Mリーグ2部プレミアリーグ第11節結果

 今季は11チームが参加するプレミアリーグは今節から後半戦に入ります。前半のトップ3はヌグリスンビラン、サラワク・ユナイテッド、ケランタン・ユナイテッドでしたが、優勝争いはこの3チームに1部昇格権のないJDT IIやトレンガヌIIが絡む展開になりそうです。

2021年4月27日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラII 0-2 クチンシティー
得点者:クチン-モハマド・アリフ・ハサン(57分)、ジョセフ・カラン・ティー(90+3分)
 前節のケランタン・ユナイテッド戦から中三日での試合となったクチンがケガから復帰途中の代表CBシャルル・シャアドやトップチームの主力FWフィルダウス・サイヤディらが先発したペラIIを破り5試合ぶりの勝利を挙げています。
 クチンシティーの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。

2021年5月1日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
サラワク・ユナイテッド 1-0 JDT II
得点者:サラワク-ノーシャルル・イドラン・タラハ(85分)
 サラワクはエースのウチェ・アグバを欠いたものの、代表FWのノーシャルル・イドラン・タラハが今季2度目のゴールを決めてJDTに勝利しています。前節第10節までにリーグ最多の8ゴールを挙げているウチェ・アグバが母親の死去に伴い母国ナイジェリアに帰国しており、次節第12節のケランタン・ユナイテッド戦も欠場となりそうです。
 JDTの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年5月2日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 4-1 ケランタン・ユナイテッド
得点者:トレンガヌ:ジョーダン・ミンター3(4分PK、32分PK、70分)、アルグジム・レゾヴィッチ(55分)、ケランタン-アルフセイネイ・ガッサマ(40分)
 1部スーパーリーグのトップチーム、トレンガヌFCで今季4ゴールを挙げているトレンガヌIIのジョーダン・ミンターが2本のPKを含む3ゴールを決めて、トレンガヌが無敗記録を更新、3位に浮上しています。ミンター選手はトレンガヌIIに復帰した過去3試合で計7ゴールと量産しています。一方、今季最大の4失点となったケランタン・ユナイテッドは連勝が3で終わり、順位も一つ下げて4位となっています。
 トレンガヌの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。
 ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は46分から交代出場し最後までプレーしています。

2021年5月2日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM 0-1 ヌグリスンビラン
得点者:ヌグリスンビラン-A・セルヴァン(75分)
 ヌグリスンビランがA・セルヴァンの今季初ゴールで勝利し、首位を堅持しています。
 PDRMの鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。

2021年5月3日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール2 3-1 ケランタン
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(6分)、ムハマド・ファズルル・ファリズ・ゼキ(39分)、ジョージ・アトラム(45+2分PK)、ケランタン-ジャック・ヒンドル(71分PK)

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第11節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS10631169721
2SU96211741320
3TFC103701810816
4KU105141212016
5SEL94321812615
6JDT104331711615
7KEL104241010014
8KCH10244912-310
9PRK10235916-79
10PDRM10226914-58
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第11節はFAM-MSN プロジェクトの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第11節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
2ジョーダン・ミンター7
ジョージ・アトラム(SEL)7
3アラン・オコノ(NS)6
4ガッサマ・アルフセイネイ(KU)5
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

5月4日のニュース:不振のマラッカU監督に2試合の猶予、スリ・パハンの新外国籍選手4名は既に国内で検疫隔離中、ケランタンFCオーナーがインドネシア2部クラブを買収

 日本代表の浅野拓磨選手が所属するセルビア1部のパルチザンに対して度重なる給料未払いを理由とした契約解除がニュースになっています。同じように昨季のリーグ中断期間中にパハンFA(現スリ・パハン)に対して給料未払いを理由に契約解除し、タイ1部のポリス・テロFCを経て今季はJDTに加入したモハマドゥ・スマレはパハンFAとやはり泥仕合になりそうな気配でしたがが、続報がないところを見ると雇用主側に問題があったのかも知れません。まぁ今季の成績も含め、スリ・パハンは現場の責任だけを追求せず、経営陣にもメスを入れて欲しいクラブです。

不振のマラッカU監督に2試合の猶予
 Mリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドはザイナル・アビディン・ハサン監督に対して、次節の第12節とその後の第13節の2試合の結果いかんでは解任となることを通達したと、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 第11節を終えて3勝4分4敗の9位と低迷するマラッカ・ユナイテッドのモハマド・サイフル・マット・サピCEOは第12節のサバFC戦と第13節のPJシティ戦でのチームのパフォーマンスが評価の対象となることをザイナル監督に通達したことを明らかにしています。
 低迷するクラブに対してサポーターからはさまざまな声が聞こえてくる中、経営陣としては性急な判断は下したくないと話したモハマド・サイフルCEOは、ザイナル監督の後任候補などとの面談などは行なっておらず、そういった判断を行うのは第13節以降となると話しています。
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 マラッカ・ユナイテッドについては、何度も述べていますが、現場では対処しようがない未払い給料問題があり、昨季に続き今季も既に勝点3が剥奪されており、もしその3点が加算されれば7位のKLシティと同じ勝点になります。給料未払い問題は勝点剥奪だけでなく、選手のやる気、そして当然パフォーマンスにも影響を及ぼしますが、それが2年連続で起こしている経営陣の責任の所在は不明のまま、結果が出なければ監督の首をすげ替えるというのでは、今後も同じことが繰り返される可能性があります。

スリ・パハンの新外国籍選手4名は既に国内で検疫隔離中
 Mリーグ1部スーパーリーグで第11節を終え2勝2分7敗と不振を極めるスリ・パハンは4名の新外国籍選手が昨日5月3日から始まったトランスファーウィンドウ期間に移籍するようですが、スリ・パハンは既に開幕から5名の外国籍選手が在籍しており、どの選手がチームを離れるのかがサポーターの間で関心を呼んでいます。
 ハリアンメトロはこの4選手がFWアウン・カウン・マン(ミャンマー)、MFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)、MFアブバカール・ヤクブ(ガーナ)、FWケニー・アティウ(オーストラリア)と報じており、このブログで取り上げたタイ代表FWアディサック・クライソーンの加入はなさそうです。
 スリ・パハンのモハメド・スフィアン・アワンCEOはこの4選手の加入を認め、既に3名はクラブの本拠地があるパハン州クアンタン入りしており、残る1名も明日5月5日には検疫隔離が終了するということです。
 この4人が加入すれば、4名の外国籍選手が退団となりますが、その4名が誰なのかは現時点では開かせないとハリアンメトロのインタビューに答えています。
 今季のスリ・パハンは主将で今季3年目のDFエラルド・グロン(フランス)、DFママドゥ・ワグ(フランス/レバノン)、MFリー・タック(英国)、FWイェウヘン・ボハシュヴィリ(ウクライナ)、FWペドロ・エンリケ(東ティモール)が在籍しています。

