、オーストラリアのサッカー協会へ依頼をしたものの返事がないとの説明もFAMからされていました。これを受け、マレーシアFAカップを運営するマレーシアフットボールリーグMFLも外国人プロ審判不採用を発表していました。
 FAMの審判委員会のメンバーによると、そもそも委員会内部で外国人プロ審判採用が話し合われたことはなく、ダリ委員長の話は「寝耳に水」だったようです。

M3リーグで選手が審判に暴行
MFL3部にあたるM3リーグで、選手と関係者が試合後に主審と副審に暴行という事件がMFLのホームページで報じられています。
 M3第11節のジョホール州のジョホール・バルFA(JBFA)とケランタン州のケランタン・ユナイテッドの試合で起こったこの事件は、1−3とJBFAにリードを許していたケランタン・ユナイテッドが3−3と追いついて引き分けとなった試合で、ケランタンFAの3点目となったPKが与えられた主審の判定を巡るものでした。
 JBFAの選手は試合終了の笛がなると、フィールドで主審を追いかけ、さらに控室にまで押しかけて暴行を働いたとしています。
 MFLはマッチコミッショナーや主審からの報告や、観戦していたケランタン・ユナイテッドのサポーターなどから事情聴取を行い、規律違反に対しては厳罰に処するとしています。
 一方JBFAのダト・シャヒラン・モハマド・ジャマルディンMDは審判の疑惑の判定がこの件を引き起こしたものだとして、選手の行動を擁護しています。
 どんな理由であれ、審判への暴行は許されるものではないと思いますが、MFLはどのような裁定を下すかに注目が集まります。

ケランタンFAの新会長が決定
7月8日に行われたケランタン州サッカー協会の臨時総会で行われた会長選挙で、国民信託党に所属する政治家のワン・アブドル・ラヒム・ワン・アブドラ氏が当選したことがブリタ・ハリアン電子版で伝えられています。ダト・スリ・アムリ・アイマン・アブドル・アジズ氏の16票に対して、28票を獲得したラヒム新会長は、2019年から2023年までの任期を務めることになります。ケランタン州サッカー協会は、協会自体の負債や、協会が運営するMFL2部のクラブチーム、ケランタンFAレッドウォリアーズの選手への給料未払いなど解決しなければならない問題は山積みです。

MFL第19節結果のまとめ

マレーシアフットボールリーグMFL第19節が7月5日(金)から7月7日(日)にかけて行われました。以下結果まとめです。左側がホーム、(カッコ)内は第19節終了時点での順位と成績です。

MFL1部スーパーリーグ

クダFA(4位:8勝6分5敗 勝点30)1-1PKNP FC(10位:3勝6分10敗 勝点15)
得点者:クダFA-アザムディン・アキル(52分)、PKNP FC-ジャンカルロ(81分)
 試合前には昨シーズンの6位を上回る成績を上げたいと語っていたクダFAのアイディル・シャリン監督ですが、降格圏のいるPKNP FCとホームで痛い引き分けでした。
 PKNP FCは195cmの長身FWジャンカルロがコーナーキックから得意のヘディングで同点ゴールを挙げ、MFL2部への降格争いで貴重な勝点1をチームにもたらしています。

PKNS FC(8位:5勝5分9敗 勝点20)1-2トレンガヌFC(7位:7勝6分6敗 勝点21)
得点者:PKNS FC-キティポン・プレムジャイ(85分)、トレンガヌFC-サンジャル・シャアフメドフ(35分)、ナスルラ・ハニフ(89分)
 途中出場となったキティポン・プレムジャイの移籍後初ゴールで同点に追いついたPKNS FCでしたが、この日は絶好調だったトレンガヌFCのGKイルハム・アミルラーとゴールポストに何度もチャンスを阻まれて逆転負け。ここ数試合の不調にスランゴールFAのBチーム化の報道が影響していることをラヤゴパル監督は否定していますが、シーズン前半の好調さからは思いもよらなかったMFL2部への降格圏に近づいています。
 トレンガヌFCはこの日の勝利で4位のクダFAとは勝点差が3、2位パハンFAとは勝点差6とトップ5あるいはトップ3が見えてきました。

プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(9位:6勝2分11敗 勝点20)1-2マラッカ・ユナイテッド(5位:8勝5分6敗 勝点29)
得点者:PJシティFC-ペドロ・エンリケ(41分)、マラッカ・ユナイテッド-ルカ・ミルノヴィッチ(37分)、チャン・ソグォン(45分)
 逆転勝ちのマラッカ・ユナイテッドは2位のパハンFAとは勝点差が4となり、昨シーズンの7位から大幅に順位を上げて今シーズンを終えられそうな気配がでてきました。
 今シーズン1部に昇格したPJシティFCは、東ティモール代表のペドロ・エンリケのゴールで先制したものの、逆転負け。勝点はPKNSと並ぶ20ですが、得失点差で9位となっており、1部残留の目標は果たせそうです。

