2月9日のニュース:W杯アジア二次予選-AFCは開催日程決定の期限を2月15日と各組に通達、タン代表監督はルクマンを3月の代表合宿に招集、FIFAは給料未払いのマラッカUに選手獲得禁止処分の裁定

W杯アジア二次予選-AFCは開催日程決定の期限を2月15日と各組に通達
 アジアサッカー連盟AFCはFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選各組に対して、2月15日までに残るグループステージの試合日程を決定するよう求める通達を出しています。
 マレーシアはベトナム、タイ、インドネシアおよびアラブ首長国連邦UAEとともに予選G組に入っていますが、他の7組同様に、残り試合の日程を当初の予定通り3月のFIFAマッチデー期間に行うか、6月に延期するかの選択が求められています。
 マレーシアの通信社ブルナマに対してAFCのウインザー・ジョン事務局長は、新型コロナウィルスの感染状況が各国によって異なることなどから、各組内の全チームが合意できるように話を行なうことを望んでおり、期限の2月15日までに合意が得られない場合には、AFCが仲介した上で日程を決定すると話していますが、その理由としてアジア二次予選は6月中に終了し、9月からは三次予選の開始が予定されいること、そしてアジア代表は2022年4月までに決定しなければならないことを挙げています。
 またウィンザー事務局長は6月開催となる場合の集中開催地はどの予選組でも決定していないとし、現時点でどこで集中開催するかの話し合いになれば、3月か6月かの試合日程の合意自体が難しくなるとことから、今は日程の確定させるための話し合いを行うことを求めています。
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 マレーシアが所属する予選G組は既に全チームが6月開催に同意しているとされており、集中開催地も既に国外からチームを招いて練習試合を行っているアラブ首長国連邦が有力と言われています。

タン代表監督はルクマンを3月の代表合宿に招集
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は19歳のルクマン・ハキム・シャムスディンがが来月3月に予定されている代表合宿に初招集される可能性と報じています。
 代表のタン・チェンホー監督もルクマン選手の名前が招集候補者リストに含まれていることを求めているということです。
 現在はベルギー1部リーグのKVコルトレイクに所属するルクマン選手は、昨年10月に出場時間は17分と短かったもののベルギー1部リーグデビューを果たしましたが、その直後にハムストリングのケガのため、チームを離れて治療に専念していました。
 「ケガから復帰し、既にクラブの練習に参加しているという情報も得ていることから、代表合宿に招集し、練習に参加する機会を与え、彼がベルギーで得た経験がチームに役立つか見てたい。」とタン監督は話しています。

FIFAは給料未払いのマラッカUに選手獲得禁止処分の裁定
 Mリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドに新たな給料未払い問題が発覚しています。英字紙ニューストレイトタイムズは、昨季在籍したタイ出身のナルポン・ワイルドに対する未払い給料24万1726リンギ(およそ623万円)についてFIFAが命じた期限を過ぎてもマラッカ・ユナイテッドはナルポン選手への給料を支払っていないと報じています。なるポン選手は給料未払いを理由に、新型コロナウィルスによるMリーグ中断中の昨年7月に退団しています。
 現在はタイ2部のチェンマイFCでプレーするナルポン選手は、FIFAからの連絡を受け、マラッカ・ユナイテッドが未払い給料を支払っていないことを確認したと話し、この未払いにより、FIFAの紛争解決室(Dispute Resolution Champers, DRC)はマラッカ・ユナイテッドに対し、未払い給料の全額が支払われるまで新たな選手の獲得禁止処分を下す可能性があると話しています。
 またニューストレイトタイムズは昨季のリーグ中断中にマラッカ・ユナイテッドがナルポン選手と十分な話し合いを行わないまま、30%の給料削減を行ったことも問題視していることも併せて報じています。

 またニューストレイトタイムズは続報として、このナルポン選手の他にも、オーストラリア出身のカラン・シン・ファーンズに対しても2月17日が支払い期限となっている未払い給料9万7500リンギ(およそ251万円)があると報じています。
 母親がマレーシア人のファーンズ選手は、マレーシア人選手として登録されたことから、未払い給料に関する不服申し立てはFIFAではなくマレーシアサッカー協会FAMに行っています。
 ナルポン選手同様、未払い給料問題でチームを離れたファーンズ選手は期限までに未払い給料が払われなければ、FAMはマラッカ・ユナイテッドを処分するべきだと話しています。
 これらの件についてマラッカ・ユナイテッドのサイフル・マット・サプリCEOはナルポン選手への未払い給料支払い期限超過によりFIFAから選手獲得禁止処分の裁定を知らせる連絡を受け取ったことを認め、ファーンズ選手への支払い期限が迫っていることも承知していると話す一方、未払い給料の総額は不明であるとも話しています。さらにニューストレイトタイムズはFAMが未払い給料の他に、従業員積立基金や内国歳入庁への未納金の納入期限を2月7日としていたことの他、

2月8日のニュース:Mリーグクラブは練習再開可能か、本山雅志選手がマレーシア入国、ケランタンUに深井脩平選手加入で日本人トリオ結成、パハン州FAはFIFAの裁定に徹底抗戦の構え

