契約完了で退団のマディンダがサバFCと再び契約
このブログでも「シーズン中ながらサバFCのマディンダが契約完了で退団」のタイトルで昨日取り上げたガボン出身のMFレヴィン・マディンダのサバFC退団のニュースですが、何とサバFCのクラブ公式Facebookでは、このマディンダ選手と再契約したことを発表しています。
サバFCの公式Facebookでは詳細については言及されていませんが、これを取り上げたマレーシア語紙ハリアンメトロは、サバFCのマルズキ・ナシル チームマネジャー(TM)の話として、29歳のマディンダ選手とサバFCは今季終了までの契約延長に同意し、さらにこれには来年2022年5月までの延長オプションも含まれていることを明らかにしています。
また先日発表された契約完了についてマルズキTMは、マディンダ選手が8ヶ月以上家族と離れ、しかもちょうど夫人が手術を受けることになったことから、帰国して夫人に付き添うことを理由に契約延長を希望していなかったと述べています。さらにマルズキTMは夫人の容態が安定していることに加えて、マディンダ選手自身は残留を希望し、やはり残留を望むサバFCがマディンダ選手の夫人がマレーシアへ来られるよう手配を行うことに同意したことから、今回の契約延長が決定したと説明しています。
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マディンダ選手はチームに合流し、早速昨日のKLシティFC戦では0=1の劣勢から貴重な同点ゴールを決め、チームに早速貢献しています。
(左は8月2日のクラブ公式Facebookに投稿されたマディンダ選手退団に伴う感謝のメッセージ、そして右は8月4日に同じクラブ公式Facebookに投稿された再契約の告知)
元代表選手4名が新たにFIFAセンチュリークラブ入り
マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、代表キャップ数100以上の選手のみがメンバーとなることができるFIFAセンチュリークラブに新たに4名の元マレーシア代表選手が加わったことを発表しています。
今月8月に更新された発表によるとこの4名は元代表主将でソー・チンアン(195キャップ)、M・チャンドラン(115キャップ)、サントク・シン(100キャップ)、そして現在Mリーグ1部マラッカ・ユナイテッドFC監督を務めるザイナル・アビディン・ハサン(116キャップ)です。
マレーシアからは今年2021年5月にもアブドル・シュコル・サレー(163キャップ)、モクタル・ダハリ(138キャップ)、R・アルムガム(131キャップ)のFIFAセンチュリークラブ入りが発表されており、今回の4名と合わせてメンバーが7名となりました。
なおマレーシアサッカー協会FAMの記録ではソー・チンアン氏のキャップ数は252となっているますが、FIFAは国際Aマッチのみのをキャップ数計算の対象としていることから195と発表されているということです。
1969年のキングズカップ大会(タイ)で代表デビューを果たし、1975年から引退した1984年のアジアカップ予選(インド)までは代表の主将を務めたソー・チンアン氏は現在は71歳ということですが、このニュースが伝えられると代表時代には外国のクラブチームなどとも試合を行った際のキャップ数が含まれていないのだろうと話し、それでも自分の代表歴が評価されたことは嬉しいと話しています。
なお、ソー・チンアン氏の代表キャップ数195は、アフメド・ハサン(エジプト、184キャップ)、バデル・アル・ムタワ(クウェート、181キャプ)、アフメド・ムバラク(オマーン、180キャップ)を抑えて世界一となっています。(*現役選手ではポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドの173キャップが最多です。-今年3月時点)
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マレーシアがまだアジアの強豪だった1970年代の古き良き時代にプレーしたソー・チンアン氏は1972年のミュンヘンオリンピック出場、1980年のモスクワオリンピック予選突破(ただしモスクワオリンピック自体ははマレーシアがボイコットしたために出場せず)、1974年のアジア競技大会銅メダルなど、そして今の代表からは考えられないような実績です。
しかしボラセパマレーシアJP的に興味深いのは今回のFIFAセンチュリークラブ入り7名の人種構成です。マレー系3名(アブドル・シュコル・サレー、モクタル・ダハリ、ザイナル・アビディン・ハサン)、インド系3名(M・チャンドラン、R・アルムガム、サントク・シン)、中華系1名(ソー・チンアン)となっており、かつての代表チームは文字通り多民族国家マレーシアを表すようなチーム構成だったことがわかります。翻って、今年6月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場したマレーシア代表25名の顔ぶれを見ると、インド系、中華系はいずれも0名(*ドミニク・タンはシンガポール、ブレンダン・ガンはオーストラリア出身の中華系で、マレーシア国内出身は0名)、その一方でマレー系は16名と、現在の代表チームが帰化選手とマレー系選手のみで構成されていることがわかります。
ちなみに現在開催中の東京オリンピックにマレーシアは10種目に男子12名、女子18名の計30名の選手を派遣していますが、その内訳はマレー系12名、中華系17名、東マレーシアの先住民族系1名となっており、マレー系だけがスポーツをしているわけではありません。では、なぜ現在の代表チームにインド系や中華系がいないのか。サッカーを通してマレーシアを紹介したいと思っているボラセパマレーシアJPでは、機会を見て考察してみたいと思います。
(下はFIFAセンチュリークラブ入りした7名-FAMの公式サイトより)