パハンFA(2位:9勝6分3敗 勝点33)2−0クアラ・ルンプール(KL)FA(11位:4勝2分13敗 勝点14)
得点者:パハンFA-エラルド・グロン(57分PK)、アザム・アジー(90分)

ペラTBG(6位:6勝9分4敗 勝点27)0−3ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)(1位:15勝4分0敗 勝点49)
得点者:JDT-レアンドロ・ヴァレスケス2(37分、48分)、アキヤ・ラシド(90分)
 前節にスーパーリーグ6連覇を決めているJDTが快勝。残り3試合はPJシティFC、KLFA、トレンガヌFCとの対戦が残っていますが、今シーズン無敗で終える可能性も出てきました。

フェルダ・ユナイテッド(12位:2勝6分10敗 勝点12)1−2セランゴールFA(3位:8勝7分4敗 勝点31)
得点者:フェルダ・ユナイテッド-ジョシネル・シャド(64分)、セランゴールFA-サンドロ・ダ・シルバ(44分)、イフェダヨ・オルセグン(51分)
 フェルダ・ユナイテッドの渡邉将基選手はスタメンでフル出場、池田圭選手は後半途中から出場しています。

2部プレミアリーグ

JDT II(2位:9勝6分3敗 勝点33)0-1サバFA(1位:11勝4分2敗 勝点37)
得点者:サバFA-ロドリュブ・パウノヴィッチ(59分)
 この試合の勝利で、サバFAは今シーズン2部プレミアリーグの上位2位以内が確定し、来シーズンは2012年以来となる1部スーパーリーグへ昇格が決まりました。

ケランタンFA(10位:3勝8分6敗 勝点14*)2-0スランゴール・ユナイテッド(8位:5勝3分9敗 勝点18)
得点者-ケランタンFA:ニック・アキフ・シャヒラン(49分PK)、ニック・アズリ・ニック・アリアス(53分)
 ケランタンFAは8試合ぶりの勝利、スランゴール・ユナイテッドは4連敗となりました。
 *ケランタンFAは国際サッカー連盟FIFAの裁定により、勝点3を剥奪(はくだつ)されています。

サラワクFA(11位:2勝4分11敗 勝点10)2-4ヌグリ・スンビランFA(5位:7勝4分6敗 勝点25)
得点者:サラワクFA-アリフ・ハサニ(17分)、ハドソン・ディアス(45分)、ヌグリ・スンビランFA-アルミール2(5分、79分)、イゴール・ルイス2(25分、62分)
 この試合で再び昇格争いに加わったヌグリ・スンビランFAの次節は昇格を争うPDRM FCとの対戦です。
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

トレンガヌFC II(4位:7勝6分4敗 勝点27)0−0ペナンFA(6位:6勝6分6敗 勝点24)
得点者:なし
 ペナンFAはこの試合を含め8試合負けなしで順位を6位まで上げ、昇格争いに加わってきました。一方1部スーパーリーグのトレンガヌFCのBチームであるトレンガヌFC IIはJDT IIとともにMFLの規定により1部昇格はできません。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

UITM FC(3位:8勝4分6敗 勝点28)1-2PDRM FC(7位:7勝3分7敗 勝点24)
得点者:UITM FC-シルヴァ・マイコン(17分)、PDRM FC-ウチェ・アグバ2(44分、52分)
 一時はプレミアリーグ首位となったUITM FCはその後、成績が急降下。この試合も含めて5試合で勝ち星がありません。
 一方のPDRM FCは2連勝で昇格争いに加わってきました。


