11月21日のニュース:アムリ・ヤハヤはスランゴールFA退団、ダレン・ロークはJDT退団、フェルダUの正GKがマラッカU移籍、クダFA監督は新戦力を求めて日本へ

アムリ・ヤハヤはスランゴールFA退団
 スランゴールFAのベテランFWアムリ・ヤハヤがスランゴールFA退団を自身のインスタグラムで発表しています。
 スランゴール州出身で38歳のストライカー、アムリ選手は、2001年にスランゴールFAで選手生活をスタートし、その後は2014年にはジョホール・ダルル・タクジムJDTに移籍し、2015年のAFCカップ優勝などに貢献、2017年にはマラッカ・ユナイテッドへ移籍しましたが、その年の2度目のトランスファーウィンドウ期間にスランゴールFAへ復帰していました。
 インスタグラムではスランゴールFAやファンへの感謝の言葉を並べているアムリ選手は、スランゴールFAで2度、JDTで3度のリーグ優勝に貢献した他、FAカップは4度、マレーシアカップは2度の優勝も経験しています。
 地元出身ということで今でもスランゴールFAに愛されているアムリ選手ですが、今季はスーパーサブのような役割が多く、相手チームのサポーターに対し問題あるジェスチャーを示すなどフラストレーションが溜まるシーズンでした。

ダレン・ロークはJDT退団
 以前このブログで「BBCがマレーシア選手のサクセスストーリーを紹介」と題して紹介したイギリス出身のダレン・ロークが3年半在籍したJDTの退団を自身のツイッターで発表しています。
 イギリス国内リーグ実質6部にあたるセミプロリーグのクラブでプレーしていたローク選手は、父親がマレーシア人ということから2016年にJDTへ入団すると、その年にはフル代表デビューを果たしています。
 今季はJDTのBチームJDT IIでプレーし、チームのチャレンジカップ優勝にも貢献しています。
 なお退団後もマレーシアに残るのかイギリスへ戻るかなどについてローク選手はツイッターでは言及していません。

フェルダUの正GKがマラッカU移籍
 マラッカ・ユナイテッドのFacebookでは、今季2019年はフェルダ・ユナイテッドで正GKを務めたノラズラン・ラザリと来季契約を結んだことが告知されています。
 ジョホール州出身で33歳のノラズラン選手は、JDTの前身であるジョホールFAで2006年にプロ生活をスタートしその後は、クアラルンプールFA、スランゴールFA、JDTでプレーした経験を持ち、今季からはフェルダ・ユナイテッドでプレーし、シーズン最終戦までもつれ込んだ2部降格を防いだ立役者のうちの一人でした。
 ノラズラン選手の加入でマラッカ・ユナイテッドの正GK争いは今季の正GKで代表でも50試合を超えるプレー経験を持つカイルル・ファーミ・チェ・マット、クアラルンプールFAへの期限つき移籍から復帰する若手のアフマッド・ソレヒン・ママットとノラズラン選手の三つ巴となりそうです。
 また同じFacebook上では、DFアンナズ・ラフマトの入団も発表されています。ヌグリスンビラン州出身で24歳のアンナズ選手は元U23代表選手で、今季はプタリンジャヤシティFCでプレーしていました。

クダFA監督は新戦力を求めて日本へ
 クダFAのアイディル・シャリン監督は来季の新戦力を日本で探していると、マレー語紙ブリタハリアン電子版が伝えています。
 記事によると、クダFAと提携しているJ1のサガン鳥栖の招待によって日本を訪れているアイディル監督は既に日本滞在三日目ということですが、すでに数名の選手の評価を終えており、残りの期間でもさらに数名の選手を見ることになっているようです。
 クダFAのアジア枠外国籍選手にはキルギス出身のMFエドガー・ベルンハルトがいますが、今季は7試合の出場に留まっており、来季は日本人MFがクダFAにやってくるかも知れません。
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 今季マレーシアフットボールリーグMFLに在籍していた日本人選手のうち、苅部隆太郎(クアラルンプールFA)はシーズン途中で、渡邉将基、池田圭(いずれもフェルダ・ユナイテッド)、鈴木ブルーノ(トレンガヌFC II)はシーズン終了後に退団が決定しており、残っているのは中武駿介(ヌグリスンビランFA)と鈴木裕太(クチンFA)だけですが、この二人も来季契約確定のニュースはないので、場合によっては来季のMFLには日本人選手が一人もいない、ということも起こりえます。隣国タイに比べると、日本人選手が少ない現状は在マレーシア日本人としては残念なので、アイディル監督には是非、日本人選手獲得をお願いしたいです。

11月13日のニュース:MFLはPKNS FCとPKNP FCのBチーム化を承認、UITM FCが棚ぼたで1部昇格、TFC IIは鈴木ブルーノと契約更新せず、パハンFAはサファウィ・バハルディンとの契約を解除、マラッカUはロメル・モラレス獲得、MFLは来季からの背番号に関する規則を改定

