10月4日のニュース
AFCカップ地区間プレーオフ決勝-KLシティ監督は起用する外国籍選手の選考に悩む
KLシティも外国籍選手2名の帰化を申請
ペラFCは新スタジアムと練習施設建設のための土地提供を州政府に依頼

AFCカップ地区間プレーオフ決勝-KLシティ監督は起用する外国籍選手の選考に悩む

AFCカップ地区間プレーオフ決勝は明日10月5日にウズベキスタンで行われますが、この試合でPFCソグディアナ(ウズベキスタン)と対戦するMリーグ1部スーパーリーグのKLシティは10月3日に現地入りしています。

英字紙スターによると、試合が行われる都市ジザフは日中の気温が5度まで下がるということで、10月初旬の最低平均気温が24度、最高平均気温が34度のクアラルンプールから移動した選手たちにとっては、対戦するPFCソグディアナだけでなく、この気候も大敵となりそうです。

そんな中、KLシティのボヤン・ホダック監督は、明日の試合で起用する外国籍選手をまだ決定しておらず、試合直前まで競わせたいと取材に答えています。なおスーパーリーグは外国籍選手枠が無条件3名、アジア枠1名、東南アジア枠1名の計5名となっていますが、AFCカップは無条件3名、アジア枠1名の計4名となっています。

KLシティの外国籍選手は、FWロメル・モラレス(コロンビア)、FWジョーダン・ミンター(ガーナ)、MFパウロ・ジョズエ(ブラジル)、DFジャンカルロ・ガリフオッコ(オーストラリア)、GKケヴィン・メンドーザ(フィリピン)の5名ですが、ホダック監督は、パウロ・ジョズエとジャンカルロ・ガリフオッコについては起用が濃厚としながらも、後の2枠についてはFW2名あるいはFW1名とGK1名にするかは決めかねており、試合前の最後の練習後に決定したいと話しています。

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KLシティは、ここまでのAFCカップでは、グループステージから、ケヴィン・メンドーザを除く4名が起用され、GKは国内リーグでは出場がないアズリ・アブドル・ガニが全ての試合に出場しています。U23代表正GKでもあるアズリ・アブドル・ガニはここまで5試合で4失点(クリーンシート2試合)とチームの地区間プレーオフ進出に貢献しており、順当に行けばFW2名が起用されそうです。

KLシティも外国籍選手2名の帰化を申請

英字紙ニューストレイトタイムズは、Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティが所属する外国籍選手2名の帰化申請を行うことを発表したと報じています。

キャプテンを務めるブラジル出身のMFパウロ・ジョズエと、今季、攻撃的MFからFWへのコンバートで才能が開花したコロンビア出身のロメル・モラレスの両選手は、いずれも「同一国で5年連続でプレーすればその国の幾何選手としてプレーできる」というFIFAの規定に基づき、クアラルンプールサッカー協会(KLFA)の支援を受けて帰化申請を行うということです。

これを発表したKLFAのノクマン・ムスタファ事務局長は、ジョズエ選手の帰化申請を最初に行い、その後にモラレス選手の帰化申請を行い、早ければ今年中には両名ともにマレーシア国政が取得できるだろうと、ニューストレイトタイムズの取材に答えています。

KLシティでのプレーが6年目となるジョズエ選手はブラジル出身の33歳、2017年シーズンに加入して以来、81試合に出場し、29ゴールを挙げています。また25歳のモラレス選手は、2018年シーズンにPKNS FC(現スランゴール2)に加入して2シーズンプレーしたのち、マラッカ・ユナイテッドを経て、昨季2021年シーズンからKLシティでプレーしています。

ノクマンKLFA会長は、KLシティにとっては前身のクアラルンプールFA以来、32年ぶりの優勝となった昨季のマレーシアカップでも、この両選手の果たした役割は大きいとして、KLFAとして国籍取得を支援するとしています。

またマレーシア代表のキム・パンゴン監督も両選手の実力を高く評価しており、代表チーム強化のために2人の国籍取得に期待しているとも言われています。

ペラFCは新スタジアムと練習施設建設のための土地提供を州政府に依頼

Mリーグ2部プレミアリーグのペラFC(以下ペラ)は、ペラ州政府に対して専用スタジアムと新たな練習施設建設のための土地提供を求める予定があると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

ペラの会長を務めるアブドル・アジム氏は、スタジアム建設に適した場所を探し始めていることは認める一方で、州政府に対しての申請はまだ行なっていないと述べています。その一方で州政府の関係者は会談を持ったことも明らかにしています。

スタジアムの建設に対する州政府の支援は求めないと説明したアブドル・アジズ会長は、クラブの価値を高め、真のプロクラブとなるためには自前のスタジアムの建設が必要だと述べ、 土地の提供を求めたいとしています。

スタジアムを建設する土地を州政府から購入するか、賃貸するかは価格次第だとも述べたアブドル・アジズ会長は、現在、使用しているペラ州イポー郊外にあるクラブの練習施設に隣接した地域に「空き地」があると述べ、治療施設、ジムなどを併設した新たな練習施設の建設には理想的だとも話しています。

ペラは、クラブ創設100周年となった昨季は給料未払い問題により主力が大量退団した結果、1部スーパーリーグ11位となり2部プレミアリーグに降格し、今季も給料未払い問題解決の遅れにより、2度に渡り勝点剥奪処分を受け、最終的に勝点9を剥奪され、今季は10チーム中9位に終わっています。その後、今季途中に通信サービス企業のXOX社が新たなオーナーとなったことで、給料未払い問題は解決され、クラブ再建に向けて動き出しています。

有力選手を獲得するためには、それに見合った練習施設やスタジアムが必要と主張するペラのアブドル・アジズ会長は、クラブ専用スタジアムを持つ同じスーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムを引き合いに出し、現在在籍する選手のためにも環境整備が必要であると述べています。

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Mリーグ最古のクラブの一つでもあるペラは、クラブ創設100周年の記念の年に、クラブ史上初の2部降格となる屈辱を味わっています。今季も前半は給料未払い問題が解決しなかったために、新規選手獲得を禁じられ、本来ならU21リーグやU19リーグに出場しているはずの選手をトップチームに昇格させてリーグ戦を戦いました。今季2度目のトランスファーウィンドウが開いた後の後半戦では、外国籍選手を含めた新たな選手を獲得したものの、それまでに受けていた勝点9の剥奪処分が響き、今季は9位に終わっています。

