Mリーグ2部プレミアリーグ第16節結果

 8月3日の4日の両日にMリーグ2部プレミアリーグ第16節が開催されました。新型コロナ感染者発覚で出遅れていたサラワク・ユナイテッドFCが後半戦初登場となりましたが、今季無敗のトレンガヌFC IIに敗れて3位に後退、勝利したトレンガヌFCが2位に浮上しています。

2021年8月3日@スルタン・イスマイル・ナスルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 1-0 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ジョーダン・ミンター(20分PK)
 トレンガヌFC IIは20分、サラワク・ユナイテッドFCのGKシャービニー・アラウィーに自身が倒された得たPKをリーグ得点王のジョーダン・ミンターが決め、 開幕からの無敗記録を14に伸ばすとともに、リーグ2位に浮上しています。
 後半戦開幕となった7月25日のペラFC II戦前の検査で新型コロナウィルスの陽性反応者が出たサラワク・ユナイテッドはこの試合が後半戦の開幕戦となりましたが、後半戦を白星でスタートできませんでした。
 トレンガヌFC IIの渡邉将基選手は先発出場して69分に交代しています。

2021年8月4日@UITMスタジアム(セランゴール州シャーアラム)
FAM-MSNプロジェクト 0-0 ヌグリスンビランFC
得点者:FAM-アズハド・ハラズ・アルマン(67分)、ヌグリスンビラン-アライン・アコノ(11分)、ザクアン・アドハ(55分)

2021年8月4日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 0-2 JDT II
得点者:モハマド・イルファン・ファザイル(70分)ダリル・シャム・K・K・ジョージ(90+1分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年8月4日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッドFC 2-2 スランゴールFC2
得点者:ケランタン-ザフアン・アゼマン(33分)、アルフセイネイ・ガッサマ(55分)、スランゴール-アレクサンダー・アグヤクワ(70分)、サラヴァナン・ティルムルガン(87分)
 前々節第14節には試合終了後にアルフセイネイ・ガッサマがチームメートのザフアン・アゼマンを殴り、レッドカードが出される事態になったケランタン・ユナイテッドFCですが、この試合ではチームに謝罪したガッサマ選手と謝罪を受け入れたアゼマン選手が揃ってゴールを決めています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場し、本山雅志選手は73分に交代出場し、試合終了までプレーしています。

*8月4日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティFC対PDRM FC戦は、新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第16節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS1585223111229
2TFC1477028111728
3SU127322181324
4JDT1364322111122
5SEL145632216621
6KU156272021-120
7KEL145361416-218
8PDRM145361315-218
9KCH10244912-310
10PRK142471028-1810
11FAM1503121043-333
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第16節はケランタンFCの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第16節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)14
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)10
3ウチェ・アグバ(SU)9
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)9
5ジョージ・アトラム(SEL)8
アライン・アコノ(NS)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第15節結果

 今節の勝利でヌグリスンビランFCが試合のなかったサラワク・ユナイテッドFCを抜いて首位に浮上しています。一方で1部昇格を目指すケランタンFC、ケランタン・ユナイテッドFCが敗れ、PDRM FCは引き分けるなど上位との差が開いてきています。

2021年7月31日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 5-0 ペラFC II
得点者:ヌグリスンビラン-ナスルラー・ハニフ・ジョハン(20分)、N・ジャヴァビラリアン(33分)、アライン・アコノ(41分)、フランシス・コネ(45+1分)、モハマド・ザクアン・アドハ(82分)

2021年7月31日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 0-2 トレンガヌFC II
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(8分)、 ワン・モハマド・ファズリ・ワン・ガザリ(79分)
 得点王を独走するジョーダン・ミンターのゴールなどケランタンFCとの「東海岸ダービー」に勝利したトレンガヌFCが開幕からの無敗記録を13試合まで伸ばしています。
 渡邉将基選手は57分から交代出場し、試合終了までプレーしています。
 

2021年8月1日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州州ラーキン)
JDT II 3-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:JDT-フェルナンド・ロドリゲス2(15分、62分)、ムハマド・アリフ・アブドル・ムタリブ(85分)
 ケランタン・ユナイテッドFCの本山雅志、深井脩平、谷川由来の3選手はいずれも先発してフル出場しています。
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年8月1日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-0 MSN-FAM プロジェクト
得点者:なし
 3戦連発の鈴木ブルーノ選手が久しぶりに先発に復帰したPDRM FCでしたが、鈴木選手の4戦連発はならず、またチームも今季未勝利の最下位チームを相手にいたい引き分けとなっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発フル出場してます。

