8月28日のニュース:サファウィ・ラシドはMリーグ終了後に移籍、クダ州FA会長はリーグ再開前に未払い給料支払いを明言、ルクマンがベルギー移籍後初ゴール、J2岡山のハディ・ファイヤッドは日本語も調子も上向き

サファウィ・ラシドはMリーグ終了後に移籍
 ポルトガル1部リーグのポルティモネンセSCへの移籍が決まっているサファウィ・ラシドは、所属するMリーグ1部のジョホール・ダルル・タジムJDTがリーグ最終戦を終えてから移籍すると、マレーシア語紙コスモ電子版が伝えています。
 JDTのオーナーであるジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下は、今季最終節となる第11節10月10日のマラッカ・ユナイテッド戦終了後にポルトガルへ立つことを明らかにしています。
 なお、ポルトガル1部リーグは9月20日開幕予定です。
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 サファウィ選手のポルティモネンセSCへの移籍が決まってから1日も経たないうちに、ポルティモネンセSCマレーシアファンクラブができるなど、多くの注目を集める代表エースの移籍ですが、23歳のサファウィ選手が成功すれば、若い選手たちの中からも海外移籍を志す選手が出てくる可能性があります。代表を強くするためにも是非、成功を期待したいですが、せっかくならポルトガルリーグの開幕前にチームに合流する方が、出場機会により恵まれる可能性もあったのではないかとも思いますが、JDTとしてもリーグ7連覇を花道に送り出してあげたかったということでしょうか。

クダ州FA会長はリーグ再開前に未払い給料支払いを明言
 Mリーグ1部クダFAを運営するクダ州サッカー協会(クダ州FA)は、126万リンギ(およそ3200万円)の未払い給料を今週末までに選手に支払うというクダ州FA会長の発言をマレーシア語紙シナル・ハリアン電子版が報じています。
 クダ州州首相でもあるムハマド・サヌシ・モハマド・ノー クダ州FA会長は、従業員積立金EPFを含めた総額を、Mリーグが再開する今週末までに支払うと話しています。
 「当初の約束を守りたい。そのためには(Mリーグ再開後の初戦となる)PDRM FC戦の前までに未払い給料を支払うことが重要であり、その財源を提供するスポンサーがある。」と話しています。
 8月12日にクダ州FAは今年3月から支払われていない未払い給料を支払うことを約束し、今年7月分の給料については全額が支払われたことが明らかになっていますが、3月6月までの給料の支払いについては、具体的な日程を明言していませんでした。

ルクマンがベルギー移籍後初ゴール
 ベルギー1部リーグのKVコルトレイクと契約したU19代表のエース、ルクマン・ハキム・シャムスディンが移籍後初ゴールを記録したようです。
 KVコルトレイクの公式ツイッターでは、U21チームで出場したルクマン選手が、4部のアマチュアチームKRCヘントとの練習試合に出場し、1-4と敗れたチームの中で唯一のゴールを決めたことが伝えられています。
 ツイッターでは映像も添付されており、ゴール前で敵DFからボールを奪うとそのままシュートを放ち、ゴールを決めたシーンも公開されています。

J2岡山のハディ・ファイヤッドは日本語も調子も上向き
 海外移籍と言えば、J2のファジアーノ岡山に所属する元U19代表のエースで20歳のハディ・ファイヤッドは日本で2年目のシーズンを迎えています。そんなハディ選手がチームのYoutubeチャンネルで日本語のインタビューに答えています。
(映像はファジアーノ岡山のYoutubeチャンネルより)

 開始後2分あたりから、中央の阿部海大選手に続いて日本語でインタビューを受けているのですが、日本での生活がまだ2年も経っていないことを考えると、聞き取りもそれなりにできていて、日本の環境に馴染んでいることが窺える映像です。
 ハディ選手は、Aチームのメンバーとして8月23日にはファジアーノ岡山U19との3本変則の練習試合に出場し、PKを含め3ゴールと1アシストを決める活躍を見せ、徐々に調子も上げてきているようです。
(以下はファジアーノ岡山のYoutubeチャンネルより)



 

8月20日のニュース:Mリーグ再開が8月26日から28日へ変更、スランゴール州FA運営のアカデミーもゴールド評価獲得、U19代表はスランゴール2に敗れて2連敗

Mリーグ再開が8月26日から28日へ変更
 国内リーグのMリーグを運営するマレーシアフットボールリーグは公式Facebook上で現在、中断中のMリーグ1部と2部の再開日が当初発表されていた8月26日ではなく8月28日へ変更になったことを告知しています。
 昨日8月19日に開催されたマレーシアフットボールリーグMFLの常務理事会で決定されたということですが、その理由としてFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の延長や、昨季のMリーグチャンピオンであるジョホール・ダルル・タジムJDTが出場するAFCチャンピオンズリーグの日程への考慮などが挙げられています。
 当初は8月26日再開で9月23日終了と4週間で7試合を終える強行日程でしたが、新たに発表された日程は8月28日再開でMリーグ1部スーパーリーグは10月10日、2部プレミアリーグは10月9日に終了となっており、各クラブとも週に1試合で週末に行われ、7週間かけて試合を消化します。詳しい日程はこちらからどうぞ。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、日程が緩和されたことにより各クラブはより多くの休息日が取れること、また移動日程が柔軟になることなど利点があると述べ、JDTのACL日程(10月17日、26日、29日、11月1日)にも影響が出ないこと、また新型コロナウィルスの影響などで日程が変更になった場合の予備日として11月10日から29日を確保していることなどを明らかにしています。
 この他、新型コロナウィルスの感染状況が改善していないサラワク州に本拠地を持つ2部のクチンFAとサラワク・ユナイテッドFCのホームゲーム会場については、近いうちに発表されるということです。
 またMリーグ3部のM3リーグは既に今季の中止が決定していることから、M3リーグから2部プレミアリーグへの昇格とプレミアリーグからM3リーグへの降格については今季は行わないことも明かされています。なお1部スーパーリーグと2部プレミアリーグ間は通常通り1部の11位と12位が降格し、2部の1位と2位が昇格するということです。
 さらにMリーグの終了予定日が延長になったことで、1部の上位11チームと2部の上位5チームの計16チームが出場するマレーシアカップの日程も変更となり、10月16日空18日に1回戦、24日と25日に準々決勝、30日と31日に準決勝、そして11月7日に決勝が予定されています。

