1月29日のニュース:ワン・ザック・ハイカルは復帰まで8ヶ月、MFLは審判もプロ化へ、PKNSの第5の外国人選手はアジアカップ出場選手

ワン・ザック・ハイカルは復帰まで8ヶ月
スランゴールFAのワン・ザック・ハイカルは1月22日のホーム・ユナイテッド(シンガポール)のプレシーズンマッチでケガをしましたが、それが前十字靭帯損傷だと判明し、復帰まで約8ヶ月を要することが判明しました。短い期間でしたが琉球FCでもプレーしたことがあり、2019年シーズンはスランゴールFAでレギュラーポジションが期待されていたワン・ザックについて、昨シーズンはワン・ザックもプレーしたフェルダ・ユナイテッドの監督を務めていた、スレンゴールFAのB・サティアナタン監督は、シャズワン・ザイノンやヌリズアン・アブ・ハサンをワン・ザックの代わりにウイングのポジションで起用するとしています。昨日1月28日が誕生日だったワン・ザック選手にとっては残念な誕生日になってしまいましたが、早く回復してくれると良いですね。

スランゴールFAのFacebookより

MFLは審判もプロ化へ
2019年シーズンにはマレーシアフットボールリーグMFLでプロの審判が登場しそうです。審判技術の向上を目指して、マレーシアサッカー協会FAMとマレーシアフットボールリーグMFLは、イギリスプレミアリーグなどプロリーグが資金を提供し、プロ審判養成を目的に組織されたプロフェッショナル審判社(PGMOL)の協力を得て、マレーシアでもプロ審判の養成を始めます。審判の養成だけでなく、評価なども行うプロフェッショナル審判マレーシア(PMOM)という団体をFAMとMFLが共同で設立することになり、現在は責任者の人選を行っている最中とのことです。また、今年7月までの国内リーグで各審判の活動を精査し、PMOMの第一期生となる、プロ契約をオファーするのに適した人材がいるかどうかを検討する予定です。

PKNS FCの第5の外国人選手はアジアカップ出場選手
マレーシアフットボールリーグMFLでは、各チームとも5人の外国人を登録することができますが、その内1名はアセアンサッカー連盟AFF加盟国枠、もう1名はアジアサッカー連盟AFC加盟国枠という条件がついています。2019年シーズンに向けて、PKNS FCは昨シーズンからプレーするコロンビア人MFのロメル・モラレスに加え、昨シーズンは2部プレミアリーグのMIFA(現PJシティFC)でプレーしたリベリア人FWクパー・シャーマン、元JDTのアルゼンチン人FWガブリエル・ゲラ、そしてカンボジア人MFチャン・ワタナカと外国人選手は4人が確定していましたが、5番目の外国人として、現在、進行中のアジアカップではベスト16でUAEに延長の末敗れたキルギスタンのDFタミルラン・コズバエフと契約したと発表しました。アジアカップでも予選リーグ3試合とベスト16のUAE戦全てにプレーしたコズバエフ選手は、ウズベキスタンやインドネシアからもオファーがあったが、マレーシア代表と過去2度の対戦で好印象を持ったことからPKNS FCのオファーを受けたとしています。

PKNS FCのFacebookより

1月28日のニュース:ケランタンFAの新監督人事、各チームが続々と2019年ユニフォーム発表

ケランタンFAはクラブOBが新監督就任。
2019年はマレーシアフットボールリーグMFLの2部、プレミアリーグでプレーするケランタンFAは、現在シンガポールプレミアリーグのバレスティア・カルサFC前監督のマルコ・クラリエヴィッチ監督就任を発表しました。ケランタンFAは2018年は1部のスーパーリーグでプレーしたものの11位となり、2部のプレミアリーグに降格し、ユスリ・チェ・ラー前監督がKLFA監督に就任したため、プレミアリーグ開幕1週間前の現在でも監督によって不在の状態が続いていました。1990年代前半には、選手としてケランタンFAでプレーの経験もあるクロアチア人のクラリエヴィッチ新監督への期待は高まっています。また、ケランタンFAは、ウルグアイ出身の新外国人選手ラウル・タラゴナをKリーグ2部のアンサングリーナーズから獲得したことも発表しました。

各チームが新ユニフォーム発表
ペラTBGはアンブロ製、ホームは黄色主体、アウェイは黒色主体です。特徴的なのはユニフォーム「禁煙を止めよう」「水を節約しよう」といった公共向けメッセージが肩のあたりに書かれている点ですね。

