11月6日のニュース:AFCU23アジアカップ出場権獲得のU22代表監督は続投に意欲、サバFCのインドネシア代表選手が旧所属クラブの所得税未納で出国できず、MFLはSOP違反に厳格に対処-スチュアートCEO、JDTオーナーはガンによる給料半減の話は真実と改めて主張

AFC U23アジアカップ出場権獲得のU22代表監督は続投に意欲
 先日行われたアジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ2022年大会予選を突破したマレーシアU22代表のブラッド・マロニー監督は、来年6月にウズベキスタンで開催されるAFC U23アジアカップ本選で指揮をとることに意欲を見せていると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 マロニー監督が率いたU22代表はモンゴルのウランバートルで開催された予選J組では宿敵タイと引き分けるなど2勝1分でグループ首位となり、2018年の中国大会に次ぐ2度目の本選出場権を獲得しています。なおこの2018年大会では現在はサバFCの監督を務めるオン・キムスイ氏が監督を務め、マロニー氏はアシスタントコーチでした。
 マロニー監督とFAMの契約は今年末までとなっており、マロニー監督は最終決定権はFAMにあるとしながらも
 来年2022年の本大会出場のU23代表候補には、今回の予選でクラブの召集拒否にあったフル代表でもプレーするFWアリフ・アイマン(JDT)やMFワン・クズリ・ワン・カマル(米国アクロン大学)、負傷により今回の代表召集を辞退したシャールル・ナジーム(スランゴールFC)、いずれも膝前十字靭帯損傷から復帰途中のFWハディ・ファイヤッド(J2岡山からJ3沼津に期限付き移籍中)やGKラハディアズリ・ラハリム(トレンガヌFC)、さらには現在開催中のマレーシアカップで活躍するダニアル・アスリ(スランゴールFC)など、今回の予選に出場できなかったタレント軍団も控えており、アストロ・アリーナの取材に対してマロニー監督は「最終的にはFAMが決定することだが、このチームに対する私の信頼はとても大きく、また選手達を誇りに思っており、可能であるならばこのチームとともにできる限り長く戦いたい。」と従来の発言を繰り返しています。
 マロニー監督はウズベキスタンでの本選に向けては現在、50名以上の候補選手をリストアップしていることも明かす一方で、出場資格のある全ての選手に(本大会に)出場するチャンスがあるとも述べ、この50名のリストから選手を選ぶことには固執していないとも話しています。

サバFCのインドネシア代表選手が旧所属クラブの所得税未納で出国できず
 サバFCでプレーするFWサディル・ラムダニはインドネシアU22代表とフル代表でプレーする選手ですが、リーグ戦終盤のケガでベンチを外れ、アジアサッカー連盟AFC U23アジアカップに出場するインドネシアU22代表に招集された際にはクラブがケガからの回復を理由に招集を拒否させるほどでした。
 そこで自国インドネシアへ戻って治療を受けようとしたラムダニ選手ですが、出国時の審査でおよそ4万3000リンギ(およそ117万円)の所得税未払いが発覚し、これを理由に出入国管理局に拘留されたことをインドネシアの全国紙、コンパスが報じました。この報道で明らかになったのは、所得税が未払いなのは現在、所属するサバFCではなく、2019年に在籍したパハンFA(現スリ・パハンFC)であることが報じられると驚きが広がりました。
 ラムダニ選手は全ての責任はかつて所属したクラブにあるとして、速やかな解決と即時の出国を求める事態になりましたが、スリ・パハンFCはこの報道が出ると直ちに対応したようで、クラブの公式Facebookでは内国歳入庁(日本の国税庁にあたる)と出入国管理局と交渉の結果、ラムダニ選手の出国が可能になったことを明らかにしています。
 この件についてはインドネシアのザイヌディン・アマリ青年スポーツ相がインドネシアサッカー協会PSSIとともにクアラルンプールのインドネシア大使館にラムダニ選手と接触するように求めるなどインドネシア側も巻き込んだ一騒動になっています。
 報道通りであれば、既にインドネシアに戻っているラムダニ選手ですが、これまではケガによりインドネシアU22代表とフル代表の監督を兼ねるシン・テヨン監督の招集に応じることができませんでしたが、12月にシンガポールで開催される東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップへの出場には意欲を見せているということです。

MFLはSOP違反に厳格に対処-スチュアートCEO
 現在開催中のマレーシアカップは10月29日の第4節から人数制限があるものの、スタジアムでの観戦が可能になっていますが、その一方で観戦者に対してはスタジアム内での常時マスク着用の義務や飲食の禁止などの標準作業手順SOPの遵守が求められています。
 そんな中、第4節のマラッカ・ユナイテッドFC対ケランタン・ユナイテッドFC戦が開催されたハン・ジェバスタジアムの一室で会食が行われている写真がネット上に流失し、マレーシアカップを主催するMFLがマラッカ・ユナイテッドFCを優遇しているとの批判が出ていると、マレーシア語紙シナルハリアンが伝えています。
 これに対してMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOはこの批判に反論し、あらゆるSOP違反に対しては厳格に対応すると述べ、マラッカ・ユナイテッドFCに対する調査を開始していると述べています。「MFLは既に事実確認のためにマラッカ・ユナイテッドFCに問い合わせを行なった。またこの件はMFL理事会で議論されることになる。」と述べたスチュアートCEOに対し、マラッカ・ユナイテッドFCのモハマド・サイフル・マット・サペリ理事はMFLの調査を受けたことを認め、現在はMFLに判断を委ねていると述べ、今後はスタジアム内での会食は行わないと述べています。
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 この第4節直前にはチーム内で20名以上の新型コロナ陽性者が見つかったヌグリスンビランFCがクラスター化したことからマレーシアカップグループステージを途中辞退しており、MFLとしてもスタジアムでの観戦解禁に合わせて感染予防と対策に特に力を入れていた際に起こったこのSOP違反疑惑ですが、結局は毎度お馴染みのお咎めなしといったマレーシア特有の誰も悪者にしない灰色決着に落ち着くんだろうなぁ。

JDTオーナーはガンによる給料半減の話は真実と改めて主張
 JDTオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が、ガン治療により試合に出場できない選手の給料を半減したクラブを批判し、これに該当すると思われるブレンダン・ガンと所属するスランゴールFCの双方がその事実を否定しているという記事をこのブログでも昨日取り上げましたが、スランゴールFCとガン選手が否定したことで、イスマイル殿下の情報が誤っている、さらにイスマイル殿下の発言はスランゴールFCへの当て擦りだという逆に批判的な声がネット上で上がる事態になっています。
 マレーシア語紙ハリアンメトロは、そういった声に対しイスマイル殿下は改めて自身の発言を事実であると述べていると報じ、この事実は該当する選手のチームメートから直接聞いたと話しているということです。(昨日のブログでは「イスマイル殿下は本人から直接聞いたと話している」と書きましたが、私が読み間違えていたようです。お詫びして訂正します。)
 「この選手はチームメートに対して、クラブが来季の給料を半減したがっていると話し、このチームメートがそのことを私に知らせてくれた。」と述べたイスマイル殿下は、さらにクラブが給料の半減をしたがっているのは今季ではなく来季2022年の給料であることも述べています。(ここも私が誤解していました。お詫びして訂正します。)
 さらに「この選手はクラブに大変な貢献をしてきたにも関わらず、ガンになったという理由だけで給料を半減されようとしていることから私が声を上げた。このようなクラブの対応をこの選手も公にしたいのではないか。」と述べたイスマイル殿下ですが、改めて自身の発言を肯定したことで、この騒動はまだまだ沈静化しそうにありません。

11月5日のニュース:闇金から借りるなら国会議員から寄付を募る方が良い-ペラFC、サバFCは一部経営陣の「背任行為疑惑」を公式に否定、ガン治療中のブレンダン・ガンはスランゴールFCによる給料半減を否定

