MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第3節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月10日(火)と3月11日(水)の両日に、1部スーパーリーグMSLの第3節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月10日(火)
ダルル・マクマルスタジアム(パハン州クアンタン)
パハンFA 2-0 サバFA
得点者:パハン-イヴァン・カルロス(20分)、エラルド・グロン(50分PK)
 開幕から2連敗中だったパハンが、3試合連続となるイヴァン・カルロスのゴールなどで今季初勝利を挙げています。

クアラルンプール・フットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-1 ジョホール・ダルル・タジムJDT
得点者:ジオゴ(85分)
 今季リーグ7連覇を目指すJDTは、前節はリーグ11位のUTIM FCに2-1と辛勝し、今節も最下位のPDRM相手に1-0の勝利でした。開幕から無傷の3連勝にもかかわらずガヤつく外野に向けて、JDTオーナーのジョホール皇太子トゥンク・イスマイル殿下もわざわざコメントを出しています。

3月11日(水)
UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM FC 1-1 クダFA
得点者:UITM-グスタヴォ・アウメイダ(82分)、クダ-クパ・シャーマン(31分)
 開幕から2連敗となり、正GKをベンチ外、主将をスタメンから外すなど思い切った手を打ったクダFAですが、今季初の勝点を獲得したものの、今季初勝利には至りませんでした。

スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 3-3 スランゴールFC
得点者:ラーマット・マカスフ(43分)、サンジャル・シャアフメドフ(64分)、リー・タック(90+4分PK)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(39分)、カイリル・ムヒミーン(52分)、ブレンダン・ガン(70分)
 トレンガヌFCは、終了間際にハリム・サアリがハリス・ラムリを倒して得たPKをリー・タックが決めて、引き分けに持ち込みました。

ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラTBG 2-0 PJシティFC
得点者:ペラ-シャルル・サアド(24分)、チエリー・チャンタ・ビン(63分)
 ペラTBGは開幕から3連勝を飾っています。

トゥン・アブドル・ラザクスタジアム(パハン州ジェンカ)
フェルダ・ユナイテッド 3-2 マラッカ・ユナイテッド
得点者:ニコラス・ヴェレズ2(7分、63分)、カイルル・アムリ(15分)、マラッカ-ロメル・モラレス(81分)、ウチェ・アグバ(88分)
 フェルダ・ユナイテッドは今季初勝利、またマラッカは開幕からの連勝が2でストップしています。

マレーシアスーパーリーグ順位表(第3節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1JDT33004139
2ペラ32106247
3マラッカ32017436
4スランゴール31206515
5サバ31113304
6トレンガヌFC311189-14
7フェルダU311156-14
8PJシティFC311145-14
9パハン31025503
10クダ301246-21
11UITM FC301225-31
12PDRM301214-3-2

マレーシアスーパーリーグ ゴールランキング(第3節終了時)

ゴール数選手名所属試合
4ドミニク・シルヴァトレンガヌFC3
3イヴァン・カルロスパハン3
3イフェダヨ・オルセグンスランゴール3
2デムバ・カメラら11名

MFL2部プレミアリーグ 2020年シーズン第3節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月10日(火)と3月11日(水)の両日に、2部プレミアリーグMPLの第2節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月10日(火)
サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンFA 1-2トレンガヌFC II
得点者:クチン-ハドソン・ディアス(28分)、トレンガヌ-エンク・シャキル(5分)、アルグジム・レゾヴィッチ(90+1分)
 クチンFAは開幕3連敗、一方のトレンガヌFC IIは開幕から3連勝です。
 クチンFAの鈴木雄太選手、谷川由来選手、トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はいずれもスタメンでフル出場しています。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタ・バル)
ケランタンFA 2-0 ケランタン・ユナイテッド
得点者:ケランタン-ラザラス・カイムビ(34分)、フェリックス・チディ(85分)
 ともにスルタン・ムハマド4世スタジアムをホームとする両クラブのケランタンダービーはケランタンFAが今季初勝利で快勝しています。
 ケランタンFAの渡邉将基選手はスタメンでフル出場しています。

MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
ペラII 1-1 ペナンFA
得点者:ペラ-ブルーノ・ベゼーハ(72分)、カサグランデ(20分)
 開幕から2試合連続完封負けのペラIIが今季初得点と今季初勝点を獲得しています。ペナンのカサグランデは3試合連続のゴールで通算6ゴールとなっています。

トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFA 2-0 UKM FC
得点者:ヌグリスンビラン-イゴール・ルイス(23分)、シャミ・イスズワン(61分)
 開幕から2連敗中ということからか、ホームゲームにもかかわらず観衆は673人だったこの試合ですが、ヌグリスンビランがイゴール・ルイスの3戦連続ゴールなどでUKM FCを破り今季初勝利を挙げています。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手は先発でフル出場しています。

3月11日(水)
タン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
ジョホール・ダルル・タジムJDT II 1-1 クアラルンプールFA
得点者:JDT-ラマダン・サイフラー(34分)、クアラルンプール-ファクルル・アイマン(76分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は今季初のベンチ入りで、72分に交代出場しています。

クアラルンプール・フットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 1-0 サラワク・ユナイテッド
得点者:ダニアル・アスリ(81分)
 スランゴール2は今季初勝利です。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第3節終了時)
*PDRM FCは給料未払い問題による処分を受け、勝点3が剥奪されています。
*第2節のケランタンFA対UKM FCは雷雨のため順延となっています。

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1トレンガヌFCII33005149
2ペナン32109457
3ケランタンU32013306
4クアラルンプール31205325
5ケランタン21103124
6JDT II311156-14
7サラワクU31026603
8UKM FC210123-13
9ヌグリスンビラン310246-23
10スランゴール2310225-33
11ペラII301214-31
12クチンFA300236-30

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第3節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
6カサグランデペナン3
3イゴール・ルイスヌグリスンビラン3
3フランシス・コネクアラルンプール3
3パトリック・ロナウジーニョサラワクU3
2エンドリック(ペナン)ら4名

3月11日のニュース:協会が人種差別発言者の入場禁止を明言、協会がプロ審判導入に向けて候補者を選出、マレーシアカップ2回戦のカード決定

協会が人種差別発言者の入場禁止を明言
 スポーツ専門サイトのアストロアリーナによると、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、人種差別発言者の試合会場への入場を禁止することを明言しています。またその一方で監督や選手に対して、人種差別発言があった場合にはFAMに公式に提訴することも求めています。
 先日でもこのブログで取り上げた、スランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督が言及した人種差別発言については正式な提訴を受けていないとラマリンガム事務局長は話しています。
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 これだけメディアで報道されながら、FAM自らが聞き取り調査を行うでもなく、被害者が名乗り出るまで待つという姿勢は正直、疑問です。FAMの対応自体もサティアナタン監督が試合後の記者会見で問題提起したのが3月7日の試合直後、これに対して以下のような記事をFacebookにアップしたのが3月10日。

 その一方で、マレーシア国内で政権が変わり、国内スポーツを統括する青年スポーツ省に新たな大臣が就任を祝う記事をFacebookにアップしたのが3月9日。

 こういったことを見るとFAMには残念ながら当事者意識がなく、多くのメディアが取り上げた結果、慌てて反応したという印象が否めません。
 しかも国内リーグを主催するマレーシアフットボールリーグに至っては、人種差別発言に関する公式コメントすら発表していません。
 人種問題はこの国では非常に微妙な問題ですが、協会やリーグ主催者が選手を守らなければ、他の誰が守ると思っているのでしょうか。