発表会での一コマ

トレンガヌFCはローカルブランドのアル・イクサン・スポーツ製でホームは白色、アウェイは黒色主体です。


スランゴールFAはJoma製です。
赤色主体のホーム用と白色が主体のアウェイ用。Joma製ですが、2018年のジャージと比べるとシンプルになっただけでなく、ファンがコピー商品を購入しなくて済むようにと、選手仕様99リンギ(約2600円)、ファン用49リンギ(約1300円)とかなりお安くなりました。

パハンFA
黄色と青色がホーム用、黒色がアウェイ。アンブロ製です。

PKNS FC
チームのニックネームであるレッド・アンツ(赤アリ)に因んででしょうか、ロット製のホームはオレンジ色主体、アウェイが緑色主体です。

マラッカ・ユナイテッドFC
白色主体のホーム用、緑色主体のアウェイ用、黄色主体のサードジャージは、いずれもウォーリックス・マレーシア社製で90リンギです。

クダFA
ロット製のユニフォームですが、写真に説明がついていますので、そちらを見て下さい。

1月27日のニュース:2019年MFL1部スーパーリーグ移籍情報

2月1日に開幕するマレーシアフットボールリーグMFL。1部のスーパーリーグ、2部のプレミアリーグの各チームとも最後の調整に余念が無いことは、頻繁に行われているプレシーズンマッチのニュースで知ることができます。新戦力獲得のためのトライアウトもほぼ終了し、各チームとも戦力が確定し始めたので、1月27日時点のスーパーリーグの移籍情報を掲載します。なお、現時点では日本人選手2名もスーパーリーグでプレーすることが決まっています。加入選手は国籍および前所属チーム、退団選手は国籍および新所属チームを併記しました。国籍のない選手はマレーシア人選手、新所属チームがない選手は移籍先不明の選手です)

JDT
<加入>
マウリシオDF(ブラジル)S.S.ラツィオ(イタリア)
アーロン・ニゲスFW(スペイン)リアル・オビエド(スペイン)
ジオゴ・ルイ・サントFW(ブラジル)ブリーラム・ユナイテッド(タイ)
アクヤ・ラシッドMF(クダFA)
シャズワン・アンディックDF(KLFA)
<退団>
フェルナンド・マルケスFW(アルゼンチン)デフェンサ・イ・フスティシア(アルゼンチン)
フェルナンド・エリザリMF(アルゼンチン、デフェンサ・イ・フスティシア(アルゼンチン)
マルコス・アントニオ・エリアス・サントスDF(ブラジル)
ジュニオール・エルドストールMF(JDT II – プレミアリーグ)
サフィク・ラヒムMF(マラッカ・ユナイテッド)

ペラTBG
<加入>
ザック・アンダーソンDF(オーストラリア)PKNS FC
シャレル・フィクリFW(PKNP FC)
ジャナセカラン・パルティバンMF(トレンガヌFC)
<退団>
ジャド・ヌールディンDF(レバノン)
ナズリン・ナウィMF(マラッカ・ユナイテッド)
ハフィズ・カマルMF(PKNP FC)

PKNS FC
<加入>
ニコラス・スウィラッドDF(イギリス)マラッカ・ユナイテッド
クパー・シャーマンFW(リベリア)PJシティFC
ガブリエル・グエラFW(アルゼンチン)ボカ・ジュニアーズB(アルゼンチン)
チャン・ワタナカMF(カンボジア)ボーウング・ケット・アンコール(カンボジア)
アクラム・マヒナンMF
アリフ・ファルハンMF
ファルハン・アブ・バカルGK(いずれもクダFA)
シャーロム・カラムDF
ファンディ・オスマンDF(いずれもファルクラFC-2018年に解散)
R・スレンドランFW(マラッカ・ユナイテッド)
シャフィック・シャハルディンFW(クランタンFA−プレミアリーグ)
トミー・マワトFW(PJレンジャーズ-FAMカップ)
<退団>
ザック・アンダーソンDF(オーストラリア)ペラTBG
ファリス・ラムリMF(シンガポール)プルリスFA−プレミアリーグ
ハファエル・ハマゾッチ・デ・クアドロスFW(ブラジル)ホウガン・ユナイテッド(シンガポール)
ブルーノ・オリベイラ・デ・マトスMF(ブラジル)プルシジャ・ジャカルタ(インドネシア)
ヌリズアン・ハサン(スランゴールFA)
ダニエル・ティンDF

パハンFA
<加入>
ゼ・エドゥアルFW(ブラジル)オエステFC(ブラジル)
ディクソン・ヌワカエメFW(ナイジェリア)アンジェSCO(フランス)
エロルド・グロン(フランス)エルミス・アルディプ(キプロス)
サディル・ラマダニMF(インドネシア)プルセラ・ラモンガン(インドネシア)
<退団>
パトリック・クルーズFW(ブラジル)
中島ファラン一生FW(カナダ)
オースティン・アムツFW(ナイジェリア)

