3月17日のニュース
代表ネタ3題
新型コロナ陽性のダレン・ロックに代わってザフリ・ヤハヤが代表初招集
代表招集拒否のリザル・ガザリは懲罰対象-FAM事務局長
ケガで辞退のナズミ・ファイズの代わりは招集せず-キム代表監督

新型コロナ陽性のダレン・ロックに代わってザフリ・ヤハヤが代表初招集

キム・パンゴン新監督就任後初の代表合宿が3月14日から始まっていますが、今回招集された30名の選手の中から、ダレン・ロック(PJシティ)が新型コロナ検査で陽性となり合宿参加を取りやめています。このロック選手に代わって予備候補メンバー5名の中から、ザフリ・ヤハヤ(KLシティ)が代表初招集されています。

抗原検査に続きPCRでも陽性となったことで、昨年末のスズキカップ前の代表合宿に続き途中事態となったロック選手はフォワード(ストライカー)の選手ですが、代わりに招集されたザフリ選手は中盤の選手です。この点についてキム監督はザフリ選手の能力をもとにミッドフィルダー以外のポジションについても試してみたいと話していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

代表招集拒否のリザル・ガザリは懲罰対象-FAM事務局長

上のダレン・ロック以外にも、合宿前にシャーミ・サファリ(JDT)も代表合宿直前に三つ子が生まれて(!)合宿参加辞退を希望し、それが認められています。このシャーミ選手の代わりとして、クザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が2016年10月以来、およそ2年ぶりに代表招集を受けています。

しかし、クザイミ選手の前にやはり予備招集メンバーからリザル・ガザリ(サバ)が招集されたものの、リザル選手がこれを拒否していたことを、キム監督が明らかにし、マレーシアサッカー協会FAMはリザル選手に対して罰金や出場停止などの処分を課す可能性があると、ブルナマが報じています。

FAMのサイフィディン・アブ・バカル事務局長は、現在開催中の代表合宿はFIFA国際マッチデー期間中ではないため、処罰の対象とはならないとした上で、この国際マッチデー期間の3月21日から3月29日も代表合宿に参加しない場合には、FAMの懲罰委員会に諮り、処分を行う可能性があるとブルナマの取材に答えています。

キム監督からリザル選手不在の連絡を受けたことでその招集拒否が発覚したと述べたサイフディン事務局長は、リザル選手および所属するサバから事態についての公式な連絡を受けていないと述べています。また具体的な処分の内容について問われると罰金2万5000リンギ(およそ71万円)やMリーグ出場停止などが課される可能性があるとしています。

キム監督は右サイドバックのシャーミ選手に代わり、同じ右サイドバックのリザル選手を招集したかったものの、リザル選手の招集拒否により、チームではセンターバックのクザイミ選手招集せざるを得なかったことも明らかにしています。

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リザル選手の「招集拒否」が明らかになると、所属するサバはクラブの公式Facebookで声明を発表し、クラブはリザル選手の代表「招集拒否」に関知していないことを明らかにするとともに、クラブとしてリザル選手と話し合いを持ち、「辞退」の詳細をFAMに説明するよう説得するとしています。

ケガで辞退のナズミ・ファイズの代わりは招集せず-キム代表監督

マレーシア代表はクアラルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で合宿中ですが、その練習中に鼠蹊部(そけいぶ)を痛めてナズミ・ファイズ(JDT)が、代表を辞退しています。これについてキム代表監督はマレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookに声明を発表し、代わりの選手は呼ばず、残る29名で代表合宿を続けることを発表しています。



3月15日のニュース(2)
キム新監督の代表合宿初日は招集メンバー30名中25名が参加

キム新監督の代表合宿初日は招集メンバー30名中25名が参加

3月14日から始まった代表合宿の初日の練習には招集されたメンバー30名中、25名が参加したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

キム・パンゴン監督就任以来初の合宿がクアラルンプールにある代表の本拠地、ブキ・ジャリル国立競技場で始まっています。FIFAの国際マッチデー期間に行われるキム監督初の試合となるシンガポール戦とフィリピン戦に向けての合宿ですが、30名のメンバーの内、カイリ・ジョーンズ(ヌグリスンビラン)は新型コロナ検査で陽性となったことから隔離中で、サファウィ・ラシド(JDT)は家庭の事情、ダレン・ロック(PJシティ)は体調不良でそれぞれ参加していません。また代表初招集となったナタニエル・シオ(JDT)はブキ・ジャリル国立競技場には来たものの、膝の腫れなどから練習には参加しなかったということです。

また海外組のリリドン・クラスニキ(インドスーパーリーグ、オディシャFC)とディオン・クールズ(ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム)は、シンガポールでチームに直接、合流する予定になっています。

なお当初招集されていたシャーミ・サファリ(JDT)は、生まれたばかりの三子の子どもと過ごすことを決めて代表を辞退し、予備招集メンバーから同じDFのリザル・ガザリ(サバ)を招集しようとしたところリザル選手も辞退したことから、やはりDFのクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)が招集されています。。

