6月28日のニュース
AFCカップ-クダが初勝利
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合2試合目はスコアレスドロー

AFCカップG組-クダが初勝利

インドネシアのバリ島で集中開催されているAFCカップグループステージG組に出場しているMリーグ1部スーパーリーグのクダは第2節でカヤFC(フィリピン)と対戦し、4-1と快勝し、通算成績を1勝1敗としてます。

バリ・ユナイテッド、ビサカFC(カンボジア)の2チームを含めた4チームからなるG組は、6月27日に第2節の2試合がいずれもバリ・ユナイテッドの本拠地カプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアムで行われました。

第1節のバリ・ユナイテッド戦を0-2と落としているクダのアイディル・シャリン監督は、アル・ハーフィズ・ハルンとアミルル・ヒシャムに代えて、いずれも経験豊富なシャズワン・ザイノンとアザムディン・アキルを起用した以外は初戦と同じ先発XIを起用しています。

両チームとも前半を無得点で折り返したこの試合は、56分にファヤド・ズルキフリのゴールでクダが先制すると、63分にはマフムード・アル=マルディ、82分にはロナルド・ンガ、そして90+3分にはファヤド・ズルキフリがこの試合2ゴール目を決め、カヤFCの反撃を1点に抑えてグループステージ初勝利を挙げています。

最終節となる7月30日の第3節でクダはグループステージ突破をかけてビサカFCと対戦します。

AFCカップ2022 グループステージG組第2節
2022年6月27日(月)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
クダ 4-1 カヤFC
⚽️クダ:ファヤド・ズルキフリ2(56分、90+3分)、マフムード・アル=マルディ(63分)、ロナルド・ンガ(82分)
⚽️カヤ:ハビエル・ガヨソ(86分)
🟨クダ(0)
🟨カヤ(1):オスカリ・ケッコネン
 カヤFCの藤井亮選手は先発して、フル出場しています。

(以下はクダの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

またこの試合の前に行われたG組のもう一つの試合は、地元のバリ・ユナイテッドが先制しましたが、ビサカFCがそこから逆転し、2連勝を飾るとともにG組首位に浮上しています。

AFCカップ2022 グループステージG組第2節
2022年6月27日(月)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
ビサカFC 5-2 バリ・ユナイテッド
⚽️ビサカFC:パウロ・ヴィクトル2(17分、63分)、オーク・ソヴァン2(45分、88分)、イ・ジェゴン(55分)
⚽️バリ・ユナイテッド:イルファン・ジャヤ(9分)、プリヴァット・ムバルガ(85分)
🟨ビサカFC(2):パウロ・ヴィクトル、マルコス・ヴィニシウス
🟨バリ・ユナイテッド(2):イ・マデ・アンディカ・ウィジャヤ、エベル・ベッサ

AFCカップ2022 グループステージG組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1ビサカFC22007346
2バリ・ユナイテッド210145-13
2クダ21014313
3カヤFC200237-40
AFCカップH組-KLは試合なしもマカッサルが勝利しグループ首位浮上

クアラルンプールが集中開催地となっているAFCカップH組は、ミャンマーのクラブが出場を辞退したため、PSMマカッサル(インドネシア)、タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、そしてKLシティの3チームで構成され、試合会場はKLシティの本拠地であるKLフットボールスタジアムです。

3チーム構成のため、第2節のこの日は仲村京雅、山下柊哉両選手を擁するタンピネス・ローヴァーズ対PSM マカッサルの1試合のみ。この試合は初戦でKLシティと引き分けたPSMマカッサルが3-1で勝利し、H組首位に立っています。

初戦では何度かチャンスを作りながら、それをものにできずゴールがなかったPSMマカッサルですが、この試合でも試合開始から好機を作るものの得点に至らず、逆にタンピネスは29分にゼフルディン・メヒメドビッチのゴールでリードします。しかしその直後の30分にタンピネスのクリストファー・ヴァン・ヒュイゼンが2枚目のイエローで退場となってしまうのですが、この早い時間帯での退場が、この後、タンピネスの選手たちに少しずつ影響を及ぼしていきます。

前半でリードを許したものの数的有利となったマカッサルは後半開始直後の48分にリズキー・エカ・プラタマのゴールで同点とすると、そこからは怒涛の攻撃でタンピネスゴールへ迫るものの、放ったシュートはいずれもゴールを捉えられず、嫌な雰囲気となっていきました。しかしタンピネスの選手たちの運動量が落ち始めた79分にエヴェルトンがゴールを決めて2-1とリードを奪うと、ロスタイムの90+3分にもエヴェルトンがダメ押しゴールを決めて、マカッサルが勝利を収め、このAFCカップH組を1勝1分の成績で終えています。

この結果、今週木曜日7月30日の第3節でKLシティがタンピネス・ローヴァーズとの試合で3点差以上をつけて勝利すればKLシティが、それ以下の得失差であればKLシティが勝利しても、PSMマカッサルがH組の首位としてノックアウトステージへ進みます。

AFCカップ2022 グループステージH組第2節
2022年6月27日(月)@KLフットボールスタジアム
タンピネス・ローヴァーズ 1-3 PSMマカッサル
⚽️タンピネス:ゼフルディン・メヒメドビッチ(29分)
⚽️マカッサル:リズキー・エカ・プラタマ(48分)、エヴェルトン2(79分、90+3分)
🟨タンピネス(3):クリストファー・ヴァン・ヒュイゼン、イルファン・ナジブ、イルワン・シャー
🟨マカッサル(4):リズキー・エカ・プラタマ、アクバル・タンジュン、エヴェルトン、アダム・リーフディ
🟥タンピネス(1):クリストファー・ヴァン・ヒュイゼン(🟨x2)
 タンピネス・ローヴァーズの仲村京雅、山下柊哉は先発してフル出場し、PSMマカッサルの南部健造選手はベンチ入りしませんでした。

(以下はPSM マカッサルとKLシティの先発XIとこの試合の映像はPSMマカッサルの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージH組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1PSMマカッサル21103124
2KLシティ10100001
3タンピネス・ローヴァーズ100113-20
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合2試合目はスコアレスドロー

バングラデシュ遠征中のマレーシア女子代表は、遠征2試合目となるバングラデシュ女子代表との国際親善試合を行い、0-0で引き分けています。

バングラデシュ女子代表との初戦では0-6と大敗したマレーシア女子代表ですが、ダッカのビル・シェレスタ・シャヒード・シパヒ・モスタファ・カマルスタジアムで行われたこの試合ではGKアズリン・マズランが闘志あふれるプレーを見せたと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。

マレーシア女子代表はこの試合でバングラデシュ遠征を終え、一旦マレーシアに帰国した後、7月4日にフィリピンで開幕する東南アジアサッカー連盟AFF女子選手権に出場します。この大会でマレーシアはグループステージA組に入り、シンガポール(試合は7月4日)、インドネシア(7月6日)、開催国フィリピン(7月8日)、前回2019年大会準優勝のタイ(7月10日)、そしてオーストラリア(7月12日)と対戦します。


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Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第11節結果とハイライト映像

タイトルを第11節結果としましたが、6月22日から25日にかけて行われた4試合は第7節に予定されていながら順延されていたペナン対トレンガヌ、第5節に予定されていながらやはり順延されていたJDT対スランゴールの2試合が含まれており、第11節の試合はヌグリスンビラン対スリ・パハン、マラッカ・ユナイテッド対サラワク・ユナイテッドの2試合のみでした。また、クダとKLシティはいずれもAFCカップグループステージがいずれも6月24日から始まるため、今節は試合ありません。