闇金から借りるなら国会議員から寄付を募る方が良い-ペラFC
 給料未払い問題が明らかになり主力選手が大量に流失したことから今季のMリーグ1部では10位となり来季は2部に降格するペラFCのGMの行動がソーシャルメディア上で話題になっています。
 ペラFCのアズマン・ノーGMは一部の国会議員に対して、現在マレーシアカップに出場中のペラFCの移動や宿泊の費用などの経費を補うため、一人当たり最低2万リンギ(およそ54万円)の寄付を求めていることがソーシャルメディア上で広まり、マレーシア語紙のハリアンメトロがアズマンGMに直接、問い合わせたところ、SMSやワッツアップ(WhatsApp-マレーシアで最も一般的なメッセンジャーアプリ)で寄付を募ったことを認めているということです。
 寄付を求めたのは先週末10月30日(土)に本拠地ペラスタジアム(ペラ州イポー)で開催されたトレンガヌFC戦のためだったと説明し、支払いに使える手持ちの現金がなかったことから国会議員への寄付を募ったとその経緯を述べています。
「クラブは金がないのではなく、小切手の現金化に問題があったことから、たまたま手持ちの現金が不足していた。そこで複数の国会議員にメッセージを送り現金の支援を求めたのが真相である。それ以上でもそれ以下でもないので、殊更にこの件を大袈裟にする必要ない。我々も深刻な状況であり、そんな時に国会議員に助けを求めるのは普通のことだと考えている。ありがたいことに即座に現金による支援を受け取ることができた。」と説明したアズマンGMはマレーシアカップの残り試合に必要な経費の資金源を探している一方で、ペラFCのサポーターからも支援が集まっていることを感謝していると話しています。
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 この記事のタイトル「闇金から借りるなら国会議員から寄付を募る方が良い」は新聞記事の見出しの直訳ですが、ここで言う闇金とはマレーシアではAh long(マレーシア語で悪徳高利貸しや闇金融)と呼ばれる個人あるいは企業です。「期限までに借金が返せず、家のドアに赤いペンキをぶちまけられた。」「借金を完済したにも関わらず追加融資を持ちかけられ、断ると拳銃が写った写真付きメッセージが送られてきた。」などマレーシアの新聞を読んでいるとこのAh longの恐ろしさを報じる記事をよく目にしますが、確かにそんなAh longに借りるくらいなら、選挙民のために働く国会議員にお願いするのは至極、筋が通っているということなのでしょう。

サバFCは一部経営陣の「背任行為疑惑」を公式に否定
 Mリーグ1部サバFCはニュースサイトが報じたクラブ経営陣の不正行為疑惑を真っ向から否定するとともに、法的措置も辞さないことをクラブの公式Facebookで発表しています。
 これは東マレーシア(ボルネオ島のサバ州、サラワク州など)をカバーするニュースサイトのボルネオトゥデイが、サバFCの関係者が、選手の代理人と共謀して選手の給与を実際よりも高く設定して支払う一方で、その差額を懐に入れているという背任行為を行なっているという疑惑を報じたことが発端です。サバFCは昨季2020年シーズンからパク・タエス(韓国)を除く4名の外国籍選手を入れ替え、今季中のトランスファーウィンドウ期間にも1名を入れ替えた他、一旦退団が公式発表されたレヴィ・マディンダと数日後に再契約を発表するなど変わった動きもしていました。
 ボルネオトゥデイの記事では、サバFCの一部関係者が選手の給料を3万3000リンギ(およそ90万円)としながら実際には1万5000リンギ(およそ41万円)しか支払わずその差額を私的目的に利用するといった背任行為を例に挙げ、選手の入れ替えが頻繁に行われているのは、一部の関係者がこの背任行為を「商売」にしているからだとし、この状況が続けば選手は搾取され、クラブの一部関係者は私服を肥すことになると指摘していました。
 さらにボルネオトゥデイはスタジアムの照明が当初の30万リンギ(およそ820万円)の見積もりから購入時には80万リンギ(およそ2190万円)が支払われた点や、練習中に選手が使用する心拍数測定器の価格が当初の300リンギから支払い時には13万リンギとなった点などについてもその変更理由が疑わしいとしていました。
 今回のサバFCの声明は、これら全ての疑惑を真っ向から否定した上で、選手の移籍は正式な方法で行われたことや、スタジアムの照明はサバ州までの輸送費用を含んでいること、心肺測定装置の購入には代理店などを介さずに行なっていることを説明し、ボルネオトゥデイの主張が正しければその証拠を示すよう求めています。さらに専門家による監査を喜んで受けるとする一方で、今後も根拠のない中傷が続くようであれば法的措置も検討するとしています。

ガン治療中のブレンダン・ガンはスランゴールFCによる給料半減の噂を否定
 サッカー専門サイトのヴォケットFCは、マレーシア代表MFのブレンダン・ガンと所属するMリーグ1部のスランゴールFCが、いずれも給料半減の噂を否定していると報じています。
 事の発端は同じMリーグ1部のJDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が「ガン治療中の選手が給料を半減されている。」と自身のインスタグラムで公表したことにあります。
 「その選手はガン治療中である。彼はこれまでクラブに貢献してきた選手にも関わらず、治療により試合に出場できないことを理由にクラブは彼の給料を半減している。このようなことをして選手の生活に責任を持っていると言えるのだろうか。多くの選手がこのクラブを出たいと言うのも理解できる。このクラブはソーシャルメディア上では良いことばかり発信しているが、その内実は反対のようである。クラブの成功に必要なものの第一は「人道」だ。」と投稿したイスマイル殿下ですが、ネット上ではこれがW杯予選後の7月に睾丸腫瘍の診断を受けて休養し、最近、練習を再開したスランゴールFCのブレンダン・ガンを指している可能性が高いと考えられています。
 イスマイル殿下のこのの投稿に対して、スランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOは自身のツイッターで反論し、ガン選手の給料半減を真っ向から否定するとともに、スランゴールFCは選手との契約を尊重し、病気やケガなどで出場できない選手も含めた選手全員が契約通りの給料を遅れることなく支払っていると説明しています
 さらにガン選手本人も「ソーシャルメディア上で話題となっている内容を読んだが、自分は今季2021年シーズンの給料全額をスランゴールFCから受け取っているという事実を明らかにしておきたい。」と述べて、ジョハンCEOの説明内容を肯定しています。
 ただしイスマイル殿下はこの件を本人から直接聞いたとも述べているだけに、謎は深まっています。
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 リーグ8連覇を達成し、現在のMリーグの盟主を自負するJDTに対し、現在開催中のマレーシアカップ100年の歴史の中で優勝33回、準優勝16回(2位はシンガポールの優勝24回、準優勝19回、ちなみにJDTは前身のジョホールFCと合わせても優勝4回、準優勝2回)と「伝統」という点では他のクラブを圧倒するスランゴールFCと図式の中で、イスマイル殿下はスランゴールFCに向けては敵意剥き出しとも言える厳しい意見や批判的な発言を行うことが少なくありません。実際、スランゴールFCの最後のMリーグ優勝は2010年、マレーシアカップ優勝も2015年が最後なのに対し、リーグ8連覇進行中のJDTはマレーシアカップでも2017年と2019年(昨季2020年はコロナ禍により中止)と優勝しており、イスマイル殿下からすれば「伝統」にあぐらをかき盟主然とし、マレーシアサッカー全体の向上といった大局的視点を欠いているように見えるスランゴールFCには小言の一つ二つも言いたくなるのも当然と言えば当然かも知れません。

マレーシアカップ-グループステージ第4節結果

 本日11月4日はヒンドゥー教の新年に当たるディパバリと呼ばれる国民の祝日です。インド系の住民が総人口のおよそ7%を占める多民族国家のマレーシアでは、イスラム教以外の宗教に関連する祝日がいくつかあります。
 さて本題。マレーシアカップのグループステージ第4節が11月1日から3日にかけて行われ、B組のトレンガヌFCのスランゴールFC、C組のマラッカ・ユナイテッドFC、D組のJDTがノックアウトステージとなるベスト8進出を決めています。
 なお12月5日開幕の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ前にマレーシアカップを終了させたい主催者のMFLは、大半の選手とクラブとの契約が11月末までとなっていることもあり、かなり過密気味の日程を作成しています。10月29日(金)と30日(土)に開催された第3節から、クラブによっては移動日を含めてわずか3日後に第4節の試合が組まれています。また次節第5節は明日11月5日から7日となっており、日程消化のためとは言え、選手には酷なスケジュールが11月9日と10日の最終第6節まで続き、疲労によるケガなどが心配されます。
 (各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年11月3日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
サラワク・ユナイテッドFC 2-2 KLシティFC
 得点者:サラワク-ウチェ・アグバ2(22分、40分)、KL-ロメル・モラレス2(36分、74分)
前説に続きグループ1位と2位の直接対決となったこの試合は、前節ではKLシティFCに0-4と一蹴されたサラワク・ユナイテッドFCが、グループステージ開幕戦以来となるウチェ・アグバのゴールで先制しますが、絶好調のロメル・モラレスがこのマレーシアカップ4試合で6点目となるゴールを決めて同点とし、アグバ選手のゴールでサラワクが再びリードを奪うも、モラレス選手が再度、ゴールを決めて引き分けとなっています。

