Mリーグ1部スーパーリーグ2020年シーズン第7節結果

 9月11日(金)と9月12日(土)の両日に、1部スーパーリーグ第6節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)
 *試合のダイジェスト映像は全てMFLの公式Youtubeより。

9月11日(金)
ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラTBG 1ー0 UITM FC
得点者:シャレル・フィクリ(4分)
 前節ではJDTに0ー7と大敗したペラTBGでしたが、この試合は開始直後4分のゴールを守り切って勝利しています。
 UITM FCは司令塔ラビ・アタヤを累積警告による出場停止で欠く苦しい布陣ながら善戦するも惜敗し、リーグ戦の連勝が3でストップしました。

スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 0-1 ジョホール・ダルル・タジムJDT
得点者:JDT-サファウィ・ラシド(5分)
 JDTが3連勝、開幕からも7試合負けなしとなり、リーグ7連覇にまた一歩近づきました。AFCチャンピオンズリーグ過去10年のベストゴールを受賞したサファウイ・ラシドがゴールを決めています。
 下のハイライト映像にはありませんが、トレンガヌFCにとってはPKを与えられても良い場面が少なくと2度あり審判に泣かされた試合でもありました。これにはJDTのオーナーのトゥンク・イスマイル殿下も審判を非難するコメントを出すほどでした。

UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
スランゴールFC 1-1 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:スランゴール-サンドロ・ダ・シルヴァ(40分)、マラッカ-ウチェ・アグバ(39分)
 来季のAFCカップ出場を目指すスランゴールFCにとっては上位進出が遠のく引き分けでした。試合終了間際にはブレンダン・ガンが2枚目のイエローで退場となり、次節の注目カード、首位JDT戦に出場できなくなりました。
 一方のマラッカUはリーグ再開後は2勝1分と好調を維持しています。

9月12日(土)
トゥン・アブドル・ラザクスタジアム(パハン州ジェンカ)
フェルダ・ユナイテッドFC 1-2 クダFA
得点者:フェルダ-シャミ・ザムリ(41分)、クダ-チェチェ・キプレ(48分)、ハディン・アズマン(66分)
 クダFAが昨季までフェルダ・ユナイテッドに在籍していたハディン・アズマンの逆転ゴールでリーグ再開後3連勝し、今季最高位の2位に浮上しています。
 一方のフェルダ・ユナイテッドはリーグ再開から1分2敗と勝ち星がありません。
 フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手は先発でフル出場しています。

ダルル・マクマルスタジアム(パハン州クアンタン)
パハンFA 2-1 PDRM FC
得点者:パハン-イヴァン・カルロス(37分)、ファイザル・ハリム(74分)、PDRM-アミル・サイフル(83分)
 パハンFAはFWディクソン・ヌワカエメを欠きながらも最下位のPDRM FCに勝利し、連敗を2で止めています。
 PDRM FCは給料未払い問題により勝点3を剥奪されており、このままだと勝点がマイナスでシーズンを終える可能性が出てきました。

MPPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティFC 1-1 サバFA
得点者:PJ-エリゼウ・アラウージョ(53分)、サバ-ロドリュブ・パウノヴィッチ(88分)
 ともに降格圏にいる両チームの争いは引き分けに終わっています。

マレーシアスーパーリーグ順位表(第7節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1JDT76101641219
2クダFA7412128413
3ペラTBG7322912-311
4マラッカU741264210
5トレンガヌFC73131411310
6スランゴールFC724199010
7UITM FC731377010
8パハンFA7304101009
9フェルダU7133811-36
10PJシティFC7133610-46
11サバFA7133712-56
12PDRM FC7024310-7-1
*4位のマラッカUと12位のPDRM FCはそれぞれ、給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアスーパーリーグ ゴールランキング(第7節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7ドミニク・ダ・シルヴァトレンガヌFC7
5イフェダヨ・オルセグンスランゴールFC7
5チェチェ・キプレクダFA7
4サンジャル・シャアフメドフ他6名

Mリーグ2部プレミアリーグ2020年シーズン第7節結果

 9月11日(金)と9月12日(土)の両日に、2部プレミアリーグ第6節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)
 1位のペナンFAと2位のクアラルンプールFAがいずれも勝利し、1部昇格を狙うライバルとの勝点差を8としています。

9月11日(金)
MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
UKM FC 1-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:UKM-ハイズ・ハニフ(90分)