協会がプロ審判導入に向けて候補者を選出
 マレーシアサッカー協会FAMは、プロ審判導入に向けて新たなプログラムを導入するとともに、このプログラムの候補者を選出したことを公式サイトで発表しています。マレーシアプロ審判システム(MProRS)と呼ばれるこのプログラムに参加するのは、候補者の中から選ばれた6名の審判です。
 FAMのハミディン・アミン会長は、このプログラムは審判技術の改善を助けるテクノロジーを利用しながら、各審判をプロとして安定した判断を下すことができるようにしていくものだとし、2022年までに8名のプロ審判を養成する予定がある子も明かしています。
 またFAMの審判委員会のモハマド・ダリ・ワヒド委員長は、今回選抜された6名の候補は、3月から6月までの期間中に開催されるMFLの試合で審判内容を評価された後、7月には2名が選ばれてFAMがプロ契約を交わす予定であると話しています。さらに2021年以降も同様の選抜を行い2022年末には6名のプロ審判を養成し、契約したいとしています。
 今回候補に残った6名の審判は以下の通りです。
・ムハマド・ナズミ・ナサルディン
・トゥアン・モハマド・ヤシン・トゥアン・モハマド・ハナフィア
・ズルカルナイン・ザカリア
・ムハマド・ファイズディン・イスマイル
・ロズラン・ジョフリ・アリ
・ムハマド・イズル・フィクリ・カマルザマン

マレーシアカップ2回戦のカード決定
 国内最大のカップ戦であるショッピーマレーシアカップの2回戦のカードがマレーシアフットボールリーグの公式サイトで発表になっています。
 インドネシアリーグ1のスポンサーにもなっているオンラインショッピンサイトのショッピーが冠スポンサーとなっているこのカップ戦は、優勝クラブに来季のAFCカップ出場権が与えられます。
 この2回戦からはMFL1部12クラブとと2部8クラブが登場し、1回戦を勝ち上がってきた3部M3リーグや4部M4リーグと3月17日(火)と18日(水)に対戦します。
 詳しい対戦カードはこちらからどうぞ。

