3月12日のニュース:速報-協会とリーグが明日午前に緊急会合開催、サファウィ・ラシドが2戦連続でベンチを外れ憶測を呼ぶもケガによるものと判明、スランゴール監督はテロ組織と関連づけられ法的措置を検討

速報-協会とリーグが明日午前に緊急会合開催
 マレーシアサッカー協会FAMは、明日3月13日(金)午前11時よりマレーシアフットボールリーグMFLとの会合を開催することを公式ツイッターで発表しています。
 これを受けてJDTが今週末3月14日(土)MFL第4節フェルダ・ユナイテッド戦のチケット販売を一時取り止めており、明日の会合の内容次第では、今週末のMFL第4節とその後の日程が延期あるいは変更になる可能性があります。
(下はチケット販売を一時取り止めを伝えるJDTのFacebookポスト)

サファウィ・ラシドが2戦連続でベンチを外れ憶測を呼ぶもケガによるものと判明
 2018年、2019年と2年連続で国内リーグMVPを受賞しているジョホール・ダルル・タジムJDTのエース、サファウィ・ラシドは、マレーシアフットボールリーグMFLの第2節、第3節と続けてベンチ外でした。
 今季最初の試合となったAFCチャンピオンズリーグACLの水原三星戦、そしてリーグ開幕戦のクダFA戦とも精彩を欠いていたことに加え、JDTのオーナーであるジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下からも、彼女から結婚を迫られていることが試合に集中できていない理由であると指摘され、このままでチームに居場所がなくなると言われていたサファウィ選手でしたが、そんなこともあり、2戦連続の欠場理由について様々な憶測が飛び交っていました。
 これについて、第3節のPDRM FC戦後の記者会見でJDTのベンヤミン・モラ監督は、サファウィ選手の欠場はケガによるものであると明かしたことをサッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 なおモラ監督は、サファウィ選手のケガが回復するまでにどのくらいかかるのかは不明であるとしています。

スランゴール監督はテロ組織と関連づけられ法的措置を検討
 先日、ソーシャルメディア上で自分自身とクラブの選手に対する人種差別発言がなされていることを公表したスランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督は、その後も自身をテロリストグループのLTTE(タミル・イーラム解放のトラ)と関連づける内容がソーシャルメディア上に投稿されたとして、法的措置を検討していることをスポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 自身はソーシャルメディアを使わないというサティアナタン監督は、かつてスランゴールFCでプレー経験のある元選手によりソーシャルメディアで自分を中傷する投稿が行なわれていることを知らされ、現在は弁護士と相談中であると話しています。
 LTTEとは、シンハラ人が大多数を占めるスリランカで武力闘争を行なっていた少数派タミル人のテロ組織で、現在も西側諸国の大半はテロ組織として認定し、マレーシアもこのLTTEをテロ組織として認定しています。また、インド系マレーシア人のサティアナタン監督はタミル系インド人の血を引いています。
 このような投稿を放置しておけば(マレーシア国内で少数民族の)中華系やインド系マレーシア人がスポーツをやることを躊躇(ちゅうちょ)するようになることを危惧していると話すサティアナタン監督は、弁護士だけでなく警察にも相談しているとも述べています。

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第3節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月10日(火)と3月11日(水)の両日に、1部スーパーリーグMSLの第3節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月10日(火)
ダルル・マクマルスタジアム(パハン州クアンタン)
パハンFA 2-0 サバFA
得点者:パハン-イヴァン・カルロス(20分)、エラルド・グロン(50分PK)
 開幕から2連敗中だったパハンが、3試合連続となるイヴァン・カルロスのゴールなどで今季初勝利を挙げています。

クアラルンプール・フットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-1 ジョホール・ダルル・タジムJDT
得点者:ジオゴ(85分)
 今季リーグ7連覇を目指すJDTは、前節はリーグ11位のUTIM FCに2-1と辛勝し、今節も最下位のPDRM相手に1-0の勝利でした。開幕から無傷の3連勝にもかかわらずガヤつく外野に向けて、JDTオーナーのジョホール皇太子トゥンク・イスマイル殿下もわざわざコメントを出しています。

3月11日(水)
UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UITM FC 1-1 クダFA
得点者:UITM-グスタヴォ・アウメイダ(82分)、クダ-クパ・シャーマン(31分)
 開幕から2連敗となり、正GKをベンチ外、主将をスタメンから外すなど思い切った手を打ったクダFAですが、今季初の勝点を獲得したものの、今季初勝利には至りませんでした。

スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 3-3 スランゴールFC
得点者:ラーマット・マカスフ(43分)、サンジャル・シャアフメドフ(64分)、リー・タック(90+4分PK)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(39分)、カイリル・ムヒミーン(52分)、ブレンダン・ガン(70分)
 トレンガヌFCは、終了間際にハリム・サアリがハリス・ラムリを倒して得たPKをリー・タックが決めて、引き分けに持ち込みました。

ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラTBG 2-0 PJシティFC
得点者:ペラ-シャルル・サアド(24分)、チエリー・チャンタ・ビン(63分)
 ペラTBGは開幕から3連勝を飾っています。

トゥン・アブドル・ラザクスタジアム(パハン州ジェンカ)
フェルダ・ユナイテッド 3-2 マラッカ・ユナイテッド
得点者:ニコラス・ヴェレズ2(7分、63分)、カイルル・アムリ(15分)、マラッカ-ロメル・モラレス(81分)、ウチェ・アグバ(88分)
 フェルダ・ユナイテッドは今季初勝利、またマラッカは開幕からの連勝が2でストップしています。

マレーシアスーパーリーグ順位表(第3節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1JDT33004139
2ペラ32106247
3マラッカ32017436
4スランゴール31206515
5サバ31113304
6トレンガヌFC311189-14
7フェルダU311156-14
8PJシティFC311145-14
9パハン31025503
10クダ301246-21
11UITM FC301225-31
12PDRM301214-3-2

マレーシアスーパーリーグ ゴールランキング(第3節終了時)

ゴール数選手名所属試合
4ドミニク・シルヴァトレンガヌFC3
3イヴァン・カルロスパハン3
3イフェダヨ・オルセグンスランゴール3
2デムバ・カメラら11名

3月10日のニュース:スランゴール監督が人種差別的な発言を非難

スランゴール監督が人種差別的な発言を非難
 試合後の記者会見と言えば、試合を振り返ってのコメントが一般的ですが、3月7日(土)のペラTBGとの対戦後、スランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督は、記者会見に集まってメディアに対し、クラブの選手を対象とした人種差別的な発言がソーシャルメディア上で繰り返されていることを公表した上で、その行為を非難しています。
 英字紙スター、ニューストレイトタイムズなど複数のメディアが伝えるところによると、サティアナタン監督は、スランゴールFCのインド系マレーシア人のカナダサン・プラバカランがソーシャルメディア上でkeling(「クリン」インド系マレーシア人に対する蔑称)と呼ばれていることを公表しています。
 サティアナタン監督は、プラバカラン選手がプレーしたポジションにはカイリル・ムヒミーンやワン・ザック・ハイカルなど実績のある選手がいながら、プラバカラン選手が起用されたことから、「プラバ(プラバカラン選手の愛称)は(インド系マレーシア人である)私と肌の色が同じだから出場機会を得ていると言う中傷がある」とも話しています。
 この他にも「選手が聞いても喜ばないような軽蔑的な言葉を使う者は果たして本当にサポーターなのか。」「自分はマレー系マレーシア人が多く住む村で育ったが、そのような軽蔑的な言葉が使われるのを聞いたことがなかった。」「近頃、我々(非マレー系マレーシア人)を侮辱するような言葉を聞くたびに、そういった発言をする輩は本当に学校へ行ったのかどうか、と思う。」と話し、人種差別発言者を激しく糾弾しています。
 また、かつてのスランゴールFCの黄金期には、様々な人種がチームにおり、選手たちは一致団結して戦っていたことをサポーターは忘れてしまったのかと問うています。
 スランゴールFCは、昨季も人種差別発言を理由にアントニオ・ジャーマン(現PDRM FC)がわずか3試合でプレーした後に退団しています。
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 これに対して、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長は「どのような対策をとることが最善なのかを決めかねている」と話し、マレーシアフットボールリーグMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEO、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガムCEOはともに自分たちのところには何も情報が上がってきていないとした上で、処分を下すには人種差別発言の証拠が必要であるとし、MFLは行っている人種差別撤廃キャンペーンがそういった問題を少なくしていくだろうといずれも呑気なことを言っており、現場が即時対応した先週のブンデスリーガとは意識の差があるのでしょう。
 サティアナタン監督はインド系マレーシア人で、民族構成の割合で見るとインド系は国内人口のおよそ7%にあたり、人口のおよそ22%を占める中華系とともにいわゆる少数民族です。これに対し約70%のブミプトラ(マレー系やサバ州やサラワク州の先住民族)がおり、マレーシアの人口箱の主要3民族で構成されています。
 多民族国家のマレーシアでは、人種差別は良くあるとは言わないまでも、そういった話題を耳にすることは少なくありません。その一つの理由として、特に近年は異民族間での寛容さが薄れてきたことがあるのではないかと思います。ここで言う「寛容さ」とは、何でも広く受け入れると言う意味ではなく、意見や考えなどが自分と異なる他者を否定しないと言う意味です。
 昔は良かった、と年寄りの戯言のように聞こえてしまうかも知れませんが、私が初めてマレーシアへやってきた30年ほど前には、まだこの「寛容さ」があちらこちらで感じられました。
 しかしその後、選挙に勝つために政治家が民族カードを切るようになり、個人の信仰だった宗教(イスラム教)が社会のルールになるにつれ、「マレーシアは(イスラム教徒である)マレー人の国である」という主張ばかりが聞こえるようになりました。当然ながら非マレー系はこれに反発しますが、そうすると「マレーシアに不満があるなら自国へ帰れ」と、既に何世代にも渡ってマレーシアに住んでいる非マレー系に向かって暴言を吐くマレー系の政治家すら出てくるようになりました。しかし非マレー系だけでなく良識あるマレー系もがその流れにNOを突きつけたのが、前回2018年の総選挙における、英国からの独立以来となる与党の大敗でした。しかし残念ながらそれは長続きせず、マレー系の大政翼賛会的な政府が選挙も経ずに先月、成立しました。
 話が逸れてしまいましたが、他者に対して人種差別をしたことがあっても、自分がされたことがないマレー系マレーシア人は、これがまさに寛容さに欠ける行為だと理解できていないのでしょう。相手を否定することでどうなるかと言うところまで考えが及ばない想像力の欠如です。記事の中でサティアナタン監督が「学校に行ったことないのでは」と述べているのも、知性が感じられない行為を指しての発言と私は読み取りました。