ケランタンFCオーナーがインドネシア2部クラブを買収
 Mリーグ2部ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーが隣国インドネシア2部のクラブを買収したとマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 今回買収したのはスマトラ島中部リアウ州を本拠地とするインドネシア2部PSPSリアウです。自身のFacebookで今回の買収を発表したノリザム オーナーは、自身が投資家でもあることから、今回の買収が将来を見据えたもので、直ちに利益を生み出すことは期待していないと話しています。
 一方PSPSリアウの公式Facebookでリアウとマレーシアの結びつきについて言及しながら、ノリザム オーナー就任を歓迎するコメントを掲載しています。
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 リアウはポルトガルが1611年にマラッカ王国を攻略した際に生き延びたマラッカ王国の末裔が設立したジョホール王国が勢力を拡大し、マラッカ海峡の両岸にかけて発展したジョホール・リアウ王国の一部でもありました。しかしその後、1824年の英蘭協約により、スマトラ島にあった英国の領有地やと当時オランダ領だったマラッカを交換し、スマトラ島とジャワ島をオランダが、マラッカやペナン、シンガポールといったマレー半島を英国がそれぞれ自身の勢力範囲としたことで、マラッカ海峡を挟んで現在のインドネシアとマレーシアに別れてしまった経緯があります。

5月1日のニュース:スランゴールCEOは本田圭佑選手獲得を否定、MFLは選手をスポーツバブルの外に出さないよう再度クラブに通達、パハンにタイ代表FWアディサックが加入か、KLシティにはKL生まれオーストラリア育ちのMFが加入

スランゴールCEOは本田圭佑選手獲得を否定
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロはスランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOとのインタビュー記事を掲載し、先日このブログでも取り上げた元日本代表の本田圭佑選手獲得の噂についてこれを否定しています。
 「現時点ではその噂は正確ではなく、本田圭佑選手に獲得オファーを出したことは一度もない。現在のチームが獲得を目指しているのは、大物選手ではなく、潜在能力が高い若い選手である。」と話したジョハンCEOは、DFシャルル・ナジーム、MFアリフ・ハイカルといったレギュラーポジションを掴みつつある若手選手を例に挙げて、外国籍選手は気候や日程などMリーグの環境に慣れるまでしばらく時間がかかったものの、現在はトップチームにいる若手選手と経験のある外国籍選手とでバランスのとれたチームができつつあると述べています。
 また5月3日から30日までのトランスファーウィンドウ期間中の補強については、代表チームのW杯予選出場によるMリーグ中断期間までの残り3試合の状況やケガ人の回復状況などを元に判断したいと話す一方で、現在のバランスがとれたチーム構成には満足しているとも話しています。
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 本田選手移籍の噂を伝えるニュースを取り上げた際のブログでも書きましたが、チーム編成上は本田選手は現在のスランゴールが必要とする選手ではないように思います。もちろん興行的には本田選手がMリーグに加入してくれればその影響は大きいでしょうが、現在、Mリーグ各クラブに求められている「身の丈にあった」経営という観点からも本田選手のスランゴール入りは現実的ではなさそうです。

MFLは選手をスポーツバブルの外に出さないよう再度クラブに通達
 Mリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、Mリーグ各クラブに対して、チーム内での新型コロナウィルス感染を防止するため、厳格に標準作業手順SOPを厳守しいわゆるスポーツバブルの外に選手を出さないよう、改めて通達を出しています。
 さらに新型コロナウィルス感染者が出たクラブに対しては勝点剥奪(はくだつ)や対戦予定の相手を不戦勝とするなど厳しい罰則を科すことについても言及したアブドル・ガニCEOは、選手に対してはショッピングモールや娯楽施設など多くの人が利用する場所へ行くことを避けることを、そして各クラブに対しては選手たちが試合会場、練習会場と自宅というスポーツバブルの外へは出ないよう指導を強化することを求めています。
 アブドル・ガニCEOがこのように厳しいSOP順守を求めたのは、先週、マレーシア代表バドミントンチーム内で数名の感染者が確認された後、その数が一気に倍以上に増え、保健省の指導のもと練習が完全に中止され、現在もその練習が再開されていない状態が続いていることがあります。

パハンにタイ代表FWアディサックが加入か
 Mリーグ1部スーパーリーグ第10節を終えて1勝2分7敗で11位と不振を極めるスリ・パハンは、5月3日に開くトランスファーウィンドウ期間中に大幅にメンバーが入れ替わることが予想されていますが、その新戦力の一人がタイ代表FWのようです。
 スポーツ専門サイトのスカンズは、今季はタイ1部のムアントン・ユナイテッドFCからポートFCへ期限付き移籍していたタイ代表FWアディサック・クライソーンがスリ・パハンと今季2021年シーズンが終了する7月半ばまでの期限付き移籍で加入することが決定的で、所属先のムアントン・ユナイテッドFCとは契約内容で合意していると報じています。またスリ・パハンは現在、アディサック選手が所属しているポートFCに早期のリリースを求めているとも報じています。
 30歳のアディアック選手は今季は29試合に出場し11ゴールを挙げ、ポートFCの今季3位とAFCチャンピオンズリーグ出場資格獲得に貢献した他、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場するタイ代表候補47名にも含まれています。
 このブログでは既にミャンマーU23代表FWのアウン・カウン・マンのスリ・パハン加入について取り上げましたが、今回のアディサック選手の他にも、スリ・パハンはアルゼンチン出身で英国2部シェフィード・ウェンズデイFCU23でプレーした21歳のMFマヌエル・イダルゴや南スーダン出身で昨季までオーストラリア1部Aリーグのメルボルン・ヴィクトリーでプレーしたFWケニー・アティウといった選手の加入の可能性についてもこのスカンズは報じています。