*7月31日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティF対サラワク・ユナイテッドFC戦は、新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第14節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS1475221101126
2TFC1367027111425
3SU117312171424
4SEL135532014620
5JDT125432011919
5KU146171819-119
6KEL145361416-218
7PDRM145361315-218
8JDT114431711616
7KU125161416-216
9KCH10244912-310
10PRK132471026-1610
11FAM130311941-323
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第15節はスランゴールFC 2の試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第15節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)13
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)10
3ウチェ・アグバ(SU)9
4ガッサマ・アルフセイネイ(KU)8
ジョージ・アトラム(SEL)8
6アライン・アコノ(NS)7
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第14節結果

2021年7月27日@スルタン・イスマイル・ナスルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 1-0 ヌグリスンビランFC
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(66分)
 新型コロナの感染者が見つかった首位のサラワク・ユナイテッドは前節、今節と試合がありませんでしたが、その2節で首位との差を詰めたかったヌグリスンビランはこの2試合を1分け1敗と勝点差1しか積めることができず、逆に3位のトレンガヌFC IIとは勝点差1まで迫られています。
 この試合の勝利で今季無敗記録を12試合と伸ばしたトレンガヌFC Iiの渡邉将基選手は今季2度目のこの試合はベンチ入りしませんでしたが、これは4月6日のペラFC II以来、今季2度目です。

021年7月27日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
MSN-FAM project 0-1 スランゴールFC 2
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(60分)

2021年7月28日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 0-4 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタン-シャールル・アズワリ・イブラヒム(9分)、アルフセイネイ・ガッサマ2(19分、22分)、モハマド・カイユム・マルジョニ(46分)
 ケランタン・ユナイテッドFCが3試合ぶりの勝利。しかも今季最多の4ゴールを挙げて、順位を7位から5位へと上げてます。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手はこの試合はベンチ入りしませんでした。

2021年7月28日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 1-2 PDRM FC
得点者:ケランタン-マリオ・アルケス(49分)、PDRM-リザラス・カイムビ(26分PK)、鈴木ブルーノ(83分)
 この試合も途中出場ながら3試合連続で今季3得点目となる鈴木ブルーノ選手のゴールが決勝ゴールとなり、順位を1つ上げて7位となっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は59分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月28日に予定されていたクチンシティFC対JDT II(サラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)は、クチンシティFCの選手数名が検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第14節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS136521610623
3TFC1157025111422
4SEL135532014620
5KU136161816219
6KEL135351414018
7PDRM135261315-217
8JDT114431711616
7KU125161416-216
9KCH10244912-310
10PRK122461021-1110
11FAM130211941-322
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第14節はサラワク・ユナイテッドの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第14節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)12
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第13節結果

 いよいよプレミアリーグ後半戦開幕!と盛り上がるはずでしたが、日本人対決カードだった鈴木雄太選手が所属するクチンシティFC対渡邉将基選手が所属するトレンガヌFC II、そしてサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC IIの2試合が新型コロナ感染者発覚により延期となってしまいました。

2021年7月24日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 2-1 FAM-MSNプロジェクト
得点者:ケランタン-クリストス・インツィディス(55分)イスマイル・イブラヒム(90+1分)、MSN-アズハド・ハラズ・アルマン(55分)

2021年7月24日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 0-0 スランゴールFC2
得点者:なし

2021年7月25日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 1-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:PDRM-鈴木ブルーノ(78分)
 途中出場の鈴木ブルーノ選手が2戦連続となる今季2つ目のゴールが決勝ゴールとなり、8位のPDRM FCが7位のケランタン・ユナイテッドFCに勝利、勝点差2と肉薄しています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手は58分から交代出場し最後までプレーしています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は76分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月24日に予定されていたクチンシティFC対トレンガヌFC IIと7月25日予定されていたサラワク・ユナイテッドFC対ペラFC II(いずれも会場はサラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)では、クチンシティFCとサラワク・ユナイテッドFCの選手数名が試合前の検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第13節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS12651169723
3TFC1147024111319
4KEL125341312118
5SEL124531914517
6JDT114431711616
7KU125161416-216
8PDRM124261114-314
9KCH10244912-310
10PRK102451017-710
11FAM120210940-312
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第13節は廣瀬慧選手が所属するJDT IIの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第13節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)11
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

7月22日のニュース:Mリーグ後半戦を勝手に予測(2部プレミアリーグ編)

