そのモンゴル戦後、タン監督は、今度はJDTから招集した14選手全員を代表チームから外し、他のチームの選手達と入れ替えるというこれまで驚く行動に出ました。記者会見で理由を問われたタン監督は「ファンの求めることをしたまで。」と答えました。モンゴル戦から5日後に行われたAFC Asian Cupの最終予選レバノン戦は、すでに予選敗退が決まっていたこともあり、モチベーションが上がらなかったのか敵地で1−2の敗戦でした。
2014年に立ち上げられたNational Football Development Plan(通称NFDP)は、マレーシアの省庁の一つである青年スポーツ省所轄のサッカー選手育成のための国家プログラム。日本の文科省に当たる教育省とFAMマレーシアサッカー協会も協力する大プロジェクトです。そしてその第一期生となる選手たちが2018年のU16代表です。このU16代表は、7月の終わりから8月にかけてインドネシアのスラバヤで開催されるAFF(アセアンサッカー連盟)U16選手権で弾みをつけ、、9月から10月にかけては自国開催となるAFC(アジアサッカー連盟)U16選手権で好成績を収めて、FIFA U17ワールドカップの出場権を獲得することを目標としていました。2018年の年始には当時のカイリー・ジャマルディン青年スポーツ相が、このU16代表のKPI(目標達成度の評価指標)がFIFA U17ワールドカップの出場資格獲得であるとも発言するなど、マレーシアサッカー界の期待が高まりました。
マレーシアフットボール協会(FAM, Football Association of Malaysia)は、本日1月9日から始まる強化合宿に招集するU22代表候補選手を発表しています。(リンク先の記事はマレー語です)。今回の合宿は、2月17日から3月2日まで開催されるAFF(アセアンサッカー連盟)のU22選手権、さらには3月22日から26日にクアラルンプールで開催される2020年のAFC U23選手権の予選へ向けての強化合宿です。AFF U22選手権ではマレーシアは開催国カンボジア、インドネシア、シンガポール、ミャンマーのいるB組に、AFC U23選手権予選では予選J組に入り、中国、フィリピン、ラオスと同組になっています。初めて開催されるAFF U22選手権で好成績を収め、続くAFC U23選手権予選へ弾みをつけたいところです。