2022年6月22日(水)@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 2-1 トレンガヌ
⚽️ペナン:ヒラル・エル=ヘルウェ(23分)、T・サラヴァナン(50分)
⚽️トレンガヌ:ファイサル・ハリム(48分)
🟨ペナン(2):ラファエル・ヴィトー、ファイザット・ガザリ
🟨トレンガヌ(0)
MOM:ヒラル・エル=ヘルウェ(ペナン)
 前節第10節のPJシティ戦ではMOMとなったエースのカサグランデが、その試合中に右頬骨を骨折し、手術は無事終了したものの、完治まで数ヶ月を要することが、この試合前にクラブの公式Facebookで報じられています。ここまでの9試合を0勝4分5敗と今季勝ち星がまだないペナンにとっては痛すぎるニュースが、しかもこの試合では3連勝中のトレンガヌと対戦ということで、この日も苦しい試合が予想されました。
 後半戦からペナンの指揮を取るザイナル・アビディン・ハサン監督の2試合目となったこの試合は、そんな予想に反してペナンがレバノン代表FWヒラル・エル=ヘルウェが今季5ゴール目となるシュートを決めて先制し、そのまま前半をリードして折り返します。
 後半に入ると好調のトレンガヌも反撃し、自陣からのカウンターからニック・シャリフ・ハセフィが一気にドリブルで持ち込み、ハビブ・ハルーンからのクロスをファイサル・ハリムが決めて48分にトレンガヌが追いつきます。
 しかしペナンも直後の50分に再びリードを奪います。ヒラル・エル=ヘルウェのシュートはトレンガヌGKスハイミ・フシンが止めたものの、詰めていたT・サラヴァナンがそのこぼれ球をゴール!その後はペナンDF陣の身体を張ったプレーやとGKハフィズル・ハキムの好セーブなどもあり、1点差を守り切ったペナンが今季初勝利を挙げるとともに、ザイナル監督にとっても就任後2試合で初勝利となりました。
 なおペナンはこの試合後、手術を受けたカサグランデに代わるストライカーとして香港リーグでプレー経験があるルーカス・シルヴァ(ブラジル)をトランスファーウィンドウ最終日に獲得しています。
 敗れたトレンガヌですが、目立ったのはスランゴールから期限付きで移籍してきたニック・シャリフ・ハセフィのプレーでした。後半からの出場だったこの試合では得点に絡んだだけでなく、右サイドから何度も攻撃の起点となるなど、次戦からは先発も期待できそうな好プレーを連発していました。

2022年6月24日(金)@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 5-0 スランゴール
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ2(3分、54分)、フェルナンド・フォレスティエリ(24分)、レアンドロ(35分)、モハマドゥ・スマレ(90+2分)
⚽️スランゴール:ノル・ハキム(82分)
🟨JDT(3):ナチョ・インサ、アリフ・アイマン、アフィク・ファザイル
🟨スランゴール(3):ファズリ・マズラン、ムカイリ・アジマル、サフワン・バハルディン
MOM:ラヴェル・コービン=オン(JDT)
 AFC選手権アジアカップ2022年最終予選では、マレーシア人選手のほぼ全員が代表に参加していたJDTですが、長期間にわたりチームから離れていたことを全く感じさせないプレーを各選手が見せて、スランゴールを文字通り完膚なきまでに叩きのめしています。またこの日の勝利で、ベンヤミン・モラ監督はJDT監督として通算100勝(145試合)を飾っています。
 およそ2ヶ月ぶりの試合となった前節のサラワク・ユナイテッド戦では7-0と圧勝したスランゴールは、2017年シーズン以来のJDT戦勝利が期待されていましたが、それどころから2020年の1-6で敗れて以来の大敗となりました。これでスランゴールのJDTとの戦績は2018年から0勝3分10敗となりました。

2022年6月25日(土)@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ヌグリスンビラン 3-0 スリ・パハン
⚽️ヌグリスンビラン:グスタヴォ(35分)、ヤセル・ピント(48分)、マテウス・アウヴェス(53分)
🟨ヌグリスンビラン(0)
🟨スリ・パハン(2):マヌエル・イダルゴ、バキウディン・シャムスディン
MOM:ヤセル・ピント(ヌグリスンビラン)
 トランスファーウインドウ期間に加入したグスラヴォ、ヤシル・ピントを含め外国籍選手3名のゴールでヌグリスンビランが快勝、4試合ぶりの勝利を挙げています。
 昨季はJ3の鹿児島ユナイテッドに在籍したものの目立った活躍ができなかったグスタヴォがこに日の先制ゴールを決まると、2年ぶりにMリーグに復帰した元チリU20代表、そしてパレスチナ代表の経験もあるヤシル・ピントが追加点を決めています。この勝利でヌグリスンビランは今節は試合のなかったサバを抜いて、2位に再浮上しています。
 今季2度目のトランスファーウィンドウで外国国籍選手3名を入れ替えたスリ・パハンですが、ヌグリスンビランとは対照的にすぐには結果が出ず、降格圏内となる11位に転落しています。

2022年6月25日(土)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 2-3 サラワク・ユナイテッド
⚽️マラッカ:ソニー・ノルデ(18分)、シャズワン・アンディック(35分)
⚽️サラワク:ゴンサロ・ソト2(23分、61分)、フランシス・コネ(90+2分)
🟨マラッカ(1):アドリアーノ
🟨サラワク(1):ラジャ・イムラン・シャー
MOM:フランシス・コネ(サラワク・ユナイテッド)
 B・サティアナタン監督が「健康上の理由」から辞任し、S・バラチャンドラン新監督が就任したサラワク・ユナイテッドが、前節の0-7の大敗から一転、ロスタイムの劇的ゴールで試合ぶりの勝利を挙げています。サラワクの2点目、そしてロスタイムでのサラワクのペナルティーエリアでマラッカのイフェダヨ・オルセグンが倒された場面はいずれもファールのように見えましたが、判定は覆らず、この試合の勝利でサラワク・ユナイテッドは順位を最下位から7位へと順位を上げています。
 退団を表明していたソニー・ノルデが残留したマラッカ・ユナイテッドはそのソニー・ノルデのゴールで先制すると、一旦は追いつかれたものの再び逆転しましたが、後半に2失点し、順位を一つ下げて10位に転落しています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第11節終了時)

チーム勝点
1JDT76102041619
2NSE10541147719
3SAB8602157818
4NSE9441117416
5KDA94231317-414
6KLC104151618-213
7SEL73222014611
8SWU103171126-1510
8TRE63038719
9PJC82331214-29
10MEL8224811-38
11SRP102261218-68
12PEN101451218-67
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第11節終了時)

ゴール数選手名所属
111ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
28カイオンSEL
37ロナルド・ンガKDA
45エラルド・グロンNSE
5ダレン・ロックPJC
5マヌエル・イダルゴSRP
5ヒラル・エル=ヘルウェPEN
5フェルナンド・フォレスティエリ
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

6月26日のニュース
AFCカップ開幕-Mリーグクラブの初戦はいずれもインドネシア勢と対戦
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合で6失点の大敗

AFCカップ開幕-Mリーグクラブの初戦はいずれもインドネシア勢と対戦

AFCチャンピオンズリーグの下部リーグ、AFCカップ2022年大会のアセアン(東南アジア)地区グループステージが昨日、6月24日より開幕しています。Mリーグからは昨季のマレーシアカップ覇者KLシティとMリーグ1部スーパーリーグ2位のクダが出場しています。

KLシティはPSMマカッサルとホームでスコアレスドロー

H組はミャンマーのクラブが出場を辞退したため、PSMマカッサル(インドネシア)、タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)、そしてKLシティの3チームで構成され、集中開催地はクアラルンプール、試合会場はKLシティの本拠地であるKLフットボールスタジアムです。またH組は3チーム構成のため、この日のPSM マカッサル対KLシティ、6月27日にタンピネス・ローヴァーズ対PSM マカッサル、そして6月30日にKLシティ対タンピネス・ローヴァーズと各節1試合ずつの日程となっています。