KLシティにはKL生まれオーストラリア育ちのMFが加入
 今季1部スーパーリーグに昇格し、第10節を終えて3勝3分4敗で7位につけるKLシティに地元KL出身でオーストラリア育ちの選手が加入するとサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 22歳のライアン・ランバートは、昨季はオランダ2部リーグのFCデン・ボスのU21チームで双子の兄でDFデクラン・ランバートとともにプレーしていました。
 デクラン、ライアン両選手とも英国やオーストラリアに加えてマレーシア代表としてプレーする資格もあるということなので、Mリーグでの活躍次第ではマレーシアU23代表、さらにはフル代表の新戦力となる可能性もあるとヴォケットFCの記事は結んでいます。

4月29日のニュース:マラッカ・ユナイテッドは監督交代を否定、UITMは「休養」中の監督が復帰、降格圏のパハンにミャンマーU23のエースが加入か、ペナン州政府はペナンFCのトップ6入りを期待

マラッカ・ユナイテッドは監督交代を否定
 Mリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドは第10節を終えて3勝4分3敗の8位と低迷し、後半戦に向けて監督交代が噂されていますが、クラブのモハマド・サイフル・マット・サプリCEOは新監督候補者との面談などは全く行っていないと話す一方で、既に10を超える候補者から履歴書を受け取っていると話しています。
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版はサイフルCEOの話として、現時点では経営陣では新たな監督候補についての話し合いは全く行われておらず、監督交代は単なる「噂」であると述べる一方で、5名の外国籍選手については前半戦が終了する第11節までそのパフォーマンスについて精査していくとしています。
 5月3日から開く今年2度目のトランスファーウィンドウ期間中に外国籍選手の顔ぶれが変わる可能性についてブリタハリアンから問われたサイフルCEOは、その可能性は否定しなかったものの、クラブの予算次第であると答えるにとどまっています。
 また別のマレーシア語紙ウトゥサン・マレーシア電子版では、今季開幕前に突然退団したメフメト・ドゥラコヴィッチ前ペラ監督や昨季いっぱいでMリーグを脱退したフェルダ・ユナイテッドの前監督のニザム・ジャミル氏の名前がザイナル監督の後任候補として取り上げられていますが、ウトゥサン・マレーシアはマラッカ・ユナイテッドの予算を考えると経験豊富な分、高給が必要となるオーストラリア出身のドゥラコヴィッチ前ペラ監督よりも給料が低く抑えられるニザム前フェルダ・ユナイテッド監督がより有力な候補ではないかと予想しています。
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 2019年シーズンに就任したザイナル監督は監督初年度は6位、昨季は9位、そして今季は現在8位という成績で、昨季終了後は監督交代が一旦発表されたものの、クラブから汚名挽回の機会を与えられて今季も監督とになったという経緯があります。
 ザイナル監督を批判しきれない理由として、マラッカ・ユナイテッドは昨季に続き今季も給料未払い問題により勝点3を剥奪される処分を科されていることがあります。昨季の9位という成績も剥奪された3点を加えれば7位にまで上昇し、今季も剥奪された3点を加えればやはり7位に浮上します。給料未払い問題はプレーする選手のモチベーションにも直結するでしょうから、給料が支払われていれば、チームの成績自体も改善していた可能性があり、ピッチ外の問題の影響でチームの不振の責任を取らされるのはザイナル監督としても本意ではないでしょう。

UITMは「休養」中の監督が復帰
 開幕からの7試合で1分6敗という成績から「休養」中だったUITMのフランク・ベルンハルト監督は3試合ぶりにクラブに復帰し、早速練習で指揮をとったとスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 ベルンハルト監督が「休養」した3試合は、クラブのテクニカルディレクターを務めるレズアン・アブドラ氏が監督代行を務めたものの、マラッカ・ユナイテッドに0-3、サバに0~4、そして先週末のPJシティ戦では0-1と1点も取れずに3連敗するなど監督「休養」の効果は全く出ていませんでした。
 第10節を終えて勝点1のUTIMを残り12試合で降格圏から脱出させることが現場復帰したベルンハルト監督の使命となりますが、経営陣からはリーグ戦での結果だけでなく、ベルンハルト監督の練習方法や戦術が選手に合っていないという理由も突きつけられての「休養」だったことを指摘されると、レズアン代行監督のもとで経営陣が求めるような練習方法を採用しても結果が出なかった点を指摘し、どんな練習方法を採用しても全員が満足できるわけではないと話しています。
 その上で、復帰後の練習ではレズアン代行監督と話し合い、別の練習方法を模索したいとベルンハルト監督は話しています。

降格圏のパハンにミャンマーU23のエースが加入か
 今季から就任したトーマス・ドゥーリー監督を開幕からわずか2試合で「休養」させたものの、第10節を終えてわずか1勝の勝点5で11位と迷走するスリ・パハンは、5月3日に開く今年2回目のトランスファーウィンドウ期間中に外国籍選手を中心に大幅なメンバー入れ替えが予想されています。
 そしてこの移籍期間中の新加入選手にミャンマーU23代表のストライカー、アウン・カウン・マンがほぼ確定していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 アウン・カウン選手は今季はミャンマーのエーヤワディー・ユナイテッドFCからタイ2部のコーンケン・ユナイテッドFCへ期限付き移籍しており、16試合で5ゴールを決めているということです。また2019年の東南アジア競技大会通称シーゲームズではミャンマーU23代表のエースとして5ゴールを挙げ、チームを銅メダルへと導いています。
 スリ・パハンからの正式発表はないものの、既にクアラルンプールに滞在中のアウン・カウン選手は自身のソーシャルメディアでスリ・パハンに加入することを明らかにしています。