MFLはPKNS FCとPKNP FCのBチーム化を承認
 マレーシアフットボールリーグMFLはホームページで、スランゴール州サッカー協会FASとペラ州サッカー協会PAFAから出されていたPKNS FCとPKNP FCのそれぞれスランゴールFAとペラTBGのBチーム化申請を承認したこと発表しています。
 規定ではBチーム創設は、書面にて1年前に申請することになっていますが。別の規定ではMFL理事会の承認がある場合はこの限りではないとなっており、今回はそちらの規定により申請から1ヶ月程度で申請承認となっています。

UITM FCが棚ぼたで1部昇格
 上記の記事に関連して、MFL1部のPKNS FCがスランゴールFAのBチームとなることで、PKNS FCは「AチームとBチームは同一リーグでプレーすることができない」というMFLの規定により、MFL2部へ降格になります。これによりMFL1部は11チームになってしまうため、今季2019年MFL2部で5位のUITM FCがその空席を埋めるべく昇格することになったと、MFLのホームページで告知しています。
 スランゴール州の州都シャーアラムにある公立大学UITMを母体とするUITM FCは、高等教育機関のサッカークラブとして初めて国内トップリーグに参加するクラブという歴史を作っています。

TFC IIは鈴木ブルーノと契約更新せず
 マレーシアフットボールリーグMFL2部のトレンガヌFC IIは、今季2019年シーズンに在籍した外国籍選手のうち、コートジボアール出身のMFデチ・マルセル・ングエッサンのみと契約を更新すると発表しています。
 この結果、FW鈴木ブルーノ、FWアカニ・サンデイ・ワシウ(ナイジェリア)、MFセルヒイ・アンドレイエフ(ウクライナ)の各選手は退団となります。
 トレンガヌFC IIを統括するトレンガヌ州サッカー協会のロシャデイ・ワハブ会長は、空席となった3名の外国籍枠は代わりの選手を獲得する予定ではあるが、候補者は決まっていないと話していると、スポーツ専門サイトスタジアムアストロは伝えています。
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 鈴木選手とアンドレイエフ選手は、先日このブログでも取り上げたバングラデシュで開催されたシーク・カマル国際クラブカップに出場したトレンガヌFCに参加し、優勝に貢献しています。しかも鈴木選手は今季のチーム得点王でもあります。
 なお鈴木選手はツイッター上でチームへの感謝を述べるとともに、新チームへの移籍を希望することを表明しています。

パハンFAはサファウィ・バハルディンとの契約を解除
 サッカー専門サイトGoal. comマレーシア版では、MFL1部パハンFAのDFサファウィ・バハルディンが契約解除されたことを報じています。シンガポール代表でもプレーする28歳のサファウィ選手は、2020年まで契約が残っていましたが、契約満了前のリリースとなっています。サファウィ選手は自身のインスタグラムでこの契約解除について告知していますが、その理由については何も述べられておらず、パハンFAのファンやチームメートなどに感謝の意を述べています。
 今季2019年はリーグ戦とカップ戦合わせて23試合に出場した主力選手の退団で、外国籍選手枠の内のアジア選手枠が空くことになり、新たなアジア人選手の獲得につながる可能性があります。

マラッカUはロメル・モラレス獲得
 MFL1部のマラッカ・ユナイテッドは、今季はPKNS FCでプレーしたコロンビア出身のMFロメル・モラレスと来季の’1年契約を結んだことを、マレーシアの通信社ベルナマが伝えています。
 マラッカ・ユナイテッドを統括するマラッカ州サッカー協会MUSAの発表によると、MUSAのダミエン・ヨー新会長立ち合いのもとで、契約が交わされたということです。
 攻撃的MFのモラレス選手は、2018年にPKNS FCと契約し、2シーズンで17点を挙げています。

MFLは来季からの背番号に関する規則を改定
 MFLはホームページで、来季2020年シーズンより選手が着用できる背番号を1から99までと改訂することを発表しています。なお、今期まではMFL出場選手は1から30まで、U21のプレジデントカップチームとU19のユースカップチームの選手は31から50を着用することが決められていました。
 また51から60までの番号については、MFLの2度目の移籍期間トランスファーウィンドウ期間中に移籍してきた選手のみが着用可能としています。

11月10日のニュース:U18代表は北マリアナ諸島に大勝、マラッカUは来季に向けDFを補強、インドネシアはマレーシア戦後に監督更迭

U18代表は北マリアナ諸島に大勝
 アジアサッカー連盟AFCのホームページによると、カンボジアのプノンペンで開催中のAFC U19選手権2020年大会予選に出場中のマレーシアU18代表は、北マリアナ諸島戦で10-0と大勝しています。
 ここまで開幕戦のカンボジア戦に5-4と辛勝し、次戦のブルネイ戦は11-0と2連勝中のU19代表は、エースストライカーのルクマン・ハキム・シャムスディンを休ませる余裕を見せましたが、モハマド・アイマン・アフィフ・モハマド・アフィズル(クダFA)がブルネイ戦の3ゴールに続き、この試合では4ゴールを決めて勝利に貢献しています。
 この日、ここまでマレーシア同様全勝だったタイがカンボジアに1-2で敗れたため、マレーシアは勝点9でグループ首位に浮上、勝点6のタイとカンボジアは得失差でタイが2位、カンボジアが3位、以下ブルネイ、北マリアナ諸島となり、今日の最終戦となるタイとの試合で引き分け以上で予選1位突破とU19選手権本選が決まります。

マラッカUは来季に向けDFを補強
 マレーシアフットボールリーグMFL1部のマラッカ・ユナイテッドは、今季2019年シーズンにプレーした韓国出身のDFジャン・スックウォンの契約更新と、オーストラリア出身でマレーシア人の母親を持つ守備的MFカラン・シン・ファーンズとの契約を発表しています。ジャン選手はAFC枠選手、ファーンズ選手はマレーシア人選手として登録されます。
 これを伝えるベルナマの記事によれば2016年から2017年にかけては、JDT II、ヌグリ・スンビラン、フェルダ・ユナイテッドなどでプレー経験があるファーンズ選手は、2018年にはタイ1部リーグのスコータイFC、今季2019年はオーストラリアのセミプロリーグ、ナショナルプレミアリーグ所属のポート・メルボルンSCでプレーしていました。

インドネシアはマレーシア戦後に監督更迭
 インドネシアの英字紙ジャカルタポスト電子版によると、インドネシアサッカー協会PSSIはフル代表のサイモン・マクメネミー監督の更迭を発表しました。
 インドネシアはFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選でここまで4連敗中、勝点0で予選グループGの最下位となっています。
 スコットランド出身のマクネミー監督は、インドネシア国内リーグ、リーガ1のバヤンカラFCの監督として2017年に国内リーグ優勝を果たしたのち、昨年2018年12月に2年間の契約でフル代表監督に就任していました。
 マクネミー監督は11月19日にブキ・ジャリル国立競技場で行われるワールドカップ予選のマレーシア戦までとなっています。
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 インドネシア国内のソーシャルメディアでは##SimonOutといった運動も起こっていたということですが、2年契約で月給2万米ドルとされる契約途中解除の賠償金として26万米ドル(およそ2840万円)が更迭されるマクメネミー監督に支払われるようです。また後任には2017年から2018年にかけてフル代表とU23代表の監督を務めたスペイン人のルイス・ミジャ氏や元韓国代表のシン・テヨン氏の名前が上がっています。

11月6日のニュース:FAMは来季クラブライセンス交付追加チームを発表、PKNS FCがスランゴールFAのBチーム化に同意か、MFLはBチーム参入の規定を内密に変更か

FAMは来季クラブライセンス交付追加チームを発表
 マレーシアフットボールリーグMFL1部の2クラブと2部の4クラブが新たに来季2020年シーズンのクラブライセンスの交付を受けたことを、マレーシアの通信社ベルナマが伝えています。
 今回、マレーシアサッカー協会FAMのクラブライセンス交付第一審機関より交付を受けたのは、マラッカ・ユナイテッド、PKNS FC(以上1部)、UKM FC、スランゴール・ユナイテッド、PDRM FC、ペナンFA(以上2部)の6クラブです。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長はこの6クラブの他にケランタンFAとサラワクFAにも、第三者による保証を証明する文書が出されたことにより、未払いの給料があるものの条件付きでライセンスの交付を行ったことも発表しています。ただしFAMはその保証が実行されるかどうかを見守るとしており、実行されない場合には交付されたクラブライセンスが無効になる可能性があることも示唆しています。
 またケランタンFA、サラワクFA、UKM FCについては10月30日の申請締め切り期限を守らなかったことで警告を受けたようです。
 なお来季のライセンス交付は、今年2019年6月30日の時点で未払い給料問題を解決したクラブが対象になっているとし、その後新たに発生した未払い問題については12月15日までにFAMにその解決法と解決時期を報告することを義務付けています。これについてラマリンガム事務局長は、今季の未払い給料等を来季へ持ち越させないための手段であると説明し、FAMのクラブライセンス委員会は未払い給料を抱えるクラブの解決法と解決時期が厳格に守られているかどうかのチェックを行っていくとしています。

PKNS FCがスランゴールFAのBチーム化に同意か
 スポーツ系サイトアストロアリーナによると、PKNS FCのフロントがスランゴールFAとの合併に同意し、PKNS FCがスランゴールFAのBチームとなることが決定したようです。
 スランゴールFAを統括するスランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長が明らかにしています。
 Bチーム参入についてはMFLの規定により参入1年前の申請が義務付けられていますが、ハミドン事務局長によれば、FASは既に最初の申請書をMFLに提出しており、PKNS FCからの合併についての同意書があれば、来季からのPKNS FCのBチーム化の実現にはさほど問題にはならないだろうと楽観視しています。
 また、PKNS FCがスランゴールFAのBチームとなった場合のPKNS FCとスランゴールFAのプレジデントカップ(U21)チームの処遇については、まだ未定としながらも、スランゴールFAのプレジデントカップチームが残る可能性が高いとしています。
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 なお「育成のPKNS FC」とも言えるPKNS FCは今季2019年のプレジデントカップで優勝し、U19チームが参加するユースカップでも昨季2018年は優勝、今季は準優勝している一方、スランゴールFAはプレジデントカップ、ユースカップとも今季は準々決勝でPKNS FCに敗れています。

MFLはBチーム参入の規定を内密に変更か
 スポーツ系サイトフォックススポーツは、上記のPKNS FCのBチーム化について義務付けられている1年前の申請をMFLが公にしないまま変更したのではないかという疑惑を取り上げています。
 PKNS FCのBチーム化については、これまでも多くのメディアで報じられる一方、PKNS FCの監督、選手は反対を表明してきたため、正式な申請は今年中には不可能との予測が出ていました。
 しかし上記でも取り上げた通り、スランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長は、PKNS FCフロントの同意を得られてことから、来季2020年シーズンには、PKNS FCがスランゴールFAのBチーム、スランゴールFA IIとしてMFLに参加するかのような発言をしています。
 しかしフォックスポーツは、Bチーム参入の条件としてMFLが義務付けている参入1年前の申請という規定をFASが軽視しており、この規定を厳守すれば、今年11月に行われる申請によってBチーム参入が許可されるのは来年2020年11月であるとしています。その上で給料未払いなどの問題では期日を守ることを求めているMFLがこのFASの申請を受理し、来季2020年からスランゴールFAのBチーム、スランゴールFA IIの参入を認めるとなれば、正当な根拠が必要となるだろうとしています。
 特に今回のPKNS FCのBチーム化は、既存のクラブが他のクラブのBチームになるという特殊なケースであり、各クラブを統括するMFLはこの状況について繊細に対応するべきだとした上で、もしこのまま来季からPKNS FCがスランゴールFA IIとなるのであれば、各クラブにもサッカーファンにも公にしないまま内密に規定を変更したと取られても仕方がないと批判的に記事を結んでいます。
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 歴史もあり影響力の大きいFASに対してMFLがなし崩しで屈してしまうとしても、長いものには巻かれることを厭わないマレーシアではありそうなことですが、悪しき前例を一旦、作ってしまうとそれが自らの首をしめかねないので、MFLは威厳を持ってこの問題に対処するべきだと思います。

11月3日のニュース:JDTのマレーシアカップ優勝でジョホール州政府は11月3日を州の祝日とする発表、マラッカ州サッカー協会会長が交代、AFC U19選手権予選でマレーシアは退場者を出す冷や汗スタート

JDTのマレーシアカップ優勝でジョホール州政府は11月3日を州の祝日とすると発表
 11月2日(土)のマレーシアカップ決勝でクダFAを3-0で破って優勝したジョホール・ダルル・タクジムJDTの本拠地があるジョホール州政府は、JDTの優勝を祝って11月3日(日)を州の祝日とすることを発表しています。
 英字紙マレーメイル電子版によると、ジョホール州政府のダト・アズミ・ロハニ書記長によると、JDTサポーターを含めた全ジョホール州民とともにJDTの勝利を祝い、またジョホール州へ栄誉をもたらしたJDTへの支持に対する感謝を示すものとしています。
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 マレーシアのプロサッカーチームは各州のサッカー協会(州FA)が統括していることが多く、このブログでもパハンFAやスランゴールFA、クダFAなど◯◯FAという表記を使っているクラブがそれにあたります。しかしJDTはTMJことジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下がオーナーの完全なクラブチームと思っていましたが、まだ州のクラブということなのでしょう。
 またジョホール州はイスラム教の礼拝日が金曜日であることから、ムスリム(イスラム教徒)が余裕のある寛容で礼拝ができるようにと、金曜日と土曜日が週末になっています。このため11月3日(日)が祝日になることで、ジョホール州は週末が3連休となります。このように金曜日と土曜日が週末になっているのはジョホール州の他、イスラム色の強い東海岸のケランタン州とトレンガヌ州があります。

マラッカ州サッカー協会会長が交代
 同じマレーメイル電子版によると、マラッカ州サッカー協会MUSAのアドリ・ザハリ会長が会長職を退任しました。マラッカ州の州知事でもあるアドリ会長は1年以上会長職を務めましたが、その後任にはマラッカ州政府議員でマラッカ州政府の適正・報告責任・透明性委員会の会長でもあるダミアン・ヨー・シェンリー氏が11月1日付けで就任しています。
 アドリ会長は州法である「マラッカ州知事になった者は自動的にMUSAの会長となり、同時にその職に適した人物に会長に任命できる」に基づいてヨー新会長を任命し、その理由としてヨー新会長が今季2019年シーズンにはMUSAが統括するマラッカ・ユナイテッドの運営に関わってきたことを挙げています。またアドリ会長は「MUSA会長は州サッカー運営に注力すべきであり、自分には州知事としてより注力する必要がある仕事がある」と述べています。
 またヨー新会長は、今季マラッカ・ユナイテッドが直面した給料未払い問題は2度と起こさないと記者会見で述べ、経営状況改善を約束しています。またマラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン・ハサン監督には、来季に向けてチームの補強内容の提案書の提出を求めたことも記者会見で明かしています。
 さらにヨー新会長は、条件付きの交付となっている来季2020年のクラブライセンスについても11月末までに完全交付となるよう全ての未払い給料についてシア払いを完了する予定であるとも述べています。
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 これは非常に興味深いニュースです。マレーシアでは各州のサッカー協会(州FA)の会長は州知事が兼任することが一般的ですが、マラッカ州知事でもあるアドリ会長が述べている通り、州知事には州知事の仕事が、州FA会長には州FA会長としての仕事があるはずで、その職が形式なものであったとしても州FA会長には、それに注力できる人材が就任することで、各州FAの統括するクラブはより緻密で厳格な経営ができるようになり、蔓延する給料未払い問題の発生を防ぐことができるようになるのではないかと思います。

AFC U19選手権予選でマレーシアは退場者を出す冷や汗スタート
 11月2日よりカンボジアの首都プノンペンで始まったアジアサッカー連盟AFC U19選手権予選グループGで、マレーシアは第1戦となるカンボジア戦に5-4と辛勝して予選をスタートしました。
 前半終了時点でムハマド・シャフィ・アズスワダ・サパリ(30分)、ムハマド・ファクルル・イマン・ナスザリ(40分)、ムハマド・アズリン・アフィク・ラスミニ(42分)のゴールで3-0とリードしたマレーシアでしたが、そこから日本人の行徳浩二監督率いるカンボジア相手に思わぬドラマが待っており、最終的には1点差の冷や汗勝利でした。
 その理由は57分にMFムハマド・ムカイリ・アジマル・ビン・マハディとDFのアーマド・ジクリ・ビン・モハマド・カイリリが退場となったこと。ことの発端はアーマド・ジクリ選手とカンボジアの選手が交錯し、クルバノワ主審(トルクメニスタン)はペナルティーエリア近くでカンボジアにフリーキックを与えましたこと。これにムカイリ・アジマル選手が激しく抗議し、主審はこの日2枚目のイエローを与えてムカイリ・アジマル選手を退場に、しかも交錯したアーマド・ジクリ選手にも一発でレッドカードが出しました。
 この時点で3−0とリードしていたマレーシアでしたが、9人対11人の対戦となってしまいました。カンボジアは61分と65分に得点し3-2とせまられましたが、ルクマン・ハキム・シャムスデインが67分に、またムハマド・ムスリフディン・アティク・マット・ザヒドが73分にゴールを決め、その後のカンボジアの得点を2点に抑えてなんとか逃げ切っています。
 マレーシアの次戦は、この日、北マリアナ諸島を4-3で破ったブルネイと11月6日に対戦します。
(写真は両チームのスターティングXI。マレーシアサッカー協会FAMのFacebookより)

10月27日のニュース:ワン・クザインのU22代表招集に暗雲、マラッカUのザイナル監督が留任

ワン・クザインのシーゲームズ参加に暗雲
 アメリカのプロサッカーリーグMLSのスポーティング・カンザスシティに所属する21歳のMFワン・クザイン・ワン・カマルはアメリカ生まれながらマレーシア人の両親を持ち、来月11月25日からフィリピンで開催される東南アジア競技大会、通称シーゲームズに参加するマレーシアU22代表へ招集される可能性が取り沙汰されています。
 しかしそのワン・クザイン選手はマレーシアのパスポートを持っているものの、既に有効期限切れになっているようで、新たなパスポート取得のためには直ちにマレーシアに戻る必要があるとマレー語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 マレーシアU22代表としてプレーするための手続きには2週間ほどかかるようで、シーゲームズ参加登録に間に合わせるためにも、11月初旬のMLS終了後、速やかな帰国を望んでいることをマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は表明していますが、パスポート取得から代表参加までの期間が短ければ、チーム自体が混乱する懸念もあり、このままではワン・クザイン選手の招集自体が見送られる可能性があります。

マラッカUのザイナル監督が留任
 マラッカ・ユナイテッドを統括するマラッカ州サッカー協会MUSAは、今季2019年に続いて来季2020年もザイナル・アビディン・ハサン監督がチームの指揮を取ることを発表しました。
 スポーツ専門サイトフォックススポーツによると、MUSAのアドリー・ザハリ会長はマレーシアフットボールリーグMFLで昨季の7位から今季は6位と順位を上げたこと、またマレーシアカップ でも準々決勝に進出したことを評価した結果の続投要請であったことを明かしています。
 今季のマラッカ・ユナイテッドは開幕の5試合で3勝1分1敗と好スタートを切ったものの、ケガ人の続出や下位チーム相手の取りこぼしなどで同じ勝点33の5位のペラTBGを勝数で上回りながら、得失差で6位となっています。
 マラッカ州知事でもあるザハリ会長は、より上位に進出すつための新たな戦力の獲得もザイナル監督に一任するとしています。
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 マラッカ・ユナイテッドは、リーグ戦中から給料未払いが何度か取り沙汰されましたが、マレーシアカップ準々決勝直前に主将のシュコル・アダンが数ヶ月の給料未払いを告発して試合出場を拒否、チームも準々決勝第1戦と第2戦通算でパハンFAに6-1で敗れています。
 また来季のMFL参加に必要なクラブライセンスも条件付きでの交付となっていることから、MUSAにどれだけの強化資金があるのかは不明で、ザイナル監督が望むような補強ができるのかどうかも定かではありません。 

10月7日のニュース:マラッカU監督の去就は未定、インドネシアはWC予選をバリで開催、チャナティップはケガのためUAE戦回避か

マラッカU監督の去就は未定
 今季2019年のマレーシアフットボールリーグMFLでは6位に終わったマラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会MUSAが今月10月末に開催する会合の席でザイナル・アビディン監督の去就を決めるようです。
 マレー語紙ブリタハリアン電子版によると、MUSAのファルハン・イブラヒム事務局長の談話として、来月11月末に契約切れとなるザイナル監督の今後については、マラッカ州知事でもあるアドリ・ザハリMUSA会長が決定するとしています。
 ファルハン事務局長は、ザハリ会長が今季6位という結果に満足しているものの、最終的な決定は今月末の会合で下されるとしています。
 またザイナル監督もここまでMUSAとの契約更新に関する話し合いなどは行われていないと話しており、来季については全くの白紙のようです。
 今季は給料未払い問題が何度か浮上し、先日のマレーシアカップ準々決勝では、試合直前にシュコール・アダン主将が、過去数カ月の給料未払いを理由に試合への出場を拒否、またマレーシアサッカー協会も来季2019年のクラブライセンスについて条件付きで交付するなど、チームを取り巻く環境は決して良くはありません。

インドネシアはWC予選をバリで開催
 アジアサッカー連盟AFCのホームページでは、インドネシアサッカー協会PSSIによるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選の試合会場変更要請を受けたAFCは、インドネシア代表のホーム次戦をバリ島で開催することを了承したことを告知しています。インドネシアは今回のワールドカップアジア二次予選ではマレーシアと同組になっています。
 この結果、10月15日に予定されているベトナム代表との対戦は、当初予定されていたジャカルタのゲロラ・ブン・カルノGBKスタジアムからバリ島に本拠地を持つバリ・ユナイテッドのホーム、キャプテン・I・ワヤン・ディプタスタジアムへ移されます。
 9月5日にGBKスタジアムで行われたマレーシア代表との対戦では、観客の乱入しで試合が一時中断したほか、訪れたマレーシアサポーターがインドネシアサポーターから投石などでケガをしたほか、試合後にはマレーシア代表が警察の装甲車両に乗車して宿舎へ戻るなどなどの混乱が発生し、マレーシアサッカー協会FAMは国際サッカー連盟FIFAとAFCに公式に文書による告発を行う事態に発展しています。

チャナティップはケガのためUAE戦回避
 タイ代表のチャナティップ・ソングラシンが、10月15日に予定されているFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選のアラブ首長国UAE戦の招集をケガの辞退したことが所属先のJ1コンサドーレ札幌のホームページで伝えられています。タイは今回のワールドカップアジア二次予選ではマレーシアと同組になっています。
 現在、予選グループGの首位をいくタイは、ここまでベトナムと引き分け、インドネシアに勝利しています。
 タイの英字紙バンコクポスト電子版によると、チームドクターは完治まで2、3週間が必要と述べているとのことで、所属クラブの札幌もタイへの移動による悪化を懸念して、札幌での静養を求めたということです。
 タイ代表は同じく日本でプレーするMFティティパン・プアンチャン(大分トリニータ)、MFピーラドン・チャムラツァミー(サムットプラーカーン・シティFC)の両選手がベトナム代表戦によるケガで招集されず、DFトリスタン・ドゥ(バンコク・ユナイテッドFC)もケガのため招集を辞退しています。
 チームの調子もさることながらが、やはり怖いのは主力選手のケガ。現マレーシア代表で言えば、絶好調のシャフィク・アーマド、サファウィ・ラシド、ブレンダン・ガン、マシュー・デイヴィーズ辺りがケガを負うと代わりがいないので、とにかくケガには気をつけていただきたいです。