2021年11月3日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 0-5 スリ・パハンFC
得点者:パハン-ケニー・アティウ3(10分、35分、82分)、アブバカル・ヤクブ(21分)、アブドル・マリク(58分)
 前節はスリ・パハンFCの本拠地で行われた同一カードで0-4と大敗したペナンFCでしたが、本拠地へ戻って行われたこの試合ではさらに失点を重ねて0-5と惨敗しています。エースカサグランデと正GKのサミュエル・サマーヴィルがベンチから外れるなど万全の布陣ではないとは言え、Mリーグ1部で今季3位の片鱗を見せることなく敗れています。
 一方、今季のMリーグでは2部降格の10位ペラFCとは勝点差2で1部に踏みとどまったスリ・パハンFCですが、マレーシアカップでは2連敗の後、ペナンFCとの2戦では9得点無失点と調子を上げてきており、グループステージ突破も見えてきました。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第4節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1KLC422010468
2SWU421167-17
3SRP420210466
4PEN4013213-111
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、


グループステージB組
2021年11月3日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
クチンシティFC 1-2 スランゴールFC
得点者:マイケル・イジェジ(67分)、スランゴール-ダニアル・アスリ(18分)、ニック・シャリフ・ハセフィ(90+6分)
 前節の同一カードでは1-5と敗れているクチンシティFCは、この試合でもスランゴールFCに先制を許したものの前節同様、マイケル・イジェジの2試合連続となるゴールで同点に追いつきます。しかしこの試合ではスランゴールFCの攻撃を耐え忍んでこのまま引き分けかと思われたロスタイムに痛恨の失点で敗れ、残り2試合を残しマレーシアカップグループステージ敗退が決まっています。
 主力選手を欠きながらも土壇場での勝利でグループステージ突破を決めたスランゴールFCは、次節はグループ首位のトレンガヌFCを本拠地に迎えます。
 クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年11月3日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 4-0 ペラFC
得点者:トレンガヌ-マカン・コナテ(13分)、デヴィッド・ダ・シルヴァ(20分)、デシ・マルセル(26分)、ファイサル・ハリム(63分PK)
 グループ首位のトレンガヌFCが4連勝で首位を堅持しています。トレンガヌFCのナフジ・ザイン監督は前節の同一カードで4-1と圧勝したメンバーから外国籍選手を入れ替えて臨みましたが、リーグ戦では不調だったデヴィッド・ダ・シルヴァがマレーシアカップ初先発となったこの試合で初ゴールを決めるなど、選手をローテーションしても圧勝し、4戦無敗でグループステージ突破を決めています。
 トレンガヌFCとの2試合で8失点のペラFCは、クチンシティFCと入れ替わってグループ最下位に転落するとともに、マレーシアカップ敗退が決まっています。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第4節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC44001221012
2SEL43019459
3KUC4013411-71
3PRK4013311-81
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年11月1日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッドFC 3-3 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:ケランタン-谷川由来(22分)、ガッサマ・アルフセイネイ(39分)、シャフィジ・イクマル(78分)、マラッカ-ソニー・ノルデ(25分)、S・クマーラン(55分)、マヌエル・オット(84分)
 前節の同一カードでは1-2と敗れているケランタン・ユナイテッドFCは、ケランタンのレジェンド、バドリ・ラジからのパスを受けた谷川由来選手がペナルティエリアの外から豪快にシュートを決めて先制します。その直後に同点されるものの、エース、ガッサマ・アルフセイネイが逆転ゴールを決めて前半はケランタン・ユナイテッドFCがリードして折り返しました。後半開始直後に再び同点されるも、途中出場直後のシャフィジ・イクマルがゴールを決め、マレーシアカップ初勝利が見えたところで、同点に追いつかれ引き分けに終わっています。この結果、ケランタン・ユナイテッドFCのマレーシアカップグループステージ敗退が決まりました。
 マラッカ・ユナイテッドはFCは、前節でもケランタン・ユナイテッドFCの守備陣を悩ませたソニー・ノルデが同点ゴールを決め、さらに引き分けに持ち込んだゴールを演出するなど勝点1獲得に貢献し、グループステージ突破を決めています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場し、本山雅志選手はベンチ入りしませんでした。

*11月2日に予定されていたヌグリスンビランFC対クダ・ダルル・アマンFCの試合は、ヌグリスンビランFCの出場辞退により、クダ・ダルル・アマンFCが3-0で不戦勝となっています。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第4節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1MLU4310105510
2KDA330110379
3*NSE310318-73
4KLU401349-51
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC
*ヌグリスンビランFCは新型コロナ感染者が多数発生したため、第3節以降を出場辞退しています。

グループステージD組
2021年11月2日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 3-0 サバFC
得点者:JDT-レアンドロ・ヴァレスケス(6分)、 ベルグソン・ダ・シルヴァ2(34分PK、90+3分)
 マレーシアカップでもローテーションで選手を交代させながら戦っているJDTが4試合連続の完封勝利でグループステージ突破を決めています。
 一方サバFCは2試合連続の完封負けでケランタンFCと入れ替わって最下位に転落しています。

2021年11月2日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 0-0 PJシティFC
得点者:なし
 両チームとも決め手を欠いたこの試合は、同一カードで連敗を避けたいケランタンFCが本拠地でPJシティFCを相手に引き分けています。
 PJシティFCはケランタンGKの好守に阻まれたものの、Mリーグ同様、「負けない」試合運びで確実に勝点1を獲得してグループ2位を死守しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第4節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT440080812
2PJC41214315
3KEL402237-42
4SAB402238-52
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC

マレーシアカップ-グループステージ第3節結果

 代表のヨルダン遠征などにより9月30日以来中断していたマレーシアカップのグループステージが再開し、第3節の7試合が10月29日(金)と30日(土)に開催されました。
 なおマレーシアカップ第3節からは一定の制限はあるもののスタジアムでの観戦が可能になっています。(各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年10月30日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティFC 4-0 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:KL-ロメル・モラレス2(9分、12分)、J・パルティバン(55分)、ライアン・ラムバート(59分)
 1部スーパーリーグのKLシティFCがロメル・モラレスの2ゴールなどで2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドFCに快勝。シーズン後半からストライカーにコンバートされたモラレスが3試合で5ゴールと好調維持しています。
 ここまで1部のペナンFCとスリ・パハンFCを撃破したサラワク・ユナイテッドFCは守備陣が崩壊して完敗。このブログでも取り上げましたが主将で守備陣の要となるテイラー・リガンが中断期間中の練習試合でのケガで今季絶望となったことが響きました。

2021年10月30日@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハンFC 4-0 ペナンFC
得点者:アブドル・マリク・アリフ2(11分、55分)、マヌエル・イダルゴ(47分)、ヤクブ・アブバカル(72分)
 スリ・パハンFCが今季のマレーシアカップ3試合目で初勝利。リーグ戦から数えても8試合勝星のなかったスリ・パハンFCでしたが、リーグ戦でも連敗していたペナンFCを相手に大勝しています。
 どうしたペナンFC!? 今季のMリーグでは3位と大躍進したペナンFCは、エースのFWカサグランデと代表GKサミュエル・サマーヴィルを欠くなど苦しい布陣で臨んだこの試合は自慢の守備陣が崩壊し、良いところなく敗れています。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第3節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1KLC32108267
2SWU320145-16
3SRP31025413
4PEN301328-61
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、

グループステージB組
2021年10月30日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 5-1 クチンシティFC
得点者:スランゴール-ハイン・テット・アウン(1分)、ダニアル・アスリ2(59分、80分)、サフアン・バハルディン(66分PK)、シーン・セルヴァラジ(90+4分)、クチン-マイケル・イジェジー(10分)
 1部のスランゴールFCが2部のクチンシティFCに圧勝しています。今季Mリーグ1部得点王のイフェダヨ・オルセングンら主力がベンチ入りせず、若手主体で望んだこの試合ではキックオフからいきなりハイン・テット・アウンのゴールで先制すると、一度は追い付かれたものの、クチンシティFCのミスなどに乗じて勝利しています。
 クチンシティFCは一度は同点に追いつきながら、追加点の好機を悉く生かすことができず、後半はミスなどで失点を重ねて敗れています。
 クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年10月30日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC 1-4 トレンガヌFC
得点者:ペラ-セルヒオ・アグエロ(24分PK)、トレンガヌ-ファイサル・ハリム(7分)、ダニシュ・ハジク(47分OG)、リー・タック2(54分、83分)
 20年ぶりのマレーシア優勝とAFCカップ出場権獲得を目指すトレンガヌFCは、リーグ戦からの好調を持続する若きエース、ファイサル・ハリムのゴールを皮切り4点を挙げて大勝しています。
 今季11位と低迷し来季の2部降格が決まっているペラFCは、先週、選手外国籍選手4名との契約解除を発表した結果、トレンガヌFCの5名に対して3名の外国籍選手を先発させましたが、戦力差は明らかで太刀打ちできませんでした。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第3節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC33008269
2SEL32017346
3PRK301337-41
4KUC301228-61
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年10月29日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 2-1 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:マラッカ-ソニー・ノルデ(25分)、アドリアーノ(54分)、ケランタン-深井脩平(43分)
 今季リーグ戦では8位だったマラッカ・ユナイテッドFCが3連勝を飾っています。ゴール前の混戦からソニー・ノルデのゴールで先制すると、一度は追いつかれたもののアドリアーノがペナルティエリアの外からシュートを決めて無傷の3連勝で首位を堅持しています。
 マレーシアカップ初出場のケランタン・ユナイテッドFCは深井脩平選手が記念すべきクラブ史上初となるマレーシアカップ初得点を決めて一度は同点としましたが、反撃はそこまででした。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場し、本山雅志選手はベンチ入りしませんでした。

*10月29日に予定されていたヌグリスンビランFC対クダ・ダルル・アマンFCの試合は、ヌグリスンビランFCの出場辞退により、クダ・ダルル・アマンFCが3-0で不戦勝となっています。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第3節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1MLU33007259
2KDA32017346
3*NSE310215-40
4KLU300316-50
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC
*ヌグリスンビランFCは新型コロナ感染者が多数発生したため、第3節以降を出場辞退しています。

グループステージD組
2021年10月29日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
JDT 2-0 サバFC
得点者:JDT-ハズワン・バクリ(5分)、ゴンザロ・カブレラ(13分)
 マレーシアサッカー協会FAMのテクニカルディレクターを辞職し、10月1日付でサバFCの監督に就任したオン・キムスイ監督にとって初采配となったこの試合は、いずれも守備陣のミスから試合早々に2失点したサバFCが敗れ、オン監督の初戦を勝利で飾ることができませんでした。
 一方JDTは3試合連続の完封勝ちでリーグ優勝との2冠に向けて、死角なしといったところです。

2021年10月29日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティFC 3-1 ケランタンFC
得点者:PJ -ダレン・ロック2(11分、81分)、コギレスワラン・ラジ(19分)、ケランタン-クリストス・インツィディス(36分)
 今季リーグ戦の大半をケガで棒に振ったダレン・ロックがこの試合も2ゴールを決め3戦で3発と活躍。現在、ストライカー不足に悩む代表への復帰が見えてきました。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第3節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT33005059
2PJC31114314
3SAB302135-22
4KEL301237-41
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC

10月13日のニュース(2):ケガを理由にケランタンFC退団の選手がAリーグに移籍し抱負を語る、U22代表の主力2選手をクラブが招集拒否か

ケガを理由にケランタンFC退団の選手がAリーグに移籍し抱負を語る
 Mリーグ2部のケランタンFCは10月11日にクラブの公式Facebook上で今季加入したスペイン出身のMFマリオ・アルケスの退団を発表しました。Facebookでは「マリオ・アルケスはケガにより2021年10月をもって契約解除となった。さらに母国にいる父親が新型コロナに感染し、直ちに帰国せざるを得ない状況になっている。ケランタンFCはアルケス選手の速やかな回復を願うと同時に今後もクラブとアルケス選手が良好な関係を維持できることを願っている。」という文面が感謝を表す写真とともに投稿されました。
 10月9日のこのブログでも、アルケス選手はケガにより10月29日から再開するマレーシアカップへの出場も絶望という記事を取り上げました。しかし本日10月13日のオーストラリア1部リーグ、通称Aリーグの公式サイトではこのアルケス選手がAリーグのニューカッスルジェッツに加入することが発表されています。この記事の中でニューカッスルジェッツのアーサー・パパス監督はアルケス選手がセットプレーで存在感を発揮する選手であるとして、チームに合流するのを楽しみにしていると述べる一方で、アルケス選手自身も来月11月19日に開幕するAリーグに向けて「自分の目標は出場する試合で110%を出すことで、チームの上位進出にこう貢献したい」と述べています。
 この発言を聞く限り、ケランタンFC退団の理由は純粋にケガだけではなさそうですが、ともあれアルケス選手には新天地での活躍をお祈りします。
(写真左は退団したケランタンFCの、右は加入したニューカッスルジェッツの公式Facebookより)

U22代表の主力2選手をクラブが招集拒否か
 今月10月25日からモンゴルのウランバートルで開催されるAFC U23アジアカップ予選に向けて合宿中のU22代表は、10月20日のモンゴル出発を控えて合宿の最終段階に入り、昨日10月12日のヌグリスンビランFC戦では今季のMリーグ2部優勝チーム相手に1-2と惜敗したものの、ブラッド・マロニー監督は最後の調整が順調に進んでいると話しています。
 U22代表には、先日、ヨルダン遠征を行なったフル代表からFWルクマン・ハキム・シャムスディン(19・ベルギー1部KVコルトレイク)、DFクェンティン・チェン(21・ペナンFC)、MFムカイリ・アジマル(19・スランゴールFC)、FWハキミ・アブドラ(21・トレンガヌFC)の4名も隔離検疫後に合流する予定ですが、サッカー専門サイトのヴォケットFCはこのU22代表で主力となるべき2選手の所属クラブが代表招集を拒否していると報じています。
 その2選手とはDFハリス・ハイカル(19・スランゴールFC)とFWアリフ・アイマン(19・JDT)の両選手です。ハリス選手の所属するスランゴールFCはマレーシアカップのグループステージでここまで1勝1敗ですが、守備陣に不安を抱えるクラブはハリス選手の離脱による影響は大きいことから、今回の招集を拒否したとしています。また6月のW杯予選ではフル代表でもプレーしたアリフ選手の所属するJDTはここまで2勝ながら、やはりクラブは招集を拒否したとしています。
*****
 攻守の要とも言える両選手を欠くU22代表ですが、来年6月にウズベキスタンで開催される本戦へ出場できれば、ルクマン・ハキムとアリフ・アイマンの夢のツートップの活躍も期待できるので、飛車角落(失礼!)メンバーですが、予選J組ではライバルのタイを破ってなんとか本戦出場権を獲得してもらいたいです。
 今回話がややこしくなってしまっているのは、新型コロナの影響もあります。予選が開催される10月25日から30日までの期間はFIFAの国際マッチデー期間ではないため、Mリーグクラブによる招集拒否は問題にはなりません。その一方でこの期間中に国内で予定されているのはマレーシアカップのグループステージ第3節(10月29日から30日)のみで、一見するとU22代表に加わっても出場できないのは1試合のように思えますが、新型コロナの感染拡大を防ぐためマレーシア政府は全ての渡航者に14日間の検疫隔離を義務付けており、これによりモンゴルでの予選に出場すると11月9日と10日に予定されているグループステージ第6節までの残り4試合全てに出場できなくなってしまうことから、スランゴールFCはハリス選手の、JDTはアリフ選手のU22代表招集を拒否したと思われます。