ペナン州政府はペナンFCのトップ6入りを期待
 今季1部に昇格したばかりのペナンは第10節を終えて5勝4分1敗の勝点19で首位のJDTとは勝点差4の4位につけていますが、ペナン州のチョウ・コンヨウ州首相はこの好調さを維持して、最終的には上位6位以内に入ることを期待しているとブルナマに語っています。
 チョウ州首相は、新監督だけでなく新戦力の獲得も功を奏しているとして、この勢いや選手のやる気を維持するために州政府が勝利ボーナスとして1勝あたり1万リンギ(およそ26万6000円)をチームに提供していることも明らかにし、前半戦最終戦となる今週末のアウェイとなるトレンガヌ戦でも8試合連続負けなしの記録を維持できるよう熱いプレーを期待していると話しています。
*****
 州政府の監督下にある州サッカー協会(州FA)からMリーグクラブを独立させる民営化が進められる中、まだまだ州政府に依存しているクラブは多いようですが、ペナンも勝利ボーナスという形で州政府の支援を受けているということを州首相が明らかにしているという記事でした。

Mリーグ2部プレミアリーグ第10節結果

 首位サラワク・ユナイテッドと2位ヌグリスンビランの直接対決が引き分けとなった隙をついて、いつの間にかケランタン・ユナイテッドが3連勝で3位に浮上。しかも7位までが勝点1で並ぶ大混戦となってきたMリーグ2部プレミアリーグ第10節の結果です。

2021年4月23日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
JDT II 1-1  ケランタン
得点者:JDT-フェルナンド・ロドリゲス(60分)、ケランタン-ヌルシャミル・アブドル・ガニ(71分) 
 JDTの廣瀬慧選手はいずれも先発してフル出場しています。

2021年4月23日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-0 MSN FAMプロジェクト

2021年4月24日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 1-1 サラワク・ユナイテッド
得点者:ヌグリスンビラン-アラン・オコノ(62分)、サラワク-ゴピ・ラマチャンドラ(1分)

2021年4月24日@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌII 2-2 スランゴール2
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター2(23分、57分)、スランゴール-ジョージ・アトラム(64分)、アルグジム・レゾヴィッチ(71分OG)
 トレンガヌの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

2021年4月24日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
ケランタン・ユナイテッド 1-0 クチンシティー
得点者:ファクルル・ザマン・ワン・アブドラ・ザワウィ(52分)
 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、本拠地があるケランタン州内での試合が開催できないケランタン・ユナイテッドがクアラルンプールでホームゲームを開催し、クチンシティーを破り、今期最高位となる3位に浮上し、首位ヌグリスンビランとは勝点差2まで迫ってきました。
 日本人所属チーム同士の対戦となったこの試合で、ケランタン・ユナイテッドの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場、本山選手は62分から交代出場し最後までプレーしています。一方、クチンシティーの鈴木雄太選手も先発してフル出場しています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第10節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS9531159618
2SU85211641217
3KU9513118316
4JDT94321710715
5KEL942397214
6TFC9270149513
7SEL83321511412
8PRK9234914-59
9PDRM9225913-48
10KCH9144712-57
11FAM10028732-252
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第10節はPDRMの試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第10節終了時)

選手名(所属クラブ)ゴール数
1ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
2ジョージ・アトラム(SEL)6
アラン・オコノ(NS)6
3R・バラトクマル(NS)他5名4
クラブ名:NS-ヌグリスンビラン、SU-サラワク・ユナイテッド、TFC-トレンガヌII、PRK-ペラII、SEL-スランゴール2、KEL-ケランタン、KU-ケランタン・ユナイテッド、KCH-クチンシティ、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ1部スーパーリーグ第10節結果

 開幕から1週間に2試合のペースで試合が行われてきたMリーグですが、イスラム教の断食月が始まった事により1週間に1試合となっています。そんな中、今節は大波乱が起こりました。
 各試合のハイライト映像はMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLの公式Youtubeチャンネルからお借りしています。

2021年4月23日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマン 3-2 KLシティ
得点者:クダ:モハマド・ファイヤド・モハマド・ズルキフリ・アミン(71分)、クダ:チェチェ・キプレ2(90+3分PK、90+6分)、KL-パウロ・ジョズエ(49分)、ジャンカルロ・ガリフオコ(79分)
 これ以上首位JDTには離されたくないクダはリードを許したまま終盤を迎えても集中力が切れず、最後は執念の逆転勝ちで3位をキープしています。
 クダはケガから調整が遅れていた守備のキーマン、レナン・アルヴェスが今季初出場を果たしたものの、累積警告による出場停止処分でチーム得点王のクパー・シャーマンを欠く攻撃陣が再三チャンスを作りながらもそれを生かせず、KLにリードを許したままロスタイムに入りました。しかし90+3分には途中出場のロザイミ・ラーマンがゴールエリアで倒されて得たPKをキプレが決めて同点、その3分後にはKLゴール前の混戦からレナン・アルヴェスがヘディングで競って落としたボールをキプレが決めて逆転勝利。1点目のアシストと含めて2ゴール1アシストのチェチェ・キプレがマンオブザマッチとなる活躍でチームを勝利に導きました。

2021年4月23日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 2-2 サバ
得点者:スランゴール:イフェダヨ・オルセグン2(57分、72分)、サバ:アムリ・ヤハヤ(31分)、ボビー・ゴンザレス(88分)
 スランゴール州出身でスランゴールで400試合以上した経験を持つレジェンド選手ながら、首脳陣の起用方法への不満から退団し、昨季は2部プレミアリーグでプレー、今季サバへ移籍したアムリ・ヤハヤが40歳3ヶ月と2日でMリーグ最年長得点者記録となるゴールを決めてサバが先制するも、スランゴールはエースのイフェダヨ・オルセグンの2ゴールで逆転し、このまま試合終了かと思われた88分にもう一人のベテラン37歳のボビー・ゴンザレスが同点ゴールを決め、サバが引き分けに持ち込んでいます。
 スランゴールはセカンドチームから昇格させたミャンマー出身の19歳MFハイン・テット・アウンを試合途中で投入しましたが、この試合では21歳のシャルル・ナジームやダニアル・アスリ、20歳のジョーダン・アイムビラやアリフ・ハイカル、そして19歳のムカイリ・アジマルの6名が先発しています。順位は5位ながら、上位陣との勝点差がすこしずつ開き始めており、今季の優勝は難しくなってきましたが、目先の勝利ではなく若い選手を育てながら勝とうという姿勢は早ければリーグ後半から結果が出てくるかも知れません。

