MFL2部プレミアリーグ 2020年シーズン第1節結果

今季のマレーシアフットボールリーグMFLが開幕し、2月29日(日)と3月1日(日)の両日に、2部プレミアリーグMPLの6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

2月29日(土)
サラワクスタジアム(サラワク州)
クチンFA 1ー2 UKM FC
得点者:クチン-ラフィザン・ラザリ(57分)、UKM-イ・ソンウ(42分PK)。ファイズ・ハニフ(79分)
*クチンFAの鈴木雄太選手、谷川由来選手は共に先発してフル出場しています。

トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州)
ヌグリスンビランFA 1-3 JDT II
得点者:ヌグリスンビラン-イゴール・ルイス(58分)、JDT-マテウス・ヴィラ(3分OG)、フェルナンド・ロドリゲス2(23分、50分)
*ヌグリスンビランの中武駿介選手は先発してフル出場、一方JDTの廣瀬慧選手はベンチ外でした。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州)
ケランタンFA 1-1 クアラルンプールFA
得点者:ケランタン-ラザラス・カイムビ(47分PK)、クアラルンプール-フランシス・コネ(89分)
*ケランタンFAの渡邉将基選手は先発してフル出場しています。

3月1日(日)
UITMスタジアム(スランゴール州)
スランゴールFC II 0-1 トレンガヌFC II
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(80分)
*トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はスタメンでフル出場しています。

MPMスタジアム(ペラ州)
ペラTBG II 0-1 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタン-ファクルル・ザマン(85分)

シティースタジアム(ペナン州)
ペナンFA 4-2 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ペナン-カサグランデ2(7分、40分)、アメル・アザハ(35分)、エンドリック(53分)サラワク-ミラド・ザニドプル(43分)、パトリック・ロナウジーニョ(63分)

MPL順位表(第1節終了時)

順位クラブ試合勝点得点失点得失差
ペナン
JDT II
UKM FC
ケランタンU FC
トレンガヌFC II
ケランタン
クアラルンプール
クチンFA−1
ペラ II−1
スランゴール2−1
11サラワクU FC−2
12ヌグリスンビラン−2

ゴールランキング(第1節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
フェルナンド・ロドリゲスJDT II
カサグランデペナン
ラフィザン・ラザリクチンFA
イ・ソンウUKM FC
ファイズ・ハニフUKM FC
他9名

なお、MPL第2節は今週末の3月7日(土)と8日(日)に予定されています。

2月28日のニュース(2):プレミアリーグ各クラブの今季ユニフォームまとめ

いよいよ本日2月28日のジョホール・ダルル・タジムJDT対クダFAの試合で開幕するマレーシアフットボールリーグMFL。MFL2部プレミアリーグ各クラブの今季ユニフォームがほぼ出揃いまいしたので紹介します。なおMFL1部スーパーリーグのユニフォームまとめはこちらです。

クアラルンプールFA(プーマ社製)
 左の赤がホーム、右の青がアウェイです。
 胸スポンサーのKL Baca 2020は、国連の国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が毎年1つの都市をWorld Book Capital(世界図書の首都)として選定し、図書と読書の促進するための活動を行う事業で、2020年はクアラルンプールが選定されたことから、クアラルンプール市役所がKL Baca 2020のロゴを使ってスポンサーとなっています。

ヌグリスンビランFA(アドミラル社製)
 左からフィールドプレーヤー用ホーム、アウェイ、サードジャージ、ゴールキーパー用ホーム、アウェイ、サードジャジです。
 胸スポンサーのVisit Negeri Sembilanはヌグリスンビラン州観光局(ヌグリスンビラン州政府)、Matrix社はマレーシアの不動産開発業社です。

ペナンFA(マレーシアのスタリオン・アパレル社製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーはペナン州サッカー協会FA Penangの名称ですが、実際はペナン州政府です。

UKM FC(マレーシアのライン7社製)
 赤がホーム、青がアウェイ、黄色がサードジャージです。黒とオレンジと奥に見える緑がゴールキーパーです。
 胸スポンサーはUKM FCを運営するUniviersiti Kebangsaan Malaysia(マレーシア国立大学)です。

サラワク・ユナイテッド(ホマ社製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーのPress Metal社はマレーシアのアルミ製造業社です。

ケランタンFA(マレーシアのPUCスポーツ社製)
 右からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのAfter Image社はマレーシアの建設土木会社です。

ケランタン・ユナイテッド(マレーシアのスカイホーク社製)
 赤がホーム、黒がアウェイ、白がサードジャージです。
 胸スポンサーのVisit Kelantan 2020はケランタン州観光局(ケランタン州政府)、Jayamas Mining社はマレーシアの採鉱及びプランテーション管理会社です。

クチンFA(マレーシアのLSC社のブランド、スタースポーツ製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーのKuching – City of Unityはクチン市の別称なので、クチン市がスポンサーと思われます。