 W杯アジア2次予選やAFCチャンピオンズリーグなどにより、Mリーグは5月8日より中断していましたが、いよいよ今週土曜日7月24日から再開されます。そこで今回と次回はボラセパマレーシアJPがその後半戦を勝手に予測してみます。1回目の今回はMリーグ2部プレミアリーグ編です。

 例年より1チーム少ない11チームが参加している今季のプレミアリーグは今週土曜日の第13節から後半戦が始まり、10月24日と25日に予定されている最終節第22節までのおよそ3ヶ月で、各クラブは平均10試合を行います。プレミアリーグ現在の順位表は以下の通りです。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS11641169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5SEL114431914516
6KU115151415-116
7KEL114341111015
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK112451017-710
11FAM10028732-252


項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

 開幕前には代表FWのノーシャルル・イドラン・タラハ、昨季はスランゴールFCで主将を務めたテイラー・リガンなどプレミアリーグでもトップクラスの補強を行なったサラワク・ユナイテッドFCがプレミアリーグ前半戦では2位には勝点差2をつけて首位で折り返しています。ただし前半戦終盤には給料未払い問題が表面化、さらに今季開幕前に契約解除した前監督への給料未払いにより一時はFIFAにより新戦力獲得禁止処分なども出されるなどクラブ運営上の問題が噴出しています。また、それが原因かどうかは不明ですが、前半戦終了後のトランスファーウィンドウ期間には他チームが新戦力を獲得する一方で、目立った補強は行わないままま後半戦に臨みます。取りこぼしをしなければ2部プレミアリーグの上位2チームに与えられる1部スーパーリーグへの自動昇格権を獲得できそうですが、再び給料未払い問題が再燃すれば選手のモチベーションへの影響は必至です。
*****
 なおサラワク・ユナイテッドは日本人FW兼右ウイングのユウタ選手の獲得を公式Facebookで発表していますが、中断期間中に行われた練習試合に出場しておらず、本名や経歴などの詳細は不明です。(以下はサラワク・ユナイテッドFCの公式Facebookより。)

 サラワク・ユナイテッドFCを勝点差2で追うヌグリスンビランFCは、リーグ中断中のトランスファーウィンドウ期間中に、前半戦11試合で6ゴールのFWアライン・アコノ以外の3名の外国籍選手を入れ替えるなど、積極的な補強を行なっています。昨季2020年シーズンには当時プレミアリーグだったKLに在籍して10試合で7ゴールを挙げたFWフランシス・コネ(トーゴ)、2019年から2シーズンの間スーパーリーグのPJシティFCでもプレーした攻撃的MFペ・ボムグン(韓国)といったMリーグ経験者を補強しただけでなく、インドネシアでのプレー経験が長いことからマレーシア語に類似するインドネシア語でコミュニケーションが取れるというDFアルトゥール・クーニャ(ブラジル)を獲得して1部昇格はもちろん、2部優勝を目指す意欲を見せる補強を行なっています。リーグ2位ながら総得点はリーグ5位の16点(11試合)で、その内、アコノが6点、FWザクアン・アドハとMF R・バラトクマルがそれぞれ4点とこの3選手以外は得点ができていないことから、長身FWコネ選手の獲得によって攻撃の選択肢が増えることになりそうです。

 順当に行けば、この2チームがプレミアリーグの上位2チームに与えられる来季2022年シーズンの1部スーパーリーグ自動昇格権獲得の最有力候補です。現在3位トレンガヌFC II、4位JDT II、5位スランゴールFC2はいずれも1部スーパーリーグでトップチームがプレーしているセカンドチームであることから、上位2位以内に入っても1部自動昇格権を得ることができず、これらのチームが上位2位以内に入った場合は次点のチームが1部に昇格します。
 しかし優勝争いという点では今季ここまで11試合無敗の3位のトレンガヌFC IIも候補のうちの一つです。2019年シーズンは3位と勝点差3で4位、昨季2020年シーズンは優勝したペナンFCと勝点差4の2位と例年、優勝争いに絡んでくるトレンガヌFC IIは、今季も2位とは勝点差3、首位のサラワク・ユナイテッドFCとは勝点差5の両チームに迫っています。しかも今季開幕からは怪我人が多発したトップチームのトレンガヌFCでプレーし、トレンガヌFC IIではわずか5試合の出場ながら11ゴールを挙げているFWジョーダン・ミンターが常時プレーすることで、リーグトップの24得点(11試合)という攻撃力にはさらに磨きがかかりそうです。