7月16日のニュース
アセアンU19選手権-マレーシアはラオスを破り2大会ぶり2度目の優勝
スーパーリーグとプレミアリーグの合併案が再び浮上

アセアンU19選手権-マレーシアはラオスを破り2大会ぶり2度目の優勝

東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権の決勝が行われ、4大会連続で決勝に進出したマレーシアが、決勝初出場を果たしたラオスを2-0で破り、2大会ぶり2度目の優勝を決めています。

同組だったグループステージでは0-1と敗れたラオスを相手に、14分にはアリフ・イズワン(スランゴール2)のゴール前へのフリーキックに、ラオスDF陣のマークが外れたファイズ・アメル(スランゴール2)があわせて先制ゴール!このゴールで先制したマレーシアは、76分にはアリフ・ファルハン(スランゴール2)のクロスに走り込んだアリフ・イズワンが合わせて2点目のゴール。その後のラオスの反撃を振り切って、この年代の東南アジア覇者となっています。

AFF U19選手権 決勝
2022年7月15日@パトリオットカンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
マレーシア 2-0 ラオス
⚽️マレーシア:ファイズ・アメル(14分)、アリフ・イズワン(76分)

また、まさかの組み合わせとなった3位決定戦は、ベトナムがPK戦を制して3位、敗れたタイは4位となっています。

AFF U19選手権 3位決定戦
2022年7月15日@パトリオットカンドラバガスタジアム(西ジャワ州ブカシ)
ベトナム 1-1 タイ(PK戦ベトナム5-3タイ)
⚽️ベトナム:Nguyen Quoc Viet(53分)
⚽️タイ:Sittha Boonlha(42分)

スーパーリーグとプレミアリーグの合併案が再び浮上

これまで何度か噂に登っていたMリーグ1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併案が再び俎上に載せられていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

今季途中からソーシャルメディアなどで取り上げられることがあったこの案は、スーパーリーグとプレミアリーグを合併して18チームで1リーグとし、入れ替え戦は下部リーグの再編成が行われる2年間は行わないという案で、さらに現在の2部プレミアリーグはU23チームがプレーするリザーブリーグ(セカンドチームリーグ)とする案も同様に検討されているということです。

また新リーグでプレーする各クラブには、U23、U20、U18の各チームを持つことが義務付けられるほか、外国籍選手枠も現行の5名(3+アジア1+アセアン1)から1名増えて6名とすることも予定されているということです。

ニューストレイトタイムズはこの新リーグが実現すれば、国内クラブの弱体化、さらには国内サッカーが停滞状態に陥る懸念があると述べていますが、その根拠となるのが、多くのクラブの経営基盤の弱さと資金不足です。

同じ記事の中でニューストレイトタイムズは、新リーグがトップチーム、U23、U20、U18と4つのチームの保持を義務付けていることから、その予算が確保できないことにより、スーパーリーグとプレミアリーグからそれぞれ1チームが今季限りで撤退することが濃厚とも報じています。

今季もプレミアリーグのペラが給料未払いを理由に勝点9の剥奪処分を受けていますが、その他にも給料未払い問題を起こすクラブが毎年、複数存在します。そういった厳しい予算で運営されるチームは上記のように4チーム保持が義務付けられる一方で、下部リーグへの降格の心配がなくなれば、勝点剥奪処分も気にならないので、再び給料未払いを繰り返す可能性があります。

また外国籍選手枠の見直しも予定されており、現行の5名(3名+アジア枠1名+アセアン枠1名)から1名増えて6名となるようですが、これによりマレーシア人選手の出場機会がさらに減る一方で、資金不足に苦しむクラブにとっては効果はないものの、JDTのような金満クラブにとってはますます有利になりそうな変更です。

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AFCの指導を受けて民営化を進めてきたMリーグ各クラブですが、従来の資金源だった州政府などからの公的支援が減額あるいは打ち切られことで、資金繰りに苦しむクラブは少なくありません。そんな中で、運営能力がないクラブを淘汰するのではなく、新リーグ設立という方法で苦しむクラブを支援するMFLの方針は吉と出るか凶と出るかは、しばらく見守る必要がありそうです。

5月17日のニュース
東南アジア競技大会グループステージ最終節-マレーシアはカンボジアと引き分けで準決勝はベトナムと対戦(ハイライト映像あり)

東南アジア競技大会グループステージ最終節-マレーシアはカンボジアと引き分けで準決勝はベトナムと対戦(ハイライト映像あり)

うーん。痛いというには痛すぎる引き分け。

マレーシアU23代表は第4節を終えて2勝1分で勝点7と、2勝1敗のタイを抑えてグループステージB組1位となり、既に準決勝進出を決めています。さらに今日のカンボジア戦に勝てば、この試合の後に行われるラオス対タイの結果にかかわらず、B組1位が確定します。

というわけで何としても勝ちたい試合ながら、ここまでフル出場してきた選手に少しでも休養を与えたいマレーシアのブラッド・マロニー監督は、FWハディ・ファイヤッド(J3アスルクラロ沼津)、MFアズファル・フィクリ(トレンガヌII)、DFウバイドラー・シャムスル(FAM-MSNプロジェクト)、FWアイマン・アフィル(クダ)を今大会初めて先発に起用、また初戦のタイ戦で途中退場していたDFアザム・アズミ、DFハイリ・ハキム(いずれもトレンガヌ)が2試合ぶりに先発に復帰するなど、第4節のシンガポール戦の先発から6名を入れ替えています。

今日の相手はここまで1勝2敗と既に準決勝進出の望みが立たれているカンボジアです。本田圭佑実質監督もベンチ入りしているカンボジアは、前節第4節ではタイに0-4と大敗してることもあり、メンバーを入れ替えたマレーシアでも組みしやすい相手と考えられていました。

