Mリーグ1部スーパーリーグ第19節結果

 8月20日から22日にかけて、Mリーグ1部スーパーリーグ第19節が開催されました。今節もJDTが勝利し、次節にも今季優勝とリーグ8連覇が決まります。このために残り3節の注目はリーグ2位と3位に与えられるAFCカップ出場権争いと2部降格をめぐる争いとなりました。
 試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルよりお借りしています。

2021年8月20日@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハンFC 0-2 KLシティFC
得点者:KL-ロメル・モラレス(48分)、ザムリ・ヤハヤ(71分)
 今年2度目のトランスファーウィンドウ期間に獲得したFWキリアン・ヌワブエズがチーム合流初戦で膝前十字靭帯損傷で今季絶望となったことから、本来のMFではなくFWとして起用されているロメル・モラレスが先制ゴール、後半にはザフリ・ヤハヤの今季2得点目となるゴールでKLシティFCが連勝し、無敗記録を9試合に更新しています。なおKLシティFCは今季これまでの勝利が全てホームゲームで、この試合で今季アウェイゲーム初勝利も記録しています。
 一方のスリ・パハンFCは今季初先発となったGKダニエル・ワフディン・サドゥンが活躍したものの攻撃陣の不発で連敗となり、10位に交代し、11位のペラFCまでとも勝点差が4と降格争いから抜け出せていません。

2021年8月21日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC 0-3 スランゴールFC
得点者:オリヴァー・バフ(42分)、イフェダヨ・オルセグン2(45+2分、60分PK)
 スランゴールFCが得点王争いでトップに立つイフェダヨ・オルセグンの2ゴールで勝利し、4連勝。AFCカップ出場権の懸かる3位以内でリーグを終える可能性を残しました。
 一方のペラFCは、この試合前に「休養」させていたチョン・イーファット監督が今季最後まで指揮を取ることを発表していますが、この「休養」期間中にシャーリル・ニザム コーチが監督代行を務めたチームはこの試合も含め3得点10失点で3連敗、後半戦開幕以降では1分5敗となり2部降格が一段と近づきました。

2021年8月21日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティFC 0-2 JDT
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ(27分)、モハマドゥ・スマレ(83分)
 JDTはエースのベルグソン・ダ・シルヴァのゴールなどで快勝しています。この勝利で勝点48となったJDTは今季3節を残し、2位のトレンガヌFCとの勝点差が11に、試合数が3試合少ないクダ・ダルル・アマンFCとも勝点差が16となり、次節第20節のスリ・パハン戦に勝利すれば今季優勝とリーグ8連覇が決まります。
 PJシティFCは4試合連続でゴールなしの4連敗となり、11位のペラFCとは勝点差5のままとなっています。

2021年8月21日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 1-2 クダ・ダルル・アマンFC
得点者:トレンガヌ-ドミニク・ダ・シルヴァ(70分)、クダ-ラビー・アタヤ(45+3分)、シャズワン・ザイノン(50分)
 首位JDTと直接対決を残すトレンガヌFCでしたがホームでクダ・ダルル・アマンFCに敗れる痛い敗戦で優勝争いから脱落したどころか2位の座も危なくなってきました。
 新型コロナ陽性者が出たことで、消化試合数が少ないクダ・ダルル・アマンFCは連勝で3位のスランゴールFCに勝点で並び、得失差で4位となっています。またこの日の勝利でクダ・ダルル・アマンFCは乗り試合を全勝し、JDTが残り試合全敗となれば、JDTの優勝を阻止できる唯一のチームとなりました。なおこの試合でDFロドニー・ケルヴィンが肩を負傷して途中退場し、その後の報道では今季残り試合の欠場が発表されるほどの重症と判明しました。

2021年8月22日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバFC 0-1 ペナンFC
得点者:ペナン-カサグランデ2(38分、55分)、シェリディン・ボボエフ(68分)
 前節で敗れたクダ・ダルル・アマンFC戦ではベンチ入りもしなかったカサグランデとエンドリックのブラジル出身コンビが復帰したペナンFCはそのカサグランデが3試合ぶりのゴールを決め3位を死守しています。
 サバFCは後半戦開幕以来3分3敗と未だ勝ち星がなく、7位ながら降格圏の11位まで勝点差6と残り3試合で下位のクラブ相手に取りこぼすことがあれば降格もあり得ます。

2021年8月22日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 1-1 UITM FC
得点者:マラッカ-S・クマーラン(45分)、UITM-ヴィクター・ニーレノルド(88分)
 UITM FCが終盤に主将のヴィクター・ニーレノルドのゴールで執念のドローに持ち込み、首の皮一枚のところで1部残留の可能性を残しています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第19節終了時)

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*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第19節終了時)

選手(クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)22
2ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)20
3クパー・シャーマン(KDH)11
4カサグランデ(PEN)10
5パウロ・ジョズエ(KL)9
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

8月20日のニュース:スタジアム職員の感染判明でMリーグ2部の試合会場が変更、スランゴールFCの主力はU22代表合宿への不参加の可能性も、スランゴールFCの19歳GKがスペイン2部クラブのトライアウト参加、帰化選手のクラスニキはインドスーパーリーグのオディシャFCへ期限付き移籍か

スタジアム職員の感染判明でMリーグ2部の試合会場が変更
 Mリーグを運営するMFLは公式サイトで本日8月20日に予定されていたMリーグ2部プレミアリーグ第19節のスランゴールFC 2対JDT IIの試合時間と試合会場の変更を発表しています。
 MFLは今回の変更について、スランゴールFC 2が今季、本拠地として使用しているスランゴール州スラヤンのMBSスタジアムの職員に新型コロナウィルス感染が明らかになり、濃厚接触者も含めて隔離となったことが理由としています。
 スランゴールFC 2のホームゲームとして午後4時45分開始の予定だったこの試合は、クアラルンプールのKLフットボールスタジアムに会場を変更して午後9時キックオフとなっています。
*****
 これまでMリーグクラブの選手や関係者に新型コロナウィルス感染者が見つかり延期となったケースはありましたが、試合会場のスタジアム関係者に感染者が見つかったのは初めてのケースです。各クラブは感染対策としていわゆる「スポーツバブル」内でリーグ戦を続けていますが、このバブルの外で感染者が出ることによっても日程変更が起こりうることが明らかになった事例と言えそうです。