10月2日のニュース:ペラTBG監督は主力選手残留を求める、マラッカUは未払い給料問題を抱えたまま終戦

ペラTBG監督は主力選手残留を求める
 マレーシアカップはベスト4が出揃いましたが、その一方でベスト4に残らなかったクラブは今季2019年の公式戦が全て終了し、来季2020年に向けて選手の残留や移籍と言った話題が出始めています。
 昨季2018年はリーグ2位、マレーシアカップ優勝の好成績を収めながら、今季はFAカップではクダFAに敗れて準優勝に終わったものの、リーグ5位、マレーシアカップはベスト8敗退となったペラTBGもその一つ。ペラTBGのメフメト・ドゥラコビッチ監督は、今季の主力選手たちと、先日行われたU21チームを対象としたプレジデントカップで準優勝したメンバーから選抜する若手を融合させることができれば、来季はより上位を狙えるとしています。
 ペラTBGは現在行われているフル代表候補合宿に6名の選手が招集されており、ドゥラコビッチ監督は特にこれら6選手の残留を経営陣に求めていると述べています。この6名とはGKハフィズル・ハキム、DFシャルル・サアド、DFナジルル・ナイム、MFパルティバン・ジャナセカラン、MFブレンダン・ガン、FWシャレル・フィクリですが、この内シャレル・フィクリを除く5名は今季で契約が切れることから、他のMFLクラブが獲得に乗り出しているという報道もあることから、今回のドゥラコビッチ監督の発言となった可能性もあります。

マラッカUは未払い給料問題を抱えたまま今季終了
 ペラTBG同様に、今季のマレーシアカップではベスト8で終わったマラッカ・ユナイテッドは準々決勝のパハンFAとの試合を通算成績1-6と大敗で終わりましたが、その準々決勝第1戦前にはシュコール・アダン主将がソーシャルメディア上で、過去2ヶ月分の給料が未払いになっていることを公表しただけでなく、準々決勝のチーム帯同を拒否する事態が起こりました。
 今季当初から予算を超える補強を行っていたマラッカ・ユナイテッドは、シーズン中も給料未払いが何度か取り沙汰され、シーズン終盤にかけては選手たちにも身が入らない状況が続いていたとされています。
 また現時点ではマラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会MUSAは来季に関しては何もコメントを出しておらず、マラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン監督もフロントからは何も聞いていないと英字紙ニューストレイトタイムズ電子版に語っています。「自分はフロントの決定に全面的に従う準備ができており、チームもパハンFAに敗れたことで今季が終了したことから、MUSAの決定を待って、まずは休養したい」と述べています。
 これに関連して、先日、FAMが発表した来季2020年のクラブライセンス交付に際しては、マラッカ・ユナイテッドは、日本の年金制度にあたる従業員積立基金EPF、同じく労災補償にあたる従業員保証制度SOCSO、同じく国税局にあたる内国歳入庁IRB関連の書類の不備で条件つき交付となり、その不足書類の提出期限が今月10月30日とされていますが、その期限までに必要な書類が全て揃わない場合には、来季の2部に降格させられる可能性があります。

マレーシアカップ準々決勝第2戦の結果まとめ

マレーシアカップの準々決勝第2戦が9月28日(金)と29日(土)に行われ、準決勝に進出する4チームが決定しています。*左側がホーム、(カッコ)内は第1戦と第2戦の合計成績です。
 順当と言えば順当ですが、勝ち上がったのは今季のマレーシアフットボールリーグMFLの上位4チーム。準決勝のカードはMFL優勝チームJDT対同3位スランゴールFA、MFL2位パハンFA対同4位クダFAと決まり、第1戦は10月18日(金)から20日(日)のいずれか、第2戦は10月25日(金)あるいは26日(土)に予定されています。

ジョホール・ダルル・タクジムJDT4-0トレンガヌFC(5-1)
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ2(16分PK、39分)、サファウィ・ラシド2(22分、36分)、トレンガヌFC-リー・タック(45分)
 昨季2018年シーズンのマレーシアカップ 準決勝で対戦した両チームは、第1戦がトレンガヌFCのホームで1−0、JDTのホームで開催された第2戦は2-2でトレンガヌFCが決勝に進みましたが、今季はJDTがトレンガヌFCに圧勝しています。

