1月23日のニュース:JDT選手にロレックスの贈り物、パハンは優勝へ向けて自信あり、リー・タックの代表入りへの道筋

JDTの選手とスタッフがロレックスの時計の贈り物を受け取りました。
現在、開幕前の最終調整のためバンコクでプレシーズンマッチを行っているJDTの選手とスタッフに対して、チームオーナーのトゥンク・イスマイル殿下よりロレックスの時計が贈られました。チームに対する貢献に対する感謝の意を表すものとして贈られたそうですが、オーナーにこんなことをされたら選手たちはこれまで以上に頑張るだろうぁ。マレーシアの選手の多くがJDTでプレーしたいと思うのも無理はありませんね。

この写真を見る限りでは、自分の好きなモデルを選ぶことができたのか!?
左からキコ・インサ、シャフィク・アーマド、ファドリ・シャス、コービン=オン、アイディル・ザフアン.の各選手とルシアーノ・フィゲロア監督。皆さん満足そうですね。

パハンはリーグ優勝へ向けて自信あり
今シーズンのJDTの連覇を止めるチームがあるすれば、それは昨シーズン4位に終わったパハンFAがその可能性が最も高いだろうと私は思っています。そのパハンFAのシンガポール人MFサフアン・バハルディンも同じ意見を現地メディアに語っています。(元記事はマレーシア語です)マレーシアが準優勝した2018年スズキカップで復活を遂げたベテランFWのノーシャルル・イドラやマレーシア人選手登録となったガンビア出身MFのモハマドゥ・スマレー、マレーシア代表でもプレーするオーストラリア生まれDFのマシュー・デイビーズといったこれまでのメンバーに加えて、ナイジェリア人FWのディクソン・ヌワカエメが2015年シーズン以来の復帰を果たしました。2014年のマレーシアカップ、FAカップを獲得した強いパハンFAを知っているヌワカエメ選手の復帰は、2018年シーズンに優勝したJDTに12点も離された総得点リーグ5位タイ(12チーム中)という攻撃力不足の解消に寄与することが期待されています。2018年シーズンはFAカップでは優勝したパハンFA、2019年リーグ戦ではどんなプレーを見せてくれるでしょうか。

リー・タックのマレーシア代表入りの条件
イギリス生まれでトレンガヌFCのFWアンドリュー・リー・タック選手のマレーシア代表入りについて、マレーシアサッカー協会FAMのスチュワート・ラマリンガム事務局長がかなり具体的な発言をしています。2018年シーズンのFAMフットボールアウォード表彰で最も人気のある選手Most Popular Playerに選ばれたリー・タック選手は母親がマレーシア出身の華人であるため、マレーシア代表入りについては本人もその気持があることを認める発言をしており、あとは時間の問題と考えられていました。これについてラマリンガム事務局長は、ザンビア出身のモハマドゥ・スマレーの国籍変更をパハンFAがサポートした例を挙げ、FAM自体がリー・タックのための国籍変更申請を行うことはなく、リー・タック本人がそのための行動を取る必要があるとしています。
 両親や祖父母にマレーシア人を持つ外国生まれの選手がマレーシア国籍を取得した後、代表チームに加わるケースはここ数年増加しており、ちょうど今日の記事でも取り上げたマシュー・デイビーズ(パハンFA)、キコとナチョのインサ兄弟やラヴェル・コービン=オン(いずれもJDT)の他、ブレンダン・ガン(ペラTBG)などがいます。

トレンガヌFCのリー・タック選手(トレンガヌFCのFacebookより)

1月22日のニュース:MFLの給料未払い件数はアジア最多、クラスニキはマラッカと契約、JDTは初参戦のACLでは現実的な目標を設定

マレーシアの給料未払い事例数はアジア最多
マレーシアフットボール協会FAMは、選手、コーチによって提起された給料未払いの事例が262件(!)とを発表しています。ただしこの数字はFAMの地位および懲戒委員会が対処したもので、正確な事例数はこれ以上だと考えられています。例えば、以前に取り上げたプルリスFAは、2018年シーズンから18件の未払い事例を抱えており、これに対してFAMとマレーシアフットボールリーグMFLは、60日以内に未払いを解消することを条件に奨励金とし100万リンギ(約2700万円)のみを支給し、もし解消できない場合には本来の奨励金から未払い分を差し引いた金額のみを支給をするとしています。これまで給料未払いの記事を何件かアップしましたが、これほどとは思いませんでした…。各チームとも身の丈に合った経営をしましょうね。(笑)