スランゴール州FA運営のアカデミーもゴールド評価獲得
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで国内にあるアカデミーの評価を発表し、スランゴール州サッカー協会(スランゴール州FA)が運営するFASサッカースクールがゴールド評価を得たことを発表しています。
 スーパリマウ(スーパーとマレーシア語で「虎」を意味するハリマウを組み合わせた造語)と名付けられた、国内の草の根レベルの育成を行うアカデミーの評価プログラムは国内のアカデミーのレベルアップを目標に設けられたもので、リーダーシップ、計画性、設備、教育、草の根レベルでの試合運営の5つの点で審査され、その審査結果に応じて、ゴールド、シルバー、ブロンズの3つの評価が与えられます。8月6日のこのブログでは、JDTが運営するアカデミーがゴールド評価を獲得したことを紹介しましたが、FASサッカースクールはFAMが設定した基準の80%を達成した結果のゴールド評価で、同様の基準の98%を達成しているJDTのアカデミーに続き、国内で2番目にスーパリマウのゴールド評価を受けたアカデミーとなります。FASサッカースクールとJDTアカデミーに対するFAMの審査による具体的な結果はこちらから見ることができます。
 FAMは今後も定期的に国内のアカデミーの審査を行う予定としており、現在も審査を希望するアカデミーを募集しています。審査を受けた各アカデミーはその結果をもとにゴールド、シルバー、ブロンズの評価が与えられますが、この評価は2021年の12月まで有効で、それ以降はFAMによる審査を改めて受ける必要があります。
 なおこのスーパリマウ評価プログラムをの審査を受けたクラブは、FAMが主催するアカデミー対象のリーグ戦への参加や、アカデミー出身者がプロ契約を結んだ場合の褒賞なども提供されるということです。
(下はアカデミーにスパリマウ評価プログラムの審査を受けることを勧めるFAMの告知-FAM公式サイトより)

U19代表はスランゴール2に敗れて練習試合2連敗
 10月にウズベキスタンで開催されるアジアサッカー連盟AFC U19選手権に出場するU19代表は、昨日8月19日にMリーグ2部のスランゴール2と練習試合を行い、0−4で敗れています。
 スランゴール州プタリンジャヤのPKNSグラウンドで行われた試合は、前半を0ー1で折り返したU19代表が後半さらに3失点という展開でした。試合の映像はこちらからご覧になれます。
 U19代表は8月12日にはMリーグ1部のPJシティFCとも練習試合を行なっており、こちらも1-6で敗れています
 現在、第二次代表候補合宿を行なっているU19代表ですが、実は昨日対戦したスランゴール2には、MFムカイリ・アジマルを始め、GKにはフィルダウス・イルマンやシーク・イズハン・ナズレル、DFのハリス・ハイカル、ジクリ・カリリ、アイディル・アズハンなど昨年2019年のアセアンサッカー連盟AFF U19選手権優勝に貢献した主力メンバーを含むU19代表候補選手が在籍していますが、来週8月28日にMリーグの開幕を控えるスランゴール2が所属選手のU19代表合宿合流を認めていないため、U19代表はベストメンバーをそろえることができていません。またベルギー1部KVコルトレイクと契約し、現在はベルギーにいるFWルクマン・ハキム・シャムスディンもこの第二次合宿には不参加となっています。

8月19日のニュース:AFC-Mリーグクラブの民営化が実現しなければその責任はFAMにある、10月開催予定のAFC U19選手権は延期か、イフェダヨはスランゴールFCに合流間近

AFC-Mリーグクラブの民営化が実現しなければその責任はFAMにある
 9月30日を期限としてMリーグ1部と2部の全てのクラブは各州サッカー協会から独立し、民営化されることが求められていますが、これが期限までに完了しない場合、アジアサッカー連盟AFCはその責任をマレーシアサッカー協会FAMを追うべきだとしています。
 マレーシアのスポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、AFCのウインザー・ポール事務局長は、民営化手続きを完了していない大半のMリーグクラブに警告を発すると同時に、期限までに全てのクラブの民営化が完了しない場合、その責任はFAMにあると話しています。
 マレーシア国内で放送されたサッカー関連番組に出演したウインザーAFC事務局長は、AFCはクラブの民営化完了の必要期間として、2017年から3年間の猶予をFAMに対して与えていることを明らかにしています。その上で、民営化が完了しない場合には、2021年以降のAFCチャンピオンズリーグやAFCカップなどAFCが主催する大会でFAMが発給するクラブライセンスは正式ライセンスとして認識されなくなり、Mリーグのクラブには出場権が与えられなくなると話しています。
 「そうなった場合、例えばMリーグの優勝チームがAFCチャンピオンズリーグに出場する場合には、その出場に必要なライセンスを自国のサッカー協会FAMではなく、AFCに申請することが必要になる。そうなった場合、FAMは面目を失うことになるだろう。」とウインザー事務局長は話しています。
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 AFCからは2017年の段階でクラブの民営化についての指示が出ていたというのは驚きです。というのはこの民営化の話がメディアを賑わすようになったのは今年2020年に入ってからで、それまではそう言った話を見ることはほとんどありませんでした。
 期限ギリギリになって重い腰を上げ、しかも直前になってパニックになったり、泣きを入れるというのは、マレーシアでは珍しいことではありません。それでも貴重なAFC主催大会への出場権がかかるような手続きの不備を放置してきたFAMは非難されるべきでしょう。