初日の連取を終えて会見したキム監督は、この日の練習目的を連戦となる試合のためのコンディショニングが中心であるとし、本日3月15日の練習から戦術面の練習に入ると述べた他、チームに対して1時間以上に及ぶミーティングを行ったことも明らかにしています。また自身の監督就任後、初の練習ということで代表チームの印象を問われたキム監督は、選手一人一人の質は高い一方で、自信を持ってプレーできていない印象があると話し、合宿中には練習を通して自分たちのサッカーに自信を持たせるようにしたいとしています。

マレーシア代表は今回の合宿を3月21日まで行った後、翌3月22日にシンガポール入りし、23日にはシンガポールと、26日にはフィリピンと国際Aマッチを行なった後、28日にはシンガポール1部で今季は李忠成選手が加入したアルビレックス新潟シンガポールとも練習試合を行う予定になっています。


3月15日のニュース
ダニエル・ティンとKLシティの契約解除はティンのワクチン接種拒否が理由
政敵同士の争いによるKLシティ選手への未払い給料は今週中にも支払いへ

ダニエル・ティンとKLシティの契約解除はティンのワクチン接種拒否が理由

昨季2021年シーズンは昇格1年目ながらMリーグ1部スーパーリーグで6位、そしてマレーシアカップでは32年ぶりの優勝を果たしたKLシティ。その原動力の1人がDFダニエル・ティンでした。英国生まれながら父親がマレーシア人のティン選手は、Mリーグではマレーシア人選手として登録され、KLシティのリーグ戦とマレーシアカップの全試合33試合に出場(うち先発32試合)するなど3季ぶりの復帰となったスーパーリーグで活躍しました。昨年末のスズキカップ2020に出場したマレーシア代表には招集されなかったものの、今季2022年シーズンは代表でのプレーも期待されていました。

しかし昨季終了後、ティン選手は契約を1年残しながら、KLシティと合意の上で契約を解除し、退団、その後は母国の英国へ帰国しました。ティン選手の退団の理由が不明なままだったこともあり、同じスーパーリーグのスランゴールへの移籍なども噂されるなど、さまざまな憶測を読んでいましたが、その真相をKLシティを運営するクアラルンプールサッカー協会のクアラルンプールサッカー協会のカリド・サマド会長が明らかにしています。カリド会長はティン選手との契約解除の理由が今季開幕前にMリーグ全選手が対象となった、新型コロナウィルスのワクチン接種を拒否したことであると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

ティン選手の退団に加え、昨季のチーム得点王のFWロメル・モラレスも第2節まで終了した今季スーパーリーグには出場しておらず、それがKLシティの1分1敗という成績になって現れているとも言えます。カリド会長はモラレス選手の欠場についてはケガを理由に挙げ、現在はFIFA国際マッチデー前の中断期間となっているスーパーリーグが再開する4月6日の第3節JDT戦で復帰する予定だと述べています。

政敵同士の争いによるKLシティ選手への未払い給料は今週中にも支払いへ

先日のこのブログでも伝えたKLシティの選手への給料未払い問題が解決に動きそうだとニューストレイトタイムズが報じています。

選手や監督、コーチに対して今年1月と2月分の給料未払いが明らかになっているKLシティですが、クアラルンプールサッカー協会のカリド・サマド会長は、クアラルンプールを含めた連邦直轄地を管理するシャヒダン・カシム連邦直轄地相とこの給料未払い問題解決のための会談を行う予定であることを明かしています。

連邦直轄地省傘下のクアラルンプール市役所の年間予算に計上されているKLシティの運営費用500万リンギ(およそ1億4100万円)が未だ支払われていないことが未払い給料の原因であると述べたカリド会長は、この500万リンギのクラブへの支払いについて、現職のシャヒダン・カシム現連邦直轄地相が承認していなことがその理由であると述べています。なおシャヒダン現連邦直轄地相は国内最大与党の議員であり、カリド会長は元連邦直轄地相でもあり野党の議員であることから、この問題の背景には政治的な思惑があるとされています。具体的には与党議員のシャヒダン連邦直轄地相は、現職就任とともにクアラルンプールサッカー協会会長に選出されることを期待していたところ、野党議員のカリド氏が現在も会長であることへの不満から、この500万リンギの支払いを自身の権限を利用して拒んでいるというのがカリド会長の説明です。

カリド会長は自身は会長職をシャヒダン連邦直轄地相に明け渡す用意があると話す一方で、KLシティやクアラルンプールサッカー協会とその会長色の肩書きが政治目的で使われることのないことを祈っていると話しています。

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マレー系マレーシア人には絶大な人気を誇るサッカーとそれを利用する政治家という図式はマレーシアサッカーの病巣とも言える問題です。この記事の続報では、カリド会長とKLシティのCEOでもあるスタンリー・バーナードの両氏が、クラブの存続を理由に会長職及びクラブ内の権限を求めるシャヒダン連邦直轄地相とその取り巻きの要求に沿って辞任する可能性があることも報じられています。