10月6日のニュース:KLシティFCがイランのセパハンFCと提携、今季途中加入のシェーン・ローリーがJDTとの契約を2年延長、クラスニキがインディアンスーパーリーグのオディシャFCに合流

 マレーシア代表のヨルダン合宿に招集されながらケガを理由にこれを辞退する一方で、所属クラブの試合に出場したディオン・コールズについて、代表サポーターからは非難の声が上がりましたが、タン・チェンホー代表監督はコールズ選手の体調不良は事実であると述べ、コールズ選手自身もソーシャルメディア上で理解を求めています。タン代表監督は選手が所属するクラブと緊密に連絡を取っており、コールズ選手の体調が代表招集には不十分だと理解していると述べていますが、それならなぜ一旦は招集しながら辞退させる、という手間のかかる方法をとったのかと素人的に考えてしまいます。辞退前提の形式的な招集などせずに、最初から「イカ釣り」事件のシャールル・ニザムを招集しておけば、そもそも「事件」は起こらず、シャールル選手も今頃はヨルダンにいたはずです。

KLシティFCがイランのセパハンFCと提携
 Mリーグ1部のKLシティFCは公式Facebookでペルシャンガルフプロリーグ(イラン1部リーグ)の フーラッド・モバラケ・セパハンFC(セパハンFC)との提携に関する基本合意書MOUに調印したことを報じています。
 オンラインで行われたMOU調印には、イランのアリ・アシュガル・モハマディ駐マレーシア大使、セパハンFCのモハマッド・レザ・サケット会長、KLシティFCを運営するクアラルンプール・ユナイテッドFC社のカリド・アブドル・サマド理事長、スタンリー・バーナードCEO、そしてKLシティFCのボジャン・ホダック監督らが出席しています。
 KLシティFCのスタンリーCEOによれば今回のMOU調印はMリーグクラブとイランのクラブとの間では初ということで、今後は練習試合の開催や選手の交流などが検討されているということです。
 国内リーグ優勝5回、優勝チームはAFCチャンピオンズリーグに出場する国内カップ戦のハズフィーカップ優勝4回、2007年のAFCチャンピオンズカップ準優勝といった実績を持つセパハンFCは、同様の協力関係をロシア1部プレミアリーグのFCゼニト・サンクトペテルブルクとも今年初旬に締結しています。(写真はKLシティFCの公式Facebookより)

3人、立っている人の画像のようです

今季途中加入のシェーン・ローリーがJDTとの契約を2年延長
 Mリーグ1部で8連覇を果たしたJDTは今季途中に加入したオーストラリア出身のDFシェーン・ローリーとの契約を延長したことをクラブ公式Facebookで発表しています。
 この契約延長を報じたマレーシアの通信社ブルナマは、今季途中のトランスファーウィンドウ期間に加入した際に6ヶ月の契約を結んでいたローリー選手の契約が2023年まで延長されたと報じています。
 今季出場したAFCチャンピオンズリーグACLでJDTは、昨年のACL水原三星ブルーウィングス戦でゴール挙げてチームの勝利に貢献したFWのゴンザロ・カブレラを登録メンバーから外してまで、このローリー選手を登録していました。
 31歳のローリー選手はリーズ・ユナイテッド、シェフィード・ユナイテッド、ミルウォール、レイトン・オリエントなど英国2部のクラブや、オーストラリア1部Aリーグのパース・グローリーなどでのプレー経験があります。

クラスニキがインディアンスーパーリーグのオディシャFCに合流
 Mリーグ1部からインディアンスーパーリーグISLのオディシャFCに期限付き移籍したリリドン・クラスニキが来月のリーグ開幕を前にチームに合流したとマレーシア語紙のハリアンメトロが報じています。
 モハマドゥ・スマレ、ギリェルメ・デ・パウラ(いずれもJDT)に続くマレーシア人の血を引かない帰化選手でもあるクラスニキ選手は、今年11月から来年3月までの続くISLの今季2021/2022年シーズンいっぱいの期限付き移籍で、買い取りオプションも付けられているということです。
 MリーグのクダFA(現クダ・ダルル・アマンFC)やマラッカ・ユナイテッドFCで通算5年以上プレーしたことで帰化選手としてマレーシア代表でもプレーする資格を得たクラスニキ選手は今年6月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選でもプレーしています。
 29歳のクラスニキ選手がプレーするオディシャFCは昨季は11チームで構成されるISLでは最下位11位でした。
 クラスニキ選手は今年2月から8月まではオーストラリア1部Aリーグのニューカッスル・ジェッツに期限付き移籍し、全て途中出場で9試合に出場しています。

マレーシアカップ-グループステージ第2節結果

 マレーシアカップのグループステージ第2節の8試合が9月29日(水)、30日(木)、10月1日(金)に開催されました。2部プレミアリーグのサラワク・ユナイテッドFCが前節に続き今節も1部のスリ・パハンFCを撃破した他、クチンシティFCが1のペラFCと引き分けて、クラブ史上初のマレーシアカップでの勝点を挙げています。
 なお10月4日から12日までのFIFA国際マッチデー期間に合わせてマレーシア代表がヨルダンで代表合宿と練習試合を行うことからマレーシアカップは1ヶ月の中断期間に入り、10月29日より最下位となる第3節は待望の有観客試合で実施されることが決定しています。
(各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年9月26日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 1-1 KLシティFC
得点者:ペナン-シェリダン・ボボエフ(71分)、KL-ロメル・モラレス(90+3分)
 2部のサラワク・ユナイテッドFCに敗れてホームでの連敗はさきたいペナンFCは77分に先制するとそのまま逃げ切りを図りましたが、ロスタイムにグループステージ3ゴール名となるロメル・モラレスのゴールでKLシティFCが土壇場で追いつき、両チームが勝点を分け合っています。

2021年9月29日@
サラワク・ユナイテッドFC 1-0 スリ・パハンFC
得点者:トミー・マワト(61分)
 2部2位のサラワク・ユナイテッドFCが前節のペナンFC(1部3位)に続いて1部10位のスリ・パハンFCを破り、1部スーパーリーグのクラブを相手に連勝しています。前節のKLシティFC戦に続いて連敗となったスリ・パハンはリーグ戦終盤から引き分けを挟んで8連敗となりました。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SWU22004136
2KLC21104224
3PEN201124-21
4SRP200214-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、

グループステージB組
2021年9月26日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 2-1 スランゴールFC
得点者:デチ・マルセル(23分)、トレンガヌ-リー・タック(52分)、スランゴール-アシュワウィ・ヤキン(75分)
 前節に続き今節も従来のFWデヴィッド・ダ・シルヴァではなく2部プレミアリーグの得点王ジョーダン・ミンターを先発させ、失速したリーグ終盤とは布陣を変えてこの試合に臨んだ1部4位のトレンガヌFCが1部5位のスランゴールFCを圧倒して2連勝を飾り、グループ首位となっています。

2021年9月29日@MBPGスタジアム(ジョホール州パシルグダン)
クチンシティFC 2-2 ペラFC
得点者:クチン-ハドソン・ディヘースス(10分)、アリフ・ハサン(67分)、ペラ-アディブ・アブドル・ラオプ(49分PK)、アイザット・ザフアン・ラザリ(70分)
 2年連続でマレーシアカップに出場の2部5位クチンシティは2度先制しながら2度とも1部11位のペラFCが追いつき引き分けに終わっています。昨季のマレーシアカップはトーナメント方式で開催されたものの、新型コロナ観戦拡大により途中で中止になり、1回戦でJDTと対戦したクチンシティは0-1で敗れており、この試合の引き分けがクラブ史上初となるマレーシアカップでの勝点となりました。
  クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC22004136
2SEL21012203
3PRK201123-11
4KUC201124-21
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年9月30日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマンFC 1-3 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:クダ-クパー・シャーマン(7分)、マラッカ-ソニー・ノルデ(23分)、マヌエル・オット2(39分、52分)
 1部8位のマラッカ・ユナイテッドFCが同2位のクダ・ダルル・アマンFCに逆転勝ちし、2連勝でC組1位に躍り出ています。リーグ戦ではクダ・ダルル・アマンFC相手に0勝2敗、しかも2得点7失点と分が悪かったマラッカ・ユナイテッドFCですが、この日は7分と比較的早い時間帯に先制されたからか、守勢に回ることなく攻め続けました。23分にはアドリアノからのパスを受けたソニー・ノルデが同点ゴールを決めると、39分にはやはりアドリアノのパスを受けたマヌエル・オットが逆転ゴールを決めてマラッカ・ユナイテッドFCがリードして前半が終了しました。フィリピン代表のオット選手は後半にペナルティエリアの外から素晴らしいミドルシュートを決めるなど、この試合はマラッカ・ユナイテッドFCがクダ・ダルル・アマンFCを圧倒しています。