スーパーリーグの外国籍選手枠は3+1(アジア)+1(アセアン)の5名ですが、この大会の外国籍選手枠は3+1の4名のため、KLシティは正GKのケヴィン・メンドーザ(フィリピン)に代わりマレーシアU23代表のGKアズリ・アブドル・ガニが入っていますが、それ以外はスーパーリーグの試合とは大きく変わらない先発XIで臨みました。

この日はアウェイの白いユニフォームを着て試合に臨んだKLシティが試合を優勢に進めたものの、この試合ではなったシュートはPSMマカッサルのGKレザ・プラタマとDF陣、さらにゴールポストにも阻まれてゴールとならず、またPSMマカッサルも少ない好機を物にできず、両チーム無得点の引き分けに終わっています。

AFCカップ2022 グループステージH組第1節
2022年6月24日(金)@KLフットボールスタジアム(観衆1258名)
PSMマカッサル 0-0 KLシティ
🟨PSMマカッサル(1):エルウィン・グタワ
🟨KLシティ(0)

なおPSMマカッサルには、日本人の南部健造選手が在籍していますが、この日はベンチ入りしませんでした。(以下はPSM マカッサルとKLシティの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージH組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1KLシティ10100001
2PSMマカッサル10100001
3タンピネス・ローヴァーズ00000000
クダは敵地でバリ・ユナイテッドに敗れる

一方、インドネシアのバリ島で集中開催されているAFCカップグループステージG組に出場しているクダは地元のバリ・ユナイテッドと対戦し、0-2で敗れて黒星発進となっています。

クダとバリ・ユナイテッド、さらにカヤFC(フィリピン)、ビサカFC(カンボジア)の4チームからなるG組も、6月24日が第1節、試合会場はいずれもバリ・ユナイテッドの本拠地カプテン・イ・ワヤン・ディプタ・スタジアムとなっています。

クダのアイディル・シャリン監督は、今季2度目のトランスファーウィンドウで獲得したサンワット・デーミット、マフムード・アル=マルディ両選手を起用しましたが、周りの選手との連携が十分ではなく、むしろこの両選手が機能しなかった印象です。残る2試合で両選手がどう調整してくるかに注目です。激しい雨の中で行われた試合は、地力で優ったバリ・ユナイテッドがクダを破っています。

AFCカップ2022 グループステージG組第1節
2022年6月24日(金)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
バリ・ユナイテッド 2-0 クダ
⚽️バリ・ユナイテッド:ロナルド・ンガ(45+2分OG)、ムハンマド・ラーマ(82分)
🟨バリ・ユナイテッド(0)
🟨クダ(2):ロナルド・ンガ、カミル・アクマル・ハリム

(以下はクダの先発XIとこの試合の映像-アストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

またこの試合の前に行われたG組のもう一つの試合は、ビサカFCが逆転で藤井亮選手が在籍するカヤFCを2-1で破っています。

AFCカップ2022 グループステージG組第1節
2022年6月24日(金)@カプテン・イ・ワヤン・ディプタスタジアム(バリ、インドネシア)
カヤFC 1-2 ビサカFC
⚽️カヤFC:アーネル・アミタ(30分)
⚽️ビサカFC:ケン・チャンソフィーク(47分)、ティ・サ(59分)
🟨カヤFC(3):シモーネ・ロタ、ロベール・ロペス・メンディ、カーライル・ミッチェル
🟨ビサカFC(2):チェン・メン、ケオ、ソクセラ
 カヤFCの藤井亮選手は先発してフル出場しています。

AFCカップ2022 グループステージG組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1バリ・ユナイテッド11101023
2ビサカFC11002113
3カヤFC100012-10
4クダ100102-20
バングラデシュ遠征中の女子代表は親善試合で6失点の大敗

バングラデシュ遠征中のマレーシア女子サッカー代表は、バングラデシュ女子代表と国際親善試合を行い、0-6で敗れています。

FIFAランキングではマレーシアの85位に対してバングラデシュは146位ですが、バングラデシュは9分にアキ・カトゥンのゴールで先制すると、25分にはサビナ・カトゥン、29分には再びアキ・カトゥン、そして45分にはモサマト・シラト・ジャハン・ショプナがゴールを決め、マレーシアは前半だけで0-4と大量リードを許します。後半に入っても66分、そして73分と失点を重ねたマレーシアはそのまま0-6で敗れています。

ジェイコブ・ジョセフ監督率いる女子代表は、来月7月4日に開幕する東南アジアサッカー連盟AFF選手権に出場しますが、今回のバングラデシュ遠征は、この大会に向けての女子代表チーム強化を目的に行われています。なお、マレーシア女子代表はバングラデシュ女子代表との第2戦が今日6月26日に控えています。


6月24日のニュース
タイリーグの三冠覇者ブリーラム・ユナイテッドがヌグリスンビランと対戦
マレーシアのFIFAランキングが147位に-140位代は8年ぶり
スランゴールはマラッカ退団のソニー・ノルデを獲得せず
イラクやウェールズと争奪戦のジャアミ・クレシがFAM訪問

今日からAFCカップのグループステージが開幕し、クアラルンプールが開催地となているH組のKLシティFCはボジャン・ホダック監督がかつて指揮を取ったPSMマカッサルと、またインドネシアのバリ島で開催されるG組のクダはバリ・ユナイテッドとそれぞれ対戦します。

タイリーグの三冠覇者ブリーラム・ユナイテッドがヌグリスンビランと対戦

Mリーグ1部スーパーリーグで3位と好調のヌグリスンビランが、2021/22シーズンのタイリーグ1部でリーグ戦と2つのカップでいずれも優勝しているブリーラム・ユナイテッドと対戦することが発表されています。

アセアンチャリティーシールド2022と銘打たれたこの試合は、7月16日にタイ南部のマレーシア国境に近いパタニ県にあるタイ3部リーグ、パタニFCのホームとなっているレインボースタジアムで開催される予定ということです。

タイ王者と昨季2部プレミアリーグで優勝し、今季1部スーパーリーグに昇格したばかりのヌグリスンビランが対戦する理由などは不明です。また秋冬制に以降したタイリーグはこの時期がプレシーズン期間ですが、Mリーグはリーグ戦の最中です。ただし7月のヌグリスンビランの日程を見ると7月3日の第12節サバ戦の次の試合は第13節のトレンガヌ戦は7月27日となっており、移動も含めて7月16日の試合に支障はなさそうです。

*****

マレーシアの国境に近いパタニ県は1909年の英泰条約(バンコク条約)でタイの領土と確定しましたが、この時、マレーシアに割譲されたクダ、プルリス、クランタン、トレンガヌとは隣り合った地域で、現在でもマレー系住民(=イスラム教徒)が多いことから、マレー文化が浸透しています。そのため「深南部」と呼ばれることの地域は、仏教国タイからの分離独立を目指す一部のイスラム過激派武装総指揮によるテロなどが起こり、それに対して政府が報復する図式から宗教的対立と見る向きもあります。

マレーシアのFIFAランキングが147位に-140位代は8年ぶり

最新となる今年6月のFIFAランキングが発表され、男子は147位、女子は85位となっています。男子は前回3月の発表から7ランク、女子は3ランク上昇しています。男子のランキングが140位代となるのは2014年に141位となって以来、およそ8年ぶりです。ただし、この141位はいわば「瞬間最大風速」で、年間ランキングが140位代となるのは2011年が最後です。