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第2節結果

マレーシアフットボールリーグMFLは、3月6日(金)と3月7日(土)の両日に、1部スーパーリーグMPLの第2節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)

3月6日(金)
UITMスタジアム(スランゴール州)
PJシティFC 3-2 パハンFA
得点者:PJ-デンバ・カマラ(12分)、バラトクマール・ラマルー(60分)、コギレスワラン・ラジ(90+6分)、パハンFA-ディクソン・ヌワカエメ(16分PK)、イヴァン・カルロス(52分)
 PJシティFCが昨季までパハンFAでプレーしたコギレスワラン選手の決勝ゴールで今季初勝利。昨季MFL1部2位のパハンFAは開幕2連敗です。
 この試合の観戦記はこちらです。

ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州)
マラッカ・ユナイテッド 3-1 PDRM FC
得点者:マラッカ-ウチェ・アグバ(18分)、サフィク・ラヒム(71分)、ワン・アミルル・アフィク(90+2分)、PDRM FC-アントニオ・ジャーマン(81分)
 マラッカが開幕2連勝。開幕からケガ人続出でベンチ入り17名で臨んだPDRM FCはまだ今季勝利がありません。

3月7日(土)
リカススタジアム(サバ州)
サバFA 3-1 フェルダ・ユナイテッド
得点者:サバ-ロドリュブ・パウノヴィッチ(12分)、パク・テス(39分)、マクシアス・ムサ(78分)、フェルダ-カイルル・アムリ(74分)
 サバFAは昇格後初勝利を挙げています。フェルダ・ユナイテッドは開幕から勝星がありません。
 フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手は先発しフル出場しています。

スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 2-1 UITM FC
得点者:JDT-ジオゴ(9分)、ナズミ・ファイズ(69分)、UITM-ヴィクトル・ニレノルド(20分)
 JDTは開幕2連勝、一方のUTIM FCは開幕2連敗です。

ブキジャリル国立競技場(クアラルンプール)
スランゴールFC 1-1 ペラTBG
得点者:スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(31分)、ペラ-シャレル・フィクリ(10分)
 今節最も注目のカードは引き分けでした。

ダルル・アマンスタジアム(クダ州)
クダFA 4-1 トレンガヌFC
得点者:クダ-レナン・アウヴェス(19分)、クパ・シャーマン(22分)、チェチェ・キプレ(61分)、トレンガヌ-ドミニク・シルヴァ4(3分、64分、82分、84分)
 トレンガヌFCのドミニク・シルヴァが4ゴールの活躍で今季初勝利に貢献しています。一方、JDTの対抗馬の1つと目されるクダFAは開幕2連敗です

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1マラッカ22005236
2JDT22003126
3ペラ21104224
4サバ21103124
5PJシティ21104314
6スランゴール21103214
7トレンガヌFC21015413
8フェルダU201124-21
9クダ200235-20
10パハン200235-20
11UITM200214-30
12PDRM 201113-2-2

ゴールランキング

ゴール数選手名所属試合数
4ドミニク・シルヴァトレンガヌFC2
2ギリェルメ・デ・パウラペラTBG2
2イヴァン・カルロスパハンFA2
2イフェダヨ・オルセグンスランゴールFC2
1マウリシオJDT2
1他26名

3月3日のニュース:MFL第1節の入場者は10万2712人、スランゴールFCとPJシティはホーム開幕戦をブキジャリル国立競技場で開催、JDTは今晩ACLホーム開幕戦