2月25日のニュース:クダFAはJDTにチケット割り当て数増を求める、FAカップ2回戦のカードが決定、タイ1部リーグ第2節-代表コンビはともに出場

クダFAはJDTにチケット割り当て数増を求める
 今季のマレーシアフットボールリーグMFLは、今週金曜日2月28日のスンバンシーカップで開幕します。このスンバンシーカップは、英国プレミアリーグのチャリティーシールド(現コミュニティーシールド)を模した試合で、前年のMFL1部スーパーリーグ優勝クラブとマレーシアカップの優勝クラブが対戦する大会です。なお、昨季はスーパーリーグ、マレーシアカップとジョホール・ダルル・タジムJDTが優勝していることから、JDTはマレーシアFAカップ優勝クラブのクダFAと、開場したばかりのJDTの新本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムで対戦しますが、このスンバンシーカップのチケットをめぐって、ちょっとした騒動が起こっていると英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が伝えています。
 このスンバンシーカップは、MFL1部スーパーリーグの公式戦として、JDTのホームゲームとして開催されますが、アウェイチームのクダFAに割り当てられたチケットが500枚となっていることが騒動の発端です。MFLの規定では、収容人数が2万人未満のスタジアムでは300枚、2万人以上4万人未満のスタジアムでは500枚、4万人以上のスタジアムでは1000枚のチケットをアウェイチームに割り当てることになっており、JDTはスルタン・イブラヒムスタジアムの収容人数が3万5000人であることから、MFLの規定に従って500枚のチケットをクダFAに割り当てましたが、クダFAはMFLを通じて1000枚のチケットを求めています。記事では、JDTは規定通りの対応をしており、MFLもJDTが割り当て増に応じない限り、何もできないとしています。
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 この問題はこのスンバンシーカップが本家のコミュニティーシールとは異なり、リーグ戦の一部となっていること、そして試合が中立地で行われていないことに端を発しています。特にJDTがリーグ6連覇中と言うことで、スンバンシーカップは今回も含め6回連続でJDTのホームでの開催になっています。
 しかしこれをコミュニティーシールドや隣国タイのチャンピオンズカップのように、リーグ開幕前に行い、会場も例えばブキジャリル国立競技場のような中立地とすれば、何の問題も発生しないどころか、MFLの主催試合として収入も得られると思うのですが、そんな発想はMFLにはないのでしょうか。

FAカップ2回戦のカードが決定
 先週末に行われたFAカップ1回戦の結果を受けて、昨日2月24日にFAカップ2回戦の組み合わせ抽選が行われました。なお、このFAカップは3年連続でシンガポールのEコマース(ネットショッピング)サイトShopee「ショッピー」が冠スポンサーとなり、Shopee FAカップと名称が変更になっています。
 以下は3月17日から18日かけて行われるFAカップ2回戦のカードです。注目のカードの下に小ネタを添えてみました。
*(カッコ)内は所属リーグ:(1)はMFL1部スーパーリーグ、(2)はMFL2部プレミアリーグ、(3)はMFL3部M3リーグ、(4)はMFL4部M4リーグ

PJシティFC(1)対イミグレーション(入国管理局)FC(3)
 内紛騒動で揺れるPJシティFCと、給料未払い問題未解決のためM3出場停止になったジョホールFAに代わって急遽参加したイミグレーションFCの対戦。チーム内にゴタゴタがあるとは言え、M3相手では順当にPJシティFCが勝利するでしょう。
サバFA(1)対クアラルンプールFA(2)
 昨季MFL2部優勝クラブと昨季MFL1部最下位クラブの対戦です。来季の1部昇格を目指すクアラルンプールFAにとっては、負けられない相手でしょう。
クダFA(1)対パハンFA(1)
 2回戦でMFL1部同士が対戦するのは少々残念ですが、今季大型補強を行った昨季4位のクダFAが昨季2位のパハンFAと対戦する2回戦屈指の好カードです。
フェルダ・ユナイテッド(1)対ケランタン・ユナイテッド(2)
 昨季MFL3部で圧勝して2部に昇格したケランタン・ユナイテッドと、すんでのところでMFL1部残留を果たしたフェルダ・ユナイテッドの対戦です。フェルダUには、恵龍太郎選手が在籍しています。
ペナンFA(2)対ヌグリスンビランFA(2)
 今季のMFL2部のクラブの中で最も1部昇格に近いクラブ同士の対戦です。ヌグリスンビランFAには中武駿介選手が在籍しています。
スランゴールFC(1)対サラワク・ユナイテッド(2)
 スランゴールFCのサティアナタン監督と反りが合わず退団したアムリ・ヤハヤが加入したのがサラワク・ユナイテッド。「自分が加入するクラブをスランゴールFCは倒せない」という捨て台詞が正しかったのかどうかが見ものです。
UITM FC(1)対クチンFA(2)
 今月上旬のプレシーズンマッチで対戦し、UITM FCが3-2と勝っているカード。ただし、プレシーズンマッチということで、その結果はあてにはならないでしょう。クチンFAには鈴木雄太選手とタニガワユウキ選手が在籍しています。
KLローバーズ(3)対ジョホール・ダルル・タジムJDT(1)
 昨季MFL2部でプレーした外国籍選手2名を補強し、M3では別格のKLローバーズは国内最強のJDTとの対戦です。MFL2部のクラブなら意外に勝てるかとも思いましたが、今回は相手が悪すぎます。
ケランタンFA(2)対プロタップFC(3)
 外国籍選手がなかなか決まらなかったクランタンFAには、昨季フェルダ・ユナイテッドでプレーした渡邉将基選手が加入し、MFL2部でプレーする選手は6名になりました。
マラッカ・ユナイテッド(1)対ランカウィシティFC(3)
クアタグFC(4)対KSRサイエンスFC(3)
SS FC(4)対UKM FC(2)
ノーザンライオンズFCマーサ対PDRM FC
マークレスST(4)対AF(国軍) FC(3)
ペラTBG(1)対KTローバーズ(3)
サラワク・ユナイテッドII(3)対トレンガヌFC(1)
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 なおShopeeがスポンサーとなったことで、FAカップやMFLの試合もShopeeのサイトからオンラインで購入できます。詳しくはこちらをどうぞ。チケット1枚購入につき1枚無料(!)のキャンペーンもやっています。