トレンガヌFC
<加入>
サンジャル・シャアフメドフMF(ウズベキスタン)ロコモティフ・タシュケント(ウズベキスタン)
シャミン・ヤハヤMF
カイル・アズリン・カザリMF(いずれもフェルダFC)
アザリヌラ・アリアスDF(PJレンジャーズ−プレミアリーグ)
ハイディル・スハイミMF
ムハマド・ファウジMF
シャファウイ・モハマドGK
シャリン・サピエンMF(いずれもトレンガヌシティFC)
イルハム・アミルラーGK
カイルル・アンワルMF
カイルル・イズアンMF(いずれもヌグリ・スンビラン)
<退団>
ラティフ・スハイミMF
ファイズ・ナシルMF(いずれもスランゴールFA)
J・パルティバンMF(ペラTBG)
フィトリ・オマルDF(KLFA)
ト・ドンヒョンFW(韓国)慶南FC)

クダFA
<入団>
レナン・アルヴェスDF(ブラジル)ボルネオFC(インドネシア)
ジョナサン・ボーマンFW(アルゼンチン)プルシブ・バンドンFC(インドネシア)
フェルナンド・ロドリゲスFW(スペイン)ミトラ・クカルFC(インドネシア)
アヌマル・アルムバラキMF(イラク)アーミー・ユナイテッド(タイ)
シャキル・ハムザDF(シンガポール)ホーム・ユナイテッド(シンガポール)
アズミール・ユソフDF
ザクアン・アドハ・アブドゥル・ラザクFW(いずれもKLFA)
ナダラジャ・タナバランFW(ヌグリ・スンビランFA)
シャルル・アズワリ・イブラヒムMF(マラッカ・ユナイテッド)
アリフ・ユソフDF(フェルダ・ユナイテッドFC)
シャルル・イグワン・サムスディンMF
アザムディン・アキルMF(いずれもスランゴールFA)
<退団>
リリドン・クラシニキMF(マラッカ・ユナイテッド)
アルヴァロ・シルヴァDF(フィリピン)
サンドロ・ダ・シルヴァMF(ブラジル)
アンディック・ヴェルマンサMF(インドネシア)マドゥーラ・ユナイテッド(インドネシア)
アクヤ・ラシッドMF(JDT)
アクラム・マヒナンMF
アリフ・ファルハンMF
ファルハン・アブ・バカルGK(いずれもPKNS FC)
ハリム・サアリMF
シャズワン・ザイノンMF(いずれもスランゴールFA)
ザフアン・アズマン(プルリスFA−プレミアリーグ)

マラッカ・ユナイテッド
<加入>
チャン・ソグォンDF(韓国)
ダルコ・マルコビッチMF(モンテネグロ)
リリドン・クラシニキ(コソボ、クダ)
カサグランデことアンセルモ・アルダ・ダ・シルバFW(ブラジル)ファルクラFC
サフィク・ラヒムMF(JDT)
シュコール・アダナンMF(フェルダ・ユナイテッドFC)
ムハマド・ノー・ウバイドゥラDF(フェルクラFC)
ナズリン・ナウィMF(ペラTBG)
M・カヴィスクマルMF(東海FC−JFL地域リーグ)
ライム・ノーDF
ザリフ・デサDF(いずれもペナンFA−プレミアリーグ)
モハマド・ラズマン・ロスランDF
サイフル・リズワン・スラマットMF(いずれもスランゴールFA)
ディヴァン・ラジMF
クザイミ・パイイDF(いずれもPKNP FC)
ワン・アミルル・アフィックDF(フェルダFC)
ワン・シュクリFW(PJシティFC)
オスカー・ウォン・ツェ・ヤンGK(ホンコンレンジャーズ、香港)
<退団>
ニコラス・スウィラッドDF(イギリス)PKNS FC)
R・スレンドランFW(PKNS FC)
シャーダン・スライマンMF(シンガポール)タンピネスローヴァーズ(シンガポール)
チャントゥル・スピアMF(フェルダ・ユナイテッド)
ファウジ・ロスランFW(ケランタンFA−プレミアリーグ)
シャルル・アズワリ・イブラヒムMF(クダFA)
アズミ・ムスリムDF(プルリスFA−プレミアリーグ)
ハイル・ジョーンズDF(KLFA)
リー・チャンホーンDF(韓国)PDRM FC−プレミアリーグ
ヤホル・ズボビッチ(ベラルーシ)ディナモ・ミンスク(ベラルーシ)
イフェダヨ・オルセグン(ナイジェリア)
スブラマニアム・ヴィーノッドMF(PJシティFC)

スランゴールFA
<加入>
ヌリズアン・ハサンMF(PKNS FC)
ラティフ・スハイミMF
ファイズ・ナシルMF(いずれもトレンガヌFC)
ハリム・サアリMF
シャズワン・ザイノンMF(いずれもクダFA)
アズリン・ズルカファリMF
ワン・ザック・ハイカルMF、
カナダサン・プラバカランDF
ファイザル・ハルンGK(いずれもフェルダ・ユナイテッドFC)
ノーハキム・イサMF(PKNP FC)
ミハル・グエンMF(ベトナム)エアフォースFC(タイ)
アントニオ・ジャーマンFW(グレナダ)ゴクラム・ケララFC(インド)
エンドリック・ドス・サントス(ブラジル)フェルクラFC
テイラー・リガンDF(オーストラリア)アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)
<退団>
シャルル・イグワン・サムスディンMF
アザムディン・アキルFW(いずれもクダFA)
モハマド・ラズマン・ロスランDF
サイフル・リズワン・スラマットMF(いずれもマラッカ・ユナイテッド)
ジョセフ・カラン・ティエMF(クチンFA-FAMカップ)
エヴァン・ディマスMF(インドネシア)ボリト・プテラ(インドネシア)
アルフォンソ・デ・ラ・クルーズMF(スペイン)
ノラズラン・ラザリGK(フェルダ・ユナイテッド)
ウィリアン・パチェコDF(ブラジル)バリ・ユナイテッド(インドネシア)
アブドゥル・ハリム・ザイナルMF(ヌグリ・スンビラン−プレミアリーグ)
イルハム・ウディン・アルマインFW(インドネシア)バヤンカラFC(インドネシア)

PKNP FC
加入
カリドゥ・イエロFW(セネガル)コヴァ・ダ・ピエターデ(ポルトガル)
トマス・アビイMF(ガーナ)アル・イスマイリー(エジプト)
シヨブシュ・アスロロフDF(タジキスタン)イスティクロル・ドゥシャンベ(タジキスタン)
ヤーセル・ピントFW(パレスチナ)コキンボ・ウニド(チリ)
ハフィズ・カマルMF(ペラTBG)
モハマド・ファズルル・ハズリMF(フェルダ・ユナイテッド)
アジザット・マイディン・コティ
モハメド・サビル・アブドゥル・サリムDF
ムハマド・ファリド・ネザルDF
フィレモン・アニー・スタンドリDF
モハマド・アル・ファテ・アファンディ(いずれもペラU23)
退団
シャレル・フィクリFW(ペラTBG)
ディヴァン・ラジMF
クザイミ・パイイDF(いずれもマラッカ・ユナイテッド)
ノーハキム・イサMF(スランゴールFA)
リタス・クリョクリスDF(ラトビア)
フランクリン・アンズィテDF(中央アフリカ共和国)
リューベン・ニコロフDF(ブルガリア)

KLFA
<加入> 
アリフ・シャムスディンDF
モハマド・ハジック・ムイズMF(いずれもフェルクラFC)
ファリズエアン・カマルディンGK(ケランタンFA−プレミアリーグ)
フィトリ・オマルDF(トレンガヌFC)
ハイル・ジョーンズDF(マラッカ・ユナイテッド)
苅部隆太郎MF(日本)チャイナートFC(タイ)
シルヴァーノ・コンヴァリアスFW(オランダ)スパンブリーFC(タイ)
<退団>
アズミール・ユソフDF
ザクアン・アドハ・アブドゥル・ラザクFW(いずれもクダFA)
ジュニオール・アパレシド・ギマロ・デ・ソウザMF(東ティモール)
ボブル・アクバロフDF(ウズベキスタン)
シャズワン・アンディックDF(JDT)

フェルダ・ユナイテッドFC
<入団>
ノラズラン・ラザリGK(スランゴールFA)
ジョシネイ・シャドMF(ブラジル)サンパイオ・コヘイア(ブラジル)
ジェイシー・ジョン・オクウンワネFW(バーレーン)(エアフォース・ユナイテッド(タイ)
池田圭MF(日本)サガン鳥栖(日本)
チャントゥル・スピアMF(マラッカ・ユナイテッド)
<退団>
アズリン・ズルカファリMF
ワン・ザック・ハイカルMF
カナダサン・プラバカランDF
ファイザル・ハルンGK(いずれもスランゴールFA)
シャミン・ヤハヤMF
カイル・アズリン・カザリMF(いずれもトレンガヌFC)
シュコール・アダナンMF
ワン・アミルル・アフィックDF(いずれもマラッカ・ユナイテッド)
アリフ・ユソフ(クダFA)
モハマド・ファズルル・ハドリMF(PKNP FC)