 4位のJDT IIは、開幕時の主力で本来ならトップチームでプレーすべきFWアキヤ・ラシドやFWアフィク・アフマドらがトップチームに合流し、また出場機会を求めてMFゲイリー・スティーヴェン・ロバットらがMリーグの他のクラブへ期限付き移籍するなど、戦力の低下が予想される一方で、オーストラリア1部Aリーグのニューカッスルジェッツへ期限付き移籍させていたMFシャヒラン・アビマニュを呼び戻し、英国1部ウルヴァーハンプトンFC U23からマレーシア人の親を持ち、マレーシア人選手として登録可能なMFナサニエル・シオを獲得するなど不足される戦力の補強は行なっており、侮れない存在です。
 また5位のスランゴールFCは、やはり前半戦途中から若手選手をトップチームに昇格させながらも、さらに若手を育てながら勝つことを目指しており、ガーナのアグラライオンズFCからはチームとしては3人目となる20歳のMFアレックス・アギャクワを期限付き移籍で獲得し、後半戦も「育てながら勝つ」方針を貫きそうです。

 上記のように現在3位から5位までのチームには自動昇格権がないため、サラワク・ユナイテッドFCとヌグリスンビランFCに続く昇格候補はいずれもケランタン州に本拠地を持つ6位ケランタン・ユナイテッドFCと7位のケランタンFCとなります。しかし勝点16で並ぶ両チームは、2位のヌグリスンビランFCは勝点差6、首位サラワク・ユナイテッドFCとは勝点差8となっており、両チームとも残り9試合中、上位と直接対決の機会はケランタン・ユナイテッドFCがヌグリスンビランFCと1試合、ケランタンFCがサラワク・ユナイテッドFC、ヌグリスンビランFCとそれぞれ1試合ずつ残しているものの、その試合に勝っても順位を逆転することはできず、上位の取りこぼしに期待せざるを得ない状況です。
 6位のケランタン・ユナイテッドFCは、クチンシティFCから移籍してきたMF谷川由来、日本から獲得したDF深井脩平、そして元日本代表のMF本山雅志の日本人トリオに加え、昨季はクチンシティFCを指揮した東山晃監督が就任するなど日本色を全面に打ち出して今季に臨んだものの、ここまでは5勝1分5敗と今一つ波に乗り切れず、リーグ中断期間中には突如、東山監督と昨季監督を務めたナズルレルワン・マクモル テクニカルディレクターの役割を交換する荒療治に出ましたが、果たしてこれが吉と出るのか、凶と出るのかが見ものです。
 7位のケランタンFCは、新たなオーナーとなったノリザム・トゥキマン氏が去る者は追わずと、開幕前に若手有望選手が隣接するトレンガヌ州のトレンガヌFCへの移籍を容認するなど、開幕前から戦力不足で上位進出は難しいことが予想されていましたので、7位は順当な順位でしょう。度々メディアに登場するノリザム オーナーの言動を見る限りでは、今季はチームとしての環境を整え、土台を作る時期、また来季の1部スーパーリーグ昇格を目指しているわけではなさそうな印象です。実際にリーグ中断期間に積極的な補強を行わなかったことからも、優勝を目指すのは来季以降、となりそうです。

 鈴木ブルーノが在籍する8位PDRM FCと鈴木雄太が在籍する9位クチンシティFCにとっては、いずれも開幕から10試合で2勝と苦しい試合が続いた前半戦でした。リーグ中断期間中のトランスファーウィンドウ期間中もPDRM FCはマレーシア人選手を獲得するも外国籍選手の入れ替えを行わず、一方のクチンシティFCは昨季は3部でプレーしたFWイジェジェ・マイケルをFWブライアン・ジョーンズに代えて獲得しただけで、両チームは後半戦も前半戦同様の厳しい環境は変わらなそうです。
 そしてこの2チームにとって脅威となりそうなのは、10位のペラFC IIです。開幕時は外国籍選手0でリーグに臨み、前半戦を2勝で終えると、トランスファーウインドウ期間中にはFWセルヒオ・アグエロを1部スリ・パハンから期限付き移籍で獲得した他、昨季はシンガポールでプレーしたMFチャーリー・マシェル 、そしてFWジスラン・ゲサンを獲得し、前半戦の未消化試合となった7月17日のケランタンFC戦では1-1で引き分けるなど、後半戦では台風の目となりうるチームとなっています。
 10試合を終えた時点で2分8敗とまだ勝ち星がない11位のFAM-MSNプロジェクトは、2024年パリオリンピック予選のためにU20年代の選手に経験を積ませるためのリーグ参戦という謳い文句でしたが、あまりにも弱すぎてその目的が達成できているのかどうかは不明です。またマレーシアサッカー協会FAMが今年10月のAFC U23W杯予選にU20代表を派遣すると発表しており、その代表合宿に果たして何名の選手がこのFAM-MSNプロジェクトから招集されるかに注目です。もし、誰も招集されないとしたら…やはりリーグ戦の頭数合わせの即席チームというリーグ参戦時の批判がFAMに向けられる可能性もあります。