Mリーグクラブは練習再開可能か
 今季のMリーグは3月5日に開幕が予定されていますが、サラワク州を除くマレーシア全土に施行中の活動制限令によりMリーグ各クラブはチーム練習が禁止されています。活動制限令は2月16日までの施行とされていますが、英字紙スター電子版は、来週からクラブ練習が許可される可能性があると報じています。
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは国内スポーツを監督する青年スポーツ省、国家スポーツ評議会、そして新型コロナウィルス対策を担う国家安全保障委員会との会談後に記者会見し、Mリーグ1部と2部のクラブについて、厳格が標準作業手順SOPを遵守することを条件に、早ければ来週中にも練習の許可が出されるだろうと話しています。
 現在は国家安全保障委員会の承認を待っている状態だと話すガニCEOは、これまでに渡り交渉を重ねてきた結果、練習許可が出される可能性は高いとし、3月5日今季の開幕を迎えられるよう、今後も努力していくとも話しています。
 「(2月26日から3月5日に延期された)今季のリーグ開幕がこれ以上遅れることになれば、プロサッカー産業に大きな影響が出る。MFLの試算では開幕が延期されれば、各クラブの損失の合計額は1ヶ月あたり少なくとも1900万リンギ(およそ4億9200万円)となる。」と話すガニCEOは、Mリーグのトランスファーウィンドウをリーグ開幕2週間前まで延長することもFIFAに申請中で、現在は承認待ちであることも明らかにしています。
 なお、2月5日に青年スポーツ省のリーザル・メリカン大臣が、MFL、マレーシアホッケーリーグ、セパタクローリーグなどについて、厳格なSOPを伴う完全隔離形式での練習許可申請を国家安全保障委員会に提案しています。

本山雅志選手がマレーシア入国
 Mリーグ2部ケランタン・ユナイテッドは公式Facebook上で今季加入する元日本代表の本山雅志選手がマレーシアへ到着したことを発表しています。
 今後はマレーシア渡航者全員に義務付けられている7日間の検疫隔離期間を経たのち、クラブの本拠地であるケランタン州コタバル入りするということです。
(クアラルンプール国際空港に到着した本山選手と深井脩平選手-ケランタン・ユナイテッドの公式Facebookより)

ケランタン・ユナイテッドに深井脩平選手加入で日本人トリオ結成
 マレーシアの通信社ブルナマは、ケランタン・ユナイテッドの4人目の外国籍選手としてDF深井脩平選手を獲得したと報じています。Mリーグ2部の外国籍選手枠は4名で、これでケランタン・ユナイテッドの外国籍枠は全て埋まったことになります。
 ケランタン・ユナイテッドを運営するKUFC社のアナス・カリミ・アフマド・タニ専務取締役は、28歳の深井選手を守備的MFであると紹介し、同じ2部のクチンシティに移籍したアイルトン・アレマオに代わって獲得したと話し、埼玉出身の深井選手は大宮アルディージャユースから北陸大学、その後はいずれもJ3のブラウブリッツ秋田、いわてグルージャ盛岡でのプレー経験があると発表しています。
 ケランタン・ユナイテッドは上の記事でも取り上げた本山雅志選手、昨季はクチンシティでプレーしたMF谷川由来選手がおり、Mリーグ初となる同一チームで日本人選手が3名プレーすることになります。ケランタン・ユナイテッドにはこの他にガンビア出身のFWガッサマ・アルフセイニイが在籍し、昨季はクチンシティを指揮した日本人の東山晃監督が今季から指揮をとります。
(深井選手を紹介するケランタン・ユナイテッドの公式Facebook投稿)

パハン州FAはFIFAの裁定に徹底抗戦の構え
 昨季所属したモハマドゥ・スマレ選手への未払い給料120万米ドル(およそ1億2600万円)の支払いをパハン州サッカー協会(パハン州FA)に命じる裁定をFIFAが下したことは先日のこのブログでも取り上げましたが、パハン州FAはこの裁定について争う姿勢を見せています。
 スター電子版は前パハンFA(現スリ・パハンFC)のチームマネージャーで、現在はスリ・パハンFCのCEOを務めるスフィアン・アワン氏はFIFAからの裁定を受け取ったことを認めた上で、「この件は弁護士に任せるが、まず弁護士からFIFAに採決決定の根拠を問い合わせ、その後の行動を決定したい。スポーツ仲裁裁判所CASへ控訴するべきか、それ以外の方法もあるのかどうかも検討する。」と話しています。
 なおこの件について、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長はスマレ選手とパハン州FAの問題であるとして、静観する姿勢を見せています。

2月7日のニュース:今月予定の代表合宿が中止に、ベトナムサッカー協会もW杯予選の6月集中開催に同意、FIFAがパハン州FAに未払い給料1億2600万円の支払いを命じる、前スランゴールのスウィラッドがタイ2部クラブと契約

今月予定の代表合宿が中止に
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は今月2月に予定されていた代表合宿が中止になったことを報じています。代表が最後に合宿を行ったのは2019年11月で、来月3月に再開予定のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選を控え、1年3ヶ月ぶりの代表合宿が予定されていました。
 タン・チェンホー監督は1月13日にサラワク州を除くマレーシア全土に施行された活動制限令MCOが2月16日まで延期になったことを受け、このMCO中は各選手が所属するクラブの練習が禁止されており、招集する選手の体調が万全でないことを合宿中止の理由に挙げています。
 「(10日間が予定されていた)代表合宿に自宅のみで練習している選手を招集しても、簡単にケガをする可能性があり、そうなれば誰にとっても利益にならない。」と話すタン監督はマレーシアサッカー協会FAMと話し合いの末、来月のFIFAマッチデー期間に短期の合宿を行う予定であることも明らかにしています。
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 この次の記事でも取り上げますが、W杯アジア二次予選が6月の集中開催となることが濃厚となったことで、この時期に無理して合宿を行う必要がなくなったことが大きな理由でしょう。しかし、3月のFIFAマッチデー期間は3日しかなく、新戦力を試す時間もないため、6月に再開されるW杯予選に向けての選手選考は来月開幕するMリーグでの調子を見て、ということになりそうです。