スランゴールFCの主力はU22代表合宿への不参加の可能性も
 今季は積極的に若手を起用しながらMリーグ1部で現在5位となっているスランゴールFCは、今年10月末にモンゴル行われるアジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ予選に向けたU22代表合宿に複数の選手が招集される見込みですが、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロはこの合宿に参加しない選手がいる可能性があると報じています。
 U22代表第一次合宿は8月30日から予定されていますが、Mリーグ1部スーパーリーグは9月12日にに最終節が予定されていることから、スランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOは、チームで主力選手として出場する選手はリーグ戦出場を優先し、U22代表合宿には参加しない可能性を示唆しています。
 「U22代表合宿に選手が招集された場合、リーグ戦で主力として出場している選手については合宿参加の可否について検討しなければならない可能性がある。合宿には参加できないかも知れないが、その後も招集されれば予選でU22代表チームに合流はできるだろう。」と話したジョハンCEOは、リーグ戦終了後に予定されているマレーシアカップ期間についてはU22代表に招集された選手は全員、代表での活動を優先させる方針も明らかにしています。
 U22代表は8月30日からの第一次合宿、9月19日からの第二次合宿を経て、アラブ首長国連邦のドバイで行う第三次合宿に向けて10月1日にマレーシアを出発する予定が発表になっています。

スランゴールFCの19歳GKがスペイン2部クラブのトライアウト参加
 マレーシア語紙ハリアンメトロは、スランゴールFCのGKシーク・イズハン・ナズレル・シーク・アズマンが今年11月にスペイン2部のCFフエンラブラダでのトライアウトに参加することを発表しています。
 8月13日のMリーグ1部第18節クダ・ダルル・アマンFCで1部リーグデビューを果たしたばかりのシーク・イズハン選手に対し、スランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOはリーグ戦終了後のトライアル参加を許可したことも明らかにしています。当初は8月末のCFフエンラブラダのトライアウトに参加予定だったシーク・イズハン選手は、新型コロナによる影響でMリーグ1部最終節が9月12日となったことで、この予定を延期していました。
 19歳のシーク・イズハン選手はこの前の記事でも取り上げたU23アジアカップ予選に出場するU22代表への招集も予想されていますが、CFフエンラブラダでのトライアウトへはモンゴルで開催される予選終了後に、直接、スペインへ渡り参加する予定だということで、ジョハンCEOは、シーク・イズハン選手は1ヶ月ほどスペインに残り、他のクラブのトライアウトも受けることになっていると話しています。
 シーク・イズハン選手はこの他、ベルギー2部のクラブからもトライアル参加の公式に求められているとハリアンメトロは報じています。

帰化選手のクラスニキはインドスーパーリーグのオディシャFCへ期限付き移籍か
 マレーシアサッカー協会FAMによる代表チーム強化のための帰化選手採用プロジェクトが一時中止と決まったニュースは先日、このブログでも取り上げましたが、そのプロジェクト第2号でもあるコソボ出身のMFリリドン・クラスニキ(JDT)が、インドスーパーリーグISLのオディシャFCへ期限付き移籍の可能性が浮上しています。
 昨季開幕前にMリーグ1部のJDTに加入したクラスニキ選手は、今季はJDTでプレーすることなく、オーストラリア1部Aリーグのニューカッスルジェッツへ期限付き移籍し、9試合に出場しましたが、同様に期限付き移籍していたインドネシア出身のMFシャーリアン・アビマニュとともに6月30日に契約を完了していました。
 シャーリアン選手はJDT復帰後は8月2日の対サバFC戦に途中出場していますが、クラスニキ選手はここまでセカンドチームのJDT IIも含め出場がないことから、他のチームへ期限付き移籍が取り沙汰されていましたが、インドのサッカー専門サイトIFTWCは、11月に2021/2022年シーズン開幕を控えたISLのオディシャFCがクラスニキ選手を期限付き移籍で獲得する可能性が高いことを報じています。帰化選手のクラスニキ選手は、ISLでプレーするマレーシア人選手第1号となるということです。なお、インドにはIリーグと呼ばれるもう一つの国内リーグがありますが、こちらは現KLシティFCのCEOであるスタンリー・バーナード氏が2009年にスポルティング・クルーベ・デ・ゴアで14試合に出場しています。
 クラスニキ選手が期限付き移籍するとされるオディシャFCは11チームで構成されるISLで昨季は2勝6分12敗で得点25失点44という成績で最下位に終わっています。

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Ifedayo vs Bergson, Marlon Record Breaking Hot Competition, Ghaddar
Ifedayo Olusegun Bergson Selangor JDT 2021 VOCKET
The hat -trick of Selangor FC’s sensational striker, Ifedayo Olusegun on Friday indicates that his rivalry with JDT striker, Bergson is still ongoing.If last season, Ifedayo Olusegun who won the Golden Shoe award with 12 goals was fiercely contested by Perak FC striker, Shahrel Fikri Md Fauzi, now it is Bergson’s turn to emerge as his challenger in the remaining four matches.Selangor may no longer be able to catch up with Johor Darul Ta’zim (JDT) on the league throne, but for this competition, it is clearly still hot.Currently, Ifedayo is leading the top scoring chart of the 2021 Super League with 20 goals, while his nearest rival, Bergson, has already scored 19 goals. Are the two chasing each other?Before facing Kedah Darul Aman FC, the 30-year-old striker was two goals behind Bergson who also intercepted him after scoring two goals when beating Sabah FC 2-0 in an action that took place last weekend.Perhaps for the sake of Ifedayo Olusegun, facing Kedah who have been ‘resting’ for a long time and returning for their first action, he did it easily. Three goals were produced and he returned to top the top scorer chart.For Bergson, he has just broken the record as the team’s top scorer since JDT’s inception in 2013, surpassing the record Jorge Pareyra Diaz set in the 2016 season. Diaz blasted 18 goals for JDT to clinch the league title.Now he is on a mission to beat Ifedayo Olusegun and win the Golden Shoe award as well as surpass the record for most scorers in Super League history which is currently held by Marlon Alex James and Mohammed Ghaddar – 23 goals.Former Kedah sensation Marlon Alex James has emerged as the league’s top scorer in the 2008 season. Mohammed Ghaddar did so in the 2017 season and is unique with two teams – Kelantan and JDT.WILL MARLON’S 13 -YEAR RECORD BE BREAK? .198 goals. That’s the greatness of Marlon Alex James ever…Posted by Group Info Bola Kedah on Thursday, August 12, 2021With only four games left, will one of them break the record or will both break the record?

19歳ハイン・テット・アウン
ハリアンメトロ

Htet Aung’s action with Selangor stole the spotlight
Kuala Lumpur: The solid performance of Selangor FC’s central pillar from Myanmar, Hein Htet Aung has really pleased the team and is now considered one of the main assets of the Red Giants squad for the next few seasons.

It can be seen in the last three games of the Super League before this when the import player managed to contribute goal assists as well as create a partnership with the main striker, Ifedayo Olesegun is becoming more and more violent.

In fact, the total of 10 goals in three games highlights how Htet Aung’s creativity in the central machinery is quite solid and able to increase the team’s strength.

Selangor FC Chief Executive Officer (CEO), Dr Johan Kamal Hamidon, explained that he believes the 19 -year -old young pillar will appear stronger after this.

“We are happy with the development of Htet Aung since he was with the team at the beginning of this season. Improvement after improvement started from the Selangor II team (playing in the Premier League) and now joining the main team (Selangor I in the Super League), he is getting better.

“He also managed to build a good understanding with other players, especially the striker and that gives variety and variation to the form of attack of the Selangor team,” he told Arena Metro.

In the same development, he explained that Htet Aung’s contract with Selangor FC is for three seasons which will end at the end of 2023.

Therefore, he rejected rumors that his party had just extended Htet Aung’s contract while a long -term agreement with the agile player had been signed since the beginning of this season.

“I was also surprised when our viral word (Selangor FC) added a contract extension. All that is not true because we will indeed sign any player with a long-term period, and not a short one.

“It is important because we emphasize the aspect of player development, especially for young players like Htet Aung who we believe have good potential to stand out,” he said.

Hein Htet Aung, who plays as a winger for Selangor Second Squad (Selangor II) in Malaysia Premier League (M-League), was suspended from a game for displaying a “political” symbol during a match

In a statement on Friday, 26 March, the Football Association of Malaysia (FAM) said that its Disciplinary Committee found the 19-year-old player’s actions were “unsportsmanlike”.

According to FAM, he violated Article 59 of the FAM Disciplinary Code (2015 edition) during the 6 March match between Selangor II and PDRM FC at the Kuala Lumpur Football Stadium in Cheras.

Article 59 of the FAM Disciplinary Code (2015 edition) broadly defines using “offensive gestures or language” to insult someone in any way or “unsporting behaviour” in any other way as subject to sanctions.

He will now have to sit out Selangor II’s M-League game against Perak FC II on 2 April.

FAM said that that the player was issued with a stern warning and a heavier punishment will be meted out should he repeat his offence

Hein Htet Aung, who is a Myanmar national, had used the three-fingered salute, a symbol that has been adopted by people to show their resistance against authoritarian regimes in Southeast Asia.

The symbol has become a prominent feature among people protesting the military coup in Myanmar.

A photo of Hein Htet Aung displaying the three-fingered salute was uploaded on the official Twitter account of Selangor II following the match. However, the tweet carrying the photo has since been deleted.

Selangor II took down the viral tweet after it was reportedly asked to provide an explanation with regards to the player after he celebrated his goal against the PDRM FC with the three-fingered salute.

Hein Htet Aung’s suspension has prompted support from activists involved in a cross-border youth movement called Milk Tea Alliance

On Twitter, the Malaysian arm of the alliance expressed disappointment over the punishment, saying the Myanmar national who plays for our state team “can’t even show his condemnation” for the Tatmadaw.

Levy Madinda Called To Join Gabon’s National Squad For World Cup Qualifiers
VOCKET

Sabah midfielder Levy Madinda has been called up to join the Gabonese national squad for the 2022 World Cup qualifiers against Libya and Egypt next month.

After performing well with Sabah in the Super League, Madinda regained the confidence to play on the international stage with Gabon and will help the team to get a place in next year’s World Cup.

Previously, in the second transfer window of the 2021 season, Sabah decided to release Madinda to be replaced with another player but later re -signed the player.

After being re -signed, Levy Mandinda continued to make an impact when he scored a goal as Sabah recorded a draw against Kuala Lumpur City at home.

With the Gabonese national squad, Madinda will play with Arsenal star Pierre-Emerick Aubameyang who has also been appointed as the team captain.

Previously, several players in the Super League competition were also called to join their respective national squads such as Makan Konate (Mali), Ryuji Utomo (Indonesia) and Carli de Murga (Philippines).

8月19日のニュース:サッカー協会が方針転換-AFCU23アジアカップ予選にU22代表を派遣、JDTは元コロンビア代表ファルカオ獲得の噂を公式に否定、Mリーグはスタジアムでの観戦許可実現に意欲  

サッカー協会が方針転換-AFC U23アジアカップ予選にU22代表を派遣
 マレーシアサッカー連盟FAMは2024年パリオリンピック出場を目指す長期計画の一環として、今年10月にモンゴルで開催予定のアジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ予選にU20代表を派遣することを発表していましたが、その方針が変更になったようです。
 マレーシア語紙ハリアンメトロによると、8月17日に開かれたFAM理事会でU20代表に代わってU22代表をAFC U23アジアカップ予選に派遣する方針へと変更されたということです。
 このU23アジアカップ予選でマレーシアはタイ、ラオス、そして集中開催地のモンゴルとともに予選J組に入っています。
 FAMのハミディン会長はU23アジアカップ出場を目指し、この予選突破のためにベストチームを編成したいと話していますが、その一方で10月27日から31日まで開催となる予選期間がFIFA国際マッチデー期間に指定されていないことから、Mリーグを含め各クラブにはU23代表への選手招集を拒否する権利があり、現実的にはベストチームとはならない懸念も明らかにしています。
******
 マレーシア国内では、例年この時期は国内サッカーで最大の盛り上がりを見せるマレーシアカップの準決勝から決勝の時期に当たることに加え、現在、マレーシア政府が全ての渡航者に求めている新型コロナ対策が変更にならない限り、マレーシア入国後から14日間の強制隔離期間もあるため、ハミディン会長が心配する通り、各クラブで主力選手としてプレーする選手の招集は難しそうです。
 これまで頑なにU20代表派遣を主張してきたFAMの大会2ヶ月前のUターンにはその理由も含め首を傾げたくなる点もありますが、ボラセパマレーシアJPとして期待したいのはこのU23アジアカップにはこの年代ながら既に6月のFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場したルクマン・ハキム・シャムスディン(ベルギー1部FVコルトレイク)、アリフ・アイマン(JDT)をこのU23アジアカップ予選には招集せず、彼ら抜きでU22代表を編成してもらいたい、ということです。さらに言えば、今年末に予定されている東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでフル代表招集の可能性があるハキミ・アブドラ(トレンガヌFC)、ムカイリ・アジマル(スランゴールFC)あたりの選手たちもこのU23アジアカップ予選には招集せず、彼らはむしろスズキカップや来年2月のアジアカップ2023年大会3次予選でフル代表に招集してもらいたいです。人材難のマレーシアとはいえ、既にフル代表でプレーするルクマン選手やアリフ選手を「格下」相手の試合に出場させる意味はなく、彼ら抜きのU22がこの予選を突破できなければ、それこそパリオリンピック予選を含めた今後数年間は東南アジアのライバルであるタイ、さらにその上をいくベトナムなどにも太刀打ちできないことになるので、チーム力底上げのためにも彼ら抜きでのU22代表編成を期待したいです。

JDTは元コロンビア代表ファルカオ獲得の噂を公式に否定 
 ポルトやアトレティコ・マドリードなどで活躍し、トルコ1部のガラタサライを退団したばかりのコロンビア出身FWダメル・ファルカオ獲得の噂について、JDTは公式Facebookでこれを否定するコメントを投稿しています。
 ここ数日、コロンビア代表で最多ゴール記録を持つファルカオ選手をJDTが獲得するという噂がソーシャルメディアだけでなくマレーシア語紙など国内メディアでも報じられていましたが、マーティン・プレスト スポーツダイレクター(SD)名で出された投稿では、この噂を否定すると同時に、新型コロナウィルスの影響によりJDTはファルカオ選手のような人気選手を今後数年間は獲得できるような経営状況にはないとし、施設増強など育成面への投資を優先する方針であるとしています。
 ファルカオ選手が所属していたガラタサライがあるトルコのスポーツメディアが「マレーシアの有力クラブ」が獲得オファーを出しているというツイートを発端に、母国コロンビアのメディアなども獲得に動いたクラブが30以上ある中で、JDTだけが35歳のファルカオ選手に正式獲得オファーを出したことを報じていました。


