久しぶりの投稿となりました。さて、ワールドカップの興奮も冷めやらない中、アセアン選手権「ヒュンダイカップ」が開幕しました。開幕戦はブルネイとの予選から勝ち上がった東ティモール対前回王者ベトナム、そしてカンボジア対シンガポールの2試合。DF水野輝、MF小川雄大の両選手が先発XIに名を連ねるカンボジア対MF仲村京雅選手がスタメンのシンガポールの試合は個人的に注目でした。結果は前半にシンガポール、後半にカンボジアがそれぞれ得点する展開となりましたが、試合終了間際にファンディ3兄弟の末弟イルハンが決勝ゴールを決め、シンガポールが勝利しました。なおもう1試合はベトナムが東ティモール相手にグエン・ディン・バックのハットトリックやブラジル出身コンビの計3ゴールなどで7-0と圧勝しています。
また国外組では、東海サッカーリーグ2部のヴェンセドール三重ユナイテッドでプレーするFWハディ・ファイヤッド、アメリカ2部に当たるUSLチャンピオンシップのスポーティング・クラブ・ジャクソンビルでプレーするアメリカ生まれのMFワン・クザインがいずれも初めて代表に招集された他、過去2シーズンはベトナム1部のコンアン・ホーチミン・シティでプレーしたブラジル生まれの帰化選手MFエンドリッキ・ドス・サントスが召集されています。(その後、エンドリッキはマレーシアリーグのスター・シティ加入が発表になっています。)
また昨シーズンは国籍偽装問題などで注目を集めたマレーシア代表の帰化選手ですが、今回は前述のスマレ、エンドリッキの他、ミスター・クアラルンプールことブラジル生まれのパウロ・ジョズエ、昨季はタイ1部カンチャナブリー・パワーでプレーしたアルゼンチン生まれのMFエゼキエル・アグエロの計4選手が選出されている他、全員で25名の代表のうち、ジョホールのU23から選ばれた7選手を含めて9名は初の代表招集となるなど、この大会に暫定監督として臨むタン・チェンホー監督が代表メンバー選出に苦労したこともうかがえます。
一方のミャンマーは、今月に入ってノルウェー出身のヨルン・アンデルセン監督が2年契約で就任しています。北朝鮮や香港で代表監督を務めたこともあるアンデルセン監督の元、DFチョー・ミン・ウー(前トレンガヌ)、WGハイン・テット・アウン(前クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズ)、そしてヌグリスンビランでプレーするMFワイ・リン・アウンなど、マレーシアのサッカーファンには馴染みのある選手がメンバー入りしています。
そしてこの日の両チームの先発XIは以下のとおり。マレーシアはGKアズリ・ガニ(ヌグリスンビラン)が先発し、左右のサイドバックにR・ルヴェンティラン(マラッカ)とアリフ・アフマド(ジョホールU23)、2枚のCBにはウバイドラ・シャムスル(トレンガヌ)とロドニー・ケルヴィンを起用。中盤はアグエロをボランチとしてその前にシャドーストライカー適性が高いシャフィク・アフマド(前DPMM)、そしてエンドリッキを配置し、前線は中央にジョズエ、左右のWGに21歳のG・パヴィトラン(ジョホールU23)とスマレという布陣です。


先制したのはミャンマーでした。左サイドを上がったウイン・ナイン・トゥン(ミャンマー1部ヤンゴンシティ)がそのままペナルティエリアに持ち込みシュートを放つも、これをケルヴィンがブロック。しかしそのこぼれ球をミャット・カウン・カン(ミャンマー1部ヤンゴンシティ)が押し込んでゴール。前半はこのままミャンマーが1点リードで折り返します。
マレーシアが追いついたのは52分でした。エンドリッキの右コーナーキックをファーサイドのスマレが折り返し、これをジョズエが押し込んで同点に追いつきます。その5分後にはエンドリッキからのパスを受けたスマレがドリブルで持ち込みますが、ペナルティエリアでミャンマーDFナンダ・チョーに倒されるとこれがPKとなります。これをキャプテンのジョズエが左コーナーへ決めて、ついにマレーシアが逆転します。その後は両チームともゴールを上げることはできず、アディショナルタイム5分を過ぎたところで大橋侑祐主審の笛が鳴り試合終了。マレーシアが初戦勝利でスタートしています。
なおこの試合では先発したロドニー・ケルヴィン、アリフ・アフマド、そして途中出場のワン・クザインが代表戦デビューを果たしています。
ちなみにこの試合はなぜかマレーシア国内では中継されず、文字速報を追いながら、SNSに上がる失点・得点シーンを探し、試合後にハイライト映像を見ることしかできませんでした。
アセアン選手権ヒュンダイカップ2026 B組第1節
2026年7月25日@トゥウンナ・スタジアム(ヤンゴン、ミャンマー)
ミャンマー 1-2 マレーシア
⚽️ミャンマー:ミャット・カウン・カン(10分)
⚽️マレーシア:パウロ・ジョズエ2(52分、57分PK)
MOM:パウロ・ジョズエ(マレーシア)
なおこの日行われたB組のもう一試合は、前回大会準優勝のタイがラオスを5−0と一蹴しています。B組の第2節は今週火曜日7月28日に予定されており、この日勝利したマレーシアはホームでラオスと、また敗れたミャンマーはアウェイでフィリピンとそれぞれ対戦します。このヒュンダイカップはA・B各組とも1回戦総当たりで対戦し、各組の上位2チームが準決勝に進みます。
アセアン選手権ヒュンダイカップ2026 B組順位表(第1節終了)
| 順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 勝点 |
| 1 | タイ | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 | 3 |
| 2 | マレーシア | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 3 |
| 3 | フィリピン | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 4 | ミャンマー | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | -1 | 0 |
| 5 | ラオス | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | -5 | 0 |