9月12日(土)
サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンFA 2-1 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:クチン-ハイロル・モクタル(18分)、ラフィエザン・ラザリ(87分)、サラワクU-パトリック・ロナルジーニョ(60分)
 ともにサラワク州クチンを本拠地とする2チームのサラワクダービーでは、クチンFAが今季初勝利を挙げています。
 クチンFAの鈴木雄太選手と谷川由来選手はいずれも先発してフル出場しています。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFA 1-0 ペラII
得点者:ケランタン-ニック・アキフ・シャヒラン(45分+1分)
 ケランタンFAの渡邉将基選手は先発でフル出場しています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールFA 4-1 トレンガヌFC II
得点者:クアラルンプール-フランシス・コネ2(12分PK、47分)、パウロ・ジョズエ(20分)、ズハフリ・ヤハヤ(90分+5分)、トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(82分)
 この勝利で勝点で並びながらも、得失差でペナンFAに次ぐ2位となっているクアラルンプールFAは次節第8節でペナンFAと直接対決します。
 一方のトレンガヌFC IIは新型コロナウィルスによる中断からの再開後は3連敗となっています。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は先発でフル出場しています。

トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFA 2-1 スランゴール2
得点者:ヌグリスンビラン-アルミール・ネト2(30分、87分)、スランゴール-クエンティン・チェン(29分)
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

タン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
ジョホール・ダルル・タジムJDT II 1-2 ペナンFA
得点者:JDT-フェロズ・バハルディン(31分)、ペナン-カイル・アズリン(4分)、エンドリック(44分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発出場し、83分に交代しています。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第7節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1ペナンFA75201651117
2クアラルンプールFA7520156917
3トレンガヌFC II74031010012
4JDT II73221212011
5スランゴール2731399010
6ケランタンU730489-19
7ヌグリスンビランFA7304712-59
8ケランタンFA732210738
9UKM FC7223510-58
10ペラ II7124910-15
11サラワクU7123910-15
12クチンFA7115716-94
*8位のケランタンFAは給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第7節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7カサグランデペナンFA7
6エンドリックペナンFA7
6フランシス・コネクアラルンプールFA6
4パウロ・ジョズエ他5名

9月11日のニュース:AFCU19選手権は来年へ延期決定、クダ州FA会長はアイディル監督に固執せず、ケランタンUの民営化手続きが完了

AFCU19選手権は来年へ延期決定
 アジアサッカー連盟AFCは、新型コロナウィルスの影響を理由に10月にウズベキスタンで開催が予定されていたAFC U19選手権の延期を公式サイトで発表しています。またバーレーンで開催予定だったAFC U16選手権の延期も併せて発表されており、いずれの大会も2021年初旬の開催を目指していると言うことです。
 マレーシアも出場予定だったAFC U19選手権は来年2021年5月にインドネシアで開催予定の国際サッカー連盟FIFA U20W杯のアジア予選も兼ねています。
 AFCは公式サイト上でアジアの多くの国で新型コロナウィルス感染拡大が収束していない中、大会に参加する若い選手の健康を最優先することに加え、移動に伴う健康上のリスクなども延期の理由に挙げています。
 AFCのシーク・サルマン・エブラハム・アル・カリファ会長はAFCとAFC加盟国のサッカー協会MAの財政の健全性を確保することは重要だとした上で、全員が協力してこの苦境を乗り越えることを提案しています。
 U19選手権とU16選手権に加え、今年2020年のAFCカップとAFCソリダリティカップの中止を決定した他、フットサルクラブ選手権は2021年にアラブ首長国連邦を開催国として来年2021年に開催することも発表しています。また11月にトルクメニスタンで開催が予定されていたAFCフットサル選手権は、12月2日から13日の予定でクウェートに開催地を変更して行うことも発表しています。

クダ州FA会長はアイディル監督に固執せず
 マレーシアの通信社ブルナマはMリーグ1部クダFAを運営するクダ州サッカー協会(クダ州FA)会長の「アイディル・シャリン監督が他のクラブへ移籍したければ、それを慰留しない」と言う発言を報じています。
 来季は同じMリーグ1部のペラTBGの監督就任が噂されているアイディル監督について報道陣に問われたクダ州FAのムハマド・サヌシ会長は「自分のところには何の情報も届いていないが、マレーシアは民主主義の国であり、誰でも自由に自分の行きたいところへ行く自由がある。」と話しています。
 同じ記事では、ムハマド・サヌシ会長はクダFAの選手と給料体系の見直しのために話し合いを行ったことも明らかにしています。
 「クダ州FAは経営が困難になっており、その大きな理由の一つが現在の給与体系である。給料削減に応じられない選手や自身の技量にそぐわない給料を希望する選手に対しては、クダFAは希望があれば放出する準備がある。」とも話す一方でムハマド・サヌシ会長は、クダ州出身の選手にはクダFAに残って欲しいというとも話しています。
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 アイディル監督は、来季の構想や自身の契約についてクダ州FAと話し合いを希望していることを表明していますが、それに対してクダ州FAが何の対応もしていないことに不満があるとされており、今月9月半ばまでにクダ州FAから何の返事もなければ、他のクラブと交渉に入ることも明らかにしています。