10月開催予定のAFC U19選手権は延期か
 マレーシアも出場する2020年アジアサッカー連盟AFC U19選手権の延期についてAFCが検討を始めたことをマレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 10月14日から30日までウズベキスタンで開催予定の今年のAFCU19選手権は、来年2021年にインドネシアで開催予定のFIFA U20W杯のアジア予選も兼ねた大会ですが、開催国ウズベキスタンや他の出場国の新型コロナウィルスの感染状況次第では、大会延期もありうることをAFCのウインザー・ポール事務局長が明らかにしています。
 アジア各地での新型コロナウィルスの状況を監視していると話すウインザー事務局長は、感染拡大の収束が見られないことから、今月8月末をめどにU19選手権の延期を正式に発表する可能性について言及しています。
 「近々開催予定のAFCの定例会合では、今年10月のAFC U19選手権の開催についてだけでなく、来年2021年にインドネシアで開催されるU20W杯なども含め全てのAFCが関わる大会について、大会運営委員会の委員が最新の情報をもとにその日程について協議を行う予定である。」
 「大会運営には多くの準備が必要なので、大会延期の決定は最速で今月末、遅くとも9月の初旬までには行いたいが、その際には出場チームなど関係者全員の健康と安全が最優先される。」とウインザー事務局長は述べています。
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 この記事を書いている時点で、AFC U 19選手権開催国のウズベキスタンは、新型コロナウィルスの感染者が3万5702人で、その内、回復者が3万1384人、亡くなられて方236人となっています。また、来年2021年5月20日に開幕予定のFIFA U20W杯の開催国インドネシアは、感染者がおよそ14万3000人、その内、回復者が9万6306人、亡くなられた方は6277人となっています。

イフェダヨはスランゴールFCに合流間近
 Mリーグ1部スランゴールFCのナイジェリア出身のFWイフェダヨ・オルセグンは無事、8月11日にマレーシアに到着し、現在、全ての入国者に義務付けられている14日間の隔離期間があと1週間で終了するようです。
 スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会の公式サイトに掲載されたインタビューでイフェダヨ選手は「チームメートと合流できるので、マレーシアに戻れて嬉しい。」と話すイフェダヨ選手は、隔離期間中、クラブがエアロバイクやウェイトトレーニングの機材などを使って体力を維持する予定だと話しています。
 イフェダヨ選手不在の間のスランゴールFCは、8月26日のMリーグ再開に先立ち解禁となった練習試合をここまで4連勝しています。解禁となった8月5日に行われたMリーグ2部ペナンFA戦に4-1 で勝利すると、8月8日と13日にはいずれも2部のUKM FCとヌグリスンビランFAを相手にいずれの試合も3-0で快勝、そして8月15日にはトレンガヌFCを2-0で破っています。
 Mリーグ過去最高の33回の優勝を数える名門スランゴールFCですが、本拠地のシャーアラムスタジアムが改修工事で閉鎖となるため、今季の残り7試合は同じスランゴール州にあるUITM FCのホーム、UITMスタジアムを使用します。
 リーグ中断までの間は1勝2分1敗の勝点5で6位につけているスランゴールFCは、リーグ再開後の初戦はUITMスタジアムでPJシティFCと対戦します。

8月14日のニュース:Mリーグは予定通り8月26日より無観客試合でリーグ再開することを担当大臣が明言、フェルダUも共同オーナーを募集中、ルクマンのKVコルトレイクでの背番号は9に決定

Mリーグは予定通り8月26日より無観客試合でリーグ再開することを担当大臣が明言
 ここに来て、新型コロナウィルス感染者数が増加傾向にあるマレーシア。これを受けて国内スポーツを統括する青年スポーツ省が保健省と国家安全保障委員会にMリーグ再開日程についての助言を求めたという記事なども出ていましたが、新型コロナウィルス関連事項を担当しているイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相は、Mリーグは予定通り8月26日より無観客で再開することを明言しています。
 マレーシアの通信社ブルナマによれば、サブリ上級相は「保健省による勧告を考慮した上で(8月26日リーグ再開の)日程が決定が下されており、Mリーグの主催者にはマレーシア政府が求める指針に従うことを改めて求めたい。」と、現在発令中のリカバリー活動制限令RMCO関連の定例記者会見の席上で語ったということです。

フェルダUも共同オーナーを募集中
 Mリーグ1部と2部のクラブは9月30日までにクラブの民営化が求められていますが、マレーシア政府機関の連邦土地開発庁FELDAが運営するフェルダ・ユナイテッドFCも共同オーナーを探していると、サッカー専門サイトのスムアニャボラが伝えています。
 FELDAは新たな入植地を開梱し、その入植者支援を目的に立ち上げられた政府機関ですが、現在はヤシ油を算出する世界最大のプランテーションを運営するFGV持ち株会社を含め関連会社を複数抱え、経済活動及び商業活動を活動の中心としています。
 フェルダ・ユナイテッドFCも、当初はFELDAによる入植者のためのクラブとしてスタートしましたが、2008年にMリーグ2部に昇格、そして2011年には1部へ昇格しています。また2016年にはMリーグ1部で2位となり、よく2017年にはアジアサッカー連盟主催のAFCカップにも出場しているリーグ中堅のクラブです。
 フェルダ・ユナイテッドFCは、クラブ名にFCがついてはいるものの、多くの州サッカー協会(州FA)が運営するクラブと同様、完全な民営化は完了しておらず、現在は民営化をを目指して、FELDAと共同でクラブ運営をする企業や投資家を募っているということです。
 フェルダ・ユナイテッドFCのアフィザル・アブ・オスマン事務局長は、民営化によってクラブ経営が改善され、FELDAとその関連企業に運営資金を依存する体質から脱却できる機会と捉えているとし。現在は未払い給料問題もなく、パハン州ジェンカに本拠地となるトゥン・アブドル・ラザクスタジアムを持ち、スランゴール州バンギには練習場とジムを持つなど資産もあり、マレーシアでのサッカークラブ運営を検討している企業や投資家には魅力的なクラブであると話しています。