3月10日のニュース:スランゴール監督が人種差別的な発言を非難

スランゴール監督が人種差別的な発言を非難
 試合後の記者会見と言えば、試合を振り返ってのコメントが一般的ですが、3月7日(土)のペラTBGとの対戦後、スランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督は、記者会見に集まってメディアに対し、クラブの選手を対象とした人種差別的な発言がソーシャルメディア上で繰り返されていることを公表した上で、その行為を非難しています。
 英字紙スター、ニューストレイトタイムズなど複数のメディアが伝えるところによると、サティアナタン監督は、スランゴールFCのインド系マレーシア人のカナダサン・プラバカランがソーシャルメディア上でkeling(「クリン」インド系マレーシア人に対する蔑称)と呼ばれていることを公表しています。
 サティアナタン監督は、プラバカラン選手がプレーしたポジションにはカイリル・ムヒミーンやワン・ザック・ハイカルなど実績のある選手がいながら、プラバカラン選手が起用されたことから、「プラバ(プラバカラン選手の愛称)は(インド系マレーシア人である)私と肌の色が同じだから出場機会を得ていると言う中傷がある」とも話しています。
 この他にも「選手が聞いても喜ばないような軽蔑的な言葉を使う者は果たして本当にサポーターなのか。」「自分はマレー系マレーシア人が多く住む村で育ったが、そのような軽蔑的な言葉が使われるのを聞いたことがなかった。」「近頃、我々(非マレー系マレーシア人)を侮辱するような言葉を聞くたびに、そういった発言をする輩は本当に学校へ行ったのかどうか、と思う。」と話し、人種差別発言者を激しく糾弾しています。
 また、かつてのスランゴールFCの黄金期には、様々な人種がチームにおり、選手たちは一致団結して戦っていたことをサポーターは忘れてしまったのかと問うています。
 スランゴールFCは、昨季も人種差別発言を理由にアントニオ・ジャーマン(現PDRM FC)がわずか3試合でプレーした後に退団しています。
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 これに対して、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長は「どのような対策をとることが最善なのかを決めかねている」と話し、マレーシアフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEO、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガムCEOはともに自分たちのところには何も情報が上がってきていないとした上で、処分を下すには人種差別発言の証拠が必要であるとし、MFLは行っている人種差別撤廃キャンペーンがそういった問題を少なくしていくだろうといずれも呑気なことを言っており、現場が即時対応した先週のブンデスリーガとは意識の差があるのでしょう。
 サティアナタン監督はインド系マレーシア人で、民族構成の割合で見るとインド系は国内人口のおよそ7%にあたり、人口のおよそ22%を占める中華系とともにいわゆる少数民族です。これに対し約70%のブミプトラ(マレー系やサバ州やサラワク州の先住民族)がおり、マレーシアの人口箱の主要3民族で構成されています。
 多民族国家のマレーシアでは、人種差別は良くあるとは言わないまでも、そういった話題を耳にすることは少なくありません。その一つの理由として、特に近年は異民族間での寛容さが薄れてきたことがあるのではないかと思います。ここで言う「寛容さ」とは、何でも広く受け入れると言う意味ではなく、意見や考えなどが自分と異なる他者を否定しないと言う意味です。
 昔は良かった、と年寄りの戯言のように聞こえてしまうかも知れませんが、私が初めてマレーシアへやってきた30年ほど前には、まだこの「寛容さ」があちらこちらで感じられました。
 しかしその後、選挙に勝つために政治家が民族カードを切るようになり、個人の信仰だった宗教(イスラム教)が社会のルールになるにつれ、「マレーシアは(イスラム教徒である)マレー人の国である」という主張ばかりが聞こえるようになりました。当然ながら非マレー系はこれに反発しますが、そうすると「マレーシアに不満があるなら自国へ帰れ」と、既に何世代にも渡ってマレーシアに住んでいる非マレー系に向かって暴言を吐くマレー系の政治家すら出てくるようになりました。しかし非マレー系だけでなく良識あるマレー系もがその流れにNOを突きつけたのが、前回2018年の総選挙における、英国からの独立以来となる与党の大敗でした。しかし残念ながらそれは長続きせず、マレー系の大政翼賛会的な政府が選挙も経ずに先月、成立しました。
 話が逸れてしまいましたが、他者に対して人種差別をしたことがあっても、自分がされたことがないマレー系マレーシア人は、これがまさに寛容さに欠ける行為だと理解できていないのでしょう。相手を否定することでどうなるかと言うところまで考えが及ばない想像力の欠如です。記事の中でサティアナタン監督が「学校に行ったことないのでは」と述べているのも、知性が感じられない行為を指しての発言と私は読み取りました。

MFL2部プレミアリーグ 2020年シーズン第2節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月6日(金)と3月7日(土)の両日に、2部プレミアリーグMPLの第2節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月6日(金)
スルタン・ ムハマド4世スタジアム(ケランタン州)
ケランタン・ユナイテッド 2-1 クチンFA
得点者:ケランタン-ガッサマ・アルフサイネイ(22分)、ラジマン・ラザリ(55分OG)、クチン-ラジマン・ラザリ(20分)
 MFL2部昇格クラブ同士の対戦となったこの試合は、昨季MFL3部優勝のケランタン・ユナイテッドが準優勝のクチンFAを破っています。
 クチンFAの鈴木雄太選手、谷川由来選手はいずれもスタメンでフル出場しています。

スルタン・ イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州)
トレンガヌFC II 2-0 ペラ II
得点者:トレンガヌ-鈴木ブルーノ(25分)、ズアシャラフ・ズルキフレ(86分)
 トレンガヌFC IIは2戦連続の完封勝利、一方のペラIIは2戦連続完封負けです。
 鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

なお、MPSスタジアム(スランゴール州)で行われたUKM FC対ケランタンFAの試合は開始6分で雷雨のため試合中止となり、後日発表される日程まで延期となっています。