ケランタンUは民営化手続きが完了
 Mリーグ2部のケランタン・ユナイテッドFCは、マレーシアサッカー協会FAMがMリーグ1部と2部の全クラブに求めているクラブ民営化手続きを完了したようです。
 マレーシアの通信社ブルナマによると、ケランタン・ユナイテッドFCは今月に入ってFAMに民営化手続きに必要な書類を提出したと言うことですが、ブルナマの記事ではケランタン・ユナイテッドFCのワン・モハマド・ズル・イクマン事務局長の話として、FAMから正式に民営化承認の手紙がケランタン・ユナイテッドFCに届いたと言うことです。
 FAMは来季2021年以降のMリーグ出場のクラブライセンス発給条件の一つして、各州のサッカー協会(州FA)などが運営するクラブの民営化を義務付けており、今回の民営化手続き完了により、ケランタン・ユナイテッドFCは来季のMリーグに出場するためのクラブライセンス申請資格を得たことになります。
 ケランタン・ユナイテッドFCは昨季、Mリーグ3部にあたるM3リーグの優勝チームとして今季から2部に昇格しています。

“Thank you to FAM, the Malaysian Football League (MFL) for helping the club complete this privatization. However, KUFC’s participation in the national level competition or the Asian Football Confederation (AFC) is subject to the acceptance of the KUFC club license this year,” he said. .

Wan Mohd Zul said at this time, his party was completing the documents required by FAM for the purpose of application and license approval.

“Currently, 95 percent of the documents have been sent to FAM for club license matters,” he said.

  • BERNAMA


9月10日のニュース:ケランタンFA新オーナーはサフィク・ラヒム獲得を否定、スマレはパハン州FAの契約違反が退団の原因と主張、スマレはFIFAによる暫定ITCを持ってポリステロFCと契約

ケランタンFA新オーナーはサフィク・ラヒム獲得を否定
 Mリーグ2部ケランタンFAの新オーナーとなったノリザム・トゥキマン氏は、元代表チームで主将を務め、現在は1部マラッカ・ユナイテッドFCでプレーするMFサフィク・ラヒムや同じ1部のペラTBGのFWシャーレル・フィクリ獲得の噂を否定しているとマレーシア語紙ハリアン・メトロ電子版が報じています。
 ノリザム氏はクラブが抱える負債への対応を最優先とし、その負債については2週間以内に完済したいと話しています。そして負債問題が解決した後には、ケランタンFAの栄光を取り戻すために綿密な計画を立て、それを遂行したいとしています。
 また今季末に契約満了となるケランタンFAのユスリ・チェ・ラー監督の去就については、さらに1年の契約更新を予定していると話す一方で、今季終了時に確定したいとしています。さらに選手との契約更新についても、各選手の今後の試合でのパフォーマンスを見て評価するつもりであるとしています。

スマレはパハン州FAの契約違反が退団の原因と主張
 Mリーグ1部のパハンFAを「無断離脱」し、タイ1部リーグのポリステロFCと契約したとされるモハマドゥ・スマレがついに口を開いたようです。
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は、26歳のスマレ選手とのインタビューを掲載し、その中でスマレ選手はパハンFAを運営するパハン州サッカー協会(パハン州FA)による発表やそれに基づいたネット上の自分への否定的な意見について容認できないと話しています。
 パハン州FAの会長を務めるトゥンク・アブドル・ラーマン・スルタン・アーマド・シャ殿下や(ガンビア出身の)自分がマレーシア国籍を取得し、代表でプレーする夢を実現させてくれたパハン州FAを尊重し、あえて発言を控えてきたと言うスマレ選手はネット上で自分に向けられた厳しいメッセージに傷ついたとしています。
 「自分とパハン州FAとの間の問題は新型コロナウィルスがきっかけで怒ったと思われているようだが、実際にはそれよりも前から存在している。もし、パハン州FAの誰かが自分が嘘を言っていると思うなら、その人物は公の場で『スマレは嘘を言っている』と言って欲しい。自分は自分の発言に責任を持っており、過去3年間に渡ってパハン州FAが契約義務を果たしていないことを示す証拠もある。」
 「3年間は耐えるにはあまりにも長い期間だった。自分はパハン州FAに手紙やメールを送ったが、話し合いの提案どころか、一度たりと返事をもらったことはなかった。そして今年の6月と7月にも郵送だけでなく、直接、手渡しで話し合いを求める文書を提出したが、パハン州FAの誰一人として返事をよこさず、それを示す証拠もある。」
 「パハン州FAの関係者には本当のことを明かして欲しいと切に願っている。(パハン州FAの会長を務める)トゥンク・アブドル・ラーマン・スルタン・アーマド・シャ殿下は、自分がパハン州FAに手紙を送ったことも、現在の事実も知らされていないと思う。一介の選手である自分が、直接、会長へ直訴することはできなかった。」
 こう話すスマレ選手は8月3日にもパハン州FAを訪れて、退団希望の手紙を手渡したと言うことですが、何の返事ももらえなかったと話しています。
 スマレ選手の問題が明らかになったのは先月、パハンFAのドラー・サレー監督がスマレ選手が1ヶ月近くチーム練習に参加していないことをメディアに明かしたことがきっかけでした。その後、スフィアン・アワン チームマネージャー(TM)がスマレ選手の行動を非紳士的でプロ意識に欠けると非難しました。
 これについてもスマレ選手は、パハンFAを離れた時期は1ヶ月以上前であり、メディアが取り上げるまではパハン州FAは何のコメントも出していないと話し、パハン州FAが自分のことを国際サッカー連盟FIFAに訴えるのであれば、対応する用意はできていると話しています。