2021年4月23日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
トレンガヌ 1-0 KLシティ
JDT 0-1 トレンガヌ
得点者:トレンガヌ-モハマド・ハキミ・アブドラ(57分)
 昨季2020年から本拠地となったスルタン・イブラヒムスタジアムでは無敗神話を積み重ねてきたJDTがついに敗れる波乱となったこの試合は、3年越しとなるMリーグ22試合目にしてJDTが初めて負けた試合にもなりました。
 試合はJDT優勢で進むものの、現在リーグ得点王のベルグソン・ダ・シルヴァを初めてとする攻撃陣が得点機を生かせないまま、56分にJDTのDFアダム・ノー・アズリンとMFナチョ・インサのミスをついて21歳のモハマド・ハキミ・アブドラのシュートが決まり、トレンガヌが先制しました。それまでもアダム選手は不安定なプレーを見せていたので、そこをトレンガヌのFWデヴィッド・ダ・シルヴァが突き、そのミスを生かしてハキミ・アブドラ選手が得点した形です。JDTはそこからギアを上げて反撃に転じますが、それをトレンガヌが防ぎきり、2018年以来3年ぶりの対JDT戦勝利を挙げています。

2021年4月24日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 3-0 スリ・パハン
得点者:エンドリック(11分)、ダニアル・アシャラフ(26分)、ジェフリー・フィルダウス・チュウ(90+1分)
 過去7試合負けなしのペナンと過去6試合勝ちがないパハンの勢いの差が如実に現れた試合はペナンが快勝しています。わずか開幕2試合でトーマス・ドゥーリー監督を「休養」させたもののチームの成績は変わらないどころか悪化しているようにさえ見えますが、ドラー・サレー監督を「休養」させられないスリ・パハン経営陣の責任はますます重くなっています。

2021年4月24日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM 0-1 PJシティー
得点者:PJ-タミルマラン・マニマラン(82分)
 昨季は1部昇格直後のシーズンで6位と大健闘したUITMですが、経営陣はその功労者でもあるフランク・ベルンハルト監督との契約を延長せず、彼に代わる新たな指揮官との契約を模索しましたが結局、ベルンハルト監督の契約を更新。しかし今季は外国籍選手がほぼ入れ替えられたことで成績不振となり、その結果ベルンハルト監督は「休養」となりました。しかしこの試合の後にはベルンハルト監督の「休養」からの復帰が発表される迷走ぶりを見せるUITMがダントツの最下位なのは納得です。
 一方Mリーグ1部スーパ=リーグで唯一、外国籍選手を一人も登録せず全員がマレーシア人選手というチーム構成のPJシティーは開幕前の下馬評を裏切ってこの試合前までは7位という成績でしたが、UITM相手に接戦ながら勝利、現在の成績は外国籍選手云々が理由ではないと証明したような勝利でした。

2021年4月25日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラ 0-1 マラッカ・ユナイテッド
得点者:ワン・ザハルルニザム・ザカリア(61分)
 9位ペラと10位マラッカ・ユナイテッドの対戦は、現在スランゴールでプレーするワン・ザック・ハイカルとともにFC琉球のトライアウトを受けたこともあるワン・ザハルルニザム・ザカリアの今季初ゴールで勝利し8位に上昇、敗れたペラは順位を一つ下げて10位になっています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第10節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT107212351823
2TFC10631147721
3KDA106221711620
4PEN10541137619
5SEL104331715215
6PJ10352911-214
7KL103331211112
8MU1034313130*10
9SBH102441214-210
10PRK102351016-69
11PHG10127618-125
12UITM9019321-181
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MEL-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第10節終了時)

選手(所属クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)9
イフェダヨ・オルセグン(SEL)9
2クパー・シャーマン(KDH)6
3カサグランデ(PEN)5
4ジョーダン・ミンター(TFC)他5名4
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-クアラルンプールシティ

4月27日のニュース:本田圭佑選手にスランゴール入りの噂、FAMは選手が審判に「触れる」ことは容認、クダとトレンガヌが出場するAFCカップの日程が変更

本田圭佑選手にスランゴール入りの噂
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、現在、アゼルバイジャン1部リーグのネフチ・バクーPFCの退団が濃厚とされている元日本代表の本田圭佑選手にMリーグ1部のスランゴールFCが獲得オファーを出しているようです。
 今期は残り4試合を残しているネフチ・バクーPFCですが、アゼルバイジャンのメディア「スポーツインフォ」によると、34歳の本田選手はスランゴールFCからのオファーを検討中という事です。
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 配信された記事は短いもので、このニュース自体の信憑性は定かではありません。本田選手を獲得すれば、近年はJDTの後塵を拝しているかつての王者スランゴールにとっては集客、そしてメディアの注目という点で大いにプラスですが、現在、若手に切り替えつつあるチーム編成を考えると、本田選手にが加入することはむしろマイナスではないのかなという印象です。
 個人的には育てながら勝ちを目指しているのが今季のスランゴールだと思っていますが、トップチームで試合に出場し、そこで様々なことを学んだ20歳前後の若い選手たちが来季は主力になったとき、本田選手自身の持つ経験で足りないものを補ってもらえれば、単なる客寄せ目的以上の貢献をしてもらえるように思います。
FAMは選手が審判に「触れる」ことは容認
 今季のMリーグでは判定に不満を持った選手が審判を押したり、小突いたりする事例が複数件あり、それに対する審判の反応も何のお咎めなしから一発退場までと様々なことから、その裁定基準が統一されていないことが度々疑問視されてきました。
 これについてマレーシアサッカー協会FAMの審判委員会が会合を開き、S・シヴァサンダラム審判委員長は、委員会としての統一見解はなく、個々のケースによるという非常に「グレー」な見解を発表しています。
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、シヴァサンダラム審判委員長は選手が無条件で審判に触れることを認めるわけではなく、注意を引こうとしたり、何かを説明しようとする場合に審判に触れるのは許されると話しています。「もし選手が審判に触れる度に審判がイエローカードを与えれば、試合は面白く無くなるだろう。」と述べたシヴァサンダラム審判委員長はその一方で、審判に対してはフィールド上では自身の解釈に基づいてのみ判断するべきではないが、審判にも状況に基づいた判定を下すことを認めるというなんともグレーで無責任なコメントをしています。
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 野球出身の筆者から見れば、理由の如何に関わらず審判に「触れる」ことは言語道断なことですが、サッカーはそういうことではないのですね。選手が試合中に冷静に審判に接触しようとするとは個人的には思えませんが、この新型コロナウィルス蔓延の中では、どんな理由であれ審判は触れて欲しくないでしょう。

クダとトレンガヌが出場するAFCカップの日程が変更
 アジアサッカー連盟AFCはAFCカップのアセアン東南アジアゾーンの日程変更を公式サイトで発表しています。
 集中開催で行われる予選各組は6月22日から28日までの日程で開催予定でしたが、クダ・ダルル・アマンが所属するG組は6月29日から7月5日まで、またトレンガヌが所属するI組は6月30日から7月6日へと変更になっています。なお今回の日程変更はAFCチャンピオンズリーグの東地区プレーオフの日程が6月22日と変更になったことが理由に挙げられています。
 昨季のMリーグ2位チームとしてAFCカップに出場するクダが所属するG組は、クダに加えてライオンシティー・セイラーズFC(シンガポール)、サイゴンFC(ベトナム)、そしてプレーオフの勝者で構成されており、試合はシンガポールの国立スタジアムで集中開催される予定になっています。
 一方のトレンガヌはゲイラン・インターナショナルFC(シンガポール)、カヤFC-イロイロ(フィリピン)、シャン・ユナイテッドFC(ミャンマー)と同組でしたが、国内情勢が不安定なことからシャン・ユナイテッドFCが出場を辞退しています。代わりの候補として2019年国内リーグ3位のプルシプラ・ジャヤプラ(インドネシア、インドネシア1部リーグの2020年シーズンは中止になったため。)の名前が上がっていますが、AFCの公式AFCカップページにはまだ記載されていません。

4月24日のニュース:Mリーグ1部各クラブの高額プレーヤーランキング、エルドストールとスウィラッドは来季もタイ1部でプレーが決定、サッカー協会は国外でプレーする代表候補のワクチン接種費用負担へ

Mリーグ1部各クラブの高額プレーヤーランキング
 マレーシア語紙ブリタハリアン電子版は、今季のMリーグでプレーする高額プレーヤーランキングを掲載しています。
 ドイツの移籍情報サイトであるトランスファーマルクトに掲載された選手の「市場価値」データをもとに書かれた記事によると、今季のMリーグ1部スーパーリーグ各クラブで最も市場価値の高い選手12人の市場価値総額は2200万リンギ(およそ5億7700万円)ということです。では高額順に選手を見ていきましょう。(カッコ)内はポジション、年齢、、国籍、所属クラブです。

  1. サム・ジョンソン(FW、27歳、リベリア、サバ)330万リンギ(およそ8660万円)
  2. ゴンザロ・カブレラ(FW、32歳、アルゼンチン/イラク、JDT)300万リンギ
  3. ナナ・ポク(FW、28歳、ガーナ、UITM)200万リンギ
  4. マカン・コナテ(攻撃的MF、29歳、マリ、トレンガヌ)190万リンギ
  5. オリヴァー・バフ(DF、28歳、スイス、スランゴール)170万リンギ
  6. イェウヘン・ボハシュヴィリ(FW、28歳、ウクライナ、スリ・パハン)160万リンギ
  7. バドロル・バクティアル(MF、33歳、マレーシア、クダ・ダルル・アマン)150万リンギ
    ラビー・アタヤ(MF、31歳、レバノン、クダ・ダルル・アマン)150万リンギ
    クパー・シャーマン(FW、29歳、リベリア、クダ・ダルル・アマン)150万リンギ
    レナン・アルヴェス(DF、28歳、ブラジル、クダ・ダルル・アマン)150万リンギ
  8. カレッカ(MF、25歳、ブラジル、ペラ)150万リンギ
    ギリェルメ・デ・パウラ(FW、マレーシア/ブラジル、ペラ)150万リンギ
    シャルル・サアド(DF、27歳、マレーシア、ペラ)150万リンギ
  9. ドミニク・ダ・シルヴァ(FW、31歳、モーリタニア、KLシティ)150万リンギ
    ロメル・モラレス(MF、23歳、コロンビア、KLシティ)150万リンギ
  10. アレックス・ドス・サントス・ゴンサウヴェス(FW、30歳、ブラジル、マラッカ・ユナイテッド)
  11. シェリディン・ボボエフ(FW、22歳、タジキスタン、ペナン)120万リンギ
  12. K・バラトクマル(MF、29歳、マレーシア、PJシティ)76万6000リンギ

 リベリア代表でもあり、昨季はアメリカMLSのレアル・ソルトレークでプレーしたサム・ジョンソンがMリーグでも最も市場価値の高い選手でした。
 外国籍選手が1人もいないPJシティはマレーシア人のK・バラトクマルがチームで最も市場価値が高いの当然ですが、クダのバドロル・バクティアルやペラのシャルル・サアドの名前が含まれているのは驚きです。

エルドストールとスウィラッドは来季もタイ1部でプレーが決定
 先日終了したタイリーグ2020/2021年シーズンでは12位となったチョンブリーFCで主力選手として活躍したもとマレーシア代表のジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・ナダル・アマルハン・マデルナー)が契約を延長したことがクラブの公式Facebookで告知されています。
 今季途中から加入したエルドストール選手はそのレギュラーポジションを獲得するとほぼ毎試合で先発出場し、FAカップ準決勝では決勝ゴールを挙げて、チームの決勝進出にも貢献しました。(ただしチェンライ・ユナイテッドFCとの対戦となったFAカップ決勝は累積警告による出場停止処分で出場できませんでした。)
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 父親がスウェーデン出身、母親がマレーシアのサバ州出身のエルドストール選手は2018年を最後にマレーシアを離れて、英国7部リーグでプレーしていましたが、今年2月にチョンブリーFCに加入し、東南アジアに戻ってきました。今季のタイでの活躍で、6月から再開するFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選に出場する代表チームでも主力としてプレーすることが期待されています。