3月7日(土)
KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールFA 3-1 ヌグリスンビランFA
得点者:クアラルンプール-フランシス・コネ2(47分、90+2分)、インドラ・プトラ(54分)、ヌグリスンビラン-イゴール・ルイス(67分)
 後半になって動いた試合は、クアラルンプールFAが今季ホーム初勝利を飾りました。一方のヌグリスンビランFAは開幕から2連敗です。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。
 なおこの試合の観戦記はこちらです。

サラワク州立スタジアム(サラワク州)
サラワク・ユナイテッド 4-1 JDT II
得点者:アリフ・ハサン(26分)、パトリック・ロナウジーニョ2(36分、78分)、デメルソン(45+4分)、JDT-チェ・ラシド(73分)
 サラワク・ユナイテッドは今季初勝利、JDTは今季初黒星です。
 JDT IIの廣瀬慧選手はベンチ入りしませんでした.

シティスタジアム(ペナン州)
ペナンFA 4-1 スランゴール2
得点者:ペナン-カサグランデ3(54分、63分、67分)、エンドリック(35分)、スランゴール-バジラム・ネビヒ(89分)
 ペナンFAがカサグランデのハットトリックを含む4ゴールの大勝で首位に躍り出ました.スランゴール2は2連敗です。

MPL順位表(第2節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1ペナン22008356
2トレンガヌFCII22003036
3ケランタンU22003126
4クアラルンプール21104224
5サラワクU21016513
6UKM FC11002113
7JDT II210145-13
8ケランタン10101101
9クチン FA200224-20
10ペラII200203-3
11ヌグリスンビラン200226-40
12スランゴール2200215-40

ゴールランキング(第2節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
5カサグランデペナン2
3フランシス・コネクアラルンプール2
3パトリック・ロナウジーニョサラワクU2
2フェルナンド・ロドリゲスJDT II2
2エンドリックペナン2

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第2節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月6日(金)と3月7日(土)の両日に、1部スーパーリーグMPLの第2節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月6日(金)
UITMスタジアム(スランゴール州)
PJシティFC 3-2 パハンFA
得点者:PJ-デンバ・カマラ(12分)、バラトクマール・ラマルー(60分)、コギレスワラン・ラジ(90+6分)、パハンFA-ディクソン・ヌワカエメ(16分PK)、イヴァン・カルロス(52分)
 PJシティFCが昨季までパハンFAでプレーしたコギレスワラン選手の決勝ゴールで今季初勝利。昨季MFL1部2位のパハンFAは開幕2連敗です。
 この試合の観戦記はこちらです。

ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州)
マラッカ・ユナイテッド 3-1 PDRM FC
得点者:マラッカ-ウチェ・アグバ(18分)、サフィク・ラヒム(71分)、ワン・アミルル・アフィク(90+2分)、PDRM FC-アントニオ・ジャーマン(81分)
 マラッカが開幕2連勝。開幕からケガ人続出でベンチ入り17名で臨んだPDRM FCはまだ今季勝利がありません。

3月7日(土)
リカススタジアム(サバ州)
サバFA 3-1 フェルダ・ユナイテッド
得点者:サバ-ロドリュブ・パウノヴィッチ(12分)、パク・テス(39分)、マクシアス・ムサ(78分)、フェルダ-カイルル・アムリ(74分)
 サバFAは昇格後初勝利を挙げています。フェルダ・ユナイテッドは開幕から勝星がありません。
 フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手は先発しフル出場しています。

スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 2-1 UITM FC
得点者:JDT-ジオゴ(9分)、ナズミ・ファイズ(69分)、UITM-ヴィクトル・ニレノルド(20分)
 JDTは開幕2連勝、一方のUTIM FCは開幕2連敗です。

ブキジャリル国立競技場(クアラルンプール)
スランゴールFC 1-1 ペラTBG
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(31分)、ペラ-シャレル・フィクリ(10分)
 今節最も注目のカードは引き分けでした。