クラスニキはマラッカ・ユナイテッドと1年契約にサイン
先日、マラッカ・ユナイテッドのザイナル監督との写真がソーシャルメディア上で噂になっていた元クダFAのリリドン・クラスニキ選手が、マラッカFAと正式に契約しました。ザイナル監督はこのクラスニキと、代表チームの主将を長く務めたベテランのサフィク・ラヒムの二人のMFでマラッカ・ユナイテッドの中盤を担うことになるだろうと述べています。

初参戦のACLでJDTは現実的な目標を設定
2014年からスーパーリーグ5連覇中のJDTは、2019年シーズンにAFCチャンピオンズリーグACL本選に初参戦します。これは1967年にACLの前身であるアジア・クラブ選手権にスランゴールが出場し、決勝で敗れて以来の快挙です。2018年のACL予選ではJDTがタイのムアントン・ユナイテッドに破れ、本戦出場はなりませんでしたが、2019年は予選無しで直接、本選への出場資格がAFCより与えられました。
 ACLではE組で慶南FCと予選から勝ち上がる他の2チームと同組になっているJDTですが、ACL初参戦についてはオーナーであるTMJ(Tunku Makhota Johor、ジョホール皇太子)とも呼ばれるトゥンク・イスマイル殿下は現実的な目標を設定し、チームが全力をつくすことが大事であると発言しています。

1月21日のニュース:PKNSとフェルダ・ユナイテッドの補強情報

カンボジア代表のチャン・ワタナカがPKNS FC入団
スーパーリーグのPKNS FCは、カンボジア代表FWのチャン・ワタナカ選手との契約を発表しました。クリロナのCR7をもじった「CW11」の愛称を持つワタナカ選手は、2017年はJ3の藤枝MYFCに10ヶ月の期限付き移籍するも出場はわずか2試合の出場で契約を満了しました。2018年にはスーパーリーグでプレーする初のカンボジア人選手としてパハンFAと契約したものの目立った活躍を見せることができず数試合で契約解除、シーズンの残りはカンボジアリーグのボーウング・ケット・アンコールでプレーしていました。またPKNS FCはアルゼンチン人FWのガブリエル・ミゲル・ゲラ選手とも契約しました。アルゼンチンのボカ・ジュニアーズからの期限付き移籍で2015年と2016年にはPKNS FCでプレーし、そこでの活躍から2017年にはJDT II、さらにそのトップチームであるJDTでもプレーしましたが、2019年シーズンはPKNS FCに復帰します。

チャン・ワタナカ選手(左)とガブリエル・ミゲル・ゲラ選手

フェルダ・ユナイテッドFCには日本人の池田圭選手が期限付き移籍で加入
2018年のプレミアリーグ(2部)チャンピオンで、2019年はスーパーリーグへ昇格したフェルダ・ユナイテッド(FUFC)が、3人の外国人選手の獲得を発表しました。サガン鳥栖からFWの池田圭選手(32)が期限付き移籍で加入した他、元バーレーン代表FWでナイジェリア生まれの帰化選手ジェイシー・ジョン・オクウンワネ選手、ブラジル人MFのジョシネイ・シャドの3名が、2018年から残留するブラジル人DFのチアゴ・ジュニオール・アキノに加わります。

なお、2019年シーズンにMFLでプレーする日本人選手としては、FUFCの池田圭選手の他、同じスーパーリーグのKLFAがMFの苅部隆太郎選手(26)と契約しています。

フェルダ・ユナイテッドへ移籍した池田圭選手
KLFAと契約した苅部隆太郎選手(KLFAのFacebookより)