ちなみにFAカップのスポンサーとなったShopeeは、インドネシア1部リーグのスポンサーにもなっていますが、あのクリロナにひどいダンスを踊らせたことでも有名です。

https://www.youtube.com/watch?v=fHH3QfBSs7I

タイ1部リーグ第2節-代表コンビはともに出場
 隣国タイリーグ1部の第2節が行われ、ノーシャルル・イドラン・タラハが所属するBGパトゥム・ユナイテッドはアウェイでプラチュワップFCと対戦し0-0の引き分けでした。なおノーシャルル選手は第1節に続いて先発出場し、75分に交代しています。
 またドミニク・タンが所属するポリス・テロFCはアウェイでトラートFCと対戦し3−1と勝利し、開幕2連勝を飾っています。タン選手は73分に途中出場し、試合終了までプレーしました。
 なお明日2月26日に行われる第3節では、2人の所属するクラブが直接対決する「マレーシア選手ダービー」がBGパトゥム・ユナイテッドのホーム、レオスタジアムで開催されます。
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 マレーシア人選手の動向はタイリーグの公式サイトで調べるのですが、タイリーグのサイトは一部が英語になっているので、記事は読めなくとも記録を調べるにはとても便利です。MFLもこれくらいのサイトを作ってくれると、より多くの情報を世界に発信できるのでありがたいのですが…。

2月23日のニュース:M3のグループ分けが決定-移動距離を考慮した編成に、M3クラブは寄付によりFAカップの試合実施が可能に、プレジデントカップとユースカップのグループ分けも発表

M3のグループ分けが決定-移動距離を考慮した編成に
 マレーシアフットボールリーグMFL3部のM3リーグを統括するアマチュアフットボールリーグAFLは、今季M3リーグに参加する20クラブのグループ分けを発表しています。
 3月7日に開幕するM3リーグは、2021年のセミプロ化に向けて、昨季の14クラブから6クラブ増えた20クラブで行われますが、この20クラブが移動距離などを考慮してグループAとBに分けられました。セミプロ化される来季M3リーグはMFL1部や2部同様12クラブで構成されるため、今季のM3リーグはその12/20を決めるシーズンとなります。
 グループAにはマレー半島の北部のクラブと、クランヴァリーと呼ばれるクアラルンプールとスランゴール州のクラブが入り、グループBにはマレー半島南部、東海岸、そしてボルネオ島のクラブが入っています。
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 スポンサー獲得が難しいとされるM3クラブが抱える問題については、以前も取り上げましたが、運営費用の中で大きな割合を占めるものとして選手、スタッフと給料など人件費の他に、遠征費用があります。マレー半島とボルネオ島とでは、当然バス移動はできず、飛行機で2時間ほどかかる場所もあるため、運営が苦しいM3クラブにとっては大きな負担であることから、このようなグループ分けになったのでしょう。
 なお、この遠征費用については、この次の記事を読んでいただくと、どのくらい切実な問題かが理解できると思います。

M3クラブは寄付によりFAカップの試合実施が可能に
 今週末の2月22日と23日には、上記のM3とMFL4部のM4のクラブが出場するマレーシアFAカップの1回戦が行われています。
 マレー半島東海岸にあるトレンガヌ州クママンを拠点とするM3リーグ所属のリアル・チュカイFCは、ボルネオ島のサラワク州クチンでやはりM3リーグのサラワク・ユナイテッドIIと本日2月23日に対戦予定ですが、その試合を前にFacebook上で遠征費用の寄付を募るということが行われました。
 2月20日にクラブの公式Facebook上で、遠征費用の内、1万9500リンギ(およそ52万円)が不足しており、この金額が集まらない場合には試合出場を取り止めなければならないことを告知し、広く寄付を募集しました。その後は複数のメディアでもこの窮状が取り上げられたおかげか、その日のうちに個人だけでなく企業スポンサーが名乗り出るなどして寄付が集まったようです。
 Facebook上でも寄付を感謝する記事が上がっており、無事、本日の試合ができるようになったようです。
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 最初の記事と合わせて読むと、下位リーグの苦しい状況がわかります。こういった状況はマレーシアだけではないのだと思いますが、そういった環境でプレーを続けていく選手のみなさんには敬意を払いたいと思います。
(左は寄付を募るポスト。下の方に銀行名と口座番号が書かれています。右は十分な寄附が集まり、マレーシア語、中国語(北京語)、タミル語、英語で感謝を表すポスト。

プレジデントカップとユースカップのグループ分けも発表
 下位リーグとは別に、MFL各クラブのU21の選手が出場するプレジデントカップとU19の選手が出場するユースカップのグループ分けがFAMの公式Facebookで発表になっています。
 プレジデントカップでは、北部ゾーンとなるグループAにMFLの10クラブのU21チームと国家サッカー選手養成プログラムNFDPのエリートアカデミーであるモクタル・ダハリアカデミーのU17が、グループBにはMFLの12クラブのU21チームが入り、ホームアンドアウェイ形式のリーグ戦を行います。その後、各グループの上位4チームがノックアウトステージに進み、7月末の決勝戦まで熱い戦いを繰り広げます。(以下はFAMのFacebookより。クラブのロゴの横に書かれているのは監督の名前です。)

一方のユースカップは、北部ゾーンとなるグループAにMFLの9クラブのU19チームとAMDのU16が、グループBにはMFLの11クラブのU19チームが入り、やはりホームアンドアウェイ形式のリーグ戦を行います。その後、各グループの上位4チームがノックアウトステージに進み、こちらは6月半ばの決勝戦まで熱い戦いを繰り広げます。(以下はFAMのFacebookより。クラブのロゴの横に書かれているのは監督の名前です。)

2月19日のニュース:ブキジャリル国立競技場の芝を張り替えへ、M3リーグのクラブが抱える問題

ブキジャリル国立競技場の芝を張り替えへ
 マレーシア代表のホーム、クアラルンプールのブキジャリル国立競技場SNBJは施設は東南アジアでもトップクラスながら、国内外を問わずどのチームがプレーしてもピッチの状況の悪さが批判されてきました。
 そんなSNBJのピッチの芝が張り替えられるようだと、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 記事によると、SNBJを管理するマレーシアスタジアム社とマレーシア政府の青年スポーツ省が共同して、いわゆる「カウグラス」と呼ばれる現在の芝を、ジョホール・ダルル・タジムの新しいホーム、スルタン・イブラヒムスタジアムやシンガポール国立競技場などでも使用されているゼオン・ゾイシア(zeon zoysia)という芝への張り替えを今年後半に予定しているようです。なお、張り替えからピッチが使用できるようになるまでは3ヶ月、費用は1000万リンギ(およそ2億6400万円)かかるとしています。

