タイリーグは東南アジアのトップリーグを目指す
スポーツ専門サイトのスタジアムアストロは隣国のタイリーグを特集し、タイリーグ のベンジャミン・タン副CEOのインタビューを掲載しています。
昨季から在籍するドミニク・タン(ポリス・テロFC)、今季移籍したノーシャルル・イドラ・タラハ(PGパトゥム・ユナイテッド)そして、間も無く隔離措置が終わりチームに合流予定のモハマドゥ・スマレ(ポリス・テロFC)の3人のマレーシア代表選手が今季はタイリーグでプレーしますが、タン副CEOはこのような代表クラスの選手がタイリーグでプレーすることでマレーシアのサッカーファンの注目を集めることは、タイリーグを東南アジアのトップリーグにしたいという自身の目標に近づいていると話しています。
「スマレ選手のタイリーグ加入については、ファンと同じくらい自分も興奮しているが、それはタイリーグを東南アジアのトップ選手が集まるリーグにしたいという自分の戦略にぴったり合った移籍となったからである。」
東南アジア各国のトップ選手が集まれば、タイリーグの商業価値や放映権収入の増加にもつながると話すタン副CEOは、より多くのマレーシア人選手にタイリーグでプレーしてもらいたいと同時に、タイリーグのクラブに対してマレーシア企業がスポンサーに名乗りを上げることも期待していると話しています。
「現在、タイリーグは近隣諸国を対象としたビジネス面にも注力したいと考えており、タイリーグの試合を各国の現地の言語で中継することなども視野に入れている。今後、タイリーグ でプレーするマレーシア人選手の数が増えれば、グッズ販売はもちろん、マレーシア企業とのビジネス提携なども期待できる。」とタン副CEOは話しています。
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この記事のタン副CEOが目指しているタイリーグは、かつてマレーシアリーグで実現していたものです。マレーシアリーグは、古くは1980年代のタイ代表のレジェンドプレーヤーFWピヤポン・ピウオンや同じくシンガポールの英雄ファンディ・アーマド、1990年代はタイの「ジーコ」ことキャティサック・セーナームアン、2000年代にはインドネシアの至宝バンバン・パムンカスや現在はサバFA監督のクルニアワン・ドゥイ・ユリアントなどがプレーし、まさに東南アジア各国代表チームの主力選手が在籍するこの地域のトップリーグでしたとさ。
Mリーグ1部の10クラブが今季の「2部降格なし」をMFLに提案
英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、Mリーグ1部の10クラブが共同で今季の成績による1部から2部への降格を取りやめるよう、Mリーグを運営するマレーシアフットボールリーグに提案しているということです。
今季2020年シーズンが2月28日に開幕したMリーグは、新型コロナウィルスの影響により1部、2部とも3月16日から8月28日まで中断となり、最終的に12クラブの1回戦総当たりの全11節で争われています。
この提案はこの新型コロナウィルスの影響を考慮し、従来は2部降格となる11位と12位のクラブを1部に残留させる一方で、2部から昇格するペナンFAとクアラルンプールFAを加えた14クラブで来季2021年シーズンを行うことも併せて対案しているということです。
1部12クラブ中、この提案に賛成している10クラブとはどのクラブかは明らかにされていませんが、現在ダントツで最下位のPDRM FCのズルキフリ・ヤハヤ名誉事務局長は自身がこの提案を発案したことを認め、8月のリーグ再開前に関係者の間で話し合われたと明かしています。また最終節を前に降格圏の11位にいるフェルダ・ユナイテッドFCのアフィザル・アブ・オスマン前事務局長も14チームになることでリーグが活性化すると話しています。
なおMFLはこの提案には未だ返答していないということです。