 

7月10日のニュース:Mリーグ1部2部とも7月24日より再開決定、完全ロックダウン施行地域のクラブは本拠地以外でホームゲーム開催へ、今年11月開催予定の東南アジア競技大会が2022年に順延決定、U23アジアカップ予選-マレーシアはタイ・ラオス・モンゴルと同組に

 マレーシアはワクチン接種が進んではいるものの、昨日は国内全体で新規感染者数が9,180名と連日新記録が更新されています。一部の州では完全ロックダウンが解除されてはいますが、クアラルンプールとスランゴール州を含む首都圏では現在も完全ロックダウンが続いています。

Mリーグ1部2部とも7月24日より再開決定
 Mリーグを運営するMFLは公式サイトで5月9日より中断中のMリーグが1部スーパーリーグ、2部プレミアリーグともに7月24日より再開されることを発表しています。この中断はFIFAワールドカップアジア2次予選に出場するマレーシア代表や、AFCチャンピオンズリーグ予選、そして結局は中止となってしまいましたがAFCカップ予選に出場するMリーグクラブを考慮してのものでした。なお、Mリーグ2部は当初、7月3日に再開の予定でしたが、国内に完全ロックダウンが施行されたことで再開延期が発表されていました。
 また中断前に豪雨により順延されていた2部のスランゴールFC2対サラワク・ユナイテッドFC戦と選手が新型コロナウィルス感染により延期されていたペラFC II対ケランタンFC戦はいずれも7月17日への日程変更に加え、強行日程緩和のため1部では8月13日からの第19節から最終節第22節まで、2部では7月27日からの第14節から最終節第22節までで試合日程が変更になることも発表になっています。
 変更された1部スーパーリーグの日程はこちら、2部プレミアリーグの日程はこちらです。

完全ロックダウン施行地域のクラブは本拠地以外でホームゲーム開催へ
 MFLは完全ロックダウン施行地域に本拠地を持つクラブに対し、新たなホームゲーム開催地を確保するように求めています。
 MFL公式サイトによると、Mリーグの全てのクラブは練習場と宿舎間の移動のみが許される合宿形式で練習を行なっていますが、完全ロックダウン施行地域では練習試合も含めてMリーグの試合を行うことが許可されていないことから、MFLはこの地域に本拠地を持つ1部と2部のクラブに対してホームゲームを開催する「暫定本拠地」の確保を求めていくとしています。
 現在、完全ロックダウンが施行されているのはクアラルンプール、スランゴール州、ヌグリスンビラン州の各州と地域ですが、ここにはクアラルンプールに本拠地を持つKLシティFC(1部)、PDRM FC(2部)、スランゴール州に本拠地を持つスランゴールFC、PJシティFC、UITM FC(以上1部)、スランゴールFC2、MSN-FAMプロジェクト(以上2部)、ヌグリスンビラン州に本拠地を持つヌグリスンビランFC(2部)の8チームがあり、この8チームは7月24日ののMリーグ再開前に完全ロックダウン施行地域外に新たに暫定本拠地を設けることが求められています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは現在、Mリーグクラブが使っていないスタジアムに加えて、あるいはMリーグクラブが既に使用しているスタジアムの共用も許可すると話しており、上記の8チームは開幕までの2週間ほどで試合会場を確保する必要があります。

今年11月開催予定の東南アジア競技大会が2022年に順延決定
 マレーシアの通信社ブルナマは今年2021年11月21日から12月2日まで開催予定だった東南アジア競技大会通称シーゲームズが新型コロナウィルス感染拡大を理由に2022年へ延期されたことを報じています。
 マレーシアオリンピック協会OCMの発表によると、東南アジア競技大会連盟はオンラインで会合を開き、ベトナムのハノイで開催予定だった今年のシーゲームズの2022年への延期を決定したということです。既に2022年にはさまざまな国際競技大会の日程が決まっていることから、これまでマレーシアを含めた大多数の国が延期に反対していましたが、今回やっと延期が決まった格好です。新たな日程に関しては、東南アジア競技大会連盟より後日発表されるということですが、なおベトナムの地元メディアでは来年3月あるいは6月への延期が有力ということです。
 オリンピックの東南アジア版とも言えるシーゲームズでは、サッカーはオリンピックに準じて23歳以下代表同士が対戦しますが、マレーシアはマレーシアサッカー協会FAMが2024年パリオリンピック予選を見越して武者修行のためにU19代表を派遣する予定にしていました。

