7月9日のニュース:サバFAは今日、優勝を決められるか、JDTの17選手がインフル感染、給料未払いについて選手会が抗議

サバFAは今日、優勝を決められるか
マレーシアフットボールリーグMFL第20節は、今日7月9日(火)と10日(水)に行われますが、2部プレミアリーグの首位サバFAは今日の3位UITM FC戦に勝てば、プレミアリーグ優勝が決定します。
 17試合を終了し、11勝4分2敗、勝点37のサバFAは、18試合を消化している2位のジョホール・ダルル・タクジムJDT IIに勝点差4をつけています。今シーズンのプレミアリーグは、シーズン開幕後にプルリスFAが出場停止となったため11チームの争いとなっており、各チームは20試合を戦うため、今日の試合でサバFAが勝つと勝点差が7となり、JDT IIは残り2試合に勝利しても勝点で追いつけないため、サバFAの優勝が決まります。
 前節第19節で、2012年以来の1部スーパーリーグ昇格を決めているサバFAは、1996年、当時の国内1部リーグ、リガ・プルダナでの優勝以来のトロフィーを目指しますが、主力選手である韓国出身のDFパク・テースウ(韓国)、トルクメニスタン出身のMFアフメット・アタエフの二人の外国人選手とDFランディ・バルー・サムソンの3人が累積警告で出場停止となっているのが痛いところ。1部昇格を目指すUITM FCにとっても負けられないホームでの試合ですので、激しい試合になりそうです。

JDTの17選手がインフル感染
 ジョホール・ダルル・タクジムJDTのFacebookによると、チーム所属の17選手がインフルエンザに感染したようです。
 感染したのはMFL1部スーパーリーグのJDT所属の10名、MFL2部プレミアリーグのJDT IIの4名、MFL3部M3リーグのJDT III所属の3名で、この他にコーチやチームスタッフ数名も感染しているとのことです。
 JDTのテクニカル・ダイレクターを務めるアリスター・エドワーズ氏のコメントも掲載されており、それによると選手、コーチ、チームスタッフ全員に健康診断を受けさせ、練習場の消毒なども行っているようです。
 マレーシア国内では敵なしのJDTもインフルには勝てなかった、と言ったところでしょうか。(写真はJDTのFacebookより)

給料未払いについて選手会がFAMに抗議
 プルリス州サッカー協会(PFA)からPFAのプロクラブチームであるノーザンライオンズ元所属選手への今シーズンの給料が支払われていないことについて、マレーシアプロサッカー選手会PFAMがマレーシアサッカー協会FAMに訴えたと、マレー語紙ウトゥサン・マレーシア電子版で報じられています。
 PFAMのイズハム・イスマイルCEOによると、プルリスノーザンライオンズ元選手15名がイズハムCEOと会い、所得税、従業員積立金(EPF、日本の年金制度に当たります)、従業員社会保障制度(SOCSO、日本の社会保険に当たります)を含めた給料未払いの現状を説明し、これを受けたPFAMは、FAMがPFAに対して厳しく処遇することを求めています。
 イズハムCEOは、PFAが抱える2018年シーズンの給料未払いについてもPFAからは何の連絡をないとしています。2018年シーズンの給料未払いについては、既にFAMからPFAに対しても迅速な対応を求める指示が出ていますが、何も進展していないようですね。
 また同じ記事の中では、MFL3部M3リーグに所属するバトゥ・ドゥアFCの選手数名が7月7日にトレンガヌ州クママンのマッ・チリ・ミニスタジアムで行われた鈴木雄太選手が所属するクチンFAとの試合に帯同しなかったことにも触れており、こちらも給料未払いが理由としていますが、PFAMは正式な報告を待ってからFAMに報告するとしています。
 ちなみに鈴木雄太選手は本日7月9日が誕生日とのこと。おめでとうございます。(以下はクチンFAのFacebookより)

7月8日のニュース:FAカップ決勝の外国人審判案は個人的見解?、M3リーグで選手が審判に暴行、ケランタンFAの新会長が決定

FAカップ決勝の外国人審判案は個人的見解?
 7月27日(土)に行われるマレーシアFAカップの決勝に外国人のプロ審判を採用する案は、最終的に立ち消えになりましたが、この案を巡ってマレーシアサッカー協会FAMの審判委員会のダリ・ワヒド委員長が当初提案した案そのものが、審判委員会の中で話し合われたものではなかった、とマレー語紙ブリタ・ハリアン電子版が伝えています。
 2018年のマレーシアカップ決勝では、退場者を2名出すなど試合をコントロールしきれなかったとしてマレーシア人審判に対する批判がおこったとこから、今年のFAカップやマレーシアカップでは外国人のプロ審判の採用が何度も噂されてきました。マレーシアFAカップでは外国人のプロ審判不採用が決まった際には、日本、オーストラリアのサッカー協会へ依頼をしたものの返事がないとの説明もFAMからされていました。これを受け、マレーシアFAカップを運営するマレーシアフットボールリーグMFLも外国人プロ審判不採用を発表していました。
 FAMの審判委員会のメンバーによると、そもそも委員会内部で外国人プロ審判採用が話し合われたことはなく、ダリ委員長の話は「寝耳に水」だったようです。

M3リーグで選手が審判に暴行
MFL3部にあたるM3リーグで、選手と関係者が試合後に主審と副審に暴行という事件がMFLのホームページで報じられています。
 M3第11節のジョホール州のジョホール・バルFA(JBFA)とケランタン州のケランタン・ユナイテッドの試合で起こったこの事件は、1−3とJBFAにリードを許していたケランタン・ユナイテッドが3−3と追いついて引き分けとなった試合で、ケランタンFAの3点目となったPKが与えられた主審の判定を巡るものでした。
 JBFAの選手は試合終了の笛がなると、フィールドで主審を追いかけ、さらに控室にまで押しかけて暴行を働いたとしています。
 MFLはマッチコミッショナーや主審からの報告や、観戦していたケランタン・ユナイテッドのサポーターなどから事情聴取を行い、規律違反に対しては厳罰に処するとしています。
 一方JBFAのダト・シャヒラン・モハマド・ジャマルディンMDは審判の疑惑の判定がこの件を引き起こしたものだとして、選手の行動を擁護しています。
 どんな理由であれ、審判への暴行は許されるものではないと思いますが、MFLはどのような裁定を下すかに注目が集まります。

ケランタンFAの新会長が決定
7月8日に行われたケランタン州サッカー協会の臨時総会で行われた会長選挙で、国民信託党に所属する政治家のワン・アブドル・ラヒム・ワン・アブドラ氏が当選したことがブリタ・ハリアン電子版で伝えられています。ダト・スリ・アムリ・アイマン・アブドル・アジズ氏の16票に対して、28票を獲得したラヒム新会長は、2019年から2023年までの任期を務めることになります。ケランタン州サッカー協会は、協会自体の負債や、協会が運営するMFL2部のクラブチーム、ケランタンFAレッドウォリアーズの選手への給料未払いなど解決しなければならない問題は山積みです。

MFL第19節結果のまとめ

マレーシアフットボールリーグMFL第19節が7月5日(金)から7月7日(日)にかけて行われました。以下結果まとめです。左側がホーム、(カッコ)内は第19節終了時点での順位と成績です。

MFL1部スーパーリーグ

クダFA(4位:8勝6分5敗 勝点30)1-1PKNP FC(10位:3勝6分10敗 勝点15)
得点者:クダFA-アザムディン・アキル(52分)、PKNP FC-ジャンカルロ(81分)
 試合前には昨シーズンの6位を上回る成績を上げたいと語っていたクダFAのアイディル・シャリン監督ですが、降格圏のいるPKNP FCとホームで痛い引き分けでした。
 PKNP FCは195cmの長身FWジャンカルロがコーナーキックから得意のヘディングで同点ゴールを挙げ、MFL2部への降格争いで貴重な勝点1をチームにもたらしています。

PKNS FC(8位:5勝5分9敗 勝点20)1-2トレンガヌFC(7位:7勝6分6敗 勝点21)
得点者:PKNS FC-キティポン・プレムジャイ(85分)、トレンガヌFC-サンジャル・シャアフメドフ(35分)、ナスルラ・ハニフ(89分)
 途中出場となったキティポン・プレムジャイの移籍後初ゴールで同点に追いついたPKNS FCでしたが、この日は絶好調だったトレンガヌFCのGKイルハム・アミルラーとゴールポストに何度もチャンスを阻まれて逆転負け。ここ数試合の不調にスランゴールFAのBチーム化の報道が影響していることをラヤゴパル監督は否定していますが、シーズン前半の好調さからは思いもよらなかったMFL2部への降格圏に近づいています。
 トレンガヌFCはこの日の勝利で4位のクダFAとは勝点差が3、2位パハンFAとは勝点差6とトップ5あるいはトップ3が見えてきました。

プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(9位:6勝2分11敗 勝点20)1-2マラッカ・ユナイテッド(5位:8勝5分6敗 勝点29)
得点者:PJシティFC-ペドロ・エンリケ(41分)、マラッカ・ユナイテッド-ルカ・ミルノヴィッチ(37分)、チャン・ソグォン(45分)
 逆転勝ちのマラッカ・ユナイテッドは2位のパハンFAとは勝点差が4となり、昨シーズンの7位から大幅に順位を上げて今シーズンを終えられそうな気配がでてきました。
 今シーズン1部に昇格したPJシティFCは、東ティモール代表のペドロ・エンリケのゴールで先制したものの、逆転負け。勝点はPKNSと並ぶ20ですが、得失点差で9位となっており、1部残留の目標は果たせそうです。

パハンFA(2位:9勝6分3敗 勝点33)2−0クアラ・ルンプール(KL)FA(11位:4勝2分13敗 勝点14)
得点者:パハンFA-エラルド・グロン(57分PK)、アザム・アジー(90分)

ペラTBG(6位:6勝9分4敗 勝点27)0−3ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)(1位:15勝4分0敗 勝点49)
得点者:JDT-レアンドロ・ヴァレスケス2(37分、48分)、アキヤ・ラシド(90分)
 前節にスーパーリーグ6連覇を決めているJDTが快勝。残り3試合はPJシティFC、KLFA、トレンガヌFCとの対戦が残っていますが、今シーズン無敗で終える可能性も出てきました。

フェルダ・ユナイテッド(12位:2勝6分10敗 勝点12)1−2セランゴールFA(3位:8勝7分4敗 勝点31)
得点者:フェルダ・ユナイテッド-ジョシネル・シャド(64分)、セランゴールFA-サンドロ・ダ・シルバ(44分)、イフェダヨ・オルセグン(51分)
 フェルダ・ユナイテッドの渡邉将基選手はスタメンでフル出場、池田圭選手は後半途中から出場しています。

2部プレミアリーグ

JDT II(2位:9勝6分3敗 勝点33)0-1サバFA(1位:11勝4分2敗 勝点37)
得点者:サバFA-ロドリュブ・パウノヴィッチ(59分)
 この試合の勝利で、サバFAは今シーズン2部プレミアリーグの上位2位以内が確定し、来シーズンは2012年以来となる1部スーパーリーグへ昇格が決まりました。

ケランタンFA(10位:3勝8分6敗 勝点14*)2-0スランゴール・ユナイテッド(8位:5勝3分9敗 勝点18)
得点者-ケランタンFA:ニック・アキフ・シャヒラン(49分PK)、ニック・アズリ・ニック・アリアス(53分)
 ケランタンFAは8試合ぶりの勝利、スランゴール・ユナイテッドは4連敗となりました。
 *ケランタンFAは国際サッカー連盟FIFAの裁定により、勝点3を剥奪(はくだつ)されています。

サラワクFA(11位:2勝4分11敗 勝点10)2-4ヌグリ・スンビランFA(5位:7勝4分6敗 勝点25)
得点者:サラワクFA-アリフ・ハサニ(17分)、ハドソン・ディアス(45分)、ヌグリ・スンビランFA-アルミール2(5分、79分)、イゴール・ルイス2(25分、62分)
 この試合で再び昇格争いに加わったヌグリ・スンビランFAの次節は昇格を争うPDRM FCとの対戦です。
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

トレンガヌFC II(4位:7勝6分4敗 勝点27)0−0ペナンFA(6位:6勝6分6敗 勝点24)
得点者:なし
 ペナンFAはこの試合を含め8試合負けなしで順位を6位まで上げ、昇格争いに加わってきました。一方1部スーパーリーグのトレンガヌFCのBチームであるトレンガヌFC IIはJDT IIとともにMFLの規定により1部昇格はできません。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

UITM FC(3位:8勝4分6敗 勝点28)1-2PDRM FC(7位:7勝3分7敗 勝点24)
得点者:UITM FC-シルヴァ・マイコン(17分)、PDRM FC-ウチェ・アグバ2(44分、52分)
 一時はプレミアリーグ首位となったUITM FCはその後、成績が急降下。この試合も含めて5試合で勝ち星がありません。
 一方のPDRM FCは2連勝で昇格争いに加わってきました。


7月6日から7月7日のニュース:FAMはあらたな帰化選手申請に着手、MFLが各クラブに支給するのは「助成金」ではなく「放映権料」

FAMはあらたな帰化選手申請に着手
マレーシアサッカー協会FAMが新たな帰化選手候補であるリリドン・クラシニキ(27)とギリェルメ・デ・パウラ(33)に関する書類をマレーシア内務省に提出したと、英字紙ニューストレイトタイムズの電子版が伝えています。
 コソヴォ系アルバニア人のクラシニキ選手は、昨年まで3シーズン在籍したクダFAでは105試合に出場して38ゴールを挙げています。今シーズンはマラッカ・ユナイテッドに移籍したものの。3月3日のマレーシアフットボールリーグMFL第5節のクアラルンプール(KL:)FA戦でケガのため途中退場し、その後は戦列を離れ、現在はドイツで治療中とされています。
 ブラジル人のギリェルメ選手は、2015年にスランゴールFAでプレーし、2016年はPDRM FC、2017年以降はKLFAでプレーしていますが、KLFAではシンガポールのレジェンド、ファンディ・アーマドの持つクラブ記録まであと2ゴールと迫る65ゴールを挙げています。
 国際サッカー連盟FIFAの規定は、帰化選手となるための条件として当該国に5年間居住していることを求めており、クラシニキ、ギリェルメ両選手共にこの条件を満たしていませんが、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、帰化申請には政府の協力も必要なので、まずは関係省庁に書類を提出して内容の精査を依頼したとしています。
 該当国5年居住の条件を満たして帰化した選手の成功例としてあげられるのが、ガンビア出身のムハマドゥ・スマレ(パハンFA)で、彼の活躍は2018年の東南アジア選手権スズキカップ準優勝につながったとされています。

MFLが各クラブに支給するのは「助成金」ではなく「放映権料」
MFLは、各クラブへ支給されているのは「助成金」あるいは「補助金」ではなく、「放映権料」であると記者会見で明言したと、ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 記者会見に出席したMFLのケヴィン・ラマリンガムCEOは、7月と8月に各クラブに支給されることになった「放映権料」が、MFL1部スーパーリーグの各クラブには年間300万リンギ(約7860万円)、2部プレミアリーグの各クラブには年間100万リンギ(約2620万円)と昨年と同額であることも発表しています。
 MFLは、マレーシア最大のテレコミュニケーション企業であるテレコム・マレーシア(TM)との間で総額4億8000万リンギ(約126億円)の8年間にわたるスポンサー契約を昨年結んでいましたが、今年の3月に突如、TM側が一方的に契約を解除したことからスポンサー不足が心配されていました。
 なお、MFLは放映権に関する改革の一環として、エナヴァイブ・コンサルタンシー社を新たな株主として迎え入れたことを公開しています。

7月5日のニュース:ケランタンFAの会長選挙はビジネスマン対政治家の争い、シンガポールでMFLなどの中継開始

ケランタンFAの会長選はビジネスマン対政治家の争い
給料未払いによる勝点の剥奪(はくだつ)や、マレーシアフットボールリーグMFLでは予算不足により外国人選手なしでの戦いを強いられるなど、様々な問題を抱えるケランタンFAを統括するケランタン州サッカー協会のビビ・ラムジャニ・イリアス・カーン会長が会長辞職を発表したのが先月半ば。その後は新会長の候補者選びが始まっていましたが、7月6日に実施される会長選挙の有力候補者としてビジネスマンのダト・スリ・アムリ・アイマン・アブドル・アジズ氏、マレーシアの現首相マハティール・モハマド氏が率いる与党マレーシア統一プリブミ党のタン・スリ・アブドル・ラシド・アブドル・ラーマン副党首、そして与党構成党である国民信託党のワン・アブドル・ラヒム・ワン・アブドラ氏の争いになるだろうとマレー語紙ウトゥサン・マレーシアの電子版が報じています。
 有名なバティック(ろうけつ染)生地生産で財を成したビビ元会長は、2017年9月に就任し国内では唯一の女性州サッカー協会会長となりました。しかし2012年にはリーグ優勝、マレーシアFAカップ優勝、マレーシアカップ優勝の「トレブル(三冠)」を達成したこともあるケランタンFAは、2018年には5勝3分14敗の成績でマレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグで11位に終わり2部プレミアリーグに降格、2019年はMFL2部プレミアリーグでも、11チーム中10位に低迷しています。また上記の給料未払い問題などで、グラウンド内外からその手腕に批判が集まっていました。
 マレーシア各州のサッカー協会の会長職には王族あるいは政治家が就任するケースが非常に多く、例えばスランゴール州サッカー協会はスランゴール州皇太子、パハン州サッカー協会はパハン州知事が就任しています。また近年では今回のケランタンFAのビビ女史や、今シーズン途中で出場停止となったプルリスFAのダト・アーマド・アミザル・シャイフィット・ラファイエ氏などビジネスマン会長による運営の失敗例もあるため、ケランタン州サッカー協会の構成メンバーがどのような判断を下すのかに注目が集まっています。

シンガポールでMFLなどの中継開始
MFLでは現在、 4名のシンガポール出身の選手がプレーしていますが、彼らの出場する試合を中心に、今年は約30試合ほどのMFLリーグ戦、マレーシアFAカップ決勝、そして8月から始まるマレーシアカップの試合がシンガポールでも見られるようになると、Goal.comのマレーシア版が伝えています。
 ジョホール・ダルル・タクジムJDTの主将MFハリス・ハルン、パハンFAのDFサフワン・バハルディン、クダFAのDFシャキル・ハムザ、そしてフェルダ・ユナイテッドのFWカイルル・アムリ・カマルの4選手に加えて、クダFAのアイディル・シャリン・サハック監督もシンガポール出身ですが、彼らの勇姿を中継するのは、シンガポールの通信会社、シンガポール・テレコム(通称シンテル)が運営する有料チャンネル、シンテルTVです。ただし、このシンテルTVがMFLに放送権をどのくらい払っているかについては、情報を開示していません。
 中継される30試合の内訳は、MFL1部スーパーリーグの試合とマレーシアFAカップ決勝(クダFAが決勝に進出しています)が12試合、残りの18試合がマレーシアカップの試合となっています。

7月4日のニュース:FAカップの審判はマレーシア人を採用か、トレンガヌFCの新外国人選手問題

FAカップの審判はマレーシア人を採用か
ペラTBGとクダFAが対戦するマレーシア FAカップ決勝について、外国人の主審が担当するのではと言う噂が出ていましたが、この試合を主催するマレーシアフットボールリーグMFLのホームページ上で、MFLのモハマド・シャズリ・シャイク・モハマドCOO(最高執行責任者)が決勝の主審はマレーシア人となると発表しています。
 FAカップの主審が外国人になるのではないか、という噂が出ていた背景には、マレーシアのもう一つのカップ戦*マレーシアカップの2018年決勝を担当したマレーシア人審判の判定が物議を醸し出し、決勝で対戦したトレンガヌFCとペラTBG両チームの監督、選手、サポーターそしてマレーシアサッカー協会の当時の会長トゥンク・イスマイルジョホール州皇太子までから試合をコントロールできなかったとして非難されると言う一件があります。
 しかしその一方で、マレーシアサッカー協会FAMのモハマド・ダリ・ワヒド審判委員長が、FAカップ決勝のマレーシア人主審採用の件は最終決定ではない、と発言しており、外国人主審採用の可能性がなくなったわけではありません。
*マレーシアカップは、天皇杯と同じ1921年から開催されているマレーシアはもとより、アジアでも由緒あるカップ戦。回数で言えば日本軍政による当時の英領マラヤ占領時の1942年から1947年の間のみ中断されただけなので、天皇杯よりも回数を重ねています。

トレンガヌFCの新外国人選手問題
トレンガヌFCは、5月29日に終了した今年2回目のトランスファーウィンドウ期間に、モンテネグロ出身のDFイゴール・ゾンジッチに替えて期限付き移籍で獲得したブラジル人DFルイス・グスタフォ・カミロの国際移籍証明書ITCが発行されなかったとして、特別措置として既にITCを保持している選手の入団許可をMFLに対して求めている、とトレンガヌFCを運営するトレンガヌ州サッカー協会PBNTのホームページで発表しています。
 PBNTのホームページによると、ルイス選手が所属しているフェロヴィアリアFC(ブラジル)との間で期限付き移籍交渉は合意できていたものの、ITC発手続きに必要な書類の不備によって、「30秒」締め切りに遅れてしまいITCが取得できなかったとしています。
 このわざわざ書かれた「30秒」と言う表現に対して、マレーシア人らしい言い訳だなと思わず苦笑してしまいました。「1秒でも30秒でも期限切れは期限切れ」と考える日本人からすれば、「マレーシアなら30秒は遅れのうちに入らないから、世界もそれを認めてくれてもいいのに」といったような考えを持つ人には遭遇することは珍しくないので、わざわざホームページ上に書いて共感を求めたのでしょう。
 なおPBNTのホームページでは、今年2回目のトランスファーウィンドウ期間中にカンボジア出身のDFチエリー・チャンタ・ビンも他の選手と入れ替えることを計画したものの、チャンタ・ビン選手の代わりに獲得予定だったタイ出身のサンサーン・リムワッタナ(タイ1部リーグポートFC、現在はアユタヤ・ユナイテッドに移籍)については、当初合意していた移籍金を上回る金額をポートFC側が要求したため破談になったことも合わせて書かれています。
 またゾンジッチ選手退団により外国人枠が一つ空いたトレンガヌFCは、MFL2部に所属するBチームのトレンガヌFC IIからコートジボアール出身のMFデルチ・マルセルを昇格させて、急場をしのいでいましたが、このマルセル選手は第17節のペラTBG戦で退場になっています。

7月1日から3日のニュース:FAカップの決勝はクダFA対ペラTBG、オーストラリアとインドネシアもWC共催を検討、U19代表監督交代は吉と出るか凶と出るか。

FAカップの決勝はクダFA対ペラTBG
6月29日(土)と6月30日(日)の両日に行われたマレーシア FAカップ準決勝の第2戦は以下の結果となりました。(左側のチームがホーム、カッコ内は第1戦と第2戦の通算成績)
ペラTBG3-0パハンFA(4-3)
得点者:ペラTBG-ブレンダン・ガン(35分)、パルティバン・ジャネセカラン(42分)、ファイサル・ロスリ(44分OG)
 ホームゲームとなった6月22日の第1戦を3-1と勝利したパハンFAは、この準決勝第2戦に備え、6月25日に行われたマレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグのスランゴールFA戦には主力の一部を休ませる布陣で臨みました。(結果はスランゴールFAに2-5で惨敗)そこまで準備周到に用意したドラー・サレー監督でしたが、その策略は功を奏さず、FAカップ連覇もかかっていたパハンFAは準決勝敗退となりました。
フェルダ・ユナイテッド3-2クダFA(3-3)
得点者:フェルダ・ユナイテッド-チアゴ・ジュニオール(65分)、チャントゥル・スピア(72分)、ハディン・アズマン(90分)、クダFA-フェナンド・ロドリゲズ(26分PK)、ファルハン・ロスラン(38分)
 スーパーリーグでは最下位のフェルダ・ユナイテッドですが、チームの愛称「ファイターズ」の名に恥じない奮闘を見せ、第1戦と第2戦の通算成績を3-3としたものの、アウェイゴールルールでクダFAが勝ち抜けました。
 フェルダ・ユナイテッドの渡邉将基選手はスタメンでフル出場、池田圭選手は途中出場となっています。
 この結果、7月27日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリルスタジアムで行われるマレーシアFAカップの決勝は、2004年以来3度目の優勝を目指すペラTBGと、2年ぶり5度目の優勝を目指すクダFAの対戦となりました。

オーストラリアとインドネシアもWC共催を検討
6月23日に閉幕した東南アジア諸国連合ASEANの首脳会談サミットの際に、タイのプラユット・チャンオチャ首相が国際サッカー連盟FIFAワールドカップの2034年大会の立候補をアセアン各国と合同で行うことを表明しましたが、そのASEANにも加盟しているインドネシアが隣国オーストラリアと2034年ワールドカップ共催を検討しているとAFP通信が伝えています。
 記事の中でインドネシアサッカー協会のスポークスマンは、当初はタイとの共催を模索したものの話がまとまらなかったため、オーストラリアとの共催を検討したとし、既に両サッカー協会は具体的な話し合いを始めているし、また両サッカー協会は2021年のFIFA U20ワールドカップの共催も検討しているとしています。アセアンによる共催の検討が発表されたわずか数日後のこの発表について、オーストラリアサッカー協会からはコメントが取れていないようですが、インドネシアサッカー協会はアセアン10カ国による共催とオーストラリアとの共催を天秤にかけているのでしょうか。
 アセアン10カ国による共催については、マレーシアサッカー協会FAMのダト・ハミディン・モハマド・アミン会長も実現が難しいとし、現実的には3から4カ国による共催案がより現実的ではないかと述べています。

U19代表監督交代は吉と出るか凶と出るか
英字紙ニューストレイトタイムズの電子版が、FAMがボジャン・ホダックU19代表監督との契約の更新を行わなかったことを懸念する記事を掲載しています。
 昨年2018年のアセアンサッカー連盟AFFU19選手権で初優勝、さらにアジアサッカー連盟AFCU19選手権本戦に12年ぶりの出場を果たすなど、FAMが求めた結果を全て残してきたホダック元監督の契約更新が行われなかった理由は謎のままですが、歯に衣着せぬ言動でFAMと衝突することも度々あったことから、その辺りが理由ではないかとしています。
 後任にはオーストラリア出身のブラッド・マロニーU23代表コーチが監督代行に指名されています。マロニー監督代行はU23代表のコーチとしてオン・キムスイU23代表監督を支えながら、U19代表の監督代行を務めることになっています。U19代表は8月5日から18日までベトナムで行われるAFF U19選手権には連覇がかかり、11月5日から18日までカンボジアで行われるAFCU19選手権予選が控えている一方、U23代表は12月にフィリピンで行われる東南アジア競技大会(オリンピックの東南アジア版)に参加します。これらの大会で好成績を残せない場合、ホダック監督を「解任」したFAMに対するファンの信頼が失われる可能性があります。

MFL第18節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFL1部スーパーリーグは6月25日(火)と26日(水)に開催された今節第18節を含め、残りは5節。2位のパハンFAに勝点差13をつけて首位を快走するジョホール・ダルル・タクジムJDTの優勝は時間の問題で、むしろ注目されるのは2部プレミアリーグへの降格をめぐる激しい争いです。
 また開幕当初の12チームからプルリスFAが出場停止になり、11チームとなった2部プレミアリーグの昇格争いは、1部スーパーリーグに所属するJDTとトレンガヌFCのフィーダークラブ(Bチーム)であるJDT IIとトレンガヌFC IIに昇格権がないため、この2チームの順位次第では、リーグ3位や4位のチームでも1部昇格のチャンスはあります。

MFL1部スーパーリーグ

フェルダ・ユナイテッド2-3ペラTBG
得点者:フェルダ・ユナイテッド-ハディン・アズマン(81分)、池田圭(83分)、ペラTBG-ロナウド(22分)、パルティバン・ジャネセカラン(34分)、カレッカ(53分)
 この試合の敗戦でフェルダ・ユナイテッドは最下位のままですが、試合数はともに勝点14の10位のKLFA、11位のPKNP FCより1試合少なく、またこの両チームとの直接対決も残しているだけに、MFL1部スーパーリーグ残留の可能性も残っています。
 一方のペラTBGはこの試合でリーグ戦3連勝。今週末のマレーシア FAカップ準決勝のパハンFA戦に向けて勢いがついたのではないでしょうか。
 今シーズン4つ目のゴールを決めた池田圭選手、渡邉将基選手はともにフェルダ・ユナイテッドのスタメンでフル出場しています。

PKNP FC2-2PKNS FC
得点者:PKNP FC-ハフィズ・ラマダン(49分)、ジャンカルロ(76分)、PKNS FC-スレンドラン・ラヴィンドラン(35分)、クパ・シャーマン(84pK)
 ともに州開発公社を母体とするクラブの対戦は、降格圏にいる11位のPKNP FCが貴重な勝ち点を積み上げています。
 一方のPKNP FCはこの試合を含めた5試合で1勝1分3敗と、スランゴールFAの二軍化案が出て以降は精彩がありません。

スランゴールFA5-2パハンFA
得点者:スランゴールFA-カイリル・ムヒミーン(31分)、イフェダヨ・オルセグン3(37分、44分、87分)、エンドリック(46分)、パハンFA-コギレスワン・ラジ(68分)、モハマドゥ・スマレ(77分)
 今週末のマレーシア FAカップ、ペラTBG戦に向けて主力を温存したメンバーで臨んだパハンFAでしたが、前半で0-3となるなど結果は惨敗。計算上は残っていたリーグ優勝の可能性が消滅しただけでなく、リーグ2位の座も危うくなってきました。

トレンガヌFC3-1クアラ・ルンプール(KL)FA
得点者:トレンガヌFC-リー・タック(37分PK)、ムハマド・ファウジ(76分)、マリク・マット・アリフ(83分)、KLFA-ダルコ・マルコヴィッチ(41分)

クダFA3-2プタリン・ジャヤ(PJ)シティ
得点者:クダFA-バドロル・バクティアル(15分)、ファルハン・ロスラン(49分)、フェルナンド・ロドリゲズ(76分)、PJシティFC-ワシントン・ブランダオ(60分)、ガニシュ・グナセガラン(66分)

マラッカ・ユナイテッド1-2ジョホール・ダルル・タクジムJDT
得点者:シュコール・アドナン(84分)、JDT-ナジム・ファイズ(7分)、ジオゴ(27分)
 この第18節でパハンFAが敗れ、JDTが勝利したことで、勝点46のJDTに追いつくことができるチームがなくなり、JDTの6シーズン連続優勝が決まっています。JDTの選手、スタッフの皆さんおめでとうございます。
 第5節でスーパーリーグ首位に立ったJDTは、第7節でパハンFAに首位の座を明け渡すも第8節からは一度も首位から陥落することなく優勝を決めています。また、JDTはこの優勝で、今シーズンに続き、2020年シーズンのアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACL本戦への出場資格を獲得しています。

MFL2部プレミアリーグ

スタンゴール・ユナイテッド2-3PDRM FC
得点者:スランゴール・ユナイテッド-ファン・シンヨン2(8分、61分)、PDRM FC-ウチェ・アグバ2(2分、56分)、エズリ・シャフィジィ(24分)

JDT II2-0UITM FC
得点者:ラマダン・サイフラー(47分)、モハマド・ガダー(58分)

サバFA4-1サラワクFA
得点者:サバFA-ロドリュブ・パウノヴィッチ3(11分、63分、84分)、アギナルド・ポリカルポ(39分)、サラワクFA-ボビー・ゴンザレス(60分)

UKM FC2-4トレンガヌFC II
得点者:UKM FC-マテオ・ロスカム(44分)、ミカエル・イジェジ(84分)、トレンガヌFC II-鈴木ブルーノ3(11分、18分、23分)、タキュディン・ロスラム(58分)
 ハットトリックを決めたトレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は、スタメンでフル出場しています。

ペナンFA2-1ヌグリ・スンビランFA
得点者:ペナンFA-ジュリアン・ボッタロ(29分)、アル・ハフィズ・ハルン(37分)、ヌグリ・スンビランFA-アルミール(20分PK)
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

6月24日から30日のニュース:スランゴールFAの二軍化案にPKNS FCの監督や選手が反論、マレーシアサッカー界のレジェンドがMFLの外国人偏重に警鐘、クダFAは「第二のアキヤ」を出さないよう有望な若手に長期契約を提示

スランゴールFAの二軍化案にPKNS FCの監督や選手が反論
スランゴールサッカー協会のアミルディン・シャリ会長が、同じスランゴール州のシャー・アラムスタジアムをホームとし、州政府から運営資金援助受けているスランゴールFAチームとPKNS FCを統合し、PKNS FCをスランゴールFAの二軍(こちらではフィーダークラブ(feeder club)と呼んでいます)とする可能性があることを発言して以来、PKNS FC関係者からは多くの反論が出ていると当時のメディアが伝えています。
 マレー語紙ブリタ・ハリアンの電子版では、自身もPKNS FCの選手であったラヤゴパル・クリシュナサミPKNS FC監督は、PKNS FCは1967年発足の伝統のあるクラブであり、モクタル・ダハリ(マレーシアサッカー協会FAMのアカデミーが彼の名にちなんでモクタル・ダハリ・アカデミーとされるほどのマレーシアサッカー界のレジェンド)、サントク・シン、ソー・チンアン(いずれも、アジア予選を突破しながらソヴィエト連邦のアフガニスタン侵攻に抗議する形で辞退したモスクワオリンピックに出場する予定だったマレーシア代表のメンバー)など、1970年代から80年代にかけてのマレーシアサッカー黄金期の主力選手を輩出したクラブであり、現在もマレーシアフットボールリーグMFLでは成功しているクラブの一つであると述べ、それ以上は選手の気持ちを考えるとコメントできないとしています。
 また先日行われた国際サッカー連盟FIFAワールドカップアジア一次予選の代表メンバーでもあるDFアクラム・マイナンは、現在MFL1部スーパーリーグ9位のPKNS FCがスランゴールFAの二軍となれば、今シーズンの順位に関係なくMFL2部プレミアリーグ降格となることから、もしそうなれば自分自身の今後について移籍を含めた検討の必要があるとし、同じくDFシャローム・アブドル・カラムも2軍となればチームの輝かしい歴史も忘れられてしまうだけでなく、近い将来リーグのトップ3を狙える有望な若手を含む選手や整った練習環境などが失われてしまうのは残念だとしています。
 PKNS FCの二軍化はあくまでも選択肢の一つであるとアミルディン・シャリ会長は言っていますが、予断を許さない状況であることは間違いありません。

マレーシアサッカー界のレジェンドがMFLの外国人偏重に警鐘
上の記事でも取り上げたマレーシアサッカー界のレジェンドの一人であるサントク・シン氏が、現在のMFLは外国人選手を偏重しすぎで、マレーシア人選手の育成の妨げになっていると発言したと、当地の英字紙ニューストレイトタイムズの電子版が伝えています。
 各クラブが好成績を収めるために重要なポジションに外国人選手を採用し、コーチも彼らに依存することで、FW、MF、DFとどのポジションでもマレーシア人選手が育たず、ひいては「マレーシアサッカーの発展」と言うより大きな目標が達成できない原因となっていると述べています。
 前述したようにモスクワオリンピックの出場資格を獲得し、アジア競技大会でもメダルを獲得した当時のマレーシア代表を知るシン氏には、非常に歯がゆいマレーシアサッカーの現状でしょうが、しかしこの問題は、MFLはそもそも自国人選手育成の場なのか、それとも高いレベルのサッカーを提供する「娯楽」なのか、というどの国内リーグも抱える問題もあります。
 MFLの外国人枠はいわゆる3+1(国籍に関係なく外国人3名プラスアジアサッカー連盟AFC加盟国出身の外国人1名)にアセアンサッカー連盟AFF加盟国出身外国人1名の合計4名が試合に出場可能ですが、お隣タイは3+1にさらに3名のAFF枠を加えています。またJリーグは上記の3+1から、今年は外国人選手の登録選手数を無制限とする一方で、試合に出場できるのは5人まで、さらにJリーグと提携しているタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタールの国籍を有する選手に関しては、日本人選手と同様の扱いとしています。提携国出身の選手は外国人枠の対象から除外されるので、ルール上は日本人が一人も出場しない先発メンバーを組むことも可能です。
 外国人選手依存の問題自体はマレーシアのプロサッカーリーグでは新しいものではありません。過去10年ほどを振り返って見ると以下の通りです。また<>内にはその年の国際サッカー連盟FIFAランキングも合わせて載せてみますので、外国人選手枠数とランキングの相関関係をみていただければと思います。
2009年:外国人選手枠0名 <同160位>
2010年:外国人選手枠0名 <同144位>
2011年:外国人選手枠0名 <同148位>
2012年:外国人選手枠2名 <同158位>
2013年:外国人選手枠3名 <同154位>
2014年:外国人選手枠4名、ただしフィールド上は3名まで。 <同154位>
2015年:外国人選手枠4名(AFC枠1名を含む) <同170位>
2016年:外国人選手枠4名(AFC枠1名を含む) <同161位>
2017年:外国人選手枠4名(AFC枠1名を含む) <同174位>
2018年:外国人選手枠5名(AFC枠1名、AFF枠1名を含む) <同167位>
2019年:外国人選手枠5名(AFC枠1名、AFF枠1名を含む) <同159位*>
*2019年は6月時点でのランキング

クダFAは「第二のアキヤ」とならないよう有望な若手に長期契約を提示
クダFAはFWファヤッド・ズルキフリ・アミン(20)とMFファズルル・ダネル・ニザム(21)の2選手の契約期限をを現在の2021年までから2023年まで延長し、さらに契約解除違約金条項(バイアウト条項)をそれぞれの契約に加え、その金額を500万リンギ(約1億3000万円)としたと、英字紙スターの電子版が伝えています。
 ファズルル選手はクダFAのキャプテン、バドロル・バクティアルと組んで中盤のレギュラーとして活躍し、ファヤッド選手はスーパーサブとしてスーパーリーグの試合でもゴールを決めています。
 タイトルにも書いた「第二のアキヤ」とは、現在MFL1部スーパーリーグのジョホール・ダルル・タクジムJDTでもプレーするマレーシア 代表MFアキヤ・ラシド(20)が昨シーズン末に21万リンギ(約550万円)の契約解除違約金を払ってクダFAからJDTへ移籍した一件を指します。この移籍に不満を持ったクダFAはマレーシアサッカー協会FAMにその可否判断を委託しましたが、FAMはJDTがクダFAに育成費用7万5000リンギ(約200万円)を払うことを条件に、この移籍を認めました。そこで「第二のアキヤ」とならぬよう、有望な若手に対して今回のような長期契約を提示したのだろうと、スターの記事は結んでいます。

6月23日のニュース:マレーシアFAカップ準決勝の結果まとめ、アセアンが合同で2034年ワールドカップ開催立候補を検討

マレーシアFAカップ準決勝の結果まとめ
今週末はマレーシアフットボールリーグMFLは試合がありません。そこで6月22日(土)に行われたマレーシアFAカップ準決勝第1戦の結果をおしらせします。対戦カードの左側がホームチームです。なお準決勝第2戦は6月29日(土)に予定されています。

クダFA1-0フェルダ・ユナイテッド
得点者:クダFA-フェルナンド・ロドリゲス(70分PK)
 MFL3位のクダFAと最下位フェルダ・ユナイテッドの対戦は、ゴール前に上がったコーナーキックに反応したフェルダ・ユナイテッドのGKノラジアン・ラザリとクダFAの長身DFレナン・アルヴェスが交錯して得たPKをフェルナンド・ロドリゲズが決めた1点を守り切ったクダFAが先勝しました。

パハンFA2−0ペラTBG
得点者:パハンFA-エロルド・グロン2(12分、90分)、ムハマドゥ・スマレ(39分)、ペラTBG-パルティバラン・ジャナセカラン(54分)
 パハンFAの2点目は、右からのクロスを胸で受けたムハマドゥ・スマレが、それを倒れこみながらボレーでシュートした技ありのゴールでしたが、圧巻だったのはパハンFAの3点目。アディショナルタイムに入り、ハーフライン手前、自陣ハーフからエロルド・グロンの蹴った高い弾道のキックに対して、前に出ていたペラTBGのGKハフィズル・ハキムが慌てて下がりながらパンチングするも、ボールはそのままゴールへ吸い込まれるスーパーゴールとなり、パハンFAが先勝しました。

アセアンが合同で2034年ワールドカップ開催立候補を検討
タイのバンコクで本日開幕したアセアン(ASEAN、Association of Southeast Asian Nations東南アジア諸国連合)のサミット。その席でタイのプラユット・チャンオチャ首相が国際サッカー連盟FIFAワールドカップの2034年大会の立候補をアセアン各国と合同で行うことを表明し、このサミットに参加中のマレーシアのマハティール・マハティール首相もこの共催案を支持する発言をしたことを、マレーシアの英字紙ザ・スターの電子版が伝えています。
 地域内に人口およそ6億4千万人を抱えるアセアンは、タイの他、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、ベトナム、ブルネイの10カ国で構成される地域協力機構で、サッカーは間違いなくこの地域のナンバー1スポーツですが、まだワールドカップ本戦に出場した国はありません。
 アセアン内の国が単独でワールドカップを開催することは現実的でないとするマハティール首相は、域内の各国が協力して招致することで実現の可能性は上がるのではないかと話しています。