2021年10月1日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッドFC 0-1 ヌグリスンビランFC
得点者:ヌグリスンビラン-フェリス・ダニエル(81分)
 2部1位のヌグリスンビランFCと2部7位のケランタン・ユナイテッドFCの対戦は、両チームのDF陣の奮闘やゴールキーパーの好守もあり前半を0-0で折り返します。後半に入ってもこう着状態は続き、このまま引き分けかと思われた81分に左からのクロスに走り込んだヌグリスンビランFCのフェリス・ダニエルが合わせて決勝ゴールを決めています。
 ケランタン・ユナイテッドFCの谷川由来は先発してフル出場し、深井脩平両選手は先発して前半で交代しています。前節に久しぶりの先発となった本山雅志選手はベンチ入りしませんでした。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1MLU22005146
2KDA21014313
3NSE210112-10
4KLU200204-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC、

グループステージD組
2021年9月30日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 1-0 PJシティFC
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(3分)
 今季1部スーパーリーグで23ゴールを挙げたエースのベルグソン・ダ・シルヴァをベンチから外す余裕を見せたJDTは開始3分で先制したものの、その後は全員が攻守に参加するPJシティFCを相手に追加点を奪えませんでした。

2021年9月30日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 0-0 サバFC
得点者:ケランタン-ナタナエル・シリンゴリンゴ(39分)、モハマド・ハジク・モハマド・サブリ(70分)、サバ-リスト・ミトレフスキ2(32分PK、80分PK)
 2部6位のケランタンFCが1部9位のサバFCと引き分けています。ケランタンFCは今季マレーシアカップグループステージ初の勝点を獲得、サバFCは2試合連続の引き分けとなっています。なお、サバFCは試合中に負傷したインドネシア出身のサディル・ラムダニが鼠蹊部(そけいぶ)のケガで全3ヶ月の診断を受け、残るグループステージ4試合には出場しないことを発表しています。今季3ゴール8アシストのラムダニ選手欠場でD組の2位争いは最後まで混戦となりそうです。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第2節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT22003036
2SAB20203302
3PJC201112-11
4KEL201124-21
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC

マレーシアカップ-グループステージ第1節結果

 今年が100周年記念大会となったマレーシアカップは1部スーパーリーグの上位11チームと2部プレミアリーグの上位5チームが出場する国内でも最も盛り上がるカップ戦です。このマレーシアカップのグループステージ第1節の8試合が9月26日(土)と27日(日)に開催されました。第1節は2部2位のサラワク・ユナイテッドFCが1部3位のペナンFCを破る番狂わせもありましたが、その他の7試合はリーグ順位が上のチームが6勝1分と順当な結果となりました。
 今回の第1節から1ヶ月ほどの代表合宿による中断期間を挟んで11月2日と3日の最終第6節まで続くグループステージが終了すると、各組上位2チームがノックアウトステージに進みます。なお今季のマレーシアカップ優勝チームには来季のAFCカップ出場権が与えられます。
(各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年9月26日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 0-3 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ペナン-アル=ハフィズ・ハルン(56分)、サラワク-ウチェ・アグバ2(47分、58分)、カイル・ジェフリ・ジョーンズ(54分)
 1部スーパーリーグ3位のペナンFCと2部プレミアリーグ2位のサラワク・ユナイテッドFCが対戦し、サラワク・ユナイテッドFCがウチェ・アグバの2ゴールなどで勝利しています。
 シーズン終盤に好調さを維持していたペナンFCは先発XIにベストメンバーを揃え、10月の代表合宿に初招集されたモハマド・アル=ハフィズ・ハルンがゴールを決めましたが、反撃はそこまででした。

2021年9月26日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティFC 3-1 スリ・パハンFC
得点者:KL-ダニエル・ティン(19分)、ロメル・モラレス2(47分、73分)、パハン-ジャンカルロ・ガリフオコ(79分OG)
 1部スーパーリーグ6位のKLシティFCと9位のスリ・パハンFCが対戦し、KLシティFCがロメル・モラレスの2発などで快勝しています。シーズン後半から好調を維持するベテランのサフィー・サリがこの試合でも2アシストと活躍し、KLシティFCはリーグ戦から続くホームでの連続無敗記録を12と伸ばしています。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SWU11003033
2KLC11003123
3SRP100113-20
4PEN100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、

グループステージB組
2021年9月26日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 2-0クチンシティFC
得点者:トレンガヌ-リー・タック(23分)、ファイザル・ハリム(48分)
 1部スーパーリーグでは終盤に失速して4位に終わったトレンガヌFCと2部プレミアリーグ5位のクチンシティFCが対戦し、前半と後半にそれぞれ得点したトレンガヌFCが勝利しています。現在クチンシティFCを指揮するイルファン・バクティ監督がトレンガヌFCの監督を務めていた際にアシスタントコーチを務めていたのがナフジ・ザイン現トレンガヌFC監督ということで師弟対決としても注目されたこの試合は、2019年シーズン途中に成績不振で退任したイルファン前監督を引き継いだナフジ監督が師を破って開幕戦勝利を飾っています。
 クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年9月26日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 1-0 ペラFC
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(80分)
 1部スーパーリーグ5位のスランゴールFCと11位のペラFCの対戦は、試合開始から両チームが積極手に攻めてゴール前まではボールを運ぶも、なかなかゴールが決められないまま試合が進みました。
しかし80分にスランゴールFCのハイン・テット・アウンがペナルティエリア内で倒されて得たPKをリーグ得点王のイフェダヨ・オルセグンが決めてスランゴールFCが先制。そのままこの虎の子の1点を守り切ったスランゴールFCが勝利しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC11003033
2SEL11002023
3PRK100102-20
4KUC100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年9月27日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマンFC 3-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:クダ-チェチェ・キプレ(45+2分)、シャズワン・ザイノン2(14分、58分)
 1部スーパーリーグ2位のクダ・ダルル・アマンFCと2部プレミアリーグ7位の対戦となったこの試合は、ミスが勝敗を決しました。クダがシャズワン・ザイノンのゴールで先制すると、ケランタン・ユナイテッドFCも負けじとカウンターなどで再三クダ・ダルル・アマンFCゴールへ迫りますが、絶好の得点機を何度も得ながら、ガッサマ・アルフサイニーら攻撃陣が精度の低いシュートでそれを生かすことができません。一方、守備陣は僅かなミスを突かれてチェチェ・キプレにゴールを決められるなどこちらも見た目以上の差を感じる試合でした。
 ケランタン・ユナイテッドFCの谷川由来、深井脩平両選手は先発してフル出場し、久しぶりの先発となった本山雅志選手は61分に交代しています。

2021年9月27日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 2-0 ヌグリスンビランFC
得点者:マラッカ-アドリアーノ(27分)、S・クマーラン(65分)
 1部スーパーリーグ8位のマラッカ・ユナイテッドFCと2部チャンピオンのヌグリスンビランFCの試合は前半、後半にそれぞれゴールを決めたマラッカ・ユナイテッドが勝利しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1KDA11003033
2MLU11002023
3NSE100102-20
4KLU100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC、

グループステージD組
2021年9月27日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 2-0 ケランタンFC
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、サファウィ・ラシド(49分)
 1部スーパーリーグの覇者JDTが2部プレミアリーグ6位のケランタンFCを破り、早くもD組の首位に躍り出ました。