ダルル・アマンスタジアム(クダ州)
クダFA 4-1 トレンガヌFC
得点者:クダ-レナン・アウヴェス(19分)、クパ・シャーマン(22分)、チェチェ・キプレ(61分)、トレンガヌ-ドミニク・シルヴァ4(3分、64分、82分、84分)
 トレンガヌFCのドミニク・シルヴァが4ゴールの活躍で今季初勝利に貢献しています。一方、JDTの対抗馬の1つと目されるクダFAは開幕2連敗です

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1マラッカ22005236
2JDT22003126
3ペラ21104224
4サバ21103124
5PJシティ21104314
6スランゴール21103214
7トレンガヌFC21015413
8フェルダU201124-21
9クダ200235-20
10パハン200235-20
11UITM200214-30
12PDRM 201113-2-2

ゴールランキング

ゴール数選手名所属試合数
4ドミニク・シルヴァトレンガヌFC2
2ギリェルメ・デ・パウラペラTBG2
2イヴァン・カルロスパハンFA2
2イフェダヨ・オルセグンスランゴールFC2
1マウリシオJDT2
1他26名

観戦記:3月7日MFL2部プレミアリーグ第2節 クアラルンプールFA対ヌグリスンビランFA@クアラルンプールフットボールスタジアム、クアラルンプール

同じ時間に行われていたブキジャリル国立競技場でのスランゴールFC対ペラTBGにも惹かれたのですが、地元クラブのホーム初戦であること、そしてヌグリスンビランFAの中武駿介選手のプレーを見たいこともあり、こちらを選びました。

試合会場はクアラルンプールフットボールスタジアム。このブログのタイトルにも使っていますが、Bola Sepak(ボラ・セパ)はマレーシア語でサッカーのことです。(ちなみにインドネシア語だとSepak Bolaと逆になります。)

入り口横にはアウェイゲームとなるヌグリスンビランFAのロゴが大きく入った遠征移動用バスも止まっていました.

このスタジアムの楽しみの一つは、その前にあるフードトラックパーク。ハンバーガーからマレー料理までサマ座なトラックが出店しています。ここで購入した飲食物はスタジアム内へ持ち込み可能なので、私はいつもここで食料を調達します。

この日は下のトラックで、ラム肉のロティ・ジョン(グリルサンドイッチ)とチョコ入りアボカドドリンクを購入しました.

ロティ・ジョン(写真右)はチーズを追加したので11リンギ(およそ280円)、アボカドドリンクは7リンギ(およそ180円)でした.

続いてチケット購入。このスタジアムはメインスタンド側にもオープンスタンド席があるので、そちらを購入。値段は10リンギで、サンドイッチより安かったです。

オープンスタンド席からの眺めはこんな感じです。

試合開始はガラガラだったスタンドもこの後は、サポーターでそれなりに埋まっていました。

選手が入場してきました.赤がクアラルンプールFA、黄色がヌグリスンビランFAです。

国歌演奏などが終わり、両チームがフィールドへ。

クアラルンプールのウルトラスの皆さんも準備完了。

背番号7中武選手のフリーキックはキーパーがキャッチ。

ゴール近くで得たフリーキックもゴールには至らず。

前半は0-0で終了しました.

ハーフタイムの間にヌグリスンビラン側へ移動しました.

後半開始とともに、クアラルンプールFAはニコラス・ドゥルを投入しましたが、これが効果的な交代となり、後半はKLが攻勢に転じました.
 47分にはフランシス・コネがゴールを決め1-0。

 さらに54分には38歳のインドラ・プトラがゴールを決め、クアラルンプールFAが2ー0とリードを広げます。

 しかしヌグリスンビランも中武選手とのパス交換から抜け出したイゴール・ルイスがゴールを決め、2-1とクアラルンプールに迫りました.

