Mリーグ2部プレミアリーグ2020年シーズン第7節結果

 9月11日(金)と9月12日(土)の両日に、2部プレミアリーグ第6節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)
 1位のペナンFAと2位のクアラルンプールFAがいずれも勝利し、1部昇格を狙うライバルとの勝点差を8としています。

9月11日(金)
MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
UKM FC 1-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:UKM-ハイズ・ハニフ(90分)

9月12日(土)
サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンFA 2-1 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:クチン-ハイロル・モクタル(18分)、ラフィエザン・ラザリ(87分)、サラワクU-パトリック・ロナルジーニョ(60分)
 ともにサラワク州クチンを本拠地とする2チームのサラワクダービーでは、クチンFAが今季初勝利を挙げています。
 クチンFAの鈴木雄太選手と谷川由来選手はいずれも先発してフル出場しています。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFA 1-0 ペラII
得点者:ケランタン-ニック・アキフ・シャヒラン(45分+1分)
 ケランタンFAの渡邉将基選手は先発でフル出場しています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールFA 4-1 トレンガヌFC II
得点者:クアラルンプール-フランシス・コネ2(12分PK、47分)、パウロ・ジョズエ(20分)、ズハフリ・ヤハヤ(90分+5分)、トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(82分)
 この勝利で勝点で並びながらも、得失差でペナンFAに次ぐ2位となっているクアラルンプールFAは次節第8節でペナンFAと直接対決します。
 一方のトレンガヌFC IIは新型コロナウィルスによる中断からの再開後は3連敗となっています。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は先発でフル出場しています。

トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFA 2-1 スランゴール2
得点者:ヌグリスンビラン-アルミール・ネト2(30分、87分)、スランゴール-クエンティン・チェン(29分)
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

タン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
ジョホール・ダルル・タジムJDT II 1-2 ペナンFA
得点者:JDT-フェロズ・バハルディン(31分)、ペナン-カイル・アズリン(4分)、エンドリック(44分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発出場し、83分に交代しています。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第7節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1ペナンFA75201651117
2クアラルンプールFA7520156917
3トレンガヌFC II74031010012
4JDT II73221212011
5スランゴール2731399010
6ケランタンU730489-19
7ヌグリスンビランFA7304712-59
8ケランタンFA732210738
9UKM FC7223510-58
10ペラ II7124910-15
11サラワクU7123910-15
12クチンFA7115716-94
*8位のケランタンFAは給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第7節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7カサグランデペナンFA7
6エンドリックペナンFA7
6フランシス・コネクアラルンプールFA6
4パウロ・ジョズエ他5名

Mリーグ2部プレミアリーグ2020年シーズン第6節結果

 9月4日(金)と9月5日(土)の両日に、2部プレミアリーグ第6節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)

9月11日(金)
シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFA 2-0 ヌグリスンビランFA
得点者:ペナン-カサグランデ(6分)、リ・チャンフン(62分)
 ホームのペナンFAがリーグ再開から2連勝で首位に躍り出ました。リーグ得点王のカサグランデがこの試合でもゴールを決め、6試合で7ゴールと好調を維持しています。ちーむも今季はまだ無敗です。
 一方、ヌグリスンビランFAはMリーグ1部への自動昇格となるリーグ2位まで勝点差8となってしまい、昇格争いから脱落です。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手はスタメンでフル出場しています。

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタ・バル)
ケランタン・ユナイテッドFC 0-2 クアラルンプールFA
得点者:クアラルンプール-パウロ・ジョスエ2(63分、90分+2分)
 クアラルンプールFAがリーグ中断を挟み3し、勝点14として2位に浮上しています。首位のペナンFA同様、6試合無敗で勝点では並んでいるものの、得失差により2位となっています。
 ケランタン・ユナイテッドFCはリーグ再開から2連敗です。

サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッドFC 0-0 UKM FC
得点者:なし

9月5日(土)
MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
ペラII 5-1 クチンFA
得点者:ペラ-カイルル・アシュラフ・サヒザ(15分)、ナズミ・アーマド(26分)、アディブ・ラオプ2(50分、57分)、サシャ・ペッシ(89分)、クチン-ジョセフ・カラン・ティ(55分)
 今季初勝利を目指した両チームの戦いはペラIIが勝利し、今季初白星を飾っています。
 一方、クチンFAはこの試合でも勝利を得られず今季勝ち星のない唯一のクラブになってしまいました。
 クチンFAの鈴木雄太選手と谷川由来選手はいずれも先発してフル出場しています。

スルタン・イスマイル・ナサルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 2-3 JDT II
得点者:トレンガヌ-エンク・ヌル・シャキル2(1分、55分)、JDT-キコ・インサ2(11分、27分)、フェルナンド・ロドリゲス(66分)
 Bチーム同士の対戦は、リーグ中断まで4連勝だったトレンガヌFC IIが前節に続いて連敗しています。
 勝利したJDT IIは、代表招集も噂されている帰化選手のリリドン・クラスニキが先発出場。このままだと選手層が厚いトップチームで出場機会のないBチームの選手が代表招集という可能性もありそうです。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手は先発でフル出場していますが、JDT IIの廣瀬慧選手はベンチ入りしませんでした。

MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール20-0 ケランタンFA
得点者:なし
 新オーナーが決まり心機一転が期待されたケランタンFAでしたが、引き分けに終わり上位浮上のきっかけが掴めないままBクラスに低迷しています。
 一方、スランゴール2はこの試合後にU19代表候補合宿に参加する選手が離脱するため今後は選手層の薄さに苦しみそうです。
 ケランタンFAの渡邉将基選手は警告累積による出場停止によりベンチ入りしませんでした。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第6節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1ペナンFA64201441014
2クアラルンプールFA6420115614
3トレンガヌFC II640296312
4JDT II63211110111
5スランゴール2631267110
6ケランタンU63038809
7ヌグリスンビランFA6204511-66
8ケランタンFA62229725
9ペラ II61239905
10サラワクU 6123910-15
11UKM FC6123410-65
12クチンFA6015515-101
*8位のケランタンFAは給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第6節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
7カサグランデペナンFA6
5エンドリックペナンFA6
4ダニアル・アスリスランゴール26
4フェルナンド・ロドリゲスJDT II6
4フランシス・コネクアラルンプールFA6
4フェリックス・チディケランタン6

Mリーグ2部プレミアリーグ2020年シーズン第5節結果

 3月16日から中断していたMリーグが再開し、8月28日(金)と8月30日(土)の両日に、2部プレミアリーグ第5節の6試合が行われました。以下結果です。(ホームチームが左側です。)

8月28日(金)
サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンFA 1-4 スランゴール2
得点者:クチン-ジョセフ・カラン・ティー(81分)、スランゴール-ダニアル・アスリ2(26分、64分)、ファズルル・ファーリズ(48分)、アリフ・ハイカル(83分)
 クチンFAは未だ今季白星なしと苦しい試合が続いていますが、プレミアリーグは8位までが勝点差3以内という接戦になっていて、1勝するだけ順位が大きく変わります。しかも今季は3部のM3リーグが新型コロナウィルスの影響で中止となっており、2部と3部の間での入れ替えなく、今季が11位以下に終わっても降格の心配はありません。
 クチンFAの鈴木雄太選手は先発してフル出場、谷川由来選手は89分に交代出場しています。

クアラルンプール・フットボールスタジアム(クアラルンプール)
クアラルンプールFA 2-1 UKM FC
得点者:クアラルンプール-フランシス・コネ(27分)、パウロ・ジョズエ(82分)、UKM-アカニ・サンデイ(90+3分)
 クアラルンプールFAはリーグ中断期間を挟んで連勝し、無敗記録を5試合としています。
 一方のUKM FCは開幕戦で勝利を挙げたもの、それ以降は1分3敗となっています。

トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFA 1-0 トレンガヌFC II
得点者:ヌグリスンビラン-イザック・イズハン・ユスワルディ(90+4分)
 ヌグリスンビランFAは今季2勝目を挙げ、開幕から4連勝中だったトレンガヌFC IIに今季初黒星をつけています。
 ヌグリスンビランFAの中武駿介選手、トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手はいずれも先発でフル出場しています。

8月29日(土)
スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタ・バル)
ケランタンFA 0-3 ペナンFA
得点者:ペナン-エンドリック3(53分、66分、90+3分)
 ペナンFAがエンドリックのハットトリックで2位に浮上。首位とのトレンガヌFC IIにも勝点差1と迫っています。エンドリックは昨季はスランゴールFCに在籍していましたが、24歳という年齢ながらケガを理由にコンディション不良を訴えることが多く、サティアナタン監督の信用を失い(報道によれば)、昨シーズン終了時には契約が更新されなかった経緯がありますが、見事に復活したようです。
 ケランタンFAの渡邉将基選手はスタメンでフル出場しましたが、前節のUKM FC戦に続き、60分にイエローカードを出されています。

MPMスタジアム(ペラ州マンジュン)
ペラ II 2-2 サラワク・ユナイテッドFC
得点者:ペラ-タリク・イシッチ(20分)、ブルーノ・ベゼーハ(40分)、サラワク-ミラド・ザニドプール(8分)、カユム・ジャブルラー(52分)
 クチンFAと共にまだ今季白星のないペラIIは今季2度目の引き分けで勝点1を獲得しています。

タン・スリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州ラーキン)
ジョホール・ダルル・タジムJDT II 3-2 ケランタン・ユナイテッド
得点者:JDT-ルイス・カブレラ(37分)、ニコラス・フェルナンデス(60分)、フェルナンド・ロドリゲス(64分)、ケランタン-ファクルル・ザマン(48分)、ガッサマ・アルフサイネイ(75分)
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発出場し、66分に交代しています。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第5節終了時)

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1トレンガヌFC II540173412
2ペナンFA5320124811
3クアラルンプールFA532095411
4ケランタンU53028629
5スランゴール253028719
6JDT II52218808
7ヌグリスンビランFA520359-46
8ケランタンFA5212972*4
9サラワクU5113910-14
10UKM FC5113410-64
11ペラ II502348-42
12クチンFA5014410-61
*8位のケランタンFAは給料未払い問題により勝点3が剥奪されています。

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第5節終了時)

ゴール数選手名所属試合数
6カサグランデペナンFA5
5エンドリックペナンFA5
4ダニアル・アスリ他2名

8月11日のニュース:来季は複数のMリーグクラブに新たなオーナーが誕生か、ケランタンFA買収に投資家が名乗りを上げる、スランゴールFCとパハンFAは民営化後は共に皇族がクラブのトップに

来季は複数のMリーグクラブに新たなオーナーが誕生か
 マレーシアサッカー協会FAMは、国内リーグMリーグ1部と2部の全てのクラブに対して9月30日までに州サッカー協会(州FA)から独立した民営化クラブとなることを求めていますが、未払い給料問題を抱えるクラブが複数あり、その前途は多難かと思いきや、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版によると、Mリーグクラブ買収に関心がある企業や個人が一定数おり、そういった中から新たなオーナーが誕生する可能性もあるようです。
 Mリーグ1部ではペラTBGの他、クダFAやマラッカ・ユナイテッドといった数百万リンギを超える未払い給料を含めた負債を抱えるクラブや、やはり未払い給料が問題となっているMリーグ2部のケランタンFA、ペナンFAの他、クアラルンプールFAなども買収の対象となっているようです。
 この報道を裏付けるように、ケランタンFAを運営するケランタン州FAのフシン・デラマン事務局長は外国企業による買収の問い合わせを受けたことを明かし、未払い給料問題を抱えるクラブであっても、買収対象として関心を持たれていることに驚いたと話しています。
 またペラTBGを運営するペラ州FAのモハマド・アズリン・モハマド・ナズリ名誉事務局長も同様の問い合わせを受けていると話す一方、クアラルンプールFAのノクマン・ムスタファ事務局長は個人の資産家から調査を受けたことを明かしています。
 なお、イツのサッカー情報サイトトランスファマルクトによると上記の各クラブの資産価値は、Mリーグ1部のクダFAが2000万リンギ(およそ5億500万円)、マラッカ・ユナイテッドが1930万リンギ(およそ4億8700万円)、ペラTBGが1650万リンギ(およそ4億1600万円)、Mリーグ2部のクアラルンプールFAが1090万リンギ(およそ2億7500万円)、ペナンFAが840万リンギ(およそ2億1200万円)そしてケランタンFAが360万リンギ(およそ9080万円)となっています。

ケランタンFA買収に投資家が名乗りを上げる
 上の記事と関連して同じハリアンメトロは、Mリーグ2部ケランタンFAの買収に投資家のノリザム・トゥキマン氏が名乗りを挙げていると報じています。
 U19代表候補のワン・クザインの父親であるアメリカ在住の大学教諭ワン・カマル・ワン・ナピが買収から手を引く一方で、ケランタン州FAはこのノリザム氏と交渉を行い、既に同意書にサインする寸前まで話が進んでいるということです。
 ケランタン州FAのフシン・デラマン事務局長によれば、ノリザム氏はケランタンFAの再生計画なども明かし、ここまでの話し合いは順調に進んでいるということで、今後は詳細を詰めた後に、公式な契約にサインされる予定であると話しています。

スランゴールFCとパハンFAは民営化後は共に皇族がクラブのトップに
 Mリーグクラブ民営化関連では、共にMリーグ1部のスランゴールFCとパハンFAが共に皇族がクラブのトップとなりそうだと、ハリアンメトロが報じています。
 スランゴールFCが民営化される際には、スランゴール州皇太子のトゥンク・アミル・シャア・スルタン・サラフディン・イドリス・シャア殿下を筆頭株主とし、これにスランゴール州FAも一部株式を保有する他、スランゴール州の機関であるスランゴール開発公社PKNSや州首相企業MBIなども株式を持つということです。なお一部の株式はサポーターに対しても売り出される可能性があることを、スランゴール州FAのシャーリル・モクタル副会長は明らかにしています。
 一方パハンFAを運営するパハン州FAはパハン州皇太子のトゥンク・アブドル・ラーマン・スルタン・アーマド・シャア殿下がオーナーを務める企業を中心としたグループが買収する形で民営化が行われる予定だということです。
 Mリーグにはジョホール州皇太子でTMJの愛称で知られるトゥンク・イスマイル殿下がオーナーのジョホール・ダルル・タジムJDTがありますが、JDTはトゥンク・イスマイル殿下が単独オーナーですが、スランゴールFCとパハンFAは皇太子を中心としたグループによる運営となりそうです。
 なおドイツのサッカー情報サイトトランスファマルクトによると、スランゴールFCは1950万リンギ(およそ4億9200万円)、パハンFAは1420万リンギ(およそ3億5800万円)の資産価値があるとなっています。

7月27日のニュース:スランゴールFCのエースは未だチームに合流できず、ペナン州協会は5000万円を超える未払い給料を完済、代表監督は11月にもう1試合練習試合を希望

スランゴールFCのエースは未だチームに合流できず、
 Mリーグ1部スランゴールFCはチームの得点王が未だチームに合流できていないと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
 Mリーグ再開予定の8月26日までちょうど1ヶ月となり、各クラブが試合に向けて練習のペースを上げる中、今季4試合で3得点を挙げているスランゴールFCのイフェダヨ・オルセグンは帰国中のナイジェリアから出国できていないということです。
 活動制限令MCOが発令された後に母国に戻ったオルセグン選手は、ナイジェリア政府が自国民の出国を制限していることから、国内で足止めを食らっており、マレーシアへ戻る予定は決まっていません。.
 昨季2019年シーズンの途中でスランゴールFCに加入しながら12ゴールを挙げ、チームの得点王に輝いたオルセグン選手の合流が遅れれば、リーグ中断時点で6位のスランゴールFCは、今季の目標である上位3位以内に入ってアジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグ、あるいはAFCカップの出場が危ぶまれることになります。

ペナン州協会は5000万円を超える未払い給料を完済
 Mリーグ2部のペナンFAを運営するペナン州サッカー協会FAPは、総額1200万リンギ(およそ5110万円)の未払い給料を完済したと、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 PFAのアマル・プリトパル・アブドラ会長は、今年4月から6月までの選手及びスタッフに対する未払い給料の支払いは今月から始まっており、この未払い給料問題が解決したことで、チームは8月26日に再開予定のMリーグに集中できるだろうとと話しています。
 今季のMリーグ2部では昇格圏の2位以内を目指しているペナンFAですが、リーグ中断までの4試合では2勝2分と首位のトレンガヌFC IIとは勝点差が4の3位につけています。この日、練習を視察したペナン州のチョウ・コンヨー州首相と会談したアマル会長はリーグ再開後もシーズン当初のパフォーマンスを維持できれば、2017年シーズン以来となる来季のMリーグ1部昇格も可能だと話しています。

代表監督は11月にもう1試合練習試合を希望
 10月に再開されるFIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選を前に、マレーシア代表はクウェート代表との練習試合を予定していますが、代表のタン・チェンホー監督は少なくとももう1試合の練習試合を希望していると、マレー語紙コスモ電子版が伝えています。
 10月8日に行われるアウェイのアラブ首長国連邦UAEとのW杯予選を前に、マレーシアは10月2日にバーレーンのマナマで、また11月にはホームのブキジャリル国立競技場でクウェートと練習試合を行う予定ですが、タン監督は11月にもう1試合の練習試合を希望しているということです。
 なおマレーシアのW杯アジア二次予選の日程は、10月8日のUAE戦の後は10月12日にホームでのベトナム戦、そして11月17日には二次予選最終戦となるアウェイのタイ戦と続きます。
 タン監督によれば、9月24日からの開始が予定されている代表候補合宿から10月いっぱいまでは日程的に余裕がないものの、FIFAの国際マッチデーとなっている11月2日から11日は予定が入っていないとして、ここにもう1試合の練習試合を組むことが可能だとしています。
 「この(11月2日から11日の)期間にはクウェート戦が予定されているが、)W杯アジア二次予選となる)タイ戦はアジア三次予選に進めるか否かがかかる試合になる可能性があるため、できる限りの準備を行った上で臨みたい。そのためにもこの期間にもう1試合の練習試合をマレーシアサッカー協会FAMに依頼している。」とタン監督は話しています。

7月17日のニュース:ペナン州協会は民営化手続きをほぼ完了、チーム最年少の18歳はリーグ再開後のスタメンを目指して奮闘中、一方U19代表主将は経験を武器にスタメンを狙う

ペナン州協会は民営化手続きをほぼ完了
 ペナン州サッカー協会FAPは民営化手続きがほぼ完了していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 FAPのアマル・プリトパル・アブドラ会長は、民営化手続きを前にFAPが運営するMリーグ2部のクラブであるペナンFAをFAPから切り離す民営化の結果、クラブが独自で運営を行えるのかどうかを検証する必要があったと話しています。しかし、民営化はマレーシアサッカー協会FAM、アジアサッカー連盟AFC、そして国際サッカー連盟FIFAによって求められている他、9月30日までに民営化手続きを完了しなければ来季2020年のMリーグ参加が危うくなることから、民営化を決定したと話しています。
 FAPの臨時総会開催後の記者会見に応じたアマル・プリトパル会長は、民営化は選手の給料などの資金提供を受けていた州政府の財政負担を減らすことにもなるだけでなく、クラブ運営を健全化する機会でもあると話す一方、過去3ヶ月間未払いとなってペナンFAの選手の給料については、今週中に解決する見通しであると述べています。
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 最後にサラッと書きましたが、このペナンFAも給料未払い問題を抱えるクラブだったようです。FAMが押し進める民営化の結果、州政府からの支援がなくなるクラブが増えると、東南アジア各国の中では、比較的高給が支払われているとされるMリーグは選手にとっては魅力のないリーグになってしまう可能性もありそうです。

チーム最年少の18歳はリーグ再開後のスタメンを目指して奮闘中
 Mリーグ1部スランゴールFCのハリス・ハイカル・アダム・アフタルはチーム最年少ながら、スタメン入りを目指して奮闘中であると、スポーツ専門サイトのスタジアム・アストロが報じています。
 今季2020年シーズンが開幕した2月の時点では、スランゴールFCのBチームであるMリーグ2部のスランゴール2に登録されていたハリス・ハイカル選手はそのプレーぶりが評価され、現在はスランゴールFCの練習に参加しています。
 リーグ再開後はスランゴールFCの主力選手として試合に出たいと話すハリス・ハイカル選手は「自分はチーム最年少だが、サティアナタン監督に自分はAチームの同じポジションの選手よりも優れていることを示すために常に全力で練習に取り組んでいる。それを見て監督が出場機会を与えてくれれば、自分が1部でもプレーできることを示す自信はある。」と話し、さらにスランゴールFCで優勝してかつての栄光を取り戻し、マレーシアやアジアでスランゴールFCの名を知らしめたいとも話しています。
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 10月に開催予定のAFC U19選手権に出場するU19代表でも主力選手として期待されるハリス・ハイカル選手ですが、3月1日のMリーグ2部の試合で私もプレーを見ています。サッカーの素人の私にもわかるくらい突出して見えたハリス・ハイカル選手のAチーム昇格は当然であり必然という印象です。ハリス・ハイカル選手のセンターバックと言うポジションは、スランゴールFCの主将でもある外国籍選手のテイラー・リーガンとポジションがかぶりますが、サティアナタン監督がハリス・ハイカル選手をどう使うのが見ものです。

一方U19代表主将は経験を武器にスタメンを狙う
 スタジアムアストロは、上の記事で取り上げたハリス・ハイカルとともにスランゴール2からスランゴールFCへ昇格したムカイリ・アジマル・マハディについても取り上げていますが、こちらはMリーグ1部でのプレー経験を武器に、スランゴールFCのスタメン取りを狙う決意のようです。
 昨季はMリーグ1部のPKNP FC(現ペラII)に所属したムカイリ・アジマル選手は、Mリーグ1部初出場が17歳3ヶ月16日と衝撃的なデビューを果たしています。この時は67分からの途中出場でしたが、わずかな時間でも国内のトップレベルでの試合を経験したことで、試合の流れを読み、判断の速度を上げなければならないことを学んだと語っています。
 このムカイリ・アジマン選手に昨季終了前に獲得に興味を示したスランゴールFCがフェルダ・ユナイテッド、クダFA、ペナンFAとの争奪戦に勝ち、今年2020年からの3年契約を結んでいます。
 「スランゴールFCの練習に初めて参加した際は、サティアナタン監督が少し怖かったが、練習中には多くの励ましの言葉をかけられ、レギュラーを目指して努力するように言われて自信がついてきた。」と話すムカイリ・アジマル選手はU19代表でも主将を務めており、上記のハリス・ハイカル選手とともに代表でも次世代の主力として期待されています。

6月27日のニュース:Mリーグ16クラブに練習再開許可、FAMはプロ契約を逃したエリートアカデミー出身者に大学進学の道を模索、クダFAのアズミール・ユソフが退団を発表、Mリーグクラブの監督が相次いで観客を入れての試合を要望

Mリーグ16クラブに練習再開許可
 マレーシアの通信社ブルナマは、国内リーグのMリーグを主催するマレーシアフットボールリーグMFLが、1部スーパーリーグと2部プレミアリーグのそれぞれ8クラブに第一段階の練習再開許可を与えたことを報じています。
 この16クラブは、綿棒テストの結果や消毒済みの練習場の登録、フィールド上での身体接触プレーの禁止が守れられているかなどを監視する責任者の任命などMFLが設けた練習再開基準を満たした上で、必要書類を全て提出したクラブだということです。
 MFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは「(身体接触プレーが禁じられている)第一段階の練習は、(身体接触プレーが可能になる)第二段階の練習へと進めるかどうかの重要な基準となる。各クラブが練習中も社会的距離(ソーシャルディスタンス)として3mから5mを維持するなど標準作業手順SOPを守っているかを注視したい。Mリーグの全クラブからの協力が得られれば、第二段階の練習への移行も予定より早まる可能性がある。」と述べています。
 なお練習再開許可が出ているMリーグ1部のクラブは、UITM FC、スランゴールFC、ジョホール・ダルル・タジムJDT、トレンガヌFC、ペラTBG、マラッカ・ユナイテッド、フェルダ・ユナイテッドFC、クダFAの8クラブ、Mリーグ2部はヌグリスンビランFA、スランゴール2、JDT II、トレンガヌFC II、ペナンFA、クチン FA、ペラIIとクアラルンプールFAの8クラブです。

FAMはプロ契約を逃したエリートアカデミー出身者に大学進学の道を模索
 マレーシアサッカー協会FAMは、教育省とともに運営するプロサッカー選手養成のエリートアカデミーであるモクタル・ダハリ・アカデミーAMDの卒業生に大学進学の道を開こうとしていると、マレー語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 18歳までの選手を対象としているAMDから1年間に40から50人の選手が卒業しますが、その全員がMリーグクラブと契約できるわけではないことから、プロ契約を逃した卒業生が大学など高等教育機関へ進学して、スポーツ科学などの勉強を続けることができるよう、高等教育省が設けているスポーツ選手優遇プログラムを通じての進学が可能になるようにしたいと、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長が高等教育省のスポーツ部門のトップを務めるペカン・ラムリ氏との会談の席上で述べています。
 「このルートでの進学が可能になれば、進学先大学のサッカー部でのプレーも可能になり、その後のMリーグクラブ入団などにもつながる可能性もある。この実現に向けて、FAMと高等教育省との間で戦術機協力関係を築くために、近々両者の間で了解覚書MOUを交わす予定もある。」とスチュアート事務局長は述べています。

クダFAのアズミール・ユソフが退団を発表
 クダFAの選手が自ら契約解除を申し出ているという話はここでも取り上げましたが、これまで名前が明かされていなかったこの選手がアズミール・ユソフであることがわかりました。
 アズミール選手が自身のインスタグラムで明らかにしたもので、これまでの報道通り、クダFAを揺らしている給料未払い問題とは無関係で、自らが行っている仕事に専念したいことが理由であるとしています。
 2016年の1シーズンを過ごした後、昨季2019年にクダFAに復帰していたアズミール選手は退団後は、自身が関わっているというクダ州のイスラム教義に基づいた宗教学校の建設に関わっていくとしています。

Mリーグクラブの監督が相次いで観客を入れての試合を要望
 Mリーグ2部クアラルンプールFAのニザム・アズハ・ユソフ監督は、Mリーグ再開時には観客を入れての試合開催を提案していると、マレー語紙ハリアンメトロが報じています。
 マレーシアでは新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため営業が禁止されていた映画館や劇場が7月1日から営業再開となりますが、これを例に挙げたニザム監督は、人数を制限し、人が集まる映画館やモスクなど宗教施設などと同様の標準作業手順SOPを守った上での観戦なら可能なのではないかと述べています。
 「従来は5000人収容の施設なら、入場者を1000人に制限するなどすれば、感染も可能なのではないか。サポーターの存在は選手の力を引き出す源になる。」とニザム監督は話しています。
 またMリーグ1部スランゴールFCのサティアナタン・バスカラン監督もサポーターのSOP遵守を信用して、観戦許可をでしても良いのではないかと述べています。
 8万人収容可能なスランゴールFCのホーム、シャーアラムスタジアムでは社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保も可能だと話すサティアナタン監督は、マレーシア政府が発表している感染者数が減少していることもあり、マレーシア政府が観戦許可を出すことを期待していると話しています。
 「サポーターの存在はサッカーの試合では不可欠である。リーグ再開当初は人数制限が必要だとは思うが、たとえ少人数であっても感染の許可が出ることを望んでいる。」とサティアナタン監督は話しています。

4月15日のニュース:選手会は給料削減の前に未払い給料問題を解決することを求める、JDTオーナーも選手会の主張を支持、「八百長」の心配はない-FAM

選手会は給料削減の前に未払い給料問題を解決することを求める
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、マレーシアプロサッカー選手会PFAMは未払い給料問題を抱えるクラブに対して、所属選手の給料削減を検討する前に未払い給料を完済するべきであると主張しています。
 活動制限令MCOが4月28日まで延長されたことを受け、国内リーグ各クラブが給料削減交渉を活発化させることが予想されますが、PFAMは契約内容の遵守を原則とした上で、MFLのクラブに対して以下の2つの条件を提示しています。
1. 未払い給料問題を抱えるクラブは、リーグ中断を理由として選手と給料削減交渉を行う前に未払い給料を完済すること。
2. 各クラブが給料削減交渉を行う際は、各選手の給料が異なることを考慮し、全選手に同一の削減案を提示するのではなく、各選手と個別に削減額について話し合うこと。
 MFL1部のPJシティーFCでプレーするPFAMのサフィ・サリー会長は、選手と事前に交渉を行わずに給料削減を行なったクラブが複数あるという情報を得ているとして、マレーシアサッカー協会FAMや国内リーグを運営するマレーシアフットボールリーグMFLに対して、クラブと選手の間の交渉が誠実に行われるよう監視するよう求めています。
 「(新型コロナウィルス発生以前の)給料未払い問題を抱えているクラブは、未払いの給料が完済できない口実として新型コロナウィルスを利用し、その上、さらに給料削減を行おうとしている。しかもそういった給料未払い問題を抱えているクラブが、リーグ中断期間中の給料削減に関して最も声高に主張しているのは皮肉なことである。」と述べるサフィPFAM会長は、さらに「給料が決して高額ではない選手が数ヶ月に渡って給料が支払われていない場合、その選手に対してさらにクラブが給料削減を行ったらどうなるかを想像して欲しい。そういった選手は家や車など生活に必要な多くのものを失うことになるだろう。」と話しています。

JDTオーナーも選手会の主張を支持
 マレーシアプロサッカー選手会PFAMの主張を支持するように、国内リーグ1部で7連覇中のジョホール・ダルル・タジムJDTのオーナーであるジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下も、JDTの公式Facebook上で給料未払い問題を抱えるクラブはまず、その問題を解決してから給料削減を行うべきであると述べています。
 イスマイル殿下は、国内リーグでプレーする大半の選手は新型コロナウィルス感染拡大によって運営が苦しくなったクラブと給料削減について協力する用意があるとする一方で、クダFA、ケランタンFA、マラッカ・ユナイテッド、ペナンFAなど具体的なクラブ名を挙げた上で、未払い給料問題を抱えるクラブは給料削減を行う前に未払い給料を完済するべきであるというコメントをFacebook上で行っています。
 「大半のクラブはその運営資金全額を州政府から配分されているはずで、そういったクラブが給料未払い問題を抱えている理由が理解できない」として、クラブが州政府の重荷になってはいけないと話しています。
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 国内リーグ1部や2部でプレーするクラブの大半が州サッカー協会によって運営され、州サッカー協会(州FA)のトップは州知事、クラブの最大のスポンサーが州政府、という現在の状況が続く限り、今年3月末に起きたような政変で州議会内での与党、野党が変われば州FAのトップも変わり、長期的な視野でのクラブ運営を行うことは今後も難しいでしょう。また今回のようにイスマイル殿下が正論を吐けるのは、自らがオーナーを務めるJDTがその財源を州政府に依存せず、ジョホール王室からの資金で運営されているからです。(写真はイスマイル殿下の投稿-JDTの公式Facebookより)

「八百長」の心配はない-FAM
 先日のこのブログでは、給料未払いに加えて国内リーグ中断による給料削減が行われようとしているマレーシアサッカー界には、「八百長」が起きやすい環境が整いつつある、という記事を取り上げました。
 しかしマレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長によれば、昨年以来、「八百長」と疑われる試合は起きていないと、英字紙ニューストレイトタイムズ電子版が報じています。
 2018年に就任したラマリンガム事務局長は、自分が就任以来、八百長の疑いがもたれた件が2件あったものの、いずれも八百長ではないと裁定されているそうです。
 かつてマレーシアやシンガポールは八百長試合など不正工作の温床とされていましたが、近年は状況が変わっており、アジアサッカー連盟AFCも過去6年間でアジアでの八百長試合が減少していることを公表しています。
 なおFAMは各州FAの不正防止員会を通じてマレーシア警察やマレーシア政府汚職防止委員会と協力して八百長試合が起こらないよう監視している他、異常な賭け率変動がないかを監視するために国際サッカー連盟FIFAの早期警戒システムEWS社と契約しています。
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 マレーシア国内でのサッカー賭博は非合法ですが、国際的にはオンライン賭博の対象となっており、八百長が起こる可能性は常に存在します。FAMが契約しているEWS社は世界中の賭博事業者と提携し、各国の試合の掛け率などを24時間監視しています。そしてマレーシア国内での試合の掛け率の急激な変動など、不正操作の可能性がある場合には、即座にFAMに警告が通知される仕組みになっています。

3月25日のニュース:ペナンFAは給料削減を検討、フェルダU・ペラTBG・トレンガヌFCは給料削減を行う予定なし、スランゴールFCはシャーアラムスタジアムの使用許可を改めてMFLに要請

ペナンFAは給料削減を検討
マレーシアフットボールリーグMFL2部のペナンFAは、所属選手に対して自発的な給料削減を提案する予定であると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
 新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため3月16日より全てのサッカー活動が停止しているマレーシアでは、やはりMFL2部のケランタンFAが同様の対応を検討していることが既に報じられていますが、ペナンFAもリーグ中断による入場料収入が得られていないことを理由に、給料削減提案のための話し合いを選手と行うとしています。なお、ペナンFAのチームマネージャーであるオン・エンフア氏は、この提案を行うのは月給が1万リンギ(およそ25万円)以上の選手が対象としています。

フェルダU、ペラTBG、トレンガヌFCは給料削減を行わず
 一方、同じスタジアムアストロの記事では、MFL1部のフェルダ・ユナイテッドは、給料削減について検討していないとしています。フェルダ・ユナイテッドのアフィザン・アブ・オスマン事務局長は、リーグ中断期間中もスポンサーと連絡を取り合っているとし、選手への給料支払いに関しては何も問題はないとしています。
 またマレーシアの通信社ベルナマは、ペラTBGとトレンガヌFCも現時点の給料削減を行わないとしていると報じています。
 ペラTBGを運営するペラ州サッカー協会PAFAのモハマド・アズリン・モハマド・ナズリ事務長は、クラブ運営資金はシーズン終了までは十分あり、リーグ中断による入場料収入減の影響はないとして、選手は給料未払いの心配も無用であると話しています。
 またトレンガヌFCを運営するトレンガヌ州サッカー協会PBSNTのテンク・ファロウク・フシン・テンク・アブドル・ジャリル事務長は、主要スポンサーであるトレンガヌ州政府やユニフォームの胸スポンサーであるレッドワン社を含む全てのスポンサーがリーグ中断期間も契約通りに支援を続けていることから運営資金のしんんパイはないとしています。また、入場料収入減の影響についても試合当日の審判や警備員などの経費に当てられており、クラブの運営への大きな影響はないと話しています。