PJシティFC (旧MIFA)
<入団>
A・タミル・アラスFW(PJレンジャーズ−FAMカップ)
ペドロ・エンリケ・オリヴェイラFW(東ティモール)サムト・サコンFC(タイ)
ジョシュア・ジェイク・ブラン・グロムメンDF(フィリピン)ダヴァオ・アグイラスFC(フィリピン)
アイズルリズワン・ラザリDF(ヌグリ・スンビランFA−プレミアリーグ)
マーカス・マー・ユン・ジャンFW(MOF FC−FAMカップ)
スブラマニアム・ヴィーノッドMF(マラッカ・ユナイテッド)
<退団>
クパー・シャーマンFW(リベリア)PKNS FC
ワン・シュクリFW(マラッカ・ユナイテッド)

観戦記:1月26日:プレシーズンマッチPKNP FC対PKNS FC@PKNS FCグラウンド

南国特有のスコールも試合開始時には上がり、夜風が涼しく観戦に最適な日でした。その代り、グラウンドは滑りやすくなっていて、ボールが上手く止まらない場面も多く見られました。

試合前のウォーミングアップをするPKNS FCの選手
試合前のあいさつ。左最後の頭一つ抜けている長身選手がPKNPの新戦力カリドゥ・イエロ選手。デカいです。
試合前のコイントス。赤がPKNS FC、青がPKNP FC
定刻通り午後8時30分試合開始!
と思ったら、10分もしない内に、なんとイスラム教の礼拝の時間となり、試合は一時中断、ベンチに戻る選手もいます。ちなみにマレーシアフットボールリーグMFLの試合開始は午後9時なのも、こんなことを避けることが目的なのかも知れません。ちなみにこの時期のスランゴール州だと、1日5回ある礼拝時間は、日の出、日の入りの時間によって変わりますがだいたい次のような時間帯です。
明けがたから日の出まで(ファジャル):午前6時前後
正午から昼すぎまで(ゾフゥル):午後1時過ぎ
昼すぎから日没まで(アッサル):午後4時40分前後
日没直後(マグリブ):午後7時過ぎ
就職前(イシャ):午後8時30分過ぎ
なので、ちょうどイシャの時間とぶつかってしまったのです。
気を取り直して、試合再開。
結果はPKNS 2-1 PKNPでした。

1月25日のニューズ:トレンガヌ・シティFCはMFL2部出場禁止、FAMが紛争解決室開設

トレンガヌ・シティFCはMFL2部出場禁止
マレーシアフットボールリーグMFL2部プレミアリーグは、1部スーパーリーグと同様に2月1日に開幕しますが、このギリギリのタイミングでマレーシアサッカー協会FAMは、給料未払い問題(また!)が解決されていないとして、トレンガヌ・シティFC(TCFC)のプレミアリーグ出場禁止処分を発表しました。2018年には3部リーグにあたるFAMカップ(カップとなっていますが、フォーマットはリーグ戦です)で優勝し、2019年シーズンは2部プレミアリーグに昇格したTCFCですが、2017年から2018年にかけて約98万リンギ(約2600万円)の給料未払いがあり、この問題を2018年9月末までに解決することをFAMより求められていました。
 FAMのスチュワート・ラマリンガム事務局長によると、この未払い問題のため、TCFCは2018年9月のFAMカップ準決勝前に、FAMによりクラブライセンスを剥奪されていたそうです。未払い問題を解決することを約束したTCFCに準決勝、さらには決勝の試合参加を許可したとのこと。しかしその約束は守られず、FAMカップ優勝賞金などの35万5千リンギ(約940万円)もFAMによって凍結されました。これに対して、TCFCの新経営陣は、2019年プレミアリーグ参加が認められれば、給料未払い問題を解決する用意があるとしていましたが、FAMがそれを拒んだ形です
 しかしこの問題は、毎度のことながら選手や監督、コーチが最大の被害者です。シーズン開幕目前ながらTCFCの練習には選手が参加していないという報道もあり、この問題の解決にはTCFC新経営陣とFAMの間で新たな落とし所を見つけない限り、選手、スタッフの苦境が続きそうです。

FAMが紛争解決室開設
上のTCFCの問題だけでなく、このブログではマレーシアでの給料未払い問題を何度も取り上げてきましたが、その解決が迅速に行われることが期待できそうです。FAMは紛争解決室(National Dispute Resolution Chamber、NDRC) がマレーシアに開設されることを発表しました。来月開設されるこの紛争解決室については、この記事がとても詳しいのですが、上記のTCFCのような給料未払い問題が発生した際に、迅速に解決するための組織となりそうです。紛争解決室は、マレーシアフットボールリーグMFLとマレーシアプロサッカー選手会(PFAM)の代理人数名ずつで構成され、現在は両者からそれぞれ候補者を募っているとのことです。以前も書きましたが、マレーシアはアジア最多とされる262件の給料未払い問題を抱えており、FAM単独で解決することは無理なため、今回の紛争解決室開設となったようです。給料解決といった問題が解決することで、胸を張って自らをプロリーグと言えるように成ると思うので、できるだけ早い活動開始を目指してもらいたいです。

1月24日のニュース:ムルデカ大会の参加国が決定か?

2019年のムルデカ大会は近年になく華やかな大会になりそうです。
ムルデカ(merdeka)とはマレーシア語で「独立」の意味。1957年8月31日にイギリスからマラヤ連邦(当時)が独立したことを祝う大会として始まったムルデカ大会は、アジアで最古の国際招待大会と言われています。しかし近年は、国際サッカー連盟FIFAが規定する国際マッチデーの制約やそもそもマレーシアまで出掛けて代表チームが試合をする意味があるのかなどの理由から、8月に各国の代表チームを招いて開催することが難しくなり、最後に開催されたのは2013年、しかも参加したのはホストのマレーシアの他、ミャンマー、シンガポール、タイのU23代表が参加した、完全に地味な地元アセアンの大会でした。しかもその前は2008年開催でしたので、これをアジア最古の大会云々言われても…という有様でした。

しかし2019年のムルデカ大会は、国際Aマッチデーにあたる3月18日から26日の期間に開催されることになりました。しかもマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラムリンガン事務局長は、大会参加国の内、1チームはワールドカップ出場経験国、残る2チームは現在、アラブ首長国連邦で行われているアジアカップの出場国であると述べています。ワールドカップ出場経験国については「これまでマレーシアで対戦したことがない国で、2014年のワールドカップに出場し、2018年の大陸間プレーオフで敗退した国」というバレバレのヒント(笑)を出していることから、この条件に当てはまるホンジュラス(FIFAランキング62位)ではないかと予想できます。アジアカップ出場国については何も述べていませんが、以前FAMのテクニカルダイレクターを務めたこともあるスイス人フリッツ・シュミット監督が指揮するニュージランド代表も候補ではないかという報道もあります。

いずれにせよ、2019年のムルデカ大会の参加国はアセアン以外から招くこと、またFIFAランキングがマレーシア(2018年12月は167位)よりの上のチームを招き、チームレベルの向上とマレーシア自身のFIFAランキング改善が目的であることを、ラムリンガン事務局長は明言しています。アセアン以外にこだわらず、今後もマレーシアの前に立ちはだかるであろうベトナムを呼んで、スズキカップのリベンジ(あるいは返り討ち?)などというのも良いと思うのですが、FAMの方々、どうでしょう。

ちなみにこのムルデカ大会については、日本サッカー協会JFAの記録ページによると、1959年の第3回大会から日本が参加したことがわかります。その後も第5回大会(川淵三郎さんがプレーしています)、対戦相手にビルマ(現ミャンマー)やクメール(現カンボジア)などの名前が見られる第14回大会、釜本邦茂、奥寺康彦と言った日本のレジェンドもプレーした第19回大会、最後の出場となった1986年の第30回大会など詳しい情報が掲載されています。これらの記録を読んで、さらにググったところ個人的に一番興味深かったのがこの記事でした。特に写真は必見です。

1月23日のニュース:JDT選手にロレックスの贈り物、パハンは優勝へ向けて自信あり、リー・タックの代表入りへの道筋

JDTの選手とスタッフがロレックスの時計の贈り物を受け取りました。
現在、開幕前の最終調整のためバンコクでプレシーズンマッチを行っているJDTの選手とスタッフに対して、チームオーナーのトゥンク・イスマイル殿下よりロレックスの時計が贈られました。チームに対する貢献に対する感謝の意を表すものとして贈られたそうですが、オーナーにこんなことをされたら選手たちはこれまで以上に頑張るだろうぁ。マレーシアの選手の多くがJDTでプレーしたいと思うのも無理はありませんね。

この写真を見る限りでは、自分の好きなモデルを選ぶことができたのか!?
左からキコ・インサ、シャフィク・アーマド、ファドリ・シャス、コービン=オン、アイディル・ザフアン.の各選手とルシアーノ・フィゲロア監督。皆さん満足そうですね。

パハンはリーグ優勝へ向けて自信あり
今シーズンのJDTの連覇を止めるチームがあるすれば、それは昨シーズン4位に終わったパハンFAがその可能性が最も高いだろうと私は思っています。そのパハンFAのシンガポール人MFサフアン・バハルディンも同じ意見を現地メディアに語っています。(元記事はマレーシア語です)マレーシアが準優勝した2018年スズキカップで復活を遂げたベテランFWのノーシャルル・イドラやマレーシア人選手登録となったガンビア出身MFのモハマドゥ・スマレー、マレーシア代表でもプレーするオーストラリア生まれDFのマシュー・デイビーズといったこれまでのメンバーに加えて、ナイジェリア人FWのディクソン・ヌワカエメが2015年シーズン以来の復帰を果たしました。2014年のマレーシアカップ、FAカップを獲得した強いパハンFAを知っているヌワカエメ選手の復帰は、2018年シーズンに優勝したJDTに12点も離された総得点リーグ5位タイ(12チーム中)という攻撃力不足の解消に寄与することが期待されています。2018年シーズンはFAカップでは優勝したパハンFA、2019年リーグ戦ではどんなプレーを見せてくれるでしょうか。

リー・タックのマレーシア代表入りの条件
イギリス生まれでトレンガヌFCのFWアンドリュー・リー・タック選手のマレーシア代表入りについて、マレーシアサッカー協会FAMのスチュワート・ラマリンガム事務局長がかなり具体的な発言をしています。2018年シーズンのFAMフットボールアウォード表彰で最も人気のある選手Most Popular Playerに選ばれたリー・タック選手は母親がマレーシア出身の華人であるため、マレーシア代表入りについては本人もその気持があることを認める発言をしており、あとは時間の問題と考えられていました。これについてラマリンガム事務局長は、ザンビア出身のモハマドゥ・スマレーの国籍変更をパハンFAがサポートした例を挙げ、FAM自体がリー・タックのための国籍変更申請を行うことはなく、リー・タック本人がそのための行動を取る必要があるとしています。
 両親や祖父母にマレーシア人を持つ外国生まれの選手がマレーシア国籍を取得した後、代表チームに加わるケースはここ数年増加しており、ちょうど今日の記事でも取り上げたマシュー・デイビーズ(パハンFA)、キコとナチョのインサ兄弟やラヴェル・コービン=オン(いずれもJDT)の他、ブレンダン・ガン(ペラTBG)などがいます。

トレンガヌFCのリー・タック選手(トレンガヌFCのFacebookより)

1月22日のニュース:MFLの給料未払い件数はアジア最多、クラスニキはマラッカと契約、JDTは初参戦のACLでは現実的な目標を設定

マレーシアの給料未払い事例数はアジア最多
マレーシアフットボール協会FAMは、選手、コーチによって提起された給料未払いの事例が262件(!)とを発表しています。ただしこの数字はFAMの地位および懲戒委員会が対処したもので、正確な事例数はこれ以上だと考えられています。例えば、以前に取り上げたプルリスFAは、2018年シーズンから18件の未払い事例を抱えており、これに対してFAMとマレーシアフットボールリーグMFLは、60日以内に未払いを解消することを条件に奨励金とし100万リンギ(約2700万円)のみを支給し、もし解消できない場合には本来の奨励金から未払い分を差し引いた金額のみを支給をするとしています。これまで給料未払いの記事を何件かアップしましたが、これほどとは思いませんでした…。各チームとも身の丈に合った経営をしましょうね。(笑)

クラスニキはマラッカ・ユナイテッドと1年契約にサイン
先日、マラッカ・ユナイテッドのザイナル監督との写真がソーシャルメディア上で噂になっていた元クダFAのリリドン・クラスニキ選手が、マラッカFAと正式に契約しました。ザイナル監督はこのクラスニキと、代表チームの主将を長く務めたベテランのサフィク・ラヒムの二人のMFでマラッカ・ユナイテッドの中盤を担うことになるだろうと述べています。

初参戦のACLでJDTは現実的な目標を設定
2014年からスーパーリーグ5連覇中のJDTは、2019年シーズンにAFCチャンピオンズリーグACL本選に初参戦します。これは1967年にACLの前身であるアジア・クラブ選手権にスランゴールが出場し、決勝で敗れて以来の快挙です。2018年のACL予選ではJDTがタイのムアントン・ユナイテッドに破れ、本戦出場はなりませんでしたが、2019年は予選無しで直接、本選への出場資格がAFCより与えられました。
 ACLではE組で慶南FCと予選から勝ち上がる他の2チームと同組になっているJDTですが、ACL初参戦についてはオーナーであるTMJ(Tunku Makhota Johor、ジョホール皇太子)とも呼ばれるトゥンク・イスマイル殿下は現実的な目標を設定し、チームが全力をつくすことが大事であると発言しています。

1月21日のニュース:PKNSとフェルダ・ユナイテッドの補強情報

カンボジア代表のチャン・ワタナカがPKNS FC入団
スーパーリーグのPKNS FCは、カンボジア代表FWのチャン・ワタナカ選手との契約を発表しました。クリロナのCR7をもじった「CW11」の愛称を持つワタナカ選手は、2017年はJ3の藤枝MYFCに10ヶ月の期限付き移籍するも出場はわずか2試合の出場で契約を満了しました。2018年にはスーパーリーグでプレーする初のカンボジア人選手としてパハンFAと契約したものの目立った活躍を見せることができず数試合で契約解除、シーズンの残りはカンボジアリーグのボーウング・ケット・アンコールでプレーしていました。またPKNS FCはアルゼンチン人FWのガブリエル・ミゲル・ゲラ選手とも契約しました。アルゼンチンのボカ・ジュニアーズからの期限付き移籍で2015年と2016年にはPKNS FCでプレーし、そこでの活躍から2017年にはJDT II、さらにそのトップチームであるJDTでもプレーしましたが、2019年シーズンはPKNS FCに復帰します。

チャン・ワタナカ選手(左)とガブリエル・ミゲル・ゲラ選手

フェルダ・ユナイテッドFCには日本人の池田圭選手が期限付き移籍で加入
2018年のプレミアリーグ(2部)チャンピオンで、2019年はスーパーリーグへ昇格したフェルダ・ユナイテッド(FUFC)が、3人の外国人選手の獲得を発表しました。サガン鳥栖からFWの池田圭選手(32)が期限付き移籍で加入した他、元バーレーン代表FWでナイジェリア生まれの帰化選手ジェイシー・ジョン・オクウンワネ選手、ブラジル人MFのジョシネイ・シャドの3名が、2018年から残留するブラジル人DFのチアゴ・ジュニオール・アキノに加わります。

なお、2019年シーズンにMFLでプレーする日本人選手としては、FUFCの池田圭選手の他、同じスーパーリーグのKLFAがMFの苅部隆太郎選手(26)と契約しています。

フェルダ・ユナイテッドへ移籍した池田圭選手
KLFAと契約した苅部隆太郎選手(KLFAのFacebookより)

1月20日のニュース:クラスニキはマラッカへ?、Unifiがスポンサー継続、パハンの新外国人選手

クラスニキの移籍先としてマラッカが浮上
2015年から昨シーズンまでクダFAでプレーしたリリドン・クラスニキの新たな所属先としてマラッカが浮上しています。2016年にはクダFAのマレーシアカップ優勝にも貢献したクラスニキ選手は、パハンFAのモハマドゥ・スマレ選手に続く帰化マレーシア代表選手の候補にも上がっていましたが、クダFAの財政上の理由から契約が更新されず、2019年シーズンの所属先が決まっていませんでした。コソボ出身のクラスニキ選手は、クダFAとの契約完了後、パハンFAやJDTなどとの契約の噂が上がっていましたが、マラッカ・ユナイテッドのザイナル・アビディン・ハッサン監督と一緒に写っている写真がソーシャルメディア上で見つかったことから、マラッカが最有力候補として浮上しました。なお、27歳のクラスニキ選手が帰化選手としてマレーシア代表でプレーするためには、あと2シーズンをマレーシアでプレーする必要があります。

Unifiは2025年までスーパーリーグとマレーシアカップのスポンサー継続
スポンサー撤退の噂が出ていたマレーシア最大のテレコミュニケーション企業Unifiは、国内1部リーグにあたるスーパーリーグと国内最大のカップ戦マレーシアカップの冠スポンサーを2025年まで継続することを発表しています。なお、2部リーグにあたるプレミアリーグの昨年の冠スポンサーであった清涼飲料水100PLUSは、今年は冠スポンサーを降り、公式スポーツ飲料スポンサーとなっています。

パハンFAの4人目の外国人選手が決定
MFLでは1チームあたり5名の外国人選手との契約が許されていますが、パハンFAは新外国人選手として、ナイジェリア人FWのディクソン・ヌワカエメ選手と契約しました。新外国人とは言っても、2014年と2015年にもパハンFAに在籍していたことがあるヌワカエメ選手は、2014年にパハンFAがマレーシアカップ、FAカップ、そしてチャリティーシールド(当時、現在のサンバンシーカップ)優勝にも貢献しています。2018年シーズンはリーグ戦で6位となったパハンFAですが、インドネシア人MFのサディル・ラマダニ、フランス人MFエロル・グロン、シンガポールDFのサフワン・バハルディンに続く、4人目の外国人選手として活躍が期待されています。