2021年9月27日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティFC 1-1 サバFC
得点者:PJ-ダレン・ロック(80分)、サバ-パク・タエスー(20分)
 オン・キムスイ新監督就任後初の試合となった1部スーパーリーグ9位のサバFCは7位のPJシティFCと対戦しました。リーグ戦ではPJシティFCが2勝しているこのカードでしたが先制したのはサバFCでした。ペナルティエリアのはるか外で得たPKをパク・タエスーが蹴ると、30mを超えるロングシュートが直接ゴールインしてサバFCが20分に1-0とリードします。さらに後半に入るとサバFCは67分にPKを得ますが、レヴィ・マディンダのシュートを10月の代表合宿初招集となったPJシティFCのGKカラムラー・アル=ハフィズが止めて追加点を許しません。そして80分にはエースのダレン・ロックがサバFC守備陣をかわして同点ゴールを決め、PJシティFCが引き分けに持ち込んでいます。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT11002023
2PJC10101101
2SAB10100111
4KEL100102-20
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC

今季のMリーグ1部スーパーリーグを振り返る(1)

  Mリーグ1部スーパーリーグの2021年シーズンが終了しました。JDTがリーグ8連覇を達成する一方で、ペラFCがクラブ史上初となる2部プレミアリーグへの降格が決まるなど様々な話題があった今季を2回に分けて振り返り、今日から始まるマレーシアカップへの展望と合わせてまとめてます。

1位 JDT 18勝3分1敗 得点50(リーグ1位)失点9(リーグ1位)
主な得点者:ベルグソン・ダ・シルヴァ23 、ゴンザロ・カブレラ5、レアンドロ4
クリーンシート:14(ファリザル・マーリアス14)
平均得点:2.27/試合 平均失点:0.41/試合
 今季も攻守ともに他のクラブを圧倒してリーグ8連覇を達成したJDT。第2節で首位に立つと、他のチームに首位を譲ることなくそのままシーズン終了までトップを独走しました。タイ1部のブリーラム・ユナイテッドへ移籍したジオゴの穴が埋まるか不安視された攻撃陣は、新加入のベルグソン・ダ・シルヴァがきっちりと埋めて、得点はリーグ最多の50得点と得点2位のクダ・ダルル・アマンに6点差をつけています。また失点はリーグ失点2位タイのペナンFCとKLシティFCに11点差、代表GKのファリザル・マーリアスが14試合を完封と数字を見ても、その強さがMリーグでは群を抜いていることが明らかな今シーズンのJDTでした。先発XIだけでなくベンチにもマレーシア代表選手が控える選手層の厚さを誇るJDTは、昨年の中止を挟んで2019年に続き2連覇がかかるマレーシアカップの優勝候補の最有力でもあります。

2位 クダ・ダルル・アマンFC 13勝4分5敗 得点44(リーグ3位)失点28(リーグ4位)
主な得点者:クパー・シャーマン13、 チェチェ・キプレ10、バドロル・バクティアル7
クリーンシート:4(シャーリル・サアリ3、イフワット・アクマル1
平均得点:2.00/試合 平均失点:1.27/試合
 昨季に続き2期連続で2位でリーグ戦を終えたクダ・ダルル・アマンFCは、今季開幕戦でJDTに敗れ、しかも正GKのイフワット・アクマルがこの試合途中でケガのため退場し前半戦を棒に振ると不安なスタートとなった今季でした。その後は第6節に2位となるとそのまま安定した戦いでリーグを終えるかと思われましたが、波乱は最後に待っていました。まず第15節には守備のキーマンとして活躍していたロドニー・ケルヴィンがケガで今季絶望となりました。されに8月30日から9月7日までのFIFA国際マッチデー期間に予定されていたマレーシア代表合宿が新型コロナ感染拡大防止を理由に中止されると、Mリーグを運営するMFLはこの期間中にMリーグの試合を行うことを決定。この決定によりW杯予選に出場する自国代表に招集されていたチーム得点王のクパー・シャーマン(リベリア)と司令塔ラビ・アタヤ(レバノン)が揃ってリーグ最後の4試合の出場ができなくなってしまいました。トレンガヌFCやペナンFCが猛追する中、それでもチェチェ・キプレがこの4試合で4ゴールを挙げるなど奮闘して1勝2分け1敗で乗り切り、昨季に続くAFCカップ出場権を獲得しました。
 代表ではゴールも決めたクパー・シャーマンとラビ・アタヤもその後はチームに合流しており、JDTの連覇を阻止する一番手としてクダ・ダルル・アマンFCはマレーシアカップに臨みます。

3位 ペナンFC 12勝5分5敗 得点37(リーグ4位)失点30(リーグ6位)
主な得点者:カサグランデ12、シェリディン・ボボエフ6、ラファエル・ヴィトール5
クリーンシート:6(サミュエル・サマーヴィル6)
平均得点:1.68/試合 平均失点:1.36/試合
 昨季指揮を取ったマンズール・アズウィラ監督は1部リーグで監督を務めるために必要なAFCプロライセンスを保持していなかったことから、新たにチェコ出身のトマス・トルチャ新監督を迎えたペナンFC。この起用がはまって4シーズンぶりの1部昇格ながら、シーズン序盤から安定した成績を収め、第5節に4位となるとそこからは順位を下げることなく、最終的には3位でシーズンを終えています。
 昨季2部プレミアリーグでは11試合で24得点とリーグトップだったペナンFCは、カサグランデが9ゴール、エンドリックが8ゴールとこの両選手がチームの2/3以上の得点を記録しましたが、1部に昇格した今季もカサグランデはリーグ4位の12ゴールを挙げ、リーグ4位となるチーム総得点にも大いに貢献しています。また今季の躍進でDFクエンティン・チェンとFWアル・ハーフィズ・ハルンの両選手が10月の代表合宿に初招集されるなど、昇格1年目ながら4位の成績は伊達ではなかったということでしょう。
 マレーシアカップではA組に入ったペナンFCですが、上位2位でのグループリーグ突破は問題がなさそうで、そこからリーグでの好調さを維持できれば優勝争いに絡んでくる可能性も大いにあります。

4位 トレンガヌFC 11勝5分6敗 得点33(リーグ5位)失点20(リーグ2位)
主な得点者:デヴィッド・ダ・シルヴァ7、ハキミ・アブドラ5、ジョーダン・ミンター4
クリーンシート:9(ムハマド・スハイミ・フシン8、ムハマド・ラハディアズリ・ラハリム1、)
平均得点:1.50/試合 平均失点:0.91/試合
 2019年シーズンの7位から昨季3位となりながら、開幕前に外国籍選手を総入れ替えし、セカンドチームのトレンガヌFC IIから選手を昇格させたトレンガヌFCは、今季開幕戦の先発XIの内、昨季の開幕戦にも先発したのはわずか3名と大きくメンバーを入れ替えて今季に臨みました。
 開幕からクダ・ダルル・アマンFCと2位争いを繰り広げながら、シーズン終盤の5試合を1勝1分3敗とまさかの失速で最終的には4位となってしまったものの若手登用は成功し、19歳のGKラハディアズリ・ラハリムが3月の代表合宿に招集され(ただし合宿中に膝前十字靭帯を損傷してしまいましがたが…。)、来月10月の代表合宿には21歳のFWハキミ・アブドラ、23歳のMFファイザル・ハリムがいずれも初招集される選手に成長しています。
 終盤の5試合で5得点と得点力不足が失速の原因の一つでもあったことからマレーシアカップではセカンドチームのトレンガヌFC IIで16ゴールを挙げ2部プレミアリーグで得点王を獲得したジョーダン・ミンターも合流するので、シーズン開幕時の勢いを取り戻すことができれば優勝候補の一角を占めるでしょう。

5位 スランゴールFC 10勝6分6敗 得点45(リーグ2位)失点30(リーグ6位)
主な得点者:イフェダヨ・オルセグン26、オリヴァー・バフ6、ダニアル・アスリ3
クリーンシート:4(カイルルアズハン・カリド4)
平均得点:2.05/試合 平均失点:1.36/試合
 今季0封された試合が1試合しかないスランゴールFCは、イフェダヨ・オルセグンがMリーグ新記録となる26ゴールを決めるなどリーグ2位の攻撃力を誇る一方で、失点はリーグ6位、しかも2失点以上の試合が10試合と守備陣に課題が残るシーズンでした。
 しかしその反面、チームは若い選手を積極的に起用したことで来季以降が楽しみになるシーズンでもありました。10月の代表合宿に初招集された21歳のDFシャルル・ナジーム、19歳のMFムカイリ・アジマルらを筆頭に、FWダニアル・アスリ(21)、DFハリス・ハイカル(19)、さらにはハイン・テット・アウン(ミャンマー、19)、ジョーダン・アイムビラ(ガーナ、20)ら若い選手が後半戦からは主力として起用されるなど、これまで常勝を期待されてきたことで短期的な補強が多かったチームが思い切った方向転換をした効果が来年以降は現れてくるでしょう。
 マレーシアカップはこれらの若い選手が勢い付くと思わぬ結果を出す可能性もありますが、今季は…まだ好結果を期待するのは早そうです。

