9月28日のニュース:タイ1部リーグ第4節-エルドストールはフル出場もタンは4試合連続で出場なし、マレーシアカップは10月末からは有観客で開催か

タイ1部-代表コンビはエルドストールはフル出場もタンは4試合連続で出場なし
 2021/2022年シーズンのタイ1部リーグ第4節が9月25日と26日開催に開催され、マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCとDFドミニク・タンが所属するポリス・テロFCの試合が行われました。

タイ1部リーグ第4節
2021年9月25日@コーンケンスタジアム
コーンケン・ユナイテッドFC 0-7 チョンブリーFC
 前節に続き今節も今季1部昇格組のコーンケン・ユナイテッドFCと対戦したチョンブリーFCは、今季同じ1部のナコーンラーチャシーマー・マツダFCから加入したデニス・ムリーリョが4ゴール、ウォーラチット・カニッシーバンペンが3ゴールを挙げる活躍で2連勝を飾るとともに、今季初となる首位に浮上しています。
 なぜか10月の代表合宿には招集されなかったジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)は先発してフル出場しています。
 (試合のハイライト映像はチョンブリーFCの公式Youtubeチャンネルより)

2021年9月26日@ブンヤジンダースタジアム
ポリス・テロFC 1-1 サムットプラーカーン・シティFC
 2連勝中のサムットプラーカーン・シティFCをホームに迎えたポリス・テロFCは2連敗中な上、今季まだ勝ち星がありません。ポリス・テロFCは40分にアイザック・ホニーのゴールで先制しますが、51分にサムットプラーカーン・シティFCがスパナン・ブリーラットのゴールで追いつき引き分け、ポリス・テロFCの今季初勝利はお預けとなりました。
 10月の代表合宿に招集されたドミニク・タンはベンチ入りしたものの、この試合でも出場はありませんでした。今季開幕以来の4試合で一度もピッチに立っていないタン選手ですが、代表では実戦不足が不安です。

タイ1部リーグ順位表(第4節終了)

順位チーム試合得失差勝点
1チョンブリー422098
2サムットプラーカーン・シティ422038
3ブリーラムU421147
15ポリス・テロFC4022-32
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFC、ポリス・テロFCのみ表示しています。

マレーシアカップは10月末からは有観客で開催か
 9月24日に国内スポーツを統括する青年スポーツ省は、国家復興計画第4段階で許可されることになっていたMリーグのスタジアム観戦について、これまで発表されていたスタジアム観戦手順を見直す必要があるとして、これを延期することを発表しましたが、マレーシア語紙のウトゥサンマレーシアは、10月末には現在開催中のマレーシアカップは有観客で開催できるようになる可能性があると報じています。
 先週末にグループステージ第1節が開催されたマレーシアカップは次節第2節(9月29日と30日)が終わると、マレーシア代表がFIFA国際マッチデー期間にあわせてヨルダンで代表合宿と練習試合を行うため中断期間に入り、第3節は1ヶ月ほど先の10月29日と30日に予定されていることから、マレーシアカップを運営するMFLのアブドル・ガニ・ハサン会長はこの第3節開催の時期には観客を入れての試合開催が可能になると確信していると話しています。
 「今回の解禁延期は一時的なものだと考えており、さほど心配はしていない。マレーシア政府が発表している国家復興計画の第4段階になれば、収容人員の50%を上限としてワクチン接種を完了したサポーターのスタジアム観戦が許可されることが決まっており、青年スポーツ省による最終調整が完了すれば、スタジアム観戦が実現するのは時間の問題である。」とウトゥサンマレーシアの取材に答えたアブドル・ガニMFL会長は、観戦が実現した後もホームゲームを主催するチームが観戦者に標準作業手順SOPを遵守させられない場合には、MFLの権限で無観客試合を実施するような処分を下す予定であるとも述べ、有観客試合実施に向けてMFL側も準備を進めていることも明らかにしています。

マレーシアカップ-グループステージ第1節結果

 今年が100周年記念大会となったマレーシアカップは1部スーパーリーグの上位11チームと2部プレミアリーグの上位5チームが出場する国内でも最も盛り上がるカップ戦です。このマレーシアカップのグループステージ第1節の8試合が9月26日(土)と27日(日)に開催されました。第1節は2部2位のサラワク・ユナイテッドFCが1部3位のペナンFCを破る番狂わせもありましたが、その他の7試合はリーグ順位が上のチームが6勝1分と順当な結果となりました。
 今回の第1節から1ヶ月ほどの代表合宿による中断期間を挟んで11月2日と3日の最終第6節まで続くグループステージが終了すると、各組上位2チームがノックアウトステージに進みます。なお今季のマレーシアカップ優勝チームには来季のAFCカップ出場権が与えられます。
(各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

グループステージA組
2021年9月26日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 0-3 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ペナン-アル=ハフィズ・ハルン(56分)、サラワク-ウチェ・アグバ2(47分、58分)、カイル・ジェフリ・ジョーンズ(54分)
 1部スーパーリーグ3位のペナンFCと2部プレミアリーグ2位のサラワク・ユナイテッドFCが対戦し、サラワク・ユナイテッドFCがウチェ・アグバの2ゴールなどで勝利しています。
 シーズン終盤に好調さを維持していたペナンFCは先発XIにベストメンバーを揃え、10月の代表合宿に初招集されたモハマド・アル=ハフィズ・ハルンがゴールを決めましたが、反撃はそこまででした。