ベトナムサッカー協会もW杯予選の6月集中開催に同意
 ニューストレイトタイムズはこれまで態度を表明してこなかったベトナムサッカー協会VFFが現在中断中のFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の6月集中開催案を支持することを発表したと報じています。
 W杯アジア二次予選ではベトナム、マレーシア、タイ、アラブ首長国連邦UAE、インドネシアが予選G組に入っていますが、ベトナムを除く4カ国は既に6月の集中開催案に同意しており、ベトナムだけが態度を表明していませんでした。
 トラン・クオック・トゥアンVFF副会長は、アジアサッカー連盟AFCの決定を尊重し、また多くの国が新型コロナウィルス感染によって苦境にあるとし、W杯アジア二次予選の残り試合を集中開催で行うことに同意すると発表しています。なおG組の集中開催地はアラブ首長国連邦が濃厚ということです。

FIFAがパハン州FAに未払い給料1億2600万円の支払いを命じる
 FIFAはパハン州サッカー協会(パハン州FA)に対し、未払いとなっている120万米ドル(およそ1億2600万円)の給料をモハマド・スマレに支払うよう命じたと、ニューストレイトタイムズが報じています。
 パハン州FAが運営するパハンFA(現スリ・パハン)に昨季まで所属していたスマレ選手は、新型コロナウィルスによるリーグ中断期間中の昨年8月に未払い給料を理由にチームを離れ、タイ1部ポリス・テロFCに電撃移籍していました。
 今回のFIFAによる支払裁定は、スマレ選手からFIFAに持ち込まれた未払い給料に関する訴えについて裁定を下した結果です。
 ニューストレイトタイムズは、スマレ選手とパハンFAの間で1年ごとに5000米ドルの昇給が取り決められていた一方で、スマレ選手は2017年のパハンFA加入後は一度も昇給していないと主張していることも報じています。なおFIFAが算定した120万米ドルは昇給予定分の総額と2020年および2021年の契約違反の罰金の総額だとし、この金額はFIFAの裁定によりMリーグの選手が受け取った金額としては、ケランタンFA(現ケランタンFC)がやはりかつて所属したカッシオ・デ・ジェズスに支払った62万9620リンギ(およそ1630万円)を超える過去最高金額だということです。
 なおこの裁定を受け、パハン州FAは45日以内にスマレ選手に120万米ドルを支払うか、10日以内にスポーツ仲裁裁判所CASに控訴することが可能で、いずれかの対応を行わない場合、パハン州FAはFリーグでの勝点剥奪や新たな選手獲得の禁止などの処分がFIFAにより課されるということです。

前スランゴールのスウィラッドがタイ2部クラブと契約
 昨季2020年シーズンはスランゴールでプレーしたDFニコラス・スウィラッドがタイ2部リーグのノーンブワ・ピッチャヤFCと契約したことを英字紙スター電子版が報じています。
 29歳のスウィラッド選手は英国マンチェスター出身ですが、マレーシア人の母親を持つことからマレーシアの国籍取得後に帰化選手として2016年のJDT II加入以降、マラッカ・ユナイテッド、PKNSなどでもプレーしています。
 スウィラッド選手が加入するノーンブワ・ピッチャヤFCは現在、タイ2部リーグで14勝5分0敗、勝点47の成績で2位に勝点8差をつけて首位を快走しています。
 「(かつてJDT IIでチームメートだった同じく英国出身の帰化選手)ダニエル・ティングと今季はKLユナイテッドでプレーできると思っていたが、KLユナイテッドはレフトバックの選手を探していて実現しなかった。そんな時にノーンブアからの獲得オファーを受け、そこで早速、テイラー(リガン、サラワク・ユナイテッド)やブレンダン(ガン、スランゴール)、パトリック(ライヒェルト、タイ1部スパンブリーFC-かつてマラッカ・ユナイテッドでチームメート)らに相談し、タイ移籍を勧められた。」
 「ノーンブアは何もないところでバンコクからは8時間ほど離れているが、サッカーするには良い環境だと聞いているので、チャレンジすることを選んだ。」と話すスウィラッド選手は、この移籍が今後の代表チーム招集につながることも期待しているとも話しています。
 スウィラッド選手の移籍で、現在、タイでプレーするマレーシア人選手はドミニク・タン(ポリス・テロFC)、ジュニオール・エルドストール(チョンブリーFC)に続き3人目となりました。