スマレはFIFAによる暫定ITCを持ってポリステロFCと契約
 同じニューストレイトタイムズは、上の記事で取り上げたモハマドゥ・スマレがFIFAにより暫定的国際移籍証明書ITCを発給され、タイ1部リーグの残りシーズンはポリステロFCでプレーすると報じています。
 既に背番号が13となることも発表されているスマレ選手は、Mリーグ1部のパハンFAを運営するパハン州サッカー協会(パハン州FA)がITCの発行を拒否したことにより、正式な移籍が不可能とされていました。そこで今回のポリステロFCは、今季残りの期間はパハンFAが期限つき移籍させ、来季はこれまで何度も噂に上がっていた同じMリーグ1部のジョホール・ダルル・タジムJDTへ正式に移籍するのではと言った噂もありましたが、スマレ選手は、FIFAによる暫定的ITCによりフリーエージェントとしてポリステロFCへ移籍したようです。
 スマレ選手自身も「誰が自分がJDTに移籍すると言っているのだろう。そんな話はどこから出たのか。期限付き移籍といった話も全て誤った情報である。ポリステロFCとは完全移籍で契約する。タイでプレーしたいからタイへ行くのであり、タイではサッカーに専念したい」と述べています。
 この状況についてマレーシア国内でサッカー選手の代理人を務めるエフェンディ・ジャガン・アブドラ氏は、選手が所属先がない状態で放置されないよう、FIFAは一定の条件のもとで暫定的ITCを発給することがあると述べています。
 なおマレーシアサッカー協会FAMのユソフ・マハディ会長代理は、FAMがスマレ選手によるパハン州FAに対する不服申し立て審査を完了していないことを理由に、タイサッカー協会から出されていたスマレ選手のITC発給申請を許したことを明らかにしています。その後、タイサッカー協会はこの問題をFIFAに紹介し、FIFAが暫定的ITCをスマレ選手に発給したと話すユソフFAM会長代理は、パハン州FAがスマレ選手に対して法的措置を取ることは可能であるとも話しています。

9月8日のニュース:タイ1部リーグクラブがスマレの入団を発表、前所属のパハンFAはスマレに対し法的措置を検討、クダFA監督は来季はペラTBGを指揮か

タイ1部リーグクラブがスマレの入団を発表
 タイ1部リーグのポリステロFCが昨日9月7日にマレーシア代表ウィングのモハマドゥ・スマレの入団を公式Facebookで発表しました。背番号が13となることも発表されています。なおポリステロFCには同じ代表のセンターバックのドミニク・タンも在籍しており、BGパトゥム・ユナイテッドFC在籍のノーシャルル・イドラン・タラハと合わせ、今週末から再開されるタイ1部リーグでは3人の代表選手がプレーすることになります。
 ガンビア出身の帰化選手であるスマレ選手のポリステロFCの入団発表とともにアップロードされた映像では、スマレ選手がサポーターに向けて「バンコクで会いましょう」と挨拶しています。(以下はポリステロFCの公式Facebookより)

 なおタイ1部リーグはMリーグ同様に第4節を終えた時点でリーグが中断していましたが、今週末の9月12日より再開し、来年5月に終了する秋春制シーズンへと移行することを発表しています。

前所属のパハンFAはスマレに対し法的措置を検討
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版は、スマレ選手が所属していたMリーグのパハンFAが、契約違反として法的措置を検討していると報じています。
 パハンFAのスフィアン・アワン チームマネージャーは、スマレ選手のチームからの無断離脱について、スマレ選手は現在もパハンFAと契約中だとして、クラブが弁護士を雇って法的措置を取る予定であると話しています。
 「詳しいことは言えないが、タイのクラブとの契約は向こうであり、スマレ選手は現在もパハンFAと契約期間中である。」と話しています。
******
 経営不振が伝えられているパハンFAが今年に入り、新型コロナウィルスによるリーグ中断期間中に数回の給料が未払いとなっていたことから、契約書に含まれている条項を盾に退団、ポリステロFC入団に漕ぎ着けたと言われています。
 もしパハンFAが本当に裁判沙汰にするのであれば、それなりの根拠があるのだと思いますが、最初は派手な花火を打ち上げるものの、結局はしりすぼみになってしまうというマレーシアではありがちな対応で終わるような気がしなくもありません。
 もしそうだとしたら、振り上げた拳を下ろすところがないだけでなく、パハンFAの窮状を自ら明らかにすることになりそうです。またそうなれば、スマレ選手以外にもチームを今期中に離れる選手が続出しそうです。