しかし試合が始まると、引き気味に守るカンボジアに対して、チャンスをつくこともできないマレーシアはあっという間に手詰まりになってしまいます。個の力で崩すでもなく、精度の低いロングボールを蹴り込む戦術では埒が開かず、攻撃については明らかにアイディアが不足しています。このまま両チーム無得点で前半終了かと思われたロスタイムに、自陣ペナルティエリア内でDFクェンティン・チェン(スランゴール)が痛恨のハンド。これで得たPKをチャンチャヴ・チュンが蹴り込んで、カンボジアが1-0とリードして前半が終わります。

この試合で引き分け以下なら、B組2位となり、準決勝では昨日終了したグループステージA組1位で優勝候補の開催国ベトナムとの対戦が待ち受ける中、後半開始早々の51分に相手ペナルティーエリア内でシャフィク・イスマイル(トレンガヌ)が倒されたマレーシアはPKを獲得。これをハディ・ファイヤッドが決めて、マレーシアがついに同点に追いつきます。

準決勝ではベトナムとの対戦を避けたいでマロニー監督は、ルクマン・ハキム(KVコルトレイク)、シャヒル・バシャー(スランゴール)、ファイズ・アメル(スランゴール2)とアタッカーを投入して逆転を目指しましたが、60分にはDFラインと裏へのパスに抜け出したキー・リナがマレーシアDFとGKをかわしてゴール!再びカンボジアがリードを奪います。

攻め続けながら、ゴールに至らないマレーシアは67分、ルクマン・ハキムのパスを受けたハディ・ファイヤッドがゴール前の混戦からシュートを決め、マレーシアは再び同点に追いつきます。

マロニー監督は、さらにダニアル・アスリ(スランゴール)、ニック・アキフ(トレンガヌ)の両FWを投入するなど攻撃のカードを切りますが、試合はこのまま終了。この試合の後の試合では、ラオスが大健闘したものの、タイがラオスのオウンゴールで挙げた1点で逃げ切っています。この結果、タイはマレーシアを抜いてB組1位となり、準決勝はA組2位のインドネシアと、またB組2位となったマレーシアはA組1位のベトナムと対戦することになってしまいました。

タイに0-5で敗れたシンガポールと2-2の引き分けに続き、やはりタイに0-4で敗れたカンボジアとも2-2と、いずれもタイが圧勝した相手に何とか引き分けたマレーシア。どちらかに勝っていれば…。しかし、勝利したタイ戦も相手が退場で1人減った状況だったことを考えると、B組2位は順当な順位と言えるかもしれません。2日間の休養を挟んで迎える準決勝では、A代表は3連敗中のベトナムとの対戦が決まりました。U23代表がA代表の仇討ちをできるのかに注目しましょう。

東南アジア競技大会2021年大会
グループステージB組 第5節(最終節)
5月16日(月)
ティエンチュオン・スタジアム(ナムディン-ベトナム)
マレーシア 2-2 カンボジア
⚽️マレーシア:ハディ・ファイヤッド2(51分PK、67分)
⚽️カンボジア:チャンチャヴ・チュン(45+1分PK)、キー・リナ(60分)
🟨マレーシア(0)
🟨カンボジア(0)
(下はマレーシアU23代表の先発XIと、この試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeより)

東南アジア競技大会2021年大会
グループステージB組 第5節(最終節)
5月16日(月)
ティエンチュオン・スタジアム(ナムディン-ベトナム)
ラオス 0-1 タイ
⚽️タイ:アト・ヴィエンカーム(17分OG)
🟨ラオス(1):CHONY WENPASERTH
🟨タイ(2):ジャキット・パラポン、ナラコーン・ノームチャンサクル

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージB組 最終順位

チーム得失差勝点
1*タイ430112489
2*マレーシア42209638
3シンガポール412159-45
4カンボジア411269-34
5ラオス4013410-60
1位タイと2位マレーシアが準決勝進出

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージA組 最終順位

チーム得失差勝点
1*ベトナム431060610
2*インドネシア430111569
3ミャンマー320178-16
4フィリピン411267-14
5東ティモール4004313-100
1位ベトナムと2位インドネシアが準決勝進出

東南アジア競技大会2021年大会 グループステージ日程と結果

5月6日(金)
フィリピン 4-0 東ティモール、ベトナム 3-0 インドネシア
5月7日(土)
ラオス 2-2 シンガポール、タイ 1-2 マレーシア
5月8日(日)
東ティモール 2-3 ミャンマー、ベトナム 0-0 フィリピン
5月9日(月)
ラオス 1-4 カンボジア、シンガポール 5-0 タイ
5月10日(火)
ミャンマー 3-2フィリピン、インドネシア 4-1 東ティモール
5月11日(水)
カンボジア 0-1 シンガポール、マレーシア 3-1 ラオス
5月13日(金)
フィリピン 0-4 インドネシア、ミャンマー 0-1 ベトナム
5月14日(土)
シンガポール 2-2 マレーシア、タイ 4-0 カンボジア
5月15日(日)
インドネシア 3-1ミャンマー、東ティモール 0-2 ベトナム
5月16日(月)
マレーシア 2-2 カンボジア、ラオス 0-1 タイ

東南アジア競技大会2021年大会 ノックアウトステージ日程

5月19日(木)
準決勝
ベトナム対マレーシア(午後8時キックオフ)
タイ対インドネシア(午後11時キックオフ)
5月22日(日)
3位決定戦(午後8時キックオフ)
決勝(午後11時キックオフ)
*時間はいずれもマレーシア時間

5月9日のニュース
東南アジア競技大会-ラオス代表選手が新型コロナ感染の疑いで同じ宿舎利用のマレーシアら他チームに感染拡大の懸念も
東南アジア競技大会-試合途中に救急車で搬送されたアザム・アズミは既に退院も次戦は出場しない可能性大

東南アジア競技大会-ラオス代表選手が新型コロナ感染の疑いで同じ宿舎利用のマレーシアら他チームに感染拡大の懸念も

5月6日よりベトナムで開幕している東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会の男子サッカーは、いわゆる「スポーツバブル」形式で運営されています。各チームは大会開始後からは宿舎、練習会場、試合会場で構成されている「バブル」から出ることはなく、外部との接触を経つことで感染の可能性を下げる運営方法です。