2021年9月26日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティFC 3-1 スリ・パハンFC
得点者:KL-ダニエル・ティン(19分)、ロメル・モラレス2(47分、73分)、パハン-ジャンカルロ・ガリフオコ(79分OG)
 1部スーパーリーグ6位のKLシティFCと9位のスリ・パハンFCが対戦し、KLシティFCがロメル・モラレスの2発などで快勝しています。シーズン後半から好調を維持するベテランのサフィー・サリがこの試合でも2アシストと活躍し、KLシティFCはリーグ戦から続くホームでの連続無敗記録を12と伸ばしています。

2021年マレーシアリーグ グループステージA組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SWU11003033
2KLC11003123
3SRP100113-20
4PEN100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC、

グループステージB組
2021年9月26日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 2-0クチンシティFC
得点者:トレンガヌ-リー・タック(23分)、ファイザル・ハリム(48分)
 1部スーパーリーグでは終盤に失速して4位に終わったトレンガヌFCと2部プレミアリーグ5位のクチンシティFCが対戦し、前半と後半にそれぞれ得点したトレンガヌFCが勝利しています。現在クチンシティFCを指揮するイルファン・バクティ監督がトレンガヌFCの監督を務めていた際にアシスタントコーチを務めていたのがナフジ・ザイン現トレンガヌFC監督ということで師弟対決としても注目されたこの試合は、2019年シーズン途中に成績不振で退任したイルファン前監督を引き継いだナフジ監督が師を破って開幕戦勝利を飾っています。
 クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年9月26日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 1-0 ペラFC
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(80分)
 1部スーパーリーグ5位のスランゴールFCと11位のペラFCの対戦は、試合開始から両チームが積極手に攻めてゴール前まではボールを運ぶも、なかなかゴールが決められないまま試合が進みました。
しかし80分にスランゴールFCのハイン・テット・アウンがペナルティエリア内で倒されて得たPKをリーグ得点王のイフェダヨ・オルセグンが決めてスランゴールFCが先制。そのままこの虎の子の1点を守り切ったスランゴールFCが勝利しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージB組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1TFC11003033
2SEL11002023
3PRK100102-20
4KUC100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC

グループステージC組
2021年9月27日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマンFC 3-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:クダ-チェチェ・キプレ(45+2分)、シャズワン・ザイノン2(14分、58分)
 1部スーパーリーグ2位のクダ・ダルル・アマンFCと2部プレミアリーグ7位の対戦となったこの試合は、ミスが勝敗を決しました。クダがシャズワン・ザイノンのゴールで先制すると、ケランタン・ユナイテッドFCも負けじとカウンターなどで再三クダ・ダルル・アマンFCゴールへ迫りますが、絶好の得点機を何度も得ながら、ガッサマ・アルフサイニーら攻撃陣が精度の低いシュートでそれを生かすことができません。一方、守備陣は僅かなミスを突かれてチェチェ・キプレにゴールを決められるなどこちらも見た目以上の差を感じる試合でした。
 ケランタン・ユナイテッドFCの谷川由来、深井脩平両選手は先発してフル出場し、久しぶりの先発となった本山雅志選手は61分に交代しています。

2021年9月27日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 2-0 ヌグリスンビランFC
得点者:マラッカ-アドリアーノ(27分)、S・クマーラン(65分)
 1部スーパーリーグ8位のマラッカ・ユナイテッドFCと2部チャンピオンのヌグリスンビランFCの試合は前半、後半にそれぞれゴールを決めたマラッカ・ユナイテッドが勝利しています。

2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1KDA11003033
2MLU11002023
3NSE100102-20
4KLU100103-30
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC、

グループステージD組
2021年9月27日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 2-0 ケランタンFC
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、サファウィ・ラシド(49分)
 1部スーパーリーグの覇者JDTが2部プレミアリーグ6位のケランタンFCを破り、早くもD組の首位に躍り出ました。

2021年9月27日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティFC 1-1 サバFC
得点者:PJ-ダレン・ロック(80分)、サバ-パク・タエスー(20分)
 オン・キムスイ新監督就任後初の試合となった1部スーパーリーグ9位のサバFCは7位のPJシティFCと対戦しました。リーグ戦ではPJシティFCが2勝しているこのカードでしたが先制したのはサバFCでした。ペナルティエリアのはるか外で得たPKをパク・タエスーが蹴ると、30mを超えるロングシュートが直接ゴールインしてサバFCが20分に1-0とリードします。さらに後半に入るとサバFCは67分にPKを得ますが、レヴィ・マディンダのシュートを10月の代表合宿初招集となったPJシティFCのGKカラムラー・アル=ハフィズが止めて追加点を許しません。そして80分にはエースのダレン・ロックがサバFC守備陣をかわして同点ゴールを決め、PJシティFCが引き分けに持ち込んでいます。

2021年マレーシアリーグ グループステージD組順位表(第1節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1JDT11002023
2PJC10101101
2SAB10100111
4KEL100102-20
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC