8月4日のニュース:シーズン中ながらサバFCのマディンダが契約完了で退団、低迷するペラFCにOB2人が支援を申し出、AFC U23アジアカップ予選出場のU20代表はチベットの合宿を検討

シーズン中ながらサバFCのマディンダが契約完了で退団
 Mリーグ1部のサバFCはMFレヴィ・マディンダとの契約完了をクラブ公式Facebookで発表しています。ガボン出身で29歳のマディンダ選手はサバFCと7月31日までの契約を結んでいましたが、クラブは契約更新を行わないことを決定し、契約が完了しています。3月13日の第3節クダ・ダルル・アマンFC戦から出場したマディンダ選手は7月28日の第15節スリ・パハンFC戦までの12試合中11試合に出場し3ゴールを挙げています。
 サバFCはクラブ公式Facebookでマディンダ選手に在籍への感謝の意を表し、マディンダ選手も自身のインスタグラムで契約完了を報告するとともにチームへの感謝を述べています。
 マディンダ選手の契約完了を取り上げたマレーシア語紙ハリアンメトロは、両者合意のもとでの契約完了であったものの、契約が延長されなかった理由は不明だとしています。
 マディンダ選手の退団により、現在リーグ7位のサバFCは残り6試合をパク・テース、リストロ・ミトレヴィスキ、ジョシップ・イヴァンチッチ、サディル・ラムダニの4名の外国籍選手で戦うことになります。
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 開幕当初の予定では7月中に第20節までが終了している予定でしたが、W杯予選やAFCチャンピオンズリーグなどの日程変更の影響で、現在は第15節までしか終了しませんでした。サバFCはリーグ終了後のマレーシアカップに向けて、各外国籍選手との契約内容を検討する予定だったと思いますが、日程変更に加え、度々噂されている運営資金不足による給料未払いなどの理由から、外国籍選手の数を減らす手段を取ったと考えられます。


低迷するペラFCにOB2人が支援を申し出
 チョン・イーファット監督の「休養」が発表されたMリーグ1部ペラFCの元選手がチーム状況改善のための支援を申し出ていると、マレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
 かつてペラFC(当時はペラFA)でリーグ得点王も獲得したカリド・ジャムラスとアズミール・ユソフは今季、ここまで11位と低迷するペラFCに対し、支援を申し出ています。
 2002年にペラFAでリーグ得点王を獲得したカリド氏は、機会が与えられれば今季16試合で14得点の攻撃陣を指導し、残り試合に向けて攻撃力を改善したいとソーシャルメディア上で発言し、また2010年、11年、14年、15年と4シーズン在籍したアズミール氏は、特に具体的な内容はあげていないものの無償で良いので指導したいとやはりソーシャルメディアに投稿しています。
 なお、このペラFCに対する両OBの申し出はサポーターの間では好感を持って受け止められているとブリタハリアンは報じていますが、昨日8月3日もペナンFCに3-5と2試合連続5失点で敗れ、降格圏脱出が遠のいたペラFCがこのOB2人の申し出を受け入れるのかどうか、そして受け入れたとしても1部残留のための特効薬となるのかどうかに注目です。

AFC U23アジアカップ予選出場のU20代表はチベットの合宿を検討
 マレーシアサッカー協会FAMは2024年パリオリンピック出場を目指すための強化策として今年10月に予定されているアジアサッカー連盟AFC U23アジアカップ(旧U23選手権)予選ににU20代表を派遣することを明らかにしていますが、マレーシア語紙ハリアンメトロは予選前の合宿候補地としてチベットが上がっていると報じています。
 AFC U23アジアカップ予選では予マレーシアはタイ、ラオス、モンゴルと共に選J組に入ったマレーシアは今年10月27日から31日までモンゴルで集中開催される予選に出場しますが、10月下旬のモンゴルは気温が-1度から-5度で、年間平均気温が最高で31度、最低でも23度のマレーシアで育った選手たちには気温への適応が最大の課題となることから、予選前の合宿地とネパール、中国などとともにチベットが予選直前の合宿地候補となっているということです。
 U20代表のブラッド・マロニー監督はこれまで予定されていたアラブ首長国連邦のドバイでの合宿後に、寒冷地対策となる合宿を行うことが計画されていると話す一方で、このAFC U23アジアカップ予選は先日、北朝鮮が出場辞退を発表したことから、組み合わせ抽選のやり直しが行われることも承知しており、予選の組み分けが変わり、開催地がモンゴルでなくなる場合には、それにあわせた計画変更をFAMが予定していることも明らかにしています。

8月3日のニュース:AFC女子アジアカップ代表候補はオンラインで練習継続中、CEO不在のペラFCがGMを任命、さらにペラFCはチョン監督の「休養」も発表

AFC女子アジアカップ代表候補はオンラインで練習継続中
 マレーシアサッカー協会FAMはアジアサッカー連盟AFC女子アジアカップ2022年大会予選に出場するマレーシア代がオンラインでのトレーニングを行なっていることを公式Facebookで発表しています。
 アジアカップ2022年大会予選は9月13日から25日まで開催予定で、マレーシアはタイ、パレスチナと同組の予選H組となっています。
 ベテランと若手を組み合わせた28名の代表候補選手が既に7月12日からオンラインによるトレーニングを行なっていると話す女子代表のジェイコブ・ジョセフ監督は、「新型コロナの県戦拡大が止まらない状況下では代表合宿の開催許可が出ていないが、代表候補選手たちの士気は高く、オンライントレーニングにも積極的に臨んでいる。オンライントレーニングは予選に向けての理想的な準備方法ではないが、(国内の新型コロナ対策を統括する)国家安全保障委員会から合宿開催許可が出るまではこれを続けていくしかない。今月中にはスポーツバブル形式での代表合宿を行う許可が出ることを期待している」と話しています。

CEO不在のペラFCがGMを任命
 Mリーグ1部で11位と低迷するペラFCMリーグ1部のペラFCはセカンドチームペラFC IIのアズマン・ノー チームマネージャー(TM)をペラFCのジェネラルマネージャー(GM)に就任することを発表しています。
 マレーシアの通信社ブルナマによると、8月1日付で就任したアズマンGMはペラFC理事会の同意を得て任命されたということです。
 ペラ州政府青年・スポール・コミュニケーション・マルチメディア委員会のカイルル・シャーリル委員長は「(Mリーグ1部の)JDTや(同2部の)ヌグリスンビランFCはCEOを置かず、GMを配置しており、ペラFCもこれに倣うことにした。アズマンGMは従来のCEOと同様にクラブの運営を担当する。」と話しています。
 給料未払い問題で主力が大量退団したペラFCは、リザル・アリ・ナイザリ前CEOが6月に辞任して以来、後任のCEOを置かないまま運営されてきました。
 また現在リーグ11位と低迷するペラFCの今後について問われたカイルル委員長は、首脳陣の処遇などは全てGMを含めた経営陣に一任していると話し、直接関与する意思はないとしています。

さらにペラFCはチョン監督の「休養」も発表
 新GM就任を発表したペラFCは、今度はチョン・イーファット監督が「休養」することをクラブの公式Facebookで発表しています。
 ペラFCは第16節を終了し3勝4分9敗の勝点13とリーグ11位に低迷しています。
 クラブの発表は「クラブの現状と(クラブ運営に関わる)ペラ州サッカー協会の勧告により、チョン監督を『休養』させることを決定した。この『休養』期間中はシャーリル・ニザム・カリル アシスタントコーチが監督代行として指揮を取る。」としていますが、シャーリル・ニザム監督代行の任期などは明記されていません。
 ペラFCは44歳のシャーリル・ニザム監督代行は今季開幕前に対談したメフメト・ドゥラコビッチ元監督のもとで2017年からペラFA、ペラFCのコーチを務めていますが、ペラFCが1部残留するためには、計算上は残る6試合で少なくとも4勝が必要なことから厳しい状況下での監督代行就任となりました。



Mリーグ1部スーパーリーグ第16節結果

 7月31日から8月1日にかけてMリーグ1部スーパーリーグ第16節が開催されました。今節も首位JDTが勝利し、2位のトレンガヌFCに勝点差7をつけて独走体制に入りつつあります。一方で2部降格圏内にいたスリ・パハンFCとマラッカ・ユナイテッドFCが勝ち点を積み重ねた一方で、ペラFCは2戦連続で大敗し、UITM FCと共に2部降格の可能性が高まっています。
 試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルよりお借りしています。

2021年7月31日@シティスタジアム(ペナン州ジョージタウン)
ペナンFC 1-4 スランゴールFC
得点者:ペナン-デヴィッド・ローリー(39分)、スランゴール-イフェダヨ・オルセグン2(15分PK、90+1分)、ダニアル・アスリ(49分)、シーン・シヴァラジ(57分)
 リーグ得点王のイフェダヨ・オルセグんの2ゴールなどでスランゴールFCが快勝しています。
 ペナンFCは2度のPKを失敗するなどチャンスでのミスが響きました。

2021年7月31日@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダルプテリ)
JDT 5-0 ペラFC
得点者:JDT-ベルグソン・ダ・シルヴァ3(20分、47分、59分)、ゴンザロ・カブレラ2(83分、86分)
 試合開始から相手を圧倒したJDTがベルグソン・ダ・シルヴァのハットトリックなどで大勝して2位に今季最大となる勝点差8をつけています。
 ペラFCは後半戦3試合目でトレンガヌ戦に続く大量5失点と良いところなく敗れ、クラブ史上初の2部降格が見えてきました。

2021年7月31日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティFC 1-1 マラッカ・ユナイテッドFC
得点者:KL-ザフリ・ヤハヤ(50分)、マラッカ-チャン・ソグォン(90+8分)
 試合終了直前に同点に持ち込んだマラッカ・ユナイテッドFCが貴重な勝点1を積み上げ、降格圏から脱出しつつあります。
 KLシティFCは後半戦開幕3試合で未だ勝ち星がありません。

2021年8月1日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴンバダ)
トレンガヌFC 0-0 サバFC
得点者:なし
 2位のトレンガヌにとっては前節のマラッカ・ユナイテッドFC戦敗戦に続く痛い引き分けとなり、首位JDTとの勝点差が8となりました。

2021年8月1日@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハンFC 1-0 PJシティFC
得点者:パハン-アウン・カウン・マン (15分)
 降格圏にいたスリ・パハンFCはトランスファーウィンドウ期間に4人の外国籍選手を入れ替えるとそれ以降2勝3分けとそれまでの不振が嘘のような好調を保っています。

7月31日にダルル・アマンスタジアム(クダ州アロースター)で予定されていたクダ・ダルル・アマンFC対UITM FC戦は、新型コロナ陽性者が見つかったクダ・ダルル・アマンFCが隔離中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第16節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT1612313982639
2TFC1694325141131
3KDA138232113826
4PEN157442018225
5SEL166552825323
6KL164841916320
7SBH164661920-118
8PJ154651115-418
9PHG154572025-517
10MU164751921-2*16
11PRK163401431-1712
12UITM150213534-292
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第16節終了時)

選手(クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)16
ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)15
3クパー・シャーマン(KDH)9
4パウロ・ジョズエ(KL)8
5カサグランデ(PEN)7
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

Mリーグ2部プレミアリーグ第15節結果

 今節の勝利でヌグリスンビランFCが試合のなかったサラワク・ユナイテッドFCを抜いて首位に浮上しています。一方で1部昇格を目指すケランタンFC、ケランタン・ユナイテッドFCが敗れ、PDRM FCは引き分けるなど上位との差が開いてきています。

2021年7月31日@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 5-0 ペラFC II
得点者:ヌグリスンビラン-ナスルラー・ハニフ・ジョハン(20分)、N・ジャヴァビラリアン(33分)、アライン・アコノ(41分)、フランシス・コネ(45+1分)、モハマド・ザクアン・アドハ(82分)

2021年7月31日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 0-2 トレンガヌFC II
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(8分)、 ワン・モハマド・ファズリ・ワン・ガザリ(79分)
 得点王を独走するジョーダン・ミンターのゴールなどケランタンFCとの「東海岸ダービー」に勝利したトレンガヌFCが開幕からの無敗記録を13試合まで伸ばしています。
 渡邉将基選手は57分から交代出場し、試合終了までプレーしています。
 

2021年8月1日@タンスリ・ダト・ハジ・ハサン・ユノススタジアム(ジョホール州州ラーキン)
JDT II 3-0 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:JDT-フェルナンド・ロドリゲス2(15分、62分)、ムハマド・アリフ・アブドル・ムタリブ(85分)
 ケランタン・ユナイテッドFCの本山雅志、深井脩平、谷川由来の3選手はいずれも先発してフル出場しています。
 JDT IIの廣瀬慧選手は先発してフル出場しています。

2021年8月1日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
PDRM FC 0-0 MSN-FAM プロジェクト
得点者:なし
 3戦連発の鈴木ブルーノ選手が久しぶりに先発に復帰したPDRM FCでしたが、鈴木選手の4戦連発はならず、またチームも今季未勝利の最下位チームを相手にいたい引き分けとなっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発フル出場してます。

*7月31日にサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で予定されていたクチンシティF対サラワク・ユナイテッドFC戦は、新型コロナ陽性者が見つかったクチンシティFCが隔離中のため延期となっています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第14節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1NS1475221101126
2TFC1367027111425
3SU117312171424
4SEL135532014620
5JDT125432011919
5KU146171819-119
6KEL145361416-218
7PDRM145361315-218
8JDT114431711616
7KU125161416-216
9KCH10244912-310
10PRK132471026-1610
11FAM130311941-323
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第15節はスランゴールFC 2の試合がありませんでした。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第15節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)13
2フェルナンド・ロドリゲス(JDT)10
3ウチェ・アグバ(SU)9
4ガッサマ・アルフセイネイ(KU)8
ジョージ・アトラム(SEL)8
6アライン・アコノ(NS)7
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