3月13日のニュース
東南アジアフットサル選手権代表合宿参加選手20名が発表
KLシティに給料未払い問題が発覚
新型コロナによりFAカップの試合が続々と延期に

東南アジアフットサル選手権代表合宿参加選手20名が発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式サイトで、東南アジアサッカー連盟AFFフットサル選手権に出場するフットサルマレーシア代表の代表候補合宿参加メンバー20名と代表予備候補5名を発表しています。国内リーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLは今週末に今季最終節となる第9節が開催されていますが、今回の代表候補20名はこのMPFLでの成績を元に選ばれています。

チュウ・チャンヨン監督率いるフットサルマレーシア代表は、3月16日から25日まで行われる代表合宿を経て最終メンバー16名が決まった後、3月26日には大会開催地であるタイのバンコクへ出発し、現地で複数の練習試合を行った後、4月2日から10日まで開催される大会に出場します。

今回のAFF選手権2022年大会でマレーシアは、前回優勝のタイの他、インドネシア、カンボジア、ブルネイと共にグループステージA組に入り、B組にはベトナム、ミャンマー、東ティモール、オーストラリアが入っています。この大会はAFC選手権フットサルアジアカップの予選も兼ねており、今大会の上位3チームが今年9月にクウェートで開催される本大会に出場します。

今季のMPFLで優勝したスランゴールMACから5名、準優勝のパハンレンジャーズから6名が選ばれている今回のフットサルマレーシア代表候補合宿参加のメンバーはこちらです。

KLシティに給料未払い問題が発覚

昨季のマレーシアカップで32シーズンぶりの優勝を果たしたMリーグ1部KLシティで給料未払い問題が起こっていると、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

この記事では、今年1月と2月の給料が未だ支払われていないということで、昨季のマレーシアカップ優勝賞金の150万リンギ(およそ4200万円)を獲得しているにもかかわらず、クラブ内の権力闘争により資金不足が起こっているということです。なおKLシティは、来週月曜日3月14日までにこの2ヶ月分の未払い給料を完済すると選手に約束しているということですが、現在もスポンサーとの話し合いは続いているということで、この期日が守られるかどうかは定かではないと、この期日は伝えています。

この情報をニューストレイトタイムズに提供したクラブ関係者は、実際には昨季も同様の給料未払い問題が発生していたことを明かし、それでも選手はクラブを信用してプレーを続けた結果、マレーシアカップに優勝できたと話しているということです。

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昨季、マレーシアカップに優勝した後の表彰セレモニーでは、KLシティが本拠地とするクアラルンプールを統括するアヌアル・ムサ前連邦直轄地相(2021年8月に退任)がセレモニーの壇上に招かれた一方で、現職のシャヒダン・カシム連邦直轄地相と、アヌアル前大臣の前の連邦直轄地相でクアラルンプールサッカー協会のカリド・サマド会長がいずれもセレモニーに呼ばれなかったことを明らかにするなど、KLシティに関する政治家の功名心争いが指摘されていました。

上の記事の「スポンサー」は連邦直轄地省やクアラルンプール市役所といった公的機関の可能性もあり、FAMが目指すMリーグクラブの民営化(州政府などによる公的資金に依存しないクラブ運営)への実現はまだ遠い道のりのようです。

新型コロナによりFAカップの試合が続々と延期に

昨日3月12日に予定されていたマレーシアFAカップ1回戦のマラッカ・ユナイテッド(1部スーパーリーグ)対PIB FC(3部M3リーグ)の試合が、マラッカに20名の選手及び監督、コーチが新型コロナ検査で陽性反応を示したことから延期されたことが、Mリーグを運営するMFLの公式サイトで発表されています。

3月11日から本日13日まではマレーシアFAカップの1回戦16試合が予定されていましたが、マラッカ対PIB FC戦の延期により、新型コロナ検査結果に基づく延期はこで合計7試合となっています。

新型コロナ検査結果で選手や監督、コーチが陽性反応を示したことにより、Mリーグ1部スーパーリーグでは第1節と第2節を合わせて12試合中3試合が、2部プレミアリーグでは第1節の5試合中4試合がこれまでに延期されています。

昨季終盤のマレーシアカップでは、新型コロナ検査で選手の大半が陽性となったヌグリスンビランが3試合を不戦敗とされて、グループステージで敗退していますが、MFLは今季新たに採用したした標準作業手順SOPで、試合出場登録した選手と監督、コーチの半数以上が試合前の新型コロナ検査で陽性反応を示したクラブは、試合の延期を申請することを認めています。上記の試合の延期は全てこの新たなSOPに沿った措置ですが、これだけ延期試合が続いたことでMFLはさらに新たなSOPを導入する可能性があります。またMFLのスチュアート・ラマリンガムCEOは、3年ぶりの開催となったFAカップについては、これ以上の延期が続けばスーパーリーグやプレミアリーグの運営に支障が出るとして、Mリーグやマレーシアカップと比べて商業価値が低いFAカップについては、最悪の場合は中止もあり得ると発言しています。