なおマレーシア男子の147位は145位の香港、146位のレソトと148位のクウェート、149位のボツワナに挟まれています。またAFCアジアサッカー連盟内では25位、東南アジアではベトナム(97位)、タイ(111位)、フィリピン(134位)に続く4位となっています。

その他の東南アジア諸国は、インドネシアが155位、ミャンマーが158位、シンガポール159位、カンボジアが174位、ラオスが183位、ブルネイ190位、そして東ティモールが199位となっています。

一方女子はマレーシアの85位に対して、ベトナム32位、タイ43位、ミャンマー48位、フィリピン53位、ラオス83位、インドネシア95位、シンガポール132位となっており、ブルネイと東ティモールの記録はFIFAの公式サイトには掲載されていません。

スランゴールはマラッカ退団のソニー・ノルデを獲得せず

一昨日のこのブログでも取り上げましたが、先週末に行われたMリーグ1部スーパーリーグ第10節を最後にマラッカ・ユナイテッドを退団したソニー・ノルデは、移籍先が決まっていませんが、同じスーパーリーグのスランゴールはノルデ選手獲得の意思がないことを表明していると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。

昨季マラッカ・ユナイテッドの指揮を取ったザイナル・アビディン・ハサン監督が今季もを指揮を取ることを条件に契約を延長したノルデ選手は、契約書にサインした後の今季開幕直前になって、突如ザイナル監督の交代が発表になったことから経営陣への不信感を募らせていたと話し、先月から今月にかけて開いているトランスファーウィンドウ中にマラッカ・ユナイテッドとの契約を解除して退団しています。

このノルデ選手には、昨季終了後にもクダやサラワク・ユナイテッドなど接触したとされており、今回のトランスファーウィンドウでもスランゴール移籍が噂されていました。

スタジアムアストロの取材に対し、スランゴールのミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督は、ノルデ選手が良い選手であることは認めるものの、既に所属しているを外国籍選手に満足しており、新たな外国籍選手獲得の必要はないと話し、今回のトランスファーウィンドウでノルデ選手の獲得に否定的な回答をしています。なおスランゴールは6月19日のスーパーリーグ第10節で、サラワク・ユナイテッドを7-0で破ったこともあり、ここでの選手入れ替えは不要という判断に至ったと思われます。

イラクやウェールズと争奪戦のジャアミ・クレシがFAM訪問

このブログでも何度か取り上げている英国1部プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC U18でプレーするFWジャアミ・クレシは、英国生まれながらもマレーシア人の母親を持つことから、将来のマレーシア代表入りが期待されることからこのブログでも何度か取り上げています。そのクレシュ選手がマレーシアサッカー協会FAM本部を訪れて、その際の写真を自身のインスタグラムに投稿したことから、マレーシア国籍取得の期待が俄然、高まっています。

ロンドン生まれのクレシュ選手は、イラクとウェールズの血を引く父親とマレーシア人の母親を持つことから、出生地のイングランドに加え、イラク、ウェールズ、マレーシアの各代表でのプレー資格がありますが、FAMだけでなく、イラクやウェールズのサッカー協会からも代表入りを打診されています。

これまでには自身のソーシャルメディア上でイラクのサッカーファンに代表入りをほのめかしたこともあるクレシュ選手ですが、FAMのサイフディン・アブ・バカル事務局長との会談後にスタジアムアストロの取材に答え、「今回の会談は貴重な機会だったが、今後も英国でプレーするつもりである。マレーシア代表のアジアカップ予選は観戦し、(キム・パンゴン)新監督のもとでチームのレベルが上がった印象がある。」と述べています。またサイフディン事務局長も、クレシュ選手が将来の代表入りに近づいたといった話もしており、近々何かしらの動きがあるかもしれません。

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マレーシア人の父母あるいは祖父母を持つ海外生まれの選手を帰化させる動きは近年、顕著で先日のアジアカップ2023年大会最終予選でも6名が、マレーシア人とは血縁関係がない帰化選手と区別して「レガシー」帰化選手と呼ばれる海外出身の選手でした。

6月21日のニュース
スランゴールに大敗のサラワク監督が辞任
東南アジア競技大会とAFC U23アジアカップで出場のU23代表監督とコーチがFAMに報告書提出
クダがヨルダン代表を獲得

MリーグからはJDTが出場しているAFCチャンピオンズリーグのベスト16から決勝の開催地が日本となった事が発表されています。JDTは8月18日にJリーグの浦和レッズとの対戦が決まっているものの会場は今日現在未定です。とは言え、きっと埼玉スタジアムになるのでしょう。ならばそこに集まった浦和サポーターの前でJDTがジャイキリを見せてくれたら気持ちいいだろうなぁ。

スランゴールに大敗のサラワク監督が辞任

0-7で敗れれば心労も大きいだろうなぁ。

Mリーグ1部スーパーリーグのサラワク・ユナイテッドは、B・サティアナタン監督が健康上の理由で辞任したことを発表しています。後任には、元U16代表監督やA代表のコーチを務めたこともあるB・バラチャンドラン氏が就任することも合わせて発表されています。

クラブの公式発表では、64歳のサティアナタン監督の健康状態は定期的な観察とその後の治療が必要ということです。

サラワク・ユナイテッドは先週末のMリーグ1部スーパーリーグ第10節でスランゴールに0-7と大敗し、リーグ順位も現在は2勝1分7敗、得点8失点24の11位に低迷しています。

6月25日の第11節マラッカ・ユナイテッド戦から指揮を取るバラチャンドラン新監督はメディアの取材に対して「シーズン半ばでチームを引き受けることは容易でなく、ましてや現在のチーム状況では尚更だ。とにかく降格圏から出ることを優先しながら、自分の力がスーパーリーグでも通用することを示したい。」と答えています。

2014年のAFC U16選手権ではU16代表監督としてマレーシアをベスト8に導き、A代表でも昨年のAFF選手権スズキカップまでタン・チェンホー前監督の元で4年間にわたってコーチを務めるなど経験豊富なバラチャンドラン新監督は、現在開いているトランスファーウィンドウでの新戦力獲得については経営陣次第と話し、次節のマラッカ・ユナイテッド戦は現有戦力で臨むとしています。

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開幕当初に監督を務めていたE・エラヴァラサン氏がA代表のコーチに就任したため、テクニカル・ディレクターだったサティアナサン氏ががそれを引き継ぐ形で監督に就任していましたが、昨季途中から給与未払いとなっていたサラワクは元代表監督でも立て直す事ができなかったようです。

なお今季の監督交代は、マラッカ・ユナイテッド、ペナンに続き3クラブ目となっています。

東南アジア競技大会とAFC U23アジアカップ出場のU23代表監督とコーチがFAMに報告書提出

昨日6月20日が期限となっていたU23代表首脳陣からマレーシアサッカー協会FAMへの報告書提出が行われ、FAMはその内容の精査に入るとスタジアム・アストロが報じています。

先月5月にベトナムで開催された東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会は準決勝に進出したもののベトナムに敗れ、さらに3位決定戦ではインドネシアに敗れて2017年大会以来のメダル獲得に失敗したU23代表は、今月初旬にウズベキスタンで開催されたAFC U23アジアカップに出場したものの、韓国、ベトナム、タイと同組となったグループステージでは0勝3敗得点1失点9と惨敗に終わっています

なお両大会でU23代表を率いたブラッド・マロニー監督に代わり、A代表のキム・パンゴン監督の元でコーチを務める元バルセロナFCのBチームやU19、U18などでコーチ経験があるパウ・マルティ・ヴィンセンテ氏が後任となるなどの噂も出ています。

またFAMのスコット・オドネル テクニカルディレクターTDは「ウズベキスタンでは我々が望む結果を得られなかったが、その戦犯探しをするのではなく、あらゆる角度から今後の改善についての方法を検討する予定である。」と述べて、U23の監督およびコーチから提出された報告書を自身で精査することも明らかにしています。

また今回の記事の最後でスタジアム・アストロは、昨年2021年12月に2年契約を結んでいるマロニーU23代表監督ですが、双方了解の上での契約解除が可能になる条項も含まれている可能性もあるとしています。

クダはヨルダン代表を獲得

Mリーグ1部スーパーリーグのクダはクラブ公式Facebook上で、5人目の外国籍選手としてヨルダン代表FWマフムード・アル=マルディの獲得を発表しています。

今月6月14日のAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選のクウェート戦でもゴールを挙げている28歳のマフムード選手は、ケガのため前半戦終了後に引退を表明したチャン・ソグォン(韓国)に代わるアジア枠の外国籍選手として登録されます。

クダは現在も開いている今季2度目のトランスファーウィンドウで、アキレス腱を痛めて今季絶望となっているデニス・ブシェニング(タイ)に代わり、元タイ代表MFサンワット・デーミットも獲得、さらに同じスーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドからはセンターバックのアクマル・ザーヒルも獲得しており、今週6月24日からインドネシアのバリで開催されるAFCカップのグループステージに向けて補強を進めています。

クダは、インドネシアのバリ島で開催されるAFCカップのグループステージG組で、6月24日にバリ・ユナイテッド(インドネシア)、6月27日にカヤFCイロイロ(フィリピン)、6月30日にビサカFC(カンボジア)と対戦します。

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第10節結果とハイライト映像

A代表が出場したAFC選手権アジアカップ最終予選、そしてU23代表が出場したAFC U23アジアカップのため中断していたMリーグ1部スーパーリーグがおよそ1ヶ月ぶりに再開しました。中断期間中には、今年2度目のトランスファーウィンドウ期間が開いたこともあり、メンバーの顔ぶれが変わったチームあります。

なお今節予定されていたクダ対JDTの試合は、6月24日からインドネシアのバリ島で始まるAFCカップG組に出場するクダの要望により延期されています。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年6月18日(土)@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナン 1-1 PJシティ
⚽️ペナン:カサグランデ(83分)
⚽️PJシティ:S・クマーラン(36分)
🟨ペナン(1):シュクリ・ハミド
🟨PJシティ(2):アルーン・クマル、グルサミー・カンダサミー
MOM:カサグランデ(ペナン)
 アジアカップ最終予選のバングラデシュ戦でゴールを決めたダレン・ロックがベンチ外、同じく今回のアジアカップ最終予選で代表デビューを飾ったV・ルヴェンティランも先発から外れるなど、主力を欠く布陣でこの試合に臨んだPJシティが先制しました。36分に¥S・クマーランが放ったシュートがペナンDFのクリスティアン・ロンティーニの頭に当たって角度が変わってゴール!それまでも試合を押し気味に進めていたPJシティが先制しました。
 前半戦を0勝4分5敗の最下位で終えたペナンは、前半戦からの連敗を5に伸ばすのかと思われた83分に、それまでもシュートを放ちながらゴールにつながらなかったカサグランデがついにゴール!この試合から指揮を取るザイナル・アビディン・ハサン監督が貴重な勝点1を獲得しています。

2022年6月18日(火)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ 0-0 ヌグリスンビラン
🟨マラッカ(1):ジャスティン・バース
🟨ヌグリスンビラン(2):サイフル・リズワン、ヤシル・ピント
MOM:ソニー・ノルデ(マラッカ・ユナイテッド)
 母国ガーナに帰国中のエースのエマヌエル・オティがチームに合流できていないマラッカと、不振の外国籍FWを入れ替えたヌグリスンビランの対戦は決め手を欠く試合となり、スコアレスドローで終わっています。
 なお、この試合で主将を務めたソニー・ノルデは、この試合を最後に退団することを発表しています。現ペナン監督のザイナル・アビディン・ハサン前監督が残留することを条件に、契約を延長したノルデ選手は、その約束を反故にされたことを対談の理由に挙げています。
 一方のヌグリスンビランは前半戦の好調を維持するため、昨年はJ3の鹿児島ユナイテッドでプレー(リーグ戦出場5試合、天皇杯出場1試合でいずれもゴールなし)2020年にはUITMでプレーし8試合で6ゴールを挙げたグスタヴォ(ブラジル)と、昨季はコーンケン・ユナイテッド(タイ1部)でプレーし、それ以前にはマラッカ、ペラなどでもプレー経験があるチリ生まれのヤシル・ピント(パレスチナ)を獲得していますが、この試合ではいずれも不発でした。

2022年6月18日(土)@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバ 2-1 スリ・パハン
⚽️サバ:ネト・ペソア(10分)、加賀山泰毅(18分)
⚽️パハン:マヌエル・イダルゴ(60分PK)
🟨サバ(1):ラウィルソン・バトゥイル
🟨パハン(1):バクイディン・シャムスディン
MOM:加賀山泰毅(サバ)
 前半戦からの連勝を3に伸ばしたサバが、試合数が少ないJDTを抑えて今季初の1位に浮上しています。
 10分にペソア・ネトのゴールで先制したサバは、18分には加賀山泰毅選手4名のDFに囲まれるもそれをドリブルでかわしてゴール!この加賀山選手のリーグ戦初ゴールが決勝点となっています。その後もサバは、PKを主将のバドロル・バクティアル、そしてネト・ペソアが外すなど得点機を活かせなかったものの、8試合で勝点18となり、6試合で勝点16のJDTの抜いて今季初の首位となっています。
 リーグ中断期間中の今季2度目のトランスファーウィンドウでは、外国籍選手3名を入れ替えるなど、最も積極的い動いたスリ・パハンは新加入のFWスティーヴン・ロドリゲス(コロンビア)、MFケヴィン・イングレッソ(フィリピン)、DFシェルゾド・ファイジエフ(ウズベキスタン)、MFミオール・ダニ・アルミン(ケランタンから期限付き移籍)を起用していますが、少なくともこの試合では結果を残せませんでした。
 今季2度目のマンオブザマッチMOMとなった加賀山泰毅選手は先発して90+4分に交代しています。

2022年6月18日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 2-0 KLシティ
⚽️トレンガヌ:ハビブ・ハルーン(51分)、マヌエル・オット(76分)
🟨トレンガヌ(3):パペ・ディアキテ、アザム・アズミ、ファイサル・ハリム
🟨KLシティ(4):ザフリ・ヤハヤ、パウロ・ジョズエ、カマル・アジジ、アクラム・マヒナン
MOM:ファイサル・ハリム(トレンガヌ)
 主力選手が東南アジア競技大会通称シーゲームズとAFC U23アジアカップに出場したことで、4月22日以来およそ2ヶ月近く試合のなかったトレンガヌは、開幕時に新型コロナ陽性者が出たために複数の試合が延期となり、今節が第10節ながらこの試合が今季5試合目。それでも代表戦から戻ったファイサル・ハリムや外国籍選手の活躍で前半戦から続く連勝を3に伸ばし、さらに3試合連続無失点と、上位進出が見えてきました。
 一方のKLシティはこの日の敗戦で4勝1分5敗と黒星先行なりましたが、今季わずか1得点のFWケヴィン・クベンバに代わり、昨季のMリーグ2部プレミアリーグ得点王のジョーダン・ミンターがトレンガヌから期限付き移籍する事が明らかになっています。KLシティが出場するAFCカップは今週から始まりますが、この補強が功を奏すかどうかは初戦のPSMマカッサル戦で明らかになりそうです。