7月31日のニュース:新型コロナ感染者発覚のクダはさらに3試合が延期に、同様のクチンシティはさらに5試合が延期に、ケランタンUの2選手にクラブが出場停止の懲戒処分

新型コロナ感染者発覚のクダはさらに3試合が延期に
 Mリーグ1部スーパーリーグは7月24日より後半戦が始まり、既に第14節と第15節が開催されていますが、第14節の試合前に行われた新型コロナ検査で陽性反応を示した選手2名がいたことで、クダ・ダルル・アマンFCは第14節と第15節の試合が延期になっています。しかしマレーシア語紙ハリアンメトロは、さらに第16節の7月31日UTIM FC戦、第17節の8月4日のスリ・パハンFC戦、第18節の8月8日スランゴールFC戦のさらに3試合が延期されたことを報じています。なお、Mリーグを運営するMFLは隔離は8月3日までとなることを発表しています。
 「周知のようにクダ・ダルル・アマンFCはチーム全員が隔離下にあり、第14節から第18節までの試合が延期となった。しかし、全てが順調に進み、試合許可が出されれば第19節の8月14日のトレンガヌFCに向けてトレンガヌ州へ遠征する予定である。なお延期となった試合の新たな日程はMFLの理事会の決定に従う。」という発表が公式サイトで発表されています。
 またハリアンメトロの取材に対して、クダ・ダルル・アマンFCのカマル・イドリス・アリCEOは現在の隔離終了後には試合開催に向けての体力を回復するためにチームには一定期間が必要だと述べ、PCR検査を行い陰性となった選手には体力回復のための練習が許可されることを望んでいると話しています。

クチンシティはさらに5試合が延期に
 両クラブからの公式発表はありませんが、クダ・ダルル・アマンFCと同様に、試合前の検査で新型コロナの陽性者が見つかったMリーグ2部プレミアリーグのクチンシティFCも後半戦開幕となる第13節と次節の第14節の試合が延期となっていますが、MFLの公式サイトではさらにクチンシティFCの第15節のサラワクダービー本日7月31日のサラワク・ユナイテッドFC戦、そして第16節の8月4日PDRM FC戦、第17節の8月8日ヌグリスンビラン戦、第18節8月11日FAM-MSNプロジェクト戦、そして第19節の8月14日ケランタンFCの延期が発表されています。
 なお、Mリーグを運営するMFLはクチンシティFCの隔離は8月9日までとなることを発表しています。

ケランタンUの2選手にクラブが出場停止の懲戒処分
 Mリーグ2部プレミアリーグのケランタン・ユナイテッドFCは、ガッサマ・アルフセイネイとムハマド・アスラフ・アリフディンの両選手に対して懲戒処分を行なったことを発表しています。クラブの公式発表によると前節第14節のペラFC II戦終了後、両選手は直ちにチームの本拠地があるケランタン州コタバルに戻ることを命じられ、今節第15節の明日8月1日に開催されるJDT II戦はチームに帯同しないということです。
 なおアスラフ・アリフディン選手はペラFC IIのアダム・ナズミ・ザムリを殴って75分に退場となっていますが、ガッサマ選手は試合終了後にチームメートのザフアン・アゼマンを殴ってレッドカーを出されるという前代未聞の事態を引き起こしています。
 ケランタン・ユナイテッドFCはこの2つの「事件」についての詳細を調査中ということで、両選手にはさらなる処分が下される可能性についても言及すると同時に、再発防止に努めていくとしています。

7月29日のニュース:Mリーグクラブでの新規感染者発覚についてFAMが見解、Mリーグ各クラブは新型コロナ検査で陰性の選手の練習許可を希望、ペラFCのブラジル出身コンビが退団

Mリーグクラブでも新規感染者発覚についてFAMが見解
 マレーシアサッカー協会MFLのスチュアート・ラマリンガム事務局長は複数のMリーグクラブで新型コロナウィルスの新規感染者が発覚したことに対し、各クラブでの選手および関係者の感染対策について十分に管理はできていると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロとのインタビューで主張しています。
 7月24日から後半戦が始まったMリーグは1部スーパーリーグではクダ・ダルル・アマンFC、2部プレミアリーグではクチンシティFCとサラワク・ユナイテッドFCで新型コロナウィルスの新規感染者が発覚し、これまでに合計5試合の延期が発表されています。
 マレーシア国内では新型コロナウィルスの感染拡大が止まっていないことから、Mリーグ各クラブは練習場と合宿所以外での活動は行わず、外部との接触を断つスポーツバブル形式での練習と試合が行われてきましたが、ラマリンガム事務局長は今回の新規感染者発覚によってスポーツバブル形式を失敗であるとすることは適切でないと述べています。
 昨日はマレーシア国内全体で過去最高となる1万7402名の新規感染者が記録されるなど感染が拡大する中で、比較的安全とされるスポーツバブル内で発覚した新規感染はその感染経路が不明であると認めた上で、ラマリンガム事務局長はこれを直ちに標準作業手順SOP違反によるものとは断定できないと話しています。
 さらにクラブ内での感染者が発覚した後は、MFLがもうけたSOPを各クラブが遵守し、他の選手や関係者へ感染が拡大するクラスター化が防げているとし、むしろSOPが機能を果たしているとも述べる一方で、Mリーグのすべてのクラブに対し、選手及び関係者全員が自身の行動に責任を持ち、より厳格なSOPの適応が必要となるような事態を避けるための努力を求めています。

Mリーグ各クラブは新型コロナ検査で陰性の選手の練習許可を希望
 Mリーグ各クラブは新型コロナウィルス感染関連の政策を担う国家安全保障委員会NSCとマレーシア政府保健省に対して、新型コロナウィルス検査で陰性となった選手の練習許可と試合開催を求めていると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 現在のMリーグによる標準作業手順SOPでは、各試合前に新型コロナ感染を調べる検査を行い、陽性反応を示す選手が見つかった場合には、陰性反応を示した選手や関係者を含めた全員が隔離措置を受けることになっています。
 これに対して、複数の選手および関係者の感染が発覚したクダ・ダルル・アマンFCのアイディル・シャリン監督は、全員隔離という措置により検疫終了後の試合への準備の目処立たないことから、検査で陽性となった選手、関係者への隔離は当然とした上で、陰性となった選手や関係者には練習参加や試合開催の許可して欲しいと話しています。さらに「(全員隔離措置では)今後、何試合が延期になるか分からず、リーグ開催期間もどのくらい延長されるかが全く不明である。今回の試合延期も(検査を試合前日に行ったことから)試合前日に知らされたが、陰性の選手たちは試合に臨む準備ができていた。このような直前の変更によってそれまでの準備が無駄になってしまう。ヨーロッパ各国のリーグや先日終了したユーロ2020でも陽性反応となった選手のみが隔離されており、Mリーグでも同様の対応を求めたい。」という声明もアイディル監督は発表しています。
 またやはりチーム内で陽性反応者が見つかったクチンシティFCのイルファン・バクティ監督も、同様の対応を求めたいと話しています。「感染防止のためにチームは全ての指示に従っており、全ての試合前に抗原検査を受けていることから、陽性者の隔離、そして陰性者には練習継続と試合参加には賛成である。」
 なおMリーグを運営するMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは、国内スポーツを統括する青年スポーツ省と保健省に対してMリーグ開催の標準作業手順SOPの見直しを依頼したことを明らかにしています。

ペラFCのブラジル出身コンビが退団
 給料未払い問題が発覚し、前半戦終了後のトランスファーウィンドウ期間に主力6選手が退団したMリーグ1部ペラFCからさらに退団者が出ています。
 ブルナマの報道によると、いずれもブラジル出身のFWカレッカとMFレアンドロ・ドス・サントスがチームを離れたということです。
 カレッカ、レアンドロ両選手はMリーグ後半戦の開幕戦となった7月24日のトレンガヌFC戦、そして一昨日7月27日のKLシティFC戦ではいずれもベンチ入りしていませんでした。
 ペラFCのチョン・イーファット監督は両選手の退団に驚いたと話す一方で「2人が退団するのではという噂が数日前からあったことは承知していたが、後半戦に向けてのチーム練習にも参加していたことからあまり気には止めていなかった。しかし、トレンガヌ遠征前になって突然、2人揃ってケガを理由に遠征帯同を拒否しており、我々が遠征から戻ると、2人が書面で契約解除を求めたことを事務方から知らされた。」とも話しています。
 2017年からペラFCでプレーする35歳のレアンドロ選手は守備的MFとしてペラFCの守備陣を支え、2018年のマレーシアカップ優勝に加えて、在籍した4年間で5位、2位、5位、4位と全てリーグのトップ5にも貢献してきました。またカレッカこと26歳のライアンデルソン選手は2019年からプレーしています。
 この両選手の退団により、ペラFCは今季開幕戦の先発XIの内、半年足らずで8名が退団したことになり、主力選手がほとんど失われた現在の順位が11位と降格圏にいるのも至極当然と言えそうです。


Mリーグ2部プレミアリーグ第14節結果

2021年7月27日@スルタン・イスマイル・ナスルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラトレンガヌ)
トレンガヌFC II 1-0 ヌグリスンビランFC
得点者:トレンガヌ-ジョーダン・ミンター(66分)
 新型コロナの感染者が見つかった首位のサラワク・ユナイテッドは前節、今節と試合がありませんでしたが、その2節で首位との差を詰めたかったヌグリスンビランはこの2試合を1分け1敗と勝点差1しか積めることができず、逆に3位のトレンガヌFC IIとは勝点差1まで迫られています。
 この試合の勝利で今季無敗記録を12試合と伸ばしたトレンガヌFC Iiの渡邉将基選手は今季2度目のこの試合はベンチ入りしませんでしたが、これは4月6日のペラFC II以来、今季2度目です。

021年7月27日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
MSN-FAM project 0-1 スランゴールFC 2
得点者:スランゴール-ハリス・ハイカル(60分)

2021年7月28日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC II 0-4 ケランタン・ユナイテッドFC
得点者:ケランタン-シャールル・アズワリ・イブラヒム(9分)、アルフセイネイ・ガッサマ2(19分、22分)、モハマド・カイユム・マルジョニ(46分)
 ケランタン・ユナイテッドFCが3試合ぶりの勝利。しかも今季最多の4ゴールを挙げて、順位を7位から5位へと上げてます。
 ケランタン・ユナイテッドFCの深井脩平、谷川由来の両選手は先発してフル出場ています。また本山雅志選手はこの試合はベンチ入りしませんでした。

2021年7月28日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(ケランタン州コタバル)
ケランタンFC 1-2 PDRM FC
得点者:ケランタン-マリオ・アルケス(49分)、PDRM-リザラス・カイムビ(26分PK)、鈴木ブルーノ(83分)
 この試合も途中出場ながら3試合連続で今季3得点目となる鈴木ブルーノ選手のゴールが決勝ゴールとなり、順位を1つ上げて7位となっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は59分から交代出場し、試合終了までプレーしています。

*7月28日に予定されていたクチンシティFC対JDT II(サラワク州立スタジアム-サラワク州クチン)は、クチンシティFCの選手数名が検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ順位(第14節終了時)

TeamGWDLGFGAGDP
1SU117312171424
2NS136521610623
3TFC1157025111422
4SEL135532014620
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7PDRM135261315-217
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11FAM130211941-322
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト
*今季の2部プレミアリーグは11チームが参加のため、各節で1チームだけ試合がありません。第14節はサラワク・ユナイテッドの試合がありませんでした。


2021年シーズンMリーグ2部プレミアリーグ得点ランキング(第14節終了時)

選手名(クラブ)ゴール数
1ジョーダン・ミンター(TFC)12
2ウチェ・アグバ(SU)8
フェルナンド・ロドリゲス(JDT)8
3ジョージ・アトラム(SEL)7
4アライン・アコノ(NS)6
ガッサマ・アルフセイネイ(KU)8
クラブ名:NS-ヌグリスンビランFC、SU-サラワク・ユナイテッドFC、TFC-トレンガヌFC II、PRK-ペラFC II、SEL-スランゴールFC 2、KEL-ケランタンFC、KU-ケランタン・ユナイテッドFC、KCH-クチンシティFC、FAM-FAM MSNプロジェクト

Mリーグ1部スーパーリーグ第15節結果

 7月27日から28日にかけてMリーグ1部スーパーリーグ第15節が開催されました。なお予定されていたクダ・ダルル・アマンFC対PJシティFC戦は、クダの選手に新型コロナウィルス感染者が出たため延期されています。
 試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルよりお借りしています。

2021年7月27日@ペラスタジアム(ペラ州イポー)
ペラFC 0-0 KLシティFC
得点者:なし
 前節のトレンガヌFC戦では0-5と大敗したペラFCは、トレンガヌ遠征の際にチームに帯同しなかったFWカレッカとMFレアンドロ・ドス・サントスの両選手が自ら契約解除を申し入れて退団し他ことを報じられ、今季開幕戦のスタメン11人の内、外国籍選手3人を含む8人が退団したことになります。開幕直前のメフメト・ドゥラコビッチ監督の退団に端を発したチーム崩壊は止まりそうにありません。
 この試合は試合前半は優勢に進めたKLでしたがペラ守備陣が守りきりると、後半は両チームとも決め手を描く展開となり、最後はペラに付き合うようにKLも無得点と引きわけに終わっています。

2021年7月28日@リカススタジアム(サバ州コタキナバル)
サバFC 2-2 スリ・パハンFC
得点者:サバ-(分)、(分)、パハン-(分)、(分)
 1-1のまま試合はロスタイムに入り、このまま終了かと思われた90+3分にここまで効果的なパスを連発していたスリ・パハンのマヌエル・イダルゴがサバDFラインの間を縫うように出したパスにアブドル・マリク・アブドル・アリフが走り込みそのままゴール!これで勝負あったかと思いきや、最後まで走り続けたホームのサバは90+4分にヨシプ・イヴァンチッチがこの試合2つ目のゴールを決め、土壇場で同点に追いつき引き分けに持ち込んでいます。

2021年7月28日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴールFC 1-3 JDT
得点者:すランゴール-イフェダヨ・オルセグン(62分)、JDT-ベルグソン・ダ・シルヴ(45+1分)、マシュー・デイヴィーズ(79分)、モハマドゥ・スマレ(分)
 23歳ながらクラブ100試合出場を果たしたシャミ・サファリがキャプテンを務めタスランゴールFCは、ピッチ改修の甲斐もなくJDTに敗れています。ベルグソン・ダ・シルヴァによる1点目はクロスの出どころを詰めることもなければ、そのクロスに頭で合わせたベルグソンと競るDFは1人もおらず、2点目を決めたマシュー・デイヴィーズ、3点目を決めたモハマドゥ・スマレがいずれも慌てることなくシュートを打てるだけのスペースを与えるなど、リーグ4位の24失点の守備陣を立て直さなければ、スランゴールFCは今後さらに順位を下げる可能性があります。

2021年7月28日@ハンジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッドFC 2-0 トレンガヌFC
得点者:マラッカ-ソニー・ノルデ(36分),アドリアーノ(78分)
 今節最大の番狂わせとなったこの試合は、ソニー・ノルデがフィジカルの強さを見せてトレンガヌDFを振り切って先制ゴールを決め、後半戦前に加入したアドリアーノが追加点を理想的な展開でマラッカが5試合ぶりの勝利を挙げるとともに降格圏の11位から
 一方、リーグ2位のトレンガヌFCにとっては、この日勝利した首位JDTと勝点差が6と開く痛い敗戦でした。

2021年7月28日@UITMスタジアム(スランゴール州シャーアラム)
UTM FC 0-1 ペナンFC
得点者:ペナン-シェリディン・ボボエフ(81分)
 前節のクダ・ダルル・アマンFC戦がクダの2選手が新型コロナに感染が明らかになり、中止となったペナンFCはこの試合が後半戦の開幕戦となりました。前半は全体的に動きが悪く、最下位のUITM FC相手に苦しい展開でしたが、終盤にシェリダン・ボボエフの今季2ゴール目となるゴールで勝利し、4位を堅持しています。

*7月27日に予定されていたPJシティFC対クダ・ダルル・アマンFC(MBPJスタジアム-スランゴール州プタリンジャヤ)は、クダ・ダルル・アマンFCの選手2名が検査により新型コロナ陽性となったため延期されています。

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ順位(第14節終了時)

 ClubGWDLGFGAGDP
1JDT1511313482636
2TFC1593325141130
3KDA138232113826
4PEN147431914525
5SEL155552424020
6KL154741815319
7PJ144641114-318
8SBH154561920-117
9MU154651820-2*15
10PHG153571925-614
11PRK153481426-1212
12UITM150213534-292
*マラッカ・ユナイテッドは給料未払いのため、勝点3剥奪処分を受けています。
項目:G-試合数、W-勝利、D-引き分け、L-敗戦、GF-得点、GA-失点、GD-得失差、P-勝点
ラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJ-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

2021年シーズンMリーグ1部スーパーリーグ得点ランキング(第15節終了時)

選手(クラブ)ゴール数
1イフェダヨ・オルセグン(SEL)14
ベルクソン・ダ・シルバ(JDT)13
3クパー・シャーマン(KDH)9
4パウロ・ジョズエ(KL)8
5カサグランデ(PEN)7
クラブ名:KDA-クダ・ダルル・アマン、TFC-トレンガヌ、PRK-ペラ、SEL-スランゴール、PHG-スリ・パハン、PJC-PJシティ、MU-マラッカ・ユナイテッド、SBH-サバ、PEN-ペナン、KL-KLシティ

7月28日のニュース:JDT戦を前にスランゴールFCの「ホーム」ピッチの改修がとりあえず終了、JDTがアストン・マーチンとブランドコラボ

 Mリーグ1部スーパーリーグ第15節では本日7月28日にスランゴールFCがJDTを「ホーム」のMBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)に迎えて試合を行いますが、その試合に先立ってピッチの改修工事がとりあえず完了したことをスランゴールFCが公式Facebookで発表してます。
 This is called “Pitch Perfect”と題名がつけられた投稿では、ピッチの写真も掲載されています。

Selangor FC: This Is Called “Pitch Perfect”

 スランゴールFCはスランゴール州シャーアラムにあるシャーアラムスタジアムがホームですが、施設の老朽化が目立ち、昨年は屋根の一部が崩落したつことからMリーグを運営するMFLより使用が禁止され、現在は大規模な改修工事に入っています。これによって今季と来季2022年シーズンは同じスランゴール州のプタリンジャヤにあるMBPJスタジアムをここをホームとするPJシティFCと共用する形で「ホーム」として使用することになっています。
 PJシティとの共有ということで2日連続で使用することもあり、MBPJスタジアムのピッチはこれまでもその劣悪さがアウェイチームから指摘されていただけでなく、マレーシア特有のスコール後にはピッチ上に水が浮きボールが止まってしまうなど、パスサッカーを目指すスランゴールFC自身にとってもチームのプレースタイルに関わる問題になっていました。
 MBPJスタジアム管理事務所のノルマス・ヤキン氏は、ビッチ下の排水の悪さがそもそもの原因で、水捌けが悪いことにより、雨が降るとピッチ上に水が浮き、その結果すぐに泥だらけになってしまうと説明し、昨季開幕前にはMBPJスタジアムではピッチしたの排水システムや更衣室などの改修工事に取り掛かっており、数ヶ月かかるとされるピッチの張り替えなどの最終行程が終了するのは今年いっぱいかかると話しています。

JDTがアストン・マーチンとブランドコラボ
 Mリーグ7連覇中のJDTは、スイスの高級腕時計メーカー「ウブロ」Ubolotやユニセフ(Unisef国連児童基金)を筆頭に様々なブランドとコラボを行ってきましたが、今度は高級スポーツカーメーカーとブランドコラボを行うようです。
 英字紙ニューストレイトタイムズによると、JDTは英国の高級スポーツカーメーカーのアストンマーチンとパートナーシップを締結し、JDTモデルなる限定車が発売されるということです。
 「それぞれの分野のチャンピオンが手を結ぶ」といったコンセプトだということで、現在は国内No. 1クラブのJDTが昨年の国際自動車連盟FIA世界耐久選手権のマニュファクチャラーズチャンピオンであるアストンマーチンレーシングがタッグを組むことになります。
(写真はJDTの公式Facebookより)

7月27日のニュース:スランゴールFCの代表MFがガンと診断される、FAMはスポーツバブル形式での練習試合開催を検討

スランゴールFCの代表MFがガンと診断される
 Mリーグ1部のスランゴールFCは公式Twitter上で主将のブレンダン・ガンに精巣腫瘍が見つかり、既に癌性増殖を取り除く手術を受けたことを発表しています。
 33歳のガン選手は今年6月に行われたFIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選では警告累積となっていた初戦のアラブ首長国連邦戦を除き全試合に出場しましたが、Mリーグ後半の開幕戦となった7月24日のKLシティFC戦にはベンチ入りしていませんでした。
 なお、ガン選手は現在、医療関係者によるチェック体制のもとにあるということです。
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 7月24日の試合にガン選手が先発どころかベンチ入りもしなかったことから、ネット上でその原因となりそうな記事を探しましたが見つからず、不思議に思っていましたが、こんなことだったとは…。
 これを報じたマレーシアの通信社ブルナマの記事によると、ガン選手自身は楽観的かつ気丈に振る舞っているということです。またガン選手も自身のTwitter上で、できるだけ早くピッチに戻りたいというメッセージを投稿しており、ボラセパマレーシアJPもそれを期待して、ガン選手の速やかな回復を祈りたいと思います。

FAMはスポーツバブル形式での練習試合開催を検討
 マレーシアサッカー協会FAMは9月にマレーシア代表の練習試合として国際Aマッチをスポーツバブル形式で開催することを検討中であると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は国家安全保障委員会NSCとマレーシア保健省、そして国内スポーツを監督する青年スポーツ省に対して、練習試合開催の許可を求める申請を提出したことを明らかにしています。
 スチュアート事務局長は、FIFAワールドカップ2022年大会アジア2次予選兼AFC選手権アジアカップ2023年大会予選やAFCチャンピオンズリーグACLを主催したアジアサッカー連盟AFCが、それらの大会で採用された標準作業手順SOPの詳細や各大会実施の際の経験について、FAMと共有する形で練習試合開催を支援するという言質を得たと話し、国内での練習試合開催に漕ぎ着けたいと話しています。
 AFCはW杯予選、ACLとも参加チームは宿泊施設、練習会場、試合会場で構成される「バブル」の中から出ない形で外界との接触を断ち、新型コロナウィルスをそのバブルの中に持ち込まない仕組みを作った上で大会を開催しました。FAMはこれと同じ形式での練習試合開催を目指しており、W杯予選やACLでその効果は実証済みだと話すスチュアート事務局長はNSCとマレーシア政府保健省からの認可を得られることを期待しているとブルナマに述べています。。
 さらにスチュアート事務局長は8月30日から9月7日までの国際マッチデー期間に行いたいとしている練習試合の相手として、パレスチナ(FIFAランキング104位)、インド(105位)、台湾(141位)が候補に上がっているとも述べています。なおマレーシア代表は現在、FIFAランキングが153位です。