3月13日のニュース
東南アジアフットサル選手権代表合宿参加選手20名が発表
KLシティに給料未払い問題が発覚
新型コロナによりFAカップの試合が続々と延期に

東南アジアフットサル選手権代表合宿参加選手20名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場するフットサルマレーシア代表の代表候補合宿参加メンバー20名と代表予備候補5名を発表しています。国内リーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLは今週末に今季最終節となる第9節が開催されていますが、今回の代表候補20名はこのMPFLでの成績を元に選ばれています。

チュウ・チャンヨン監督率いるフットサルマレーシア代表は、3月16日から25日まで行われる代表合宿を経て最終メンバー16名が決まった後、3月26日には大会開催地であるタイのバンコクへ出発し、現地で複数の練習試合を行った後、4月2日から10日まで開催される大会に出場します。

今回のAFF選手権2022年大会でマレーシアは、前回優勝のタイの他、インドネシア、カンボジア、ブルネイと共にグループステージA組に入り、B組にはベトナム、ミャンマー、東ティモール、オーストラリアが入っています。この大会はAFC選手権フットサルアジアカップの予選も兼ねており、今大会の上位3チームが今年9月にクウェートで開催される本大会に出場します。

今季のMPFLで優勝したスランゴールMACから5名、準優勝のパハンレンジャーズから6名が選ばれている今回のフットサルマレーシア代表候補合宿参加のメンバーはこちらです。

KLシティに給料未払い問題が発覚

昨季のマレーシアカップで32シーズンぶりの優勝を果たしたMリーグ1部KLシティで給料未払い問題が起こっていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

この記事では、今年1月と2月の給料が未だ支払われていないということで、昨季のマレーシアカップ優勝賞金の150万リンギ(およそ4200万円)を獲得しているにもかかわらず、クラブ内の権力闘争により資金不足が起こっているということです。なおKLシティは、来週月曜日3月14日までにこの2ヶ月分の未払い給料を完済すると選手に約束しているということですが、現在もスポンサーとの話し合いは続いているということで、この期日が守られるかどうかは定かではないと、この期日は伝えています。

この情報をニューストレイトタイムズに提供したクラブ関係者は、実際には昨季も同様の給料未払い問題が発生していたことを明かし、それでも選手はクラブを信用してプレーを続けた結果、マレーシアカップに優勝できたと話しているということです。

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昨季、マレーシアカップに優勝した後の表彰セレモニーでは、KLシティが本拠地とするクアラルンプールを統括するアヌアル・ムサ前連邦直轄地相(2021年8月に退任)がセレモニーの壇上に招かれた一方で、現職のシャヒダン・カシム連邦直轄地相と、アヌアル前大臣の前の連邦直轄地相でクアラルンプールサッカー協会のカリド・サマド会長がいずれもセレモニーに呼ばれなかったことを明らかにするなど、KLシティに関する政治家の功名心争いが指摘されていました。

上の記事の「スポンサー」は連邦直轄地省やクアラルンプール市役所といった公的機関の可能性もあり、FAMが目指すMリーグクラブの民営化(州政府などによる公的資金に依存しないクラブ運営)への実現はまだ遠い道のりのようです。

新型コロナによりFAカップの試合が続々と延期に

昨日3月12日に予定されていたマレーシアFAカップ1回戦のマラッカ・ユナイテッド(1部スーパーリーグ)対PIB FC(3部M3リーグ)の試合が、マラッカに20名の選手及び監督、コーチが新型コロナ検査で陽性反応を示したことから延期されたことが、Mリーグを運営するMFLの公式サイトで発表されています。

3月11日から本日13日まではマレーシアFAカップの1回戦16試合が予定されていましたが、マラッカ対PIB FC戦の延期により、新型コロナ検査結果に基づく延期はこで合計7試合となっています。

新型コロナ検査結果で選手や監督、コーチが陽性反応を示したことにより、Mリーグ1部スーパーリーグでは第1節と第2節を合わせて12試合中3試合が、2部プレミアリーグでは第1節の5試合中4試合がこれまでに延期されています。

昨季終盤のマレーシアカップでは、新型コロナ検査で選手の大半が陽性となったヌグリスンビランが3試合を不戦敗とされて、グループステージで敗退していますが、MFLは今季新たに採用したした標準作業手順SOPで、試合出場登録した選手と監督、コーチの半数以上が試合前の新型コロナ検査で陽性反応を示したクラブは、試合の延期を申請することを認めています。上記の試合の延期は全てこの新たなSOPに沿った措置ですが、これだけ延期試合が続いたことでMFLはさらに新たなSOPを導入する可能性があります。またMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、3年ぶりの開催となったFAカップについては、これ以上の延期が続けばスーパーリーグやプレミアリーグの運営に支障が出るとして、Mリーグやマレーシアカップと比べて商業価値が低いFAカップについては、最悪の場合は中止もあり得ると発言しています。