3月11日のニュース
キム監督就任後初の代表合宿招集メンバー発表
JDTオーナーが国立競技場の芝張り替え費用を肩代わり

キム監督就任後初の代表合宿招集メンバー発表

今年1月に就任したキム・パンゴン新監督が初めて行う代表合宿の招集メンバー30名と予備招集メンバー10名がマレーシアサッカー協会FAMの公式サイトで発表されています。

昨年2021年12月に行われた東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップでグループステージ敗退と惨敗した代表チームからは24名中14名が選ばれています。なおこの14名の他、スズキカップに出場したリザル・ガザリ(サバ)が予備招集メンバーに入っています。

3月14日から3月21日までブキ・ジャリル国立競技場で行われる合宿を終えた代表は3月22日にシンガポール入りし、3月23日にはフィリピン代表と、同26日にはシンガポール代表といずれもシンガポール国立競技場で対戦し、さらに3月28日にはなぜかシンガポール1部リーグのアルビレックス新潟シンガポールとの練習試合も予定されています。

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キム監督は過去数年間の代表でのプレー経験などを参考に選手を専攻したことを明らかにしており、顔ぶれに大きな変化はありません。実際の選手のプレーも今季のMリーグ開幕からまだ2節しか消化しておらず、今回の代表戦とその後のリーグでのプレーから、アジアカップ予選のメンバーを選ぶことになりそうです。

代表合宿(3月14日から3月21日まで)の招集メンバー

氏名ポジション年齢所属
1ファリザル・マーリアスGK36JDT
2*シャーミ・サファリDF24JDT
3*アイディル・ザフアンDF35JDT
4*シャールル・サアドDF29JDT
5ラヴェル・コービン=オングDF31JDT
6シャマー・クッティ・アバMF26JDT
7ナタニエル・シオMF22JDT
8ナズミ・ファイズMF28JDT
9サフィク・ラヒムMF35JDT
10*アリフ・アイマンFW20JDT
11*サファウイ・ラシドMF25JDT
12*アキヤ・ラシドMF23JDT
13モハマドゥ・スマレMF28JDT
14ラマダン・サイフラーFW22JDT
15*カイルラアズハン・カリドGK33SEL
16*クエンティン・チェンDF23SEL
17シャルル・ナジームDF23SEL
18ラハディアズリ・ラハリムGK21TRG
19ハキミ・アブドラFW23TRG
20*ファイサル・ハリムFW24TRG
21*カラムラー・アル=ハフィズGK27PJC
22*コギレスワラン・ラジFW24PJC
23ダレン・ロックFW32PJD
24*シャフィク・アフマドFW27KDA
25*ドミニク・タンDF26SAB
26カイリ・ジョーンズDF33NSE
27ノー・アザム・アジーMF27PHG
28*ルクマン・ハキムFW20KVコルトレイク
29*ディオン・クールズDF26SVズルテ・ワレヘム
30リリドン・クラスニキFW30オディシャFC
*はスズキカップ2020に出場した代表のメンバー
SEL-スランゴール、TRG-トレンガヌ、PJC-PJシティ、KDA-クダ、SAB-サバ
NSE-ヌグリスンビラン、PHG-パハン。KVコルトレイクとSVズルテ・ワレヘムはベルギー1部、オディシャFCはインドスーパーリーグのクラブ

代表合宿(3月14日から3月21日まで)の予備招集メンバー

氏名ポジション年齢所属
1ケニー・パッラジMF29KLC
2アクラム・マヒナンMF29KLC
3ハディン・アズマンFW28KLC
4ザフリ・ヤハヤMF28KLC
5シャイハン・ハズミGK26NSE
6クザイミ・ピーDF29NSE
7*リザル・ガザリDF30SAB
8R・ルヴェンティランFW21PJC
9ハズワン・バクリFW31JDT
10ノーシャルル・イドラン・タラハFW36SWU
*はスズキカップ2020に出場した代表のメンバー
KLC-KLシティ、NSE-ヌグリスンビラン、SAB-サバ、PJC-PJシティ、SWU-サラワク・ユナイテッド
JDTオーナーが国立競技場の芝張り替え費用を肩代わり

マレーシアのサッカーで問題点の一つとして挙げられるのがピッチの悪さです。Mリーグで異称されるスタジアムの大半では芝の代わりにカウグラスと呼ばれる草が使われており、この草によってピッチが均等に平らにならず、パスサッカーに向かないなどの批判があります。代表が使用するブキ・ジャリル国立競技場もそのカウグラスを使用していましたが、そのピッチ改修にあたり、JDTオーナーのトゥンク・イスマイル殿下がその費用を負担すると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

イスマイル殿下はJDTの公式Facebookで、ブキ・ジャリル国立競技場のピッチをJDTの本拠地であるスルタン・イブラヒムスタジアムで使われているゼオン・ゾイシア種の芝で張り替え、その費用を肩代わりすることを明らかにしています。「国際試合では良いピッチで試合ができるよう、既に(ブキ・ジャリル国立競技場を管理する)マレーシア・スタジアム社を支援するようにJDTの経営陣に指示を行なった。」という投稿を行ったイスマイル殿下は、ピッチ張替えに際しては、十分な管理と、サッカー以外のイベントでのピッチ使用については、ピッチ維持が保証できるような方法でのみ行うことを条件として、既に張り替え費用支払いの小切手にもサイン済みということです。

ブキ・ジャリル国立競技場については、昨年2021年3月にカウグラスから芝への張り替えに1000万リンギ(およそ2億7700万円)がかかると報じられ、結局は予定されていた張り替えは行われませんでした。

キム・パンゴン監督率いるマレーシア代表は今月のシンガポール遠征後、6月のAFC選手権アジアカップ2023最終予選をトルクメニスタン、バーレーン、そしてバングラディシュを相手にこのブキ・ジャリル国立競技場を会場として戦うことになっています。

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国内はもちろんアジアでもトップクラスであるJDTのスタジアムのピッチの維持や管理については日本人の廣井功一氏が関わっているのは知る人ぞ知るですが、この廣井氏についても、いつかこのブログで取り上げてみたいと思います。

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第2節結果とハイライト映像

Mリーグ1部スーパーリーグの今季2022年シーズン第2節が3月8日と3月9日に開催されました。今節に予定されていたスランゴール対スリ・パハン、トレンガヌ対ヌグリスンビランの2試合は、それぞれパハンとトレンガヌのチーム内で新型コロナ陽性者が見つかったため、延期されています。

なおスーパーリーグは今月後半にFIFAの国際マッチデー期間があることから1ヶ月程度の休みとなり、第3節は4月5日から再開となっています。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年3月8日(火)@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 1-1 マラッカ・ユナイテッド
⚽️ペナン:ダニアル・アシュラフ(27分)
⚽️マラッカ:アブドル・ラティフ(41分OG)
🟨ペナン2:カイルル・アクマル、ラフィウディン・ラディン
🟨マラッカ1:ワン・アミルル・アフィク
MOM:カトゥル・アヌアル
 いずれも開幕戦で敗れているチーム同士の試合となったこの試合は、開幕戦に続いてエンドリックとカサグランデを出場停止処分で欠くペナンが不利かと思われましたが、ダニアル・アシュラフのゴールで先制しました。マラッカもチャンスを作るものの、この試合のMOMにも選ばれたペナンGKカトゥル・アヌアルが連発した好セーブに何度も得点機を阻まれ、41分のコーナーキックがペナンの主将でDFアブドル・ラティフに当たり、オウンゴールで追いつくのが精一杯でした。

2022年3月9日(水)@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 3-1 PJシティ
⚽️サバ:ジャクソン・デ・ソウザ(15分)、ネト・ペソア (35分)、サディル・ラムダニ(48分)
⚽️PJ:S・クマーラン(45+1分)
🟨サバ1:パク・タエスー
🟨PJ1:R・ルヴェンティラン
MOM:ジャクソン・デ・ソウザ
 ホームにPJシティを迎えたサバが、今季初勝利を飾っています。初戦でPKを外したネト・ペソアがこの試合ではゴールを決め、ネト選手も含め外国籍選手3名がゴールを挙げています。PJシティは初戦に続きS・クマーランがゴールを決めて1点差まで迫ったものの、後半開始早々にサディル・ラムダには素晴らしいFKを決めて、サバがPJシティを突き放しています。
 サバの加賀山泰毅選手は先発して85分に交代しています。

2022年3月9日(水)@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)
クダ 3-2 KLシティ
⚽️クダ:シャフィク・アフマド(32分)、ファイヤド・ズルキフリ(67分)、デニス・ブシェニング(69分)
⚽️KL:ザフリ・ヤハヤ(29分)、ケヴィン・クベンバ(88分)
🟨クダ1:デシ・マルセル
🟨KL2:ケニー・パッラジ、ナビル・ハキム
MOM:デシ・マルセル
 JDTから期限付き移籍しているシャフィク・アフマドが1ゴール1アシストと活躍し、追いすがるKLシティを振り切ったクダが開幕2連勝を飾っています。プロデビューを飾ったクダに戻ったシャフィク選手について、試合後のインタビューではアイディル・シャリン監督が練習に臨む姿勢を賞賛し、彼の復活はマレーシアのサッカーにとっても良いことだと話すなど、この期限付き移籍が吉と出そうな気配です。一方のKLシティはザフリ・ヤハヤの2戦連発となるゴールで先制したものの、守備にはほころびが目立ち、攻撃陣も逆転された後はクダGKのミスで1点を返したものの、ロメル・モラレス不在の影響が大きく感じられました。

2022年3月9日(水)@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 6-0 サラワク・ユナイテッド
⚽️JDT:フェルナンド・フォレスティエリ2(15分、85分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ2(39分、63分)、カリル・デ・ムルガ(73分)、サファウィ・ラシド(81分)
🟨JDT3:ベルグソン・ダ・シルヴァ、シェーン・ローリー、アリフ・アイマン
🟨サラワク4:フランシス・コネ、クリスティ・ジャヤシーラン、ラジャ・イムラン・シャー2
🟥サラワク1:ラジャ・イムラン・シャー(イエロー2枚)
MOM:ベルグソン・ダ・シルヴァ
 昨季はリーグ2位の23ゴール(22試合)を挙げたベルグソン・ダ・シルヴァが今季も好調です。この日の2ゴールで既に今季通算3ゴールとし、サファウィ・ラシドのゴールもアシストしています。昨季は厳しいマークの中23ゴールを挙げましたが、今季はフェルナンドア・フォレスティエリの加入でマークが分散し、昨季にゴールを量産しそうな勢いです。
 地力で劣るサラワクは、ラジャ・イムラン・シャーの退場で数的不利になって万事休すでした。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第2節終了時)

チーム勝点
1JDT22007076
2KDA22004226
3SAB21013213
4NSE11001013
5PJC210123-13
6SEL10103301
7KLC201156-11
8MLU201112-11
9PEN201112-11
10TRE00000100
11PHG00000100
12SWU200207-70
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド

3月9日のニュース
Mリーグ大改革案-来季から1部スーパーリーグのチーム増と2部プレミアリーグ廃止か

Mリーグ大改革案-来季から1部スーパーリーグのチーム増と2部プレミアリーグ廃止か

サッカー専門サイトのヴォケットFCが、来季2023年シーズンから実施されるMリーグの改革案の内容を伝えています。最大の目玉は1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併で、来季のスーパーリーグは現行の12チームから18チームへと変更され、新たにスーパーリーグ入りする6チームは現在のプレミアリーグから選ばれるということです。

今季のプレミアリーグは10チームが参加しており、その内の3チームはスーパーリーグ参加クラブのセカンドチームであるJDT II、トレンガヌII、スランゴール2で、残る7チームは本山雅志、深井脩平両選手が所属するクランタン・ユナイテッド、谷川由来選手が所属するクチンシティFCの他、ペラFC、UITM FC、クランタンFC、PDRM FC、FAM-MSNプロジェクトとなっています。この内FAM-MSNプロジェクトは昨季2021年シーズンから参戦し、パリオリンピックを目指して設立された暫定チームであることから、このFAM-MSNプロジェクトを除いた6チームがスーパーリーグに昇格することが濃厚です。

この改革案の根底にあるのは、トップリーグの試合数(現行は1チームあたり年間22試合)が少ないことをFIFAに指摘されたことがあるかも知れません。実際にこの改革案が実現し、スーパーリーグが18チーム編成となれば、試合数は一気に年間34試合となります。

なおJDT II、トレンガヌII、スランゴール2のセカンドチームについては、セカンドチーム同士が対戦するリザーブリーグの創設も改革案に含まれていると、ヴォケットFCは伝えています。さらにこの改革案では、U17リーグの創設も含まれており、リザーブリーグとともにスーパーリーグ18チーム全てのU17チームが参加するということです。

またプレミアリーグが廃止されることで、スーパーリーグの下部リーグは、Mリーグ3部に当たるM3リーグとなります。

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入れ替え戦がある現状でも、複数のチームで給料未払い問題が起こっていることを考えると、入れ替え戦がなくなれば、給料未払いによって勝点が剥奪されても痛くも痒くもないチームが出てくる可能性があります。極論を言えば、全試合に敗れて勝点が0でもトップリーグでプレーし続けられることに満足するオーナーが出てくれば、試合数は増えてもその質は低下するといった懸念もあります。なおこの改革案の正式な発表は来週とされています。

3月8日のニュース
フットサルリーグはスランゴールMACが3年越しの連覇達成
FAカッププレーオフ-M3リーグのBRM FCとブキット・タンブンFCが1回戦進出
タイ1部リーグ第23節-エルドストールは2戦連続ベンチ外でチョンブリーは2戦連続引分け

フットサルリーグはスランゴールMACが3年越しの連覇達成

国内フットサルリーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLは3月4日から6日にかけて第8節が行われ、最終節第9節を残して、スランゴールMACが2季連続となる優勝を決めています。

第1節の試合会場となったスランゴール州が大雨に見舞われ、一部地域では洪水となったことから当初の予定より1週間遅れて今年1月14日に開幕したMPFLは、開幕直前にサバとマラッカが出場を取りやめたことから15チームが優勝を争いました。

第8節でスランゴールMACは、いずれも同じスランゴール州を本拠地とするシャーアラム・シティを1-0、スランゴールTOTを3-2で破り、勝点を36としています。ジェラール・カサス監督(スペイン)率いる2位のパハン・レンジャーズも今節はマレーシア国軍を相手に7-1と大勝したものの、勝点は32となり、最終節第9節にスランゴールMACとの直接対決が控えていましたが、その試合に勝ってもスランゴールMACには勝点で及ばないことが決定し、2019年シーズンに続き、2季連続の2位が確定しています。

FAカッププレーオフ-M3リーグのBRM FCとブキット・タンブンFCが1回戦進出

2年ぶりの開催となったマレーシアFAカッププレーオフの2試合が行われ、BRM FCとブキット・タンブンFCが勝利し、1回戦選出を決めています。ペラ州クアラカンサーに本拠地を持つBRM FCはクアラルンプールに本拠地を持つトゥン・ラザク・シティFCに2-1と逆転勝ちで、またペナン州ブキット・タンブンに本拠地を持つブキット・タンブンFCはプトラジャヤに本拠地を持つイミグレーションFCを延長の末、同じ2-1のスコアで破っています。

1回戦進出を決めた両チームですが、BRM FCはMリーグ1部スーパーリーグ8連覇中のJDTと3月13日に、ブキット・タンブンFCは同じペナン州に本拠地を持つスーパーリーグのペナンFCと3月11日にそれぞれ1回戦で対戦します。

新型コロナの影響で2020年、2021年と開催されなかったFAカップですが、今年は規模を縮小して、スーパーリーグの12クラブ、Mリーグ2部プレミアリーグの7クラブ、そしてM3リーグの15クラブによる34チームで開催されています。プレーオフ2試合はいずれもM3クラブの対戦でしたが、残る11クラブは1回戦から登場します。

タイ1部リーグ第23節-エルドストールは2戦連続ベンチ外でチョンブリーは2戦連続引分け

タイ1部リーグ第23節が3月4日から6日にかけて開催され、マレーシア代表のDFジュニオール・エルドストール(タイでの登録名はプテラ・マデル・アマラン・マデルネル)が所属するチョンプリーFCはチェンマイ・ユナイテッドFCに1-1で引き分けて、前節より順位を一つ下げて6位に後退しています。

2022年3月4日@700周年記念スタジアム
チェンマイ・ユナイテッド 1-1 チョンブリーFC
ジュニオール・エルドストールは前節第22節に続き、今節もベンチ外でした。試合は47分にユ・ビョンスが同点ゴールを決めて、2試合連続で引き分けています。
(試合のハイライト映像はタイリーグの公式YouTubeチャンネルより)

タイ1部リーグ順位表(第23節終了時)

順位チーム得失差勝点
1ブリーラムU2317342754
2BGパトゥムU231194942
3バンコクU2311761440
6チョンブリーFC2410771337
順位は上位3チームとマレーシア人選手が所属するチョンブリーFCのみ表示しています。

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第1節結果

Mリーグ2部プレミアリーグの今季2022年シーズンが開幕しました。第1節には3月5日と3月7日に計5試合が予定されていましたが、そのうち4試合が新型コロナ検査で陽性反応者が出たことにより延期されて、結局、今節開催されたのは1試合だけでした。

今季のプレミアリーグはYouTubeで配信されることが決まり、クランタン・ユナイテッドFCには本山雅志選手や深井脩平選手、クチンシティFCには谷川由来選手が所属していることもあり注目を集めていましたが、日本人選手の今季初戦は第2節以降に持ち越しとなってしまいました。

2022年3月5日(土)@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ジョホールバル)
JDT II 1-2 クランタン
⚽️JDT:ダリル・シャム(75分)
⚽️クランタン:ナタナエル・シリンゴリンゴ(8分)、ジャスミール・メハト(90分)
🟨JDT1:フェルナンド・ロドリゲス
🟨クランタン1:ジャスミール・メハト
MOM:ナタナエル・シリンゴリンゴ
 今季1部昇格有力候補の1つ、クランタンFCが終了間際のゴールで逆転勝ちし、勝点3を挙げています。JDTは昨季リーグ得点王のフェルナンド・ロドリゲスや、昨年末の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020で得点王に輝いた新加入のフィリピン代表FWビエンベニード・マラニョンが不発でした。

3月5日に予定されていたペラFC対クランタン・ユナイテッドFC戦は、ペラFCの選手6名が陽性、14名の選手が有症状の濃厚接触者となったことから延期となっています。

3月5日に予定されていたトレンガヌII対UITM FC戦は、UITM FCの選手12名が陽性、残る選手は濃厚接触者となったことから延期されています。

3月5日に予定されていたスランゴールFC2対FAM-MSNプロジェクトは、FAM-MSNプロジェクトはコーチ2名と選手全員が陽性となったことから延期されています。

3月7日に予定されていたPDRM FC対クチンシティFCは、PDRM FCはコーチ1名と選手14名が新型コロナ検査で陽性反応を示したことから延期されています。

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第1節途中)

チーム得失差勝点
1KEL11002113
2PRK00000000
3TRE00000000
4UITM00000000
5SEL00000000
6FAM00000000
7TRE00000000
8KCH00000000
9PDRM00000000
10JDT100112-10
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第1節結果

