MFL第13節の結果まとめ(1)

5月11日(土)と5月12日(日)にはマレーシアフットボールリーグMFLの2部プレミアリーグの5試合のみが行われています。なお1部スーパーリーグの第13節は5月14日(火)と15日(水)に予定されています。

MFL2部プレミアリーグ

ペナンFA4-1ケランタンFA
得点者:ペナンFA-ジュリアン・ボタロ(5分)、カン・スンジョ(40分)、セルジオ・アグエロ2(47分、58分)、ケランタンFA-アミルル・シャフィク(79分)
 スランゴール・ユナイテッドから移籍したばかりのセルジオ・アグエロが挨拶代わりの2ゴールを挙げ、ペナンFAに第6節以来の勝ち星をもたらしています。ケランタンFAは第11節にホームでペナンFAに2−1で勝利していましたが、敵地で大敗となりました。

PDRM FC6-2サラワクFA
得点者:PDRM FC-シャフライン・アブ・サマー2(12分、41分PK)、リー・チャンフン(27分)、アンドレジーニョ(29分)、R・ゴピナタン2(73分、90分)、サラワクFA-フィルダウス・ファウジ(14分)、ザアルル・ニズワン(87分)
 前節第12節に、首位をいくJDT IIに初黒星をつけたPDRM FCが連勝して5位に浮上しています。一方のサラワクFAは最下位から抜け出せません。

UITM FC1-0UKM FC
得点者:UITM FC-アメル・アザハ(85分)
 UITM FCはUniversiti Teknologi Mara(マラ工科大学)、UKM FCはUniversiti Kebangsaan Malaysia(マレーシア国立大学)と共に大学を母体とするクラブであることから「ユニヴァーシティ・ダービー」と銘打たれた試合は、快進撃を続けるUITM FCがUKM FCを破り、リーグ2位に浮上しています。

ヌグリ・スンビランFA1-0トレンガヌFC II
得点者:イゴール・ルイス(31分)
 ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手、トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手ともスタメンでフル出場しています。

スランゴール・ユナイテッド2-2JDT II
得点者:スランゴール・ユナイテッド-ラスラム・カーン2(66分、80分)、JDT II-シャマ・クティ・アバ(22分)、ヌライザット・アジズ(69分OG)
 首位のJDT II相手に引き分けたスランゴール・ユナイテッドは2部プレミアリーグ残留に向けて貴重な勝点1を獲得しています。一方。前節第12節で今シーズン初黒星を記録したJDT IIは、この試合では今シーズン初の2失点を喫しています。

MFL第12節の結果まとめ

1部スーパーリーグ

PKNS FC(4勝4分4敗)3-3ペラTBG(2勝7分3敗)
得点者:PKNS FC-クパ・シャーマン2(5分、52分)、ニコラス・スウィラッド(43分)、ペラTBG-ブレンダン・ガン(12分)、J・パルティバン(50分)、ナジルル・ナイム(81分)
 上位進出を狙いたいPKNS FCは、ここ6試合で1勝2分3敗と苦しい試合が続きます。一方のペラTBGは12試合で7試合目の引き分けとなり、やはり上位進出のきっかけが掴めません。

ケダFA5-2クアラルンプール(KL)FA
得点者:クダFA-ジョナサン・ボーマン2(22分、90分)、シャキル・ハムザ(42分)、フェルナンド・ロドリゲズ2(67分、81分)、KLFA-インドラ・プトラ・マハユディン(45分)、ギレルメ・デ・パウロ(78分)
 前節のPKNS FC戦で、前人未到のスーパーリーグ通算100ゴールを決めたベテラン、インドラ・プトラ選手がこの試合でもゴールを決めていますが、試合は順位どおりの結果となりました。

プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC2-0パハンFA
得点者:PJシティFC-ペドロ・エンリケ(31分)、セルジオ・フィロ(58分)
 降格圏にいるPJシティFCは、前半戦のホームでの試合でも引き分けていただけにパハンFAにとっては要注意の相手でした。パハンFAはこの痛い黒星でJDTとの勝ち点差が6と開きました。

フェルダ・ユナイテッド0−2JDT
得点者:JDT-ジオゴ2(38分、62分PK)
 JDTは下位チーム相手に取りこぼしが少ないのが強みです。やはり降格圏にいるフェルダ・ユナイテッド相手にきっちりと勝点3を手にしています。
 フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手と渡邉将基選手はともにスタメンでフル出場しています。

スランゴールFA1-1マラッカ・ユナイテッド
得点者:スランゴールFA-シャミ・サファリ(31分)、マラッカ・ユナイテッド-パトリック・ライヒェルト(60分)
 第6節から無敗記録を続けているスランゴールFAがこの試合も負けずに逃げ切りました。一方のマラッカ・ユナイテッドは第6節から1勝2分3敗と調子が上がらず、首位JDTとの勝点差が12と開いてきました。

PKNP FC2-2トレンガヌFC
得点者:PKNP FC-アマリ・アグイナルド(22分)、トマス・アビィ(35分)、トレンガヌFC-チェチェ・キプレ(30分)、サンジャル・シャクメドフ(68分)
 チェチェ・キプレ選手の調子が上向きとなってきたトレンガヌFCにとっては痛い引き分けでしたが、降格圏から脱したいPKNP FCには貴重な勝点1となりました。

2部プレミアリーグ

UKM FC1-1ペナンFA
得点者:UKM FC-マテオ・ロスカム(90分)、ペナンFA-ジュリアン・ボッタロ(47分)

トレンガヌFC II1-0UITM FC
得点者:トレンガヌFC II-鈴木ブルーノ(51分)
 この試合唯一のゴールで自身ではシーズン4点目(直近の5試合では3得点目)となるゴールを挙げたトレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

JDT II0-1PDRM FC
得点者:PDRM FC-リー・チャンフン(90分)

サバFA1-0スランゴール・ユナイテッド
得点者:サバFA-ルドリュブ・パウノヴィッチ(7分)

ケランタンFA0-0サラワクFA
得点者:なし

MFL第11節の結果まとめ

12チームで構成されるマレーシアフットボールリーグMFLの1部スーパーリーグは、4月26日(金)から28日(日)に開催された第11節で前半戦が終了しました。最後には第11節終了時の順位表も載せました。

フェルダ・ユナイテッド1-1マラッカ・ユナイテッド
得点者:フェルダ・ユナイテッド-池田圭(62分、PK)、マラッカ・ユナイテッド-パトリック・ライヒェルト(15分)
 今シーズン2点目を挙げたフェルダ・ユナイテッドの池田圭選手とチームメイトの渡邉将基選手ともスタメンでフル出場しています。

クダFA1-1スランゴールFA
得点者:クダFA-バドロル・バクタール(41分)、スランゴールFA-サンドロ・ダ・シルバ(18分)

PKNP FC0-4ペラTBG
得点者:ペラTBG-ブレンダン・ガン(13分)、ギルマール・ダ・シルヴァ2(30分、90分)、シャルール・サアド(56分)

PKNS FC3-2クアラルンプール(KL)FA
得点者:PKNS FC-ロメル・モラレス(2分)クパ・シャーマン2(31分、79分)、KLFA-インドラ・プトラ・マハユディン(42分)、ギレルメ・ダ・パウラ(82分)
 KLFAの苅部隆太郎選手はベンチ入りしたものの、出場はありませんでした。

プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC1-2トレンガヌFC
得点者:PJシティFC-P・ラジェス(36分)、トレンガヌFC-B・ティンガラン(67分)、チェチェ・キプレ(79分)

パハンFA1−1JDT
得点者:パハンFA-エラルド・グロン(35分)、JDT-ゴンザロ・カブレラ(5分)
 前半戦の天王山となった1位と2位の対決は引き分けとなっています。

MFL1部スーパーリーグ順位表(第11節終了時点)

順位チーム名得点失点勝点
 1JDT(ジョホール・ダルル・タクジム)251027
 2パハンFA20 924
 3スランゴールFA181819
 4マラッカ・ユナイテッド131217
 5クダFA151716
 6PKNS FC171415
 7トレンガヌFC131515
 8ペラTBG141312
 9PKNP FC112010
10PJ(ペタリン・ジャヤ)シティFC 814 8
11フェルダ・ユナイテッド 919 8
12KL(クアラルンプール)FA
1325 8

MFL2部プレミアリーグは今シーズン開幕後にプルリスFAが選手への給料未払い問題によって除名処分を受けたため、11チームとなっていますが、やはりこの第11節で前半戦が終了しました。こちらも最後に第11節終了時の順位表を載せました。

ケランタンFA2−1ペナンFA
得点者:ケランタンFA-ニック・アキフ・シャヒラン(30分)、アズワン・アリピン(42分)、ペナンFA-ンドゥムバ・マケチェ(48分)

JDT II2-0スランゴール・ユナイテッド
得点者:JDT II-S・クマーラン(67分)、ダレン・ロック(79分)

サラワクFA0-1PDRM FC
得点者:PDRM FC-リー・チェンフン(51分)

UKM FC0-5UITM FC
得点者:ザルコ・コラチ3(14分、54分PK、55分)、サイド・アリフ(22分)、ロベルト・メンディ(50分)

トレンガヌFC II1−0ヌグリ・スンビランFA
得点者:鈴木ブルーノ(2分)
トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は今シーズン3点目のゴールを決めています。
 鈴木ブルーノ選手、ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手ともスタメンでフル出場しています。

MFL2部プレミリーグ順位表(第11節終了時点)
*プルリスFA除名処分により各チームとも10試合となっています。除名処分前にプルリスFAと対戦した際の記録は公式記録に含まれていません。
*ケランタンFAは給与未払い問題によりマレーシアサッカー協会FAMより勝点3剥奪の処分を受けています。

順位チーム名得点失点勝点
 1JDT II17 524
 2UITM FC231120
 3サバFA191218
 4トレンガヌFC II10 916
 5スランゴール・ユナイテッド111214
 6ヌグリ・スンビランFA111313
 7UKM FC101610
 8PDRM FC
 712 9
 9サラワクFA1017 8
10ペナンFA 916 8
11ケランタンFA1318 7


MFL第10節の結果まとめ

4月19日(金)から21日(日)に行われたマレーシアフットボールリーグMFLの結果です。
1部スーパーリーグ

トレンガヌFC2-1フェルダ・ユナイテッド
得点者:トレンガヌFC-チェチェ・キプレ2(50分、90分)、フェルダ・ユナイテッド-渡邉将基(90分)
フェルダ・ユナイテッドの渡邉将基選手はリーグ戦初ゴールを挙げています。この渡邉選手と池田圭選手は共にスタメンでフル出場しています。

ペラTBG0-1パハンFA
得点者:パハンFA-エラルド・グロン(56分)
前半戦の天王山となる首位JDTとの直接対決を次節に控えるパハンFAが快勝しています。

スランゴールFA2-1PKNP FC
得点者:スランゴールFA-サンドロ・ダ・シルバ(14分、PK)、シャミ・サファリ(79分)、PKNP FC-ファズルル・ハズリ(85分)
この試合を含む直近の5試合で4勝1敗と好調のスランゴールFAが3位に浮上しました。

JDT3-1PKNS FC
得点者:JDT-アフィック・ファザイル(8分)、ゴンザロ・カブレラ(14分、PK)、サファウイ・ラシド(85分)、PKNS FC-ガブリエル・ゲラ(48分)
首位JDTは大勝で、次節の前半最終戦パハンFA戦に弾みをつけています。

KLFA1-0PJシティFC
得点者:KLFA-アシリ・チュチュ(50分)
KLFAは今シーズン2勝目、直近の3試合で2勝1分と好調です。
KLFAの苅部隆太郎選手はベンチ入りしていましたが、出場はありませんでした。

マラッカ・ユナイテッド1-0クダFA
得点者:マラッカ・ユナイテッド:カサグランデ(49分)
過去4試合で3敗だったマラッカ・ユナイテッドが上位進出を目指すための貴重な勝ち星を挙げています。JDTとパハンFAに離されたくないクダFAにとっては逆に痛い黒星です。

2部プレミアリーグ
ペナンFA0-2JDT II
得点者:JDT II-モハマド・ガダー(70分、PK)、S・クマーラン(78分)

PDRM FC1−1トレンガヌFC II
得点者:PDRM FC-パトリック・ロナウジーニョ(53分)、トレンガヌFC II-デチ・メルデル(41分)
トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

サバFA3-1UKM FC
得点者:サバFA-アルト・リナス(21分)、デンディ・ロワ(45分)、ロドリュブ・パウノヴィッチ(60分)、UKM FC-ハフィジ・アミルディン(43分)

ケランタンFA2-5ヌグリ・スンビランFA
得点者:ケランタンFA-フラヴィオ・ベック・ジュニオール(15分)、ハキミ・アブドラ(90分)、ヌグリ・スンビランFA-フェリス・ダニエル3(13分、44分、51分)、アルミール(56分)、リズアン・アブドラ(54分)
ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

サラワクFA0-2UITM FC
得点者:UTIM FC-ザルコ・コラチ(29分)、ロベルト・メンディ(86分)

MFL第9節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFL第9節が行われました。以下1部スーパーリーグの結果です。
クダFA(4勝3分2敗)3−0トレンガヌFC(2勝3分4敗)
得点者:クダFA-ジョナサン・ボウマン(25分、PK)、ザクアン・アドハ(33分)、フェルナンド・ロドリゲズ(72分)
 クダFAは5試合ぶりの勝利で勝点15の3位に踏み留まっています。一方のトレンガヌFCはエースであるチェチェ・キプレの長引く不調と怪我がからの回復が遅れているリー・タックの不在が響き、6位のままです。

スランゴールFA(4勝3分2敗)1−1ペラTBG(1勝5分2敗)
得点者:スランゴールFA-サンドロ・ダ・シルヴァ(40分)、ペラTBG-ノー・ハキム・ハサン(36分)
 開幕当初は苦しんでいた愛称レッド・ジャイアンツのスランゴールFAが4試合負けなしで、9位、7位、5位、徐々に順位を上げてきていましたが、この試合は退場者も出し、連勝は3でストップしました。なお、2枚目のイエローで退場となったヌリズアン・アブ・ハサンは退場時に中指を立てたことが問題視されており、マレーシアサッカー協会FAMは懲罰対象として調査するとしています。
 一方のペラTBGは8試合中、5試合目の引き分けでなかなか浮上のきっかけが掴めません。

PJシティFC(2勝2分5敗)0−1JDT(7勝2分0敗)
得点者:JDT-シャフィク・アーマド(29分)
 観戦記にも書きましたが、各選手が積極的に動き、展開のスピード感が明らかに格上のJDTが点差以上の実力差を見せつけて快勝しました。
 昨年末のアセアンサッカー連盟AFC選手権スズキカップの準優勝メンバーながら、5試合ぶりのスタメンとなったシャフィク・アーマドは本来のフォワードではなく、ミッドフィルダーとして出場しましたが、ゴールを決めた場面では、サファウイ・ラシドのパスに中盤から飛び出しゴールを決めています。
 後半はアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACL山東魯能戦の疲れからか動きが鈍くなりましたが、それでもPJシティFCは脅威とはなりませんでした。

フェルダ・ユナイテッド(1勝4分4敗)1-1KLFA(1勝1分6敗)
得点者:フェルダ・ユナイテッド-アズミ・ラヒム(34分)、KLFA-インドラ・プトラ・マハユディン(57分)
 KLFAは前節、今シーズン初勝利を記録しましたが、この試合でもアウェイで貴重な勝点1を降格を争う可能性があるフェルダ・ユナイテッドから挙げています。
 フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手、渡邉将基選手、KLFAの苅部隆太郎選手は全員、スタメンでフル出場しています。特に苅部隆太郎選手はユスリ・チェ・ラー監督解任後、3試合ぶりのスタメンでした。

PKNP FC(3勝1分5敗)1-0マラッカ・ユナイテッド(4勝1分4敗)
得点者:PKNP FC-クザイミ・ピエ(66分、OG)
 PKNPは3連勝で7位に浮上、一方のマラッカ・ユナイテッドは過去4試合で勝ちがなく6位となっています。

PKNS FC(3勝3分3敗)1-2パハンFA(6勝2分1敗)
得点者:PKNS FC-チャン・ワタナカ(13分)、パハンFA-ディクソン・ヌワカエメ(26分)、ゼ・ラヴ(79分)
 JDTにこれ以上離される訳にはいかないパハンFAは9試合連続で勝点を挙げ、JDTとの勝点差2をキープ。PKNS FCはカウンター攻撃で先制したものの、その後が続きませんでした。
 今シーズン5ゴール目を挙げたパハンFAのディクソン・ヌワカエメ選手は、PKNP FCのジャンカルロ選手、JDTのジアゴ選手とともにスーパーリーグ得点王争いの2位グループを構成、1位のJDTゴンザロ・カブレラ選手(6点)を追随しています。

2部プレミアリーグの結果は以下の通り。
ケランタンFA(1勝4分3敗)0-1 PDRM FC(1勝2分5敗)
得点者:PDRM FC-リー・チャンフン(83分)
 MFLで唯一勝ち星のなかったPDRM FCがついに勝点3を獲得しました。
 一方、先週FIFAの裁定により勝点3をはく奪となったケランタンFAは、この敗戦により順位を10位と降格圏まで下げています。

JDT II(5勝3分0敗)3−0ヌグリ・スンビランFA(2勝4分2敗)
得点者:JDT II-ルーカス・オンティベロス(12分)、シャズワン・アンディク(23分)、モハマド・ガダー(64分)
 ヌグリ・スンビランFAの中竹俊介選手はスタメン・フル出場しています。

サバFA(4勝3分2敗)1−1UITM FC(4勝2分2敗)
得点者:サバFA-ロドリュブ・パウノヴィッチ(49分)、UITM FC-ロベルト・メンディ(84分)
 UITM FCのロベルト・メンディ選手は今シーズン5ゴール目を挙げ、プレミアリーグの得点王争いをリードしています。同じUITM FCのザルコ・コラチ選手、JDT IIのモハマド・ガダー選手、サラワクFAのハドソン・ディアズ選手らが4点で続いています。

UKM FC(2勝3分3敗)2-2スランゴール・ユナイテッド(4勝2分3敗)
得点者:UKM FC-リズアン・カミス(39分OG)、マテオ・ロスカム(90分)、スランゴール・ユナイテッド-ランギ・オフタワン(54分)、ヤジド・ザイニ(75分)

トレンガヌFC II(3勝3分2敗)1-2サラワクFA(2勝2分4敗)
得点者:トレンガヌFC II-アカニ・サンデイ(16分)、サラワクFA-ハドソン・ディアス2(39分、74分)
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメン、フル出場しています。

4月5日のニュース:FAカップは3回戦へ

FAカップは3回戦へ
マレーシアフットボールリーグMFLが主催するFAカップは、MFL1部スーパーリーグ12チーム、2部プレミアリーグ9チーム(JDT IIとトレンガヌFC IIはそれぞれスーパーリーグ所属のJDTとトレンガヌFCの下部組織のため出場しません)、3部M3リーグ14チーム、4部M4リーグ24チームがトーナメント形式で対戦します。日本で言えば天皇杯にあたる大会と言えるかもしれません。このFAカップ3回戦の組み合わせ抽選が行われました。
 2月中旬に行われた予選ラウンドは、M3リーグとM4リーグに所属する全38チームのうち予選免除となった2チームを除く36チームがノックアウト形式で対戦し、そこから勝ち上がった18チームと予選ラウンドを免除となった2チームが1回戦へ進出しました。
 この1回戦は3月中旬に行われ、そこから勝ち上がった10チームに加えて、スーパーリーグとプレミアリーグの合わせて20チームが登場する2回戦が行われたのが4月3日と4日でした(ただしJDTは2回戦はシードで試合なし)。
 この2回戦では、PDRM FCとサラワクFAのプレミアリーグチーム同士の対戦(悪天候のため順延となり、この記事を書いている時点ではまだ試合は行われていません)、PKNS FC対マラッカ・ユナイテッドのスーパーリーグチーム同士の対戦(PKNS FCが出場停止の解けたクパ・シャーマンの活躍でマラッカ・ユナイテッドを3−2で撃破)があった他は、上位リーグチーム対下位リーグチームの対戦となりました。その中ではM3リーグのケランタン・ユナイテッドが2部プレミアリーグトップを走るサバFAを1−0で破るジャイアントキリングや、M4リーグのジェラントゥットFA(パハン州)がM3リーグのジョホール・バルFAに3−0で勝つなどの波乱はありましたが、それ以外は上位リーグチームが下位リーグチームに勝利しています。
 ちなみに2回戦のカードの一つにM3リーグのクチンFA(東マレーシアのサラワク州のチーム)対フェルダ・ユナイテッド(MFL1部スーパーリーグ)がありましたが、ここでは日本人対決が実現しています。クチンFAにはシーズン開幕前にケランタンFA(MFL2部プレミアリーグ)のトライアウトに参加しながら、契約まで至らずクチンFAと契約した鈴木雄太選手が在籍し、フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手、渡邊将基選手と対戦しました。鈴木選手、池田選手、渡邊選手ともスタメンでフル出場し、結果はフェルダ・ユナイテッドがクチンFAを1−0で破っています
 3回戦の組み合わせ抽選では、快進撃を続けるM4リーグのジェラントゥットFAは昨年のFAカップ優勝チームであるペラTBGと対戦することが決まった他、ケランタン・ユナイテッドが同じマレー半島東海岸のトレンガヌ州を拠点とするスーパーリーグのトレンガヌFCとの対戦となるなど、興味深いカードがいくつかあります。

FAカップ3回戦組み合わせ(カッコ内は所属リーグのランク、1は1部スーパーリーグ、2は2部プレミアリーグ、3はM3リーグ、4はM4リーグにそれぞれ所属するチームを表します。)
UKM FC(2)対パハンFA(1)
スランゴールFA(1)対フェルダ・ユナイテッド(1)
PKNP FC(1)対PDRM FC(2)とサラワクFA(2)の勝者
JDT(1)対PKNS FC(1)
ケランタン・ユナイテッド(3)対トレンガヌFC(1)
ジェラントゥットFA(4)対ペラTBG(1)
クダFA(1)対プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(1)
ペナンFA(2)対クアラルンプール(KL)FA(1)
(以下はMFLのFacebookより)

MFL第7節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFL第7節
FIFA国際Aマッチ期間が明けて、MFLが再開しています。
MFL1部スーパーリーグの結果は以下の通りです。

クダFA(3勝3分1敗)1-1JDT(5勝2分0敗)
得点者:クダFA-フェルナンド・ロドリゲス(31分)、JDT-サファウイ・ラシド(10分)
アジアサッカー連盟AFC U23選手権予選でマレーシアU23代表のキャプテンを務めたJDTのサファウイ・ラシドが先制ゴールを決めるも、クダFAが追いつきドロー。

スランゴールFA(2勝3分2敗)1-0トレンガヌFC(2勝3分2敗)
得点者:スランゴールFA-ファイズ・ナシル(56分)
エアマリンカップのアフガニスタン戦で代表デビューし、いきなりゴールを決めたファイズ・ナシルがこの試合でも決勝ゴールを決めています。

マラッカ・ユナイテッド(4勝1分2敗)0−0ペラTBG(1勝4分1敗)
得点者:なし

フェルダ・ユナイテッド(1勝3分3敗)1-3パハンFA(5勝1分1敗)
得点者:フェルダ・ユナイテッド−チアゴ・ジュニオー(49分)、パハンFA-ノーシャルル・イドラン・タラハ(45分)、ゼ・ラヴ(64分)、ファイザル・ハリム(90分)
フェルダ・ユナイテッドの渡邉将基、池田圭両選手はスタメン、フル出場しています。

プタリン・ジャヤ(PJ)シティ・ユナイテッド(2勝1分4敗)1-0PKNS FC(3勝2分2敗)
得点者:PJシティ・ユナイテッド−アイズルリズワン・ラザリ(60分)
PJシティ・ユナイテッドは4試合ぶりの勝ち星です。

PKNP FC(1勝1分5敗)4-0クアラルンプール(KL)FA(0勝0分6敗)
得点者:PKNP FC-ヤシル・ピント(7分)、G・ムゲンティラン(32分)、ジャンカルロ2(63分、90分)
今シーズン勝ち星なしの両チームの対戦は、PKNP FCが快勝し初勝利を上げました。KLFAはレッドカード2枚をもらい開幕からの連敗が6となりました。
KLFAの苅部隆太郎選手は今シーズン初のベンチ外でした。

ケランタンFA(1勝3分2敗)1-1トレンガヌFC II(2勝3分1敗)
得点者:ケランタンFA-ラウル・タラゴナ(19分)、トレンガヌFC II-ズアシャラフ・ズルキフリ(22分)
トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

MFL2部プレミアリーグの結果は以下の通りです。

UKM FC(2勝1分3敗)0-1ヌグリ・スンビランFA(2勝4分1敗)
得点者:ヌグリ・スンビランFA-リズアン・アブダンロー(31分)
ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

ケランタンFA(1勝3分2敗)1-1トレンガヌFC II(2勝3分1敗)
得点者:ラウル・タラゴナ(19分)、トレンガヌFC II-ズアシャラフ・ズルキフリ(22分)

セランゴール・ユナイテッド(3勝1分3敗)1-2UITM FC(4勝1分1敗)
得点者:スランゴール・ユナイテッド−ハディ・ヤハヤ(79分)、UITM FC-ザルコ・コラチ(33分)、アズリディン・ロスリ(45分)

サバFA(4勝2分1敗)2-0ペナンFA(2勝1分4敗)
得点者:サバFA−ルイス・ジュニオール2(3分、54分)

JDT II(4勝2分0敗)1-1サラワクFA(2勝1分4敗)
得点者:JDT II-ルーカス・オンティヴェロ(11分)、サラワクFA-ハドソン・ディアス(72分)


MFL第6節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFL第6節
*FIFA国際Aマッチ期間中に開催されるエアマリンカップ(3月20日と23日)とアジアサッカー連盟AFCのU23選手権予選兼東京オリンピック予選(3月22日から26日)開催前のため約3週間、MFLは試合がありません。リーグ戦再開は第7節は3月29日(金)からとなっています。

1部スーパーリーグ
パハンFA(4勝2分0敗)1-0クダFA(3勝2分1敗)
得点者:パハンFA−ズハイル・アイザット(87分)
リーグ2位のパハンFAはFWゼ・ラブことゼ・エドゥアルドが累積警告で、同3位のクダFAもDFレナン・アルヴェスは前節のレッドカードでそれぞれ出場停止となり、攻守の要を欠いたチーム同士の試合は両チーム無得点のまま引き分けかと思われた終盤に、途中出場のズハイル・アイザットが決勝ゴールを決め、ホームのパハンFAが逃げ切りました。今シーズン、ここまで出番のなかったズハイル選手のゴールにより、クダFAは今シーズン初黒星を喫しました。
 なおズハイル選手は、ムハマドゥ・スマレと交代で出場しましたが、ドラー・サレー監督に自ら出場を直訴し、ケガを押して出場したスマレ選手が途中交代したことにより、代表に選出されているエアマリンカップへの出場が危ぶまれています。

ペラTBG(1勝3分1敗)1-0プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(1勝1分4敗)
得点者:ペラTBG-ワンダー・ルイス(39分、PK)
ペラTBGは今シーズン初勝利。ノー・ハキム・ハサンがゴールエリアで倒された得たPKをワンダー・ルイスが決めた1点を守り、PJシティFCの反撃に耐え逃げ切ったペラTBGは勝点6となり、7位に浮上しました。

トレンガヌFC(2勝3分1敗)3-0マラッカ・ユナイテッド(4勝0分2敗)
得点者:トレンガヌFC:ナスルラ・ハニフ(24分)、サンジャル・シャアフメドフ(42分)、シャミン・ヤハヤ(74分)
開幕戦以来、これまでのホームの試合はすべて引き分けだったトレンガヌFCが今シーズン最多の3得点でホーム初勝利。24分にリー・タックのコーナーをマラッカ・ユナイテッド守備陣のマークを外したナスルラ・ハニフが頭で叩き込み先制。調子の上がらないチェチェ・キプレに代わってキャプテンマークを着けたGKモハマド・サフィアン・ラーマンが好セーブを連発してマラッカ・ユナイテッドを無得点に抑えている間に、再びリー・タックからのパスを受けたサンジャル・シャアフメドフがディフェンダーをかわし2点目のゴールを決め、前半を折り返しました。74分にはシャハリ・シャムスディンがディフェンスラインの裏へ絶妙のパス、そこへ走り込んだアーマド・シャミン・ヤハヤが3点目を決め、勝利を決定づけました。

PKNS FC(3勝2分1敗)2-0フェルダ・ユナイテッド(1勝3分2敗)
得点者:PKNS FC-ロメル・モラレス(24分)、タミルラン・コズバエフ(47分)
前半は一方的な試合でPKNS FCがリード。しかし攻撃の勢いが衰えた後半はフェルダ・ユナイテッドが反撃しましたが、開幕戦のトレンガヌFC戦、第2節のマラッカ・ユナイテッド戦でそれぞれ1失点した後は、3試合連続で相手を完封している守備陣がこの試合でも機能しました。キルギスタン代表で今年のAFC選手権にも出場したタミルラン・コズバエフ、マレーシア代表に初選出されたニコラス・スイラッドを中心にロドニー・セルヴィン、モハマド・カユム・マルジョニといった守備陣とGKザリフ・イフラン・ハシムディンの活躍で、第6節を終わってクダFAとともにリーグ最少の2失点で5位につけています。
 フェルダ・ユナイテッドの渡辺将基、池田圭両選手はスタメンフル出場しています。

JDT(5勝1分0敗)3-0PKNP FC(0勝1分5敗)
得点者:レアンドロ・ヴァレスケス(27分)、ジオゴ(36分、PK)、ゴンザロ・カブレラ(42分、PK)
この試合前まで負けなしのJDTと勝ち星のないPKNP FCの対戦は順当にJDTが勝利しました。27分にジオゴのシュートをGKが弾いたボールをレアンドロ・ヴァレスケスが押し込んで先制すると、自らがDFアマニ・アギナルドに倒されて得たPKをジオゴが決めて2点目、さらに42分には再びジオゴがGKに倒されて得たPKをゴンザロ・カブレラがゴールし3点目。カブレラ選手は6試合で5得点と現時点でのリーグ得点王で、ジアゴ選手、ヴァレスケス選手との3人でチーム総得点15点の内の10点をあげています。
 3月12日にはAFCチャンピオンズリーグACL第2戦の慶南FCをホームで戦うJDTにとって、このPKNP FC戦は大一番前のちょうど良い調整だったのかも知れません。
 今シーズン未だ未勝利のPKNP FCは、74分にキャプテンのアーマド・シュクリ・アブドラ・ハミドが退場となり10 人となった後は全くチャンスがありませんでした。4連敗となったPKNP FCは10位のPJシティFCとは勝点3差の11位となっています。

クアラルンプール(KL)FA2(0勝0分5敗)-3スランゴールFA(1勝3分1敗)
得点者:KLFA−シャウワン・シャーラン(5分)、インドラ・プトラ・マハユディン(38分)、スランゴールFA-サンドロ・ダ・シルヴァ(67分,PK)、モハマド・シャズワン・ザイノン(71分)、モハマド・アムリ・ヤハヤ(76分)
今シーズンともに未勝利チーム同士の対戦は、スランゴールFAが前半2失点のビハインドをひっくり返して逆転勝ちし、今シーズン初勝利を挙げました。しかし30分で交代したルフィノ・セゴヴィアが思いの外、重傷だったようで、スランゴールFAのホームページでは、4ヶ月間チームから離脱する必要があることが伝えられています。昨シーズンは19ゴールでリーグ最多得点を記録し、今シーズンもこの試合前までの5試合で、チーム総得点5点中3得点をあげるなどスランゴールFAの攻撃の中心だけに、この試合で今シーズン初勝利を挙げたスランゴールFAですが、今後も苦しい試合を強いられそうです。
 またこの試合後、開幕から5連敗となったKLFAのユスリ・チェ・ラー監督が辞任しています。開幕5試合の相手が、昨シーズンのFAカップ優勝チームのパハンFA、スーパーリーグ5連覇中のJDT、そしてACLプレーオフ出場のため延期にはなりましたがマレーシアカップ優勝チームのペラTBG、その後も昨シーズン5位のトレンガヌFC、同7位のマラッカ・ユナイテッドと上位相手との連戦が続き、悪い流れを変えることができませんでした。なおKLFAの苅部隆太郎選手はスタメンフル出場しています。
 この試合のGoal.comによるマッチレポートはこちら、またこの試合の観戦記はこちらです。

2部プレミアリーグ
UITM FC(3勝1分1敗)3-3ケランタンFA(1勝1分3敗)
得点者:UITM FC−ザルコ・コラチ(37分、41分、50分)、ケランタンFA-フラヴィオ・ベック・ジュニオール(36分)、ニック・アズリ・ニック・アリアス(79分)、ファウジ・ロスラン(83分)

PDRM FC(0勝1分5敗)0-1UKM FC(3勝1分2敗)
得点者:UKM FC-ミラド・ジナドプール(88分)

ヌグリ・スンビランFA(1勝4分1敗)0-0サバFA(3勝2分1敗)
得点者:なし
ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンフル出場しています。

ペナンFA(2勝1分3敗)2-1スランゴール・ユナイテッド(3勝1分2敗)
得点者:ペナンFA-ディヤウルラーマン・ハスリ(55分)、ニキタ・パヴレンコ(64分、OG)、スランゴール・ユナイテッド−リザル・ファミ(17分)

トレンガヌFC II(2勝2分1敗)0−0JDT II(4勝1分0敗)
得点者:なし
トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンフル出場しています。

MFL第5節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFL第5節の結果
1部スーパーリーグ
トレンガヌFC(1勝3分1敗)1-1ペラTBG(0勝3分1敗)
得点者:トレンガヌFC-リー・タック(90分、PK)、ペラTBG-ワンダー・ルイス(72分)
トレンガヌFCは、90分にリー・タックがペナルティーエリア内で倒されて得たPKを自分で決めて同点に追いつきました。ペラTBGは掴みかけていた今シーズン初勝利を手にすることはできませんでした。

スランゴールFA(0勝3分2敗)2−4JDT(4勝1分0敗)
得点者:レアンドロ・ヴァラスケス(7分、67分)、ジオゴ(13分)、ゴンザロ・カブレラ(41分)、スランゴールFA-エンドリック・サントス(32分)、ルフィノ・セゴヴィア(45分)
前半だけで5点が入った派手な試合は、JDTのレアンドロ・ヴァラスケスがこの日2点目となるゴールを決め、スランゴールFAを突き放しました。この日が34歳の誕生だったルフィノ・セゴヴィアのゴールも実らず、スランゴールFAの今シーズン初勝利はまたもお預けとなりました。

フェルダ・ユナイテッド(1勝3分1敗)1-0プタリン・ジャヤ(PJ)シティFC(1勝1分3敗)
得点者:池田圭(30分、PK)
ゴールエリア内でS・チャントゥルが倒されて得たPKをフェルダ・ユナイテッドの10番、池田圭がゴール。そのまま逃げ切り、フェルダ・ユナイテッドは今シーズン初勝利を挙げました。フェルダ・ユナイテッドのニズマン・ジャミル監督がチームへの貢献を称賛する池田選手、渡邉将基選手はともにスタメンでフル出場しました。

クダFA(3勝2分0敗)0−0PKNS FC(2勝2分1敗)
得点者:なし
両チーム合わせて9枚のカードが出された荒れた試合は、シュート数がクダFA14本に対して、攻撃の要となるFWクパ・シャーマンが第4節のPKNP FCでのレッドカードによる出場停止となっているPKNS FCはわずか2本でしたが、PKNS FCにとってはアウェイでの貴重な勝点1となりました。一方クダFAにとっては、この試合で勝点3を獲得すれば首位の可能性もありましたが、試合終了直前の87分にはクダFAのDFレナン・アルヴェスがボールとは関係ないところで、PKNS FCのFWファイザット・ガザリに頭突きを食らわせ一発退場となりました。MFLの規定では、通常のレッドカードは1試合出場停止が課せられますが、暴力行為に対するレッドカードは最低でも3試合以上の出場停止処分となります。
 第5節を終えて3位のクダFAは、次節の第6節は2位のパハンFAと、第7節は首位のJDTとの対戦が控えているだけに、アルヴェス選手の不用意なレッドカードがクダFAの今シーズンの行方に影響を及ぼす可能性があります。

PKNP FC(0勝1分3敗)0−3パハンFA(3勝2分0敗)
得点者:パハンFA-ゼ・ラヴ(2分)、ディクソン・ヌワカエメ(50分)、ノーシャルル・イドラン・タラハ(73分)
ここ2試合で2引き分けのパハンFAは、前節でレッドカードをもらったDFエラルド・グロンと、イエローカード累積3枚となったDFサフワン・バハルディンが出場停止、さらにはDFムスリム・アーマドが前節のスランゴールFA戦でのケガからの回復が遅れてベンチから外れるなど、前節まで先発してきたディフェンスのレギュラー3名を欠く苦しい試合でしたが、今シーズンまだ勝ち星のないPKNP FC相手に勝点3を獲得し、クダFAを抜いて2位に浮上しています。

マラッカ・ユナイテッド(4勝0分1敗)2−0クアラルンプール(KL)FA(0勝0分4敗)
得点者:マラッカ・ユナイテッド−ダルコ・マルコヴィッチ(14分)、ナズリン・ナウイ(16分)
今シーズン開幕から3連敗中のKLFAは、この試合も前半の早い時間帯に2点を奪われ、FWギリェルメ・デ・パウラをケガで欠く攻撃陣が反撃できないまま試合終了。開幕から泥沼の4連敗となり、MFLでの唯一、勝点0のチームとなっています。
KLFAの苅部隆太郎選手はスタメンでフル出場しています。

2部プレミアリーグ
ペナンFA1(1勝1分2敗)1-2UITM FC(3勝0分け1敗)
得点者:ペナンFA−ザルコ・コラチ、UITM FC-ロベルト・メンディ(39分、85分)

スランゴール・ユナイテッド(3勝1分1敗)0−0ヌグリ・スンビランFA(1勝3分1敗)
得点者:なし
ヌグリ・スンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

サバFA(3勝1分1敗)3−1PDRM FC(0勝1分4敗)
得点者:サバFA-ルイス・ジュニオール(4分、48分)、ロドリュブ・ パウノヴィッチ(43分)、PDRM FC-アルグジム・レゾヴィッチ(53分)

UKM FC(1勝1分2敗)4-0サラワクFA(1勝0分4敗)
得点者:UKM FC-ミカエル・イジェジー(9分、PK)、マテオ・ロスカム(85分、PK)、ハリス・ファズリン(90分)、アクマル・ザヒル(90分)

JDT II(4勝0分0敗)2-0ケランタンFA(1勝1分2敗)
得点者:JDT II-ロザイミ・ラーマン(40分)、カイルラ・アブドルハリム(59分)

MFL第4節の結果まとめ

マレーシアフットボールリーグMFLは第4節。1部スーパーリーグ6試合、2部プレミアリーグは追放処分を受けたプルリスFA対ケランタンFA戦が延期となり、5試合が行われました。
MFL1部スーパーリーグ
クアラルンプール(KL)FA(0勝0分3敗)0-1トレンガヌFC(1勝2分1敗)
得点者:トレンガヌFC-イゴル・ゾニッチ(69分)
前半は苅部隆太郎からのキラーパスでGKと1対1の大チャンスをザフリ・ヤハヤがはずなどチャンスをモノにできなかったKLFAをトレンガヌFCが攻め続ける展開ながら0-0で終了。後半に入ると、トレンガヌFCの攻撃陣のミスとKLFAのGKファリズアン・カマルディンが連発したスーパーセーブで両チーム無得点が続き、迎えた69分にリー・タックの左からのCKにイゴル・ゾニッチが頭で合わせてゴールし、これが決勝点となりました。KLFAは前節のペラTBG戦が延期となったため3試合を消化していますが、勝点0と苦しい状況が続いています。
 KLFAの苅部隆太郎選手はこの試合も含め、全試合に先発、フル出場しています。

プタリン・ジャヤ(PJ)(1勝1分2敗)シティFC0-2クダFA(3勝1分0敗)
得点者:クダFA-シャルル・アズワリ(7分)、フェルナンド・オルテガ(41分)
プルリスFAからサフィ・サリ、新外国人としてセルジーニョの二人のFWを獲得して攻撃陣を強化したPJシティFCが、今シーズンここまで無敗のクダFAに挑んだ試合は、7分にシャルル・アズワリがフリーでヘディングシュートを決めてクダFAが先制しました。前半終了間際の41分には、自陣ゴール前でPJシティの不用意なパスを奪ったクダFAが一気にカウンターで攻め込み、オルテガが1対1となったGKを交わしてシュートし前半は2-0で終了。後半もクダFAが攻める時間の方が長かったものの両チームとも無得点で終了しました。

ペラTBG(0勝2分1敗)1-1フェルダ・ユナイテッド(0勝3分1敗)
得点者:ペラTBG-ジウマール・ダ・シルヴァ(71分、PK)、フェルダ・ユナイテッド-ハディン・アズマン(44分)
2月19日にアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLプレーオフで蔚山現代に1-5と大敗したペラTBG。スーパーリーグ昨シーズン2位ながら、今シーズンはまだ勝ち星がありません。ホームにフェルダ・ユナイテッドを迎えた試合は、44分にフェルダ・ユナイテッドのキャプテン、ハディン・アズマンがFKを直接、ゴールし先制します。ペラTBGもゴール前でワンダー・ルイスが倒されて得たPKをジウマール・ダ・シルヴァが決め、同点に追いついたものの、その後は両チームとも得点できず試合終了となりました。
 フェルダ・ユナイテッドの池田圭選手と、この試合直前にフェルダ・ユナイテッドに加入した元プルリスFAの渡辺将基選手はともに先発し、フル出場しました。

JDT(3勝1分0敗)2-1マラッカ・ユナイテッド(3勝0分1敗)
得点者:JDT-ゴンザロ・カブレラ(35分、PK)、サファウィ・ラシド(43分)、マラッカ・ユナイテッド-パトリック・ライヒェルト(74分)
ここまで無敗同士が対戦する今節最も注目のカードは、35分にマラッカ・ユナイテッドのジャン・スクウォンが自陣ゴールエリアでハンドの反則を犯し、そのPKをゴンザロ・カブレラが決めてJDTが先制しました。43分にはジオゴのヒールパスから抜け出したサファウイ・ラシドがDF二人とGKをかわしてゴール。マラッカ・ユナイテッドも74分、JDT守備陣のパスをダルコ・マルコヴィッチがカット、そこからパトリック・ライヒェルトがゴールしますが、反撃はここまで。マラッカ・ユナイテッドは今シーズンの初黒星を喫しました。
 勝点3は満足だが、試合内容には不満が残るとしているJDTのルシアーノ・フィゲロア監督は、3月5日に控えるアウェイの鹿島アントラーズ戦に向け、選手の奮起を促したいとしています。

PKNS FC(2勝1分1敗)1-0PKNP FC(0勝1分3敗)
得点者:PKNS FC-クパ・シャーマン(2分)
ともに州政府設立の開発公社を母体とするクラブ同士の「公社ダービー」は、前節にスランゴールFAを4-0で破ったPKNS FCがクパ・シャーマンのゴールで先制し、GKザリフ・イルファンの活躍とPKNP FCのシュートが何度もゴールポストに阻まれる幸運のおかげでそのまま逃げ切りました。PKNP FCはシュート数ではPKNS FCを上回ったものの、1点が取れませんでした。
 PKNS FCはここまで4試合で3得点と好調のクパ・シャーマンが、69分にそれまでマンマークされ続けていたPKNP FCのフィリピン人DFアマニ・アギナルドへ肘打ちを食らわせて一発退場となっています。次節は首位クダFAとの対戦が控えており、チームにとっても痛いレッドカードでした。
 3試合で6失点のPKNP FCは、今シーズン初先発のGKカイルル・タキフの中途半端なパスから失点し、PKNS FCが10人となった機会を生かせませんでしたが、上記の新戦力のアマニ・アギナルドが存在感を見せつけ、課題となっていた守備陣の立て直しが期待できる試合でした。

パハンFA(2勝1分1敗)1-1スランゴールFA(0勝3分1敗)
得点者:パハンFA-ワン・ザフルニザム(34分)、スランゴールFA-ルフィノ・セゴヴィア(62分)
この試合前まで3試合で3得点のFWディクソン・ヌワカエメの代わりに、昨年末のアセアンサッカー連盟AFF選手権スズキカップで活躍したFWノーシャルル・イドラン・タラハを起用したパハンFAのドラー・サレー監督の戦略は、34分にムハマドゥ・スマレー、ゼ・ラブとつないだパスをワン・ザフルニザムがゴールし的中したように見えました。しかし、パハンFA攻撃陣が追加点のチャンスを逃していた間に、スランゴールFAが62分にキャプテンのルフィノ・セゴヴィアのゴールで追い付きます。パハンFAにとって誤算だったのはDFエラルド・グロンが2枚めのイエローで73分に退場となったこと。74分にはディクソン・ヌワカエメを投入し、勝点3を取りに行きますが、結局1-1のまま試合終了。上位陣から離されたくないパハンFAでしたが、不調のスランゴールFA相手に手痛い引き分けとなりました。

MFL2部プレミアリーグ
サラワクFA(1勝0分3敗)1-2サバFA(2勝1分1敗)
得点者:サラワクFA-ペドロ・エンリケ(44分)、サバFA- ロドリュブ・ パウノヴィッチ(36分)、サブリ・サハル(39分)
マレーシアはマレー半島部と、東マレーシアと呼ばれるボルネオ島に分かれていますが、そのボルネオ島に本拠地を持つ両チームの「ボルネオダービー」は、両クラブの勢いがそのまま現れた結果になりました。

PDRM FC(0勝1分3敗)0-1スランゴール・ユナイテッド(3勝0分1敗)
得点者:スランゴール・ユナイテッド-ラスラム・カーン(27分)
MFL3部にあたるFAMカップ(現Mリーグ3)から昇格し、初めてプレミアリーグで戦うスランゴール・ユナイテッドは好調を維持、この勝利で単独2位に浮上しています。

トレンガヌFC II(2勝1分1敗)0-0UKM FC(1勝1分2敗)
得点者:なし
トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は、この試合で4試合連続の先発でフル出場していますが、開幕戦以来のゴールはなりませんでした。

UITM FC(2勝0分2敗)1-2JDT II(4勝0分0敗)
得点者:UITM FC-ムハマド・ラフィ・マット・ヤコブ(12分)、JDT II-ブルーノ・ソアレス(20分)、モハマド・ロザイミ・アブドル・ラーマン(45分)
JDT IIは開幕から4連勝で首位をキープ。

ヌグリ・スンビランFA(1勝2分1敗)1-1ペナンFA(1勝1分2敗)
得点者:ヌグリ・スンビランFA-中武駿介(32分)、ペナンFA-ジュリアン・ボッターロ
ここまで全試合先発でフル出場の中武駿介選手は、この試合も先発でフル出場し、今シーズン2点目を決めています。