6位 KLシティFC 8勝9分5敗 27得点(リーグ6位)20失点(リーグ2位)
主な得点者:パウロ・ジョズエ10、ロメル・モラレス5、ドミニク・ダ・シルヴァ3
クリーンシート:7(ケヴィン・メンドーザ7)
平均得点:1.23/試合 平均失点:0.91/試合
 今季1部に昇格したKLシティFCは、ペナンFCと同様に昨季2部プレミアリーグで指揮を取ったニザム・アズハ監督が1部で指揮を取るためのライセンスを保持していなかったことからケランタンFA(現ケランタンFC)やJDT、マレーシアU19代表などで監督を務めたボジャン・ホジャックを招聘しました。開幕前の目標として今季の1部残留を挙げていたホジャック監督でしたが、残留どころかホームではJDTやクダ・ダルル・アマンFCなどを相手に7勝4分0敗と無敗を誇り、6位でシーズンを終えています。またシーズン途中にはペラFCからJ・パルティバン、ケニー・パッラジのコンビを補強すると、これもはまって4勝4分1敗とJDT戦の1敗だけで後半戦を終えました。チームの好成績に貢献したケニー・パッラジは3年振りに代表にも招集されるなど、クラブにとっても選手にとっても想定以上の成績だったのではないでしょうか。
 マレーシアカップは2018年以来の出場となりますが(昨季は新型コロナの影響で途中中止となったマレーシアカップは対戦なし)、3年前はグループステージで敗退しており、今季の目標はまずノックアウトステージ出場となりそうです。

9月14日のニュース:これがリーグ8連覇の秘訣!?JDTは選手の規律違反に罰金100万円、タイ1部リーグ第2節-代表コンビのエルドストールはフル出場もタンは出番なし、女子アジアカップ予選出場の代表23名が発表、AFFフットサルカップにマレーシアから2チームが出場

 これがリーグ8連覇の秘訣!? JDTは選手の規律違反に罰金100万円
 マレーシア語紙ブリタハリアンは、JDTが規律違反した選手に対する処分内容を報じています。
 オーナーでジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下によれば、チーム内での規律を維持するため、選手と結ぶ契約書にはクラブが設ける様々な規律や行動規範がが明確に記載されており、それに違反した場合には選手、コーチ、監督を問わず、罰金処分が課されるということです。
 「選手がソーシャルメディアで不適切な投稿をした場合の罰金は4万リンギ(およそ106万円)、練習に遅刻した場合は1万5000リンギ(およそ39万8000円)が課せられる。(代表選手の)アキヤ・ラシドは遅刻してこの罰金処分を受けたことがある。また選手の夫人が不適切な投稿をしたクラブの名を汚すようなことをすればその選手に罰金を、また監督やコーチは練習開始2時間前に練習場に来ることを求めているので、これに遅れればチームマネージャーがその責任を負って罰金処分を受ける。もし罰金が支払えなければ、借金をしてでも払わせる。」と出演したテレビ番組内でイスマイル殿下が明かしたということです。
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 マレーシア人は時間に「寛容」なことはよく知られています。先日のパラリンピック東京大会でも一旦は金メダルを獲得した砲丸投げのマレーシア人選手が、競技前の呼び出しに遅刻したことから失格処分を受け、その処分が厳しすぎると国中がIOCに抗議する事態になりました。常識的に考えれば、決められた時間遅刻した時点でアウトですが、そういう思考にならないマレーシア人には不当な処分に映ったのでしょう。パラリンピックレベルですら時間厳守を気にしないのは、それが日常で容認されているからで、そういったマレーシアで選手に時間厳守や規律保持を求めるにはイスマイル殿下のように「痛み」を伴う処分が一番効果的かも知れません。失敗を「失敗」と認識しなければ、何も学べないですからね。

タイ1部リーグ第2節-代表コンビのエルドストールはフル出場もタンは出番なし
 2021/2022年シーズンのタイ1部リーグ第2節が先週末に開催され、チョンブリーFCでプレーする代表DFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)は先発してフル出場しています。開幕戦ではベンチ入りしなかったポリス・テロFCの代表DFドミニク・タンはこの試合ではベンチ入りしましたが出場機会はありませんでした。

タイ1部リーグ第2節
2021年9月11日@チャンアリーナ
ブリーラム・ユナイテッドFC 3-1 ポリス・テロFC
 ブリーラムが逆転勝ちで2位に浮上。ポリス・テロのドミニク・タンは今季初のベンチ入りも出場機会はありませんでした。
(試合の映像はブリーラム・ユナイテッドFCの公式YouTubeチャンネルより)

2021年9月12日@SCGスタジアム
ムアントン・ユナイテッドFC 3-3 チョンブリーFC
 3-0から引き分けたチョンブリーFCでしたが、3点目献上のPKを与えたジュニオール・エルドストールは自身のTwitterでVARを批判していますが、映像を見る限りではどちらとも言えない微妙なPK裁定でした。エルドストール選手は2戦連続で先発してフル出場しています。
(試合の映像はチョンブリーFCの公式YouTubeチャンネルより)

https://youtu.be/Ut7u97zGh78

タイ1部リーグ順位表(第2節終了)

順位チーム試合得失差勝点
1BGパトムU211024
2ブリーラムU211024
3シンハ・チェンライU211014
11チョンブリーFC202002
15ポリス・テロFC2011-21

女子アジアカップ予選出場の代表23名が発表
 マレーシアサッカー協会FAMはアジアサッカー連盟AFC女子アジアカップ2022年大会予選に出場する代表23名を公式サイトで発表しています。
 ジェイコブ・ジョセフ監督率いる女子代表は8月21日よりFAMの施設と国家スポーツ評議会NSCのブキジャリルにある施設で、候補選手25名を招集して合宿を行っていました。
 予選H組に入るマレーシアは集中開催地となるパレスチナへ向けて本日9月14日にKL国際空港を出発する予定で、パレスチナのアルラムで開催される予選H組ではタイ(9月19日)、パレスチナ(9月22日)との対戦が組まれています。
 代表23名のメンバーはこちらです。(下の告知はFAMの公式サイトより)

AFFフットサルカップにマレーシアから2チームが出場
 タイで開催される東南アジアサッカー連盟AFFフットサルカップ2021年大会に、マレーシアからスランゴールMACとパハンレンジャーズの2クラブが参加します。
 9月13日から17日までタイのナコーンラーチャシーマー(コラート)で開催されるこの大会は今回で6回目の開催となり、地元タイからはフリーファイア・ブルーウェーブ・チョンブリーとポートFCが、またカンボジアからはモハハンオールスターズFCが出場し、一回戦総当たり形式で行われます。
 過去5大会は全てタイのクラブが優勝しており、2015年から2017年はポートFCが、2018年と2019年はいずれもバンコクBTSがチャンピオンとなっています。(バンコクBTSはその後、PTTブルーウェイブ・チョンブリーと合併して現在のフリーファイア・ブルーウェーブ・チョンブリーとなっています)
 今回のAFFフットサルカップ2021年大会に出場するスランゴールMACは2019年のマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLのチャンピオンで、フットサルマレーシア代表GKアズルル・ハディ・トフィクをはじめ、アズリ・ラーマン、アズワン・イスマイルらが所属しています。またパハンレンジャーズはフットサル界のJDTとも呼ばれており、カイルル・エフェンディ・バーリン、アワルディン・マット・ナウィ、サイフル・ニザム・モハマド・アリ、アブ・ハニファ・ハサン、リズワン・バクリらが所属しています。
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 スランゴールMACとパハンレンジャーズが所属するMPFLは昨季に続き今季2021年シーズンも中止が決定し、2年間の実戦不足はかなり大きなハンデとなりますが、近年、フル代表はタイに対して好成績を残し、また先日のACLではJDTがラーチャーブリーFCを相手にやはり好成績を上げているので、フットサルクラブもそれに続いて欲しいですね