ルクマンのKVコルトレイクでの背番号は9に決定
 マレーシアU19代表のエースで、ベルギー1部リーグのKVコルトレイクと5年契約を結んだルクマン・ハキム・シャムスディンの背番号は9となることが、クラブの公式Facebookで発表されています。
 クラブの公式Facebook上の40秒ほどのビデオでは、ルクマン選手のユニフォーができていく過程が紹介されています。
 またマレーシア語紙ブリタハリアンは、ルクマン選手が13時間かけてマレーシアからベルギーに到着したことを報じています。なお、ルクマン選手はクラブが所有する施設で2週間の隔離期間を経てチームに合流するということです。
 なおベルギー1部リーグは8月9日に開幕し、第1節ではルクマン選手が所属する昨季11位のKVコルトレイクは小林祐希選手が所属する昨季16位のワースラント=ベフェレンと対戦し、1-3で敗れています。
(写真はKVコルトレイクの公式Facebookに掲載されたルクマン選手のユニフォーム)

8月12日のニュース:活動停止処分期間中のプルリス州FAが密かに活動再開か、強化合宿中のU19代表は練習試合2試合を予定、パハンFAのレバノン出身選手はいまだ自国から出国できず

活動停止処分期間中のプルリス州FAが密かに活動再開か
 複数の在籍選手やコーチに対しての未払い給料が支払われなかったことから、国際サッカー連盟FIFAから2019年より2年間のあらゆるサッカー活動の停止処分を受けているプルリス州サッカー協会(プルリス州FA)が、マレーシアサッカー協会FAMの知らないうちに活動を再開しているという疑惑を英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 プルリス州に拠点を持つクラブのプルリス・ユナイテッドFCは今季2020年シーズンからMリーグ3部にあたるM3リーグに参加していますが、このプルリス・ユナイテッドFCがプルリス州FAを運営しているという疑惑が浮上しています。
 プルリス・ユナイテッドFCはプルリス州を拠点にするということで、クラブのM3リーグ参加の際には、プルリス州FAの元役員らと接触を持たないようFAMが警告していましたが、効果はなかったようです。
 今季まではMリーグ1部と2部を運営するマレーシアフットボールリーグMFLの下部組織であるアマチュアフットボールリーグAFLが3部のM3リーグと4部のM4リーグを運営していましたが、来季2021年シーズンからはFAMが3部と4部リーグを運営することなり、これによりこの疑惑が発覚したようです。
 FAMでクラブライセンス審査を担当する第一審査機関FIBのフィルダウス・モハマド委員長は、「プルリスFAは現在、2年間の活動停止処分期間中であり、どのような活動も許されていない。プルリス・ユナイテッドFCがどのようにしてM3リーグに参加できたのかは定かではないが、来季開幕前までには精査を行なって、事実を明らかにしたい。」と話しています。さらにFAM主導で行われている州FAが運営するクラブの民営化に際しては、法を守らないクラブがMリーグに戻れるような抜け穴を作らないようにするとも話しています。
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 このプルリス・ユナイテッドFCは今年3月には、給料の半分しか支払わず、しかも選手の同意なしに契約解除を行ったことが報じられるなど、既に問題が発生していましたが、それをAFL、そしてMFLが放置していた結果、このような事態になった可能性もあります。

強化合宿中のU19代表は練習試合2試合を予定
 10月にウズベキスタン で開催されるアジアサッカー連盟AFC U19選手権に出場するU19代表は、大会前にMリーグクラブと2試合の練習試合を行うことが予定されていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 第一次合宿と現在開催中の第二次合宿を合わせると既に5週間の練習を続けてきたチームは、待望の実戦練習として本日8月12日にはMリーグ1部のPJシティFCと、そして8月19日にはMリーグ2部のスランゴール2との対戦が組まれているということです。
 強い相手と練習試合を行いたいとするU19代表のブラッド・マロニー監督は、現在強化合宿が開催されているスランゴール州の両クラブを相手に、これまで練習で行ってきたことができるかどうかを確認する機会でもあり、良い腕試しになることを期待していると話しています。
 AFC U19選手権ではグループDに入るU19代表は、10月16日のグループステージ初戦でトルクメニスタンと、10月19日にはカタール、10月22日にはイエメンと対戦します。この大会では、各グループの上位2チームがベスト8としてノックアウトステージに進み、準決勝まで勝ち上がったチームは、来年2021年にインドネシアで開催されるU20W杯への出場権を獲得することができます。