1月20日のニュース:クラスニキはマラッカへ?、Unifiがスポンサー継続、パハンの新外国人選手

クラスニキの移籍先としてマラッカが浮上
2015年から昨シーズンまでクダFAでプレーしたリリドン・クラスニキの新たな所属先としてマラッカが浮上しています。2016年にはクダFAのマレーシアカップ優勝にも貢献したクラスニキ選手は、パハンFAのモハマドゥ・スマレ選手に続く帰化マレーシア代表選手の候補にも上がっていましたが、クダFAの財政上の理由から契約が更新されず、2019年シーズンの所属先が決まっていませんでした。コソボ出身のクラスニキ選手は、クダFAとの契約完了後、パハンFAやJDTなどとの契約の噂が上がっていましたが、マラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン・ハッサン監督と一緒に写っている写真がソーシャルメディア上で見つかったことから、マラッカが最有力候補として浮上しました。なお、27歳のクラスニキ選手が帰化選手としてマレーシア代表でプレーするためには、あと2シーズンをマレーシアでプレーする必要があります。

Unifiは2025年までスーパーリーグとマレーシアカップのスポンサー継続
スポンサー撤退の噂が出ていたマレーシア最大のテレコミュニケーション企業Unifiは、国内1部リーグにあたるスーパーリーグと国内最大のカップ戦マレーシアカップの冠スポンサーを2025年まで継続することを発表しています。なお、2部リーグにあたるプレミアリーグの昨年の冠スポンサーであった清涼飲料水100PLUSは、今年は冠スポンサーを降り、公式スポーツ飲料スポンサーとなっています。

パハンFAの4人目の外国人選手が決定
MFLでは1チームあたり5名の外国人選手との契約が許されていますが、パハンFAは新外国人選手として、ナイジェリア人FWのディクソン・ヌワカエメ選手と契約しました。新外国人とは言っても、2014年と2015年にもパハンFAに在籍していたことがあるヌワカエメ選手は、2014年にパハンFAがマレーシアカップ、FAカップ、そしてチャリティーシールド(当時、現在のサンバンシーカップ)優勝にも貢献しています。2018年シーズンはリーグ戦で6位となったパハンFAですが、インドネシア人MFのサディル・ラマダニ、フランス人MFエロル・グロン、シンガポールDFのサフワン・バハルディンに続く、4人目の外国人選手として活躍が期待されています。

1月19日のニュース:プタリン・ジャヤ・シティFCデビュー、またもや給料未払い問題、オールスター戦

MIFAはプタリン・ジャヤ・シティFCとしてスーパーリーグにデビュー
2019年シーズンよりスーパーリーグに昇格するマレーシアインド人サッカー協会MIFAがプタリン・ジャヤ・シティFC(通称PJ City FC)と名称を変更することが発表されました。昨シーズンは2部にあたるプレミアリーグで3位に終わったものの、2位のフェルクラ・ユナイテッドが財政上の問題からチーム解散となったため棚ぼた的に昇格となったこのチームは、EPLのマンチェスター・シティFCのパートナーでもあるQIグループがスポンサーとなっています。K・ディバン監督は「フェニックス」のニックネームを持つPJFCの目標をトップ5としてリーグに臨むと語っています。

QIグループのスリ・ビジェイ・エスワラン会長(左)とPJ City FCのタン・スリ・メガット・ナジムディン・メガット・カース会長

プルリスFA会長は給料未払い問題に真剣に取り組んでいると主張
給料未払い問題が、マレーシア最北端のプルリス州からも報道されています。プルリスサッカー協会PFAの会長は、未払い問題は以前の経営陣によるものであるが、新経営陣はそれを無視したり、無干渉でいるつもりではないと主張。さらには新経営陣を貶めようという悪意が感じられるともしています。その一方で、選手側からはコーチの給料を支払うために選手の給料の一部が天引きされているという話などもあり、経営陣は選手との間で誤解が生じていることも認め、話し合いによる解決を提案しています。2019年末までに給料未払い問題を解決したいとしているのんきなケランタンFA(KAFA)に比べれば、それでもマシなのかも知れません。

MFLオールスター戦がiFlix Cupとして開催
まさに突然、MFLのオールスター戦開催が発表されました。Netflixの安価版(?)iflixが冠スポンサーとなるiFlix Cupですが、シーズン半ばの開催を予定されているようです。ファン投票で選手を選抜するようですが、果たして各チームが主力選手を供出してくれるのでしょうか…。