クダFA監督は来季はペラTBGを指揮か
 先週のMリーグ1部第6節ではジョホール・ダルル・タジムJDTの対戦で0-7と惨敗したペラTBGの来季の監督候補に、同じMリーグ1部クダFAのアイディル・シャリン監督の名前が上がっているようです。
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は、大敗の責任はペラTBGのメフメト・ドゥラコビッチ監督一人の責任ではないとしながらも、4季を迎えるドゥラコビッチ監督はペラTBGを2018年にはマレーシアカップ優勝に導くなど実績は決して悪くない一方で、新しい戦術などの導入がないことからクラブ内では停滞感が感じられていることから、新監督獲得へ動く可能性が取り沙汰されています。
 今週にはシャリン監督の代理人がペラTBGを運営するペラ州サッカー協会(ペラ州FA)と面会し、契約内容の交渉を行うという話もあり、これが事実ならぺら州FAの本気度が感じられます。

Mリーグ2部プレミアリーグ2020年シーズン第6節結果

 9月4日(金)と9月5日(土)の両日に、2部プレミアリーグ第6節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)

9月11日(金)
シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFA 2-0 ヌグリスンビランFA
得点者:ペナン-カサグランデ(6分)、リ・チャンフン(62分)
 ホームのペナンFAがリーグ再開から2連勝で首位に躍り出ました。リーグ得点王のカサグランデがこの試合でもゴールを決め、6試合で7ゴールと好調を維持しています。ちーむも今季はまだ無敗です。
 一方、ヌグリスンビランFAはMリーグ1部への自動昇格となるリーグ2位まで勝点差8となってしまい、昇格争いから脱落です。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタ・バル)
ケランタン・ユナイテッドFC 0-2 クアラルンプールFA
得点者:クアラルンプール-パウロ・ジョスエ2(63分、90分+2分)
 クアラルンプールFAがリーグ中断を挟み3し、勝点14として2位に浮上しています。首位のペナンFA同様、6試合無敗で勝点では並んでいるものの、得失差により2位となっています。
 ケランタン・ユナイテッドFCはリーグ再開から2連敗です。

サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッドFC 0-0 UKM FC
得点者:なし

9月5日(土)
MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
ペラII 5-1 クチンFA
得点者:ペラ-カイルル・アシュラフ・サヒザ(15分)、ナズミ・アーマド(26分)、アディブ・ラオプ2(50分、57分)、サシャ・ペッシ(89分)、クチン-ジョセフ・カラン・ティ(55分)
 今季初勝利を目指した両チームの戦いはペラIIが勝利し、今季初白星を飾っています。
 一方、クチンFAはこの試合でも勝利を得られず今季勝ち星のない唯一のクラブになってしまいました。
 クチンFAの鈴木雄太選手と谷川由来選手はいずれも先発してフル出場しています。

スルタン・イスマイル・ナサルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 2-3 JDT II
得点者:トレンガヌ-エンク・ヌル・シャキル2(1分、55分)、JDT-キコ・インサ2(11分、27分)、フェルナンド・ロドリゲス(66分)
 Bチーム同士の対戦は、リーグ中断まで4連勝だったトレンガヌFC IIが前節に続いて連敗しています。
 勝利したJDT IIは、代表招集も噂されている帰化選手のリリドン・クラスニキが先発出場。このままだと選手層が厚いトップチームで出場機会のないBチームの選手が代表招集という可能性もありそうです。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は先発でフル出場していますが、JDT IIの廣瀬慧選手はベンチ入りしませんでした。

MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール20-0 ケランタンFA
得点者:なし
 新オーナーが決まり心機一転が期待されたケランタンFAでしたが、引き分けに終わり上位浮上のきっかけが掴めないままBクラスに低迷しています。
 一方、スランゴール2はこの試合後にU19代表候補合宿に参加する選手が離脱するため今後は選手層の薄さに苦しみそうです。
 ケランタンFAの渡邉将基選手は警告累積による出場停止によりベンチ入りしませんでした。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第6節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1ペナンFA64201441014
2クアラルンプールFA6420115614
3トレンガヌFC II640296312
4JDT II63211110111
5スランゴール2631267110
6ケランタンU63038809
7ヌグリスンビランFA6204511-66
8ケランタンFA62229725
9ペラ II61239905
10サラワクU 6123910-15
11UKM FC6123410-65
12クチンFA6015515-101
*8位のケランタンFAは給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第6節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7カサグランデペナンFA6
5エンドリックペナンFA6
4ダニアル・アスリスランゴール26
4フェルナンド・ロドリゲスJDT II6
4フランシス・コネクアラルンプールFA6
4フェリックス・チディケランタン6

Mリーグ1部スーパーリーグ2020年シーズン第6節結果

 9月4日(金)と9月5日(土)の両日に、1部スーパーリーグ第6節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)
 *試合のダイジェスト映像は全てMFLの公式Youtubeより