U23アジアカップ予選-マレーシアはタイ、ラオス、モンゴルと同組に
 アジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ(旧U23選手権)2022年大会はウズベキスタンで開催されますが、この大会の予選組み分け抽選が昨日7月9日にウズベキスタンのタシケントで行われ、マレーシアはタイ、ラオス、モンゴルと同じ予選J組となることが決まりました。
 今回の組み分け抽選では参加42チームを西地区23チームと東地区19チームに大別された後、さらに西地区は6組、東地区は5組に分ける形で行われ、東地区のマレーシアは予選J組に入り、タイ、ラオス、モンゴルと同組となっています。また今回の予選は各組とも集中開催方式で行われ、マレーシアが入ったJ組はモンゴルが集中開催地となり、10月27日にラオス、29日にモンゴル、31日にタイとの対戦カードが組まれています。
 なお来年2022年の本戦には、開催国のウズベキスタンと予選各組1位のチームと各組2位の内、成績上位の4チームの計16チームが出場します。
*****
 マレーシアが入る予選J組が集中開催されるモンゴルですが、ググってみたところ首都のウランバートルで10月下旬の平均気温は最高7度、最低-6度と、この組の東南アジア3チームにとってはそれだけでハンデになりそうな環境です。それでも東アジアの強豪国やオーストラリアとは別組みになった幸運に感謝しつつ、マレーシアは2018年中国大会以来となる2度目の本戦出場を目指します。ちなみに2018年大会ではマレーシアはイラク、サウジアラビア、ヨルダンと同組になりながら、サウジを破り、ヨルダンと引き分けるなどしてベスト16に進出しています。
 (下はU23アジアカップ2022年大会予選組み合わせ-AFCの公式サイトより)


Mリーグ2部プレミアリーグ第12節結果

 イスラム教の断食月が明けると代表候補合宿、そして6月3日からのW杯2022年大会アジア2次予選と続きますが、プレミアリーグは今節が終わると中断期間に入り、次節第13節は6月19日に再開します。今年2度目のトランスファーウィンドウ期間も5月30日までとなっていることから、この中断期間中に選手の入れ替えを行うチームもありそうです。

2021年5月7日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
FAM-MSN プロジェクト 1-6 トレンガヌII
得点者:FAM-ムハイミン・イズディン・ムハマド・アスリ(51分)、トレンガヌ-ムハムマド・ムスリフディン・アティク・マット・ザイド(3分)、ジョーダン・ミンター4(7分、16分、48分、53分)、ムハムマド・イサ・ラマン(89分)
 今季1部スーパーリーグでも4得点を上げているジョーダン・ミンターが格の違いを見せるなどトレンガヌIIが圧勝しています。
 トレンガヌIIの渡邉将基選手は先発出場し、60分に交代しています。

2021年5月7日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
ケランタン・ユナイテッド 2-3 サラワク・ユナイテッド
得点者:ケランタン-スチュアート・ウォーク(58分OG)、アルフセイネイ・ガッサマ(68分)、サラワク-クリスティ・ジャヤシラン(45+1分)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(71分)、アブドル・ラヒム・アブドル・ラザク(80分)
 上位のサラワク・ユナイテッドとの勝点差を詰めたいケランタン・ユナイテッドは本山雅志選手が今季3度目となる先発出場し、一時はリードを奪ったものの終盤の2ゴールで敗れています。
 一方のサラワク・ユナイテッドはこの日引き分けたヌグリスンビランに代わって首位に浮上しました。
 ケランタン・ユナイテッドの本山雅志、深井脩平、谷川由来の3選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年5月7日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
JDT II 0-0 ヌグリスンビラン
得点者:なし  
 JDTの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年5月8日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 0-1 PDRM
得点者:PDRM-鈴木ブルーノ(58分)
 PDRMが鈴木ブルーノ選手のPDRM移籍後初でもある今季初ゴールで勝利し、試合のなかったクチンシティ、ペラFC IIを抑えて一気に8位と順位を上げています。
 鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。