しかし英字紙ニューストレイトタイムズは、このバブル方式採用下でラオスU23代表の選手1名が新型コロナに感染したようだと報じています。さらにこの記事では、ラオスと同じグループステージB組のマレーシア、タイ、シンガポール、カンボジアも同じホテルを宿舎としており、感染が拡大する懸念があるとも伝えています。

なお、ニュースとレイトタイムズは、大会を主催する東南アジア競技大会連盟がこの件については未だ公式声明を発表していないとも報じていますが、実際に感染していた場合、ラオスU23代表は感染により隔離される選手に代わり、大会出場登録選手20名以外の選手を新たに出場登録することが大会規定により認められています。

今大会に出場しているマレーシアU23代表は、明後日の5月11日のグループステージ第3節でラオスU23代表と対戦する予定になっています。

東南アジア競技大会-試合途中に救急車で搬送されたアザム・アズミは既に退院も次戦は出場しない可能性大

5月8日のタイU23代表との試合は、相手の退場者もあり、なんとか勝利したマレーシアU23代表。この試合では63分にDFアザム・アズミ(トレンガヌ)がタイU23代表のジャトラパット・サッタムと激しく交錯し、そのまま交代退場した後、救急車で搬送される事態が起きています。

ニューストレイトタイムズは、このアザム選手が試合当日には既に退院したと報じる一方で、次戦となる5月11日のラオスU23代表戦の出場については以下のようなブラッド・マロニー監督のコメントを伝えています。「アザム選手は退院はしたが、現在も医師の観察下にあり、次戦の出場は危ぶまれている。試合では交錯後、一時的に意識を失っており、実戦に復帰する前には再検査を受ける必要がある。」

このコメントを見る限りでは、アザム選手は出場しない可能性が高そうです。アザム選手はAFC U23アジアカップ予選でもフル出場している主力選手ですが、タイU23代表戦ではこのアズミ選手に代わって出場したクエンティン・チェン(スランゴール)が好機を演出した他、またファディ・ファイアッド(J3沼津)、シャフィク・イスマイル(トレンガヌ)、サフアン・マズラン(トレンガヌII)ら途中交代出場した選手が活躍しています。

4月28日のニュース
ACLグループステージI組第5節-JDTは広州に辛勝もグループ1位で最終節へ(ハイライト映像あり)

ACLグループステージI組第5節-JDTは広州に辛勝もグループ1位で最終節へ

ACLグループステージI組第5節が4月27日に行われ、JDTはここまで未勝利の広州FCに1-0で辛勝しています。またこの試合の前に行われた蔚山現代対川崎フロンターレ戦で、蔚山が勝利したため、JDTと蔚山がいずれも勝点10で並びましたが、この2チームは直接対決でJDTが勝利しているため、規定でJDTが1位、蔚山が2位となり、以下川崎(勝点8)、広州(勝点0)となりました。この結果、JDTは最終節の蔚山現代戦で勝利すれば、悲願のグループステージ突破となります。

ACLでは、複数のチームが同じ勝点で並んだ場合には、当該チーム同士の勝点や得失差によって順位が決まるため、JDTはこの日の広州戦はスコアに関係なく勝てば良い試合でした。それもあってか、JDTのベンヤミン・モラ監督は大きくメンバーを入れ替えて、この試合に臨みました。

ここまでの4試合にフル出場したシェイン・ローリーとラヴェル・コービン=オン、そしてほぼフル出場のマシュー・デイヴィーズをベンチ外としたモラ監督は、2戦連続でナチョ・インサも休養させ、今大会初出場となるシャマー・クティ・アバ、アキヤ・ラシド、カルリ・デ・ムルガ、今大会初先発となるシャーミ・サファリ、ナサニエル・シオ・ホンワンらを起用するなど、最終節を睨んだ先発XIを選択しました。

先制したのはJDTでした。15分、相手ペナルティエリア内で倒されたベルグソン・ダ・シルヴァが自身でPKを決めて、まず1-0とJDTがリードします。しかし、JDTはその後の得点機を生かせず、結局、このまま試合は終了かと思われた後半ロスタイムの90+6分に途中出場のラマダン・サイフラーが広州ペナルティエリア内で倒され、これを再びベルグソンが決め、JDTは必要な勝点3を獲得しています。

JDTはクラブ史上初(マレーシアのクラブとしても史上初)のグループステージ3勝を挙げ、勝点で並ぶ蔚山現代との最終節に臨みます。この試合で勝ったチームがI組首位となりグループステージ突破が決まりますが、引き分けると、川崎フロンターレを含めた3チームが勝点11で並びます。ACLの規定では、勝点で並んだ場合には当該クラブ同士の対戦成績の1)勝点、2)得失差と続きますが、この場合、1)では3チームとも1勝2分1敗で順位が決まりません。2)ではJDTは川崎戦の5失点が響いて-4、逆に川崎はこのJDT戦のおかげで得失差4、蔚山は得失差0となり、川崎がI組の1位となります。

ACLグループステージI組 第5節
4月27日(水)
スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
広州FC 0-2 JDT
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ2(16分PK、90+6分PK)
🟨広州(4):リ・ジアハオ、ス・ティアンシ、ファン・カイシュウ、ヤン・シン)
🟨JDT(2):アキヤ・ラシド、シャーミ・サファリ
(下は両チームの先発XIとハイライト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeより)

4月27日(水)
タン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)
蔚山現代 3-2 川崎フロンターレ
⚽️蔚山:レアンドロ(14分)、オム・ウォンサング(20分)、ヴァレリ・カザイシュヴィリ(47分)
⚽️川崎:レアンドロ・ダミアン2(40分、90+2分)
🟨蔚山(0)
🟨川崎(3):山根視来、佐々木旭、ジョアン・シミッチ
(下は両チームの先発XI)

ACLグループステージI組 順位表(第5節終了時)

チーム得失差勝点
1JDT531196310
2蔚山5311135810
3川崎5221164128
4広州5005022-220

ACLグループステージI組日程(時間はマレーシア時間、日本時間は-1時間)
試合会場はJDTの試合は全てスルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)、それ以外の試合はタンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)となっています。