スランゴールFCはシャーアラムスタジアムの使用許可を改めてMFLに要請
 スランゴールFCのホーム、シャーアラムスタジアムは観客席を覆うポリカーボネート製の屋根の一部が崩落し、観客が危険に晒される可能性があるとして、リーグ戦開催が認められていませんでしたが、スランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASは観客の安全が確保されたとして、マレーシアフットボールリーグMFLに対して使用許可申請を行ったと英字紙スター電子版が伝えています。
 開場から30年が経つシャーアラムスタジアムは、今期開幕前にMFLが行った3度の施設検査に不合格となり、スランゴールFCは3月7日のホームゲームをブキジャリル国立競技場で開催することを余儀なくされています。
 記事の中でFASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長は、崩落の危険性がある屋根は撤去が終わっており、マレーシア政府の機関である公共事業局と協力してスタジアムの安全は確保できたと話しています。またMFLのモハマド・シャズリ・シャイク・モハマドCOOは、FASから申請を受け取ったことを認めており、現在マレーシア全土に発令されている活動制限令解除後に施設検査を行うとしています。

MFL2部プレミアリーグ 2020年シーズン第4節結果

 マレーシアフットボールリーグMFLは、3月13日(金)と3月14日(土)の両日に、2部プレミアリーグMPLの第4節の6試合が行われました。以下結果です。
(ホームチームが左側です。)
 なお、MFLは第5節以降の試合の延期を決定しており、新たな日程は後日発表となります。

3月13日(金)
スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 2-1 ケランタンFA
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(33分)、ズアシャラフ・ズルキフリ(63分)、ケランタン-フェリックス・チディ(32分)
 トレンガヌFC IIは開幕から4連勝、ケランタンFAには今季初の黒星がつきました。
 トレンガヌFC IIの鈴木ブルーノ選手、ケランタンFAの渡邉将基は両選手ともスタメンでフル出場しています。

3月14日(土)
MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
UKM FC o-0 ジョホール・ダルル・タジムJDT II
得点者:なし
 JDT II移籍後、初先発となった廣瀬慧はフル出場しています。

サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 1-2 クアラルンプール
得点者:サラワク-アムリ・ヤハヤ(52分)、クアラルンプール-アジム・ラヒム2(33分、73分)

スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタン・ユナイテッド 3-0 ヌグリスンビランFA
得点者:ケランタン-カイルル・イズアン(21分)、ガッサマ・アルフサイネイ(53分)、シャズワン・ユソフ(63分)
 ヌグリスンビランの中武駿介選手は先発してフル出場しています。

クアラルンプールフットボールスタジアム(クアラルンプール)
スランゴール2 2-1 ペラII
得点者:スランゴール-バジラム・ネビヒ(30分)、ダニアル・アスリ(56分)、ペラ-アディブ・ラオプ(68分)

シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFA 0-0 クチンFA
得点者:なし
 25分に退場者を出し早々と10人になったクチンFAでしたが、ここまでの3試合で9得点のペナンFA相手に、GKイクバル・スハイミの活躍もありゴールを許さず、東山晃監督に初の勝点1をプレゼントしました。一方のペナンFAは8本のCKを得るなど、終始押し気味に試合を進めながら、開幕から3試合で6ゴールのカサグランデら攻撃陣がシュートの正確さを欠き、今季初の無得点でした。
 クチンFAは鈴木雄太選手は先発してフル出場し、谷川由来選手はベンチ入りしましたが出場はありませんでした。

マレーシアプレミアリーグ順位表(第4節終了時)
*第2節のケランタンFA対UKM FCは雷雨のため順延となっています。

順位クラブ試合得点失点得失差勝点
1TFC440072512
2KELU43016339
3PEN42209458
4KUL42207438
5SEL420246-26
6JDT412156-15
7KEL31114314
8UKM311123-14
9SUA410378-13
10N9410349-53
11KCN401336-31
12PRK401326-41

順位表のクラブ名称:TFC-トレンガヌFC II、KELU-ケランタン・ユナイテッド、PEN-ペナンFA、KUL-クアラルンプールFA、SEL-スランゴール2、JDT-ジョホール・ダルル・タジムJDT II、KEL-ケランタンFA、UKM-UKM FC、SUA-サラワク・ユナイテッド、N9-ヌグリスンビランFA、KCN-クチンFA、PRK-ペラII

マレーシアプレミアリーグ ゴールランキング(第4節終了時)

ゴール数選手名所属
6カサグランデペナンFA
3イゴール・ルイスヌグリスンビランFA
3フランシス・コネクアラルンプールFA
3パトリック・ロナウジーニョサラワクU
2エンドリック含め12名