9月4日(金)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 7-0 ペラTBG
得点者:アフィク・ファザイル(22分)、ゴンザロ・カブレラ3(36分、45分PK、63分)、ラマダン・サイフラー(45分+2分)、サファウィ・ラシド(79分)、アキヤ・ラシド(84分)
 JDTは、追撃候補の一つペラTBGを全く寄せ付けず、JDTがゴンザロ・カブレラのハットトリックなどを含む今季最多得点で圧勝。2位に勝点差6をつけ、独走態勢に入りつつあります。

リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバFA 1-2 スランゴールFC
得点者:サバ-ルドリュブ・パウノヴィッチ(65分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン2(72分、81分)
 スランゴールFCは前節はベンチスタートだったイフェダヨ・オルセグンが先発し、終盤に2ゴールを決めリーグ再開後の初勝利を挙げています。
 一方、サバFAはリーグ再開から2連敗となっています。

ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州クルボン)
マラッカ・ユナイテッドFC 1-0 トレンガヌFC
得点者:マラッカ-ウチェ・アグバ(61分)
 マラッカ・ユナイテッドFCが連勝。過去2試合で6得点無失点で2連勝のトレンガヌFCは完封負けしています。

9月5日(土)
ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダFA 2-1 PJシティFC
得点者:クダ-クパ・シャーマン(24分)、チェチェ・キプレ(68分)、PJ-ワシントン・ブランダオ(16分)
 5バックで試合に臨んだPJシティが先制し、さらに守備的になった布陣をこじ開けたクダFAが連勝で2位に浮上。
 一方の3試合勝ち星なしのPJシティは11位のサバFAと勝点で並び、次節の直接対決が控えています。

UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM FC 1-0 パハンFA
得点者:ラフィ・ヤアコブ(63分)
 昇格組のUITM FCが前節のフェルダ・ユナイテッドFCに続き、昨季2位のパハンFAに勝利する大番狂わせで、順位を一つ上げ4位としています。
 パハンFAはリーグ再開以降2連敗で、モハマドゥ・スマレ不在が響いています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 1-1 フェルダ・ユナイテッドFC
得点者:PDRM-エスカンダル・イスマイル(59分)、フェルダ-カイルル・アムリ(71分PK)
 PDRM FCが今季チーム3ゴール目となるエスカンダル・イスマイルのゴールで先制しましたが、フェルダ・ユナイテッドFCが追いつき引き分けに終わっています。
 フェルダ・ユナイテッドFCは最下位のPDRM FC相手に勝点3を獲得してリーグ順位をあげたいところでしたが、今季未勝利の相手に引き分けが精一杯でした。
 フェルダ・ユナイテッドFCの恵龍太郎選手は先発でフル出場しています。

マレーシアスーパーリーグ順位表(第6節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1JDT65101541116
2トレンガヌFC63121410410
3クダFA6312107310
4UITM FC631276110
5マラッカU64029549
6スランゴールFC62318809
7ペラTBG6222812-48
8パハンFA620489-16
9フェルダU613279-26
10PJシティFC612359-45
11サバFA6123611-55
12PDRM FC6024310-7-1
*5位のマラッカUと12位のPDRM FCはそれぞれ、給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアスーパーリーグ ゴールランキング(第6節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7ドミニク・ダ・シルヴァトレンガヌFC6
5イフェダヨ・オルセグンスランゴールFC6
4サンジャル・シャアフメドフトレンガヌFC6
4ゴンザロ・カブレラJDT6
4クパ・シャーマンクダFA6
4チェチェ・キプレクダFA6