2月6日のニュース:W杯アジア二次予選-ベトナムを除く4カ国同意も6月延期は未だ確定せず、帰化選手のクラスニキがオーストラリアリーグへ期限付き移籍

W杯アジア二次予選-ベトナムを除く4カ国同意も6月延期は未だ確定せず
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選は新型コロナウィルス感染拡大により現在は中断中ですが、予定されている3月の再開に向け、感染状況が改善しないマレーシアは試合の6月延期と集中開催を同組内各国サッカー協会に提案しています。これまでアラブ首長国連邦UAE、タイ、インドネシアからは同意を取り付けているとされる一方、現在はG組で首位のベトナムは変更提案にに同意していないと報じられており、先日のこのブログでも予選G組5カ国中4カ国が同意している変更について、アジアサッカー連盟AFCからベトナムサッカー協会に対しこれに同意するよう働きかけをして欲しいいうマレーシアサッカー協会FAMの要望を取り上げました。しかし、 その要望は簡単に通りそうもないと英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 AFCのウインザー・ジョン事務局長は、各国に自国での試合実施の権利があるとし、予選G組内の多数決では変更は認められないと話していると言うことです。
 「アジア二次予選は原則としてホームアンドアウェイ形式で開催されることが理解できていれば、各国にホームでの開催権が与えられていることは明らかである。(多数決で日程変更を認めるべきと主張する)多くのメディアはこの点を正しく理解していない。シンガポールを例に挙げれば、感染者数が少ない上、シンガポール人以外にも出入国を許可していることから、シンガポールにホームでの試合を取りやめて集中開催に同意することを強いることは筋が通らない。各国でホームアンドアウェイ形式での試合開催が不可能となった時点で集中開催が決定されるべきだ。」
 「またこの他に考慮するべきこととして、各国のサッカー協会が契約しているスポンサーへの義務や放映権などの問題があり、これら無視して試合開催を考えることはできない。」と話すウインザー事務局長は、予選G組を含めた各組に対し2月15日までに日程を確定するように求めており、この期日までに確定できない場合にはAFCが決定を行うとしています。
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 感染者数が少なかったベトナムも国内の感染拡大を受け、1月29日の今季第3節終了後に国内リーグが中断しています。W杯アジア二次予選ではマレーシアは3月30日にホームで予選G組首位のベトナムとの直接対決という重要なカードが組まれていますが、一昨年の11月から一度も代表合宿を開催していないマレーシアにとっては明らかに準備不足で臨むことになる3月開催は何としても避けたいところです。

帰化選手のクラスニキがオーストラリアリーグのクラブへ期限付き移籍
 オーストラリア1部Aリーグのニューカッスル・ジェッツは公式サイトでMFリリドン・クラスニキとシャーリアン・アビマニュをMリーグ2部JDT IIから期限付き移籍で獲得したことを発表しています。
 コソボ出身で29歳のクラスニキ選手は2015年にクダFA(現クダ・ダルル・アマン)に加入し、その後はマラッカ・ユナイテッドでのプレーを経て昨季からJDT IIに加入していました。Mリーグで5年間連続でプレーしたことから帰化選手申請の資格を得たクラスニキ選手は、昨年2月にマレーシアの国籍を取得しています。
 一方、JDT初のインドネシア出身選手でもある21歳のシャーリアン選手は各年代での代表チームでのプレー経験を持ち、インドネシア1部リーグのマドゥラ・ユナイテッドから昨年2020年12月に獲得したばかりの選手です。
 両選手は既にオーストラリア入りしており、渡航者に義務付けられている検疫隔離期間中ということで、Aリーグのトランスファーウィンドウが開く2月16日以降にチームに合流するとされています。
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 ニューカッスル・ジェッツは現在Aリーグ1部で1勝1分4敗の12位最下位と低迷しており、すでに開幕時の監督は更迭されて、後任監督が先日決まったばかりという状況です。帰化した直後には代表に召集されW杯予選の秘密兵器となるだろうと期待されながらMリーグでは結局、トップチームに定着できなかったクラスニキ選手ですが、この移籍を機会に活躍し、クダFA時代の監督でもあるタン・チェンホー代表監督から召集される日が来るでしょうか。
(写真は両選手を告知するニューカッスル・ジェッツの公式Facebook投稿)

2月5日のニュース:ペラ州FAはサポーターから不評の新ロゴ変更の予定なし、JDT招待大会にクチンシティが唯一2部から出場

 Mリーグ2部ケランタン・ユナイテッドと契約した本山雅志選手は昨日、地元福岡を出発してマレーシアへ向かったと日本で報じられてます。マレーシアでは現在、全ての渡航者に10日から14日の検疫隔離が義務付けられており、入団発表まではまだ時間がかかりそうですが、その一方で今季は背番号10を背負うなどの報道もあり、ユニフォーム姿を見せる前から注目を集めています。

ペラ州FAはサポーターから不評の新ロゴ変更の予定なし
 ペラ州サッカー協会(ペラ州FA)は、今季のMリーグに臨むペラFC(前ペラTBG)の新たなロゴを発表しましたが、これがサポーターから大変な不評を買っています。これに対してペラ州FAは批判はサポーターの権利であるとしながらもロゴの変更は行わないことを明言しています。
 ペラ州FAのムハマド・ヤザン・モハマド副会長はマレーシアの通信社ブルナマの取材に対し、このロゴの採用を決定したのは現在のペラ州FAのトップではなく、前任者であるとしながらも、ロゴを変更する予定は当面はない話しています。
 2月1日発表された新しいロゴは黒色の背景に白いガウル(別名インドヤギュウ)を配置し、黄色の縁取りがされています。(写真左下が新しいロゴ、右下が昨季までのロゴ)

 サポーターからは「センスがない」「小学生がデザインしたのか」「創設100年目という伝統が感じられない」などの辛辣なコメントが出ており、一部には昨季までのロゴに戻すべきだという声もあります。ロゴの変更や修正について問われたムハマド・ヤザン副会長はペラ州政府(!)を含めた関係各所と話し合うとしていますが、同時にロゴの件以上に早急に解決しなければならない問題としてペラFCをペラ州FAから独立させる民営化を挙げており、当面はロゴの問題は棚上げとなる可能性を示唆しています。
 また11月から給料未払いが続いているとされるペラFCの選手に対しては、(3月5日に予定されている)今季のMリーグ開幕前には解決できるだろうと話しています。

JDT招待大会にクチンシティが唯一2部から出場
 3月5日に開幕を控えるMリーグですが、マレーシア全土に施行されている活動制限令により練習試合どころかチーム練習も行えない事態となっています。
 そんな中、サラワク州のサッカーを中心に報じるサイトのサラワク・クロックスがMリーグ1部7連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDT主催の招待大会に居並ぶMリーグ1部のクラブに混じって2部のクチンシティが出場すると報じています。
 2月10日から25日に予定されているこの大会は1回戦総当たり形式で行われ、JDTとクチンシティの他には昨季1部で3位のトレンガヌ、同8位のスリ・パハン、同9位のマラッカ・ユナイテッドが出場します。
 JDTからの招待を受け取ったと話すクチンシティのイスワンディ・アリ・ハサンCEOは、2月8日ジョホール入りする予定であると話す一方で、同時にこの大会は新型コロナウィルスの感染状況次第では中止もあり得るとも話しています。
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 昨季開幕前にはJDTの新たな本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムの柿落としでもJDTと対戦したクチンシティ。昨季2部ながら4位の実力をJDTに評価されているということかも知れません。
 

2月4日のニュース:M3リーグの開幕は6月延期が決定、今期のFAM理事会選挙は無風選挙か、JDTがティザーを投稿-新外国籍選手は近々発表か

M3リーグの開幕は6月延期が決定
 Mリーグ3部のM3リーグ以下を運営するアマチュアフットボールリーグAFLは、今季のM3リーグ開幕が当初予定されていた3月から6月へ延期すると発表しています。AFLのモハマド・ユソフ・マハディ チェアマンは新型コロウィルスから選手を含めた関係者全員の安全と健康を守ること延期が理由であるとしています。
 その一方でモハマド・ユソフ チェアマンは、今季M3リーグに参加するクラブの登録審査のための書類提出については3月末の期限を変更しないとしています。
 「リーグ開幕が延期されたことにで、各クラブから提出される書類を細部にわたって審査する時間を取る予定である。この期間を使って、登録を希望するクラブがM3リーグのセミプロ化に対応できるクラブかどうかを見極めたい。」と話すモハマド・ユソフ チェアマンは、M3リーグに参加するクラブの数が確定次第、試合方式や日程の検討に入るとしています。

今期のFAM理事会選挙は無風選挙か
 マレーシアサッカー協会FAMはその任期が2021年から2015年までとなる新たな理事会メンバー17名の選挙に向けて、各州サッカー協会など加盟20団体による候補者の推薦を2月11日まで受け付けています。
 この理事会選挙では、会長1名、会長代理2名、副会長4名、そして理事10名の計17名が選ばれますが、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、例年とは違い今回は「無風選挙」となることを予想しています。
  今回の選挙では会長や会長代理、副会長の役職を巡りいわゆる「大物政治家」が争う従来の図式が見られないだけでなく、役職によっては対立候補なしの無投票で決定される可能性もあるとしています。近年にない好成績を収めている代表チームを含め、国内サッカーに良い意味での変革をもたらしたハミディン・アミン会長もその1人とされ、2期目を目指すハミディン会長にとって変わるほどの候補者は見当たらないとブリタハリアンは報じています。
 また現職理事会メンバーを選出した2017年の選挙でMリーグ1部ジョホール・ダルル・タジムJDTのオーナーでもあるジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下とFAM会長を争った経験もあるアヌアル・ムサ連邦直轄区担当大臣も今回の選挙には出馬しないことを明言しています。
 例年は理事会選挙に出馬する政治家の名前が事前にメディアなどで明らかになるのが常ですが、今回の選挙ではそう言った報道もなく、推薦が締め切られた2月11日後に明らかになるようです。なお理事会選挙は3月13日に開催される年次総会で投開票が行われる予定です。
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 今回の理事会選挙が静かなのは、数日前に報道されたトゥンク・イスマイル殿下の発言も影響していると見られています。前FAM会長でもあるイスマイル殿下は「政治家がFAM理事となれば国内サッカーが損害を受ける」として、理事会選挙への政治家の出馬に釘を刺す発言をしています。
 イスマイル殿下の発言を待つまでもなく、昨年の中央政府で「政変」により、クダ州やペラ州では州知事にあたる州首相がやはり政変で与野党が逆転した州議会から不信任を突きつけられて辞任させられています。これらの州では州首相がMリーグクラブを運営する州サッカー協会会長も兼務していたことから、クダFA(現クダ・ダルル・アマン)、ペラTBG(現ペラ)の選手たちが旧政権への見せしめのように給料未払いとなる事態も起こっています。

JDTがティザーを投稿-新外国籍選手は近々発表か
 Mリーグ1部のジョホール・ダルル・タジム(JDT)は公式Facebookにティーザーを投稿し、今季新たに加入する3名の選手を来週明らかにすることを発表しています。また現在建設中というJDTサイクリングスタジオ(トレーニング施設?)の公開や、今季のホームとアウェイのユニフォーム披露も2月24日に予定されているとしています。

2月3日のニュース:W杯アジア二次予選-マレーシアはUAEでの6月集中開催を希望、プロ選手会-これ以上のリーグ延期は国内サッカー産業全体への悪影響を及ぼす、スランゴールが今季のホームユニフォームを発表

 毎日発表される新規感染者数が高止まりしているマレーシアでは、2月4日終了予定だった活動制限令MCOが2月16日まで延長されることが発表されました。Mリーグ各クラブは今季開幕まで最低でも3週間の練習期間が必要とされていることから、3月4日に延期された開幕日がさらに延期される可能性も出てきました。