*今節開催が予定されていたペラII対ケランタン@ペラスタジアム(ペラ州イポー)は、ケランタンFCに新型コロナウィルス感染者が見つかったことから延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第12節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU107212061423
2NS1161169722
3TFC1147024111319
4JDT114431711616
5KU115151415-116
6SEL104331813515
7KEL104241010014
8PDRM113261014-411
9KCH10244912-310
10PRK10235916-79
11FAM11029838-302
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第12節は鈴木雄太選手が所属するクチンシティの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第12節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター11
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アラン・オコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)6
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第11節結果

 今季は11チームが参加するプレミアリーグは今節から後半戦に入ります。前半のトップ3はヌグリスンビラン、サラワク・ユナイテッド、ケランタン・ユナイテッドでしたが、優勝争いはこの3チームに1部昇格権のないJDT IIやトレンガヌIIが絡む展開になりそうです。

2021年4月27日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラII 0-2 クチンシティー
得点者:クチン-モハマド・アリフ・ハサン(57分)、ジョセフ・カラン・ティー(90+3分)
 前節のケランタン・ユナイテッド戦から中三日での試合となったクチンがケガから復帰途中の代表CBシャルル・シャアドやトップチームの主力FWフィルダウス・サイヤディらが先発したペラIIを破り5試合ぶりの勝利を挙げています。
 クチンシティーの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年5月1日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 1-0 JDT II
得点者:サラワク-ノーシャルル・イドラン・タラハ(85分)
 サラワクはエースのウチェ・アグバを欠いたものの、代表FWのノーシャルル・イドラン・タラハが今季2度目のゴールを決めてJDTに勝利しています。前節第10節までにリーグ最多の8ゴールを挙げているウチェ・アグバが母親の死去に伴い母国ナイジェリアに帰国しており、次節第12節のケランタン・ユナイテッド戦も欠場となりそうです。
 JDTの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年5月2日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 4-1 ケランタン・ユナイテッド
得点者:トレンガヌ:ジョーダン・ミンター3(4分PK、32分PK、70分)、アルグジム・レゾヴィッチ(55分)、ケランタン-アルフセイネイ・ガッサマ(40分)
 1部スーパーリーグのトップチーム、トレンガヌFCで今季4ゴールを挙げているトレンガヌIIのジョーダン・ミンターが2本のPKを含む3ゴールを決めて、トレンガヌが無敗記録を更新、3位に浮上しています。ミンター選手はトレンガヌIIに復帰した過去3試合で計7ゴールと量産しています。一方、今季最大の4失点となったケランタン・ユナイテッドは連勝が3で終わり、順位も一つ下げて4位となっています。
 トレンガヌの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。
 ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は46分から交代出場し最後までプレーしています。

2021年5月2日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 0-1 ヌグリスンビラン
得点者:ヌグリスンビラン-A・セルヴァン(75分)
 ヌグリスンビランがA・セルヴァンの今季初ゴールで勝利し、首位を堅持しています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。

2021年5月3日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール2 3-1 ケランタン
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(6分)、ムハマド・ファズルル・ファリズ・ゼキ(39分)、ジョージ・アトラム(45+2分PK)、ケランタン-ジャック・ヒンドル(71分PK)

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第11節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS10631169721
2SU96211741320
3TFC103701810816
4KU105141212016
5SEL94321812615
6JDT104331711615
7KEL104241010014
8KCH10244912-310
9PRK10235916-79
10PDRM10226914-58
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第11節はFAM-MSN プロジェクトの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第11節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
2ジョーダン・ミンター7
ジョージ・アトラム(SEL)7
3アラン・オコノ(NS)6
4ガッサマ・アルフセイネイ(KU)5
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第10節結果

 首位サラワク・ユナイテッドと2位ヌグリスンビランの直接対決が引き分けとなった隙をついて、いつの間にかケランタン・ユナイテッドが3連勝で3位に浮上。しかも7位までが勝点1で並ぶ大混戦となってきたMリーグ2部プレミアリーグ第10節の結果です。

2021年4月23日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
JDT II 1-1  ケランタン
得点者:JDT-フェルナンド・ロドリゲス(60分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(71分) 
 JDTの廣瀬慧選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年4月23日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-0 MSN FAMプロジェクト

2021年4月24日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 1-1 サラワク・ユナイテッド
得点者:ヌグリスンビラン-アラン・オコノ(62分)、サラワク-ゴピ・ラマチャンドラ(1分)

2021年4月24日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 2-2 スランゴール2
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター2(23分、57分)、スランゴール-ジョージ・アトラム(64分)、アルグジム・レゾヴィッチ(71分OG)
 トレンガヌの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