M3リーグのクラブが抱える問題
 マレーシアフットボールリーグMFLは1部スーパーリーグと2部プレミアリーグはプロリーグという位置づけである一方、3部のM3リーグや4部のM4リーグはアマチュアリーグという扱いです。これをMFLの主導で、M3リーグを段階的にセミプロリーグへ、そしてM4リーグ以下をアマチュアリーグとする改革が現在進行中ですが、そんな中、サッカー専門サイトのスムアナニャボラが、M3クラブの抱える問題を取り上げた記事を掲載しています。
 その問題とはスポンサー獲得の難しさです。M3クラブの平均的な年間運営費用とされる75万リンギ(およそ1980万円)を支援するスポンサーの獲得がM3リーグのクラブ、特にクアラルンプールやスランゴール州など都市部のクラブでは難しくなっているということです。
 記事の中で例として挙げられているのは、昨季はM3に所属していたトゥン・ラザクFCです。このトゥン・ラザクFCは当初予定していたスポンサーが支援を中止した結果、主力選手が次々と退団していき、最終的にはシーズン26試合中23敗で勝点7、しかも失点140という成績で今季はM4リーグへ降格しています。
 また同じ記事の中では、スランゴール州プチョンを拠点としていたプチョン・フェルザFCが、獲得した有力スポンサーの地元ペラ州マンジョンへクラブを移し、マンジュンシティFCとクラブ名称を変えることでM3に残留していることも取り上げられています。
 地方では数千人の集客が可能なM3リーグの試合も、娯楽が多い都市部では観客が数百人という試合が珍しくないことから、企業がスポンサーとして支援するメリットを提供できず、その結果、都市部のクラブにはスポンサーのなり手が見つからないと記事はまとめられています。
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 先日観戦したMFL2部クチンFA対M3クラブのタイ・スランゴールFCの試合も、プレーシーズンマッチとはいえ、日曜日の午後5時過ぎに開始だったにもかかわらず100名にも満たない観衆でしたので、この記事が言わんとすることが実感できました。特にMFL2部昇格を目指して、有力選手や外国籍選手を獲得しようとすれば運営費用はさらに膨らむわけで、有力スポンサーを獲得できるかどうかはM3クラブにとっては死活問題です。


2月18日のニュース:TFCにも給料未払いによる勝点剥奪処分か、ディヴィーズはやはりJDTへ、FAカップ1回戦の組み合わせ決定

TFCにも給料未払いによる勝点剥奪処分か
 先月1月31日までに未払い給料問題の解決、あるいは支払い方法を選手やスタッフと同意することをMFLが求め、それを遂行できなかったPDRM FCは今季開幕前にもかかわらず既に勝点3を剥奪(はくだつ)されていますが、トレンガヌFC(TFC)でも同様の問題が発生しているとマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 記事によるとトレンガヌFCを運営するトレンガヌ州サッカー協会PBSNTは、選手やスタッフと同意していた今月2月10日に支払い予定の未払い給料を支払われず、それについての連絡が何もないということです。なおこの未払い給料は2018年シーズンと昨季2019年分の一部で、アーマド・シャミン・ヤハヤ(マラッカ・ユナイテッドへ移籍)、アディブ・アイズディン・アブドル・ラティフ、カイルル・アズリン・カザリ(ペナンFAへ移籍)や前監督のイルファン・バクティ・アブ・サリム氏らが未払いとなっている他、外国籍選手の中にはこの事態を国際サッカー連盟FIFAへ報告した者もいるということで、トレンガヌFCはこの公約違反により、PDRM FC同様、開幕前に勝点3を剥奪される可能性が出てきました。
 この件に関して、ブリタハリアンがPBSNTに問い合わせを行ったようですが、返事がもらえていないということも併せて報道されています。
 またスポーツ専門サイトのスタジアムアストロでは、給料の支払いを受けていない選手の中で現在もトレンガヌFCに在籍している選手はこの問題をあえて口にしていないということです。
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 MFLの根深い問題である給料未払い問題が、開幕まで2週間を切ったこの時期にまた頭をもたげてきました。今季のMFLでジョホール・ダルル・タジムJDT優位を脅かす可能性があるクラブの一つとして挙げられていたトレンガヌFCですが、いきなり勝点3の剥奪となれば、優勝争いどころか上位進出すら怪しくなります。

ディヴィーズはやはりJDTへ
 JDTのFacebookでは、パハンFAを電撃退団したDFマシュー・デイヴィーズと3年契約を結んだことが発表されています。
 2015年、20歳のときにオーストラリアのパース・グローリーU23からパハンFAに加入したデイヴィーズ選手は、オーストラリアで生まれ育つもマレーシアのサバ州出身の母親を持つことからマレーシア代表としてプレーする資格があり、マレーシアU23代表、フル代表とキャリアアップし、昨季は代表戦12試合に出場しています。
 昨季は主将を務めたパハンFAとの契約はあと1年残っていたことから、JDTへの移籍は来季ではないかとされていましたが、JDTがヴィッセル神戸に1ー5と大敗したことから、守備陣強化の要として急遽、JDTが獲得に動いたとされています。なお一部では移籍金が1600万リンギ(およそ4億2400万円)という報道もありますが、デイヴィーズ選手自身はこれを否定しており、実際には100万から200万リンギとされています。
(写真は入団記者会見でベンヤミン・モラ監督(左)、チームマネージャーのルシアーノ・フィゲロア氏と写真に収まるデイヴィーズ選手-JDTのFacebookより)