4月15日(金)
川崎フロンターレ 1-1 蔚山現代JDT 5-0 広州FC
4月18日(月)
広州FC 0-1 川崎フロンターレ蔚山現代 1-2 JDT
4月21日(木)
蔚山現代3-0 広州川崎フロンターレ 0-0 JDT
4月24日(日)
広州FC 0-5 蔚山現代JDT 0-5 川崎フロンターレ
4月27日(火)
蔚山現代 3-2 川崎広州 0-2 JDT
4月30日(土)
川崎-広州(17時キックオフ)、JDT-蔚山現代(17時キックオフ)

4月20日のニュース
シーゲームズ出場のU23代表合宿開始も初日の参加者は5名だけ
ACL-JDTは2戦2勝で1300万円とそれより貴重なAFCクラブポイント獲得

シーゲームズ出場のU23代表合宿開始も初日の参加者は5名だけ

5名でどんな練習ができるのか。マレーシア語紙ハリアンメトロは、昨日4月19日から始まったU23代表合宿の初日に参加したのはわずか5名だったと報じています。

来月5月に開幕する東南アジア競技大会通称シーゲームズに出場するU23代表候補は、海外組のルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)とハディ・ファイヤド(J3沼津)の海外組2名を含む31名が発表されていますが、合宿初日となった4月19日から参加したのはシーク・イズハン、ファーミ・ダニエル、ファイズ・アメル(以上スランゴール2)、シャフィ・アズスワド(JDT II)、ハキミ・アジミ(KLシティ)の5名のみだったと言うことです。

この状況についてブラッド・マロニーU23代表監督は、複数のクラブが今週末のリーグ戦終了後に選手を合宿に参加させることを求めていると理由を説明し、来週にはU23代表候補全員が揃うだろうと説明し、当面は参加メンバーだけで練習を続けると述べています。

2011年のジャカルタ大会以来の金メダルを目指すマレーシアU23代表は、スランゴールとセカンドチームのスランゴール2から11名、トレンガヌとセカンドチームのトレンガヌIIから9名と、この両クラブ出身の選手が大半を占めています。

ACL-JDTは2戦2勝で1300万円とそれより貴重なAFCクラブポイント獲得

AFCチャンピオンズリーグACLのグループステージI組に出場中のJDTは、初戦の広州FC戦、そしてまさかの蔚山現代戦と2連勝し、I組トップとなっていますが、マレーシア語紙のウトゥサンマレーシアはこの2勝によって、JDTは既に10万米ドル(およそ1300万円)を獲得したと報じています。

ACLのグループステージでは、勝利チームには5万米ドル、引き分けの場合には両チームに1万米ドルが賞金として与えられますが、蔚山戦の80分にベルグソン・ダ・シルヴァが決めた決勝ゴールは4万米ドル(およそ520万円)の価値があったということです。

また、広州FC戦と蔚山戦の勝利はAFCクラブコンペティションランキングで合計6ポイントも獲得しており、ウトゥサンマレーシアの記事によると、この2勝でJDTのランキングが21位から15位まで上昇したということです。これにより、マレーシアのランキングはAFC東地区では25.351ポイントで7位のままではあるものの、6位のタイ(28.596ポイント)、5位のベトナム(31.144)に近づきつつあり、2024年のAFC大会ではより多くのマレーシアクラブが大会に参加できる可能性が高まっているとしています。

また各国のクラブが獲得したクラブポイントでは、マレーシアは2019年から14.45ポイント獲得していますが、その内訳は2019年のACLプレーオフに出場し蔚山現代に敗れて0.15ポイント、さらにボーナスポイントとして0.3ポイントの計0.45ポイントを獲得した以外の14ポイントはJDTが全て獲得しているということです。(14ポイントの内訳は、2019年と2021年のACLでそれぞれ1勝1分で4ポイントずつ、また現在開催中の2022年ACLでここまで2勝で6ポイント)今季のAFCにはKLシティとクダが出場し、来季も2チームの出場枠がありますが、これもJDTがポイントを積み上げたことによるものです。

4月19日のニュース
ACLグループステージI組-JDTは蔚山現代に逆転勝ちで2連勝

ACLグループステージI組-JDTは蔚山現代に逆転勝ちで2連勝

AFCチャンピオンズリーグACLのグループステージI組第2節が4月18日に行われ、JDTが蔚山現代に2-1と逆転勝ちを収め、開幕から2連勝でI組のトップに立ちました。

JDTのベンヤミン・モラ監督は、大勝した初戦の広州FC戦の先発XIからアフィク・ファザイルを外し、ナズミ・ファイズを起用し、やや攻撃重視型の布陣で今季ここまで国内リーグ無敗の蔚山現代に臨みました。

試合開始直後からいきなりシュートを打たれるなどピンチを迎えたJDTでしたが、その直後には中盤で蔚山のパスをカットしたラヴェル・コービング=オンからのパスを受けたフェルナンド・フォレスティエリがペナルティエリアの外からシュートを放ち、蔚山のGKチョ・ヒョヌは死角に入ったのか、これに全く反応できず、JDTが1-0と先行しました。

その後も蔚山優勢で試合が進む中、JDTはチャンスと見ると最終ラインのDFシェーン・ローリーまでがペナルティーエリア近くまで出て蔚山ボールにプレッシャーをかけるなど、Mリーグでは見られないような積極性を見せて追加点を目指しました。しかし30分を過ぎた辺りからは蔚山が再びゴールに迫り、レアンドロらが何度かシュートを放つものの、GKハジック・ナズリの好セーブやゴールポストに助けられ、JDTが1点のリードを守り切って前半を終了しました。

後半に入っても蔚山優勢で試合が進む中、51分にオフザボールの場面でパク・ヨンウと接触したレアンドロ・ヴァレスケスが倒れ込みます。これがMリーグならJDT選手のアピールで間違いなく試合が止まる場面でしたが、オマーンのオマル・アルヤクビ主審はプレイオンを指示、ゴールを目指してプレーを続ける蔚山の選手たちに対し、JDTの選手たちは一旦躊躇した後、慌てて反応しましたが、いずれも後半から出場のソル・ヨンウからのパスをオム・ウォンサンがゴールし、試合は1-1と振り出しに戻りました。