 しかし逆にクアラルンプールFAがコネ選手のこの日2点目となるゴールを決めて万事休す。

 試合終了後にサポーターのところへ向かうクアラルンプールFAの選手たち。

 こちらはヌグリスンビランの選手たちとサポーター。

 素人目で見ても、ヌグリスンビランFAは連携が悪く、ストレスの溜まる試合でした.ただし試合後にお話しする機会をいただいた中武駿介選手からは、チームの状況は良くなっているという話も出ましたので、ここからヌグリスンビランFAの奮起に期待したいところです。

観戦記:3月6日MFL1部スーパーリーグ第2節 パハンFA対PJシティFC@UITMスタジアム、スランゴール州シャーアラム

 PJシティFCの本拠地MBPJスタジアムが改修工事中のため、MFLにより試合開催不可となったことから、今節のPJシティFCのホームゲームはMBPJスタジアムと同じスランゴール州内のUITMスタジアムで開催。私自身は3試合連続のUITMスタジアムでの観戦となりました。

 駐車場からスタジアムへの道すがらパハンFAのユニフォームを売る屋台が出ていました。左の写真は今季のユニフォームを、右の写真は懐かしい昔のユニフォームを売る店。タバコメーカーがスポーツイベントのスポンサーになることができた古き良き時代には、ダンヒルがリーグ全体のスポンサーになっており、各クラブのユニフォームには「ダンヒル」の文字が付けられていました。

 試合開始の30分ほど前に到着しましたが、なんとチケットブースには長蛇の列。雨が心配だったので屋根のあるメインスタンで観戦をするつもりでしたが、まさかのメインスタンド席は満席売り切れで、今回もオープンスタンド観戦になりました。しかしオープンスタンドのチケットブース前にも長蛇の列が。

 それでもなんとか無事購入できました。今回もバックスタンド席は15リンギ(およそ380円)でした。

 観客の入りはこんな感じです。

 今回はパハンFAサイドに座りました。こちらはパハンサポーターのチャントです。(1分ほど続きます。)

 試合は11分にデンバ・カマラのゴールでPJシティFCが先制しました。

 しかしパハンFAはペナルティエリア内でファイザル・ハリムが倒されて得たPKをディクソン・ヌワカエメが決めて同点に追いつきます。

 前半は1-1のまま終了しました。

 後半に入ると、PJシティFCがゴール前でPKを得るも、パハンFAのGKシャルビニー・アラウィー が好セーブで得点を許しません。

 一方、PJシティFCのGKシハン・ハズミも負けていません。

 その後は52分にパハンFAのイヴァン・カルロスが、60分にはPJシティFCのバラトクマール・ラマルーがそれぞれゴールを決めて、2-2となりました。その後は両チーム共に決め手を欠いたまま試合が進み、掲示板の時計も90分を示し、このまま試合終了かと思われれたその時でした…。

 パハンFAの最終ラインを守るカリル・カミスがPJシティFCのワシントン・ブランダオをペナルティエリアの外で倒してしまい、PJシティFCが再びPKを得ました。このPKを皮肉にも昨季までパハンFAに在籍していたコギレスワラン・ラジがゴールし、土壇場でPJシティFCが今季初勝利を手にしています。

観戦記:3月1日MFL2部プレミアリーグ第1節 スランゴール2対トレンガヌFC II@UITMスタジアム、シャーアラム

今更ですが、3月1日の観戦記です。前日2月29日のMFL1部スーパーリーグ、UITM FC対マラッカ・ユナイテッド戦に続き、2日連続のUITMスタジアム観戦でした。
 私はスランゴールFCのファンクラブに入っていてそのメンバーシップカードがあるとMFLのチケットが割引となるのですが、この日、聞いてみたところでは、割引があるのはMFL1部のスランゴールFCの試合だけで、Bチームのスランゴール2の試合には適用されないということでした。ちなみにこのメンバーシップカードがあると、ドミノピザが半額になったり、コールドストーンクリーマリーのアイスクリームが1スクープ無料になったりする一方で、肝心の試合で割引はないかぁ。
 ということで、普通にチケットを購入しました。オープンスタンドのチケット価格は前日のUITM FC対マラッカ・ユナイテッドの試合と同じ15リンギ(およそ380円)でした。