Mリーグはスタジアムでの観戦許可実現に意欲
 Mリーグを運営するMFLの新会長に就任したアブドル・ガニ・ハサン会長は現在、無観客で開催されているMリーグの試合を観衆を入れて行うことに意欲を見せています。
 マレーシア語紙ブリタハリアンによれば、アブドル・ガニ会長は国内の新型コロナウィルス対策を担う国家安全保障委員会NSCに対し、入場者のワクチン接種完了を条件に有観客試合の許可を申請する予定であることを明らかにしています。
 「2度のワクチン接種を終えた個人については、(国内で利用されている感染対策アプリの)MySejahteraによるデジタルワクチン接種済み証明書を提示した上で、スタジアムでの観戦が認められるよう申請も行う予定でいる。なおスタジアムでの観戦者数については収容人数に対する一定の割合とし、大観衆の入場を求めることはしない。スタジアムに観衆が入ることでMリーグの試合は活気付き、その入場料収入は各クラブへ支援にもなる。NSCはこういった点を理解し、MFLの申請内容を認めてくれるよう期待したい。」とオンラインで行われた記者会見の席上でアブドラ・ガニ会長は話しています。
 さらにアブドル・ガニ会長は、Mリーグのクラブ内に新型コロナ陽性者が出た場合、陽性者のみを隔離し、陰性者には練習参加や試合出場を求める申請を改めてもう一度行う予定であるともしています。同様の申請は既に一度提出されていますが、却下されています。
 アブドル・ガニ会長はMリーグでプレーする選手の大半が2度のワクチン接種を終えていることを強調し、チーム内で1名でも陽性者がいればチーム全体に14日間の隔離が義務付けられるだけでなく、試合に向けた準備期間として7日間の練習期間が与えられ、合計21日間は該当チームの試合が延期になる現状でのリーグ運営の困難さを説明して理解を求めたいとしています。
 7月24日から始まったMリーグ後半戦では、後半戦初戦の前に行われた新型コロナ感染検査で1部のクダ・ダルル・アマンFCと2部のサラワク・ユナイテッドFC、クチンシティFCに陽性者が見つかり、陰性者も含めてチーム全体が14日間の隔離期間に入った結果、合計9試合が延期となり、リーグ日程も大幅に変更されています。これにより当初は1部スーパーリーグは8月4日に、2部プレミアリーグは8月1日にそれぞれ最終節が予定されていましたが、数回の日程変更を経て現在はスーパーリーが9月12日、プレミアリーグは9月18日といずれも1ヶ月以上遅れて閉幕の予定となっています。

8月18日のニュース:クダが後半戦初勝利で4位浮上、女子代表がAFC女子アジアカップ予選にフットサル選手を招集、サッカー協会が帰化選手プロジェクトの見直しに着手、サッカー協会会長-代表チームの運営は協会が行う

 7月24日に予定されながら、クダ・ダルル・アマンFCの複数の選手が試合前の新型コロナウィルス検査で陽性となったことから延期されていたクダ・ダルル・アマンFC対ペナンFCが行われ、この試合に勝利したクダ・ダルル・アマンFCが3位のペナンFCと勝点差2の4位に浮上しています。

2021年8月17日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ・ダルル・アマンFC 4-1 ペナンFC
得点者:クダ-チェチェ・キプレ2(17分、38分)、バドロル・バクティアル(23分)、クパー・シャーマン(55分)、ペナン-デヴィッド・ロウリー(44分)
 クダ・ダルル・アマンFCは8月13日のスランゴールFC戦でハンドにより一発レッドとなったレナン・アルヴェスが、またペナンFCは累積警告にリュウジ・ウトモがそれぞれこの試合は出場停止となっており、両チームとも守備陣の中心選手を欠く試合となりましたが、ペナンFCのシュート数6本(オンターゲット3本)に対してクダ・ダルル・アマンFCは19本(オンターゲット8本)、コーナーキックもペナンFCの1本に対してクダ・ダルル・アマンFC7本と圧倒したクダ・ダルル・アマンFCが後半戦初勝利を挙げています。( 8月7日と8日の両日、Mリーグ1部スーパーリーグ第18節が開催されました。なお後半戦開幕から2週間で5試合と詰まった日程だったMリーグですが、次節第19節は1週間空いて8月13日と14日に予定されています。
 試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルよりお借りしています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第18節終了時)

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*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第18節終了時)

選手(クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)20
2ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)19
3クパー・シャーマン(KDH)11
4パウロ・ジョズエ(KL)9
5カサグランデ(PEN)8
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

AFC女子アジアカップ予選にフットサル選手を招集
 アジアサッカー連盟AFC女子アジアカップ予選に出場するマレーシア女子代表にフットサルの選手が招集されたことをスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 女子代表チームのジェイコブ・ジョセフ監督が代表合宿に招集したフットサル選手はステフィ・シドゥで、2011年から2012年まではジェイコブ監督の元でサッカー選手だった経験もあるということです。
 ステフィ選手の招集についてジェイコブ監督は、当初招集していた選手の1人がチームに帯同できなくなったことを理由に挙げています。「代表合宿には17名の若手選手を追加招集したが、サバ州出身の選手1名がパスポートの問題でチームに帯同できなくなったことから、招集最終日の先週末にステフィ選手に連絡を取った。」とジェイコブ監督は説明しています。
 8月21日からの女子代表合宿には今回招集された17名と既に招集されていた11名が参加し、25日間の合宿を行い、9月19日から始まるAFC女子アジアカップ予選初戦ではパレスチナと、そして9月22日にはタイと対戦します。