7月6日から7月7日のニュース:FAMはあらたな帰化選手申請に着手、MFLが各クラブに支給するのは「助成金」ではなく「放映権料」

FAMはあらたな帰化選手申請に着手
マレーシアサッカー協会FAMが新たな帰化選手候補であるリリドン・クラシニキ(27)とギリェルメ・デ・パウラ(33)に関する書類をマレーシア内務省に提出したと、英字紙ニューストレイトタイムズの電子版が伝えています。
 コソヴォ系アルバニア人のクラシニキ選手は、昨年まで3シーズン在籍したクダFAでは105試合に出場して38ゴールを挙げています。今シーズンはマラッカ・ユナイテッドに移籍したものの。3月3日のマレーシアフットボールリーグMFL第5節のクアラルンプール(KL:)FA戦でケガのため途中退場し、その後は戦列を離れ、現在はドイツで治療中とされています。
 ブラジル人のギリェルメ選手は、2015年にスランゴールFAでプレーし、2016年はPDRM FC、2017年以降はKLFAでプレーしていますが、KLFAではシンガポールのレジェンド、ファンディ・アーマドの持つクラブ記録まであと2ゴールと迫る65ゴールを挙げています。
 国際サッカー連盟FIFAの規定は、帰化選手となるための条件として当該国に5年間居住していることを求めており、クラシニキ、ギリェルメ両選手共にこの条件を満たしていませんが、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、帰化申請には政府の協力も必要なので、まずは関係省庁に書類を提出して内容の精査を依頼したとしています。
 該当国5年居住の条件を満たして帰化した選手の成功例としてあげられるのが、ガンビア出身のムハマドゥ・スマレ(パハンFA)で、彼の活躍は2018年の東南アジア選手権スズキカップ準優勝につながったとされています。

MFLが各クラブに支給するのは「助成金」ではなく「放映権料」
MFLは、各クラブへ支給されているのは「助成金」あるいは「補助金」ではなく、「放映権料」であると記者会見で明言したと、ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 記者会見に出席したMFLのケヴィン・ラマリンガムCEOは、7月と8月に各クラブに支給されることになった「放映権料」が、MFL1部スーパーリーグの各クラブには年間300万リンギ(約7860万円)、2部プレミアリーグの各クラブには年間100万リンギ(約2620万円)と昨年と同額であることも発表しています。
 MFLは、マレーシア最大のテレコミュニケーション企業であるテレコム・マレーシア(TM)との間で総額4億8000万リンギ(約126億円)の8年間にわたるスポンサー契約を昨年結んでいましたが、今年の3月に突如、TM側が一方的に契約を解除したことからスポンサー不足が心配されていました。
 なお、MFLは放映権に関する改革の一環として、エナヴァイブ・コンサルタンシー社を新たな株主として迎え入れたことを公開しています。

7月5日のニュース:ケランタンFAの会長選挙はビジネスマン対政治家の争い、シンガポールでMFLなどの中継開始

ケランタンFAの会長選はビジネスマン対政治家の争い
給料未払いによる勝点の剥奪(はくだつ)や、マレーシアフットボールリーグMFLでは予算不足により外国人選手なしでの戦いを強いられるなど、様々な問題を抱えるケランタンFAを統括するケランタン州サッカー協会のビビ・ラムジャニ・イリアス・カーン会長が会長辞職を発表したのが先月半ば。その後は新会長の候補者選びが始まっていましたが、7月6日に実施される会長選挙の有力候補者としてビジネスマンのダト・スリ・アムリ・アイマン・アブドル・アジズ氏、マレーシアの現首相マハティール・モハマド氏が率いる与党マレーシア統一プリブミ党のタン・スリ・アブドル・ラシド・アブドル・ラーマン副党首、そして与党構成党である国民信託党のワン・アブドル・ラヒム・ワン・アブドラ氏の争いになるだろうとマレー語紙ウトゥサン・マレーシアの電子版が報じています。
 有名なバティック(ろうけつ染)生地生産で財を成したビビ元会長は、2017年9月に就任し国内では唯一の女性州サッカー協会会長となりました。しかし2012年にはリーグ優勝、マレーシアFAカップ優勝、マレーシアカップ優勝の「トレブル(三冠)」を達成したこともあるケランタンFAは、2018年には5勝3分14敗の成績でマレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグで11位に終わり2部プレミアリーグに降格、2019年はMFL2部プレミアリーグでも、11チーム中10位に低迷しています。また上記の給料未払い問題などで、グラウンド内外からその手腕に批判が集まっていました。
 マレーシア各州のサッカー協会の会長職には王族あるいは政治家が就任するケースが非常に多く、例えばスランゴール州サッカー協会はスランゴール州皇太子、パハン州サッカー協会はパハン州知事が就任しています。また近年では今回のケランタンFAのビビ女史や、今シーズン途中で出場停止となったプルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャイフィット・ラファイエ氏などビジネスマン会長による運営の失敗例もあるため、ケランタン州サッカー協会の構成メンバーがどのような判断を下すのかに注目が集まっています。

シンガポールでMFLなどの中継開始
MFLでは現在、 4名のシンガポール出身の選手がプレーしていますが、彼らの出場する試合を中心に、今年は約30試合ほどのMFLリーグ戦、マレーシアFAカップ決勝、そして8月から始まるマレーシアカップの試合がシンガポールでも見られるようになると、Goal.comのマレーシア版が伝えています。
 ジョホール・ダルル・タクジムJDTの主将MFハリス・ハルン、パハンFAのDFサフワン・バハルディン、クダFAのDFシャキル・ハムザ、そしてフェルダ・ユナイテッドのFWカイルル・アムリ・カマルの4選手に加えて、クダFAのアイディル・シャリン・サハック監督もシンガポール出身ですが、彼らの勇姿を中継するのは、シンガポールの通信会社、シンガポール・テレコム(通称シンテル)が運営する有料チャンネル、シンテルTVです。ただし、このシンテルTVがMFLに放送権をどのくらい払っているかについては、情報を開示していません。
 中継される30試合の内訳は、MFL1部スーパーリーグの試合とマレーシアFAカップ決勝(クダFAが決勝に進出しています)が12試合、残りの18試合がマレーシアカップの試合となっています。

7月4日のニュース:FAカップの審判はマレーシア人を採用か、トレンガヌFCの新外国人選手問題

FAカップの審判はマレーシア人を採用か
ペラTBGとクダFAが対戦するマレーシア FAカップ決勝について、外国人の主審が担当するのではと言う噂が出ていましたが、この試合を主催するマレーシアフットボールリーグMFLのホームページ上で、MFLのモハマド・シャズリ・シャイク・モハマドCOO(最高執行責任者)が決勝の主審はマレーシア人となると発表しています。
 FAカップの主審が外国人になるのではないか、という噂が出ていた背景には、マレーシアのもう一つのカップ戦*マレーシアカップの2018年決勝を担当したマレーシア人審判の判定が物議を醸し出し、決勝で対戦したトレンガヌFCとペラTBG両チームの監督、選手、サポーターそしてマレーシアサッカー協会の当時の会長トゥンク・イスマイルジョホール州皇太子までから試合をコントロールできなかったとして非難されると言う一件があります。
 しかしその一方で、マレーシアサッカー協会FAMのモハマド・ダリ・ワヒド審判委員長が、FAカップ決勝のマレーシア人主審採用の件は最終決定ではない、と発言しており、外国人主審採用の可能性がなくなったわけではありません。
*マレーシアカップは、天皇杯と同じ1921年から開催されているマレーシアはもとより、アジアでも由緒あるカップ戦。回数で言えば日本軍政による当時の英領マラヤ占領時の1942年から1947年の間のみ中断されただけなので、天皇杯よりも回数を重ねています。

トレンガヌFCの新外国人選手問題
トレンガヌFCは、5月29日に終了した今年2回目のトランスファーウィンドウ期間に、モンテネグロ出身のDFイゴール・ゾンジッチに替えて期限付き移籍で獲得したブラジル人DFルイス・グスタフォ・カミロの国際移籍証明書ITCが発行されなかったとして、特別措置として既にITCを保持している選手の入団許可をMFLに対して求めている、とトレンガヌFCを運営するトレンガヌ州サッカー協会PBNTのホームページで発表しています。
 PBNTのホームページによると、ルイス選手が所属しているフェロヴィアリアFC(ブラジル)との間で期限付き移籍交渉は合意できていたものの、ITC発手続きに必要な書類の不備によって、「30秒」締め切りに遅れてしまいITCが取得できなかったとしています。
 このわざわざ書かれた「30秒」と言う表現に対して、マレーシア人らしい言い訳だなと思わず苦笑してしまいました。「1秒でも30秒でも期限切れは期限切れ」と考える日本人からすれば、「マレーシアなら30秒は遅れのうちに入らないから、世界もそれを認めてくれてもいいのに」といったような考えを持つ人には遭遇することは珍しくないので、わざわざホームページ上に書いて共感を求めたのでしょう。
 なおPBNTのホームページでは、今年2回目のトランスファーウィンドウ期間中にカンボジア出身のDFチエリー・チャンタ・ビンも他の選手と入れ替えることを計画したものの、チャンタ・ビン選手の代わりに獲得予定だったタイ出身のサンサーン・リムワッタナ(タイ1部リーグポートFC、現在はアユタヤ・ユナイテッドに移籍)については、当初合意していた移籍金を上回る金額をポートFC側が要求したため破談になったことも合わせて書かれています。
 またゾンジッチ選手退団により外国人枠が一つ空いたトレンガヌFCは、MFL2部に所属するBチームのトレンガヌFC IIからコートジボアール出身のMFデルチ・マルセルを昇格させて、急場をしのいでいましたが、このマルセル選手は第17節のペラTBG戦で退場になっています。