55分には相手パスを奪ったレアンドロ・ヴァレスケスからベルグソンと繋いで、最後はフェルナンド・フォレスティエリがGKチョ・ヒョヌと1対1になる絶好のチャンスを得るも、シュートを左に外してしまいました。この直後、JDTのモラ監督は守備意識の高いアフィク・ファザイルをナズミ・ファイズに代えて投入し、試合を落ち着かせようとします。

JDTはさらに疲れの見えたアリフ・アイマンとレアンドロ・ヴェラスケスに代えてにサファウィ・ラシドとサフィク・ラヒムを投入します。強烈な左足でのシュートが売りながら、守備の意識があまり高くないサファウィ・ラシドの起用にはやや不安が残りましたが、思いの外、自陣に戻って守備をするサファウィ・ラシドを見て、もしかしたらこの試合はJDTが1-1-のまま逃げ切れるのでは、と期待が高まりました。

しかし76分には予想外のアクシデントが起こりました。GKハジック・ナズリが蔚山のマールク・コスタと交錯し、負傷退場となったことです。JDTの正GKは代表GKでもあるファリザル・マーリアスですが、このACLの直前に行われたスーパーリーグのトレンガヌ戦でチームメートのシェーン・ローリーと交錯して脳震盪を起こして退場し、今大会は出場選手登録から外れました。第2GKのハジック・ナズリが広州FC戦、そしてこの日の蔚山現代戦に先発していました。しかし、このハジック・ナズリが負傷したことで、本来は第3GKのイズハム・ターミジが交代出場となりました。U23代表やA代表でのプレー経験はあるものの、今季も含めて過去6シーズン1度もトップチームでプレーしていないイズハム・ターミジとJDTが残る15分前後を守り切れるかに関心が移りました。

ところがとんでもないドラマが最後に残っていました。78分に相手DFからボールを奪ったマシュー・デイヴィーズからサファウィ・ラシドへパスが渡り、このサファウィ・ラシドが蔚山DFを引きつけてから走り込んできたベルグソンへパス。ベルグソンが相手DFをかわして豪快にシュートを決めて80分にJDTが2-1とリードを奪いました。

ここから試合終了のホイッスルまでの10数分の長かったことといったら…。初戦ではロスタイムに川崎に追い付かれて引き分けていた蔚山はJDTサイドへ押し込んでプレッシャーをかけ続けましたが、これに耐えたJDTがクラブ史上初のACL2連勝を果たすとともに、グループステージI組の首位に躍り出ました。一方の国内リーグ無敗の蔚山現代はこの試合が今季初黒星となりました。なおJDTの次戦は、4月21日(金)にJ王者の川崎フロンターレと対戦します。

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個人的に印象に残ったのは、ACLの外国籍選手枠(Mリーグは3+アジア1+東南アジア1)に国内リーグではレギュラーのカルリ・デ・ムルガ(フィリピン)が務めるセンターバックに入ったシャールル・サアドの健闘、そして自陣までもどるなど攻撃以外でも走り回ったサファウィ・ラシドの守備の意識でした。それにしても強いチームが身に付けると、ピンクのユニフォームも悪くないですね。

その一方では、Mリーグで甘やかされて育ったことから、JDTは同点の場面も含め、無意味なファールアピールもあり、特にナチョ・インサの馬鹿げたシュミレーションは、後でナチョ・インサがレオナルドから強烈に肘打ちを喰らいながらノーファウルとなった場面は自業自得(もちろんこのようなラフプレーは絶対に良くないです)だなと笑いながら見てしまいました。(下は両チームの先発XI。また試合のハイライト映像はアストロアリーナのYouTubeチャンネルより)

ACLグループステージI組 第2節
4月18日(月)
スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
蔚山現代 1-2 JDT
⚽️JDT:フェルナンド・フォレスティエリ(7分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(80分)
⚽️蔚山現代:オム・ウォンサン(53分)
🟨JDT(0)
🟨蔚山現代(1):ヴァレリ・カザイシュヴィリ

またこの試合の前に行われた広州FC対川崎フロンターレは、JDTに5失点の広州を相手に8点を挙げた川崎が圧勝しています。グループ順位決定には得失差が大きく影響する可能性もあるので、広州以外の3チームが広州相手に何点挙げられるかが重要になりそうです。

4月18日(月)
タン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)
広州FC 0-8 川崎フロンターレ
⚽️川崎:知念慶2(7分、12分)、車屋紳太郎2(16分、71分)、小林悠(21分、39分)、宮城天(50分)、チャナティップ(69分)
🟨広州(1):スー・ティアンシ
🟨川崎(1):松井蓮之
(下は両チームの先発XI)

チーム得失差勝点
1JDT22007166
2川崎21109184
3蔚山201123-11
4広州2002013-130

ACLグループステージI組日程(時間はマレーシア時間、日本時間は-1時間)
試合会場はJDTの試合は全てスルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)、それ以外の試合はタンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)となっています。

4月15日(金)
川崎フロンターレ 1-1 蔚山現代JDT 5-0 広州FC
4月18日(月)
広州FC 0-1 川崎フロンターレ蔚山現代 1-2 JDT
4月21日(水)
蔚山現代-広州(17時キックオフ)、川崎-JDT(22時キックオフ)
4月24日(日)
広州-蔚山現代(17時キックオフ)、JDT-川崎(22時キックオフ)
4月27日(火)
蔚山現代-川崎(17時キックオフ)、広州-JDT(22時キックオフ)
4月30日(土)
川崎-広州(17時キックオフ)、JDT-蔚山現代(17時キックオフ)

3月27日のニュース
シンガポールの壁は厚かった-キム新監督初黒星

シンガポールサッカー協会FASが主催する3カ国対抗戦の第2戦となるシンガポール代表対マレーシア代表の試合が3月28日(土)にシンガポール国立競技場で行われ、マレーシア代表はシンガポール代表に1-2と敗れています。