サッカー協会が帰化選手プロジェクトの見直しに着手
 マレーシアサッカー協会FAMは代表チーム強化に向けた新たな帰化選手獲得ためのプロジェクトの一時中止と帰化選手プロジェクト自体の見直しを行うことを発表してことをマレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 FAMのハミディン・アミン会長は既に帰化した選手については、来年2月に予定されているアジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会3次予選については招集する可能性があるとも述べています。
 「代表チーム強化目的の帰化選手ブログラムは、技術委員会、帰化選手プログラム委員会、代表チーム委員会、そしてオン・キムスイ テクニカルディレクターからの報告が上がってくるまでは一時中止とする。なおMリーグの各クラブについては、帰化資格を満たす選手のマレーシア国籍取得支援を行うことは今後も可能とする。*ヘリテージ帰化選手については、その必要に応じて起用していく方針は変わらないが、良いヘリテージ帰化選手の獲得は容易ではなく、その多くは代表に招集されてもあまり良い結果を残せていない。」とFAM理事会後のメディアとのオンライン会見で話したハミディン会長は、帰化選手の起用については様々な意見があることを認めた上で、今後も代表チームに帰化選手が必要となった場合には、FIFAワールドカップ2026年大会予選での起用を目的としたものになるだろうとも話しています。
 FAMはこれまでブラジル出身のギリェルメ・デ・パウラ(34歳、JDT所属)とコソボ出身のリリドン・クラスニキ(29歳、JDT所属)の両選手をMリーグで継続して5年以上プレーした資格を利用して代表選手として起用するべくマレーシア国籍取得の支援を行っています。この他、ガンビア出身のモハマドゥ・スマレ(26歳、JDT)も帰化選手ですが、こちらは昨季まで在籍したパハンFA(現スリ・パハンFC)を運営していたパハン州サッカー協会の支援でマレーシア国籍を取得しています。
******
 マレーシアの「帰化選手」は上記の従来はマレーシアとは縁もゆかりもない3選手と、両親あるいは父母のどちらかがマレーシア人の*ヘリテージ帰化選手とに分かれます。後者はマレーシア人の血を引いていることからFIFAが規定する「国内リーグで5年のプレー経験」という条件に縛られずにマレーシア国籍を取得することが可能です。なお、今年6月に行われたFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選に出場したマレーシア代表のメンバーで見ると、FWデ・パウラ、MFクラスニキ、FWスマレの3選手に加え、GKサミュエル・サマーヴィル(ペナンFC)、DFマシュー・デイヴィーズ、DFラヴェル・コービン=オング(以上JDT)、DFジュニオール・エルドストール(タイ1部チョンブリーFC)、DFドミニク・タン(タイ1部ポリステロFC)、DFディオン・コールズ(デンマーク1部FCミッティラン)、MFブレンダン・ガン(スランゴールFC)と総勢28名中10名が帰化選手とヘリテージ帰化選手となっています。さらにW杯予選突破の切り札として初めて代表入りしたデ・パウラ、クラスニキの両選手が予選前の練習試合から予選本番までチーム力強化に目立った効果は果たせず、スマレ選手も含めた3名の帰化選手にサポーターや元代表選手などから批判が集中しただけでなく、マレーシア人選手の出場機会を奪うという理由で帰化選手プロジェクトの有効性に疑問の声が上がっていました。

サッカー協会会長-代表チームの運営は協会が行う
 また同じブルナマの記事では、FAMのハミディン会長がマレーシア代表チームの運営は今後もFAMが行うことを明言したことも報じています。
 国のサッカー協会が代表チーム運営を明言、と聞くとそれがなぜニュースになるのか、それは当たり前ではないか、と思われるかもしれませんが、これは6月のW杯アジア2次予選中、既に予選突破が難しくなったタイミングで。Mリーグ1部のJDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が、より良い練習環境とより良い指導者を用意してチーム強化を行う意思があるので代表チームを自分に運営させて欲しいと、公開書面の形でFAMのハミディン会長に申し出た、という経緯があります。
 この申し出には、前FAM会長でもあり、現在国内リーグで7連覇中のクラブのオーナーでもあるイスマイル殿下とオーナーを務めるJDTが国内では他のクラブを圧倒する設備を持つことから、これを支持する意見が出る一方で、帰化申請時にはいずれもJDTの選手ではなかったデ・パウラ、クラスニキ、スマレの3選手が現在は全員JDTの選手となっていることへ不透明さや、国を代表するチームを国のサッカー協会外部の人間が運営する「不自然さ」などから反対意見も同じくらい出ていました。
 これについてFAMのハミディン会長は「W杯予選後にイスマイル殿下と会談し、今後も代表チームの運営はFAMが行うことで両者が同意した。またその際には代表強化のために選手選考などいくつかの内容についてイスマイル殿下から提案を受けた。」


Mリーグ1部スーパーリーグ第18節結果

 8月7日と8日の両日、Mリーグ1部スーパーリーグ第18節が開催されました。なお後半戦開幕から2週間で5試合と詰まった日程だったMリーグですが、次節第19節は1週間空いて8月13日と14日に予定されています。
 試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルよりお借りしています。

2021年8月7日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM FC 2-0 ペラFC
得点者:UITM-シーン・ガン・ジネリ(30分)、シャフィク・アル-ハフィズ(74分)
 11位と12位の対戦となったこの試合は、12位のUITM FCが11位のペラFCを破り今季初勝利を挙げるとともに、今季1部残留の可能性をわずかならがら残しました。
 一方のペラFCは後半戦5試合で1分4敗、しかもこの間3得点17失点とチーム崩壊が止まりません。

2021年8月7日@シティースタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 2-1 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:ペナン-ラファエル・ヴィトール(75分PK)、シェリディン・ボボエフ(90+3分)、マラッカ-ジョヴァンニ・ゴメス(90分)
 トップ3入りと来季のAFCカップ出場を目指すペナンFCは、66分にカイル・アズリン・カザリが2枚のイエローで退場なりながらも先制、そしてロスタイムには執念の逆転劇を見せて3位を維持しています。
 3試合ぶりにチャン・ソグォンとS・クマーランが先発メンバーに戻ったマラッカ・ユナイテッドFCは90分にジョヴァンニ・ゴメスの加入後初ゴールで一旦は同点に追いつくも、最後に失点し、降格圏から抜け出せませんでした。

2021年8月7日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティーFC 1-0 PJシティーFC
得点者:KL-パウロ・ジョズエ(31分)
 KLシティFCは開幕時のストライカー、ドミニク・ダ・シルヴァがケガで前半戦の大半を棒に振ったことから、トランスファーウィンドウ期間に新たにキリアン・ヌワブエズを獲得。しかし、このヌワブエズも後半戦開幕戦となったスランゴールFCでまさかの膝前十字靭帯(ACL)損傷で今季残り試合の出場が絶望となり、そこからチームも4試合連続引き分けで、この間の得点も4と苦しい試合が続いています。一方PJシティFCも開幕直後の快進撃の原動力となったダレン・ロックが未だケガから復帰できず、後半戦4試合でわずか1得点(5失点)とこちらも得点力不足に苦しんでいます。
 そんなエースがいない両チームの戦いはKLシティFC主将のパウロ・ジョズエのゴールで雌雄が決しています。

2021年8月7日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 2-0 スリ・パハンFC
得点者:トレンガヌ-デヴィッド・ダ・シルヴァ(12分)、ファイザル・ハリム(24分)
 打倒JDTの一番手と目されながら、降格争いをするマラッカ・ユナイテッドFCに敗れるなど後半戦は戦いが安定しないトレンガヌFCが2連勝を飾っています。
 トランスファーウィンドウ期間にスリ・パハンFCに加入するとそれまで不振のチームを1人で激変させたマヌエル・イダルゴ。そのイダルゴ選手を警告累積によりを欠いたスリ・パハンFCは6試合ぶりに無得点で敗れています。