パハンFAのレバノン出身選手はいまだ自国から出国できず
 Mリーグ1部パハンFAで今季からプレーするレバノン出身のDFカリル・ハミスは、Mリーグ再開の8月26日が近づく一方で、いまだに自国で足止めされていると、マレーシア語紙コスモ電子版が伝えています。
 カリル選手は、現在、レバノン政府が自国民の海外渡航を禁じていることからいまだに出国できていません。さらに出国許可が出る予定も立っていないことから、パハンFAのドラー・サレー監督は、カリル選手は今季中にチームに合流できない可能性が高いことを認めざるを得ないと話しています。新型コロナウィルスにより中断しているMリーグは、試合数が半分になっており、今季は9月末に終了する予定になっています。
 新型コロナウィルスに加え、先日、レバノンの首都のベイルートで起こった爆発事故の影響で、レバノンからの出国ははさらに難しくなっているという話もあります。
 ここにきてカリル選手との連絡も途絶えていると話すドラー監督は、同じくディフェンダーのムスリム・アーマドもケガが完治しておらず、リーグ再開に向けて頭が痛いとし、現有戦力で戦うしかないと話しています。
 リーグ中断時点で勝点6でリーグ3位のパハンFAは、8月26日のリーグ再開初戦で同じくリーグ首位のジョホール・ダルル・タジムとホームのダルル・マクムルスタジアムで対戦します。

8月7日のニュース:18歳のルクマンがベルギー1部のクラブと5年契約で正式サイン、マレーシアの富豪はMリーグクラブの経営には興味なし、シャーアラムスタジアムの改修費用は63億円

18歳のルクマンがベルギー1部のクラブと5年契約で正式サイン
 U19代表のエースで将来は代表のエースと嘱望されているルクマン・ハキム・シャムスディンがベルギー1部リーグのKVコルトレイクと5年契約を正式に交わしました。
 クアラルンプール市内で行われた契約式は、KVコルトレイクのオーナーでもあるマレーシアの大富豪ヴィンセント・タン氏、先日まで登録されていたMリーグ2部スランゴール2を運営するスランゴール州サッカー協会のジョハン・カマル・ハミドン事務局長の他、駐マレーシアのベルギー大使も出席するなど華々しいイベントとなったようです。
 マレーシアの通信社ブルナマによれば、マレーシア人として初めてベルギーリーグでプレーするルクマン選手は、月給が2万から2万3000リンギ(およそ50万から58万円)で、住居と車が支給されるということです。
 現在、ルクマン選手は10月のアジアサッカー連盟AFC U19選手権出場に向けた代表候補合宿に参加中ですが、今月8月から開幕するベルギー1部リーグの出場に向けて、健康診断等を行うため、来週にはベルギーへ向けて出発する予定だということです。

マレーシアの富豪はMリーグクラブの経営には興味なし
 上でも紹介した通り、ルクマン選手が加入するベルギー1部KVコルトレイクは、マレーシア人実業家のヴィンセント・タン氏がオーナーです。マレーシア国内外でホテル・リゾート開発を行い、さらら保険業や宝くじ、セブンイレブンやスタバなどの国内フランチャイズも所有する複合企業ブルジャヤコーポレーションの創業者のタン氏は、KVルトレイクの他、今季はプレーオフで敗れ惜しくもプレミアリーグ昇格を逃し英国2部のカーディフシティーFCのオーナーでもあります。(ちなみにカーディフシティーの胸広告はVisit Malaysiaとマレーシア観光促進の広告です。)
 マレーシアの通信社ブルナマは、ルクマン選手の契約式でこのタン氏にMリーグクラブの買収について尋ねたようですが、タン氏は「ビジネスマンの視点で言えば、この新型コロナ禍でサッカークラブが利益を生み出すことは難しくなっている。それ以外にも、マレーシアのサッカー界には多くの良い友人がおり、そんな友人たちと競う気はない。」と語り、その予定はないとのことだったようです。
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 特に州FAが運営するクラブは、民営化を実現するために買収してくれるスポンサーを躍起になって探している最中です。大富豪のタン氏は、10年前にオーナーとなったカーディフシティFCにこれまで1億6500万英ポンド(およそ229億円)の私財を投入しているとされており、Mリーグのクラブ買収に興味がないのは金銭的な理由ではないのは明らかです。だとすれば、ビジネスマンとしてMリーグクラブの運営は利益が出ない、と判断したのかも知れません。

シャーアラムスタジアムの改修費用は63億円
 昨日のブログで取り上げたMリーグ1部スランゴールFCの本拠地シャーアラムスタジアムの改修工事ですが、ブルナマによればその費用は2億5000万リンギ(およそ63億円)ほどかかるということです。
 記者会見を行ったスランゴール州のアミルディン・シャリ州首相は、崩落の危険性が指摘されているポリカーボネート製の天井とそれを保持する鉄線の部分の交換だけで3000万リンギ(およそ7億5600万円)がかかると話し、築26年となるスタジアム全体の改修工事となると、その費用は2億5000万リンギ(およそ63億円)ほどになるだろうと話しています。
 アミルディン州首相は、最終的な改修内容は州政府が判断した上で、改修費用は州予算として計上すると話す一方、屋根の改修工事だけで少なくとも4ヶ月から6ヶ月はかかるだろうとしています。
 スランゴール州サッカー協会FASとは連絡を取り合っているとするアミルディン州首相は、スランゴールFCの来季の本拠地としてMBPJスタジアムを使うように依頼したこと、そしてシャーアラムスタジアムの開場は工事が長引けば2023年となるとも話したということです。

8月6日のニュース:シャーアラムスタジアムの改修工事は2022年に完了か、JDTにまた新たな勲章-アカデミーが国内トップの評価を受ける、ケランタン州FAはU19代表選手の父親からのクラブの買収提案を歓迎