MFL第1節の入場者は10万2712人
 2月28日のジョホール・ダルル・タジムJDT対クダFAで開幕したマレーシアフットボールリーグMFLの第1節の入場者数が10万2712人だったと、サッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 MFL1部スーパーリーグの平均入場者数は1万3680人、2部プレミアリーグは3438人ということですが、その一方で第1節では入場者数が1000人を割った試合がスーパーリーグで2試合とプレミアリーグで1試合あったとも報じています。
 スーパーリーグの2試合とはクアラルンプールのクアラルンプールフットボールスタジアムで開催されたPDRM FC対サバFA戦、そしてパハン州ジェンカのトゥン・アブドル・ラザクスタジアムで行われたフェルダ・ユナイテッド対PJシティFCの試合で、それぞれ入場者数は446人と546人だったようです。
 またプレミアリーグはスランゴール州シャーアラムのUITMスタジアムで開催されたスランゴール2対トレンガヌFC IIの試合でこちらは入場者数が814人でした。
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 入場者が1000名を切った3試合はいずれも3月1日(日)の午後9時からの試合です。私はクアラルンプールで1部昇格組同士の試合を見るか、シャーアラムで鈴木選手のプレーを見るか悩んだ末、結局2日連続でシャーアラムへ行きましたが、まさかクアラルンプールでの試合の方が入場者が少なかったとは驚きです…。

スランゴールFCとPJシティはホーム開幕戦をブキジャリル国立競技場で開催
 マレーシアフットボールリーグMFLは開幕前の施設検査でシャーアラムスタジアムとMBPJスタジアムに使用禁止処分を課しましたが、これにより本拠地の使用ができなくなったスランゴールFCとPJシティFCは、今週末に開催されるMFL1部スーパーリーグ第2節の試合をいずれもブキジャリル国立競技場で行うと、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 PJシティFCは3月6日(金)にパハンFAを、スランゴールFCは3月7日(土)にペラTBGをそれぞれホームに迎えて対戦予定でしたが、いずれのホームも使用不可となったため、代替試合会場を用意するようMFLから指示されていました。
 なおスランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会は、4月4日(土)に予定されている次のホームゲームとなるPJシティFC戦までには、シャーアラムスタジアムが使用可能となるよう、所有者であるスランゴール州政府と施設管理業者と協力する旨を公式声明として発表しています。
 またPJシティFCのスバハン・カマル会長は、改修工事が進められているMBPJスタジアムのピッチは2週間ほどで使用可能となるとして、第4節の3月14日(土)に予定されているトレンガヌFCとの試合はホームでの実施が可能だろうと話しています。

JDTは今晩ACLホーム開幕戦
 ジョホール・ダルル・タジムJDTは、今晩当地時間8時45分より水原三星をホームのスルタン・イブラヒムスタジアムに迎えて、AFCチャンピオンズリーグのホーム開幕戦を戦いますが、昨日3月2日に試合前記者会見が行われました。
 今季ACLのグループGの初戦でヴィッセル神戸(というかイニエスタ)に1−5と惨敗後の2試合目ですが、水原三星もスコアは0-1とは言えヴィッセル神戸に敗れており、ともに今季ACL初勝利を目指すクラブ同士の戦いです。
 MFL開幕戦となったクダFA戦の勝利が水原三星戦への良いモチベーションになっていると話すJDTのハリス・ハルン主将は、試合では多くの運動量が求められ、接触プレーが多くなるのではないかと予想していると記者会見で述べています。
 JDTのベンヤミン・モラ監督は、ヴィッセル神戸は水原三星の粘りによって試合の決着を簡単につけられなかったと分析しており、ヴィッセル神戸戦よりもよりスピード感のある試合展開になるだろうと予想しています。
 また水原三星のアダム・タガートは、JDTを外国籍選手とマレーシア人選手がうまく融合されたチームと見ており、ヴィッセル神戸戦の1-5というスコアは全く当てにならないと述べる一方、日本に足を運びヴィッセル神戸とJDTの試合を観戦したというイ・リムセン監督は自チームについて、マッチフィットネスという観点からは試合への準備が難しいことを認めた上で、ストライカー(ジオゴ)、左フルバック(ラヴェル・コービン=オン)、右ウイング(サファウィ・ラシド)を警戒したいと話しています。
(修正)水原三星の主将はアダム・タガートではなく、ヨム・ギフンです。
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 韓国の国内リーグは新型コロナウィルスの影響により試合実施が延期されており、水原三星は2月19日のACLのヴィッセル神戸戦を除けば、昨年12月以来、実戦から遠ざかっており、この点がJDTにどれだけ有利に働くかに注目したいところです。

 

MFL1部スーパーリーグ 2020年シーズン第1節結果

今季のマレーシアフットボールリーグMFLが開幕し、2月28日(土)から3月1日(日)にかけて、1部スーパーリーグMSLの6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)

2月28日(金)
スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州)
ジョホール・ダルル・タジムJDT 1-0 クダFA
得点者:JDT-マウリシオ(45分)

2月29日(土)
ダルル・マクムルスタジアム(パハン州)
パハンFA 1-2 スランゴールFC
得点者:パハン-イヴァン・カルロス(20分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン(27分)、ブレンダン・ガン(89分)