Mリーグ1部スーパーリーグの今季2022年シーズンが開幕し、3月4日と3月5日に第1節に5試合が行われました。今節に予定されていたスリ・パハンFC対トレンガヌFCの試合は、スリ・パハンFCの選手及び監督、コーチに総勢20名の新型コロナ陽性者が見つかったため延期されています。

2022年3月4日(金)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 0-1 クダ・ダルル・アマン
⚽️クダ:ロナルド・ンガ(16分)
🟨サラワク2-ヌル・シャミル・イスズアン、ボリス・ボック
🟨クダ1-シャーリル・サアリ
MOM:ロナルド・ンガ
 新加入のロナルド・ンガの今季スーパーリーグゴール第1号となるゴールで先制したクダがそのまま逃げ切っています。サラワクはGKシャルビニー・アラウィー が好セーブを連発しクダを1点に抑えたものの、攻撃陣が不発でした。

2022年3月4日(金)@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 0-1 ヌグリスンビラン
⚽️ヌグリスンビラン:カイリ・ジョーンズ(52分)
🟨サバ2:トミー・マワト、イルファン・ファイザル
🟨ヌグリスンビラン1:チェ・ラシド
MOM:カイリ・ジョーンズ
 前評判の高かったサバを昇格組のヌグリスンビランが破り、4シーズンぶりにスーパーリーグで勝点3を挙げています。サバFCはヌグリスンビラン以上にチャンスを作りましたが、新加入のネト・ペソアのPK失敗などもあり、好機を生かすことができませんでした。
 今季からサバFCに加入した加賀山泰毅選手は先発して、フル出場しています。

2022年3月4日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 1-0 ペナン
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ(69分)
🟨JDT1:フェルナンド・フォレスティエリ
🟨ペナン4:カトゥル・アヌアル、アルヘルウィ・ヒラル・バサム、ムハマド・ラフィウディン、モハマド・アジザン
MOM:ベルグソン・ダ・シルヴァ
 JDTがスコア以上の圧勝で勝点3を挙げています。ペナンはプレシーズンマッチでの暴力行為で出場停止となっているエンドリックとカサグランデの主力を欠きながら、JDTの猛攻に耐え続けましたが、最後に力尽きました。

2022年3月4日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 3-3 スランゴール
⚽️KL:ザフリ・ヤハヤ(20分)、ハディン・アズマン(32分)、ライアン・ランバート(61分)
⚽️スランゴール:ユーリ・エンリケ(12分)、カイオン2(27分PK、78分PK)
🟨KL4:ジャンカルロ・ガリフロッコ2、アクラム・マヒナン、ケニー・パッラジ
🟨スランゴール2:ユーリ・エンリケ、シャヒル・バシャー
🟥KL1:ジャンカルロ・ガリフロッコ(イエロー2枚により退場)
MOM:カイオン
 ともに首都圏に本拠地を持つスランゴールとKLシティのクランバリーダービーは引き分けに終わっています。KLが3-2とリードして迎えた78分にイルファン・ザカリアがペナルティーエリア内で痛恨のハンドを犯し、これをこの試合2本目のPKとなったカイオンが決めてスランゴールが同点に追いついています。
 カイオンの1点目のPK、そしてジャンカルロ・ガリフロッコの2枚のイエローと、フィトゥリ・マスコン主審による「疑惑」の判定に泣かされたKLですが、昨季から続くホームでの無敗記録を17に伸ばしています。

2022年3月5日(土)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-0 マラッカ・ユナイテッド
⚽️PJシティ:S・クマーラン(43分)
🟨PJシティ3:カラムラー・アル=ハフィズ、ダレン・ロック、コギレスワラン・ラジ
🟨マラッカ1:ファドリ・シャス
MOM:ダレン・ロック
 外国籍選手ゼロのPJシティが昨季得点王のイフェダヨ・オルセグンを擁するマラッカ・ユナイテッドを無得点に抑えて今季初勝利を挙げています。
 この試合はスタジアムで観戦しましたが、昨季は負けないサッカーをしていたPJシティでしたが、少なくともこの試合では積極的に攻める様子が見られ、ボールポゼッションでもマラッカを圧倒していました。決勝ゴールを挙げた新加入のS・クマーランと代表復帰を目指すダレン・ロックの2トップは、昨季のPJシティにはなかった攻撃力となりそうです。
 一方のマラッカは前線では1トップのイフェダヨ選手が孤立する場面が目立つなど、チームの連携がまだ不十分な印象でした。

2022年3月5日(土)に予定されていたスリ・パハンFC対トレンガヌFCの試合は、スリ・パハンFCの選手及び監督、コーチに総勢20名の新型コロナ陽性者が見つかったため延期されています。

チーム勝点
1JDT11001013
2KDA11001013
3NSE11001013
4PJC11001013
5SEL10103301
6KLC10103301
7TRE00000100
8PHG00000100
9PEN100101-10
10SWU100101-10
11SAB100101-10
12MLU100101-10
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、PHG-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MLU-マラッカ・ユナイテッド