9月4日のニュース:新オーナーはケランタンFAを1.7億円で買収、MFLは全クラブにSOP遵守を改めて求める

新オーナーはケランタンFAを1.7億円で買収
 マレーシア語紙ハリアンメトロは、Mリーグ1部のケランタンFAの売却が完了したと報じています。
 このブログでも既報通り、新オーナーは企業家でもあり投資家でもあるノリザム・トゥキマン紙で、自身が運営する食品製造販売とホテル経営会社のザムバーガー社を通じて、680万リンギをケランタン州FAに支払い、クランタンFAの運営会社であるTRW社の全株式を取得したということです。
 昨日行われた記者会見の席上でノリザム氏は、当面はケランタン州のサッカーファンの信用を取り戻すために選手のパフォーマンス向上と設備投資に注力したいと述べ、来季2021年シーズンのクラブライセンス取得のために、ケランタン州FAにTRW社の全株式取得のために300万リンギ(およそ7680万円)を、そしてケランタン州FAが抱える未払い給料完済のためにさらに380万リンギ(およそ9730万円)を支払ったということです。(筆者注:マレーシアサッカー協会FAMは未払い給料問題を年内に解決できないクラブに対して、来季のMリーグに参加するためのクラブライセンスを発給しないとしています。)
 「選手には今後は未払い給料の問題について心配する必要はないので、よりプレーをして欲しい。」と記者会見で話したノリザム氏は、チームの強化期間として3年から5年を目安にし、その後はTRW社の株式を上場した上で、50万リンギから100万リンギ(およそ1280万円から2560万円)の配当を得たいとしています。
 ケランタンFAを買収するために自らが経営する企業の資産を一部売却した他、リーグ再開後も無観客試合となっていることで入場料収入が期待できないなどのリスクについてノリザム氏は「自分は投資家として20年以上の経験を持ち、今日の投資が明日の利益につながらないとことを理解している。その上でファンを第一にして、常勝チームを作ることに楽観的である。」と述べています。
 さらにノリザム氏は「選手に対しては、八百長に加担しないように忠告したい。そしてファンにはケランタン州のサッカーがかつての栄光を取り戻せるよう期待して欲しい。また将来的には(クラブ運営会社の)TRW社の株式を選手に対しても分け与えて、給料に依存しなくとも済むようにしたい。」と話しています。
 またこの日は選手やコーチ、スタッフに未払い給料の一部となる37万リンギ(およそ948万円)も手渡されました。
 この記者会見にはケランタン州FAのシャアリ・マット・ハサン会長とアファンディ・ハムザ会長補佐も出席しましたが、アファンディ会長補佐は今後、ケランタン州FAはこれまで20%の株式を保有していたMリーグクラブの運営から完全に離れ、草の根レベルからU19とU21チームの育成までに専念すると話しています。
(売却契約の調印式の様子-中央右の赤いキャップがノリザム氏-ケランタン州FAの公式Facebookより)

MFLは全クラブにSOP遵守を改めて求める
 8月28日から再開したMリーグの第5節を終え、Mリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLは公式Facebook上で標準作業手順SOPの遵守を改めて各クラブに依頼しています。
 MFLは先週8月28日と29日に開催された第5節の試合を監視していたということですが、MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは複数のクラブが新型コロナウィルス感染防止のためのSOPに従っていなかったことを指摘しています。
 「マッチコミッショナーの報告によると、多くの試合でSOPに従わない規則違反が見られた。顕著だったのがクラブ関係者のマスク着用義務違反と、クラブ役員やVIPのソーシャルディスタンス違反で、この違反は頻繁に見られたようである。この状況が改善されなければ、罰金処分の導入などを検討する。このSOP遵守は今季リーグが最終節まで行われるための重要な条件であることを認識して欲しい。」とアブドル・ガニCEOは述べています。
 この他、MFLはこの日、来季2021年シーズンのリーグ日程に関する予備会合を開いたことも報告し、その席にはタン・チェンホー代表監督も出席したことを明らかにしています。
(写真は来季日程会合の様子。右手前がタン代表監督-MFLの公式Facebookより)


9月3日のニュース:ケランタンFAの新オーナーが決定、U19代表合宿参加組のレベルアップが急務

 ケランタン州サッカー協会(ケランタン州FA)が運営するMリーグ2部のケランタンFAの新オーナーが決定したと、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 企業家でもあり投資家でもあるノリザム・トゥキマン氏はケランタン州FAとの間で行っていた交渉が成立し、ケランタン州FAが設立したクラブ運営会社のTRW社の主要株主となるということです。
 本日9月3日に正式な記者会見が本拠地のケランタン州コタバルで行われるということですが、これによりケランタンFAは民営化されて、来季からはケランタンFCとなることも発表される予定です。
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 ケランタン州を中心に食品関連企業とホテルなどを経営するザムバーガー社をノリザム氏はザムサハムの愛称で知られています。本日の記者会見ではケランタンFAの選手とスタッフに未払い給料の支払いも行われるという情報もあります。
 いずれにせよ、これでクラブの民営化が実現され、ケランタンFAは来季はケランタンFCとしてMリーグに参戦できそうです。
(以下はノリザム氏の運営企業のFacebookに挙げられたケランタンFA民営化発表イベントの告知)

U19代表合宿参加組のレベルアップが急務
 U19代表は代表候補合宿参加組に現在開催中のMリーグに出場している選手が加わり最終メンバーが決定しますが、U19代表のチームマネージャーは合宿参加組のレベルアップが急務であると話していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 これまで7週間にわたって合宿を行なってきたU19代表候補について、チームマネージャーのカマルル・アリフィン・モハマド・シャハル氏は、いまだに満足のいくレベルのパフォーマンスが見られないと話し、この理由として合宿参加組とMリーグ出場組との間の実力差を挙げています。
 「合宿参加組とMリーグでプレーしているU19代表候補の実力差は明らかである。しかしその際はここの選手の才能の差ではなく、Mリーグ組がプロとして臨んでいる練習や試合時間数の差である。」と話すカマルル・アリフィン チームマネージャーは、今月から始まるU19代表候補第三次合宿からMリーグでプレーする選手が合宿に加わることを明らかにしています。
 さらにカマルル・アリフィン チームマネージャーは、「現在Mリーグの1部と2部でプレーしている13名の選手が第三次合宿からチームに加わり、これまでの合宿に招集された総勢30名ほどの選手から選ばれる7名か8名の選手とともに最終候補のメンバーとなる。」と話しています。
 第三次合宿から参加する予定のMリーグ組には、ムカイリ・アジマル・マハディ、フィルダウス・イルマン・モハマド・ファドヒル、アズリン・アフィク・ルスミニ、シーク・イズハン・ナズレイ・シーク・アズマン、ハリス・ハイカル・アダム・アフカル(以上スランゴール2)やベルギー1部リーグのKVコルトレイクと契約したルクマン・ハキム・シャムスディンらがいます。
 U19代表は、10月14日にウズベキスタン で開幕するアジアサッカー連盟AFC U19選手権に出場しますが、この大会も延期の可能性が取り沙汰されています。