2022年6月19日(日)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 7-0 サラワク・ユナイテッド
⚽️スランゴール:ブレンダン・ガン(7分)、ヒラル・エル=ヘルウェ(76分)
🟨スランゴール(2):ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督、アレグザンダー・アジャルカワ
🟨サラワク(4):アスリ・チュチュ、スチュアート・ウォーク、シャルビニー・アラウィー、ノー・アジジ・ラムリー
MOM:カイオン(スランゴール)
 トレンガヌと同様に、主力選手が東南アジア競技大会通称シーゲームズとAFC U23アジアカップに出場したことで、4月29日以来およそ2ヶ月近く試合のなかったスランゴールは。精巣腫瘍の治療のため、昨季途中からチームを離れていたブレンダン・ガンがほぼ1年ぶりに今季初先発しています。ガン選手の復帰でチームのムードが高まる中、7分にはそのガン選手自身がこの試合初得点を挙げると、そこからはスランゴールが怒涛のゴールを決め、カイオンがハットトリックを決めるオマケまでつきました。ガン選手は体調が万全ではないと試合前にミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督が話していたこともあり、ガン選手は前半で交代しましたが、リーダー不在で後半失速したチームにとってガン選手の復帰は大きな戦力となりそうです。
 サラワク・ユナイテッドは、ウチェ・アグバとボリス・コックがケガのためベンチを外れ、フランシス・コネもベンチスタートと外国籍選手不在が響き、今季リーグ最多失点となる大敗を喫しています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第10節終了時)

チーム勝点
1SAB8602157818
2JDT65101531216
3NSE9441117416
4KDA94231317-414
5KLC104151618-213
6SEL63211991011
7TRE53027529
8PJC82331214-29
9MEL722368-28
10SRP92251215-38
11SWU9217824-167
12PEN90451017-74
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第10節終了時)

ゴール数選手名所属
18ベルグソン・ダ・シルヴァJDT
8カイオンSEL
27ロナルド・ンガKDA
45エラルド・グロンNSE
5ダレン・ロックPJC
5マヌエル・イダルゴSRP
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

6月15日のニュース
AFCアジア杯最終予選-グループ2位に終わるも本戦出場決定
アセアン女子選手権出場の代表候補合宿参加30名発表
スヴァイ・リエンFCは2連勝でマレーシア遠征を終える

AFCアジア杯最終予選-グループ2位に終わるも本戦出場決定

16年ぶりの本戦出場決定!

AFCアジアカップ2023年大会最終第3次予選E組の最終節が行われ、マレーシアはバングラデシュを相手に4-1と快勝し、E組2位に終わったものの、各組2位の内の上位5チームに入ったため、16年ぶりとなるアジアカップ出場を決めています。なお前回出場の2007年大会は、ベトナム、タイ、インドネシアとの共同開催だったことから開催国枠で出場しており、予選を突破してのアジアカップ出場となると1980年大会以来43年ぶり(!)となります。

マレーシア対バングラデシュ戦の前に行われた試合でバーレーンがトルクメニスタンを1-0で破っており、E組の2位以下が確定したマレーシアですが、この日、B組の2位フィリピンの勝点4が確定したことから、この試合で勝利すれば各組2位の内の上位5チームに入り、アジアカップ出場となることが確定していました。

FIFAランキング188位のバングラデシュに対して、この日も4万5000を超えるホームサポーターに後押しされた同154位のマレーシアは、ここまで2試合不発のダレン・ロック(PJシティ)に代えてシャフィク・アフマド(JDT)を起用、バーレーン戦の守備的な布陣から初戦のトルクメニスタン戦同様の攻撃的布陣へと戻しています。また前試合ではミスから失点したGKファリザル・マーリアスに代えて、今予選初出場となるシャイハン・ハズミが先発し、いつもならファリザル選手が巻くキャプテンマークはシャフィク・アフマドがつけるなど、以下の11名が先発しています。

GKシャイハン・ハズミ(ヌグリスンビラン)
DFマシュー・デイヴィーズ(JDT)
DFディオン・クールズ(SVズルテ・ワレヘム-ベルギー1部)
DFシャールル・サアド(JDT)
DFラヴェル・コービン=オン(JDT)
MFシャマー・クッティ・アバ(JDT)
MFアザム・アジー(スリ・パハン)
FWアリフ・アイマン(JDT)
FWサファウィ・ラシド(JDT)
FWシャフィク・アフマド(JDT-主将)
FWファイサル・ハリム(トレンガヌ)

勝つことが全てのこの試合は、試合開始からいつも以上に攻撃モードに入ったマレーシアに対し、バングラデシュも守備的な布陣を引かずに真っ向勝負を選択しますが、自力に勝るマレーシアが押し込む場面が多く、16分にはマシュー・デイヴィーズが相手ペナルティエリア内で倒されて得たPKをサファウィ・ラシドが落ち着いて蹴り込んで1-0とマレーシアがリードします。

早く追加点を取って相手の戦意を喪失させたいマレーシアは、その後もチャンスを得るものの得点には至らず、そうする内に31分にはフリーキックから失点し、1-1と試合は振り出しに戻ってしまいます。

しかし、この日のマレーシアは気持ちが切れず、38分にはディオン・クールズの代表初ゴールで逆転すると、47分にはシャフィク・アフマド、そして73分にはボラセパマレーシアJP推しのダレン・ロックが2017年8月以来となるゴールを決め、4-1でバングラデシュに快勝しています。

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組 最終節
6月14日(火)@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)
マレーシア 4-1 バングラデシュ
⚽️マレーシア:サファウィ・ラシド(16分PK)、ディオン・クールズ(38分)、シャフィク・アフマド(47分)、ダレン・ロック(73分)
⚽️バングラデシュ:モハマド・イブラヒム(31分)
🟨マレーシア(1):シャールル・サアド
🟨バングラデシュ(1):アティクール・ラーマン・ファハド

(下はマレーシアの先発XIと試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナのYouTubeチャンネルより)

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組
6月14日(火)@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)
バーレーン 1-0 トルクメニスタン
⚽️バーレーン:アブドゥラ・ユスフ・ヘラル(23分PK)
🟨バーレーン(1):ランド・アル・フーティ
🟨トルクメニスタン(0)

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組 最終順位

順位チーム得失差勝点
1*バーレーン33005149
2*マレーシア32018446
3トルクメニスタン310235-23
4バングラデシュ300328-60
*バーレーンとマレーシアがアジアカップ2023年大会の出場権を獲得
アセアン女子選手権出場の代表候補30名発表

マレーシアサッカー協会FAMは公式ホームページ上で、女子代表候補合宿参加メンバー30名を発表しています。今回の合宿は来月7月4日から17日までフィリピンで開催される東南アジアサッカー連盟AFF女子選手権2022大会に向けて行われます。

6月30日まで予定されている今回の合宿中には、6月23日と26日にバングラデシュのシレットへ遠征しバングラデシュ代表との国際親善試合も組まれています。

ジェイコブ・ジョセフ監督率いる女子代表は、合宿終了後にフィリピン入りし、AFF女子選手権に出場します。この大会でマレーシアはシンガポール(7月4日)、インドネシア(7月6日)、フィリピン(7月8日)、タイ(7月10日)、オーストラリア(7月12日)と対戦します。

女子代表合宿参加メンバー30名と予備候補2名のリストはこちらです。

スヴァイ・リエンFCは2連勝でマレーシア遠征を終える

昨季2021年シーズンにはカンボジア1部リーグ2位のスヴァイ・リエンFCは、マレーシア遠征を2連勝して遠征を終了しています。

水野輝、小田原貴の両日本人選手を擁するスヴァイ・リエンFCは、6月10日にMリーグ1部スーパーリーグのPJシティと試合を行い、スン・ソヴァン選手ゴールで1-0と勝利を収めています。この日の先発メンバーは以下の通りです。


また一昨日の6月13日にはMリーグ2部プレミアリーグのUITMと対戦し、こちらはサレス・クレイニヤ選手のゴールで勝利を収めています。こちらの先発XIは以下の通りでした。


クラブの公式Facebookを見ると、昨日はスーパーリーグのスランゴールの練習グランドで練習を行なったようですし、公式Facebookのプロフィール写真もマレーシアで撮られたものに代わっているので、有意義な遠征になったのではないでしょうか。次はAFCカップやACLでマレーシアに来てください!

