1月22日のニュース:MFLの給料未払い件数はアジア最多、クラスニキはマラッカと契約、JDTは初参戦のACLでは現実的な目標を設定

マレーシアの給料未払い事例数はアジア最多
マレーシアフットボール協会FAMは、選手、コーチによって提起された給料未払いの事例が262件(!)とを発表しています。ただしこの数字はFAMの地位および懲戒委員会が対処したもので、正確な事例数はこれ以上だと考えられています。例えば、以前に取り上げたプルリスFAは、2018年シーズンから18件の未払い事例を抱えており、これに対してFAMとマレーシアフットボールリーグMFLは、60日以内に未払いを解消することを条件に奨励金とし100万リンギ(約2700万円)のみを支給し、もし解消できない場合には本来の奨励金から未払い分を差し引いた金額のみを支給をするとしています。これまで給料未払いの記事を何件かアップしましたが、これほどとは思いませんでした…。各チームとも身の丈に合った経営をしましょうね。(笑)

クラスニキはマラッカ・ユナイテッドと1年契約にサイン
先日、マラッカ・ユナイテッドのザイナル監督との写真がソーシャルメディア上で噂になっていた元クダFAのリリドン・クラスニキ選手が、マラッカFAと正式に契約しました。ザイナル監督はこのクラスニキと、代表チームの主将を長く務めたベテランのサフィク・ラヒムの二人のMFでマラッカ・ユナイテッドの中盤を担うことになるだろうと述べています。

初参戦のACLでJDTは現実的な目標を設定
2014年からスーパーリーグ5連覇中のJDTは、2019年シーズンにAFCチャンピオンズリーグACL本選に初参戦します。これは1967年にACLの前身であるアジア・クラブ選手権にスランゴールが出場し、決勝で敗れて以来の快挙です。2018年のACL予選ではJDTがタイのムアントン・ユナイテッドに破れ、本戦出場はなりませんでしたが、2019年は予選無しで直接、本選への出場資格がAFCより与えられました。
 ACLではE組で慶南FCと予選から勝ち上がる他の2チームと同組になっているJDTですが、ACL初参戦についてはオーナーであるTMJ(Tunku Makhota Johor、ジョホール皇太子)とも呼ばれるトゥンク・イスマイル殿下は現実的な目標を設定し、チームが全力をつくすことが大事であると発言しています。

1月20日のニュース:クラスニキはマラッカへ?、Unifiがスポンサー継続、パハンの新外国人選手

クラスニキの移籍先としてマラッカが浮上
2015年から昨シーズンまでクダFAでプレーしたリリドン・クラスニキの新たな所属先としてマラッカが浮上しています。2016年にはクダFAのマレーシアカップ優勝にも貢献したクラスニキ選手は、パハンFAのモハマドゥ・スマレ選手に続く帰化マレーシア代表選手の候補にも上がっていましたが、クダFAの財政上の理由から契約が更新されず、2019年シーズンの所属先が決まっていませんでした。コソボ出身のクラスニキ選手は、クダFAとの契約完了後、パハンFAやJDTなどとの契約の噂が上がっていましたが、マラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン・ハッサン監督と一緒に写っている写真がソーシャルメディア上で見つかったことから、マラッカが最有力候補として浮上しました。なお、27歳のクラスニキ選手が帰化選手としてマレーシア代表でプレーするためには、あと2シーズンをマレーシアでプレーする必要があります。

Unifiは2025年までスーパーリーグとマレーシアカップのスポンサー継続
スポンサー撤退の噂が出ていたマレーシア最大のテレコミュニケーション企業Unifiは、国内1部リーグにあたるスーパーリーグと国内最大のカップ戦マレーシアカップの冠スポンサーを2025年まで継続することを発表しています。なお、2部リーグにあたるプレミアリーグの昨年の冠スポンサーであった清涼飲料水100PLUSは、今年は冠スポンサーを降り、公式スポーツ飲料スポンサーとなっています。

パハンFAの4人目の外国人選手が決定
MFLでは1チームあたり5名の外国人選手との契約が許されていますが、パハンFAは新外国人選手として、ナイジェリア人FWのディクソン・ヌワカエメ選手と契約しました。新外国人とは言っても、2014年と2015年にもパハンFAに在籍していたことがあるヌワカエメ選手は、2014年にパハンFAがマレーシアカップ、FAカップ、そしてチャリティーシールド(当時、現在のサンバンシーカップ)優勝にも貢献しています。2018年シーズンはリーグ戦で6位となったパハンFAですが、インドネシア人MFのサディル・ラマダニ、フランス人MFエロル・グロン、シンガポールDFのサフワン・バハルディンに続く、4人目の外国人選手として活躍が期待されています。