1月18日のニュース:MFLの新ロゴ、今シーズンの試合日程発表

マレーシアフットボールリーグMFLの新ロゴが発表
国内リーグ戦の運営を行うマレーシアフットボールリーグMFLの新しいロゴが発表になりました。左側の青い3枚のパネルはMFLが運営する3つのカップ戦、マレーシアカップ・チャレンジャーカップ・FAカップを表し、右側の4本の赤い線はスーパーリーグを頂点とする4つの国内リーグを表しています。また中央の六角形はMFLが運営する3つのカップ戦とスーパーリーグ・プレミアリーグ、そしてマレーシアカップの勝者とスーパーリーグの勝者が対戦するサンバンシーカップ(日本で言えばゼロックス・スーパーカップに当たるカップ戦)を象徴しています。そしてその中の三日月と星はマレーシアの国旗を模しています。(三日月はイスラム教を、星の14個の尖頭はマレーシアの13州と連邦直轄地クアラルンプールを表しています。また黄色い色は、マレーシアの王族を象徴する色です)

開幕カードと今シーズンの全日程発表
2月1日から開幕する国内1部リーグにあたるスーパーリーグと2部リーグにあたるプレミアリーグの日程が発表になりました。第1節は以下の通りです。(右側がホーム、試合はいずれも午後9時開始)
2月1日(金)
パハン@KL
PKNS FC@トレンガヌFC
2月2日(土)
ペラ@JDT
MIFA@マラッカ
クダ@PKNP FC
2月3日(日)
フェルダ・ユナイテッドFC@スランゴール

1月15日のニュース:新ユニ発表、移籍情報、帰化選手、給料問題

JDTの新しいナイキ製ユニフォームが予定通り発表されました。
胸のスポンサーのフォレスト・シティーは、ジョホール州と中国企業が合弁で開発する住宅地、リゾート、商業施設からなる複合都市開発地域の名称です。ちなみにこの地域と開発業者については、前政権が中国寄りだったことから、いろいろと取り沙汰されることが多いです。

ホーム用ユニフォーム(Johor Southentigers Facebookより)
アウェイ用ユニフォーム(Johor Southentigers Facebookより)

シャズワン・アンディックがJDTと正式に契約
JDTネタが続きますが、先週の噂通り、シャズワン・アンディック選手がJDTと正式に契約しました。ジョホール州スクダイ出身で、かつてはJDTの下部組織JDT IIでプレーしていたこともあります。

Johor Southentigers ホームページより

モハマドゥ・スマレーのマレーシア人選手登録が認められる
マレーシア生まれでもなく、マレーシア人の家系でもない初の帰化代表選手となったモハマドゥ・スマレー選手が、2019年シーズンよりマレーシア人選手として登録されることになりました。ガンビア生まれのスマレー選手は17歳のときにマレーシアにやってきて、この国でのサッカー選手としてプレーしていますが、先日のスズキカップでの活躍もありマレーシアサッカーリーグ(MFL)が、マレーシア人選手登録を予定より早めて認めることになりました。彼が所属するパハン州サッカー協会(PBNA)は、1チームに5人が認められている外国人選手枠に1つ余裕ができました。なお、PBNAは2019年シーズンに向け、シンガポール人のサフワン・バハルディン、インドネシア人のサディル・ラムダニと契約済です。

PBNPのFacebookより(右がスマレー選手)

ペナンFAの給料未払い問題の解決は近い?
ペナン州サッカー協会(FAP)のドクター・アマル・プリットパル・アブドラ会長によると、ペナン州政府の協力で(ということは市民の税金を使っているのでしょうか?)ペナンFAの選手、役員の給料の80%(!)が昨年12月前に支払い済みだそうです。残りの20%にあたる2017年シーズン分の給料(!)についての問題も出来るだけ早く解決する予定というコメントを出しています。これまで何度か取り上げてきた給料未払いの問題は根が深いです…。


JDTの2019シーズン用ユニフォームはナイキ製

JDTがホームページで2月1日に開幕するスーパーリーグで着用する新ユニフォームのティーザー画像を掲載しています。選手用は549マレーシアリンギ(約26,000円)、ファン用は185マレーシアリンギ(同約4900円)となっています。

明日1月12日にジョホール州のジョホール・バル(あの「ジョホールバルの歓喜」で有名ないジョホール・バルです。ちなみ私は現地であの試合を観戦しました)のダタラン・バンダラヤ(シティ・スクエア)でファンに披露されることになっています。

JDTサザンタイガースのホームページより

移籍情報:シャズワン、おまえもJDTか!