 また、今季途中からタイ2部リーグのノーンブワ・ピッチャヤFCに加入したニック・スウィラッドも契約が延長されたようだと、英字紙スターのT・アヴィネシワラン記者がツイートしています。スウィラッド選手が加入したノーンブワ・ピッチャヤFCは今季2部で21勝12分1敗の成績で2位のチェンマイ・ユナイテッドFCに勝点差6をつけて優勝し、来季は1部へ昇格します。
 昨季はMリーグ1部のスランゴールでプレーしたスウィラッド選手は、シーズン終了後に退団し、KLシティ入りの噂などがあったものの結局は実膳せず、今季途中からタイリーグ2部のノーンブワ・ピッチャヤFCに加入し、今季最終戦では移籍後初ゴールを決めていました。
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 エルドストール、スウィラッド両選手はDFですが、タイリーグ1部にはもう1人のマレーシア人DFがプレーしています。そのドミニク・タン(ポリス・テロFC)は、今季終盤はケガによる手術を受け、出場がありませんでしたが、来季はタイ移籍3年目となることから、その去就に注目したいです。

サッカー協会は国外でプレーする代表候補のワクチン接種費用負担へ
 マレーシアサッカー協会FAMはマレーシア国外でプレーする代表候補選手のワクチン接種費用を負担する用意があると英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、マレーシア国内同様他国でもワクチンの供給量が少ないことから自国民を優先してワクチン接種が行われているとして、費用を払うことで摂取を受けやすくなるのであれば、FAMがその費用を負担する用意があると話しています。
 「どのメーカーのワクチンかは選手が滞在する国の政府が決めることであり、そこにはFAMは完治しないが、国外でプレーする選手がW杯予選に出場する代表チームに招集された場合には、ドバイで行われる合宿に直接参加することが望ましく、そのためにはチーム合流前にワクチン接種を完了している必要がある。」とスチュアート事務局長は話しています。
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 いわゆる「国内組」は大半の選手が既に1回目の接種を終えており、ドバイで予定されているW杯予選前の合宿に出発する前には監督やコーチを含めた合宿参加者全員が2回目の接種も終える予定になっています。「海外組」がワクチン接種が終わっていないままドバイで国内組に合流することは考えられないことから、FAMは合流前のワクチン接種に拘っています。
 ここで言う海外組とはこの前のニュースでも取り上げたジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリーFC)、ドミニク・タン(タイ1部ポリス・テロFC)、リリドン・クラスニキ(オーストラリア1部ニューカッスルジェッツ)そしてルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)を指しています。
 
 
 

4月22日のニュース:審判を突いたカブレラの処分遅れに批判が集まる、ペラは来月のトランスファーウィンドウ期間に新外国選手獲得か、FAMテクニカルディレクター-今季未勝利のFAM-MSNプロジェクトは今後もMリーグ2部でプレー

審判を突いたカブレラの処分遅れに批判が集まる
 Mリーグ1部スーパーリーグ第9節のスリ・パハン戦で判定への不満から主審を小突いたものの何らお咎めなしとなっているゴンザロ・カブレラ(JDT)に対して沈黙を守っているFAMの対応に不満の声が高まっています。
 前節第8節にはクダ・ダルル・アマンのMFファズルル・ダネルがトレンガヌ戦で同じく判定への不服から主審を押したことによりレッドカードを出されて一発で退場となっていることから、判定基準が一定ではないことに批判が集まっています。
 この件についてマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長はマレーシア語紙シナルハリアン電子版の取材に対し、自分は審判の専門家ではないと前置きをした上で「審判を『押す』という行為が起こった場合、その行為には様々な種類があり、意図的に「押す」場合もあれば、呼び止めるために「押す」場合もある。このため、(カブレラ選手による)「押した」行為がどのような目的で行われたかと確認する必要がある。」と語り、数日のうちに最終的な判断がFAM審判委員会によって下されるだろうと話しています。

ペラは来月のトランスファーウィンドウ期間に新外国選手獲得か
 Mリーグの今年2度目のトランスファーウィンドウ期間は5月3日から始まりますが、下位に沈むMリーグクラブが外国籍選手の入れ替えや新たな戦力補強を行うのではないかという記事がちらほらと出始めました。Mリーグ1部スーパーリーグで現在2勝3分4敗の9位と低迷するペラのそのうちの一つで、マレーシア語紙のウトゥサン・マレーシア電子版はストライカーとディフェンダーをそれぞれ1人づつ補強するだろうという記事を掲載しています。
 ペラFCのリザル・アリ・ナイザリCEOによると、その名前は明かさなかったものの、既に2名の選手がリストアップされているということです。なおペラには現在、DFシャキール・ハムザ(シンガポール、東南アジア枠)、守備的MFレアンドロ・ドス・サントス、攻撃的MFカレッカ、FWギリェルメ・デ・パウラ(以上ブラジル)の4名の外国籍選手がいますが、この内、デ・パウラ選手はマレーシア国内でのプレー期間が5年を超えたことで帰化申請を行い、今季からは帰化選手(=マレーシア人選手)として登録されています。Mリーグ1部スーパーリーグは、東南アジア枠1名、アジア枠1名を含めて5人の外国籍選手の出場が可能であることから、リザルCEOは言及していないものの、ウトゥサン・マレーシアは不足しているストライカーとディフェンダーを獲得するのではないかと予測しています。
 またリザルCEOは一部ソーシャルメディアで噂されているチョン・イーファット監督更迭と新監督採用については、先日行われた経営会議でも議題に上がらなかったとして、これを真っ向から否定しています。
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 このままいけば、ペラは今季は降格争いに加わる可能性もあり、戦力補強が急務なことは理解できますが、その一方でこのブログでも既報の通り、ペラでは選手や監督、コーチへの給料未払いが起こっているとされています。そんな経営状況のクラブが新たに選手を獲得し、そういった選手の登録を認めてしまうのであれば、リーグ運営者としてマレーシアンフットボールリーグMFLの監督責任が問われることにもなりそうです。