6月12日のニュース
AFCアジアカップ最終予選-バーレーンに惜敗で16年ぶりのアジアカップ出場が遠のく

AFCアジアカップ最終予選-バーレーンに惜敗で16年ぶりのアジアカップ出場が遠のく

チャンスはあったが活かせなかった。ミスから失点した。これが今の実力なのか。

初戦のトルクメニスタン戦の勝利、そして土曜日の夜の試合ということもあり勝利の期待が高まったこの試合は、マレーシアサッカー協会の発表では6万1864枚のチケットが売れたとのこと。しかしそんな熱気に文字通り水を差すように、この日の夕方からクアラルンプールを襲った集中豪雨のため、試合開始時にはピッチに水が浮く最悪のコンデションでした。

FIFA154位のマレーシアは、グループ最大の敵である同89位のバーレーン戦に勝てば一気にアジアカップ出場が近づきます。3-1と快勝したトルクメニスタン戦に続く連勝を目指すキム・パンゴン監督は、トルクメニスタン戦から5名の選手を入れ替えてこの試合に臨みました。アリフ・アイマン(JDT)とファイサル・ハリム(トレンガヌ)の両ウィングに代えて、モハマドゥ・スマレとアキヤ・ラシド(いずれもJDT)を、またセカンドストライカーとして起用したサファウィ・ラシド(JDT)に代えてDFを1枚増やしジュニオール・エルドストール(前チョンブリーFC-タイ1部)を起用、またトルクメニスタン戦では得点につながるミスを犯したシャールル・サアド(JDT)に代えてクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)を先発させる5バックを採用しています。また中盤はアザム・アジー(スリ・パハン)に代えてナズミ・ファイズ(JDT)を起用するなど、トルクメニスタン戦に比べるとやや守備的な先発XIとなっています。

GKファリザル・マーリアス(JDT)
DFマシュー・デイヴィーズ(JDT)
DFディオン・クールズ(SVズルテ・ワレヘム-ベルギー1部)
DFジュニオール・エルドストール(前チョンブリーFC-タイ1部)
DFクザイミ・ピー(ヌグリスンビラン)
DFラヴェル・コービン=オン(JDT)
MFナズミ・ファイズ(JDT)
MFシャマー・クッティ・アッバ(JDT)
FWモハマドゥ・スマレ(JDT)
FWダレン・ロック(PJシティ)
FWアキヤ・ラシド(JDT)

トルクメニスタン戦同様、試合開始から積極的に攻めたマレーシアでしたが、15分を過ぎた辺りから試合は落ち着き、双方ががっぷり四つに組んだ試合となりました。しかしいかんせんピッチの状態が悪く、両チームともパスが繋がらず、見ていて楽しい試合ではありませんでした。それでも30分には代表の司令塔に定着しつつあるシャマー・クッティ・アッバからのパスに抜け出したアキヤ・ラシドが相手GKと一対一になる場面を作ったものの、GKサイード・アバッスが素晴らしい反応でアキヤ選手のシュートをはじかれ、得点には至らず、0-0のまま前半を終了します。

後半はゆっくりしたスタートだったものの、ペースが上がり始めて54分には、カウンターからオーバーラップしてきたクザイミ・ピーがアキヤ選手から受けたボールを絶妙のクロスをゴール前へ送ります。この試合では再三、好機を作っていたハマドゥ・スマレがこのクロスに合わせてゴール!マレーシアが先制しました。クザイミ選手の速いクロスは、マレーシア代表のサイドバックやウイングの選手があまり使わないだけに非常に効果的でした。しかし1-0とリードし、スタジアムが一気に盛り上がったそのわずか3分後には、DF陣がいわゆる「ボールウォッチング」状態からあっという間に失点し、試合は振り出しに戻ります。

残り時間10分ほどになり、このまま双方が勝点1で終了の雰囲気が漂い始めた81分、バーレーンのマハディ・フマイディンの左からのクロスをGKファリザル・マーリアスとクザイミ選手、バーレーンのアブドゥラ・ユスフ・ヘラルが交錯し、ボールはペナルティーエリア内に転がり、その捕球できなかったボールに寄せたアリ・マダンをファリザル選手が倒してPKを与えてしまいます。これをバーレーンのユスフ選手が決め、バーレーンが勝ち越します。

マレーシアのキム監督は、その後DFのマシュー・デイヴィーズに代えて、トルクメニスタン戦で先制ゴールを決めたサファウィ・ラシドを投入しますが、得点を奪えず試合終了となりました。この結果、6月14日(火)の最終第3節でトルクメニスタンと対戦するバーレーンが引き分け以上なら、マレーシア対バングラデシュ戦の結果に関わらず、このE組のトップはバーレーンとなり、アジアカップへの出場権を獲得します。

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組
6月11日(土)@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)
マレーシア 1-2 バーレーン
⚽️マレーシア:モハマドゥ・スマレ(54分)
⚽️バーレーン:アリ・ハラム(57分)、アブドゥラ・ユスフ・ヘラル(81分PK)
🟨マレーシア(0)
🟨バーレーン(3):アリ・マダン、アブドゥラ・ユスフ・ヘラル、サイード・リザ・イサ

(下はマレーシアの先発XIと試合のハイライト映像。映像はアストロアリーナのYouTubeチャンネルより)

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組
6月11日(土)@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)
トルクメニスタン 2-0 バングラデシュ
⚽️トルクメニスタン:アルティムラト・アンナドゥルディエフ(7分)、アルスランミラト・アマノフ(42分)
⚽️バングラデシュ:ムハマド・イブラヒム(12分)
🟨トルクメニスタン(1):アルスランミラト・アマノフ
🟨バングラディシュ(0)

AFC選手権アジアカップ2023年大会第3次予選E組順位(第2節終了時)

順位チーム得失差勝点
1バーレーン22003036
2マレーシア21013213
3トルクメニスタン21013303
4バングラデシュ200214-30

6月11日のニュース
U17代表首脳陣と代表候補合宿参加者が発表-MLSクラブのアカデミー所属の選手も
キム監督がJDTオーナーのイスマイル殿下に職務縮小を再考を求める意見に疑問の声
クダは元タイ代表MFの加入を発表

U17代表首脳陣と代表候補合宿参加者が発表-MLSクラブのアカデミー所属の選手も

マレーシアサッカー協会FAMは東南アジアサッカー連盟AFF U16選手権2022年大会とAFC U17アジアカップ2023年大会予選に出場するU17代表の監督およびコーチを発表しています。AFF U16選手権2022年大会は7月31日から8月13日まで、AFC U17アジアカップ予選は10月1日から9日まで、いずれもインドネシアで開催されます。

FAMとスポーツ青年省傘下の国家スポーツ評議会NSCが共同で運営するエリートアカデミーのモクタル・ダハルアカデミーAMDの前ヘッドコーチを務めたオスメラ・アマロ氏がU17代表の監督に就任したことも併せて発表され、オスメラ監督と6名のコーチからなる首脳陣は、パハン州ガムバンにあるモクタル・ダハリアカデミーで今月13日から26日まで行われる代表候補合宿から指導にあたるということです。