W杯アジア二次予選-マレーシアはUAEでの6月集中開催を希望
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選でマレーシアはベトナム、タイ、アラブ首長国連邦UAE、インドネシアとともに予選G組に入っています。当初は3月予定されていた予選再開についてアジアサッカー連盟AFCは、新型コロナウィルスの影響が各国で異なることから各予選組内での合意に従ってフォーマットや日程変更を認めるとしています。
 昨日2月2日の新規感染者数が3400名超と新型コロナウィルス感染の収束が見られないマレーシアはタイ、インドネシアとともにUAEでの6月集中開催を求めていますが、現在、予選G組首位のベトナムはこの6月開催に対して態度を明確にしていないとされています。これについてマレーシアの通信社ブルナマはAFCが多数派の意見を聞き入れた上で、6月開催に同意することを望んでいると報じています。
 マレーシアサッカー協会FAMのモハマド・ユソフ・マハディ会長代理は、ベトナム以外の予選G組各国が6月集中開催に同意しているとして、AFCが6月開催に同意した上で、態度を明確にしていないベトナムにも6月開催への同意を求めるよう働きかけてほしいと話しています。
 モハマド・ユソフ会長代理は、FAMは現在、AFCの決定を待っており、それの決定を待って今後の代表のスケジュールを決定したいとしています。代表チームのチームマネージャーでもあるモハマド・ユソフ会長代理は、ベトナムと比べるとUAEは国外のチームを招いた試合をより多く開催しているとし、UAEが集中開催地として望ましいとしています。

プロ選手会-これ以上のリーグ延期は国内サッカー産業全体への悪影響を及ぼす
 今季開幕が当初の2月16日から3月5日に延期された今季のMリーグについて、これ以上の延期、あるいは今季中止といった事態が起これば、選手や監督、コーチを含めた現場だけでなく国内サッカー産業全体に悪影響を及ぼすとマレーシアプロサッカー選手会PFAMが警告しています。
 PFAMのイズハム・イスマイルCEOは、Mリーグは利益を享受する関係者全員が互いに関連し合っているとした上で、選手はクラブの影響を受け、クラブはスポンサーの影響を受け、さらにスポンサーは試合放映の影響を受けるとし、試合が行われればその放映を見るファンの支持も得られ、産業としてのサッカーへの投資家も繋ぎ止められる一方で、この連鎖がリーグ延期や中止で断ち切られることになれば、国内サッカー産業全体に計り知れないほどの悪影響が起こるとしています。
 「国内サッカー産業にはW杯予選参加中の代表チームも含まれており、再開予定のアジア二次予選の準備にも大きな悪影響が出るだろう。またシーズンパスやチームグッズを購入しているサポーターにとってもリーグ延期や中止は損失となる。」と話すイズハムCEOは、国家安全保障委員会NSCに対して、リーグが再開している欧州各国を参考に、Mリーグが厳格な標準作業手順SOPに従うことを条件として今季開幕を求めたいとしています。
 「SOPを遵守している各クラブがスタジアムで試合を行えば、関係者以外の立ち入りを禁止して感染予防が可能となる。また無観客試合で開催となっても試合が放映されればスポンサーが撤退することも防ぐことができる。これは既に欧州で実施されており、マレーシアでも十分可能である。」とイズハンCEOが話す一方で、今季からKLユナイテッドでプレーするサフィー・サリPFAM会長は、リーグが延期あるいは中止になれば、唯一の収入源を失うプロサッカー選手は感情的、精神的に大きな影響を受けるとして、開幕延期までは許容できても、各クラブが未払い給料問題を抱える可能性がるとしてリーグ中止は受け入れられないとしています。

スランゴールが今季のホームユニフォームを発表
 Mリーグ1部の*スランゴールは公式サイト上で、今季2021年シーズンのホームユニフォームを発表しました。今季のユニフォームはマレーシアサッカー史を語れば必ずその名が上がるスランゴールのレジェンド選手、モクタル・ダハリがエースだった1986年にスランゴールが着用していたユニフォームと同じ色使いを基調としています。
 国内最高のエリートアカデミーにもその名を残すモクタル・ダハリはこの1986年にチームを27度目となるマレーシアカップ優勝へ導いています。
 このユニフォームの赤、黄、緑の色使いはチームの最大のサポーターとも言えるスランゴール州皇太子の旗を模しており、当時の皇太子、現在はスランゴール州スルタンとなったスルタン・シャラフディン・イドリス・シャー殿下に敬意を表したものになっています。また近年のユニフォームでは左胸につけられているチームのエンブレムが、当時と同じように右胸につけられているのも特徴ということです。
 また今季のユニフォームはレトロなデザインの一方で、内襟にはクラブ創設85周年を記念する文言が入っていたり、背中側にはモクタル・ダハリのシルエットが描かれていたりと、今風のデザイン変更も施されています。
 最後のマレーシアカップ優勝が2015年、リーグ制覇は2010年とタイトルから遠ざかっているスランゴールにとって、このユニフォームがチームにかつての栄光を取り戻すインスピレーションとなることを経営陣は期待しているということです。
 Joma社製のこのユニフォームはプロモデルが109リンギ(およそ2830円)で販売中で、廉価版となるサポーターモデルは今月半ばの中国正月(旧正月)後に価格が発表されるということです。
(写真左は当時のユニフォームそっくりのレプリカ、右が今季のユニフォーム)

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 1986年と言えば、まだタバコメーカーが堂々とスポーツイベントに広告を出せる古き良き時代で、当時はダンヒルがMリーグ全体のスポンサーでした。左のユニフォーム写真を見るとわかりますが、Mリーグの他のチームのユニフォームの胸にもダンヒルの文字が踊っていましたが、今からは想像もつかないですね。

 *今季2021年シーズンよりMリーグの大半のクラブの名称が民営化により「○○FC」となるため、今後、このブログではクラブ名からFCを省いて表記します。

2月1日のニュース:AFL-M3リーグ今季開催を約束も開幕は6月か、スリ・パハンはアシスタントコーチにフランス人コーチを採用

AFL-M3リーグ今季開催を約束も開幕は6月か
 Mリーグ3部にあたるM3リーグが昨季に続き中止となるのでは、と心配する声を先日このブログで取り上げましたが、M3リーグ以下のアマチュアリーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLは、今季のM3リーグ開催を約束しています。
 マレーシア語紙ウトゥサンマレーシアはAFLのモハマド・ユソフ・マハディ チェアマンが今季のM3リーグ開催を約束した一方で、開幕については当初の3月から6月に延期される可能性あると述べていると伝えています。
 またモハマド・ユソフ チェアマンは、昨日1月31日となっていたM3リーグの各クラブのクラブ登録書類の提出期限については、新型コロナウィルスによる状況を考慮して来月2月15日を新たな期限として各クラブに通達したことも明かした上で、「各クラブが提出する登録書類については、リーグ開幕後に給料未払い問題が起こらないよう特に経営状況について精査する。また、リーグ開幕後の標準作業手順SOPについては、M3リーグにはスタジアムではなくスタンドがないフィールドを本拠地として使うクラブもあることから、Mリーグ1部と2部とは異なり人の移動の制限が難しいことから、各クラブには本拠地として使うスタジアムあるいはフィールド名を提出してもらい、それをAFLが審査する。」と話しています。
 ウトゥサンマレーシアによると、今季のM3リーグ参加を表明しているのは現時点で9クラブしかなく、残る19クラブについては参加を未だ検討中で、中には新型コロナウィルスの感染が収束していないことが予想される3月よりも6月開催を望むクラブもあるとしています。
 最後にモハマド・ユソフ チェアマンは昨季はM3リーグが中止となったことで、本来なら3部降格となる2部プレミアリーグの11位と12位が今季も2部でプレーすることから、2部リーグの競争を活発化させるためにも3部のM3リーグは開催する必要があると話しています。

スリ・パハンはアシスタントコーチにフランス人コーチを採用
 Mリーグ1部のスリ・パハンは、元フィジー代表監督のクリストフ・ギャメル氏をアシスタントコーチとして契約したことをマレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
 フランス出身のギャメル氏は既にスリ・パハンの本拠地があるパハン州クアンタンにおり、現在は検疫隔離期間中であることをスリ・パハンのモハメド・スフィアン・アワンCEOが明かしています。今季就任したトーマス・ドゥーリー監督の求めに応じて採用された48歳のギャメル氏はマレーシア人のアフマド・ユソフ アシスタントコーチとともにドゥーリー監督を支えるということです。

1月31日のニュース:フットサルリーグなどの開幕が6月に延期、Mリーグの選手登録期限が延長か、ACLとAFCカップの集中開催地争いではマレーシアは不利

フットサルリーグなどの開幕が6月に延期
 マレーシアサッカー協会FAMは主催するマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLとMリーグのU21チームが参加するプレジデントカップ、同じくU19チームが参加するユースカップの開幕を6月に延期されると英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 3月開幕が予定されていたこれらの大会は、暫定措置として6月開催が予定されているということです。FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は試合方式を変更し、プレジデントカップとユースカップには地域リーグ制を導入し、移動距離を短くすることで移動制限に対応できるすることも明らかにしています。この他、新型コロナウィルスによるロックダウンなどによって、FAMが設定する地域リーグ終了期限までにリーグ内の試合が全て終了できない場合は、その期限の時点で首位のチームがノックアウトステージへ進出するルールを採用するとしています。またMPFLは各節ごとに1カ所での集中開催で実施し、週ごとに開催地を変更する予定ということです。
 スチュアート事務局長は今年のイスラム教の断食月が4月13日から5月12日までであることも考慮した上での6月開幕を予定としているとも話しています。
 なおMPFL、プレジデントカップ、ユースカップはいずれも昨年2020年は新型コロナウィルスの影響により中止となっています。

Mリーグの選手登録期限が延長か
 今季2021年シーズンのMリーグの選手登録は2月14日が期限となっていますが、Mリーグの開幕が当初の2月26日から3月5日に延期されたことを受け、選手登録期限も延期される可能性が高いと、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 現時点では外国籍選手枠(1部5名-アジア枠1名と東南アジア枠1名を含む、2部4名-アジア枠1名を含む)の全てが埋まっていないクラブもあり、そういったクラブには朗報となるだろうとしています。
 ただし選手登録変更期限の変更はマレーシアサッカー協会FAMとFIFAの承認が必要であるとしており、Mリーグを運営するアブドル・ガニ・ハサンCEOもリーグ開幕延期を各クラブに知らせた際には、選手登録期限の延期がFAMとFIFAの承認待ちであることも合わせて伝えてあるとスタジアムアストロのインタビューに答えています。
 なお外国籍選手枠が全て埋まっていないクラブはMリーグ1部のスリ・パハン、ペラ、マラッカ・ユナイテッド、サバの4クラブです。