今回対戦したシンガポール代表は、昨年2021年12月に自国開催となった東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020でベスト4となったチームです。この大会ベスト4を置き土産に退任した吉田達磨前監督に代わり、現在は吉田前監督の元でコーチを務めたナシル・ナズリ監督代行が指揮をとっていますが、このナシル・ナズリ監督代行は2019年3月にマレーシアのブキジャリル国立競技場で開催されたエアマリンカップに出場したシンガポール代表でも監督代行を務め、その大会ではマレーシア代表を1-0で破った実績もあります。(この時は当時のファンディ・アフマド監督が兼職していたU22代表監督してAFC U23選手権予選に出場していたことから監督代行でした。)

ナシル監督はこの3カ国対抗に向けて、キャップ数が0の4選手を初招集していますが、この試合では、今季のシンガポール1部リーグ3試合で3ゴールを挙げているトーフィク・スパルノ(タンピネス・ローヴァーズ)が先発しています。

一方のマレーシアですが、快勝した3月23日のフィリピン代表戦の先発XIからキム・パンゴン監督は、センターバックの1人がクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)からアイディル・ザフアン(JDT)に、右ウィングがアリフ・アイマン(JDT)からサファウィ・ラシド(JDT)に代わり、先発11名中8名がJDT勢で占められる布陣を選択しています。またこの試合では主将もファリザル選手からアイディル選手となっています。

かつては同じ国だったマレーシアとシンガポールは、独立後もシンガポールはマレーシアの国内リーグでプレーしていたこともあります。こう言った経緯もあり、両国の対戦はその間にある陸路コーズウェイにちなんでコーズウェイダービーと呼ばれ、互いに強烈な対抗意識を持った試合になります。

この日の試合は、試合開始からマレーシアが積極に仕掛け、サフィク・ラヒム(JDT)、サファウィ・ラシド、アキヤ・ラシド(JDT)ら次々とシュートを放つも、いずれもゴールを捉えられませんでした。そんな中、15分にはシャフィク・アフマド(クダ)に代わり早々とムハマド・スマレ(JDT)が投入されましたが、これはシャフィク選手のケガによる交代でした。シャフィク選手はハムストリングを痛めたという報道もあり、この大会後に再開されるMリーグ出場も危ぶまれます。

この交代以降もシンガポールサイドでのプレーが続きましたが、シンガポールGKハサン・サニの好手もあり、マレーシアはゴールを割ることができませんでした。そうこうしている内に30分にはカウンターから、帰化選手のソン・イニョンの左からのクロスをエースのイクサン・ファンディが押し込んで、シンガポールが先制しました。ちなみにこの後も、前線に位置することが多かった右サイドバックのディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)は、裏にパスを通される場面が度々ありました。

キム監督は後半開始時にコギレスワラン・ラジ(PJシティ)に代えてリリドン・クラスニキ(インドスーパーリーグ オディシャFC)を起用しました。後半開始早々の46分には、サファウィ選手がペナルティエリア内で倒されPKを得ますが、自身で蹴ったシュートはゴールポスト上に外し、マレーシアは同点機を逃してしまいます。その後もマレーシア優位で試合が進むも得点できない中、57分、ついにマレーシアが同点に追いつきます。相手のパスをカットしたサフィク選手から、アキヤ選手がゴール前のクラスニキ選手にパス、これをクラスニキ選手が落ち着いて決めて同点としました。コソボ出身の帰化選手でもあるクラスニキ選手はこれが代表初ゴールでした。

65分にキム監督ははサファウィ、アキヤ両選手に代えて、アリフ・アイマン(JDT)、ファイサル・ハリム(トレンガヌ)とフォワードの2選手を投入し、一気に逆転をはかりますが、その隙を着いて76分にイクサン・ファンディがDF3人をかわしてこの試合2つ目のゴールを決め、シンガポールが再びリードします。

さらに81分にはMFのサフィク選手に代えてFWルクマン・ハキム(ベルギー1部KVコルトレイク)、DFアイディル選手に代えて同じDFドミニク・タン(サバ)を投入、試合終了間際にはペナルティエリアのすぐ外と絶好の位置でPKを得ましたが、これもゴールには至らずしましたが、試合はこのまま終了。シンガポールが2019年以来のコーズウェイダービーに勝利し、マレーシアは2014年以来の勝利とはなりませんでした。

シンガポールサッカー協会FAS 3カ国対抗戦
2022年3月26日@シンガポール国立競技場
シンガポール 2-1 マレーシア
⚽️シンガポール:イクサン・ファンディ2(30分、76分)
⚽️マレーシア:リリドン・クラスニキ(57分)

試合のハイライト映像はアストロアリーナのYouTubeチャンネルより

3月24日のニュース
キム新監督の掴みはOK!今年初の代表戦はフィリピンに快勝

キム新監督の掴みはOK!今年初の代表戦はフィリピンに快勝

シンガポールサッカー連盟FASが主催する3カ国対抗に出場中のマレーシア代表は、初戦となった昨日3月23日にフィリピン代表と対戦して2-0と快勝しています。

同じくシンガポールで開催された昨年2021年12月の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでのグループステージ敗退以来の代表戦となったこの試合は、今年1月に就任した韓国出身のキム・パンゴン新監督が率いる初の試合でもありました。キム監督の初戦ということ試合前から先発XI予想がソーシャルメディアで盛り上がっていましたが、蓋を開けてみると以下の通りでした。

GKはキャップ数48のファリザル・マーリアス(JDT)が順当に先発しました。DF陣はタン・チェンホー前代表監督が、その身長の高さからセンターバックで起用していたディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)は本来の右サイドバックに入り、左サイドバックはスズキカップには出場しなかったラヴェル・コービン=オンが復帰、センターバックはシャールル・サアド(JDT)とクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が入りました。2016年10月以来の代表復帰、しかも当初の招集メンバー30名ではなく、予備招集メンバーだったクザイミ選手の先発起用は驚きでしたが、右利きのシャールル選手が右センターバック、左利きのクザイミ選手が左センターバックという起用だったのではという分析あり、そういった意味では筋の通ったDF陣の人選だったかも知れません。

