マレーシアカップのグループステージ最終節となる第6節が11月10日と11日に行われ、各組の上位2チームが進出する準々決勝の組み合わせが決定しています。 11月14日と18日にホームアンドアウェイ方式行われる準決勝の組み合わせはA組1位のKLシティFC対B組2位のスランゴールFC、B組1位のトレンガヌFC対B組2位のサラワク・ユナイテッドFC、C組1位のマラッカ・ユナイテッドFC対D組2位のサバFC、そしてD組1位のJDT対C組2位のクダ・ダルル・アマンFCとなっています。 (各試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)
グループステージA組 2021年11月10日@ダルル・マクモルスタジアム(パハン州クアンタン)スリ・パハンFC 0-1 KLシティFC 得点者:KL-ザフリ・ヤハヤ(83分PK) 既に準決勝進出を決めているKLシティFCがスリ・パハンFCを破ってA組首位でグループステージを突破しています。 マレーシアカップではここまでの5試合で8ゴールを挙げているロメル・モラレスや主将のパウロ・ジョズエ、さらにダニエル・ティンら主力メンバーを思い切って先発から外し休養させる余裕を見せたKLシティFCでしたが、0-0まま終了かと思われた83分にザフリ・ヤハヤが決勝ゴールを決め、グループステージ無敗でなんと29年ぶりとなる準々決勝に進出しています。その一方で前節のペナンFCで足首のケガを途中退場したDFイルファン・ザカリアがその後の診断で手術を要する重症で全治3ヶ月であることも発表されており、クラブにも代表にも文字通り痛い離脱となりました。KLシティFCは準々決勝では同じ首都圏に本拠地を持つスランゴールFCと「*クランバリーダービー」で対戦します。*クラン川に沿って発展したクアラルンプールとスランゴール州を含めた一帯の総称。 今季のMリーグでは降格圏ギリギリの10位で1部残留を決めたスリ・パハンFCは、監督排斥運動が起こるほどの状況に陥っているペナンFC相手にに5-0、4-0と大勝したものの、結局、グループステージはこの2勝だけで、今季2部で2位だったサラワク・ユナイテッドFCにも2敗するなど、今後はドラー・サレー監督の進退が問われるのは必至です。まぁMリーグでの開幕2連敗で新監督のトマス・ドゥーリー監督を「休養」させて、昨季の不振を理由に一度は解任したドラー監督を再び監督に据えるような素人主導のフロント人事が来季も続くようであれば、来季は2部降格最有力候補となりそうです。
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2021年11月10日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)サラワク・ユナイテッドFC 1-2 ペナンFC 得点者:サラワク-クリスティ・ジャヤシーラン(7分)、ペナン-ジェフリ・フィルダウス・チュウ(13分)、アメル・アザハル(43分) KLシティFC同様、既に準々決勝進出を決めているサラワク・ユナイテッドFCはほぼ主力メンバーが先発しましたが、マレーシアカップでは未勝利だったペナンFCに初勝利を献上しています。 1点を先制されたペナンFCは13分に巧妙なトリックプレーを使ったフリーキックで同点に追いつくと、その前にもゴールポストに阻まれるなど惜しいシュートを放っていたアメル・アズハルがエンドリックからジェフリ・フィルダウス・チュウと繋がったパスを受けて決勝ゴールを決めています。 チーム内の混乱から外国籍選手を含めた主力選手の退団が噂されているペナンFCですが、この日のゴールを決めたジェフリ・フィルダウス・チュウとアメル・アズハル、また63分にサラワク・ユナイテッドFCが得たPKを好セーブで防いだブライアン・シーらが来季の主力となっているかも知れません。
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2021年マレーシアリーグ グループステージA組最終順位表(第6節終了時)
Team G W D L GF GA GD P 1 #KLC 6 4 2 0 12 4 8 14 2 #SWU 6 3 1 2 9 10 -1 10 3 SRP 6 2 0 4 11 7 4 6 4 PEN 6 1 1 4 4 15 -11 4
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点 クラブ名:PEN-ペナンFC、KLC-KLシティFC、SPP-スリ・パハンFC、SWU-サラワク・ユナイテッドFC #KLシティFCとサラワク・ユナイテッドFCのグループステージに進出が決定しています。
グループステージB組 2021年11月10日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)クチンシティFC 1-1 トレンガヌFC 得点者:クチン-鈴木雄太(33分)、トレンガヌ-ラーマット・マカサフ(19分) B組首位での準々決勝進出を既に決めているトレンガヌFCは、今週日曜日から始まる準々決勝初戦に備えてか主力の一部を休ませる布陣で臨みましたが、クチンシティFCのミスに乗じてラーマット・マカサフが先制ゴールを決め、前半はトレンガヌFCがリードして終了します。 後半が始まってすぐの46分には、ペナルティエリアの外でボールを得た鈴木雄太がシュートを放つとトレンガヌFCのDFに当たって覚悟が変わったボールがそのままゴールに吸い込まれてクチンFCが同点に追いつきます。先制点を許していたミスに絡んでた鈴木選手が自身のシュートで同点に追いつく展開となったこの試合はこのまま1-1で終了しています。今季2部で5位のクチンFCは1部の3チームを相手に6試合で1勝2分3敗と胸を張れる成績でマレーシアカップを終えています。 リーグ戦では終盤失速して4位となったトレンガヌFCはこのマレーシアカップ優勝と優勝チームに与えられる来季のAFCカップ出場権獲得を目指し、準々決勝ではサラワク・ユナイテッドFCと対戦します。 クチンシティFCの鈴木雄太選手は先発してフル出場しています。
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2021年11月10日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)ペラFC 1-2 スランゴールFC 得点者:ペラ-ロイザット・ダウド(10分)、スランゴール-シーン・セルヴァラジ(72分)、ワン・ザック・ハイカル(85分) グループステージ敗退が決まっているペラFCが先制し、そのまま1-0が続いた試合はかつては琉球FCにも在籍したワン・ザック・ハイカルなどの2ゴールでスランゴールが逆転勝ちしています。 スランゴールFCは準々決勝ではKLシティFCと対戦しますが、U23アジアカップ予選に出場し、帰国後の検疫隔離中のMFムカイリ・アジマルやDFハリス・ハイカルらが次戦からは出場可能となり、グループステージとは違ったチームが見られそうです。
2021年マレーシアリーグ グループステージB組最終順位表(第6節終了時)
Team G W D L GF GA GD P 1 #TFC 6 5 1 0 16 4 12 16 2 #SEL 6 4 0 2 12 8 4 12 3 KUC 6 1 2 3 6 12 -6 5 3 PRK 6 0 1 4 4 14 -10 1
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点 クラブ名:TFC-トレンガヌFC、SEL-スランゴールFC、PRK-ペラFC、KUC-クチンシティFC
グループステージC組 2021年11月9日@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)マラッカ・ユナイテッドFC 2-0 クダ・ダルル・アマンFC 得点者:マラッカ-マヌエル・オット( 24分)、ジョヴァンニ・ゴメス・ダ・シルヴァ(89分) C組の2位となるとD組1位のJDTが準々決勝の相手となることから、両チームともC組首位での突破を目指して対戦しました。Mリーグ1部では今季8位だったマラッカ・ユナイテッドFCが試合開始から終始優勢を保って試合を進め、リーグ2位のクダを抑えてC組首位で順々決勝進出を決めています。この結果、マラッカ・ユナイテッドFCは準々決勝ではサバFCと、クダ・ダルル・アマンFCはJDTと対戦します。
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*11月9日に予定されていたヌグリスンビランFC対ケランタン・ユナイテッドFCの試合は、ヌグリスンビランFCの出場辞退により、ケランタン・ユナイテッドFCが3-0で不戦勝となっています。
2021年マレーシアリーグ グループステージC組順位表(第5節終了時)
Team G W D L GF GA GD P 1 #MLU 6 5 1 0 15 5 10 16 2 #KDA 6 4 0 2 13 6 7 12 3 KLU 6 1 1 4 8 12 -4 4 4 *NSE 6 1 0 5 1 12 -11 3
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点 クラブ名:KDAークダ・ダルル・アマンFC、MLU-マラッカ・ユナイテッドFC、NSE-ヌグリスンビランFC、KLU-ケランタン・ユナイテッドFC #マラッカ・ユナイテッドFCとクダ・ダルル・アマンFCのグループステージに進出が決定しています。 *ヌグリスンビランFCは新型コロナ感染者が多数発生したため、第3節以降を出場辞退しています。
グループステージD組 2021年11月9日@スルタン・モハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)ケランタンFC 0-4 JDT 得点者:JDT-シャフィク・アフマド(48分)、レアンドロ・ヴェラスケス(60分PK)、ギリェルメ・デ・パウラ(62分)、シャールル・サアド(90+1分) 今季のMリーグチャンピオンのJDTが6戦無敗で準々決勝に進出し、リーグ優勝とマレーシアカップ優勝の今季2冠達成にまた一歩近づいています。
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2021年11月9日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)サバFC 1-0 PJシティFC 得点者:サバ-リスト・ミトレフスキ(21分PK) 勝った方が準々決勝進出となる直接対決はサバFCがPJシティFCの猛攻を耐え忍んで1-0で勝利しています。この試合に引き分けても準々決勝への進出となっていたPJシティFCでしたが、リーグ戦では2勝、このマレーシアカップでも初戦は引き分けていたサバFCに対し、21分にサバFCのパク・タエスをK・プラバカランがペナルティエリア内で倒して与えたPKの1点に泣いています。
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2021年マレーシアリーグ グループステージD組最終順位表(第6節終了時)
Team G W D L GF GA GD P 1 #JDT 6 6 0 0 14 1 13 18 2 #SAB 6 2 2 2 6 9 -3 8 3 PJC 6 1 2 3 5 6 -1 5 4 KEL 6 0 2 4 4 13 -9 2
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点 クラブ名:PJC-PJシティFC、SAB-サバFC、KEL-ケランタンFC #JDTとサバFCのグループステージに進出が決定しています。