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 デイヴィーズ選手の加入で代表の4バックのうち3名がJDTの選手となりましたが、これより気になるのは、JDTのオーナーでTMJことジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下が昨年のクリスマスにツイートした以下の内容です。

@jjmi_kei_と@rodriguez9roは、それぞれ今季からJDTのBチームJDT IIでプレーする新加入のMF廣瀬慧(前インドネシアリーグ1部プルセラ・ラモンガン)と昨季のMFL1部の得点王FWフェルナンド・ロドリゲス(前クダFA)のこと。また@matttdaviesは今回加入のデイヴィーズ選手のことなので、残るのはデイヴィーズ選手と同僚だったパハンFAの帰化選手モハマドゥ・スマレ(@sumareh_inr26)とスランゴールFCから今季はペナンFAに移籍したエンドリック(@endricksantos14)となるのですが、果たして残る二人もJDT入りとなるのでしょうか。

FAカップ1回戦の組み合わせ決定
 先週末にMFL3部と4部にあたるM3リーグとM4リーグのクラブが出場した予選ラウンドが終了し、FAカップはいよいよ1回戦が始まりますが、この1回戦の組み合わせ抽選が昨日2月17日に行われ、2月22日と23日に行われる1回戦24試合のカードが決まっています。(以下はMFLのFacebookより)

1回戦注目のカードは、予選ラウンドを6-1と大勝したサラワク・ユナイテッドII(M3)対M3のムラワティFCを破ったリアル・チュカイFC(M4)、かつてはMFL1部スーパーリーグに所属していたこともあるマレーシア国軍のクラブAFFC(M3)対SAユナイテッドFC(M4)、デービー・クロード・アンガン(MFL1部マラッカ・ユナイテッドより加入)、セルヒオ・アグエロ(MFL2部ペナンFAから加入)とMFLでプレー経験のある外国籍選手を揃えたクアラルンプール・ローバーズ(M3)対M3のマンジュンシティFCを破ったサザンFC(M4)などがあります。
 その中でも最も注目されるのは、M3同士の戦いとなるハリニKSFC対ノーザンライオンズFCマーサです。昨季は同じM3のプロタップFCの監督を務め、今季はハリニKSFCの指揮を取るドゥサン・モムチロヴィッチ監督がMFアジダン・サルディン、代表経験もあるFWアブドゥル・マナフ・ママト、MFファクルラジ・ムサなど経験豊富な選手を揃える一方で、アザムリ・アリ監督率いるノーザンライオンズFCマーサには、国際サッカー連盟FIFAの2016年プシュカス賞を受賞したFWファイズ・サブリがおり、2回戦へ向けて白熱した試合が期待されています。

2月16日のニュース:パハンFAの外国籍選手5名が確定も主力の流出は続く、FAカップ予選ラウンド結果

パハンFAの外国籍選手5名が確定も主力の流出は続く
 マレーシアフットボールリーグMFL1部に所属するパハンFAの今季の外国籍選手5名が確定したことを英字紙スター電子版が報じています。
 昨季はMFL2位ながら他のMFLクラブに比べやや出遅れ感がありましたが、2月28日に迫ったMFL開幕を前にようやく布陣が整ったようです。
 昨季もパハンFAでプレーしたDFエラルド・グロン(フランス)は契約を2021年まで延長して残留、そして今季新加入のFWイヴァン・カルロス・フランサ・コエーリョ(ブラジル)とMFアダム・マイケル・リード(フィリピン)がこれまで確定していた外国籍選手でしたが、さらに昨季のアジアサッカー連盟AFCカップで4.25体育団(北朝鮮)を破って優勝したアル・アヘドFC(レバノン)から期限付き移籍で加入するレバノン代表DFカリル・カミス(レバノン)と、今年1月から水面下で残留交渉が行われていたというFWディクソン・ヌワカエメ(ナイジェリア)の二人が加わりました。
 25歳のカリル選手は190cmと長身のDFですが、レバノンリーグではその体躯だけでなくボール使いの上手い選手として知られているそうです。また33歳のヌワカエメ選手は、パハンFAに4年ぶりに復帰した昨季は鼠蹊(そけい)部のケガなどで18試合で10ゴールという成績に終わりましたが、パハンFAに前回所属した2014年と2015年の2シーズンは69試合で100ゴールという実績があります。
 新戦力獲得のニュースの一方で、マレーシア代表でもプレーするDFマシュー・デイヴィーズの退団が本人のツイッターで告知されています。今月初めからJDT移籍の噂は出ていましたが、これを執筆している時点では移籍先は不明です。なおパハンFAは、MFL2位となった昨季のメンバーから代表でもプレーするFWノーシャルル・イドラン・タラハ(タイ1部リーグBGパトゥム・ユナイテッドへ移籍)、インドネシア代表のMFサディル・ラマダニ(インドネシア1部リーグのバヤンカラFCへ移籍)、シンガポール代表MFサフアン・バハルディン(スランゴールFCへ移籍)ら主力選手を既に失っています。

FAカップ予選ラウンド結果
 マレーシア最大のカップ戦であるFAカップの予選ラウンドが2月15日と16日に行われ、以下のような結果になっています。この予選ラウンドは今季MFL3部と4部にそれぞれあたるM3リーグとM4リーグのクラブが出場します。
*(3)はMFL3部、(4)はMFL4部所属のクラブです。
<2月15日の結果>
サラワク・ユナイテッドII(元サラワクFA)(3)6-1レッドスペイド・ユナイテッドFC(4)
小ネタ:サラワクFA時代の1992年にはFAカップ優勝経験があるサラワク・ユナイテッドIIは、ウガンダ人のサム・ティムべ監督が就任したばかりですが、この試合ではアズリザン・アーマドが4ゴールを決めています。
マラッカ・ユナイテッドFC(3)2-1イクラム・ヤングFC(3)
KTローバーズ(元BTK FC)(3)3-0アルティメイトFC(3)

小ネタ:アルティメイトFCは元代表のアズマン・アドナンがプレーイングマネジャーです。
リアル・チュカイFC(4)1-0ムラワティFC(元DDM FC)(3)
ランカウィ・シティFC(元ランカウィ・グローリー・ユナイテッドFC)(3)1-0パンダン・ユナイテッドFC(4)
プロタップFC(3)4-1KBイスマ・シャーアラム(4)
SAユナイテッドFC(4)2-2(PK10-9)アンダーソニアンFC(4)
マークレスST(4)2-1スピリトFC(4)

<2月16日の結果>
KLローバーズ3-0クラシコFC
ノーザンライオンズFCマーサ(3)2-0クルテーFC(4)
AFFC (前ATM FC)(3)3-1デリマ・ウォリアーズFC(4)

小ネタ:AFFCはマレーシア国軍のクラブチームで、イギリス人のケヴィン・クーパー監督が2019年から指揮を取る、外国籍選手不在のクラブです。
ハリニFC(元バトゥ・ドゥアFC)(3)5-2クアラプルリスFC(4)
サザンFC(4)1-1(PK3-2)マンジュンシティFC(前プチョンフェルザFC)(3)
ゲームストップFC(4)1-0セマラクFC(3)
SSFC(4)3-0PIB FC(3)

小ネタ:この試合はPIB FCの選手登録が試合までに完了しなかったことから、SSFCの不戦勝、PIB FCの不戦敗、記録上はSSFC 3-0PIB FCとなります。
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予選ラウンドで勝利した15のクラブとこの予選ラウンドはくじ引きにより予選ラウンドが免除となった残りのM3/M4所属の7クラブの合計22クラブが1回戦へ進出しましていす。なお1回戦の組み合わせは後日発表となります。
 昨季はMFL4部にあたるM4リーグのアマチュアクラブ、ジェラントゥトFAが3回戦まで進出する快進撃をみせましたが、今季もジャイアントキリングは起こるのでしょうか。

2月7日のニュース:クラスニキのマレーシア国籍取得に様々な反応、TMが今季のMFLスポンサーに復帰、日本のクラブがマレーシア人選手を募集、MFLがFAカップ予選詳細を発表

クラスニキのマレーシア国籍取得に様々な反応
 先日、このブログでも取り上げたコソボ出身のリリドン・クラスニキ(JDT)のマレーシア国籍取得について、英字紙ニューストレイトタイムズは、ソーシャルメディア上では様々な反応がみられると報じています。
 クダFAで4年、マラッカ・ユナイテッドで1年プレーし、国際サッカー連盟FIFAが規定する帰化選手の条件を満たすクラスニキ選手がマレーシア国籍を取得したことに対し、多くのサッカーファンはクラスニキ選手が今後、フル代表でプレーすれば代表の戦力強化につながるとしてこれを歓迎しています。
 しかしその一方で、マレーシア国内にいる「無国籍」状態の子どもの問題と絡めて、「無国籍の子どもは全員JDTでプレーすれば良い。そうすればすぐにマレーシア国籍が取得できる」と皮肉を込めたツイートや、「マレーシア国籍を申請するには最低12年の滞在歴が必要であると憲法で規定されているが、クラスニキ選手がマレーシアに来たのは2015年である」と憲法を持ち出して非難するツイートなどもみられるます。
 この他、マレーシアサッカー協会FAMが帰化選手を活用してアジアの強国と競えるようになることへの期待がある一方で、帰化選手に安易に依存することへの批判などもあるとニューストレートタイムズは報じています。
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 クラスニキ選手の国籍取得が「無国籍」状態の子どもと対比されているのは、それだけ「無国籍」状態の子どもがマレーシアでは深刻な問題であるため、このような反応となって現れたのでしょう。例え片親がマレーシア人であっても、両親が正式な婚姻届を提出する前に生まれた子どもには自動的にマレーシア国籍が与えられないため、その子どもは「無国籍」状態になってしまいます。またインドネシアやフィリピンからやって来るいわゆる出稼ぎ(そしてビザを持たない不法の)労働者とマレーシア人女性の間に子どもが生まれ、届出をすれば自分の不法就労がバレてしまうことから、届出をせずにいるケースも多いようです。
 「無国籍」状態の子どもの数はフィリピンやインドネシアと隣り合うサバ州ではおよそ5万人、一説には全国では20万人を超えるとされ、不法労働者の中には数十年に渡ってマレーシアに滞在しているケースもあることから、「無国籍」状態の親が産んだ子どもが「無国籍」になるケースなどもあり、正確な人数の把握は難しいようです。また、そういった子どもたちが教育を受けられなかったり、仕事につけないなど人権問題にもなっています。
 また無国籍状態の子どもがマレーシア国籍を取得できる年齢の上限が21歳と法律で定められており、それを過ぎると国籍取得は事実上困難になるため、28歳のクラスニキ選手がマレーシア滞在わずか5年で国籍を取得したことがダブルスタンダードであると非難する声が上がっています。

TMが今季のMFLスポンサーに復帰
 マレーシア最大のマルチメディア企業のテレコムマレーシア社TMが、今季のマレーシアフットボールリーグMFLの冠スポンサーとして復帰すると、マレーシアの通信社ベルナマが報じています。
 TM社は子会社TMマルチメディア社を通じて、マレーシアフットボールリーグMFLとのスポンサー契約締結イベントをを本日2月7日に開催することをメディア向けに告知しているようです。
 記事のタイトルに「復帰」とつけましたが、2018年1月にTM社はインターネットサービスプロバイダー事業部門のUnifi(ユニファイ)をリーグの冠スポンサーとしたスポンサー契約をMFLとの間で締結しました。その額は8年契約で4億8000万リンギ(およそ128億円)で、マレーシアのスポーツスポンサー契約としては史上最大として大きなニュースになりましたが、その翌年2019年3月にはMFLとTM社の双方が契約破棄を発表し、1年ほどでこの契約は頓挫してしまいました。その後、MFLはTM社に対する損害賠償訴訟を起こしましたが、昨年2019年10月には訴訟を取り下げていました。

日本のクラブがマレーシア人選手を募集
 サッカー専門サイトのヴォケットFCは、日本の選手エージェントがマレーシアで選手を募集していると報じています。
 ヴォケットFCによれば、選手募集を行っているのは「世界中で愛されているサッカーを通じ、日本から世界へ挑戦をする人達のベストパートナーとなることを目指している」Goal Sports Agencyで、Twitter上に以下のようなツイートを日本語で掲載しています。

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 このように日本語でツイートしているということは、このGoal Sports Agencyさんが募集しようとしているのは「日本から世界へ挑戦をする」選手、つまり日本から来てマレーシアリーグでプレーしたい選手ということでしょうか、それとも日本語が読める人に向けてマレーシア人選手を紹介してほしい、ということなのか、この情報だけではわかりませんね。
 日本のクラブがマレーシア人を求めているとすると、この年代でMFLの試合に出ている選手と言えば、アキヤ・ラシド(JDT)くらいしか思いつきませんが、彼はFWなので該当しません。年代的には各クラブのプレジデントカップ(U21)やユースカップ(U19)チームに所属している選手となるので、MFL(Aチーム)でプレーできていない段階で、日本へ行っても試合に出られるのかどうかはわかりません。
 そう言えばスランゴールFCのBチーム、スランゴールFC IIには今季、マレーシアサッカー協会FAMのエリート養成のサッカーアカデミーAMDからの卒業生が退去加入しているので、その辺りなら候補者がいるかも知れません。

MFLがFAカップ予選詳細を発表
 マレーシアフットボールリーグMFLの公式サイトでは、今季のFAカップ予選の詳細が発表されています。
 MFL3部と4部に当たるM3リーグとM4リーグに所属する30クラブが対戦する予選は今月2月15日と16日の対戦カードは既に決まっていましたが、試合会場や時間は発表になっていませんでした。なお、予定されていた試合のうち、ノッサブキジュルトンFCとクルアンFAの試合は、クルアンFAが出場を取りやめたため、ノッサブキジュルトンFCが一回戦へと駒を進めています。
 この予選を勝ち上がった16クラブと予選を不戦勝で勝ち上がった8クラブが1回戦で対戦し、2回戦からはMFL1部と2部のクラブが登場します。
 詳しい試合日程はこちらです。

2月6日のニュース:スランゴールFCはインドネシア遠征取りやめ、サラワクUは選手・スタッフにメディアとの接触を禁止、JDTがAFCカップの過去10年間のベストクラブ候補に上がる

スランゴールFCはインドネシア遠征取りやめ
 新型コロナウィルスの影響により中国遠征を取りやめたスランゴールFCは、インドネシアのジャワ島で開催される大会への参加が噂されていましたが、結局、出場を取りやめたことをスポーツ専門サイトフォックスポーツが報じています。
 サバFAも出場するすることになっている、この東ジャワ州知事杯大会は2月10日から始まりますが、スランゴールFCのバスカラン・サティアナタン監督は、2月28日のシーズン開幕に向けた準備は最終段階に入っており、現在の練習では戦術理解や選手間の連携確認に重点を置いているとして、長距離を移動する上、予選だけで5日間で3試合、決勝まで残れば11日間で5試合という日程の大会出場は今の時期には適切ではないと話しています。
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 中国遠征に続き、インドネシア遠征も中止したスランゴールFC。ドバイで合宿を行ったジョホール・ダルル・タジムJDT、カンボジアでの大会に参加したクダFA、現在はタイ遠征中のトレンガヌFCと、ライバルたちが国外で質の高い練習試合を組む一方で、バンコク・ユナイテッド(タイ)、ハノイFC(ベトナム)、プルシブ・バンドン(インドネシア)を招いて地元で行ったスランゴールアジアチャレンジSAC大会でも2試合しかできておらず、試合不足の感は否めません。
 クダFAとともに打倒JDTの一番手と思っていますが、大型補強を行ったにもかかわらず、昨季同様スタートダッシュにつまづくと、サティアナタン監督解任論が浮上する可能性もあります。

サラワクUは選手・スタッフにメディアとの接触を禁止
 英字紙ニューストレイトタイムズによると、MFL2部のサラワク・ユナイテッドは選手、コーチ及びスタッフにメディアとの接触を禁止したようです。
 サラワク・ユナイテッドは、昨季2019年シーズンにMFL2部に所属していたスランゴール・ユナイテッドの経営権をサラワク州サッカー協会FASが買い取り、さらにそのリーグ所属権を譲渡された結果誕生したクラブです。昨季、同じMFL2部にはFASが運営するサラワクFAが存在していましたが、このクラブはリーグ最下位となった後、MFL3部のクチンFAとの入れ替え戦に敗れ、降格しています。
 サラワク・ユナイテッドのチームマネージャーを務めるハムザ・イブラヒム氏は、現在クラブは開幕に向けての準備期間中のため、メディアに対しては良い結果が出始めてから対応したいとニューストレイトタイムズに述べています。
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 このサラワク・ユナイテッドについては、先日のブログでスペイン出身のホアン・カルロス・マグロ監督が開幕を前に解任されたことを取り上げましたが、開幕が近づく一方で、プレシーズンマッチでのチームの不調もあり、このような措置になったのかもしれません。

JDTがAFCカップの過去10年間のベストクラブ候補に上がる
 アジアサッカー連盟AFC公式サイトでは、AFCカップの過去10年間のベストクラブを決める企画を行っています。
 AFCチャンピオンズリーグACLグループリーグに出場枠を持たない国のクラブを対象にした大会なので、日本のクラブとは無縁の大会ですが、いわゆるアジアの第2グループの国のクラブが、AFCクラブコンペティションランキングやクラブランキングのポイントを稼ぐには貴重な大会です。
 2004年から開催されているこのAFCカップでは、クウェートのクラブが4回優勝、イラクとヨルダンが同3回、シリアが同2回、バーレーンとレバノンが同1回と過去16回の大会の内、中東のクラブが14回優勝するなど中東のクラブが圧倒的な強さを誇っている大会です。そしての残り2回の大会では2011年にナサフ・カルシFC(ウズベキスタン)が、そして2015年にはJDTが優勝しています。
 そのAFCカップに過去10年間で出場したクラブからまずAFCが5クラブを選び、その中からサポーターの投票でベストクラブを選ぼうというのがこの企画です。候補となっている5クラブは以下の通りです。
・アル・クウワ・アル・ジャウウィーヤ(イラク):2016年から3連覇
・アル・クウェートSC(クウェート):2009年、2012年、2013年の覇者
・アル・カーディシーヤ・クウェート(クウェート)2010年と2013年準優勝、2014年優勝
・アル・アヘドFC(レバノン):昨季2019年の覇者
・JDT:2015年優勝、2016年ベスト4
 なおAFC公式サイトでは、今週日曜日2月9日のマレーシア時間(世界標準時+8時間)の12時まで投票を受け付けています。

2月3日のニュース:JDTが今季ユニフォームをド派手に発表、ファイズ・スブリはM3のクラブから再起を目指す、フェルダUは期待の若手が開幕に間に合わず

JDTが今季ユニフォームをド派手に発表
 今季のマレーシアフットボールリーグで7連覇を目指すジョホール・ダルル・タジムJDTが、今季着用するユニフォームの発表イベントを開催したことをFacebookで告知しています。5000人近いサポーターが参加したこのイベントで発表されたユニフォームは3年連続のナイキ社製ですが、なんとホーム、アウェイとも胸スポンサーがありません。胸スポンサーがない理由についてJDTのFacebookでは「JDTは、MFLで初の資産価値10億リンギ(およそ264億円)クラブという目標実現に向けて、(スポンサーが無くとも)クラブ自体の商業価値のみで運営可能であることを表現している」としています。
 なおマレーシアの通信社ベルナマの報道によれば、JDTとナイキ社のユニフォーム提供の契約は2023年まで延長されたようです。
 ユニフォーム発表イベントはFacebookでライブストリーミングで中継された他、ユニフォーム紹介の映像もFacebook上で公開されています。内容はドラマ仕立て版ミュージックビデオ仕立て版となっていて、ドラマ仕立て版では西部劇に出てくるようなサロン風の店にムスリム(イスラム教徒)の選手がいるのは良いのか、など突っ込みどころもありますが、選手の皆さんの素人っぽい演技には個人的には好感が持てました。
(下はユニフォーム発表イベントの様子と、今季着用の新ユニフォーム-いずれもJDTのFacebookより)

 ちなみに早速、ネット上ではナイキ社製のJDTの新ユニフォームが、ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトの今季ホームユニフォーム(写真右)とただの色違いとの指摘も出ています。

でも、そんなこと言ったらロット社製のクダFAの今季サードユニフォームは、やはり同じブンデスリーガ、1.FSVマインツ05の昨季のカーニバルユニフォーム(写真右)との色違いだよ!

ファイズ・スブリはM3のクラブから再起を目指す
 国際サッカー連盟FIFAが2009年に創設したプスカシュ賞は、前年10月から当年9月までに開催されたリーグ戦やカップ戦、FIFA主催大会がで最も優れたゴールをした選手が授賞対象はとなる賞です。2016年にこの賞をアジア人として初めて受賞したのが当時MFLのペナンFAでプレーしていたファイズ・スブリでした。受賞対象となった、当時「重力の法則を無視した」と表現されたフリーキックの映像は下に張りましたが、ファイズ選手自身はその後、目立った活躍もないまま、2018年シーズン後にペナンFAを退団、このブログでもその後の所属クラブが決まらないことを取り上げましたが、結局、昨季はMFLでプレーすることはありませんでした。
 そのファイズ選手が、今季はMFL3部にあたるM3リーグのMAHSAノーザンライオンズFCでプレーすることが、クラブのFacebookで発表になっています。なおファイズ選手が所属するMAHSAノーザンライオンズFCは、今月中旬に行われるマレーシアFAカップ予選でクルテーFCと対戦することになっています。
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 プスカシュ賞を受賞したフリーキックの映像と、表彰式の映像を張りましたが、フリーキックの方は、どのように蹴ればあのような軌道になるのか、と思うような驚くような変化をするので、是非、見ていただければと思います。

2016年2月16日のMFL1部パハンFAとの試合で決めたフリーキックの映像はこちら。
プスカシュ賞授賞式でのスピーチはこちらです。

フェルダUは期待の若手が開幕に間に合わず
 フェルダ・ユナイテッドのアフィザル・アブ・オスマン事務局長は、チーム期待の若手であるダニエル・アミール・ノーヒシャムが昨年から患っている中足骨骨折の手術を受けることを公表しています。
 スポーツ専門サイトのスタジアムアストロによると、手術は明日2月4日に行われ、3週間程度は療養が必要であると語っています。昨季からのこの中足骨には悩まされており、昨季も5試合ほどは出場を見送るなどしていましたが、今季開幕前の手術に踏み切ることになったとアフィザル事務局長は話しています。
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 クラブで唯一のフル代表選手でもあるダニエル選手のこの時期の離脱は本人はもちろん、チームにとっても痛手なのは明らかです。チームはプレシーズンもメダンの大会で優勝するなど、開幕に向けて順調に来ていただけに、ダニエル選手の早期復帰が望まれます。