2021年8月8日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 2-0 サバFC
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ(18分、21分)
 JDTはエースのベルグソン・ダ・シルバがリーグ得点王に躍り出る2ゴールを決めて快勝。
 一方、後半戦開幕以来3分1敗と勝ち星のないサバFCはパク・テスとヨシプ・イヴァンチッチをケガで欠く苦しい布陣で望みましたが、過去4試合で3得点の攻撃陣がこの試合でも機能しませんでした。

 今節、ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)で予定されていたクダ・ダルル・アマンFC対スランゴールFC戦は、チーム内で新型コロナ陽性者が見つかったクダ・ダルル・アマンFCが現在、隔離期間中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第18節終了時)

ClubGWDLGFGAGDP
1JDT1814314283445
2TFC18114330141437
3PEN179442722531
4KDA138232113826
5SEL177553025526
6KL185942117424
7SBH174772023-319
8PJ174671119-818
9PHG174582027-717
10MU184772024-4*16
11PRK1834111738-2113
12UITM171214736-295
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第18節終了時)

選手(クラブ)ゴール数
1ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)19
2イフェダヨ・オルセグン(SEL)17
3クパー・シャーマン(KDH)9
パウロ・ジョズエ(KL)9
5カサグランデ(PEN)8
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

8月8日のニュース:JDTがアセアンのeサッカーリーグに参戦、スズキカップの組み合わせ抽選が延期、Mリーグ追放処分時のプルリスFA会長が死去

JDTがアセアンのeサッカーリーグに参戦
 Mリーグ1部スーパーリーグのJDTはクラブの公式Facebookで、東南アジアのトップクラブが対戦するeサッカー大会に参加することを発表しています。
 今回が第1回となるチャンピオンズeサッカー大会は今年9月9日から10月7日にかけて、プロエボリューションサッカーPES(日本名ウィニングイレブン)で争われ、JDTからは代表選手でもあるモハマドゥ・スマレが、2018年東南アジア競技大会通称シーゲームズで準決勝に出場したノーハイカル・ノー氏と組んで出場するということです。
 JDTのオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下はeサッカーへの進出に興奮していると同時に、東南アジアのトップクラブとの対戦を楽しみにしていると話しています。
 なおこの大会にはJDTの他、ブリーラム・ユナイテッドFC、チョンブリーFC(以上タイ)、プルシブ・バンドンFC(インドネシア)、タムピネス・ローヴァーズFC(シンガポール)、ユナイテッドシティFC(フィリピン)、ナガワールドFC(カンボジア)とホーチミンシティFC(ベトナム)が出場するということです。(以下はJDTの公式Facebookより)

スズキカップの組み合わせ抽選が延期
 東南アジアサッカー連盟AFFは予定されていたAFF選手権スズキカップ2020年大会の組み合わせ抽選の延期を公式サイトで発表しています。新たな日程は後日発表されるということです。
 組み合わせ抽選はシンガポールで開催される予定でしたが、新型コロナウィルスに対する対策が再び厳格化され、国内の他の重要なイベントも延期になっていることから、AFFもこれに従う形で延期を決めたということです。   
 スズキカップ2020年大会は、新型コロナウィルスの感染拡大により当初の日程が変更となり、現時点では今年12月5日に開幕し、来年2022年1月1日に決勝戦が予定されています。

Mリーグ追放処分時のプルリスFA会長が死去
 2019年にマレーシア半島最北部にあるプルリス州のサッカー協会会長を務めたアフマド・アミザル氏が亡くなったことをマレーシア語紙のハリアンメトロが報じています。
 アフマド・アミザル氏はプルリス州サッカー協会の会長に就任すると、州協会が運営し、当時Mリーグ2部に在籍していたプルリスFAを強化するために複数のマレーシア人と外国籍の有力選手を獲得したものの、リーグ開幕前から選手や監督、コーチらへの給料未払い問題が明らかになり、その解決が見通せないことからクラブは開幕3試合でリーグ追放処分を受けました。なお、プルリスFAが獲得した選手の中には現在、トレンガヌFC IIでプレーする渡邉将基選手も含まれていました。
 この騒動の後、アフマド・アミザル氏はプルリス州サッカー協会会長を在職4ヶ月という短い期間で辞職し、サッカー界からは姿を消し、話題に登ることもありませんでしたが、今回、アフマド・アミザル氏の父親が、息子の訃報をFacebook上で明らかにしました。


Mリーグ1部スーパーリーグ第17節結果

 8月3日から8月4日にかけてMリーグ1部スーパーリーグ第17節が開催されました。今節も首位JDTが勝利し、優勝が近づく一方で2部降格圏のペラFCとUITM FCが敗れ、降格チームも確定しそうです。
 試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルよりお借りしています。

2021年8月3日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC 3-5 ペナンFC
得点者:ペラ-ナナ・ポク3(15分、36分、58分PK)、ペナン-ラファエル・ヴィトール3(1分、8分、28分)、カサグランデ(21分)、アジム・ラヒム(86分)
 前節でJDTに0-5で敗れたペラFCと、同じく前節にスランゴールFCに1-4で敗れたペナンFCの対戦は、開始10秒でペナンFCが先制する大荒れの予感を感じさせる展開で始まりました。その後も先制ゴールを決めたラファエル・ヴィトールが8分、28分とゴールを決め試合開始から28分でハットトリックを達成、さらにエースのカサグランデが後半戦初ゴールを決めるなどする一方、ナナ・ポクの2ゴールで追いすがるペラFCは前半を2-4のスコアで折り返しました。51分にはPKを得たペラFCがナナ・ポクのこの試合3得点目となるゴールでペナンFCに1点差と迫りますが、86分にアジム・ラヒムがペナンFCのこの試合5点目を決めてペラFCを突き放し、両チームでハットトリックを記録した大荒れのこの試合はペナンFCが勝利しています。
 2試合連続の5失点、さらに後半戦開始からの4試合で15失点と守備陣が崩壊し、チョン・イーファット監督を「休養」させて臨んだペラFCでしたがシャーリル・ニザム監督代行でもこの悪い状況は改善されませんでした。なおペラFCは次節は最下位のUITM FCとアウェイで対戦します。また試合のなかったクダ・ダルル・アマンFCを抜いて今季最高位の3位に浮上したペナンFCは次節でホームでマラッカ・ユナイテッドFCと対戦します。

2021年8月3日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 0-1 JDT
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ(2分PK)
 この試合も開始20秒でJDTがPKを得ると、ベルグソン・ダ・シルヴァが今季17試合で16得点目となるゴールを決めてJDTが先制し、こちらも大荒れの予感でしたが、マラッカ・ユナイテッドFCのGKカイルル・ファミ・チェ・マットのファインセーブやJDT攻撃陣のシュートミスなどもあり、JDTが圧倒しながらスコアは1-0で終わっています。
 ボラセパマレーシアJPでは後半戦開幕前にマラッカ・ユナイテッドFCの展望として、前半戦13試合で19失点の守備が補強ポイントにもかかわらず新外国籍選手は2人だったことから補強ポイントが違うのでは、と書きましたが、それに反し、後半戦4試合で失点3と立て直してきています。
 僅差の試合となったものの、これで今季10試合目の完封勝利となったJDTは次節はホームでサバFCと、一方のマラッカ・ユナイテッドFCはアウェイでペナンFCと対戦します。

2021年8月3日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 2-0 UITM FC
得点者:シャルル・ナジーム(24分)、イフェダヨ・オルセグン(57分)
 シャルル・ナジームの今季初ゴールで先制したスランゴールFCは、後半にもリーグ得点王のイフェダョ・オルセグンが追加点を決め、ともにスランゴール州に本拠地を持つ「スランゴールダービー」はスランゴールFCがUITM FCを破っています。
 この試合でUTIM FCは不安定なスランゴールFCの守備をついて何度かチャンスを得たものの、スランゴールFCのGKカイルルアズハン・カリドの好守もあり無得点に終わっています。現在最下位のUITM FCは次節はホームに11位のペラFCを迎えますが、クダ・ダルル・アマンFCとの対戦が予定されていたスランゴールFCは、クダ・ダルル・アマンFCが新型コロナ感染者発覚による隔離期間中のため、次節は試合がありません。

2021年8月4日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 0-3 トレンガヌFC
得点者:トレンガヌ-デシ・マルセル(13分)、デヴィッド・ダ・シルヴァ(87分)、モハマド・ラフマット・マカスフ(90+2分)
 JDT追撃の一番手と目されながら、ここ2試合は下位のチームに1分1敗と結果を残せていなかったトレンガヌFCが快勝し、後半戦2勝目を挙げています。次節はトレンガヌFCは今節、試合がなかったスリ・パハンFCをホームに迎え、PJシティFCは「クラン渓谷ダービー」となるアウェイのKLシティFCが控えています。

2021年8月4日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバFC 0-0 KLシティFC
得点者:サバ-レヴィ・マディンダ(65分)、KL-ランディ・バルー(22分OG)
 後半戦開始からの3試合で2分1敗とまた勝ち星のないサバFCはホームでの勝利を身座しましたが、DFランディ・バルーのオウンゴールでKLシティFCに先生を許す嫌な展開でしたが、それを救ったのが一時は退団が発表されながら、この試合前に急遽、再契約が発表されたレヴィ・マディンダでした。とは言え、この試合も引き分けたサバFCはこれで4試合勝ち星がありません。
 一方のKLシティFCは後半戦開幕から4試合連続の引き分けとなっています。次節ではサバFCはJDTとのアウェイマッチ、KLシティFCはホームにPJシティFCを迎えます。

 今節第17節に予定されていたスリ・パハンFC対クダ・ダルル・アマンFC戦(ダルル・マクムルスタジアム-パハン州クアンタン)は、クダ・ダルル・アマンFCに新型コロナ感染者が発覚し、チームが隔離期間中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第17節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT1713314083242
2TFC17104328141434
3PEN168442521428
4KDA138232113826
5SEL177553025526
6KL174942017321
7SBH174762021-119
8PJ164661118-718
9PHG164572025-517
10MU174761922-3*16
11PRK1734101736-1913
12UITM160214536-312
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第17節終了時)

選手(クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)17
ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)17
3クパー・シャーマン(KDH)9
4パウロ・ジョズエ(KL)8
カサグランデ(PEN)8
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

Mリーグ1部スーパーリーグ第16節結果

 7月31日から8月1日にかけてMリーグ1部スーパーリーグ第16節が開催されました。今節も首位JDTが勝利し、2位のトレンガヌFCに勝点差7をつけて独走体制に入りつつあります。一方で2部降格圏内にいたスリ・パハンFCとマラッカ・ユナイテッドFCが勝ち点を積み重ねた一方で、ペラFCは2戦連続で大敗し、UITM FCと共に2部降格の可能性が高まっています。
 試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルよりお借りしています。

2021年7月31日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 1-4 スランゴールFC
得点者:ペナン-デヴィッド・ローリー(39分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン2(15分PK、90+1分)、ダニアル・アスリ(49分)、シーン・シヴァラジ(57分)
 リーグ得点王のイフェダヨ・オルセグんの2ゴールなどでスランゴールFCが快勝しています。
 ペナンFCは2度のPKを失敗するなどチャンスでのミスが響きました。

2021年7月31日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 5-0 ペラFC
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ3(20分、47分、59分)、ゴンザロ・カブレラ2(83分、86分)
 試合開始から相手を圧倒したJDTがベルグソン・ダ・シルヴァのハットトリックなどで大勝して2位に今季最大となる勝点差8をつけています。
 ペラFCは後半戦3試合目でトレンガヌ戦に続く大量5失点と良いところなく敗れ、クラブ史上初の2部降格が見えてきました。

2021年7月31日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティFC 1-1 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:KL-ザフリ・ヤハヤ(50分)、マラッカ-チャン・ソグォン(90+8分)
 試合終了直前に同点に持ち込んだマラッカ・ユナイテッドFCが貴重な勝点1を積み上げ、降格圏から脱出しつつあります。
 KLシティFCは後半戦開幕3試合で未だ勝ち星がありません。

2021年8月1日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 0-0 サバFC
得点者:なし
 2位のトレンガヌにとっては前節のマラッカ・ユナイテッドFC戦敗戦に続く痛い引き分けとなり、首位JDTとの勝点差が8となりました。

2021年8月1日@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハンFC 1-0 PJシティFC
得点者:パハン-アウン・カウン・マン (15分)
 降格圏にいたスリ・パハンFCはトランスファーウィンドウ期間に4人の外国籍選手を入れ替えるとそれ以降2勝3分けとそれまでの不振が嘘のような好調を保っています。

7月31日にダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)で予定されていたクダ・ダルル・アマンFC対UITM FC戦は、新型コロナ陽性者が見つかったクダ・ダルル・アマンFCが隔離中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第16節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT1612313982639
2TFC1694325141131
3KDA138232113826
4PEN157442018225
5SEL166552825323
6KL164841916320
7SBH164661920-118
8PJ154651115-418
9PHG154572025-517
10MU164751921-2*16
11PRK163401431-1712
12UITM150213534-292
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第16節終了時)

選手(クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)16
ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)15
3クパー・シャーマン(KDH)9
4パウロ・ジョズエ(KL)8
5カサグランデ(PEN)7
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

Mリーグ1部スーパーリーグ第15節結果

 7月27日から28日にかけてMリーグ1部スーパーリーグ第15節が開催されました。なお予定されていたクダ・ダルル・アマンFC対PJシティFC戦は、クダの選手に新型コロナウィルス感染者が出たため延期されています。
 試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルよりお借りしています。