スランゴール州プタリンジャヤにあるFAM本部で行われた発表では、U17代表候補合宿に参加する37名も併せて発表されています。この37名は代表候補合宿を経て最終メンバー23名まで絞り込まれます。

記者会見の席上で、AFF U16選手権は準決勝、AFC U17アジアカップは本戦出場という目標を挙げたオスメラ監督はを挙げていますが、AFF U16選手権ではグループステージC組でオーストラリア、ミャンマー、カンボジアと同じC組に、AFC U17アジアカップ予選では開催国インドネシア、アラブ首長国連邦、パレスチナ、グアムと同じB組に入っており、いずれも厳しい戦いになりそうです。

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今回発表になったU17代表候補は大半がエリートアカデミーのAMD所属、それ以外はJDTのU16所属の選手が数名という構成ですが、その中に所属がアメリカMLSのニューヨーク・レッドブルズとなっているオン・ワイリーという選手がいました。検索してみるとアメリカ生まれでニューヨーク・レッドブルズのU15に所属するミッドフィルダーのようです。名前からすると父親がマレーシア人なのかも知れませんが、この年代でも帰化選手を積極的に獲得する動きが出ているのかもしれません。

キム監督がJDTオーナーのイスマイル殿下に職務縮小を再考を求める意見に疑問の声

JDTオーナーでジョホール州皇太子トゥンク・イスマイル殿下がクラブの日常業務から手を引き、自身の職務を縮小することを発表したことは、昨日のこのブログでも取り上げましたが、これについてマレーシア代表のキム・パンゴン監督が再考を求めるよう発言しています。

マレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookに掲載されたコメントの中でキム監督は「イスマイル殿下には決断内容を再考することを求めたい。もし殿下が国内サッカーから手を引くのであれば、マレーシアのサッカーにとって大きな損失となる。イスマイル殿下は止まるところを知らぬ愛情で、(JDTに関わってから)10年もかからない内にクラブを遥かな高みに押し上げた。現時点ではマラーシアのサッカー界はイスマイル殿下が必要である。」と述べています。

マレーシアにやってくる以前から、イスマイル殿下がマレーシアのサッカーに及ぼした大きな影響については十分理解していたとするキム監督は「イスマイル殿下のおかげで、JDTはアジア中で賞賛を得ただけでなく、Mリーグの水準を引き上げた。」と、この投稿はキム監督の口からイスマイル殿下への礼賛で溢れています。

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イスマイル殿下の功績は素晴らしく、現在のJDTは殿下がいなければ存在していないのも事実です。しかし代表チームの監督が、言わば1クラブのオーナーについてこれほど言及するしていることについては、多くのサッカーファンが違和感を感じているようです。これがFAMの公式Facebookに投稿されると、「イスマイル殿下の決断を尊重すべき」といったものから、「アジアカップ予選中の代表監督は試合以外のことに気を散らすべきではない。」と、トルクメニスタンに勝って勢いづいているチームに水を差すものだと言った指摘もあります。また「キム監督の個人的意見がなぜFAMの公式Facebookに投稿されるのか」、さらには「FAMがキム監督の口を借りて発言しているのではないか。」といったものから、「キム監督は正論を述べている。」と擁護するものまで、FAMの投稿には2000件を超えるコメントがついています。

現在開催中のアジアカップ2023年大会最終第3次予選に出場しているマレーシア代表のメンバー23名中13名がJDTの選手であり、もし今後JDTが弱体化すればキム監督自身の首筋が寒くなりかねないことからの発言かと邪推もできますが、実際には記者会見で尋ねられたことに対する回答をFAMがそれらしくまとめたもののようであり、キム監督自身が積極的に意見を述べたわけではない、というのがことの真相のようです。

クダは元タイ代表MFの加入を発表

Mリーグ1部スーパーリーグのクダは、クラブ公式Facebookで元タイ代表MFサンワット・デーミットがタイ1部バンコク・ユナイテッドから今季末までの期限付き移籍での加入を発表しています。

32歳のサンワット選手は、アキレス腱を痛めて今季の残り試合の出場が絶望となっているFWデニス・ブシェニングに代わって、アセアン東南アジア枠で登録されます。

サンワット選手は2018年の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップで大会のベストXIに選ばれた他、シンガポール1部のタンピネス・ローヴァーズなどでもプレー経験があり、昨季はラーチャブリーFCへ期限付き移籍し、リーグ戦とカップ戦合わせて18試合に先発しています。またサンワット選手は2018年のスズキカップでは大会XIに選ばれています。

なおサンワット選手はすでにチームに合流しており、昨日6月10日に行われたMリーグ2部ペラとの練習試合にも出場しています。

6月10日のニュース(2)
JDTオーナーのジョホール皇太子が職権縮小を発表
プノンペン・クラウンは1分2敗でマレーシア遠征終了

JDTオーナーのジョホール皇太子が職権縮小を発表

Mリーグ1部スーパーリーグのJDTはクラブ公式サイト上で、クラブオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下が職権を縮小し、日常業務からは手を引くことを発表しています。

その理由として、ジョホール州皇太子として担う他の職務に専念するためと明かしたイスマイル殿下は、JDTとクラブの関係者に対して幸運を祈るというメッセージを送っています。

2012年にジョホール州サッカー協会の会長に就任したイスマイル殿下は、ジョホール州に本拠地を持つ2つのMリーグクラブを統合し、2013年シーズンからはJDTの前身ダルル・タジムFCとしてMリーグに参加させました。その後2015年にジョホール州サッカー協会の会長職を辞したイスマイル殿下は、2016年1月、まさにこの年のシーズン前日にJDTのオーナーに就任するとともに、JDTがジョホール州サッカー協会から完全に独立したプロクラブとなることも発表。クラブオーナーとして辣腕を振るった結果が、昨季2021年シーズンまでのスーパーリーグ8連覇という偉業につながっています。

イスマイル殿下の職権縮小はまさに青天の霹靂で、これが発表されたJDTのクラブ公式Facebookには2万5000件を超える反応と1300件を超える書き込みがなされるなど、マレーシアサッカー界にとっては「大事件」でしたが、その反響の大きさに応えるかのように、その後、クラブのテクニカルディレクターを務めるアリスター・エドワーズ氏名義で投稿が行われ、イスマイル殿下は今後もJDTの最大の株主として残り、選手獲得や契約などに関わらなくなるものの、施設や営業、財務などには関わると説明し、これまでのようにクラブの練習や試合に常に顔を見せることはなくなるものの、時間の許す限り練習場やスタジアムに足を運ぶだろうとしています。

プノンペン・クラウンは1分2敗でマレーシア遠征終了

マレーシア遠征中の昨季のカンボジアリーグ覇者プノンペン・クラウンFCは、Mリーグ1部スーパーリーグのKLシティとの練習試合を行い、1-5で敗れています。

プノンペン・クラウンFCは、同じスーパーリーグのトレンガヌとも6月4日と6日の両日に2試合の練習試合を行なっており、初戦は1-1、第2戦は1−3の1分1敗でした。

国際親善試合
6月8日(水)
KLシティ 5-1 プノンペン・クラウンFC
⚽️KL:パウロ・ジョズエ2、ケヴィン・クベンバ2、ロメル・モラレス
⚽️プノンペン:大瀬貴己
(下はプノンペン・クラウンFCの先発XI)

6月6日(月)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 3-1 プノンペン・クラウンFC
⚽️トレンガヌ:エンク・シャキル、リズアン・ラザリ、ニック・シャリフ
⚽️プノンペン:サス・ロザク
(下は両チームの先発XIと試合のハイライト映像。映像はトレンガヌのクラブ公式YouTubeより。)

なお6月4日の試合のハイライト映像などはこちらです。