スランゴールFA3−1ペラTBG(3-2)
得点者:スタンゴールFA-シャズワン・ザイノン(34分)、カイリル・ムヒミーン2(45分、69分)、ペラTBG- ブレンダン・ガン(83分)
 通算で33回優勝(2位のペラは8回、但しかつてマレーシア国内リーグに参加していたシンガポールは24回優勝)とマレーシアカップ では圧倒的な強さを誇るスランゴールFAが昨季の覇者ペラTBGを破り、2015年以来4年ぶりの優勝を目指して準決勝に進出しました

クダFA4−1PKNP FC(6-2)
得点者:クダFA-ファルハン・ロスラン(24分)、ジョナサン・バウマン(25分)、ディヴィッド・ロウリー(72分)、ファアド・ズルキフリ(90分)、PKNP FC-ムクハイリ・アジュマル(80分)
 

パハンFA3−1マラッカ・ユナイテッド(6-1)
得点者:パハンFA-ラザラス・カイムビ(42分)、ディクソン・ヌワカエメ2(65分、76分)、マラッカ・ユナイテッド-ナズリン・ナウィ(55分)
 

9月27日のニュース:FAMはMFL1部9クラブと2部3クラブに2020年シーズンのクラブライセンス交付

MはMFL1部の9クラブに2020年シーズンのクラブライセンス交付
 マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、今季2019年マレーシアフットボールリーグMFL1部に所属する12クラブの内、9クラブに来季2020年のクラブライセンスが交付されたことが告知されています。
 この9クラブは、ジョホール・ダルル・タクジムJDT、パハンFA、スランゴールFA、クダFA、ペラTBG、トレンガヌFC、プタリンジャヤPJシティFC、フェルダ・ユナイテッド、クアラルンプールKLFAの9クラブです。
 FAMによるクラブライセンス制度は、各クラブに対して「競技」「施設」「組織運営・人事体制」「財務」「法務」の5分野において一定の基準により審査を行い、第一審機関 (First Instance Body、FIB) がライセンス交付の決定を行います。
 またマラッカ・ユナイテッドとPKNS FCついては5分野のうち基準に満たない分野があるとして、10月30日の期限までにFAMの基準を満たすことができれば、来季のライセンスを交付するとしていますが、その期限を過ぎた場合は2部への降格処分が課せられます。現に2017年シーズンではMFL1部で3位となったフェルダ・ユナイテッドが、クラブライ選手が取得できずに2部降格となった例もあります。
 この他、PKNP FCは申請が却下されたため、クラブライセンスは交付されず、来季は2部降格が確定しています。(ただしPKNP FCは今季1部で11位となり、下位2チームが降格するMFLの入れ替え規定により、すでに降格が決まっています。)
 また、クラブライセンスが交付された9クラブの内、JDT、スランゴールFA、クダFA、ペラTBG、トレンガヌFC、KLFAの6クラブはアジアサッカー連盟AFCのクラブライセンスも合わせて交付されており、AFCチャンピオンズリーグやAFCカップに出場することになれば、その資格も取得しています。
 なお今回交付されたクラブライセンスは2020年の1年間のみ有効ですが、2020年シーズン中に何か問題発生した場合、FAMが資格停止する権限を持っています。
 個人的には今回ライセンスの交付が受けられなかったクラブも結局、マレー人特有の「ティダアパ」(Tidak apa apa、マレーシア語で「問題なし」)とうやむやになってしまうのではないかと思っていますが、FAMが本当に強固な姿勢を取れるのかどうかに注目してみたいです。

MFL2部は3クラブに2020年シーズンのクラブライセンス交付
 同じくマレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、今季2019年マレーシアフットボールリーグMFL2部に所属する9クラブの内、3クラブに来季2020年のクラブライセンスが交付されたことが告知されています。(注:MFL2部は2019年は11クラブで構成されていますが、JDT IIとトレンガヌFC IIはそれぞれ1部のJDTとトレンガヌFCのBチームであるため審査対象外です。)
 この3クラブは、中武駿介選手が所属するヌグリ・スンビランFA、今季MFL2部で優勝し、来季は1部昇格が決まっているサバFA、そしてUITM FCの3クラブです。
 またPDRM FC、ペナンFA、スランゴール・ユナイテッドFCの3クラブについては5分野のうち基準に満たない分野があるとして、10月30日の期限までにFAMの基準を満たすことができれば、来季のライセンスを交付するとしていますが、その期限を過ぎた場合は3部となるM3リーグ(アマチュアリーグ)への降格処分が課せられます。
 さらにケランタンFA、サラワクFA、UKM FCの3クラブについては、今回がMFL2部プレミアリーグのクラブに資格審査を行う初年度ということから、10月30日まで資格審査を一時中断する一方で、やはり期限とする10月30日までに5分野で審査基準を満たすことができなければ、M3リーグ降格となると発表しています。