マレーシアフットボールリーグMFLは7月19日(金)から21日(日)までに行われた第22節がいよいよ最終節です。
1部スーパーリーグはジョホール・ダルル・タクジムJDT、2部プレミアリーグはサバFAと優勝チームがすでに決まっており、最終節では、1部からの降格争いと2部からの昇格争いに注目が集まりました。
MFL1部スーパーリーグ
優勝:ジョホール・ダルル・タクジムJDT
2部降格:PKNP FC、クアラ・ルンプール(KL)FA
JDT3-3トレンガヌFC
得点者:JDT-レオナルド・ヴァレズケズ(31分)、サファウィ・ラシド(36分)、ゴンザロ・カブレラ(45分)、トレンガヌFC-サンジャル・シャアフメドフ(24分)、セルヒイ・アンドレイエフ(65分)、リー・タック(79分)
JDT地は、この試合が行われたタン・スリ・ハジ・ハサン・ユノススタジアム、通称ラーキンスタジアムから、新たに建設されたスルタン・イブラヒムスタジアムへと本拠地を移転します。ホームでの無敗記録が止まった前節、そして引き分けに終わった今節と、JDTはラーキンスタジアムでの最後を飾ることはできませんでした。
PKNS FC2-3スランゴールFA
得点者:PKNS FC-ロメル・モラレス(3分)、タミルラン・コズバエフ(79分)、スランゴールFA-サンドロ・ダ・シルヴァ(40分)、イフェダヨ・オルセグン2(44分、52分)
ともにシャー・アラムスタジアムを本拠地とする両チームは、MFL第3節で対戦し、その際にはPKNS FCが4点を挙げてスランゴールFAに圧勝。スランゴールFAのファンからはサティアナタン監督更迭を求める声が上がりましたが、終わってみればスランゴールFAはリーグ3位でシーズンを終えました。
スランゴールFAのBチーム化が噂されるPKNS FCは、その噂が出た6月中旬以降は2分5敗の成績で、あわや2部降格というところまで順位を下げました。もし、PKNS FCがスランゴールFAのBチームとなることが決定すれば、JDT II、トレンガヌFC IIといったBチーム同様、2部プレミアリーグでプレーすることになります。
パハンFA4-1マラッカ・ユナイテッド
得点者:パハンFA-ラザラス・カイムビ2(2分、69分)、モハマドゥ・スマレ(41分)、サディル・ラムダニ(90分)、マラッカU-ルカ・ミルノヴィッチ(58分)
フェルダ・ユナイテッド5-1クダFA
得点者:フェルダU-ジョシネル・シャアド(6分)、ファイズ・マズラン(32分)、カイルル・アムリ(85分)、ジャサズリン・ジャマルディン(90分)、池田圭(90分)、クダFA-ジョナタン・ボーマン(78分PK)
フェルダ・ユナイテッドがクダFA相手にまさかの勝利で1部スーパーリーグ残留を決めています。第20節から降格争いのライバルKLFAに勝利し、PKNP FCとは引き分けたものの、負ければ2部プレミアリーグ降格が決まるこの試合、上位チームのクダFA相手では苦戦が予想されましたが、蓋を開けてみればフェルダ・ユナイテッドの快勝でした。
一方のクダFAはこの敗戦で、今シーズンの成績が4位となってしまいました。
プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC1-0PKNP FC
得点者:PJシティ-ワシントン・ブランダオ(75分PK)
この試合に勝てば1部残留の可能性が大きかったPKNP FCでしたが、残念ながら2部降格となっています。
ペラTBG2-1クアラ・ルンプール(KL)FA
得点者:ペラTBG-カレッカ2(32分、68分)、KLFA-ルーク・ウッドランド(77分)
KLFAは2部プレミアリーグ降格です。
順位 | チーム | 勝点 | 勝数 | 分け | 負数 | 得点 | 失点 | 得失差 |
1 | JDT | 53 | 16 | 5 | 1 | 49 | 19 | 30 |
2 | パハンFA | 43 | 12 | 7 | 3 | 37 | 21 | 16 |
3 | スランゴールFA | 37 | 10 | 7 | 5 | 41 | 35 | 6 |
4 | クダFA | 34 | 9 | 7 | 8 | 37 | 29 | 8 |
5 | ペラTBG | 33 | 8 | 9 | 5 | 36 | 31 | 5 |
6 | マラッカ・U | 33 | 9 | 6 | 7 | 36 | 34 | 2 |
7 | トレンガヌFC | 30 | 7 | 9 | 6 | 35 | 37 | -2 |