クアラルンプールFA(KLFA)所属のマレーシア代表選手、シャズワン・アンデックがKLFAを退団することが決定的となりました。昨年末のスズキカップで活躍したシャズワン選手はこれまでもスランゴールFAなどへ移籍の噂が絶えませんでしたが、その度に否定し続けていました。しかし今回は、今シーズンの契約が未払い給料(また出ましたよ、この問題!)によって無効となった結果、シャズワン選手が現在、フリーエージェントとなっていることがわかりました。この2日間はKLFAの全体練習にも参加していないという報道や、既にシャズワン選手が出身地であるジョホール州のJDT(ジョホール・ダルル・タクジム)の練習に参加している映像がソーシャルメディア上に挙げられていることから、この移籍は決定的です。かつてはJDTの下部組織であるJDT IIでプレーした経験もあるシャズンワン選手が加わったJDTは、既にタイリーグのブリーラム・ユナイテッドから昨シーズンの得点王ジオゴを獲得し、昨年はU19、U23、そしてフル代表の各年代で得点を挙げたアクヤ・ラシドをクダFAから獲得(ただしこれについては契約トラブルがありKFAは移籍を認めていませんが)するなど果たしてどこまで補強を続けるのやら…。今シーズンもスーパーリーグは、JDTの一人勝というリーグになってしまうのでしょうか。KLFAファンとしては、残念なニュースです。

<追記>
シャズワン選手自身がなぜKLFA退団に至ったかを語る記事がGoal Malaysiaに掲載されました。やっぱり給料未払いが関連していましたのね…。

1/5のスランゴールFAとの練習試合でプレーするシャズワン選手(Kuala Lumpur HawksのFacebookより)


プルリスが新たなダイレクターオブフットボールと契約

マレーシア半島の北部にあるプルリス州サッカー協会(PFA)が、タイの強豪ブリーラム・ユナイテッドから、イギリスのウェールズ出身のマット・ホランド氏を、新たなダイレクターオブフットボールとして招聘したことを発表しました。ノーザンライオンズの愛称で知られ、今シーズンは2部に当たるプレミア・リーグで戦うプルリスは、現代表監督のタン・チェンホーの招聘に動いていましたが、FAMがタン監督と2020年までの契約を更新したことで、このマット・ホランド氏がPFAのダイレクターオブフットボールとなりました。このホランド氏は、かつてはNFDPでリム・ティオンキムとも指導にあったこともあり、タイやインドでもアシスタントコーチの経験があります。また、マレーシア語も堪能だということですので、低迷しているノーザンライオンズを彼がどう立て直すのかに注目が集まります。

ところでダイレクターオブフットボールとは何でしょうか。ネット上でしらべてみたところ、ウイキペディア以外にもこんな記事やまたこんな記事さらにこんな記事も見つかりました。このマット・ホランド氏はブリーラム・ユナイテッドではテクニカルダイレクターをしていたようなので、ヘッドコーチをサポートあるいは監督する現場に直結する役割を担うのかも知れません。

2016年から続いている(!)監督や選手への給料不払い問題が未だに解決していないPFAですが、昨年10月にPFAの会長に就任したダト・アーマド・アミザル・シャイフィット・アーマド・ラフィ氏とマレーシアサッカー協会FAMやマレーシアフットボールリーグMFLとの交渉の結果、猶予期間として60日が与えられ、その間に問題の解決ができない場合にはFAM、MFLからPFAへの2019年度分の供与金は全て未払い給料の解消に当てられることも決まりました。(元記事はマレーシア語です)

ちなみのこの給与未払い問題はPFAに限ったことではなく、マレーシアのチームでは毎年どこかで起こるので、またどこかで触れることがあるでしょう。

PFAのダイレクターオブフットボールに就任したマット・ホランド氏(PFAのFacebookより)