ACLとAFCカップの集中開催地争いではマレーシアは不利
 1月27日に開催されたアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグとAFCカップのグループステージ抽選で、マレーシアからACLに出場するジョホール・ダルル・タジムJDTとAFCカップに出場するクダ・ダルル・アマンとトレンガヌの対戦相手が決定しました。
 今季のACLとAFCカップはいずれもグループステージは集中開催方式で行われることが決定しており、今後は予選各組の試合開催国が決定されていくことになります。集中会さということで、自国開催が最も望ましいところですが、新型コロナウィルスの感染状況を見る限り、マレーシアが自国開催権を手に入れることは難しいだろうと、サッカー専門サイトのスムアニャボラが予想しています。
 昨日1月29日にはマレーシア全土で合わせて5728人の新規感染者が出ており、JDTやクダ・ダルル・アマンやトレンガヌが本拠地での集中開催を希望しても、実現の可能性は低そうだと分析しています。例えばJDTが予選で同組となっている江蘇蘇寧(中国)や名古屋グランパスと比べても、中国はここ数日の新規感染者数平均が100名程度、日本は4000名程度と、マレーシアと比べると明らかに感染者数が少ないいずれかの国での開催が有力です。
 またAFCカップでクダ・ダルル・アマンと同組のライオンシティ・セイラーズ(シンガポール)とサイゴン(ベトナム)を比べても、マレーシアはシンガポール(新規感染者27名)とベトナム(同15名)の後塵を拝しており、トレンガヌ同組のカヤ-イロイロ(フィリピン)、シャン・ユナイテッド(ミャンマー)についてもフィリピンが1694名、ミャンマーが427名となっており、いずれの国もマレーシアよりはるかに新規感染者数が少ないため、こちらもマレーシアでのグループリーグ開催の可能性は限りなく低いと言えそうです。

1月30日のニュース:エリゼッチ氏側がKLサッカー協会に反論、2年連続でのM3リーグ中止をクラブは望まず、代表合宿開催決定も宿舎が決まらず

エリゼッチ氏側がKLサッカー協会に反論
 昨日のこのブログで取り上げたMリーグ1部のKLユナイテッドによるシモン・エリゼッチ氏と契約不履行について、その後、クアラルンプールサッカー協会KLFAのノクマン・ムスタファ事務局長が声明を発表し、エリゼッチ氏と契約したのはKLFAであり、民営化によってKLFAと別組織となったKLユナイテッドは無関係であり、KLユナイテッドを訴えるのは見当違いであるという声明を発表しました。
 これに対し、エリゼッチ氏の弁護士であるザフリ・アミヌラシド氏が早速、反論しています。マレーシア語紙ブリタハリアン電子版に対してザフリ弁護士は、KLFAとKLユナイテッドは(ノクマン事務局長の主張とは異なり)同一の組織であり、契約に携わったのがKLFA関係者かどうかは問題ではないとし。さらにエリゼッチ氏との契約後に(民営化により)クラブの運営権がKLFAからKLユナイテッドに移ったという主張についても、そもそも同一組織であることからKLユナイテッドは法的責任を負わないという類の話ではないとしています。
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 この記事では、同じザフリ弁護士の「エリゼッチ氏は名誉回復のために訴訟を起こしており、KLFAおよびKLユナイテッドが法定外での解決を求めるのであれば話を聞く用意がある。」という発言を掲載していますが、先日の記事では徹底的に裁判で争うような発言が書かれていましたので、名誉毀損で訴えるのが大好きなマレーシア人らしくその発言は単に相手を威嚇するだけのつもりだったのかも知れません。

2年連続でのM3リーグ中止をクラブは望まず
 新型コロナウィルスの新規感染者数が昨日1月29日には国内全体で5700人を超えたという報道も出るなど状況の改善が見られない中、Mリーグ3部にあたるM3リーグの今季開催が危ぶまれています。昨季2020年シーズンもMリーグ1部と2部は期間を短縮して開催された一方で、M3リーグ以下はシーズン途中で中止となりました。
 2年連続の中止は望まないというM3リーグの各クラブの声を代表して国軍FCのモハマド・ノーラザム・アブドル・ラザク チームマネージャー(TM)がブリタハリアンの取材に答えています。
 「M3リーグが2年連続で中止となればその影響は計り知れない。大半のクラブはと契約を済ませており、中には既に給料を支払ったクラブもある。昨季は新型コロナウィルスによる問題と初めて対峙したため、中止はやむを得なかったが、今季は開幕日を遅らせるなど、リーグ中止以外の解決策を(M3リーグを運営する)アマチュアフットボールリーグAFLに求めたい。」とノーラザムTMは話しています。
 昨季のM3リーグは開幕直後に新型コロナウィルス感染拡大によりリーグが中断した後、7月にシーズン中止が発表されました。

代表合宿開催決定も宿舎が決まらず
 国内スポーツを監督する青年スポーツ省と新型コロナウィルス対策を検討する国家安全保障委員会から、FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選に出場するマレーシア代表の合宿開催許可が出ましたが、マレーシア語紙シナルハリアンは代表合宿の宿舎が決まっていないと報じています。
 当初予定されていた国家スポーツ評議会NSCが運営するブキジャリルの施設は他のスポーツの代表選手の多くが合宿している施設で、代表合宿開催の条件となっている外部との交流を断ち切る完全隔離型の合宿開催が難しいことが指摘されていました。
 代表チームのモハマド・ユソフ・マハディ チームマネージャーはシナルハリアンの取材に対して、練習はブキジャリル国立競技場で行うことが可能である一方で、合宿の宿舎が決まっていないことを明らかにしています。
 モハマド・ユソフTMは、宿舎は最終的にタン・チェンホー代表監督やマレーシアサッカー協会FAMとの話し合いで決定するとし、さらにその決定した宿舎の使用が国家安全保障委員会から認可される必要があることも説明しています。