中盤はシャマー・クティ・アッバ(JDT)が守備的MFに配置され、こちらも2018年以来の代表招集となった34歳のサフィク・ラヒム(JDT)と昨年のスズキカップで2ゴールを挙げているコギレスラワン・ラジ(PJシティ)が攻撃的MFに入りました。

FW陣は、昨季MリーグMVPを獲得した19歳のアリフ・アイマン(JDT)が右ウイング、スズキカップでもゴールを挙げているアキヤ・ラシド(JDT)が左ウイング、そして昨季まではJDTでプレーし、Mリーグでは好調さを見せるシャフィク・アフマド(クダ)がセンターフォワードという3名でした。

先発した11名中7名がJDTというメンバーでしたが、それが功を奏し1点目はJDTコンビが決めています。左サイドのコービン=オン選手からパスを受けたアキヤ選手がゴール前にボールを持ち込み、そこからフィリピンDFをドリブルでかわしてゴールを決め、わずか3分で先制しました。さらに24分にはカウンターからシャフィク選手のパスをこれまたアキヤ選手が決めて、マレーシアが早々と2点を先行しました。マレーシアはその後も好機を得ながらも得点を奪えず、試合はこのまま2-0で終了。キム新監督は初戦で勝利と幸先の良いスタートとなりました。

全体的に動きが緩慢で、試合へのモチベーションも決して高くなさそうに見えたフィリピンが相手だったとは言え、スズキカップで惨敗したマレーシア代表にとって最も必要だった「自信」を得るには十分な試合でした。また監督としての初戦を制したことで、サポーターのキム新監督への評価も期待も高まりそうです。

3カ国対抗の次戦は明後日3月26日のシンガポール戦ですが、ジョホール海峡を挟んで退治するマレーシアとシンガポール両国はかつては同じ国だったこともあり、サッカーではお互いに強烈なライバルです。両国を結ぶ陸路に因んで「コーズウェイダービー」と呼ばれる対戦で、今回のフィリピン戦同様の精神的強さを発揮し、高いパフォーマンスを維持できるかどうかで、マレーシア代表が本当に「自信」を取り戻せたのかどうかがわかりそうです。

シンガポールサッカー協会FAS 3カ国対抗戦
2022年3月23日@シンガポール国立競技場
マレーシア 2-0 フィリピン
⚽️マレーシア:アキヤ・ラシド2(3分、24分)

3月5日のニュース
Mリーグ2部プレミアリーグは本日開幕も新型コロナにより5試合中4試合が延期
ペラFCは今季リーグ開幕前に早くも給料未払いが発覚

昨日開幕したMリーグ1部スーパーリーグは、JDT、クダ、そして昇格組のヌグリスンビランが今季初勝利を飾り、いずれも首都圏に本拠地を持つKLシティとスランゴールの対戦となったクランバリーダービーは3-3の引き分けとなっています。またスーパーリーグでプレーする唯一の日本人選手、サバFCの加賀山泰毅選手は10番をつけて先発し、フル出場でMリーグデビューを飾っています。

その一方で本日予定されていたパハン対トレンガヌは、パハンの選手と監督、コーチ合わせて20名が新型コロナ検査で陽性となったことから延期されています。後述しますが、2部プレミアリーグも4試合延期されるなど、今季のMリーグも新型コロナに振り回されそうな予感です。

Mリーグ2部プレミアリーグは本日開幕も新型コロナにより5試合中4試合が延期

昨日のMリーグ1部スーパーリーグ開幕に続き、本日3月5日には2部プレミアリーグが開幕します。開幕節第1節には5試合が予定されていましたが、複数のチームで新型コロナ検査で陽性者が出たため、延期が決定したのは本山雅志、深井脩平両選手が所属するクランタン・ユナイテッドFCや、谷川由来選手が所属するクチンシティFCのの試合を含めた5試合中4試合が延期されています。

ペラFC対クランタン・ユナイテッドFC戦は、ペラFCの選手6名が陽性、14名の選手が有症状の濃厚接触者となったことから延期となり、さらに3月14日のFAカップ1回戦キジャン・レンジャーズ戦も延期となりました。またトレンガヌII対UITM FC戦は、UITM FCの選手12名が陽性、残る選手は濃厚接触者となったことから延期され、3月22日のFAカップ1回戦クチンシティFC戦も延期されています。

プレミアリーグ第1節は、既報の通り3月5日に予定されていたスランゴール2対FAM-MSNプロジェクトと、3月7日に予定されていたPDRM FC対谷川由来選手所属のクチンシティFCの2試合の延期が決まっています。

3/5(土)キックオフ
ペラクランタン・ユナイテッド延期
トレンガヌIIUITM FC延期
スランゴール2FAM-MSNプロジェクト延期
JDT IIクランタンFC20:15
3/7(月)
PDRM FCクチンシティFC延期
ペラFCは今季リーグ開幕前に早くも給料未払いが発覚

昨季2021年シーズンには給料未払いから主力選手の大半がシーズン途中に退団し、1部スーパーリーグで11位に終わり、今季は2部プレミアリーグに降格したペラFCは、今季開幕直前には未払い給料を理由にFIFAとマレーシアサッカー協会FAMからトランスファーウィンドウ期間中の新規選手獲得禁止処分を受けたことから選手不足に陥り、結局、U19とU21チームの選手をトップチームに昇格させてリーグ出場条件となる20名の選手を登録し、プレミアリーグへの参加が認められました。

しかし、今季開幕を前にさらなる給料未払い問題が明らかになっています。今回は2ヶ月分の給料が未払いとなっているということですが、ペラFCのムハマド・ヤヌス・ザカリアCEOは来週月曜日の3月7日までにまずは1ヶ月分を支払うことを約束していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

ペラFCは昨季在籍したいずれもブラジル出身のレアンドロ・ドス・サントスとカレッカ両選手への給料が未払いとなっている他、両選手の代理人への手数料支払いも滞っていることが報じられています。また2020年シーズン開幕前に一旦は契約しながら、その後にケガが発覚したことを理由に契約を解除したジェオン・ヒヨソク(韓国)に対しても同様の未払いがあるとされ、未払い給料と手数料の総額は170万リンギ(およそ4690万円)となっているということですが、こちらについては来月4月末までに支払う予定であるとヤヌスCEOは話しています。