シャーアラムスタジアムの改修工事は2022年に完了か
 シャーアラムスタジアムはMリーグ1部スランゴールFCの本拠地ですが、その老朽化により天井の一部が崩落する危険性があり、Mリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLはその改修が行われるまでMリーグの試合開催を禁じています。
 ホームを失ったスランゴールFCは、今月8月26日から再開予定のMリーグのホームゲームを同じスランゴール州シャーアラムにあるUITMスタジアムで開催することになっています。また、先日のこのブログでは来季2021年はやはりスランゴール州内にあるMBPJスタジアムをホームにする可能性があるという記事を取り上げましたが、それがいよいよ現実となりそうです。
 80000人以上の観衆が収容できるシャーアラムスタジアムは、国内で最大のクラブであるスランゴールFA(当時)のホームとして1994年に開場しました。
 しかし長年の使用による老朽化から、今季の開幕前にはMFLにより改修工事が終了し、観客の安全が確保できるまでは試合での使用が禁じられ、スランゴールFCは今季のホームゲーム初戦はブキジャリル国立競技場で開催しています。
 この現状についてシャーアラムスタジアムを所有するスランゴール州のアミルディン・シャリ州首相は、今年3月から予定していた改修工事が新型コロナウィルスの影響により発令された活動制限令MCOにより実行できなかったとして、改修工事はこれから始まること、そしてその工事期間として18ヶ月を予定し、その間はスタジアムを全面的に閉鎖することを明らかにしています。
 なおアミルディン州首相は、改修工事後に再開する際には収容可能な最大人数に開場できるよう、工事期間中は天井部分の修理だけでなく総合的な補修及び改修を行うと話しています。
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 新型コロナウィルスの影響で3月18日に中断したMリーグで、スランゴールFCが中断前の唯一のホームゲームを行ったブキジャリル国立競技場は、その後、MFLがMリーグのホームゲームの代替会場としての使用を禁じており、その結果、今季の残りホームゲームをUITMスタジアムで行うことになった、という経緯もあります。

JDTにまた新たな勲章-アカデミーが国内トップの評価を受ける
 Mリーグ1部を7連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDTに新たな勲章です。JDTの公式Facebookページでは、JDTのアカデミーがマレーシアサッカー協会FAMよりトップの評価にあたるゴールド評価とその証書を受け取ったことを発表しています。
 このゴールド評価を受けたJDTのアリスター・エドワーズTD(テクニカルダイレクター)は、この評価はアカデミーにとって、ここまでの努力がFAMに認められたことへの喜びに加え、さらに高みを目指すためのモチベーションになると話しています。
 またJDTの本社で、このゴールド評価の証書と記念の盾をエドワーズTDに手渡したFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は 国内の草の根レベルの育成を行うアカデミーを対象にリーダーシップ、計画性、設備、教育、草の根レベルでの試合運営の5つの点で審査した結果、JDTのアカデミーはどの面でも優れた評価を得た結果の表象であると話しています。
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 2000年代までマレーシアのサッカーを長年に渡って牽引してきたのが最初の記事で取り上げたスランゴールFA(現スランゴールFC)だとすれば、直近の10年間で国内に的なしとなったのがこのJDTと言えます。
 ジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下の豊富な財源に基づく投資と積極的な運営は、運営資金が州政府の公的補助頼りである大半のMリーグクラブを凌駕し、その結果が1部リーグ7連覇という結果になって現れています。
 JDTもかつてはジョホール州サッカー協会傘下のクラブでしたが、イスマイル殿下による民営化で成功しており、現在、FAMが各州サッカー協会に求めているクラブの民営化の成功例と言えるでしょう。
(中央左がFAMのスチュアート事務局長、中央右がJDTのエドワーズTD-写真はJDTの公式FBより)

ケランタン州FAはU19代表選手の父親からのクラブの買収提案を歓迎
 ケランタン州サッカー協会KAFAは、運営するMリーグ2部ケランタンFAに対するワン・カマル・ナピ氏の買収提案を歓迎する意思を示していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 現在行われているU19代表候補合宿にアメリカから参加しているワン・カマル・ワン・クズリの父親でもあり、アメリカ在住の大学教授でもあるワン・カマル氏は460万リンギ(およそ1億1600万円)とされるケランタンFAの現在の負債が完済されることを条件に、300万とも言われる所有権を購入したいと話しているということです。
 KAFAのフシン・デラマン事務局長はワン・カマル氏から直接の連絡は受けていないとする一方で、民営化を目指しているケランタンFAにとっては良い話であるとしています。
 「KAFAは現在、民営化後のケランタンFCを運営するTRW社の価値を評価している最中であり、それが決まりTRW社の売却が決まれば、ケランタンFCに関する460万リンギの負債はKAFAが全面的に負担する。」とデラマン事務局長は話しています。
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 別のメディアでは、ケランタンFCの売却後もKAFAが年間100万リンギ(およそ2520万円)のロイヤルティを要求しているという話があり、ワン・カマル氏は、ケランタンFCの所有権購入後もKAFAの影響が残ることを嫌っていることから、買収に躊躇しているという報道もあり、この話は一筋縄ではいかなそうです。

8月4日のニュース:ケランタン州FAに勝点剥奪処分が下る、そのケランタン州FA内部から今季リーグ戦出場辞退すべきの声も上がる、U19代表の第二次合宿開始で将来のエース二人の共演に期待が集まる

ケランタン州FAに勝点剥奪処分が下る
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、Mリーグ2部のケランタンFAを運営するケランタン州サッカー協会KAFAに対して、未払い給料問題の解決の遅れを理由にケランタンFAの勝点3剥奪(はくだつ)処分を課したことを発表しています。
 FAMのクラブライセンス発給を担当する第一審交付機関FIBの会合で下された処分は、KAFAが期限までにかつて在籍した選手に対して約束された未払い給料の分割支払いを行わなかったことが理由であることも公表されています。本来は4月30日を期限としたいたこの支払いは、3月18日に新型コロナウィルス感染防止に伴う活動制限令MCOが発令され、Mリーグが中断されたことなどを考慮し、FIBはその期限を7月30日まで延期されました。しかし7月30日になっても未払い給料は選手やスタッフに支払われなかったことから、FAMは当初の期限を守らなかったKAFAに対して勝点3の剥奪処分を下したとしています。
 なおKAFAは7月30日付でFAMに対して手紙を送り、支払い期限を今季2020年シーズン終了まで延長することを求めていたということです。
 さらにFIBは新たな未払い給料の支払い期限として8月31日を設定し、この期限が守られない場合には、KAFAに対しては来季2021年シーズンのMリーグに出場するために必要なクラブライセンスは発給されないとしています。
 なおFIBの会合では、KAFAの他、Mリーグ1部マラッカ・ユナイテッドを運営するマラッカ州サッカー協会MUSA、PDRM FCを運営するマレーシア王立警察サッカー協会PDRM FA、サラワク・ユナイテッドを運営するサラワク州サッカー協会FASについても議題に取り上げられ、KAFAを含めた4団体全てが内国歳入庁(日本では国税庁に相当)への滞納金があり、FASを除く3団体は従業員積立基金と従業員社会保障制度にも滞納金があることが明らかになっており、こちらの滞納金も8月31日までに完済されない場合には、来季のクラブライセンス発給に影響が出る可能性があるとしています。
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 ケランタンFAはこの勝点剥奪処分により、Mリーグ2部プレミアリーグの7位(勝点4)から10位(勝点1)に転落し、11位のクチンFA、12位のペラIIとは勝点で並び、得失差のおかげで10位となっています。この現状に加え、昨日のこのブログでも取り上げましたが、未払い給料に愛想を尽かした選手の退団が噂されているケランタンFAは、来季の1部復帰どころから、3部降格の可能性も見えてきました。

そのケランタン州FA内部から今季リーグ戦出場辞退すべきの声も上がる
 マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版は、未払い給料問題で揺れるケランタン州サッカー協会内KAFAから、8月26日再開予定のMリーグへの出場辞退の声が上がっていると報じています。
 Mリーグの各クラブは4ヶ月以上の中断を経て練習を再開し、リーグ再開に備えて準備を進めていますが、KAFAは上の記事で取り上げた未払い給料問題に加え、マレーシアサッカー協会FAMが9月30日を期限としているクラブの民営化手続きへの着手も遅れているということです。
 この状況下でKAFAのフシン・デラマン事務局長は、KAFA内の役員会の一部メンバーからは・現在抱えている問題の解決に専念し、運営するケランタンFAの今季のMリーグへの出場は辞退した方が良いのではないかという提案が出ていることを明らかにしています。
 「Mリーグに出場すれば、毎試合で移動や宿泊、安全対策などに費用がかかる。さらに今季は無観客試合で行われることから、入場料という貴重な収入を失うことになる。それならば期限が2ヶ月しか残されていないクラブの民営化と未払い給料の支払いに専念するべきだという意見が出ている。」とデラマン事務局長は語っているということです。

U19代表の第二次合宿開始で将来のエース二人の共演に期待が集まる
 8月3日から始まったU19代表候補第二次合宿では、将来の代表を背負う二人の選手の共演にサポーターの期待が高まっています。
 ベルギーのKVコルトレイクと5年契約を結んだ18歳のFWルクマン・ハキム・シャムスディンと、アメリカ育ちでアメリカ2部リーグのセントルイスFC U19でプレーする18歳のワン・クズリ・ワン・アーマドは、今回の代表候補合宿で始めてコンビを組みますが、これは多くのマレーシア人サポーターが楽しみにした共演の実現であるとマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 第一次合宿には参加しなかったルクマン選手は、今回招集されたことに喜ぶと同時に、できるだけ早くチームに溶け込みたいと話しています。また、ワン・クズリ選手については、そのプレーは映像で見たことしかないものの、良い選手であることはわかっているので、早く一緒にトレーニングを行いたいとしています。
 「ワン・クアラ選手はU19代表に貢献してくれることは確かだが、自分自身も最終メンバーに残るために練習でも試合でも常に全力で臨みたい。新しい選手が加わることで競争心も生まれるので、そういった選手たちの参加は自分にとっても励みになる。」取るクマン選手は話しています。

7月30日のニュース:U19代表候補二次合宿のメンバーが発表、Mリーグの今季残り試合の日程発表、試合会場が用意できなかったPJシティFCに制裁金

U19代表候補二次合宿のメンバーが発表
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトにて、FAM本部グラウンドで8月3日から4週間の予定で行われるU19代表候補二次合宿の参加メンバー30名を発表しています。
 二次合宿には7月26日に終了した一次合宿35名から残った26名に、FAMと青年スポーツ省が運営する国家サッカー選手養成プログラムNFDPのエリートアカデミーAMDのU17チームからGKシャミ・アディブ・ハイカル・モハマド・シュクリ、MFジアド・アル・バシール・ノーヒシャム、トレンガヌFCのGKアーマド・イルファン・イブラヒム、そしてベルギー1部リーグKVコルトレイクと契約したルクマン・ハキム・シャムスディンの4名が加わります。また、参加が危ぶまれていたアメリカ出身のワン・クズリ・ワン・カマルも二次合宿への参加が発表されています。今回の30名のリストはこちらです。なおこのブラグでも取り上げたドイツ出身のベックラー兄弟は今回の30名には含まれていません。
 U19代表のブラッド・マロニー監督は今回の合宿でも選手の評価と選考を続け、最終メンバー23名を決めたいと話しています。
 U19代表は10月にウズベキスタンで開催されるアジアサッカー連盟AFC U19選手権に出場し、予選グループDでタジキスタン、カタール、イエメンととタシュケント郊外のオルマリクにあるFC AGMKのホームAGMKスタジアムで対戦します。またこの大会の上位4チームは来年2021年にインドネシアで開催されるFIFA U20W杯への出場権を獲得します。

Mリーグの今季残り試合の日程発表
 国内リーグMリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLは、8月26日から再開される今季2020年Mリーグ1部と2部の試合日程を公式Facebook上で発表しています。
 第4節を終えて中断となっていた1部、2部とも8月26日に第5節から再開し、26日に3試合、翌27日に3試合が予定されています。また最終節となる第11節は9月22日と23日に1部、2部とも3試合が行われるなど、4週間で7試合を消化して今季が終了します。また中断前の日程のうち、延期となっていた1部のトレンガヌFC対PJシティFCと、2部のケランタンFA対UKM FCの試合は、この日程に先駆けて8月22日に開催されます。なお全ての試合は無観客で行われます。
 この他、暫定ルールとして5人の選手交代が可能となる一方で、交代機会はフルタイムで3回、延長で1回、前半と後半の間で1回となることや、今季終了後の1部から2部への降格と、2部から1部への昇格は従来通り、2チーム降格、2チーム昇格となることも発表されています。
 また現在、新型コロナウィルス感染者数が増加傾向にあるサバ州とサラワク州に状況についてはMFLは監視を続けていくとしています。

試合会場が用意できなかったPJシティFCに制裁金
 マレー語紙ブリタハリアン電子版は、3月14日に予定されていたMリーグ1部第4節でホームチームながら試合会場を用意できなかったPJシティFCに3万リンギ(およそ74万円)の制裁金が課されたことを報じています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOはこの処分について先月の理事会で決まったものだと話し、制裁金の他、PJシティFCには厳重な注意と警告が与えられたと話しています。
 ガニCEOは試合会場に関する問題を軽視するべきではないことを、全てのMリーグクラブに示すための処分でもあると話して、このような事態は関係者全員が被害を被るだけでなく、試合日程を作成するMFLにとっても迷惑であると話しています。
 この3月14日の試合は、PJシティFCの本拠地MBPJスタジアムの改修が予定日までに終わらなかったため使用できず、代わりとなる周辺のスタジアムを探したものの空きが見つかりませんでした。そこでさらにPJシティFCはこの試合をトレンガヌFCの主催試合としてトレンガヌFCの本拠地スルタンミザンザイナルアビディンスタジアムでの開催を提案したものの、トレンガヌFCは航空券や宿泊など移動の手配を済ませていたことから、PJシティFCの提案を受け入れることができず、結局、試合は延期となりました。

7月25日のニュース:クチン FAの選手から新型コロナウィルスの陽性反応、ベックラー兄弟はU19代表の秘密兵器となるか、今季終了後の1部と2部の入れ替えは従来通り実施

クチン FAの選手から新型コロナウィルスの陽性反応
 Mリーグ2部クチンFAは公式Facebook上で、選手の一人から新型コロナウィルスの陽性反応が出たことを発表しています。
 この選手はクチン市内のセントサ病院に勤務しており、この病院で発生したクラスターで感染した可能性があるということです。
 クラブ内で新型コロナウィルスの感染者が出たことにより、クチンFAは練習を中止し、選手やその他の関係者の安全のため、当局の指示に従った対応を取るとしています。
 最初の感染者が7月19日に確認されたこの「セントサ病院クラスター」は、これまでに61人が検査を受け、16人に陽性反応が出ているということですが、その感染経路は現在も不明ということです。

ベックラー兄弟はU19代表の秘密兵器となるか
 マレーシアの通信社ブルナマは、ドイツ出身のベックラー兄弟がマレーシアU19代表の次回の合宿に参加する可能性があると報じています。
 17歳で左サイドバックのジョシュア・ヨハン・ベックラーは、ドイツ6部リーグのロートヴァイス・フランクフルトに所属していますが、ドイツ国内では期待の若手という評価を集めているということで、ドイツ国内のクラブ以外からも練習参加の誘いなどを受けているということです。
 ジュリアン選手は「自分はスピードのある左サイドバック、あるいは左ウイングとされているので、U19代表に招集されることがあれば、そのスピードでゴールを量産したい。」と話しています。
 一方18歳でゴールキーパーのジュリアン・ヨハン・ベックラーは、昨年2019年7月ににジョホール・ダルル・タジムJDTと既に契約を交わしており、JDTのU21チームであるJDT IIIに加入が予定されています。
 このジュリアン選手は、ボジャン・ホダック前監督が指揮を取っていたU19代表候補合宿に参加経験がありますが、その時にはまだマレーシア国籍を取得しておらず、代表チームに加わることができませんでした。
 ジュリアン選手は、晴れてマレーシア国籍を取得したことから、8月3日から予定されているU19代表候補第二次合宿に兄弟揃って招集されることを希望しており、もしそうなれば、ブラッド・マロニー監督やチームメートに自分の実力を披露して、高い評価を得たいとしています。

今季終了後の1部と2部の入れ替えは従来通り実施
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、Mリーグの1部と2部の入れ替えは従来どおり行われるということです。
 新型コロナウィルス感染拡大により第4節終了後に中断に入ったMリーグは、従来のホームアンドアウェイ形式から1回戦総当たりとなり、試合数が半減して再開しますが、リーグ終了後の入れ替えについては、1部スーパーリーグの11位と12位のクラブが降格し、2部プレミアリーグの1位と2位((1部のBチームは除く)が昇格するという従来通りの方式で行われることを、Mリーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOが明言しています。
 また、今季は既に中止が決定している3部M3リーグと2部プレミアリーグの間の昇格と降格についてガニCEOは、来季から3部を運営するマレーシアサッカー協会FAMがM3リーグから2部へ昇格する2クラブを選び、2部の11位と12位が降格する方式になると話しています。