9月2日のニュース:スマレはタイのクラブへ移籍か、FAMはクラブ民営化期限の遵守を改めて警告

スマレはタイのクラブへ移籍か
 Mリーグ1部パハンFAに所属するモハマドゥ・スマレは、Mリーグ再開となった8月28日の対JDT戦にベンチ入りしなかったどころか、過去1ヶ月ほどチームの練習にも参加していないことはこのブログでも昨日取り上げました。
 そのスマレ選手がタイ1部リーグのクラブの練習参加していると、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 代表でもプレーする26歳のスマレ選手が練習に参加しているのは、マレーシアU23代表やフル代表でのプレー経験もあるドミニク・タンが今年から所属しているタイ1部リーグのポリス・テロFCです。
 26歳のスマレ選手がどのような経緯でパハンFAを離れてポリス・テロFCの練習に参加しているかは不明ですが、タイのメディアによれば、今月9月末に開幕するタイリーグの2020/21シーズンからはタイのクラブでプレーすると報じられています。
 スマレ選手自身も詳細は明らかにしていないものの、今後はバンコクを拠点とすることを明言しているということです。
 ガンビア出身のスマレ選手は2018年にマレーシア国籍を取得し、マレーシア人のちをひかない初めての帰化選手として代表入りを果たした以降は、主力選手として活躍しています。
 なお今回の騒動ではパハンFAを運営するパハン州FAやサポーターからスマレ選手に対する非難が出ていますが、これについてスマレ選手は、現時点では何も話せないが、明らかにで切る時期がきたら全てを話すと述べるに留めています。
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 JDTへの移籍が取り沙汰せれているスマレ選手ですが、このタイクラブへの移籍が腰掛け的なもので、その後にJDTへ移籍という流れがあるかも知れません。なお、同僚となったタン選手はポリス・テロFCへ移籍する前にはJDTに所属していました。
 また別の報道では、スマレ選手とパハンFA間で交わされた契約書に含まれる「クラブが2回にわたり給料を支払わない場合には、選手は無条件で契約を破棄できる」という条項をもとに契約を破棄し、高額オファーを受けてタイへ渡ったともされています。パハンFAはリーグ再開後には不参加が噂されるほど経営が逼迫(逼迫)していると噂されており、スマレ選手だけが批判されるべきでない可能性もあります。

FAMはクラブ民営化期限の遵守を改めて警告
 マレーシアサッカー協会FAMは9月30日を期限として、各州のサッカー協会(州FA)が運営するクラブを民営化することを義務付けています。その期限まで1ヶ月を切ったことでFAMは改めて警告を発し、民営化が達成されないクラブが3部リーグに降格となることを強調しています。
 来季2021年シーズン以降に国内リーグMリーグ1部と2部のプロリーグに参加するためのクラブライセンスを取得するためには、アジアサッカー連盟AFCが設けた規定によりクラブの民営化が義務付けられています。
 今年2020年には、マレーシアはMリーグ1部優勝チームに与えられているAFCチャンピオンズリーグの本戦出場枠に加えて、AFCカップの出場枠を2枠与えられています。AFCの規定に沿わないクラブが国内トップリーグでプレーすることをFAMが許可すれば、このAFC主催大会への参加枠が減少する可能性もあることから、今回の民営化についてFAMは妥協しないことをスチュアート・ラマリンガムFAM事務局長も強調しています。
 スチュアート事務局長は現在、既に5クラブが民営化を完了し、12クラブがその手続きを行なっているとする一方で、3クラブは手続きに着手すらしていないことを明らかにしています。
 「民営化手続きが遅れていたり、着手できていないクラブには、現在の運営組織の規約により民営化後にクラブを運営する運営会社の設立ができなかったり、経営会議の総意が必要であったりなど様々な理由があることは理解しているが、期限までに民営化ができないクラブは3部へ降格となる。これにより1部と2部に参加するクラブ数が減少することを受け入れることについてはMFLとFAMは意見が一致している。」とスチュアート事務局長は話しています。