8 | PJシティFC | 26 | 8 | 2 | 12 | 22 | 29 | -7 |
9 | PKNS FC | 21 | 5 | 6 | 11 | 37 | 38 | -1 |
10 | フェルダ・U | 19 | 4 | 7 | 11 | 27 | 43 | -16 |
11 | PKNP FC | 16 | 3 | 7 | 12 | 22 | 40 | -19 |
12 | KLFA | 14 | 4 | 2 | 16 | 24 | 49 | -25 |
MFL2部プレミアリーグ
優勝:サバFA
1部昇格:サバFA、PDRM FC
3部との入替戦出場:サラワクFA
UITM FC1-1ヌグリ・スンビランFA
得点者:UITM FC-パク・ヨンジュン(24分)、ヌグリ・スンビランFA-中武駿介(63分)
勝点30のPDRM FCがペナンFAに敗れたため、勝点28で並んでいる両チームは、この試合に勝てば1部昇格でした。UITM FCが先制するも中武駿介選手のゴールでヌグリ・スンビランFAが同点に追いつきますが、試合はそのまま終了。UITM FC、ヌグリ・スンビランFAは1部昇格ならず。
ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。
PDRM FC1-2ペナンFA
得点者:PDRM FC-パトリック・ロナルジーニョ(30分)、ペナンFA-カサグランデ(6分)、アル・ハフィズ・ハルン(53分)
UITM FCとヌグリ・スンビランFAが引き分けたおかげで、最終節に大逆転でペナンFAが1部昇格を勝ち取ったかと思いましたが、最後に大どんでん返しが待っていました。
サラワクFA3-1スランゴール・ユナイテッド
得点者:ボビー・ゴンザレス(32分)、クロヴィス・フランクリン(60分OG)、ハドソン・ディアス(75分)、スランゴール・ユナイテッド-ノーシャミル・ガニ(6分)
最終戦に勝利したものの、サラワクFAはプレミアリーグ最下位の11位。MFL3部に当たるM3リーグの準優勝チームであるケランタン・ユナイテッドと入れ替え戦を行います。M3リーグの優勝チーム、鈴木雄太選手が所属するクチンFAは自動昇格となり、来シーズンはプレミアリーグ入りしますが、クチンはサラワク州の州都です。例えるなら、東京都サッカー協会のチームが3部との入れ替え戦に出場する一方で、新宿区サッカー協会のチームが2部昇格となるような状況です。
トレンガヌFC II2-1サバFA
得点者:ハイディル・スハイニ(45分)、リズアン・ラザリ(55分)、サバFA-アギナルド・ポリカルポ(64分)
トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。
ケランタンFA2-0UKM FC
得点者:ケランタンFA-ニック・アズリ・ニック・アリアス(59分)、ニック・アキフ・シャヒラン(90分)
順位 | チーム | 勝点 | 勝数 | 分け | 負数 | 得点 | 失点 | 得失差 |
1 | サバFA | 43 | 13 | 4 | 3 | 33 | 17 | 16 |
2 | JDT II | 33 | 9 | 6 | 5 | 31 | 19 | 12 |
3 | PDRM FC | 30 | 9 | 3 | 8 | 30 | 27 | 3 |
4 | トレンガヌFC II | 30 | 8 | 6 | 6 | 21 | 24 | -3 |
5 | UITM FC | 29 | 8 | 5 | 7 | 33 | 25 | 8 |
6 | ヌグリ・スンビランFA | 29 | 8 | 5 | 7 | 29 | 25 | 4 |
7 | ペナンFA | 24 | 6 | 4 | 10 | 32 | 27 | 5 |
8 | UKM FC | 22 | 6 | 4 | 19 | 28 | 32 | -4 |
9 | スランゴール・U | 21 | 6 | 3 | 11 | 24 | 37 | -13 |
10 | ケランタンFA | 17 | 4 | 8 | 8 | 23 | 32 | -9 |
11 | サラワクFA | 16 | 4 | 4 | 12 | 25 | 44 | -19 |
*ペナンFAとケランタンFAは、過去に在籍した選手、スタッフへの給与未払い問題への対応が不十分だったことから、国際サッカー連盟FIFAの裁定により、それぞれ勝点3と勝点6を剥奪(はくだつ)されています。