UITMスタジアム(スランゴール州)
UITM FC 0-2 マラッカ・ユナイテッド
得点者:マラッカ-ソニー・ノルデ(29分)、ロメル・モラレス(90分)
この試合の観戦記はこちらにあります。

スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州)
トレンガヌFC 1-3 ペラTBG
得点者:トレンガヌ-サンジャル・シャアフメドフ(19分)、ペラ-ギリェルメ・デ・パウラ2(41分PK、80分)、シャルル・サアド(52分)

3月1日(日)
トゥン・アブドル・ラザクスタジアム(パハン州)
フェルダ・ユナイテッド 1-1 PJシティFC
得点者:フェルダ-アリフ・ファルハン(48分)、PJ-マハリ・ジャスリ(74分)
*フェルダ・ユナイテッドの恵龍太郎選手はスタメンでフル出場しています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-0 サバFA
得点者:なし

MSL順位表(第1節終了時点)
*PDRM FCは給料未払い問題の解決が遅れたため、勝点3剥奪(はくだつ)処分を受けています。

順位クラブ試合勝点得点失点得失差
ペラ
マラッカ
スランゴール
JDT
フェルダU FC
PJシティFC
サバ
パハン−1
クダ−1
10トレンガヌFC−2
11UITM FC−2
12PDRM FC−2

ゴールランキング

ゴール数選手名所属試合数
ギリェルメ・デ・パウラペラ
マウリシオJDT
サンジャル・シャアフメドフトレンガヌFC
イヴァン・カルロスパハン
イフェダヨ・オルセグンスランゴール
他6名

MSL第2節は、3月6日(金)と7日(土)に開催が予定されています。

3月1日のニュース:日本遠征中のU17代表は最終戦もPK戦で涙、MFLがシャーアラムスタジアムの使用を禁止、MFL開幕で各クラブの外国籍選手が出揃う

日本遠征中のU17代表は最終戦もPK戦で涙
 鹿児島県指宿市で開催されていたJENESYS青少年サッカー交流大会に出場したマレーシアU17代表は、最終日の2月29日にミャンマーU18代表と対戦し、フルタイム0-0(PK戦5-3)と破れて総合順位を6位として今大会を終了しています。
 マレーシアU17代表は、グループステージでは初戦のラオスU18代表は1-1(PK戦2-3)、続く2戦目の鹿児島県選抜U18は2-2(PK戦4-2)、昨日の日本代表U17戦は0-1と0勝3敗となり、最終日の順位決定戦は5位6位決定戦に回っていました。

MFLがシャーアラムスタジアムの使用を禁止
 マレーシアフットボールリーグMFLは、スランゴールFCのホームであるシャーアラムスタジアムの施設検査を行い、公式戦開催に問題ありとして、3月2日に予定されているホーム開幕戦のパハンFA戦を別の会場で行うよう命じたことを公式ホームページで告知しています。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、MFLが1月10日、2月21日そして2月28日の3度の検査を行った結果の結論としており、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASにはこの結論は既に公式に伝えられているということです。
 シャーアラムスタジアムの客席を覆う屋根の一部が老朽化により崩落する可能性があることは、このブログでも何度か取り上げましたが、FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長は、危険とされる屋根の下やその周辺は立ち入り禁止とした上で、安全な座席だけを開放して公式戦を実施すると話していただけに、FASにとっては代替試合会場の確保を直ちに行う必要があります。

MFL開幕で各クラブの外国籍選手が出揃う
 一昨日2月28日のJDT対クダFA戦で開幕した今季のMFLですは、開幕戦の各クラブのロースターが確定し、外国籍選手枠も確定したようです。
 このブログでも今季のMFL1部クラブ紹介記事を掲載しましたが、その時点では確定していなかった外国籍選手枠が埋まったクラブがあるので、その補足をしておきます。
MFL1部スーパーリーグ
<PJシティFC>
FWマーク・ハートマン(フィリピン、タイ1部リーグのナコーンラーチャシーマーFCより加入)
2017年にはサラワクFAとペナンFAでのプレー経験もあるイギリス生まれのフィリピン人ストライカーです。



2月28日のニュース(1):スーパーリーグ各クラブの今季ユニフォームまとめ

いよいよ本日2月28日のジョホール・ダルル・タジムJDT対クダFAの試合で開幕するマレーシアフットボールリーグMFL。MFL1部スーパーリーグ各クラブの今季ユニフォームがほぼ出揃いまいしたので、今回はそれを紹介します。なお、MFL2部プレミアリーグのユニフォームまとめはこちらです。

JDT(ナイキ社製)
 さすがリーグ一の金満クラブ!今季ユニフォームには何と胸スポンサーがありません。発表になっているのはホーム(左)とアウェイ(右)のみです。

パハンFA(アンブロ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージとなっています。胸スポンサーのArus Kuasa社はマレーシアの鉱業会社です。

スランゴールFA(ホマ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。ちなみにマレーシアは英国の植民地だった影響でユニフォームをジャージ(jersey)ではなく、キット(kit)と呼ぶため、例えば左の写真のバックグラウンドの表示は「スランゴールFCホームキット」となっています。
 胸スポンサーのPKNSはスランゴール州開発公社で、昨季までMFLに存在したPKNS FCのオーナーでもあります。またVizionは土木および建設業を中心とするマレーシア企業です。

クダFA(ロット社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのChenang Bay社は、クダ州ランカウィ島を中心にホテルやリゾートを運営するマレーシアの企業です。

ペラTBG(スペインのケルメ社製)
 左がホーム、右がアウェイです。
 胸スポンサーはホームがVisit Perak、アウェイはよく見えませんがPangkor Duty Free Islandです。いずれもペラ州観光局によるもので、実際にはペラ州政府がスポンサーになっています。

マラッカ・ユナイテッド(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのOlympex社はマレーシアの電子表示装置の製造販売企業です。

トレンガヌFC(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からホーム、アウェイ、サードジャージです。
 胸スポンサーのRed One社はマレーシアの携帯電話事業会社です。

PJシティFC(プーマ社製)
 今季ユニフォーム発表会では、なぜかホームユニしか発表されませんでした…。
 胸スポンサーのQ Net社はマレーシア人オーナーながら香港に本社がある連鎖商取引(マルチ商法)企業です。

フェルダ・ユナイテッド(タイのFBT社製)
 このクラブだけ、ユニフォームの画像がないので動画で紹介です。
 胸スポンサーのFeldaはクラブの名称と同じですが、マレーシアの政府機関である連邦土地開発局です。

https://www.youtube.com/watch?v=Diq4TxUyvgY

サバFA(マレーシアのアララットスポーツ社製)
 今季ユニの発表が昨日2月27日でしたので、下の写真のみ入手できました…。
 アララット社のブランドであるカリノのロゴ入りで、左からアウェイ(赤)、ホーム(白)、サードジャージ(青)となっています。
 胸スポンサーは2019年はなかったのですが、今年もなさそうです。

PDRM FC(マレーシアのアル・イクサンスポーツ社製)
 左からアウェイ、サードジャージ、ホーム、ゴールキーパーです。
 胸スポンサーはトレンガヌFCと同じRed One社です。

UTIM FC(ホームとアウェイはアディダス社製、サードジャージはマレーシアのアパレル企業FITECH社製)
 写真左がフィールドプレーヤー用で、左からアウェイ、ホーム、サードジャージ、写真右はゴールキーパー用でアウェイ、ホーム、サードジャージです。
 胸スポンサーはホームとアウェイがSukipt、高等教育機関スポーツ大会(日本で言えばインカレ)、サードジャージはSukiptとマレーシア航空です。

2月26日のニュース:WC予選前のバーレーン戦が新型コロナウィルスの影響で中止に、クロノス社がMFLのGK4名をブランド大使に、スランゴールFCは収容人数減を条件にシャーアラムスタジアムで試合開催か

WC予選前のバーレーン戦が新型コロナウィルスの影響で中止に
 FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼2023年アジアカップ予選が来月3月からの再開を前に、マレーシア代表は、その前にバーレーンのマナマにあるハリーファ・スポーツ・シティー・スタジアムで3月21日にバーレーン代表と練習試合を組んでいましたが、新型コロナウィルスの影響により中止になってしまいました。
 マレーシアの通信社ベルナマの報道によると、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐためにバーレーン政府は既に感染者が出ている19カ国からの入国を厳しく制限しており、その19か国の中にもはマレーシアも含まれていることから、バーレーンサッカー協会がマレーシアサッカー協会FAMに試合中止を申し入れたようです。
 バーレーンサッカー協会のエブラハム・サアド・アル・ブアイナイム事務局長から試合中止を謝罪する手紙を受け取ったことを明らかにしたFAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、3月26日に予定されているWC予選のアウェイでのアラブ首長国連邦UAE戦の前に代わりの試合を手配したいと述べています。
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 ワールドカップ出場に比べれば、2023年のアジアカップ出場は現在のフル代表にとってより現実的な目標なので、フル代表にはむしろこちらを目指して欲しいです。マレーシアが最後にアジアカップに出場したのは2007年の第14回大会ですが、その時はマレーシア、インドネシア、タイ、ベトナムの4カ国による共催だったことから開催国枠で出場できたもので、予選を勝ち上がって出場した大会となると1980年の第7回大会まで遡らなければなりません。

クロノス社がMFLのGK4名をブランド大使に
 イタリアのスポーツブランド、クロノス社Kronosは、マレーシアフットボールリーグMFLでプレーする4名のゴールキーパーとブランド大使契約を結んだと、サッカー専門サイトのヴォケットFCが報じています。
 1973年にイタリアのトレヴィーゾ県モンテベルナで生まれたクロノス社のブランド大使となったのは、ファリザル・ハルン(スランゴールFC)、レメゼイイ・チェ・ロス(UKM FC)、シャフィク・アフィフィ(ペラTBG II)、ザリフ・イルファン・ハシムディン(フェルダ・ユナイテッド)の4名で、クアラルンプール国際空港KLIAに近い三井アウトレットパークKLIAで行われたイベントで発表されています。(写真はクロノス社のFacebookより)

スランゴールFCは収容人数減を条件にシャーアラムスタジアムで試合開催か
 サッカー専門サイトのGoal.comによると、スランゴールFCは、MFLが改修を求めている天井の一部が崩落している客席部分を入場禁止にした上で、シャーアラムスタジアムでの試合開催許可をMFLに求める予定のようです。
 MFLから安全上の問題があることを指摘されている天井の崩落箇所はについては、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長は施設の改修はFASの管轄外であることを、またシャーアラムスタジアムを管理するダルル・エーサン施設管理社(DEFM社)すぐには改修工事を始められないことを公言しており、シャーアラムスタジアムでの試合開催許可が降りない場合は、同じスランゴール州プタリンジャヤのMBPJスタジアムでスランゴールFCの試合を代替開催する可能性も示唆されていました。
 Goal. comの取材に対して、ジョハン事務局長は危険が指摘されている区画の客席を入場禁止にする一方で、防護ネットなどを設置して観客の安全を確保する作業は管理会社によって始まっており、ホーム開幕戦となる3月7日のペラTBG戦はもちろん、MFLが視察を行う3月4日までには完了する予定であると話しています。
 なおこの作業が影響を及ぼすのは、スタジアムの観客席の半数以下にあたる3万5000席程度ということですが、およそ8万人の収容が可能なシャーアラムスタジアムでは、それでもまだ4万5000席残っています。なお昨季3万人以上の観客を集めたのはマレーシアカップ準決勝とMFLの2試合だけだったことから、ジョハン会長は、スタジアムの半分を閉じたとしても、観客収容には何の問題もないと話しています。

2月25日のニュース:クダFAはJDTにチケット割り当て数増を求める、FAカップ2回戦のカードが決定、タイ1部リーグ第2節-代表コンビはともに出場

クダFAはJDTにチケット割り当て数増を求める
 今季のマレーシアフットボールリーグMFLは、今週金曜日2月28日のスンバンシーカップで開幕します。このスンバンシーカップは、英国プレミアリーグのチャリティーシールド(現コミュニティーシールド)を模した試合で、前年のMFL1部スーパーリーグ優勝クラブとマレーシアカップの優勝クラブが対戦する大会です。なお、昨季はスーパーリーグ、マレーシアカップとジョホール・ダルル・タジムJDTが優勝していることから、JDTはマレーシアFAカップ優勝クラブのクダFAと、開場したばかりのJDTの新本拠地スルタン・イブラヒムスタジアムで対戦しますが、このスンバンシーカップのチケットをめぐって、ちょっとした騒動が起こっていると英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が伝えています。
 このスンバンシーカップは、MFL1部スーパーリーグの公式戦として、JDTのホームゲームとして開催されますが、アウェイチームのクダFAに割り当てられたチケットが500枚となっていることが騒動の発端です。MFLの規定では、収容人数が2万人未満のスタジアムでは300枚、2万人以上4万人未満のスタジアムでは500枚、4万人以上のスタジアムでは1000枚のチケットをアウェイチームに割り当てることになっており、JDTはスルタン・イブラヒムスタジアムの収容人数が3万5000人であることから、MFLの規定に従って500枚のチケットをクダFAに割り当てましたが、クダFAはMFLを通じて1000枚のチケットを求めています。記事では、JDTは規定通りの対応をしており、MFLもJDTが割り当て増に応じない限り、何もできないとしています。
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 この問題はこのスンバンシーカップが本家のコミュニティーシールとは異なり、リーグ戦の一部となっていること、そして試合が中立地で行われていないことに端を発しています。特にJDTがリーグ6連覇中と言うことで、スンバンシーカップは今回も含め6回連続でJDTのホームでの開催になっています。
 しかしこれをコミュニティーシールドや隣国タイのチャンピオンズカップのように、リーグ開幕前に行い、会場も例えばブキジャリル国立競技場のような中立地とすれば、何の問題も発生しないどころか、MFLの主催試合として収入も得られると思うのですが、そんな発想はMFLにはないのでしょうか。

FAカップ2回戦のカードが決定
 先週末に行われたFAカップ1回戦の結果を受けて、昨日2月24日にFAカップ2回戦の組み合わせ抽選が行われました。なお、このFAカップは3年連続でシンガポールのEコマース(ネットショッピング)サイトShopee「ショッピー」が冠スポンサーとなり、Shopee FAカップと名称が変更になっています。
 以下は3月17日から18日かけて行われるFAカップ2回戦のカードです。注目のカードの下に小ネタを添えてみました。
*(カッコ)内は所属リーグ:(1)はMFL1部スーパーリーグ、(2)はMFL2部プレミアリーグ、(3)はMFL3部M3リーグ、(4)はMFL4部M4リーグ

PJシティFC(1)対イミグレーション(入国管理局)FC(3)
 内紛騒動で揺れるPJシティFCと、給料未払い問題未解決のためM3出場停止になったジョホールFAに代わって急遽参加したイミグレーションFCの対戦。チーム内にゴタゴタがあるとは言え、M3相手では順当にPJシティFCが勝利するでしょう。
サバFA(1)対クアラルンプールFA(2)
 昨季MFL2部優勝クラブと昨季MFL1部最下位クラブの対戦です。来季の1部昇格を目指すクアラルンプールFAにとっては、負けられない相手でしょう。
クダFA(1)対パハンFA(1)
 2回戦でMFL1部同士が対戦するのは少々残念ですが、今季大型補強を行った昨季4位のクダFAが昨季2位のパハンFAと対戦する2回戦屈指の好カードです。
フェルダ・ユナイテッド(1)対ケランタン・ユナイテッド(2)
 昨季MFL3部で圧勝して2部に昇格したケランタン・ユナイテッドと、すんでのところでMFL1部残留を果たしたフェルダ・ユナイテッドの対戦です。フェルダUには、恵龍太郎選手が在籍しています。
ペナンFA(2)対ヌグリスンビランFA(2)
 今季のMFL2部のクラブの中で最も1部昇格に近いクラブ同士の対戦です。ヌグリスンビランFAには中武駿介選手が在籍しています。
スランゴールFC(1)対サラワク・ユナイテッド(2)
 スランゴールFCのサティアナタン監督と反りが合わず退団したアムリ・ヤハヤが加入したのがサラワク・ユナイテッド。「自分が加入するクラブをスランゴールFCは倒せない」という捨て台詞が正しかったのかどうかが見ものです。
UITM FC(1)対クチンFA(2)
 今月上旬のプレシーズンマッチで対戦し、UITM FCが3-2と勝っているカード。ただし、プレシーズンマッチということで、その結果はあてにはならないでしょう。クチンFAには鈴木雄太選手とタニガワユウキ選手が在籍しています。
KLローバーズ(3)対ジョホール・ダルル・タジムJDT(1)
 昨季MFL2部でプレーした外国籍選手2名を補強し、M3では別格のKLローバーズは国内最強のJDTとの対戦です。MFL2部のクラブなら意外に勝てるかとも思いましたが、今回は相手が悪すぎます。
ケランタンFA(2)対プロタップFC(3)
 外国籍選手がなかなか決まらなかったクランタンFAには、昨季フェルダ・ユナイテッドでプレーした渡邉将基選手が加入し、MFL2部でプレーする選手は6名になりました。
マラッカ・ユナイテッド(1)対ランカウィシティFC(3)
クアタグFC(4)対KSRサイエンスFC(3)
SS FC(4)対UKM FC(2)
ノーザンライオンズFCマーサ対PDRM FC
マークレスST(4)対AF(国軍) FC(3)
ペラTBG(1)対KTローバーズ(3)
サラワク・ユナイテッドII(3)対トレンガヌFC(1)
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 なおShopeeがスポンサーとなったことで、FAカップやMFLの試合もShopeeのサイトからオンラインで購入できます。詳しくはこちらをどうぞ。チケット1枚購入につき1枚無料(!)のキャンペーンもやっています。

ちなみにFAカップのスポンサーとなったShopeeは、インドネシア1部リーグのスポンサーにもなっていますが、あのクリロナにひどいダンスを踊らせたことでも有名です。

https://www.youtube.com/watch?v=fHH3QfBSs7I

タイ1部リーグ第2節-代表コンビはともに出場
 隣国タイリーグ1部の第2節が行われ、ノーシャルル・イドラン・タラハが所属するBGパトゥム・ユナイテッドはアウェイでプラチュワップFCと対戦し0-0の引き分けでした。なおノーシャルル選手は第1節に続いて先発出場し、75分に交代しています。
 またドミニク・タンが所属するポリス・テロFCはアウェイでトラートFCと対戦し3−1と勝利し、開幕2連勝を飾っています。タン選手は73分に途中出場し、試合終了までプレーしました。
 なお明日2月26日に行われる第3節では、2人の所属するクラブが直接対決する「マレーシア選手ダービー」がBGパトゥム・ユナイテッドのホーム、レオスタジアムで開催されます。
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 マレーシア人選手の動向はタイリーグの公式サイトで調べるのですが、タイリーグのサイトは一部が英語になっているので、記事は読めなくとも記録を調べるにはとても便利です。MFLもこれくらいのサイトを作ってくれると、より多くの情報を世界に発信できるのでありがたいのですが…。