2021年7月27日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC 0-0 KLシティFC
得点者:なし
 前節のトレンガヌFC戦では0-5と大敗したペラFCは、トレンガヌ遠征の際にチームに帯同しなかったFWカレッカとMFレアンドロ・ドス・サントスの両選手が自ら契約解除を申し入れて退団し他ことを報じられ、今季開幕戦のスタメン11人の内、外国籍選手3人を含む8人が退団したことになります。開幕直前のメフメト・ドゥラコビッチ監督の退団に端を発したチーム崩壊は止まりそうにありません。
 この試合は試合前半は優勢に進めたKLでしたがペラ守備陣が守りきりると、後半は両チームとも決め手を描く展開となり、最後はペラに付き合うようにKLも無得点と引きわけに終わっています。

2021年7月28日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバFC 2-2 スリ・パハンFC
得点者:サバ-(分)、(分)、パハン-(分)、(分)
 1-1のまま試合はロスタイムに入り、このまま終了かと思われた90+3分にここまで効果的なパスを連発していたスリ・パハンのマヌエル・イダルゴがサバDFラインの間を縫うように出したパスにアブドル・マリク・アブドル・アリフが走り込みそのままゴール!これで勝負あったかと思いきや、最後まで走り続けたホームのサバは90+4分にヨシプ・イヴァンチッチがこの試合2つ目のゴールを決め、土壇場で同点に追いつき引き分けに持ち込んでいます。

2021年7月28日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 1-3 JDT
得点者:すランゴール-イフェダヨ・オルセグン(62分)、JDT-ベルグソン・ダ・シルヴ(45+1分)、マシュー・デイヴィーズ(79分)、モハマドゥ・スマレ(分)
 23歳ながらクラブ100試合出場を果たしたシャミ・サファリがキャプテンを務めタスランゴールFCは、ピッチ改修の甲斐もなくJDTに敗れています。ベルグソン・ダ・シルヴァによる1点目はクロスの出どころを詰めることもなければ、そのクロスに頭で合わせたベルグソンと競るDFは1人もおらず、2点目を決めたマシュー・デイヴィーズ、3点目を決めたモハマドゥ・スマレがいずれも慌てることなくシュートを打てるだけのスペースを与えるなど、リーグ4位の24失点の守備陣を立て直さなければ、スランゴールFCは今後さらに順位を下げる可能性があります。

2021年7月28日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 2-0 トレンガヌFC
得点者:マラッカ-ソニー・ノルデ(36分),アドリアーノ(78分)
 今節最大の番狂わせとなったこの試合は、ソニー・ノルデがフィジカルの強さを見せてトレンガヌDFを振り切って先制ゴールを決め、後半戦前に加入したアドリアーノが追加点を理想的な展開でマラッカが5試合ぶりの勝利を挙げるとともに降格圏の11位から
 一方、リーグ2位のトレンガヌFCにとっては、この日勝利した首位JDTと勝点差が6と開く痛い敗戦でした。

2021年7月28日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UTM FC 0-1 ペナンFC
得点者:ペナン-シェリディン・ボボエフ(81分)
 前節のクダ・ダルル・アマンFC戦がクダの2選手が新型コロナに感染が明らかになり、中止となったペナンFCはこの試合が後半戦の開幕戦となりました。前半は全体的に動きが悪く、最下位のUITM FC相手に苦しい展開でしたが、終盤にシェリダン・ボボエフの今季2ゴール目となるゴールで勝利し、4位を堅持しています。

*7月27日に予定されていたPJシティFC対クダ・ダルル・アマンFC(MBPJスタジアム-スランゴール州プタリンジャヤ)は、クダ・ダルル・アマンFCの選手2名が検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第14節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT1511313482636
2TFC1593325141130
3KDA138232113826
4PEN147431914525
5SEL155552424020
6KL154741815319
7PJ144641114-318
8SBH154561920-117
9MU154651820-2*15
10PHG153571925-614
11PRK153481426-1212
12UITM150213534-292
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第15節終了時)

選手(クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)14
ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)13
3クパー・シャーマン(KDH)9
4パウロ・ジョズエ(KL)8
5カサグランデ(PEN)7
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

7月28日のニュース:JDT戦を前にスランゴールFCの「ホーム」ピッチの改修がとりあえず終了、JDTがアストン・マーチンとブランドコラボ

 Mリーグ1部スーパーリーグ第15節では本日7月28日にスランゴールFCがJDTを「ホーム」のMBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)に迎えて試合を行いますが、その試合に先立ってピッチの改修工事がとりあえず完了したことをスランゴールFCが公式Facebookで発表してます。
 This is called “Pitch Perfect”と題名がつけられた投稿では、ピッチの写真も掲載されています。

Selangor FC: This Is Called “Pitch Perfect”

 スランゴールFCはスランゴール州シャーアラムにあるシャーアラムスタジアムがホームですが、施設の老朽化が目立ち、昨年は屋根の一部が崩落したつことからMリーグを運営するMFLより使用が禁止され、現在は大規模な改修工事に入っています。これによって今季と来季2022年シーズンは同じスランゴール州のプタリンジャヤにあるMBPJスタジアムをここをホームとするPJシティFCと共用する形で「ホーム」として使用することになっています。
 PJシティとの共有ということで2日連続で使用することもあり、MBPJスタジアムのピッチはこれまでもその劣悪さがアウェイチームから指摘されていただけでなく、マレーシア特有のスコール後にはピッチ上に水が浮きボールが止まってしまうなど、パスサッカーを目指すスランゴールFC自身にとってもチームのプレースタイルに関わる問題になっていました。
 MBPJスタジアム管理事務所のノルマス・ヤキン氏は、ビッチ下の排水の悪さがそもそもの原因で、水捌けが悪いことにより、雨が降るとピッチ上に水が浮き、その結果すぐに泥だらけになってしまうと説明し、昨季開幕前にはMBPJスタジアムではピッチしたの排水システムや更衣室などの改修工事に取り掛かっており、数ヶ月かかるとされるピッチの張り替えなどの最終行程が終了するのは今年いっぱいかかると話しています。

JDTがアストン・マーチンとブランドコラボ
 Mリーグ7連覇中のJDTは、スイスの高級腕時計メーカー「ウブロ」Ubolotやユニセフ(Unisef国連児童基金)を筆頭に様々なブランドとコラボを行ってきましたが、今度は高級スポーツカーメーカーとブランドコラボを行うようです。
 英字紙ニューストレイトタイムズによると、JDTは英国の高級スポーツカーメーカーのアストンマーチンとパートナーシップを締結し、JDTモデルなる限定車が発売されるということです。
 「それぞれの分野のチャンピオンが手を結ぶ」といったコンセプトだということで、現在は国内No. 1クラブのJDTが昨年の国際自動車連盟FIA世界耐久選手権のマニュファクチャラーズチャンピオンであるアストンマーチンレーシングがタッグを組むことになります。
(写真はJDTの公式Facebookより)