グッズを売る屋台も1店出ていましたが、2部の試合ということからかちょっと寂しい品揃えでした。

スタンドに入っても、オープンスタンドは観客がまばらでした…。

ちなみにこちらは前日のUITM FC対マラッカ・ユナイテッドの試合での同じスタンドです。

両チームが入場し、トレンガヌ州歌、スランゴール州歌、マレーシア国歌の斉唱が行われました。

いよいよ試合開始です。

トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手のフリーキックはGKの正面でした。

前半は両チーム無得点で終了。

後半も一進一退が続き、このまま引き分けで終了かという79分にトレンガヌFC IIが先制しました。

結局この1点をトレンガヌFC IIが守り切って、開幕戦初勝利を挙げています。

この試合の見所は両チームのキャプテン、スランゴール2のDFシャルル・ナジームとトレンガヌFC IIのFW鈴木ブルーノ選手の攻防でした。
(写真はスランゴールFCのツイッターより)

素人目では、このアフロヘアーのシャルル選手と最終ラインでコンビを組むハリス・ハイカルの2人はAチームでプレーするの見てみたいという印象を持ちました。エリート選手養成アカデミーのモクタル・ダハリアカデミーの第1期卒業生を大量に獲得したスランゴール2ですが、その中でもハリス選手は別格な感じでした。

3月6日のニュース:WCアジア二次予選は延期決定、MFLは延期の予定なし!、PJシティFCのホームゲームはUITMスタジアムに変更

WCアジア二次予選は延期決定
 アジアサッカー連盟AFCの公式サイトでは、今月3月から再開予定だったFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼2023年AFC選手権アジアカップ予選の延期を発表しています。
 FIFAとの協議の結果「全ての人々の幸福と健康が最優先である」として延期を決定したということで、新たな日程については後日発表されるようです。
 なおFIFAは世界保健機関WHOと連携して、今後も新型コロナウィルスに関する状況を今後も監視していくとしています。

MFLは延期の予定なし!
 AFCがWC予選を延期するその一方、マレーシアフットボールリーグMFLは公式サイトで、今季のMFLは予定通り行い、延期の予定はないことを発表しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEO名で出された発表では、保健省が新型コロナウィルス禍拡大について保険省(日本の厚生省にあたる官庁)で何か動きがあれば、MFLは取締役会議を開催して各クラブと協議を行う可能性は否定しないものの、多くの出資者が関わっているためリーグ延期の決断は簡単ではないとし、問題が発生しないようにしながらもリーグは通常通り開催したいとしています。
 アブドル・ガニCEOは、既にMFL所属の各クラブに対して、予防措置として試合当日には消毒液の用意や入場の際の体温検査、またサポーターへのマスク着用の奨励などを行うことも求める指示を出したと話す一方で、MFLは選手、スタッフ、サポーターの安全を常に最優先するとし、保健省からの指示があれば無観客試合や他の必要な手順を踏んでいくとしています。

PJシティFCのホームゲームはUITMスタジアムに変更
 いずれもスランゴール州に本拠地を持つスランゴールFCとPJシティFCは、出部も本拠地の仕様に問題がありとしてMFLから公式戦開催許可が下りていません。
 本日3月6日と明日7日にはそれぞれホームゲームが予定され、当初は両クラブともブキジャリル国立競技場で試合を開催するとしていましたが、MFL公式サイトでは、スランゴールFCは予定通りブキジャリル国立競技場を使用するものの、PJシティFCはUITM FCのホームであるスランゴール州シャーアラムにあるUITMスタジアムを使用すると発表されています。
 MFL1部スーパーリーグ第2節となる明日のパハンFA戦について、PJシティFCのスバハン・カマル会長は当初はスランゴール州外での開催を検討したものの移動などの問題から、ブキジャリル国立競技場での開催へと動いたものの、最終的にはUITMスタジアムに落ち着いたと英字紙スター電子版に語っています。
 本拠地であるMBPJスタジアムの改修工事は悪天候などにより遅れが出ているものの、次のホームゲームまでには全ての工事が完了する予定であるとしています。