2021年4月24日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
ケランタン・ユナイテッド 1-0 クチンシティー
得点者:ファクルル・ザマン・ワン・アブドラ・ザワウィ(52分)
 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、本拠地があるケランタン州内での試合が開催できないケランタン・ユナイテッドがクアラルンプールでホームゲームを開催し、クチンシティーを破り、今期最高位となる3位に浮上し、首位ヌグリスンビランとは勝点差2まで迫ってきました。
 日本人所属チーム同士の対戦となったこの試合で、ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は62分から交代出場し最後までプレーしています。一方、クチンシティーの鈴木雄太選手も先発してフル出場しています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第10節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS9531159618
2SU85211641217
3KU9513118316
4JDT94321710715
5KEL942397214
6TFC9270149513
7SEL83321511412
8PRK9234914-59
9PDRM9225913-48
10KCH9144712-57
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第10節はPDRMの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第10節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
2ジョージ・アトラム(SEL)6
アラン・オコノ(NS)6
3R・バラトクマル(NS)他5名4
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ2部プレミアリーグ第9節結果

 イスラム教の断食月が始まりました。クアラルンプールでは午前5時55分頃となる日の出から午後7時20分ごろの日没までイスラム教徒は飲食を行いません。大半の選手がイスラム教徒であるMリーグは今節から断食月がおわるまで2部プレミアリーグは全試合が午後10時キックオフとなります。

2021年4月16日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 0-2 PDRM
得点者:PDRM-ラザラス・カイムビ(60分)、モハマド・ナビル・アフマド・ラトピ(87分)
 今季8戦で1勝のPDRMが、ここまで無敗のサラワク・ユナイテッドに今季初黒星をつけています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発して今季初のフル出場をしています。

2021年4月17日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
MSN FAMプロジェクト 0-3 ケランタン・ユナイテッド
 得点者:ケランタン-ムハマド・アスラフ・アリフディン・ヤシン(43分)、ムハマド・ハリズ・カマルディン(86分)、アルフセイネイ・ガッサマ(90分)
 ケランタン・ユナイテッドは2試合連続となる3ゴールを決め、最下位のMSN FAMプロジェクトに快勝しています。
 ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は75分から交代出場し最後までプレーしています。

2021年4月17日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 4-3 JDT II
 得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター2(41分、90分)、アルグジム・レゾヴィッチ(52分)、渡邉将基(83分)、JDT-ニコラス・フェルナンデス(22分)、フェルナンド・ロドリゲス2(45分、69分)
 トップチームのトレンガヌFCのFWデヴィッド・ダ・シルヴァのケガによる離脱から、ここ6試合はトップチームでプレーしていたジョーダン・ミンターが戻り、攻撃陣はベストメンバーがそろったトレンガヌが渡邉将基選手の今季初ゴールなどで開幕戦の勝利以来となる今季2勝目を挙げています。開幕当初の正GKのモハマド・スハイミ・フシンもトップチームGKムハマド・ラハディアズリ・ラハリムが膝前十字靭帯断裂で今季絶望となっていることからトップチームに昇格しており、セカンドチームとしては苦しい戦いを迫られていますが、その状況下でここまで2勝6分0敗は大健闘でしょう。
 トレンガヌの渡邉将基選手とJDTの廣瀬慧選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年4月18日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 1-1 クチンシティ
得点者:スランゴール-ジョセフ・カラン・ティ(53分OG)、クチン-モハマド・アリフ・ハサン(24分)
 現在は人数制限を行いながらも観客を入れて試合を開催しているMリーグですが、この試合は無観客試合で行われています。試合会場のあるクアラルンプールやその周辺のスランゴール州などでは新型コロナウィルスの新規感染者数が再び増加してきていることもあり、その辺りとも関係があるかもしれませんが、その理由などは発表されていません。
 クチンシティの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年4月18日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-1 ケランタン
得点者:ヌグリスンビラン-モハマド・ザクアン・アドハ2(4分、70分)、ケランタン-マリオ・アルケス・ブラスコ(54分)

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第9節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS8521148617
2SU75111531216
3JDT8422169714
4KU8413108213
5KEL841386213
6TFC8260127512
7SEL7322139411
8PDRM9225913-48
9PRK8224914-58
10KCH8143711-47
11FAM9018732-251
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第9節はペラIIの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第9節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)7
3ジョージ・アトラム(SEL)5
アラン・オコノ(NS)5
4R・バラトクマル(NS)他3名4
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト