UKM FCは来季のMリーグ2部参加を諦めない
Mリーグ2部のUKM FCはクラブ運営のメインスポンサーとなっていたUniverisiti Kebangsaan Malaysia(UKM)マレーシア国立大学が来季以降の運営に関わらないことを発表し、クラブ存続の危機にありました。クラブの新たな運営会社となったヴァーシティボーイズ社は、来季に向けて新たなスポンサーを獲得し、その支援に基づく運営計画をマレーシアサッカー協会FAMに提出しましたが、運営資産に問題ありとの判断から、来季のMリーグ参加は不可との決定を下されています。
しかしこのバーシティーボーイズ社が新たなスポンサーがさらなる資金の投入を決定したとして、来季もMリーグ2部への参加を画策していると、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
ヴァーシティーボーイズ社によると、未だ名前を明かしていないこのスポンサーは、現在のスポンサーという立場からクラブのオーナーになる意思を示しているということです。これにより新たなオーナーは350万リンギ(およそ8760万円)の資金を追加で投入し、これに他の複数のスポンサーからの支援を合わせると、クラブの来季の運営予算はおよそ500万リンギ(およそ1億2500万円)に達するとしています。
ヴァーシティーボーイズ社の関係者は「追加投入される350万リンギがあれば来季、2部リーグに参加するのに十分だと考えている。他のクラブのような大盤振る舞いはできないものの、手始めに獲得する外国籍選手を2名程度にするなどの方法を考えている。経営状況に関する書類は近々、FAMに提出されることになっており、来季は2部への参加が可能だと確信している。」と話しています。
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フェルダ・ユナイテッドFCとUKM FCが来季のMリーグ残留をめぐって、FAMとやり取りする様子を見ながら思うのは、両クラブとも来季は3部リーグのM3リーグに参加し、そこで優勝して2部昇格を目指す、という方針ではダメなのだろうか、ということです。Mリーグは両クラブが1部と2部に参加はできないとしていますが、これは2部までがプロリーグという扱いであるからで、セミプロリーグの3部以下への参入については、これを特に否定はしていません。
またUKM FCの運営会社のコメントにもありますが、例えば外国籍選手枠をフルに使わなければ、他のクラブに比べて戦力は低下するわけで、例え2部に参加することができても他のクラブと争えるだけの戦力を用意できなければ、来季は下位に低迷し、結局は3部に降格、そしてその結果スポンサー撤退となる可能性があります。
民営化は、クラブにとっても初めての経験ですが、そういったクラブを支援するスポンサーにとっても新たな経験となるはず。クラブに理念がなく、スポンサーもクラブを単なる広告塔としか見ていないのであれば、今年起こるはずだった悲劇が単に来年に先延ばしになるだけのような気がします。
サラワク州FA会長がMリーグ脱退を示唆も反対派が州FA会長に辞任を求める
サラワク州のサッカー専門サイトのサラワククロックスは、サラワク州サッカー協会(サラワク州FA)のポサ・マジャイス会長が、財務状況が改善しないことからMリーグ撤退の可能性について言及したと報じる一方で、サラワク州FAの全会長を含む州内の有力サッカー関係者がこぞってポサ会長の辞任を求めていることも同時に報じています。
ポサ会長は財務状況を改善する方法がなければ、サラワク州FAは来季のMリーグから撤退する他に手段はないと話しています。
ただしここでサラワククロックスが疑問視しているのは、サラワク州FAがMリーグから撤退することによる影響です。サラワク州FAが運営していたMリーグ2部のサラワク・ユナイテッドFCは、このブログでも何度も取り上げた民営化によって、サラワク州FAから独立しており、サラワク州FAが直接、運営するクラブはMリーグには存在しないことになっていることから、その影響が不明であるとしています。
その一方で、このポサ会長の発言が出た直後にかつてのサラワクFA(クラブ)の元監督を務めたアワン・マーヤン氏やサラワクFAの元選手のルーカス・カラン氏、さらには元サラワク州FA会長のワイリ・アバン氏らがポサ会長の辞任を求める記者会見を開いたことも報じられています。この席上ではサラワク州FA傘下のクラブがMリーグから脱退すればその影響は計り知れないとして、これに反対を表明しただけでなく、ポサ会長に直ちに辞任するよう求め、より経験と能力がある人物を会長にするように求めています。
ワイリ・アバン元会長は「このような決断は州内の若い選手たちの発展を妨げるものであり、ポサ会長はサラワク州FAの財政問題を解決できる新たな会長に道を譲るべきである。」と話しています。
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この2017年からサラワク州FA会長を務めるポサ会長は、昨季はリーグからの分配金が削減されたをめぐり、Mリーグからの脱退をほのめかすなど「武闘派」の会長である一方、サラワク州内ではその運営方法をめぐ理、今回同様、サッカー関係者から辞任を求める声が上がったこともある人物です。