FAMテクニカルディレクター今季未勝利のFAM-MSNプロジェクトは今後もMリーグ2部でプレー
 Mリーグ2部プレミアリーグ第9節を終えて最下位となっているFAM-MSNプロジェクトは、マレーシアサッカー協会FAMとマレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会MSNが運営する国立エリートサッカーアカデミー卒業生を中心とする平均年齢17.23歳のチームです。
 このチームについては、元バイエルン・ミュンエヘンU19チームのアシスタントコーチで前国立エリートサッカーアカデミー責任者でもあったリム・ティオンキム氏が、他のチームとはあまりにも力が違いすぎるリーグへの参加を疑問視するなど開幕前から話題になっていましたが、その予想通り第9節を終えて得点7失点32の1分8敗という成績となったことから、リム氏の意見に賛同する声が大きくなってきています。
 さらにリム氏は選手の自信を喪失させないためにもプレミアリーグでではなくユースカップ(U19リーグ)やプレジデントカップ(U21リーグ)など選手の年齢層が近いチームと対戦させるべきと主張していますが、FAMのオン・キムスイ テクニカルディレクターはこのFAM-MSNプロジェクトの解散を否定し、育成を目的として結成されたチームは今後もリーグに残ると、マレーシアの通信社ブルナマに話しています。
 その一方でオン テクニカルディレクターは、このFAM-MSNプロジェクトには適切な計画性と方向性を持たせ、運営にかかる費用を無駄にしないようにする必要があると述べています。「このプロジェクトチームを今季のみリーグに参加させ、その後は解散させるのでは育成プログラムとして意味がない。FAMとしてはこのチームは2024年オリンピック予選まで存続させ、このチームの中から2、3人がオリンピック予選に出場する代表チームに選抜されれば十分と考えている。」と述べた上で、国内のサッカーファンに対し、このチームの目標は長期的なものであることから、その成長を我慢強く見守って欲しいと話しています。
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 このFAM-MSNプロジェクトの中心選手と同年代のトップ層はエリートアカデミー卒業後にMリーグクラブと契約しており、このチームの主力は卒業時にMリーグとの契約に至らなかった二番手、三番手の選手たちです。トップ層の選手と比べて不足している部分を補うことが育成に当たると思いますが、前述のキム氏が危惧しているのは、プレミアリーグの各チームとはスピード、体力などの差がありすぎて、FAM-MSNプロジェクトの選手は試合中にボールに触れる時間があまりにも少なすぎるという点です。結果としてボールにさわれず、試合中はボールを追いかけて走り回ることに終始しているのであれば、技術的な向上は期待できず、結果として2024年パリオリンピック予選に出場するU22/23代表にはこのFAM-MSNプロジェクト出身者が1人もいないという可能性があります。

4月21日のニュース:M3リーグ参加予定の20クラブが確定、タイの国際大会に参加するフットサル代表が合宿開始、国外でプレーする代表候補選手はW杯予選前にマレーシア国内でのワクチン接種は行わず

M3リーグ参加予定の20クラブが確定
 6月開幕予定のMリーグ3部のM3リーグに参加予定の20クラブをM3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLが公式Facebookで発表しています。
 3月末に既に発表されていた14クラブに加え、追加で行われた第1次書類審査を通過した6クラブをAFLのモハマド・ユソフ・マハディ会長が発表し、第1次審査を通過した全20クラブが揃いました。今回新たに発表された6クラブは以下の通りです。
1. イミグレーション(入国管理局)FC
2. KLローヴァーズFC
3. マーサ・プロタップFC
4. マレーシアン大学(連邦直轄地)FC
5. プルリス・ユナイテッドFC
6. アルティメイトFC
 この6クラブと既に発表された14クラブの計20クラブは、AFLのよる第2次書類審査を経て、今季のリーグ参加が決定されます。なお今季のM3リーグは外国籍の選手、監督およびコーチの登録が認められていないため、各クラブともマレーシア人によるチーム編成になります。
 Mリーグ1部スーパーリーグから撤退したフェルダ・ユナイテッドFCと同じく2部プレミアリーグから撤退したUKM FCのM3リーグの参加も噂されていましたが、両クラブともAFLによる書類審査は受けていないということです。

タイの国際大会に参加するフットサル代表が合宿開始
 マレーシアサッカー協会FAMは5月22日から27日かけてタイのバンコクで開催される招待制のフットサル大会SAT国際フットサル選手権に出場するマレーシア代表の合宿初日の様子を公式Facebookで紹介しています。
 5月17日までのほぼ4週間行われる長期の合宿には22名が招集され、昨年2月の大会に続き指揮を取るチュウ・チュンヨン監督は、昨年の大会出場選手14名中、アブ・ハニファ・ハサン、アワルディン・マット・ナウィ、リズワン・バクリ、サイフル・ニザム・モハメド・アリ、カイルル・エフェンディ・バーリン、アズワン・イスマイル(以上パハンレンジャーズ)、サアド・サニ、エクマル・シャリン(以上スランゴールMAC)、シャワル・サバルディン、ファリク・カビボール・ラーマン(以上ペラ)、イクマル・ナジミ・イスマイル(ペナン)の11名を再び招集しています。
 今回の合宿に招集された22名の選手中、9名が23歳以下となっており、チョウ監督は今回の大会で若手とベテランを融合させたチーム編成にしたいと話しています。
 なお今回の合宿は4月30日までの第一期、5月2日から9日までの第二期、そして断食月明けの祝日ハリラヤ後の5月14日から17日までの第三期に分けて行われ、最終的に14名に絞り込まれた代表チームは5月18日にタイのバンコクへ出発する予定だということです。
(写真は代表合宿の様子。マレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookより)

国外でプレーする代表候補選手はW杯予選前にマレーシア国内でのワクチン接種は行わず
 6月3日に再開されるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選に出場するマレーシア代表は、一昨日の4月19日より新型コロナウィルスのワクチンの接種を受け始めたことはこのブログでも取り上げましたが、残る選手や関係者は明日4月22日に第1回目のワクチン接収を行うと英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。なお2度目の接種は全員が5月10日受ける予定も発表になっています。
 またマレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、現在国外でプレーするルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部KVコルトレイク)、ジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリーFC)、リリドン・クラスニキ(オーストラリア1部ニューカッスルジェッツ)らについては、もし代表に招集された場合にはマレーシア国内でのワクチン接種は行わないことも明らかにし、その場合には各選手は滞在国から、予選前の練習試合が予定されているバーレーンでチームに合流することになると話しています。